ISBN4-06-361395-X

雑誌42532-95

C9979¥533E_〈O〉

講談社/定価:本体533円(税別

9784063613957

929979年9月90053で

1895

あっ、がんじょ

...

講談社

十三

...

ひよくし

...

松本九司

1895

ナニ

ひがんじま

いい加え、

講談社

松本光司

人に

ひがんじょ

そういえば、

...

coyErllusTRATON★KOHIMASUMOPO

この日はDESIONA2017年07月09日火大URKIGHISE

その赤んじゃ

ま、

松本光司

彼らがとも

キャッション

ナミ

第百十二話

第百十三話

第百十四話

第百十五話

第百十六話

え、と

濡れた二人

スーパーの

...

いつまで怒ってる。は、はいはいい、いいですか

第百十七話

第百十九話

第百三十話

第百三十一話

第百十八話。地下に巣くう者

日本

冷たい身体

不死の雅を

殺す為の薬

それが

吸血鬼と邪鬼の

巣窟である

!?

五〇一

ワクチン

旧日本陸軍

五十嵐部隊の

研究所跡に

あるという

行こう

その

研究所跡へ

第百十二話本音

どんな危険が

待っていても

かまわない

俺は兄貴の

遺志を継ぐって

決めたんだ

よし

わかった

すぐに行くぞ

お前ら

覚悟は

できてんな

ちょっと

待って

残念だけど

今すぐは

無理よ

今の時期は

入り口が雪に

閉ざされていて

じゃあ

どうすりゃ

いいんだよ

少なくとも

雪のなくなる

三月頃まで

中に入る事は

できない

この学校で

待つしか

ないわね

まぁ

貴方たちが

足手まといに

ならない為には

ちょうどいい

時間じゃ

ないかしら

は?

私は

研究所跡には

明と二人だけで

行くつもり

だったのよ

それが

どういう訳か

全員で行くつもりに

なっている

ようだから

足手まといに

ならないように

てめェ!!

せめて

基礎体力ぐらいは

つけてほしいって

言ってるのよ

バカに

しやがって

クソ女!!

待って

ケンちゃん!!

冷は言いすぎ

だけど

間違った事は

言ってないよ

明...

これから

行く所は

兄貴でさえ

恐れた

吸血鬼と

邪鬼の

巣窟だ

俺も全員を

守りきる

自信がない

わっ

わかったよ

だから

出発までに

なんとか

吸血鬼と

戦えるくらいには

なってほしいんだ

三月頃までには

見違えるぐらい

強くなってやる

ちくしょォ

!!

くそっ

おかしいな

けっこう

強くなったはず

なんだけどな

いやお前も

強くなったよ

身体をみれば

わかるよ

ちく

しょう!!

まだまだ

隙だらけよ

もっと

練習なさい

あの女

やりやがる!!

フウ

ユキも

頑張ってん

なァ

西山!!

何やってんだよ

お前大丈夫か!?

うわああ

大丈夫

大丈夫

ちょっと理科室に

あったもので

爆弾を作って

みたんだ

ったく

お前は

ふんっ

なかなか

いい武器に

なりそうだぜ

いいけど

大きな音や煙で

敵にバレない

ようにな

おう

すまん

ふんっ

ケンちゃん

頑張ってるな

毎日朝から

ずっと剣を

振ってるよ

まだまだ

腰が入って

ないわ

うるせェ

クソ女!!

しかしなんで今は

冷は

みんなにあんな

厳しいんだろ

ションベン

ションベン

ケンちゃんが

すげェな

こんな

遅くまで

オレも

負けて

られないな

どういう

つもりだ

ちくしょう!!

クソ女ァ!!

!!

師匠の声だ

冷もいる

しかし

相変わらず

でけェな

師匠

何故そんなに

明の連れに

厳しくあたるの

じゃ

お前らしく

ないぞ

ねェ

お父さん

知ってるでしょ

彼らをこの島に

連れて来たのは

そうだ

何か理由が

あんのか?

俺も

知りてェそ

私なのよ

私が彼らを

この地獄へと

冷...

案内して

しまったのよ

つまり彼らが

危険な目に遭って

いるのは

全部

私のせい

って訳

だから

せめて

これ以上

誰にも

死なないで

ほしいのよ

彼らには

なんとしても

一人でも

生き残れる力を

つけてほしいの

厳しい私を

憎めば

憎むほど

彼らは反発して

必死になって強く

なろうとするから

お前...

そんな

つもりで...

本当は

嫌われたく

ないけど

みんなが

死なずにすむのなら

仕方ないわよね

三月

春の日射しで

雪も緩み始め

我々は出発を

一週間後に

決めた

てめェ!!

クソ女!!

どういうつもりだ

コラァ!!

別に

どうもこうも

ないわ

今の貴方たちでは

弱いから

連れては

行けないって

言ったのよ

てめェ!!

俺らが何も

変わってないって

いうのか!!

ブッ殺す!!

駄目だよ

ケンちゃん!!

もうすぐ

出発なんだから

こんな時に

ケンカは駄目だ!!

はっ放せ

明!!

この女を

ブッ殺して

俺らの成長を

証明してやる!!

出発まで

まだ一週間

あるんだから

もっと鍛えて

強くなりなさい

なんであんたは

わざわざ

そんなとけのある

言い方をするんだよ

ケンちゃんが

頑張ってんの

知ってるだろう

それを

弱い

とかって

てめェ!!

なァ

青山さん

別に

感じた通りに

言ったまでよ

このままでは

君を信用できない

はぐらかさないで

ちゃんと

答えてくれ

じゃないと

俺らは君ぬきで

旅立つ事になる

死なせたく

ないのよ...

信用できない

案内人とは一緒に

旅はできないよ

貴方たちに

誰一人として

死んでほしく

ないからよ

は?

何言って

んだ

いきなり

本心だ!!

ケンちゃん

冷の奴本当の事

言ってるぞ!!

本当よ!!

信じて!!

これが私の本当の

気持ちよ!!

じゃ

訳わかん

ねェぞ

ふざけんな

てめェ!!

誰がそんな事

信じるか!!

なんでだよ!!

じゃ

なんでお前は

俺たちを

この島に連れて

来たんだよ!!

お前が俺たちを

この島に連れて

来たから

お前の

せいなんだよ!!

全部

お前の

せいだ!!

俺らはこんな

危険な目に

遭っているん

だぞ!!

あらはこんな病院な目にっているんそう!!ボンなんて死んじまったんだぞっ!!

なんとか

言って

みやがれ!!

ポンなんて

死んじまっ

たんだぞ!!

この

クソ女ァ!!

えっ

ほろ

冷...

待てコラ

クソ女ァ!!

逃げる気

か!!

ケン

ちゃん!!

冷の奴

まだ泣いてんの

かな...

しかし

なんで冷は

俺たちを

この島に

連れて来たん

だろう

それも

吸血鬼の

あんまり考え

すぎなきゃ

いいけど...

手先と

なって

明!!

大変だ!!

冷の奴が

見あたらねェと

思ったら

あいつの

荷物がねェ!!

あいつ一人で

ワクチンを

取りに行った

んだ!!

あいつ

単身で

あの

危険な研究所跡へ

乗り込むつもりだ!!

第百

明!!

大変だ!!

冷の奴が

見あたらねェと

思ったら

あいつの

荷物がねェ!!

あいつ一人で

ワクチンを

取りに行った

んだ!!

あいつ

単身で

あの

危険な研究所跡へ

乗り込むつもりだ!!

それだ。

第百十二条

冷!!

待ってくれ

早まるな!!

彼らが

危険な目に

遭っているのは

全部

私のせい

って訳

彼らを

この島に

連れて来たのは

私なのよ

お前の

せいなんだよ!!

全部お前の

せいだ!!

冷の奴

責任を感じて

ほろ

ほろ

一人で

ワクチンを取りに

行ったんだ!!

無茶だよ

冷!!

研究所跡は

吸血鬼と邪鬼の

巣窟だから

危険だって

死ぬ

つもりか!!

お前が言った

んだろ!!

!!

冷!!

!!

いた!!

冷た!!

追い

ついた!!

待ってくれ!!

冷!!

一人で行くって〜

決めたんだから

!!

何よ明!!

追って

来ないでよ!!

放って

おいてよ!!

危ない!!

えっ

...

冷!!

水の音!?

よかった!!

下に川があるのか!!

冷!!

冷!!

大丈夫

か!!

冷!!

息をして

くれ!!

!!

冷!!

ホッコホ

雪がとけた

とはいえ

まだ三月

このままじゃ

寒くて...

ポタッ

ホタッ

ポタッ

ケンちゃんたちには

荷物をまとめて

来るように言ってある

とりあえず

今日は

ここで

ケンちゃんたち

を待とう

予定より

少し早いけど

合流したらみんなで

研究所跡へ出発しよう

うん...

ポタッ

俺はいいけど

冷まで素直に

裸になんなくても

ポタッ

この状態じゃ

何話して

いいか...

冷の唇

やわらか

かったな..

なにげに

冷の奴...

全身

やわらか

そうだな

ドキ

!!

ごっ

ごめん

何か羽織るもの

探してくるよっ

そのっ

えっ

どこにも

行かないで

そばに

いて

冷...

グスッ

あまり自分を

責めないでくれ

ケンちゃんも

ついカッとなって

言っちゃっただけだって

誰も冷が僕らを

この島に連れて来た

事を恨んでなんか

いないから

もともと俺らは

兄貴を捜してたし

現に

この島に兄貴は

いたんだし

明ァ...

ありがとう...

なっ

やわらかい

ふくらみの下から

なっ

彼女の

心臓の音が

伝わってきた

いい匂いが

する...

冷の匂い

だ...

冷...

ごめんなさい

明...

本当に

ごめんなさい...

世間

いいっ、

冷の身体の

しんは

抱き合う事は

冷えた二人に

とって

とても

温かく

ねェ

冷...

とてもふさわしい

行為に思えた

ちょっと

だけ

何?

明...

俺に話して

くれないか?

なんていうか

その...

ポタッ

理由を

知りたいんだ

何故...

何故君が

俺らをこの島に

連れて来たのか

それも吸血鬼の

手先となって

君の存在が

俺の中で大きく

なればなるほど

知りたく

なるんだ

何故君が

そんな事を

したのかって

どんな事情で

あっても

俺は君を

嫌ったりしない

俺を信じて

話してくれ

知りたく

なるんだ

明...

そうね

話さない訳には

いかないよね

冷...

事の

始まりは

二年半くらい

前に遡るわ

私が

あの人?

私は友達二人と

食べ物を探しに

出かけ

吸血鬼たちに

捕まって

しまったの

あの人と

出会った事が

発端なの

そうねちょうど

こんな感じの

小屋に監禁されて

そこはもう

地獄だったわ

嫌ァァ

...

...

でもそれはそういうことですが...それではないでしょうか?

そういうことだけど...

私たちは

一人ずつ

まわされ

飽きたら

血を啜る為に

手足を切り刻まれた

さぁ

あんたの

番だ

んァ

嫌っ

こっちに

来ないで!!

...

んんんっ

んんっ

殺される!!

誰か

助けて!!

!!

ホタッ

なんだ!!

貴様は!!

いつの間に

入って来たん

だ!!

ホタッ

タッ

大丈夫か

ハァ

助けてやる

それが

あの人

貴方の

お兄さんとの

出会いであり

貴方を

彼岸島へと呼ぶ

宿命の始まりと

なったのよ

第百十三話

約二年半前

私は友達二人と

吸血鬼たちに

捕まってしまった

...

まさにそこは

地獄だったわ

第百十四話「女狩

一人ずつ

まわされ

飽きたら

血を啜る為に

手足を切り刻まれた

!!

友達二人が

息絶え

ついに私の番が

来たその時

大丈夫か

助けてやる

...

それはそうですね。

...

...

...

そう

私は

兄貴!?

貴方の

お兄さんに

助けられたの

ひいっ

こいつ

強ェぞ!!

逃げろ!!

ノわああぁあ

篤さんは

とてつもなく

強かったわ

逃げまどう

吸血鬼を容赦なく

殺していった

もう

安心だ

行こう

ほろほろ

ぽろ

ありがとう...

本当に

ありがとう...

君のお父さんに

女たちの帰りが遅いから

見てくるよう

頼まれたんだ

君一人でも

助かって

よかったよ

この人の

背中は

なんて

温かいんだろう

この人の

背中は

なんて

広いんだろう

私は急速に

篤さんに

魅かれていったの

それでも

よかったのよ

篤さんに

剣や投げ技なんか

教わって

必死で

練習してさ

篤さんは

婚約者の仇である

雅を殺す事しか

頭になく

私の入り込む

スキなどなかっ

たんだけどね

篤さんに

少しでも

近づきたかったの

私にも

雅の過去を

調べるのを

手伝わせて

篤さんは

雅を殺す為に

奴の過去を一人で

探ろうとしていた

よし

わかったよ

お前も

頑張って

強くなったし

一緒に

やろう

そりゃ

嬉しかったわよ

本当に嬉しくて

その夜は

眠れなかったもの

へェ

二人で

雅について

調べながら

いろいろな

話をしたわ

うちの弟は

なかなか

凄い奴なんだよ

そういえば

貴方の事も

いっぱい聞いたわよ

えっ

へェー

篤さんに

弟がいたんだ

そうね

確かに

篤さんには

弟か妹がいそうね

...

なんだよ

それ

そういえば

そうだったかな

小さい頃から

自分で物語を作っては

みんなに話してさ

弟はさホント

凄いんだって

九九覚えんのも

俺より

早かったし

足も小さい頃は

俺より速かったん

だよ

それがまた

面白いんだよ

それに

優しいしな

あいつ

幼稚園の頃かな

ひかれた猫見て

その場でずっと

泣いてた事があってさ

へェー

いい子ね

まァその

優しさが

あいつの弱点でも

あるんだよ

あいつは

優しいから

人と争えなくてな

結局何やっても

人を蹴落とすぐらい

ならって

諦めちゃって

でもあいつがもし

本気で頑張るように

なったら

頑張り

きれないんだよ

きっと

俺なんかより

全然凄い奴になるよ

あらら

フフッ

ン?

篤さんの

嬉しそうな顔を

見てるだけで

だけどそんな日々は

長くは続かなかった

篤さんよっぽど

弟が好きなのね

そォか?

弟の話をしてる時

本当に嬉しそうだもの

お頭ァ!!

私は十分

幸せだったのよ

お頭ァ!!

何事じゃ

夜中に

騒々しい

わかった

すぐに行く

しばらくして

私と母と妹二人が

ただ今雅の屋敷から

密偵が帰って

参りました!!

お頭に重大な

報告があるとの事

お父さんのもとへ

集められた

密偵からの

連絡によると

雅は「女狩り」

なるものを

始めたらしい

女狩り?

女を集めて

るって事?

何故

そんな事を?

ウム

どうやら

雅たち吸血鬼は

人間の血が

不足している

らしいのじゃ

そこで

奴らは

島の外から

人間を調達してくる

事を決めたそうだ

人間を

島の外から...

ウム

そうじゃ

だが奴らは

吸血鬼

そこで奴らは

この島の人間を

捕まえて

自分たちが直接

本土の人間と

接触してしまうと

正体がバレる

可能性がある

その調達係を

やらせる事に

したのじゃ

それも人を

連れて来るには

女の方が

相手が油断して

好都合だと

奴らは今

この島の女を

生け捕りにして

そう思ったの

じゃろ

本土の人間を

連れて来させ

ようとして

いるのじゃ

雅の奴

そんな

事を!!

そこで

皆の者と話し

あったのじゃが

我々はこの

「女狩り」を

利用?

一つの

チャンスとして

利用する事にした

我々の一番の問題は

海に邪鬼がいて

この島から

出られぬ事

本土に行けなければ

警察の助けも

呼ぶ事ができん

じゃが

奴らの舟なら

邪鬼は襲わず

島の外に

出られる

そこで

お前たちに

頼みがある

えっ

頼み?

わざと

「女狩り」に

捕まり

調達係の

ふりをして

本土に渡り

そこで

助けを呼んで

ほしいのじゃ

すまぬが

会議で決まった

事じゃ

奴らに捕まったら

レイフされるどころ

じゃすまないわ!!

嫌よ!!

ちょちょっと

待ってよ

お父さん...

助けを呼ぶのは

わかったけど

その為に

わざと吸血鬼に

捕まれって...

冗談

でしょ

お父さんは

私たちがそんな目に

遭ってもいいの!!

だいたい他にも

女はいっぱい

いるじゃない!!

なんでいつもうちの

家族が危険な目に!!

他の村人の

家族を

危険に

さらす事など

できん

ワシは

この村の長じゃ

ぐっ

だが

誰かがやると

決まった以上

ワシとしてはまず

自分の家族を

推す以外ない

それが

長たる者の

宿命じゃ

わかってくれ

もともとワシは

こういう誰かを

危険にさらすやり方は

好きではない

ワシとて

お前たちは

かわいい

じゃが

お前たちは

長の嫁であり

娘なんじゃ

私が

殺されたら

もう篤さんに

会えない...

わかってくれ

そういう

運命なんじゃ

篤さんは

この決定に

猛反対してくれた

抵抗組織を抜ける

勢いだったという

もういいわ

反対してくれて

ありがとう

何言ってんだよ!!

冷!!

お前たちが

犠牲になるんだぞ!!

篤さん

冷!!

だって

仕方ない

じゃない

私たちは

お父さんの

家族だから

冷...

じわっ

ねェ

篤さん

篤さんは

どうするの?

私がいなく

なっても

一人で雅の

過去をさぐり

続けるの?

雅が不死だなんて

言われても

やっぱり

この目で

確かめるまで

信用できない

その真偽を

見極める為にも

奴の首を刀で斬る

いや

いや

それは

もうやめた

もう少し身体を

鍛え直してから

一人であいつを

殺りに行く

つもりだ

それじゃ

これで私たち

本当に

離ればなれに

なってしまう

のね

そう

篤さん

ねェ

篤さん

最後に

お願いがあるの

貴方の写真を

ちょうだい

ほう

ン?

私本当は

怖くてしょうが

ないの

でもそんなんじゃ

スパイ失格でしょ

それが私の

勇気になるから

冷...

ありがとう

篤さん...

写真って

いっても

こんなのしか

ないけど

いいかい?

あぁぁぁああ

女狩りだ!!

女を探せ!!

とびきりの

いい女をな!!

なんだ?

女が四人

白旗を持って

現れやがった

貴方たちは

女を探していると

聞いた!!

そうでしょ!!

なんだよ

オイ

何者だ?

女だぞ

篤さん

私たちは

調達係に

なりにきたの

勇気を!!

さぁ

雅の所に連れて

行きなさい

私や母と妹二人は

島の外から

助けを呼ぶ為

篤さん

私たちは

調達係に

なりに来たの

わざと敵に

捕まる事に

なった

勇気を!!

さぁ

雅の所に連れて

行きなさい

オラ!!

第百十五話

出ろォ!!

雅!!

この男が

雅!!

お前が

調達係に

なりたがって

いるという女か

んァ

そっ

そうよ

私はこんな島で

死にたくないの

貴方の命令に

従うから

代わりに

私たち家族の命を

助けてよ

代わりに私たち家族の命を助けてよ

さぁ雅

どう出る!?

わかった

お前を

調達係の

一員としよう

いァ

家族で来たのは

正解だったな

私は人質の

とれない人間を

信用しない

お前の家族を

人質とさせて

もらう

私を欺いて

島の外から助けを

呼ぶつもりなら

痛く

後悔する事に

なるぞ

少しでも我々を

裏切る素振りを

見せたら

一人ずつ

殺していく

こうして私は

吸血鬼の手先として

人間調達係となり

わかって

おります

雅様

島の外から人間を

連れて来る事に

なった

ついに

調達係の

ふりをして

本土に渡り

ついに島の外に

来たんだ!!

そこで

助けを呼んで

ほしいのじゃ

見てて

篤さん

オイ

何をモタモタ

している

別に

私は

自分の使命を

絶対に果たすから

まずは

この

監視役の吸血鬼を

なんとかしないと

私たち

調達係の

仕事は

そんな

難しいものでは

なかった

その後また

その人間の

免許証から

島に偶然居合わせた

人の免許証から

住所をたどって

その人の関係者を

誘い込む

吸血鬼の指示に従い

また別の人間を

さらってくる

この繰り返しだった

確かに

免許証には

住所が

書いてある

時折私は

なんの不安もなく

笑い遊ぶ

本土の人間を見て

という事は

爺さんにもらった

この免許証の

住所をたどれば

あの篤さんの

育った町が

見られるのね

どんな所

なんだろう

無性に

羨ましくなった

ぎゃああぁぁあ

調達係の一人が

本土で警察に

駆け込んだ事がバレ

里美!!

里美ィィ!!

助けを

呼ぶのは

不可能よ!!

その者の人質が

殺された

吸血鬼たちの

監視は厳しく

欺く事なんて

できない!!

警察の助けを

呼べないとしたら

それになんとか

警察に駆け込めた

としても

彼らは

吸血鬼の存在を

信じてくれなか

ったという!!

私はなんの為に

奴らの手先に

なったのよ!!

こうしている

間にも

抵抗組織の

みんなは

何人も死に

焦った私は作戦を

変え少しでも

戦力になればと

篤さんも一人

雅を狙って

危険な目に

遭っていると

いうのに!!

捕獲予定であった

五人の大学生に

吸血鬼退治を

頼んでしまう

嫌ァ!!

嫌ァ!!

おおおっ

おっ...

お姉ちゃん...

それは処刑される

妹の姿だった

連れて来た

大学生五人が

奴らに捕まり

私の

裏切りが

ハレたのだ

嫌っ

楓!!

死なないで

楓!!

うあああ

あああぁ...

あああ...

これが

裏切りの

報いだ

忘れるな

お前にはまだ

母親ともう一人の

妹が人質にいるん

だぞ

ごっ...

ごめんなさい...

ごめんなさい...

許して

ください...

裏切ったら

どうなるか

わかって

いるな

それからも

私には

捕獲の仕事は

与えられ続けた

みんな

楽しそう

なんで

なんで私は

こんな事になって

しまったんだろう

私が

あの島で

生まれたから?

私が抵抗組織の

長である

お父さんの

娘だから?

何故

私だけ

ほろ

こんな宿命を

背負わなくては

いけないのか

ねェ見て

あの人泣いてるよ

ヒユー

たっ...

ン?

助けて...

助けて

ほろ

ほろ

ほろ

誰か

助けて!!

ああぁあぁぁ

感情が

あふれ出てきて

止まらなかった

私はその場で

力の限り

泣き叫んだ

ハァ

壜堤劣燁堅

うちの

弟は

なかなか

凄い奴なんだよ

篤さんの

あいつがもし

本気で頑張る

ようになったら

きっと

俺なんかより

全然凄い奴になるよ。

貴方の弟

弟!!

明くん!!

彼なら

私たちを

助けられるかも

しれない!!

この島を

救ってくれる

かもしれない!!

十五話

篤さんの

弟!!

彼なら

明くん!!

私たちを

助けられるかも

しれない!!

第百十六話

吸血鬼に

侵された

この島

彼岸島を

救ってくれるかも

しれない!!

...

次の捕獲者を

決める免許証と

この篤さんの免許証を

すり替えれば

なんとしても

なにくわぬ顔で

明くんの所に

行く事ができる!!

なんとしても

彼の所へ!!

やっと...

やっと

ここまで来た...

あの

大丈夫ですか?

たっ...

立てますか?

見つけた

こうして私は

貴方をこの島へと

連れて来たの

まだ見ぬ

彼岸島の

救世主として

んァ

そんな事したら

この島に関係のない

貴方を巻き込んで

しまう

それはとても

酷い事だって

わかっていたけど

ごめんなさい

私には

貴方にすがる事しか

できなかったのよ

そうか...

そういう事か

明...

本当に

ごめんなさい

許してくれ

なんて

さて

そろそろ

服も乾いて

きただろう

都合のいい事は

言えないよね

えっ

着よう

なァ冷

なっ

何?

君は一人で

頑張って

たんだな

すごいよ

えっ

さっきの話の

事なんだけど

でもこれからは

俺たちがいるから

君はもう一人じゃない

話してくれて

ありがとな

あっ明...

私がした事を

怒ってないの?

私が貴方を

この島へ連れて

来たのよ?

最初に言った

じゃんか

もともと

怒ってなんか

いないよ

俺はただ

君の事をもっと

知りたかった

だけだよ

ほろ

あっ...

ほろ

はろ

明...

それにさ

俺が吸血鬼と

戦っているのは

えっ

自分の

意志なんだ

ごめんなさい...

ごめんなさい

明...

俺は

自分の意志で

雅を

倒したいんだ

兄貴やポンの

仇として

許せない

これはもう

俺の戦い

なんだ

だから君は何も

気にする事は

ないんだよ

あっ...

ありがとう...

ン?

吸血鬼!!

えっ

冷危ない!!

くっ

いつの間に

吸血鬼が!!

火!?

もっと油を

持って来い

!!

焼き殺す

んだ!!

しまった!!

明!!

ドアが

開かない!!

閉じ込め

られた!!

小屋に火を

かけられた!!

どう

しよう!!

くっ

油断してた!!

危ない!!

なんだって

吸血鬼の奴ら

こんな所に!!

天井が

落ちて来た!!

熱っ!!

えっ

このままじゃ

焼け死んじゃう!!

大丈夫か

明!!

逃げるぞ!!

ケッ

ケンちゃん。

こっちだ!!

逃がすか!!

!!

ユキ!!

あっ

あがっ

西山の

爆弾だっ!!

みんな

凄ェ!!

どうだクソ女!!

もう弱いから

おいてくなんて

言わせねェぜ!!

そのようね

見直したわ

俺らも少しは

やるだろう!!

ヘッ

危ない!!

ケンちゃん!!

えっ

前!!

うああぁああ

みんなっ

このまま

走るんだ!!

このまま

一気に

旧日本軍の

研究所跡まで

走るぞ!!

どんな

化け物が

いても

そこで

五〇一ワクチン

を手に入れて

がまわない!!

雅を

倒すんだ!!

俺たちの

呪われた

宿命を

断ち切る為に!!

雅を殺る為の

五〇一ワクチンが

ここ

五十嵐の

研究所跡に

ある!!

やってきた

なんと

しても

手に入れる

んだ!!

ここが

研究所跡の

入り口だな

鍵を

開けてくれ

待って明

前に篤さんと

来た時は

この入り口付近に

化け物が集まって

いたのよ

いきなり

襲われるかも

しれないから

みんなちゃんと

その覚悟を

しておいて

わかった

いつでも

開けてくれ

ケンちゃん

加藤手伝って

やってくれ

おう

力仕事なら

まかしとけ

何も

いないな...

気味悪いな

ここ...

なんか

研究所に

見えないし

軍事施設と

いうよりは

まるで

炭坑だな

そうよ

えっ

ここは

まぎれもなく

閉鎖された

炭坑よ

ちょっ...

ちょっと待てよ!!

研究所は

空爆で崩れ落ちて

現存してないの

でもワクチンが

あると思われる

地下は残っている

言ったと

思うけど

五十嵐の研究所は

元製鉄工場だった

のよ

俺たちは五十嵐の

研究所跡に来たん

じゃねェのかよ!!

その工場と

この炭坑は

研究所(工場)跡

地下でつながって

いるの

つまり

ここが

地下

炭坑

現在地

研究所へ通じる

唯一の道って訳

誰か

明かりを

持ってるか?

俺懐中電灯なら

用意してきたけど

躊躇している

暇などない

ここしかないのなら、

入るまでだ

えっ

私も

あるわ

よし

入ろう

ちょっと

ここ

肌寒いわね

なんか

嫌な予感が

するな

最悪の時は

すぐ外に

逃げ出そう

しまった!!

!!

後ろ!!

吸血鬼たちに

追いつかれた!!

みんな

先に行け!!

ここは俺に

まかせて!!

まずいぞ!!

出口を

とられた!!

オーオーォ

なんだ

あいつら

入って

来ねェぞ

オイオ

愚かな

人間どもめ

お前たちが

入り込んだ

そこは

我々吸血鬼も

恐れて近づかん

禁断の場所だ

足を踏み入れたら、

最後生きては

還れんぞ

化け物どもに

喰われるがいい

どのみち

お前たちは

ここからもう

出られはせんがな

やばいぞ明!!

あいつら

扉を閉める

つもりだ!!

都合のいい事に

この扉は外から

門がかけられる

ようだな

やべェよ

明!!

閉じ込め

られち

まったよ!!

奥へ

進もう

俺たちの目的は

ワクチンだ

これで

もう

引き返せなく

なったな

脱出方法は

手に入れてから

考えよう

そこかしこに

日本兵の死体が

あるな

身体中に

血を吸われた

あとがある

それに骨には

噛み砕かれた

あとも

たぶん

みんな

血を吸いつく

された後

喰われ

たんだ

これ

使えるだろ

たいまつに

なる

これで

けっこう

明るく

なったぞ

借してくれ

光がないと

不安でよ

う〜

怖ェな~~

静かにしろ

加藤

あまり

声を

たてると

この炭坑の化け物に

気づかれちまうだろ

!!

加藤!!

あああぁあ

...

こんな感じで、

これまでの

あれからこそ、そういう

そして、アイテムシーズンの

...

凄ェな

これが

炭坑か

トロッコが

あるぞ

あれ

動くのかな

無理じゃ

ねェか?

でも電気の

配線はちゃんと

通ってるぞ

上手くいけば

なんとか...

そんな事より

先を急ぎましょう

いつ敵に襲われるか

わからないわ

ああ

そうだな

行こう

ったくボケが

大事な光源を

落としやがって

ごっ..

ごめんよ...

ちくしょう

たいまつ下に

落としちまったよ

バイ

さぁ

奥へ

急ごう

ああ

第百十八話

行こう

地下に楽くう者

さぁ

奥へ

急ごう

なんだか

この足場

もろそうだな

なんか

向こうにも

道があるぞ

このまま

まっすぐにも

進めるわね

ちょっと

待って

どっち行きや

五十嵐の研究所

なんだよ

私たちは

炭坑に入ってから

ずっと西に

歩いてきたわ

炭坑内の道は

わからないけど

位置的には

研究所跡は

さらに西にあるはず

とりあえず

このまままっすぐ

進むべきね

うわっ

サッ...

サンキュー

どうして

今下で何か

動かなかったか?

えっ

どうだ

西山

何か

見えるか?

暗くて

わからん

ちょっと

明かりを

!!

コラァー

加藤!!西山!!

モタモタ

してっと

おいてくぞ!!

はいはい

すぐ行くよ

こんな所に

おいてかれたら

シャレにならん!!

うおっ

なんだ

ン?

また開けた所に

出たぞ

ちょっと

冷こっち

明かりを

照らしてくれ

落ち着いて

これは

絵よ

絵?

あああ

なんだ

これ?

なんでこんな所に

絵があんだよ

たぶんここに

棲みついてる

奴らが描いたん

だよ

え?

誰だそれ?

言ってた

じゃんか

ここには

吸血鬼がいるって

おそらく

ここは

ケッ

じゃさしずめ

この目玉の

お化けは

奴らは

たぶん

あそこに

お供え物を

おいて

何かの儀式を

行ってんじゃねェか

そんなことをしても、

奴らの

祭壇だよ

奴らの神様

って訳か

!!

ちょっと

待って

これ!!

なんだよ

何か発見

したのか?

この絵の

下に

そうよ!!

やっぱり

そうだわ!!

この炭坑の

地図があるわ

えっ

たぶんここが

祭壇になる前は

この炭坑の

全体図を見る

所だったのね

なるほど

これが炭坑の

全体か

けっこう

でかいんだな

私たちは西へ

まっすぐきたから

現在地はここね

そこから

左の階段を上って

右に行けば

あとはずっと

まっすぐで...

ほら

研究所の

地下五階に

出るわ

五〇一

ワクチンは

たぶん

雅の実験を

していた地下二階に

あるから

研究所に

入ったら

上の階へ進めば

いいって事か

そうよ

そのワクチン

さえあれば

あと少しだ

あと少しで

ワクチンカ

手に入る!!

ついに雅を

倒せるんだ!!

ねェ

なんか

変な臭い

しない?

なんだよ

どんどん

くさくなって

いく!!

もの凄く

くさい何かか

近づいて

来ているのか!?

なんだ?

確かに

クセェぞ

何かが

腐った臭いだ

たまんねェよ!!

吐きそうだ!!

暗くて

見えない!!

誰か

明かりを

!!

わああぁあ

こいつらの

臭いだ!!

!!

なんだ

こいつら!?

牙!?

吸血鬼だ!!

アアア

ちきしょう

こいつら身体は

腐敗してるけど

吸血鬼だっ!!

オオオ

くっ

囲まれ

ちまった!!

ウウ

早く!!

みんな!!

アアアァ

こっちに来い!!

この階段を

上るんだ!!

上がって

右に進めば

研究所に行く!!

急げ!!

こいつらに

かまうなっ!!

きゃああ

!!

ユキ!!

ユキ!!

明!!

頭を

下げろ!!

ユキ!!

大丈夫か!!

こいつら

動きが遅い!!

安心しろ!!

これならいくらでも

たたっ斬ってやる!!

えっ

アアアァ

オオオォ

なんだ!?

んァ

アアア

こいつら

全員

オオオ

祈って

いるのか!?

明ァ

急に頭を

下げ始めたぞ

何かに

祈りを

捧げてる!!

危ない!!

なんだこの

でかい手は!?

今の祈りで

呼び出した

ってのか!?

!!

なるほど

この炭坑の

神様は

実在したって

訳か

吸血鬼たちが

祟める神様は

邪鬼だった

んだ!!

来るなら来い

化け物!!

邪魔する奴は

すべて

たたっ斬ってやる!!

オオオォ

アアアァ

なるほど

こいつら

祈りを捧げて

第百十九話

自分たちの神を

呼んだって訳か

こいつらが

崇めてる神は

邪鬼

だったんだ!!

来るなら

来い!!

邪魔する奴は

すべて

たたっ斬ってやる!!

明と

ユキが

逃げ遅れ

た...

ひっ..

ひいっ...

ユキ

!!

今のうちに

ケンちゃんたちが

いる階段の所まで

逃げるんだ

早く

行ってくれ

この化け物は

こっちの様子を

うかがっている

こいつのデカさなら

あそこまでは

追っては来れまい

俺が

囮になる

ユキが

安全な所まで

行ったら

俺も跡を追う

いつまでも

こんな奴に

かまってられない

からな

んァ

あっ

明は戦う

つもりなの?

わかったわ

さぁ来い

化け物!!

あっ

明ァ...

お前の相手は

この俺だ!!

すべての目玉が

私を追ってるよ...

大丈夫だユキ

安心しろ!!

ひいっ

くっ!!

何があっても

俺がお前を

守る!!

ユキを

狙ってきた

か!!

その手を

!?

斬り落として

やる!!

爪が

伸びた!!

なんだ

この化け物!!

爪が伸び縮み

するとは!!

間合いが

変わって腕を

斬れなかった

ユキを引っぱり

戻すだけで

精一杯だった!!

!!

階段へ

ちくしょう!!

行けなく

なった!!

!!

ぐっ

!!

あぁあああ

くっ

刀を

やられた!!

フガア

足場も

やばい!!

ほとんど削られ

ちまったぞ!!

カアアァァ

これじゃ

逃げ場がない!!

明ァ!!

くっ

ファアアア

ケンちゃん!!

刀を

投げてくれ!!

明!!

生きてた

のか!!

早く!!

今がチャンス

なんだ!!

チャンスってお前

戦う気なのか!?

いいから

早くしてくれ

わかったよ明

受け取れ!!

あっ!!おまえで、ここでって

ユキ!!

しっかり

つかまって

ろ!!

うんっ!!

...

ガッ

死ね!!

目玉野郎!!

目障りなその頭を

斬り落としてやる!!

ギァアァア

明ァ!!

頭を

斬り落と

す!!

死ね!!

目玉野郎!!

目障りなその頭を

斬り落としてやる!!

第百二十六

イアアア

明ァ!!

明は大丈夫か!?

下に落っこっちゃ

いねェよな!!

いた!!二人共

落ちてねェ!!

生きて

いるぞ!!

駄目だ!!

失敗した!!

この刀の

長さじゃ

しかし

今がチャンス

ひと振りでは

この化け物の首は

落とせない!!

このままコイツを

斬り刻んでやる!!

ギアアァ

うおぉぉおおお

アアア

!!

うぉおおお

キアアァァ

凄ェ...

明の奴...

これだけ

斬れば

明...

ン?

うおっ

さすがに

この邪鬼もかなり

弱ってきたはずだ!!

危ねェ...

ケンちゃん!!

先に行って

くれ!!

...

...

あっ明!!

やべェぞ

この階段...

その階段は

崩れかけてて

危ない!!

お前は

どうすんだよ!?

俺はコイツを

倒してから行く!!

この先の研究所で

合流しよう!!

!!

きゃあっ

えっ

ユキ!!

しまった!!

油断してた!!

いきなりユキが

倒れてくる

とは!!

くっ

捕まった!!

明!!

ユキ!!

ユキを!!

ユキを

なんとか

守らないと!!

明ァ!!

ユキ...

大丈夫か...

ゲホッ

!!

明!!

なんで私を

かばったのよ

だっ・

大丈夫だ

ユキ

ゴホッ

嫌だ明!!

死んじゃ

嫌だっ!!

幸いにも

この吸血鬼どもが

クッションに

なってくれた

なんともないから

心配すんな

明...

ごめん...

何言ってんだ

気にすんなよ

バカだなァ

私のせいで...

私のせい.....

スキッ

スキッ

ベキッ

右肩を

やられた

さぁユキ

俺に

つかまってろ

右手が

動かない!!

だが

傷を負っているのは

俺だけじゃない!!

コイツも

かなり

深手の

はずだ!!

なんだ?

一つだけ

目が小さく

なってるぞ

消えた!?

!!

体のいたる

所から

いやっ体内に

落ったのか!?

目玉が

消えていく!!

ぐっ

体中の目玉が

傷口に

集まって

きた!!

きっ

傷が...

治った...

この化け物

完全に回復

しやがった!!

さすがは

邪鬼...

とんでもない

生命力だ...

!!

明!!

ケガしてるの!?

血!?

右手の

感覚が

右肩が

血だらけよ!!

なくなって

きた...

あれだけ斬っても

効かないこの邪鬼に

!!

片腕でどうやって

戦えってんだ!!

ぐっ

しまった!!

肩の痛みで

反応が遅れた!!

ぐあっ

駄目だ!!

これじゃ次は

かわせない!!

左足を

やられた!!

どうする!?

吸血鬼に

えっ

捕まった!!

ァアアア

ゥウウウ

カアアァ

放せっ!!

ウヴウウ一邪魔だっ!!?

邪魔だっ!!

!!

くっ!!

間に合わ

ない!!

っわああ

あああぁ

明ァ!!

冷たい身体

第百二十

嫌ァ!!

死なないで

明!!

お願い!!

返事して!!

ユ...

ユキ...

!!

俺はもう

動けない...

おいて逃げろ...

このままでは

二人共殺される...

明!!

よかった!!

生きてた!!

は..早く

逃げろ...

俺をここに

おいていけ!!

何言ってんのよ!!

ユキ...

無茶だ...

そんな事

できる訳ないでしょ

俺の事は

諦めろ.....

明...

明は

足手まといの

私を

何度も

守ってくれた

明を

死なせて

なるもん

ですか

今度は

私が明を

守る番!!

ガァァ

!!

明を

絶対

死なせ

ない!!

かわした!!

ユキ!!

危ない!!

えっ

なんとか

かわせたよ明!!

そんな!!

もう次の攻撃が

来るなんて!!

逃げろォ!!

やぁあああ

えっ

キアアアァ

爆発した!?

西山君!!

爆弾を

投げてくれた

のね!!

ユキ!!

今のうちに

逃げろ!!

でも逃げる

ったって

みんなの

所には

行けそうに

ないし

えっ

でも...

どうやって

よ!!

戻ろうにも

入り口は

吸血鬼で

いっぱいだわ!!

飛び降り

るんだ!!

えっ

何言ってん

のよ!!

こんな高さから

飛び降りたら

死んじゃうよ!!

大丈夫だ!!

ユキ!!

その証拠に

この邪鬼が

下から現れた時

ポタッ

ポタッ

ここからじゃ

見えないけど

さっき見た

この炭坑の

地図によると

この下は

地底湖だ!!

コイツの表面が

濡れていた

たぶん

この下は

湖なんだ!!

他に

助かる方法は

ない!!

...

俺を

信じてくれ!!

無理よ!!

こんな高さ!!

ユキ...

ひざが震えて

動けないよ!!

うーー...

!!

大変!!

出血が多すぎて

冷たくなって

きてる!!

こんな所じゃ

何もして

あげられない

よ...

早くどこかで

手当てしないと!!

明...

死んじゃ

嫌だ!!

!!

やばい

ユキ!!

邪鬼の傷が

治った!!

また君を襲って

くるぞ!!

そうだよね

ガアアァァ

勇気を

出さなきゃね

...

ユキが

飛び降りた!!

ユキィィィ

西山君の

言う通りだ!!

湖はあった!!

助かったよ

明!!

どこか...

どこか

明を

寝かせられる

所は...

大丈夫

逃げ切った

あの化け物は

追って来ないわ

うう

!!

明!!

大丈夫!?

そんな...

明の呼吸が

弱ってきてる

しっかり

して!!

どうしよう!!

こんなに傷が

ひどいなんて!!

これじゃ血が

止められない!!

嫌だ明!!

死なないで!!

明ァ!!

明ァ!!

誰か!!

誰か

助けて!!

こりゃ

駄目だな

お願い

明!!

返事を

してェ!!

!!

吸血鬼!!

ひいっ

こんな

所にまでっ!!

やばいな

こりゃ

だが

ちゃんとした

手当てをすれば

何この

吸血鬼!?

助かるかも

しれん

このままじゃ

この男死んじまうよ

それに

この男

今までの

腐った吸血鬼とは

何か違うわ

白衣を

着てる!!

私は陸軍中佐

五十嵐一郎

軍医じゃ

医者の

私が

第百二十一話

その男を

助けてやろう

第十三巻

次巻予告

そうくっ

魔の巣窟と化した廃坑に

安全な場所などどこにもない

次から次へと闇の化け物が現れ

生き血を求めて牙をむくし

重傷を負った明は

予価:五六〇円(税込)発行ノ調談社

春発売予定!!

敵か、味方か!?

島岸彼

体どうなったのか!?

そして五十嵐と名乗る男は

すべては次

ては次巻で!

巻で!

二〇〇六年

祭礼の第十四巻

「ヤングマガジン200」5年第27号〜第36・5/3合併号

の掲載分を収録しました。

淡なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入

いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ

りますので、あらかじめごご了解のうえ、お送りください

ヤンマガKC係

議談社「ヤングマガジン」編集部

東京都文京区音羽2ー12月

〈郵便番号112lx001

あなたは、この本を読んで、どんな

感想をおもちになりましたか。

編集部ではこの本についての読者の

みなさまのご意見をおまちしています。

このつぎには、どんな作家のビんな

漫画を読みたいとお考えですか。「ヤン

マガネCにしてほしいと思う作品がある

りましたら、読後の感想」とあわせて、

左記あてに、どしどもしお知らせください。

落ち木・乱十木は購入書店名を明点のうえ、小桃業務部にお送りください。送料小桃

負担にてお取り替えします(電話)のおBBDでなお、この木についてのお問い合わせ

世は、ヤングマガジン編集部あてにお願いいたします。

印刷所

製赤株式会社国宝社

©松本光司2005年

本書の無断機写ゴビーは発作権法で上の例外を除き、禁じられています。

豊国印刷株式会社

図書印刷株式会社

電子

東京都文京区音羽2ー12-2

郵便番号・11218001

発若者五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

著者松本光司

定価はカバーに表示してあります。

2005年12月6日、第1刷発行

彼岸島R

ヤンマガKC

編集部「o3」539513461

販売部(o3)539513608

講談社

in..Japan

...

松本光司作品

「クーデタークラブ」「全大巻

「サオリ」

「彼岸島」

全一巻

普〜ーーー

絶賛発売中

ISBN4-06-361395-X

雑誌42532-95

C99794533E(0

講談社/定価:本体533円(税別

4.063613957

19:29:97373005337

1885

...

ひがんじまね

「グーフォーム

これからの

講談社