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カトウタカヒロ

そんなわけじゃないのですが、それぞれの

SHONENSUNDAYCOMICSSPECIAI

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...

こちらは

カトウタカヒ

では大切なものではないので見えますが、

第12話「第11話第10話

死傷者

墜落

ONT.ENTS

CoNTANTS

第2

第14話

第17話

第10話

情交

第5話

駐屯地

第の

第00話「第19話

153

おまけ、

どうだ!俺の

自由研究!

死傷者

第10話

トカゲの

標本!!

すげー!

流石クマ助!

捕まえるの

めっちゃ

ムズくてよ!

標本にしたのは

母ちゃんだけど。

ヒトミは何に

したんだよ!

あたしは..

お、お料理

日記...

ブッ、

なんだそれ!

ブスが

料理とか!

は!何?

どういう

意味よ!

うおお!

スゲェ!

おまえっ!

何それ!

え、えっと

ただの動物の

観察日記:

ただの観察日記

って、おまえ

そんな量かよ!

この模型、

おまえが

作ったの?

これマジの

研究じゃん!

すげー...

...何、

アイツ...

わかんね、

クラス替え

してからずっと

隅っこいるし。

えっと

確か..

へへ...

神宮マサト

くんだよ

ふーん...

おいマサト!

俺にも

見せろよ!

あ...

クマ助

...くん。

へー、やるじゃん

おまえ、俺程じゃ

ねーけど...

あ、ありが

とう...

なんだこれ?

「動物のキモチ」

って欄。

え?おまえ、

動物と

話せんの?

ん?

えっ...と

それはその...

昔から考えが

わかるっていうか...

特にサファリの動物は

みんな友達なんだ。

へえ~

すげーじゃん!

じゃあ、今

あの鳥が何を

考えてっか

言ってみろよ!

...えと...

え、あ...

うん!

生意気なヤツだ...

いっちょ恥

がかせてやんよ!

って感じ

かなっ!

なんだ、この群れた人間と目立ちたがりのデブは。

デブは。

いつも

うるせーな。

んだと

コラ...

目立ちたがりは

テメェだろうが。

ち、ちがうよ、

今のは僕じゃ

なくて...

おーい

授業だー、

席に着けー。

んだコイツ、

隅っこでいつも

イジイジしてると

思ったらよ...

ただのかまって

ちゃんでした~

ち、違うって!

僕は動物の考えを

言っただけ

キモ。

はーい、みんな

次は国語でーす。

消えろよ。

教科書の13ページを

開いてー。

おい!そいつとも

しゃべってみろよ!

動物はみんな

友達なんだろー?

だ、だから本当に

サファリのみんな

とは友達で..

ん?

どうした

神宮?

なんでも

ないです..

何あいつ

必死に

なってんの。

話せたところで

キモイっての。

あ、

いや...

ただいまー。

あのね...

父さん...

今日..

何しに

帰って来た。

仕事中は構えないと

何度言ったらわかる。

なんの為に

年間バスポートを

買ってきたと

思っている。

いつもみたいに

サファリに

行ってこい。

なんなら

学校の

友達でも

連れて...

そんなの

いない

よっ!

...

お、やっぱり

マサトくんか!

えっと...

確か宗像さん?

中田な!

難しい覚え方

したな!!

今日もうちの

動物たちと話しに

来たんだろ?

君が来る時は、

なんとなく動物の

反応でわかるように

なってきたよ。

.....

あれ?

もしかして

元気ない?

...話したく

ない...

......

あ!ところで!

自由研究は

どうだった!?

俺の言った通り

人気者になれた

だろ?

マサトくん

毎日来て

頑張ってた

もんなぁ!

動物のキモチの

欄なんか特に...

キモい

ってさ。

やっぱり

そうだよね...

普通変だもんね。

動物の考えが

わかるなんて...

...どうせ

ここ以外には、

僕の居場所もないし、

友達もいないん

だ...

ずっとそうだった...

みんな僕をバカにして、

気持ち悪がって、

友達になりたがら

ないんだ。

あ、でも

宗像さんは人の

友達に入るの

かな...?

...マサト

くん...

友達なら

名前くらい

覚えてよ...

よし!なら友達として、

マサトくんが元気に

なるために..

特別に見せて

あけよう!

少し前に生まれた

ばかりの家で...

確か君が幼稚園の時に

特別に何回か

見せたと思うけど..

あいつが

家の広場に

戻って

くるんだ。

え...!

あの時は

名前がついて

なくて...えっと...

いかん、

ど忘れした。

今なら問題ないと

思うから、ちょっと

待っててよ。

今まだ奥に

いるのかな?

本当に

いいの...?

ああ!

大丈夫さ!

俺もマサトくんとは

会わせたいと

思ってたからね!

あ!いた!

マサト...!

おもしろ

がってる?

こ...子供の

家か...

クマ助...!

よ...よう

マサト...

ヒトミちゃんまで...

い、一体なんで

ここに..

ちがうの

マサトくん!

今日クマ助たちが

した事を私...

実は全部見てて...

注意しようと

したら二人とも

それを謝りたいって...

俺...

反省したん

だよ...

大丈夫だヒトミ...

俺から言わせて

くれ。

ごめんな...でも

俺たちここに

来るために、ママに

年間パス頼んだんだ。

だから

教えてくれ

よ...

俺、実はおまえの事

気になってただけ

なんだ...

本当はずっと

友達になりたく

てよ...

え...

友達...!

え...?

動物と話せる

ってアレ、

本当は嘘

なんだろ?

「動物なんて嫌い

です、全部嘘です」

って言えんなら、

俺たちは

明日から

友達だ!

な?

マサトくん!

言う必要ないよ

そんな事!

知ってるぜ?

ちょっと!

クマ助!あんた

謝りに行くっての

嘘だったの!

おまえ、放課後

いつもここに

来てるんだろ?

閉園まで。

人間の友達が

いなかったん

だよな~

辛かった

だろうなぁ。

マサト

くん...

な?俺たちは

もう友達だ!

ほら

言ってみ?

そりゃ動物の

声だって聞こえ

ちゃうよなぁ!

でも大丈夫だ。

もう心配すんな!

ど、ど...

どうぶ...

僕に友達が...

動物以外に

友達が...!

動物...

なん

て...っ、

き...

うわ...

びっくりし..

え?ああ...

おまえ...

ハナヨって

いうのか。

あ...!

そうそう!

ってすごいな!

なんで名前が

わかったの!

...て、あれ?

君たちは

お友達かい?

ハナヨ!

ハナヨだよ!

おい、

行こうぜ...

やっぱ

マサトくんは

本当に動物の

考えが

わかるんだな!

...っ!

え、あ...

その...

...おまえ...!

僕を庇って

くれたのか...?

ふふ...

...っ!

ハナヨ...!

ごめん...僕

自分のために

サファリ中の友達に

ひどい事言おうと

してた...!

ハナヨは

優しいんだなっ!

やっぱり僕の

友達は..

僕の...

友達は:

動物...

......

だけ...

えっ!わっ!

いきなり何!

わあああぁ!

え、えっ!

何すんだよ

ハナヨっ!

あ、あの!

え?何?なんだよ?

今のうちって何が?

...っ!

マサトっ!

あたしとも

友達に

なってよ!

え、なんで...?

僕なんか気持ち悪

キモくない!

全然キモく

ないよ!

むしろすごいよ!

動物と話せる

友達なんて

超自慢だよ!

ね?

いいでしょ?

あ...うん...

あ、でもこれからは

自分の事は「僕」

じゃなくて1俺」って

言いなね。

え?

なんで?

クマ助たちに

なめられたく

ないでしょ!

はい!俺ね!

で、でも

僕..

俺!

わ、

わかったよ..

俺:やっぱり

動物が..

お前たちが大好きだ!

ハナヨ...

ありがとう..

はお

われ

貴女はジンメン

われ

なんなん

だよ...!

じゃあ...俺の

知ってる

動物たちは...?

さっきの地震で

空いたのか?

この巨大な

溝は...!

ジンメン

って...っ!

ウソ...

これって

つまり...

閉じ込められた

って事...!?

二人とも見ろ!

ネットで

緊急記者会見の

中継が見られる!

...はい...

あんな化け物が

ウヨウヨいる場所に!!

呼びかけています。

...です...

えーそして、本日10時頃

不二市付近で観測された

揺れについてですが、

それにより出来ました藩に

近隣住民が近づかぬよう

救助隊を編成し、

現在わかっている

状況と致しましては、

不二山周辺で起きた

大規模な地盤沈下に

よるものという事

です。

付近の方々には

現場の指示に従い、

避難をしていただいて

いるという状況です。

えー尚、今回の未曾有の

災害ですが、現在

わかっている情報

と致しましては...

死傷者

...

一体どれだけ

数は:

ゼロです。

はぁ?!

そんな訳

ないだろ!!

今回の災害の

死傷者数は:

ゼロです。

な...そんな

バカな...!

これだけの規模の

災害で...

ありえない

だろっ!?

一体どういう...

いや...

なんでっ!

...?

ヒトミ

ちゃん?

ゼロとか

どうとか...!

それどころじゃ

ないよ...!

それよりも...

私たち一体

どうやって

帰れば

いいのー

ジンメンとかいう

訳のわからない

ヤツらのいる

この溝の内側で...

ヒトミ...

取り残されて...

きっと大丈夫だ。

俺が救って...

......?

気休めは

よしてよ!

ごめんね...

あたし...

マサトに

迷惑かけて

ばっかなのに...

なんも

出来ないくせに

泣いてばっかで...

わかってる

よ..

わかってる

けどさ...!

..ちがう...

そうじゃ

ないんだ...!

でも...

そうだな...

俺には今すぐ

ヒトミを救う事は

出来ない...

だから

救助を待とう!!

出来るだけ

早く来てもらえる様、

屋上に大きくSOSを

描くんだ。

でも、ただ

待つだけじゃない。

...救助なんて

来るの...?

きっと来るはずだ!

これだけの規模の

災害が起きたんだ...

なんとか

目につく様に

やって

みよう!!

救助ヘリや

報道のヘリだって

絶対に来る!

でも一体何で

描くつもりだい?

学校なら、探せば

ライン引きくらい

ないかな!?

...ふむ、

なるほど!

よし、

俺が行って

取ってこよう。

この場で

一番健康なのは

俺だろうしな!

大丈夫!

え、でも...

もしまだ

動物がいたら...

さっき立ち去った

ばかりなら、すぐには

戻ってこないはずさ。

待っててくれ!

あ!ちょっと

中田さん

気をつけて..

...?中田さん、

なんで動物が

いないなんて

確信が...

頑張れよ。

......?

そうだ!

マサトくん。

大丈夫...きっと

助けは来るはずだ!

暁テレビ

ヘリポート

この日からの日の...

ほんと、毎回

凄い音ね...

おーう!

チエちゃん

乗ったかー!

だからロクさん、

その呼び方は

やめてって!

私、もういっぱしの

報道マンなんですよ!

ちゃんと内海記者って...

俺にとっちゃ

外でローター音に

ビビってた新人の頃と

変わんねぇって!

チエさんも

可愛いとこ

あったんすね。

調子に乗んな

平助!

カメラの準備!

了解ッス!

ロクさん

お願い!

もう他局の

ヘリも結構

行ってるなぁ。

おう!

だいぶ後れを

とったわね...

ロクさん

少し急げる!?

ああ!任せとけ!

にしても大変だなぁ、

チエちゃんとこは

今はこの

ローター音の方が

落ち着くかも。

色々起きました

からね...

ええ、例の記者会見

からクレームが

すごくて...

はっはッはっ...

言うねぇ!

不二の溝の謎、

それに対しての

政府の珍回答に...

そしてこの、

これが一番

謎だっての...

人面ブタの動画。

なんなのよ

動物公国って。

でも、死傷者が

いないなら

それに越した事

ないじゃ

ないっすか

必ず真実を

捉えるわ。

確かにクレームは

報道局にも来てる

けど、

何言ってるの。

普通に考えれば

あれで死傷者

ゼロなんて

ありえないでしょ。

私たちには

その義務が

あるんだから。

私は、それこそが

応えるべき声だと

考えてるの。

もし不当な隠蔽が

あるなら暴いて

みせるわ。

事実を明らかにして、

原寸大のままに

伝える事が

私の仕事であり

使命よ。

昔はこんな

小さかった

のに...

...いい面構えに

なったじゃねぇか、

チエちゃん!

見れね!!

お!もう溝に近いが

結構ヘリで

ごった返してんなぁ!!

え!

ええ...

確かに..

ま、負けないで

ください!

ロクさん!

りょーかいっ!

よし...!

描けたぞ!

あとは、ヘリが来た時に

この文字に気付いて

くれるかだが...

みんな全力で

手を振れ!!

あ!

ねぇ見て!!

あそこに飛んでる

小さいのって

全部ヘリコプター

かな?

...ああ!

間違いない!!

おーい!

おーい!

頼むっ!

気付いてくれ!

おーい!

おーい...

だめだ...

どのヘリも

通り過ぎて行く...

この距離だと

見えないのか...!?

お...

やっぱりダメなんだ。

...どうせもう、

ここからは

出られないんだ...

どうせもう...

僕の居場所も..

...っ、

ヒトミ!

......

いいから

手を振れ!

俺がいる!

諦めんな!

俺は、

お前の為にも

諦めない!

だからヒトミは

もっと諦めちゃ

だめだ!

ほら早く!

おーい!

おーい!

おー...

う、

うん!

...あ!

ヘリが一機...

いや...三機...!

やった!どんどん

こっちに来てるよ!

あ!見てください

内海さん!

他局のヘリが

どんどんあそこの

建物に...

あの屋上に

見える影...

ロクさんもっと

近づいて!

人だ!

人が助けを

呼んでるんだ!

あいよっ!

ねぇ!

やっぱりあれ

間違いないよね!

ああ...

ああ!

俺たちを見つけて、

くれたんだ!

マサトの言う

通りだったよ!

諦めないで

よかった!

わっ!

おい..

くっつきすぎだって!

ありがとう!!

ヒトミのおかげで、

俺は何より大切なものを

得たんだ...

あたしとも

友達に

なってよ!

ジンメンと

さっきはごめんね...

あたし...マサトが

いてくれなきゃ

どうしようもなかった

はは..

俺の方こそ..

そして..

ハナヨ...

俺はまた

必ずここに

帰ってくる..

そして今度こそ、

お前を...

たす:

......え?

なんだこれ

へリが...

墜落して

いく...

なんで!

なんでヘリが

落ちるんですか!?

俺にも

わからん!

第12話

ロクさ

いきなり全部の

電子機器がイカれ

ちまったんだ!

え!?

どういう事!?

不時着も

出来ねぇっ!

墜落しち

まうっ!

っ...

墜落っ!?

祈る事しか

出来ねぇのかよ!!

くそっ!

なんで

こんな事に...!!

...う!

あのヘリ、こっちに

突っ込んで...!!

.....っ!

おぃおいおい!!

逃げろ!

危なかっ

た...!

中の

人たち

は...?

...生きてる...

平助と...

ロクさんは...?

無事:

平助!

ロクさん!

あ...

大丈夫

ですか!

え...

何...?

う...

うん...うん...!

あんたのカメラで:

平助...?

平助!

何やって

るんだ!

早く離れ

ないと...!

いやっ平助...

そんな...

......?

あの...ここにいちゃ

危ないです...

またヘリが落ちて

くるかもしれない。

学校の中に

避難しましょう。

......

ロクさん...

平助...

これで

よし。

あの...大丈夫

ですか...?

...

......?

悲惨な光景

だったな...

まさか飛んでいた

ヘリが全て落下する

なんて...

...ヘリの操縦士が..

電子機器が壊れたと

言っていました

あの溝に差しかかって

から...

電子機器が...?

もしかして...

あの溝からは強い

電磁波の様なものが

出ているとか...?

うん...別に、突風に

あおられた様にも

見えなかったし...

...

空からも逃げられ

ないって事...!?

ジンメンロ

......

多分それが

ヘリ全部の

機器に影響して:

そんな...じゃあ

やっぱり家には...

...え...

それじゃあ..

それなら

両親だって..

ま、待てよヒトミ。

もしかしたら

ヒトミん家は

溝の内側かも

しれないだろ?

ヒトミの家

げんざいも

現在地

それはないよ..

私の家は

恋若山の

向こう側だし...

溝は山を

またいでた

もん...

...

もしお母さんに

会えても、ここに

いればどうせ殺さ

え...?

自衛隊なら

どうかしら。

確かに普通の

ヘリなら電磁波の

影響は受けるかも

しれないけど。

昔、不二の駐屯地に

取材した時に噂で

聞いたのよ。

そこに向かえば

もしかしたら..

自衛隊は災害の

ブロフェッショナルよ。

現地のあらゆる情報も

手に入るはずだわ。

そういった電磁波による

攻撃に対応したヘリが

数機存在するって。

...確かに...

自衛隊なら動物に

やられる事も

ないだろうしな...

.....!

あの...お姉さんは

やっぱり記者とか

ですか...?

あの記者会見から、

溝の内側には何か

あると思ってたん

だけど、

ジンメン!

......?

...私は

意地でも情報を

持ち帰らないと

いけないわ。

そうよ、

私は内海千枝。

暁テレビの

社員よ。

まさか

こんな事に

なるなんて...

死んだ二人の

ためにもね...

行けばご両親の

状況もわかるかも

しれないし、

他に知りたい

事があれば

私も協力するわ。

.....!

知りたい

事...!

不二の駐屯地へ行けば、

サファリで起きた事も

わかるのか...?

......

あたし:ここから

出られるなら、どんな

情報でも欲しいです!!

あなたが

保護者ですか?

このあたりに

土地勘はどう?

もしかしたら..

ハナヨ達を元に

戻す糸口にも...!

行くならこの学校で

用意出来る物は

準備していきましょ。

あ、ああ。

職場がこの近く

だから多少は...

なら、案内を

お願いしても

大丈夫ですか?

...ああ、構わない。

今までもそうして

きたからな。

ありがとう

ございます。

しかし...

マサトくんと

ヒトミちゃんは...

大丈夫です!

行けます!

...

ジンメンB

二人とも

よく考えて

くれ。

外には今まで以上に

動物があふれて

いるだろう:

かなり危険な

道のりになる

はずだ。

学校に隠れて

俺たちを待つ事

だって...

待ってたって

助けられ

ないんだ!

!?

そ、そうか...

俺は...ヒトミを

助けると

約束したんだ。

目指すは

陸上自衛隊

不二駐屯地よ。

そして..

ハナヨも必ず

救い出す...!

内海さん...

俺たちの...

代わり...に・

ま、意見が

まとまったなら

早く仕度を

整えましょう。

真...実を...

お願いします..

平助...っ、

ロクさん!

私が必ず

真実を

捉えるわ!

アンメン

おいおい..

ノルマが遠成されたから

呼び戻したんじゃ

ないのか...

まだまだ人間が

いるんじゃない

の...?

こんな事で本当に:

計画の第一段階は

そんなものよ。

食料用の人間は

事足りてるしね。

じゃあ残りの

人間は...?

ここからは

第二段階よ。

心配ないわ。

人間には

まだまだ...

使い道が

あるんだから。

よし、ジンメンは

いないな。

自衛隊の駐屯地

までは大分遠い...

用心して進むぞ。

しょうが

ないさ。

ほんと、

信じられない

くらい徹底

してるよ。

...結局学校には

殆ど食料が

無かったてすね。

備蓄庫も

荒らされてた上に

車までペシャンコ。

...

...ここの用水路、

人が通れそうだな。

死角も多いし

ここから階段を

降りて向かうか。

少し臭うが...

あの...そんな

用心する必要

あるの?

ん?

ジンメンって

あの動画に出てた顔の

付いた動物でしょ?

更に知能があって、

人を襲ってくる

なんて...

そんなB級の

パニック映画

みたいな事...

ここに来るまでの

話...にわかには

信じ難くて...

でも...現実に溝の

内側の人間は

殆ど奴らに

殺されている。

俺たちだって

信じられないさ。

顔が付いて

いても肉体や

習性は動物

なんだ...

ああ、それに飼われていた

動物が多いとはいえ、

気配を察する能力は

人の何倍も鋭い。

ジンメンと

出来るだけ

慎重に...

ここからは

声のトーンにも

気をつけよう。

どうした?

...待って...!

向こう側の田んぼ...

.....!

...

...え?

人...?

しかも

普通に...

ああ...

農作業を

している...

もしかして

この辺りは

安全なのか...?

ちょっと

話しかけて

みましょう

か...

いや、ちょっと

大丈夫!

安心して!

ここから

話しかける

から!

あのー!

このあたりは

動物は出ないん

ですかー!

ジンメンと

ん?

こ...

こっち

来ちゃ...

だぁ...

きっ...

きゃ...ング..

だめだっ!

伏せろっ!

...なんだ...

何が起きたっ!

さっきまで...

普通に農作業をしてた

人たちだぞ...っ!

それがいきなり

血を噴き出して...っ!

どこかから

狙われてる

のかっ!

...いや、

中田さん...!

倒れた人たちの...

首元から...

な...

...?!?

何かが...っ!

あれって...!

ネズミ:っ!?

あんな小さい

動物までジンメンに

なっているのか..!

それに、さっきの

一斉の血しぷき...

まさか俺たちを

庇おうとして

殺されたのか...!

え...!

じゃあ私たちが

いる事も

ばれてるの!?

ジンメン

.....っ!

ネズミの嗅覚は

犬以上...聴覚は

人の四倍以上

ある...

多分...

逃げても臭いを

辿られる...!

さっきの

内海さんのかけ声で

こっちの位置も

ばれたか...!

て、でも...

ネズミくらい

どうにかならないの!?

普通のネズミでも

仲間を呼ぶ事はある...

もしそうなったら

おしまいだ...!

...!

くそ...!

どうすれば..

うわぁっ!

なんだっ!血ィ出して

ぶっ倒れて...!

って、今度は

ネズミかよ

...っ!

こっちに

来んなっ!

だが運がいい!

今のうちに

行こう...

...!

だ、誰かが

身代わりに

なったのか...?

え...!

そんな言い方

って...!

静かに!また

戻って来たら

どうする!

ヒトミちゃんは

あの警官の事を

忘れたのか!

...!

よく聞いてくれ

俺は学校から出た

時点で、君たち以外は

切り捨てる事に

したんだ。

それに見ただろ。

実態はわからないが

多分ネズミにやられた

人たちは、ジンメンに

怯えながら仕事を

していたんだろう。

ヤツらに捕まれば

結局はすぐ死ぬか、

後で怯えて死ぬか。

どっちかだ!

.....

すまないが

割り切って

くれ

くそっ!

どんだけ

いんだよっ!

アイツら

本当に

ネズミかよ!

いくら逃げても

回り込んで...

悪いな!

俺の代わりに

ネズミのエサに

なってくれ!

ははっ!

...っ!

...っ

最悪だ...!

この状況..

どうやって

逃げる...!

考えろ...

考えるんだ

...っ!

くそぉ

...っ!

...

何か考え...

この状況..

まさか:ネズミに

追いつめられる

なんて...!

あいつらずっと

こっち見てる..!

もう一斉に逃げる

しかないよ...

もうそれ

しか...!

マサト

...!

いいから

動くな...!

一体、どういう事...?

...っ!

ジンメン!!

あれ...?

あっち

行っちゃった..

一体なんで...

ネズミは

聴覚も嗅覚も

鋭いけど

俺たちの臭いは

用水路の脇で塗切れたし、

音も排水のおかげで

紛れると思ってさ。

っふぅ...

視界は1mほどしか

見えていないんだ。

にしても..

やっぱりこの

あたりの人たちも

みんな...

そ、

そうなんだ...

...っ!

あ...あの

車...!

人が乗ってる!

よく見たら

ネズミも...!

いや、運転手も

ジンメンに

脅されていた...!

さっき俺たちを

蹴飛ばした

奴もいる...

捕まったのか?

ても誰かが

運転している

はず...!

そんな...一体どこに

運ばれるの...?

...

進もう...

でも車が向かった

先ですよ!

ああ...しかし

俺たちの向かう

先でもある。

どのみち、ここが

ジンメンの通り道と

わかった以上、迂闊に

外にも飛び出せない。

え!

...この辺は

道路と高低差が

あまりないな...

姿勢を

低くして...

臭いと死角に

紛れられる

この道を進む

しかないんだ。

おい!

立ち止まるな。

待って!

なんなのよ

ここは...

......!

な...何

これ..

一体、何が

起きているの?

この光景は

なんなの...!

跪け。

...おまえ...いつもの

シゴトはなんだ...?

うし...

あなたは

こっちね...

次:おまえは...

近くの畜産農場の

従業員で...

え...えと...

このあたりで

田んぼと

畑を...

えと...

わしは..

ブタか...

鶏か...

そ...そ...

その...

ぅー

...っ!

ちょっとあんた

何殺してんの...

えんちょーが

言ってたでしょ。

計画の第二段階は

人間の仕分けと

生産だって。

しかも

ほら..

ああ、すまん...

つい...

農場で働いてたって

事は...食料用の人間を

肥やすノウハウが

あるって事よ...

あんたのせいで

新しい人間が

驚いちゃってる...

ひ...

ひいいぃいいい!

あらあら

かわいそうに。

せっかくの

命なのに...

ほんと

もったいない

わぁ...

な...

なんだよ

ここ...

っだ...!

うわっ!

って...

にんげん...

かくれてた

かくれてた

...!

マズイ...っ!

早く捕まえ...

へ...

やった...

へへ...

ざまぁ

みろ...

ふんっ!

...なあ...

あんたら...

俺も連れてって

くれよ...

また...

...っ!

...!

おい!ここは

危険だ!

とりあえず

行くぞ!

ダンメン!!

ふぅ...!

一旦は

離れたが..

ただの人殺しの

化け物かと

思ったら...

ねぇ、待って!

本当になんなの、

ジンメンって...!

ここは人の

世界じゃない

の...?

人間をまるで

家畜みたいに...!

...な、なぁ...

あんたらどこ

向かってんの?

行く当てでも

あんのか?

あ、私たちは

これから自衛隊に...

え、基地に

向かえばヘリが

来て...

待てヒトミちゃん

一体何を言う

つもりだ!

ヒトミ

ちゃん!

ヒトミ!この人は...

さっき俺たちを

突き飛ばして囮に

しようとしてたろ!

なのにまだ

連れていけると

思ってんのか!

自衛隊って...

不二の駐屯地か...?

そこに行けば助かる

のか!

なら俺も...

待てよ...

...っ。

それに日も暮れてきた...

夜行性のジンメンに

遭遇する危険性もある。

夜をしのげる場所も

早く見つけないと!

お互い必死なんだし

敢えて敵にならなくても...

ここから助け合いだって

必要になってくる

はずだよ!

待ってよ!

それなら私たち

だって囮に

しようとしてた

じゃん!

あの!さっきは

本当にすいません

でした...

俺、あの時マジで

死ぬかと思って...

でも...

ん?

あ、俺、矢口って

言います!

あの、さっきの夜を

しのげる場所って

話..

はい!しかも

そこなら泥を

落とせて...

なんなら着替えだって

出来るハズっすよ!

要は動物が

入って来られない

場所ならいいんす

よね!

...心当たりが

あるのか?

え...?

そんな場所

あるの?

必死だったとはいえ

俺がやった事は

許されないだろーし...

ても信じてくれるなら

全力で挽回したいっす!!

:内海さんは

どうだい?

よく聞いてなかった

けど、まぁ...任せるわ。

ジンメン

...まだ全て信じた

訳じゃないが...

探しまわるのも

危険だしな...

大丈夫っすよ!

そこ、俺がもう

結構使ってる

所っすから!

え?

っしゃ!

...?

って...

矢口くん...?

ここって...

はい!ここなら人も

いないしシャワーも

フカフカのベッドも

あって危険もない!

つまり...

ラブホっす!

ぢゃと

よかった!

ちょっと

...確かに

結構イケる

かもね...

...

えっと

電源は...

これか!

おっしゃ!

点いた!

第15話

こ..

ここが..!

ラ、ラブ..

ホテ...

...この暗さなら

外からも目立たない

か...?

奥の妙な像が

気になるが...

てもなんだか

変な感じね...

ここに来るまでも、

いくつか街灯は

点いてたし...

溝の内側に

発電所なんて

あったかしら...?

お~~~

すげー

すげー!

夜にほぼ空室なんて

見た事ね~!

テンション

上がるわ!

俺、この部屋使って

みたかったんだよ

なあ...

どっすかお姉さん!

そこのキミも!

え..

いや、私もあまり

こういう所は...

ん...え...?

これどう

なってんだ?

これはッスね...

中にガラス張りの

プールがあって...

でも、これなんて

どうっスか?

......

え..

スゴい...

しても...

ラブホテルは

確かに良いかも

しれないな。

ここなら防音も

しっかりしていそうだし、

ラブホにしては広いから

隠れやすい。香水をふりまけば

臭いも紛れるだろう。

ジンメンB

詳しいですね...

やっぱり中田さんでも

使った事あるんですか?

...でも?

えっと...やっぱり

部屋は男女を分けた

方がいいのかしら。

ーっ

いや、

大きい場所が

あればいい。

え...!

何かあった時、

ドアを隔てるとすぐに

対応できず危険だ。

さ、401号室に

行くぞ。

...

わ...

すごい..

...まさか、

マサトと

こんな所に

人るなんて

...なんか...

臭いとか雰囲気が

変な気持ちに

なるな...

へっ。

しかもここ

各部屋に小さい

洗濯機がついて

るんすよ!

って事で

早速シャワーに...

これで服は

洗えるっす!

その前に..

部屋は布で

仕切るぞ。

え..

あと、悪いがシャワーは

水のまま頼む。

ボイラーの音で

人気を嗅ぎ付け

られても危険だ。

順番は

どうするか...

私は後で

大丈夫。

あ、私も...

じゃあ...男性陣

から先でいいか。

みんなあくまで

非常時なんだ、

それを忘れるなよ。

...

は、はい。

なんだか

妙な感じには

なったけど..

ちょっと気持ちは

落ち着いたかも...

ヒトミちゃん

あがったわよ。

はい。

お母さんと

お父さん...

大丈夫かな...

私たちだって

いつ死んじゃう

かもわかんない...

でも...今は、

考えても

不安になる

だけかな...

気持ち

いい...

...そうだよ

今は海の外に

出る事だけ

考えよう。

色々あったけど

矢口さんも仲間として

協力してくれそうだし、

ジンメンと

マサトも私を

助けるって

言ってくれてる..

私も希望を

持たないと!

ってあれ?

内海さん...

どこに...?

内海さん...

もっと奥まで

見せて

ください...

...っ!!

な...何っ!

奥までって!

これはすごいな...

俺にも貸してくれ。

貸して

くれ...!?

ヤベ...俺

こんなの

初めてッス...

こう...?

あ...いいカンジ

です...

あ...でも

イキすぎた

かも...

イ...イキ

...っ!!

ちょ、

ちょっと!

それ

何やって...!

あ...

何って...

今日撮った溝の

映像をカメラで

見てたんだけど、

なんか逃げ道

ないかって..

そ、そうです

よね!

...だと

しても!

なんかビジュアル的に

アレだと思います!

...?

でも...結局

わかったのは

逃げ道がないって

事くらいです

かね...

ごめんなさいね...

役に立てなくて。

結局残った情報は

平助の記録用カメラ

のみだから...

ても...

記者としては

かなり気になる

映像があったわ。

ジンメント

溝の付近にね、

違和感がある

のよ。

これだけの事が

起こって、近隣の人も

野次馬もほとんど

映っていないの。

そしてこの後

機内の機器が

おかしく

なったのね...

まるで元から

いないか...いきなり

消えたみたいに...

とっさにアルミケースに

入れたからか..

奇跡的にこの

カメラは使えるのよ。

人がいないってだけで

本当に死傷者がゼロなんて

言えないと思うけど...

この映像は

かなり妙だわ...

ヘリを落とす程の

電磁波なら、以前から

この場所には兆候が

あって対策していた

とか...?

ても...なんで政府は

時間も空けずに

あんな極端な回答を

したのかしら...

いたずらに支持率を

下げるだけじゃない...

やっぱり政府は

この事を予期

していた...?

今は外の事を

考えても答えは

出ないだろう..

通信も出来ないし、

あの溝がヘリの

助けを遮っているなら

俺たちが直接動くしか

ないんだ。

明日も..

明日もまた

あんな光景を

見るのかな...

あいつら...人間を

「家畜」とか

呼んでるみたいで...

仕分けるとも

言ってたッス。

ヤツら人間を脅してた...

多分、自分たちじゃ出来ない

事を人間にさせて、

使えないヤツは太らせて

食べるつもりだったんじゃ

ねーかな...

...俺...あいつらに

捕まってる時

聞いたんすよ...

クソ...!俺も

危ねぇとこ

だった...

みなさん、

あの時は

助けてくれて

マジ感謝ッス。

え、あ

ああ...

...とはいえ、

まだ気は

抜けないぞ。

食われるべきは

本来あいつら

だろがっ...!

...

で、でも私たちも

矢口さんのおかげで

こうして休めたし...

場所はどうあれ、

寝込みが一番

危険だ。

この階にある窓から

外を見回すだけでいい。

ジンメン

じゃあ

最初は...

男性陣で

交代で見張りを

立てようと

思うんだが

あ、俺

行きますよ。

どうだい?

大丈夫です。

てか、マジで見回り

だけでいいなら

全部俺でもいいっすよ。

ん?

それに俺、今日は

起きたの遅かったし...

なんか:俺。

結局ひでー事

したのについて

きてるし...

めちゃめちや

申し訳なくて..

いつも夜型なんで

この時間ならみんなより

感覚が鋭い気が

するっていうか...

朝少し仮眠

出来れば...

い、いや

でも無理はその...

よくない...です。

そっすか...じゃあ

最初は俺が行きますよ。

みなさんは先に休んでて

ください!

ああ、

交代する時は

来てくれ

...そうだな、

明日の道中で

気が抜けては

困る。

ありがとう...

中田さん...

矢口さんって

意外と...良い人

なのかな...

さあな...

でも今は早く

寝る事だ。

いや...

てもなんか

寝られなくて...

どうした?

...実はさっきから

部屋の雰囲気とか

その...色々変な

感じで寝れなくて...

しかも隣が...

その...

その...

って何!

こんな所で

隣にマサトが

いるってだけで

造和感があるのに...

とにかく、なんか

変な気持ちに

なるんですよ。

キミ...

バカなのか?

なんなの!

非常な

だよ!

なんで変な

話してるの!

気にしちゃ

だめだ...!

うわあ

ああっ!

なんだ!?

見回りで

何かあった

のか!?

あ、俺も

行きます!

ウソ...!

ここまで

動物が...!

内海さん

起きてっ...

あ、すみません。

廊下が暗くて

躓きました...

ご迷惑おかけしました

引き続き見回るんで

休んでてくださいっス。

なんだ...

びっくりしたな、

もう...

だめだ...っ!

一度驚いたせいか

ドキドキが

止まらない...!

ぐキ

寝られない...

...トイレ...

だめ!ちゃんと

寝ないと...

せっかく交代で

見回ってくれてる

のに...!

後で...

起きて

!もう!

あー

だめだ!なんなの!

今非常時なのに、

あたし一体何考えて...

マサトだって

後で起きて...

内海さん...トイレ

早いな...でもそんな

ウロウロされてたら

寝られないよ...!

...ん?あれ?

内海さん...?

え...何!

戻って

ない...?

...っ!

矢口さん!

さっき

見回りに

戻ったん...

静かに。

なんで!

中田さんと

マサトは...

...?

やだ...!

すぐ済む

からよ。

助けて

...!

え!ちょっと

矢口さん!

なんで...

静かに

しろよ。

第16話情交

大丈夫だって...

一回だけだから。

やだっ!

離して

な、何

一回って!?

いいからっ!

誰か..

やだ...!

誰か...

助けて!!

マサトっ!

おい

お前っ!!

何...

やってん

だっ!

がはっ!

マサト...!

大丈夫か

ヒトミ!

スゲー

馬鹿力...

ジンメンと

何?なんか

あった?

おいおい

どういう事だ

これは...

なんだ

コイツ...

俺たちはさっき

てっきり矢口くんが

襲われたものと

思って見に行った

のに..

あれは俺たちを

部屋から出すための

演技で、

あ、俺

行きますよ。

まさか俺たちと

仲間になりたいっ

てのも最初

から...

目的は...

コレか?

うわあ

ああっ!

ち、違うって!

その、あれだよ...

そうだ!

ネズミだっ!

ネズミが

ヒトミちゃんの

所にいたから...

そんなの

いなかった。

そんな動物の

気配なんて、

この部屋からは

しなかった...

いやいや、いや!

マジでいたか

あ?

訳わかんねぇ!

何?気配?

漫画の見過ぎだって!

もうやめて

くれ!

俺は...

矢口さんを...

...っ!

矢口くん...

信用したかった

のに...!

君には

この場所を教えて

もらった恩も

ある..

出てって

くれ。

この場では

これ以上

咎めないが...

...!

クソが!

大丈夫か、

ヒトミちゃん。

あ...

はい..

マサト...ごめん。

私が不用心だった

から...

なんでヒトミが

謝るんだ!俺だって...

さっきまで奴を

信用しかけてた...!

いつだって、

どんな状況だって...

人は人を裏切る...

簡単に信用しちゃ

ダメなんだ...

やっぱり

人なんて...

くそっ!

あいつら...

俺の恩も

忘れやがって!

こうなったら

どっかから動物を

呼び寄せて...

ん...?

一発ヤろうとした

くらいて追放かよ。

クソっ!

あ...

あ...

あっ

あんっ...

なんだ...?

他にも客が

いるのか?

いつの間に...?

あっあっ

マジヤバっ!

イクうう

うう...!

もっと

激しくぅ!!

おう!

おう!

もっとおお!

もっともつと

ちょうだいいぃ!

やっべ...あの

ギャルいいわ..

ジンメンに

追いつめられて

本能のままにっ

てか...?

もっといっぱい

挿れてえぇ!

俺のテントも、もう...

いっぱいなんだよ!

俺もそっちいれて

くれよなぁっ!

あっ

あっ

だめっ

ダっ...

うっ...

うわああ

あああ!

何...?

まさか矢口さん

が...!

今度は本当に

襲われてるんだよ!

いや...また

俺たちの気を

引くためかも。

おい!来んな!

来んな!

にしては必死ね。

なんだか

揺れてるし..

くそっ...

くそっ!

めちゃくちゃ

凶暴じゃ

ねぇか!

って、

誰だよ!?

パンダが温厚だって

言った奴!

あ...

前見て

なかった...

やべ...

落ち...

る...

っだ!

いってぇ...

前が見え

ねぇ...!

この手は...

おい..

離すなよ...!

助けてくれ!

早く引っぱれ!

...っ!

いってえええ

...えええ!

足が...

足があぁ!!

ら{

離せっ!

離せよ!

なあっ!ほんと悪かった!!

頼むから助けてくれ!

助けてくれ!

出来心だったんだ!

頼むっ!なんでも

言う事聞くから!

必ず助けて

人間のあんた

にはー、

大丈夫だ...!

もう少し...!

りーむー。

がっ...

い...て..

ひ...

ひぃっ...

嫌だあおああ

ああ、あああだあ!!

...っ!

痛いっ!

やめっ!

ぎゃっ!!

みんな部屋に

戻れ!

...!

彼はもう

ダメだ!

死ぬ気で...

隠れろ!

奴らが

去るまで

息を

殺すんだ...!

.....

...行こう。

......

.....

多分...

レイレイと

バンバン...

その..

俺の力じゃ

助けられなく...

タベの

パンダ...

わかってる

マサトくん

パンダは熊と

違って、物を

掴む事が出来て...

.....

君のせいじゃ

ない。

...はい...

気にするん

じゃないぞ。

ても...ひどいよ...

動物ってあんな

無惨に人を殺せる

ものなの...?

...レイレイも

バンバンも、

サファリにいた頃は

無邪気だったから...

無邪気って

何よ!

あたし達、

そんな事で

殺されないと

いけないの!?

っ...そこまで...

言ってないだろ!

じゃあ

そんな言い方

しないでよ!

おいおい...

ちょっと、二人とも

落ち着かないか。

...しょうが

ないわよ。

昨日は結局

食事も非常用の

カンパンをみんなで

分けたくらい

だったし、

ほとんど

寝られてない上に、

知り合いのあんな姿を

見たんだもの。

......?

苛立つのも

わかる...

どうしたの?

いや、匂いが

するんだ...

食べ物の様な...

そんな匂い

しないけど...

...

ん?

向こうに

見える

コンビニ:

え?

多分...

あそこだ。

おおっ!

ここは...ほとんど

荒らされてないの?

でも渡りに船ね!

ここでご飯を

いただいていきましょ!

確かに...

まだこんな

所がある

なんて...

よし、俺は外で

見張りをしつつ、

メシを食うよ。

みんなも

出来るだけ

注意しながら

物陰で食事を

するように。

外には出ちゃ

だめだぞ...

はーい。

えっと...

お金は...

うーん...

レジにいくらか

置いとけば...

てもほんと

不思議...

さっきまで

人がいた

みたいな...

もしかして、

マサトくんが

感じた匂い

ってこれ?

ふぁい、

はふん

ほうふぇふ。

......

子供じゃ

ないんだから...

食べ方汚...

いや、それが

なんかいつもより

噛みづらくて...

いくつか

カバンにも

詰めておき

ましょ。

じゃあ俺、

中田さんの鞄も

預かってきます。

どこ

行ったの

かな...

あ、いたいた

なんでこんな

所に...

あ、はい。

あれ?

携帯かけてる...

ああ、

順調だ。

電波は

つながらない

はずじゃ...

そうだな...

近くにいる

のは..

...っ?

あれ?なんで?

今も携帯は

使えないよな。

一体誰と

話してるん

だ...?

ってか俺、

なんで隠れ

ちゃってんだ...!

地所はどうあれ、寝込みが一番危険だ...

大丈夫!

中田さんも

なんでわざわざ

隠れて電話を?

そうだよ。

中田さんが

なかるなら

直接聞いてみれば

いいじゃないか...

男性陣で交代で見張りを

男性陣で交代で見張りを立てようと思うんだが

でようと思うんだが

間違いない!

サファリの動物なら

全て把握してい

何を疑う事が

あるんだ?

きっき立ち去ったばかりなら

または買ってみないはずだ

自業自得だな。

自業自得だな。

何を...

...ヒトミ、

内海さんは?

お手洗い

だって。

中田さんは?

でも見張りに

行ったんじゃ...

なぁ...

ヒトミ、

中田さん

どう思う?

あ、いや...

見当たら

なかった。

...はい?

思えば、行動に

戸惑いがないって

いうか...

とこかから

狙われてる

のかっ!

いや...なんか

中田さんさ、ずっと

おかしい気がするんだ。

中の人は

大丈夫なの

なのに、

たまにやってる

事に違和感を

感じるって

いうか...

実はさっき

だって...

もう...何を

言い出すかと

思えば...

グンメン

だって

中田さん

だよ?

そりゃ久しぶりに

会った時は怖かった

けどさ、

それに、中田さんの

事なら私より

詳しいでしょ?

目業自得だな

私はそれよりも

マサトの方が..

ここまでずっと

私たちを助けて

くれる、頼れる

大人なんだよ?

さぁ、

みんな食事は

とったかい?

.....

あ、はい。

よし、

じゃあ行くか。

あと3kmも

歩けば、演習場が

見えるはず...

あれ?

何...

あなた達

...?

.....あ...

えと...

人間...!

あ、あんた達こそ

どっから来たの...?

よ...

よかった!

ああ!

まさか他に

生きてる人間に

会えるなんて〜!

ちょ、

ちょっと!

あなた達も

逃げてきたん

でしょ!

え...あ...

なんなん

ですか...

ごめん、つい嬉しくて...

俺たち、昨日近くで

変な動物を見てから

ずっと隠れてるんだ。

このコンビニは、

何故か動物が

寄りつかないんだ。

ここには

調達に

来ててね。

そっか...

人の気配は

あなた達が

来てたから?

多分、自衛隊が近くに

いるから、動物も

ここまでは暴れに

来ないんじゃないかな。

え?

.....

十分な蓄えはあるし、

多分救助が来るまでは

もつと思うの。

ねぇ、あなた達も

私の家で隠れましょ。

ても私たち、

その自衛隊の

駐屯地に

向かってて

えー!

だめだめ!

外を出歩くのが

そもそも

危ないのにさ!

でも...

待て待て!

落ち着けって!

そこからなら

駐屯地までは動物に

見つからずに行けると...

わ、わかったわ。

なら私、安全な

道を知ってるから。

ん?

ちょっと

待って...

駐屯地への安全な

道があるなら、

あなた達、なんで

救助なんか待って

いるのよ?

ネ..

あんたら

まさか!

..

ネズミ

!?

悪いが通せ

ない!

何よこの揺れ...

こっちよ!

人間が

いるわ!

...あれを

見てっ!!

牛の大群が!

一体どういう

つもりな

これで

助かるの!

ヤツらに

言われたのよ!

...っ!

あなた達を捕らえれば

私達を解放するって!!

そんなっ...

そんな事

って...!

よく

やった。

モウ

解放だ。

モウ

解放だ。

くそっ...

はいはい。

いや...

考えるヒマ

なんて...

ないっ!

この状況、

どうしたら...

ごめん

ヒトミ!

かっ...

...みん...な..

...棚の...下..は

ヒトミ達...が...

やめ...ろ!

やめて...くれ!

やめ...

待て...

中田...

さん...!

危な...え?

ジンメンカ...

退散して

いく...?

どう..

一体...

いう...

くん...

とくん...

マサト

くん!

あ...

マサト!

ふぅ...

意識は

あるな...

どこか痛む

ところは

ないか?

俺...

牛に体当たり

されて...

あれ...?

でもなんか...

大丈夫だ...

ちょっと様子

見た方が...

そうか...

それなら

よかった。

いけるよ

ヒトミ...

心配すんなって。

もう駐屯地も

近いんだ...

俺いける

から...

それよりも

みんなの方が

...っ、

ああ...

君がとっさに

突き飛ばした

おかげで棚が

二人を守った。

ても...本当に

無理しない

方が...

そ、そうだよ!

昨日シカに

やられた時の

キズだって...

だから本当に

大丈夫だって。

ん...?

...

この人たちは

全員ダメ

だったんだ...

ジンメン達に

いいように

使われて

いたんだろ。

出会い頭に

背中をさすった

のも、

俺たちがネズミに

捕まっていない

人間かどうか、

確認したんだろうな。

人間で人間を

捕まえるなんて...

動物の発想じゃ

ないわね...

そう

いえば...

牛たちは一体

どこに?

目を

覚ました頃には

いなかったから...

でも

なんで...

わからんが

幸運としか

今は...

さぁ...

...

てもさっき...

ジンメン

うわ、

ひっでぇ

な...

これもジンメン

とかいう奴ら

が...?

オメーこそ戻れ!

こっちにゃ食料が

あるんだっての!

ちょっと!

不用意に

入っちゃ

危ないわ!

...っ!

それでもよ!

罠だったら

どうするの!

んん?

あ...

人間...

あの...

待てっ!

...

...んだよ。

っと...

ああっ!

その反応は

奴らの仲間

じゃねぇな。

食った

食った!

同じ目的の生存者も

見つかって腹も

満たせるなんてな!

あ、ああ。

ここまで来れば

あと少しだ。

お互い踏んばろう

ぜっ!

ええ、そうね。

なんて明るい...

...にしても勝俣さん。

こんな人数で動いて

よく見つからずに

来れましたね。

ざっと30人はいる...

いやぁ、殆どが

あんたらみたいに

この辺で合流した

連中だ。

ここに来るまで

みんなエラい目にあった

らしいが..

ここ5km近くは

何も見なかったってよ。

って事は

まだ駐屯地は

無事って事だ。

はは..

奴らも自衛隊の

近くは手を

出せねぇの

かもしれねぇ。

希望が湧いて

来るじゃ

ねぇの!

.....

本当に動物に

出会わなかった

なら...

俺にはもう

中田さんが

関わってる様に

しか...

さっき俺たちを

襲ってきた鍼物は

なんだったんだ...

さっきの

コンビニで

俺たちは

牛に

あの...でも

勝俣さん。

だから一応、

みんなで列を組んで

お互いに合図を

送り合ってるんだ。

らしいな。

あんたら知ってるか?

もうここは文字通り

陸の孤島なんだ。

これだけの事が

起こって自衛隊の

車両が一台も見えない

事は不安だが、

だったら着くまでは

自分たちの身は

自分で守る!

結局頼れる

場所は駐屯地

以外にねぇんだ。

少人数でばらける

くらいなら、みんなで

弱い奴を守る!

うちのカミさんも

身重でな...

まぁ...この

提案自体、俺が

持ち出した事

だから...

でも、みんな

生きて外に

出たいって考えは

一緒だもんな!

列の中の方に

入れてもらって

るんだ。

そう...

てすけど...

.....

エゴっちゃ

エゴなんだけど

な..

え?

え?

じゃないわよ。

もう駐屯地が

近いのに...

どうしたの

ヒトミちゃん?

なんかコンビニ

辺りから変よ?

それが...

マサトの様子が

変わったのが気に

なって...

不てるんだろ?

ホテルにいる時に

少し話しましたけど、

閉園まで

ただの観察日記

って、おまえ

そんな量かよ!

マサトって昔...

人よりも動物が好きな

子だったんです...

ここに来るまでも

何度か人に騙された

せいか...

疑心暗鬼になってる

気がして...

それを今度は

中田さんにも..

今思えば

ジンメンになった

動物にすら異常に

執着してる感じが

してなんか怖くて...

ホテルでの事だって...

私が一人でムキになって

矢口さんを連れて

こなければ...

大丈夫よ。

彼...あなたの前で

言い放ってた

じゃない。

本人を前にして

あんな必死に

まっすぐな言葉を

出せる男子...最近

そうはいないわ。

俺は...ヒトミを

助けると約束

したんだ。

あなた、彼が昔から

人にものを言えない子

だって言ってたけど、

あなたはそれを後押し

してあげてたんでしょ?

ヒトミちゃんは人を

信じられる子なん

だから...彼の事は

最後まで誰より

信用してあげないと。

特に今は...

こんな状況

だからこそね...

プンメンB

頼れる仲間って

そういうもの

よ...

......

おい!

見えたぞ!

みんな早く

上がってこい!

やっと辿り

着いたんだ!

俺たちは

よ!

陸上自衛隊:

不二駐屯地に!

第19話、臭い

ここが...

自衛隊の

駐屯地...

...なんか

静かですね。

誰も来て

いない...

...こっち

裏側かな?

勝手に

入ったら

撃たれる?

うーん...こんな

もんじゃない?

そんな...これだけ

色々な事が

起きてるのに...

やっぱり正門

探した方が

いいのかな?

おーい!

誰かー!

あ...あれ?

フェンス

破れてる...

フェンス:

が..

ねえ、テツくん...

本当に大丈夫

なのかな...?

.....

...つってもなぁ

俺たちはもう

ここしか...

避難されて来た

方々ですよね?

こんにちは。

え...あ!

は...

は、はい!

自衛隊だ...!!

では、誘導します。

私についてきて

ください。

あの...ゆうどう

誘導って

どこへ...?

みなさんを

これから溝の外に

お連れします。

救難用の

リてすよ。

ほんとに!

な!言ったろ!

来てよかった

だろ!

...

...っ!

ねえ、やったね!

これで助かるよ!!

マサト?

やっぱり...

変だ...

ねえマサト..

大丈夫?

やっぱり

マサト、様子が

おかしいよ..

コンビニで

何を見たの?

いや、その...

でも...

え?

コンビニでは

ごめんね...でも

やっぱり私、マサトが

何を悩んでるか

理解したいっ!

俺...中田さんが

コンビニの裏で

携帯で話してるの

見ちゃったんだ。

今度はちゃんと

知りたいの!

...わかった

よ。

え?

やっぱ変だよな...

電波もないこの場所で

中田さんだけが

誰かと話してて..

俺...中田さんがジンメン

と関係してんのか?

って考えちゃって...

てもヒトミの

言う通り...

中田さんには俺の

知ってる中田さんで

いてほしくて...

...聞けないんだ。

ずっと...

チエさんが

言っていた

あなただけはマサトくんを

信じてあげなさい、と。

その後すぐ

牛も来て...

多分...マサトがそう

思うのは、全部

あたしがワガママで

振り回したせい!

マサトは悪くないよ!

それに中田さんが

何か隠していたとしても

きっとあたし達の事

考えてるからだよ!

じゃあ

あたしが

聞いて

みるよ。

信じてるなら

むしろ一度聞いて

みるべきだと

思うけど...

マサトは...

...どう?

...うん

...ごめん

ヒトミ...

大丈夫!

あの、

中田さん!

聞きたい事が..

あら、なかた

中田さん。

よかった、無事

着いたんですね。

...お前ら...

生きてたのか

バーカ、あたしらを

おっさんと一緒に

すんなっての!

誰...?

知り合い?

おっ

そこのボウズも

無事みたいだな。

感心感心!

さぁ...

あの...なんだ

中田さん、

あの人たち..

君が引っ越した

後に入って来た

サファリの職員だ。

無事

だったんだろ。

いいんですか?

一緒に

行かないで...

なんだ...

これ?

いや...にゃ

この臭い...

...?

どうしたの

今度は?

みなさん、

到着

しました。

そちらで

少々お待ち

ください。

今回はこれで

全部かー?

お子様と

怪我をされてる

方から

案内します。

しかも俺たち

以外にも人が

こんなに...!

ヘリだ...!

あの...

このヘリコブター

ってちゃんと

外まで...

大丈夫です。

座席だけでも

24はあります。

機器には対電磁波用の

シールドもされている

ので大丈夫ですよ。

や...

やった!

これで本当に

脱出出来るんだ!!

ありがとね

マサト!

先に離陸するので

離れてください。

あたし:本当に

バカでドジて...

助けられて

ばっかりて...

でも

マサトのおかげで

ここまで来られた

よ..

あたしなんて

言ったら

いいか...

ダメだ...

ダメって...?

あ!ごめん!

中田さんに

聞くんだよね!

つい嬉しくって...

ヘリコブターの

風で飛んで

薄れてたけど...

さっきから

かすかに

していた嗅ぎ

なれた臭い...

え...?

何?臭い?

ようやく

わかった..

これ..

血の

臭い

だ。

え!?何

言って...

あそこだ!

一番強い

臭いがする!

マサト!

え!

ちょっと!

マズイ!

そこの君!

止まれ!

止まらない

か!

なんだ

なんだ?

マサト

くん!

くそっ!

ダメだ

と、止まら

ないと撃つぞ!

え...ウソ

てしょ!

止まれ!

ここから...

え..

おい..

何、ゴ..

ゴリラ!?

奥のアレ...

自衛隊の...!?

み...

みんな!

逃げろおお!

彼ら、

駐屯地に

着いたみたいね。

さて、どうしよう

かしら...

私が

行くわ。

心配

ない...

......?

あら...

行けるの?

ハナヨちゃん。

きちんと

やるわよ...

今度

こそね。

みんな...!

逃げろおお!

おい!

なんだ

あれ!?

みなさん

落ち着いて!

危険です!

早くヘリに...

倉庫で死んでいるのは

自衛隊だろ...?

お前ら、自分たちの仲間が

襲われているのになんで

化け物を殺さないんだっ!!

...いっ、

いいから

うるせぇ!

ふざけんな!

武器を

奪え!

ぐっ...

もう、信じ

られるか!

言いなりに

なんて

なるかよ!

がっ!

やめっ...

おい、

パイロット!

死にたくなけりゃ

俺たちを安全に

溝の外に運べ!

さもねー

と...!

ころ...

なんで

サイまで!

サイだあああ!

くっそォ!

こっちには

銃が...

あっ!

俺が..ジンメンを

見つけたから、

こんな事に

なっているのかっ!

なんで

こんな事

に...!

だめだ...!

マサト!

中田さん!

ヒトミ

ちゃん!

くそっ!

みんな

どこに...!

おねー

ちゃーん!

うわあ

ああん!

おねえぇ

ちゃああん!

だめだっ!

こんな子供にまで...!

この人たちは何も

してないじゃないか!!

あ...

...マサト...?

ベンケイっ!お前...

ただの動物の時は、

子供にも優しかった

じゃないか...!

...っ!

...この...

カ...!

え?

まだ人間のまま

なのか...

ぎっ...

中田さんも

甘い...

人間のまま

って...?

中田さんって

事は、まさか

やっぱり...!

...っ

待て...!

何がみんなを

そんな風に...

みんな殺す

気か...!

変えちゃったん

だよ...!

...知って

しまったから。

...俺たち...知らな

かった...

え...

人間はゴリラの

180万倍もいる...

環境破壊...密猟..

人間の勝手で

俺たちの仲間は

死んでいった。

だけど、人間は

増え続けている

よな?

...

俺たちを減らす

奴が増えるのは

怖い...困る...

...でも...!

あれ...そう

いえば...

ああ...

そうだ...

ハナヨだ...

あとでまた

すぐ会いに

来るってさ。

来る...?

ハナヨが?

え?

マサトくん

大丈夫か!

中田さん...

今助け...

えんちょーは

見抜いてるぞ。

...っ!

大丈夫...!

あ、ああ...

マサト!

...さ、さぁ

二人とも!

ヘリに向かうぞ!

待って!今

ヘリに乗ったら

どこに連れて

いかれるか...

なら、奪った銃で

言う事を聞かせる

までだ。

...

一番奥のヘリは

まだ無事だぞ!

早く!

ん!

あんたら...

無事だった

のか!

おいっ!

勝俣さん。

今から俺の

言う通りに

飛ぶんだ...

返事!

は?え...?

は、はい!

なぁ

オイ!

こいつは飛ぶのか!

飛ばないのか!

さっき、他のヘリ

ぷっとばした奴が

こっち見てんぞ!

早くしない

とっ!

わかってる!

ヒトミちゃん

マサトくんは

もう乗ったか!?

え、あ...

その...

えと...っ!

マサト、どう

したの!?

早く乗って!

ダメなんだ...

ヒトミ...!

わかってるのに

...!足が前に

進まないんだ。

マサトくん!

ふざけてる

場合かっ!

ジンメンが

来てるんだぞ!

中田さん...

大丈夫!心配するな!

きっと君たちを...

溝の外に

連れて行く。

必ずだ!!

嘘だ!

何...?

ゴリラの

ベンケイだって

中田さんについて

喋っていた!

俺は見たんだ!

中田さんが誰かに電話を

しているところを...

何か隠して

いるんだろ!?

...な、何を

言っているんだ...!

なんで否定

しないん

だよ!!

俺は中田さんを

信じてたのに..

もうやめてよ

マサト!

それどころじゃ

ないでしょ!

...なんで...っ!

マサトは外に

出たくないの!?

ちがうよヒトミ!

なんでわかってくれ

ないんだ

急に訳わかんないよ!

急に訳わかん

ないよ!

確かに、ジンメンがいた

駐屯地から飛ぶヘリ

なんて怖いけど...

でも、中田さんが

それを知ってても、

何か隠してても、

なんで今まで

助けてくれた事の

方を信じないの!

なんでこの状況で

仲間じゃなくて

動物を信じるの!

マサトはずっと私を

助けてくれるって

言ってたけどさ!

マサトだって

こんな怪物ばかりの

檻みたいな所

脱出したいでしょ!

ねぇ!

はやく!

大切な...

親とか!

友達とか!

先輩とか!

みんなみんね!

外で待って

くれてて

心配してくれて、

そんな人がいる

ハズでしょ!

ちがう...!

そういう事

じゃ...!

...外...?

ヒト...

あとでまた

すぐ会いに

来るってさ。

友達...?

あ...

ハナヨが

来るんだ...

うそでしょ!

マサトまだ

ハナヨが戻って

くるって...っ!

くそっ...

おい!

もうだめだ!

え...?

ハナヨって...

サイが

突っこんで

きてんだぞ!

離陸する!

中田さんを

信じたい。

マサトくん、

とにかく手を

伸ばせ!

俺は:

ヒトミも

助けたい..

ても...

ハナヨも

助けられ

ないかな...?

マサトくん!

マサトぉ!

一ジンメンロ・完一

オレ

マサト、

今日から自分を

呼ぶ時はボク

じゃなくてオレね。

ふふ...平助...

記録用とか

言ってこれ...

記録写真

おーい、

今日の日直は

だれだー?

あ、はい!

ボクで...

あ、うん...

わかった..

オレ!

はは...これ...

新年会だっけ..

自分の写真も

入れてるじゃ

ない...

記憶無くして...

起きたら自分の

吐瀉物て

体中汚かったな...

このシャーペン

誰が落とした?

うん、

それボ...

オレ!

うわ...もう

みんな

ベロベロ...

ロクさんまて...

ほんと...みんな

一体...

オレ!

何やって..

コンビニだ

よし、ここで

一旦食事休憩だ。

なんで手を

振ってるん

てすか?

サイン

ああ、こうやって

合図を送り合って

お互いの無事を

確かめ合ってるんだ。

中田さんは

何を食べ..

あたしは

おにぎりて

いいかな...

そうだな、俺もおにぎり

と言いたいところだが

サンドイッチも捨ててい

なにかしら炭水化物を

とるだけでいいという発想は

貧困だ。時間が許す限りで

ベストな選択をしよう。

まぁ特にサインを

決めているワケじゃ

ないか...

こうやって...

.....

いつもの俺なら定番のメニューに

手を伸ばすところだが今は非常時に

つき電力供給が不安定だった場合も

老慮して冷蔵商品の樹に手を伸ばす

なら消費期限を見た上で盛りにくい

食材を選ぶべきだと考えるが...

ただここで敢えて冒険する

意味は皆無だ、やはり冷蔵の桐に

あるものに手を伸ばすのは避ける

べきなのだが緊迫した状況だから

こそ心の安定は必要だ、穏分の摂取を

考えるなら敢えてケーキ等の菓子類

を選ぶのも選択肢の一つだが...

いや、やはり想時間で食事を済ませる

べきなのかもしれないな、腹持ちも

結果おにぎりで!

うるさいなこの人...

うるさいな

この人..

いつもこんな

悩んでんのか

全部だから

仲いいね

ジンメン@

サンデーうぇぶり少年サンレデーコミックス

2017年3月15日初版第1刷発行

ISBN978-4-09-・127582-0

発行者

印刷所

カトウタカヒロ

©Takahiogkato-2017

...

中央精版印刷株式会社

PrintedinJapan

「サンデーうぇぶり」2016年9月2018年7月11月21日金日産年金曜作品

連載担当/町田尚太

基本信コンロールへ単行本編集責任〈縄田正樹〉

単行本編集/町田尚太布瀬川昌徳(アイブロダクション)

〈〒101-8001)東京都千代田区一ツ橋二の三の

発行所

編集の30:32015K0

TEL

構築のいいと思います。販売(35)3560

●遊木には1分注意しておりますが、印刷、製本など製造上の不備がございましたら「副作局コール

センター」「フリーダイヤル2017年10月13日-30日に3013年8月29日(土)にご連絡ください。

電話受付は、上・日視体日を除く930〜17:80

今日は今日からの事本書の一部または全部を無断で複製、転職、複写(コピー)、スキャン、デジタル化、上流、放送

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株式小学館たち制限コール

書著発

誓者イ

名名行

ジンメン2

カトウタカヒロ

株式会社小学館

〒101-8001東京都千代田区一ツ橋2-3-1

電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト

X収録されている作品は、執筆された当時の状況や年代を考慮の上、

初回掲載時の表現のまま掲載されております。ご了承ください。