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Instructions:
雑誌、42537-96
SBN978-4-106-361896-0
29979、¥552E(0)
講談社
定価:本体552円(税別)
ワフ84063618989
192997990005528
...
私たちがんじょ
しかし、
...
ひがんじゅ
ファイナーの
松本北司
する
オレが
ドキド
...
ミ
講談社
ピ
いいかんじま
えっ
...
...あ、あ、はっ、はぁっ、10:12:11:09:
梁の上の攻防
それでも、
第二項以下
ああ、そうか。
それでも、
そういえば、
我がくこの
萱戦布告
まず、LICと
鉄剝製
...
第二次世界の
ああ、そういう
第三百十五
第二、第一十二条
メニューそう言って、
フェストは
これ
まり子
覚悟は
できているな
凄ェ...まり子様を
パンチ一発で
吹っ飛ばした...
あの人間...
なんて強さだ
..
止めを
刺してやる
出しの
このクソ
おもちゃめ...
もう
許さねェ...
ふざけるな!!
人間になめられて
たまるか!!
!!
...
注射器!?
のうりゆうさん
濃硫酸入り
注射器
これも
挨拶で使えば
楽しいのよ
!
みんな激痛に
もだえながら
溶けていくのよ
貴方の死に方に
ぴったりでしょ!!
らえっ!!
まあああ
全部
投げやがった!!
注射器の素材は
ガラスか!?
!!
下手に撥ね除けたら
割れちまう!!
バハハハッ
その足場でよけれるもの
ならよけてみな!!
ひいいいぃい
来た!!
はっ
ありえない!!
上半身だけで
かわすなんて!!
なんて
瓦射神経なの!!
ラストの
一本!!
凄ェ!!
針の所に
当てた!!
あぎゅ
熱い熱い
溶ける
溶けるウ
スマホああわあ
ちくしょう
人間め!!
2人間よ!!
ボクッ
ボタ
よっ
やった...
ついにまり子様を
倒した...
ちくしょう...
ピク、
許せねェ...
人間のクセに...
人間ごときが...
殺す...
殺す...
絶対に
嬲り殺す...
り殺す...
ん
卵の腐った
臭い!!
やばいぞ人間!!
また幻覚を
見せるつもりだ!!
来ないで...
来ないで
明...
ふんっ
無駄な
抵抗を
もう騙され
ねェぞ
やめてくれ!!
もう
許してくれよ
お願い
これ以上
いじめないで!!
ったく
幻覚とはいえ
仲間を斬るとは
なあ
胸クソの悪い
頼むよ明
見逃して
くれよ
ゲッ
...
観念しろ
まり子!!
これで
止めだ!!
観念しろ
まり子!!
これで
止めだ!!
情報
第三百四条
殺ったか!?
さすがにまり子様でも
これは生きては
いられまい!!
くう.....
!
ポタッ
ぎいいいぃぃ
あああぁぁ
殺される
ものかー
嫌だ!
ばた
こっちに
来るなッ!!
立ち上がれば
しないものの
まだ動けるとは
ふざけるな
死ぬものか!!
たいした
生命力だ
私は単なる
吸血鬼じゃない!!
吸血鬼に
止めを刺すには
やはり首を刎ねるしか
ないのか
私は
アマルガム!!
...
選ばれ
吸血鬼よ!!
アマルガム?
そうかお前は
吸血鬼の混血種
斧神と同じ
って訳か
なるほど
思えば姿も
斧神の素顔と
似ている
死ねるか!!
私は雅様に
忠誠を誓って
こんな姿になったんだ
こんな所で
死ねるかア!!
!!
こんな所で
死んでしまっては
あのお方に
申し訳が
立たな
雅か...
立ちやがった
まり子様...
あの傷で
まだ戦えるって
のか...?
そうよ
...
よっぽど雅に
惚れてた
みたいだな
あのお方は
私が唯一
心を許した男
喜んでアマルガム
にもなったわ
え対するあの二人を
めった斬りに
してまでね!!
雅様の為なら
なんだってできる
二人?
そういえば
この二体の死体
よく見ると
この死体...
二体とも
細切れにして...
まり子は両親だと
言っていた
あとで縫い合わせた
あとがある...
そうよ!!
パパもママも
殺しちゃった!!
私の雅様への想いの
邪魔をするからよ!!
わかった!?
私は雅様に心酔し
すべてを
捧げているのよ!!
なんてこった
完全に
いかれてやがる!!
俺は奴を
倒しに来た
!!
残念だが
お前の捧げたものは
今日ですべて
無駄になる
!!
お前の大好きな
クソ雅を...
みやび
たたっ殺しに
来たんだ
ンズ
アイツは
人間の敵だ
すべての
悪の元凶だ
絶対に生かしては
おけない
貴様ッ
なんて奴なんで奴!!!
11:0
殺してやる...
殺してやる...
!!
!!
...
へ間め、
...
たいした情念だな
動ける
どころか
立ち上がって
戦おうとするとはな
私は...
!
私は
生まれた時から
ひどい
まぬけ面
目も当てられない
ほどの醜女だった...
だからみんな
私を馬鹿にして
笑いものに
した...
そしてそれは
吸血鬼になっても
同じ
常に...
嘲りの対象
じゃあ
みやび
雅様だけは
違った
あの人だけは
私を他の人と同等に
扱ってくれた
そんな事は
生まれて初めて
だった
だからあの人は
私の一番大切な人
ゆるがないわ
あんたなんかに
手出しさせない!!
そんな事が...
あったのか...
殺して
やってる!!
悲しい女
まり子
だが手加減は
しない
さらばだ
ギャアアァァァ
やった...
ついにこの男...
やりやがった
倒したぞォ!!
まり子様を
倒したぞ!!
これで
片づいた
先に
進もう
やった...
ついにこの男...
やりやがった...
倒したぞォ!!
まり子様を
倒したぞォ!!
ポタッ
さらば
まり子
なんだよ人間!!
ン?
どこ行く
つもりだ!!
ちょっと
俺たちの服を
捜して来る
まさか捨てちゃ
いないだろ
お
あった
よし
これで少しは
人間らしくなった
五〇一ワクチン
も無事だな
危ねェ
危ねェ
さて
アイツの服は
どうしよう
隊長の奴あの身体で
服着れんのかな
まー応
持ってってやるか
切断されて
下半身ほぼねェからな
オイ
服あったぞ
え...
隊長...
オイ
隊長!!
返事しろよ!!
なんだよ
お前
まさか死んでんじゃ
ないだろうな...
マジかよ...
隊長...
確かに
吸血鬼とはいえ
ホタ
ボク
かなりの深手を
負ってたからな
...コイツ
敵だったけど
何度か
助けあったし
いざ死んじまうと
寂しいもんだな
さて
行くか
待てー
置いてくな!?
隊長!!
ひどいよ
鬼よ!!やっぱり
あんたは鬼!!
一緒に雅様の
所に行くって
少しうたた寝
してただけで
置いてくなんて!!
約束した
じゃないの!!
バカ!!
死んだかと
思ったんだよ
早くこの
ロープを切ってよ
自由に
させてよ!!
無駄に悲しませ
やがって!!
しかし
どうしようか
お前
服も着れない
だろうし
何か私の身体が
入る物ないか?
一緒に行くったって
歩けないだろ
それで
おぶってくれよ
えー
マジかよ
俺が背負うの?
あ
カバンがあった
これいいな
早く入れて
うわー
面倒くせェ
よっ
うん
いいね
快適快商
ったく
なんてこった
こんな厄介な
重荷を背負うはめに
なるとは...
よしっ
これで雅様の所へ
レッツゴー!!
...まあ
仕方ないか
それにしても
ここは一体
?
案内役は
コイツしか
いないしな
俺は最上階にいる
雅を殺しに
どこなんだ?
五重の塔に
来たんだが
二階の鏡の間で
まり子に眠らされ
この拷問部屋に
連れて来られた
じゃんか
もしかしたら
塔から運び出されて
全然遠くに
いるのかもしれない
なんか
じめじめ
しているし
どこかの
地下室かも
しれないな
何言って
るの
ここは
五重の塔の
三階よ
なっ
なんだって!?
造りを見れば
わかるよ
それにホラ
廊下の先に
窓があるよ
確認してみれば
いいじゃんか
窓!!
マジだ...
ここは塔の中...
三階だ...
という事は
フフフ
言ったとおり
でしょ
現在地
鏡の迷路
チワワ様
あと二つ上がれば
雅に会える!!
よし
隊長!!
この階の
階段はどこだ
もちろんだ
でもその前に
やる事がある
案内
してくれ!!
へ?
俺の
切断された部位を
拾ってくれ
俺は吸血鬼だから
うまくすればくっつく
かもしれないし
そうか
いくら雅でも
そんな事
できるのか?
駄目でも雅様に頼めば
治してくれるかも
しれん
...ただ
隊長
ン?
まぁヤボな事は
聞かないが
一つだけ
言っておくぞ
お前は雅に
助けを求めている
かもしれないが
俺はアイツを
殺しに来た
...ああ
わかってる
俺たちが組むのは
五階の雅様に
会うまで
それからは
敵同士だよ
ここを
右
二つ目の扉を
入って!
なんだここは
本がいっぱいあるぞ
ここ
止まって
書庫か?
ン?
...いつの
あった
スイッチ
出た!!
階段だ!!
これを
登れば
やっぱり隊長は
頼りになるな
ガハハハかハハ
そうだろうひれ伏せ!!
ひれ伏すがいい!!
四階だ
最上階まで
あと一つ
もうすぐ
お前のもとに
着く!!
待ってろ
みやび
雅!!
必ず
お前を殺す!!
これを
登れば
五重の塔の
四階だ
最上階まで
あと一つ
待ってろ
誰!!
もうすぐ
お前のもとに
着く!!
必ずお前を
倒してやる!!
あ痛っ
なんだこの
低い天井は!?
駄目だ暗くて
よく見えない
ボッ
確か下の階に
松明があったはずだ
なんだよ
この階
屋根裏
みたいだな
四階は天井が低く
迷路のように
入りくんでいるんだよ
まあ
俺が案内するから
迷う事はないがな
そうか
頼りになるな
隊長は
ウム
もっと尊敬
しなさい
ギッ
くっ
低いなァ
快適
快適
コイツを
背負ってると大変だ
あだただだ
頭すってる
すってる
おっ
ここは立てるぞ
ふざけんなよ
人間!!
首の骨
折るところだった
だろ!!
ぎゃっ
すまん
すまん
気をつけるよ
ン?
あここは
かがんで
入らないと
なんだよ
舌しい苦しい
ふあ
ふあっ
ハックシン
ンギャッ
え
どうした
隊長
口数が
減ったな
ウルサイ
ズキ
お前とはもう
しゃべらない
そろそろ
五階に着くのか?
もし最上階に着いて
雅に会ったら
プイッ
なんだよ
返事もして
くれねェのかよ
俺たちもう
敵同士に
なっちゃうな
......
なんか
寂しいよな
何言ってんだよ
俺は少しもお前を
信頼なんかしとらん
せっかく
仲良くなって
信頼関係も
できたのに
ただ
もし
俺の孫が
生きていたら
お前ぐらいのに
思うぐらいだ
へへ
なんだ
そんなふうに
見てたのか
早く
言ってくれよ
いや
少し背恰好が
似とるぐらいだぞ
なんか
背中の感じで
思い出しちまうんだよ
バカッ
別にどうでも
いい事だ
じゃ後で
肩でも叩いて
あげようか?
おーーウルサイ
この話はもう終わりじゃ
おっと
急だな
この坂
ンギャッハ
あ
ン?
ぶつけて悪い
許してくれ
死ね
ティ
じゃ隊長の
自慢話でも
聞くからさ
こう見えても俺は
水泳はかなりのもの
昔は河童の隊長と
呼ばれたものさ
まァ今でも頭は
河童の隊長だよ
隊長は何が
得意なんだよ
ぎ
ム
俺の特技か?
ムカつく!!
このバカムカつく
!!
なんだここ
変なスイッチ
みたいなの
押しちゃったぞ
ひえー
何やってんだ
バカ!!
これじゃ罠が
作動しちゃうだろ!!
知らねェよ
そんなの初耳:
あああぁ
NEX
ザアァ
あっ
しまった
刀が!!
スポッ
しまったなァ
全然
届かねェ
あと少しで
最上階に行け
たのに...
刀が
この格子の奥に
入っちまった
ン?
ゲホッ
そういや
大丈夫か
隊長?
大丈夫もヘチマも
あるか!!お前の
体重がモロに...
天井は
ガラス張り...
しかし
周り全面
壁だし...
この部屋は
一体なんなんだ?
ここは牢獄よ!!
お前のミスで
閉じ込められたんだ
天井の
ガラスだって
見るからに
ぶ厚くて
到底割れ
「そうにないし!!
お前なんとか
しろよ!!
もう
逃げられないよ!!
時間はあるんだ!!
脱出方法
考えろよ!!
いや
ちょっと待て
よく見ろ
床
濡れてないか?
その
少しずつ
水が動いているぞ
少しだけ坂になって
あそこに水が落ちる
ように設計されて
いるんだ
多分あれは
排水口だ
あの刀を落とした
格子のほうだ
でもさ
人間よ
なんでこんな
密閉された所に
排水口があるんだ?
水の出口が
作られているなら
どこからか
水が入ってくるって
事か?
?
なんだ!?
さっきまで
開いていた
排水口が
閉まったぞ!!
かよ!!
ここは閉じ込める為だけの
部屋じゃなかったんだ!?
水牢だ!!
密室で
こうし
溺死させる為の
場所なんだ!!
リンボの
嫌だああ
もう足もとまで、
溜まってきた!!
しぶきが
冷たいよォ!!
やばいよ!!
助けてくれェ!!
くうっ
雅の罠に
はめられた!!
ファ
どうすれば
ハハハバハハ
脱出する方法は
ないのか!!
いいい
最悪だ!!
第三百七話事水年
ここは水牢
だったんだ!!
このままじゃ
二人とも
溺死
しちまう!!
五重の塔の
四階まで来て
ちくしょう
最上階を目前に
俺は死ぬのか!!
どうすれば
んだ!?
...
いつか
ああぁあ
冷たいよォォ
私が
これが
じゃあ
助けてェェ!!
ウルセェよ!!
黙ってろよ隊長
じゃあ
ひいぃいいい
腰まで水がきたぁ
ギャァギャア
騒がしいと何も
考えられねェだろ!!
もう終わり
だぁあああ
何言ってんだ!!
お前のせいでこんな
目に遭ってんだぞ!!
さあどうなんだ
脱出方法は
思いついたのか!!
駄目だ
真っ白だ
あまあああ
くうっ
はい、
ちくしょう
足がつかねェ
天井
身体が
浮いてきた
ひぃいいい
天井が
近づいてくる
あそこまで
水が溜まれば
その
この天井が
俺たちの
ハンボ
...
俺たちは息が
できなくなる!!
命のリミット
って訳だ!!
なんとか
しろよ人間!!!
こんな所で
死にたくねェよ!!
俺だって
死にたくねェよ!!
でも道具も
何もない状態じゃ
どうしようもねェ
んだ!!
ン?
道具?
!!
何か思い
ついたのか!?
隊長お前
泳ぎが得意だって
言ってたよな
は?
お前の
サイズなら
ドボ
...
通れるかも
しれない...
何言ってんだよ
話が見えないぞ
刀を取って来て
ほしいんだ
切る物が
ほしい...
円!?
刀ってもしやお前が
この部屋の排水口に
落としたやつか?
...
いつもの
そうだ
俺じゃ
あの格子は
通れないけど
マジかよ!!
排水口ってもう完全に
水没してんじゃねェか!!
俺に潜って
取って来いって
いうのかよ!!
小さいお前なら
なんとかなるかも
しれない
絶対嫌...
頼む
隊長
...
じゃあ
他に方法が
ないんだ
なっ...
そ...
刀さえ
俺に渡してくれれば
なんとかする!!
だから頼む!!
取って来てくれ!!
小説
いや、
わかったよ!!
覚悟を
決めてくれ!!
もうかなり天井が
迫ってきてる!!
俺だって死にたく
ねェからな!!
よし!!
...
だって
じゃ
行くぞっ!!
ああ
ちくしょう
刀は
隊長!!
行ってくれ!!
この
格子の奥!!
!
マジ
かよ!!
苦しい..
苦...
隊長でも
通れねェのか!!
ドボ
ふざけんな
人間!!
殺す気か!!
すまんが隊長
ちょっと
待っててくれ!!
なんだよ
どうする気だ
すまん
ちくしょう
なんて事だ
アイツ...
腕の力で
格子を
広げてやがる
...
くぐぐぐ
あ痛っ
もう天井に
ついちまったな
じホ
という事は
隊長
次が最後の
チャンスだ
そうだな
もって
あと1分だ
ゴクッ
次に潜って
刀が取れなければ
もうこの部屋に
空気の吸える
場所はない
二人とも
間違いなく
溺死する
だから失敗は
許されない
なんとしても
刀を手に入れるぞ
ハッ
いや...
...
まさか
クソ生意気な
人間のお前と
こんな所で
生死をかけた
共同作業をするとはな
いいか
俺だって
まさかヨボヨボの
河童吸血鬼に
...
...
命を預けるとは
思わなかったよ
よし
行くぞ!!
おう!!
くっ
まだ
引っ掛かり
やがる!!
押してくれ
小僧!!
全力で
押し込んでくれ
痛てててっ
痛ェよォ!!
抜けてくれ!!
頭さえ
通れば!!
入った!!
はは!!
排水口の中に
入った!!
刀を
取って来い!!
てん
ロボ!!
やばいぞ
息が苦しい
急いで
見つけないと
あった
刀だ!!
水牢に閉じ込められた
俺と隊長は助かる為に
急げ隊長!!
息がもたない!!
待ってろ
人間!!
排水口に落ちた刀を
取り戻す事にした
この部屋は
完全に水で
埋まっちまった
早く刀を
取って来て
くれ!!
あと
少しだ!!
もう
呼吸できない
んだ!!
ちくしょう
苦しい...
急いでくれ!!
第三百八話事排水口
やったぞ人間!!
刀を
取った!!
これを渡したら
あとはあの人間が
なんとかしてくれる
もしか
よし!!
早く
戻って来い!!
合点!!
俺たちは
助かるんだ!!
ちきしょう。
刀を持ってると
泳ぎづれェ
ほらよ!!
少年!!
頼んだぞ!!
早く!!
渡してくれ!!
凄ェ
コイツ!!
水中なのに
なんて切れ味!!
なんて言ってる
場合じゃない
もん
さあ早く
脱出しよう
どうするんだ?
どうやって
この水年から
出る気だ!?
どけっ
隊長!!
急がないと
息が!!
!?
!!
人間!!
どこに行く
つもりだ!!
奥だ!!
もっと奥まで
泳ぐんだ!!
脱出するんじゃ
ねェのかよ!!
自ら排水口に
潜ってどうすんだよ!!
斬る!!
それしか
道はない!!
!!
まさか!!
確かに
底が抜ければ
アイツ
排水口の底を
ぶっ壊して
この部屋から
水を抜くつもりか!?
この部屋の水など
すべて流れ落ちる
助かるぞ!!
息が
できる!!
やったぞ!!
うがあああぁ
水が
出る!!
うっ
嘘っ!!
この排水口
直接外につな
がっていたのか!!
あああぁぁあぁ
ぐうっ
放して
たまるか!!
ドボ
うわー
やばかった...
っと危ねェ!!
大丈夫か
隊長!!
よかった
生きてる...
水が止まった
全部流れ出た
ようだ...
なんとか
切り抜けたな
隊長
これで元の部屋に
戻れば安心だ
まろ
ぽろ
うっ
ううっ
ほっ
何泣いてんだよ
お前
ここから
戻るのだって
ひと苦労だぞ
いや
思わず...
気が抜けて...
...
よかった...
助かった...
吸血鬼の村が
燃えてる...
あそこで今
吸血鬼と人間の
戦争が始まったんだ
そうか!!
ついに師匠たちが
駆けつけて
この村に
攻め込んで
いるのか!!
...って事は
俺がこの塔に
入ってから
もう二日くらい
だっちまったって
事か...
よっ
寒いよ
早く上に
戻ろうぜ
『ブエックチン
ああ
すまん
足がすべるからな
気をつけろよ
わかってる
助かった...
本気で死ぬかと
思った...
そうだな
なァ
もしかしたら
雅様はもう
この塔の最上階に
いないかもしれないぜ
何言ってん
だよ急に!!
ふざけん
なよ!!
だって塔に入ってから
二日ぐらいたってん
だろ
雅様がすっと
最上階に居続けるとは
思えないもの
俺は雅を殺しに
来たんだぞ!!
いなかったらとんだ
無駄足じゃねェか!!
うるさいな
俺だって
雅様に
助けてもらう
つもりで...
あ
...
あ...
あああ...
あそこ...
?
天井の...
ガラスの向こう...
上か?
なんだよ
どうした?
え?
あれは...
いやがった
そんな...
だァ
カタ
いや
間違いない...
こんな所に
いやがった...
そうか
ガラスの上は
最上階
ずっと覗いて
いやがったな
里郎!!
みやび
雅!!
やっぱり
いやがった!!
第三百八話、
ついに見つけた!!
宜戦布告
第三百九話
なん
雅!!
見つけた!!
野郎!!
やっぱり
いやがった!!
ついに
ここまで来た!!
みやび
雅様!
...無反応?
そうか
ガラスの上まで
みやび
雅様!!
声は
届かないのか
よし
人間よ
この部屋から
なんとか脱出して
雅様のいる
五階に
向かおう!!
大丈夫だ!
この階の隠し階段の
場所ならわかる
お前は
脱出方法を...
何言ってんだ
階段など
必要ない
?
このガラスを
ぶっ壊して
よじ登る
これが
一番の近道だ
待ってろ
雅!!
すぐに
そこへ行く!!
絶対に
倒す!!
何言ってんだよ
人間!!
見ろよあのガラス!!
厚さ40センチはある!!
あんな
水族館ばりの
ぶ厚いガラスが
割れる訳ないだろ!!
貴様をこの世から
抹殺する!!
そうだな
ちょっと
難しいかも
しれない
だったら
だが
割るしかない
これは
俺
宣戦布告だ
なっ..
何を訳の
わからん事を
このバカは!!
なんだと!?
いいか
河童隊長
雅の奴は
ガラスの向こうの
安全圏にいて
だからこそ
この天井を
ぶっ壊して
登って行けば
アイツに一泡
吹かせられる
完全に
油断している
これが俺なりの
奴への挨拶だ
雅様に
なんて大それだ
事を...
信じられんな
お前は...
...いや
わかったけど
どかねェよ
何?
こうなりゃ
お前のバカが
どこまで通じるか
見てみたくなった
なんにせよ
俺は早く雅様に
会いたいんだ
わかったら
どいてろ隊長
邪魔だ
いけれど
協力させろ
刀は一本
しかない
ン?
何か中に...
なんかゴツゴツ
すると思ったら
鉄格子の切れ端が
入り込んでた
失敗して
折れたら
終わりだ
見てろ
人間!!
とりあえず
ぶつけてみるぞ
やはりな
...前座は
終わりだ
天井には傷ひとつ
ついてない...
協力してくれ
隊長
俺は
絶対に
割る
ここは
突きしかない
天井の一点を
全力で突く!!
刀が刺さり
ヒビが入れば
いくぞ隊長!!
準備は
いいかっ!!
おう!!
可能性は
ある!!
いつでも
来い!!
よし!!
みやび
おおぉおおお
倒す!!
ポンの仇
そして
ケンちゃんの
仇!!
絶対に
兄貴の仇
倒す!!
ピキ
とーッ
凄ェ!!
刺さった!!
天井の
ガラス一面に
いけっ!!
あと一押しだ!!
わかってる!!
これだけヒビが
入れば十分だ!!
ヒビが
広がっていく!!
おおおねお
!!
落ちる!!
うぎゃ!!
やばい!!
ガラスの
破片が!!
驚いた...
この
ぶ厚いガラスを
割るとは...
ニャッ
なるほど
これは貴様なりの
宣戦布告と
いう訳か
しかと
受け止めたぞ
着いた
ここが
最上階
え
え
え
着いた
ここが
塔の五階!!
はあッ
ついに
ようやく
雅のいる
最上階に
着いたんだ!!
ついに雅と
対決できる!!
みやび
雅!!
よく来たな
さすがは
宮本明
楽しませて
くれる
いいだろう
望みどおりに
相手になろう
いつでも
かかって来るが
い
隊長
すまんが
俺の用事を
先にすまさせて
もらうぞ
...あっ
ああ...
まあどうせ
雅様は俺の事
眼中にないみたいだしな
ン?
お前本当に
雅様と戦うつもり
か?
無理だよ
絶対に負けるよ
よー
ただよ
人間
謝っちまえよ
本気で頭下げりゃ
許してくれるかも
しれねェぞ
ANP
何を言ってんだ
俺は奴を殺りに
ここまで来たんだぞ
だってよ!!
!
やっ
やって
お前
手が震えてん
じゃねェかよ
ガネ
本当だ
震えてやがる
だろ!!
怖いんだったら
素直に...
ついに雅を
倒せるかと思うと
久しぶりだな
この感覚
へ?
や!?
武者震いが
止まらない
お前...
待てよ!!
行くなよ!!
殺され
ちまう!!
みやび
!!
必ず
倒す!!
じゃあな
!!
いやーッ
キャッ
別れの挨拶は
すんだのか?
よし
五〇一ワクチンは
持って来た!!
これが
あれば
だが使うのは
最後
不死の雅に
止めが刺せる!!
深手を負わせて
動けなく
してからだ!!
この刀で
めった斬りに
してやる!!
??
大丈夫かよ...
ヤツタ
や!?
倒す!!
大丈夫かよ
人間...
生かしては
おけない!!
おお
おおお
わわわおおお
この男
だけは!!
コイツの
せいで
ポンが
死に
そして
番の親友だった
兄貴も死に
ケンちゃんまでも
殺された!!
おおおぉ
この島
彼岸島の
この男が
この島に吸血鬼
ウィルスを広めた
張本人!!
すべての悲劇の
元凶なんだ!!
許せない!!
あおおおねおお
この男
だけは!!
死ねェェ!!
みやび
雅イイ
くうっ
受け止めた...
雅様が鉄扇で
受け止めた...
明よ
また太刀が
重くなったな
お前の刀を
受ける度に
だがこの程度で
私を殺る気なら
貴様の成長が
わかる
とんだ
笑い種だぞ
ごたくを並べる
暇があったら
俺に一太刀でも
入れてみろ
なんて奴だ...
雅様に対して
一歩も退かない...
くっ
PDS
斬る!!
当社の
今度こそ
斬る!!
アル
...
...
その
バイナ
第三百十一話事象
倒す!!
『TV
...
...
コイツだけは
絶対に倒す!!
斬る!!
おおお
うわおおお
斬る!!
!
逃がすかァ!!
!!
凄ェ...
なんて深い
斬り込みだ
顔から...
だが
今ので
雅様を
本気にさせて
しまった
笑みが
消えた...
いい太刀だ
宮本明
私に片膝を
つかせるとは
スッ
では次は
私から
!!
速いっ
!!
右手にも
鉄扇が!?
があああっ
もう一撃
来る!!
くっ
止めた!!
なんとか!!
ふんっ
え?
しまった!!
後ろに
襖がっ!!
あああ
ああ
あああ
跳んで
かわせた
ああぁ
なんて
斬れ味だ!!
ひと振りで
こんなに...
すばしっこい
じゃないか...
だが
その程度では
私の鉄扇に
つかまるのも
時間の問題だな
小僧...
...
いァ
ほざけ
その偉そうな口を
永久に黙らしてやる
こんな
かすり傷ひとつじゃ
俺は殺れねェよ
...
...
何
...
凄ェ...
どうなっち
まうんだ
雅様も
凄ェが
この小僧も
負けてねェ
この戦い
来い!!
強い!!
斬り刻んでやる!!
雅は強い!!
だが俺は
負けん!!
第三百十一話、
強い!!
だが俺は
負けん!!
やはり
雅は強い!!
入って来た
雅が
入って来た!!
第三百十二話
凄ェ...
あの二人
なんて戦いだ..
目が
離せねェ...
だが襖の向こうに
行かれては
ここからじゃ
よく見えん
あのバカ人間は
俺がちゃんと
見守って
やらねばな...
ったく
しかっ
キャッ!!
そういえば、これからの
やあああぁ
わおおお
わおおお
斬る!!
なんと
しても!!
しまった!!
アガッ
あ
やられた!!
ああ
あああ
クソッ
よう!!
なんて体勢から
蹴りを!!
あの野郎
動きが全然
読めねェ!!
あれ。
消えた!!
気を引き締めて
いかねェと!!
雅が
いない!!
どこだ!!
ここか!?
ちくしょう
見失っ
ちまった!!
どこに
行きやがった
出て来い
雅ッ!!
え?
う...
嘘...
お前...
姫
なんでお前が!!
やばい!!目が
合っちまった!!
襲われるッ!!
...なんだ?
動かねェぞ?
まさか
コイツ..
剣丞か...?
オ
やはり...
姫が刹製に
なってやがる
ああ
そうだ
ここは
雅様の剝製
コレクション倉庫
操りづらい
邪鬼や
役に立たぬ
邪鬼を
あの人はここに
刹製にして
飾っているんだ
な..なんて
悪趣味な...
待てよ...
という事はアイツ
何言ってんだ
コイツだけじゃない
ここにいる邪鬼
すべてが
そうだよ
へ?
すべて?
この最強の邪鬼
姫を倒したってのか!?
姫以外にも
ここに
いるのか?
なっ..
なんて数だ...
オ
このすべてを
アイツは倒した
って事か...
ありえねェ...
こんなにアイツは
強かったのか...
勝てるのか...?
俺は
そんな奴と戦って
勝てるのか!?
扇子を開く音や
奴か!!
え?
!!
なんだ
あれは...?
第三百十二話
**
常
第三十一巻
次巻予
悪の元凶
これ
定価:五八〇円(税込)
発行/講談社
初秋発
彼岸島
恐怖の色が見える
決戦の第
現金を競み解説
...
つ窯天重ヵ地
明からまり子まで徹底網羅
「眷場人物大金
●10分、で振り返る彼岸島の戦い
「ストーリー解説」
●ハアハアの秘密
に迫るITハア/トアレポート
天紅部賀ま
講師「イビ
2018年
と吸血鬼の
●明たちの全行動を時系列順に再整理「彼岸島全行動記
「〈三十〇初回限定特典特製パラハラシール
大村銀火曜日の開催は、日本では
通岡厚256真に及ぶ被害島県福田
●ついに邪魔のすべですが明らかになる『吸血』
●社目残る名勝負がまさかんをご
創作秘話大臣のこういうのは
あの人だった!?など...
「松本光司口ングインクビ
●松本先生館を下ろしヴァーでほぼり返る
世紀大統通科シーン
最強のパンパクハンターは誰だ!?
「吸血鬼殺害数ランキング」(第十六巻〜第三十巻編)
それでも、
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スパリ解決「人生&恋愛相談」
また、
。。。...
【監
修
淡なお、お送りいただいたお手紙・おハガキは、ご記入
いただいた個人情報を含めて著者にお渡しすることがあ
りますので、あらかじめご二了解のうえ、お送りください。
スヤングマガジン2009年第50号〜第55号、2010年
第1号〜第3・4合併号、第7号〜第9号、第1号の
掲載分を収録しました。
ヤンマガKC係
議談社「ヤングマガジン」編集部
東京都文京区音羽2ー12!!
〈郵便番号]12[800]
漫画を読みたいとお考えですか。「ヤン
マガ食C」にしてほしいと思う作品だあ
りましたら、「読後の感想」とあわせて、
左記あてに、どしどししお知らせください。
あなたは、この本を読んで、どんな
感想をおもちになりましたか。
編集部ではこの本についての読者の
みなさまのご意見をおまちしています。
このつぎには、どんな作家のビんな
N.D.C.726
207p
落子木・乱十木は購入書店名を明記のうえ、小社業務部あてにお送りください。送料
小社資担にてお取り替えいたします。電話の585-830。なお、この木についての
お問い合わせは、ヤングマガジシ編集部あてにお願いいたします。
◎松本光司2010年
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靈黍所株式会社国宝社
印刷所図書印刷株式会社
19crm
発行所、株式会社講談社
発行者清水保推
著者松本光司
定価はカバーに表示してあります。
2010年6月4日、第1制発行
ヤンマガKC
ISBNg784.06.361896-9
東京都文京区音羽2[12]の
郵便番号112[8001
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言萬言災社
Printedin.japar