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Instructions:
ISBN4-O6-361444-1
雑誌42533-44
C9979¥533E〈O〉
講談社定価:本体533円(税別
9784:06361442
19299790053で
む...
...
ショップデザイン
...
十五
今回は、
士五
1444
...
ひがんじょ
前回の
松本北司
荒
三
...
私は外国
松本北司
...
しかし、しても
...
言
COVERILUJSTRANONAKANAWAKOHJiMATSUMOTOKINERTARI
そのほとんどのアルバイスしていたので、この時は、DEMをDERの10月30日(日)KAUMINT@risan:
...
ひがんじょ
ひがんじま
感
松本北司
彼らが...
十五
...
クレジットを
第百三十一話第四二十二年
第百三十二話
第百三十三条第二十三十二十二条第三者の
第百三十四話
...
第百三十五話
第百三十六話
...
篤の決意
一緒に
はっ
...
そして、
思い出した
こういうのは、10.12.17.15
第百三十七話
第百三十八話
第百三十九話
第百四十話
そういえば、
扉
研究所
馬鹿笑い
兄貴が
そんな...
吸血鬼だった!!
そんな
バカな...
すまんな
明
俺は雅の命令を受けて
この炭坑に来た
うっ嘘...
そんな事
が...
今の俺は
雅の仲間
なんだ
お前の敵
なんだよ明
今の俺は
第百三十一話
の決意
敵...
兄貴が
俺の敵...
そんなことはないのですが、これまではありません。
それでも、
そんな...
篤さん....
なんてこった..
ふっ..
ふざけんな...
何言ってんだよ
悪い冗談は
やめてくれよ..
せっかく
明の兄貴に
会えたってのに...
ふざけんな!!
なんなんだ
その雅の命令って!!
五〇一
ワクチンだ
50!
!!
お前たち人間は
雅を殺す為に
ここへ
ワクチンを取りに
来たはずだ
雅から
お前たち人間よりも
先にワクチンを
手に入れ
破壊しろという
命令を受けて来た
俺は
そんな!!
そんな事されたら
フッ
だったら俺を殺して
阻止するしか
あるまい
雅が倒せなく
なっちまう!!
篤さん...
嫌っ...
兄貴...
最後に一つだけ
忠告してやる!!
そこの梁はもう
崩れかけてる!!
明やべェよ
ホントに
崩れてきそう
だぜ!!
わかったか明
俺はお前たちの敵だ
さっさと俺の前から
消えるんだ!!
モタモタしてると
生き埋めになるぞ!!
早く
逃げないと!!
いや
駄目だ
ケンちゃん
たちは
先に奥へ
逃げてくれ
俺はまだここで
やる事がある
ごたくは
もういい
早く
こっちに来い
兄貴!!
足元のロープ
を持て!!
兄貴も一緒に
逃げるんだ!!
なっ
何言ってんだよ
明!!聞いて
なかったのかよ!!
うるせェ!!
お前の兄貴は
敵だって言ってん
じゃねェか!!
何か兄貴には
事情があるん
だよ!!
そんな事
言ってもお前
あの姿をよく
見てみろ!!
お前の兄貴は
もう吸血鬼じゃ
ねェかよ!!
知った事か!!
膨兄貴が俺を
裏切る訳がねェ!!
俺と兄貴は
兄弟だ!!
肉親なんだよ!!
吸血鬼
だろうと
関係ない!!
俺ァ兄貴を
信じてんだよ!!
さあ
兄貴!!
急いでくれ!!
一緒に逃げるんだ
そこは
危険だ!!
明...
早く!!
兄貴!!
明...
......
相変わらず
だな明
!?
自分の身を
顧みず
俺を助けようと
している
昔からお前は
優しかった
からな
なんなんだよ兄貴!!
そんな話はいいから
楽しかったよ
明
早くこっちに
来いよ!!
まさかここで
お前に会えるとは
思わなかったし
また一緒に
戦う事ができるとも
思わなかった
お前といる
間は
自分が
吸血鬼である事も
忘れていられたよ
ぽる
ほろ
ふざけるなよ
兄貴!!
泣きながら
そんな事
言うんじゃねェ!!
無理だよ
今の俺は
お前の敵
なんだ
関係ねェよ!!
これからも
俺と一緒に
戦っていけば
いいじゃねェか!!
だったら
俺の
味方になりゃ
いいじゃ
ねェか!!
吸血鬼だろうと構わねェよ!!
人間側につけよ!!
雅なんか
裏切っちまえよ!!
もともと兄貴は
雅をずっと
殺そうとしてた
じゃねェか!!
なんで今さら
あんな奴の命令なんか
きいてんだよ!!
吸血鬼になって
頭がおかしく
なっちまったのかよ!!
明...
俺の頭は
いたって
正常だよ
俺は自らの
意志で
雅の仲間に
なったんだ
ぐっ
俺はな
明
あの雪崩の中から
雅に助けられたんだ
その時すでに
吸血鬼化していた
俺の身体は
もの凄い生命力で
回復していった
雅はそんな俺を見て
満足そうだったよ
回復してから俺は
ずっと閉じ込められ
くる曰もくる日も
吸血鬼側につくよう
迫られた
だが俺はまったく
吸血鬼の味方に
なるつもりは
なかった
それどころか
隙をみて雅を
なんとか殺れない
かと思っていた
じゃじゃあ
なんで
雅の仲間になっち
まったんだよ!!
それは
ある日
ン?
...
偶然会って
しまったんだ
えっ
アハ..
アハハハ
涼子!!
生きて
いたのか!!
涼子って
もしかして
兄貴の婚約者の
涼子さん!?
ああ
死んだと
思っていた涼子が
吸血鬼として
雅の村にいたのだ
...
だが精神的に異常を
きたしてるらしく
吸血鬼の誰からも
相手にされていなかった
涼子!!
!!
ほうっておけ
貴様!!
逃げる気か!!
涼子...
まる
ほろ
お前...
こんなに
惨めな姿に...
アへ...
...
すまない
涼子
俺のせいだ!!
もとはといえば、
俺が
雅を封印していた
扉を開けて
しまったからだ!!
すまなかったな
涼子...
もう
苦しめない
この女は
吸血鬼の
村でしか
生きていけん
これからは
俺が守る...
俺がお前を
守るから...
この女を
愛すなら
お前は
吸血鬼の為に
戦うしかない
この女の為に
お前は
人間と戦う
のだ篤
あっし
涼子...
この娘を
守れるのは
俺しか
いないんだ!!
お前を守れるのは
俺しかいない
これからは
涼子...
俺は
お前の為に
生きるよ...
俺は
涼子の為に
自ら雅の仲間と
なったのだよ
さぁ明
俺は
別のルートで
ここから脱出して
お前は
そこから
奥へと進み
ワクチンを
探すんだ
どちらが先か
勝負だ
ワクチンを
探す
涼子の為にも
本気を
ださせてもらう
あっ...
兄貴...
俺たちが
助け合うのは
もう終わりだ
これから
俺たちは
覚悟はできて
いるな明
ワクチンを巡って
殺し合うんだ
兄貴は偶然
雅の村で
婚約者であった
彼女を守る為に
そんな...
そんな理由が
あったのか...
吸血鬼となった
涼子さんを
見つけた
兄貴は吸血鬼の
仲間になる事を
決意したのだ!!
第回三十二歳
駄目だ!!
もう何を言っても
兄貴を説得は
できない!!
兄貴は
敵だ!!
本当に
俺たちの
敵になっち
まったんだ!!
さぁ明
俺は
別のルートで
ここから脱出し
確か腐った
吸血鬼どもが
使った出口が
水中に
あったはずだ
お前は
そこから
奥へと進み
ワクチンを
探すんだ
ワクチンを
探す
お前たちは
ワクチンを求めて
この炭坑へ
来た
俺は
ワクチンを
破壊する
命令を受けて
ここに来た
嫌だ!!
どちらが先に
手に入れるか
これから
俺たちは
嫌だ!!
ワクチンを巡って
争奪戦をするんだ
勝負だ
明
場合に
よっては
殺し合いに
なるかも
しれんぞ
そんな..
そんなの
嫌だよ!!
兄貴と
戦うなんて
冗談じゃねェ!!
ちきしょう
俺は
でも..ワクチンは
譲る訳には
いかねェし
それがなきゃ
雅は倒せねェ
んだ!!
どうすりゃ
いいんだよ!!
兄貴だって本当は
俺とは戦いたく
ないだろう!!
そうだ
ああ
俺も兄貴も二人共
望んでないのに
兄弟で争わなきゃ
なんねェのかよ!!
お互いに
譲れないものが
ある以上
嫌だろうが
なんだろうが
戦うしかあるまい
これはもう
運命なんだよ
受け入れる
しか
ないんだ
いいか明!!
そうだったのですから、
いや、そうですか
そして、それでもいいのですが、
...
...
次に会った時
俺は
本気で
お前を
殺しにいく!!
お前も本気で
かかってくるんだ
犬死にしたく
なければな!!
これは明
俺からお前への
宣戦布告だ!!
ちっ...
ちくしょう...
どうあがいても
俺たちは
嫌ァ!!
戦うしか
ねェんだな
兄貴
!!
篤さんと
殺し合うなんて
できないわ!!
冷...
まだ間に合うわ!!
早く!!
お願いだから
篤さん
そんなバカな事
言わないで
一緒に行こうよ!!
明が手にしている
ロープを持って!!
こっちに来るのよ
このロープが
今
唯一
俺と兄貴を
つなぐもの...
えっ
なっ
明!!
えっ
えっ
なんて事
するのよ!!
これじゃ
篤さんがこっちに
来れないじゃないの
いいんだよ
冷
俺は
決めたんだ
あそこにいるのは
もう兄貴じゃねェ
雅の手下だ
そっ
そんなつ
おい
丸メガネ!!
いいか!!
やってやろうじゃ
ねェかワクチンの
争奪戦ってやつを!!
兄弟で
殺し合いだ!!
嫌アァ!!
明そんな事
言わないで!!
それで
いい
それで
いいんだ
明...
さらばだ
明!!
これは死合開始の
ゴングがわりだ!!
!!
!!
やばい!!
崩れて
くる!!
冷!!
危ない!!
明急げ!!
わああぁあああ
こっちだ!!
ホッ
大丈夫か
みんな!?
無事か!?
明は!?
よかった
大丈夫
さっきの
場所へは
もう戻れない
けどな
全員
無事だ
ン?
明の
バカァ!!
なんで篤さんを
見殺しにしたのよ!!
...なんだ
そりゃ
殺されかけた
のは俺たちの方
じゃねェか...
見殺しになんて
してない
兄貴は
あんな所じゃ
死なねェよ
絶対に
ワクチンを
取りに来る
だが俺たちも
ワクチンを必要と
している以上
今度兄貴と
鉢合わせしたら
それこそ殺り合う
事になる
そんな...
それは
避けられない
なんで
そんな事に
なるのよ!!
あなたたちは
兄弟じゃ
ないのよ!!
うるせェよ!!
そんな事は
わかってんだよ!!
なっ
あっ
明...
冷
大きな声を出して
すまない
俺だって
兄貴と殺り合う
なんて嫌なんだよ
明...
俺たちの目的は
ワクチンだ
兄貴の命じゃない
えっ...
でも
まぁ...
大丈夫だよ
冷
ワクチン
兄貴よりも先に
ワクチンを
見つけ出せれば
殺り合わずにすむ
だから行こう
急ぐんだ
ガタッ
そっ
そうね
今の俺たちに
できる事は
それだけだ
わかったわ
冷にはああ
言ったけど
そう
うまくは
いくまい
あの兄貴を
出し抜く事は
ほぼ
不可能だ
楽しかったよ
明
お前といる間は
自分が吸血鬼である事も
忘れていられたよ
ハァ
たぶん
俺は
兄貴と殺し合う
事になる
俺だって
短い間だったけど
急がないとな
兄貴は
もう向かって
いるはずだ
うん
会えて
うれしかったよ
兄貴
さよなら
兄貴
今度会う時は
敵同士だ!!
第百三十二話
これから
俺たちは
ワクチンを巡って
争奪戦をするんだ
わかったよ!!
兄貴
さよなら
兄貴
覚悟は
決めたよ
今度
会う時は
敵同士だ!!
ロニナニー
ワクチンは
研究所跡に
ある
兄貴より先に
ワクチンを
手に入れるんだ
急ごう
ちきしょう
坂になって
きたな
さぁ
早く
時間がない
なんだよ
ここからは
階段かよ
どこまで
続くんだよ
あああ
ケンちゃん!!
!!
早く!!
ねェ明
すまねェな
二人共...
兄貴には
負けられない
みんな疲れてて
限界よ
この辺で少し
休憩しない?
この炭坑に
入ってから
みんな一度も
眠ってないし
お腹もかなり
すいてるで
しょ
そうか
そうだよな
わかった
ごめん
じゃあ
この階段を
登りきった
所で
休もう
えっ
なっ
なんじゃ
こりゃ
凄ェ...
なんだここ
...
やった!!
久々の
太陽の光...
それに湖もあんぞ
ちょうどのどが
渇いてたんだ!!
ちょっと待て
西山!!
!!
俺も行く!!
あだっ
びやほー
うひょー
生き返る!!
西山!!
向こう岸までへ
泳ぐぞっ
おう
よかった
みんな
ちょっと
待って
くれよ
俺も仲間に
入れてくれよ
ここなら十分に
疲れがとれる
ねェ明
この場所は
何?
私たち炭坑の外に
出ちゃったの?
周りを
見てみなよ
ここから
外へは
出られない
いや
外じゃない
ここも炭坑の
一部だよ
切り立った崖に
囲まれてるだろ
ここは
この炭坑の
中庭って
所かな...
休火山の
火口に雨水が
たまって
現在地
湖と森が
できたん
だよ
よっしゃー!!
凄ェよ明!!
ここ魚が
いっぱいいるぜ!!?
ちょうど
おにぎり
持ってきた
から
ご飯に
しましょう
あちっ
うめェー
じゃあ
もうしばらく
休んでから
ここを出よう
みんな眠かったら
寝てもいいよ
俺が見張りを
するから
ねェ明
ン?
ちょっと水浴び
して来たいん
だけどいい?
お風呂がわり
っていうか
その...
あの...
その...
ン?
どうしたの?
なっなんだよそれ
人聞きの悪い!!
あユキちゃん
待って
私も行く
?
いいよ別に
服ぬいで
入るから
覗かないでね
明
は?
二人共
寝つき早いな
よっぽど
疲れてたんだな
ごめんな...
駄目だな俺は
すぐ自分のペースで
物事を考えてしまう
もっと
みんなの事も
考えなきゃな
そんな事
ねェよ
みんな十分
お前に感謝
してるって
それより
明
これから
どうするつもり
なんだよ
とりあえず
ここまでは
一本道だったから
迷わず
来たけど
そうだな
俺にも
どうしたらいいか
わからないよ...
ここから
どうやって
ワクチンの場所
まで行くか
俺には
見当が
つかないぞ
えっ
俺も困ってたんだ...
こんなんじゃ
兄貴に先越され
ちゃうよ...
どうしようか
西山...
なに弱気に
なってんだよ
明
そうか?
お前らしく
ねェぞ
なっ
俺は元々
こんなんだよ
今までがたぶん
運がよかった
だけで
俺は元々
どうしようもない
奴なんだよ
なんてこった!!
明の奴!!
あちゃめちゃ
ナーバスに
なってる!!
次に会った時
俺は
本気でお前を
殺しにいく!!
よし
ここは一つ俺が
元気づけてやるか
なぁ明
なぁ明
面倒な事は
後にしてよ
考えてみりゃ
そりゃヘコむか
実の兄が
敵になっちまった
んだもんな
ン?
今から
女たちの
裸を
覗きに
行こう
は?
なんだよ
ユキの裸とか
見たくねェのがよ
いやっ...
そのっ...
そりゃ
見たいけど
.....
だろっ
!!
ケンちゃん!!
聞きずて
ならねェな
今の
あっ
いやっ...
じょっ
冗談っ
俺を
誘わねェ
とは
どういう
事だ明
は?
あの生意気な
冷の裸だぞ
まぶたに
しっかり焼き
つけなきゃ
ケン
ちゃん..
...
ちょっと待った!!
俺も助太刀
するぜ!!
よしっ
加藤!!
お前もか!!
みんなで
行こうぜ!!
うおっ
結局
来ちゃったよ
冷の奴
うまそうな身体
してんな
やよ
ユキの奴
おっぱい
大きく
なったなァ
ユキちゃんって
けっこう
胸があるのね
!!
えいっ
あんまり
見ないで
くださいよ
フフッ
なっ
なっ何するん
ですかっ!!
何やってんだよ
冷!!
!?
いいねェ
やわらかくて
えっ
なんだ?
何か
いる!!
敵かっ
何者だ
アイツは!?
何者だ
第百三「一回話を
アイツは!?
!!
消えた!?
!!
水の中へ!?
えっ
!?
きゃああぁぁ
って
え?
おおおねおお
なんだアイツ
は!!
いっ
五十嵐?
血だ!!
新鮮な
人間の血だァ
あっ
カギャッ
しいしいいい
ごめんなさい!!
ごめんなさいィィ!!
冷!!
やめろ!!
えっ
コイツを
殺しちゃ
駄目だ
そこまでだ!!
コイツは
役に立つ男だ
だっだんなさん...
また会いましたね
へへっ...
あの..
助けてくだ
さいよ...
知ってるも何も
コイツはあの
五十嵐一郎だよ
明
コイツの事
知ってるの?
ああ
吸血鬼となって
六十年間この炭坑で
生きていたんだよ
!!
俺たちは
ついてるぞ
へっ
コイツはこの炭坑を
熟知している
へへっ
マジかよ!!
コイツか
あの五十嵐!?
もろ
吸血鬼
じゃんか!!
それになんか
卑屈だぞ!!
...
五十嵐がいれば
迷う事なく
研究所跡へ向かえる
五十嵐
ワクチンの場所まで
案内してくれ
そしたら
命は助けてやる
これは
兄貴を出し抜く
チャンスだ
だんなさん
まかせて
くださいよ
ここからなら
二時間もあれば
着けますよ
そうか
それなら
あと一息だ
すぐに
出発しよう
ン
みんな
準備してくれ
え?
ユキ?
覗きに来ちゃ
駄目って
言ったのに!!
ひどいっ!!
あっいやっ
これは
違っ..
ごめっ
まずは前に
足止めされた
所まで
戻りましょう
ああ
こっち
こっちじゃ
落石で塞がっていた
研究所へ通じる
あの道
もう一度
あそこに戻ろう
ハァー
また洞窟かよ
さらば我が
オアシスよ
んァ
このまま五十嵐に
案内させれば、
兄貴より先にワクチンを
手に入れる事ができる
時間がない
少し急ごう
五十嵐
兄貴と
殺し合わずにすむ
あい
そういえば
だんなさん
爆弾は手に
入れました?
ン?
ああ
大丈夫だ
西山の爆弾が
山ほどある
あれ?
ここが落石で
行き止まり
だった所
なんだけど..
結構な量の
爆弾じゃないと
あの岩は
壊せませんよ
えっ
ねェ明
この道を
通せんぼしてた
岩が崩れてるよ
ああ
誰かが
やったんだ
誰かって
誰よ明
誰かが
ワクチンを
取る為に
爆破
させたんだ
兄貴以外に
考え
られない
ちくしょう!!
兄貴に先を
越された!!
走ろう!!
急がなきゃ!!
ちくしょう
やられた!!
まさか兄貴も
爆弾を持って
いたとは!!
俺はワクチンを
破壊する命令を
受けて
この炭坑へ
来た
兄貴に
負けたら
駄目だ
兄貴に
負ける訳には
いかねェ!!
雅を殺せなく
なっちまう!!
だんなさん
そんなに
慌てると
危ないですよ
落ち着いて
ここは
吸血鬼の群れの
棲み処ね
出会ったら
戦っちゃ駄目
逃げるね
この群れ
凄くキケン
なんせ数が
はんばじゃない
囲まれたら
最後ね
あだっ
えっ
吸血鬼の
死体?
痛ってェな
なんだよ何かに
つまずいたぞ!!
なっ
なんだ
こりゃ!!
凄ェ
全滅してる
よ...
兄貴だ!!
これも兄貴が
やったんだ!!
兄貴の奴
どうするんだよ
明
このままじゃ
お前の兄貴に
負けちまうよ
吸血鬼化して
むちゃくちゃ強く
なりやがった!!
確かにこのままじゃ
兄貴にワクチンを
破壊されてしまう!!
でも追いつけ
ない!!
俺たちには
何も打つ手が
ないってのか!!
だんなさん
お兄さんは
こっちに
行ったね
足跡があるし
扉も開いてる
それが
どうした?
だとしたら
だんなさん
にも
勝ち目は
あるよ
全然
早く着く
秘密のルートが
あるわ
かなり
危険
だけど
だんなさん
望むなら私
案内するよ
第百三十四話、
ワクチンに向かって
急ぐものの
白一...
常に兄貴の
通った跡がある
凄ェな
明の兄貴
ちくしょう
ここの
吸血鬼の群れを
全滅させてるよ...
とてもじゃないか
追いつけない!!
大丈夫よ
だんなさん
勝ち目は
あるよ
兄貴に負ける
訳にはいかない
ってのに!!
俺たちには
何も打つ手が
ないってのか!!
えっ
ワクチンに
近道の
秘密のルートが
あるね
!!
かなり
危険だけど
だんなさん
望むなら私
案内するよ
凄ェじゃ
ねェか
五十嵐!!
早くそこに
案内してくれよ
そうね!!
私役立つね!!
みんな
よかったね!!
こっちよ!!
こっちよ!!
早く
来るね!!
早く!!
早く!!
コイツは
役に立つ
だが
完全には
信用できない
コイツには
一度
これからかなり
危険な所へ
行くとなると
また
裏切らないとも
限らない!!
その覚悟
だけは
裏切られたんだ
しておいた
方がいいな!!
早く
行きましょ
明
ン?
ああ
ここよっ
この岩よっ
ふんっ
この岩の下に
入り口がっ
あまりにも
危険な道だから
うんっ
この岩で
封印したねっ
んがっ
どきな
オッサン
力仕事は
俺らの出番だ
さあ
入るね
きゃっ
ぐわっ
ごめん明
なんだよ
この場所
臭いし濡れてるし
気持ち悪いな
この先の
あの扉の
向こうが
本当に
危険な所ね
大丈夫よ
ここは
まだ安全よ
危険って
...
具体的には
どう危険なんだ?
姫さんが
いるね
えっ?
あの扉の
向こうには
この炭坑の姫が
棲んでいるね
姫?
そりゃ
いいじゃんか
ぜひとも顔を
拝みたいもんだよ
駄目よ!!
へっ
それが一番
いけない事!!
姫の顔を絶対に
見ては駄目!!
目を
合わせたら
姫は襲って
くるのよ!!
いいじゃんか
女子になら
ぜひとも
犯されたい♡
最低
駄目!!
貴方たち何も
わかってないね
姫」は私が
皮肉でつけた
名前ね!!
彼女が怒ったら
誰も止められない
わがまま姫ね!!
そうよ!!
この炭坑で一番
大きくて恐ろしい
生き物よ!!
その正体は
とんでもない
じけ物!!
へっ
化け物?
彼女に狙われたら
我々なんか
あっという間に
飲みよ!!
ハッ
って事は逆に
姫と目を
合わさなければ
とんだ
お姫さんだぜ
襲ってはこないと
いう事だな
その姫とやらは
目を合わせると
襲ってくると
言ったな
うん
そう
それがこの道の
通り抜け方ね
行くよ
いい?
絶対に姫と
目を合わせないのよ
なんだ?
螺旋階段?
そう
ここを
登りきれば
研究所へ
着くよ
近道ね
!!
いる!!
姫がいる!!
えっ
下見ちゃ駄目
上を見て!!
目を合わせちゃ
駄目ね!!
下から
音がする!!
絶対に下を
見ないでね!!
下を見ちゃ
駄目
下を見ちゃ
駄目...
ちきしょう
下見ちゃいけねェ
となると
かえって
気になるよ
駄目だぞ
加藤
絶対に
下を向くなよ
あい
!!
駄目だ
加藤!!
下向くな!!
目が合っちまう
あがっ
くっ
危なかった
むんっ
偉いぞ
加藤
よく
耐えた
いる!!
下を見れないから
正体は
わからないけど
確かに何か
大きな化け物が
いる!!
ちくしょう
どんな奴だ!!
そして
ゆっくりと
俺たちにあわせて
登って来ている
どんな敵が
来ているんだ!!
アアアン
レアアン
!!
危ない!!
あっ
ありがとう
急げ!!
早く
この場所を
抜けるんだ!!
感じる!!
確かに何か
大きな化け物が
下から登って
来ている!!
第百三十六話
ここの邪鬼
「姫」は
目が合ったものを
反射的に襲ってくる
そういう
習性だという
目を
合わすな
目を
合わすな
姫と目を
合わせない!!
それが
この螺旋階段を
抜ける為の
絶対的なルール!!
駄目よ!!
姫は下にいる
から下見ちゃ
絶対駄目!!
早く
こんな所から
抜け出さないと!!
えっ
え
ここまで
登って来た!!
なんだ
この不気味な
邪鬼は!!
ひいっ
これが
「姫」の正体か!!
うわあああ
大変!!
ここまで
登って来た!!
危ない!!
みんな目をつむっての
ふせて!!
ひいっ
ひいいいっ
大丈夫だ!!
誰も目を
合わせてない
はずだ!!
大丈夫よ
今のところ
誰も見つかって
ないよ
顔色が
変わる!?
このまま
目を合わせ
なければ
すぐ
去るね
姫は獲物を見つけたら、
顔色が変わるから
すぐわかるね
ハァ
よかった
通りすぎて
くれたよ
最悪だよ
なんて気味悪い
邪鬼なんだ
ボタッ
ン?
じゅう
なっ
気をつけるね!!
姫の母乳は
酸ね!!
なんだよ
それ!!
くっ
うわっ
ちきしょう
クソ姫!!
顔が
通りすぎたってのに
まだ危険なのかよ!!
とりあえず今は
姫が完全に
離れてくれるまで
なんとか
やりすごすしかない
なんて長い
身体なんだ
うおっ
きゃあ
やべっ
危ないっ
早く
行っちまえ!!
もう大丈夫ね
さぁ
また登るね
こんな所
一秒でも早く
脱出したい!!
姫
長かったな
さすがは
この炭坑一の
大きさだ
なあ
五十嵐
あとどのくらいで
研究所に
着くんだ?
あい?
ちきしょう
まだまだ先は
長ェなァ
駄目よ!!
そうね
3分の1は
登ったね
出口は
この階段の
一番上だからね
!!
上を見ちゃ
駄目!!
この螺旋階段は
姫のエサ場なのよ!!
だから姫はいつも
ここを何度も
往復しているね!!
姫今度は
降りて来るね!!
ペタッ
!!
来やがった!!
姫の
足音だ!!
シェエエ
ゲベッダベッ
みんなここで
止まって!!
姫をまた
やりすごすね!!
大丈夫だ!!
姫と目を
合わせない限り
喰われない!!
アイツか何度
来ようか
その度にこうして
じっとしてればいいんだ
ンアッ
モォォオオオ
ちきしょう
怖ェよ...
こんなの
耐えられねェ...
大丈夫だ
あと何度かこうして
やりすごすだけだ!!
それだけで
この螺旋階段を無事に
抜けられるんだ!!
!!
なんだ?
壁から何か
出てきたぞ
邪鬼!!
こんな所に
目玉の邪鬼が!!
なんて事だ
こんな
動けない
時に!!
えっ
加藤
危ない!!
うわあああ
明ァ!!
くっ
こんな手!!
なんとか
抜け出して...
えっ
姫?
しまった!!
姫と目が
合っちまった!!
やばいよ
だんなさん!!
姫の顔色が
変わって
いくね!!
ピキッピキ
ギャッ
えガッ
ひっ
しいっ
もう終わりよ
だんなさん
姫に気づかれ
たね!!
あぁああ
あああ
キャッチ
キャ
ガッ
しいっ
もう終わりよう
だんなさん!!
第百三十七話
姫に気づかれ
たね!!
ぁあぁああ
明ァ!!
...
...
...
それについては自分では色んな
...
無料理由は
えっ
あれ?
俺
生きてるぞ...
えっ?
どういう事だ?
なんでコイツが
姫に喰われてんだ?
メキャッ
よかったね
だんなさん!!
ギガアッガ
姫に見つかったのは
だんなさんじゃ
なくて
見つかったのは
俺じゃなくて
目玉の邪鬼!?
俺が姫と
目を合わせる
より前に
この目玉の化け物の
ほうだったね!!
この目玉の邪鬼が
目を合わせていたのか!!
目玉野郎が
暴れだした!!
明危ないっ!!
エイエイテテエエ
うわあっ
よしっ!!
今のうちに
逃げよう!!
ウガアアアァ
大丈夫か
明!!
ああ
すまん!!
危ない!!
みんな!!
くっ
目玉野郎め!!
大暴れしやがる!!
これじゃ
先に進めねェ!!
ウガァ
落下物に
気をつけて!!
!!
ギッ?
姫が
目玉の邪鬼に
巻きついたぞ
キャッ!!
姫が全身から
酸を出した!!
目玉野郎を
溶かす気だ!!
くっなんつう
臭いだ!!
吐き
そうだ!!
気をつけろ!!
こっちにも
酸のはねが
くるぞ!!
ギャ
なんて
きゃあ
ギャアッ
なんて
ムチャクチャな
戦いだ!!
!!
グガアアアァ
喰いだした!!
気をつけろ!!
口をふさぐんだ!!
邪鬼の血で
感染するぞ!!
姫の奴ついに
目玉の邪鬼を
喰いだした!!
ひっ
ひいっ
怖ェよ..
なんて化け物
なんだよ
姫ってのは...
行こう
!!
姫がここで
食事をしている
うちに
俺らもああやって
喰われたくなきゃ
上まで
走るんだ
急ぐしか
ない
みんな
聞いてくれ
たぶん
姫は
ちっ
ちくしょう
怖ェよ
なんつう
化け物だ...
食事が終わったら
俺を追って来る
えっ
なっ
なんでだよ
姫は
!!
目が合った
ものを
襲ってくる
俺は姫と
幸運にも先に
目玉の邪鬼と
目が合ったらしく
ん
姫はまず
そっちに
喰いついた
確かに一度
目を合わせて
しまったんだ
だが姫は確実に
俺という
エサの存在に
感づいたはずだ
だから姫は
必ず俺を
狙って
ここまで
追って来る
...
すまない
みんな
なっ
何言ってんだよ
だいたい元々は
加藤を助ける為じゃ
ねェか
みんな!!
俺のミスだ
!!
上を見て!!
見えた!!
出口だ!!
!!
来た!!
姫が追って
来やがった!!
いいんいいい
なんだあれ!!
なんて
スピード
だ!!
急げ!!
全力で
走るんだ!!
出口から
出ちまえば
急げ!!
姫のデカイ身体じゃ
追って来れない!!
間に合え!!
てて
ひいいいっ
追いつかれ
たら
第百二十八話
登ってきた!!
喰われちまう!!
シアアッ
急げ!!
出口から
出ちまえば
全力で
走るんだ!!
姫のデカイ身体じゃ
追って来れない!!
間に合え!!
クギャグボキャ!!
みんなちゃんと
ついて来れてる
か!?
えっ
ちきしょう
心配だ!!
みんな
急げ!!
最後尾は
俺がつく!!
頑張れ!!
もう
少しだ!!
大丈夫だ
このままいけば
みんななんとか
助かるぞ!!
あと...
少しね...
やったね!!
へっ
これで
脱出よ!!
そんな!!
冗談じゃ
ないよっ!!
ふんっ
ふんっ
何やってんだ
五十嵐!!
後がつかえてんだ
早く開けてくれよっ
そんな...
バカな...
無理よ...
この扉は
開かないね...
は!?
奥から
鍵が
かかって
いるのよ!!
何言ってんだよ
こんな時に!!
だって鍵が
かかってるなんて
思わなかったよ!!
これで終わり
みんな終わりね!!
姫がもうそこまで
来てんのに!!
ふざけるな!!
どけっ!!
そんな鍵
俺が壊してやる
できないよ!!
私
思い出したね!!
この扉は
向こう側で
ぶっとい門が
かかってるのよ!!
この扉の
鍵は
単なる鍵
じゃないね
くっ
これじゃ
どうしようもねェ!!
マジで全員
このまま姫に
マジだ!!
門が見える!!
ここから
出られねェよ!!
喰われるしか
ねェのかよ!!
グエエェェェ
どいてくれ
みんな!!
えっ
ひいいいぃいいっ
俺が
この扉を
開ける!!
扉の隙間から
この刀で
奥の門を
斬る!!
無理よ!!
この隙間は
狭いし
中の門は太くて
刀なんかじゃ
斬れないよ!!
ああ近道なんか
案内するんじゃ
なかった!!
失敗だった!!
失敗だったね!!
こんな所で
姫に喰われて
いいか
五十嵐!!
死ぬ訳には
いかないんだよ!!
俺たちは
なんとしても
兄貴より先に
ワクチンを
手に入れなくちゃ
いけないんだ!!
ひいいいっ
ポイッ
あっちに行け
あっちに行けっ
加藤
落ち着け!!
石なんか
投げても
無駄だ!!
そうでして
そして、
なんと
しても
ワクチンを
手に入れる!!
ンギャ
こんな所で
死ぬ訳には
いかない!!
ギャ
嘘っ!!
開いたね!!
凄ェ!!
さすが明ァ!!
ガッ
しててってことで
急げ!!
やばい!!
来やがった!!
早く
入れ!!
助かった...
俺たち
助かった...
さてこれじゃ
暗くて何も
わからないな
ここは
どこだ?
あいよ
最悪の
邪鬼だった
二度と会いたく
ねェよ...
誰か
明かりを
えっ
なんだ
これ?
地下五って
書いてあるぞ
そうよ
ここは
研究所の
地下五階ね
ついに
辿り着いたのよ
だんなさん
は?
えっ
研究所?
ワクチンは
もう目と鼻の先
ここが
私の
五十嵐
研究所よ
第百三十八話
最悪の邪鬼
「姫」から
なんとか逃げ切り
ついに
目指していた場所に
辿り着いたのだ
お日三「九話
ここは
研究所の
地下五階ね
そうよ
ついに
辿り着いたのよ
だんなさん
何
えっ
研究所?
ワクチンは
もう目と鼻の先
ここが
私の
五十嵐
研究所よ
ここが...
五十嵐
研究所...
この建物の
中に
ワクチンが
ある...
ついに...
ついに俺たちは
ここまで来たのか
よっしゃー!!
あと少しだ!!
急ごうぜ!!
この分なら
お前の兄貴より先に
ワクチンを手に入れ
られるんじゃねェか!!
そうだ!!
兄貴には
負けられ
ない!!
兄貴もまた
雅の命令を受けて
ワクチンを
狙っているんだ
そうだな
ケンちゃん
急ごう
さぁ五十嵐
ワクチンの所へ
案内してくれ
なんと
しても
兄貴より先に
ワクチンを手に
入れないと!!
だんなさん
気をつけて
見ての通り
この建物は
かなりいたんでいる
慌ててドタドタ走ると
崩れて生き埋めになるね
ここからは
忍び足ね
えっ
だんなさんの
お兄さんの事なら
大丈夫よ
近道した我々と違って
あの人がここまで来るのに
あと一時間以上かかるね
では
出発ね
こっちよ
ここは地下五階
ワクチンは
地下二階にあるね
んァ
そうか
わかった
あと
炭坑
地下五
三つ上に
あがれば
いいのか
慎重に
行こう
こっちね
この奥に
地下三階への
階段があるね
それでも、
なんか
研究所っぽく
なってきたな
そうだな
報告書で
読んだ
吸血病患者たちの
人体実験が
ここで行われてたんだ
そうね
懐かしいね
えっ
最悪ね
お国の為に私
ここでいっぱい
人を殺したね
そうか
人体実験は
五十嵐を中心に
行われてたんだ
もんな
そうよ
なんでも
したね
吸血病の人間の
再生能力について
データをとる為に
生きたまま
焼いてみたり
思いつく限りの
実験をしたね
凍らせて
ハンマーで
こなごなに
したりしたよ
様々な細菌や
毒薬
強い酸などを
頭からかぶせ
たりもしたよ
五十嵐
お前
なんつう
最低な事
やってんだよ
最低な事
?
そうね
でも
お国の為なら
どんな最低な事でも
やるって決めてるね私
地下ご
なんだここ
ハデに壊れてるな
ちきしょう!!
これじゃ
通れねェ!!
あちゃー
困ったね
五十嵐
ここを通るしか
ないのか?
そうね
他に道は
ないよ
チェッ
しゃあねェな
めんどくせェけど
瓦礫をどかして
進むしかねェな
そうだな
それで
いこう!!
ふんっ
よし次
ン?
コラァ
五十嵐!!
どこ行くっ!!
サボる気か!!
ちっ
違うねっ!!
トイレよ!!
オシッコね!!
もれそうね!!
なんだか
けっこう早く
終わりそうだな
なんかトイレに
ションペン
行くってさ
ちょっと
待った
そうだね
あれ?
五十嵐は?
そうか
俺も
ションベン
してェ!!
ケンちゃん
五十嵐の奴
どっち行った?
別にどこでも
いいだろ
その辺で
しちまえよ
嫌だよ!!
トイレじゃなきゃ
俺はなんか
出るもんも
出た気がしねェん
だよ!!
まさか...
『
懐かしいね
このトイレ..
六十年ぶりね
まさかこの研究所に
戻って来れるとは
思わなかった...
これもみんな
だんなさんたち
彼らの
おかげね...
でもね
だんなさん
ワクチンは
渡せないね
ワクチンは
私のものよ
だんなさん
今やみんな
私を信用してるね
騙すのは
簡単ね
ワクチンを手に
ワクチンを手に入れたら奴らを毒ガス室にでも入れてやるか!!
入れてやるか!!
全員
のたうち回って
死んじゃうかもね
ごめんね
だんなさん!!
ひゃっひゃぅひゃ
あひぅひゃひぅ
これもみんな
お国の為ね!!
そんな...
やべェよ...
ションベンしてる
場合じゃねェ
よ...
早くみんなに
知らせないと...
あひゃひぅひぅっ
あっひぅひゃひぅ
ワクチンは
私のものよ
だんなさん
今やみんな
私を信用してるね
騙すのは
簡単ね
馬鹿笑い
ワクチンを手に入れたら、
奴らを毒ガス室にでも
入れてやるか!!
第百四十話
びゃっひゃっぴゃっ
全員
のたうち回って
死んじゃうかもね
あっひゃひゃっひょっ
そんな...
やべェよ...
あひゃひぅひぅ
あひぅひゃひゃっ
やべェよ
明
俺たち
五十嵐に
はめられてたんだ
早く
みんなに
知らせないと!!
!!
動き
出した!!
こんな所に
悪い子が
一人いたね
うわっ
うわあああぁ
盗み聞きは
いけないわ
どうせ貴方
だんなさんに
言いつける
つもりね
そんな
悪い子には
ちょっと
おしおきが
必要ね
ふっ
ふざけるな...
ン?
おっ俺だって
鍛えたんだ
本気でやれば
お前ごときには
負けねェぞ
えっ
ガッ
!ッ
なめてもらっちゃ
困るね
私も一応
吸血鬼の端くれよ
力も人間より
全然あるね
ガァッァァ
苦しい
動けない!!
五十嵐の奴
動けない!!一強かったのか!!
こんなに
んあっ
嫌だ!!
嫌だ..
あああぁあぁぁ
あああぁぁぁ...
うまいね
あああぁぁ
あああぁぁぁ
人間の血は
やっぱりうまいね
ハァ
(U78
残念だったね
これで貴方
痺れて動けない
くっ
もう
だんなさんに
伝えられないよ
がっあっ
だあっ
あっひゃっぴゃっ
これで私の秘密は
誰にもバレないね!!
えっ
ワクチンは
私のものね!!?
人間はみんな
殺しちゃうね!!
だっ
だんなさんっ
ちょっ
ちょっと待って
ちっ違うね
これはっ!!
私悪くないね
誤解よっ
この男が先に
私を殺そうと
してきたね
加藤から
手を放せ
はっ
はいっ
聞かせて
もらったよ
瓦礫をどかし
終わったから
二人を呼びに
来てみれば
お前はいずれまた
俺たちを裏切る
だろうと思っては
いたが
まさかお前の
目的がワクチンで
便所の中から
お前の
あっひゃっ
馬鹿笑いが
するじゃないか
びゃっひゃっ
俺たちを
殺して
それを奪うつもり
だったとはな
なるほど
どうりで素直に
協力する訳だ
お前一人の力では
ここまで来れない
だろうからな
ごっ
ごめんなさい...
ごめんなさい
だんなさん!!
今回のは出来心ね!!
もう裏切らないよ
ワクチンは
諦めたよ!!
だから
殺さないで!!
殺しちゃ駄目よ!!
私本当は
悪い奴じゃない!!
いい奴なのよ!!
お願い
信じてよ!!
ホースなんて持って
どうするね
五十嵐
両手を後ろに
まわせ
お前がもう悪さ
できないように
これで縛ってやる
えっ?
へっ
殺しはしないよ
五十嵐
だが利用は
させてもらう
ワクチンの在り処は
お前しか
知らないからな
今まで通り
俺たちを
案内するんだ
わっわかったね!!
ありがとう
だんなさん!!
嘘を教えたり
また裏切ったり
したら
感謝ね!!
感謝ね!!
次は容赦なく
首を斬るからな
!!
なんだ明
それ!?
五十嵐の奴が
加藤を襲ったんだ
ごっ
ごめんなさい
ね...
えっ担いでん
のは加藤か!?
なっ
へへっ
でももう
これで大丈夫だ
五十嵐も
悪さはできないよ
...
そうか
とりあえず
加藤は
俺が担ぐよ
明は
五十嵐を頼む
おう
地下
ついに来た
研究所の
地下二階
んァ
ワクチンは
この階に
ある!!
第十五巻
次巻予告
ワクチンを手にするのは
けれど今から離れて
子価・五六〇円(税込
発行、講談社
七月発売予定!
彼岸島
もっしゃー...
...それとも篤か?
二〇〇六年
で染まる
あいつとう
哀悼の第十
六巻
あなたは、この本を読んで、どんな
感想をおもちになりましたか。
編集部ではこの本についての読者の
みなさまのご意見をおまらしています。
このつぎには、どんな作家のどん変
漫画を読みたいとお考えですか。「ヤン
マガネじにしてほしいと思う作品がある
りましたら、読後の感想」とあわせて、
左記あてに、どしどもしお知らせください。
東京都文京区音羽2112-12月
講談社「ヤングマガジン」編集部
〈郵便番号]12l&OO!
深なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入
いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ
りますので、あらかじめご了解のうえ、お送りください。
ヤンマガKC係
(ヤングマガジン2005年第48号〜第51号、200
6年第1号〜第8号の掲載分を収録しました。
ヤンマガKC'
彼岸島徳
2006年5月2日、第1刷発行
定価はカバーに表示してあります。
著者松本光司
発若者五十嵐隆夫
発行所、株式会社講談社
東京都文京区音羽2ー12-2
郵便番号・112[8001
この
C.726
印刷所図書印刷株式会社
製所株式会社国宝社
◎松本光司2006年
本書の登断規写コピーは資作権法上でこの例外を除き、禁じられています。
終了不乱す木は戦え書店名を明記のうえ、小社英務部にお送りください。送料小社
負担にてお取り替えします(電話)のおお客さん、なお、この本についてのお問い合わせ
はは、ヤンタンガジン観発部法とにお願いいたします。
Printedin.dapan
講談社
編集部(03)539513461
販売部(03)539513608
ISBN4.06-361444-1
松本光司作品
「クーデタークラブ
「サオリ」
「彼岸島
全六巻
全一巻
巻〜十五巻
絶賛発売中
ISBN4-06-361444-
雑誌42533ー44
C9979¥533E〈O〉
議談社/定価:本体533円(税別
978406361442
1444
KC
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ファンディングの
しかし、外国人