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カトウタカ

カヒロ

ではそれほど、それがやってきたので

SHONENSUNDAY.COMICSSPECIAL

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これからの

カトウタカヒロ

TAKAHIROWATOpRESEWTS

第1

ONT.ENTS

第114話・第13話

生きる

第112話

第118話

第117話

怪物

牛さる意味

月寝期

116日

一瞬勝利。

仲間

第115話

1.3話

120俺たちの

第10話嘘だろ?

くそ...

私が...

ったく...

...でも、

あんな奴らの

前から

逃げ出さないと

いけないなんて...

間に合ったか。

これで計画は

前に進む...

あとは

彼をオトす

だけ...

随分な

慌てっぷり

だな。

何か

問題でも?

はっ、何も

ないわよ...

ボスっ。

部下と

少しもめた

だけよっ。

やはり貴様

ごときか

上に立つなど

無理な話...

それでもまだ

続けるか?

ふん...

苦しいな...

...っ!

マサト達が

追ってきている。

貴様だって

焦っている

ハズ。

そうだろう?

俺はただ、

お前の愉快な

顔を見て気分が

いいだけだよ。

まあ...いいわっ。

随分

楽しそうにっ...

そんなに

嬉しい?

っ..

仕込みはまだ

あるんだからっ!

分かれ道...

どっちに...

こっちだ!

耳も良くて

低周波も読める

なんて便利な

チームですね。

あいつらだって

私たちに近い

感覚を持っている。

ああ、

その通りだ。

それくらい

じゃないと

だめでしょ。

ここはそんな

奴らの巣の

ど真ん中だ。

この先に

待ち受ける

無数の獣の

気配。

ジンメンE

確かに。

この先の

扉の向こう。

実際、ひとしな

一筋縄では

いかなそうだ。

目の前。

動きは

ないけど、

離れて...

構えて...

扉を開けて

出てきたら...

気づいていても

おかしくない

距離..

突き刺してっ

え...?

だが動きが

全くない...

出てこない...?

いや、いる

にはいる...

いったい...

何を見て...

っ...

襲って

こない...?

いや...

この目は...

ん?

ハナヨ...

フリューリンク...

何かに

操られている時の

ジンメンは

じゃあ彼らは...

同じ目を

していた...!

ああ、ここまで

近づいて反応が

ないんだ。

それって

えんちょーが...?

...力..

同じ...力.

うん...

だと思う。

フリューリンクが

えんちょーに

襲いかかった時も

同じような

感じだった...

ねぇ、みんな

見てください。

あのモニター...

あの隊と

マサトが:

これ、もしかして

全部、溝の内側の

映像ですかね?

全部...

こうやって

監視してた...?

ジンメンロ

...かもな...

それよりも

これって...

この先にある扉も

同じ...気配はある

けど動きがない

誘導された

先に..

...今までも

こういう

時って...

強力な

怪物がいた

よね..

ても...

それでも

行くしか

ないでしょ。

です...ね

みんなの命で

ここまで

進み続けた。

犠牲を

無駄には

できないっ

広い部屋に

出るよっ!

構えて!

わ...

これが..

でか...

オオカガミ...!?

の、一部

ですよ。

えんちょー..

どこだ!

出てこい!

は?出ていく

わけないでしょ。

隠れてたって

捜し出す!

三美ちゃん!

中田さんっ!

ジンメン!

それよりも

奥に...

人がいる...

...ちっ。

調子にのり

やがって...

...いや...

奴の姿はない...

にしても

さぁ...

あんたら来て一体

どうするつもり

だったの?

そんな事..

お前を殺してから

考えればいい。

っ...

クズどもが...

わかるの?

オオカガミの

操作方法なんて。

じっくり

捜し出すから

覚悟しろ...

だがな...

こちとら

明後日にはもう

滞を囲む

電磁網を解いて、

ジンメン達を

外に放つ手はずは

整えてんだよっ。

何っ...!?

そんな事

したらっ...!

「でも...

どうやって?」

考えそうな事は

わかってるわ

まぁお互い

言いたい事は

沢山あるけどさ、

まずは

マサトくん。

あなたに

会わせたい

人がいるのさ。

会わせたい

人...?

ジンメンC

よぉく目を

こらしてねぇ。

奥をご覧

ください...

うそだ...

まさか..

父さん...?

イエー

ッス!

うそだろ...

第111話

なんで

あんたが

ここに...

父さんっ..

イエーッスっ!

...マサト...

私、内海さん

から聞いたの。

マサトの

お父さんは...

ジンメン計画の

責任者だって...

ああ...俺も

聞いたよ...

なんで

父さんが

そっち側に

いるんだよ...!

でも...

まさか

父さんが

父さん?

勘違い

するな。

私は研究者で、

お前は

ただの

実験体だ。

そもそも

親子でも

なければ、

お前らの

味方でも

ない。

なんて...

じゃああんたが

ジンメンを操って

人類を滅ぼそうと...

いずれ滅びる

存在だ。

人類を少しでも

よい未来へと

歩ませるために

計画は興リ、

研究と実験を

重ねてきた。

今回の事件とて

その一環に過ぎん。

今回の実験は

大成功だった。

君たちの事も

観察して

いたよ。

出来損ないの

実験体の割りに

よくやった。

な...

なんだと

っ...!

...全て...

実験っ...

これまでの

事が...

全てっ...!?

ふざ...け...

事実を聞いて

パニックか...

...ナメん

なよ...

こいつ...

よくも...

マサトっ!

弱い奴だ...

そんな

事っ...

ぐううう...

ジンメンB

マサトっ!

大丈夫っ!?

思い出した...?

ああ...なんで...

わからな

かったんだ...

こいつは昔から

そういう

奴だった...

っ...

...いや...

思い...出した...

なんだ

なんて

なかったっ...

こいつは昔から

変わっていない...!

いつも

言っていた。

こいつは...

マサト、

お前には特別な

力が宿っている。

それは動物と

会話ができる能力。

命は全て尊い。

お前の力はその命と

触れ合う事が

できるか。

たくさん動物と

お話しなさい:

うん!

かいわ...?

のうりょく?

お前にだけしか

持てない

大切な力だ。

俺は信じた。

記憶に残る...

初めて行った

サファリ!!

ワールド。

中田さんとの

出会いには

俺だけ村別抜い

と言って

見せてくれた、

たくさんの

動物だちど

生と...

知りたかった:

目の前で

繰り返される

その光景の

意味を。

ねぇ..父さん...

今日サファリ

でさ...

そう切り出すと

いつも、

頬を撫でて...

決まった微笑で

立ち上がり...

ただ無言で

見つめて

来るんだ...

そして

立ち去る...

店にもならない

声で何かを

つぶやきながら、

イスについて

一定のリズムで

キーオードになっ

不気味な父...

それでも

親としては

傍にいた。

勉強中も

食事中も。

でもふと

気づくと

また!

俺を観察

していた。

ねぇ...

なんで

いつも..

会話があった

記憶はほぼない。

それでも..

俺からの

問いかけは

ほとんど

無視された。

何を考えているか

わからなくて、

ずっと疑問で

怖かった...

俺には唯一の

父親だった..

そう

思わないと、

この人を人とは

見られなかった。

でもそれか

間違いだった。

北海道に行く前に

待ったサファリの

俺がその後

7年間の眠りに

つく前の

最後の記憶。

睡魔に襲われて

連れゆく意識の

中で聞こえた、

あの言葉:

哀れだな。

こいつは

最初から

最後まで...

実験体の俺を

観察している

だけだったんだ。

そして:

というは、

全ての動物や

人間を使って、

...そんな事は

させないっ...

今も..

同じ事を

しようと

しでいる...!

人類のよりよい

未来とか...

そんなの

関係ないっ!

そのための

研究とか...

あんたの

狂った実験で

苦しむ奴が

大勢いる!

俺たちはそれを

ぶっ潰しに来た!

それだけだ!

ここで全部

終わらせて

やるっ!

......

あらあら。

盲信する

若者の情熱は

怖いわね。

ボス?

いいの?

彼らは幾度となく

ピンチを乗り越えて

来ちゃってるし、

ここまで

来たら正直

私も脅威を

覚えるところ

なんだけど...

ボスさえよければ

私にオオカガミの

制御方法を

教えてくれない?

どう?

豚め。

何度言えば

わかる。

貴様に

教える気は

毛頭ない

今すぐにでも

無力化して

きてあげるけど?

.....

お前らに

あれを

触れさせる

気もない

計画はまだ

序盤。

実験は

まだ続く。

っ...!

こいつ..

ジンメンは

溝の外に

出てからが

本番だ。

こいつも

消さないとっ!

そもそも

ここまで

こいつらを

引き込んだのは

貴様だ。

.....

まぁいいわ。

ならもう

いらないわね。

マサトくん

協力して

くれると

思ったけど。

それとも、

豚のままでは尻も

まともに拭けんか?

...あっそ。

ここまで

さても

反抗的...

オオカガミも

無力化できない

ってんじゃ...

この場で

終わりに

するしか

ないわね。

なんだ

これっ!

残念だけど、

今回ばかりは

スキはないの。

っ...!

父さんっ!

檻っ!?

本当に

オオカガミを

発動されても

困るしね。

どうなってん

だよ!

ここから

出せ!

どこかで...

なんだっ...

この声...

あんたらは

もう用済み。

第112話

ここで

終わりよ。

...っ!?

これは!?

檻!?

何か...が..

なんだっ...

この声

っ...

奥から...

ツチ...

...グモ...!?

ても...あれっ!

ても...

見た目が...

それについさっき

倒した大蛇に...

最初に見た

ツチグモとは

別の奴!?

いいえぇ?

同じですよ?

全然違う!

こっちは前に

暗闇で倒した

ゾンマー...!?

それにこいつは

サファリの地下に

いたはずじゃ!?

あんたらが

通った道は

あんたらが

選んだまで。

ジンメンロ

そんな

事がっ...

前に言ったでしょ?

こいつは実験され

まくってコスリに

コスられた合成生物。

不二山周辺の地下は

全て研究施設化されて

つながっているのよ。

このコは私が

ルートを作って

ここまで誘導したの。

にしても

キショい

わよねぇ。

そのうち自分で

他の動物まで

吸収するように

なっちゃってさ

でもまだ

足りない

みたい。

きっとゾンマーも

フリューリンクも

道中でこのコの

おやつになったのね。

残念だけど、

食べられて

あげてっ!

このっ!

ハァッ!

李くんっ!

っ...

突外動きは

鈍いっ!!

はっ!

反撃...

三美さんっ!

でもっ!

こんな奴...

どう

やってっ...!?

がっ...!?

出るな

ヒトミっ!

っ...

それでも...

やるしかないっ!

それをする

倒れちゃ

ま、待って...!

マサト、さっき

から...

無駄だよ

なぁ...

うーん...

ぐが...はぁっ!

マサトっ!?

マサトちゃんの力は

操る動物側にも

ある程度の知能が

必要なの。

悪いけど

そいつは

操れないわよ?

でもこいつは

生きるため

本能すら捨てた、

ただ生かされて

暴れるしか

能のないバケモノ。

逃げ場も

もうない。

ここから

ゆっくり

見ててあげる。

あんたらが

その肉の壁に

潰される

最期まで。

ジンメンロ

くそっ...

もう...

だめかっ...

うそ...

やだっ...

い加減に...

どう?ボス?

いい眺め

でしょ?

一時期は

逃れ添った

息子もどきと

そのお仲間が、

くちゃぐちゃに

混ざり合う感動の

クライマックスよ?

何か言いたい

事は...

ない。

こんな

下らん茶番を

見せおって。

っ..

黙っていろ。

神宮さんっ...!

あんた..

......

本気なのかっ!?

本当に

このままでいいと

思ってんのか!?

マサトくんを

見ろっ!

なんで...

なのに

何故だ!?

中田さんが

父さんと...!?

彼はここまで

自分の運命と

戦ってきた!

あんたは彼の覚醒に

期待していた!

だから俺も

マサトくんの生に

希望が持てたんだ!

だから今まで

我慢できた!

実験体だろうが

あんたが作り、

面倒を見てきた

一つの命を...

その行方を

えんちょーに

決めさせるのか!?

あんたが

決断すべきじゃ

ないのか!

本当に

それで...

下らん。

お前も

もう用済みだ。

あとは

好きにしろ。

ああ...

そうか...

わかったよ、

神宮さん...

ようやくか..

ナキ

もう...

我慢しなくて

いいんだなっ。

中田さんっ...

その姿...

神宮さん...

俺は何が

あろうと

マサトくんを

守る。

ここからは

好きにやらせて

もらうっ!

くく...

かぁーっこ

つけちゃってぇ。

やめろ

神宮さん!

父さんと

何が...

え...?

中田さん...

実験体でも..

あんたの息子

だろ!

このまま

マサトくんを

見殺しにして

下らん。

ミキ

お前ももう

用済みだ。

好きにしろ。

ああ...

わかったよ。

もう我慢

しなくて、

いいんだな。

中田さん...

その姿っ...

あれが...

ジンメンは

ゾウの

ジュウメン...

...かっこ

つけちゃって...

そんな体になっても

ツチグモには...

敵わない...

神宮さん...

俺は何が

あろうと...

ここからは..

マサトくんを

守る。

好きにさせて

もらうっ!

入った...っ!?

いやっ!

まだですっ!

いらりしい

メキ

トキ

うそ...

あんな

化け物を...

一人で...

中田さんが、

あんなに

強かった

なんて...っ!

...ても...

あんなに

強いなら

なんで今まで

獣化せずに...

中田さんっ

...

多分..

今までも飼育員の

みんなは獣化薬を

使った後は

人間に戻れなく

なってたから...

マサトくん...

ふせろっ!

...っ!

ぐあ...

中田さん...

やっぱり

人間には

戻れ

いや...

そんな事は

ない...!

俺は...自分の力で

獣にも人間にも

なれるタイプの

ジュウメンだっ...

力を発揮する

度に脳や神経は

劣化し、

記憶を失い、

やがて体も

言う事を

きかなくなる。

それは人間に

戻っても

同じ事でな...

だから今まで

隠して...

え...!

ただし、できる

副作用を気に

しなければな。

いや...

それだけじゃ

ないんだ。

任務を忘れる

わけには

いかなかった...

任務...

それ...

前に言ってた

マサトの覚醒...

ジンメン田

でも...

いつから...

誰に!

君の父さん

からの命令だ。

君の生まれる

前からのな。

......!

個体識別ナンバー

N.2034

通称「マサト」を

保護し、覚醒を

促し、観察する。

そのはず

だった...

てもな...

君が以前

言った通り、

俺は君を

監視していた。

それが

俺の任務...

同時に

もう一つの

感情が

あったのも...

たしか...

うわダサ~

中田さん!

勝てるわけ

ないでしょう

がぁ。

中田さんっ!

調子にのって

返り討ちな

おっさん

ダサ~

...!

なんたって

そいつは

かの有名な妖怪

ツチグモ様よ?

実験用で

再生能力が

著しく向上

している

バケモノ。

いくらあんたの

馬鹿力でもいつか

消耗して死ぬのが

オチよ。

あきらめて

おとなしく...

...ん?

え?

あれ?

ちょっと

ちょっと、

また気まくれな

バケモノね。

...っ!

彼はゾウさんより

マサトくんの方が

モーっと好き

みたいね?

君から..

脱落ねっ!

残念だけど..

しつこっ!

っ...

そうだ...

俺はマサトくんと

同じだった...!

...っなぁ

中田さん...

俺も試験管で

育てられた

実験体..

人の家族など

いなかった。

俺にとって

サファリの

動物たちは、

そしてそれを

君が愛して

くれたからこそ、

同じ苦しみを

味わった

家族同然

俺にとっては君も

家族同然のように

思えたんだ!

なのに俺は...

自分の行動を

任務と信じ、

自分ではない

誰かに頼り、

君を守っている

気になっていたっ...

俺はえと

今度こそ、

だがもう

そんな過ちは

犯さんっ!

君を守って

みせる。

俺は、

俺自身の

力で...

俺の家族を、

守るっ!

中田さん...

生きる意味

反応は

問題なし。

獣化人間から

戻っても安定

しています。

獣化実験

成功です!

長かった..

気を抜くな。

まだテストは

これからだぞ。

なんだ...

こいつらは...

奴らは何を

話している

ここは

どこだ

この大人たちは

いつも俺の何を

見ている?、

俺は

いったい...

何を

やらされて

いるんだ...

おい、

テストは

終わりだ!

こっちに来い!

これがゾウの

獣化人間か...

こいつらだって

同じ檻で飯食って

育った家族みたいな

もんだろうによ。

恐ろしいぜ...

ガキ一匹で

これだけの

ケダモノを

のしちまうん

だからな...

容赦ねぇな...

おい、変に情を

持つとやりづらく

なるぞ。

戦闘テストは

こいつが

成人するまで

続くんだからな。

やつらは既に

怯えている

のに..

家族...

もしかして

家族は...

緒に仲良く

するもの...?

俺とこいつら

が...?

家族だって

これは

私たちの

実験であり、

今回も

よくやった。

お前の

任務だ。

お前の命は

そのために

ある。

はい。

わかっています。

任務!

それが

俺の

生きる意味...

どんなに

苦しくとも、

それが俺の...

戦闘データは

十分取れた。

相手が何で

あろうと、

今後は

別の任務に

ついてもらう。

よし、

もう十分だろう。

貴様の

戦闘能力は現在、

どの獣化人間をも

凌ぐ。

個体番号

NI2034

通称「マサト」。

その

成長を記録し、

必要があれば

刺激を与える。

こいつの

生活環境下での

保護だ。

こいつ自身が

ジンメン計画の

鍵となるためにな。

今度の任務は

殺しの次は

守るのか...

まぁいいさ。

マサト...

実験体の保護...

これが俺の

生きる意味なら

こなすまでだ。

......

おい...

放せ...

...!

このっ...

放せっ!!

しまっ...

命令されて早々

ケガさせて

どうする...

たっ!

あ...

はは:

なんだ今の:

俺はどんな

顔をして...

あ、ちょ...

あの子...

もう他の

動物たちと

仲良さそうに...

くぅーん

...お前...

こんな俺に...

..いや...

...そうか...

もう俺は

殺さなくて

いいのか...

この子を:

...殺す必要の

ない...

俺の任務...

守る事...

俺の...

...家族...

そうだ..

俺の任務...

の子を

守る事。

俺の生きる

意味...

任務..

これが

俺の...?

や、違う。

任務などもう

どうでもいい。

君は...俺を

あの苦しみから

救ってくれた...

メキ

俺の大切な

家族だっ!

もう迷わん。

俺は今度こそ

俺自身の力で

マサトくんを...

俺の家族を、

守るっ!

中田さん...

頭を

叩き潰した...

一人で

圧倒する

なんて...

すごい...!

あれだけ

やったら

もう...!

うん...!

立ち上がって

は..

あんっ♡

まーいっ!!

なっ...

頭ツブした

くらいじゃまだまだ

ぜんぜんヨユーよ!!

でも!

さっきの力で

何度も叩けば...

んー、確かに

彼は強いけどさ、

かなり

辛そうよ?

体力の限界っ!

こいつは

ほっとけば

災害並みの

化け物になるん

だから。

そしてその災害を

閉じ込める檻も

ものすごいのよ?

ダイヤより硬い

ウルツァイト

翌化ホウ素を

使った最新素材

あがくのは

勝手だけど、

苦しみが

長引く

だけよ?

本当だな。

これは表の世界で

まだ実現していない

ジンメン計画で

作られた最強の隔壁。

ツチグモを

倒さない限り

出る事は

不可能。

ぐぐ...

っ.....

いつまで

続ける気だ?

バカが叫んで

踊るだけの

学芸会。

こんな

苦しみ

耐えられん。

まったく

下らない。

何が辛くて

こんなものを

見なくては

ならんのだ...

っ...

褒め...ここは

言葉まで

失ったか。

ふざけるなっ...

あんたが

全て仕組んだ

事だろっ...

こんな...

虐殺ショー!

そんなところから

笑って

眺めといて...

何が苦しみ:

嘆かわしい

な。

金も時間も

かけた実験体が

こうも愚か

だとは...

お前たちが

助かる道は

ただ一つだ。

え...?

つまり

貴様らが

苦しまずに

助かるには

てめぇっ...

周りを見ろ。

横も上も

破壊不可能な

檻の中だ。

抜け出せない。

すぐさま

殺されろ、と

いう事だ。

そして奥には

ゾウでも倒す事の

できない化け物が

いる。

メキャ

殺される前に

てきる事

といえば...

抗えない

現実を前に、

死を悟り、

そうやって

地に伏して、

己の愚かさを

懺悔するのみだ。

悪あがきなど

やめる事だな。

...くそ..

くそっ...!

本当に

俺たちにはもう

後がないのかも

逃げる術も

もうっ...

でも...

・そんなの!

..

あの化け物を

倒す術も...

ん?

ヒント

第115話

頭上も周りも

囲まれたこの

檻でお前たちに

てきるのは、

化け物に

さっさと

殺される事

だけだ。

己の死を悟り

そうやって

地に伏して、

己の愚かさを

懺悔するんだな。

くそ...っ!

くそォっっ!

ツチグモを

倒す事も...

逃げる事も...

本当に俺たちには

もう何も...

できないのか..

...ん?

なんだ..

今回は

変な音が...

今一瞬変な音が...

頭上も

周りも...

囲まれた檻...

そうだ...

下だ!

地面だ!!

な...何!?

いいからっ!

この床の下が

どうなってるか

教えてよっ!

なんて!?

床下なんて

一番頑丈...

もうそこしか

ないんだ!

床下っ...

中田さんの

ゾウの足なら

床の下の構造が

わかるだろっ!

なんだ...!

この床っ...

檻の壁と比べて

明らかに脆く

感じる...

ツチグモが簡単に

突破してきた瞳は

脆かった!?

そうか...

この施設内だって

なんか妙だと

思ったんだ...

肌がやたら檻の事を

説明したのも

それを悟られない

ため...!

檻だけが最新の

素材を使っていて

破れないなんて...

いくつも未完成な場所があった

場所があった...

シンヌン計画は

長年進行中の

フロジェクト:

この場所に経年劣化や

未完成部分があっても

不思議じゃない!

よし!

脆い部分を

重点的に

叩けば、

まだあるっ!

突破口は...

力が

足りないか...

は、はは...

残念っ!

ジンメン田

がはっ...

あんたら

重量級を

支えてんのよ?

ドヤ顔でまだう

突破口だなんて

言うからどんな

上策かと思えば、

そう簡単に

壊せるわけ

ないでしょ!

とんだ恐策

じゃない

あんたらは

ここで

終わりよっ!

...え?

僕らが

持ってきた

鉄何...

あんた...

いったいっ...

ツチグモッ!

こっちだっ!

ちょっと!

何やってんの!?

こっちに

来いっ!

マサト!?

マサトくんっ...

さぁっ...

来いよ

ツチグモ!

だめっ...

マサトっ!

ぐ...

マサト!

いったい何を

やって...!

コイツにも

協力して

もらうつ!

ハッ

中田さんの

攻撃だけじゃ

だめなら...

亀裂が...っ!

まだかっ...

ジンメンE

な...っ!

中田さん!

あいつの足は

釘づけになった!

今のうちだ!

でも、

まだあと一本

あるっ!

囮なら

俺がやる!

だめだっ!

中田さんより

小さい俺だから

あいつの攻撃が

地面に打ちつけ

られるんだ!

脆いところを

探してまた

あいつに攻撃

させるんだ!

...っ!

ギリギリだけど

避けられるし...

くらっても

俺の体は

すぐ治る!

...!

ありがとう!

中田さんに

守られなくても

大丈夫さ!

俺だって

やれる!

そうだな...

ちょうど

ツチグモの

逆側の前足!

その真下だ!

そっか...

もう大丈夫か

君は俺が

心配かけず

ああ...!

そうだな!

わかった!

その通りだ

君はたくさん

乗り越えて...

成長した!

まったく::

結局

救われてる

のは...

あの

時から、

いつも...

俺の方

だったな..

ぐ...っ!

まだかっ!

でももう...

刺せる鉄筋は

ない...

どうすれば...

どけェっ!

マサトォっ!

え...えっ!?

だが...

俺にだってっ!!

意地はあるっ!

...嘘だ...

やめろっ...

やめろっ...!!

やめろヤめろやめる

ヤめろやめろゃめろ:

やめろぉっ!!

やめろあおおおっ!

や...

やった...

あのツチグモを...

倒した...っ!

このっ...

信じられ

ない..

中田さん

大丈夫!?

ああ、

無事だ。

くそっ。

くそっ!

くそォっ!

くそォおおおっ!

第116話勝利

やった...

信じられ

ない..

だから...

あのツチグモを

倒した...

くうううっ...

中田さん!

大丈夫?

この..

くそ...っ...

人間の

分際で...

どこ

までも...

ああ...

くそどもおおお

おおおっ!

今の声...

スピーカー

じゃない...

うんっ。

いる!

あっちの方角、

確実に近くにっ!

えんちょー!

待ってろ!

今すぐそっちに

行ってやる!

クソガキが...

こられるもん

なら...

どんだけ

調子に

のってんだ...

さてみろ

やぁっ!

ジンメン田

また壁が...

な...っ。

これじゃ

戻る事も...

ふふ...

この壁は

入り口側にいた

ツチグモを

潰さないために

今まで出さなかった

だけっ!

でもこれで

今度こそ

あんたらは

出られないわ!

あんたらの

思い通りには

いかない!

オオカガミは

破壊させない!

そこで、

ゆっくりと...

千からび...

ジンメン凪

ん!?

いや...

何...?

私は誰も

呼んでいない...

まさか...

また敵!!

それに

あいつらの

仲間ももう...

あ...

吾郷っ!

印藤!

生きてたんだっ!

...っ!

このケダモノ

ゾンビ!

ん...?

そっか...っ!

こいつら...

まずいっ!

るなぁあっ!!

こっちの

位置に

気づいてっ!

くるなっ...

くるなっ!

ぎゃあああ

ああっ!

銃声!?

えんちょーの

声も...!

隔壁が

降りていく...

...!

もしかして

二人が...!

えんちょーを...

ジンメン田

...あれ...

二人だけ?

えんちょー

は...!?

仕留め

損なった

のか...?

ん...?

でも...何か口に

くわえてる...?

え...?

何これ...!?

人間の手...?

...てもさっきの

叫び声と方角は...

...うん...

ぷたえんちょー

だった...

じゃあ...

この手は

一体...

でも...

まさか...

ふ...ふ...

ふふふぶふふ

ぶふふふ...

ふは...

何のん気に

笑ってんだ...

この際

えんちょーは

どうでもいい!

捕らえ...

親父っ!!

今回の事件...

ジンメン達の黒幕の

あんただけでも...

...っ。

...え...?

なんだよ...

その体...

おい、

つっ立って

ないで元に

戻せ...

......まったく、

余計な事を

してくれる..

せっかくあの豚の

哀れな悲鳴を聞いて

気分を良くして

いたというのに..

......!

もう口しか

動かんの

だからな。

......!

...なんで...

そんな

姿...!

あんた...

ジンメン達の

ボスだろ...!

ふん。

それは勝手に

あの豚が

呼んだだけの

事...

奴は私を

嘲笑って

そう呼んで

いただけだ。

じゃあ

まさか...!

このキズは

奴から受けた

拷問の痕だ。

.....!

そうだ..

計画責任者の

私から情報を

引き出そうと

してな...

なんで...

どうして

だよ...

なんで

ただの豚に...

奴はただの

豚ではない。

それどころか

奴は

禁忌の存在...

だが...

気づいた頃には

もう遅かった...

禁忌の子正

存在..

ジンメン計画には

大きく二つの

生物実験があった。

一つは

ジンメン:

だから人類の

叡智を残し、

あらゆる環境に

適応して行く

存在が必要だった。

文明を作り、

肉体が変えた人類は

いつしか地球の

環境に適応できず

己を滅ぼす。

ジンメンは

新たな人類として

旧人類とゆるやかに

入れ替わるはずだった。

そして二つ目が

ジュウメン。

人が獣になる事で

人類とジンメンとの

コミュニケーションを

円滑にし、

やがて人類から

ジンメンへの

交代を促す狙いが

あった...

だがその実験の

最中...

私たちは三つ目を

作ってしまった..

...三つ目...?

ジンメンは

人の顔と知識を

得るまでが

完成形だ。

ジュウメンの

ように完全に

別の動物に

変身する

わけではない。

だが、実験段階で、

完全に変身できる

生物も作られていた...

ま、

まさか...

まさか...!

さっきの腕...!

......

えんちょーの

正体って...っ!

.っ。

じゃあ...

...そうだ。

やっは

人化獣。

完全なヒトに

変態できる

実験用の

豚なんだ。

第17話

...やつは、

人化獣。

完全なヒトに

変態できる、

実験用の

豚だった...

完全な

ヒトに...!?

豚が人間に

なるって

事?

えんちょーは

ジンメンじゃ

ない...?

それって...

待てマサトくん、

今は悠長に全ての

説明を聞くヒマは

ない。

でも...

今は

えんちょーを

追うんだ。

仮に奴の腕が

ちぎれたのだとしても、

逃げきられたら

きっとまた何か

仕掛けてくる。

その前に

抑えるんだ!

待って!

てもマサトの

お父さんは...

ここに

置き去りに

するつもり...!?

......

...構わん。

私はここから

動くつもりは

ない...

そんな

事は

しない。

えんちょーが

言ってたろ。

それに

この人には

責任がある。

...バカめ。

オオカガミの

起動方法は

この人しか

知らない。

後悔

する事に

なるぞ...

ここでただ

待たせるだけ

なんてできない。

別に...

今更だよ!

ぐあ...

こ...

こっちなら

痛くないか...

ぐ...

......

...いや、

問題ない...

さぁ

行くぞっ!

はいっ!

ジンメン田

......

それで...

何が

あったんだよ。

......

あんた...

ジンメン計画の

責任者だったん

だろ..

もっと

ちゃんと説明

しろよな!

そうだな...

それが...

普通じゃないと

いっても一匹の豚に

計画を支配される

なんてよっぽどだ!!

......

はじまりは

延田剛という

一研究員と

一匹の実験用の

豚からだった。

......

延田は

人化獣研究を

取り仕切る

プロジェクトの

リーダーだった。

彼の遺伝子を元に

実験用の豚を

ヒトに変態させ、

ジンメン計画に

必要なデータを

集めるはずだった。

最初こそ死んだっ!!

研究は順調かに

思えた

だが..

ある時、

延田から報告が

入った。

神宮さん...!

このブロジェクトは

今すぐ止めるべき

です!

何故だ?

ジンメン田

あの実験体...

妙なんです!

つい先日から

うちのラボで...

飼育記録係

ばかりが、

何人も

自殺してるん

です...!

自殺...?

延田は優秀だが

妙に気弱て

必要以上に

慎重なところが

ある...

ですが

今月に入って

もう三人も...!

最初は

なんの事かと

思った...

記録されて

いるデータに

不自然な点は

ないか...

そして

結局改善の

様子も

見られず...

理由もわからず

貴重な研究員を

失い続ける

わけにはいかない。

一応の成果を

見たと判断し

我々はプロジェクトを

凍結。

実験体も

処分された...

.....

だが...

妙な事は

更に起こる。

結果として

ラボを潰してしまった

延田は降格し、

違う部署に

送られたにも

限らず..

やけに

明るかった。

...は?

それどころか、

以前よりも

エネルギーに

満ち溢れていた。

気持ちを切り替え

新たな部署で

計画に貢献して

くれればそれ以上の

事はない。

そして...

奴は以前にも増して

優秀な職員と

なった。

多くの成果を上げ、

みるみると頭角を

現し、

やがて計画にとって

なくてはならない

存在となり、

重要施設である

不二サファリワールドの

園長まで担当する

ようになった。

延田園長って...

やっぱりあの...

彼の周囲では

また以前と同じ

ような事が

起きていた

同じ事?

ああ...だが

まだ先がある。

ジンメン計画に

昔から関わっている

幹部たちの

不審死や失踪だ。

うむ。

私はもはや彼の事を

疑わざるを

得なかった..

しかも

延田に近い

場所にいる

人間ばかり...

...

人化獣研究で

相次いだ不審死。

実はあれも

延田が関与して

いたんじゃ

ないかと。

え...なんて?

降格したのに?

重要な研究を

どこぞのスパイが

潰しに来る事

だってある。

人類の未来を

かけた計画の

邪魔はさせん。

私は内偵の

指示を出した。

奴の行動全て、

そしてDNAをも

調べさせた...

しかし、

その結果は

...えっ!?

あらゆる可能性の

中で最も信じたく

ないものだった...

そう...

奴は..

研究員だった

延田剛は

入れ替わって

いたんだ...

処分したはずの

実験体の

豚とな...

.....っ!

やっぱり...!

ても...

処分されたん

てしょ!?

人になれるだけで

周りの目を欺く

なんて...

そんなの

楽勝さ。

奴は

ジンメン計画の

あらゆる

テストケースを

想定した実験を

受けていた...

そして

そこには..

マサトカ

受けていた

研究も..

まさか...

そうだ...

あの豚は

マサト同様、

動物を洗脳

する力を

持っていた。

...っ!

その効果範囲も

強さもマサトには

到底及ばないがな。

そうか...

大蛇や他の

動物が従って

いたのも

それで...!

奴には

もともと他者を

洗脳するほどの

力はなかった。

きっと実験中に

覚醒し、

記録係を操り

データの残らぬ

よう改ざんさせて

いたのだろう。

てもだと

したら...

本物の延田は...

あの時

殺されたんだっ!

俺たちの前で

暴走した

ハナヨが殺した、

あ...!

ジンメント

それまで

どこかに監禁

されていたんだ...

きっとあれが

本物の延田剛

だったんだろっ...

でも何故

今更...

奴は最初、

実験体としての

自分を消し、

本当の延田を監禁

して、人間社会に

潜り込んだ。

そしてパニック時は

本当の延田をハナヨに

殺させて自分は

ジンメン側に返り咲いた。

シンメンを

味方につけ、

王となるためにな。

最悪だっ...

やがて

ジンメン計画は

原型から

変わっていき...

私も

捕らえられ、

ヒトが

いなくなれば

いい

......

目的は人類の

支配へと変わった。

...そうだ

目が見えずとも

皆の考えはわかる。

まったく

その通りだ。

今、人類が

危機に陥って

いるのは、

私の

判断の甘さが

招いた事。

全て私の

罪なのだ..

この痕にも

余るほどの

な...

ん!

用心して!

皆さんっ!

もう

着きますよ!

えんちょーの

気配がします!

ここは..

何かの

管制室...?

ここは溝の内側で

一番大きな

管理センターの

中枢。

そして...

そうだ...

私が作り上げた

ジンメン計画の

最重要管制室よ。

あーあ。

ついにここまで

来ちゃいました

かぁ。

えんちょー...!

あら、あまり

驚いていない

みたいね。

って事は

そこのボロから

聞く事聞いたって

事でいいかしら?

っ...

その沈黙は

肯定の証?

って事は

ようやく気づいて

くれたのねっ!

同じ能力、

同じ実験体として、

私たちは正しく

兄弟

このっ...

ブタっっっ!!

第18話・最期

ついにここまで

来ちゃいましたか。

ジンメン計画の

最重要管制室へ::

えんちょー...

...この姿で

驚かないって

事は、

私が人間に

変態できる事は

バレちゃった

みたいね?

っ...

まだ無駄話か:

私たちは

同じ実験体で

あり、

同じ能力を

持った存在っ!

もう一の足は

踏まない!

きっと

わかりあえ

このォっ...

また何か仕掛け

られる前に!!

ブタアア

アァッ!!

黙らせるっ!!

ぐっ...

問答無用で

私の意識を

もってこう

なんて...

ヒイ...

でもこっちだって

そう簡単に操られる

わけにゃ...

いかないん

だからっ!

う...気分が

悪い...

お互いの能力で

意識を奪いあって

いる影響だ...

ぷたえんちょーも

動物を操る

力を持って

いる...

ジンメン

俺たちが今

飛びかかっても

意識を乗っ取られる。

だが

マサトくんが

奴を操る事が

てきれば、

えんちょーは

今度こそ

終わりだっ!

言う事を...

ぐっ...

聞けぇっ!

それよ...

あんたらの

それが

許せないのっ!

人間以外なら

支配できて

当然と

思っている...!

私は負ける

わけには

いかないっ...

あんたらの支配を

受け入れ、

牙を奪われて...

私以外、

この権力構造を

変えられる

存在はいない!!

まさしく

人類の食い物に

されてきた

豚という存在の

私だからこそ!

負けては

いけないのっ!

ぐっ...

私に負けはっ...

許され

ない!!

ん...

どう...

なったの...?

気持ち悪さが

消えた...?

ても...どっちも

動かないよ...

やったよ...

わからん...

ふ..

え..

勝ったよ...

どうやら

えんちょーは

俺を受け入れた。

.....!

まじ...?

もともとの能力は

えんちょーより

マサトの方が

強力だ。

奴に

勝ち目は

なかった。

ああ...

でも...

マサト!

お父さんも!

また力の

使いすぎて:

お父さんは

こっち...

ああ...

でも

まだだ...

あいつは一時的に

俺の言う事を

聞くようになった

だけ。

今のうちに...

とどめを...

これが..

......

......

えんちょー...

よし。

俺が殺る。

中田さん...

本来なら神宮さんに

やってもらうところ

だが:今の体では

叶うまい。

ならばこれは

その部下であり、

今までこいつの

近くにいた

俺の責任でもある。

メキ

...この

豚一匹に...

人類は

追い詰め

られたんだ。

てもそれも

最後だ。

さらばだ。

えんちょー。

マサトッ!?

だい...じょ...

マサト!?

ねぇマサト!

あ...

大丈夫じゃ

ないよっ!

ねえ!?

ねぇ起きてよっ!

ねぇっ!

力の

使い過ぎか...

今までの負担に

とうとう回復が

追いつかなくなった

か..

マサト...

だが...

それより...

まずい事に

なった...っ!!

ふ...

この時を...

待っていた。

ぐあ...

あ...

てて...

ああ、もう

頭がくらくら

する...

...

正直、昔

実験室から

抜け出した時

くらいの

賭けだったわ。

でっ!

いくら強力な能力でも

マサトちゃんは

体力切れ間近。

その中で温存してた

私と意識を奪いあった。

集団で弱者に

とどめを刺すだけで

出てきちゃう人間の

無意味な罪の意識。

そして躊躇の時間。

だからさっと

私にトドメをさすのは

一撃で殺れる力を持ち、

私とも緑のある中町。

私はぜーんぶ

知ってんの。

ね?

わかった?

豚一匹でも

人間を支配

するなんて、

かぁーんたん

なんだから。

中田さん...

えんちょーに

操られてっ...

!!

いや...

嘘でしょ...

やっちゃって。

中田さんっ...

......!

最強の中国は

こっちの手に

落ち、

もう、

ふふははっ!

マサトちゃんは

もう使えない!

わかるでしょ。

結構仲間

嘘でしょ

中田さん...

第119話

ぶたえんちょー

に...

わかった

でしょ。

簡単

なんだからっ!

洗脳される

なんてっ...

豚一匹でも

人間を支配

するなんて、

...っ!

ふはははっ!

中田は

手に落ち...

マサトちゃんも

もう起きては

来ない。

あんたら、

もう

終わりでしょ。

中田さん!

中田さん!

私たちだよ!

起きてよ!

っ...

ねえ!

中田さんっ!

ちょっと

待って。

やっとの事で

みんなでここまで

来たんじゃない!

ちょちょろょ

ちょおっ!

あんた

うるさい。

かっ...

李くんっ!

家の鼻って車を

軽々持ち上げるほど

パワフルだかん

ねぇ。

うわあ、

いたそ〜

気をつけて♪

印藤!

この

クソゴリ...

あんたらが

来になった

ところで...

クソネコ

まで!

高いっこ...

ないって!

そんな...

吾郷っ!

印藤っ!!

がっ...

戦えそう

なのはこれで、

終わりかなっ!

かは...

.....!

うそ...

全...

滅...?

さっきまで

追い詰めて

いたのに!

あら...?

なんで..

ほでっ...

まだ元気そうなの

いるじゃぁん...

いやっ...

がはっ!

なぁに?

一緒に踏み潰して

欲しいって?

マサトっ...

はぁ...

あれ..

えんちょー

は...

っ...

えんちょーに

操られ

ちゃった...

え..

中田さんが..

中田さん...

中田さんっ...

うそだ...

冗談だろ!!

答えてくれっ...

なかっ...

マサトォ!?

チっ、まだ

生きてるのね

あんた...

やっかい

だわ...

しぶとすぎ

でしょ...

ぐぅ...

マサト...

だめ...もう

体が...っ!

中田さん

がっ...

もしかして

中田を洗脳

仕返す気?

やっぱり君も

そういう事

するんだぁ...

...ても...

あら?

っ.....

なんだよ!!

その日...

他の事本当に

わかんないのかよ..

なんで...

やめてくれよ...

やめてくれよ...

中田さんまでっ...

中田さん

までっ...

またっ...

あの時の

バナヨ

みたいに:

こんな、

俺をっ...

らい事は

ないんだ...!

さぁ...

ここらで

締めね。

っ.....

あら、

淡ぐましい。

しかし

ほんとに...

哀れな

最期ねぇ...

変しのゾウさんに

二回も裏切られて

死ぬなんて...

裏切られ

違う...

たんじゃ...

全部お前の

指示だった

けど...

えんちょーの

作戦通りに

動いても、

なのに...俺は...

信じる事も...

ずっと...

俺の事

思っていて

くれだんだ...!

あれ...?

宴もたけなわ

ですが...

最初から

二人を...

ばいばい。

しないで..

さて...

ふふ...

ははっ...

...

ははは...

...最期は

笑って?

って事?

マサトっ...

いや...

ヒトミ、

大丈夫だ。

俺たちは

勝てる...

何を...

あんたらは

ここで終わり!!

え...!

何言ってんだ

今更...

気になるか?

自分が

どうやって

負けるか...

あ...?

ただ怖いなら

狙うのはここだ。

わかるか?

ここ!

いいから

ほら、

やってみろよ?

お前に

足りない部分の

事だよ。

アタマって

いうん

だけどさ。

...

安い挑発で

時間稼ぎ...

自分だけを

犠牲にして

彼女を助ける?

ブータ

まいっか。

...

何かしら。

はたまた、

どっちに

しても...

もう

飽きた。

お望み

通り、

頭も女も

潰してやる。

第12話、俺たち

あんたらにも

もう飽きた...

両方

一気に、

だめっ!

どけっ...

ヒトミ...っ!

潰して

あげる。

死ね。

やだっ!

このっ

どけぇっ!

そんな...

うそ...

直前に...

あたしを

操って...?

ふふ...

「あはははっ!」

こっち側につけば

生き残れたものを、

あなたも

一人にされて

かわいそうね。

あっけなーい!

こうやって

同じ様に具を

ぶちまけて...

最期は自分の最も

信頼する仲間に

ぺちゃんこに

されるなんて、

でも大丈夫。

すぐ一緒にして

あげるから。

ちょっと

あんただし

何締めてんの...

.....?

ぐ、

ちょっと

あんた...

私の

言う事を..

は..

はは...は...

ん...!?

......!

あれ...???

うそ...!

えんちょー...

俺たちの

勝ちだ...っ!

マサトっ!

中田を洗脳

仕返された!?

おい中田!

中田っ!

おいいいっ!

...?!?

まさか...

踏み潰せっ!

李さん!

三美さんっ!

起きろ

っ!

えんちょーを

仕留めて!!

っ...

死に損ないが!

チャンスだっ!

中田は

使えないか...

来れるものなら

来なさいよっ!

こいつらを

探ってやるっ!

ジンメンE

いいえ...

やめておき...

なら...!

ますっ!

え..

壁の...

ぎゃあああぁっ!!

目が...

ぐああっ...

キィっ...

えんちょー...

しまった...

この

クソガ...

油断して

中田の

洗脳がっ...

お返しだ。

が..

あんた...

なん...

...で...

私の力が

効いてたハズ...

いや...

...瞬間...われ

我に返ったんだ。

あれは...

マサトくんの...

頭の感触...

...は...?

えんちょー。

たしかお前...

実験室から

逃げた時..

命を懸けたって

言ってたよな。

それが...

ジンメン田

何...?

俺も同じように

命を懸けたんだ。

中田さんを

信じる事で。

...何...

言ってんの...

...ハナヨが...

教えてくれた

事を

思い出したん

だ。

ハナヨが

我を忘れて

暴走した時、

ても...

ゾウの足の

夏は敏感だ。

あいつは俺を

踏み潰そうとした

瞬間、俺を認識して

足を上げた。

.....!

俺に襲い

かかって

来たんだ...

俺たちの

動物を洗脳

する力だって

万能じゃない。

付け入る

隙はあった。

それだけで...

それだけじゃ

ない。

ヘルブストを

操ろうとした時

あいつは自力で

洗脳を解こうとした。

っ...

それにお前は

中田さんに

抱えられて

足元が見えて

いなかっただろ?

中田さんは

後ろ足で踏み潰そうと

しても外したし、

攻撃もほぼ前足だけ。

だからとどめは

中田さんの

前足を使うと

ふんだ...

あんた...

最初から

助かると

わかって...

...いいや...

全部...確信は

なかった..

でも

思ったんだ。

俺は...

いつもみんなに

子供っぽい考えを

押し付けてばかり。

それでも

みんなは

俺を信じた。

助けて

くれた。

だから俺も

命を懸けて

信じた。

中田さんは

俺の、

それに

やっぱり。

育ての

親だから。

マサト

くんっ..

そんな...

そんな

ちゃちな

理由で...

この

私が...っ!

.....

助かったよ...

マサトくん...

中田さんが

いてくれた

おかけだよ...

.....いや...

それに...

ああ.....

そうだな。

あいつのっ...

ハナヨが

いてくれた

おかげだ。

そしてみんなの

犠牲があった...

今...

ハナヨが

いてくれたから

ここまで来れた。

あいつとの

思い出が

俺たちを救って

くれたんだ

みんなが

助けてくれた

から...

俺たちは

お前を

追い詰めた。

今度こそ:・

終わりだ...っ!

ぐっ..

第12話、自分の

ハナヨ...

そして...

今まで犠牲に

なったみんな...

そのおかげで

今...

俺たちは

お前を

追い詰めたん

だ。

ぬ...!

ぬぅぐ...

えんちょー!

く...

ぐ...

く...く...

ぐううああ

うううっ!

う...

わかった..

私の負けよ。

わかった

わよ...

煮るなり

焼くなり、

さぁどうぞ。

好きに

しなさい。

ほら...

はやく。

やりなさい

よ。

...あら...?

どうしたの?

まだ...

っ!

私が人間の

淡になるだけで

殺しを..

路路するなんて、

文明に染まった

人間ってのは

「これだから...

私は

もっている...

だが..

チャンス

だ...!

なら...

こっち

から...

行ってあげ..

.....っ!

ぎゃあああっ!!

ああ...

あーーっ!!

お前の

考えそうな

事だ...

普通..

人間は同じ人間を

攻撃する事に

抵抗を覚える。

たしかに

その通りだ。

普通の奴

ならな。

だが俺たちは

違う。

お前は

敵だ。

.....っ!

敵を倒すための

訓練は受けてきた。

わかっている

はずだろ?

俺たちが

やってきた

事も、

お前が

やってきた

事も。

か.....っ...

.....まだ...

足りない

かっ!

......!

動物に石を

投げるのが

残酷か?

...なか...

奴の間合いに

入れば俺たちが

やられる。

違うな。

ここで

仕留める。

っ。

だめ..

や...

や...

やめろおおお

おおおっ!!

.....っ!?

え??

何これ...!?

「体が動かない...

まさかっ。

また

えんちょー

が...?

あいつの

洗脳が

届いたの!?

ふふ...

なっ...!?

中田さん...!

操られたん

じゃ...

だがそれ

だけだ...

...奴も

限界だ...

このまま俺たちを

とどめておけるのも

時間の問題

だろう...

ああ...

確かに

動けない。

マサトくん同様、

奴は自分の命を

削って最大の力を

使っている。

......

ご名答...

ジンメンロ

結構きついわ

これ..

でもこれで

いい...

どうせ私は

このまま死ぬ...

ならいっそ、

...呪い...っ?

いいか...

あんたらを呪って

死ぬ事にしたわ。

今から

言う事を

よく聞き

なさい...

「ブタ」って

どう思う?

何...?

その言葉から

ヒトは何を連想

するのかしら...

動物、肉、デブ、

ブサイク、不潔、哀れ。

最後、純重、意地汚さ...

妻は悪口に

なるような

哀れな存在

そのもの

ヒトを動物に例える時、

一番失礼にあたるのが

豚じゃない?

でもね...

それもわかる

話。

.....何が

言いた

知ってる

かしら?

私らの

祖先は

イノシシ。

つまり...

生まれた時点で

ヒトに食われる

事が決まって

いるわけ。

ジンメン

そしてその中でも

私はミニブタって

言ってね、

鈍重で扱いやすく、

食べ応えもあるって

事で、何世代も後に

牙も失い、豚になった。

体重が100キロを

超えないから

食べ応えもない。

......

主に実験用に

使われる

豚なのさ。

要は豚に

生まれた運命すら

全うできない動物...

哀れに哀れを

重ねた動物が、

だから実験用

くらいにしか

使い道がない。

...同情を

買おうって

のか..

なのさ...

いいえ、

まずは

聞く事ね。

私にだって

思い出は

あったし...

同じ仲間

だっていた::

あんたらみたいに

大切にし合える

関係の...

家族だって...

たくさんいた

はずなんだ...

きれいな

草原。

吹き抜ける風

同じ顔の

仲間たちと、

たくさん

遊んだ。

でもある日ね...

それまでにいた

後ろ足で立つ仲間とは

別の...

新しい

後ろ足で立つ仲間が

やってきたの

するといつも

遊んでくれる

後ろ足の

仲間がね...

私たちを

別の場所に

運んでくれたの。

新しいラケット

場所に

たまに

痛い事も

あったけど、

ごはんは

美味しかった。

私は興味津々

だった!!

そこには

他にも、

はあはははっはっ

なんだかいつも

新鮮な気持ち

だった...

いろんな

仲間がいて

でもある日の

落ち着かない夜:

私は

そして全てに

全てに

恐怖した。

私ではない不気味な

何かになっていた。

仲間の見た目とは

明らかに異質である

という恐怖。

自分がこの実験場の

中でも最も捕食される

側の動物だと理解

できてしまう恐怖。

そう...いやん

以前とは

違った...

私という

哀れな動物の

名前さえ...

私は何故か

全てを

理解できた...

ージンメン面・完一

ブ..タ...

あれ?印藤!?

なに?

料理してるの?

お、おう、

まぁな。

うそ...

似合わな...

味見して

あげよっか?

だめだっ。

これはみみっちに

作ったわけじゃ

え?

じゃあだれ?

あ、お弁当箱?

いいや、

これはその、

自分!自分用だよ!

誰にとか

そんなんじゃ...

おまけ

あ、結構うまい。

っ...っ、

これは...っ。

あれ?

吾郷、その弁当

自分で作った?

珍しいですね...

柄にもなく..

......

...まさか!

カノジョ...?

...まさか!カノジョ...?

あら?

みんなお揃いで

ピクニック?

うるせぇっ!

これは、別に:

あれだっ!

なんでもねぇ!

おお、なんだ、

みんなして

俺も混ぜてくれ。

おいっ!

来るなくそ...っ!

ぞろぞろと...っ!

まぁまぁ

いいじゃない。

最高の

ピクニック

日和じゃない。

ジンメン(D

サンデーうぇぶり少年サンデーコミックス

2019年5月15日初版第1刷発行

ISBN978-4--09-129190-5

発行者

印刷所

カトウタカヒロ

CTakahioKato-2019

樹里は、

「サンデーうぇぶり12018年10月1日配信分〜12月17日配信分掲載作品

速載担当/町田尚太

単行本編集責任ノ大◎ー電

単行本編集/町田尚太大塚紗美(アイブロダクション)

中央精版印刷株式会社

PrintedinJopan

発行所

〈〒101-800〕東京都千代田区一ツ橋二の三の

編集03(3230)580

TEL

「販売GB(5281)356

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株式小学館たち「Webコール

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名名行

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