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地域侵略
Malkoogaua
presents
小川
麻衣子
comics
クッサ
ひとりばっち。
"acko...
presemts
地球侵略
小川、麻衣、子。
話第
Thousand.miles
...
話第
私の名前は
第二条第
星のひみつ
託第
いーとは
113
話しているので、
パーフェクト・ワールド
149
300
Thousandmiles
30第
Thousand
miles
アイラさん!
ん...
起きてー
...
んんんうん〜...
何よ~...!
アイラさん...
アイラさん!
あれ...
ここどこだっけ...
今何時?
アイラさん
しっかりして!
先輩が...!
先輩がまだ
帰ってこないんです!
23:38
いくらなんでも
おかしい!
まだ戦ってるのなら
俺たちも行く!
何か視え
ますか!?
ちょっと
待って...
いいえ..
何も
視えないわ。
街は平穏
そのものよ。
てか..
てか!?
ああ~
さっきあんたに
おばあさまから教わった
力を分ける奥義...
「リンク」を使って...
超疲れてて...
思うように
眼の力を
使えない..
あの技そんなに
消耗するんですか...!
あんたは何か
感じたりしないの?
希はあんたが
刺された時
瞬時に飛んで
さたじゃない。
ひとりぼっちの地球侵略に
......?
なんとなく
てすけど...
死んでは
いないと
思うんです...
でも、
どこにいるか
までは俺には
わかりません...
岬一の直感を
遮断し、私の眼も
届かない領域...
......?
実は、さっき
あんたとの接触が
遅れたのは
おはあさまと話して
いたからなの。
!
そうそう、
今の想像で
合ってるわ。
アイラ...
宇宙でたった一人の
私の力を受け継ぎし
子よ...
お前には
まだ
渡すものが
あるんだよ。
早く成長して
もらわないとね。
初めのうちは
私が導いて
あげよう。
なぁにそのうち
慣れるよ、
簡単さ。
自転車の練習を
するようなものさ。
私が支えている
ように見えて、実は
お前の力だけで十分
漕ぎ出せるんだよ...
コツ...!
うっ...
これは..
集中力の
足りない子だねぇ。
何か自分を委ねられる
ものはないのかい?
それに心を預けて...
静かに...穏やかに...
そ、そんなもの
常に持ち歩い
てるわけ...
それで
しばらく
通信ができな
かったの。
はっ
リンクを伝授
されている間
ビシャホラの力も
使えなかったわ。
この技はビシャホラで
私の力を増幅して
発動してるから
その間はこの子の能力も
制限されてしまうの...
だから希が
どこに向かっていたかの
追跡も中断して
しまったんだけど...
途中までの
追跡結果なら
あったわ。
それから
どの方角に
向かったか
調べてみる。
お...ね!!
お願いします!
はい?
いや...
なんでもないわ。
?
そうだ、
さっきの
戦闘中に...
ひとりぼっちの地球侵略量
私に視える
痕跡も
残っていない...
秘密基地...
戦いが
終わった後
どこに行ったの
かしら..
え?
前に先輩は
一人で宇宙人と
戦った時、
深手を負って
そのまま
秘密基地で
休んでいた...
希が
深手を...
やっぱり一人で
戦わせるべきじゃ
なかったんだ...!
くそっ!!
ちゃんと通信機を
装備したか確認して
おくべきだった」よ。
とりあえず
そこに案内
してくれる?
この奥です。
ここが...
希の領域なら私も
干渉できないし、
敵に囚われて
いるのでなければ
ここにいる可能性が
高いわね。
秘密基地自体は
街の中にないんです。
全然違う場所に
繋がってるん
ですよ。
おばあさまの
接見の間と
同じね。
なーなー。
オルベリオと
あのエラメアの
おばあちゃん、
力似てるな?
オルベリオには
その「眼」はないけど、
自分の空間作るとこ
とか、よくわかんない
魔法使ってくる
とことか!
ひとりぼっちの地球侵略に
こんなに変な力
使う星、ぼく他に
知らないよ。
......
地球と
どういう関係
だったんだろう...
どういう
こと?
そういえば、
エラメアと
オルベリオは
二重星の兄弟だったと
聞いたことがあるわ。
兄弟星...!
初めて会った日に
先輩が
言ってたんですよ。
地球は昔
オルベリオの人たちが
住んでたんだって...
あの時は
頭バンクしちゃって
それ以上考えられ
なかったけど...
じゃあ
確かめて
きます!
先輩が見つかったら
今度はちゃんと
聞こう...
あれ..
も、
もう一回
試してきます。
秘密基地に...
入れない...
どうしてだ!
きっと鍵を
変えたのね。
そしてそれが
実行できるのは
希だけ...
正解よ。
希はこの先に
いるんだわ。
ちょっと
でもどうして
そんなことを...
さぁ...
もしかしたら本当に
深手を負っていて、
傷ついた姿をあんたに
見せたくないのかも
しれないわよ。
とりあえず
私は帰るわ。
え?!
無神経な
男は
嫌われる
わよ~
いやぃやいや!
もちろん
敵への警戒は
続けるけど、
今夜の戦闘は
ここで一区切り
つけることにする。
でも...!
今日どれだけ
体を酷使したか
忘れた?
希が自分の領域に
いることはわかったん
だし、体を休めて、
明日またここに
来ればいいわ
......はい..
あんたも相当
疲れてる
じゃない。
新しい服を
用意しな
きゃね...
「広瀬くーん」
「あのねー」
どしたらいち
岬一?
いや...
なんでも
ない...
あれから3日
経っても先輩は
まだ姿を見せない。
松根城が...
テロガよー!
先輩は
生きてる...
生きている...!
おい広瀬。
なんて長袖なんか
着てるんだ。
冬服はまだだぞ。
あっ、
スンマセン!
いやぁ~
俺体弱くってぇ、
体冷やしちゃうと
マズイんスよぉ。
体育祭で
あの活躍ぶり
だったやつが...
説得力がないぞ。
小林先生..
大鳥先輩から
何か連絡が
来てたりとかは...
大鳥...
ん?
すまん
何のことか
わからん
それは
どこのクラスの
生徒のことだ?
2の6の
大鳥先輩です...
......
先生、よく
服装とかで
注意してたじゃ
ないですか...!
そんな生徒
2の6に
いなかったと
思うが?
凪は
知ってるよな...
覚えてるよな?
あ、あぁ...
もちろんだぜ...
!...
先生
冗談きついッ
スよ...?
何を言って
るんだ。
嘘だ...
嘘だ.....!!
大鳥先輩...?
う、うーん...
聞き覚えは
あるような...
いたっけ
そんな人?
ひとりぼっちの地球侵略
あれ、あんたの机
こんな位置
だっけ?
...何してる人?
そうだよ、この列
5席しか
なかったじゃーん。
少しずつ
先輩の存在が
消えかけてる..
このままだと
ヤバイわね...
アイラさん...
私はもちろん
覚えてるわよ。
...いつまでもつか
わからないけど...
秘密基地の中で
何が起きている
のかしら..
もう俺には
何がなんだか
わかりませんよ!
もう
死んでたりして
...
あ...
ひとりぼっちの地球侵略に
アイラ先輩!
岬一は?
気分悪いって
早退したわ。
走ってった
気がするん
てすけど...
気のせいよ..
マジ?!
かさ...
ひとりぼっちの地球侵略量
どうして
入れないんだ!!
ちくしょう...!!
ちくしょうっ...
俺もいつか
忘れるのか...!
また10年前
みたいに...
お前の存在を
忘れろって
いうのか...!!
勝手すぎる
じゃないか...!
馬鹿野郎!!
ひとりぼっちの地球侵略で
あれ...これ
こないだ
咲いてたっけ...
咲くにはまだ
早くないか?
やっぱ
金木犀の香りは
すげえなぁ~
あー
でも
いいなあ...
...
道順に
入れたいな...
金木犀って花が
いい香りなんだよね?
......!
そうだ...
もしかしたら!
こぶしの木が
見つかります。
左に7歩
右に24歩
さらに左に13歩...
もっとたいせっ
大切な
ことが...
あるんじゃない
のか!?
今まで
歩数ばかりに
気を取られて
いたけど...!
ジンチョウゲを
掻き分けて...
...はい、
よく頑張りました。
コアシードセカレー
3.44月、真面なれば
咲かせます
広瀬くんが
羨ましいと
思う時があるよ。
やっぱり...!
優しいお兄さんと
明るい凪くん、
歩いた先に
先輩の興味を
引くものが
あった...
歩数自体に
意味があった
訳じゃ
ないんだ...
立派なおじいさんに
将来の夢...
いや、いいじゃないんじゃ、
それだけ
だったんだ...
人を殺せる力を
持ってても
そういうものは
手に入らないし:・
どうやって
宇宙人の心臓を
握りつぶせるか
考えるよりは、
10年前は...
明日数学で
当てられるんじゃ
ないかってことに
怯えていたいな..
街で見かけた
小さな先輩を夢中で
追いかけてたら、
いつのまにか
あそこに辿り着いて
たんだよな。
あの時は
偶然だったん
だろうけど...
今回は
先輩の姿は
見えない。
何を
追いかければ
いいのか..
..うん。
大丈夫だ。
ひとりぼっちの地球侵略量
ひとりぼっちの
地球侵略
第31話
私の名前は
どうしたリコ?
岬一に置いてかれた
のか?
にゃー...
にゃー
凪。
凪。
ちょっと
いい?
アイラ先輩〜!
なんですか
改まっちゃっ
て!
それじゃね
凪。
ひとりぼっちの地球侵略に
またね。
悪いわね。
ただリコを
引き取りたかった
だけなんだけど...
いいですよ、
俺もそろそろ
帰ろうと
思ってたんで。
私たちのことには
もう気づいて
るんでしょ。
...追及
しないのね?
俺はこの日常を
大事にしたいん
です。
戦いだとか
そういうのは
俺にはホント
無理っス。
アイラ先輩たちが
非日常に首まで
漬かってたとしても
俺だけはこのまま
日常の中に
いるべきなんです。
きっと岬一も
そう願って
ますよ。
そう..
そういえば、
長袖を
着ているのね。
俺、寒がり
なんで...
はい。
学校のみんなから
大鳥先輩の
記憶だけを
消し去る、か..
ひとりぼっちの地球侵略
そういう方法も
あったんだな...
生きてた...
よかった!
どうして..
あ、ああ...
ひとりぼっちの地球侵略
前ここを
草刈りした日に、
秋になったら
金木犀が楽しみ
だって言ってたろ?
ここに
入れたの?
そしたらな
見つけたん
だよ!
公園の中に、
一本だけ早い
花を咲かせた
金木犀を!
そこを拠点にして、
あたりを歩き
回ったんだ!
先輩だったら
何を目印に
するかなって
考えながらな!
私だったら、
って..
すっげえ
たいへんだったん
だぞ!
広瀬くんは
私じゃないよ。
ん?
あなたは
広瀬くん
でしょ。
そ、そうだな...
だ、だから
一生懸命
考えたんだろ..
何を?
何を
考えたの?
あれ?
「最初に教えてもらった
サザンカの木から
秘密基地に入るのが習慣に
なっていて、見落としてたんだ。
...なんか
言いたく
なくなった。
当たり前になりすぎていた。
あの歩数を、
改めて歩き直してみて
その意味がわかった。
大事なのは数字じゃ
なくて、歩いた先に
何があるかということ
だったんだな。
季節感を大事にする
先輩のことだ
金木犀から歩いて、
秋めいた木や花とか
変わったモノを
探しまわった。
最初のパスワードは
春先に芽吹くものたちで
占めていたから、秋もきっと
そうに違いないとふんだ。
歩数が
途方もない数字じゃなくて
本当によかった...
......
「いつも先輩は
どういう歩幅で
進んでたかな、
とか...
地点と地点の間は
まっすぐ進んでたな
とかな...
...
たくさん
歩いたんだね...
困ったな...
もっと難しく
しないと、
パスワードの
意味ないよね...
まったく
不用心だよ...
そうだ!
なんでこんなこと
したんだよ!
秘密基地の暗号
変えたりして
さ...!
みんな先輩のこと
忘れちゃうし、
俺頭がどうにか
なりそうだった
ぞ!
!?
わ、
忘れちゃうって?
何のこと?
え?
ひとりぼっちの地球侵略区
......?
あ、あれは
先輩の力で
やったん
だろ?
??
俺は10年前の
先輩の力を
知ってるから..
うん...
あんなこと
てきるのは先輩
だけだと思って
たんだけど...
どうかな...
ここ数日何も
考えられなくて...
私そんなこと
しちゃってたんだ...
ちょっと本気で、
そう願ってた
かもしれない...
何があった?
オルベリオから
来た仲間に
会った!?
仲間だと...
思ったんだけど...
あの人は
私なんか
仲間じゃないって...
もう一度あの人に
会ったら、きっと
私を殺そうとする。
秘密基地の存在を
教えちゃったから、
パスワードを変える
必要があったの。
そうか...
あの人は、
私のせいで
オルベリオが滅んだと
言っていた。
私が10年前に
任務を失敗したから
星を救えなかったって...
何もわからない...
何も...
何故失敗したのか、
本当に失敗したのか
ごえも...
わからないの..
今までは
欠けてる記憶が
あっても
平気だった..
今はそのせいで、
考えようとしても
いつも同じところで
行き止まる...!
やっぱり私が
失敗したせいで
オルベリオは...!?
私の
せいで...?
......!?
港、
...先ぱ...
開いて
みようかな...
バッカ!!
何言ってんだ!
そんなことしたら
たいへんなことに
なるだろうがよ!!
俺たちは一応、
港を開かせない
ために戦って
るんだろ!
冗談でも
言うなよなー!
広瀬くん...
港が開いたら
どうなるか知ってる
ような慌てぶり
だね...
!!
そ、そうか!?
今までリコに
聞いてた話から
そう思った
だけさ!
ふーん?
そういえば
広瀬くん...
あのおばあさんに
夢を見せられてた
ことあるでしょ...
この鏡で...
私に嘘は
つかないで。
広瀬くん?
は、はい...
そうだ!俺、
先輩に聞きたいこと
あったんだ!
あのな、地球に昔...
うわあああぁあ!
ごまかすなー!!
教えなさい!
一体何を
吹きこまれ
たのよ!?
いやぁ~...
吹きこまれた
というか
見せてもらった
というか..
ぎゃあああ!
...広瀬くんは...
ッ
..うん...
...でも
言えなかった。
オルベリオがもう
滅んでることを
知ってたの...?
いたずらに
先輩を
悲しませるだけ
だと思って
無駄なんか
じゃない!
私は
大鳥希よ!
1年前
目が覚めた時から
この名前を
持っていた!
本当の名前も
忘れた私が
持っている
この地球での名前!
きっと悲しい出来事
だけだった
わけじゃない!
絶望に沈んだ
人間が果たして
「希」だなんて
名前をつける?
本当のことを
知らないと、
悲しむことも
怒ることも
てきない!
全てを
知りたい...
私は無知でいる
ことが可愛いと、
誰かに飼われている
わけじゃない!!
...私は、
本当の私で
いるためにも、
俺はあの時
今の先輩に
懸けたんだ
ごめんよ凪...
少なくとも、
先輩がと
罪を問われる時に
俺は他人の顔を
していたくない...
こいつとなら
きっと一緒に
地球を守れる
って...
...そうだ
一蓮托生じゃー!!
!!
わかった、
全部話す!!
だけど、話したら
外に出てくれ。
リコも
アイラ先輩も
心配してる。
俺がおばあさんに
教えてもらった
光景全部!
...うん...
!
コウイチ!!
オルベリオも!
お前ら勝手に
いなくなるな
よなー!
ただいま
リコ。
何?
どんなひどい顔で
引きこもってるのかと
楽しみだったのに。
広瀬くん...
こいつ本当に
心配してたの
う、うーん...
あ、
アイラ。
おばあさんに
会わせてよ。
は?
出てきて
いきなり何...
ひとりぼっちの地球侵略量
広瀬くんに、
おばあさんに
見せてもらった
っていう10年前の
出来事を教えて
もらったんだけど...
全く訳が
わからないの。
だ、だから
何回も説明
してるだろ!
小さかった先輩が
「ほしのきおく」を
集めて港を開いたら
オルベリオじゃない
宇宙船団が入ってきて、
街はめちゃくちゃに
なっちまった!
ても黒かった先輩から
羽が生えて空を
飛んだら、街は元に
もどって港も閉じた
けど死んだ人までは
生き返らなくて、
凪はそこを恨みに
思ってるんだよ!
わかる...?
10年前
港が開いて
閉じたことは
伝わったわ。
わかった!
もう一度
一から
説明する...!
このままじゃ
埒があかないから
直接おばあさんに
教えてもらおうと
思ったのよ。
なるほどね...
早くすっきり
させたいし。
いいわよ。
実は私も、
二人を
おばあさまに
引き合わせ
だかったの。
29-35
どういう
こと?
う、うわぁ
シートがふっかふかだ!!
コウイチ!
地球の乗り物は
快適だな!
私もおばあさまと
話をしたかったのに、
希を連れてこないと
駄目だと
頑なに仰しゃるのよね...
これ
ジュース?
飲んでいい?
何の話に
私たちを
巻き込む
つもりなのよ。
いつもの
メンバーに
なったら
騒がしく
なったわね...
オルベリオの
成り立ちと
地球との関係に
ついて...
おっ。
ひとりぼっちの地球侵略量
あれ..
真っ暗だ。
やあやあ!
よく来たね!
ここへ来ると
聞いて急いで
準備したんだ。
そのまま奥へ
進んでおくれ
!?
ちょいと準備に
手間取って
しまったよ。
なにせこいつを
起動するのは
久しぶり
だからね...
ビシャホラ
じゃない!
これどうするの?
ふっふっぷっふ。
ここにこの繊維を
繋ぐと配線が
変わってな...
へえ...
私は10年前の
出来事の詳細が
知りたいだけ
なんだけど...
あれ、
そうなのかい?
今から語るのは、
オルベリオと
この地球..
オルベリオの名前で
アルシャの話だよ。
その昔
オルベリオ人たちが
地球にいた話を
聞かせてほしいと
言われてたんだがね...
それは私が
広瀬くんに
教えた話よ。
こんなに大事な話を
なんで放って
おいたわけ?
あの時は目の前の
ことだけで
手一杯だったし、
先輩に聞いても
はぐらかされると
思ったんですよ!
ふむ..
それは...
オルベリオ人の
誰がいつごろ
住んでいた
というのは?
まぁ、
順を追って
話をまとめて
いこうかね
10年前のことも!
私の知らない
ことがあれば
適宜その場で
教えておくれ。
う、うん...
おばあさまが
いてよかった
わね。
......
「この星は
オルベリオの
王さまのものだ」:
10年前の
先輩はそう
言っていた
王さま......
よし
できた!
さあ
ビシャホラ!!
久しぶりに
私にほんとう
本当の姿を
見せておくれ!
ビシャホラは
もともと大昔に
私が乗っていた
移動弋観測装置
その気になったら
宇宙も飛べるよ。
まずは
オルベリオと、
私の故郷エラメアの
話をしようかね。
さあ
どこから
話せば
いいものか
ギャィ...
おばあさん...
あんたの
聞きたいことも
ちゃんと話すよ、
ちょいとお待ち。
エラメアと
オルベリオは、
地球から28万光年
離れた大銀河の中で
生まれた。
!!
うわあ!
135億年前に
誕生したオルベリオと、
その3億年後に誕生した
オルベリオの弟となった
エラメア...
二つの星は
宇宙の中でも
サファイアと
トパーズのように
まばゆく、
美しかった。
ここは...?
ビシャホラに
積まれたメモリーに
残っている、最古の
オルベリオの風景だよ。
ね、ねえ!
後ろ!
第32話見のバッグ
星のひみつ
あれは...
あれは
エラメア。
ち、
近ぁっ!
!
これはビシャホラが
限りなくリアルに
再現している映像に
すぎないんだ。
この風も...
銀幕の向こうへは
行けないんだよ。
......
匂いも。
...これはいつの
オルベリオの
風景なの?
およそ
80億年
前かね。
ひとりぼっちの地球侵略量
80!?
故郷の風景は
どうだい?
懐かしいだろう。
いいえ..
私はオルベリオを
何も知らない...
外にこんな風景が
広がっていたことも...
物心ついた時から
ずっと
白い部屋にいた。
お前さんは
いや...
話に
戻ろう。
エラメアとオルベリオは
兄弟星ではあったが、
それぞれの星で生まれた
住人の気質は違っていた。
エラメア人は
争いを好まず
生まれた星の中で
平和にすごすことを
望んでいたが、
オルベリオ人は
開拓精神たくましく、
科学力が充実すると
即座に宇宙に
進出していった。
お互いを
知り合った頃は
それでもうまく
やっていた。
オルベリオ人は
特別な「力」を持ち、
エラメア人は
特別な「眼」を持っていた。
お互いに尊敬
し合っていたし、
相手の領分を侵す
ことはしなかった。
だが宇宙を
開拓するにつれ、
オルベリオは
気づいてしまった
宇宙の中で
オルベリオやエラメア
ほどに知的生命体が
進化し、また特別な力を
持った星は存在しない
のだと...
いや、思い込んで
しまった。
それはオルベリオ人の
中でとても危険な思想に
変容するのにそう
時間はかからなかった。
...これより後の
オルヘリオの
風景は残念ながら
残っていないんだ。
オルベリオに
入れなくなった
からね。
正しくは
エラメア人が星の
往来を禁止し、
惑星外に出なく
なった訳だが...
それって
まるで...
いや違う。
これは...
鎖星だよ。
エラメア人は、
眼の力の他に
同種同士での
異常な共感能力を
持っていた。
ひとりぼっちの地球侵略に
お互いの感覚や
経験はただった
並列化され、
種族全体で同調
していった。
そんな自分たちの
能力を理解していた
エラメア人たちは
とある決心をした。
驚異的な速さで
宇宙を開拓していった
オルベリオをエラメア人は
「脅威」とみなし―...
星の能力者を
総動員して惑星に
魔法をかけ、一切の
星間航行を封鎖する
ことにしたのだよ。
肉眼で見えるほど
近い距離に
ありながら
お互いに行き来の
できなくなった
兄弟連星...
それからはもう、
見ることしか
てきなくなった...
毎日
見ていた...
元はといえば
オルベリオに教わった
「力」の使い方だったが、
連結した数千人の
エラメア人の術は
恒久的に星を守り続けた。
エラメアに
寿命が来る
その時までね。
エラメアも
もうないの?
「も」?
爆発!?
オルベリオは
もうないわ、
星を改造しすぎて
爆発したって...
私が地球に来た
100万年前から
計算してもね。
そうか...
エラメアとオルベリオは
共に年老いた星では
あったが...星の死まで
あと数万年の猶予が
あったはずだ。
100..
おっと!
さすがに100万年
ずっと生きている
わけじゃないよ。
眠ってる時間も
長いから
長く感じるのさ。
紀元前25世紀には
ピラミッドの建設が
気になって
眠れなかったって
よく言ってたわ...
持ちネタに
してるん
ですか...
どうして
地球に来たの?
どうして
おばあさんは
わざわざ地球に
...?
...エラメアを
離れた理由は
さっき言ったように
星の寿命が近づいて
いたから...
全てのエラメア人が
移住を望んだわけではない。
星と運命を共にすると
残った人もいたよ。
私が地球を
選んだ理由は、
地球がエラメアと
同じように封鎖の
秘術で守られて
いたから...
そう。
現在「港」と
呼んでいる
ものだよ。
この術を行使した
人物の生い立ちは
あまり詳しく
伝えられていないが
4億年前に
地球を訪れた一人の
オルベリオ人の
青年であったことは
わかっている。
地球上で生命が海中から
陸上に進出を遂げた当時、
僅かな期間ではあったが
彼は地球に滞在し、
エラメアの鎌星を
真似したのだろうか...
星を閉じた。
なによりも
驚くべきことは...
エラメア人数千人が、
自我を失う危険を
冒してまて
種の連結を強化し
やっと成し遂げた
惑星封鎖の秘術を
彼はたった一人で
実行して
しまったことだ。
エラメアのものは
まさに「鎖星」...
星を鎖で息苦しく
束縛し、自由を奪う
術だったのに対し
地球にかけられた
術は、まるで惑星を
優しく布で包むような
柔らかさを持っていた。
いつか他の惑星との
交わりを復活する
つもりだったのだろうか
「港」という名称が
表わす通り、鎖星と違って
人の往来を想定した
作りになっていた。
この星に着くために
大勢の仲間が
倒れていった
私が今この星にいる
のは彼らの犠牲と
「港」が鎖星より
いくぶんか侵入の
隙があったからだ。
ああ、
彼はその後
宇宙で最も有名な
人物となったよ。
一人でそんなことを
やってのけるなんて...
その人は一体...
彼は地球から帰還後、
14代オルベリオ王と
なり、銀河を掌握する
巨大な帝国を築いたんだ。
オルベリオ帝国
とても
いうのかね。
この宇宙で
オルベリオの影響下に
置かれなかった星は
ないというほど
それは巨大な力だった。
「この星は
王さまのものだ」
ひとりぼっちの地球侵略に
あ...
王さま...
この星は
一人のオルベリオ人の
青年がかけた魔法に
よって守られている。
あの...
...私が知って
いる地球と
オルベリオとの
関係は以上だ。
これを聞いただけじゃ
なんで地球が
狙われてるのか
わからないんだけど..
この星に何か
価値があるの
かしら...
確かに...
なんで宇宙人たちは
わざわざ封鎖された
地球へ...
ぼ、ぼくは
周りの星...
星団連が
狙ってたから...
ひとりぼっちの地球侵略
なるほど
なるほど。
もとは地球を
第二のオルベリオに
しようとしていた
らしいわ。
私はそのための任務を
帯びて地球へやって来た...
でも結局失敗した...
オルベリオが滅んだ今も
なお狙われ続ける理由は
わからないけど...
うむ...
今さら
嘘の記憶は
欲しく
ないわよ。
ようし約束だ、
お前に10年前の
出来事を教えて
あげよう
おいで
希。
安心おし...
天地神明に
誓って
真実の出来事を
教えると
約束するよ。
岬一と違って
追体験ではなく、
情報として
記憶を与えるよ。
おばあさま
私にも後で
教えてよ。
失りたい!
ここにいる
二人が
許すならね。
あの...
てきれば
違う姿勢が
いいんだけど。
この姿勢は
...ちょっと苦手。
これなら
いいかい。
ふむ...
いいよ。
...うん...
ひとりぼっちの地球侵略で
とうとう先輩が
10年前の出来事を
知ることになる...
?
どうしたの
岬一。
......
先輩!
大鳥先輩!
......
...なあに?
ひとりぼっちの地球侵略量
ね、次
私にも教えてよ!
いいでしょ?
駄目。
駄目よ...
えぇ?!
私も知っとかないと
絶対これから
困るわよ!
後で
私と広瀬くんの
記憶を除いた
出来事の情報だけを
教えてあげて。
了解したよ。
絶対に駄目...
一つ...
懺悔という
訳では
ないんだが
私がエラメアを
離れた理由がもう一つ
あるのを聞いて
くれないか。
?
エラメアに
いるのが嫌に
なったんだ。
ひとりぼっちの地球侵略
争いが嫌い
だったから、星を
閉じて平和を
守ったんですよね。
ああそうだよ。
オルベリオが力をつけ、
宇宙の隅々まで
その力が行き渡るのを
私の先祖のエラメア人は
ただ見ていただけだった...
だがそれは
エラメアの平和だけだ。
オルベリオが
進出した星の中には、
住んでいた知的生命体
...人間が滅ぼされた
ものもあった。
自分たちに及ぶ
知的生命体は
存在し得ないという
驕りがもたらした
愚行だ。
...だが
エラメア人は
それを見ていながら
止めなかった...
エラメアは
豊かな自然に恵まれた
平和な星だったんだ...
食料や水は豊富にあり
エラメア人の歴史には
戦争の記録がほとんど
残っていない。
私たちエラメア人は、
争いというものを
したことがない。
戦うという意識が
希薄だったんだ。
だがね、
それも真実だが
エラメア人に
別の期待があった
ことも否めない。
私の先祖は、
自分たちが
宇宙の観測者に
なることを
望んだんだよ。
宇宙の成り立ちや
星々の末路を
余すところなく観察する
欲求に魅入られていた。
自分たちが
手を出して、観測対象に
余計な刺激を
与えてしまうことを
恐れていたんだ。
だからまず十分に
自分たちの安全を
確保して...観測を
行うことにした。
認めたくないがね、
この気持ちも確かに
あっただろう。
オルベリオだけを
どうこう言うことは
てきない。
私たちも自分の
肥大化した自意識に
支配されていたんだ。
なかなかに
卑劣な選択
だと思う。
だが実際に、
オルベリオの行いを
全て観測し、残すことが
てきたのは
エラメア人だけだった。
そのことだけが
エラメア人の
僅かな正義感を
支えていた。
だが今はこう
思っている。
そんな堅苦しい空気が
星中に充満していた。
...私は耐えられなかった。
地球を
守るために
戦おうと...
私の性分は
観測者だが、
もう見ているだけ
なのはたくさんだ。
この身が
枯れつき
焼け果てるまで
この星のために
力を尽くす。
今度こそは
見捨てない。
この星は
もはや
私のホーム
なのだ。
!!?...???
お前は今
少し影が薄く
なっているね。
私は...
お前がまた
ここにいたいと
望むのなら...
その影は元に
戻るだろう。
そんな自信は...
望む..
先輩。
オルベリオは
もうないし..
10年前の先輩は
自分に名前を
つけたその時に
同じ覚悟を
決めたんだと
思うけど...
俺はこの星が先輩の
新しい故郷になれば
いいなって思う。
いつか
そうなる日が
来るのかな...
来るよ!
ひとりぼっちの地球侵略に
...うん。
あっ
おはよう
ございます
アイラさん。
ん。
昨日は
帰ってから
あの後大丈夫
だった?
希は?
まだ来て
ないですね。
帰ってから
ちょっぴりだけ
ゴタゴタが...
あー
でしょうね...
にしても10年前の
希の力は
すごまじいわね。
確かに
学校の生徒から
記憶を奪うくらい
わけないわ...
先輩は今の自分なら
きっと大丈夫だって
言ってたけど...
お・
来た!
こ...
これでもう
いいのか?
みたい
ね...
「ここに
いたいと
望めば...
おかえり
先輩!
ただいま。
第33話
岬一と凪
そういえば、
こないだの宇宙人と
戦った時に
どうして通信機を
付けてなかったのよ。
岬一と別行動
するから付けろって
言ったじゃない。
あ...
うん、そうね
受け取ったん
だけどね...
ワクワク
していて
付け忘れた?
なんだそれー!
あんた
バカねー!!
一歩歩く度に
懐かしい
気配が近づい
てきて、
完全に
舞い上がっ
ちゃってた。
あうあう
...
またその人が
先輩の前に
現れたとして..
先輩は
戦える?
ひとりぼっちの地球侵略に
...大丈夫
あの人に私のせいで
オルベリオは滅んだって
責められて悲しかったけど...
記憶が欠けていたせいで
どうしようもなかった。
今の私は
10年前のことも
本当の自分も知ってる。
むしろ今は
あの人に
会って、
もっともつと
聞きたいことが
たくさんある。
私もその人
見てみたいわ。
希を幼くした感じって、
きっと小僧たらしい顔に
違いないわよね!
前へ進めるよ。
アイラは
帰れ!!
帰れとは何よ!
私がいなかったら
今頃岬一は...
おはよう。
廊下では
静かに。
す、
すいません。
来週から中間服だ、
ちゃんと規定の服を
着てこいよ。
大鳥!
は〜い。
よかった...!
小肺先生の
記憶が元に
戻ってる~!
ひとりぼっちの地球侵略量
そんな
大げさな。
へ...
いただきまー
先輩は実際に
体験してないから
あの恐ろしさが
わからないんだ!
そうよ
学校中
超不気味
だったん
だから!
へえー...
それじゃあ
広瀬くん。
うん。
あれ、岬一
凪は
どうしたん
だよ?
今日は
来ねえ...
たぶん...
最近調子
よさそう
だったのに!
ちぇ〜っ
昨日の夜―...
送って
もらっちゃって
ありがとう
ございます。
気に
しないで。
希はまだ
おばあさまと
二人で話したいとか
言ってて私もやること
なかったし!
てか10年前のこととか
絶対後で教えて
もらうんだから!
そうですよ。
こんなに
遅くなっちゃって
帰りづらい...
早く家に
入ろうよ!
あ。
あっ
あっ
やっぱり
岬一だったか!
なんだ、今日は
遅いじゃないか。
龍兄!
店閉めようとしたら
天の海に入ろうとする
人影が見えて
もしやと思ったんだ。
...
今日なぁ、
瀧が...
もう
閉店の
時間か..
あれ?
うちのじいさんと
幼馴染だった
前の店長が、二人の
好きなものを合体
させて商売しようって
始めたのがこの
洞屋堂書店と天の海。
馴染みの客も
多いんだよ。
ひとりぼっちの地球侵略量
よく漫画
買ったなぁ。
けっこう
いい趣味
してるのね。
前の店長の趣味だね。
大学が近くにあるから
専門書も置いてるし、
今は絵本フェアを
やってるよ。
二人は
いつの間に
仲良くなったの?
そ、
それは...
...
別に仲良くなった
ないけど?
あれっ、
そうなん
てすか?
あ、ああ...
そうだな
ただのおかしい
顔見知り...
俺、こっち
から天の海に
帰っていい?
じゃあ、
これから店
閉めるから...
うん。
また
来る
んだ...
また
来るわ。
あ、お前
凪に礼
言っとけよ。
今日は
なぁ...
ピシャ!
わからない...
あの子のことが...
何も...
いてぇ!!
何すんだー!!
あ、凪!
ひとりぼっちの地球侵略に
コーウーイーチー!!
カバンを持ち帰らせる
だけじゃなく俺を
働かせるとは許さねぇ...
なんで
凪が...
え?
瀧は今日
熱が出て
休みに
なったんだ。
お?こういう
岬―どうした?
腹減ったのか?
何か食いたいか?
マジか!
お前にも
分けてやろうっ。
く...
食いたいです
実は俺の労働後にと
取っておいた
デザートがある!
じいちゃん!
岬一帰ってきた。
掃除も
終わったから
休むぜ。
おかえり
岬一。
ただいま。
おう、
お疲れさん。
高校生になった
とはいえ、帰りが
遅い時は連絡
しろよ。
お前のデザート
多すぎね?
うん...
このくらい
ご褒美がないと
労働なんかして
られんっての!
岬一さぁ、
んー?
駄目じゃねえか
ちゃんと店の
手伝いしねぇと!
じじいの後
継ぎたいん
だろ?
すまん!
ぶっふっふ。
なーんてな!
こんなジメジメした
空気、俺には
合わないぜ!
お前は
俺の優しさに
感謝してれば
それでいいんだ
よ!
おう!
ありがとな、
凪!
そういや
さ...
大鳥先輩は
どうだった?
復帰できそう
なのか?
あ、ああ...
明日からは
また元通りに
なると思う。
そうか...
凪はやっぱり
大鳥先輩のこと
許してないんだろ?
うん...
岬一こそ、
なんであの人にそんなに
肩入れするんだよ?
何の縁があるってんだ!!
大鳥先輩は
10年前にな...
先輩がやってしまった
ことは取り返しが
つかないし、
凪が許せないのも
わかる。
てもそれを
言うなら...
俺だって
共犯なんだ。
共犯?
ひとりぼっちの地球侵略量
うむ!
一緒に
行動してた。
...
10年前、俺が
家出した時
初めて出会ったんだ。
手伝ってたとか
そんな
レベルじゃ
ないけど、
あと、俺は
10年前に一度
死んでるんだよ。
そして、先輩が
俺に心臓をくれたおかげで
生き延びてる。
俺は今...
先輩の心臓の力で
生かされてる、
これがなかったら
今の俺はいないんだ。
違う...
違わないだろ!
凪は目の前で
見てたろ、
俺は..
お前は何もかもが
間違ってるんだよ岬一!!
♪
ひとりぼっちの地球侵略で
お前まさか
あの人に感謝
してるんじゃ
ないだろうな...
感謝は
してない。
でも...
先輩が俺に
心臓をくれた時、
あいつ「最期に...」って
言ってたんだ。
冗談じゃねえぞ...
今日、先輩は
10年前の出来事を
知った」けど「思い出した」
訳じゃない。
繋がりが...一度
絶たれているんだ。
俺はあの時
先輩も一度
死んだんだと思う。
街は元に戻っても
死んだ人は生き返らせて
もらえなかった!
でも、それで今の先輩を
責めても...
違うぞ岬一...
俺が大鳥先輩を
許せないのは
そこじゃない...!
違う!
!?
じゃあ
何だよ...?
なあ岬一...
お前はどうして
あの人と一緒に
いるんだ?
ひとりぼっちの地球侵略に
先輩と約束
したんだ!
俺だって最初は
あいつのこと
信じなかった!
一緒に
地球を
守るって...
頭のネジが飛んだ
変な女だって
思ってたよ!でも、
一緒に
行動する
うちにさ...
先輩は自分から
人を殺せるような
やつじゃない...
こいつとなら
きっと地球を
守れるって
思ったんだよ..
岬一イ...まるぞ
お前嘘ついてるだろ。
お前さ
...
え?
本当はさ...
あの人と
一緒にいるのは
断じて地球のためとか
そういう聞こえのいい、
ひとりぼっちの地球侵略に
偉そうな
大義名分のため
じゃないんだろ...
お前は
凪!?
ちょっと目眩が
しただけだ...
悪いけど
今日はこれで
あがらせて
もらうわ...
大丈夫か?
連れて行くよ!
!!
凪...
だ、
大丈夫だ!
心配
すんな...
こんなん
いつものこと
だしさ!
ひとりぼっちの地球侵略区
...
ミシ
こっ
ニンッ
ひとりぼっちの地球侵略に
おいマーヤ、
どこだ?
おい!
...
ここよ。
こんなところから
街を見下ろしてさ!
よく落ち着けるよな
気が知れないぜ。
...ここは広くて
明るいわ..
誰も
私を閉じ込め
ない...
ひとりぼっちの地球侵略区
ようこそ凪!
仮病で学校を
サボるなんて
あなた不良だわ。
よけいな
お世話だ
こんなでかい
空間作るなんて
ぶっとんだか
だよな、
宇宙人はみんな
こんな力を
持ってるのか?
まっさか!
オルベリオ人と
エラメア人
くらいよ。
といっても
この二つの星は
もうなくなっ
ちゃってるけどね。
その二つ
だけなのか?
オルベリオと
エラメアがあった
あの宙域が特別
なのよ。
あの宙域で
生まれた生命は
みんな強かれ弱かれ
力を持つことが
できた...
ところで
今日は何の用?
凪の方から
来るなんて!
マーヤは
大鳥先輩が
やったような
記憶操作は
てきるのか?
10年前みたいに
大掛かりな
やつじゃなくて
いい。
岬一から先輩の
記憶は消せないか。
...てきないわ。
やっぱりな。
あんたの弟は
オルベリオの心臓を
持っているのよ!
あの心臓が
どれだけの
力を持っているのか
知りもしない
くせに!!
私とあいつを
比べるな...!
...わかったわ。
ずっとあいつの
殺し方を
考えてたけど
今決めた。
大鳥希の存在を
消してやる...!
岬一からも...
そしてその力で
あいつを殺して
やる...
ひとりぼっちの地球侵略量
そのナイフは?
前に戦った
宇宙人の刀から
削り出したんだろ、
いつ使うんだよ。
それは
「とっておき」よ。
とても
いい子に
仕上がってるわ。
てもあいつを
倒すには
まだまだ...
この子の力は
こんなものじゃない。
私が
もっともつと
強く作り
直してやる...
1000年以降40cmの
ここであの女性用の男性は、
...私もまだ
見定めきれて
ないな..
この男は
どういう人間
なのか...
甘いものを
食るのは
ストレスを
溜めやすいから
ふざけている
素振りをするが、
実は周囲によく
気を配っており
思感深い面もある...
幼いころから
体に病を抱えており、
そのせいで「諦観
...執着しない傾向がある。
唯問執するのがこういう
双子の朝...
以前大鳥希に
問いかけたわね?
「岬一と
どうなりたい?
そういう
自分の方こそ?
師一と
どうなりたいの
かしらね...
3か月前
梅雨の小雨が降る
墓参りの日...
あの日私は
凪に接近した...
3か月前
34
はーい♪
ああ...
今お暇?
そんなに
暗い顔して
ないで、
こんにちは。
少し私と
お話しましょ...
...
一つ聞いて。
私は...
大鳥希じゃ
ないわよ。
...
マーヤ、
右腕の
訓練がしたい。
あの部屋を
用意して
くれよ。
...失礼
考え事を
してたわ。
了解よ。
おい?
!!?
今度は
どんなやつと
戦いたい?
ひとりぼっちの地球侵略に
何でもいい
...いや、
とにかく、
てかくて
強いやつを頼む。
OK!!
少し時間が
かかるわ。
それまでの間
何か見えるかも
しれないけど、
凪ならだったら
大丈夫よね?
「タン
お前も
死んじゃえば
いいのに。
ひとりぼっちの地球侵略に
お?
どこ蹴ってんだ
岬一
!
お、
おい..
まだ飛んでる...
あ
ボールどこ?
岬一が
敷地外に
飛ばした!
違う、たてもの
建物の
向こう。
はっ?
マジでどこ
だって?
とりあえず
取ってこいー!
広瀬くんが
どうかしたの?
岬一に
ついて
ちょっと
話が。
何の話?
私が岬一を
殺そうと
してた話...
ひとりぼっちの地球侵略量
あいつ、
リコのために自分を
犠牲にしようと
してたのよ。
広瀬くんは
誰かを
救いたいんだよ。
...昔から
ずっと...
ただ、その方法が
うまくないだけ...
そして、
その性格を利用して
私は岬一を戦わせた...
...?
リコが岬一を
裏切るわけないから、
岬一に危機が迫れば
否が応てもリコが
動くと思ってた、でも...
まさか岬一が
あんなに
「もつ」とは
思わなかったわ。
あの戦いでの
岬一を視ていて
思ったんだけど...
岬一は
希の心臓を完全に
取り込みつつあるん
じゃないかしら。
ひでぇツラに
ひでぇセリフ...
こんなこと
岬一に
言っちまったん
だな...
そうだよ
あの頃俺は...
御一方
嫌いだった。
わーぁ
似合うわぁ。
何しても
何着ても
そっくり。
同じ顔。
同じ声。
同じ背丈。
やっぱり
双子ね!
違うだろ。
さすが双子!
知ってるぞ
俺の身体は
心臓は、
血液は、どなどな
大人になる前に
耐えられなくなって、
こいつだけ生き残る。
こいつだけ
生き残る。
何だそれ。
何だそれ
ふこうへい
じゃないか!
ありがとう
ございます!
岬一に礼が
言えて俺が
言えないわけ
ないだろ
...ありがとう
ございます。
まァ
2人とも
いい子ね
世界の全部が
敵に見える
大人の顔色をうかがうのも、
大人の顔色を
うかかうのも
いい子のフリをするのも...
いい子の
フリを
するのも..
...おきらくなやつ。
つかれた...
...「ありがとう
ございます」
「ありがとう
ございます」
...
もっと素直に
言いたかった
岬一だけがい?
生き残る。
俺は
俺は大人になる前に
死ぬ。
お前も
死んじゃえば
いいのに。
だから
こんなことを
言ってしまうのは
仕方がないこと
だったんだ。
わかったよ、
凪。
だけど、
ここから
全てが変わった
岬一が
いなくなった!!
岬一は...
それを知った時、
俺はめちゃくちゃ
嬉しかった...!
この瞬間俺の中で
俺の中で
何かが
弾けた。
岬一は
俺のために:
世界の全てが
噛み合って、
完璧になった
気がした
俺のために
死にに行って
くれたんだ!!
ねぇ龍兄。
ん?
俺と岬一、
同い年のやつ
より小さいん
だって。
うん。
じーちゃんは
でかい。
龍兄も最近
でかくなってきた。
ずるいぞ。
じいちゃんも
子供の頃は
体が小さかった
って言ってたぞ。
マジ!?
広瀬家は
晩成型らしい。
??
大丈夫、お前らも
何年かたったら
自然と背も伸びるよ。
...
そっか!
何年か
たったら...
...
朝一は
変わってない
だろうな。
...あれ?
...!?
そこは
どこだよ...
なんで俺が
いないんだ?
待って...
岬一...
俺も...
俺も...!
俺もそっちに
行きたいんだ!
俺を置いてか
ないでくれ!
岬一
!!
俺を
ひとりに
しないでくれ...
俺も連れて
行ってくれ!
わかったよ、
凪...
ずっと
しっくり
こなかったんだ。
一人でこの世の
全部と戦ってる
ような気分で、
ひとりぼっちの地球侵略で
何ひとつ
俺の方に矢印が
向いていない
気がしてた。
でもこういち
岬一には全部
見ぬかれて
たんだな。
ヒュー
俺たち...
双子だもんな...
だって...
朝一がしが
まだ死んで
いないことも、
喫茶店の近くに
いることも
わかっていた
当たり前だ。
コウイチーー!!!
いまや世界は
俺と岬一のために
完璧なんだから。
世界は俺と
師一のために
さらによりよく
なってくれた。
ああ、ほろ
滅ぶんだなって
本能が暗く。
コウイチィー!
それが...
心地よかった
俺は岬一のことが
好きだった..
あんな風に
なりたかった
俺と岬一がいて...
通じ合ってて...
それだけで
世界が満ちていて...
これが
これこそが、
パーフェクト・ワールドだ!!
これで..
岬一と一緒だ...
やっと
終わる...
迷惑かけて
ごめんな...
ありがとな...
思ったのに、
そう思ったのに。
おやすみ
なさい...
それはさっき
ほーに
微笑みかけていた
「何か」だと思うけど
定かじゃない。
ひとりぼっちの地球侵略に
赤黒い世界の中で
それは一段と黒く
胎内で無数の文字が
まるで虫のように
うごめいている。
その黒くて
ゴワゴワした
気持ちの悪い
何か」は、
岬一だけを
連れて行ったんだ。
岬一はあいつに
命をもらい、
俺にはない心臓を
もらい受けた
俺もまだ
生きている
いつまで?
俺にだけ
まだ変わらない
運命が
残っている。
そして、
5月
夜の遊園地に
忍び入った時、
思い出すと
同時にどんどん
全身の神経が
近立った
かお
あいつが
再び現れた!!
俺から岬一を
奪ったあいつ!
あいつの力は
すさまじい...
いつもの仮面を
被って
時を待つんだ
何でもない
フリをするのは
今までの人生で
慣れっこに
なっていた。
今の俺では
どうすることも
できない。
......凪
準備が
できたわ。
来るわよ。
ひとりぼっちの地球侵略量
...右手が
どうかしたの?
......
文様がずっと
残ってる...
何で消え
ねぇんだ...
まー
はー
その右手は
機属性型宇宙人...
ゴス星系以外のやつを
操ると消耗が激しいわ。
相性に合わせて
最適の戦い方を
して。
わかってる...!
この右手の存在は
マーヤに教えて
もらった。
わかってる!
マーヤの
笑った顔は嫌いだ。
あの日の大鳥先輩を
思い出すから。
ひとりぼっちの地球侵略量
その右手には
「何か」が
いるわ。
岬一の胸に大鳥希の
心臓があるように、
あなたの右手にも
10年前に埋め込まれた
異物がいるのよ。
それが宿主の
あなたを
生かそうとする
おかげで、今日まで
生きてこられたのね。
右手...?
あなたの本当の
右手の行方を
よく
思い出して。
あなたの半身を
奪い取った
10年前の大災害
とやらは、凪自身
からも奪って
いたのよ。
俺自身から...?
う...
うう...
あなたの欠けた右手に
入り込んだそいつは
オルベリオの眷属の
何者か..
弱体化した
あいつなんか
よりも、
この右手の力は
大鳥希を超えることが
できる。
まだこんなもんじゃ
ねえんだろ...
もっと...もつと
こいつをうまく
扱えるように
ならねぇと...
まだだ...!!
この力をもっと...
もっと俺の
ものに...
私の心臓が
広瀬くんと
一つになる...
一ひとりぼっちの地球侵略羅・完一
8巻にっっ"く!
3036
言語でありません。
3186
時頃の系を子ってう
そんな森ン
わけじゃない
3136
え...ちょっとまって
この空間使えば
兄貴が
持ってこなくて
よくなかった?
33は4
3186
よくなかったっ!
よくなかった?
よくなか
もうね
どうすれば
いいの
34言も
たすの
持ち方は
こうぞ
いいっけな
ok
休憩して
こよう
じゃあ外出るから者が入るね
自分の未来の
姿を垣間見
見たとけることを
決意したアイラ
イラ大混乱の
キいやーい
ーー駄目ッ
私にはできない...
ガキャン
ロヤまるな
アイラ
よんが
よほあさんの
本当の水と
田にうっわ
年が3年中
帽子がぶってる
やっぱ...
小さいし
俺...手加い
本当は
こうなってるかも
しれんだろうかあー
みんな
世界中の中で
唱子がぶってる
人に謝れ
毎度おはり
あらた伊里
少年画報ネットを
「どういうのおよいちゃん」
「集めていきかば」ません。連載中の
単行本も(1)参メキだ
小川麻衣子が鮮明に描く!!
[作画]
犬村小六
[原作]
小川麻衣子
[キャラクター原案]森沢晴行
ガガガヌ庫
ゲッサンSSC
の大ヒット原作を
あの...あとは
1意
許されぬ恋。
大好評配信中!!
皇女と購兵の選命の行方は
...この空の向こうに
ひとりぼっちの地球侵略○
ゲッサン少年サンデーコミックス
者
著
2015年1月14日初版第1刷発行
小川麻衣子
CMaikoCeava20に
佐上姉さん、
中央精版印刷株式会社
(検印廃止)
発行者
印刷所
「ゲッサン」2014年9月号〜2015年1月号掲載作品
連載担当市原武法ノ丹波聖泰
定員にコンクロークの単行本編集責任/星野文彦
単行本編集ノ丹波聖茶「高久日曜にアイプロダクション」
また、おまえの人は様々なサンプルなのですが、新しい時間がかかっているので、気になっております。
発行所、『ハードルドバイバーグループ』の
●流本には十分注意しており、まずが、印刷、製本を生製造上の不備がございましたら「調作局コール
PRINTEDINJAPAX
センターバフリーダイヤルの実際に保湿にご連絡ください。
〈電話受付は、上・日祝休日を除く9:30〜17:80
今回は今日は、ここからの●本書の一部あるいは全部を無断で複製素敵・上演・放送等をすることとは、法律で認められた場合を
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代行業者等の第三者による本書の遺子供教室も認められておりません。
ISBN978-4-109_125519_8
ひとりぼっちの地球侵略
小川麻衣子
そ
株式会社小学館
〒101-8001東京都千代田区一ツ橋2-3-1
著名発行
書
電子書籍制作会社株式会社社昭和ブライト