怖いのかんじま・

嗜蚤

十八

...

でも、あのね、そういえば、そういえば、

...

鉄道の大きさ、一緒

現在のスマートフォルスに

時間に大きくなったのは

......

......

......

そして

二縷の望み

...

...

最後の凛はちょっと

鍔姫百七十十一緒。10月20日月そういう意味では

戻りました。

携帯モーストールは、

そして、これは

以前、日本では、ご利用

現時点では、レースは

俺は

兄貴の

兄貴に

勝って

血の痕を

追って来た

ワクチンを

手に入れる

んだ!!

百六十三話

こんな...

所に...

教会が...

血の痕が

兄貴は

いいだろう

兄貴

なるほど

教会の

中へ!!

ここに

いる!!

ここで

最後の決着を

つけようってのか

面白いじゃ

ないか

暗くて中が

よく見えねェな

んァ

それでも、

...

...

...

それは...

...

これじゃ

どこかに兄貴が

潜んでいても

わからない!!

ままよ!!

行くぞ!!

迷っている

場合じゃない!!

少しでも

何かの気配を

感じたら

構わず

たたっ斬って

やる!!

目が

慣れてきた

少しずつ周りが

見えてきたぞ

見えたら

見えたで

うす気味悪い

場所だな...

しまった!!

扉がっ!!

!!

ハハァ

リラッ

ちくしょう

これじゃ

真っ暗だ!!

右も左も

わからねェ!!

...

...

!!

うわあああぁ

!!

...

兄貴が倒したのか

これを!!

この暗闇の中

兄貴には

俺の位置が

わかるってのか!?

正確に

俺に向かって

倒れてきたぞ!!

俺は

吸血鬼の性質を

思い出していた

吸血鬼は

人間の血の匂いを

...なんでもないでしょ

んァ

異常なほど敏感に

嗅ぎ分ける

さっきまでの

戦いで

俺の身体は

傷だらけだ!!

血の匂いが

ぷんぷんする!!

俺は

自分の血で

やばいぞ!!

こんな所で

じっとしてたら

狙いうちされる

ふんっ

兄貴に位置を

教えているんだ!!

刀が

折れてる!!

!!

こんなんじゃ

使い物に

ならない!!

しまった!!

兄貴は

これを狙って

像を倒してきたのか

くそっ

俺は

この暗闇の中

ちくしょう!!

やられた!!

武器を

失った!!

こんな

無防備な状態で

んっ

兄貴に襲われたら

終わりだ!!

やばい!!

どうすれば

いい!!

...

出口だ!!

いったん

外に出ない

と!!

くっ

!!

!?

何に

ぶつかったんだ

生温かいぞ!!

うわあああ

死体!!

なんで

こんな所に!?

!!

確か

ケンちゃんに

もらった

ライター

が!!

...

...

ひっ

なんだこの

死体の山は!!

さっきまで

生きてた

人たちだ!!

生温かいし

血も固まって

いない!!

兄貴がこの教会に

入るやいなや

なんの為に

そんな事を!?

ここにいた人たちを

全員殺したって

いうのか!?

!!

吸血鬼の

恐ろしさを

アアア

エイテ

見せてやるよ

ゥウウ

ガタ

アア

いいしいい

感染!!

兄貴の奴

自分の血液で

コイツら全員を

仲間にしたんだ!!

これが

吸血鬼の

アアア

オオオ

武器も

ないのに

どうすれば

いい!?

戦い方

だってのか!!

あああぁ

第百六十三話

ポタッ

やばい!!

ボタ

アアア

オオオ

ウウウゥ

吸血鬼に

囲まれた!!

脊婚式

第百六十四話

第百六十四話

アアア

アア

兄貴が

ここにいた人間を

殺して

吸血鬼の

恐ろしさを

兄貴に

吸血鬼に

したんだ!!

はめられた!!

ウウウ

見せてやるよ

アア

武器も

ないのに

どうすれば

いい!!

...

あああぁ

!!

ふざけるな...

吸血鬼に

咬まれて

たまるか...

咬まれたら

終わりだ!!

身体が痺れて

動けなくなる!!

!!

くっ

アアア

ワウウ

ちくしょう

なんて数だ!!

アオォ

ウウウゥ

!!

くっ

これじゃあ

どうしようもねェ!!

しつこい!!

!!

しっ

師匠!!

ウム

間に合った

ようじゃな

大丈夫か

明!!

明ッ!!

うおっ

なんだ

コイツら!!

ふんっ

でも師匠

どうして

ここに...

今日ここで

結婚式が

行われるのを

聞いておってな

もしやと思い

急いで来てみたん

じゃ

さぁ明

急げ!!

ここはワシに

まかせて

お前は篤を

追うんじゃ!!

!!

コイツらは

篤の時間

かせぎじゃ!!

さんっ

いくら吸血鬼化

しているとはいえ

お前にばっさり

斬られたんじゃ

ここでコイツらに

お前を足止めさせ

その間に

自分の体力を

回復させる

つもりなんじゃ!!

あやつは

かなりの体力を

失っておる!!

モタモタしては

いかん!!

篤を追うんじゃ

明!!

はいっ

...

!!

だがどうやって

兄貴を追う!?

一体何処に

いるんだ!?

あんな所に

血の痕が!!

あれを

追って

行けば

兄貴の

所に!!

!!

階段!!

あそこか!!

これは、これから

さてワシは

こっちの

かたを

つけるかの

アアアァ

ウウウ

!!

かわいそうに

のう

アア

せっかくの結婚式が

こんな事になってしまって

よろ

アアア

安心せい

ワシが全員

成仏させてやる

ふんっ

さぁ

皆殺しに

してくれる!!

安らかに

眠るがいい!!

ふんっ

わかっ

しかし

凄ェな...

相変わらず

豪快な

戦い方だ...

気をつけるん

じゃ

明...

篤はもう

お前の兄貴

ではない

今のあやつは

これだけの人間を

平気で殺し

自分の手先として

利用できるんじゃ

もはや心まで

完全な獣と

なり果てた

それも凶暴な

手負いの獣にな

今や

この島の未来は

心してかかれ

死んでは

ならん

お前にかかって

おるんじゃからな

ずいぶん高くまで

登ったな

兄貴の奴

一体何処まで

登りやがった

んだ!!

最上階...

兄貴の血が

ここに

この扉の

中へ!!

兄貴がいる

ってのか

第百六十四話

兄貴の奴

一体どこまで

登りやがった

んだ!!

最上階...

兄貴の血が

第百六十五話

この扉の奥へと

続いている

ここに

兄貴が

いるって

のか

よし

入るぞ

くっ

なんて風だっ!!

...これはまた

巨大な鐘だな...

そうか

一応ここは

教会

だからな

鐘の下は

吹き抜けになって

いるのか...

!!

師匠だ!!

師匠!!

下で吸血鬼どもと

戦っている!!

駄目か...

さすがに声は

届かないな

兄貴は

この辺りに

いるはずだ!!

血が

新しい

...

...

...

...

ハァ

いた!!

兄貴!!

そして、これは、

やっと会えたな

兄貴

ずいぶん傷が

深そうじゃないか

!?

兄貴!?

ウウウ

んっ

うわあああぁ

わああぁ

くっ

しまった!!

ふいを

つかれた!!

やばい

咬まれる!!

!!

がっ

喰らえっ!!

グアア

!!

いない...

ちくしょう

なんて素早い

動きだ

ガア

いきなり襲って

きやがった!!

アイツはただ

本能のままに

俺を襲って来て

傷のせい

だろうか

正気を

失っていた

血を吸う

つもりだ!!

ワウウ

!!

ウウウゥ

来やがったな

兄貴!!

ウウ

ウウウ

まさに

手負いの獣

気をつけ

ないと!!

かかって

来い!!

止めを

刺してやる!!

!!

消えたっ!!

!!

そっちか!!

どこに

行った!?

今度は

逃がさねェぞ!!

!!

ちきしょう

くっ

なんて

すばしっこいんだ

!!

しめた!!

ハァ

ダッ

そこだ

兄貴っ!!

あそこは

行き止まりだ

あれで隠れた

つもりなのか!?

!!

アア

アアア

!?

誰だコイツ!?

神父!?

グルア

かかったな

コイツは

囮だ

なっ

兄貴!!

正気を失ってた

んじゃないのか!!

お前を

油断させる

為なら

なんでも

やるさ

そっ

そんなっ

ひゅる

ああぁ

第百六十五話

十字架

第百六一六話

あああ

あっ

兄貴に

咬まれた!!

動け

ない!!

やばい!!

んッ

体が

痺れてきた

もう

左半身は

完全に

動かない

このままだと

すぐに

全身が

動かなくなる

嫌だ!!

助けて!!

嫌だ!!

誰か

助けて!!

ああ...

あああ

あぁぁぁ...

!!

コイツまで

俺の血を

吸いに来た!!

!!

十字架!!

動くか!?

俺の右手!!

アア

アアア

!!

わああ

グアアア

まだ

戦える!!

左手と左足は

使えないが

右半身は

まだ動く!!

ふざけやがって

貴様

兄貴の目を

潰しやがったな

ハッ

何言ってんだ

目玉の一つや二つ

俺はお前の首を

斬り落としに来たんだ

!!

邪魔だ!!

アアア

!!

上からか

スッ

あの上で

明も

戦って

おるんじゃな

えっ

なっ

よし

行こう!!

ここは師匠にまかせて

ここは

師匠に

まかせて

あそこに

階段があるよ

俺たちは

明の所へ!!

よし

でかした!!

無事で

いてくれ

なァ

ケンちゃん

大丈夫かな

兄貴にやられて

いないよな

当たり前だ!!

ボケ!!

俺らが明の勝利を

信じなくてどうする

やっぱり

かわいそうだよ

明...

あ?

いくら吸血鬼に

なっちゃった

とはいえ

実のお兄さんと殺し合ってるなんて

実のお兄さんと

殺し合ってる

なんて

そうだな

明が

かわいそうだよ...

そこなんだよ

俺が心配

してんのは

明の奴

根本的には

優しい奴

じゃんか

やっぱり俺は

あの明が

自分の兄貴に対して

...

明...

よし

着いたぞ

本気で

殺しにかかるとは

思えねェんだよ

最上階だ

くっ

うわっ

!!

あああぁ

なんて風だっ

明っ!!

らあぁ

殺してやる!!

殺してやる!!

!!

ケンちゃん

入って来んな!!

えっ

そこに

いろっ!!

今の兄貴は

勝つ為なら

なんでもする

近寄ったら

人質にされ

ちまう!!

くっ

待てっ!!

はしご!?

どこに登る

つもりだ!?

!!

逃がすか!!

ここは塔の

屋根の上

って訳か

この高さ

落ちたら

即死だ!!

さあ兄貴

これ以上

上はない

もう

逃げられないぞ

そろそろ

決着を

つけようぜ

第百六十六話

なんて

高さだ!!

第百六十七話

落ちたら

即死だ!!

そうだよなぁ...

もう

逃げ場が

ないぞ

この高さから

落ちたらお互い

生きてはいられまい

そろそろ

決着を

つけようぜ

上へ上へと

逃げて来たのが

運の尽き

だったな

くっ

貴様っ

近寄るなっ、

こっちに

来るな!!

くっ

落ちるっ

止まれっ

止まれっ

ガチ

貴様

実の兄を

本気でここから

突き落とすつもりか

言った

はずだ

俺はあんたを

殺しに来たと

...

あいつら

なんつう所で

戦ってやがんだ

うわぁ

高ェなァ

いいい

へっ

あぶねェな

この教会

なんか老朽化で

ボロボロになってん

じゃねェか?

だとしたら

あんな所で

戦ってる明たちも

かなり

危険だぞ

ぐあっ

くっ

やばいっ!!

嫌だ...

ちくしょう...

ダメだ...

かなわねェ...

死にたくねェ...

死にたく

ねェよ

こんな所で

死にたくねェよ..

兄貴...

......

加藤!?

何してんだよお前

目にゴミでも

入ったのか?

くうっ...

!?

違うよ!!

悲しいんだよ!!

今のあの兄貴の

姿を見てみろよ!!

みんなだって

知ってるだろ

明の兄貴は凄ェ

カッコ良かったじゃ

ねェか!!

それなのに

なんだよ!!

今のあの

弱っちい

姿は!!

いくら敵になっち

まったからって

俺は密かに

憧れてたんだ!!

兄貴のそんな情けない姿か

見たくなかったよ!!

加藤...

くっ

くそっ

あきらめろよ

兄貴

本当は

もう

立ち上がる体力さえ

残ってないはずだ

..

死ねないんだよ

俺は...

こんな所じゃ

.....

それはそれだけで

涼子や

みんなが

俺の帰りを

待っている...

あの村の

人たち

わかるか

俺はまだ

死ねないんだよ

彼らは俺が

面倒を見ている

俺がいないと

生きていけない

頼む

殺さないでくれ

ハァ

俺を

殺さないでくれ

ぽろ

そんな...

そんな...

卑怯だよ

兄貴!!

今さら

命乞いなんか

すんなよ!!

ちきしょう!!

そんな事

されたら

戦えなくなっち

まうじゃねェか!!

!!

えっ!?

兄貴の足元に

ヒビが...

頼む明...

殺さないで

くれ...

そんなっ、

うああ

ああ

兄貴!!

ああぁ

第百六十七話

頼む明

第百六十八話

俺を

殺さないで

くれ...

!!

兄貴の足元に

ヒビが!!

えっ

!!

兄貴が

落ちる!!

うわっ

兄貴!!

わあぁ

...

いやいや...

明っ

間に合った!!

すっ

すまない明

ぐうっ

助かった!!

...

...

...

あ...それは、これまでもありませんが、

...

そんなことはありませんが、

...

それは...

...

...

...

お前の

おかげで

落ちずに

すんだ!!

なんとか

手は掴めた!!

なっ..

何やってん

だよ...

いくら実の兄貴

だからって

そいつは敵じゃ

ねェか!!

何助けてんだよ

明!!

なんで敵を

助けてんだよ!!

わかんねェ

よ!!

とっさに体が

動いちまったんだ

なっ

つい手を掴んじ

まったんだ!!

それに

これじゃ...

まだ兄貴は

助かってねェ...

それが...

!?

えっ

さぁ早く俺を

引き上げてくれ

できないんだよ

兄貴...

えっ?

さっき兄貴に

血を吸われただろ

は?

まだ痺れが完全に

回復していない

力が

入らないんだ

今の俺の

カじゃ

引き上げ

られない...

そんな...

今こうして

握っているのが

やっと

なんだ

...

えっ

...

んァ

この下は

吹き抜けだ...

この塔は一階まで

吹き抜けになっている...

!?

今明に

手を放されたら

そのまま

一階の床に

叩きつけられる...

!?

頼む明..

放さないで

くれ...

俺はまだ

死ねないんだ

こんな所じゃ

死ねないんだ

涼子は

俺の子を

妊娠している

なっ

アイツは毎日

自分のお腹に

話しかけている

嬉しくて

何度も二人で

俺たちに

子供が

できるんだ

子供の名前を

相談したよ

最近

涼子の腹も

ふくらんできた

子供は順調に

成長している

聞きながら

様々な想像を

するんだ

男の子か

女の子かとか

アイツの腹に

耳をつけると

子供の動く音が

聞こえるんだよ

つい何度も

聞いてしまう

俺に似て

目が悪かったら

かわいそうだとか

俺の幸せを

奪わないでくれ

お願いだ

明...

俺は今

幸せなんだよ

やっと

手に入れたんだ

助けたい!!

やっぱり兄貴は

見捨てられない!!

でも

無理なんだ!!

力が残って

いないんだ!!

!?

!?

なァ

ケンちゃん

明のいる辺りも

崩れてきてないか?

!!

メリ

終り

メリ

だー

ン?

うわあっ

危ない!!

くっ

!!

なんとか...

しがみ

つけた...

やばい!!

この木も

長くもたない!!

明!!

無茶だ!!

そのままじゃ

お前も一緒に

落っこっち

まうよ!!

兄貴を

放せっ!!

しがみついて

くるようだったら

蹴落としちまえ!!

ケンちゃん

.....

さっきまでお前たち

殺し合ってたじゃ

ねェか!!

今さら何助けようと

してんだよ!!

さっさと

振り落として

ワクチン取って

帰ろうぜ!!

それで雅を倒すんだろ!!

それで雅を

倒すんだろ!!

急に

情に流されてん

じゃねェよ!!

駄目だよ

ケンちゃん

...

できない

よ...

俺には

兄貴を

見捨てるなんて

できねェよ!!

実の

兄貴に

助けて

くれって

泣きつかれ

てんだぞ!!

!?

すまな

かったな

この手を

放してくれ

なっ何

言ってんだよ

兄貴!!

格好悪い所

見せちまったな

このままでは

二人とも

死んじまう

これ以上

甘える訳には

いかん

もう死ぬ覚悟は

できた

さあ

手を放すんだ

お前は

生き残るんだ

俺の分までな

そんな事

できるかよ!!

!!

ふっ

ふざけんな

兄貴!!

死んでも俺ァ

兄貴を放さねェぞ

そんなっ

そん...

明ァ!!

わあああぁぁ

第百六十八話

!!

しまった!!

落ちる!!

このまま

落下したら

やばい!!

二人共

一階の床に

叩きつけられる!!

明ァ!!

ひいいいっ

あああぁぁ

妻の望み

第百六十九話

明っ!!

!?

これに掴ま

るんじゃ!!

!!

師匠!!

明っ!!

この丸太に

掴まるんじゃ!!

!!

くうっ

なっ

...

手が

すべる!!

やばい!!

そんな!!

失敗した!!

明ァ!!

!!

あそこに

落ちたら

床が

見える!!

即死だ!!

ひいっ

ひいいいっ

嫌だ!!

死にたくない!!

誰か!!

誰か

助けて!!

わあああぁぁぁ

!?

...

兄貴!?

俺に

掴まれ

俺が

クッションに

なってやる

それでお前は

助かるかもしれん

何言ってんだよ

それじゃ兄貴は

どうするんだよ!!

なんだよ兄貴!!

自分を犠牲にして

ああ

俺の事には

がまうな

それより

俺にしっかり

掴まっておけ

俺だけ助けよう

ってのか!?

最後くらい

お前の兄貴で

いさせてくれ

なっ

そっ

そんなの嫌だよ!!

助かるんなら

二人一緒だ!!

......

めんどくさい

奴だな

なっ

ばた

放せよ!!

もうすぐ

一階だ

なんとしても

お前だけは

助ける

ふざけるな!!

放せよ!!

嫌だよ

俺!!

ちくしょう

放せっ!!

一人で

助かるなんて

嫌だよ!!

明ァ!!

くっ

ここからじゃ

よくわかんねェ

一階だよ!!

明たちを

見に行くんだ!!

どこ行くんだよ

ケンちゃん!!

どうしよう..

!?

ふざけんな!!

アイツが死ぬ訳

ねェだろう!!

明が

落ちちゃった...

死んじゃった

かも...

明!!

俺はお前を

信じてるぞ!!

頼む

お前が

死ぬはずが

ない!!

生きていて

くれ!!

第百六十九話

明と

兄貴が

階に

落下した!!

債権

第百七十二

どこ行くんだよ

ケンちゃん!!

くっ

ここからじゃ

よくわかんねェ!!

階だよ!!

明たちを

見に行くん

だ!!

頼む明

生きていて

くれ!!

明ァ!!

ちくしょう

こう暗くちゃ

明ァ

どこだァ!!

全然

見えねェよ

小タッ

ハタッ

ン?

「ここで、エアニメン」と

『.

...

明...

たっ...

立ってる...

...

...

えっ明!?

よかった!!

生きてた!!

明っ!!

うおっ

マジだ!!

すげェ!!

信じらんねェよね

あの高さから

落ちて

生きてるなんて!!

明...

よかった...

ほろ

くうう...

ほろ

ばっ

バカ野郎お前

心配かけさせ

やがって!!

今度こそマジで

やべェかもって

思ったじゃねェか!!

いっ...

生きてる...

えっ

ケンちゃん

俺...

生きてる

よ...

ハッ

ハハッ

ハハ

ハハハ

兄貴に

俺は

助けられ

たんだ

兄貴は自ら

俺の下敷きに

なって

助けて

くれたんだ

そうだ兄貴

兄貴はどこだ!?

ハァ

一緒に落ちて来たのに

見あたらねェぞ

えっ

この辺りに

いないって事は

兄貴!!

兄貴は

どこだ!?

...

兄貴も生きてて

動いたって事か!?

兄貴ィ!!

なっ

兄貴

どこだ!!

返事を

してくれ!!

明!!

大声出すな!!

安静にしてろよっ

あまり無茶すると

死んじまうぞ!!

いくら助かった

とはいえ

あの高さから

落ちたんだ!!

体中ボロボロ

だろ!!

兄貴も生きてるなんて、

ありえねェよ!!

お前の下敷きに

なったんだろ!!

無事

だったか

明...

!!

えっ

ハァ

しかし

兄貴!!

ハッ

...

マジかよ!!

信じらんねェ!!

あの落下で二人共

助かったのかよ!!

兄貴...

そんな所に

いたのか...

ずいぶんと

ふっ飛ばされ

やがって...

よかった..

生きてたん

だ...

あれ?

何言ってんだよ

兄貴は向こうに

いるじゃんか

えっ..

兄貴..

この靴って..

兄貴の足じゃ

ねェか...

は?

こんな所に

足がある訳ねェだろ

どこかに

下半身を

おいて

きちまった

そんな...

嘘だろ...

俺の内臓が

落下の衝撃をすべて

受け止めたんだ

!!

兄貴!!

それが

破裂したおかげで

お前を助けられた

これまでだ

どうやら

俺の運命も

これまでの

ようだな

なっ...

いくら

吸血鬼の生命力が

強いといっても

さすがにこれでは

もつまい

いっ

嫌だ...

そんなの

嫌だっ...

ふざけんなよ!!

死ぬんじゃねェよ!!

なんでだよ!!

兄貴は自分で

死ねないって

言ってただろ!!

兄貴を待ってる人が

いるんだろ!!

涼子さんだって

兄貴を待ってるしの

兄貴がいないと

みんな生きていけねェん

だろ!!

そんな簡単に

諦めちまって

いいのかよ!!

あの村の人だって

全員兄貴を

待ってんだ!!

あの村で

過ごした日々は

本当に幸せだったよ

みんなか...

そうだな...

みんなで笑い

話し

そのまま

時が止まれば

いいと

あんなに平和で

楽しかった事はない

何度思った

事か...

だったら

諦めんなよ!!

その村の為にも

生き延びろよ!!

忘れたのか

俺も

その村人も

吸血鬼なんだ

無茶を言うな

この身体だぞ

それに明

甘い事を

言うな

!!

この島では

吸血鬼は

人間の敵だ

躊躇なく

すべて殺せと

教えてきたはずだ

お前がそんな甘い事

言ってたら

俺や

あの村人たちも

例外ではない

人間は

負けちまうぞ

お前たち

人間とは違う

生き残り

たければ

兄弟であっても

敵に情けを

かけるんじゃない

さあ

俺たちの勝負は

ついた

ワクチンは

お前にやろう

なっなんだよ!!

いきなりそんな事

言い出して!!

だが最後に

やらなければ

ならない事が

一つ

あるはずだ

は?

俺に勝つには

俺の首を

落とさねばならん

これは

殺し合い

だからな

なっ

何言ってんだよ!!

できねェよ!!

さあ

この勝負に

決着を

つけろ

この俺に

止めを

刺すんだ

第百七十話

下半身を

失った兄貴は

明まだお前には

やらなければ

ならない事が

ーっ

...

えっ

最後の力で

こう言ったのだ

あるはずだ

俺とお前は

殺し合いを

してた

さあ

この勝負に

俺の首を落とさねば

お前が勝った事には

ならん

決着を

つけろ

なっ何言ってんへ

だよ!!

そんな事

できねェよ!!

この俺に

止めを

刺すんだ

第百七十一話を篤の最後の願い

できない!!

いくら

死にかかって

いるからと

いって

実の兄貴に

止めを刺す

なんて

できねェよ!!

なっ..

何言ってんだよ

兄貴

無駄な事

させんなよ...

だって自分で

あと少しの命だって

言ってた

じゃんか...

ほっといたって

どうせ死ぬんじゃ

ねェかよ...

それでは俺は

事故死だ

負けを

認めんぞ

ふざけんな!!

そんな事

できねェよ!!

最後になって

無茶苦茶な事

言うなよ!!

明...

それに

刀がねェ以上

どうやったって

首を落とす

なんて事

不可能だよ!!

この刀を

使え明

えっ

しっ

師匠っ!!a

さあ

この刀で

ウム

明よ

見事。篤の首を

落として見せよ

そんな...

師匠まで

そんな事...

そりゃ師匠は

兄貴に娘を殺されて

恨んでるかも

しれないけど

むっ

無理です!!

できません!!

俺にとっては

たった一人の

兄貴なんだよ!!

明っ!!

なっ

お前は

何もわかって

おらんな明

ワシが篤を

憎いのなら

今この場で

こやつの首を

ひっこ抜いとるわ

ワシは師として

篤の最後の願いを

叶えてやりたいんじゃ

師匠...

お前に

篤の気持ちが

わからんか

何故お前に

自分の首を

斬らせるのか

お前に

ずっと

生き残って

ほしいからじゃ

お前は

敵である篤を

助けようとしたり

情にもろい所がある

その心の弱さは

この島では命取りじゃ

だから篤は

自分の首を

斬らせる事で

その弱さを

断ち切らせ

お前を

成長させようと

しているのじゃ

そんな...

そんな...

しっ...

ム?

師匠...

師匠

ありがとう

ございます

ウム

ぼろ

ほう

そして数々の

無礼...

すみません

でした...

ウム

もう

気にするでない

お前が冷を

殺した事も

もう

恨んではおらん

!!

あやつは

惚れた男に殺されて

幸せだったんじゃと

ワシはそう思う

事にした

篤よこれで

心置きなく

彼の世へ逝けるな

はっ

はいっ

!!

さぁ明

刀を取れ

篤の最後の

願いじゃ

見事首を

斬り落として

みせよ

一日行っておっそろそろ

...

さぁ明

バッサリ

やってくれ

兄貴の首を

斬る

実の兄貴の

首を斬る!!

できねェ!!

ちくしょう

できねェよ!!

篤さん!!

!!

兄貴の村の

人たちだ!!

篤さん!!

篤さん!!

ああなんて

おいたわしい..

こんな姿に

なられて...

ああ篤さん...

篤さん...

......

すみません..

みなさん...

負けてしまい

ました...

この人たちは

俺らの戦いを

全部見てたのか!?

これで...

これであの村は

おしまいです...

おしまいだァ...

ワシらみんな

おしまいだァ...

ごめん

ごめんよ

みんな...

!!

ケア

涼子さん!?

涼子さんも

いたのか!!

あなたが

篤さんを...

こんな

目に...

あなたの

せいよ!!

あなたが

私の大切な

篤さんを!!

ぐっ

だからせめて

篤さんの

最後の願いを

叶えてあげて

お願いだから

篤さんの首を

斬ってあげて

えっ

私たちの

為にも

お願い

第百七十一話

ぽろ

お願い

だから

篤さんの首を

斬ってあげて

それが篤さんの

最後の望みだから

お願い

あっし

篤さんの

首を斬って

第百七十二話を

一最後の温もり

お願い

しますじゃ

明さん

ワシからも

お願いじゃ

ワシからも

お願いじゃ

それが

篤さんの

望みなんじゃ

そんな...

みんなで

そんな事

言ったって...

叶えてあげて

くだせェ...

駄目だ!!

できないよ!!

実の兄貴の首を

斬るなんて

俺には

できない!!

私たちは

!?

もう覚悟を

決めました

懐刀!?

私も村の人たちも

篤さんがいないと

生きてはいけません

だから篤さんと

運命を共にする

つもりです

えっ

全員篤さんの

死と共に

自決する事に

決めました

なっ

村人全員

自決って...

マジかよ...

そんな...

そんな.....

だから

明さん

貴方も

覚悟を決めて

ください

篤さんの

望みは

貴方に

殺される事

さぁ貴方の

この刀で

あの人の望みを

叶えてあげて

ください

応えたい

この女の覚悟に

応えたい

でも

できないんだ

俺に

実の兄貴は

斬れない!!

ふっ...

!!

ゲボ

兄貴!!

大丈夫か!!

篤さん!!

んァ

なんだ

今の声は...

女の声がしたぞ

涼子か?

そこにいるのは

涼子か?

!!

ちょっと意識が

もうろうとして

きててな

ハァ

涼子だったら

返事をしてくれ

.....

...はい

あなた...

ごめんな

涼子...

負けて

しまったよ

...そうか

やっぱりお前か

もう

俺は...

もう

俺は

お前を

守ってやれなく

なってしまった..

あなた...

あなた.....

涼子さん...

ああおいた

わしや...

ちくしょう

辛いだろうな

あの女...

篤さん

ありがとう

オォ

えっ

あなたと

一緒にいる間は

ずっと

ずっと

幸せだったわ

あの村での

日々

......

笑顔が

絶えなかった日々

ありがとう

篤さん

幸せを

ありがとう

くうっ..

涼子...

行こう

涼子さん

そろそろ

村に報告しに

行かんと...

はい

ハァ

お別れね

あなた...

次会う時は

お互い彼の世だな

.そうね

ああ

残念だが

これが

あなたの

最後の

温もりね

はい

さぁもう

行くんだ

さようなら

篤さん

さよならだ

涼子

明さん

あつし

篤さんを

頼みます

あの人の

望みどおり

止めを

刺してあげて

ください

俺は

今までさんざん

兄貴に甘えてきた

わかった...

俺も覚悟を

決めるよ

最後の願い

くらいは

俺が聞く番だ

なんせ

俺は

実の弟

だからな

望みどおり

俺が斬って

やるよ兄貴!!

第百七十二話

篤さんを

頼みます

あの人の

望みどおり

止めを

刺してあげて

ください

第百七一二

わかった

俺も覚悟を

決めるよ

俺は今まで

さんざん兄貴に

甘えてきた

兄貴の

最後の願いくらいは

俺が聞く番だ

なんせ

俺は

実の弟

だからな

望みどおり

斬ってやるよ

兄貴

明...

辛いだろうけど

頑張れよ

!!

なっ

師匠...

ワシらも

外へ行こう

明と篤を

二人っきりに

させてやるんじゃ

えっ

兄弟の最後の

別れなんだ

俺らが邪魔しちゃ

良くないよ

そうだよ

ケンちゃん

行こう

わかった

外で明を

待っていよう

また...

二人っきりに

なったな明...

そうか

ああ

そうだな

みんな

気を遣って

出て行って

くれたんだ

いい友達を

持ったじゃ

ないか

奴らは

最高の仲間だよ

兄貴こそ

びっくりしたぜ

ン?

涼子さんさ

あんなに

しっかりした人は

そうはいないよ

いい人と一緒に

なったな

・まぁ

俺が選んだ

女だからな

お前はその辺

どうなんだ明

えっ

あの

ユキちゃんって

娘とだよ

惚れてんだろ

あの娘は

無理だよ

ケンちゃんと

付きあってるからな

......

お前は

奥手だから

その辺はちょっと

心配だな

そうなのか?

あの娘は

お前の心配ばかり

してるから

残念だけど..

そううまくは

いかないんだよ

てっきりお前に

夢中なのかと思ったよ。

そうか...

小説の方は

どうだ?

書いてるのか?

小説家に

なりたいって

言ってたじゃないか

え?

...ああ

この島に来てから

短編なら

いくつか書いたよ

そうか...

それは

読みたかった

な...

ほろっ

ぼろ

何泣いてんだ

最後の別れくらい

涙は抜きで

いこうじゃないか

くっ

わかってるよ

わかってるけど

止まんねェんだ...

兄貴さ

ン?

俺...

嬉しかった

んだよ

昔からいつも

兄貴が俺の小説を

読みたがって

だから...

俺はいつも

恥ずかしがってた

けど

だから俺

小説家になりたい

って思ったんだ

本当は..

兄貴が読んで

ほめてくれるのが

一番嬉しかったんだ

ちくしょう

別れたくないよ

兄貴

もっと一緒に

いたかったよ

.....

もっともつと

俺の書いた物を

読んで

ほしかったよ

...

!!

すげェ

煙だ!!

どこかが

火事だぞ!!

篤の作った

村じゃよ

全員で自決する為

自分の村に

火をつけたんじゃろ

そんな...

自ら

自分の村に

火を...

さよならじゃ

篤さん...

さよなら...

兄貴の

村が...

減んで

いく...

どうやら

村のみんなの自決が

始まったようだな

殺ってくれ

俺の首を

落とすんだ

さぁ早く!!

俺を

みんなと一緒に

死なせてくれ!!

くっ

どうしても

どうしても

やるしかないのがよ!!

そうだ明!!

早く俺に

止めを刺すんだ!!

篤さん

ありがとう

今まで

ありがとう...

忘れないよ

兄貴

!!

俺は

この哀しみを

一生忘れないよ

兄貴!!

わああぁ

明っ

明っ

ポタッ

明っ

ホタッ

終わったよ

ワクチンを

取りに行こう

平成十五年

享年ニ十五歳

にて

第百七十三話

宮本篤

彼岸島に散る

学年

第十

・八巻

次巻予告

いに手に入れた

五〇一ワクチン

だが、このままでは使えない

明は兄の置き手紙を頼りに

ワクチンの秋零に迫る

予価:五六〇円(税込)発行ノ講談社

春発売予定!!

慶岸慶

そして六〇年前

雅が封印された時

何があったのか

その知られざる真相を

つきとめるー

二〇〇七年

告白の第十九巻

あなたは、この本を読んで、どんな

感想をおもちになりましたか。

編集部ではこの本についての読者の

みなさまのご意見をおまちしています。

このつぎには、どんな作家のどん変な

漫画を読みたいとお考えですか。「ヤン

マガネC」にしてほしいと思う作品がある。

りましたら、読後の感想」とあわせて、

左記あとに、どしどしお知らせください。

東京都文京区音羽2ー12-2

講談社「ヤングマガジン」編集部

〈郵便番号]12|800!

ヤンマガKC係

淡なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入

いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ

りますので、あらかじめごこ了解のうえ、お送りください

《ヤングマガジン2006年第35号〜第46号の掲載分

を収録しました。

ヤンマガKC-

がんじま

彼岸島18

2007年1月6日●第1刷発行

定価はカバーに表示してあります。

著者松本光司

発行者五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

東京都文京区音羽2ー12-12

郵便番号11218001

電話

印刷所図書印刷株式会社

製茶所株式会社国宝社

◎松本光司2007年

本書の無断機ケコピーは著作権法はおその例外を除き、禁じられています。

落子木・乱子木は購入時点を明記のうえ、小社業務部にお送りください。送料小さく、2016年11月12:25日、

特にお客さまは、お客様のお話をしておりませんでしたが、

合わせは、ヤングマガジン編集部あてにお願いいたします。

Printedin.Japan

講談社

編集部(03)539513401

販売部(03)539513608

ISBNg78-4.06.361514-2

松本光司作品

「クーデタークラブ」全六巻

「サオリ」

「彼岸島」

「彼岸島ーチ引書ー零」、全一巻

ISDN978-4-06-361514-2

講談社/定価:本体63円(税別)

雑誌42534-14

C9979\533E_(O)

1.92997900537

全一巻

巻〜十八巻

そういえば、まぁ

そういえば、

こういう

わかった。

オレは、

やっぱり、「...

ひがんじまね

絶賛発売中

...

PC

いや、

ハがんに

秘本光司

それが本当には

え、

そして大

セ本光豆

Copyrighttro.tectinterのContassでは、まずはスマホですが、

『彼岸島』第十八巻

「吸血鬼の恐ろしさを

見せてやるよ、明」

深手を負った篤は、と

凶暴な獣と化した。

戦場は絶壁に聳え立つ

古いカソリック教会。

神聖なる祈りの地が

惨劇の血で穢れる刻。

血を分けた兄弟に

永遠の別離が訪れる。

次会う時は

お互い

彼の世だな

吸血鬼サバイバルホラー

...

このがんは

...

芹木市自

..

1514ヤンプガKC

...

ひがんでも

...

松本先司

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