十六

...

このバッグを

『ひがんじま』

...

「松本光前へ

殺されちまう!!

俺らみんな

食われちまう!!

吸血鬼サバイバルホラー

のガイドブック

自己

...

講談社

9784.063614541

19299790053で

雑誌42533-54

ISBN4-06-361454-9

C9979-¥533E〈O〉

講談社/定価:本体533円(税別)

今まで秘められていた島の謎を全解明

●2018年から消えた建物に生息する生き物のお客様の皆さんはいません。●昨書にはない(従岸阜島用語)の基礎

知識がつけているので、知識の書生き残りたかったらコンを読めるのが昨日にははいつもの空腹血鬼の殺し力》彼岸島の吸血鬼二さんにはいませんでした。

知識も書士さ残りになったと、関スル報告書く五十嵐レポートコンを記し、1ト>●60年にも及ぶ彼岸国と吸血鬼一族の忌まわ

しかし、今回は「全てお話しますが、もちろん2016年4月24日(水)によりワンクインタビュー●血みどちらの役目は、

しかし、今までお出します。戦前に全記録書これでアナダも迷わない70歳早期ガイドル110010年10月10日(土)に生活を取り出した

血鬼伝承〜悪魔学研究家吉田八岑インタビュー...この学園の学校は、一層彼岸島裏名物バッツリ

血鬼瓜魚・血・中息町究●現実世界の彼岸島「日本インタビュータは中国製品の全国発電スポット......。他の多数の

幻の初期短編『となののおねえさんJ完全収録

手引書

...

松本新聞

...

講談社

...

十六

松本北司

COVERILUSTRATONSCANERTSCLIV★KOillMASUMOOTORINEWERCTシャルルームに

CorkieshatustordProndRensには、Congroithorそれからの人の中ではなく、

す、

人と

...

松本先司

それ

出してかんじま

...あ、あ、は、はっ、10月12日、11月16日には、

そして、この日は日本の男の男

闇の男

冷という女...

最後のチャンス

水の音

下水道

第百四十一話

第百四十二話

第百四十三話

第百四十四話

第百四十五話

残語百四十十六話

私は

冷泉の

師匠という男

出発の朝

第百四...

......

......

今日は、日本

.....

ついに

研究所の

地下二階に来た!!

この階に

五十嵐の望み

まあ

第百四十

ワクチンが

ある!!

行こう

五十嵐

ワクチンの

在り処まで

案内してくれ

あいよ

だんなさん

俺たち

ついに

ワクチンを

手に入れられるん

だな

ワクチン

手に入れたら

さっさとこんな所

抜け出して

帰ろうな

帰ったら俺がまた

とん汁作ってやるよ

よっしゃー!!

そうだな

ようやく

ここまで来たよ

おう

フフッ

この

部屋に

ワクチンが

あるね

なんかいざ

ここまで来ると

物怖じ

しちゃうな

この扉の

向こうに

ワクチンが

ある!!

ついに

ワクチンが

手に入るん

だ!!

だんなさん

ン?

ワクチンを

手に入れたら

ひとつだけ

私のお願いを

きいて欲しいね

えっ?

お願い?

ほんの

少し...

ほんの少しでいいから

ワクチンを私に

分けてください...

は?

五〇一ワクチンは

瓶に入って

いるから

少しくらいなら

分けても支障ないね

だから.....

...

まあ...

わかった

いいよ

!!

うた

ひっ

ひゃっ

うおっ

ホントね

ホントね!!

やくそくよ

やくそくよ!!

だんなさん!!

ほろ

おいおい

ああ

見つかったら

分けてやるよ

けど

ちょっとだけ

だぞ

ほろ

泣いてんだよ

ごめんよ

だんなさん

何度も裏切っ

たりして...

だんなさん

ホント

いい人ね

いやいいよ

もう

すぎた事だし

はじめから素直に

こうしておけば

よかった...

私心汚いね

ごめんなさい...

ねェ

なんで五十嵐は

そんなにワクチンが

欲しいの?

そうだな

俺も

聞きてェな

別にお前に

必要ないだろ

何を言ってるね

とても大事よ!!

私はずっと六十年間

ワクチンを求めて

いたね!!

ようやく

これで

吸血鬼の身体と

オサラバできるね!!

五〇一ワクチンを

飲んだら

私は人間の身体に

戻れるのよ!!

えっ

は?

何言ってん

のよ

残念だけど

そんな事は

ありえないわよ

なんだそれ!!

そんな話

聞いてねェぞ!!

五〇一ワクチンって

吸血鬼を人間に

戻す薬なのか!?

どう思う?

ン?

報告書に書いて

あったでしょ

雅の不死の力を

奪う為だけの

ものであって

他の吸血鬼には

なんの影響も

ないわ

五〇一ワクチンは

単なる血液分離剤

それも一時的なね

だよな

ぽろ

よかった...

人間に...

人間に

戻れる...

じゃなんでコイツは

勝手に誤解して

信じきってんだよ

ワクチンは

コイツが

作ったんだろ

ぽろ

人間に戻れない

事くらい

コイツが一番よく

知ってるんじゃ

ねェのか?

たぶん

五十嵐には

希望が必要だったん

だよ

五十嵐はこの炭坑で

ひとり六十年間も

生きてきたんだ

事実

五十嵐以外の

吸血鬼はみな

へっ

そりゃあ

辛かったと思うよ

想像を絶するほどにね

言葉を忘れ

おかしくなって

いただろう

五十嵐が

正気でいる為には

なんらかの希望が

必要だったんだよ

五〇

ワクチンを

飲めば

人間に戻れるかも

しれない!!

無理矢理

思い込んだって

訳ね

ああ

六十年かけて

じっくりとね

よかった...

ずっとずつと

人間に戻れる日を

待ってたね

それだけの為に私

生きてきたね...

ほろ

人間に

なれる...

人間に

なれるね...

なんか

がわいそうね

五十嵐

ン?

お前は

人間になれたら

何かしたい事は

あるのか?

...

そうね

やっぱり

お国の為に...

日本国民の為に

何かしたいね

今度はみんなが

笑って暮らせるような

国がいいね

そうか...

人間に...

なれるといいな

そうね

もう戦争は

こりごりよ

ありがとね

よし

ボチボチ

入るか

えっ

いつまでも

こんな所にいても

しゃあないからな

この部屋に

さっさと

ワクチンを取って

帰ろう

おう

行くぞ

暗いな

どこに

ワクチンが

あんだ?

えっ

大丈夫よ!

こっちね!!

ン?

五十嵐!!

ドンッ

五十嵐!!

そんな...

ホタッ

五十嵐!!

五十嵐ィ!!

うっ嘘...

兄貴...

なっなんで

先に...

ワクチ

残念だったな

50!

これは

俺が

いただいた

第百四十一話

五十嵐が

殺された!!

第百四十二話

五十嵐ィ!!

ホタッ

ポタッ

兄貴...

なんで..

なんで兄貴が

ここに...

俺たちは

五十嵐が知る

一番の近道で

来た...

普通に来た兄貴は

まだまだ時間が

かかるはず...

俺は

雅に教えられた

抜け道を

!!

何もこの場所に

詳しいのは

この男だけとは

限らない

全力で

走って来た

ギリギリの

差で

俺の勝ちだった

ようだな

くっ

!!

!!

残念だが

これはもう

私のものだ

五〇一ワクチン!!

ワクチン501

501

これを

雅の元へ

持って行き

目の前で

破壊すれば

俺の仕事は

終わりだ

ぐっ

篤さん...

そんな...

ワクチンが

兄貴の手に

渡ってしまった!!

もう駄目だ

ちくしょう

明の兄貴相手じゃ

勝ち目がねェ...

!!

せっかく

ここまで来た

っていうのに

なんて事だ!!

出口を

あけろ

どけ

俺の間合いに

入った奴は

すべて斬る

ひいっ

くっ

ちくしょう

カチッ

ポタッ

ポタッ

兄貴

俺たちも

ワクチンを

諦める訳には

いかない

ここを

通るなら

ワクチンを

置いていけ

さもなくば

たたっ

斬る!!

うわおおお

!!

くっ

!!

ついてる!!

このまま

一気に!!

かわされた!!

!!

えっ

なっ

明ァ!!

クッ

ピクッ

!!

くっ

!!

速い!!

えっ

明!!

危ない

うわあああ

ぐああぁぁ、

くっ

動けないっ

ひっ

ひいっ

来るなっ

来るなァ!!

コッ

しいいいっ

やめて!!

明を

殺さないで!!

えっ

冷...

...

お願い篤さん!!

こんな事やめて!!

昔の篤さんに

戻ってよ!!

私の好きな

篤さんは

こんな事

しないはずよ!!

だっ駄目だ

冷!!

逃げろっ

兄貴は

本気だ!!

逃げろっ!!

早く!!

冷!!

第百四十二話

冷ーーっ!!

ひいっ

来るなっ

ひいっ

ひいいっ

やめて!!

うっ

動けないっ

冷という女

来るなァ!!

四十三話

第百回

明を

殺さないで!!

冷!!

俺の間合いに

入った奴は

すべて斬ると

言ったはずだ

お願い篤さん!!

こんな事やめて!!

私の好きな篤さんは

こんな事しない

はずよ!!

だっ駄目だ冷!!

逃げろっ!!

殺される!!

逃げろっ!!

早く

冷っ!!

いっ...

あっ...

冷ーーっ!!

...

そんな...

じょ...

冗談だろ...

冷...

そんな...

ふざけんなよ

冷!!

なんとか

言えよ!!

嫌だよ

こんなの!!

耐えらん

ねェよ!!

冷!!生きて

たのか!!

もういい!!

それ以上

動くなっ!!

死んじまう

よ!!

さぁ

篤さん...

もっとよ..

えっ

もっと私を

斬って

貴方の手で

止めを刺して

ちょうだい

は?

冷!!何言ってんだよ!!

おかしくなっち

まったのか!?

頼むから正気に

戻ってくれよ!!

明...

私は正気よ...

正気だから

望むの...

!!

私は...もう

助からないわ...

この

出血だもの

だから

お願い

死に方

ぐらいは

自分で

決めさせて

どうせなら

大好きな人に

殺され

たいの...

お父さんや

この島の人間の事

よろしくね

なんとしても

ワクチンを

手に入れて

そして

雅を倒して

みんな

いい人たちだから

守ってあげて

頼れる人は

貴方しかいないの

絶対に

この島に平和を

取り戻してよ

冷...

フフッなんか

明に託したら

肩の荷が

おりたわ

久しぶりよ

こんな気分

これでようやく

私も楽に

なれるのね

っ!!

えっ

!!

フフッ

これで

思い残す事は

ないわ

篤さんの...

匂いが

する.....

フフッ

幸せよ

こんなふうに

死ねるなんて

私...

本当に

幸せよ...

冷!!

冷が

死んだ!!

冷...

ちきしょう

冷が死んじまった...

本当に死んじ

まった...

ちきしょオ!!

!!

涙!?

泣いている

のか!?

ぐあっ

!?

こんな...

こんなものの

為に

ワクチンが

欲しいか明

命をかける

とは...

このまま

ワクチンを

破壊するのは

少々

しのびない

いいだろう

冷に免じて

一度だけお前に

チャンスをやろう

第百四十三話冬

冷が

死んだ!!

『最後のチャンス

......

ワクチンが

欲しいか明

!!

いいだろう

冷に免じて

一度だけお前に

チャンスをやろう

えっ

チャ..

チャンス?

一週間後に

一人で俺の指定する

場所に来い

んァ

その時に

もう一度

決着をつけよう

場所は

そうだな...

昔俺たちが

島からの脱出を

はかった

北の灯台に

しよう

ワクチンが

欲しければ

週間後に

一人で

北の灯台に来るんだ

それまで

このワクチンは

破壊せず

持っておく事を

約束しよう

来る来ないは

お前の自由だが

わかるな

これが

ワクチンを手に入れる

最後のチャンスだ

うっ...

うるせェ..

えっ

ウルセェよ!!

ふざけんな!!

もうそんなもの

どうだって

いいんだよ!!

なっ

何言って...

そんなものよりも

冷を返しやがれ!!

冷の命を

返しやがれ!!

冷は頑張って

たんだ!!

必死で生きて

たんだ!!

村長の娘として

生まれた宿命を

背負って

冷は様々な事を

たった一人で背負って

俺たちを

この彼岸島に

連れて来た

責任を背負って

必死で生きて

いたんだ!!

それをこんな所で

あっさり

殺しやがって!!

冷を返せ!!

ちくしょォ!!

ワクチンなんて

探しに来なければ

よかったんだ...

こんな事に

なるなら...

やめれば

よかった...

明...

ワクチンを

諦めるか

どうかも

お前の

自由だ

好きに

するがいい

クルッ

忘れるな

最後のチャンスは

一週間後に

北の灯台でだ

ちくしょう..

ちくしょう..

どけ

ひっ

くっ

兄貴が

去った

大丈夫か

明っ!!

くっ

重てェなコレ!!

早く明!!

はい出してくれ!!

ちくしょう..

ちくしょう...

冷...

よろっ

ちきしょう...

冷を...失う

なんて...

もう俺はどうしていいか

わからないよ...

明...

冷...

教えてくれよ

俺は一体

どうすれば...

お父さんや

この島の人間の事

よろしくね

なんとしても

ワクチンを

手に入れて

そして

雅を倒して

絶対に

この島に平和を

取り戻してよ

冷...

わかったよ

わかったよ

冷!!

帰ろう

俺たちの

目的は

ワクチンだ

もう

ここにない以上

いる意味はないよ

...

そうだな

一週間後に

北の灯台

冷の為にも

ワクチンを

兄貴から

取り返さないとな

行ってやろう

じゃねェか

さぁ

帰ろう

まずは

この炭坑から

脱出だ

明...

ああ

行こう

さっさと

こんな

息苦しい所

抜け出し

ちまおう

帰りだからって

油断するなよ

どんな敵にあうか

わかんねェからな

冷の遺体

どうすんだよ

ン?

おう

わかってるよ

こんな所には

置いていけない

里に連れて

帰って

墓を

作ろう

うん

それが

いいわ

さぁ

帰ろう

冷...

みんなで

一緒に

脱出

しよう

って明

加藤が

いないよ

へっ

そうだった

あれ?

俺気絶した加藤を

ここに寝かし

といたんだけど

いないぞ

あいつの事だから

また

ションペンにでも

行ってんじゃねェの?

ありうる

話だな

なんだ!?

加藤の声だ!!

外からだぞ!!

加藤!!

どうしたんだ!!

大丈夫か!?

あああぁ

やべェよ!!

ションペンしてたら!!

ションペンしてたら!!

アイツが

来やがった!!

えっ?

殺されちまう!!

なんだよ

加藤!!

何が

来たんだよ!!

俺らみんな

喰われちまうよ!!

!!

なっ!!

アアァ

ギギ

しいっ

そんなっ

ひいいっ

そんな

バカなっ!!

姫!!

こんな所まで

追って来やがった

のか!!

アファファ

ウッグウ

第百四十四歳

アイツが

来やがった!!

なんだよ

加藤!!

何が来たんだよ!!

俺らみんな

喰われちまう!!

アアァ

ウウ

静真水の音。

第百四十五話

そんな...

そんな

バカな...

ししい

姫だっ!!

こんな所まで

追って来やがった!!?

!!

みんな!!

目をつむれ!!

姫と目を合わせると

喰われるぞっ!!

くっ

ひあっ

くっ

入って

来やがった!!

アアア

アアァ

アア

見逃して

くれ...

見逃して

くれ...

えっ

よし

みんな...

このまま

外へ

逃げ出そう

なんとか姫は

やりすごした!!

俺たちは

こんな所で

死ぬ訳には

いかない

ン?

えっ

コイツは

俺の手で

連れ出して

やりたいんだ

冷の遺体を

かしてくれ

俺が

背負う

ケンちゃん...

よっ

コイツとは

ケンカばかりで

うし

何もして

やれなかった

からな

ポタッ

水たまり?

えっ?

ン?

姫?

水に!?

しまった!!

目を合わせ

ちまった!!

キャッ

ギャッ

ひいぃぃぃいいい

ピキッ

...

危ないっ

フェイエイテ

くっ

落ち着け

西山!!

ひいっ

いいい

走るぞ!!

みんな!!

出口へ走れ!!

この部屋から

脱出だ!!

逃げるんだ!!

グエエエイテ

大丈夫か

明!!

ああ!!

俺は大丈夫!!

このまま

走り続けるんだ

!!

来た!!

クエエイエイテ

ひいいいっ

ひいっ

コイツも階段を

降りてくる!!

明ァ!!

今どこに

向かってんだ

俺たち!!

わかんねェ

けど

立ち止まる訳には

いかねェんだよ!!

やばい

みんな

もうもたない!!

このままだと

力つきて

喰われちまう!!

なんとか

しないと!!

何か助かる

方法は...

明ァ

これっ!!

えっ

ここから

水の音が

する!!

!!

下水道!!

みんな!!

ここだ!!

飛び込め!!

クエエエェ

ここなら狭くて

姫も追って来れない

よしっ

急げ!!

グェッ

なんとか..

逃げ切った

ようだ...

第百四十五話終

みんな!!

ここだ!!

下水道に

飛び込め!!

よしっ

急げっ!!

グイエエエ

なんとか

逃げ切った

ようだ...

第百四十六話

、水道

ここは

なんか水が

冷たいな...

完全に迷っち

まったな...

それに

深ェよ

足が

つかないぞ

でもいつまでも

こんな所にいる

訳にはいかない

俺たちの目的は

外への脱出だ

よし

とりあえずは

流れを下ってみよう

少しは開けた所に

出るかもしれない

そこで

脱出方法を

考えよう

なァ明この水

ちょっとずつ

流れてないか?

...そういえば

そうね

暗くて先が

見えないな

西山

明かりをくれ

あいよ

加藤今上から

お前の首筋に

何か落ちたぞ

えっマジで?

取ってよ

うわああ

あああっ

ヒッ

ヒルだっ!!

なっ

ポト・

うわあああ

こっちにもヒルが

落ちてきた!!

ちょっと待って!!

血を吸われちまうよ

ひいいいっ

早く取ってくれ!!

ちくしょう

どうなってんだ

ここの天井は!!

そんな

ひいいっ

わあああぁ

ひいいいっ

急げ!!

とにかくこの場所

から逃げるぞ!!

ここまで

来れば

大丈夫だろ

体中のヒルを

取ろう

ひいいっ

うわあああ

よし

これで

みんな

大丈夫だな

行こう

ここからは

歩けるようだ

ン?

何かこっちに

向かって来てる

音がするぞ

なんか黒い物が

俺らの周りを

走り抜けてる!!

!!

ちきしょう!!

速くて

よく見えねェよ!!

そこだっ!!

おおっ

ギャッ

さすが

明っ!!

ネズミ?

なんだコイツら!!

やばい!!

大軍だぞ!!

俺たちを素通り

していく!!

俺たちを

狙っている

訳じゃねェ!!!

コイツら何かから

逃げているんだ!!

それは、

...

エエヱヱ

工工

ひっ..

姫...

マジかよ...

コイツ...

まだ追って

来てたのかよ...

逃げろォ!!

わあああ

キャッ

やべェよ明!!

水に足をとられて

早く走れねェ!!

!!

このままじゃ

すぐに追いつかれ

ちまう!!

この横穴に

入るんだ!!

早く!!

急げ!!

ギャッ

ここなら

水はない!!

キャッ

よしっ

ここなら

全力で走れるぜ!!

ちきしょォ!!

どこまで

追って来る気だな

クソ姫めっ!!

うわあああぁぁ、

うわあああぁ

急に地面が

坂にっ!!

!!

うわあああ

やべェ!!

どこに

俺たちこのまま

どこまで落ちて

いくんだ!?

出るんだ!?

...ッ

きゃっ

なんだか

わからないけど

この足場の

おかげで

助かったぞ!!

ちょっと

待って明!!

なんかこの足場

見た事あると

思ったら

この炭坑に

入って来た時に見た

足場だ!!

よし!!

急ごう!!

姫はまだ

追って来ている!!

えっ

って事は

こっちだ!!

ついて

来てくれ!!

なんだよ

西山!!

どこに

向かってんだよ!!

これで俺たち

猫から逃げられる!!

それどころか

脱出もできるんだ!!

!?

脱出!?

思い出してくれ

それを使って

一気に脱出するん

だ!!

ここには

トロッコがあった!!

第百四十六

グエヱエエエモ

こっちだ!!

ついて

来てくれ!!

どこに

向かってんだよ

西山!!

姫が追って

来てるんだよ!!

大丈夫!!

これで俺たち

姫から逃げられる!!

それどころか

ここから

脱出もできるんだ!!

!?

寄り道してる

暇なんかねェぞ!!

脱出?

思い出してくれ

明!!

ここは

この炭坑に入って

来た時に見た

足場だ!!

そこには

トロッコがあった

あれなら

外とつながってる

はず!!

俺たち

トロッコで

一気にここから

脱出ができるんだ!!

・ロッコ

リナ七話

!!

!!

あった!!

トロッコだ!!

よっしゃ!!

西山の

言うとおりだ!!

でも

このトロッコ

動くのかよ!!

動力車輛がある!!

コイツで動かすんだ!!

連結

させろ!!

軽油だ!!

燃料は軽油

みたいだ!!

どこかに

ないか!?

駄目だ!!

どれもこれも

穴があいて

気化しちまってる!!

パト!!

あったよ!!

無傷のものが!!

ユキ

でかした!!

クエエエ

いォ

なんだ

今の音!!

姫だ!!

姫がついに

この足場まで

降りて来やがった!!

ヤヤヤァ

ヤギャギャ

ふんっ

コレ

動かねェん

じゃねェか!!

大丈夫かよ!!

ン?

西山!!

急いでくれよ!!

姫が来ちゃうよ!!

わかってるけど

エンジンが

ががんねェんだよ

だいたいそれ

六十年前の

エンジンだろ!!

くうっ

わああ

やべェ!!

姫が来ちまった!!

頼む!!

ラスト

チャンスだ!!

ラストチャンスだ!!

かかってくれ

エンジン!!

ルルル

やった!!

かかった!!

やった!!

助かったぞ!!

間一髪

だった!!

クエモエイ

...

みんな!!

くっ

やっぱり追って

来やがった!!

クソしつけェ

化け物だ!!

そこにある

俺のバッグに

爆弾がある!!

よしっ

それを

使うんだ!!

喰らい

やがれ!!

やったぞ!!

姫が逃げた!!

ついに

俺たちの事

諦めたんだ!!

これでもう

大丈夫だ!!

みんな!!

しっかり

つかまって!!

ざまァー

みやがれ!!

ここから

カーブになるぞ!!

やけに

曲がるな

ン?

Uターン

しちまったよ

えっ

なっ

くっ

姫だ!!

...

そしてしまった

なんで姫が

正面から!?

さっきの姫は

逃げたんじゃ

なかったんだ!!

先回りしてた

だけなんだ!!

明たち

えっ

ちょっと

待て!!

加藤!!

死ねェ!!

うわあああぁ

あっ

バカッ

バカ!!

俺たちの前に

投げたら

こっちも

危ねェだろ!!

まずいぞ!!

前を見ろ!!

!!

ひいっ

どうした西山!?

今の爆発で

線路が!!

姫がいるうえに

線路も切れち

まった!!

このままじゃ

脱線しちまう!!

西山!!

レーキだ!!

もう

間に合わない!!

ここは

全速力だ

!!

明!?

見てみろ!!

切れた線路の端が

上に曲がっている!!

あれを

ジャンプ台にして

姫の頭を

飛び越えるんだ!!

そんな!!

無理だよ!!

止めて

くれェ!!

西山!!

他に方法は

ないんだ!!

ここは一か八か

賭けてみるしか

ない!!

!!

オーオ

みんな!!

しっかり

つかまって

ろ!!

明ァ!!

俺ァお前を

信じる!!

バァ

行けっ!!

ひいいいぃ

飛べエエエ!!

第百四十七話終

ここは

全速力だ!!

それを

ジャンプ台にして

見てみろ!!

線路の先が

上に曲がっている!!

姫の頭を

飛び越えるんだ!!

そんな!!

無理だよ!!

止めて

くれェ!!

わかったよ

明!!

俺ァお前を

信じる!!

他に方法は

ないんだ!!

しいいいぃい

行けっ!!

第百四十八話

ああぁ

ぐあっ

よしっ

なんとか

姫の背中に

のったぞ!!

姫の背骨に車輪が

うまくひっかかってる!!

このまま

進めるぞ!!

ったく

姫の奴

なんて

長い身体

してんだよ!!

ン!?

なっ

車輪が!!

うわあぁぁぁ

ちょっ

ちょっと待っ

西山!!

びいいいぃ

ケンちゃん

加藤!!

前の車輌は

もう駄目だ!!

切り離してくれ!!

あいよ

よしっ

!!

まずい!!

このままじゃ

俺たちも

いや

それどころか

このスピードだと

姫の背骨に

合わせて

左にそれてしまう

カーブで

転倒しちまう!!

今だっ!!

浮いた!!

車輪が背骨から

外れたぞ!!

くっ

うわあ

あああ

やった!!

無事

線路の上に

のったぞ!!

!!

気をつけろ!!

ここから坂だ!!

加速するぞ!!

ひいいぃぃぃ、

怖ェよォ

速い!!

大丈夫か!?

このまま

このトロッコで

ちゃんと出口に

辿り着けるのか!?

へっ

そんなっ

加藤ォ!!

危ないっ

ひいっ

やああぁあああ

ひいぃいいい

助かった...

怖エよ...

もう嫌だよ...

ン?

なんだ!?

道が二つに

分かれてんぞ!!

...

そういうことですが、

...

これは...

...

...なんだろう

!!

右はやべェ!!

左だ左!!

線路は

大丈夫か!?

よし

左行きに

なってる!!

いや

右に

進もう!!

何言ってんだよ!!

右は進入禁止って

書いてあんじゃん

か!!

読めねェ

のかよ!!

もちろん

読めてるよ!!

でもあれが

出口なんだ!!

この炭坑に

入って来た時

ここの全体図を

見ただろ!!

俺は

覚えている

んだ!!

俺の記憶に

よると

あそこを

右に抜けると

すぐ海に出る!!

右が出口

なんだよ!!

そっそんな事

言ったって板で

ふさがれてるし!!

だいたい

お前の記憶なんて

あてになんのかよ

!!

クエエェェエ

後ろから!!

うわあぁぁ

姫に

追いつかれた!!

アアア

やばい!!

迷っている

時間はねェよY

アア

なっ!!

右にっ!!

西山!!

俺もお前を

信じるよ!!

こっちが出口だ!!

しんししし

お前の記憶に

いやいや、いやーーーっ

いや、そんなことをしているのですが、

...

賭けてみる

!!

!!

光!!

外だ!!

脱出だ!!

これで

そういうことですが、

第百四十八話

光!!

!!

外だ!!

やったぞ!!

これで

脱出だ!!

第11回...

海っ!!

あああぁ

マジで炭坑から

脱出できたぜ!!

西山の言う通り

あの道は海に

つながってたんだ!!

うおー

気持ちいい

久々の

日光だよ!!

ちょっと

待って!!

まだ助かった

訳じゃない!!

油断

するな!!

姫が俺たちを

追って来てるんだ!!

!!

えっ?

クエエエテエ

ててて

来たっ!!

!!

もしかしてアイツ

この太陽から

逃げたんじゃ...

姫はずっと暗い

炭坑の中にいたから

なんだアイツ

急に逃げて

いったぞ

どうしたっ

てんだ?

強い光を浴びた事が

ないはずだ

だから日光に

対して弱いん

じゃないか?

きっと

アイツにとっては

全身が焼かれる思い

だったんだよ

いくら姫が

クソ強いと

いっても

しょせんは

炭坑内の女王様

って事か

よかったァ

とにかく

助かったんだ

あそこで

少し休んでから

よし

陸まで

泳ぐぞ

里へ

帰ろう

サイコーだな

外って

もうこのまま

動きたくねェよ

なんか

安心したら

もうれつに

腹減って

きやがった

ホント

信じらんねェよ

俺たち

あの炭坑から

脱出できたなんて...

怖かった

よ...

ン?

まァな

俺もさすがに今回は

何度か死を覚悟したよ

マジで

怖かったなァ...

くう...

おいおい

なんだよお前ら

しんみり

しやがって

めんど

くせェな

だってよ...

西山のバカが

泣き出すから...

つられて

泣いてんじゃ

ねェよ!!

付きあって

られるかっ

俺は

食いもんでも

探し行くわ

子供か

お前は!!

加藤加藤

ン?

絶対ケンちゃんも

今泣いてるぜ

俺らに涙を

見せたくないからって

怒ってごまかし

たんだよ

こんなの

捕まえたんだけど

里に帰る前に

みんなで

食ってこうぜ

ン?

泣いてた

なっ

イノシジ

かよ!!

凄ェな

明!!

こんな事も

あろうかと

みそだけはずっと

持ち歩いてたんだ

最高の

とん汁を

作ってやるよ

よし

ここは俺の

出番だ!!

えっ

ーっ!!

うおー

よっしゃー

まずは

腹ごしらえだ!!

くうー

うめェー

西山の味

サイコーだよ

しかし

ちょうどいい所に

空き家が

あったな

ボロイけど

これで

酒でもありゃ

最高なんだけどな

なんだよユキ

寝ちゃったよ

そっとしといて

やれよっぽど

疲れてたんだろ

...そうだな

出発は明日に

のばして

今夜はここで

ゆっくりするか

ン?

というのは、これから

...

くうー

もう食えねェな

俺もだ

クソしたんだけど

誰か紙ねェか紙

汚ェな

その辺の草で

ふいとけよバカ!!

ハハハ

いやァー

...まいった

みんなでよく

集まってた

なんかこうして

みんなでゴロゴロ

してっとよ

なんつうか

思い出さ

ねェか?

ン?

加藤ン家の

プレハブ小屋をよ

ハハ

あの頃は

楽しかったなァ

もしさ

もし俺たちが

この島に

来ていなかったら

今頃

どうしてたん

だろうな

そうだな

俺は金稼いで

メダミと遊びに行く事

ぱっかり考えてたな

ン?

もし...か

まァ俺は

働いてんだろな

魚屋ついで

...

ああ...

楽しいだろな

ケンちゃんは

ユキと結婚

してたりしてな

俺と明は

東京で

大学生だろ

コラコラ

何またしんみり

してんだよ

お前ら!!

ちきしょー

酒持って来い

酒!!

こうなったら

とことん

バカ騒ぎしてやる

いやだって

西山のバカが

また変な事言うから

あったよ

ケンちゃん!!

たぶん

この家の

持ち主の

造りおきの

どぶろくが!!

おおっ

でかした!!

さあ

里に

帰ろう

ああ

ホレ・

加藤

サンキュー

みんな

いい顔を

している

みんな

本当は

ちゃんと

この島で

生きていく覚悟が

できているんだ

君の

望みどおり

君が

取り戻そうとしていた

この島の平和を

!!

みんなたくましく

成長している

この仲間と一緒なら、

実現できるかも

しれないよ

ほら

見えてきた

君が

帰るべき

故郷だ

俺たちは

帰って

来たんだ!!

第百四十九話

俺たちは

帰って来た!!

あの

炭坑から

なんとか

みんなの所に

帰って来れたんだ

『匠という男

第百五十話

そんな...

冷様が...

死んじまうなんて...

ああ...

ぽろ

冷様...

ちきしょう...

吸血鬼どもめ...

師匠

すみません

一緒に

いながら

冷を

守ってやる事が

できませんでした

俺の

せいです

冷は

ワシの娘

当然この島で

命を落とす覚悟は

しておったはず

気に病むで

ない

それがちょっと

早かっただけの事じゃ

師匠...

いえ

残念ながら

手に入れる事が

できませんでした

して明

目的の物

五〇一ワクチン

とやらは

手に入った

のか?

そうか

わかった

ご苦労だったな

ゆっくり休んで

疲れをとるがいい

みんな

哀しんでたね

冷さんの

死を

そうだな

みんな冷を

師匠の子として

かなり可愛いがってた

みたいだったな

哀しい

気持ちは

俺らと一緒

だったって訳か

でもよ

それに比べて師匠は

なんかそっけ

なかったよな

涙を流す気配すら

なかったよ

まぁ師匠には

村長としての立場とか

いろいろあんじゃ

ねェの?

クールっつうか

なんつうか

それにしたって

実の娘が死んだん

だぜ

ひでェよアイツ

鬼だよ鬼!

だいたい

アイツは..

ン?

!!

ちょっといいか

聞きたい事が

ある

しっ...

師匠...

はい

なんでしょう

冷を

殺した奴の

正体を知りたい

ただの吸血鬼

ではないな

ウム

えっ

冷の受けた

刀傷を見て

みたのじゃが

あの斬り方には

見覚えがある

あれは

篤の太刀筋じゃ

見間違いは

せん

なんせ

ワシが教えたの

じゃからな

...おっしゃる

通りです

吸血鬼と化した

兄貴が

襲って来ました

やはり

そうか..

あの野郎・

怖ェな...

初めて見たよ

師匠が本気で怒ったの

すまない

邪魔したな

「オ

冷...

!!

なんだ

師匠の奴!!

冷の遺体を持って

どこか行くぞ!!

何!?

師匠

どこに行く

つもりだ?

!!

古びた

寺だ

...

親自在菩薩

行深般若波羅蜜多時

照見五蘊皆空

度一切苦厄舎利子...

色不異空

空不異色

受想行識

亦復如是

なんだ冷た

お経を唱えてやりに

来ただけか

跡をつける必要

なかったな

色即足空

空即是色

ぽろ

舎利子

是諧法空相

師匠...

...

仏様

私は今度は

娘を殺され

弟子にも

裏切られました

!!

えっ

どれだけ

祈りを捧げても

決して我々を

救ってくださらない

のですね

ちゃんと

聞いておる

のか

ワシの話を

なっ

この役立たずがっ!!

やべェ師匠!!

おかしく

なっちまった!!

冷を返して

くれ!!

ううう...

ワシの娘を

返してくれ!!

おおおわおお

あああ

あああ

師匠...

それもこれも

吸血鬼どものせい...

雅のせいじゃ...

お頭!!

!!

お前たち!!

これ以上

吸血鬼から

逃げ回っても

この島に未来は

ありません!!

冷様の仇を

討ちましょう

!!

...

奴らと

戦いましょう

今こそ

討って出る時です!!

吸血鬼どもと

我々人間が戦う

お前は

どう思う

ついに

この時が

来たのか!!

!!

やりましょう

覚悟は

できています

ウム

皆の者も

覚悟は

よいな

これより

吸血鬼どもと

全面戦争

じゃ

第百五十話

吸血鬼どもと

戦いましょう!!

今こそ討って

出る時です!!

やりましょう

師匠

覚悟は

できています

お前は

どう思う

ウム

これより

吸血鬼どもと

全面戦争に

入る

皆の者も

覚悟は

よいな

第百五十一話

出発の朝

よかった...

これで家内の

恨みが晴らせる...

この日を

何年...

どれだけ

待った事か...

滅ぼしてやる!!

吸血鬼どもを

全滅させてやる!!

村人たちの

盛り上がりは

半端じゃなかった

彼らが何年も

積み重ねてきた

恨みが一気に

爆発したのだ

だが

勝つ為には

ひとつ

このままじゃ

いけない

やらなきゃ

いけない事がある

しっ師匠

六日ほどで

いいのですが

奴らと戦うのを

待ってもらえ

ませんか

!?

えっ

六日ほど

待つだと?

何故じゃ

この戦争は

吸血鬼のボス

雅を討たねば

終わりません

ですがアイツは

不死の身体を

持っており

ウム

五〇一ワクチンを

使わぬ限り

殺せません

この戦いに

勝つ為には

五〇一ワクチンが

必要不可欠なんです。

六日の猶予を

ください

その間に私が

必ずワクチンを

手に入れてみせます

......

なるほど

ほう

はい

俺は

兄貴と

六日の間に

手に入れると?

何かあては

あるのか?

約束

したんだ!!

ワクチンが

欲しければ

週間後に

一人で北の灯台に

来るんだ

今から六日後に

俺は兄貴と会う

その時兄貴を

倒してワクチンを

取り返すんだ!!

だが

この事は

師匠には

話せない

.....

すみません

言えないです

して明

そのあてとは

なんだ?

どうやってワクチンを

手に入れるつもりじゃ

なぬ?

言えぬと?

は?

なんでだよ明

何秘密に

してんだよ!!

それは...

師匠-これ以上は

何も聞かずに

いや...

...いや、そんなことですか

...

...ここまでは、これまでのコーストレーニングですが、

...これからの時間がありませんでしょうか?これからもうちょっとしていましたが、

...

それでもそれは...

...

...

いいから

西山!!

ここは俺に

まかせてくれe

私を信用して

戦争を六日ほど

遅らせてください

.....

これはまた

一方的な

言い分じゃな

どうせ

戦いの準備などで

一週間はかかる

お前の好きに

するがよい

はい

まぁよい

なんでだよ

なんで師匠に

全部打ち明け

なかったんだよ

......

そりゃ

言えないよ

だって

みんなも

見ただろ

だから

なんでだよ

え?

師匠は兄貴を

憎んでんだよ

もちろん

当然だと思うよ

それも

めちゃくちゃね

師匠にしてみりゃ

愛弟子だった兄貴に

娘を殺されたんだもの

そんな師匠に

俺が兄貴と会うなんて

事を言ったら

どうなると思う?

ワシも行くぞ明

アイツを引き裂いて

まぁ

ありうる

話だな

冷の仇を

とってやる

確かに

それに兄貴とは

俺一人で

灯台に行くって

約束したんだ

なるほど

それで

師匠には

言えません

って訳か

......

あんなでかくて目立つ

師匠と行ったら

兄貴は現れないかも

しれない

ちょっと待てよ

お前一人で

行くって事はさ

ン?

俺たちも

おいていくって事か?

!!

ちょっと待てよ」

明!!

そりゃないぜ!!

俺たちずっと

一緒に戦って

きたじゃんか!!

なっ

何言ってんだよ

一緒に行くよ!!

決まってん

じゃないか!!

一人で

戦いに

行くなんて

俺寂しくて

耐えらんねェもの

でもみんなで行って

お前の兄貴に

見つかったら

どうすんだよ!!

大丈夫だよ

ちゃんと隠れてれば

問題ないよ!!

よっしゃー

六日後だな!!

ちょっと

鍛えとくか!!

加藤!!

木刀振りに

行くぞ!!

当日

マジ!?

今から?

バカ!!

いてもたっても

いらんねェんだよ

走れ!!

わかったよ

待ってくれよ

ケンちゃん!!

もちろん兄貴に

一人で来いと

言われたから

ってのもあるけど

ごめんよ

みんな騙して

どうしても

一人で行かなきゃ

いけないんだ

それだけじゃ

ない

俺は

実の兄貴と

戦うんだ

これは

俺は

どうしても

二人っきりで

決着をつけたい

んだ

兄弟の

戦いなんだ

たぶん兄貴も

同じ気持ちだ

おおっ

ン?

だからこそ

わざわざ

一人で来いなんて

言ったんだ

どこへ

行く明

最悪だ!!

よりによって

師匠に見つか

っちまった!!

答えられ

ないのか

たたっ斬って

くれるわ!!

えっ

なっ

師匠っ

チッ

ちょっ

ちょっと待って

ください師匠!!

!!

しまった!!

ああぁあああ

わっ

ひっ

いつ

気合を

入れていけ

篤の太刀は

こんなものではないぞ

......

えっ

篤って!?

しっ師匠

なんで俺が

兄貴と決着を

つけに行くのを

篤って!?一知っているんですか

お前の

事など

すべて

お見通しじゃ

お前が今のワシに

秘密にするとしたら、

篤の事しか

ありえまい

行って来い

えっ

誰も

お前たち兄弟の

対決の

邪魔はせん

しっ

師匠...

この島の

すべての

人間が

お前の勝利を

祈っている事を

忘れないでくれ

実の兄と

殺し合うのは

辛いだろうが

頑張るん

じゃぞ

はい...

ぽろ

ほろっ

師匠...

心配しないで

ください

辛いのは

私だけじゃ

ないはずです

師匠も

辛いし

村人も

みんな辛い

それに

兄貴だって

だから

私だけが

辛いからって

甘える訳には

いきません

待っていて

ください

本当は俺と

殺し合うのは

辛いんです

明...

必ずや兄貴を殺して

ワクチンを

持ち帰ります

見えてきた

勝負だ!!

北の灯台だ!!

兄貴!!

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りましたら、読後の感想」とあわせて、

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東京都文京区音羽2ー12-2

〈郵便番号11218001/

「講談社」ヤングマガジン」「編集部

淡なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入

いただいた個人情報を含めて著者にお渡しすることがあ

りますので、あらかじめて立了解のうえ、お送りください。

ヤンマガKC係

ヤングマガジシ2006年第9号〜第16号、第18号〜

第20号の掲載分を収録しました。

ヤンマガKC

仮定島で

2006年7月6日、第1刷発行

定価はカバーに表示してあります。

著者松本光司

発若五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

東京都文京区音羽2ー12-2

郵便番号

電話

C.726

印刷所図書印刷株式会社

製森所株式会社国宝社

◎松本光司2006年

木書の範囲地ダフレールは光作権法とその例外を歌き、禁じられています。

落十本-乱十木は購入書店名を明記のうえ、小社業務部にお送りください。送料小社

負担にてお取り替えします(審議)のおあああっ、なお、この本についてのお問い合わせ

せは、ヤンダンガン観発部などにお願いいたします。

第1刷発行

tedin.Japan

講談社

>11218001

編集部(03)539513401

販売部(03)539513608

ドロ6361454

2997900533

雑誌42533-54

ISBN4-O6-361454-9

C9979-¥533E-(O)

講談社/定価:本体533円(税別)

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