彼岸島「子引き「第一」

雑誌42537-46

EBM978-4-05-361844

講談社宮...

C9979Y552E(0)

講談社定価:本体652円(税別))

オレーナビー

やっぱり、わたしが

「ニキハ

絶賛発売中

...

ニキハ

彼女は...それは、

ちょっと

...

淞本亦更

この

セキナー

CopyrillustionのスペイリアAndroidのConterは、本当に使用されていました。

雑誌42537-46

SBN978-4--06-361846-4

C9979、4552E(0)

講談社

定価:本体552円(税別)

978:0636i8464

19299737979005528

それが

ニヤ人

シグマガジン

...

...

ニ+

ここがんじま

ち、んじゅう

...

さて、この

そう

...

講談社

...

松本北司

...

Googleは、

この

平松本光司と

ニキハ

...

...

ニキ

講談社

松本北司

本光司

...

着替

ニャハ

そういえば、は、はい、いやいや、それでも、

第二百七十四

......

第3回目と...

......

第三者は、...

......

血の匂い

地球と尋問最後の頼み右

後右

頼手よ

それでも、

初め休みの出来事

要するには、

橋の向こう

きのは、

雅とユキ

いえ、そうだ。

第11回たとえば、

......

......

第3回目は...

第1回目...

よし出発だ

ユキ救出

の為

敵の荷車を

襲撃だ

ユキは

なんとしても

助けたい

だが加藤が

俺の正体に

気づき始めている

吸血鬼である事を

知られる前に

ユキを救出

しなければ!!

バレたら一緒に

行動はできない!!

第二百七十話

お前、血の匂い

ひいいいぃいい

下を見るな...

下を見るな...

わかっ

!!

ちくしょう

ユキを助ける為

とはいえ

なんでこんな

危険な目に...

そんなっ

早く

岩につかまれ

さすがに

重てェよ

すまん...

なんとか

登りきったな

ええ

随分と近道が

できました

これで

ユキさんを

乗せた荷車に

追いつける

はずです

フゥー

疲れたな

いいじいい

寄るなあああ、

大丈夫か

加藤

ヌッ

なっ

さすがに幼なじみに

ここまで嫌われると

気にすんなよ

ケンちゃん

応えるな

やっぱ

駄目だ...

コイツ

怖ェよ...

ハハハ

ひどいな

人間じゃない

気配がする

ン?

加藤の奴さっきの

邪鬼との戦いで神経質に

なってるだけだよ

時間がたてば

元に戻るって

明...

そうだな

サンキュー

へっ

相変わらずお前は

仲間を

信じきっていて

みじんも

疑わない

明...

ガキの頃から

少しも変わらねェよ

ったく

ほろっ

ありがてェな

立ち上がれ

行くぞ!!

よし

時間がねェんだ

歩きながらも

明は加藤を

説得していた

いつまでそうやって

ケンちゃんを疑う

つもりなんだ

ケンちゃんは

どう考えたって

人間だろ

...そりゃ

そうだけど

どうしても

信用できねェんだ

なんとか

ケンちゃんを

信用する方法って

ないのかよ

ない事も

ないな...

どうすりゃいんだよ

ケンちゃん

あ?

歯を見せて

くれよ

え?

.....

見せてくれよ

!!

吸血鬼には

牙がある

本当に人間なら

牙は生えてない

はずだ

牙がなければ

あんたを信じるよ

!!

......

いや...

それは

その...

なんだよ

見せられない

のかよ

やばい

どうすればいい

できない!!

牙を見られたら

終わりだ

ごまかしようが

ない!!

!!

なっ

何すんだよ

明!!

そういう

尋問するような

やり方はよくない

ケンちゃんに

失礼だろ

は?

何言ってんだよ

明!!

じゃなきゃ

信用できねェじゃ

ねェか!!

なんであれ

駄目だ

くっこの

わからずや!!

明が俺を

信じてくれて

いる限り

今どのくらい

進んだの?

大丈夫だ!!

俺はここに

いられる

そうですね

半分は

歩きましたよ

もう少しで

森です

よしあと少しで

ユキを

救出できる

そこを抜けたら

崖下に荷車が

見えるはずです

なんとしても

このまま正体を

隠したまま

辿り着くん

だ!!

この森を抜けたら

すぐです

このペースなら

我々のほうが

早く着くでしょう

森ばっか

じゃねェか

虫がいる所は

嫌なんだよ

くっ

血が

ったく

腹減った

生理現象には

逆らえねェな

そうですね

人の血が

吸いたい!!

ちくしょう

よろ

すべての吸血鬼は

こんな欲求を抱えて

生活しているのか

なんだって

こんな時に!!

ふざけやがって

なるほど

ただで人間の皿をくれる

雅のような奴がいたら

そりゃ

みんな簡単に

景めてしまうだろう

こんな欲求に

負けてたまるか!!

やけ

ン?

キラッ

ぎゃあああぁぁ

いいいぃい

ひぃいいい

どうしたんだよ

蜘蛛がァ

蜘蛛が俺の手に!!

やばい!!

血の

!!

匂いが

する...

加藤のバカ

今の蜘蛛騒ぎで

駄目だ!!

抑えられない!!

もう

止まらない!!

血...

右腕を擦りむき

やがった

ン?

血......

あぎゃあああぁ

えっ

があああぁ

あっあっ

あがっ

ああぁ

嫌っ

ああ

そんなっ、

許し...

あぁあぁぁ

嘘...

ケンちゃん

......

あああぁ

第三百七十話

嫌あああぁぁ

駄目だ!!

血が欲しい!!

ン?

血...

よろ

血.....

正気を

保てない!!

え?

あぎゃあああぁ

ああっ

あっ

嫌っ

そんなっ

いる

助け...

拘束と尋問

第二百七十一

嘘...

ケン

ちゃん...

嫌ァ

あっ

マジかよ...

ケンちゃんが

吸血鬼...

そんな...

許し..

誰か...

嫌だよ

ケンちゃん!!

冗談だって

言ってくれよ!!

ありえねェよ...

なんでこんな事に

なっちまったんだ...

ガアアアァァ

ひいいい

こっちに

来た!!

ちくしょォ!!

あああぁぁぁ、

うおおおぉぉ

ノギャッ

ちくしょう

痛ェよ

ケンちゃんを

殴るたびに

俺の心臓が

張り裂けそうだ

田中さん

クルッ

この男を

木に縛りつける

はっ

はいっ

手伝ってくれ

ン?

ようやく目を

覚ましたぞ

あれ?西山

それに紅葉

だっけ?

二人とも

合流したのか?

ふっ

ぶはっ

ふざけんなよ

てめェ!!

こりゃ

冷てェわ

おかげで完全に

目が覚めたよ

そうだ

ポタッ

ポタッ

みんなに

バレちまったんだ

俺が吸血鬼で

ある事が

全員に知られ

ちまった

くっ...

!!

ユキ

そうだ!!ユキは

どうなった!!

アイツを乗せた

敵の荷車は!?

俺はユキを

助ける為に

行っちまったよ

もう

間に合わねェ

えっ

吸血鬼になった事を

隠してまで

みんなと居たんだ!!

あんたの

せいだ

あんたの

せいで

その荷車は

追いつけねェ所まで

行っちまったんだよ

くっ

ユキ...

そんな...

いや...

今すぐ出発しようぜ

モタモタしてらんねェ

諦めて

たまるか

必死で走れば

間に合うかもしれねェだろ

何言ってんだ

お前

お前自分の立場が

わかってんのか?

へ?

ぶはっ

人間のふり

してんじゃ

ねェよ

お前は吸血鬼

じゃねェか

俺と西山の

血を吸っといて

もう仲間のふりは

できねェぞ

そりゃ

そうだな

謝るよ

たまに血を吸いたい

衝動にかられて

お前にも

西山にも

自分でも抑えが

きかなくなるんだ

だが

信じてくれ

それ以外は

今までの俺と

変わんねェよ!!

なァ

ケンちゃん

魚屋の

ケン坊だよ!!

西山!

お前は信じて

くれるよな

仲間じゃねェか

あんたの目的は

なんだ?

これは雅の命令

なのか?

へ?

なんだよ

それ

人間のふりをして

仲間に入り込み

一人ずつ殺せって

雅?

アイツの

命令?

それ以外に

何があるってん

だよ

ふざける

な!!

まさかお前

俺が雅の手下で

奴の放った刺客だと

思ってんのか?

何バカな事

言ってんだよ!!

早く素直に

なったほうが

身の為だぜ

くっ

駄目だ!!

明ッ!!

コイツらに

何を言っても

駄目だ!!

!!

お前なら信じて

くれるだろ!!

俺は正気だ!!

だから早く

一緒にユキを

助けに行こう!!

取り返しが

つかない事に

なっちまう!!

!!

雅の手下なんか

じゃねェよ!!

明の奴

涙の跡が...

俺の為に

泣いているのか!?

雅の手下か

どうかは

問題じゃない

俺はポンも

自分の兄貴も

斬ってきた

え?

お前..

吸血鬼化した者は

例外なく斬る

それがこの島の

掟なんだよ

ケンちゃん

明...

第二百七十一話

吸血鬼化していた事が

仲間に知れて

俺は木に

縛りつけられていた

今からでも急げば

間に合うはずだ!!

縄を

ほどいてくれ

ユキを助けに

行こう!!

何言ってんだよ

猫の手先のくせに

もう

騙されねェぞ

ちくしょう

駄目だ

助けてくれ

明!!

!!

コイツらは

完全に俺を敵だと

決めつけている!!

お前なら信じて

くれるだろ!!

俺は仲間だ!!

敵じゃ

ねェよ!!

敵か

どうかは

この際どうでも

いいんだ

え?

明...

お前...

俺はポンも

自分の兄貴も

斬って

きたんだ

吸血鬼化した者は

例外なく斬る

それが

この島の掟なんだよ

ケンちゃん

最後の頼み

第二百七十二話

お前...

俺を殺ろう

ってのか...

ああ

くうっ

ちくしょう

なんて事だ!!

明にも

見放された

もう誰も

味方はいねェ

終わりだ

俺はここで

死ぬしかない!!

俺は

こんな所で

番の友達に

斬られて死ぬのか

いや

ユキを

なんとしても

助けるんだ!!

俺はまだ

死ねない

明!!

待ってくれ明!!

俺はただユキを

助けたいだけなんだ

アイツを救出したら

俺を殺して

くれていい!!

こんな姿になってまで

生き延びたくはねェよ

だからお願いだ

ユキを救出するまで

俺を殺さないでくれ

!!

駄目だ

なっ

今殺らなければ

情がでる

お前を斬れなく

なるかもしれない

残念だけど

そんな...

そんな...

ユキ...

俺はお前を

助けられない

のか...?

後まわしには

できないんだ

わっわかったよ

明!!

斬るなら斬れ

!!

だが

正正堂堂

とだ

俺と

一騎打ちだ

!!

なっ

俺が負けたら

今殺せ!!

どうだ明!!

だが勝ったら

ユキを助けるまで

生かしておくんだ!!

俺は

死ねない!!

損な取引じゃ

ないはずだ!!

ふざけんな!!

何でわざわざ

そんな事しなきゃ

なんねェんだよ!!

おい明

聞いてんのか!!

お願いだ

明!!

俺の最後の頼みだ

聞いてくれよ!!

俺に生き延びる

チャンスをくれ!!

!!

へっ

いいだろう

無抵抗の相手を

斬るより気が楽だ

加藤

刀をケンちゃんに

渡してやってくれ

だが

明と

刀を交える

助かった...

なんとか殺されずに

しのいだ...

本当の関門は

これからだ

コイツに

勝たなきゃ

いけねェ...

できるのが?

俺にそんな事

できるのか?

ちくしょう

片手のくせに

なんて

威圧感だ

膝の震えが

止まらない

明の奴

恐ろしく強く

なりやがって!!

汗で

刀がすべる

あの頃は

考えもしなかっただろう

殺し合い

なんて

お前は

まさか本気で二人が

刀を交えるなんて

やりたく

ねェ!!

くっ

俺が世界で一番

やりたくねェ

相手だよ

ほろっ

なんとか

アイツの刀を

叩き落として

戦闘不能にすれば

俺の勝ちだ

それしか

ない!!

行った!!

うおおおぉおお

ケンちゃんが

仕掛けた!!

うおおお

ふんっ

くっ

軽く

かわされた

やばい!!

来る!!

くああぁぁぁ

おおおぉ

斬った...

ケンちゃんを

斬った...

おおおぉ

ああぁああ

痛ェ!!

痛エェエエエい

ちょっとかわいそう

だったかな

いくら吸血鬼に

なっちまったとはいえ

痛ェ...

ピクッ

ちきしょう

痛ェよ.....

ガチッ

!!

ケンちゃん...

さすがは

吸血鬼の身体だ

よろ

痛ェけど

何度でも

立ち上がれるよ

言ったはずだ

ユキを助けるまで

俺は死ねん

さあ来いよ

戦いは始まった

ばかりだぜ

第三百七十三話

立った...

明に斬られても

立ち上がった...

言ったはずだ

ユキを助けるまで

俺は死ねん

第二百七十三話

さあ来い

戦いは始まった

ばかりだぜ

ケンちゃん...

友を殺すつもりは

ないが

お前の刀を

叩き落として

明!!

そうしたら約束通り

ユキを助けに行ける!!

この一騎打ちだけは

負けられん

戦えなく

すればいい!!

それが

俺に残された

唯一の道!!

明!!

なんとしても

お前に勝つ!!

どうした明

!!

スッ

怖じ気

づいたか!!

来た!!

ふんっ

しまった

刀を

はじかれた!!

何か武器!!

あった!!

短刀!!

あぁぁああ

痛ェ!!

ちくしょう

痛ェ!!

なんて事だ!!

俺の右手が!!

!!

俺の右手

がアアア!!

がああ

あぎゃああぁぁぁ

ピクッ

!!

やっぱり、

痛ェよ...

クソ痛ェよ

明...

少し

浅かったか

やっぱり

吸血鬼は

首を刎ねるしか

ないようだな

!!

逃げた!!

ケンちゃんが

逃げやがった!!

いや違う

これは

奴の作戦だ

真っ向から

戦うよりも

暗い森へ誘って

ゲリラ戦に

持ちこむほうが

有利だとふんだんだ

作戦?

ああ

悲しいかな

ケンちゃんの動きは

すべて読める

いいだろう

誘いにのって

やるよ

負ける気が

しないよ

ン?

明の手

震えてないか?

本当だ

いくら吸血鬼に

なっちまった

とはいえ

ケンちゃんは

一番の親友

だからな

本当は明も

斬るのが

幸くて辛くて

しょうがないんだ

ケンちゃん

嫌だよ俺

こんな嫌な事

さっさと終わらしち

まいてェよ

ちくしょう

明の奴なんて

強ェんだ!!

アル

**

ケンちゃん!!

助けてェ!!

この実力差じゃ

まったく勝てる気が

しねェ!!

ユキ...

諦める訳には

いかねェ!!

だが

どうしたらいい

右手を

失った俺に

何ができる

ってんだ!!

俺は絶対に

負けられねェんだ!!

!!

まだなんの策も

考えていないうちに

来やがった!!

やばい!!

やばい!!

明だ!!

!!

俺の右手...?

こんな所まで

飛ばされてたのか...?

くっつけ!!

吸血鬼の

回復力なら

なんとか

なるかもしれない

元に戻れ!!

動く!!

なんとか

動く!!

よし

いける

これなら

出し抜けるかも

しれない!!

アイツは今

俺が左手しか

使えないと

まさか

くっついて

油断している

はずだ!!

両手が使えるとは

思いもよるまい!!

この右手を袖に

隠しておけば

アイツを完全に

欺けるはずだ!!

待っていてくれ

ユキ!!

なんとしても

ここを切り抜けて

助けに行く!!

明を

殺さず

この勝負に

勝つ!!

チャンスは

...

一度きりだ!!

いける!!

斬られた右手が

元に戻った

明は俺が

両手を使える事を

まだ知らない!!

この右手を

隠しておけば

アイツを

欺けるはずだ!!

待ってろユキ

なんとしても

ここを切り抜けて

助けに行く!!

明を殺さずに

この勝負に

勝つ!!

チャンスは

第二百七十四話#切り札

一度きりだ!!

!!

なんだ?

足音が

止まったぞ

どういう

つもりだ?

気になるな

だがヘタに

動けん

音を

立てちまう

!!

なっ

くっ

ちくしょう

見つかって

いたのか!!

どこだ!?

!?

この砂煙で

何も見えねェよ

しまった!!

近い!!

ギャア

痛ェ...

ちくしょう

痛ェ...

くっ来るな

もう

来るなっ!!

強い!!

ああ...

あああ...

やはりコイツは

とんでもなく強い!!

俺にも

まだ

だが

勝機はある!!

俺の居所は

見つかったが

隠している

俺の右手は

まだバレちゃいねェ

この切り札を

うまく使えば

逆転も

可能なはずだ!!

こっちだ!!

一体明たちは

どこで戦ってん

だよ!!

何かこっちで

音が聞こえたん

だけどな

!!

刀のぶつかる

音がしたぞ!!

ハーーー

いたよ

こんな所で

やり合ってやがった

ケンちゃん

そんな身体でよく

ここまで戦ってきたな

......

ケンちゃん

ボロボロだな

斬られて

片腕ないし

見てらん

ないよ

だがそれも

もう終わりだ

一思いに

首を刎ねてやるよ

!!

右手がない

せいで

首の右側が

隙だらけだ!!

さよならだケンちゃん

待ってたぞ明

お前が右側を狙う

マこの時を!!

!!

え?

右手?

きっ斬り落とした

はずなのに...

たじろいだ!!

今だ!!

うおおおぉお

!!

しまった!!

明!!

明!!

そんな.....

そん...

動けねェ

くっ

くっ

これで

俺の勝ちだ

降参しろ

第二百七十四話

明を

殺さずに

それが

俺がユキを

助ける為の

唯一の道だ!!

この勝負に

勝つ!!

第二百七十五話

くっ

動けねェ

勝った!!

俺が

明に勝った!!

これで

俺の勝ちだ

降参しろ

そんな.....

明.....

なるほど

完全に

やられたよ

見事だ

へっ

へへっ

さあこれで

約束どおり

...いや

ユキを助けるまでは

俺を生かしておくんだ

それは

違う

え?

すまんが

この勝負

まだ決着は

ついていない

俺は

降参など

する気はない

なっ

何言ってんだよお前

首に刀を突きつけ

られてんだぞ!!

このまま

死にてェ

のかよ!!

俺はいつも生死をかけて

戦っているつもりだ

俺に勝ちた

ければ

殺される事はあっても

降参などはしない

その刃で俺の首を

落とすしかない

さあやれ

ケンちゃん

勝ちたければ

俺を殺すんだ

何を

...そうですね

何を言ってんだ

コイツは

ふざけんなよ

お前!!

何死にたがっ

てんだよ!!

そんな事はない

俺だって死ぬのは

凄く怖いさ

感じるだろ

俺の膝が震えて

止まらないのを

じゃなんで

そんな事を!!

そうだよ明

こんな所で

死なないでくれよ。

俺は今まで

何人もの吸血鬼や

化け物を斬ってきた

さっさと降参

してくれよ!!

そうも

いかないんだ

彼らがいくら

降参しようとも

がまわずに斬っただろうし、

俺にとって

戦うというのは

そういう事だ

そんな情けは

存在しなかった

自分だけ

甘える訳には

いかない

なんで

どこをどう

こんな事になっち

まったんだ?

間違ったんだ?

すべてうまくいった

はずなのに...

どうあがいても

結局

どちらかが

死ぬしか

ないのか!?

これでユキを

助けに行けた

はずなのに...

できねェよ

友達じゃ

ねェかよ

ちくしょう

殺せる訳が

ねェ!!

どうすれば

いいんだ!?

!!

どうすれば

いいんだ!!

ポタッ

ボタッ

ちくしょう

ちくしょう

やばい!!

止めてくれ!!

明を殺さないで

くれ!!

うあぁあああぁぁ

嫌あああ

へ?

刀を...

投げた...?

駄目だ

できねェ

明は

殺れねェ

よっよかった..

助かった...

!ッ

明?

きっ

貴様!!

ふざけんな!!

相手を

殺せねェで

何が

一騎打ちだ!!

そんな

ハンパな覚悟で

俺に戦いを

挑んでんじゃねェよ

明何を

そんなに

怒ってんだよ

助かったんだから

いいじゃねェか

くぅ...

コイツは...

コイツは

ずるいんだ...

最初から

俺を殺す気など

なかったんだ...

!!

武器を落として

降参させることばかり

狙ってやがった

お前...

気づいて

いたのか...?

当たり前だ!!

刀を交わせば

すぐわかる!!

俺だって

辛いんだ!!

本気で

戦っていたのは

俺一人だけだ!!

なのにお前だけ

手ェ抜き

やがって!!

人を

バカにすんのも

いいかげんに

しやがれ!!

明...

すまねェ...

すまねェな明

ギリッ

でもやっぱり

お前の命を

本気でとりには

いけねェよ

ケンちゃん...

くっ

くううう

明...

明さん...

なんで..

「くしょオォォ

こんな...

お前...

なんで感染なんか

しちまったんだよ...

なんで感染なんかしちまったんだよ...

すまねェ

本当に

すまねェ

ハカ野郎

どんだけ謝ったって

すまねェよ!!

わかったよ

ケンちゃん

一緒にユキを

助けに行こう

それまでお前の命は

預かっとくよ

第二百七十五話

ぐっ

わかったよ

ケンちゃん

一緒にユキを

助けに行こう

それまで

お前の命は

預かっとくよ

第一回七十六話

ほっ

本当か明

ああ

二言はない

俺たちは

ユキを助けるまでは

仲間だ

すまねェ!!

恩に着るよ明

できる!!

これで一緒に

ユキを

救出できる!!

こんなに嬉しい

事ァねェ!!

よかった...

ありがとな

本当に

ありがとな...

よし

ン?

急ごう

ユキの

所へ

そうと

決まりや

モタモタして

らんねェな

一刻も早く

助けてやらねェと

アイツが吸血鬼たちに

どんな酷い目に

遭わされる事か...

そうだな

みんな

行こう

ユキ救出だ

おおっ

でも...

どうすんだよ

今からじゃ

ユキをさらった荷車に

追いつけねェし

そうだな

すでに

雅の屋敷に着いてたら、

助け出す事は不可能だぜ

俺のせいだな

俺が加藤の血を

吸っちまったから

......

ちくしょう

せっかく

一丸となったのに

助けらんねェのかよ

そうでも

ないわ

まだ

可能性は

あります

いや

え?

なっ

吸血鬼といえども

あの荷車を押し続けるのは

かなりの重労働

雅の屋敷は

ここからまだまだ

離れているわ

さらにこの暗さでは

道も危険です

どこか途中で

休憩をとると

みて

間違い

ないわ

そこを見つけて

叩けば

ユキを救出できる

って訳か!!

はい

やるじゃねェか

この女

だてに師匠の娘

じゃねェな

だが

その休憩場所は

どうやって探せば...

奴らの道中に

山寺を改築した

知ってます!!

心当たりがあります。

吸血鬼たちの

駐屯地があります

そこだ!!

さすが

田中さん!!

行こうぜ

田中さん

案内してくれ

よし

ユキを

救出だ!!

ひえー

やっぱり二人とも

強ェな

徘徊している

吸血鬼の数が

増えてきたな

かなり俺たち

山寺に近づいた

んじゃないか?

よしあと

少しだ

急ぐぞ

そうですね

もうそろそろ

見えてくると

思います

なあ

田中のおっさん

はい?

その敵の

山寺ってのは

どんな所なんだ?

何か危険は

あるのか?

実際行った事はないので

詳しい事は

わかりませんが

我々はそこを

要塞寺と

呼んでいました

要塞寺?

ボロボロだった

山寺にかなりの

改修を加えて

はい

防戦に長けた

難攻不落の砦を

作ったそうです

...マジかよ

そんな所に

入れんのかよ

俺たち

この辺りは

湖が多いですから

よく霧で一面

真っ白になりますよ

この霧に

まぎれて

侵入できると

いいが

あれ?

なんだか

霧が

出てきたな

何か見えて

きたぞ

なんだ...

あの

バカ高い

外壁は...

寺の原形が残って

ねェじゃねェか

まさに

要塞...

そうね

ここがお父さんが

次に攻めるつもり

だった村よ

!!

そうか

ここが吸血鬼

第四の村が

なるほど

この村を

滅ぼせば

次は雅の屋敷に

攻め込めるって訳か

そうだよな

元々抵抗組織は

明のケガの回復を待つ為、

そうそう

そのちょっとの

休みに

ケンちゃんを捜しに

来たんだっけ

それが

巡り巡って

次の敵陣が

目前にあるってのは

皮肉な話だな

戦いを先送りに

したんだもんな

しかし

お前のケガは

いつ治るんだよ

めんど

くせェな

医者はあと

二日もすれば

ギプスを取っていいって

言ってたんだけどね

よし

こんな所で

だべってないで

ン?

進もうぜ

ああ

それでも、

それでも、

...

それでもいいのですが...

...

...

そういうことで、

いや、それは...それでもそうですね。それはそういうことでしょうか...

いや、いやいや...それはそれだけではないでしょうがないので、

...

...

あそこが

入り口か

マジかよ

深い堀に

囲まれて

やがる

でもこれ以上

近づくと

やべェぞ

あそこの窓から

矢の集中攻撃を

あびる

あの橋を下ろして

もらうしか

中に入る方法は

なさそうだな

なんだよ

ちくしょう!!

目前で身動き

とれねェのかよ!!

さすがは

要塞だな

田中さん

はい?

この村は

我々だけでは

落とせない

師匠たちを

呼んできてくれ

.....

わかりました

ただ一人で

この森を抜けるとなると、

何日かかる事か...

どうしようか

よし

侵入方法が

思いつかないよ

まず俺が行って

中を偵察してくるよ

かまわない

頼む

わかりました

は?

何言ってんだ

俺ァ

吸血鬼だぞ

奴らを信用

させるのなんて

簡単だ

もっとも

お前たちに信用

されてなかったら

話は別だけどな

バカ

冗談だよ

うまくいったら

ユキも見つけて

くるわ

死ぬなよ

ケンちゃん

何言ってんだよ

もう信じてるよ

勘弁してよ

ケンちゃん

悪かったよ

ああ

まかして

おけって

ン?

なんだ

アイツは

おい

入れてくれ!!

人間に襲われて

ケガしたんだ!!

うまく

騙して

潜入して

やる!!

第二百七十六話

高き外壁に囲まれた

吸血鬼の集落

その名も要塞寺

さらわれたユキは

この中にいる

あの橋を下ろして

もらうしか

一橋の向こう

侵入方法が

ないのか

よし

まず俺が行って

中を偵察してくる

第二百七十七話

なっ

無茶だよ!!

何言ってんだ

俺は吸血鬼だぞ

奴らを信用

させるのなんて

簡単だ

...よし

わかった

頼んだぞ

ああ

まかして

おけって

なんだ

アイツは

なんとしても

ユキを

助け出す!!

門番を

うまく騙して

潜入して

やる!!

おい!!

入れてくれ!!

人間に襲われて

ケガしたんだ!!

何?

頼む...

すんなり

入れてくれ...

よし

合い言葉を

言ってみろ

え?

なんだ

それ

やべェよ

そんな事

わがる訳ねェ

ケンちゃん

そんなもん

どうするつもり

なんだ...?

知らねェよ

くだらねェ事

ごチャゴチャ

言ってんじゃねェよ

だいたい見りゃ

わかるだろ!!

こっちはいきなり

人間に襲われたんだ

助けてくれよ!!

明らかに俺は

吸血鬼じゃねェか!!

ポイッ

ン?

なんだこれ

人間の手?

そうだ

お前が

吸血鬼なら

その血を

吸ってみせろ

ウエッ

気持ち悪っ

最悪だ

悲しいかな

その時の俺には

ちくしょう

仲間の前では

もう二度と

吸わないと

決めてたのに...

その血がとても

うまそうに見えた

ユキ救出の為だ

仕方ない

うおおおぉ

うめェ

超うめェY

ありがてェ

腹減ってたんだ

くっ...

ケンちゃ...

大丈夫ですよ

明さん

わざとオーバーにして

演技してるんじゃ

ないですか

わかってる

けど

友達だから

見ていて

辛いんだよ

いいだろう

入れ

へっ

そうこな

くっちゃ

やったァ!!

...

2018年11月11日(土)ファンディングレーションセンターに

あ...そうだな。ありがとうございませんでしょう

行っちまったな

ケンちゃん

大丈夫かな

生きて戻って

来いよ

これから先

俺たちはもう

手出しできない

ケンちゃん

夜だというのに

壁の中はけっこう

賑わっているな

バカ野郎お前

いいだろそんな事

ホラ飲め飲め

それにこの

吸血鬼の数

今までの村で

一番多いんじゃ

ねェか?

俺が敵だと

知れたら

コクッ

あっという間に

袋だたきだな

ン?

あれが山寺か

この寺を中心に

集落ができあがった

んだな

貴様

何を見て

見ている

おっ

ビビった

なんだこの

でけェ男は

あっああ

そうだった

いや

別に...

このデカブツ

弁慶みたいな

格好をして

去れ

この寺は

神聖な場所じゃ

すまん

武器持ってるし

この寺を警備

しているのか?

ザッ

アイツと

同じような

格好の奴が

寺の周りを

囲っている

他はアイツほど

デカくはないか

この寺の

中には

何が?

ユキたちは雅への

貢ぎ物だから

神聖な場所に

集められていても

おかしくない

よし

少々危険だが

行って

みるか

!!

なんだ!?

なんの音だ!?

今だ!!

うし!!

中は

...

一体...

!!

...ごめんねぇぇぇーっ

いや、そんなことはありません。

......

ユ...

ユキ...

いた!!

いやがった!!

やったぞ明

アイツ

無事だった!!

第二百七十七話

ユキを

見つけた!!

ケンちゃん

頼んだぞ

ユキを捜して

来てくれ

まずの中

第二百七十八話

フラッ

この寺の

中は

体...

!!

...

...

...

いた!!

ユキだ!!

ついに

会えた!!

やっぱり

この村に

いたんだ!!

やったぞ

明!!

本当に

よかった

よかった..

無事で...

ユキを

見つけたぞ!!

ユキたちを

運ぶ荷車が

この村で休憩して

くれて助かった

雅の屋敷に

運ばれていたら

ユキはあの化け物に

喰われていただろう

あの最強の男に

捕まったら

助かる事は

あるまい

よかった

間に合った

明には

偵察して

ユキを見つけて来る

だけだと言ったが

ユキを

ここから

救出する

このままじゃ

帰れねェ

作戦変更だ

くっ

!!

見回りが戻って

来やがった

やばい!!

どこかに

隠れないと!!

ちくしょう

アイツ...

これじゃ

もう近づけねェ

もう少しだ

待っててくれ

ユキ...

憔悴しきった

顔をしていた...

必ず

助け出すからな

何言ってんだよ

バカ野郎

俺ァ今日五人も

人間を狩って

きたんだぜ

寺は

あそこか

...

...

川・っ

よし

...あぁーーーっはははっはっ、はぁぁぁっっ

どいっ

落ちるな

落ちるなよ

結構

風があるな

上を向くなよ

見回りども

ハァ

頼むから

こっちを見るな

!!

ふんっ

危ねェ

こらえろ

なんとか

立て直した

もう少しで

寺に着く!!

やべェ

あの

バカでかい奴が

こっちに来る

!!

!!

ウラァ!!

貴様!!

何してる!!

!!?!!!~!!

しまった!!

やばい!!

身動きが

とれない!!

ひいいいぃ

へ?

通り

過ぎた?

...

貴様!!

いえええぇ

石田様

お許しください

よかった

俺じゃ

なかったのか

貴様

この寺にいる女どもは

雅様への貢ぎ物じゃ

それを

わかっていて

血を吸いに来たな

すみません

出来心なんです

成敗!!

もう二度と

しませんから

ふんっ

!!

このバカ者がっ!!

ポタッ

ポタッ

フン

雅様の品に

手を出すとは

バカ者め

あの人を

怒らしたら

こんな楽には

殺してくれんぞ

......

気をつけろ!!

怖ェ...

俺が捕まってたら

こっちが肉片にされてた

見つかったら

最後だ!!

よし

なんとか

渡り切った

ユキ待ってろ

二階から

忍び込む

もうすぐ

会える

確かユキは

...

一階の西側の

部屋だ!!

ちくしょう

寺の中にも

見回りがいやがる

よし

やり

過ごした

!!

ユキ!!

やっと

辿り着いたぞ

あの部屋か!!

しいいいぃい

足音?

部屋の中にも

見張りがいるのかよ

!!

なっ...

なんて事だ...

そんなっ

最悪だ

そっ

そんな...

なんでアイツが

ここに...

アハハハ

アハハハか

第二百七十八話、

いた!!

ユキだ!!

待ってろ!!

すぐに

助け出してやる

!!

なっ

なんて事だ..

なんでアイツが

ここに...

ありえねェよ

最悪だ!!

最悪だ!!

雅とユキ

第二百七十九話

みやび

雅だ!!

みやび

雅が

いやがった

部屋の外に

何者かの

気配がする...

!!

やばい

見つかる!!

!!

くっ

こっちに来んな

人間の匂いは

せんな

気のせいか

助かった...

俺は今吸血鬼

だからな...

だが

なんでだ?

危ねェ

危ねェ

この村は

活気があって

いい

なんでアイツが

こんな所にいるんだ!?

散歩がてら

寄ってみたが

実に面白い

くっ

ちょうど

鉢合わせたのか

なんて

運の悪さだ

どうすれば

いい?

一度明へ

報告しに

戻るか...

キラッ

俺一人では雅には

まったく歯が立たん

いや

ユキを目前に

置いて帰る

事などできん

そうだ!!

別に雅と戦う

必要はない

アイツをどこかに

誘き出して

俺はユキを

助けに来た!!

その隙にユキを

助ければいいんだ

よし

それで

いこう

それに対しても、お客様には

ユキ

ちょっとの間

待っててくれよ

ひっ

ひいいい

さあもっと

泣いて見せてくれ

泣き叫ぶ

人間を見るのは

本当に面白い

いいいぃ

あああぁぁ、

嫌ああぁぁ

もししし

来るな!!

ほう私に

歯向かうとは

まさか空耳では

あるまい

お前なんか

怖くないよ

誰が恐れる

ものかっ

それ以上

寄るなっ!!

貴様!!

言わせておけば

!!

この女!!

さあ楽しま

せてくれ

まぁ待て

なかなかの

度胸だ

こんな女は

減多にいない

いつまで吠えて

いられるが

ひいいいぃ

なっ

なっ

嫌あああぁぁ

だがそれが

続くのは

頑張るな

小娘...

まだ悲鳴を

あげないとは

何人目を喰った

時までかな

いいっ

助けて!!

ぽろ

次はお前だ

あぁあああ

あうっあうつ

誰か

雅様!!

大変です

助けて!!

急いでここを

離れてください

あーーー

この寺が

燃えて

います!!

わかりません!!

誰かが放火

したようです!!

何!?

どういう

事だ!?

誰かが

放火!?

キラッ

ケンちゃん?

ケンちゃん

だ!!

ケンちゃんが

助けに来た!!

ユキ

待ってろ!!

雅がその部屋を

出て行ったら

さあ雅

出て行け

モタモタしていると

焼け焦げちまうぜ

俺が助けに

行く!!

ちくしょう

消火しなきゃ

行くぞ

おう

雅様は一刻も早く

お逃げください

私はここを

動かん

お前たちも

持ち場を

離れるな

いや

なっ

!!

簡単に

踊らされる

でない

わからんのか

これは明らかな

陽動作戦だ

うつけ共が

急げ!!

水が足りん!!

駄目だ!!

火の勢いが強い

手に負えねェ!!

雅様!!この寺は

もちそうも

ありません!!

脱出

しましょう

ならん

そうだ!!

早く

出て行け!!

敵がこの寺を

狙ったという事は

目的は

この女たちの

救出だ

だが火を

放った以上

待ち続けている

はずだ

早く助けないと

女たちまで

焼け死んでしまう

だが

どれだけ待っても

私が動かないと

知ったら

奴はこの部屋から

私が出るのを

今か今かと

どうなると

思う?

しびれを切らして

私の前に

出て来るしか

ないんだよ

見てやろう

じゃないか

賊の顔を

第二百七十九話

雅を寺から

追い出す為に

火を

放った!!

燃えるき

第二百八十話

ちくしょう

雅の奴

なかなか出て

行きやがらねェ

モタモタしてると

ユキたちまで

みんな

焼け死んじまう

じゃねェか

早く

出て行け

雅!!

火ぐらいでは

私は

動かんよ

!!

これは敵の

陽動作戦

私がこの部屋を

離れなければ

敵は

しびれを切らして

ここに出て来る

目的は

この女たちの

救出だろう

なっ

そんなっ

この警備の中、

潜り込んで来るとは

面白い奴だ

見てやろうじゃ

ないか

バーブ賊の顔を

全部

読まれて

いた...

ちくしょう

クソ雅ッ

最悪だ!!

雅の言うとおりに

するしかない

ユキたちが

焼け死ぬ前に

だがそんな事

できるのか?

俺が奴の前に

出て行って

助けるしかない!!

アイツは雅だぞ!!

あの雅だぞ!!

明も篤さんも

敵わなかった

あの男に

俺ごときが

何ができる!?

くっ

駄目だ!!

火の回りが速い

ちくしょう

どうすりゃいい

どうすりゃ

いいんだ...

このままじゃ寺が

全焼しちまう!!

煙が充満して

息するのも辛い

ゴホッ

ゴホッ

炎がもう

そこまで来てんだ

ゴホッ

ゴホッ

こんな所でじっと

してられるか!!

なんと

しても

ユキ!!

何か武器になる

物でも探すんだ!!

ユキは

助ける!!

くっ

もう二階には

いけねェ

熱いっ

身体が

焼けそうだ

!!

弓...

目だ!!

雅の目を

狙うんだ!!

いくらアイツでも

両目を潰されれば

再生するまでの間

何もできまい

その間に

ユキを助ける

不可能な

事では

ないはずだ

これが

今の俺にできる

ユキを助ける

唯一の道

当ててやる

絶対に

当ててやる!!

行け!!

突き刺されッ!!

ほう

弓できたか

正確に私の目に

向かって来た

なかなかの

腕前だな

くっ

ふざけっ!!

ちくしょう!!

ああっ、

あっ

あっあっ

「ハハハ

これは素敵な

盾を見つけた!!

アハハハか

さあどうした

侵入者よどんどん

射って来い!!

くうっ

もう俺に

できる事は

駄目だ...

奴には通用

しない...

何もない!!

ゴホッ

ゴホ

ゴホッ

ユキ...

ゴホッ

ゴホッ

ちくしょう

助けらんねェよ

ユキ...

ゴホッ

すまねェ

俺失敗

しちまった

明...

いや

明なら

まだ諦めねェ

はずだ

どうした

侵入者よ

早く

出て来い

まさか

女たちを

見殺しにする

気じゃあるまい

それにな

それはそれだけではなく、

私は

お前の顔を

見たくて

仕方ないの

だよ

この村に侵入して

私に矢を放った

奴など

今まで

いなかったからな

ああ

楽しみだよ

お前をとことん

いたぶって

殺すのが

くっ

本当に

楽しみだよ

ぱた

みやぴ

雅ッ!!

取引だ!!

俺はそっちに

素直に出て行く

これはこれば

その代わりこれ以上

女たちを殺すな!!

えらく一方的な

取引だな

約束ができんのなら、

このまま焼け死んでやる!!

八ハハハ面白い

そうきたか

だがお前は私に

八つ裂きにされるぞ

好きにしろ!!

どうだ!!

約束できるか!!

そしたらお前は

俺の顔も見れず、

いたぶる事もできんぞ

いいだろう

成立だ

よし

だっ駄目よ

ケンちゃん!!

雅は皆殺しに

するつもりよ!!

こんな奴

信用しちゃ

駄目!!

来ないで!!

お願い!!

来ないで!!

俺はユキを

守るんだ!!

たとえ命に

代えても!!

自ら

なぶり殺されに

来るとは

見上げた

度胸だな

さあ雅

女たちを

解放するんだ

第二百八十話

第二十八巻

...

次巻予告

自らの命と引き換えに

だが、ユキと共に

雅の前に姿を現したケンちゃ

地下牢に閉じ込められ

五八〇円(税込)発行/講談社

十二月四日発売!!...!!

しまう

彼が崖の島

そして雅による

あちゃんたちの連命は知何に?

最低最悪な雲が始まった!

切願の第二十九巻二〇〇九年

あなたは、この本を読んで、どんな

感想をおもちになりましたか。

編集部ではこの本についての読者の

みなさまのご意見をおまちしています。

このつぎには、どんな作家のビんな

漫画を読みたいとお考えですか。「ヤン

マガ食しにしてほしいと思う作品なあ

りましたら、『読後の感想』とあわせて、

左記あてに、どしどしお知らせください。

東京都文京区音羽2ー12-2

議談社やングマガジン編集部

〈郵便番号]12l8001

ヤンマガKC係

ぶなお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入

いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ

そりますので、あらかじめご了一解のうえ、お送りください。

【ヤングマガジン2009】年第8号、第10号〜第15号、

第17号〜第20号の掲載分を収録しました。

ヤンマガKC

なんじま

彼岸島本

2009年11月6日●第1刷発行

定価はカバーに表示してあります。

著者松本光司

発行者五十嵐隆夫

発行所「株式会社講談社

東京都文京区音羽2ー12-2

郵便番号11218001

印刷所図書印刷株式会社

223p

製本所株式会社国宝社

◎松本光司2009年

本書の無断機なコピーンは素作権法上での例外を除き、禁じられて

落下本・乱れは購入書席名を明記のうえ、小社業務部あてにお送りください。返

神小社員担にてお取り替えいたします。電話の-585-8BS「なお、この本について

このお問い合わせは、ヤングマガジン編集部あてにお願いいたします。

Printedin.japan

言萬言炎社

電話

編集部03/5395!2461

販売部03/5395laGoog

SBN978-406-361846-4