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第54話・陥牢
...
射程を遥かに
標的に届いた弾丸!!
何が起きた!?
おおーーーっ
ああは
ホテルに
に超え
クロウ
画'DOUBLE
淡この作品はフィクションです。実在の人物・団体・名称等とは一切関係ありません。
砲撃が
止んだ...!!
イサックが
やったのね
...!!
何を
したんだ...!?
横倒しの
馬車が
あるだろう
ああ
あの陰に
砲撃を差配する
士官がいた
着弾を観察し
砲身の向きを
修正させていた
その士官を倒せば
正確な砲撃は
できなくなる
何でそんなことを
知っている?
日本で大坂城を
攻めた時イギリス人が
同じ方法で
大砲を撃つのを見た
五百歩は
あるぞ...!?
どうやって
当てたんだ!!
昨日ロレンツォは
この銃の銃身に火薬を
銃口まで詰めた
銃を取り戻す時
火薬の六分七分は
こぼれたが
残りは銃身内で
暴発した
この銃は俺が
思っていたより
ずっと大量の火薬に
耐えると
その時知った
だから
ゼッタに火薬を
三倍にするよう
頼んだ
しかし
この距離だぞ
届いても
当てるのは
至難だ
高台の斜面を
朝日が照らすと
ゼッタが教えて
くれた
大陽の光が土官の
望遠鏡のレンズに
反射した
あとは
この銃が
自然に反応した
どこまでが銃で
どこまでが
自分の腕が
不思議な感覚だ
それでも、
それは...それでも...
それでも、それでも、
それでも、それは...
イサックと
銃がひとつに
なったのね
敵はいずれ
砲撃を
再開する
だが
差配の士官無しでは
同じように
撃てないだろう
しかし
凄い銃を作り
新しい大砲の
撃ち方を知っている
イサックが
一人で敵の
砲撃を
止めたぞ!!
日本とは
どんな国だ
...
ロレンツォ
銃の射程は
三百五十歩と
言っていたな
なぜヤツは
射程外から
砲術長を撃てた!?
火薬の量を
二倍か
それ以上に
していると
思われます
ならその方も
同じようにして
味方の砲手を
援護しろ!
砲術長が死んだ以上
大砲を高台の前面に
並べて直接照準で
砲撃を浴びせる!
それは
かないませぬ
なぜだ!!
ヤツの銃は
昨日たまたま
大量の火薬の爆発に
耐えました
ならば
その方の銃も
耐えるであろう!?
銃の鋼には
一挺ずつ
銀造のクセがあり、
これが
耐えるか否か
撃つまで
分かりませぬ
貴様...!!
この銃を揃えれば
全ての戦に勝てると
申したではないが、
いかにも
ヤーパンを千梃
二千挺そろえれば
将軍は無敵に
ございます
あれはホラか!?
今将軍の
お手元にあるは
わずか二挺のみに
ございますが、
かの銃士
イサックと
言ったか
砲術長が
ここでは
フックスブルンで
兄上を殺し
戦場を支配
俺は
それは...
傭兵隊長
ここは早く片付け
オランダ本国で
目立った働きを
せねば
あの堅固な
要塞
大砲で叩いて
ネズミを追い出す
それから
どうするか
持つ二人の銃士を
餌に
ロレンツォに
イサックを
仕留めさせるか
暑くなって来ました。毎年、ミストで家を包んで涼を得たらいいなと考えて
いました。ついに今年はネットで材料を買い求めました。また報告します。
真刈信二
作
撃て!
休みなく
砲撃する
のだ!!
つOUBLE:S
腰に突然の激痛で座っていられ
ないほどの痛みです......
うんざりだぜ
夜明けから
日暮れまで
ひっきりなしに
砲撃だ
これだけ撃てば
いくらかは
命中する
やめて
くれぇ!!
もう
たくさんだ!!
落ち着け!!
誰かこの兵士を
地下室に連れて
いってやれ
このままでは
兵士の士気が
落ちる
何とかせねば
直近の
斥候の報告を
総合すると
敵の包囲網は
こうなっています。
オランダへ
通じる街道から
敵が部隊を
撤収させたのは
何故だ?
完全に
包囲していたのだ
兵糧攻めをすれば
敵は一兵も
失わずに
要塞を落とせた
はずだ
......
スピノラは
新型の大砲で
一気にこの要塞を
落とすつもり
でした
だがイサックが
砲術長を倒し
大砲の狙いは
不正確になった
兵糧攻めを
するとなると
何ヵ月も
かかってしまうな
スピノラは
先を急いでいる
ヤツの狙いは
オランダ本国だ
この要塞で
長期戦をやる
つもりは
ないってことか
きっとこれは
我らがオランダへ
逃げ帰るなら
その通りだ
黙って
見逃すとの
誘いです
城壁にいます
ゼッタに呼びに
行かせました
......
それは......それは...
それは...それでも、
それでも、それでも、
それでも、
スピノラは
我らを撤退させようと
しているってことか
イサックは
どこだ
私弾の補給を
しておくから
それでも、
それでも、
......
それでも、
それでも、
イサック
これを
見てくれ
お前は
どう思う
斥候は街道を
かなり遠くまで
偵察した
だが
敵スペイン兵は
いなかった
我々が
要塞を捨て
オランダへ
撤退すれば
大勢の兵士を
死なせずに済む
隊長あなたは
六ヵ月要塞に
籠城しろと
命令された
もし今オランダへ
逃げ帰ったら
兵士は助かっても
あなたは
どうなる?
銃殺だな
だが兵士が
日に日に
弱っていくのを
見てはおれない
それに俺は
もう死んでも
いい年だ
あなたを
死なせる
ぐらいなら
俺はここで
戦いたい
何故だ?
俺はお前を
契約で縛って
無理やり
ここへ連れて
来たんだぞ
こんな酷い戦場に
ゼッタや
クラウス共々な
俺はあなたに
心から感謝
している
恨まれても
仕方ないと
思っていた
親方の仇も
討てるかも
しれない
ここへ連れて来て
もらったおかげで
大切な銃を
取り戻せた
俺は隊長に
大きな恩を
受けた
この恩には
必ず報いる
それ...
......
イサックが
恩に報いると
言ったら
不思議な
考え方だな
日本の男は
皆そんなふうに
考えて生きてるのか
びっくりする
ような
働きをするのよ
よく
分からんが
お前がいてくれて
良かった
また
撃ち始めたぞ!
遠いな
やみくもに
撃ってるんだ
だがこれだけ
撃たれると
やはり要塞に
被害は出る
神経を病んで
戦えない兵士が
地下に溢れている
このまま危撃を
受け続けて六ヵ月
耐えるのは無理だ
さて
どうするか
スピノラは
誘っている
んだ
街道に
兵士を置かず
砲弾の雨を
降らせ
撤退させる
これは罠だ
敵は我々を
要塞から出し
一気にこの戦に
決着をつける
つもりだ
何故だ
そうだ
このまま我らが
籠城を続けられない
ことぐらい
彼も分かるだろう
スピノラも
要塞の中が
酷い状態だと
想像がつくはずだ
無理
しなくとも
いずれこの要塞は
白旗を揚げると
考えるのが道理だ
ひょっとして
敵も焦っている
のか?
ええい
イライラ
するな!
スピノラが
焦っていて
当たり前だろう
が!!
何故だ!?
......
一万数千の大軍が
何ヵ月も要塞を
包囲したら
一体どれだけ
銀貨が要ると
思うんだ
いや、そんなことは
食料薪水
酒も要る
兵士の給料に
馬の飼い葉
ざっと月に
五万グルデン
......
一ヵ月の生活数に相当した。
☆グルデン・当時の通貨単位。一グルデンは都市住民の
普通都市を
陥落させたら
財貨が略奪できる
だがここには
銀貨一枚無いじゃ
ないか
スピノラが
焦るわけだ
敵が
焦っている
なら
敵の罠に
落ちよう
活を
それで
...
求め、反撃開始
最新単行本第10巻
7月21日発売開始!!
第54話
おわり
あげぶなんだ
最新単行本第の巻
充売開始!!
先の先
あえて敵の誘いに乗り
罠の中から食い破る
...
我々は
オランダへ
撤退する!
漫画「DOUBLE-
原作真刈信
だがこれは
偽装だ
イサックの作戦で
敵の罠に落ちたと
見せかけて
別動隊で大砲を叩く
今朝戻った
斥候の報告でも
往復一日行程の
街道沿いに
敵は見えなかった
片道
半日行程より
先に大部隊を
展開し
敵は歩兵の
はずだ
要塞から
離れたところで
我らを
殲滅する作戦
だろう
こちらには
銃剣があるから
騎兵は出さない
淡この作品はフィクションです。実在の人物・団体・名称等とは一切関係ありません。
五段反転射撃の
威力を
見せてやるぞ
敵の部隊と
遭遇したら
狼煙をあげろ
私が指揮する
別動隊が
大砲へ向かう
行け!!
コロナのせいでイヤホンを使うことが増えました。
便利ですが、耳の中がかゆくなって困っています。
ザッ
・ザッザッサ
お前
頭がいいな
荷馬車を伴った方が
オランダへ撤収する
部隊らしく見える
心配するな
昨夜から
警備の兵を
置いている
モーゼル川の
橋は確保できて
いるか
JBLE-S
ついにオリンピックでスケボーが
いいんる日が!楽しみです!
異状は
無いか
はい昨夜から
敵兵の姿は
ありません
行くぞ
ふん?
ギィ
あの舟
マストが
橋に
ぶつかるぞ!
敵襲だ!
退避!!
敵は最初から
橋を破壊して
さすが
スピノラ
この要塞周辺で
戦う作戦だった
んだ
我らの先を
読んでいる
銃撃
だ!!
...
スペイン兵
だ!
馬車を
捨てろ!!
応射しつつ
いったん
要塞へ退け!!
スペイン兵の
銃の射程は
百歩ほどだ
よし小隊ごとに
走って
要塞へ向かえ!
跳ね橋には
届かない
第一小隊
走れ!!
スペ
射撃が
れん.
錬蔵が来る
お母さんのお
この
もう少し
だ!!
急げ
!!
来い
!!
走れ!!
ウオ
...
...
...
それでも...
そういうことでしょうか...
錬蔵だ
距離は
二百歩肉
やや見下
位置から
撃ってい
ロレンツォらの
射撃は正確だ!
兵士を要塞へ
行かせるのは
無理だ!!
敵の
大部隊が!!
キボッ
窮地を好機
ここにいたら
全滅だ.....!!
聞け
コンスタンティン
我らは
敵の罠に落ちたが
絶好のチャンスも
手に入れた!!
説読者(最新単行本第0巻、
おわり
大好評発売中!!
きゅう
窮地に
『DOUBLE-
絶好の
チャンスだと
!?
だが!!
ロレンツォと
二人の銃士を
要塞近くに
おびき寄せ
その上
敵の大軍まで
引き付けた
第56話
あの塔の
上からなら
敵銃士を狙える
ここに踏みとどまれ
俺が敵の銃士三人を
倒す
それから
敵の大軍を
迎え撃て
深この作品はフィ
そうか!
そうすれば
ピタン隊長の
別動隊が
敵の新型大砲を
破壊できる!
です。実在の人物・団体・名称等とは一切時係ありません。
それまで
味方の兵士に
橋を渡らせるな
まかせろ
頼むぞ
待て!!
やめろ!
イサックが
敵銃士を
倒すまで待て!!
くっ
戻れ!!
うおっ!!
制止を聞かずに橋に向かった兵が撃たれたか
兵が撃たれたか
今のは
錬蔵の銃の
音ではなかった
ぐううっ!!
兵士らが命令を
聞けぬほど
錬蔵らの銃撃の
恐怖は大きい
錬蔵は
撃つのを
やめている
れも
錬蔵ではない
移動している
「ということが
作者近況
真刈信二
オリンピックが終わり、元の生活に戻りました。外出せず
スマホのアプリで外国語の学習に励んでいます。
敵軍は
銃士が少ないな
一気に
攻めてこないのは
我らの
五段反転射撃を
警戒してか
スピノラのことだ
他に作戦が
あるのか
それより
今は錬蔵と
二人の銃士だ
そうね
イサック
何とか
できないの!?
こだ...
どこにいる
.!!
オカに
木の陰に
おそらく一人
斜面の茂みに
もう一人
錬蔵はどこだ
スケポーに乗ってる女の子が
世界で一番美しいいと思います。
DOUBLE:S
木が邪魔だ
錬蔵の位置は
まだ分からない
ここから
仕留めるのは
無理か
仕留められずとも
撃ては味方の
援護にはなる
ああ...
イサックが
援護して
くれている!
撃たれた
兵士を収容しろ
!!
行け!
急げ!!
......
これって
イサック
一人が戦って
いるのよね
そういう
ことだ
もしかして
敵の狙いは
イサック
一人なのか!?
......
イサックは
一人で大砲を
沈黙させ
フックスブルク城でも
イサックは
一人でスピノラの大軍を
敗走させたんだろう
スピノラの
要塞攻略を
頓挫させつつある
俺が
スピノラなら
イサックを
罠にかけて
始末する
どんな犠牲を
はらってもな
この戦場全体が
スピノラがイサックを
倒すためだけに
仕掛けた罠なの?
イサック
......!!
猪左久の銃の
射程が我らのより
長いとわかった今
離れて
撃ち合うのは
不利だ
ならば
近寄って戦うまで
猪左久は
今ネズミを狩る
キツネだ
全神経を
獲物の動きに
集中している
二人とも
腕はいい
俺が
左を狙えば
右が撃つ
右を狙えば
左が撃つ
三人の呼吸は
寸分のズレも無
だが
呼吸も合いすぎると
命取りになる
いつも一度ないでしょ
見事なの
猪左久...
今の射撃...
尽の銃とお前が
渾然一体に
なってこそ
...!!
三挺のヤーバン
銃士三人を餌に
お前を倒そうとする
スピンラは正しい
距離は百歩も無い
猪左久
もう一人
仕留めさせてやる
さあ
猪左
それが
新境地に達した
お前の人生最後の
一発だ!!
残るは
左利きの銃士
茂みからは
見える銃身より
わずかに左
銃を捨てて
逃げるのか!?
...
第56話
あれはおわり
最新単行本第10巻
大好評発売中!!
弾丸の行方は
DQJUJPSIL
今のは
錬蔵の銃!!
淡この作品はフィクションまです。実在の人物・団体・名称等とは一切関係ありません。
しまった
外した!
錬蔵は後ろから
撃ってきた
タク
あそこが、
閉幕してもまだんバラリンピックの余韻になんのせーーー
ひたっています。感激の連続でした。
真下の相手と
撃ち合うのは
不利か
撃てばこちらの
居場所が悟られる
これが最後の
音も聞こえぬ
尽の銃よ
お前はどうする
姿は見えず
錬蔵の息つかいを
感じ取れ
それでも、これから
銃声が
止んだ
イサックの
援護に行く!
跳ね橋を
射撃していた
銃士が沈黙した
あるだけの
馬を出せ!
俺に続け
DOUBLE.SWS4のはあまり暑くなかった気が
するのでちょっと残念です。
イサック!
イサック
どこだ!?
加勢に
来たぞ!
猪左久は銃上として
至高の領域に入った
二挺のヤーバン無しで
ヤツとは戦えぬ
幸い親方の銃の
図面と指示書
手元にある
...!!しかしました。
はいはい。ですからね。わかりましたね...!!!
えーいーっ!!なーなんかんだんだけど...これはこいいんですけど、どうしても
それにしてもいいんでしょうかなんだ...わからないように
はいはい、いいじゃないけど、
大量のヤーパンを
作ってこそ
俺の夢は叶う
スピノラとは
ここで
袂を分かつ
では次に
同じ夢を
見る者はいるか
国王は
11:
イサック!
この辺りの
はずなんだがな
ギャー!!
貴様!?
られたのか
イサック
ロレンツォの
仕業か!?
敵軍は
撤収を始めた!
今のうちに
要塞へ戻るぞ!
錬蔵をこのまま
逃がすわけには...
それでも...
二挺のヤーパンが
失われた以上
この攻域戦は長引く
次の戦に使う
ヤーパンを作る
時間は稼げるな
錬蔵!!
いやあああ
...ありがとうございますのですが、そういうのは
また会おうぞ
猪左久
お前は
何も成し遂げられず
異国に屍を晒すだろう
カはオ
いや...
俺と相まみえる
次の戦場で
カオオオわ
手はず通りに
やれ!
かかれ!
いやー
釘を根元まで
叩き込め!!
釘が冷えたら
新型大砲は
使用不能だ
これが
その銃なのか
よく
分捕ったな!
俺もこれを使えば
イサックのような
銃士になれるのか
イサック!
ロレンツォは
討てなかった
けど
お前が
敵の銃士たちを
倒したからこそ
イサックは
ピタン隊長に
恩返しが
できたわ
俺は大砲を
破壊できた
これでスピノラ車を
ここに六ヵ月
釘付けにせよとの
命令を実行できる
軍人には
命令ってとても
大事なのね
錬蔵も去った
これで隊長を
死なせずにすむ
.......
私イサックの
優しい顔を
見るのが好き
戦いは
膠着状態に陥り
六ヵ月が経った
あれれねー
ここまで
だな
要塞に
使者を出せ
はっ?
軍旗を掲げ
貴殿らに
名誉ある撤退を
認める
と伝えよ
武器を携え
オランダへ
帰れ
もともと
スペイン王室が
出した
一ヵ月分の
戦費で
六ヵ月戦ったのだ
文句は
あるまい
最新単行本第0巻
大好評発売中!!
第57話おわり
弟/話おわり
要塞の戦いが
終わり、ここ
オランダでは
早くしろ
アントン
やっと風が
出てきたぞ
落この作品はフィクションシです。実在の人物・団体・名称等とは一切
親父!
あれを!!
激闘終わり
無事帰還!!
第58話
漫画「DOUBLE」
三人とも
無事で
良かった
ユーリヒ要塞が
降伏したって
いうから
心配してた
降伏したん
じゃない
俺たちは
ユーリヒから
名誉ある
撤退をしたのさ
こっちの
都合でな
イサックが
いるから
勝てないって
分かったのよ
スピノラは
ピタン隊長の
受けた命令は
「スピノラを
半年間足止めせよ」
だった
見事役目は
果たしたわけだ
では勝ったも
同然だな
イサックが
手伝ってくれて
はかどるな
明日には
全部運べる
お前は
使い物に
ならんな
二人が
帰ってきたわ
好きなだけ
ここにいて
いいんだぞ
平和って
いいわね
ここでこうやって
暮らせたら幸せね
だがな
今俺が運んでいる物も
親父が風車で砕いている
物も
もう
言うな
な
ゼッタ
全部戦争で
使うんだ
戦なんて
忘れて
毎日を送れば
いいんだ
イサックは
どう思う
何年か前
仇討ちをするため
その日本を出た
俺が
生まれた時から
故郷はずっと戦争
だった
だから
争いの無い
世界を俺は
知らない
......
どうした
元気が
無いな
仕事を探しに
行ってたの
よね
俺は
船が欲しい
自分の船で
イサックの国
日本へも
行ってみたい
どうだった
の?
けど自分の
船なんて
夢のまた夢だ
だから
とりあえず...
船で働こうと
思ったんだ
ここライデンから
東洋まで航海する
船は何隻かあるぞ
行ってみたさ
「お前は水夫に
向いてない」
だとさ
そんなこと
自分でも
分かってる
日本のヒラドには
商館がある
俺も
そう言った
日本へ行く船に
商人として
乗ればいいだろう
けどそれには
保証人が
いるとさ
取引を
任せるとなると
よほどの信用が
必要だからな
そんな保証人なんか
今の俺にいるわけが
ないだろう
クラウス
みんなで
考えよう
船一隻そっくり
弁償できるほどの
金持ちの
食べて寝れば
いい考えも
浮かぶわよ
さすが
オランダね
タラの干物と
交換でこんなに
牛乳が貰えるなんて
これでバターも
チーズだって
作れるわ
先日、車をガレージから出したら、ワイパーに赤とんぽが
ルロ、幸せかいとまりました。しばらくつ出しについて「...」とく懐かしい気分でいました。
ゼッタじゃ
ないか!
無事で
良かった!
プリンツ!
プリンツ
なのね!
ああゼッタ
ハインリッヒだよ
元気だったかい
オットーも!
そうだ
フックスブルクで
生き残った
オットーだ
......
きっとまた
戦争だわ
イサックを
連れに来たんだわ
ゼッタ
イサックは
どこにいる
さあ
すごいな
オランダの風車は
こんなに進んで
いるのか
ドイツだとせいぜい
水車で白をまわす
ぐらいですからね
ピタン隊長から
私たちが
ここにいるって
聞いて
契約書を
預かったって
なんで
そんなものを
ピタンや私の証言で
オランダの総督
マウリッツ公が
イサックの契約終了を
命じた
イサックは
契約満了時に
支払われる金だ
報奨金が加算
されている
十分以上に
戦った
もう
傭兵じゃ
ないのか
金貨だ!!
傭兵で
ないのなら
俺は何だ
自由な一人の
人間だ
もうイサックに
誰も命令しない
女女
もちろん戦場に
行けと強要される
こともない
......
さて私たちも
しばらくここに
世話になるかな
身分の高い人が
寝られるような
場所は無いぞ
なあ
オットー
...
...
...
それでも、
10年ぶりに趣味だった洗車を始めました。
DOUBLE-S
作者近況
お肉と
スパイスを
買うなんて
こんな贅沢は
生まれて初めて
ありがとう
ねえ
少しここで
街を見ていても
いい?
スピノラが
攻めてくるって
街の人たちは
みんな心配してる
スピノラは
ここには来ない
安心して
いい
何か知って
いるのか?
話してくれ
スピノラは
フランドル国境に近い
都市ブレダを
攻める気だ
今彼は大軍を
集めている
大軍とは
どのくらいだ
アントワープ
からの
報告では
十万か
それ以上だ
すごい大軍だ
資金は
どうしたんだ
スペイン本国は
ブレダを
攻めることに
反対しているが
スピノラは本国が
派遣した
王室代理人を
抱き込んだ
夏の終わりまでに
スピノラは必ず
ブレダに攻囲戦を
しかける
プリンツは
ブレダへ
行くのか
ブレダは
十分な守備隊を
持ち
防備も
堅い
私の手勢は
せいぜい
ニ十か三十だ
そんな小勢が
ブレダ守備隊に
加わる意味は無い
では黙って
見ているのか
オランダと
我らプファルツは
同盟関係にある
オランダ総督家は
親戚でもある
見過ごすわけには
いかない
ブレダは高い城壁
広くて深い堀
いくつもの出城を持つ
難攻不落の都市だ。
食料も弾薬も十分にある
イサックなら
そんな都市を
数の力で攻めるか?
大軍に包囲された
ブレダには当然
次々と援軍や
補給部隊が送られる
俺がスピノラなら
街を包囲しておいて
オランダ側が
送る援軍を
徹底的に叩く
その通り
ブレダ攻囲戦は
見世物だ
本物の戦争は
ブレダの外で
戦われる
スピノラの狙いは
オランダを消耗させ
破滅に追い込む事
だが
そうはさせない
スピノラの野戦の主力は
自在に駆け巡る七千の
スペイン騎兵だ
この騎兵部隊を
封じ込めれば勝機はある
プリンツは
俺に一緒に戦えと
言いに来たんじゃ
ないのか
もしイサックが
共に戦って
くれたら
どんなに心強いか
どんなに嬉しいか
だがお前はもう
傭兵じゃない
それに仇討ちという
大事な使命がある
仇討ちは
もちろん大事だ
だが
なぜだか
分からないが
俺はプリンツと
戦いたい
なぜだ
なぜ
そう思う
二人とも
そんなことも
分からないの!?
......?
二人が友だち
だからじゃ
ない!
友情が
そう思わせるん
だって!!
イサック
プリンツ
新たな戦場へ
友と共
「じゅるんだ
第58話
おわり
じぶらんよ
クラウス
アムステルダム
への紹介状だ
朗報が!!
深この作品はフィクションです。実在の人物・団体・名称等とは一切関係ありません。
プリンツ
ありがとう
「DOUBLE-S
あんたの紹介が
あれば船の仕事が
きっとみつかる
これは
俺からだ
フローリン
金貨じゃない
か!!
これはお前が
命を懸けて
稼いだものだ
こんなに
貰えない!!
お守りだと思って
持って行ってくれ
......
ゼッタ
元気でな
イサック
プリンツ
デレク爺さんも
達者で
また会おう
ヘンなこと
考えないで
真面目に
働くのよ
イサック
お前に会えて
本当に良かった
このオンは
いつかきっと
返す
クラウス.....
今「恩」って
言った!?
コロナで外出しなくなったせいいか、体力がガタ
落ちです。回復プログラムを考えています。
アントンは
オランダの川や連河を
知り尽くしていると
聞いた
知恵を
借りたい
ユトレヒト
から
報せが来た
スピノラが三万の
軍勢でブレダの街を
包囲した
他に二万五千を
補給部隊の
護衛につけ
さらに三万を
ブレダへの
援軍のため
待機させている
すごい
大軍だな
ブレダ攻囲戦は
間違いなく
スペインとオランダが
唯雄を決する戦になる
ブレダの食糧
弾薬の備蓄は
十分だ
だが長い籠城には
援軍と補給が
不可欠だ
味方に
見捨てられたと
思ったらその瞬間
戦に負ける
ブレダに
そう思わせては
ならない
そこで問題になるのは
ユトレヒトから
ブレダへ通じる街道
これは
補給の生命線
だ
ほとんどの補給
通る
援軍はこの街道を
この星は
なんだ
途中川を渡るが
橋が無い
渡河点は
二ヵ所
フースデンの
要塞だよ
イサック
先月
スペイン軍が
オランダから
奪ったんだ
要塞と
渡河点の
距離は
馬でも舟でも
どちらの
渡河点へも
要塞から
一日あれば
往復できる
スペインとオランダ
どちらがこの要塞を
支配するかで
ブレダ攻囲戦の
勝敗が決まる
スピノラは
それに気づいたから
要塞を奪ったのか
プリンツは
もっと前から
気づいていたのか
...!!
......
オランダの
総兵力は六万だ
それでこの大戦争を
何十年も戦っている
私が
進言しても
フースデンに
派遣できる部隊は
オランダには無い
だから私が
フースデン要塞を
奪取する
それが我ら
プファルツの
オランダへの
貢献になる
さすがヴィッテルス
バッハ家の
プリンツ・
ハインリッヒだ
どんなに
褒められても
私の部下は三十人だ
三十人
だって!?
戦場を読む
力が違う
この大戦争の
中では
チリのような
存在だ
それで
フースデン要塞を
奪回するって
正気なのか!?
私には
イサックがいる
イサックは
そんなに
凄いのか
オットーが指揮して
アルテナ砦で
我々を待っている
それで
あんたの部下は
どこにいる
砦があるのか
昔は砦だったが
今は崩れた
廃墟だ
...
そうだ
だが
隠れるのには
絶好の場所だな
ワール川から
マース川には
アルテナ砦を通って
ライデンで
手に入る武器
弾薬はなんでも
集めよう
狭い水路が
通じている
んだ
食糧も
俺が手配して
この水路で運ぶ
ありがとう
感謝する
だがイサック
一つ条件がある
俺はオランダの男だ
オランダのために
働くのは当たり前だ
条件?
ゼッタは行きたいと
言うに決まっている
今回の戦いがどれほど
厳しいものになるか
兵士じゃない
俺にも分かる
だが今回
彼女はここに
残していけ
アントンの
言う通りだ
ここならすぐに
帰ってくることも
できる
分かった
ゼッタを頼む
......
そのためだけにでも
イサックは生きて
帰らなきゃいけない
のよ
クラウスは
イサックに
恩返しするって
言ったわよね
クラウスは
イサックに会って
変わったわ
私もよ
私はおかげで
強くなった
イサックは隣人を
強くする力を
持ってるの
これはとても
凄いことなのよ
私もだ
イサック
お前と出会う前の
自分がどんなだったか
今では想像もできない
イサックには
大切な使命が
ある
私が必ず
イサックをゼッタの
元へ返す
プリンツ!
お願い!!
みんなで
食べて
ここで荷物を
積み替える
俺の舟は
喫水が深くて
その水路には
入れない
ここで俺は
いったんライデンへ
戻る
水路を進めば
アルテナ砦に着く
迷うことはない
幸運を
ありがとう
プリンツ
馬だ
かなりの
数だ
ドド
こんなところに
水路がある
どこからどこへ
通じているか
調べておけ
分かりました
ヴィスコンデ
さあ行くぞ
スペイン騎兵の
偵察部隊だ
ヴィスコンデ
という名の若者が
隊長か
ヴィスコンデは
名前じゃない
高位貴族の
長男を呼ぶ
称号だ
今のは
恐怖の子爵と
呼ばれる男だ
知っている
のか?
名門サーベラ
侯爵家の
御曹司だが
父親に伴われ十四歳
からトルコで戦った
この戦争が
始まる前
私はウイーンで
彼と何度か
会っている
彼は一度
トルコ軍の
捕虜になった
捕虜交換で
解放されたが
性格が一変していた
よほど酷い
体験をしたの
だろう
非常に冷酷で
笑わない男に
なった
徹底して敵の
弱点を突く
戦場では
強いのか
恐怖の子爵と
呼ばれるゆえんだ
そのやり方が
容赦ない
車用のコンパウンド(研磨剤)
キカッコン...と恋に落ちました。
ここがユトレヒト・
ブレダ街道なら
砦はもうすぐだ
誰だ!!
あっ
フリンツ!!
ご無事で!!
イサック!
フックスブルク
以来だぜ
ユトレヒトに
逃げて来た
住民の話では
オランダの
兵力不足は
深刻だな
敵の兵力を
知らねばならない
住民たちは他に
何か言っていたか
要塞の守備兵は
たった五十人
だったそうです
部下五人に
脱出した守備兵を
捜させています
今夜
私とイサックは
フースデン要塞へ
偵察に行く
それが
「敵の騎兵はたくさん
歩兵はもっとたくさん」
で兵力の実数は
分かりません
彼らなら役に立つ
情報を持っている
はず
ここは留守番だけ
残して脱出した守備兵を
全員で捜せ
要塞の中の
様子も知りたい
それでもいいのかそれでも、
それでも、それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、それでも、それでも、
.........
...
...
...
...
それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、これからは、それでも、これからは、
それでも、それでも、それでも、
それでも、それでも、
それでも、そういうことですか
...
アントンの
言う通りなら
この水路はマース川と
支流との合流点に
出るはずだ
フースデン要塞の
対岸だな
少し手前で
舟から降りて
夜明けを待とう
すぐ前が
マース川だ
イサック
大事な話をしたい
この戦いを
最後にしよう
.......
イサックは
自分の使命を
果たすべきだ
俺はプリンツと
戦うのが
気に入っている
お前は傭兵として
人の何十倍も
戦った
イサックは
自由人だ
そうか
傭兵契約は
満了した
少し眠る
最後か
プリンツ
夜が明ける
ああ
凄い要塞だ
アメリカの
最後の戦いに
ふさわしい戦場だ
一瞬じゃなくて
第59話
おわり
決まる!!