だ...

そう

FTERNOONKCISS

宝石の

ヘロングサービス

国の

宝石

市川奉子

登場人物紹介

レナル

硬度

医師。ワーカホリック

なので趣味なし。

カンゴー

エロータヤモン

硬度

最年長。趣味は色々あった

が忘れた。

フォスフォフィライ

硬度/三半

主人公、フォスフォフィライト

い...フォスフォフィライト?

今日はみんなの趣味を紹介し

ます。

硬度も

ゴーストの頃から本を読むの

がちょっとだけ好き。本当は

ラピスに読んでもらいたい。

ダイヤモンド

硬度

かわいいものやきれいな

ものが好き。

ベニトアイ

硬度〈六半

雲を眺めるのが好き。

夜みんなでやるカード

ゲームも好きだが弱い。

ジェート

硬度も

ルチルと喧嘩してる

時が意外に安らく

が認めたくない

金剛先生

健康の

瞑想という名の昼寝

諸事情あってとにかく眠

いらしい

ユークレーズ

硬度

みんなの戦闇のくせを見

つけるのと、クラゲが好き

けっこう多諏味

ボルツ

硬度ノ七半

あらゆる事象に法則

性を見つけ出してうっ

とりするのが好き

シンシャ

硬度

考えすぎるのが趣味

アレキサンドライト

硬度ハ半

二重人格。月人研究の趣

味をおりやり仕事にした

レッドベリル

硬度〈七半

服飾担当。彼もワーカオ

リックなので、仕事が命。

硬度〈七半

肌の手人わ、牛っ

掃除が好き

ジルコン

ペートッ

硬度〈六半

任製作相当あらゆるま

材を試したらしい。究極

の美しい紙を作りたい。

第四十五話、長い冬

第四十六話「ラピス・ラズリ」

第四十七話「百二年

第四十八話、海で聞いた音話

第四十九話、辿る。

第五十話「博士

第五十一話、伝説

第五十二話一旅路

枕投げのくに

第四十五話

長い冬

ルチル

可能性

は?

ははい!

これまでの医術から考えると、

可能性は全くないと言っても

差し支えないですが...

フォスは現在

フォスフォフィライト自身と

後からむりに継ぎ足した

貝殻アゲートの脚

金白金の腕の五種の構成

一方ラピスは

生まれながらに複合体で

ラズライトソーダライド

アウインパイライトを

中心とした

鉱物六種による構成です

...:フォスの場合

ですが

そうとも

現時点でも

言い切れません

わかる懸念は

ふたつです

合わせると

六種というべきか

十一種というべきか

...ともかく

極めて複雑な

構成になります

もうひとつは

その上双方に

自我があり

インクルージョンは

眠っている状態です

合わせた時

それが

どのように

作用するか

想像が

つきません

宝石たちの体内にいる微小生物

別鉱物の頭部をつけると

ついに身体構成の

フォス自身の比率が

半分をわずかに

下回ることです

なので

インクルージョンの

ない新しい

フォスフォフィライトの

産出を待つか

せめて

実績のある合金

あるいは

アゲートなどで

もう少し

補えればと

親しみのある

思っていました

素材でないと

運良く

目覚めても

フォスフォフィライト

といえるかどうか...

フォスに

ラピスの頭部を

与えるのは

例えば

カンゴーム

おまえは

どうだ

ラピスの

破片がすべて

帰ってきた

ときに

仮に

ついたとしても

問題点が多く

その後

可能性は低いと

心情的な課題が

私も考える

多く生じるだろう

帰って

こないと

思います

俺は

誰も帰って

こないと

思っています

長期休養所管理の前任者

長期休養所

管理の前任者

その前の

すべての

担当者の

記録を見る限り

長期休養所から

出られた

やつは

いません

わかりました

すまない

わかりましたよ

もっと

なじみがあって

単純な素材を

探しますよ

それって

俺の頭だ

フォスを

まもれって

ゴーストが

フォスフォフィ

ライトに

ラピス・ラズリの

頭部接合を

許可する

じゃぶっ

フォスフォフィ

ライトには

ラピス・ラズリの

頭部を

接合した

結果はまだ

得られてないが

しばらく

初めての試みゆえ

安静にさせる為

慎重に経過を

午後にフォスを

見守ることにする

彼の部屋に運ぶ

皆捜索で

疲れているだろうが

余力の

ある者は

手伝って

ほしい

ふしぎだなあ...

フォスって

髪切ったろ?

それ合わせても

半分以下?

冬の間に

自身の修復に

使ってしまったと

言っていました

すごく

日常的に合金を

伸縮させる度

少しずつ擦り切れ

こぼれていたようです

なにせ彼自身

脆いので...

頑張ったな

それが割合に

かなり響いていますね

まあ

少しなら

そっか

休んでよし

少しだけよ

三十一対八

~~~

くそ〜

ボルツだ

一斉に

ボルツの

着地を狙え

やれ!

ベニトー

ぱしっ

コラー

巻き込むな

俺だけ

これから

働くんだぞ

まったく

この服な

俺だって

進んで着たい

わけじゃないが

雪の中で黒は

目立つんだ

去年は月人に

おっかけ回されて

えらいめに遭った

あー

レッドベリルも

しつこく持ってくるし

冬の担当に

なって

今年で百年だ

流氷割り

今なら

確実に

俺の方が

うまい

ぜんっぜん

近道じゃ

なかったな

また夜に

〔第四十五話長い冬〕おわり

第四十六話

ラピス・ラズリ

春ですねえ

......

春だなあ

...

おまたせ

~~~!

ザンッ

さあ着替えて

調整よ!

さあさぁさあ!

カンゴーム用

特製新夏眠衣装!

ぜいたく~~~

毎年

言うが

寝るだけのことに

これ着る意味あるか?

意味?

なんでもない

ファッションに

意味とか必要ないの!?

完全なまでの

自己満足の世界

自分を最大限に

放出することが大切よ。

でも私はそれ以上の

仕事がしたい

皆が気付いてない

魅力を引き出し

変身願望を叶える

お手伝いもして

あげたいの

新しい魅力を

開花させる奉仕の海

それは愛そして美

直感と意匠が

交錯する無限の空

俺こういう

フリフリなの

あんまり...

可能性を

せばめちゃ

ダメ!

着たら先生に

見せいこ!

ああ迷惑だ

迷惑だ

先生

誰が何着たって

似合ってるとしか

言わねぇじゃねえか

毎年

演説内容が少しずつ

変わってますね

ぜってー

わかって

ねぇんだって

大したもんですよ

考えているんでしょう

あのぉ

そんなことなぁい

さっさと着て!

器が広いだけ!

すごく

疲れてる

んだけど

なんで

かなあ

はあ...

とにかく

頭が重くて

さあ...

へんな

かんじ...

こんな

目覚めが

悪いの

はじめてだよ〜

はじめて

でしょう

ねえ

私もはじめて

診ます

えっ

珍しい

症状?

あら!

カンゴーム!

その白い制服

どしたの

冬用?

僕にも

あるのかしら

フォス...

......

...の分?

白粉落とせってこと?

はいはい

頭診るのね

ないのお?

はい

どうぞ

なんか

水青く

...

インクルー

ジョンが

素手で

顔に触れても

馴染んだ

傷口開きませんね

証拠です

ラピスの頭部

接合

成功です

月人に首を

射抜かれたのは

覚えてる?

頭だけ

持ってかれた

のよ.....

ラピスの頭を

接合するよう

提案したのは

カンゴームです

先生も

許可されました

接合後

あなたずっと

起きなかったんですよ

美形〜!

悪くないわぁ〜

こういう顔

好き〜

......万が一起きても

フォスかどうか

わからないとかいう

話は...

百パーこいつ

じゃないか...

本当に破綻した

性格になると

思ったんですよ...

せめて少しは

ラピスの知的で

慎重な性格に

寄るかと

思ったんだ

ああ...

我々はこの子の

インクルー

ジョンの図太さ

なめてましたね

変顔

やめろ

後悔

してる?

......

先生

目覚めたか

はい

フォスだな

似合っている

フォス

フォフィ

ライトの

頭部接合は

成果を得た

施術から

百二年経った

わけだが

僕は

百二年

寝てたん

ですか

おまえは

百二年

寝てたんだ

改めて

みんなに

挨拶なさい

フォス

フォフィライト

でーす

百二年ぶりの僕ですが

文字どおり

ニューフェイスとして

頑張りますので

よろしくぅ

笑うとこ

でーす

うわー

起きた

なあ

どうかして

たんだ...

正直

もうダメかと

思ってたよ

同じ顔なのに

ラピスの

知のオーラが

しかし

まっつっったく

ないな

そお?

ゴーストには

似てるって

言われたことが

あるような

ないような

後悔

している

うれしい

よね〜

楽しい

よね〜

また

仲良く

やろうね〜

ラピスとの

美しい

思い出が

またひとつ

消えていく

またまた〜

僕が目覚めて

うれしいくせに〜

僕さ

ラピスの代わりも

できるように

頑張るよ

大事な

ラピスの頭を

本当に

貸してくれて

ありがとう

もういい

おまえに

やったんだ

好きにしろ

フォス

オッケー

すぐ

いけそうよ

明日からの

仕事

どうするか

俺寝ないの?

冬働き通しで

夏眠なし?

ほんと?

助かるなあ

じゃあ近場の

見回りから

始めよっか

じゃ寝てていーよ

僕ひとりで

ちょちょっと

それが一番

不安だろうがあ!

ラピスの頭まで

持って行かれたら

てめーほんと粉

いや〜

やれやれ

長い髪は

重いなあ

よっこらせ

明日から

色んなことを

思い出さないと

いけなそう...

どうにか

なるか

君は

そうやって

散らかしっ

ばなし

だね

綺麗で貴重な

西の浅瀬色の

身体も

やっと手に入れた

情報も何もかもだ

ほら立って

片付ける

よしよし

素直な

いい子だ

少しだけ

手伝って

あげよう

僕が

ラピス・ラズリ

だよ

誰かの一部に

なることもある

かもしれないと思って

インクルージョンに

伝言を

頼んでおいたんだ

僕の

インクルージョンは

優秀ないい子だから

話の精度は高いはず

僕も

この戦争状態には

疑問があってね

慎重に調べてはいたんだ

でも僕は

一連の筋道がつくまで

考えに夢中になってしまう

癖があってね

戦闘中も

そのことを考えていて、

結局射られてしまったよ

君のことは

とやかく

言えないな

うん

この辺

僕らは身体が欠けると、

内蔵する記憶も失うけど

よほど大量でなければ

自身の連続性を失う

ことはない

君は特に自己を保てる

体質みたいだね

共生が得意な

インクルージョンとは

興味深いなあ...

ほら

とにかく記憶の

詳細は失われるが

境目に

経験としては

.....

蓄積されている

少しなら

そこに何かがあった

...

跡は残るわけだ

うんうん

遠い海で

聞いた昔話

けど

今までのような

表層を彷徨うだけの

考え方ではだめだ

先生の独り言

運がいい

月人の発した音

良い残り物だ

先生と

月人の

本当の

関係を知る

シンシャの

協力を得られる

材料を掴む

いいかい

アンタークと

ゴーストを

取り戻す

このくらいなら

今の君で一度に

解決可能な道が

ひとつだけ

見えるなあ

わかるかい?

わかったら

こんなことに

なってない

ことしか

わからない

ふーむ

たしかに

考え方に

センスはあるね

あとは持続

深度閃めきだ

ほら

時間だね

僕の

天才も

分けて

あげるから

おはよう

起きたら

新しい日だ

疲れる

夢...

なんか

ちがう

なんて

いうか

細かい

ところまで

ところ

まで

気持ち

悪いほど

よく

見える

なあ...

〔第四十六話ラビス・ラズリ〕「おわり

第四十七話

百二年

どうした?

朝礼

おわっちゃっ

たあ〜?

ああ...

昨日の今日だから

あえて起こさなかった

んだが

大丈夫?

昨日はなんとも

なかったのに

起きたら

見るもの全てが

ギラギラしてて

主張が

激しいって

いうか

情報量が

多いって

いうか

ああ.....

床のヒビさえも

ジェードの

何か訴えてきて

あっさり顔

すら

きもちわるい

きつくて

見れない

あさ

ユーク

ひま?

あっ

だっ

フォス!

なんで

そんなとこで

寝てんのよ〜

アレキ

これ

なに?

今カンゴームが

図書室の

整理してる

でしょ?

あ〜

あ〜

もお〜!

月人関連の資料

返せって言われて

整理してたら

昔本気で作った

私のオリジナル

月人設定混ぜたこと

思い出したの!

でももう自分でも

わかんないから

一緒に

捜してほしいわけ

なんで

そんなこと

ちょっと

した

遊び心

...えええ??

これだ

ありがとう。

どれだ

うーんっ!

うん?

うんうんぅん

これだ!

すごい偶然!

うん

気がした

ような

しないような

パッと見

一枚だけ違うの

わかった

あっ

カンゴームは

図書室があ

図書室行きたい

気がする

では〜

ラピスに

似てきた?

思った

...

手伝うよ

いや

いいわ

化け物

これさ

地質学関連が

いちばん

上段だけど

区分の順番

替えたら

どうかなあ

上から順に

天文学

気象学

地質学の順に

その方が

自然の並びに近くで

直感的に

みんなが

探しやすい

あと僕らが使った

教科書をもっと

手前にしても

いいかも

何か調べるとき

まず広く習ったことから

そして絞り込むように

奥へ行くようにしたら

無駄がない気がするけど

どうかな

僕が

ラピス・ラズリ

だよ

昨日

ラピスの夢を

みたんだ

こんな

感じでさ

ジョーク

それだけか

それだけ

その髪を触る癖

誰から聞いた

僕が

ラピス・ラズリ

だよ?

やめろ!

頭が砕け

そうだ

いますぐ

髪型を変える

えー?

だいぶ

まし

だいぶ

やわらぐ

そうかい

それで

チカチカギラギラだの

万物が訴えてくるだのは

治ったのか

本読んでたら

なんか

落ち着いてきた

僕は素直で

飲み込みが早くて

センスあるって

ラピスも言ってたし、

やっぱね〜

うーむ

ふしぎな

夢だった

変な

場所でさあ

ラピスと...

てめーの夢の

都合だろうが

そういや

だいぶ

慣れたなあ

おしえ

なーい

しりたいの?

お〜い!

ゴーシェ

そういや

昨日

話してないねえ

元気?

モルガは?

はじめまして

フォスフォフィ

ライト!

やっと

話せた!

寝てる間も

先輩たちから

ずっと話は

聞いてたんだ〜

めっちゃ

強いん

でしょ?

戦うとこ

見せてよ!

めっちゃ

強いよ

よろしく

まじで〜

自分でいうとは〜

すご〜

うん

おいくつ?

七十!

セブンティ

か〜

わか〜

あっそうだ

モルガー?

ほら!

モルガも

挨拶しな

って!

だめか〜

くっそ

シャイ

なんだ

じゃあ

戦う時

絶対

呼んでね!

八十二年前

の夏

おまえの

知ってる

モルガと

ゴーシェは

月へ行った

そのしばらく後

あの二人は生まれた

入れ替わるように

同種が生まれる

ことは珍しいと

先生も

言っていた

百二年

だもんね

他にも?

二人

だけだ

ああ

ああ

そうか.....

僕がいれば

なんて

たった一年で

二人も

月へ行かせて

しまったやつが

言って

いいことじゃ

ないね...

ゴーシェ

モルガ

.....

ゴースト

アンターク

ラピスの言う

解決可能な

道のことは

まだなにも

センパーイ!

ほら!

モルガナイト

だね

よろしく

前のモルガと

全然ちがうねって言うの

みんな前のモルガの方が

好きなのかな?

先輩もそう?

いやー全然そうじゃないね

訊きたいこと

あるんでしょ!

みんなが

前のモルガは

ピンクのくせに

粗暴で高慢で

あいつの方が先生に

怒られてんのに何かと

でも

僕には上からでさー

一緒にいると

楽しかった

大丈夫

みんな

君もあいつも

同じくらい

大好きだし

あいつも

君が好きだと

思うな

ほんと?

本当だとも

いつか

僕が

会わせるから

訊いてみて

〔第四十七話百二年〕おわり

第四十八話

海で聞いた昔話

でもよかった

ラピスに

訊きたいことが

たくさん

あるんだ

また

この夢か

ラピス!

いるぅ?

それでも、いいですよ。

それでは、

......

アンターク

ゴースト

モルガ

ゴーシェ

...

あっ

届かない

あー.....

あー......

センパイ

けっこう

ねごと

ひどいね

今回は

夢だって

わかってたのに

なあ.....

おはよ

ごじゃいます

あれ

なんで

いんの

びったり

だな

前の

モルガに

会わせて

くれるって!

それまで

離れない

そう申して

おります

おまえも

前の

ゴーシェに

会いたい

わけ?

びったり

なわけ

さあさあ

先生に同行の許可

取りにいきましょ

センパイと

いたら

いえ僕は

過去全く

たくさん

気にしない

月人斬れそう

タイプなんで!

だからでーす!

月人斬るの

大好き!

若い二人は

フォスから

学ぶことも

あるだろう

赤アレキ

オルツ系か

許可大事〜

許可する

どりゃっ

そういや

おまえ

そう!

モルガと

ゴーシェのことは

忘れなかったな

そうなの

ラッキー

頭がさえてね

ラッキーじゃない

ラピスの頭

だからだ

ああ

覚えてることも

前より鮮明になった

さすがにがっつり

無くした部分は

出てこないけど

......

遠い海で

聞いた

昔話

なんだそれ

なんだっけかなあ...

カン

ゴーム!

フォス

双の浜!

きたあ!

先生は?

まだ

ラピスの頭で

中型程度だ

先生が

来るまで

僕らで

海上に

ひきつけよう

仕方ない

七閃で新型の

見込みは薄い

わかった

すごお!

初接触だな

旧式とみられる

七閃型で?

器は縛状非対称面

極広浅楕円低形

光背は細縁大円

朽木型高冠

後槍二十

雑も二十花飾あり

総合的な珍しさは

中の上程度

器だけなら七番目

...

ラピスの頭は

勝手に分析が

進んでいくなあ

情報収集量が

多い!

つかれる!

ヒュウ

ヒュウと

動作に合わせて

かすかな音がする

矢を射る弦の音に

混じっているが

それより少し高い

空気が

穴を通るような

...

前は

気づけなかった

どこから?

法則性は?

例えば空気の流れ

衣摺れの音なのか

布の揺れる方向

もしくは散らばる

花のようなものの

香り

それら数種類を

掛け合わせた

僕らに気づかれ

ないような

複雑な方法で

意思の統率を

図っている

可能性は

セン

パーイ!

あぶないって!

ごめん!

ラピスの

何度

よせ

同じことを

あ...

先生

センパイ!

一本

見つけこ

ました

ありがとう

これで

あと二本だ

ま髪の記憶含有量は微量で

インクルージョンも

住んでないことが

多いですから

無くしてもあまり

深刻な問題では

ありません

そゆこと〜

あとはまあ

心情的な問題ですね

カンゴームの

ああいう

もっ

いや~

はい...

申し訳

ごめん

なさい

..

よーし

みんな

ありがと!

暗くなって

きたから

今日は

ここまでに

しまーす

ありがとー

ありがとー

俺が見ている

眠気と疲れで

お怒りです

見てる

かなあ

僕はもう少し

海中を捜すよ

耐水樹脂置いて

いってくれるかな

一人で大丈夫

ですか?

大丈夫だ

遠い

海で聞いた

昔話

うーむ

気になる

聞いたってことは

誰かと

話したわけか

いやただ

聞いていただけかも

でもわざわざ

遠い海に

誰かといたわけだ

昔のことを

知っている誰か:

月にいった

誰か?

今もう一度

聞くことが

できないなら

その可能性もある

そして今は僕以外の

知らないこと

.....そうだ

月人の首の穴

あれも

みんな気付いてない

ことだろうか

アレキからも

先生からも

聞いたことがない

特徴だ

これが

ラピスの言ってた

考えが止まらない

ってやつか

やばいなあ

戦闘中

考え込んで

射抜かれたのも

納得だ

昔話.....

髪捜さな

きゃ

穴.....

髪...!

髪?

そう

〔第四十八話_海で聞いいた昔話〕おわり

第四十九話

辿る

サッ

ササッ

だっ

誰か

います

かあ

おう

あったか

もらった

...と思う

おねがい

おねがい

おねがい!

ちょっっっと

だけでいいの!

ちょっと毛先を削るだけ!

はあ?

そしたら

フォスの髪型は

パーフェクトに

なるの!

ダメですって

確かに通常髪は

重要ではないですが

今のフォスはえらく構成が

複雑なんですから

頻繁改意にバランスを

変えないでください

何が起こるか

わかったもんじゃないんです

うーん

誰かいたなあ

いたはず

だよなあ

整えないと

気持ち

悪くて

眠れない

すぐ

見慣れますよ

ほらちょっと

前のフォスにも

近づいた感じ

あるしもう十分

いいじゃない

ですか

それまたどうせ

ホップな

幻覚じゃないのお?

ラビスの頭のせいで

ポップからリアルに

変わったとか

誰かに

...音年前さ

髪....って

渡されたんだけど

なあ

誰かと海に

入ったことある

みたいなんだけど

はーん

そうくるがー

百年前...

二人は

覚えてる?

かわいい

パジャマ

つくって

ない

やだ〜

うっかり〜

百年も

忘れてた

ごめ〜ん

構想はできてたの!

すっごいかわいい

デザインなのよ〜

でも海入って

足なくして

すぐつけて

バタバタ

だった

じゃん?

ああありましたねそんなこと

カンニング

百年前.....

百年前.....

...フォスの接合から

十日経過

目覚めず

頭部に変容なし

いかなる兆候もなし

そこ重要!

...これは

違いますね

頭のとき

でした

あっ

あーあー

思い出しました

なくした

足の代わりに

なぜか

アゲート化した貝を

持って帰って

きたんですよ

もらったとか言って

回復の可能性は

薄いと思われるが

私の中である考えが止まない

万一これが成功すれば

パパラチアの施術を

仲間の一部で補うという

選択肢も考慮検討せねば

ならないということだ

あくまで仮の可能性だが、

一応先生に申請する

準備をしておく

問題が起こっても

強行を辞さない強い心が

ほら

ほら

そんなことがあった?

やばい思想だ

ナメクジに

あれは

忘れもしない

衝撃的な

事件でしたねえ

は?

あなたは

しかし術後

月人が落とした、小ぶりな

巨大カタツムリにナメクシ化した

カタツムリと

食べられるも

話すようになり

私の超医術で

突然単身無許可で

修復

海へ入り

足を無くし

忘れてた

くせに...

はぃはいはい

この業務日誌に

よりますと〜?

うみがよんでる

いやあ

昔の僕

ただの痛々しい

無秩序

大バカヤロウじゃん

もうその辺で

勘弁して...

今の知的な

僕には耐えられない

ナメクジかあ...

覚えてないなあ

いまさら...

日誌には

自業自得感が

強めに

書いてあります

へー

海から戻った

フォスを

最初に

見つけたのは

シンシャの

ようだ

書いて

ありますね

うそでしょ

あなたまた

......!

.....シンシャ

いや!

覚えてる

覚えてる

覚えてる

大丈夫!

会わなくては

だーれだ

ヒントです

頭も取られた

大バカヤロウ

正解

結論から

言うと

君に協力して

もらえそうな

材料は

見つけられてない

忘れないよ

君のことは

頭をとられて

百二年も

くだらないことは

経っても

覚えているんだな

わかってる

手に入れたのは

君の協力を得られる

予感だけだ

予感では

到底動けない

今過去の記憶を

足をなくした僕を

整理してる

百二年前海に入った最初に見つけて

くれたのは

ときのことを

君だってね

知りたいんだ

詳しく教えてほしい

俺がいた

場所に

おまえが

勝手に

打ち上げ

られてきた

巨大な

貝アゲートと

頭の一部が

入った器が

あった

それだけだ

それより

先も後も知らん

俺には関係ない

なるほど

ありがとう

あと

もうひとつ

ナメクジは

百年以上

生きるかな?

無理だろうな

うん

僕と同意見だ

動物は

海のことも

先生に逐二

報告しているはずだ

ありがとう

...当時の

おまえなら

先生に

直接

訊いてみろ

うまく

聞き出せるか

...

いやでも

それは

難易度

高くない?

今の僕なら

当時、気付け

なかったことを

見破れるかも...

うん

やってみる

ありがとう

......俺の

言いたいことを

すぐ理解

しやがった

ラピスの

影響か?

学校

こっちだった...

考え事

してて...

おうフォス

どした?

百三年と

百八十三日前の

夕方の会話だな

覚えている

さっすが

先生!

俺全然

覚えてない!

前後から

おおよそを

述べるが

アゲートの足で

脚力が上がり

戦力になりたいと

言うので

軽い剣を与え

アメシストの

補佐を命じた

そして

海での出来事の

報告を受けた

内容は

海は

広くて

大きい

それだけ

ですか.....

足の紛失分

体の三分の一を

失った後で

ほぼ何も

思い出せない

状態だった

思い出し次第

随時報告を

受けることに

したが

すずすすす

すみません

そのまま

今日に至る

僕って

そんなに

ぼんくら

だった?

やばくない?

ねえ?

ほんとに?

海入って

足無くしてんのに

それだけ?

ぼんくらでした

まあ

あの頃の

フォスなら

そんな

ところ

だろうな

だめだ

僕のぼんくら

具合しか

読み取れなかった

先生から直接

聞き出すのは

やはり難しい

昨日の話で

むりやり

怪しい所を探すと

するならば〜

おおよそー...

ほぼ

おおよそ

ふたつの

曖昧な言い方と

ひとつの間が

少し引っかかった

イエローと

でも百三年前のことだからとルチルの

反応を見ても

言われればそれまでだ

不自然では

些細なことに突っ込んで

なかった

これ以上不信を晒すと

警戒されるかもしれない

後々不利だ

.....まとめると

今の所

遠い海で

ナメクジから

昔話を聞いた

というのが

最も自然で

有力な説だ

ナメクジと

どんな会話を

したか?

わかるわけない

そしてもう

ナメクジは

生きてない

だろう

いやあ

手詰まりです

困った

困った

困ったなー

参っちゃったなー

ラピスが

適当言ってる

可能性とか

ないかなー

ありません!

ありませえん

ああ

ラピスの

僕の...

いえあと一本!

レッド先輩に

いえ

水中探索用コスチュームを

あと一本!

つくってもらったので

見つかるまでは!

がんばります!

カンゴームからも

言ってよ

ねえ

もういいよ?きっと

遠くに流れちゃったよ

レッドは

服作りたい

だけだから...

......

僕も

捜そうかな

これ以上

先生から

なにか

引き出すには

先生が

すご〜く

動揺することでも

ないと...

先輩

二重.....?

いえ

三重......?

初めてだ

しかも妙に

高くて小さい

見極めてから

報告に向かう

はい...

〔第四十九話_辿る〕おわり

第五十話

博士

ジルコン

先生を

呼んでこい

みせて〜

まって

まって

かわい〜

瑞瑚の中に

いたの

先生に

名前つけて

もらお

うんうん

めずらしー

くらげちゃん

なかった

おう

じゃ!!

おまえ今日ずっと

それやってるな

なんなんだ

あー.....

月人の首に

穴が

そこから音がしてて

空いてたんだ

それで会話してるのかも

と思って

再現しようかと...

意思疎通法とやら

まだやってたのか

前に

首を掴んだ時

声が出た気が

したんだけど

ごめん

ただ

穴を塞いだから

かもしれない

同じ音が出せれば

何かわかる

きっかけに

なるかも...

月人と話すことに

ずいぶん

固執するな

それで

おまえは

最終的に

どうしたいんだ

月人と話して

仲間にでも

いれてもらう

気か?

いやそんなことは

全く考えて...

フォス!

カンゴーム!

三重の

異形

です!

三重まじか

僕は先生に

報告を!

今ボルツさんが

一人で見てます

二人は応援を

お願いします!

不気味な

ことに

そいつ

全く

動かないんです

ボルツ!

どう思う

...白いレタ

月人と共通点が

ないな

動きは?

黒点から

会話は?

落とされて

立ち上がったのみ

声かけた?

なんて?

...はっと見

ルチルっぽくない?

月人というより

どちらかと言えば

僕らに

似てるような

ない

かけた

おまえなんなんだ

思った

先生だ

博士

......

偽物...

これを

斬ってくれ

フォス

ボルツでも

カンゴームでも

かまわない

私はこれを

壊す事が

できない

どうして

僕が

どうして

先生が

これが

何なのか

教えて

下さるなら

先生

これは

何ですか

しらん

あああぁああ

うそだー!

もう

限界です

その雑な躱し方!

今の僕には

通用しません

あのモフモフの

ときだってそうです

なんかほら!

親しげに名前を

呼んだでしょう

おぼろげに

ちゃんとたしかに

覚えてるんです

それらは

かつて

この地上にいた

私の知ってる物と

よく似ている

しかし確証がなく明らかに

それらそのものとは

認められない

月人が作ったのか

どこからか連れてきたのか

私にもわからない

故に知らないとしか

答えることが

できないのだ

ではその

かつていた

博士というのは

なんなんです

それについて

私は答えることが

できない

おまえの

疑いは尤もだ

疑念を

抱かない方が

難しいだろう

だが

答えることは

できない

すべて

わかっている

すまない

それでも

おまえたちを

愛しているよ

納得

いきません

月人が

落としたものを

僕たちに

攻撃しない上に

教えられない

正体を半分

っつーのは

知りながら

どういうこと

なんですか

先に説明した

通りだ

私の方でも

あれらの出自や

出現について

継続考慮

調査中である

では僕も

調査するので

博士とやらの

情報をください

博士とは

特定の範囲の

知識について広く【僕らの知らない

通じている者の

総称で

んなこたあ

わかってるんですよ

あれについて

情報共有をしろ

っつってるんです

おまえたちの

安定と安全を

優先している

既示はできない

なにが

安全です!

モフモフの

なんとかっつーやつは

僕たちのことは

さっきだって

攻撃した

めっちゃ動揺してた

じゃないですか

じゃないですか

明確に敵味方の判別

これ以上

をしていたんです

たしか!

先生のことを

たぶん!

信用できません

困ったなあ

あーその余裕!

こっちはもう

こそこそコツコツ

やってきたこと

全投げしてんのに

しょ

消灯...

おまえは頭が付いた

また明日

ばかりだから

早く寝て養生しなさい

あー!また!

急に大きな愛で

包み込まない

でください

何か

わかったか

混入乱

する

ハデだなー

どした?

いつもの

パジャマが

乾かなくてな

なんにも

パパラチアに

言われた慎重さを

投げ捨て

ラピスの

ぶつかって

天才を借り

みたけど

先生は

怒りすら

しない

まあ

そうだろうな

先生が

月人について

俺らの知らない事を

知ってそうだ

ってのは

みんな

思ってた

ことだ

おそらく

切り込んだのは

おまえが

初めてじゃない

過去にも

いただろう

過去にもいただろう

先生は

疑われ

慣れている

全部

なかったことに

したい

それを

責めるやつは

いねえよ

Loocoe

かわいい

パジャマに

かわいい声で

イメチェンかい

おまえは

何を言っている

んだ

...

ん?

たすけてー

〔第五十話一博士〕おわり

第五十一話

伝説

ギョエー

いやー!

やめて!

無礼者!

ぶれっ

ぶれっ

しっ

しっ

ギュワー!

やだやだねだ!

うぞうそうそ!

ばかばかぱか!

見慣れない

軟体動物が

しゃべってる

われっ

われこそは

アドミラビリス

族の王

あ?

それ

ゴーシェたちが

拾ってきた

やつだろ

はわっ

ありがとうございます

ほらしゃべった

おまえ

やばいな

はっ

あっ

足あるし

ナメクジじゃ

.....もしかして

ないじゃん!

どっちかっていうと

しゃべる

ウミウシ...

ナメクジって

君かぁ?

あなたは!

わたくしの言葉が

わかる宝石と

いうことは!

我が祖先を

月人から解き放った

伝説の!

すんげえ

鳴いてん

じゃん

なんつっ

てるわけ

ポスポピ

ペロペロ様!

うーん

多発する

伝達ミス

なんて?

ペロペロ

言ってる

この足は

あっ

やはり

この足は

昨日海で

間違いなく

におったのはこれ!!

祖アクレアツス

殿下の殻!

この足!

伝説では

くさい!

もっと

くさいです!

頭が悪くて

ノリの軽い

ぼーっとした

宝石と

伝わってたんで

てっきり

石違いかと

すんげえ

悪口

あー

おちつく

わたくし

ここに来る途中

自分の殻

なくしちゃって

......

はー

ありがたや

ありがたや

百年前に僕と

祖先って会ったのは

言ってた君の前の

けど

個体かい?

なるほど

わかった

いえいえ

あなたと会ったのは

わたくしこと

ウァリエガツスの五代前

月から帰還した

偉大なる

ウェントリコスス王と

伝わっております

これでもう一度

ここにきてやっと

先生に

運が向いてきたな

な、問いただせる...

ウァリエガツス

教えて

ほしいん

だけど!

はい!

ウェントリ

コスス王が

僕に話した

昔話の内容って

わかるかな

ちょっと

わかんない

です

すみません

さっき話したことが

伝説のほとんど

なもんで...

あっでもがんばって

思い出してみます

ウニ...

ウニ!?

あっ

それは

三代目の

爆笑エピソード

でした

えーと

昔話

昔話

んーと

うーん

うーん

うーん

うん

ダメです

伝わってきて

ないです

すみません...

まあ

そう都合良くは

いかないか...

このあと

どうする?

帰ります

丘には

近づくなと

いわれてました

なんで?

丘の宝石たちは

ボスボビ様の足の件で

超怒ってるから

見つかれば

八つ裂きにされると

なんかすごく

恐ろしい方が

いるんでしょ?

千の

解体具を持つ

白い狂気

ああ...

不死の

美形の国とも

伝わって

おります

確かにみなさま

粒ぞろいの美しさ

あー

そっちかい

ああ

それは

先生が

生まれた僕らを

少し削って

調整しているんだ

性質に

差がある分

せめて

見た目だけは

平等に

なるように

優しい方ですね

どうかな

そっか

ウェントリ

コスス王は

なので

五代目の

わたくしが!

ポスポピさまに

許しを

得たことにして

もらえませんかあ

昔話思い出せ

なかったけども!

あなたを

騙したことを

死ぬまで悔いて

いたそうです

覚えてなくて

逆に悪いね

ええ〜?

おねがい

おねがい

実はわたくし

「大決心をして

丘に来たのです

でもこわくて浅瀬で

うろうろしてたら

宝石の破片が流れてきて

それを持ってまた

うろうろしてたら

あなたが来たので

ビビって

返したのですが

わたくし

歴代の王の中でも

とびぬけて貧弱で

頼りないと

言われてまして

恐ろしい丘に

行ってきたと言えば

少しは皆に

認めてもらえるかと

思ったのです

その後疲れて

珊瑚に挟まって

寝てたら

捕まって

しまいました

よっと

はい

僕なら

許しの証拠が

ほしいとこ

だね

貝アゲートの

足と僕の境目の

箇所だ

みんなに

見せたら

いいよ

ありがとう

ございます!

わあい

わあい

わあい!

わあいわぁいわあぃ!

大事なので

飲み込んで

持ち帰ります

きをつけて

はい!

このあと

どうしよう

あー!

昔話

じゃ

なくて

我が一族に

伝わる

伝説なら

あり

まーす

この星には

かつて

にんげんという

動物がおり

この星が

六度欠けたとき

海に入り

魂と肉と骨の

三つに分かれ

そのうち

肉が我が

アドミラビリス

族に

骨は丘の石に

魂は月人へと

変化し

生き残った

元は同じ

にんげんから

分かれたので

わたくしたちの

姿は似ており

月人はにんげん

に戻りたくて

わたくしたちを

襲う...という

伝説です!

......

にんげん

.....

スッと

入ってきたったぶん

一度

聞いてる

話だ

お役に

立ちましたか!

君の

ありえない

変身も

すんなり

許容できるし

うん

間違いない

ありがとう

やりました!

それでは〜

そうそう

今はまだ

細々とした

我が一族ですが

いつか誇りと

仲間を取り戻しに

月に行こうと

思っています。

月へ

はい!

行く

いつか月へ

方法はまだ

見つかって、乗り込んでやろうと

いませんが、画策しております。

それでは

今度こそこれにて

また来てもいいですか?

もちろん

ただ

僕は留守がも

間違いない

ラピス・ラズリは

月へ行けと

示唆していた

ぼやかしたのは

月への行き方までは

示せなかったからだろう

まちがいない

それしかない

でも

なんでだろう

できるなら

先生から

本当のことを

聞きたい

そっか

まだ

先生を

愛してる

おはよう

ございます

かつて地上に

いた物とは

にんげん

ですね?

それを

知っている

先生は

よく

にんげんが

三つに

分かれる前から

いらっしゃる

ということに

なります

そこまで

いうことは

だが

私は

人間では

ない

それ以上は

答えられない

〔第五十一話伝説〕おわり

第五十二話

旅路

あいつ

うまく

訊き出せた

だろうか

.....

君に

これを

言うのも

おかしな話

なんだけど

月に行ってくる

先生に

訊くには訊いた

それこそ

訊きたいこと

全部訊いたよ

でも肝心なことは

答えてはくれなかった

先生から

引き出すのは

もう無理だ

月人と話せる

目処も立たない

月に行く他

進む選択肢がない

一緒にどう?

言いたい所

だけど

今考えてる

可能性がありそうな

行き方が危険でね

それにどんな場所か

わからないし

とりあえず僕が

様子見てくるよ

戻ってから

君の慧眼を

借りたいな

...それじゃ

行って

戻る?

前例がない

不確定

要素が

多い

予測が

つかない

...

行くな

ごめん

風が強くて

聞こえなかった

ほんとは

君の助言が

欲しかった

んだけど

何も喋って

くれないから

不安

だったんだ

今なんて?

気をつけて

次の戦闘で

月に行こうかなと

なんで?

先生から

訊き出すのを

諦めた

よーし

ラピスの頭

置いてけ

よーし

あー

ばかだなあー

もういいわ

持ってけよ

おまえに

やったんだから

それ十回は

聞いてる

なあ

ああー...

ばかやろう

倍は言ってるわ

それで?

条件は

学校から遠い場所

先生が昼寝中

二人だけの時

方法はふたつ

平和的なものと

強行的なものを

考えている

ラピスも

大胆で

独創的な

妙案だ

それで

いこう

と言ってる

気がする

はあー

あいつ

言いそ...

君の協力がないと

成立しない

というかすでに

織り込み済みだ

頼むよ

戻って

これんのか

かな?

今想定できる

のはふたつ

ひとつは行けたら

帰ってこれるだろう

という楽観的観測

もうひとつ

月に到着後

もしくは行く途中で

砕かれて動けなくなった場合

加工されて少量ずつ

時間をかけて帰ってくる

こちらになる率が濃厚だ

長期休養所管理の

君の見立て通り

今まで破片が満足に

戻ってきた者はいない

ただラピスが言うには

僕は共生が得意な

インクルージョンのおかげで

自己を保ちやすい

特異な体質らしい

インクルージョンも

生まれつき弱い僕が

ずっと嫌だったんだろうな

本来の自分を

半分以上なくしても

まだ正気だし

確かにそこは実感がある

だから

少量でも戻ってきた時は、

無理にでも

他の素材とくっつけて

戻してみてほしい

そうルチルに頼んでくれ

ただ硬度三半が

矢尻として使われるか

そこがちょっと

不安だけど

まあ煽りに使う時も

あるだろう

まじかよ

やべーやつじゃん

それ...

あるよ

どうあれ

月にいる全員を

新しい情報が、連れ戻すには

必ず手に入る、少し時間がかかる。

だろうけど

確実に前進する

そこまでする

意味あんのか

先生への怒りで

やけになってんじゃ

ねえだろうな

ないとは

言えない

あとただの

興味とか?

それもね

もね

じゃねえよ

やたら前向きな

インクルージョンが

駆り立ててるのかも

しれないけど

可能性があるなら

留まっては

いられないんだ

それに

今の僕で

どこまで行けるか

少しだけ

楽しみだ

それじゃ

手筈通り

よろしく

はいはい

ちょっと

お話

いいですか?

ポコ

ちょ

ピック...

だっ

あー

やっぱ適当に

息を写しただけでは

だめかあ

会話にならないかあ

おまえ

いいかげんにしろよ

わっ

カッ

カンゴーム?

結局

なんだかんだ言って

月人に惹かれて

裏切る気だろ

これ以上は

戦闘の

邪魔だ!

おとなしくしてろ!

おとなしく

してろ!

ちょっ...

...フォス?

バカ!

なんで避けない

おい!

うそだろ

本気でやった

わけじ......!

おい!

開き具合は?

絶妙

動け!

とにかく

一旦引くぞ

っっ

フォス

ね...

カンゴーム

意外と

演技

うまいなあ

ハハハ

動かないか

試している

のか

〔第五十二話旅路〕おわり

あれ我ががってい

ふえっ

四十対十~

まずいな

点差が開く

一方だ

どうする

イエロー

ベニト!

目は

こっからじゃ

わからん

他にないか?

ボルツはともかく

ネブちーが厄介だ

予備動作なしで

投げてきて

動きが読めん

ベニト!

何か対策

ないか!

えっ

えーと

えーっと

えっ

そうだ!

あの

えーと

そうだ

えーっと

動く前あの自分では

チャームボイントだと思ってる

あるんだかないんだが

わからない細目が

ちょっと

開く

自分では

気に入ってる

妙な髪型が

ちょっと

うねうねする

ベニトー!

ベニトー

あまわりと

淡収録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

宝石の国(7)

発行者

発行所

2017年5月1日発行(0)

市川春子

森田浩章

©Harukotorikawa-2017

株式会社_講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2・1221

カバー裏表紙折り返し

装丁\市川森子

特装版

宝石の国

市川春子

本体表紙

本体裏表紙

PREMIUMIKC

今の僕でどこまで行けるか

遠い未来、不死のカラダを持つ宝石たちと、

主人公・フォスフォフィライトは、月人との

厳闘によって失った頭部に、ラピス・ラズリの

近部をよくする施術を浮けたって日常めて

強くてもろくて美しい、戦う宝石たちの物語

となく、その...カーボールサービス

少しだけ、楽しみだ。

月人との戦いいが続いていた。

カバー裏表紙

今の僕でどこまで行けるか

少しだけ、楽しみだ。

遠い未来、不死のカラダを持つ宝石たちと、

月人との戦いが続いていた。

主人公・フォスフォフィライトは、月人との

戦闘によって失った頭部に、ラビス・ラズリの

頭部を接合する施術を受けたが、目覚める

ことなく百年の月日が経過した

強くてもろくで美しい、戦う宝石たちの物語。

装丁ノ市川本子

...

ここまでは、

ええっ

...

PREMIUNIKC

PRE!

特装版

宝石の国

市川春子

☆小冊子は聞きが逆になるため、・一度最後のページまで

スクロールして、逆方向からお読みください。

>>700SEX

へミモルファイト

ザクロアトうんも

どうした

「CS7R47

アズライト

TCPIKAWAINACKの

KODANSHA

スティブサイト

マクターハン

赤銅鉱

しかしません

水80

2016年1

KCM/

14.1.S7R17/0V

1977年6月24日土AKKの

KODANSHA

赤銅鉱

トリピーズ

ダイヤモンド

くっとる。

>>700SEX-

ザクロートうんも

ヤファイ?

こんにちがんなのか

アズライト

TCファイルは、HPITARUKの

KODANSHA

スティブサイト

...

装丁・構成・本文デザインノ市川奉了

い。そんな時は黒バック。11./足元の気持ち悪い石

群はゲーサイトというお気に入りの石です。単行本はなんとなく決まりやすい。18〈カバー下はカバ-

7巻カバーも同じもの。12/ロ、ゴの位置に顔がきて

はいけないという呪いが発生します。13/泡を描く

のが楽しかった気がする。14/赤青の組み合わせが

好きなので気に入っています。15〈花を描くのが大

変だったような。16/チョウはパーツが平面なのに

立体になるので猫くのは面白いいですね。I7ノ冬の絵

という服が取れた状態、ということで裸にしていま

す。19/カードゲームに使った鉱石イラストです。

ほぼ手持ちの鉱石標本を見本に描きました。

以上です。ご覧いただきありがとうございました。

市川春子

...

時間がかかるフォスの新しい足はファイア・アゲー

トという石がモデルです。6ノ平面ぽい絵が描きた

かったんじゃないでしょうか。7〈素晴らしいカー

ドゲームを作ってもらいました!進行具合は実際

に友人とゲームした時撮ったもの。8/色味が足り

ない。そんな時はスフェンとウォーターメロンがい

れば安心。9うしろの水玉はしろ。10/背景がな

みなさん、ご機嫌いいかがですか。作者です。絵に

コメンタリーをつけるよう言われたので、当時の朧

げな記憶と共に注釈を加えていきたいと思います。

1ノ連載告知カット。今より大人っぽい顔をしてい

る。2ノ連載開始予告。地味。3連載開始なのに

緊縛絵ですね。4/色味が足りない。そんな時はモ

ルガナイトのビンクが助かる。5塗るのに異様に

単行本4巻特装版カードゲームカット

上ノ単行本5巻カバー下表紙、下ノ単行本6巻カバー下表紙

上ノ単行本3巻カバー下表紙、下ノ単行本4巻カバー下表紙

上ノ単行本】巻カバー下表紙下ノ単行本2巻カバー下表紙

単行本6巻カバー

単行本5巻カバー

単行本4巻カバー

単行本3巻カバー

単行本2巻カバー

単行本1巻カバ

それじゃ、今までは、★世紀中国

な、なんですかあははは、あなたが、

単行本7巻第11回八話見開き

...

...

単行本「巻第八話見開き

2016年アフタヌーン11月号

そういえば、

...

...

2016年アフタヌーン5月号・表紙

2015年アフタヌーン7月号表紙月号

2014年アフタヌーン!!月号表紙月号

2014年-アフタヌーン?月号表紙

2013年アフタヌーン5月号・表紙

2012年アフタヌーン12月号・表紙

2012年アフタヌーン11月号、連載開始予告

んんん...

ソフェイトが7月12日(月)に

2012年アフタヌーン9月号「連載告知カット

12月26日(日)第164条の

KODANSHA

HOVSEK/

«〈八〉

アスカスS7R1770X

HCHKAWAJHANKO

KODANSHA

☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、

一切関係ありません。

☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

宝石の国(7)特装版

発行者

発行所

2022年6月1日発行(01)

市川春子

森田浩章

©Hankolohkawa/講談社

株式会社・講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2:22:

kODANSHA