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Instructions:
...
ひがんじまー
...
十七
吸血鬼サバイバルホラー
どっちが死んでも
恨みっこなしだ!
...
iKe
タア84063614800
19299790053で
雑誌42533-80
ISBN4-06-361480-8
C9979-4533E-〈O〉
講談社/定価:本体533円(税別)
あ、大丈夫...
「これは吸血鬼と
人間の存亡をかけた
戦いなんだ」。
明ひ篤、二人の兄弟は
死を賭して刃を交える。
お互い守るべき仲間がいい
からこそ、避けてきた
わけにはいかない。
兄の選択した武器は薙刀。
最強武装した兄を前に
明の秘めた能力が開花する。
松本光司作品
「クーデタークラブ」全大巻
「サオリ」
「彼岸島」
彼岸島ー手引書ー零
全一巻
巻〜十七巻
絶賛発売中
『彼岸島』第十七巻Skil&n_&
『秋尾園』361480-8
ISBN4-O6-361480-8
雑誌42533-80
C9979Y533E〈O〉
講談社/定価:本体533円(税別
「84063614800
10月11日11月21日(土)は1978年6月26日
299790053
でも、
ちょっ、がんじょ
あ、
それで、次回の
十七
請談社
...
ひがんじま
十七
...
松本兆司
...
...
2018年10月25日(月)日)までには、2000円以上ですが、
松本光司作品
「クーデタークラブ」「全大巻
「サオリ」
「彼岸島」
「彼岸島ーチ引書[第」〈全〉巻
全一巻
巻〜十七巻
絶賛発売お
彼らがんじまし
...
...
...
そういえば、キャラクターにいや、いいですか
話、問題
...
それでは、
見慣れの居間場所の
...
第百五十二論
はぁ、はぁぁー、は
...もしかして、
ああ、そうだな。
なるほどだけ大きな
クラスティエラーは、
雪刀流
道場の外
韓国の
...
雨の中
大丈夫ですから、
スマートフォーマンション
第百六十番
現在はスポーツは
......
待っていて
ください
師匠
必ずや兄貴を殺して
ワクチンを持ち帰ります
見えてきた
北の灯台だ
あそこが
兄貴との
待ち合わせの場
勝負だ!!
兄貴!!
その
第百五十二話
何
誰もいない
早すぎたか
仕方ない
ここで待とう
兄貴は必ず
五〇一ワクチン
を持って
ここに現れる
はずだ
約束を
したんだ
兄貴は
絶対に来る
一体
今
ちくしょう
兄貴
早く
来てくれ!!
どこに
いるんだ!!
雅の屋敷
よし
誰にも
怪しまれずに
外へ抜け出さねば
隠した所に
ちゃんとあった
ワクチンの事が
雅に知れたら
どうなるか
わからん
俺はなんとしても
このワクチンを
持って
北の灯台へ
行くんだ
明との
約束
だからな
んァ
篤さん
どこ行くん
ですか?
!!
別に
少し血を
吸いにな
目立たずに
外へ出るには
ここを
通り抜けるのが
一番
10月4
ぅぅうぅ
ヨボ
ああぁ
へっ
へへへっ
!!
ブホッ
ブホブホッ
んんんっ!!
えんんんっ
!!
助けてくれェ!!
もう嫌だ
こんな所!!
耐えらんねェ!!
頭がおかしくなっちまう
たっ..頼むから
殺してくれ...
もう...
ひと思いに
殺してくれよ...
!!
殺すなんて
もったいない事は
できんよ
あああ
おあああ
お前たちは
衰弱して
死ぬまで
ずっと我々に
血液を提供
し続けるんだよ
篤さんも
どうですか?
いや
今はいい
しかし雅様は
羨ましいですな
ン?
いつ来ても
ここは
地獄絵図
だな
さっき雅様が
そこにいた
生きのい
女の人間を
連れていって
しまいましてな
何やら
その女を犯した後
頭からまるまる
喰っちまうって
見えたぞ
裏門だ
ン?
そんな贅沢が
できるなんて
なんとも羨ましい
限りですわ
これでなんとか
怪しまれずに外へ...
ポリッ
しまった!!
みやぴ
!!
裏門へ
急いで
どこへ行く
つもりだ
はっ
雅様
少し見回りをしに
行こうかと...
よりによって
雅に出会うとは
懐のワクチンに
気づかれないように
せねば...
そうか
まぁよい
それよりも
お前に聞きたい
事がある
五〇一
ワクチンに
ついてだが
はっ
それは
本当か?
はい
炭坑内にて
破壊したと
報告があったが
なるほど
ン?
なんだそれは
篤お前が今
胸に抱えている
その小瓶は
なんだ?
!!
人間どもを
生け捕りにする為の
睡眠薬です
ほう
面白い
ちょっと
それを
見せてみろ
睡眠薬です
何?
ドキ.
どうした
早く
見せてみろ
雅様!!
れぇぇ
!!
何事だ
訓練中の邪鬼が
暴れ出しました!!
手がつけられません!!
雅様!!
助けてください!!
チッ
仕方がない
人間を
捕まえる
なら
篤
はっ
最低でも三人は
生け捕りにしてこいよ
!!
待たせたな
明
ああ
もう来ないかと
思ったよ
明
刀を
しまうんだ
えっ
お前と
戦う前に
やる事がある
俺がわざわざ
こんな所まで
ワクチンを持って
来たのは
お前との決着を
つける為だけじゃない
やる事?
ついて来い
えっ
何言ってんだよ
兄貴!
お前に
どういう
事だよ!!
会わせたい
人がいるんだ
...
HE
刀を
しまうんだ
えっ
お前と
戦う前に
やる事がある
?
ついて来い
なっ
何言ってんだよ
兄貴!!
どういう事
だよ!!
明
お前に
会わせたい人が
いるんだ
百穴村
百五十三話
は?
兄貴の奴
会わせたい人が
いるとか言って
一体俺をどこへ
つれていくつもりだ!?
うわっ
沼じゃ
ねェか
気をつけろ
しっかり
俺の後を
ついて来ないと
底なし沼に
飲み込まれるぞ
マジかよ..
ええい
ままよっ!
なぁ兄貴
こんな沼通らなきゃ
行けないような所に
何があるんだよ
俺の
住んでいる
村だ
えっ
兄貴の村
って事は
吸血鬼の村
じゃねェか!!
そうだ
嘘だろ
兄貴!!
なんだって俺を
そんな所へ!!
ここだ
本当だ!!
本当に
こんな所に
吸血鬼の村カ!!
どういうつも
りだ兄貴!!
俺を敵の村に
つれて来て!!
落ち着け
明
ここの奴らは
誰もお前を
襲ったりはせん
そもそもお前と
まともに戦える
吸血鬼など
俺と雅
ぐらいしか
いないだろ
ここは元々
ちょっとした
遺跡があってな
それを利用して
住んでいるんだ
コッ
ああ
こんにちは
今日も精が
出ますね
あっ
篤さん...
こんにちは..
!!
この目!!
兄貴!!なんだ
この爺さん!!
何言ってんだ
明
忘れたのか?
吸血鬼なのに
目が黒くねェ!!
...そうか
そうだったな
吸血鬼は元々
興奮しなければ
人間と同じ目を
しているんだぞ
って事は
この爺さん
俺に敵意をまったく
持ってないって事か
篤さん
この方は一体...
こいつは
俺の弟です
そうですか
それはどうも...
!!
いつも
お兄さんには
お世話になって
おります...
なんだ
この吸血鬼!!
本当に
まったく敵意を
感じないぞ!!
ヨッ
それにしても
ここの吸血鬼は
なんだか...
弱ってる
な...
明
ここの人たちはな
みんな年老いて
戦力にならな
かったり
失敗したりして
雅に追放された
吸血鬼たちなんだ
なるほど
ここは雅に捨てられた
吸血鬼の集落って事か
俺がここで
みんなを
養って
いるんだよ
えっ
俺は雅の命令を
こなし
その代わりに
奴の所から
大量の人間の血液を
もらってきている
この村の人たちは
その血液によって
生きて
いられるんだ
言わば
俺は
みんなの
生命線って訳だ
兄貴
ちょっと
うれし
そうだな
みんな
いい奴なんだよ
だから
彼らに俺が
必要なように
俺にも彼らが
必要なんだ
...
...はあ
お前と戦う前に
明
俺のすべてを
見ておいて
ほしいんだ
兄貴は
ここの村人と
俺とを会わせ
たかったのか...
あっ
篤さん...
これ...
!!
きれいだから
摘んできたのよ...
これを
あの人のお見舞いに
渡してくだせェ...
あの人?
誰だ
あの人って
ありがとう
おじいちゃん
アイツもきっと
喜ぶよ
ここが
俺の
住み処だ
入れよ
...
兄貴の奴
こんな所に
住んでんのがよ..
何もねェじゃねェか
床はゴザだし
うう...
うううぅう...
まぁ
座れよ
くつろいで
くれ
......
ああ
!!
なんだこの声!!
うなり声!?
しかも
女だぞ!!
明
お前に会わせたい人が
いると言っただろ
あああ...
ううう...
気持ち
悪ィな
なんなんだよ
えっ
この村の
人たちの事だろ
このカーテンの
向こうにいる
彼女に会わせ
たかったんだ
カーテンの
向こうの彼女?
それも
そうだが
俺が一番
会わせたい
人物は違う
あああ...
うううぅ...
この声の
主!?
ハァ
!!
涼子さん!?
兄貴の婚約者だった
涼子さんじゃ
ないか!!
牙!!
起きてきて
大丈夫か
涼子
うなされてた
じゃないか
涼子さん!!
吸血鬼だけど
本物の涼子さんだ!!
だけど
涼子さんは
何
精神的に異常を
きたしてたんじゃ
ないのか!?
そうだ
涼子
爺さんから
お前の見舞いに
ってコレ
もしかして
まぁ
きれい!
治った
ってのか!?
はじめまして
涼子です
第百五十三話
何
!!
涼子さん!?
兄貴の婚約者だった
涼子さんじゃないか!!
だけど
彼女は
それとも
精神的に異常を
きたしてたはず!!
治った
ってのか!?
はじめ
まして
涼子です
兄貴の民場所
第百五十四話
完全に
どっ
どうも...
はじめ
まして..
正常に
戻っている!!
あれ?
おかしいですよ
涼子さん
はじめましてじゃ
ないですよね
えっ?
昔兄貴が実家に
婚約者として
連れて来た時
会って
話したじゃ
ないですか
?
いやまぁ
覚えてないなら
別にいいや
気にしないで
ください
明
涼子には
昔の記憶が
ないんだよ
!?
再会した時
すでに
それまでの
記憶のすべてを
失ってたんだよ
なんとか必死の介護で
日常生活ができるまでに
なったんだけど
じゃあ
兄貴と婚約してた
事とかも
覚えてないの?
ああ
涼子にとって
俺は
なくなった記憶だけは
どうにも戻らなくてな
その再会の時
初めて出会った事に
なってる
そんな...
まぁ別に今は今で
俺の事を好きで
いてくれてるし
俺はこのままずっと
記憶が戻らなくても
構わないんだけどな
そりゃまぁ
そうかもしれない
けど...
さて涼子
メシにしよう
身体が大丈夫なら
用意をしてくれ
はぁい
ン?
傷?
ねェ兄貴
何か涼子さんの
首の後ろに
大きな傷が
あったんだけど
ン?
ああ
あれは俺が
つけたんだ
ぶっ
なっなんで
そんな事を!?
首の後ろ
だけじゃない
背中にもたくさんの
刺し傷がある
俺は昔
涼子を一度
殺してるんだよ
明に話した事は
なかったと思うが
なっ...
病院の
新生児室で
雅に
涼子が
レイプされて
殺された事は
話したよな
うん
それには
続きがあってな
その時の涼子は
呼吸をしていなかったし
脈もなかった
人間と
しては?
そうだ
当然人間としては
完全に死んでいた
涼子は
その時すでに
吸血鬼ウィルスに
感染していたんだ
...
その家で
涼子は蘇り
自分の家族を襲い
何も知らない俺は
涼子を死んだもの
だと思い
彼女を家まで
連れて帰った
さらには
吸血鬼化した全員が
俺に襲いかかって来た
うわあああ
!!
俺は奴らを
何度も同度も
めった刺しに
して
あぁあああ
半狂乱のまま
家から飛び出した
てっきり俺は
その時全員
殺したもんだと
思ってたよ
でもさすがは
吸血鬼の生命力
なんとか
涼子だけは
生きてたようだ
なんせもの凄い
血だったからな
だから偶然アイツと
再会した時は
びっくりしてな
もう二度と
涼子を苦しめまい
と誓ったよ
そうか
そんな事が
あったのか
まぁ今の涼子は
そんな記憶もない
ようだから
なにげに
助かってるよ
なァ明
ン?
お前は
俺と決着を
つけに来た
そうだろ
......
ああ
そのつもりだ
戦うのは
明日だ
とりあえず今日は
ここに泊まれ
わかった
ちょいと
邪魔するよ
!!
野菜
持って来たん
だけど
ワシも一緒に
食っていいかの?
吸血鬼!!
どうぞ
どうぞ
大歓迎
ですよ
何かいい匂い
するね
私も
いいかしら
なんだよ
鍋なら
鶏肉はしいな
ちょっと一羽
絞めてくるよ
明
ここの村の人たち
いい人だろ
...
そうだね
俺は感謝
してるんだよ
え
涼子がここまで
回復できたのは
みんなのおかげ
なんだ
ここの人たちがみんな
涼子の世話を
手伝ってくれたり
優しく接してくれたから
アイツも正気を
取り戻してこれた
俺はここの人たちと
一緒に住んでる事を
誇りに
思ってるんだ
何言ってるんじゃ
篤さん
それはワシらの
台詞じゃ
篤さんが人間の血を
分け与えてくれるから
ワシらは生きて
いけるんじゃ
もの凄く
感謝しとるよ
篤さんの為なら
命も惜しくない
ほどじゃよ
そうだ
そうだ
さぁ篤さん
早く戻って
みんな
待ってますよ
じゃ明
戻ろうか
いや俺は
ちょっとここで
夜風にあたって
るよ
...
兄貴は凄く
幸せそうだ
ここは兄貴が
この島に来てから
ようやく手に入れた
自分の居場所って訳だ
でも
俺は
それを
壊しに来た!!
俺は
兄貴を殺して
俺は
兄貴を
殺しに
来たんだ!!
ワクチンを
奪い取りに
来たんだ!!
兄貴!!
ちくしょう
灯籠相手
だってのに
兄貴だと思うと
斬ろうにも
身体が動かねェ
俺に
兄貴が
兄貴...
斬れる
のか!?
...
斬れない!!
俺に
兄貴は
斬れないよ!!
第百五十
斬れない!!
俺に
兄貴は
斬れないよ!!
第百五十四話
第百五...
斬れない!!
俺に
兄貴は
斬れないよ!!
ちくしょう
俺はワクチンを
手に入れる為
兄貴を倒さなきゃ
いけないのに!!
この村で
幸せそうに暮らす
兄貴のあの笑顔
そんなの
見てしまったら
戦える訳がねェ!!
!!
明さんは
篤さんを
殺しに来たん
ですよね
えっ
ハァ
篤さんが
言ってましたわ
弟と決着を
つけると...
お願い
します!!
この村の
人たちは
俺と兄貴が
殺し合う事を
知ってたのか!!
なっ
お願いします
篤さんと戦わ
ないでください
ばっ
ワシらの篤さんに
もしもの事があったら
ワシらにとって
篤さんは
すべてなんじゃ
あの人がいるから
生きていけるん
じゃ!!
ワシらから
篤さんを
取らないでくれ!!
今...
涼子さん
は...
涼子さんは
篤さんの子を
身籠っておるのじゃよ...
えっ
えっ
こっ
子供を
身籠るって...
篤さんは
もうすぐ父親に
なるってのに
その幸せをなんで
弟であるアンタが
奪うんじゃ!!
そういえば
みんな
涼子さんの身体を
気づかっていた...
あれは
妊娠してたから
なのか!!
うわあああぁぁ
兄貴に
子供力!!
その幸せさえも
俺が壊すなんて!!
嫌だ!!
そんな事
できねェ!!
でも俺には
兄貴が持ってる
ワクチンが必要だ!!
あれがなければ
俺たち人間は
雅との戦争に
負けちまう!!
どうすれば
いい!!
俺はどうすれば
いいんだ!!
ン?
兄貴
頼みが
ある
ワクチンを
ワクチンを
俺にくれないか?
なんだ
明
は?
頼む兄貴
ワクチンを渡して
くれさえすれば
俺は兄貴と
殺りあわずに
すむんだよ
お願いだ!!
これが無駄な血を
流さない為の
唯一の方法なんだ
...
本気か明
だって涼子さん
妊娠してんだろう
そんな兄貴と
本気で戦える
わけ.....
...
これ以上
くだらん事を
言うと
この場で
たたっ斬るぞ
だって...
だって..
兄貴...
明
しっかり
しろ
俺とお前は
吸血鬼と人間だ
お互いが
望まなくても
戦うしかないんだよ
これから
吸血鬼と人間の戦いは
どんどん悪化して
全面戦争に
入るだろう
その時に
勝敗を決めるのが
このワクチンだ
これが
我々吸血鬼の
命運を握っている
そのワクチンを
やすやすとお前に
渡せる訳が
ないだろう
明日の決闘は
俺とお前
兄と弟の
個人的な戦いでは
もはやない
欲しくば
俺から
力ずくで
奪うしかない
吸血鬼と
人間の
存亡を賭けた
戦いなんだ
ほろっ
俺だってお前とは
戦いたくはない
だがそんな事は
関係ないんだよ
俺は
この村を
守る為に
お前と
戦わなくては
ならない
お前は
なんの為に
戦うんだ明
お前にも
守るものが
あるはずだ
みんな...
師匠...
そして
この島の
人間たち..
みんなの
為にも
俺は...
あるよ..
兄貴...
俺にも
守るものは
あるよ
兄貴...
...よし
それで
いい
明の奴昨日は
帰って来なかった
どうして
!!
どこに
行きやがった
それに!!
明の奴
一晩中ここで
滝に打たれて
いたのか!?
ハッ
いい面構えに
なったじゃないか
目が覚めたか
明
ああ
おかげ様
でな
さぁ兄貴
始めようか
第百五
始めようか
さぁ
兄貴
第百五十六話車道場
...
覚悟はできた
ようだな明
ここでは
武器がない
戦える場所へ
行こう
お前と師匠のもとで
修業した時
よく使った
!?
何処へ!?
安心しろ
すぐ近くだ
あのボロい道場が
近くにある
!!
あそこが!?
一緒に修業した
あの場所で
今度は
殺し合いを
する!!
俺とお前の
決着をつけるのに
ふさわしい
場所だと思わないが
よし
面白いじゃ
ないか
懐かしいな
こんな近くに
あったんだ
あの頃の
まんまだな
あの頃俺は
兄貴に一度も
勝てなかった
そうだな
これで師匠がいれば
完全にあの頃と同じだな
今や吸血鬼化して
さらに強くなった
兄貴に
俺は勝てるの
だろうか
ン?
明
誓ってくれ
?
勝った者が
このワクチンを
手にできる事
そして
それまでは絶対
これに触れない事を
...
わかった
よし
誓うよ
そうだ
俺はこのワクチンを
求めて来た!!
絶対に
負ける訳には
いかない!!
これがなければ
この島の人間は
滅びてしまう!!
やろう
兄貴
人間と
吸血鬼
どちらが
生き残るか
勝負だ!!
待て
そんな
大事な戦いなら
立会人が必要
じゃろ
...
!!
しっ..
師匠...
なんで
ここが...
お前たち二人が
決着をつけるとなれば
この道場に
来るだろうと
思ってな
師匠...
篤...
安心するが
いい
ワシは
二人の戦いには
手は出さん
ワシは明に
約束したんじゃ
兄弟の戦いの
邪魔はせんとな
んっ
それと
立会人は
実を言うと明
ワシは来るつもりは
なかったんじゃ
ワシ一人
だけではない
じゃが
お前を心配する
奴らに
どうしても
対決の場所へ
連れて行ってほしいと
せがまれてな
!?
私を心配する
奴ら...ですか?
明ァ!!
ケンちゃん!!
ユキ!!
西山!!
加藤!!
水臭ェじゃ
ねェかよ!!
俺らに黙って
こっそり戦いに
行くなんて!!
ごっ...
ごめん
みんな...
俺たちにもせめて
お前の戦いの
行方を
見守る事くらい
させろよ!!
...
ありがとう
ケンちゃん
見ててくれ
ケンちゃん
...
俺は絶対
負けないから
!?
よっしゃー明
信じてるぞ!!
......
これで
舞台は
整ったようだ
...
さあ
二人共
心ゆくまで
戦うがいい
兄貴
武器は
どうするんだ
...
そうだな
お互いに
この中から
好きなものを
選ばう
ああ
わかった
俺は
これでいく
!!
薙刀?
明の兄貴
そんなん
使えるのか?
薙刀は
篤がもっとも
得意とする武器じゃ
これは
手強いぞ
!?
えっ
一度手にしたら
まさに縦横無尽
ワシとて敵わぬ
強さじゃ
携帯するには
大きくて不便なゆえ
あやつが
持ち歩く事は
ほとんどなかったが
そっ...
そんな...
あやつは
最強の自分で
明を倒しに
いくつもりじゃ
俺は
そうか
薙刀か
初めてだな
薙刀の兄貴と
立ち合うのは
これだ
日本刀か...
明らかに
リーチの長さで
お前に不利だが
それで
いいのか?
ああ
俺は日本刀が
一番使いやすい
んだ
そうか
では
遠慮はせんぞ
望む
ところだ
明...
本当にそれで
大丈夫なのかよ...
リーチの
長さなど
飛び込んで
しまえば
関係ない!!
なんとしても
俺は
兄貴に
勝つんだ!!
さあ
明
いつでも
来い
ついに
兄貴と
決着をつける
時が来た!!
第6五...
大丈夫かよ
明...
薙刀の兄貴に
対して
日本刀のお前は
リーチの長さで
明らかに不利だぞ
さあ
明
いつでも
来い
オ
ハァ
確かに
長さでは
日本刀の方が
不利だ
危険だが
兄貴に勝つ為には
だが相手の懐に
飛び込んでしまえば
関係ない!!
飛び込むしか
ない!!
まず
見せてもらおう
じゃないか
その薙刀の
リーチの長さを!!
明が
動いた
ゆっくり
近づいてるぞ
!!
くっ
速ェ!!
なんて速い
太刀だ!!
あの薙刀は
この距離で
もう
俺に
届くのか!!
駄目だ!!一日
離れよう!!
距離を
とるんだ!!
わっ
兄貴の奴
手を
薙刀の端に
持ちかえた!!
!!
なっ
なんて長さ!!
薙刀は
握る位置を
変えると
ここまで
長くなるのか
!!
どうした
明
恐れを
なしたか?
何言ってんだ
兄貴
このくらいは
やってもらわ
ないと
ハ
相変わらず
戦いがいが
ねェってもんだ
明...
口は
達者だな
明...
だが
どうすれば
そんな事ができる!!
ちくしょう!!
なんとしても
兄貴の懐に
入り込ま
ないと!!
どうした明!!
来ないのなら
こっちから
行くぞ!!
明ァ!!
ふんっ
くっ
でも
ケンちゃん
明はその太刀を
なんとかよけてるよ
ちきしょう
あれじゃ
近づく事さえ
できねェよ
なんて速ェ
太刀なんだ
大丈夫だよ
明ならきっと
できるはず
私は明を
信じてるよ
!!
止めた!!
明の奴兄貴の
太刀を止めたぞ!!
チャンスだ
明!!
よし!!
そのまま
懐に
潜り込め!!
!!
回転した!?
危ない
クル
そんな...
今...
兄貴は柄の後ろ
で殴ったぞ...
残念だったな
薙刀は
刃の部分だけでなく
後ろのココ
石突きも
攻撃に使える
この二つを上手く
使いこなせば
二刀流よりも
恐ろしい武器に
なるんだよ
明ァ!!
ヒクッ
明ッ!!
...
あれを喰らって
立ち上がるとは
しぶといな
...
ン?
明
どこへ行く?
えっ?
武器庫?
薙刀は
二刀流よりも
恐ろしいと
言ったな
ああ
面白いじゃ
ないか
明...
じゃあ
兄貴
試して
みようか?
んァ
第百五十七話
ァ
兄貴の
薙刀は
んァ
『
強い!!
刀一本では
近づく事さえ
できない!!
だが
刀が二本
あれば
近づける!!
第百五十八話
薙刀対
二刀流だ
んァ
試してみよ
うか兄貴
面白い
受けて立とう
じゃないか
よし
勝負だ!!
んァ
さぁ来い
兄貴!!
ハッ
言われなくても
行くさ!!
ふんっ
!!
痺れる!!
くうっ
片手で受け止めると
兄貴の太刀は
なんて重いんだ!!
速い!!
ぐうあっ
ちくしょう
兄貴の太刀は
速いだけじゃなく
こんなに
重いのか!!
どうした明!!
俺の太刀をずっと
片手だけで受け止める
つもりか!!
ちくしょう
二本の刀のうち
本を守りに
もう一本を
攻めにすれば
近づけて斬れると
思ったのに
受け止める度に
手が痺れては
えっ
攻撃など
できない!!
明危ない
ひっ
ぐあっ
しまった!!
油断してた!!
石突き
不用意に
間合いを
つめると
石突きが
くる!!
石突き!!
刃
薙刀は
前と後ろの両方で
攻撃できるんだった
あれを
頭にくらうと
今度こそ
危ないかもしれん
もう
たぶん
右手だけでは
兄貴の攻撃を
受け止められない!!
なんとか
よけたものの
ズキ
右手に
くらっち
まった
ふんっ
くっ
!!
左手も
痺れて
感覚が
なくなってきた
受け止めるのも
きつい!!
くっ
かわし続けるしか
ないのか!?
明ァ!!
仕方あるまい
相手は
薙刀を持った篤
何をしようが
そう簡単に勝てる
相手ではない
ちきしょう
大丈夫かよ
明の奴
二刀流とかって
全然相手になって
ねェじゃねェか
そんなっ
師匠!!
明の奴が負けちまう
ってのかよ!!
!!
あやつも感づいて
おるはずだ
今のままでは
負けると
この
不利な流れを
変えたくは
戦い方を
変えるしかない
あやつは
刀に囚われ
すぎておるんじゃ
先入観を捨てよ
明...
刀を
もっと自由に
使うんじゃ
くっ
このまま
かわし続けても
駄目だ!!
片手で
無理なら
薙刀をなんとか
止めて
兄貴の懐に
入り込まない
と!!
両手で
受け止める!!
よし!!
!!
明が戦い方を
変えた!!
今だ!!
このまま
懐に!!
!!
来た!!
石突き!!
これも
かわしちゃ
駄目だ!!
受け
止める!!
明っ!!
それも
片手!!
左手
だけで!!
!!
なっ
石突きを
刀の柄で
止めた!!
このまま
あああぁぁ
もう一方の
手で!!
斬った!!
初めて兄貴に
一撃が入った!!
やるじゃ
ないか明
俺に膝を
つかせるとは
凄ェ...
なんて
戦いだ...
ポケッ
さぁ立て
兄貴
まだまだ
これからだ
第百五十八話
石突きを
このまま
刀の柄で
止めた!!
もう一方の
手で!!
斬った!!
初めて兄貴に
一撃が入った!!
俺に膝を
つかせるとはな
やるじゃ
ないか明
第百五十九話
場の外
凄ェ...
なんて
戦いだ...
さぁ立て
兄貴
戦いは
これからだ
ポタッ
ボタッ
油断していたよ
カタッ、
これからは
全力でいく
残念だが今のは
不意を衝かれたに
すぎん
もう俺には
そんな小細工は
通用せんぞ明
オ
くっ
兄貴の奴やられといて
なんたる自信だ!!
ああ...
わかって
るよ
そんな事より
早く足元の
薙刀を拾えよ
勝負を
続けよう
...
そうだな
!!
なっ
!!
えっ
くうっ
わあああぁ
くっ
油断
した!!
一瞬でも隙を
見せちゃ駄目だ!!
ぐあっ
明ァ!!
タッ
明...
お前大丈夫かよ
左肩...
ちくしょう
武器を
落とした!!
刀が
本になっち
まった!!
兄貴の奴
なんて
強ェんだ!!
これ以上
どうやって
戦えばいいか
見当もつかねェ!!
どうした
明
もう
二刀流は
やめたのか?
くっ
あんたに
ハンデを
与えないと
すぐに決着が
ついちまう
からな
ハッ
強がりを!!
何
くっ
外!!
俺は外に
出たのか!!
思い出すな
明
昔からお前は
俺に一度も
勝てなかった
初勝利は
今日の為に
とっておいたん
だよ兄貴
んァ
ハァ
!!
ひ!!
くっ
しまった!!
うおおおぉぉぉ
喰らうか!!
!!
くうっ
ハッ
明ァ!!
明ッ!!
明ッ!!
ガタッ
楽しい
兄貴と本気で
戦うのが
こんなに
楽しいなんて!!
あれ?
明の奴
なんか
笑ってねェか?
楽しいな
兄貴
本気で
ワクワクするよ
なっ
何を言い出し
てんだ明!!
ハァ
ああ
お前と
本気で戦うのが
こんなに楽しい
とはな
ハァ
だがいつまでも
楽しんでいる
訳にはいかない
そろそろ
止めを刺させて
もらうぞ
ヘッ
やって
みやがれ!!
かかって
来い!!
第百五十九話
楽しい!!
第百六十話
兄貴と
本気で戦うのが
こんなに楽しい
なんて!!
明
そろそろ
止めを刺させて
もらうぞ
ヘッ
やって
みやがれ!!
かかって
来い!!
!!
ふんっ
速い!!
未だ兄貴の
突きは
疲れを
見せない!!
!!
くっ
危ねェ!!
逃がすか!!
ああぁ
オッ
なっ
ちくしょう
なんて
速さだ!!
えっ
ぐあっ
くっ
ふんっ
!!
くっ
ハッ
なかなか
ねばるじゃ
ないか明
ハッ
兄貴の方こそ
頑張るじゃ
ないか
なるほど
成長したのは
お互い様って
訳か
俺は
ずっと
こんな日を
待っていた
ような気が
するよ
昔から一度も
俺に勝てなかった
お前が
今や
ここまで
やるとはな
何言ってんだ
兄貴
俺だってそうだ
これも
お互い様って
やつだな
ほう
なんだよ
この二人
兄弟で
殺し合うのを
二人共望んで
たっていうのか?
やっぱり
お前は
俺が
思ってた通りの
男だった
ン?
フッ
小さい頃から
お前は
優れていた
んだよ
えっ
兄貴で
ありながら
ずっと
弟であるお前を
恐れていたんだ
は?
だから
俺は
は?
何言ってんだよ
兄貴は常に
学校のヒーロー
だったじゃ
ねェか
そんな兄貴が
俺なんかの何を恐れて
いたっていうんだよ
勉強だって
運動だって
何やっても
学校で一番
だったし
親の期待を
一身に受けて
いたのも
兄貴の方だろ
本当は
小さい頃から
俺よりも
あの頃は
ケンカだろうが
がけっこだろうが
いつも一緒にいた
俺にはお前の本当の
力がわかっていた
お前の方が
優れていた
二人の
年齢差のおかげで
俺が負ける事は
なかったが
俺は
それがずっと
怖かった
俺は
学校や親に
期待されながら
あの頃の俺は
そんな不安から
逃げる為に
必死で
頑張っていたと
言ってもいい
心の内では
いずれお前に
抜かれるんだと
おびえていた
なっ...
あの兄貴が
おびえていた
ってのかよ...
でっでもよ
明は学校じゃ
普通の奴
だったぜ!!
特に凄い事
なんてなかった
よ!!
俺は自分の目で
確かめようと
お前の運動会を
見に行った事がある
明か実力を
出せば
誰にも負ける
訳かない!!
そうだ
それが俺には
信じられなかった
お前は
自分の順位を
恥じる事なく
その時俺は
わかったんだ
ケン坊たちと
笑っていた
明は実力が
ありながらも
しょせん
頑張れない
人間なんだと
人と本気で
争えない人間
なんだと
俺が恐れていた
お前は
俺は安心
すると共に
一体
何を恐れて
無性に
腹立たしく
なった
蓋を開けてみれば
その程度の
人間だったって訳だ
お前に抜かれまいと
俺は必死に
高みに登っていた
頑張っていた
というのだ
だが
当のお前は
登る気もなく
笑っている
こんなに寂しくて
腹立たしい事は
ない
ふざけるな
ダ
お前も
俺の所まで
登って来るんだ
俺は明を
恐れていながらも
心の底では
お前が俺を追って
登って来るのを
望んでいたんだ
そんなお前は
この島に来てから
変わった
本気で強く
なりたいと願い
頑張りだした
俺は
うれしかったよ
んっ
このまま
俺が全力で戦える男に
なってほしいと願った
俺は
ずっと
お前と全力で戦える
こんな目を
待ち望んでいたんだ
まさに
今
それが叶った
って訳だ
なるほどね
面白い話じゃねェか
兄貴は昔の俺を
頑張れない人間
だったと言うけれど
あの頃から
俺は俺で
一生懸命
だったんだよ
それなのに
いつも
天才の兄貴と
比較され
何度も兄貴を
ひがんだり
したけど
でもさ
兄貴
ひとつ
誤解してる
事がある
俺はずっと
兄貴
あんたを目標に
生きてきたんだ
あんたから見えなかった
みたいだけど
あの頃から俺はずっと
兄貴に近づこうと
必死で上に
登っていたんだよ
ようやく
今日
兄貴と同じ土俵に
立てた事が実感できた
わかるか
兄貴
俺は俺で
兄貴と対等に
戦える
こんな日をずっと
待ち望んで
いたって訳だ
ハッ
これも
お互い様と
いう訳か!!
!!
さあ
続けるぞ
明!!
ああ!!
望む所だ!!
明は本当は
兄貴と対等に
戦える
こんな日を
待ち望んで
いたんだ!!
なんて事
だ!!
まぁ
そして兄貴もまた
明と全力で戦える
こんな目を
待ち望んで
いたという!!
この戦いは
実は二人共
お互いが
待ち望んだ
ものだったんだ!!
だからコイツら
殺し合いをして
いるってのに
笑顔でそれを
楽しんでいられる
のか...
!!
さあ
続けるぞ
明!!
ああ!!
勝負だ!!
おおおねおお
甘いぞ明!!
数うちゃいいって
もんじゃない!!
兄貴こそ
手数が減ってるぜ
凄ェ...
へぼってきたん
じゃねェのか!!
本当に...
兄弟で殺し合いを
楽しんでる...
こんな戦い
見た事ねェ...
アイツら
なんて次元で
戦って
いるんだ...
なあ
ケンちゃん
二人がここで
戦っているうちに
大丈夫だよ
二人共マジで
戦ってるから
気づかねェって
こっそり道場の
五〇一ワクチン
とっちまわねェか?
チャンスだよ
ぐあっ
ふざけんな!!
二人がマジで
戦ってんのに
そんな
コソ泥みたいなマネ
できるか!!
でっでもよ
じゃ...
どうするんだよ..
明が負けち
まったら
どうすん
だよ
その時は
俺が
ワクチンを賭けて
明の兄貴と戦う
は?
何言ってんだよ
ケンちゃん!
やめろよ!
無駄死にだよ!
ウルセェよ
コラァ!!
どのみち
明が死んじまっ
たらこの島に
未来はねェ!!
そうだろ!!
俺らに
できる事は
おとなしく
明の勝利を
願う事だけだ
兄貴に
勝ってくれ
頼む
明!!
お前はこんな所で
死んじゃいけない!!
お前は
この島の
すべての
人間の
希望なんだ!!
!!
くっ
やった!!
マジかよ...
明の方が
優勢になってきた
あれだけ恐れていた
薙刀の間合いに
なんの躊躇もなく
潜り込んで
いってるぞ...
これが明の
本当の力じゃ
えっ
これが幼い頃に
篤が気づいて
恐れていた
明の
本当の力じゃ
なんですか
師匠!!
その力とは!?
想像力じゃ
は?
明の奴は
想像力が
人並みはずれて
おるんじゃ
明の奴昔から
いろんな物語を作っては
俺らに聞かせて
くれてたじゃないか
なんか想像力あり
すぎてアイツ
妄想に
悩まされてたり
してたしね
してた
してた
確かに
昔から明は
想像力だけは
凄かったよ
俺は
アイツの想像力に
いつも驚かされてたよ
でも
そんなんで
強くなれん
のか?
あなどるで
ない
想像する力
というのは
言うなれば
先を読む力だ
達人と呼ばれる
者たちは相手の
二手先三手先を読む
その
先を読む力が
明は誰よりも
突出して
おるのじゃ
最終的には
その読みこそが
勝敗を決するのだ
そういえば
ケンちゃん
覚えてるか?
えっ
あれも
明のその
先を読む力の
成せる業って
事だったのか...
ウム
本土にいた頃
殺した吸血鬼が
生きていた事を
明が幻覚を
見た事によって
見抜いた事が
あったじゃないか
明がこの島で
群を抜いて
強くなれたのも
その力の
おかげじゃ
この篤との
死闘において
今まさにこの時も
あやつは成長して
おるんじゃ
見ておるが
いい
明の力は
さらに磨かれて
おる
今の明には
篤の動きの
すべてが読めて
おるはずじゃ
凄ェ...
アイツに
そんな力が
あったのか...
見える!!
兄貴の
動きが
すべて
読める!!
くっ
ゆけ明!!
止めを刺す
んじゃ!!
見える!!
兄貴の
動きが
雨の中
君百六ご
すべて
読める!!
ゆけ明!!
止めを刺す
んじゃ!!
くっ
あああおお
あっ
よろ
よろ
凄ェ...
明の奴
やりやがった...
あの兄貴を
倒しやがった
.....
ついに
アイツは
自分の兄貴を
越えたんだ
ホッッ
ン?
雨?
兄貴...
...
明ァ...
ん
えっ
あっ
兄貴...
うっ動ける
のか...?
ボタッ
かなわんよ
明
お前には
負けた
楽しかったよ
俺は満足だ
やはりお前は
俺を越える器
だったって訳だ
だが明
俺はこんな所で
死ぬ訳にはいかん
幸い俺は
吸血鬼だ
涼子や
あの村の人たち
すべての命が
俺の肩にかかって
いるからな
この程度の
傷では
死なん
忘れたのか
俺を殺すには
首を斬り落とすしか
ないんだよ
もう
兄弟の戦いは
終わりだ
これからは
一人の人間と
...
一匹の吸血鬼の
戦いだ
吸血鬼の
恐ろしさを
見せてやるよ
明
!?
いないっ!?
ちきしょう!!
兄貴の奴どこに
消えやがった!!
!!
血の痕が
ある
これを
追っていけば...
さぁ俺らも
跡を追うぞ!!
早く行かないと
兄貴の血の痕が
雨で消えちまう!!
!?
俺...
ゾッとしちまったよ
は?
忘れていたけど
明の兄貴は
見たかよ
あの兄貴の目
吸血鬼
だったん
だよな
何やってんだ
西山!!
急ぐぞ!!
あれは
獲物を追う
目だった
あの兄貴の
本性は
人間の血を吸う
化け物なんだよ
あの兄貴に
牙で襲い
かかられたら
今の明だって
やばいかも
しんないよ
ちきしょう
兄貴の奴
吸血鬼の
恐ろしさを
一体どこまで
行ったんだ!?
見せてやるよ
明
ふざけ
やがって
こっちこそ
たたっ斬ってやる
?
なんだ
あの連物...
十字架?
ン?
こんな..
所に..
教会が
...
血の痕が
教会の
中まで...
なるほど
ここで最後の
決着をつけようって
いうのか
いいだろう
兄貴
面白いじゃ
ないか
..
七巻
第一
次巻予告
だが
な、なんですよ。
え
兄貴を追って
足を踏み
み入れた教会
...
が、そこにいたのは
...
血に飢えた
血鬼の群
予価・五六〇円(税込)発行ノ講談社
発売され足!
兄は
彼岸島
狂暴な
手負ぃ
ていた
二〇〇七年
仁義なき第十八巻
あなたは、この本を読んで、どんな
感想をおもちになりましたか。
編集部ではこの本についての読者の
みなさまのご意見をおまちしています。
このつぎには、どんな作家のどん変
漫画を読みたいとこお考えですか。「ヤン
マガKC」にしてほしいと思う作品があ
りましたら、読後の感想」とあわせて、
左記あぐに、どしどしお知らせください。
東京都文京区音羽2ー121の
議談社「ヤングマガジン」編集部
〈鈍便番号]12l8001/
ぶなお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入
いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ
リますので、あらかじめて了解のうえ、お送りください。
ヤンマガKC係
「ヤングマガジン2006年第21・20代4号〜第3号、
第34号の掲載分を収録しました。
ヤンマガKC
彼岸島P
2008年10月6日、第1回発行
定価はカバーに表示してあります。
著者松本光司
発行者五十嵐隆夫
発行所株式会社講談社
東京都文京区音羽2ー12-2
郵便番号11218001
むそれ
印刷所図書印刷株式会社
製所株式会社国宝社
◎松本光司2006年
本当の無断裁なコピーはありません。この例外を除き、禁じられています。
落ち着く乱木は購入費店のを明記のうえ、小社家務部にお送りください。送料、社
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