市川春子

あー、

いやいや、それはそれでも

そういえば、この時期には

2997年10月29日7006

雑誌55730:50

Issig784.05:30km6

C979-4300E(0)

講談社『アフタヌーンKC

定価に本体600円税制

この星には、かつて「にんげん」という動物がいたといぅ

違い未来、不死のカラダを持つ流行だっと、月人との戦いが続いていた。

主人公・フォスフォフィライトは、その最中に出会った

貝のような生物に誘われ海の底へ向かうがーー

強くてもみれて笑い、声が変わるの視聴。

市川春、

市川本工

3月着て

目の

宝石

市川奉子

登場人物紹介

ジェー

ユークレース

硬度も

硬度〈七半

書記担当

議長

まじめすぎる

計算が得意。

ルチル

硬度

医者

やぶではない

シンシャ

硬度

体から毒液が出るため

孤立している。

ボルッ

硬度十

先生の次に強い。

戦闘狂。

ダイヤモンド

硬度十

ボルツみたくなりたい。

恋話が好き。

モルガナイト、

硬度〈七半

ピンクだけどやんちゃ、

コーシェナイ

硬度《七半

常に困りまゆ。

やさしい

ベニトアイ

硬度〈六半

巻き込まれやすい。

ネプチュナイト

硬度〈五半

愛称ネプちー。

少々辛口。

マフォスフォフィライ

硬度《三半

主人公。最年少三百歳

とにかく弱い体質

シンシャを助けるため奮開中

レッドベリル

硬度〈七半

ファッション担当

毎日髪型が違う

オシャレさん。

金剛先生^

硬度

最強最恐先生

・イエローダイヤモント

硬度

武器製作担当

業務のわりにノリが軽い。

硬度

みんなのおにいさま

最年長。俊足

オブシディアン

ジルコン・

硬度ノ七半

フォスの次に若いと

まじめで優秀

アメシスト・

硬度も

左がのんびり

エイティー・フォー

右がおっとり

サーティ・スリー。

おしゃれのくに

第十三話「双晶

第十話

第十二話「イエ」ローダイヤモンド

第十二話「新しい足」

第九話

帰還

第八話

魂・肉・骨

第七話

目次

ウェントリコスス

第七話

ウェントリコスス

夢か

あぶない

そして

ねすぎた

先生!

おめざめ

ですか

ジェード

どのくらい

ね...

瞑想

していた

長くなって

しまった

いつも

すまないな

報告たのむ

まず月人ですが

昨日正午ごろ

切の湿原と学校上空に

ほぼ同時に二器...

なぜ

起こさない

丸一日ほど

です

そうか...

はい!

いえ!

起こす間もなく

両方ともすぐ

僕が

切の湿原から

学校までは

遠かったろう

なんてこと

ありません

だがこんな

さすが

密なことは

ボルツ

滅多にない

だな

もうムリはするな

ムリなどしたことは

ありません

皆無事だな

はい

...結果的には

ならよい

他には

ユークレースが

来月以降の見張り計画書の一部を

池に落としてしまったので

お時間頂きたいとのことです

あと...

...ええと

レッドベリルが

新しい布の

強度をみて頂きたい

とのことと

わかった

我こそは

全アドミラビリス族を

束ねる王

ウェントリコススである

ひかえよ

...

下手の

くそっ

もう縮ま

ないのか...

ふふ...

わしは

元々この

近海に住んで

おったんじゃ

美しい殻を

持つ

我が一族は

根こそぎ

月人に

連れ去られ

この愛らしい

サイズ感が

本来なのだ

月の甘い水と

砂で肥大化し

飼われるうちに

思考を奪われた

わしの仲間は

今なお

月で

養殖されておる

悲しい話じゃろ?

ホントだ

フォス..

ひとりで

しゃべってる...

まあ...それがほんとなら

同情してやらないことも

ないか...なんかな...

それよかなんで僕だけ

具合どうだ?

かわいそうに

やっぱり

博物誌の

仕事は

重荷だったん

じゃ...

ノイローゼの

対処は

早めがいい

ムリは

いけませんよ

夜みんなで

トランプ

しよ?

ね?

ひゅー

ひゅーひゅ!

僕だけ!

おまえの言葉が

わかるように

なったせいで

病人扱い

されてんだよ!

どうして

くれんだよ!

あーそれで

なくとも

役立たずで

有名なのに

なんで

よりによって

僕を食べたのさー

いやー

びっくり

フォス

大丈夫?

そんなことって

あるんだわ

だめ

いやー

すばらしい国だな

かわいこちゃんしか

おらんではないか

色が

おいしそう

だったもんで

わし

こうみえて実は

ちょっとつんと

した子がタイプ

へイ!

マイダイヤモンド!

だいじょぶ

だいじょぶ

そうなー

あの黒い

髪のながーい子

とか

夜の

赤い子が

好み

おまえが

元の姿に

戻れたのは

あの子の

おかげだな

シンシャに

会ったのか

しかもまあ

あの子は賢いのう

わしの習性から

おまえが殻になってると

すぐ見抜いた

また

助けられたんだ..

それはダメだ

ふふ...

知っとるぞ

あ?なにそれ

そんなんじゃ

ねえよ

それはまずい

あの子に

がっこわるいとこ

見せたくないんだな?

なんでかは

わかんない

けど

誰でも

思いたくないんだ

よかったとは

シンシャは

たぶん僕だけに

秘密を教えて

くれたんだ

僕さ

誰かに

頼られたのは

はじめてなんだ

だから

次は絶対

僕が助けて

あげなくちゃ

いよいよ

本気だす

もう一度

もう一度

なんで?

いいよ!

ただの

ノイローゼ

だから!

ただのノイローゼだから!

ストレス...ストンス

ストレス

ストレス

わしも

わしも

おまえは

観光でもしてろ

くらえ!

あなたを

バラして

組み直します

だめです!

私の腕が

疑われる

でしょう!

逃がし

ません

医師の

指示に

従いなさい!

石を食べるカタツムリか...

それで...

はい

僕のせいになるな

ごめんシンシャ

あらやだ

おわった

あらっ

この人

いい男

これか

削れないわっ

私達と有り様は異なれど

貝殻も宝石のひとつ

なるほど

なるほど

貝の王よ

貝の王よ

歓迎します

これから

どうなさる

おつもりか

付き合って

ください

下僕になりたい

だそうです

そういうわけには

平等かつ友好的な

関係を築くべきだろう

好意的

なのは

私にも

なんとなく

わかるが...

王の言葉を

理解できる

のは

おまえだけだ

博物誌の

一環として

行動を

共にしなさい

はあ...

先生

シンシャの

ことですが

彼は

どうしても

あの空しい仕事で

なくては

いけませんか

有害かも

しれませんが

とても優秀です

それに

無自な僕を

二度も

助けて

くれました

なにか

他には

許せ

私は未だ

解決を

持っていない

そして

夜の見回りは

あの子が

自分で考えたものだ

生きているだけで

良いと

何度も

諭したが

ただ

息をして

やり過ごすには

あの子は

優しく

聡明すぎる

あの子が

やっと考えた

夜の見回りという

仕事を

取り上げるのは

忍びない

だが

結果として

夜に

閉じ込めて

しまった

私の

迷いと

不明が

招いたことだ

解は

もう少し

待ってくれ

ただ

生きるには

私達は

あまりに

複雑だが

幸いあり余る

長寿でもある

忍耐や遠回りは

歯痒く感じるかも

しれないか

機か熟したとき

彼の力になれるよう

おまえは

おまえの

責務を

果たしなさい

僕が

シンシャに

見つけて

あげられる

ものなんて

この国にはな

ないのかも

しれない

いこうせ

まったまつた

遊んで忘れろアホってか

そんなこと

言っとらん

じゃないの

スリムに

なって

思考も

スッキリ

思い出した

んじゃい

わしの庭こと

海には

おぬしらによく似た

姿形の者かおる

僕らに似た...

なんて

いるの?

なんかしら

ヒントになる

じゃろう

博物誌と

気分転換も

かねた

お得なご提案

じゃい

今なら

愛くるしい

ガイド付き

やだーこのカタツムリ

気ぃ遣ってるー

さんきゅー

ウンコ王!

ウェントリ

コスス王!

海は

禁止されてるけど...

どうせ

役立たずだし

賭けてもいいか

〔第七話ウェントリコススン

う、おわり

第八話

おはよう

おや

ユークレース

忙しいとこ

ごめーん

池に入りたいん

だけど...いい?

先に

言って

くださって

助かります

ほんとう

お早いですね

ああ白粉が

落ちないよう

両塩樹脂

塗りましょう

昨年は

夏が暑すぎて

白粉花の

実が少ないんです

でも冬は

寒かったようで

樹脂はたっぷり

採れたんですよ

そうなんだ

カタツムリ騒動で

池に落ちた書類

まだ捜してるんですか?

もうクラゲに

食べられちゃったと

思うけど一応ね

紙もったいないし

まじめですねえ

そうかしら

昨日

今日は

平和だね

光も

おいしい

先生が

起きてる

からかな

ここんとこ

せわしなかった

日に二度も

ですものね

月人が

くるなんて

僕の知る

二千百七十三年の間では

晴れの日の

三日に一度が平均値だよ

変わった

のかな

何か

やっぱり

不死の

せいかしら

僕ら

存外

にぶいから

なあ

おかげで

僕はみんなより

割れやすいから

ちょっと怖いよ

ところで...まだ?

夏が暑いとか

冬が寒いとか

植物ほど敏感でないし

危険にも

虫のように

なれない

危険にも虫のようになれない

相手がちょっとや

そっと変わっても

怖くないですね

それがですね

みつからないん

ですよ

昨日まで

ここに

あったのに

おかしい

ですね

ユーク!

レッドベリル!

先生に

締め切り一日

延ばして

もらってるのに〜

やばいよ〜

僕の新作

しらない?

ええじゃ

おしゃれも

もちろん!

早起きして

仕上げようと

思ったらないの!

新作って...

丈夫に作った

制服のこと?

見ればわかる?

肩口を

従来の百分の一

つめてより美しい

手袋の出し入れも

フォルムに

ラクラク!

してみました!

わかる

かな〜

っとねえ

タグがちがうよ

昨日から

何回塗ってんの

さっさと

おし

まてまて

このままいったら

粉が落ちて

目も当てられない

姿になるの

塩水に浸かるのも

あんまよくないし

長く海に

潜るには

入念な

準備が

先生の

許可は

海ねえ

うーん

レッド

ベリル!

やっぱここの膨らみ

もう少し抑えた方が

あとになさい!

このファッションバカ!!

許可しない

博物誌の一環としての調査なのですが:

丘のことが全て終わりったならともかく...

まだ一回も報告をうけてない

おまぇにはおまえのやり方が

あるだろうから口を出さないでいたが...

目の前の

できることから

始めなさい

あーあ

丘のこと

調べ終わる

なんて何年

かかると

思ってんだよー

この後たそ

その間にシンシャが

いなくなっちゃったら...

どした?

変な音

だして

体力が

落ちたわい

あー

いや

動物は

光だけじゃ

だめなんだ

食べ物いるん

だっけ

この丘のものは

あんま栄養ないよう

じゃのう

そっか

うむ...

それぞれに合った...

......王?

おっと

寝落ちた

やっぱ

体力ないのう

とは言ったものの

実は死ぬってピンと

きてないんだ

王に

食べられても

戻れたし...死って

どういうもの?

すごく眠いとか

動けない

とかに近い?

紛らわしいな!

死ぬってやつかと

思った!

そうよなあ

いなくなるって

ことかのう

見えないけど

どっかには

いるんでしょ?

どこにも

いないし

絶対に

見つからない

呼んでも

聞こえないの?

呼ばれてもな

もう自分が誰だかも

わからなくなってるんじゃ

死は

何もかも台無しに

する代わりに

生を価値ある

ものにする

ただ

そう悪いもの

でもない

でもちょっと

さびしいね

うむ

だが

避けられん

海におまえさんたちに

似た者がいるというのは

ウソではないが

ほんとはな

ちょっと

故郷の様子が

見たかったんじゃ

二度と戻らない

覚悟はしたが

近づくと

そのことばかり

考えてしまう

どれだけ

奪われ

荒れ果て

誰もいなくても

気になる

なんてな

本当に

いいのか?

仕方ないだろ

目の前のことから

始めろって

先生言ったし

シンシャも

大事だけど

王も

大事だよ

弱ってて

ひとりじゃ

ムリだろ?

うむ...

王の故郷までどんくらい?

すぐつく

それより

おまえさん

格別脆いんじゃろ

波に砕けたら

帰って来れぬかも

しれんぞ

うーん

まあいいよ

いいんかい

シンシャは

確かに

秘密を

教えて

くれたけど

いいんだ

約束は

僕が

一方的に

決めたんだ

勝手に

重荷にして

バカみたいだ

でも

もう

後には

引けないし

忘れることも

消えることも

僕はできないから

僕らと似た

生物には

行くしかないよ

死があるの?

ねえ

うむ

美しい殻はただの衣

わしらには肉しがない

よって腐って

なくなるのじゃ

助形もなく

いそごう

〔第八話海〕おわり

第九話

魂・肉・骨

ああ

懐かしい!

近いのう

このかおりだけは

月人が来る前と変わらぬ

どうした

はよせい

日がくれると

動けなく

なるんじゃろ

なにそれ!

おう

なにって

わしじゃよ

だってあの

自分では

愛くるしいとか

言ってたけど

全然

きもちわるいのが

本当の姿って

言ってたじゃん!

これが真の

本当の姿じゃい

故郷に

近づくと

成れるのだ

...

うーん

故郷に近づくと成れるのだ

ぬしらとよく

似とるじゃろ?

でも

ぽよんぼよん

してて

うん...

うん...

そうね

そうね...

下品?

とくにその

水袋こわいわねー

どうなってんの

これは特に

ありがたい

貴重な部位じゃ

足が多くて

飾りも多くて

僕たちより

なんかこう

うるさいわ

誰えよ

あー

ぴっくりしたー

クラゲと

仲間?

バカ言え

わしらの方が

セクシィじゃい

あっそー

すげー

わかんねー

まあ

自分で泳いで

くれるなら

いいけど...

ああそれもう捨ててよいぞ

え?

荷物じゃろ?

ダメダメ!

あこれ?

物は大事にしろって

言われてる

ただでさえ

黙って出てきたし

持って帰らないと

すげー怒られちゃうよ

僕ら

なんで似てるわけ?

わしも

はっきり

したとこは

知らん

でもさあ

おまえは

どう思う?

うえー

先生みたいなこと

いうわね

博物誌

担当なら

推察してみろ

そうねえ...

僕らの美しさに

おどろいた

クラゲが

ああなりたいと

一心に願って...

わかった!

僕らのかわいさに

嫉妬したナメクジが

ごめんね

クラゲ説は捨てよ

さてはおまえ

のびのび

育ったな

王は

はっきりしない

とこなら

知ってんでしょ!

教えてよ

まあ

よかろう

おまえ...

妙に

するどいとこ

あるよな

変に可能性を感じ

させてやっかいよのう

あのイケメンの

苦労が窺えるわい

わしらの

伝説では

この星には

かつて

にんげん

という動物が

いたという

この星が5度欠けた

ときまではしぶとく

陸に生き残ったが

6度目には

ついに海に入り

魂と肉と骨

この3つに

分かれたという

海に入った衝撃で

3つに割れたのに

生きてんの?

にんげん動物のくせにゃ、

やるな

あー

もがうちがう

かっこいい言い方をすると

そうなるだけで

実際は徐々に

3種に変化して

生き残ったっていう

ニュアンスで頼む

わが種族

アドミラビリスは

そのうちの

肉だと

伝えられている

生殖と死を

細やかに繰り返しながら

知を重ね紡ぐ特性を

受け継いだとされる

一方骨は

他の生物と

契約し

長い時を渡る術を

身につけ

陸に戻った

それって

...

わしらに

つたわっている

おほろけな

由来じゃ

そこまでは

わからね

でも僕たちの

成り立ちにすっごく

似てるんだけど!

そう

予感はある

なぜなら

魂は

ついに

清らかな新天地を得

再興のため

肉と骨を取り戻すべく

さまよっていると言われていろ

やつらにそっくりだ

魂は

...月人は

にんげんに戻りたくて

あんなことしてるって

いうの...?

わからぬ

だが

われらには

われらの心が

ある

今さら

道を引き返す

ようなことが

できるとも

到底思えぬ

やつらが何を

考えているのか

不気味で

不可解だ

だが

おまえの言う通り

進むしかない

自分と仲間の為に

戦わなければ

ならない...

どうして

そんなことに

なっちゃうわけ?

さあなあ

王の言う通りなら

魂だって昔は

仲間でひとつ

だったんでしょう?

だが月にいた時

感じたのは

月人は

天敵がいるわけでも

ないのに争いを好み

満足することがない

なんとなくだがあの理由なき焦り様は

なんとなくだが

あの理由なき焦り様は

にんげんが

そういう生き物

だったのかもしれぬ

なら

僕らは

ずいぶん

良いふうに

変わったんだ

僕らだけでも

うまく

やっていこうよ

ああ

そうだな

ついたぞ

つかれたー!

なにがすぐだよ!

夕方じゃんか!

ギリギリだよ!

にしても

王の故郷...

何もないね...

もうダメ

動けない

ちょっと

横に

なるわ

用事

済んだら

言って

おまえが

シンシャを

大事に

思うように

私にも

大事な

ものがある

許せ

アクレアツスと

弓き換え

なのだ

〔第九話_魂・肉・骨〕おわ

第十話

帰還

フォっ

スー.....

みんなに

怒られたん

だってー?

海調べに

行きたいって

言って

僕からも先生に

頼んでみるから...

元気だして

ね?

すねるなんて

フォスらしく

いた?

ううん!

そうだ

まさかほんとに海に?

しかしなぜ急に

海にこだわるのか...

心を入れ替えて

まじめにコツコツ

博物誌を

やってるかも

思えばふしぎですし

樹脂拭き取るの

忘れましたね...

ままだ

学校内しか

捜してないー

そう決める

のは早いよ

あはたは人がよすぎです。

おまえは快楽ですぎた

外いってくる!

もしかしたら

それは

ない

ダイヤ!

心当たりがあるの

しらんし

俺はあいつが

いない方がいいと

言ったろう

ででもお

へんなのよ

どうして急に海に

行きたいのかしら

なにか...そうね...

なにか...

そうね...

どうしても

丘にはない

ものを

探しにいった

とか...

シンシャの

ハートとか♡

おまえ

ほんと

いい加減に

しろよ

とにかく!

シンシャも

捜して!

ね!

頼んで

ないし!

カな

次を

約束と

連れて

違う

こいだと

まず

その同胞を

正気に戻せ

フォス

フォフィ

ライトなら

十分な価値だ

約束と違う

あー

わかった

わかった

だが向こうも

バカではない

同じ手は使えん

フォスを

餌に

するなら

.....そうだな

孤立していて察しのいい

シンシャなら

やはり

やはり

フォスフォフィ

ライトが限界だ

私はもう

怪しまれている

戻っても...

ブリチ

んの

におい?

アクレアツス...

かわいい...

アクレアツス!

はーい

ごはんの

い〜いにおいで

起きたら

家の近くで

姉上もいるなんて

超ラッキー

この...

食うと戦うしか

能のない

おやまあ

バカ弟が~~

ずいぶん

たくましく

なられて

なにがどうしたのかは

わかりませんが

いそぎここを離れましょう

月人はもろいが

素早く小賢しい

僕らが

逃げ出したしらせが

もう月に届く頃でしょう

きっとすぐ...

あれは

骨の者ですか?

ボロッボロですね

でもなんと

きれいな西の浅瀬色だ。

月人が好きそうな...

そうか

彼を使って

僕を助けてくれた

のですね

しかも月人の手に

渡らず残ったとは

すばらしい幸運だ

父や母や仲間を

家畜の境遇から助け出す

きっと最後のチャンスです

思えば月で

正気なのは

あなただけでした

よくここまで

おひとりで

ずるい

そんなの

聞いたら

王のこと

怒れない

じゃない

そのかわり

シンシャは

みのがして

交渉の道具に

不死の

なってもいいと

余裕か

いうことか?

帰机ないかもしれないぞ

よし

約束だ

いいの?

いいよ

許してあげる

ていうか

僕には

君を懲らしめる力もないし

君みたいに

仲間をうまく助ける方法も

思いつかないから仕方ない

いままで

何してきたんだろ

僕今日で

三百歳なんだ

君は僕より

きっとずっと

若いのにえらいね

あれ

やわらかい

僕を

融かさないことも

できるんだ

わたし

たちも

変わら

ねば

月人と

同じね

姉上

帰りましょう

潮の

変わり目に

注意しろ

ハイ

関係ない

しらない

俺のせいじゃ

海に

君に似合う

仕事は

なかった

ごめん

明日から

もっと

がんばる

から

許して

いやだ

ハハ.....

君は

強いから

なあ.....

そう言うと

思った...

〔第十話帰還〕おわり

第十一話

新しい足

...

...

次は

僕が助けるから

はあ.....

もう

真夜中だというのに

慣れない

海の

捜索に

見つかりませんね...

疲れ果てて

います

明日もこん

月人がくるかも

しれないのに

限界でしょう

ほんとどこ

いっちゃったんでしょう

フォス...

つぶない

誰です!

こんなとこに

こんなもの

置いたの!

医務室は

整理整頓!

んもう!

なんなんですか

これ

王ってあの

ナメクジが?

どうして?

ごめんこめん

たぶん王がくれたと

思うんだけど

さあ

ルチル

なくなっ

ちゃった

どうにか

なる?

ルチル!

ここに

いたのか

いました

ああ!?

うっ

あ...

せ...

せんせい

ううっ

いま棚を塗った

ところなのに...

ちょっと

ジェード!

なんとか

なさい!

全員退避!

先生に報告しない

わけにいかないだろ!

おまえも反射!

しかし

おまえが

開いたら

誰が治すんだ!

こうなったら

フォス

この

防御力

野郎!

しっかり

怒られなさい

あー...

大馬鹿者!

ごめんなさ

...

怖かった

です

明日からは

もっと...

報告は明日聞こう

それをもって

博物誌制作は

中止とする

さて

25

やっと

ここまで

戻った

ところで...

どうしましょうか

...

結論から

言うと

あれを

つけるしか

ないんです

けどね...

身体の一部を失った場合、

微小生物が住んでいない

同質のもので補います

ですがあなたに近い素材を

両足分用意できませんでした。

先生とも

話したのですが

これ外側は

あなた以上に

脆いのですが

中は

クォーツの

変種である

アゲートが

詰まっています

硬度は七

☆石英。鉱石の一種。

雑ですが足して割れば

あなたの硬度に

そこそこ近づくので

負担も少ないのでは...

聞いてます?

フォス!

聞いてるけど

ちょっと

職を

失ったショックで

聞こえなかったわ...

博物誌の中止は

先生が末っ子の

あなたを心配

してのことですよ

聞いてください

あなたが

何かする度

皆の歴耗が

大きすぎます

というか

たぶん

そっちが

主な理由です

それに

つけるにしても

少し不安なんですよ

うーむ..

だろうね

申し訳

なさすぎて

開き直る

しかたしみ

ほら!博物誌最後の仕事ですよ

あなたと一緒に流れ着いた

これの正体思いだしてください

おっ...

...きな...貝..?

ああ

言われてみれば

それ

本当に

足になるの?

動くの?

貝殻は

アゲートに変化

することが

ありますね

それなら

つくと

動くは

別の問題

あなたに宿る

微小生物が

動くかは

この新しい住まいを

気に入ってくれれば

...です

ゆっくり

棒だ!

オシャレな

木の棒を

つけている

ようだ...!

石ですけどね

だめですか...

気長にリハビろ?

そのうち動くって

天丈夫大丈夫!

仕事の合間に

手伝うから

焦っても

仕方ないな

ありがとうレッド

ありがとう

レッド

ユーク...

ああ当然ですが

足と共に

大量の記憶も

失ってるはずです

なにせ

全体の三分の一

ですから...

ちょーっと

おひさま

食べれば

イン

クルー

ジョン

元気

だす

って!

ここなら

ルチルも

すぐ呼べるし

そうだ

かわいい

パジャマ

作って

あげる!

あとでね

おっかれ...!

ごめん

えーと

いい

ジェードだ

気にするな

よくみると..

変な柄...

うごけっ

ふりだし

より悪い

なんて

だめだめ!

弱気は

動くよ

やったー

歩いてこよう

くそ...思わせぶりな僕の

インクルージョンめ:

そんなとこ...好きよ!!

一時は

ああもう

どうなることかと

座るのこわいし

思った..

あああん

もー

限界

ねむい

よー

俺だって

ねむい

ネプちー

オファ顔にでないから

から

交代で休もう

いま

くやしい?

誰か

通った

すごい

速さで

はー、おおっ!?

[第十一話新しい

ダイエット

イエローダイヤモンド

あん

えっち

イエロー!

報告して

きました!

おージルコン

ごくろーさん

先生

お早い

いいぞ

ルチル

あー...

すみません

イエロー

ダイヤモンド

ごくろう

さま

でした

いいって

フォスの大改造で

徹夜だろ?

寝てろよ

ああ

さすがの

診察だな

さすがはジルコンですよ

最小の傷です

さすがはジルコンですよ

フォスの次に若いのに

ほんとう優秀ですね

十分です

シルコンは

首は矢で

腿はあなたに

ぶつかりました?

最小の傷ですフォスの次に若いのにほんとう優秀ですね

いいや

馬鹿だよ

俺を庇うなんて

あなたを

とても尊敬

してますから

もう

でも

なんで

戦ってるのかも

思い出せないな...

俺は組んだやつをみんな

月へ行かせてしまった

グリーンダイヤモンドも

ルビーもサファイアも

ピンクトパーズも

尊敬するところ

なんてないよ

逃げ足が速い

だけで気付けば

最年長

三千五百九十七歳だ

そろそろ

冬眠の

準備も

しないとな

ひと休み

できそう

ですね

ええ

あっ

あら

イエロー

おにいさま!

おう

稲妻かと

思い

ました

わ!

それが

なあ

フォスを捜してる

足を付け替えて

動けないはずなのに

いなくなったそうだ

ダイヤ

ボルツ

悪いが手伝ってくれ雨で月人が出ないうちに見つけたい

悪いが手伝ってくれ

雨で月人が出ない

うちに見つけたい

ダイヤは西

ボルツは東を頼む

ダイヤは西ボルツは東を頼む

急いでるな

また

俺は

北の沼を

捜す

フォス

やれやれ

イエロー?

心配し

はやっ...

っていうか

なんで

逃げる!?

ちガうちがう~

足替えたらさ〜

全然速く動いて

思った所で

止まれないん

だよ!

どうしよ〜!

バカな

あああ~

よし

もう一回だ!

次は絶対

止める!

ふええ〜

でもイエローに

ぶつかったら

割らないでよ!

うまくやる!

信じろ!

ほほんと〜?

そんなこと言って

おにいさまを

なめるな

よ♡

..あい

やー

斬新な足だな

この模様

アゲートか

クォーツ

アケートは

雰囲なくて

丈夫だ

よかったな

あっ

あっ

岩が

あるとは...

わるい...

わやすい性質のこと

...という

荒療治のせいか

多少制御が

利くようには

なったのですが

ふむ

足が猛烈に

速くなっています

どういうこと

でしょうか..

おそらく

ほら〜

聞いた?

宿主の

脆弱な身体のせいで

力はあるが本領を

発揮できずにいた

インクルージョンの

鬱屈が

爆発したのだろう

僕の

可能性

☆宝石たちの体内にといる微小生物

可能性というか

なんというか

おまえは

ほんと

強運だな

そこで先生!

僕は

この脚力を使い

戦いたいのです!

新しい力を

ムダにする

気ですか!

勢いでむちゃ言わなーい

逃げられるだけでは

勝てませんよ

そうだなあ

戦うなら誰かと

組む必要があるが

フォスをカバー

するのは大変そうだ

イエロー!

栄光の

ダイヤモンド属

よ!

ほえ

その輝きで僕を

カバー俺には

ジルコンがいる

ジルコンより

僕の方が若くて

ピチピチだよ!

しおしおで

悪かったな

というか

俺とてひとりで

おまえさんを

請け負う自信ないよ

ならジルコンと

三人でも

いいよ!

どうだ!

三人は

意思疎通が

難しいんだよ

せめて

同属でないと

そこを

なんとか!

オブシディアン

はあい!

一番軽い

剣を

せっ先生...

本気ですか...?

やった...

こちら

でーす

やはり

足以外は

変わって

ないな

なにとぞ...

向いていないと

わかっててなぜ

そうも

戦いたがる?

毎日

訓練します

ので...

毎日

粉に

なられては

困ります

.....前々から

不思議なのだが

そんなの

先生が

大好きだから

助けたいんです

みんな

そうでしょ?

ちょっと!

ルチル!

イエロー!

他に理由あんの?

の?

アハハ!

そうだ

そうだ

そう

いや

だった

今は

月にいる

やつらも

確かに

みんな

そうだ

なっ

ルチル

みんな

ずっと

先生が好きだ

その分も

戦わなくちゃな

でしょ〜!

おにいさま

おまえと

組んだら

面白そうだな

いつも新鮮で

ならば!

ムリ

だって

ともかく

一度

アメシストの

見回りを

補佐して

みなさい

戦闘は

ムリだが

なるほど

アメシスト

なら...

いいですね!

アメシストには

俺が話そう

ほんとですか!

わーい!

それと

ついでに

海の報告を

済ませ

なさい

あっ

はい!

ええと...

海は

広くて...

大きくて...

......先生

フォスは

足の紛失分

三分の一ほど

記憶を失って

いますので...

わかった

思い出した

ことから

随時に

にんげん

にん

げん?

そう

にんげんが...

西「イエローダイヤモシド〕おわり

〔第十二話

第十三話

双晶

かつて

にんげんが

ごめんなさい

それしか

思い出せません

よろしい

ちょっと

変だったな

あー

フォスがあまりに

海での出来事を覚えてないから

イラっとしただけでしょう

そうか

なあ

そんな

もん

ですよ

......先生

とにかく

足が

動くように

なって

しかも

速くなるなんて

幸運でした

元に戻れない

以上

より良く

なるしか

許せない

でしょうから

おつかれ

さまー

いた

いた!

アメ

シスト!

ストーップ!

イエロー?

なにか...

お世話になります!

足が速くなったフォスと

ちょっと組んでみとの

先生のご判断だ

足が速いのは

わかったけど...

他は?

という

わけで

すえおきと

なっております

ええ〜!

おお...

厳しい

アメちゃんは

剣の凄腕だ

ついでに

習え

うす

うーん

いきなりフォスと二人は危ないし、

三人組は息を合わせるのが難しいから

まあそうか...

二人でも

僕ら双晶アメシストで

ひとりの

テストってわけだね

フォスとは

あまり話した

ことないね

僕は

アメシスト・

エイティ・

フォー

僕は

アメシスト・

サーティ

スリー

双晶は素手で

触れても

割れないと

わかっていても

...ぞっとするな

よろしく

あの音

ストレスです

職場替えて

もらえませんか

贅沢

言うな

新入り

ついに

戦場にでる...

きっと

近づいてる

朝礼

毎朝あるから!

急いで!

剣!

よし!

先生

まだだ!

おお...!

本日

月人が訪れる

確率は1・4%

天候は

概ね晴れ

午後一時的に

雲が厚くなることが

ありますか

雨は降らない

予測です

今日最も確率が高い

白の丘には

ホルツ・タイヤ組

イエローと

ジルコンは

周辺を巡回

他は

予定通りだ

...それと

アメシスト

フォスフォフィ

ライトは

西の高原の

見張りを

頼む

あの雲のあたり

月人の

予兆黒点は

よっぽどの

ことがないと

見逃さない

と思うけど

もっと

楽にしてて

いいよ

あの高さに

出やすい

あ!

ユキ

チョウ

冬も

近いね

あっ

クラゲ

泳いしー

あげよう

定時帰還

異状なし

...かな?

あ!

ふわーあ

かなぁ

初日

どうでした?

回診です

過度の緊張による

精神疲弊で

長期休養が必要

はい

健康ですね

やぶ...

フォス!

明日は青の森だ

今日より遠いから

早く休みなね

今日は

ルチルから

白粉花の実を

集めるように

頼まれてる

くそっやぶって

言ったの聞こえてたが

えっ

見張り

しながら!?

そんな

ムチャな!

よくある

仕事だよ

うん

そのくらい

リラックス

してていいよ

見張り

だろ?

3日目にして

極めたわ...

!87

よしよし

バレて

ないぞ

疲れて

動けない

だけなんて...

あーあ

ちょっと

変わったくらい

じゃ

うまくいかないね

剣の練習

うん

してみる?

僕さ〜あの

剣をサッと抜いて

鞘をパッと

投げるとこ

練習したい

かっこいい

よね〜

そうそう

それ

本番が

先みたい

(第十三話双話うおわり

ふ〜

おぃ

完成!

ジェード

モデルして!

すでになって

仕方ない...

自分につけるのもいいけど

誰かにつけて

パランス見たいなあ

でもこの時間

みんな

いないし〜

わあ

いいね!

ハイ!

リラックス!

キュートな

ポーズで〜

スマイル!

せんせー

そこまで!

あれ

どうしたの?

フォス!

いいとこに!

また

デルモ?

おねがい!

オッケー

おっ

隠れ

ナンバーワン

美脚きた

モデルですか?

いやです

どっちだよ

フレッシュさ

がない

なれすぎだ

うるせえ

むだに

エロい

いかがわしい

トップモデル

待つから

いいや

失礼ですよ!

『宝石の国』第2巻は「アフタヌーン「13年6月号から

・13年12月号に掲載された作品を収録しました。

編集部では、この作品に対する皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

また、「アフタヌーンKC」にまとめてほしい作品がありましたら、編集部までお知らせください。

〈あて先〉

〒12-8001東京都文京区音羽2ー12-21講談社:

アフタヌーン編集部「アフタヌーンKC」係

なお、お送りいただきたかもしれませんが、ご記入いただいた個人情報を含めて

著者にお渡しすることかありますので、あらかじめご了解のうえ、お送りください。

★この作品はフィクションです。実在の人物・団体名等とは関係ありません。

タヌーンKC-950

宝石の国2

2014年1月23日(第1期発行〈定価はカバーに表示してあげます〉

著者

発行者

発行所

では帰りプリで

聖本所

本文製版所,豊国印刷株式会社

いちかわはる

市川春子

ですねぇねぇ。でも、はいはいいんですか」

清水保雅

株式会社講談社

〒12-8001東京都文京区音羽2ー12-2

電話編集部東京(03)5.395ー3465

販売部東京(03)5:395-36()

業務部東京(13)5395-76(3)

共同印刷株式会社

株式会社フォーネット社

NDC.726.194p19cm...Printed.n.japar.

●本書のコピースキャン、デジタル化等の無断複製は著作権法上での例外を除き禁じられています。本書を代行業

著等の第二者に依頼してスキャンヤマデジタル化することはたとえ個人や家庭内の利用でも著作権法適反です。

●落丁本,乱丁本は購入書店名をご明記のうえ、小社業務部宛にお送りください。ご迷神の社負担にてお取り替えい

たします。なお、この本についでのお問い合わせはアフタヌーシン編集部宛にお願いいたします。

ISBN978.4.06.387950.6