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Instructions:
ISBN4-O6-361423-9
雑誌42533-23
C9979¥533E〈O〉
講談社(定価:本体533円(税別
978406361423で
19299790053で
では...
k
ひがんじょ
*
そして、
...
あなたが光回
...
しかし、
...
空き、
松本光司
いや、そんな
がんじまじ
ひゃんじゃ
松本光司
...
また、
十四
松本水司
松本先司
GOVERILUSRATONEORTOKEDERTECA★〈◎H】MASUMOTOアル地のスピレストルーム・
この「僕はDENGNオへ本来の時期の日は新しくなります。
「空
彼を
ひがんじま
...
松本尖司
その
彼らがどうせ
11月11日
三
え
...
...
五十法人は、一般的においては、本日は
...
皆さんはと
現場に行ったのは、
兄弟の再会
...
また、第百二十三話
...
それは第3回...
システィークショップは、
10月18日、10/12
現在、これまでのお
...
......
...
ジェニューティーとして、
第百二十十八条第
現在、エージェントは、
今日は自分ですが、
明の傷が
ひどくて
誰か!!
誰か
助けて!!
こりゃ
駄目だな
私では
助けられない
!!
このままじゃ
この男死んじ
まうよ
だがちゃんと
止血すれば
助かるかも
しれん
何この
吸血鬼?!
他の吸血鬼と
違って言葉を
喋っている!!
私は陸軍中佐
五十嵐一郎
軍医じゃ
...
第百二十二話
医者の私が
その男を
助けて
やろう
本当に明を
助けられるの?
もちろん
じゃ
だが
その為には
一つ条件がある
えっ
お前の
血だよ
助けてやる
代わりに
お前の血を
私に吸わせるんだ
本当!?本当に
それで明を救って
くれるのね!!
ああ...
わかったわ!!
私の血なら
いくらでも
あげるから
早く明を
助けてよ!!
なかなか
へへっ
よし
ついて
来な
やさしい娘
じゃないか
どこに?
んァ
ねぇどこに連れて
行くつもりなの?
そこを私の寝所に
してるんだ
医務室だ
この炭坑のな
そこなら
手当ての道具が
ある
本当に
この吸血鬼を
信用して
でも他に
ひょこっ
大丈夫
なの!?
明を助ける
方法がない!!
私
この吸血鬼に
賭けてみるわ
明
へへっ
だから
もうちょっとだけ
私に命を預けてね
それにしても
この男
へっ
何者なん
だろう?
五十嵐一郎
軍医じゃ
この男の
名前
なんか聞き覚えが
あるんだけど...
ここが
医務室...
ほら
この炭坑は
事故が多かった
からな
けっこう
ちゃんとした設備が
整っているんだよ
そいつをここに
寝かせろ
明...
頑張ってね
明
もう少しの
辛抱だから
さぁ
どいてくれ
これから
傷の縫合を
始める
アル
!!
吸血鬼!!
ン?
血を
吸われる!!
ぐあっ
くっ
あがっ
ちょっ
ちょっと
待っ...
つ..ついでに少し
血をもらおうと
しただけだっ
うがっ
なんだ
この吸血鬼
は!!
!!
ユキ!!
それに
ここは何処だ!?
何が起こったんだ!?
血を
吸われてる!!
...
ひっ
うわあぁぁああ
くそっ
吸血鬼め!!
許さん!!
待って明!!
違うのよ...
これは
彼との取引なの
...
私の血を
吸わせる
代わりに
明の手当てを
してもらった
の.....
!!
えっ
確かに...
よかった...
手当てした
跡がある...
ぽろっ
明が
助かって..
...
よかった...
このまま明が
目を覚まさな
かったら
どうしようって
ずっとずつと
心配だったん
だから...
ユキ...
ほろ
ほろ
もう大丈夫だよ
ユキ
ありがとうな
これからは
また
俺がユキを
守るからな
うん
そういえば
ユキ
ケンちゃんとか
他のみんなは
どうした?
ひっ
はぐれちゃったけど
たぶんみんな
無事だよ
合流場所の
研究所へ向かって
いると思う
そうか
でユキ
何者なんだ
この吸血鬼は
?
わかんない
偶然会ったのよ
軍医だって言うから
明の手当てを...
五十嵐一郎
とかって
...
軍医!?
うん
名前は確か
五十嵐!?
五十嵐って
中佐のか!?
えっ明何か
知ってるの!?
五十嵐中佐は
戦時中に吸血鬼の
研究をしていた人
じゃないか!!
知ってるも
なにも
五〇一ワクチンを
作ったまさにその人
本人だよ!!
あいつ
六十年もの間
生きてたんだ!!
お強い
ですなァ
だんなさんは
これ以上
私をいじめないで
くださいよ
へっ
へへっ
なんだ!?
なんだこの
卑屈な態度は!?
六十年にも及ぶ
この暗い
炭坑での生活が
これが
あの
陸軍中佐の
現在の姿なのか!!
五十嵐を
こんな男に変えて
しまったのか!!
だんな
さんは
何をしに
この炭坑に入って
来たんですか?
貴方が六十年前に
書いた報告書を
読んだんだ
彼岸島ニオケル
吸血病)報告
軍哲中佐
五十嵐
へっ
この炭坑は
私の庭みたいな
ものですから
何かあれば
だんなさんの力に
なりますよ
その報告書に
出てきた
なんだって!?
五〇一ワクチンを
求めてここに来た
化け物がいっぱい
いる所にあって
誰も近づけないから
五〇一
ワクチン?
そんなものは
ありませんよ
なっ
それじゃ俺は
なんの為に!!
ないも同然の
ものですよ
ふざけるな!!
在り処を
知ってるなら
教えるんだ!!
ひいいい
嫌だ嫌だ
怖い怖い
ひいいいっ
怖い怖い...
ひいいいっ
人間怖い...
人間なんか
嫌いだ!!
みんな
殺してやる!!
殺してやる!!
死んじまえ!!
死んじまえ!!
大嫌いだ!!
いいよ
わかったよ
ワクチンの
在り処を
教えるよ
!!
ワクチンの
ある所まで
だんなさんを
道案内しま
しょうか?
研究所の
私にしかわからない
場所にある
私なら
案内できるよ
駄目!!明!!
何か怪しいわ!!
信用
できない!!
いや
なんであれ
他にあてはない
案内
してくれ
まかせて
みよう
ワクチンの
元へ
第百二十二話終
五十嵐
案内してくれ
ワクチンの
元へ
明...
わかったよ
だんなさん
研究所へ
行くよ
第百二・三菱
ワクチンは
研究所の
私にしか
わからない場所に
あるからね
こっちだよ
だんなさん
早く早く
...
五十嵐
丸腰のままじゃ
心配だ
軍刀なら
いっぱいあるよ
何か
武器になる物は
ないか?
ユキも何か
持ってたほうが
いい
持ってきた弓と矢は
どうした?
さっき
私が飛び降りた
湖に
浮いていると
思う
ホタッ
こっち
こっち
ちょっと狭い
けどだんなさん
気をつけてね
くっ
あいたっ
ン
なんだ
あれは?
明?
でかい
繭みたいなのが
ある
え?
繭?
...
...
やだ!!
気持ち悪い!!
この繭から
だんなさんたちが
戦ってた化け物が
生まれるのよ
この繭から
あの邪鬼が
生まれる?
何よこの
白い繭は!!
この炭坑内の
邪鬼は繭から
生まれるのか?
邪鬼ってのは
吸血鬼が
変化したものじゃ
ないのか!?
我々
炭坑内の吸血鬼は
哀しいかな
みんなあの繭になる
運命なのよ
運命?
ある日
突然
猛烈な痛みと共に
体中の毛穴から
糸が噴き出してくる
痛い痛い!!
あああ
うぎゃあああわ
助けてくれ!!
しゃ
助けてくれ!!
どんどん
糸は伸びて
その吸血鬼を
包んでいく
やがて
大きな球体
となる
そいつが
動かなくなっても
糸は噴き出し続け
それが
この繭ね
それが割れて
中からあの
目玉の化け物が
現れるのよ
地上の邪鬼とは
違う進化をしてる
って事か!!
なんて
気持ちの悪い
生物なんだ!!
ここの
吸血鬼は
みんな自分が
その繭になるのが
怖いのよ
こんな暗い所で
なんの希望もなく
ずっと怯え続けて
いたら
誰だって
あんな
理性のない化け物には
なりたくないからね
みんな
おかしくなって
きてね
あの
目玉の化け物を
神様だなんて
祀り始めたのよ
!!
そうする事によって
恐怖から逃れられる
と思っているのよ
まったく
バカな連中ね
そういえば
あったな
だんなさんが
見たのは
小さいやつね
ン?
えっ
地下にもっと大きな
生け贄を捧げる
祭壇があるね
目玉の化け物を
祀った
祭壇があった
そこではみんな
この炭坑でとれた
魚や動物を捧げていて
おーーーっそーいーですよーっ
それが何十年も続き
みんないつしか
言葉を失い
思考する事も忘れ
何もない時は
仲間の一人を
生け贄にしてたよ
ただただ
生け贄を捧げるだけの
存在となったのよ
この炭坑内で
まともな吸血鬼は
私だけよ
ちょっと待ってくれ
この繭はこのままで・
いいのか!?
だから私
案内できるね
だんなさん
よかったね
さて
先を急ぐよ
出発
出発ね
えっ
急に邪鬼が
生まれてくるかも
しれないだろ!!
大丈夫よ
その繭がかえるのは
四、五年後
繭がかえる
直前には
黒い斑点模様が
できるね
そうしたら
もの凄く危険ね
この繭は
安全
さて行くよ
こっちね
黒い
行こう明
こんな気味悪い
ものの近くに
いたくないよ
斑点模様
ね...
ああ
そういえば、これからも、
そういう
ここは
なんだ?
落石で進めない
じゃないか
ここを
通らないと
ワクチンは
手に入らないね
は!?
なんだと!!
えっ
怒らないで!!
だんなさん
怒らないで!!
いいい
しいしい
だから言った
じゃないか!!
手に入らないも
同然だって!!
それなのに
だんなさん
が!!
どうすれば
いいんだ
ねェ明
ン?
わかったよ
もう責めないよ
本当?
本当だね!!
よかった!!
なんとかこの岩を
どかさないと
西山君が
自作の爆弾を
持ってたよね
!!
それだ!!
西山の爆弾で
吹き飛ばそう
!!
ケンちゃん
たちと
合流すれば
いいんだ!!
五十嵐!!
ここ以外に
研究所に行く
道はないよな!!
ケンちゃんたちも
研究所を目指して
いる以上必ず
ここを通るはずだ
うん
ここだけね
よしっ
ここで
待っていよう
んっ
ねェ明
さすがにちょっと
遅くない?
そうだな
嫌な予感が
する
たぶん
吸血鬼たちに
捕まったんだよ
!!
なんでそれを
先に言わないんだ
ひいぃいい
ごめんな
さい
この炭坑には
吸血鬼の溜まり場が
いくつもある
そこに出くわし
ちゃったんだな
行こう!!
何かある前に
ケンちゃんたちを
捜し出そう!!
グチッ
なァ
ケンちゃん
俺らこれから
どうなんのかな
わかんねェけど
すぐに殺さない
ところをみると
何かの生け贄に
されんじゃねェか
何かってなんだよ
ちくしょう!!
ケンちゃん
死にたくねェ!!
ン?
あの奥に
白くて大きい繭が
五つ
あるでしょ
おう
東京都市南西東京東京区東区東京大阪市東区大学区
そういえば、ここまで一緒にいただきましたが、
そういうことですから、それはそうですが、
そんなことですが、これまではないでしょうがないのですか
そういうことですから、それはそうですが、
それでも、これまではないのですが、このようになってしまうので、
それでも、これまでの
なんか
見てると
色が変わって
いくんだけど
ほら
みんな
黒い
斑点模様に
なった
第百二十三話、
無事で
いてくれ!!
第百二十四
ちきしょう
俺とした事が
こんな所に
俺らを吊るして
こんな奴らに
捕まっちまうとは!!
何かの
生け贄にでも
するつもりか!!
だとしたら
体なんの
生け贄に!!
オォォォ
たぶん
吸血鬼に
捕まったんだよ
吸血鬼に
捕まったとしたら
地下の大きな祭壇で
生け贄にされてるね
早く
みんなの元へ!!
頼む
間に合って
くれ!!
みんな
無事で
いてくれ!!
よし!!
早くそこに
案内してくれ!!
やっぱり
私
案内するの
やめたよ
は?
何言ってんだ
お前
地下の祭壇は
危険ね
そんな所に私
行きたくないね
だいたい
だんなさんの仲間が
何人死んだって
私には関係ないよ
ふざけるなっ!!
すっ
すごんだって
そうでしょ
だんなさん
無駄ね
だんなさん
これは
だんなさんの
為でもあるのよ
あ?
あの化け物には
だんなさん
一度負けたね
あそこには
あの目玉の化け物
いっぱいいるね
何匹いるか
見当も
つかないよ
あの化け物
一匹に歯が
立たなかったね
だんなさんは
あいつには
勝てないよ
今度会ったら
絶対死ぬよ
えっ
ガア
明!!
大丈夫だ!!
こいつは
吸血鬼だ
いいか
五十嵐
首でも落とさん
かぎり死なん
ア
ガッ
化け物が
何匹いようと
そんな事俺には
どうでもいいんだ
何があろうと俺は
仲間がやばい時は
助けに行く
たとえそれで
命を失う事に
なってもな
俺に
協力しない奴は
殺す
さぁお前は
どっちなんだ
いっ嫌だなァ
だんなさん...
ちょっとした冗談
じゃないですか
そんな本気で
怒らないで
くださいよ...
答えによっては
このまま首を
刎ね飛ばす
案内します
よ...
ちゃんと
案内しますから
さぁ
急ぐんだ
よしっ
はっ
はいっ
次もまた
生き残れるとは
限らない...
あの化け物と
また殺り合う事に!!
なるのか
だが
ケンちゃんたちを
なんとしても
助け出さないと!!
...
なんだよ
急に
立ち止まって
この下が
祭壇への
近道ね
!!
あっ!
人間の死体が
浮いてる!!
ちょっと待ってよねーー!!
なっ
どこっ
どこ
だよっ
死体なんて
ねェぞ
なっ
五十嵐
てめェ!!
騙しやがった
な!!
騙して
ないよ
もう少しすれば
そこに二つの
死体ができるよ
ふざけ
やがって!!
お前たち
のね
このままじゃ
すまさねェぞ!!
ぐっ
お前たちが
悪いね
私が嫌がるのを
無理矢理
案内させるから
でも
安心しな
そこは本当に
祭壇への近道ね
あっちの
明かりのある方に
行けば
祭壇に
出るね
!!
明かりの
ある方?
...
ちくしょう
動けねェ...
!!
ギャッキャッ
ギャッ
ん?
なんだ?
吸血鬼どもが
急に騒ぎ始めたぞ
グエッ
ガアァ
どうした
こいつら
急に
逃げ出し
やがった!!
ヤュエェェェエエエ
!!
ピキッ
ケンちゃん
繭の一つが
割れてるよ!!
オ
!!
もこっ
ヒキッ
バッ
バカなっ
こいつらだ...
目玉の邪鬼が
生まれて
きやがった!!
俺らは
こいつらに
喰われる為の
生け贄
だったんだ!!
じゃばっ
しいっ、
来るな!!
ひいいっ
助けて
来るなァ!!
誰か
助けて!!
明!!
わあああぁ
第百二十四話
岸
んっ
ちくしょう
邪鬼が
逃げられ
ない!!
近づいて
来る!!
は
第百二十五話
ひいいいっ
嫌だ嫌だ!!
このまま
生け贄になる
なんて嫌だ!!
うわあ
あああぁぁ
ひいっ
来るな!!
ひいいいっ
来るなァ!!
うわあああ
ぐっ
オエッ
オエエェェ
!!
臭ェ!!
なんてニオいの
息だ!!
ひいいい
しいいい
ケンちゃん
えっ
今のうちにアレを
ぶつけるんだ!!
コイツ
生まれたばかりで
まだ意識がはっきり
してないみたいだ!!
今のうちだ!!
ケンちゃんの
位置なら
届きそうだ!!
!!
これを
化け物に
ぶつけろっ
てのか!!
かかり火!!
くっ
届かねェ
!!
ひっ
ひいいいっ
嫌だ!!
嫌だ!!
くっ
あと
こっちに
来るなァ!!
うわああ
西山!!
あと
ちょっと!!
わああ
喰らい
やがれ!!
ギャ
やった!!
ケンちゃん!!
!!
あがっ
駄目だ...
もうどうしようも
ねェ...
俺たちはみんなここで
コイツに喰われるんだ...
ケンちゃん!!
ああぁ...
ああぁぁ.....
嫌だァァ!!
明ァ!!
死にたくねェ!!
誰か!!
誰か
助けてくれ!!
明!!
助けてくれよ!!
無理だよ...
いつもみたいに
助けてくれよ!!
あいつは
重傷だったしっ
だいたい明は
俺らが捕まってる
事さえ知らねェん
だよ!!
...さん
助けて...
篤さん...
明の兄貴は
ずっと前に
死んでんだよ!!
えっ
なっ
何言ってんだよ
もっと無理だよ!!
もう俺たちは
終わりなんだ!!
ひっ
ひいいい
嫌だ!!
嫌だ!!
喰わないで!!
喰わないでくれ
うわああ
あぁああ
西山アアァァ
!!
ガッ
ギャッ
!?
なんだ!?
助けが
来たのか!?
助かった
!!
...
え...?
明じゃねェ
まさか
篤さん...?
嘘でしょ...
これは...何?
幻覚?
だって
篤さんは
死んだって...
アァァァアア
チッ
この刀じゃ
短くて駄目だ!!
!!
!!
あの
クソ長い刀は
俺が見つけた
刀だ!!
あの峡谷で
明の兄貴と
いっしょに
雪に埋もれた
はずだ!!
アア
ガンッ!!
凄ェ!!
あの長い刀で
首を刎ね飛ばした
この強さ!!
間違いない!!
本物の
篤さんだ!!
あっ
篤さん...
ぽろ
冷
生きていた
のね...
久しぶり
だな
第百二十五話
助けが
来たっ!!
現れた男
お百二「六話
ガッ
キャッ
この強さ!!
間違いない!!
本物の
篤さんだ!!
助かった...
助かったんだ...
なんでだ
...?
そしてそれはそれではないでしょうか。
なんで
死んだはずの
明の兄貴が...
篤さん....
生きていた
のね...
冷
久しぶり
だな
篤さん!!
助かった!!
これで俺たち
生け贄に
ならなくて
すんだんだ!!
あっ
明の兄貴!!
急いでくれ
あの化け物の繭は
あと匹つある
いつ孵化するか
わかんねェから
早く逃げないと!!
俺たちは
このままじゃ。
動けねェ!!
早くこの
手に刺さった
クイを抜いて
俺たちを
自由にして
くれ!!
痛ェから
なるべく一気に
抜いてな
頼むよ!!
えっ
えっ
グエッ
なっ
なんだ!?
えっ!?
加藤を
気絶させた
!?
って
もしかして
俺もかよっ
ちょちょっと
待ってくれ
オイ!!
篤さん...
えっ何を
してるの?
コイツは
もともと
気を失って
いるな
うっ嘘...
私も?
じょ
冗談でしょ
ひっ
なっなんだ
びっくりした
普通に
助けてくれた
冷
消毒薬と
包帯か何かないか
あっ
あるわ
私のカバンの中
よし
よしっ
これで全員
OKだ
あっ...
篤さぁん...
ン
もう絶対
会えないと
思ってたのに...
よかった...
生きてて
よかった...
またこうして
触れられる
なんて.....
そういえば
なんでみんなの
気を失わせ
たの?
あっ
別にちょっと
冷と二人で
話したかった
だけだ
なっ
何よそれ
でもよかった
篤さんが
生きてるって知ったら
みんな驚くだろうな
お父さんとか明とか
早く会わせたいな
私たち
篤さんと調べた
あの五〇一ワクチン
を取りに
師匠と
明か
懐かしいな
この炭坑に
来たのよ
ああ
わかってる
それ以外にこんな所
用はないからな
俺も
ワクチンを
取りに
この炭坑に
来たんだ
俺も
そうだ
えっ
えっ
じゃ一緒に
探しましょ!!
そっか!!
篤さんもワクチン
を手に入れて
明もこの炭坑
に来てるの!!
雅を倒そうと
してるのね!!
冷
明たちと合流して
みんなで!!
んっ?
ひとつだけ
頼みがあるん
だが
いいか
えっ
何?
俺はもう
ここから去る
そしたら
お前は
!!
すべて
忘れるんだ
今ここで
俺と会った
事を
すべて
忘れるんだ
なっ..
忘れられなきゃ
秘密にする
だけでもいい
俺は
死んだはずの
人間だ
さっき
気を失わせた奴らも
お前がとぼければ
ごまかし通せる
なっ
何言ってるのよ
篤さんも一緒に
ワクチンを
探しに.....
ちょ..
ちょっと待ってよ
それは
できない
俺は行く
えっ
どういう事!?
訳わかんないよ!!
ねェ篤さん!!
あたっ
俺はもともと
姿を見せるつもりは
なかった
偶然お前たちの
ピンチを見つけてしまい、
放っておけなかった
だけだ
諦めろ
くれぐれも
俺と会った事は
秘密にしておいて
くれ
ちょっと
待ってよ!!
明にも秘密に
しろって言うの!?
明?
そうよ!!
貴方の弟
でしょ!!
明は
どうなるのよ!!
あの子は今
貴方の死を乗り越えて
必死で頑張って
いるのよ!!
頑張っている明が
かわいそうじゃないの!?
いや
それなら
なおさらだ
そんな明に篤さんが生きていた事を秘密にしておくなんてできないわ!!
そんな明に
篤さんが生きていた事を
秘密にしておくなんて
できないわ!!
えっ
なんとしても
俺が生きている
事は
明に知られては
いかん
なっ
なんでよ!!
なんで
そうなるのよ
!!
ちょっと
待て冷
もめてる
場合じゃない
アアアァ
ヴウウウ
さすがは
邪鬼
たいした
生命力だ
ノアアアァ
!!
爪が
伸びた!!
くっ
しまった冷!!
お前が狙われてる
ひいっ
えっ
逃げろっ!!
いやあああ
えっ
冷!!
大丈夫か
!!
明!!
助けに来て
くれたの!?
明!?
!!
ギャッ
ユキちゃんも!!
よかった...
あの人の言ってた
近道って
本当だった
ン
えっ
えっ
あっ...
明...
兄貴...?
!!
えっ..
お前...
兄弟の再会
第百二...
明
お前か...
...
あっ..
兄貴...?
明!!
明の
お兄さんよ!!
生きてたん
だわ!!
ねェ
明!!
貴方の
お兄さんが
生きてたのよ!!
えっ
明ァ!?
なっ
おおお
やめなさい
明!!
どうしたのよ
いきなり!!
くっ
誰だ
お前は
なっ
何言ってんのよ
篤さんよ!!
貴方のお兄さんよ!!
違う!!
こんな所に
いるはずがない!!
コイツは
兄貴の格好をした
偽者だ!!
明...
篤さんが生きてるって
信じられないのね...
兄貴は
あの谷で
死んだんだ!!
コイツは兄貴の格好をした偽者だ!!
この場で
たたっ殺してやる
フッ
あの時の俺と
同じ反応だな
!!
貴様!!
何がおかしい
あの時俺は
お前がこの島に
いる事を
信じられなくて
お前を
殺そうと
しただろ
この島で
俺とお前が
初めて会った時の
事を覚えているか?
あ!?
今のお前と
同じだ
!!
どけ
明
俺の
この声を
忘れたか
さすがは兄弟
血は争えないな
なんで貴様は
そんな事まで
知ってんだ!?
こ...
この声は..
ま...まさか
そんな...
明?
うわあああわ
兄貴...
信じねェぞ
俺ァ...
信じねェ
やめて
くれェ!!
俺がどれだけ
兄貴が生きてる事を
望んだと思ってんだ
俺を惑わさ
ないでくれ!!
だから必死で
俺は
それなのに
貴様は
兄貴だなんて
言いやがって!!
でもそんな甘い考えじゃ
いつかは敵に殺される!!
仲間たちを
守れなくなる!!
兄貴への未練を
断ち切ったんだ!!
もし嘘だったら
俺は..俺は
もう立ち直れない!!
みんなの為にも
俺は
明...
えっ
簡単に信じる訳には
いかねェんだ!!
これを
見ろ
なんだ
この...
返しておく
あの谷で借りた
お前の刀だ
長い刀は...
本物だ
この長さ...
これは
あの時の
俺の刀だ...
なぜ
この刀を
持っている?
兄貴と一緒に
あの谷に
埋まったはずだ
お前...
そんな...
お前
本当に...
兄貴が
本当に..
生きていた
ってのか...
明...
ほろ
ほろ
本当に..
信じて
いいんだな...
あああ
ああぁぁ
本当に
本当に
生きてた
なんて...
兄貴...
会いたかった...
ほろっ
明...
兄貴にまた
会えるなんて...
会いたかったよ
会いたかったよ...
お兄ちゃん.....
明...
明...
!!
ン?
篤さんも
泣いてる!!
今ここで
俺と会った事を
すべて
忘れるんだ
あんな事
言っといて
なんだ
兄貴
なんとしても
俺が生きている
事は
明に知られては
いかん
実は篤さんも
明に会いたかった
んじゃない
教えて
くれよ
あの時
どうやって
助かったんだよ
雅ともども
くしざしに
なって
その上
あの雪崩で
駄目だ
明
埋まっ
ちゃった
じゃないか
それは
話せない
絶対
死んだと
思ってたよ
なァ
あの時の事
教えてくれよ
えっ
お前も
もうこれ以上
聞くな
少なくとも
俺と一緒に
いたいのならな
なっ何
言ってんだよ
兄貴
訳わかん
ねェよ
まだ話す
時期ではない
いずれ
わかる時が
くる
それまで
待ってくれ
まァいいけど
わかったよ
兄貴が
そう言うの
なら...
!!
危ない!!
篤さん
明!!
くっ
この野郎!!
まだ暴れる気か!!
ガアアアァ
待て明
放っておけ
コイツの身体は
変色し始めて
いる
!!
死ぬ?
邪鬼が!?
もうすぐ
勝手に死ぬ
コイツはさっき
俺が首を完全に
斬ったからな
しばらく
もがいた後
絶命する
ガアアアァ
ガッキャッ
グエッパゴッ
ガッ
死んだ!!
兄貴の
言う通りだ!!
よかった
この邪鬼と
戦わずに
すんだ
明
逃げるぞ
えっ
さすがに
あれが孵化して
四匹の邪鬼に
囲まれたら
あそこに
邪鬼の繭が
あと四つ
残って
いるのが
見えるか
俺とお前がいても
ひとたまりもない
わかった
急ごう!!
確かに一匹なら
ともかく
四匹では
たちうちできない
起きてくれ
ケンちゃん!!
気絶してる
場合じゃねェ!!
!!
しまった
遅かったか
ギェッキャ
第百二十七話終
なっ
邪鬼の繭が
...ただ、
孵化して
しまったか
キャッ
邪鬼が
四匹も
ヤツ
生まれて
しまった!!
ひっ
ひいっ
まるで
地獄に
迷い込んだ
みたいだな
ケンちゃん!!
みんな!!
起きてくれ!!
ン
あっ明...
助けに来て
くれたのか?
あ俺も
見た...
逃げるぞ!!
あ俺も..
いいから急げ!!
逃げるんだ!!
えっ
あれ?なんか俺
お前の兄貴が
助けに来た夢を...
あれ?
本物?
わあああ
明!!
どうやって
脱出するの!?
明!!貴方が
この祭壇まで
来た道を教えて!!
その道を使って
脱出するのよ!!
俺は崖から
突き落とされて来た
無理だ!!
とてもじゃないが
あそこは登れない
逃げ道には
なりえない!!
!!
駄目だ!!
そんなの探してる
時間はない!!
モタモタ
してると
ここで
みんな喰われ
ちまう!!
そういえばここに
いた吸血鬼どもは
水中に逃げたぞ!!
この地底湖の
どこかに出口が
あんじゃねェか!!
もちきしょう
どうすればいい!!
明
仕方が
ない
お前たちには
少々危険だが
俺が
ここに来た道で
脱出しよう
!!
頼む!兄貴
案内してくれ!!
行くぞ!!
兄貴の跡を
追うんだ!!
ギヱエエエ
!!
気づかれた!!
わあああぁ
ギャ
くっ
コイツら
キャア
追って
来やがった
!!
ここから
足が着く!!
あの階段まで
走るんだ!!
!!
早く!!
急げっ!!
キエッ
ギエエエヱエ
もっ...
もう駄目だ...
おいてって
くれ...
加藤!!
何やってんだ!!
加藤!!
バカ野郎!!
明!!
死ぬ気か!!
しっかり
しろ!!
くっ
間に合わ
ない!!
がまうなっ!!
明ァ!!
...
くっ
これじゃ
みんなの所へ
行けねェよ!!
ごめんよ明
俺のせいだ!!
そんな紙い竹を
二本も
どうすんだよ
明!?
いいか
加藤
何があっても
俺から手を
放すなよ!!
キェエェェエ
明ァ!!
ひいいいぃい
こんな竹で
化け物に向かって
行くのかよ!!
棒を使って。
跳んだ!!
うおおおぉお
キャア
ひえええぇ
わぁぁぁああ
明!!
化け物を
刺したって
こんなんじゃ
倒せないよ!!
えっ
うっ
嘘...
よし
この高さなら
あそこに届く!!
マジで?
コイツを
中継地点に
して
ひいいい
無茶だ!!
あんな所まで
届かないよ!!
みんなの所に
行くんだ!!
ガアァァァ
あああ
やっ
やった明!!
!!
なっ
しまった
相変わらずお前は
仲間の為に
無茶をする
俺がいなかったら
やばかったぞ明
何言ってんだよ
そこに
兄貴がいる事も
計算のうちだ
さあ
兄貴
さあ兄貴
先を
急ごう!!
ここはまだ
安全じゃない
ここはまだ安全じゃない
3百二十八話
兄貴に
やはり
兄貴は
助けられた
頼りに
なる
だが
下にはまだ
落ちたら
最悪だな
絶対コイツらに
喰われちまうよ
さあ
兄貴!!
四匹の
邪鬼がいる
ここはまだ
安全じゃない!!
先を
急ごう!!
第百二十九話
こっちだ!!
この先に
出口がある!!
そこまで
行けば
この邪鬼たちから
オサラバできる!!
ちくしょう
コイツら!!
ずっと追って
来てやがる!!
ふざけ
やがって
俺らが
落ちてくるのを
待ってるつもりかよ
止まれ!!
気をつけろ!!
ここから先は
急に道が
細くなる!!
マジかよ
この狭さ...
こんな所
本当に
進むのかよ
言ったはずだ
少々危険な道だと
ここからは
一歩一歩
ゆっくり
行くしかない
ひっ
ひいっ
ボロッ
くっ
危ねェ!!
腕
一体
どこまで
進めば
出口が見えて
くるんだ!!
ン
?
邪鬼が
かがんだ!?
なっ
なっ
エイエイテて
うわっ
わあああ
ひいっ
しいいい
アアファアアア
くっ
危ねェ!!
みんなは
まさか飛んで
来るとは!!
大丈夫か!?
大丈夫だ!!
なんとか誰も
落ちずにすんだ!!
でも
どうしよう
明!!
道が
とぎれちまった!!
そっちに
行けねェよ!!
この刀に手をかけて、
こっちに渡るんだ!!
たっ
助かる!!
ちょっと道が
広くなった!!
急げ!!
化け物の
次の攻撃がくる前に
逃げ切るんだ!!
もう少しだ!!
ここを曲がれば
出口が見えてくるの
!!
あった!!
出口だ!!
よし!!
あと少しで
逃げ切れる!!
明!!
先に
行け!!
えっ
俺は
最後尾で敵を
引きつける!!
お前は先頭で
みんなを導くんだ
わっ
わかった!!
ン?
!!
邪鬼が
かがんだ!!
急げ!!
次の攻撃が
くる!!
えっ
俺が囮に
なる!!
なっ
三匹
同時か..
兄貴!!
急げ!!
こっちに
走れ!!
駄目だ!!
今さらそっちに
向かっても
間に合わん!!
「百二十九話
兄貴ィィ
兄貴!!
急げ!!
駄目だ!!
出口に
走れ!!
今さらそっちに
向かっても
間に合わん!!
第百三十
兄貴ィィ!!
兄貴!!
まさか
そんな!!
せっかく
会えたのに
返事を
してくれ!!
冗談じゃ
ねェよ!!
これでもう
お別れなのがよ!!
兄貴ィィ!!
明...
ン?
あの影は
もしかして..
えっ
...
兄貴だ!!
生きてた!!
向こう岸に
飛びのいたんだ
凄ェ...
あの攻撃を
かわすなんて
人間業じゃねェ
凄ェよ
兄貴!!
5メートル以上
飛んでるぞ...
いつの間に
そんな跳躍力
を!!
ちきしょう
さすがにこの距離は
離れてるな
だが
なんとしても
兄貴をこっちに
来させないと
明!!
奥にロープが
落ちてたぞ!!
!!
でかした
加藤!!
これで兄貴に
渡って来てもらおう
えっ
これで
全員で
逃げられる!!
やばい!!
邪鬼のひっかき
傷のせいで
ギャッ
ギャッ
この辺りの壁が
崩れだした!!
くっ
急がないと
やばい!!
兄貴!!
急いで
くれ!!
そのロープを
岩に縛りつけて
兄貴が来たら
全員でここから
脱出する!!
さぁ
急いでくれ
こっちへ
渡って来るんだ
明...
ここで
お別れだ
は?
すまんが
明
俺はそっちには
行かない
なっ
もう
お前たちは
当面の危機は
脱した
何言ってんだよ
兄貴...
ここから
俺は
別行動を
とらせてもらう
...
何訳わかんねェ事
言ってんだよ
兄貴!!
早く
こっちに来い!!
死にてェのかよ!!
すまない明
初めから決めて
いた事なんだよ
今回はたまたま
困っているお前たちを
見過ごせなかった
だけだ
さぁ行け明!!
俺の事には
がまうな!!
モタモタしてると
お前の足場も
崩れちまうぞ!!
ふざけんな!!
訳わかんねェよ!!
兄貴をおいてなんて
行けるかよ!!
ちくしょう!!
どういうつもりだ
兄貴!!
理由を
話してくれ!!
明危ない
いよっ!!
!!
ぐっ
早く行け
明!!
くっ
モタモタしてると
死ぬぞ!!
うるせェよ!!
兄貴にどんな
事情があろうとも
兄貴をおいてなんか
行けるかよ!!
俺は兄貴と
離れんぞ!!
!!
グエエエイ
くっ
化け物めっ
明ァ!!
ン?
言った
はずだ
さぁ兄貴
ローブを持て
俺は絶対に
離れないと
一緒に
逃げるんだ
俺たちは
兄弟だろ!!
逃げる時は
二人一緒だ!!
明わかってくれ
一緒に行動など
できんのだよ
もう俺は
昔の俺とは違うんだ
俺は
変わって
しまったんだよ
明...
変わった?
明
これが
今の俺の
正体だ
吸血鬼!?
えっ兄貴が
吸血鬼!?
すまんな
明
俺は雅の命令を受けて
この炭坑に来た
うっ嘘...
そんな
バカな事が...
今の俺は
お前の敵
なんだよ明
第百三十話
一四巻
第一
完
次巻予告
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弟は人間として
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りますので、あらかじめてご了解のうえ、お送りください
ヤンマガKC係
・講談社「ヤングマガジン」編集部
東京都文京区音羽2ー12-12月
〈郵便番号]12l8001
感想をおもちになりましたか。
編集部ではこの本についての読者の
みなさまのご意見をおまちしています。
このつぎには、どんな作家のどん女
漫画を読みたいとお考えですか。マン
マガネCにしてほしいと思う作品がある
りましたら、『読後の感想』とあわせて、
左記あてに、どしどししお知らせください。
あなたは、この本を読んで、どんな
.C.726
落十木-乱十木は暁人貴馬名を明記のうえ、小社業務部にお送りください。送料小桃
負担にてお取り替えします(電話)のおお客様で、なお、この本についてのお問い合わせ
せは、ヤングマガジン編集部あてにお願いいたします。
◎松本光司2006年
本書の無断規写コピーは次作権法上手の例外を向き、禁じられています。
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郵便番号11218001
著者松本光司
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