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Instructions:
彼岸島「まず「零」
雑誌42537-5
SBN978-4-06-36185-
C9979\552E(0
毒談社
定価:本体552円(税別)
...
いいかんじょんですなんですよ。
絶賛発売中
...
ひ然んじょ
...
...
松本北司
Copyright.comichについては、そのために2018年6月15日(水)までの
雑誌42537-55
SBN978-4--O6-361855-6
C9979、4552E(0)
講談社
定価:本体552円(税別)
9784063618556
1929979005528
マレ
もし、ボルドは
ふ
講談社
1855
...
三十
大丈夫です
詳しくは
...
...
松本光司
俺は彼らが
三十
三十
...
ひかんじょうじゃんとして
ひがんじま
...
講談社
松本光司
真
本光司
オレ
...
三十
第二百九十二は
第二百九十三浦
第二百九十四話
第二百九十五話
第二百九十六話
チャワーマー様
隊、長
環境によって
だ
第二百九十七話「まり子のおもちゃ
変わってきまし
そういえば、それはそういえば、
第二百九十八話
第二百九十九話
第三百話
第二百一括
第二階二階
はい
は、ははは、
梁の上
まり子の追撃
閏質
化けの皮
雅を倒して
さあ
言うんだ
ケンちゃんの
仇を討つ!!
雅は
どこにいる
こっこの村の
北のはしに
建っている
五重の塔で
休んでおられる...
五重の塔!!
そこに
よし
チワワ様
ああ、ああぁぁぁっ、んっ、はぁっ...
第二百九十二話
オイ
隊長!
雅が
いるのか!!
そこに行こう
あの...
私はこれで...
へへへ...
失礼して...
今すぐ
その塔まで
案内
するんだ
そんな...
私が...
ですか...?
かなり
奥に行くな
辺りは木ばかり
じゃないか
潮の香りが
する
海が
近いのか?
あれです
あの
塔です...
え
なんて場所に
建っているんだ...
あんな所に
雅がいるってのか?
はい
最上階で休んで
おられます
最上階...
あそこか
あそこに
雅がいる!!
では
私はこれで
失礼を...
へへっ
話が嘘だったら
困るからな
お前から先に
塔に入るんだ
...えええ
どこへ行く
隊長
ひいっ
落ちるうっ
!
なんだ
お前たち!!
ここは立ち入り
禁止だぞ!!
!
あれは
昔見た
雅用の駕籠だ
今雅様が塔で
休んでおられる
何人もこの島へは
立ち入り禁止だ!!
なるほど
お前の
言うように
確かに雅は
ここにいるようだ
へい
ン?
なんだ
あの入り口
の扉
外から
かんぬきが
かかってるぞ
まるで中から
何かが出て来るのを
封じ込めている
かのような...
普通鍵は内側に
かけるものだろ
!!
助けてくれェェ!!
!!
なんだ!?
どうした!?
駄目だ!!
こんな雑魚じゃ
あの人間に
太刀打ち
できない!!
みやび
雅様アァァァ!!
!!
雅様助けて
ください!!
今すぐ
そちらに
参ります!!
ばっ
ハカ者!!
この扉を
開けては危険だ!!
!!
お主も
護衛隊長なら
でも
そのくらいの事
は知っておろう
でも
中には
雅様のペット
チワワ様?
こりゃまた
弱そうだな
チワワ様が
おられるんだぞ!!
!!
うわあああ
どけっ
アイツ
なんてバカだ
ああ
信じられん
雅様ァァ
!!
手!?
中から大きな
動物の手!?
うわあああぁああ
...
それは...
...
嫌だァ!!
助けて!!
喰わないで!!
ぎゃあああ
あぐっ
がっ
ぎええ
ごかっ!!
くっ
クソチワワ
一体どんな
化け物だ!!
静かになった
奥のほうに
行っちまったか
くっ
あの化け物と
やり合っている
暇はない
なんて凄惨な
喰いあとだ
なんとかやり過ごして
最上階へ急がないと
火の明かりで
化け物に
居場所を教える
事になるか
こう暗くては
仕方がない
うわあああ
悲鳴!?
!!
さっさと
階段を
見つけて
五階まで上っち
まわないと!!
いいいぃい
いいぃいいい
食べないで...
チワワ様...
ぽろ
!!
!!
アイツか!!
あの隊長
まだ生きて
たのか!!
私を
食べないで...
そこに...
例のチワワ様が
いるのか...!?
嫌アア
コイツが
チワワ様!!
第二百九十二話
いた!!
食べないで...
チワワ様...
ぽろ
!!
やばい!!
私を
食べないで...
アイツの
目の前に
雅のペット
チワワ様が
いるのか...?
いいい
ひいいいぃ
...
あはははぁ...
...
第二百九十三話
ウェ
ウウ
なんて
なんて形相の
化け物だ!!
あんな牙で
噛みつかれては
ひとたまりも
ない
フガッ
?
ふえっ?
なんて
気持ち悪い...
首を自在に
回転させて
ウガァ
一体どんな関節
してるんだ
カガガカガ
ひえええぇえ
なんじゃ
こりゃァ!!
どういう事
だ!?
!?
誰だ!?
五重の塔が
何やら騒がしいと
思って来てみたら
そうですけど...ここで
そういえば、
これからは、これまでの
いわゆることがありませんが、いつもお客様の手伝ってきてください
...
村から
吸血鬼が
新たに
来たのか!?
なんだ
この酷い死体は!!
みっみんな
助けてくれっ!!
たっ
隊長の声!!
向こうだ!!
!?
!!
...
こっちに
来る!!
なんだ
この邪鬼
凄い勢いで
息を吸い始めた!!
煙!?
今度は
体内から煙が!!
ガガガ
!!
まずい!!
ポタ
熱い!!
尋常じゃない!!
チワワ様が
熱気を帯び始めた!!
ホタ
この邪鬼何を
するつもりだ!?
いたぞ!!
隊長!!
ご無事ですか!!
うおっ
!!
なんだこの
部屋の暑さは!!
え!?
ひいいいぃ
化け物だああ
皮膚が
焼ける!!
もう
耐えらんない!!
来るっ!!
いっっ、いいんしい
がああぁああ
ぎゃあああぁぁぁ
ああがあ
なっ
うううおお
なっ
火!!
瞬時に
みんな丸焦げに
なっちまった!!
この邪鬼
火を吹きやがった
!!
こっちに
来や
がった!!
くっ
死体を
喰い始めた!!
落ちつけ
冷静に
考えろ
俺の目的は
雅のいる
この邪鬼と
戦う必要は
ない
五階に
辿り着く事!!
このクソチワワに
見つからぬよう
うわあああ
!!
燃える!!
身を隠したまま
上の階に上がっち
まえばいいんだ
頭が
燃える!!
隊長...
ヒイイィイイイッ
出てってやる!!
こんな塔
出てってやる!!
おお
おおおぉ
...
それでも、
...
ぬおっ
急げ!!
鍵をかけろっ!!
チワワ様が
出てくるぞ!!
待ってくれ!!
開けてくれ!!
隊長の俺がまだ
中におるんじゃ!!
なんて事だ
閉じ込められて
しまった!!
そんな
殺生な!!
まぁ出られなくても
俺には関係ない
俺の目的は
雅のいる
五階だ
引き返す気など
毛頭ない
そんな事より
邪鬼の食事中の
今こそチャンスだ
ない
急いで
階段を探そう
ああ、あはははっ、はぁっはぁぁぁっ
ここの部屋
にもない
急がないと
こっちに
気づいて
おかしいな
これだけ探して
見つからないとは
あのクソチワワの
食事が終わっちまう
アイツの炎で
焼け死ぬのなんて
ゴメンだ
オイ
人間
!!
お前!!
隊長!?
上の階に
行けずに困って
いるのだろう
!!
ああそうだ
階段が
見つからない
それも
そのはず
この塔に
階段はない
!!
まぁ正確に
言えば
え?
なんだと!?
隠し階段しか
ないという事だ
この塔は敵が上がって
来れぬよう
そう設計されている
そんな...
それじゃいずれ
あのチワワに
やられちまう...
だが人間よ
隠し場所のわからん
お前にとっては
手も足も出まい
!
ひとつだけ
助かる方法
がある
俺と
手を組むんだ
は?
お互い
死にたくは
あるまい
ここは
助け合おう
じゃないか
第二百九十三話
俺はこの塔の五階にいる
雅を倒しに来た
...
残念だが
この塔の階段は
すべて隠されているんだよ
だが上の階に進む
階段が見つからない
え?
そんな...
それではこの階に
閉じ込められてしまう
隠し場所の
わからんお前には
手も足も出まい
永遠に
見つけられんよ
だが人間よ
ひとつだけ
助かる方法がある
俺と
手を組むんだ
...
え?
苦職隠し階段
第二百九十四話
お互いこんな所で
チワワ様に
喰い殺されたくは
あるまい
二人で助け合って
この塔の最上階に
行こう
この吸血鬼と
組む...
この男
果たして
信用できる
のか?
お前は
雅の護衛隊長だ
そして
俺はその雅を
殺しに来た
もちろん
そんな事は
百も承知
俺たちは
敵同士だぞ
だが
こうなった以上
仕方なかろう
今の私は
出口が封鎖され
この塔から
出られない
助かるには
五階の雅様の所へ
行くしかない
邪鬼がウロウロ
しているこの塔で
最上階まで行くには人間より
あんたの力が必要なんだよ
どうだ?
あんただって
私の案内なしでは
どうしようもあるまい
確かに
自力で階段が
見つからない以上
わかったよ
わかった
組もう
さあ
この階の階段へ
案内してくれ
他に選択肢は
ないのかもしれない
!!
待てよ
人間
「案内して
ください」だろ
ン?
へへっ
へっ
ちゃんと
敬語を使えよ
お前
!!
俺の助けが
必要なんだろ
上下関係を
はっきりさせて
おかないとな
コイツ
いきなり
豹変した!?
しっかり
頭を下げて
お願いしろや
二人が
組むならよ
ぎゃあああぁぁ
!!
キー
いいいぃ
そういう
やあぁぁあああ
ゆ...
許して...
これで関係は
はっきりした
はずだ
はいっ
嫌だな..
隊長
さあ早く階段の所へ
案内するんだ
冗談
ですよ...
こっちです
おう
よし
とりあえず
素直に案内する
ようになった
結構な時間を
くってしまった
チワワ様の奴
そろそろ食事を
終えて
邪鬼のほうは
大丈夫だろうか
俺たちを
捜しているかも
しれない
シッ
この廊下は
さっきチワワ様がいた
場所のすぐ隣
ン
大きな音を
立てては
見つかってしまう
わかった
静かに
歩かないと..
ソロリ
なるべく音を
立てないよう...
このバカッ
何大声を...?
見つかる...
ウウウゥ
!!
痛いよ
落ちてたクギ
刺さったよ!!
ウウウゥ
やばい
気づかれた!!
走って
近づいて来る!!
しいいいぃいい
来やがった!!
壁を突き破って
来やがった!!
グガッ
ドキ
キガッ、
ひィー
喰われる!!
ギギ
ガッ
ウガーーッ
よかった
なんとか
見つからなかった
みたいだ
オイ
隊長
案内を
続けてくれ
吸血鬼に
そこまで隙は
見せられん
......
ぎゃっ
立てるじゃ
ないか
さあ
行くぞ
たっ立てない...
腰が抜けて...
...
たっ頼む...
俺を背負ってくれ...
駄目だ
ひどいっ
鬼よあんたは
鬼!!
ここに
隠し階段が?
ヘへへへ
そう思うだろ
人間よ
別に普通の
部屋じゃないか
ここの柱よ
スイッチ?
そう
一階の仕掛けは
これだけ
最も簡単な
仕掛けだ
だがもし
俺がいな
かったら
お前のような愚民は
この階を永遠に
彷徨っていたはずだ
えばらなくて
いいから
早く押せよ
ぎゃっ
!!
なんだ?
音だけは
凄ェんだけど
..
階段...
本当に
ありやがった
.....
雅は
五階にいる
さあ
行こうぜ
隊長
これで一歩
近づいた
まずは
二階だ
そしてその言葉がありますが、
第三百九十四話
一階の隠し階段を
見つけた!!
雅は五階に
いる
必ずアイツを
倒す!!
登るぞ
隊長
まずは
二階だ
二百九十五話
へへへ
人間よ
二階の仕掛けも
気をつけるんだな
......
なんだ...
よし隊長
三階に続く階段へ
案内してくれ
ウム
一階とたいして
変わらないじゃ
ないか
さっさと
次の階に行こう
へっ
ここは
楽勝だ
へへっ
感謝しろよ
俺の案内でお前は
救われているんだ
うるさいな
時間がないんだよ
ぎゃっ
まったくなんで
コイツはいつも
えばりたがるん
だろう
さあ土下座して
礼を言ってみろ
さあ行くぞ
!!
...
...
なんだ
ここは!!
全面鏡張りの
迷路になってるのか!!
あたっ
ここは
鏡じゃなくて
ただのガラスが
なんて
まぎらわしい
一階は迷路か
なるほど
これは厄介だ
だがこっちには
案内人がいる
大丈夫だ
さあ隊長
先導して
案内してくれ
?
ウム
なんだよ
何を
ニヤニヤして
うおっ
アハハハガラスに
頭ぶつけた!!
!!
面白ェー
くっ
どうやって
そっちに行った
んだよ
俺はこの迷路
全部知ってるんだ
あんたと違って
自由自在なんだよ
いいから
こっち戻って
うん
ちゃんと
案内しろよ
くっ
面倒くせェな。
こんな物っ
嫌だよバカ
悔しかったら
ここまでおいで
えっ
ウソッ
さあ
行くぞ
あぁああ
なんて事を!!
ガラスを
割るなんて!!
えっ
この階は
ガラスでも鏡でも
壊せばそこの罠が
作動して...!!
!!
危ねェ!!
こんな罠がいっぱい
仕掛けてあるのか...
こりゃ無闇に
壊せねェな
ン?
!!
隊長が
いない!!
あの野郎!!
どこへ
逃げた!!
!!
そっちか!!
あいてっ♥
駄目だ
こんな部屋じゃ
どうしようもねェ
完全に
見失っちまった
やばいぞ
こんな所で迷ったら
どう動いていいか
見当もつかねェ
このまま
いつまでも
この迷路を
ちくしょう
あんな奴を
信用したのが
間違いだった
!!
人
彷徨い続ける
はめになる!!
なんだ
この黒いの...
点々と...
アイツの
焦げた皮膚か?
そうかこれを
辿って行けば...
よし
捕まえて
やる
どうだ
人間よ!!
!!
一人になって
身にしみただろう
俺の存在の
大切さをな
だが
助けてはやらん
もがくがいい
苦しむがいい
泣いて俺に
懇願しても
俺を怒らせた
罰だ!!
野垂れ死に
しやがれ!!
もう許しては
やらんぞ!!
うっひゃああ
今度こそ
本格的なお仕置きが
必要らしいな
ひえええぇ
そんなああ
ぎゃあああ
ぐっ
いやあああ、
ごめんなさい...
もうしません...
これ以上
手を焼かすな
冗談です...
ホント:冗談...
わかったら
案内しろ
こっちです
ああ
まったくとんだ
時間のロスだ
しかしこの鏡の迷路は
確かに気分は
悪くなるけど
雅の奴が
果たして
この塔の二階を
こんな簡単に
通してくれる
だろうか?
そこまでひどい
仕掛けじゃない
!!
どうした
隊長
!!
この音
やっぱりそうだん
しまった
この階やばいぞ!!
アイツが
いたなんて!!
なんだよ隊長
じっと聞いて
みろよ!!
まりをつく
音が聞こえる
だろ!!
まり?
何が
やばいんだよ
なんかボンボン
聞こえるけど...
これが
まりをつく
音なのか...?
そう!!
ああどうしよう
殺されちまう!!
アイツがこの階を
守っていたなんて!!
なんだよ
・
アイツって
誰だよ!!
女の子...
え?
大きな目の
女の子よ...
まりをいつも
持っているから
みんな
まり子って
呼んでる...
女の子?
まり子?
何を恐れる
事があるんだ?
ねェ...
!!
少女の声だ!!
そこに
誰かいるの?
ねェ
ひいいいぃい
もう駄目だ
こっちに来る
カッソ
なっ..
なっ..
なっ
なんだ
コイツ!!
ねェ遊ぼ
まり子と
遊ぼ...
アハハハヘハハ
...
アハハハ八八ハハ
第二百九十五話
いいいぃ
こっちに来た!!へ
カッンッ
なっ
ねェ遊ぼ
なっ
ポンッ
ホンッ
まり子と
遊ぼ
第二百九十六話
腐った卵
そうですようになりました
アハハハヘハ
アハハハヘハハ
ししし
なっ
ししし
なっ
なんだ!!
コイツが
塔の二階を
守っている
なんだ
この化け物は!!
「まり子」と
呼ばれる少女
なのか?
うれしいわ...
この塔に二人も
遊びに来てくれる
なんて...
まり子様っ!!
私は吸血鬼
あなたの
仲間です!!
ポ
雅様は
コイツはともかく
どうか私の命だけは
お助けください!!
この階に来た君はすべて
私の好きにしていいと
言ってくれた
だから
二人とも
私のおもちゃに
なってもらうね
そんなあああぁ
なんだ?
ちょっと臭うぞ
カッシッ
ン?
ひいいい
卵の腐った
ような
臭いが...
来ないで!!
カッ、
嫌あああぁぁ
来ないでェ!!
見逃してください
確かに
不気味な
敵ではある
だが
人間サイズだ
恐れるほど
強い奴には
見えない
よし
スッ
それ以上
寄るな!!
ばっバカッ!!
そんな物しまえ!!
そんな物
しまえ!!
!!
まり子様に
歯向かう
なんて!!
なんじゃ
こりゃ!!
たたっ
斬るぞ!!
コイツ
大きくなった
ひゃあああぁぁぁ
そんな
マジかよ
くあっ
しまった!!
捕まっち
まった!!
抜けらんねェ
おいしそう...
うわあああ
やめろっ!!
喰うな!!
喰うな!!
痛っ!!
へ?
え?なんだ
まり子...
なんだ!?
何が起こっ
たんだ!?
小さいまま...
だぞ...
今のうちに
逃げるよ人間!!
一体
どういう...
いいから
早く!!
死にたいの!?
わかった!!
どうやら追いかけて
来ない...
ひとまず
安心...
どういう事だ?
まり子が急に
大きくなったと
思ったらすぐに
元に戻ったぞ
幻覚だ
え?
まり子様は
催眠効果のある
息を吐ける
かかった者は
眠りながら
幻覚を見るんだ
幻覚...
ハア
そうか
あれは幻覚
だったのか
幸いあんたは
軽くかかった
だけだから
あの程度で
目が覚めたんだ
ほとんどの場合
催眠にかかったら
終わり
あ...
そのまま
捕まっちまって
殺される
あんたも次かかったら
最後だと思った
ほうがいい
そういえばあの時
変な臭いがしたな
卵の腐った
ような...
そう
それがまり子様の
催眠を誘う息の臭い
そんな事より
人間よ
え?
礼はどうした
助けてもらった
礼
へへっ
へっ
俺は
命の恩人だぞ
!!
へへっ
へっ
まあ
そうだな
相変わらず
面倒くさいな
コイツ
助かったよ
ありがとう
なんかお前
初めは自分だけ
助かろうとして
なかったか?
何!!
誤解だ誤解!!
へ
ハハハバハ
そうだろ
そうだろ!!
ようやく俺の偉大さが
わかったか!!
ひれ伏せ!!
まり子と遭遇
した後だと
なんだか
不思議とコイツの
えばりんばが
可愛く見えるよ
よしそろそろ
次の階段に
案内してくれ
みなの者!!
土下座して
俺を崇めるのだ!!
あの女に
追いつかれない
うちにな
よし
こんな所
さっさと
抜け出そう!!
まり子様に
見つからぬよう
忍び足で
歩くぞ
おかしいな
どこまで
行っても
着かないぞ
ここまっすぐで
階段見えてくる
はずなのに
隊長お前
迷ったんじゃ
ないだろうな
なっ
嫌な事言うなよ
もう少し歩けば
着くよ!!
じゃいいけど
俺たちを捕まえて
おもちゃにするって
言ってたけど
それにしても
あのまり子ってさ
ン?
最悪だよ
具体的には
どうする気
なんだ?
あの人は誰かが
本気で泣き叫ぶ声が
大好きなんだ
おもちゃを拘束して
手足を一本ずつ
切断したりして
まり子様に
捕まるのは
この島で一番
最悪な事だ
そいつがわんわん泣いて
命乞いするのを
死ぬまで楽しむんだ
なるほどな
しかし
どこまで歩けば
階段が見えてくんだ
...
おかしいな
まさか俺たち
すでに催眠に
かかっていて
でも道は絶対に
間違えてない
なのに階段が
ないなんて
まるで夢でも
見てるようだよ
まさか
ン?
今歩いているのが
実は幻覚だったって
事はないよな
は?
何をバカな事
言ってんの!!
ん?
...あれ?
あれ?
そういえばずっと
何か臭う...
まるで卵の腐った
ような臭いが...
おかしいな...
なんだか
眠くなって
きた...
どうしよう...
もの凄い眠い...
第二百九十六話
え
ストール
捕まえた...
二人とも
簡単に捕まえたよ
これで
まり子の
楽しいおもちゃが
できた...
まり子のおもちゃ
第二百九十七議
カッシッ
カッソッ
あれ...?
俺
眠って
たのか...?
いや...
眠らされて...
そうか
まり子の息で
催眠にかかって...
ン?
なんだあの..
人形みたいな
物は...
...
こっ
ここは...
ギシッ
まり子の
部屋か...?
手が拘束されて
動けない...
それに
裸だ...
ヒッ
ヒイッ
最悪だ...
まり子様に
捕まっちまった...
ぽろ
俺たちこのまま
拷問され...
苦しんで苦しみぬいて
死ぬんだ......
拷問...
確かに
足元には
その骨には
刃物で切断された
であろう
跡がいっぱい
あった
まり子に拷問されて
死んでいった者たちの
骨があった
あの方は誰かが
本気で泣き叫ぶのが
大好きなんだ
拘束して
手足を一本ずつ
切断したりして
そいつが
わんわん泣いて
命乞いするのを
死ぬまで楽しむんだ
俺はこんな所で
拷問されて
絶望のなか
尽き果てるのか...
逃げられ
ない!!
観念するしか
ない...
ここで死ぬしか
ない...
誰かあああぁ
!!
助けてくれェ!!
誰か
助けてくれ!!
俺はまだ!!
死にたくない!!
こんな所では
死ねないんだ
ハカ!!
黙れ
人間!!
今まり子様は
隣で寝てるんだ!!
起こしちゃったら
すぐ拷問が始まっ
ちゃう!!
すまない...
取り乱して...
もう大丈夫だ......
落ちつけ!!
冷静になれ!!
騒いでも
仕方がない
なんとか
助かる方法を
考えないと...
!!
!!
まり子様が
来る!!
あんたのせいで
起きちゃったじゃ
ないか!!
聞こえる!!
この
まりをつく
音は!!
お客様がお客さまにおすすめですので、
そういうことですが、
それは...
うわああぁあ
ひいいいぃ
まり子が
来た!!
殺される!!
え?
俺たちの前を
通り
過ぎた?
ガッ
ル〜ルル〜しして...?
!!
ううう〜うう~...
ううう~~~
えええ~~~
人間よ
まり子様の
機嫌がいいぞ
楽しそうに
髪を
とかしている
確かに
上機嫌だ!!
だが油断は
できない
コイツは快楽の為に
人を拷問にかける女だ
さあ
なんとか
今のうちに
逃げる方法を
考えないと!!
なんだ?
あの死体のほうを
見ているぞ
パパマママ
パパママ
おはよう
今日も楽しい
一日だといいね
なんだって!?
死体に話し
かけたぞ!!
しかもあれが
両親だと!?
まり子の奴
完全に
常軌を逸して
やがる!!
いいよ
え?
こんなに機嫌がいい
まり子様は初めてだ
今日の拷問は
優しくしてくれるかも
しれないよ
バカ!!そんな
事で喜べるかっ!!
ちくしょう
どっちにしても
助からねェ!!
この縄さえ
解ければ
んァ
ン?
!!
ガラスの破片!?
あれで縄が
切れるかもしれない
くっ
届かない!!
ギリッ
あと
もう少しだ
んぐっ
クソっ
これしか
ないんだ!!
これが
今ある唯一の
希望なんだ!!
頼む...
届いて
くれ!!
!!
新しいおもちゃが
二つも手に入って
フフフ..私は
とても上機嫌
さあて
どっちで
遊ぼうかしら
第二百九十七話
五重の塔の二階の主
まり子に捕まってしまった
それでもいいのですが、これからも
駄目だ
「タッ
縄が
ほどけない
ヒイイィイ
殺されるゥゥ
最悪だ
まり子様に拷問されて
まり子様に接居されて、嬲り殺しにされるゥ!!
逃げ出す
方法がない!!
さあて
どっちで
遊ぼうかしら
お遊戯
第二百九十八話
しかし、いいじゃない
殺される!!
この
イカれた女に
殺される!!
こんな所で
ドキッ
俺はやめてくれ!!
勘弁してくれェ!!
フフフッ
どっちに
しょうかな?
人間のほうから
先に殺して
くださいィィィ!!
あれ?
俺は死ぬのか!?
どうしたの
人間
あなたも
命をい
しないの?
ふざけんな
お前なんかに
遊ばれてたまるか
!!
なっ
!
なんてバカな
奴だコイツ!!
この期に及んで
まだ盾突くとは!!
いやでもいいぞ!!
もっと軽口たたいて
嫌われてくれ!!
そうね...
恐怖に
呑まれるな!!
呑まれたら
コイツの
思うツボだ!!
ちくしょう
まり子様ぜひ
この生意気なガキから
痛めつけてください
ビビるな!!
クソ女
拷問するなら
してみやがれ
お前なんかに
命乞いなど
するものか
いいね!!
最高!!
さあまり子様
コイツのへらず口を
たたっ切ってください
ぎゃああ
あぁああ
へらずロは
お前よ
私は耳障りな大声
大嫌い
!?
痛い痛い!!
いやあああ
人間
!!
この吸血鬼の
ジジイから遊ぶわ
でも悲鳴は
いいわね
ハーー
とても
セクシー
んーー
あんたは後の
お楽しみに
とっておくよ
そんなっ、
ちょっと
待っ.....
あなたにも
同じ描問
するから
期待して
待っててね
よく見て
いてね
本物の
絶望を
見せてあげる
ギャア
ぎいい
挿イイ俺の足があ両足がすあああ
俺の足があ
両足がああ
痛いょ痛いよ
もう許して
フハハハンハハ
もっと泣いて
耐えらんないよ
ももう許してください
何を言ってんの
まだ始まったばかり
もっと命をいき
してよ!
まり子様
助けて...
ああ...
いいわその声...
!!
お願いします...
どうかお慈悲を...
とても感じる...
濡れちゃうわ.....
ああっ...
あああぁ、
いいわ...
もっと...
切り刺んじゃう...
この女!!
本当に悲鳴で
濡れてやがる!!
最悪だ!!
くっ
ぎゃあああぁあぁぁぁ
ああ嫌だよ
ペニスが...
俺のチンコが
なくなっちまった
しびれる......
...
痛いっ
嫌だ...
痛い痛いっ
もう...
殺してくれ...
...
とても
甘美な快感......
頼むから
殺してください
.......
隊長...
早く
楽にして...
ぐっ
ちくしょう
オイ女!!
もういいだろ!!
早く殺してやれよ!!
アヘハハハ
くっ
ここからが
楽しいのよ
嫌あああぁぁぁ
確かに
まり子のお遊戯は
容赦なかった
必死で目を
つむっていても
隊長の叫び声だけは
耳から入ってくる
ああぁああ
痛い痛いっ
もう嫌だ嫌だ
死にたいよォ!!
殺してくれェェ!!
やめてくれ
それ以上悲鳴を
聞かせないでくれ
もう隊長は
身体の半分以上が
頭がおかしく
なっちまう
肉片に
なっていた
殺してくれェェェ!!
あへあヘあへっ
痛い痛い嫌だァ
くっ
やタ
嫌ああ
死におい死にたいよォ
駄目だ!!
止まら
ない!!
膝の震えが
止まらない!!
ン
そうか
!
フフッ
フフフッ
ついに恐怖を
抑えきれなく
なったわね
そっ
そんな事
ねェよ!!
今までのおもちゃは
みんなそうだったわ
強がっていても
震えが止まらなく
なったら終わり
すぐに
その仮面が
はがれて
以死で命乞いを
始めるのよ
くっ
うぎゃあああ
ちくしょう
いやあああぁ
怖ェ!!
自分の番まで
もう少し待っててね
人間さん
どうしようも
ねェ!!
このまま
理性を失っち
まいそうだ
すぐに
俺の番がくる
隊長と同じく
俺はここで
惨殺される
耐えらんね!!
ケンちゃんの仇を
討ちに来たのに
俺は
こんな所で
死ぬのか!!
いや...
そうだ
ケンちゃんなら
こんな事で
諦めたりはしない
アイツは諦めずに
必死でユキを助けた
ケンちゃん...
目的を達成した
じゃないか
こんな所で
諦めたら
あの世で
ケンちゃんに
会わす顔がねェよ
この両手だ
この手が吊られて
いるせいで
身動きがとれないんだ
!!
天井...
梁?
この部屋
天井裏があるのか?
うまく
天井裏に登れば
いける!!
この縄を
つたって
手が吊られた
状態から
自由になれる!!
そうなれば縄を
噛み切るなり
なんとでも
なる!!
ぎゃああぁぁ
助かるぞ
ケンちゃん
希望が
見えてきた!!
があああぁぁ
振り向くな!!
まり子!!
...
それではないのですが、
このまま
登り切る!!
第二百九十八話
第二百九十八話
ノギャアっ
アハハハ
猫間は
楽しいわァ
ギャッ
急げ!!
生き物を切り刺む時の
快感は格別.....
早く天井へ
登るんだ!!
第二百九十九話
まり子に
気づかれない
うちに!!
アイツに見つかって
引き降ろされたら
もう俺が助かる
見込みはない
くっ
急がないと!!
ン?
両手が縛られて
いるせいで
うまく
登れない
さっさと天井裏へ
行くんだ!!
え?
人間...
お前...
隊長!!
隊長と目が
合っちまった!!
頼む隊長
変に騒が
ないでくれ!!
ぎゃあああぁぁぁっ、
くっ
たっ
助けてくれェ!!
人間っ!!
俺を見捨て
ないでくれェェ!!
やばい!!
そういうことですから、ここで「生まれた」
フフフ
どうしたの
いきなり
まだ大声を出せる
なんて元気ね
さすが吸血鬼
たっぷり
楽しめるわ
ひいいいぃいい
ぎゃあああぁ
アハハハヘハアノノハ
感じるー!!
よかった...
まり子に
気づかれてない
天井裏で
縄を解いたら
わかったよ
隊長
あんたを
助けに戻る!!
よし
天井に
ついた!!
ロープを
持って
梁の
上へ!!
ふんっ
プロジェクトの
いいぞ
両手を
上につけた!!
ざざざぎ
よし
どうしよう
助かった
登り切った
どこに行くの
私のおもちゃ
...
フつフフ
引き摺り
降ろしてあげる
うわあああぁぁ
...
この手を
放したら
終わりだ!!
なかなかの
力ね
ステキは
当たり前
だ!!
何があっても
放すものが!!
!!
なんだ?
冷たい物が
足に...
この右脚を
切断しても
ステキなままで
いられるかしら
そんな
そんっ
やめてくれ!!
うわあああ
やめてくれェェ!!
ぎゃっ
この
クソジジイ!!
死にぞこないのクセに
私に歯向かうなんて!!
隊長?
まさか助けて
くれたのか!?
助かった!!
よしっ
隊長に
救われた!!
ふんっ
きゃあ
早く
登れ!!
サンキュー
隊長!!
んがっ
よし!!
立てたぞ!!
急げ!!
噛み
切るんだ!!
日本で
あの人間...
こんなに活きのいい
おもちゃは初めて...
いいわ...
楽しくてまた
濡れてきちゃうわ
『ん
実際にそれは、
...
...
くっ
かたくて
噛み切れない!!
アヘハハハ
第二百九十九話
アヘハハハ
この島で
一番残酷な女
なんとか天井裏へ
逃げ登った
ものの
まり子に
捕まった
おまえはお兄ちゃんのことをしていました。
それはそうですか
...そうだなんですか
...
両手を縛った
縄がほどけない
ちきしょう!!
噛み切れ
ねェ!!
!!
...
急がねェと
まり子が
追って来ちまう!!
それでも、これまでの
第三百話第二百百話
まり子の追撃
なんて事だ
アハハハ八ハハ
もう上がって
きやがった
アハハハ!!
アハハハ
アハハハ
くっ
私からは
逃げられないよ
その縄は歯じゃ
絶対に
切れないもの
熊だって噛み切れ
なかった丈夫な縄よ
!!
私のおもちゃ
なんだから
素直に私の病科を
味わうのよ
さあ
観念して
あああなたを
切り刺む事を
考えると
股間がしゅくじゅく
してきちゃう
ぐうっ
ハァ、
ちくしょう
どうしよう
この
化け物め!!
どうすれば
いい!?
うおっ
手を縛られたまま
落ちたら最後だ
危ねェ!!
え?
まったく身動きが
とれなくなる
そんなことを言うのはなーなんですけど...ありがとうございますから
...
...
そういうことですが、
...お前はそうだった
ここまでですから、
ぐわっ!!
投げ
やがった!!
やばい!!
アハハハバハ
危ないわよ
!!
落ちる!!
梁に
飛びつけ!!
ごあっ
胸を強く
打ったが
ゴホ
ゴホ
ゲホッ
!!
大丈夫だ!!
こらえた!!
捕まえた
ああ楽しみ
うわあぁあああぁぁ
このおもちゃで
早く遊びたいわ
アハハハヘハハ
アハハヘハハハ
人間...
ついに捕まって
しまった...
どけっバカ女!!
やはり
まり子様からは
誰も逃れられない
のか...
!!
ぎゃああ
パッ
ざけんな
お前なんかに
捕まってたまるか
なっ!?
なっ
まり子様を
蹴っ飛ばすなんて...
アイツなら...
もしかした
ら.....
凄い...
なんて奴...
あの人間...
そんなの
見た事ない...
そういえばそうですね。
そうだなぁ...
...
まり子の奴
刃物を
持った!!
なるべく無傷で
捕まえたかったけど
暴れるから
仕方ないわね
どうするんだ
人間...
ついにまり子様は
武器を持ってしまったぞ
縄が
ほどけないなら
いいさ
少なくとも
俺の両足は自由だ
......
このまま
戦うまでだ
まともに戦えば
あんたなんかに
負けねェよ
来い
まり子
返り討ちに
してやる
なるほど
暴走する
おもちゃは
完全に
壊さなきゃ
駄目みたいね
ン?
!?
卵の腐った
臭いがする...
...ここまではないので
そういえば、
!!
まり子様は
まともに戦う気
なんてない!!
やばいぞ
人間!!
罠だっ!!
自分の催眠息で
幻覚を見せようと
しているんだ!!
ン?
アハハハ
催眠にかかり
始めたね...
!!
なんだ?
視界が
ぼやけて...
さあもう
ボウや
逃げらんない
わよ
よく聞こえねェぞ
まり子の奴
何をモゴモゴと...
そうね、じきに
あなたには私が
自分が一番
信頼している人に
見えるはずよ
くっ
どうかしら?
え?
お前...
兄貴...
どうして
こんな所に...
人間!!
目を覚ませ!!
それは幻覚だ!!
明
元気そう
だな
マジかよ
.....
兄貴...
第三百話
兄貴...
第三百一
どうして
こんな所に...
人間!!目を覚ませ!!
そいつはまり子様だ!!
幻覚に
騙されるな!!
ナッ
明
元気そう
だな
マジかよ
.....
兄貴...
兄貴...
待ってくれ!!
止まれ!!
なんだよ明
どうしたよ
それ以上
近寄るなっ!!
ありえねェ
こんな事
ありえねェ!!
誰だ
貴様っ!!
兄貴が
こんな天井裏にいる訳
ねェだろ!!
どうしたん
だよ明
誰かが
変装してんだ!!
近寄るな!!
姿だけじゃない
兄貴の喋り方
兄貴の
だが
どう見ても
兄貴だ
兄貴の
立ち居振る舞い
息づかい
なんだよお前
訳わかんねェぞ
疲れてん
のか?
そうだよな
さすがに
疲れるよな
ン?
何から
何まで
完全に
兄貴だ!!
お前は今まで
誰にも甘えずに
ずっと一人で
戦ってきたんだ
辛かったな
よく頑張って
きたな
あっ..
兄貴...
くっ
ふざけんなっ!!
そんな事言ったって
信用しねェぞ!!
もう
いいって
たまには
俺に甘えてみろ
俺がここから
助け出してやる
さあ
この手に掴まれ
そんな...
信じたい
この兄貴を
信じきって
しまいたい
もしこの兄貴が
本物だったら
どれだけ
素晴らしい事か
...あああぁぁぁああんんん
それでも、これからの
それでも、
それはそうですが、
そして、それはそうですね。それじゃないですよね。これまではないのですが、
いや、そんなことをしていたのですが、
この時期は、
それでも、
あっ
兄貴..
いいの
かよ...
駄目だー!!
人間ー
'1
そういうことで、
これからは、
それでも、
そういうことで、
それでも、
そういうことですが、
...
それではないですが、
それでも、これまでも
...
これまでは、
いや、そんなことはないのですが、
...そうですか
...
それはそれだけではないのですが...
いいですから...それはそれではないのですが、この時期を見たことがありません
いや、そうだなぁ。そういうことですから、
いや、そんなことをしていたのですが、
...
そういうことですが、これまでは
はっ
それでも、これまではないでしょうか。
...そうだなぁ。それは
それでも、これからも、
それはそうなんですか
それでも、それはそうですが、
それは、それではないのですが...
...
そうですね。それはそういうことですが...それではないでしょうか
そうですね。それはそうだけど、
それでも、
...
...
...
...
それはそういうことですが、
それでも、
...
それでも、
それでも、
それでも、
...
...
そういえば、それはそうですが...
それは、これまでの
...
手なんか
つないだら!!
そのまま両手を
切り落とされるぞ
正気に戻れー!!
これからのお客様において、
そういうことですから、それでも
...
しかし、これからの人がいるのではないのでしょうか。それはそれだけでもないですが、
..
それでもそういうことはありませんが、これまではないのですが...
しかし、ここにいただきましたが、こんな時間がありますが、
いや...ここまではないのですか
...
...
......
...
ノがああぁぁ
!!
!!
どうしたんだ!?
もしや催眠が
解けたのか!?
すまん
兄貴
疑ったわけじゃ
ないんだ
なんとなく
はねのけ
ちまった...
まさか...
ありえない...
もう
駄目か..
.....
もう駄目か...
ジジイよ
なんてこった!!
完全に
信じちまった!!
へっ
人間なんて
弱い生き物よ
今私は
...催眠で姿を変えて
見せているだけ
つまり55覚の
兄貴とやらは
この坊やの
望んだ通りの言葉を
ロにしているの
あとはこの人間が
勝手に妄想して
会話をしているのは
...
そうするとね
今までの人間は
みんな
同じ
とんだ
甘えん坊でしょ
そのうち私の
催眠の効果で
自分を認めて
励ます言葉を
言わせ続けるのよ
よくやった
頑張ったってね
人間なんて
そんなものよ
眠気に
変われる
まるで天国にでも
いるかのような
安らかな顔で
もちろん自覚めたら、
地獄だった事を
思い知るんだけどね!!
スヤスヤと寝息を
たて始めるわ
アハハハッハハ
駄目だ!!
寝るなっ!!
アハハハ八ハハ
何を言ったって
もう無駄!!
なんだ
...?
急に
眠気が...
起きろ!!
聞こえない
わよ!!
大丈夫か
明
ここで少し
眠るか?
いいぞ
敵が来ないよう
見張っててやる
そうか
すまないな
バカー!!
目がもう
『ハ
開いて
られない
このまま
グッスリと
眠りてェ...
起きろー!!
死ぬぞー!!
なァ兄貴
最後にひとつだけ
聞いていいか?
ン?
たとえば
なんだけど
もし俺が
吸血鬼になったら
......
殺すのか?
なんだよそんな事
今どうでも
いいじゃねェか
それより
ハーーー
駄目だ!!
答えてくれ
兄貴!!
それを聞かなきゃ
安心して眠れねェんだ
なんでそんな質問に
こだわるんだ?
何聞いたって
自分が望んだ答えを
言うだけだろ
ハ
何言ってんだよ
お前には傷ひとつ
つけねェよ
俺が命がけで
守ってやる
!!
!!
ちくしょう...
なんだ!?
涙!?
聞きたく
なかったよ
そんな言葉...
!!
本物であって
ほしかったよ...
なっなんだよ
お前!!
何!?
兄貴はそんな
甘い事言わねェ
んだよ
もう
騙されねェ
何を根拠に
そんな事!!
兄貴は常に俺に
言い続けたんだ
吸血鬼化した者は
すべて殺せ
たとえ肉親で
あってもだ
兄貴は俺が
吸血鬼化したら
躊躇なく殺すだろう
第
それが俺たち
兄弟の約束なんだ
さあ
正体を現せ
まり子
兄貴の物真似は
もうおしまいだ
なっ
化けの皮
凄ェ!!
第三百二話
なんだと!?
アイツ
まり子様の催眠を
解いたってのか!!
そんな...
そんな
バカな...
ありえない...
ありえないわよ...
私の50歳が
見破られるなんて...
凄ェぞ!!
やはり俺が
見込んだとおりだ!!
いや人間!!
まだお前は
私の旅中だ!!
その証拠に
今でも私の姿が
お前の兄貴に
見えているはずだ!!
ヒキッ
ピキッ
...
見える...
貴様の
化けの皮が
!?
剥がれるのが
見えるよ
嘘だっ!!
そんな事
ありえない!!
今まで
誰にも
私の術が
破られる事など
破られな
かったんだ!!
ありえない
んだ!!
ハ
見えたぞ
そんな...
そんな.....
丸見えだよ
まり子!!
なんて事
だ...
完璧なはずの
私の術が...
お前の幻覚は
完全に解けたぞ!!
なんて奴...
この男...
今までの
おもちゃとは
...
格が
違う...
ハァ
...
いいぞ!!
そのまま
まり子様を
倒してしまえ!!
いやでも
大丈夫だ
!!
私には
武器があり
アイツの両手は
今縛られている
私の圧倒的
有利は
変わらないわ
!!
死ねェェェ
くっ
...
速ェ!!
当たり前よ!!
伊達に長い手
してないわ!!
手を
...
これからは、
...
それでも、
それでも、
お客様のお客さまにおいておりますので、
...
手の縄をなんとか
ほどかないと
ぐっ!!!
...
!!
それでも、
柱!?
それではないのですが、
よし!!
隙あり!!
あああおおお
やばい!!
追い込ま
れた!!
つられ
やがった
ニヤッ
え?
笑った!?
この太刀が
チャンス!!
ここだ!!
この
高さだ!!
...
...
オ
オ
やった..
ようやく手が
自由になった..
まり子様に縄を
切らせるとは...
なんて...
なめるなっ
人間ごとき
がァ!!
うあああぁぁああ
...
おおおーっ!!
ギャッ
...それでも、
...
おまえられる
それでもそういうのは、
そういうことですが、
...
今度は
こっちの番だ
さて
まり子
これからのサイトでは、
そうだな...
...
...
第三百二話終
ギイイイ
ギイイイ
慶岸貴
巻子
形勢は逆転し、
ついに反撃の狼煙を上げた明!
気にまり子を追い詰める。
そして、彼女の悲しい過去が
明らかになる
2010年春発売予定!!
予価:五八〇円(税込)発行ノ講談社
第42号、第49の掲載力を収録しました。
〈ヤングマガジン2009年第35号〜第39号、第42号〜
淡なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入
いただいた個人情報を含めて「著者にお渡しすることがあ
リますので、あらかじめご了解のうえ、お送りください。
ヤンマガKC係
講談社「ヤングマガジン編集部
東京都文京区音羽2ー12-2
〈郵便番号]12|8001
感想をおもちになりましたか。
編集部ではこの本についての読者の
みなさまのご意見をおまちしています。
このつぎには、どんな作家のどんね。
漫画を読みたいとごお考えですか。「ヤン
マガKC」にしてほしいと思う作品があ
りましたら、「読後の感想」とあわせて、
左記あくに、どしどしお知らせください。
あなたは、この本を読んで、どんな
印刷所図書印刷株式会社
製本所株式会社国宝社
◎松本光司2010年
本書の専門規写コビーは第作権法上でこの例外を除き、禁じられています。
発行所株式会社講談社
東京都文京区音羽2ー12-12
郵便番号・11218001
電話
著者松本光司
発行者五十嵐隆夫
定価はカバーに変示してあります。
010年1月6日(第1副発行
ヤンマガKC-
彼岸島30
落子本・乱十木は購入書店名を明記のうえ、小社業務部あてにお送りください。送料
小社資料にてお取り替えいたします。電話の5585-880。なお、この本についての
お問い合わせは、ヤングマガジン獅集部あてにお願いいたします。
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編集部(03)539513401
販売部(03)539513608
壽菁言炎社
Printedin,Japan