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Instructions:
ステップデータを
...
ひがんじょ
いや...
松本光司
...
でも
1929979005528
雑誌42532-59
ISBN4-06-361359-3
C9979¥552E〈O〉
講談社_定価_本体652円(税別)
だったら...
*
が
十二
COVERILUSRATONATANAKOHIMASUNOTONETRTERTシステム
でも、これまではなく、スンデリー・AndowsHPROFUKAUMLLetson!
松本光司
...
いいがんじまり
んじゃ、
...
...
守松本光司
講談社
彼
どのような
ひがんじま
馬
松本尖司
...
彼女がしました
あ
その
インタース
十二
後百話
...
...
お宿泊は
今月日曜日は、
この3百年は
見事の後、そういうことで、
水
それぞれの
教えても、
最強の時は
お、おーい、あーあーーーっそれでも、
筑百大幡
第百七話
郷百八話
孫高城橋
それは、
...
一度、
実験続行
自覚の
人間とはのデザインの
そういう
そういうことで、
録音キャーは、日本一度のキャンそういうのは
この隠れ里が
敵に知られて
しまった以上
ここには
いられまい
記貴の!パートナー
準備は
よいな
追っ手が
来るやもしれん
気をひきしめて
行くぞ
しはらく
南に行くと
廃校がある
我々はそこに
移動する
はい
ガアアア
来たっ!!
吸血鬼だ!!
師匠!!
ここは俺に
まかせて!!
みんなは
先に逃げろ!!
くっ
この
ガキ!!
ガッ
ハッ
!!
俺の刀を...
師匠
終わりました
うむ
ご苦労だった
オイオイ
早くないか
相変わらず
明は強ェな
雅の不死には
理由がある!!
兄貴!!
兄貴は
雅に
殺された
その謎を
解くんだ!!
その謎を明!!
お前が解いて
次こそ本当に
雅を殺すんだ!!
兄貴!!
必ず雅の
不死の謎を
解いて
あの男を
殺す!!
兄貴の無念を
晴らすんだ!!
だが
だが
どうやって
どうやったら
あの男の謎が
解けるんだ!!
明
雅について
調べるには
どうすればよいか
悩んでおるな
師匠
ン
ム
......
はい...
実を
言うとな
篤の奴も
雅の秘密について
調べておったのじゃ
フム
兄貴が
ですか?
うむあいつは
婚約者の仇として
だが奴は
雅の秘密を
完全に解き明かす
事なく
誰よりも
雅に執着して
おったからな
志なかばにして
奴に殺されて
しまった
あいつは
たぶん
お前に
その遺志を
引き継いで
欲しいのじゃよ
これから行く
廃校には
お前の力になれる
人間がいる
その人間は以前
篤と組んで
えっ
篤の
パートナーだ
一緒に雅について
調べていたんじゃよ
着いたら
いろいろと聞いて
みるといい
何か手がかりが
掴めるかもしれぬぞ
兄貴の
パートナー!!
ハァ
そいつは一体
どんな奴
なんだ!?
ここからは
我々の足跡を
残さぬよう
この川の中を
上って行く
オ
えー
このクソ
寒いのに!!
くうっ
冷たくて
足が痛ェ!!
死ぬっ
死ぬ死ぬ
凍っちまう
って!!
えっ
やべェ
コイツ動かねェ
じゃねェか!!
助けろ!!
うおっ
加藤!!
ったく
しょうがねェな
もう
嫌だよ...
なんで
こんな目に
あってんだよ
俺...
そんな泣き事
など言わず
元気出せよ
新しい味方が
加わるんだぞ
兄貴のパートナー
だったって男が
いや違う
男ではないぞ
えっまさか
女ですか?
あの兄貴の
パートナーって
事は
たぶん
ムチャクチャ
凄ェ男だぞ
私の娘じゃ
マジかよ
そりゃ強そうだぞ
落ち着け
見えてきたぞ
あそこじゃ
なんか
凄ェ期待
できんぞ!!
ほー
こりゃ広くて
いいぞ
ここを
しばらく
我々の本拠地
とする
この
廃校に
兄貴の
パートナーだった
女がいるのか!!
教えてくれ
俺に
雅を殺す
方法を!!
明の声?
そんな訳
ないか
お父
さん?
やっと
お父さんが
着いた
ようね
第百一
この廃校に
師匠の娘であり
兄貴の
バートナーだった
女がいるのか!!
一体
どんな
女なんだ!?
やっと
お父さんが
着いた
ようね
廃校にて待つ
ったく
なんなのよ
こんな所に
呼び出して
お前も
ご苦労さん
パパの手紙
届けてくれて
ううう...
ン
理科申備
...
フ!
フ!
フフ
バカな男
吸血鬼のくせに
人間の女を抱きたがるから
騙されるのよ
まぁいいわ
何か情報を
持っているかも
しれないし
パパへのいい土産ね
パパへの
いい土産ね
静かに
してるのよ
誰?
えっ
パパの
声じゃないわ
うおっ
懐かしい
ここ
理科室だってさ
ぐあっ
誰?
なんの用?
えっ...
あれ?
お前...
青山冷...?
えっ...
そういえば
あんた見た事
あるわ...
確か明と一緒に
この島に連れて来た...
貴様...
加藤!!
どうした!!
何かあった
のか!?
貴様
青山冷じゃ
ねェか
上陸した途端
消えやがって今までどこに
隠れてやがった
別に..
隠れてなんか
いないわ
ふざけんな!!
待って
ケンちゃん!!
止めんな
西山!!
コイツは俺らを
この島に連れて
来た奴なんだぞ!!
ドクッ
この女さえ
いなければ
俺らはこんな
酷い目にあう事も
なかったんだぞ!!
やめんか
それには
訳があるんじゃ
師匠何言って
るんですか!!
あ
このクソ女を
がばうなんて!!
お父さん
ウム
へっ
紹介が
遅れたな
私の娘
冷だ
って事は
この女が明の兄貴の
パートナーだった
女って事か?
コイツ...
味方なのか...
...
冷
君が
師匠の娘
だったのか
あっ
久しぶり
たくましくなった
わね明
よかった...
貴方なら絶対
生き残れると思ってたわ
雅は
どうすれば
殺せるんだ
冷俺は
過去の事など
どうでもいい
知りたい事は
ただ一つ
!!
兄貴と組んで
雅について
調べていたと聞いた
あの不死身の雅を
どうやったら殺せるか
知りたいんだ
兄貴の
兄貴の
仇を討つ
何?明
何?明
貴方
雅を倒す
つもりなの?
兄貴は
死んだ
雅に
殺されたんだ
ン
仇って明...
お兄さんの
身に...
篤さんの身に
何か...
嘘よ...
篤さんが
死んだなんて
嘘...
ほう
だから教えて
ほしいんだ
雅の
倒し方を
だまれ!!
えっ
ごくごい。
嘘よ!!
あの篤さんが
死ぬ訳ないわ
!!
嘘なんか
ついて
明なんて
大っ嫌い!!
ちょっ
待ってくれ
教えてくれ
冷!!
うるさい
うるさい
知らない
知らない!!
駄目だ
鍵がかかってる
壊すか
待って
くれ
冷の奴は
篤の事を好いて
おったのじゃ
ここは
すまぬが
一人にさせて
やってもらえぬか
師匠
では私は
彼女が自主的に
出て来るのを
ここで
待ちます
ウム
俺は彼女を
信じてる
兄貴に
惚れていたなら
なおさらだ
彼女だって
兄貴の仇を
討ちたいはずだ!!
絶対に出て来て
協力してくれる
はずだ!!
篤さん...
貴方が
いなくなった
ら...
私は
どうすれば
いいの...
!!
いつの間に!!
!!
なんだ
この音は!!
捕まえていた
吸血鬼が邪鬼に
変態し始めている!!
冷!!扉を
壊して入るぞ
アハッ
ガガ
アハハハ
ハハハ
そうよね
この島では
悲しんでいる
暇などないのよね
そうだ
冷
一緒に兄貴の
無念を晴らすんだ
いいわ明
雅について
私と篤さんとで
調べたすべてを
ついて
きなさい
貴方に
教えてあげる
そうよね
この島では
篤さんの死を
悲しんでる
暇などないのよね
そうだ
冷
一緒に
兄貴の無念を
晴らすんだ
第百二話
本映画
んァ
いいわ
明
ついて
きなさい
雅について
私と篤さんで
調べたすべてを
貴方に
教えてあげる
ああ
血を洗った
方がいい
感染したら
いけないからな
だが冷
その前に
...そうね
ありがとう
明
ドボッ
片想い
だったけど
私篤さんの事
本当に好きだったのよ
明
明
ン
なに
絶対
篤さんの
仇を
討つわよ
ああ
もちろんだ
さぁ
行こう
早く
雅について
教えてくれ
!!
やべっ
見つかった
逃げろっ!!
誰っ!?
えっ
あ
加藤..
ぐあっ
...と
みんな..
また
あんたね
盗み聞き
してたのね
ちっ・違いますっ
その.....
タバコを買おうって
自販機探してて...
おぶつ
うそ
おっしゃい
ぎゃっ
おい
青山冷
すべて聞かせて
もらった
あんたの事
誤解してたよ
すまな
かったな
何よ
人の涙を
笑おうって
いうの?
違ェよ..その
なんて言うか
あれだ
ケンちゃんが
大人になった
...
信じられん
コラ
はあ...うん
貴方なんかに
私の何が
わかるっての
なっ
なっ
行くわよ
明
こっこの
クソ女...
せっかく
人が......
でも
わかろうとした
努力は認めて
あげる
んあ?
ふっ
ふざけんなっ
うおっ
タバコだっ!!
えっ
吸いたいん
でしょ
この島では
めったに
手に入らないものよ
なんたる
ひねくれた女だ
素直に握手も
できねェのかよ
まぁまぁケンちゃん
たぶんこれが
あの女なりの
仲直りなのよ
わかって
あげて
ケッ
まぁ
いいけどよ
カチッ
ホラ明
行くわよ!!
雅の事
知りたいんでしょ
体育館?
こんな所に
なんの用だ?
HDV
なんだ?
体育倉庫だぞ
ここを
本拠地にして
私と篤さんは
雅について
調べてたのよ
これで
見えるかしら
ここで
兄貴は
ン?
雅について
調べてたのか!!
なんだ?
俺の写真が
あるぞ
篤さんが
はったのよ
いつも貴方の
事ばかり
話してたわ
ん
この写真は
京都に行った
時の...
兄貴
家族4人で行った
最後の家族旅行だ
ちくしょう
死んじまい
やがって!!
必ず俺が
かたき
仇をとる
兄貴を殺した
みやび
雅を殺してやる!!
なんだ?
なんだこの
古い写真...
武士の格好をした
奴とかもいるぞ
一体いつの
写真なんだ?
明治時代に
撮られたものよ
!!
みやび...
雅!!
なんだ
これ!?
なんでこんな
古い写真に雅が
写っているんだ!!
雅は
明治には既に
存在してたのよ
!!
雅が...
あいつは
明治から
生き続けて
いるってのか!?
いいえ
この島に
残っている
文献によると
へ
ああ
少なくとも雅は
江戸時代から
存在するようね
この島には
六百年前から
吸血鬼信仰が
あるの
そして吸血鬼は
伝説などではなく
本当に実在したって訳よ。
なっ
明
その写真を
よく見て
そんな...
そんな昔から
吸血鬼は
いたのか!!
こいつら
みんな
吸血鬼じゃ
ないか!!
まるで
家族の集合写真
みたいだけど...
これは
一体!?
これは
明治に存在した
吸血鬼一族の写真よ
雅の
族!!
雅は
その
長男
だったのよ
明治に撮られた
古い写真に
雅の姿が
ある!!
これは
その頃に存在した
吸血鬼一族の写真
雅の
一族!!
雅は
その
長男
だったのよ
マッ...
マジかよ...
信じがたい
話だけど
本当の
事よ
雅みたいな
吸血鬼が
他にもいっぱい
いるってのか!?
ふざけんな
俺は
信じねェぞ
あんな奴がこの島に
ゴロゴロいるなんてな
そうね
ゴロゴロは
いないわ
今やその一族の中で
生き残っているのは
雅ただ一人
冷
どうして
そんな事まで
知って
いるんだ?
これは篤さんが
偶然ある場所で
発見した極秘文書
それは
これを
見てもらえば
わかるわ
そもそも私たちが
雅について調べる
きっかけになったものよ
彼岸島ニオケル
吸血病ノ報告
その写真は
この中にはさまって
いたものなの
軍留中佐
五十嵐ー良
軍医?
中十醫五軍
この報告書に
よると
この島の吸血鬼は
遺伝する病気だった
らしいの
軍がこの島を
調べてたのか!?
遺伝?
吸血鬼
ウィルスって
血液で感染するん
じゃないのか
その病気に
かかるのは
この一族のみ
この写真は
その一族を今に伝える
貴重な一枚って訳
昔は
違ったらしい
のよ
他人には
感染しない
この島特有の
遺伝する風土病
として存在してたの
彼らは
目が赤く
牙があり
生きていくには
人間の血液を
必要とする
逆に
人間の血さえ
飲んでいれば
その細胞は
永久に新陳代謝を
繰り返す
それって
永遠の命って
事ね
その吸血鬼の
一族は
普通の人間の姿で
生まれてくるのよ
それが
ある日突然
発病して
吸血鬼となる
いつ発病するかは
個体差があり
わからない
らしいの
吸血鬼になると
人間の血さえ
飲んでいれば
彼らはずっと
その姿のまま
理論上
永遠に生きられる
という事になる
ちょっと
待ってよ
そうよ
見た目の年齢は
発病した段階で
止まっているの
じゃあ
この写真
老けている方が
年上だとは
限らないのか?
例えばこの真ん中の
おじいさんは
雅の弟にあたる
らしいのよ
なんて
族だ!!
そういえば
そうだ
髪が白いのは
雅だけの特異体質
らしいわ
なァ
なんで雅以外は
髪が白く
ねェんだよ
みんな
目も赤くて
牙もあるのに
そのせいか
一族から忌み嫌われて
いたようね
そんな吸血鬼一族を
この島の人々は
神と崇めていたの
古くから
彼岸島に伝わる
吸血鬼信仰よ
なんだよ
雅の奴
偉そうな顔して
仲間外れじゃんが
この島の人たちは
食べ物や自分の血液を
お供えものとして
その一族に自ら
提供していたのよ
あっ
あっあっ
もっと...
もっと
吸ってぇ...
血を吸われるのは
快楽だから
それを求めて島の人は、
お供えものをしてた
という面もあるみたいね
ともかく彼らは
この島では何もしないで
生きられたのよ
って事は
変だな
そうよ
昔の吸血鬼は
人間を襲わな
かったの
人間が血を
くれるなら
吸血鬼に
人間を襲う理由が
ないじゃないか
それどころか
一緒に畑仕事を
手伝ったという例も
あるくらい
この島では
見事に
人間と吸血鬼は
共存していたのよ
じゃあ
なんでだよ!!
なんで
今みたいになっち
まったんだ!!
奴らは平気で
人間を襲って
血をすするし
邪鬼なんて
化け物もいる!!
だいたい
吸血病は
一族だけの
病気じゃなく
ポンだって
明の兄貴だって
他の人間にも
血液感染してる
じゃねェか!!
感染して死んだん
じゃねェか!!
そうよ
吸血鬼は
変わって
しまったの
いや
正確に言うと
変えられて
しまったの
約60年前
ある集団がこの島に
上陸して来たのよ
60年前!?
おお
帝国陸軍の
皆様じゃ
村長は
いるか!!
この村の長は
どこだ!!
今今ま
みなくて親友的な
何ポスク星の
おんくん!!
ワ..ワシ
ですが...
うわあああ
大日本帝国陸軍の
指揮下に入る!!
只今より
この島は
極秘任務により
喜ヶ能そァ
きゃ~ャ??
気をして、
落下杯の
ジム指剣ィ?
なんで!?
なんで
日本軍か!?
その男の名は
軍医中佐
五十嵐一郎
その名をとって
五十嵐部隊と
呼ばれていたわ
時は
昭和十七年
!!
太平洋戦争
まっ只中
留中佐
五十嵐
その報告書を
書いた人じゃ
ないか!!
そう
軍習中佐
五十嵐一
風土病の噂を
聞きつけた
日本軍が
それを
細菌生物兵器として
利用しようと
上陸して来たの
吸血鬼の
一族は
生体実験の
対象と
なったのよ
最強の兵士
第百四話
只今より
この島は
極秘任務により
大日本帝国陸軍の
指揮下に入る!!
時は昭和十七年
大平洋戦争の
まっ只中
その一族を
細菌生物兵器として
利用しようと
上陸して来たの
この島の
風土病の噂を
聞きつけた
日本軍が
吸血鬼の
一族は
生体実験の
対象となったのよ
軍によって吸血鬼は
変わってしまった
ってのか!!
そんな...
そんな事が
本当に...
この
報告書には
本当に
そんな事が
書いてあるのか!?
受岸島ニオ
吸血病ノ報告
すまないが
冷
ちょっと
この報告書を
見せてくれ
ええ
いいわよ
昭和十七年
十月三日
我ガ帝国陸軍ハ
彼岸島ニ上陸ス
昭和十七年
十月八日
彼岸島ノ製鉄工場ヲ
基地ニ利用
反対スル
村人五名ヲ
銃殺
被験者ノ
収容所トシテ
改装ス
事無キヲ
得ル
本当だ!!
本当に
この島に
日本軍が来て
たんだ!!
体彼らは
吸血鬼に何を
したんだ!?
あっ、
いや...
昭和十七年十月二十日
準備ガ整ウ
此レヨリ吸血鬼一族
捕獲ノ為彼等ノ住居
デアル神社ヘト向カウ
永遠に
生き続けるという
吸血鬼
必ずこの手で
捕獲研究し
最強の兵士を
作り上げねば
ならん!!
私は帝国陸軍中佐
五十嵐一郎である!!
貴殿ら一族を
只今より
徴兵する!!
何事じゃ
本当に目が赤く
牙がある
化け物だ
.....
大東亜戦争完遂の為
挙国一致の体制で
臨まねばならぬ
我が帝国陸軍に
同行願う!!
断る
この男を
連行せよ!!
はっ
さぁ
おとなしく
同行して
もらおうか
わあああ
貴様ッ
抵抗する気か!!
があっ
撃てェ!!
この化け物を
撃てェ!!
まだ
動いている
これが
不死の細胞の
能力か!!
タッ
うわあああ
えっ
なんて
力だっ!!
やむをえん!!
撃ち殺せっ!!
一人ぐらい
死んでもかまわん?
蜂の巣に
しろ!!
これでもまだ
生きていると
いうのか!!
頭さえ
粉々にしなければ
生き続けるというのは
本当だったのか!!
捕獲だ!!
頭さえ撃たな
ければ銃の
使用を許可する!!
一族全員を
引っ捕らえ
ろ!!
中佐殿
吸血鬼の捕獲
終わりました!!
ウム
ご苦労だった
ううっ..
あが...
これだけ
撃たれても
奴らは
死なないん
だよな...
そのよう
です
凄いぞこの
吸血鬼の生命力は
期待
以上だ
この細胞を研究して
最強の兵士団を
作り上げるのだ
成功すれば
この戦争
必ず勝てる
それは
面白い
!!
誰だ!?
きっ貴様!!
中佐殿
私は別に貴方
たちに逆らう
つもりはない
まだ吸血鬼の
生き残りが
いたのか!!
ここで我が一族が
人間に捕まるのを
眺めていただけだ
久々に
爽快な気分に
なったよ
村人と仲良く
やってる
一族の連中が
大嫌いなんでね
なんだ
中佐殿
この男は!?
貴方たちは
素晴らしい
是非私を
その
最強の兵士に
していただけ
ないでしょうか?
第百四話
第百五話
きっ貴様!!
まだ吸血鬼の
生き残りが
いたのか!!
中佐殿
貴方たちは
素晴らしい
是非私を
その
最強の兵士に
していただけ
ないでしょうか?
ふざけるな
貴様ァ!!
我が帝国陸軍を
愚弄する気か!!
私はまだ今の
自分の力には
不満でね
もっと強く
なりたいんですよ
ハッ
吸血鬼の
ぶんざいで!!
連行しろ!!
はいっ
収容所
そこにある
服に
着替え
るんだ!!
なかなか
居心地のよさそうな
部屋じゃないか
ほう
私は
4番か
雅の奴
自らすすんで
日本軍に
捕まったのか!!
それから
吸血鬼への
生体実験が
始まったのよ
!!
それはもう
凄惨さを
きわめた
らしいわ
解剖して完全なる
吸血鬼の標本を
作る事から始まり
どれだけの熱で
吸血鬼の細胞は
死ぬのか
どれだけ
冷やせば
死ぬのか
様々な薬を
吸血鬼の体内に
注入して変化を
調べたりと
かなり
乱暴な実験を
行ったらしいのよ
最低だ
その実験で
一族の何人かは
死んだようね
!?
雅の一族は
死なねェんじゃ
なかったのかよ
雅も含めて
その当時の
彼らは
不老だったけど
不死ではない
かなりの
生命力は
あったものの
さすがに脳を
ふき飛ばされたり
すれば死んで
しまったらしいの
ひでェ..
そんな実験も
してたのかよ
もちろん日本軍も
やりたくて
そんな実験をした
訳ではないわ
昭和十七年
十二月三十一日
ガダルカナル島
撤退を決定
戦争を始めた当初は
日本が優勢だったかも
しれないけど
国力で劣る日本は
しだいに旗色が悪く
なっていったの
昭和十八年一月二日
ニューギニアのブナにて
日本軍玉砕
食料は減り
武器の数も
限られてくる
日本軍は確実に
敗戦へと追い込まれて
いったのよ
昭和十八年四月十八日
連合艦隊司令長官
山本五十六
ソロモン上空にて戦死
そんな情勢
だったからこそ
五十嵐一郎は
最強の兵士団を必ず
作らなければならないと
必死になっていたのよ
昭和十八年五月七日
モルモットに
吸血鬼の細胞を移植
昭和十八年五月二十日
細胞を移植した
モルモットが全て死亡
そのモルモットにも
吸血鬼の症状が出た
この小さい身体では
長くは堪えられぬ事が
わかった
昭和十八年
六月四日
!!
部下の不注意により、
偶然驚くべき事を
発見した
なんだ!?
吸血鬼の血が
急に反応を
起こしたぞ
誰かが誤って
別の吸血鬼の血と
混ぜてしまったのか!!
奴らの血は
同種で掛け合わずと
増殖する!!
これは
凄い発見
だ!!
昭和十八年
六月七日
これが
生き物の体内で
行われたら
どうなるのだ!?
吸血鬼化した
モルモットに
別の吸血鬼の血液を
注入した
キャッ
駄目か
ギャ
やはり
この身体では
小さいのか..
キャー
!!
ァアア
オオオ
なんだ!?
なんだこの
変化は!!
えっ
危な
かった!!
今奴を
斬らなかったら
やられていたぞ
すぐに切断面が
治癒するとは
なんたる再生能力!!
これこそ
不死の生物だ!!
吸血病の
真の力は
なんだ
あれは!?
細胞が
再生している!!
その血液同士を
混合させる事に
よって発揮される
のか!?
なんだ!?
これ以上
大きくなると
いうのか!?
そんな...
そんなバカ
な...
こんなに
大きく...
ひっ
しいっ
これが
これが
吸血病の
真の力!!
爆発した...
やはりネズミの
小さな身体じゃ
もたなかったんだ...
しいいいっ
化け物だ!!
我々は化け物を
作り出して
しまったんだ!!
何を
言うか
本番は
これからだ
今と同じ
実験を
次は
あの
吸血鬼一族で
やる
我が大日本帝国は
負ける訳には
いかん
なんとしても
最強の兵士団を
作り上げるのだ
第百五話終
吸血鬼と化した
モルモットに
著しい
変化が起こり、
別の吸血鬼の
血液を注入した
ところ
やはり
最終的に
破裂した
モルモットの
小さな身体じゃ
もたなかったん
だ...
何を言うか
本番は
これからだ
化け物だ!!
我々は化け物を
作り出して
しまったんだ!!
今と同じ
実験を
次は
あの
吸血鬼一族で
やる
我が大日本帝国は
負ける訳には
いかん
第百六話
なんとしても
最強の兵士団を
作り上げるのだ
三日後の
昭和十八年
六月十日
ついに
その実験は
行われた
なんだ!?
私に何をする
つもりだ!!
心配する事は
ない
これはお前の
同族の血だ
!!
止めろォ!!
えっ
今すぐ
私を放せ!!
それはやっては
いけないんだ!!
我が一族の中で
同族の血を混ぜる事は
禁忌とされてきた!!
すまぬが
お国の為にも
止める訳には
いかん
さぁ
始めるぞ
止めてくれ
お願いだ!!
身体がもたずに
破裂してしまうんだ
うわああ
あああぁ
吸血鬼は
しばらく
暴れ続け
モルモットの
ように変化は
しながったものの
吸血鬼か
母体でも
数分後
破裂して
死んでしまった
もたないと
いうのか!?
六月十三日
別の吸血鬼で
同じ実験を行う
やっぱり
駄目だ
六月十五日
さらに別の吸血鬼で
同じ実験をした
吸血鬼の奴らが
言うように
この実験は
禁忌なのか!?
我々が
これまで
やってきた
事は
すべて
無駄だったと
いうのか!?
だが
諦める訳には
いかん
私には
この実験を
成功させ
不死の兵隊を
作るという
使命力ある!!
我が
大日本帝国は
負ける訳には
いかんのだ!!
中佐殿
!
4番!?
誰だ!?
あの髪の
白い男の
部屋か
私で
試してみては
どうですか?
なっ
何を
言っている
貴方たちの
様子を見ていれば
わかりますよ
吸血鬼を
生体兵器にする
方法が見つかった
のですね
ところが
その実験は
うまくいかず
吸血鬼たちは皆
破裂してしまった
きっ
貴様っ!!
違いますか?
何を適当な
事を!!
隠しても
無駄ですよ
最近私の同胞が
見るも無惨な姿で運ばれて
いるじゃないですか
この男は
危険だ!!
私のからだ
身体なら
この男は
狡猾で
頭もきれ
只ならぬ野心を
隠し持っている
その実験に
堪え抜いて
みせますよ
我々は吸血鬼に
様々な実験を
行った
その多数の
データによると
この男
髪が白いという事
だけではなく
確かに
この男なら
乗り越えられる
かもしれん
この男だけは
特異体質ともいえる
結果がでていた
生命力も
他の者と比べて
はるかに強いのだ
研究を
成功させるには
この男で
実験するしか
ないのかもしれん
私に操る事が
できるのだろう
か?
だがこの得体の
知れない男に
力を与えてしまって
昭和十八年
七月二十日
お前たちには
これから
ワクチンを
作ってもらう
私は有能な部下を
集めて特別な薬を
開発するよう指示した
だがもし
その生物が我々の手に
負えなかった場合
その不死の生物を
元の吸血鬼へと戻す。
薬が必要となる
知っての通り
我々は
吸血鬼を使って
不死の生物を
作っている
エッチ、「Nundo
吸血鬼が
不死の生物になる為には
血を2種以上掛け合わ
さなければならぬ
逆に言えば
混合している血液が
分離すれば
不死の能力は失われる
その為の
血液分離剤を
作ってもらい
たいのだ
この薬が
完成すれば
あの白髪の男に
言う事をきかせ
られる!!
昭和十八年
八月二十日
これで
一時的では
ありますか
吸血鬼の血液を
分離させる事が
できます
ついに
ワクチンが
完成する
ワワチン
きo!
うむ
ご苦労
だった
これで
これであの男に
対抗できる!!
4
どうしました
中佐殿
その顔は
何やら
私にいい知らせを
持って来たようですね
一週間後の
八月二十七日
お前で実験する
事に決まった
ほう
それは
ありがたい
これは
大日本帝国の勝利の
為の実験だ
決して
お前の野心の為の
ものではない
ギリッ
勘違い
するなよ
もちろん
存じて
おりますよ
ン?
フン
ここに
万が一の為の
ワクチンがある
お前が
不死の力を
得たとしても
これでその能力を
奪い元の身体に
戻す事ができる
ほう
つまり我々は
いつでもお前を
殺す事ができる
もし
実験が成功し
力を得ても
我々に逆らおう
とはしない事だ
元より
逆らう気など
ありませんよ
是非とも
この命
お国の為に
捧げる所存で
ございます
よし
その言葉
忘れるなよ
我々は今
悪魔を生み出そうと
しているのかも
しれん
だが
それをも
操ってみせる!!
オラァ
ペタェ
早く
歩けっ!!
昭和十八年
八月二十七日
ついに我々は
白髪の男に
実験を
開始する
昭和十八年
八月二十七日
第百七条
太平洋戦争
まっ只中
我々は今
悪魔を生み出そうと
しているのかも
しれん
だが
それをも
操ってみせる!!
地下二階
第三実験室にて
ついに我々は
白髪の男に
実験を開始する
*
x
ついに...
ついに
この島まで
アメリカの
飛行機が...
4番よ
お前に
これが何か
わかるか?
お前の
同族の血だ
貴様の体内に
注入する
ほう
貴様は
これに恐怖を
感じないのか?
違う吸血鬼の血を
入れる事は
それは
楽しみだ
貴様の一族の
禁忌だと聞いた
それを言った奴は
注入後破裂して
死亡したよ
お前がいくら
特異体質だから
とはいえ
同じ様に
死ぬやも
しれんのだぞ
それは
それで
他の吸血鬼でも
結果は同じだった
楽しみでは
ないですか
クルッ
やはり
この男
得体力
知れない!!
ワクチンを
作っておいて
正解だった
この男が
暴走したらこれで
力を奪ってやる!!
では
始める
くっ
これで
終わりか?
いや
これで終わり
ではない
それに
血液は三人分
用意した
お前の体が
堪えられる
ようなら
お前の身体が
乗り切れるか
どうかは
これからだ
あと二人分
やってもらう
あ
がっ
カあああ
!!
この男にも
発作が
きてしまった
のか!!
目玉!?
破裂したのか!?
この男の身体でも
もたなかったのか!?
五十嵐中佐!!
脈は
あります!!
生きているぞ
成功だ!!
この男!!
吸血鬼同士の
血液の混合を
乗り越えた!!
ン
なっ
なんだ
この振動は..
五十嵐中佐!!
空襲です!!
敵機にこの研究所が
爆撃を受けて
います!!
空鼓!?
なんだって
こんな時に!!
被験者は
大丈夫か!?
!!
手術台の下に
避難させろ!!
電気が
落ちた!!
逃げろっ!!
脱出するん
だ!!
待て!!
持ち場を離れる
事は許さん!!
この場で空襲が
過ぎ去るのを
待つんだ!!
もしもこの時
この予期せぬ
空襲がなければ
実験の結果は
変わっていたの
かもしれない
昭和十八年
入月二十七日
十九時ニ十八分
彼岸島研究所ガ
米軍爆撃機
五機ニヨル
空爆ヲ受ケル
どうやら
空襲は
終わった
ようだな
くそっ
よりによって
この実験の最中に
空襲が来るとは!!
この研究所の
場所が敵国に
知られた以上
すぐに
第二波が
来るはずだ!!
なんとしても
この研究は
完成させねば
ならん!!
急がねば!!
五十嵐中佐
頭から血が
かまうなっ!!
これより
実験の続きを
行う
あと
二人分の
吸血鬼の血液が
あったはずだ
でっでも
負傷者が
かなりの...
まだ
この実験は
未完成なんだ!!
ぎゅ
がまわん
動ける者だけで
よい!!
さっさと
持ち場に
つけ!!
五十嵐
中佐!!
ワクチンが
見あたりません
何!!
今の爆撃で
瓦礫のどこかに
紛れ込んだ
ようです!!
この実験
今回は
中止
しましょう!!
ワクチンが
この明かりでは
捜し出せません!!
ない!!
これでは
成功したとしても
この男を
止める手立てが
ありません!!
だからといって
今さら実験を
中止する事は
できん!!
既にもう
一本は打って
あるんだぞ!!
どうする!?
どうすれば
いい?
中佐殿
素晴らしい
力が
みなぎる
ようだ
さぁ
残りの
二人分も
打つんだ
貴方も
私も
もう後戻りは
できないん
ですよ
昭和十八年
八月二十七日
十九時二十八分
白髪の男への
実験の最中
第百八条
どうやら
空襲は
終わった
ようだな
彼岸島研究所が
空爆を受けた
かなりの
負傷者が
でたな...
五十嵐中佐!!
大変です!!
ワクチンが
見あたりません!!
実験を中止
しましょう!!
これでは
成功したと
しても
!!
不死と化した
この男を止める
手立てが
ありません
どうする!?
どうすれば
いい!?
中佐殿
さぁ
残りの血液も
注入して
もらおうか
た
貴方も私も
もう後戻りは
できないん
ですよ
我々が
用意したのは
二人分の血液
あと二人分
残っている
だが
このまま
この危険な
男に
実験を続けて
大丈夫だろうか!?
ン?
なんだ..
なんだ
あれは...
えっ..
っに
この男
ばっ...
化け物
だ...
まさか
再生している
のか!?
ハッ
凄い早さで
あの傷が
治癒されて
いく!!
バハハハ
いいかい
完全に
元の姿に!!
目玉まで
再生するとは!!
ひいいいぃぃっ
こんな化け物は
我々の手におえません
やはり
ここで中止
すべきです!!
素晴らしい..
素晴らしい
じゃないか
なんて
能力だ...
えっ..
この力だ...
この調子で
いけば
もっと完璧な
なっ何を...
中佐!!
何を言って
いるんですか!!
私が求めて
いたのは
この力だ...
無敵の兵士が
生まれるやも
しれん
実験を
続行する!!
残り二人分の
注射器を
よこすんだ!!
いざとなったら
また作ればいい
!!
で..でも
ワクチンが
かまわん!!
だが実験は
今しかできん!!
この研究所が
敵国に知れた以上
ここは完全に
壊滅する!!
昭和十八年
入月ニ十七日
ニ十時五十分
第二波は
必ず来る!!
そうなって
からでは
遅いんだ!!
再度血液ヲ
注入スル
中佐殿
もう一本も
すぐに打って
くれ
時間が
ないのだろ?
わかった
最後の
血液を
よこせ
はっ
くっ
この男に言われるがまま
たて続けに二本打って
しまったが
あっ
がっ
4番よ
本当にこいつの
身体は堪えられる
のだろうか!?
お国の
為にも
お前に死んで
もらっては
困る!!
お前には
そして
さらに研究し
数を増やして
それが
唯一
最強の兵士団を
作る!!
最強の兵士に
なってもらう!!
この戦争に
勝つ道なんだ!!
...
血!?
この男
血を吐いた
のか!?
なんだ!!
血が...
血が口の中に
入ってしまった
あああぁ
!!
血が傷口に
しみる!!
うあああ
体内に血が
入った奴らが
みんな
苦しみ
始めた...
駄目です
五人とも
死亡しました
どういう
事だ!?
少なくとも
この実験の前までは
そんな事ありま
せんでした!!
この実験が
被験者の血液に
なんらかの影響を
与えたのでは!?
吸血鬼の血が
人間の体内に入ると、
死ぬなんて報告は
受けてないぞ!!
白髪の男の
血液が..
変化したと
いうのか...
えっ
生きている
ではないか!!
いえさっき
確認した時は確実に、
死亡していました!!
では今
起き上がった
この男は
何者なんだ!?
血...
...
血が欲しい..
吸血鬼!!
大丈夫か
お前
バカ者!!
近づく
なっ!!
なっ
ああ...
ああぁあ...
息が...
呼吸が
できな..い..
ひいいいっ
信じられん!!
私の部下が
吸血鬼になった
というのか!!
さっき血を
飲んだ事により
うあああぁ〜
吸血鬼化したと
しか考えられん!!
この
白髪の男の
吸血病は
この実験
で...
病原体が
変化したん
だ...
感染する!!
うう..
ああ...
無限に
増殖する
うあああぁ!!
嫌だ!!
嫌だァ!!
あああ...
化け物ども
ああぁあ...
誰か助けて
くれェ!!
この時
私は初めて
自分が
取り返しのつかない
研究をしていた事に
気がついたのだ
白髪の男への
実験で
吸血病の
病原体が
変異した!!
め覚め
吸血病は
遺伝ではなく
第百九話
死んだはずの
私の部下が
うわああ
ああ...
血液感染
する!!
あああ...
無限に
増殖する
吸血鬼として
蘇ってくる!!
化け物ども
嫌だ!!
嫌だァ!!
誰か助けて
くれェ
私は・
私はここで
死ぬのか!!
中佐!!
早く
こちらへ!!
警備の
二人が
助けに
来たッ!!
撃てェ!!
化け物どもを
殲滅しろ!!
中佐!!
こいつら
いくら撃っても
倒れません!!
頭だ!!
頭を狙って
撃て!!
やったぞ!!
一人倒した!!
あと四人だ!!
ン
まだ他にも
生存者が
いたのか!!
早くこっちに
来い!!
あああぁぁ
あああ...
あぁああ.....
あの突然の
空襲で
ほとんどの
部下が
傷を負った
なぜだ!?
なぜ
吸血鬼が
増えるんだ!?
だから皆
その傷口から
簡単に感染して
しまうんだ!!
これでは
吸血鬼が
増え続ける
いつ
一方だ!!
ちく
しょう!!
うがっ
傷が!!
傷口が
しみる!!
どうせ
オイ!!
何やってんだ
起きてくれ!!
俺一人じゃもたねェ!!
コイツにも
感染した
んだ!!
わあああ
ああ...
あっ...
あああ...
あああぁぁ...
時計
Pap
くっ
緊急
事態!!
緊急事態
発生!!
総員
銃を携帯し
完全武装で
第三実験室に
集合せよ!!
ああ...
ううう...
なんだ..
なんだこの
吸血鬼の数は
.....
中佐!!
何があったの
ですか!?
実験により
多数の者が
病原体に
感染した!!
この化け物どもは我々の手におえるものではない!!
この化け物どもは
我々の手におえる
ものではない!!
よって
すべてを
抹殺する!!
頭を目掛けて
一斉射撃だ!!
撃て!!
はい
そうだけど...
だが
この化け物どもの
後ろには
不死と
なった
このまま
撃ち続ければ
あの吸血鬼どもは
鎮圧できるだろう
白髪の男が
いる
あの男が
我々に
逆らったら
手のつけよう
がない!!
奴は
どう
動くんだ!?
なんだ!?
ン
なんの音だ!?
撃ち方
止めい!!
ついに
あの男が
目を覚まし
たのか!?
「お
身体がうずく...
とてつもない
力だ
これこそ
まさに
私の求めていた
力だ
なんだ..
なんだ
あいつは...
4番!!
この
化け物どもを
殺してみせろ!!
今のお前なら
できるはずだ!!
貴様に
力を与えたのは
私だ!!
戦え!!
その私の命令が
きけないのか!!
頼む
私の言う事を
きいてくれ!!
第百九話終
白髪の男が
ついに
立ち上がった!!
4番!!
この化け物どもを
殺してみせろ!!
今のお前なら
できるはずだ!!
貴様に
力を与えたのは
私だ!!
その私の命令が
きけないのか!!
戦え!!
私の言う事を
きいてくれ!!
頼む!!
第百十話
間どもの未来
何者だ?
なんなんだ
あの男は...
中佐!!
あの男は
なんですか!?
敵ですか!?
撃って
よろしいのですか!?
無駄だ
あの男は
すでに
驚異の
再生能力を
持っている
銃で撃とうが
爆弾を
落とそうが
殺す事は
できん
そんな...
4番!!
だがまだ
敵と決まった
訳ではない
頼む!!
貴様は私に
お国の為に働くと
約束したはずだ!!
4番!!
返事を
しろっ!!
我々
人間の為に
忘れたとは
言わさんぞ!!
吸血鬼どもを
殺すんだ!!
えっ
なっ
まずい
なっ!!
人間の肉は
口に合わん
ああぁ
バカ者
逃げるな!!
ですが
我々の武器は
通用しないの
では!?
撃ち殺せ!!
蜂の巣にしろ!!
そんな事は
わかっておる!!
だがこの化け物を
作り出したのは
我々だ!!
絶対にあの男を
研究所から出すな!!
我々研究者が
逃げてどうする!!
これは
研究者としての
義務なんだ!!
やるしか
ないぞ!!
倒れて
くれ!!
倒れて
くれ!!
撃て!!
撃ち殺せ!!
ノノハノ、
パハハハバハ
駄目だ!!
平然と
歩いて来る!!
やはり
この男は
殺せない!!
ぎゃっ
えっ
あいつ
我々の撃った
弾を吸収して
口から!!
銃の弾!?
やばい!!
身を
隠せっ!!
ぎゃあ
ぐあっ
奴の
足音だ!!
生きている
人間は
どうやら
中佐
あなた一人に
なったようだな
ひいっ
誰か!!
誰か
いないのか!?
返事を
するんだ!?
オ
きっ貴様
私をどうする
つもりだ!?
一体何故
こんな事を!!
貴様の目的は
なんだ!?
私は
人間が嫌い
なんだよ
だから
すべての人間を
吸血鬼にしてやる
まずは
この島からだ
貴様
そんな目的で
我々に実験を
させたのか!!
そんな事は
させんぞ!!
どうやら
私の血は
人間を
吸血鬼化させる事が
できるようだからな
我が日本国民に
手出しはさせん!!
えっ
あっ
力が...
入ら..な...
い...
あああぁ......
あああぁぁ...
血を吸った
だけだ
感染は
せん
だがこれで
しばらくは
動けまい
日本国民
を...
もうお前には
何もできん
だが
安心するがいい
本当にすべての
人間を吸血鬼に
する訳ではない
人間のまま
生かしておく
者もいる
えっ
守らねば.....
死ぬまで
我々に血液を
提供する
家畜と
してな
そんな
そんな...
吸血鬼になるか
家畜になるか
それが
人間どもの
未来だ
そんな事は
させん!!
くそっ
動けない
おとなしく
そこで
見てるが
いい
身体が
動かない!!
悪魔だ!!
私は
人類の敵を
生み出して
しまったんだ!!
オ
第百十
一五十嵐の遺したもの
私の部隊が
全滅した!!
それも
たった一人の
この男の
手によって!!
私は
悪魔を
生み出して
しまったんだ!!
ン?
あいつ
出口へ
向かっている!!
駄目だ!!
この島の
人間が
危ない!!
あの男を
研究所の外に
出してはいかん!!
我が
大日本帝国の
国民が危ない!!
そんな事は
させん!!
日本国民に
手出しはさせん!!
かっ身体が...
痺れる...
これで
しばらくは
動けまい
だが
どうやって
あいつを止める!?
あの不死身の男に
適用する武器など
存在しないぞ!!
動く
なんとか
指くらいなら
動くぞ!!
オ
結局
私には
何もできない
というのか!?
えっ
これが
あれば...
そうか..
これはこんな所に
あったのか
自分で作って
おきながら
私は
あの男を
止められるかも
しれない!!
まさにこの時まで
その存在すら
忘れていたのだ
あの男の
再生能力を
時的に奪う
五〇一
ワクチン!!
このワクチンで
あいつを
止める!!
私が
日本国民を
守るんだ!!
この報告書に
書いてあるのは
そこまで
その先のページは
破れてなくなって
いるの
ちゃんちょっと、
わたしがちょっとしたことですからですが、
はいはいっ、いいじゃないけど...わかりませんでした
...
いや...
...それでもねえねえはそういうわけだ
...そうだろう
それはみな
わかりません
ああ、あれはどうしたんですかもしれませんでしょうかなぁ...
お客様がお客さまにおいてはまだまでもいいのですが、これからのお店ではございませんが、
もっとこれもそういうことでしょうかもしれませんでしたが、それはそれでも
あははは
マジかよ
ちょー納得
いかねェよ!!
五十嵐の奴その後
どうなったんだよ!!
いや加藤
そんな事よりも
ワクチンだ
ワクチンで
雅を
倒せたの
かよ
あのワクチンは
雅に効いたのか
どうかか知りたい
それは残念だけど
私にもわからないわ
報告書には
そこまでは
書いてないから
雅は神社に
封印されて
いたと
でも
明の兄貴が
言っていたはずだ
誰かが奴を
閉じ込める事が
できたって訳だ
それが
できるのは
今のところ
五〇一ワクチンを
持っていた五十嵐
だとしか考えられない
そうね
その可能性は
十分にあるわね
じゃあ何か!?
五十嵐の奴
最後に雅に
一矢報いたって
訳か!?
たぶん
そういう事に
なるわね
やったー
よかったな
五十嵐ィ!!
そんなに
感情移入
しなくても
だいたい
五十嵐は
人体実験を
するような
奴だし
うるさい
な!!
でもよ
もしそうなら
なんで五十嵐は
雅を殺さないで
封印なんて
めんどくさい事を
したんだ?
へっ
そういや
そうだ
五十嵐が雅を
殺しといてくれりゃ
今は吸血鬼なんて
いねェのに
殺す段階に
なって
迷ったんじゃ
ないのか?
今回は
雅を操る事は
できなかったけど
なんだよ
五十嵐のアホ!!
お前のせいで
俺たちが
こんな目に!!
大嫌いじゃ!!
殺さないで
おけば
いつか劣勢の戦況を
変える切り札に
なるかもしれないって
ともかく
ワクチンが
単純ね
効いたと
すると
それを
手に入れれば
あの
不死身の雅を
倒せるって訳だな
五〇一ワクチン
さえあれば
俺は
みやび
雅を
殺せる!!
あの
雅を
この手で
殺れるんだ!!
見ててくれ
兄貴!!
お前しか
いないんだよ
オオ
明!!
雅を
殺れるのは
兄貴!!
もう
お前しか
いないんだよ!!
お前が
雅の不死の
謎を解いて
次こそ
本当に
コイツを
殺すんだ!!
俺が
ワクチンを
手に入れて
必ず雅を
殺す!!
だが
そのワクチン
は...
一体どこに
あるんだ...
...
そうだよな
それがわからないと
何もできねェな
ワクチンは
たぶん
五十嵐部隊の
研究所跡に
あるわ
!!
そうか!!
研究所跡が
今も残って
いるんだ!!
冷!!頼む
案内して
くれ!!
でも
その場所には大きな
問題があるのよ
研究所跡は
ここから
約10キロほど
西に行った所に
あるんだけど
なんだよ
じゃあすぐ
行けんじゃん
そうね
私も篤さんも
そう思って
行ってみたわ
中は
その当時の
日本兵の
吸血鬼や
それが変態した
邪鬼の巣窟
だったのよ
無識だと判断した
私たちは
再び扉を閉じて
ワクチンを
手に入れる事を
断念したの
まだ雅の不死に
確信を持てなかった
篤さんはその後
さすがに雅も
首を切れば
殺せると
一人
旅立った
って訳
これが
その扉の鍵
本当に
不死なんだと
確信したのは
どうやら
篤さんの
最期の時だった
みたいね
行く気なら
案内するわ
明の兄貴が
入るのを恐れる
なんて
よっぽど
危険な場所
なんだな
やめようよ
明
他の手を
考えよう
何言って
んだ
ようやく
雅を倒す方法が
わかったんだ
行こう
五十嵐の
研究所跡へ
どんな危険が
待っていても
かまわない
俺は兄貴の
遺志を継ぐって
決めたんだ
来
第十二巻
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【ヤングマガジン2005お年第13号〜第16号、第18号〜〜
第99号の掲載分を収録しました。
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彼岸島の
2005年9月6日、第1刷発行
正価はカバーに炎がしてあります。
著者松本光司
発若者五十嵐隆夫
発行所株式会社講談社
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豊国印刷株式会社
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製所株式会社国宝社
◎松本光司_2005年
本書の無断規グラビー」は弊作権法よりその例外を除き、禁じられています。
旅行本・南北木は購入書席名を前のみつき、小御家教師にお送りください。送料小桃
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Printedin.dapan
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編集部(o2)539513461
販売部(o3)539513608
SBN4-06.361359:3
...
978:063613599
1929.79979005528
雑誌42532-59
ISBN4-O6-361359-3
C9979-¥552E〈O〉
講談社/定価:本体552円(税別)
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