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Instructions:
そんなことをしても、
どうだよ。いいのか、とても
おーーます
百の国
市川春子
警場人物紹介
ユークレース
ジェード
...
彼度、も
コークレースの方が
だいぶ年上。頼り
にしている
アレキナンドライト
映画『ハギ
二年人格。パートナーだっ
たクリッペリルは穏やかで
優しい性格でであり、だいぶ
甘やかされていた
...
穏やかな知性。ジェー
ドを立てていいるか本
当は主演権を撮って
いや、
アメシス
何度して
初詣、ほぼ、ゃべらなくー
もちろん、か取れる
フォスフォフィライ
理度、三半
モ人公
フォスフォフィライト
の要素はほぼなく
した。今回もご期
待ください。
ネプチュナイト
硬度〈五半
誰が多い。しゃべらない。
「ニトアイ
聖度六半
常識代表。ネブチュナ
イトの考えてることがわ
からす時々不安になる。
カンコーム
優しくも
かわいい服を蒼させられるの
に慣れてきた。目覚めない
ように踏ん張っている
レッドベリル
現度、七半
...当然から
そのパートナーは
アクアマリン
映画「六
医師...ハントラナアの
ことしかもえてない
レナル
...
...
常に眠たい先生。
...は制御でも
ないようだ
...
...
...ですからね
るのをみたくくないの
...見回りはし
たくない。
・リトット
要は、大半
チームセクシー。
話のこと以外は
落ち着いている。
へミモルファイ
実度
メロンの分までしっかり
しているつもり。
スフェン
要度、お
チームセクシー。
...演劇してい
るときの顔が怖い
と評判。
ウォーターメンロン・トルマリン
硬度ノ七半
ご覧の通りのひのび育った。
1エローダイヤモント
...
最年長。忘れたいことは忘れ
られないらしい。
ダイヤモント
...
かわいい。でも悩みはある。
第五十三話「月世界
第五十四話、祈りのための機械
第五十五話「呪い
第五十六話《合成真珠
第五十七条一岐路
第五十八話「希望
第五十九話一動指
第六十話「懐疑
第六十一話「訣別
ねまきのくに
第五十三話
月世界
何かあったか
フォスフォフィ
ライトが
連れ去られました
すまない
はあ!
みて
みて〜!
今日は
大・収・穫
~~~
ヒント!
フォスフォ
フィライト?
もしかして
あの変種?
そうでーす!
おわっ
あっ
これ...
なんと全身
まるごと!
そう!
すご〜い!
でしょ
でしょ?
ほんっと
きれいな色!
ちょっと
ヒビが多いけど
透明度も照りも
申し分なし
昔よく採れた
アポフィライト
と似てるけど
やっぱり
希少だもの
一緒でいいん
じゃない?
一応訊いて
みるけど
腕は金なんだっけ
どうする?
ちょっ
動くじゃん!
なんで
何度も
確認したのに
......
うそ
ふつうに
喋るとか
馬鹿に
してんの?
えっ
なに?
おや
ようこそ
月世界へ
元気
いいね
...
ああ
突然
話し出したことを
怒っているのか
私たちはあの星の
濃い大気が苦手でね
昔のいやなことを
思い出すものだから
みんなは
どこだ
向こうにいる間は
なるべく
息を止めているんだ
返して
もらう
どうぞ
そこら中に
好きなだけ
これは
アンタークチ
サイト
バツ
......の
贋物だ
探集時の形状を
忠実に再現し
成分を似せた
合成品だ
ここで作っている
実際は
本当の君の
仲間だと
思って
見てくれ
ふむ四層だと
やはり粗いな
本来は十層で砕き
もっと滑らかな
粉末になると
思ってくれ
これを
あのように
置き均す
君たちで
飾り付けた
この星は
美しいよ
いつか
恒星にならん
ばかりの
輝きだ
この完全に
混ざり合った
明るい灰色の
粉をいくら
持って帰って
くれても
構わないが
さて
君は
以前から
私たちと話を
したかった
ようだね
なにを
訊きたいかな?
〔第五十三話月世界〕おわり
タガー!!
祈りのための機械
向こうより
再生は
早い
奇抜な体だ
進化に
疲れたろう
私たちも
だよ
わーい
わーい
王子~!
これ裁断機
かけていー?
あー
ベトベト!
めんどいなー
もー
ぶー
だめだ
戻しなさい
えー
ケチケチ
ケチ〜!
いいから
できたっ
観光
していくかい?
この都市は
月内部から
せり上がる
特殊な金属と
鉱油で
作られている
鉱油は
夜に溶け出し
朝再び固まる
その影響で
街は毎日少しずつ
形が変わっていく
さきほど見せた
合成石や剣の材料も
金属や鉱油と一緒に
地下から上がってくる
君たちの星とは元々
ひとつだったからね
星そのものの
物質組成が似ている
だから近似の
合成品が
作れるというわけだ
王子~~~
このフォス
フォフィ
ライト
壊していー?
もう
ボロいしー
だめだ
向こう行ってなさい
ぶー
ケチケチ
王子ー
オウジというのは
おまえの名前か
私の名前ではないが
そう呼ばれている
本来は我々の
祖となる動物の中で
社会主任者が作り出す
同種別個体のことを指すが
単に目立つ個体のことを
そう呼ぶこともある
ぶーぶー
たいくつー
あそんでよー
大した意味はない
君たちも本来の意味を
知らずに使っている
言葉が多いはずだ
そうだな
学校とか先生とか...
ウェントリ
コススは
人間について
ちゃんと
説明した
ようだね
祖なる動物とは
にんげんだな?
ふむ
おまえたちは
にんげんに
戻りたいと
こらっ
いたっ
オー
すぅ
すんっ
王子~!
なんかこの子ら
その石に
集まっちゃう
んだけど〜
ふむ
うわいわよ
...にんげんに
戻りたいと聞いたが
アドミラビリスは
せっかちで
早とちりだ
この先でゆっくり話そう
鉱油が流れ出す時間だ
足元に気をつけて
こっちだ
お掛けなさい
人間は
かつて存在した
生物の一種で
君たちの
祖でもあるな
動物である人間が
死と言われる
活動停止の状態を
迎えた時
人間を構成している
肉と骨と魂のうち
肉と骨は星に還る
一方
これは
人間文明の
魂は肉体から
末期に
放出されたのち
判明した
分解され
ことだが
純粋な
魂の元素となり
宇宙のある一点に
辿り着く
そして
そこから
別の宇宙と
呼ばれる領域へ
吸い込まれる
ここまでは
実際に
観測されていた
ようだ
別の宇宙とは
永遠の無で満たされ
何者にも成らない
安寧の世界と
予測されている
だが
余計なもの一切を
取り除かれた純粋な
魂の元素でないと
そこへは辿り着けない
魂の分解には
質は問わないが
生きている
別個体の
人間の祈りが必要だ
誰の祈りも
得られないまま
月に座礁し変容した
人間の魂の集合体
それが
私たちだ
ここまでは
いいかな?
そして
あの機械は
私たちのために
作られた
ものだった
キカイ?
ああ
機械を
知らないな
機械とは
機械とは
人間が作った
人間の労働を
効率的に
肩代わりする
道具だ
君たちが
先生と
呼んでいる
あれは
人間が
最後に作った
祈りのための
機械だ
にんげんが
作った
そう
元々は
最後の人間が寂しく
ないようにという
叙情的見地から
作られたようだが
実質は
人間の肉体は元より
魂までも
瞬時に分解する
恐ろしいほど
強力な破壊装置だ
だが
あれは
いつからか
壊れて
しまってね
仕事を
しなくなって
しまった
まだ我々という
分解されていない
魂があると
いうのに
そこで
我々はどうにかして
あれを刺激し
働かせるため
日々努力と試行錯誤を
繰り返しているわけだ
あれは
どういうわけか
君たちを
大切に
思っているから
その
ために
僕らを
さらっ
て
そう
擁護する
わけでは
ないが
あれは
君たちを
騙している
わけでは
ないんだ
人間の許可なく
自身の機密に
関することは
話せない設計を
施されているようだ
...まあとにかく
ここ数万年
あれを刺激する
あらゆる手段が
尽きている状況だ
先生が
いなくなれば
僕らを襲う理由も
なくなるんだな
斬新な考えだ
...
だが
破壊し尽くされては困る
直してもらわないと
しかし
そうだな
もう少しだけ
狂わせれば
事態は変わる
かもしれない
あれを
揺さぶる
真新しい
君のアイデアが
あれば
聞きたいな
食べるかい?
頭が
冷えて冴える
【第五十四話「祈りのための機械〕おわり
第五十五話
呪い
どうかな?
ベタベタ
する
そうか
深い時間だが
話し足りないな
こちらへ
こちらへ
金剛という名は
この世で
最も堅い
という意味で
つけられた
君も知ってると思うが
その名の通りでね
物理的に
壊そうとしても
なかなか手強い
外装が純粋な
人工六方晶
ダイヤモンド
という物質で
作られている
まさか
内部が先に
人間は作った物の
後先についてはあまり
壊れるとは
考えなかったらしい
思いやりがないな
きみらの世界に
機械がないのは
文明を押し進め
たくない
金剛のトラウマに
よるものだろう
ちなみに
ここでは
純粋な六方晶
ダイヤモンドの
合成は
成功していない
自分の正体も
隠せるしな
そうだな
参考までに
今まで試した
金剛への刺激を
少し述べよう
初期は
基本的な
懇願・対話・説得
攻撃・服従
目前での
自害行動的なことの
半永久的な繰り返し
攫った宝石への説得と協力
ほとんどのものが
自壊するか異常をきたした
そのまま戻したことも
あるが以降動きが
見られなかったので
再度回収した
君らに似せた
合成宝石の作成
しかし自律せず
投下後も効果が
みられなかったので
回収した
君らと合成宝石の
複合体も同様だ
それら単発的で
高刺激な試みとは
別に
時折
完成しない分だけ
宝石を返して
いるだろう?
あれは
合成品だ
いまのところ
効果はないな
半壊している
金剛には
合成品と
見抜けていない
可能性が高い
我々のいつもの
ファッションもそうだな
本来なら
金剛が服従すべき者の
姿なのだ
これらは
中期計画にあたる
長期計画として
君らの破片で
輝く月を
見せている
白い
大きな生物はなんだ
おまえらが
落とした...
犬のことか
金剛がかわいがっていたものだ
死に際し人間以外に
打る許可が
金剛が
出なかったと見られる
かわいがって
ここに流れ着いて
いたものだ
いたものを苦労の末
あの形に再生した
目玉がついた
破片のような
ものは......?
あの分子構造
バズルゲームか犬と同様だ
ずいぶん
大切にしていたらしい
結局金剛側についたな
博士というのは?
彼女の再生を
金剛を作った
試みているが
人間の雌だ
あれが現在の
限界だ
失敗ばかり
だろう?
所詮
我々は
人間の時
誰の祈りも
得られなかった
個体だ
クズの
成れの果てだ
私たちの
断片的な知識では
何も
うまくいかない
あ
もしかして
王子また
おちこんで
るのー?
もー
いまさら
じゃん!
へこみ
飽きない?
次があるって!
元気出して
こーよ!
あっ王子
また
お酒弱いのに
お酒のんでる~
しかも強いやつ
ちょっと
宝石!
あんた王子
いじめたでしょ!
繊細なんだから
やめてよね!
ほら
ゲストに
失礼なこと
言わない
向こう
行ってなさい
王子が本気出したら
アンタなんかマジすぐ
粉なんだから!
調子乗らないでよ?
なぜ
無になりたい
今のままじゃ
ダメなのか?
だめだ
なぜ
皆を
早く
自由にして
やりたい
楽しそうに
見えるだろうが
皆無理をして
疲れ果てている
朝起きて
食事を摂り
糞をして
誰かと
対話し
和解し
愛し合い
唾み合う
絶えず
進展していない
不安に侵され
夜眠り
むりに
問題を探し出し
小さな
安心を得る
永久に
その繰り返し
永くを彷徨う我々に
この人間の野生は
もう合わない
苦痛だ
だが
なぜかずっと
こびり付き
逆らえない
ひどい
呪いだ
はやく
夜の底だな
金剛を
動かさなく
ては...
行こう
君の部屋は
あちらに
用意した
我々は
鉱油の中で眠るが
君には
合わない
だろうからね
必要なものが
あれば
言ってくれ
そうだ
言うのが
遅くなったが
ゆっくり
休んでくれ
あれは
君がいた星だ
君が
我々を
救ってくれる
そんな
気がするよ
なにひとつ
想定と違う
どうする
どうするも何も
考えろ
考えろ
正気に戻れば
崩れる
〔第五十五話呪い〕おわり
第五十六話
合成真珠
ん.....
おっ...
におい
もう
いない
王族?
おはよー
ござい
まーす!
うわー
あ
ごめん僕は
ああ...
ウェントリ
そのことか
・コススから
殻を
もらった
だけで
フォフィフ..
ふぉ...ふい..
ふ...あれ?
フォシホジ...
ん?
本日から
監視......
じゃなくて
お世話係に
なります
セミと申します
よろしくお願い
しまあーす!
なるほど
ポジポジ
ファイト
さま!
早速ですが
王子から
伝言です!
なかなかの逸材だな
毎日午後六時に
会議する
とのことです
ああ...
まだなにも...いや、
わかった
そのお時間まで
私が月世界の施設を
ご案内いたします
はい
こちら!
ホスさまの
おなかの破片です
私が修復いたしますので
ご安心
やっ
自分で
やるからいい
その前に
まあまあ
そう遠慮
なさらずに〜
やっ
おまえ
力強いな
こっちでーす
おまえたちは
入れないの!
ダメっ
たら!
すごいですねー
...
えーと
こちらです!
一時解散
えーっと
ここは
合成宝石
製造工場
です
えーっと
手前が...
分割球型
ダイヤモンド
の...
合成のため
高圧を
発生させる
装置...!!
貸せっ
よめない
ご説明
いたし
ましょうか?
ようこそ
フォスフォフィ
ライト
あちらの球形装置の中心部に
八種の金属と炭素の
混合物を入れ
高温高圧に晒すことで
大型ダイヤモンドを
合成します
下の階では
職人たちが
様々な用途に応じて
合成品の加工を
行っています
その奥の筒状のものは
コランダム合成の
さらに奥は
ための種子結晶装置
クリソベリル
さらに奥は
水晶など
ベリル合成のための
それぞれの
熱水合成装置です。
性質に見合った
合成装置があります。
不安定で
質の悪い合成品は
大気中ですぐ
溶けてしまうので
主に矢尻や矛先
などに使われます
あなた方の
レブリカには
最高級品質のものが
使われており
最高の職人の手で
採集時と同様の形に
加工されます
僕らと合成品の
見分け方は
あるのか
インクルー
ジョンの
有無です
空石たちの体内にいいる微小生物
金剛を騙すため
偽物の
インクルージョンを
注入していますが
あなたがたの
天然のものとは
質が違います
なるほどねえ...
ごくろうさんなこった
失礼ですが
この上なく不思議な
方ですね
あなたのように
協調的な宝石は
はじめてです
まだ協力すると
決めたわけでは
ない!
さようで
フォス
さま
次
行きましょう
次は
人間合成
実験場です
えーっと
人間はけっこう
水っぽいらしいです
組織の七割が水!
へー!
あっこれです!
このビラビラした
白いカスみたいの
これが
人間の素です
気分が悪い
あ
わかりますー
私もここニガテ〜
ずっと変な音楽
かかってますし
休憩しましょ
おまえは
セミって
名前
なんだな
王子の
名前は?
あっ
エクメア様です
言っちゃ
いけないん
だった
なんで
おまえは
名前あんの
恥ずかしく
ないのか
名前のある
個体で
いることは
恥ずかしいこと
だそうです
名前は
王子にむり言って
もらうので
大事です
みんなそうです
ふーん
離儀なやつだ
どっちも
ふーん
あいつ意外と
信頼されてる
んだな
もちろん!
みんな
王子が大好き
です!
あああ.....
どこかで
聞いたような
話だ...
王子の名前
バラしちゃったこと
王子に言わないで
くださいね!
わかった
わかった
信頼ねえ...
セミ
王子は
どこだ
エクメア
早いな
も
申し訳
ありません
かまわん
急用かな?
こんな姿で
失礼
おそらく
先生がまだ
体験したことの
ないこと
それは
僕らの
裏切りだ
仲間を
説得して
月へ
連れてくる
ふむ
君が向こうへ戻り、
協調性のある
宝石たちを
こちらに連れてくる
という
理解で
いいかな?
そうだ
わかった
試す価値ありと
しよう
可能性は?
だが君が
向こうへ
渡るなら
隙はある
監視は
つけさせて
もらう
えっ
これは
合成真珠
我々の
知恵の
結晶だ
そして
君の動きを
把握するものだ
それでは
準備に
取り掛かろう
気分が
悪い
フォス様!
ああ.....
お似合いです!
いつまでも
半裸なのは
正直どうかと
思ってました!
よかった〜
気分良くなりました?
良くはないが
てかおまえほんとに
ついてくんの?
行くぞ
おまえが
言うかよ...
はい!
大丈夫
かよ...
まあ
いいか
第五十六話合成真珠〕おわり
わたしも
岐路
セミ
僕は何日
月にいた?
戻るには
四十九日か
少し早いが...
エクメアを
信用するにも
まだ早すぎる
おそらく
すべてを
聞き出せては
いないだろう
だがとにかく
月人の当面の
目的は
無になるため
祈りの機械である
先生を動かすこと
僕がそれに
真摯に協力し
一定の進捗を
見せている限り
みんなを
連れ去る理由はない
宝石の
みんなにも
本当のことを
知ってほしいが
先生が
過去の動物に
作られた道具で
しかも
壊れているなんて
まず誰も信じない
だろう
それどころか
あいつは
月に行って
おかしくなったと
敵視される
そうなるともう
普通に話すことさえ
難しくなる
まずは
慎重に
だが
すばやく
みんなを
先生から
引き剥がす
あ...
着いたか?早いな
ああ来るときは
見えなかった景色だ...
色がないのは
偽装膜のせいか?
すごいな...
もうひとつ成すべきは
月から技術を
貰い受ける
ことだ
先生を動かし
戦争の終わりが
見えたら
協力の見返りとして
エクメアに
技術提供を交渉する
月にこれだけの
技術があるなら
砂になったみんなを
元に戻すことも
シンシャから
毒を除くこともできる
かもしれない...!
...
とにかく最初が重要だ
みんなをうまく引き離す...
できなければ
僕も月の砂だ
ああ
緊張する...
あー
おまえ
本当に
大丈夫な
わけ?
みんな
けっこーまじ
攻撃してくると
思うし
作戦の緊張感
とか.....
おっ...
ス
大丈夫そうだね...
ぎゃっ
わかった
わかった
僕は
大丈夫だ
うまくやる
色がついたな
黒点は偽装膜を
破ったときの
突然現れたように
見せかけるための
演出か
...さすが凝った
嫌がらせだな
あーあ
じゃ
のちほど
うああ〜
こんな長いこと
月人こないとさー
逆にいつ来ても
おかしくないって
ことでしょ?
緊張
うむぅ
するぅ~!
うむぅ
いっそ早くきて〜!
できれば
ボルツんとこ希望〜!
フォスやあかいから
装飾品にするのに
時間かかってるとか...?
あんた急に
こわいこと
言うじゃん.....
でも実際のとこ
この話
やめよ......?
おう...
月に行ったら何をどうされるのかしら
武器以外の装飾品になるってどういう...
は
メロン!
ミモル!
上!
は
さ
逆さの黒点
くそくくっ!!
下!
フォスっぽ...
うわーーっ
ちょっ
ちょっ
ちょっ
ちょっ!
まった!
し
新型
...?
あいつ
絶対強いだろ...
てか一度に色々
起こりすぎ
う〜ん
ちょっと僕ら若者には
手に負えないかな〜
安全第一!・先生呼ば!
あわっ
ああー!
もー!
おーし!
やったる!
僕ら若者
若さで行くぞ!
フォスっ
ぽいのが!
一部は
ぐっ
うぎゃ
若者
いくぞ〜
お〜...
ボ
ボルツ~~!
ボルツ!
ごめん!うしろの!
フォスっぽい!
わかってる!
せ
セ.....
せんせ!
フォスっ
ぽい!
フォスっ
ぽい!
先生!
あれ!
フォス
ですよね!?
戻ったのか
はい
そうか
よかった
〔第五十七話岐路〕おわり
第五十八話
希望
おっ
ゆめじゃ~~~
な〜〜〜い~い~~
よるな
よるな
よるな
気持ち
わるっ
おっ
なんだ
その服
その服
この剣〜!
その
眼球.....!
月で
なにが
あった
のお〜!?
よそで
やって
くんねえか...
お
覚えてない
でたー
えへ
えへへへ〜...
覚え
ろー!
よせ
アレキ
あああ
ああ.....
得意の
やつー
づ......づぎ....
この服は
消えないんだねー
なんで?
ほらみろ
フォスが
バカに
戻りそう
だろうが
ウニの爆笑
どうやって
戻って
きたの?
あのでかい
やつさあ
みみんな
少しずつにして
あげた方が...
ウニ?
月にウニいたの?
や...
めっちゃ
錯乱してん
じゃん.....
なにか
覚えてる
ことは
ないのか?
あー.....
バカじゃ
なくなってっ
月は
すべてが
白くて
なんとか
なんとかっていう
なんとかがあって
あれしてた...
ふしぎな場所
だったような
.....
へえ~!
なんか
すごそ〜!
いっこも
わからん
みたことも
ないものが
たくさん
あった
ような...
誰か.....
仲間は
いたか...?
誰か
いたような
ほん
と?
いやでも
話をしたとか
いうわけでは
ないから
ごめん
いや...
中途半端な
情報で
そういえば
先生
いつもは
みんなを
集めて説明
するのにね
そうですね
私もそれが
気に
なっていた
フォス
なにか
聞いてる?
いや
浜辺で
戻ってきて
よかったと
言われたきり
なにも
まあそうだな
覚えてないのは
残念だが
とにかく
無事でよかった
見た目はちょっと
変わったけど
中身はフォスだね
うんうん
月から
そのまま
帰ってきたのは
はじめてよ
フォスは
本当に
すごいわ
うん!
僕らの
希望ね
本当に
覚えて
ないのか?
どーっちだ♡
うっざ
ラピスは
百年バレない嘘を
平気でついた
カンゴーム
演技
うまいんだ
おい!
うそだろ
やばいぞ!!
わけじ
お前は
嘘下手だろうが
あやしい
どっちにしろ
俺は夏眠の途中だ
ああ
ラピスの影響で
やめたれ
急ぎじゃないなら
ねつきの悪くなる
秋までに思い出し
話は聞きたくない
とけ
えーもっと
かまってよ〜
記憶あるなし
クイズ
やろうよ〜
あー
うるさい
うるさい
俺は寝るぞ
正解は
記憶あり...
すべてひとりで
やるつもりだったのに
君と話したら
助けてほしく
なっちゃって
困ってる
でした
ちょ
ちょちょさよちょ
ちょ!
せ
先生!
なんだ
な、ななにか、僕に
質問とかないんですか
ない
えっうそ......
なんか色々あるでしょう
この服このままだと
なんか......ほら
良くないとか...
色々な間違いが...
問題ない
先生が
人間の道具と
いうのは
本当ですか
ああ
本当だ
僕が
どこで
誰から
それを
聞いたのか
気にならないん
ですか...
ならない
バ
バカに
してます?
してないが
......
僕が
なぜ戻ってきたのか
気にならないん
ですか!?
ならない
おまえが
戻ってきたなら
それで嬉しい
相手にされてない
僕が月に行こうと
何しようと
問題じゃない
そういうこと?
そうか
そらそうだ
あの狡猾残酷な
エクメアの作戦が
今まで永遠
効果がないほどだ
あるいは
僕らの裏切りだって
全くということも...
やって
みなければ
わからない
始めよう
ふーむ
さすが
ルチル
左目が
閉じない
ねえ...
この眼球は
おそらく
真珠でしょう
貝に異物が
入った時に
生成される
アラゴナイトの
層ですが
月の物ですかね...
ちょっと
えぐり出して
みていいですか?
えぐ...
いいけど
宝石の
合成技術を
見た
月で
パパラチアの
ことを
インクルージョンのない
宝石を
無数に作り出していた
思い出したんだ
【第五十八話希望〕おわり
気五十九話
動揺
と
いうことを
今思い出した
月なら彼を
治療可能という
ことですか?
いやっ
そこまではまったく...
わからない
けど
月にはなんだか
わからない道具と
僕らのしらない
技術があった
この目玉
やっぱり
もう少し
様子みるよ
それは...
12月20日(日)まで
2016/01/10/
相手の
弱みを突き
自発を促す
猜疑の広がりを
最小限に抑えるためには
これしか思いつかなかった
とはいえ最低の手口だ
かといっていちいち
落ち込んでもいられない
ニキハ...
いや
もう二十七か
二十七日後に
セミが
迎えにくる
急がないと
あのっ
カンゴームが
寝ているので
今日から一人で勝手に
見回りしちゃおう
かな〜なんて
許可する
えっ
はや
うそ...
えあ
はい...
本当に
いいんですか
体調は
万全か?
なら問題ない
あ...また愛...
じゃそういうことでしつれいじまーす
泳がされて
いる?
相手に
してない
とはいえ
自信があるん
でしょう
まあ
そうでしょう
こんな
怪しい僕を
自由に
させるなんて
何考えてる
んだ!
この世で
最も堅い
金剛...
僕が
絶対に
崩す
フォスー!
おん?
月の話もっと聞きたいの!!
なにか思い出さない?
えっあー
そうだなあ...
そうだなあ...
月は地面が
ぬるぬるして
丸いものがいっぱい
落ちてたような...
やっぱ月
いやんぃやん
不気味よねー
まあイメージ通り
っていうか
なんというか
...
変わってるなあ
想像がつかない
そのくらいかなあ
うわ.....
きもいわりに
どうでもいい
情報...!!
お日さま
高い
やばっ
浜戻ろ!
フォスなかなか
見つからないん
だもん!
クラゲに挨拶
してたもんで
ベニト
いくぞ
ああ
うん
あれ?
いいの?
今日は
自由行動なの
イエローが
今日は
休ませて
ほしいって
ちょっと
心配だわ
そっか
心配だね
ねえ
フォス
本当は
月のこと
色々
覚えているん
じゃない?
でもフォスは
優しいから
みんなが
ショック
受けないように
忘れたふりして
少しずつ話してる
違うかしら?
僕は
月の話
怖くないわ
ボルツが
いない
場所に
行きたいの
色々試したけど
変われなかった
なーんてね
なにか
ダイヤの助けに
なりそうなことを
思い出したら
すぐ教えるよ
ありがとう
楽しみだわ
イエロー
ひっ
フォスか...
その目そんな光るか
えぐ...
ダイヤが
心配してたよ
わかる
えぐい...
ああ
おまえが
戻ってこれたんだから
他のやつらにも
可能性があるわけだ
まあ
おまえが
特別だって
ことなら
仕方ない
というか
...
特別以外
何者でも
ないけどな
...
それでも
会いたい?
わかるぅ...
他のことが
考えられない
戦闘に集中
できそうにない
可能性ってのは
厄介だなあ
謝りたい
ルビー
サファイア
グリーン
ダイヤモンド
ピンクトパーズ
おまえみたく
戻ってこれなくても
もう一度話したい
ダイヤ族は
特別だ
月のこと
思い出したら
教えるよ
ああ
ダイヤと
イエローは
確実
ルチルも
大丈夫だろう
アレキ
スフェン
ペリドットは
イエローと同じ
理由で漫厚だ
レッドベリルは
月の服飾に
関心がある
だろう
...?
意外にも
ベニトも月に
興味ありそう
だったな...
二日で
二名確実なら
なかなかの進捗だ
全員とは言わないが十名...もしくは半分は
シンシャ
慎重な君は
不確定要素が
多いと怒る
だろうから
最後だ
二十六日...
フォス!
黒点!
二日?
三日前の
でかいのが
また来た!
西の浜よ!
先生
呼んでくる
から!
よろしく!
話
あれ?
違くない?
(第五十九話動揺〕おわり
第六十話
懐疑
でもね。のが
フォス!
僕がやる!
だっ
セ......っ
フォス!
セ.....
心配で
来ちゃい
ましたぁ
こちらでは
息ができないのでぇ〜
王子に相談しましたところ
この「戦いながらお話しできる様」を
作ってくれたんですう~!
すご〜い!さすが王子〜!!
だからサアカオ
フォスさま
作戦は
順調ですかあ?
あいつ
微妙な顔
しそ〜!
ならよかった
ですう〜
では
予定通りに
やた!
フォス!
大丈夫か!?
ルチル
呼んでくる
ねー
なんとか...
おまえ
戻ってきたときも
海に落ちたけど
白粉
落ちなかったな
ほんとだ
まじきづかず
樹脂じゃない
おそらく月の技術だ
へえ
すごいな
ベニト
これは
あるなあ
もしかして
月に興味ある?
あー......
なんつーか
へべべべっつに〜?
興味っていうか...?
敵だし~~~っ
ちょっと
憧れるっていうか
その
僕はみんなの中でも
すごくふつうだろ?
だから月人みたいな
超変なやつって
ネプちーが
相当
変じゃん?
ネプちーは
相当変だね
だろ...
ずっと一緒にいるとさ
ふつうって意味が
あるのかなって
時々
自信なくすんだ
ネブちー
には
言うなよ
うん
このところ
アレキが
おかしいの
ずっと部屋から
出てこないから
様子を
見に行ったら
髪の色を
点滅させながら
ぼーっとしてたわ
声をかけても
聞こえないみたい
ああ
スフェンも
ペリドットも
レッドベリルも
らしくない
ミスを
連発してる
ようだ
素材が
なくなったと
報告があった
こんなこと
言いたく
ないのだけど
やはり
フォスが
帰ってきて
からか?
ええ
正確には
帰ってきた
フォスの話を
聞いてから
・ね
で
さいごに出てきたやつを
口に入れてみたんだけど
なんかねっとりしてて
ベタベタだった
あれはなんだったんだろう...
え
得体の
知れない
ものを
口の中に?
ひえ〜
きも〜
おえ〜
今日は
どんなお話?
記憶が
戻って
きたのは
いいことね
先生は
お前の体調を
気遣って
報告は
いらないと
しているが
あっ...
ごめん
でも皆が同じ情報を
共有していないと
それぞれの想像で
不安になってしまうわ
皆に断片的に話さず、
まず私たちに
教えて欲しい
フォスも
不安なのよね
ごめんなさい
はやく
寝てね
はーい
フォスの話は
やっぱり
危険だわ
そそうか
相手を試すような
フォス自身は月のことを
この感じには
良いとも悪いととも言わないから
覚えがあるの
聞いた方は自分で判断せざるを得ない
そう...
都合の良い月への想像を溜め込むわ
ラピス・ラズリね
あのこは
本当に賢くて
優しいこだけど
少し危うい
ところが
あったわ
天才を皆のために
使うというよりは
自分の知的好奇心を
満たすのを
楽しんでた
フォスはラピスの
頭を繋いだから
性質を引き継いだ
といえば仕方が
ないのだけど...
もう一段階
意図的なものを
感じるわ
月から
帰ってきた
のは
.....これは
悲しい妄想よ
本当に
フォスかしら?
向こうにも月とこの星は
大昔ひとつだったっていう
話はあった
でも
風景や生活は
ずいぶん
違うものに
なったんだなあ
ふーんじゃあもし僕らが
向こうで過ごしたら
全然違う性格になったのかな
かもね
サーティ
いや
エイティ?
どっちでも
大丈夫
あっ
大丈夫じゃ
なかったんだった
僕ら生まれてから
ずっと一緒だから
一緒に月に
握われるのも
怖いけど
バラバラに
離されたら
どうなっちゃうかが
一番怖いんだよね
安全な方法で
離れる練習が
できない
かなあって
最近ずっと
思ってたんだ
エイティには
言ってないけど
僕が考えよう
ほんと?
ありがと
ダイヤ
イエロー
ルチル
アレキ
スフェン
ペリドット
レッドベリル
ベニト
アメシストの
サーティ・スリー
......明らかに
交渉濃度が
足りてない
ところもあるが
ユークに
気づかれた
これ以上は
無理だ
よし
ふっ
【第六十話・被疑】おわり
第六十一話
訣別
戻ってくる
前例ができた
おまえ
聞こえて
たな...?
先生の正体は
人間の道具
だったよ
人間は
過去に存在した
生物だ
先生は
そいつらに
作られた道具だと
月人は言う
ここまで
どう?
......
月人の目的は道具としての
先生を使うことのようだ
だが知っての通り
僕らの知ってる道具とは違う
意思があってうまくいかない
僕達を攫うのは
先生への刺激だそうだ。
大事なものを少しずつ奪って
怒らせて無理やり動かしたいらしい
まあ
そうだよね...
最後まで
お聞きください
三日後
月へ戻るよ
僕らが
僕らの意思で
月に向かうことで
先生に
初めての
揺さぶりをかける
月人の望みを
達成できれば
僕らは
きっと
大きく変われる
今度こそ
一緒に行こう
ダイヤも
イエローも
他の
みんなも
一緒だ
それじゃ
先生が
可哀想だ
俺は行かない
バカなー
先生は僕らと
出自が全く違う!
元々関係ないんだ
うるさい!
うるさい!
学校のそばで
騒ぐな!
みんなが起きる!
ただ強すぎて
逆らえない
だけだ!
ごごめん
同情なんて
しなくて
いいだろう?
僕らは
巻き込まれて
いるだけで
ちょ
シンシャ
聞いてる?
続きだけど
月人の目的は
先生だけだ
僕らは関係ない!
逆に
先生のそばに
いるだけで
危険だ!
月も
そう
悪くない!
それに!
僕は
見てきた
月人にすら
好かれる
おまえに
独りの
気持ちは
わからない
夜明け前
月に戻る
月なら
君から出る毒も
抑えられる
それでも?
それでも
...
シンシャ
なんだ.....?
どうすれば
どこから
間違えた?
だめだ
時間がない
ダイヤ
しっ
あの月が
傾き始める頃
虚の岬に来て
あとは
カンゴ〜ヌ〜ン
月に
戻るんだけど
おう
気いつけてな
ついてきて
ほしいんだけど
やだ
...あ?
おれがいおねがい
おれがいおねがい
おれがいおねがい
おれがいおねがい
おれがいおねがい
おれがいおねがい
うわー!
鬱陶しさ!
触んなあぶねえ!
まじで
言ってんの?
まじ
じゃ
まじな話すると
冬の担当がいなく
なるからムリ!
大丈夫!
冬仕事は
慣れれば誰でも
できるよ!
はー
すぐ
戻れんの?
そういうとこ
ラピスそっくり
やだやだ
や
おまえまじ...
ほら
いくよー
は!?
今!?
は!?
あー
しょーがねー
なあ.....
あ...
行こう
第六十一話決別うおわり
ねまきのくに
こめんごめん
違うのよ〜!
カンゴームは
ゴースト分
皆よりちょっと
小さいでしょ?
想像とバランスが
違って
難しいの!
でも
そこが
超やりがい!
あー
そうかい
そうかい
毎年寝る
ごときになんで
こんな
ごとき?
なんでも
ねっす
おら
どうだ
うーん
着るせといて首をひねるな
毎年
傷つくんだぞ
寝づら
がまん
家この物語はフィクシヨンです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
宝石の国(8)
者
著
発行者
発行所
2017年11月1日発行(01)
森田浩章
市川春子
©Hardkotohkawa2017
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽21221