...

...

サハイハル極限ドラ】

JSAISUIOU

これで、Pressanter.comikol.

...

3森恒二

3森恒二鷲

1日300円

「78459214623

11月10日(月)1929979005146

C9979、Y514E

ISENタ78-4-592-1442-0

定価本体514円+税

雑誌44326-92

白泉社

無法島〟と呼ばれるこの島で、過去に

一体何があったのか

主人公・セイが一匹の相棒と共に

本格的な狩猟を行う一方、

ついに島からの脱出を試みる仲間が!?

「この島で、何かかわか切かけているんだ。

サバイバル極限ドラマ第3巻!!

2010年6月刊行

JETSCOMMCS

...

聞いたことがある

ネットの中で噂になってた

年々増えている自殺者...

だから切り捨てる事にしたんだ

...島流しにして

確か:こう呼ばれていた

自殺島って

その専用が国で支えきれなくなってるぞ

三井さんの

Jacrisundor.comingoneの

セイ

本編の主人公

オーバードラッグ

により自殺未遂を

図り、自殺島へと

送り込まれた。

自殺処

登場人物紹介

リョウ

セイ達のいるグル

セイ達のいるグループのリーダー的役割を担う人物。未遂者とは思えない前向き

プのリーダー的役

とは思えない前向き

な性格の持ち主。

トモ

セイと行動を共に

することが多い人

物。沖縄に住んで

いた経験がある。

22:

自殺島にある学校の屋上

から飛び降りるところを

セイに止められた女性。

詳細は不明。

冷静沈着な判断力を持つ人物。

グループ内ではとこか一線を

クループや、ゆーこの引くような態度を示している。

«

自殺島の存在を以前

より知っていた人物

豊富な知識を持ち合

わせている。

診建物の大きさは視認

自殺島・

第三十話

第二十九話

漂着

...出航

第二次第大

第二十六話

リョウ

リョウI

第二十七話

第二十五話

第二十四話

問いと答え

第二十三話

警報は僕の中の

そこで、帰還と不安

第二十二話、

第二十二話

無法島

名前

この作品はファクションです。家族の人物は、「最作などにはいっさい間係ありません。

165

5.105

145

...

65

25

**

無法島

第二十一話

無法島

......

何を...オマエ!!

な何人か殺っちまって

ここに送られたはず

でっでなきゃ

...

僕は誰も殺したり

してません...

どうなってる

...?

本当に何も

犯ってねぇのか

何です?

無法島って...

確かにそうは

見えねぇか...

どういう

事ですか!?

......

何です?

ここは

流刑の島

なんだ

流...刑?

何年か前だ...社会で

死刑反対の風潮が大きく

なった事があったろ?

その一方で凶悪犯罪も

激増していた...

終身刑がないこの国でさえ

刑務所はいっぱい

そして...更正とは

名ばかりの

極秘プログラムが

執行されたんだ!!

更正...

プログラム...?

ちっ違う!!

これは更正とか

そんなモノじゃねぇ!!

膨れあがった凶悪犯

達を...死刑に

相当する犯罪者

をー

...

くっ国は

しっ島流しに

しやがったんだ!!!

この..

無法島に

そんな...

そ;それじゃ

僕らと...

協力し合わなけりゃあ

生きていけねーなら

協力し合うだろうって

よォ!!

どんな奴らでも

ってか?

笑わせる...

何が起こった

と思う?

地獄だよ!!!

犯し奪い

殺す!

国はただ

獣を野に放った

だけだったんだ!!

殆どの奴が

最初の冬を

越せなかったんだ

残った奴も

殺し合って

いなくなった...

オレは争いが

始まってすぐ山に

逃げてなんとか

生きのびたんだ

......

へっ

怖くなったか..

安心しろ

オレは人殺し

だが小物だ

ここに来て

わかったよ

で...

オマエは

何をした?

ただでここに

送られるはず

はねぇ

:僕は

自殺:です

未遂常習者

...です...

一緒に来た

他の皆も

なっ

何だってぇ

...!!?

オレがシャバにいる時から

凶悪犯罪も自殺も

どんどん増えてったんだ

...いや

わからねぇ

...でもねえ

オレだって殺しを

やってなきゃあ...

自分から死んでた

カもな...

僕もそう思って

いた...

自殺を選んで

なかったら僕はー

人を殺して

なかったか...?

言いきれない

きっと

この国はどんどん

おかしくなってる

ぜぇ...いや

......

結局

何がおかしいか

なんて...

わからねぇか

カッ

こらこら

穴があいちゃう

だろっ

もう行く

のか?

ええ

夜までに

なんとか山頂の

小屋まで

行きたいので

も...戻っても

争いが待ってる

だけかも知れないぞ

...?人ってのは

お...追い

つめられれば

何だって...やる

...?

どどうだ?

ここに..

残らないか?

え..

そっそうだよ!

あんたが肉を獲り

オレが野菜を...

...なっ?

どうだ!?

けっこううまく

やれんじゃねぇか!?

...ああのっ

...すいません...

仲間に必ず

帰るって...

すいません

...せっかく...

あっいや

いいんだ

そんな

これに

ままあ

一人の方がき...

気楽だからな

...

笑ってはいたが

きっと一人の山暮しは

相当きついんだと

思った

一緒に行こうとも

誘ったが

行きたくないと言う

そして

この小屋の事も

自分の事も

出来れば秘密に

して欲しいと

帰る時

山道があるルートを

教えてくれた

山道は山頂あたりに

あるので

登る事になるが

迷いながら

行くより早いだろうと

また帰ったら

捨てられた畑を

探す事を

勧められた

雑草の中にまだ

農作物へイモなど)が

見つかる事が

あるそうだ

この畑もほうぽうから

野菜を集めて

つくったという

いい人なのだ

とても犯罪者に見えない

この人もまた

島に来て

変わったのだろうか

よし

いろいろ

ありがとう

ございました

行こう!

オ...オウ

元気でな...

あの人は

見送っていた

僕らの姿が

見えなくなるまで

ハッ

思った通り

キツいぞ...これは

.....

こっ

こらっ

足にからむ

なよ!

踏んじゃうだろ

自分で歩いて

くれるのは

助かるけど

これじゃあなぁ...

どうやら今日中

に山小屋までは

無理だな

早めに夜営

出来る所を

探そう

あっ

タメッ

いけないっ

ワン!

目ざといなぁ...

肉だってわかる

のか?

気をつけないと

マズいぞ

オマエには期待

してるんだからな

...頼むよ

自分が生き残るのも

やっとの状態で子犬を

もらったのは単に同情

がらではない

今回の狩猟で痛切に

感じたのは痕跡を

発見しても鹿を直に

追えない事だ

鹿を射れても手負いの

状態で逃げられる事は

これからもあるだろう

しばらく走った後に

絶命すれば

発見出来ない可能性

もある

獲物を直に追い

追跡するバートナーに

なるかも知れない

セイはそう考えた

そしてそれはあながち

的ハズレではないだろう。

元来犬は縄文時代から

狩りの優秀なバートナー

だったと言われる

犬の仲間は集団で

狩りをする為

仲間同士コミュニケーションを

とりながら仕事をする

能力が高いと言われる

わかったわかッた

オマエも肉を

食べたいよな?

早速訓練に

はいるぞ!

待て

待てっ!!

食事の時間は

訓練のまたとない

機会である

待て!

犬は食事を得ようと

主人の動きをよく

追うようになり

合図や指示を覚える

ようになる

ウン...

がわいそうに見え

なくもないがこれは

とても大事なメソッド

である

...

繰り返しやって

出来ればホメごほうび

をやり遊びを入れて

訓練を進めていく

よし!

コミュニケーションによって

主従関係や信頼関係を

深めていくのだ

待て!

待てよ~

よし!

そーだ

いい子!

ワン!

第二十一話無法島『おわり』

第二十二話

名前

や...やっと

着いた

休めるぞ

今日はここに

泊まっていよいよ

明日帰るぞ

ワン!

そりゃあ

オマエは

元気だよ..

半日はカバンの

中で寝てんだ

からなぁ

ゴハンは

まだ!

あの人の小屋を

出てから、日

荷物のせいもあったが

予想以上に時間が

かかってしまった

急がなかった

事もある

集落を出て

もう一週間以上も

経っているのだ

皆はどうなっただろう

自分が生きているとは

思っていないのではないか

でも何故か僕は

落ち着いているぞ

いや

ここ数年で一番

心が安らいでいる

かもしれない

充分な食料が

あり

話しかける

相棒もいる

皆のもこに戻れば

安心するかもしれない

だけど

また争いや

嫌なモノを見たり

聞かされたり

するんじゃ

ないか?

生きて戻れよ

セイ...

セイ君...

オイ

シイの実拾いに

行くか!

シイの実!

ワン

何を考えてる

...帰る!

帰るんだ

僕は!

行こう!

あるある

前より落ち

てるぞ

出来ればこれを

食べに鹿も現れて

くれると最高

なんだけど..

まっよしと

するか

どした?

ウゥ...

な何か見つけ

たのか?

ウウ

まさか

...

いるのか!?

!!!

大きい!!

あれは...

キジ...か?

しまった!

こいつが...

静かにっ!!

よし!

いいぞ

ただならぬ様子を

感じたのか犬は

緊張して身を伏せた

犬ほど人の意を

くみ取る動物は

いないだろう。それは

大本来の性質による

ものだ

犬の種は元々群れで

行動していた為仲間との

コミュニケーションを

大事にする

それは子犬も同じてある

的は大きい

...

いけるかも!

射れる

!!

ああっ

マズい!

オっ

オイ!

!!

待っ...

...て...

まずいぞ

...!

やっぱり

つないでおいて

来るんだった

オーイ

いやあいつも

困って小屋に

戻ってるかも...

ダメか

...

向こうか!!

オーイ!

いきなり

飛び出...

オマエ...

すごいぞ!

教えてくれ

たのかァ!?

そうだ!

獲物だよ!!!

マグレかも

知れないけど

これは

ひょっとして:

ただ興奮して鳥を

追っただけなのかも

知れない...だが

犬は期待した働きを

してくれた

えらいぞ

射た獲物の追跡回収は

猟犬の重要な能力である

セイは小さな相棒に

手応えを感じていた

ウウッ

元気だなぁ

.....

ホントに

すごいよ

オマエは...

いつまでも

オマエじゃ

わるいよな

名前を

あげないと

オレは

セイ

オマエは

オマエは

セイ...

セイ!

どうしたの!?

あなた..

あなた!!

母さん

父さん

何故...

何故僕に

"生と名づけたんだ

こんな僕に...

こんな...

僕に

元気だな

オマエは

元気で

力強い...

生きる力に

溢れてる

僕は...

オマエみたいに

なりたいよ

生きる

...力が...

生きる...

イキル...

いいな...

うん!

オマエは

イキルだ

そうしよう

クッ?

イキルだよ!

オマエの名前

イキル!

イキル

ハハハ

そうそう

僕と同じ

名前なんだよ

生と

生きる!

今日僕は生まれて初めて

名付け親になった

いよいよ

明日帰る

ぞー!

僕にも名前がある

毎日のように呼ばれた

好きになれなかった

僕の名前

でもきっと何かを思い願い

付けられたのだと

そう思った

ワンワン!

第二十二

...

僕のHoの

シッ

いけない!

静かに

追うんだ

山道から沢に下ろ

途中

群れに会った

こちらに気づいて

いるのかいないのか

定の距離を保って

追えている

本来野生の鹿を

簡単に追える

はずはない:しかし

天敵のいないこの島で

徐々に警戒心が

薄れていったのだろう

この島には

かなりの数がいると

見ていいんじゃない

か?

こうも頻繁に

会えるなら...

セイの予想は当たっていた

天敵のいない鹿の

過繁殖は今日

日本の本土でも問題に

なっている

しかしこの

荷物じゃあ

なかなか

谷を追うのは

きびしいぞ...

ここならすぐ

戻って来れるか

...

よし!

大物は

置いていこう

ここなら迷わず

戻って来れる

だろうし...

オマエは

繋いで行きたい

んだけど...

鳴くよなぁ

...やっぱり...

絶対おとなしく

ついて来いよ!

いいな!

静かに

急ぐぞ

ハァ

目が落ちるまで

藪の中にいる

つもりなら

いいぞ

行こう

動きが

止まってる

沢の方に

まわり込める

どうだ

...

ハッ

よく見え

ない...

ウ...

かなり近くに

来たと思う

けど...

わかるのか!

...いいぞ

射るまで

おとなしくしてろよ

...頼むから

よし!!!

ウゥ!

イキル!

待っ...

!!

イキル!!

待て!!

まっ

待てっ!!

あぁ~~

くそっ

初めて間近に見る

鹿に驚き、興奮して

しまったのか

経験の浅い相棒は

先走ってしまった

経験のないしかも

子犬とあっては

当然である

しかしゆっくり

成長を待てる余裕は

ない

イキルはあくまで

狩猟の相棒であり

愛玩犬ではないのだ

......

イキルっ

ウァン

いけない!!!

キャン

キュウ...ン

待て

そう

いい子だ

失敗もまた

訓練のよい機会

である

生後3〜4か月頃から

子犬は基本的な事を

急速に覚えてくる

痛い失敗も決してムダ

にはならないのだ

かなり近く

まで下りて

来てたんだな

少し下れば

もう学校裏だ

えっ?

あうん

行こう

ワンワン

ワン!

ああそうだ

大事な肉を

持っていかない

とな!

声...

悲...鳴!???

ウァン

ウァン!

待ってて

間違いない

学校の方だ

!!

今の声

まさか..

まさか!

まさか!!

いたっ!

あの二人...

知らない顔

だぞ?

でも...

あの髪は

総毛立つような

怒りが

全身を覆った

見知らぬ

男が

群れを

荒らしている

のだ

何だろう...

だけど

彼女は一僕の

ものではない

この

抑えがたい

感情は

山の中夢中で

獣を追い

はっきり感じた

事がある

な...

矢...!??

殺さないよ

...でも

はっきりと

感じる

手足は

射れる

止めるんだ

僕の中にも

[第二十三話僕の中のおわり

野生がいると

婦還と不安

第二十四話

な...何だよ!!?

あれ..

オイ...

ちょっ

やばいぜあいつ

...行こう...

オォ

行こうぜ

まっ待てよ

オイ!!

......!

セ...イ?

彼女を

目の前にして

いろんな感情が

ハァ

頭をめぐってる

興奮している

...へ!

彼女を

守ったのは、僕だ

この女は

僕のものだ

なっ!?

バカな!

何考えてる

しっかりしろ

セイ?

あ...

うん

戻ったよ

...

帰ってきた

皆の顔を見て

安心した

僕はー

帰ってきた

んだ

...

マジかよ

なんなんだ

!!

うまいなんて

もんじゃねぇぞ

すごい

オイシイ!!

どのくらい

ぶりだっけ

こんな旨い

モンだったか?

肉って...

考えちまう

なぁ...

ヤバイよ

本当...

おいしかった!

ありがとう

オオ!

ありがとう

な!

サンキュー

えっちょっと

...そんな

セイ

ありがとう

礼を言うよ

ふと思い出した

ど...

あの

夜の事を

初めて感謝をした

夜を

どうも

...

ああ

そうか

そういう

事なのか

命がめぐるように

この気持ちも

また

めぐるものなのかも

...

セイ

で実際

どうだったん

だよ

狩猟って

やつは

何ボーッと

してんだ?

あっ

いや...

うん鹿は

相当数いる

と思う

山のいたる所で

痕跡や実際に

鹿も見れたよ

オォッ

天敵もいない

から...かなり

増えてるん

だろうね

下にはおりて

来ないけど僕らも

山に入ると時々

見たんだ

肉が安定して

手に入れば

最高だな!!

皆でやれば

いけるんじゃない

いや

それはー

多人数で狩りは

厳しいと思う...

気取られたら

逃げられるし

セイみたいに何日も

鹿を追って山に入る

なんてオレには

無理だよ

基本一人で

やらないと

あと

もう一つ...

狩りをやりたい

人間が個々

教えてもらえば

皆に

言う事が...

でもセイ一人に

頼るわけにも

いかないだろう

それは

そうだが...

この犬...

人に

もらったんだ

そうそう!

気になってたん

だよォ!!

何も言わない

から逆に聞け

なくて...

出来れば言わないで

欲しいと言われていたが、

セイは先住人の事を

話さねばならなかった

肉をわける代わりに

感製の方法を教えて

もらった事

犬をもらった事...

そしてー

無法島

だって...!?

ひでぇ...

その人しか

生き残れな

かったの...?

やはり..

争いになった

のか...

やはり?

こっちでも

トラブルがあるんだ

...港側の

グループと

小競り合いって

レヘルだと

思うけど

最初は交流が

始まったって感じ

だったんだけどな

いやいつ

本格的な争いに

なっても

おかしくない

こっちに入った

人もいるんだよ

セイの知らない人

もいるでしょ

ああ

それで...

無法の島で

争いが起きている

一人でいたい

と言っていた

あの人の言葉

不安が

胸の中で

広がっていった

...

セイ

眠れない

みたいだね

ずっと一人で

寝てたからかな

...人の気配が

ね...

新しい人達も

いるからね

気になる?

うん...

ちょっとね

最初の頃は

やっぱりいろいろ

トラブったんだよ

...けど

リョウがバシッと

抑えたよ

さすがだよね

でも...

完全じゃない

目の届かない

ところでは

何が起きてるか

わからないよ

なんか...

何?

感じが変わったよ

...セイ

山に入ってた

からかなー

...

何か少し...

怖くなった

...

夜明けが

きた

結局

あまり眠れず

シッ

ワン!

まだ早いん

だから...

オイあまり

端に行くなよ

落ちるぞ

お早よう

あ...!?

来ると思った

から...

お...

お早よ...

屋上...

「第二十四話おわり

第二十五話、問いと答え、

来ると...

思って?

あれから

ずっと気に

なってた

出発の朝

あなたが

言った事..

何故

生きるのか

頭の中を

ずっと離れないの

私は:

怖くて死ねなく

なった自分が

恥ずかしい

自分が欲望の

対象になる事

自分にも

欲望がある事

嘘をつく事

汚れる事

自分が嫌いな事

人が嫌いな事

そんな醜い

かたまりの自分が...

恥ずかしい

傷つけ

傷つく事

ここを数歩

進めば終われる

でも

出来ない...

答えも

出ない...

だから

待ってた

困ったな...

がっかりさせる

ようだけど..

だからー

答えを持って

ない...ごめん

それを考える

余裕は

なかったよ

......

水...

水?

森の夜は

本当に怖くてね

鹿を追いながら

木を集めなきゃ

ならなかったんだ

あっ...水と

食料...

そして...そう

火だな...

夜の為のたき木

水を得るのも

苦労したなぁ

朝露を集めたり

ヘゴで水分をとりながら

ひたすら山を歩いて

あっそうだ

途中で食べ物が

なくなってー

バッタまで

食べたんだ

夢中だったよ

野営をくり返し

ただ

鹿を追った

そしてやっと

鹿と会った

殺して食べる

決意を固め

待ち伏せてね

やっぱり

美しかったよ

生命や自然

そのものの

ようだった

...

躊躇がなかった

とは言わないけど

僕は鹿を射って

首をおとし

腹を裂いて

...食べた

そこまでは

無我夢中だったよ

...そして

ふと傍らの

鹿を見たんだ

僕は彼女の

首とはらわたを

土に埋めた

あの夜の事

を...

僕は一生

忘れない

あの時の

気持ちを

君に伝えたいと

思った

私...に?

僕...いや

僕らは

無数の命の上に

立っている

鹿に森に

...この島に

命をもらった

事を

はっきり

感じたよ

森の夜は

あの日から

怖くなくなった

包まれる

ように

ぐっすり

眠れたんだ

あの肉は

もらったんだ

森に...この島に

...

だから僕は

今日も生きてる

ごめん...

昨日ー

えらそうに

こんな...話

とても

おいしかった

そして少し

...悲しかった

でも

だから今日も

生きてる

うん

ありがとう

ぼっ

僕は

...さ...

遠くばかり

見てたんだ

...今まで

向こうでは

......

遠く?

手の届かない

高い場所:

手に入らないような

眩しいモノ...

モニター越しに

ずーっと

見ていた

そのうち自分も

そこにいるような

自分も持っている

ような

気がしてた

スイッチを入れれば

いつも見れたし

だいたいわかってる

と思えた

でも

違う

現実の自分は

そこに行けるような

要素はなにもなく

何も持ってなく

何もわかってない

そんな自分でしか

なかった

聞こうの世界と

自分には

絶望的な出離が

あった

その道のりを

埋めようとする

気力はなかった

...けどーーー

僕はそこから

離れられなか

った

毎日向こうべ

行く事を

やめなかった

んだ

自分を認識する

行為は

なるべく避けた

人とも会っては

いけない

コミュニケーションは

自分を認識

させるから

自分をリアルに

認識すれば

向こうへ行きにくく

なる

現実も実体も

邪魔だった

そしてー

僕はだんだんと

失っていったんだ

自分の認識...存在を

いや...

自分から

失おうと

してたのかも

それが

変われた

の..

どうかな...

でも

ここでは

目の前や足元を

見るしかないんだ

向こうを見る

術もない

今やらなければ

明日生きられ

ない

渇きや飢え

暑さ寒さ

痛みや恐怖

がー

それを毎日

教えてくれる

目の前を...

足元を見る事

今を

やる事

......

...

ごめん...

答えに

なってない...ね

せっかく..

ううん

...何か

うらやましい

うらやま

.....しい...

しまった...と思った

彼女の闇と

僕の闇は、違う

彼女の問い

には

僕の答えでは

個々の闇があり

答えもまた

ダメなんだ

彼女だけじゃない

違うものなのか

でも僕は

あの夜の事を

彼女に伝えた

かったんだ

筏を

作ってる?

うん...前の漁で

使ってたヤツより

だいぶ大きいよ

へぇー

じゃあ本格的に

網を張れるかもね

う...ん

漁では使わない

力なぁ...

え?

リョウ達は今

それに夢中なんだ

それで問題も

...

問題?

ホラもう

ビーチで作業

してるよ

あれ?

リョウ!

全員で

やってるワケじゃ

ないの?

おー

来たか!

どーだよ

オレ達の

船!

これにマストを

立てて帆も

張るんだ

人数も乗れるし

一週間は航行

出来るんじゃ

ねーかァ

大きい...

何でこんな...

一週間て

...まさか!

見てろよ

.....

これで

島を出る

この

自殺島を!!

えぇっ!!

し...

...島を

セイ

お前も

一緒に行こう

...

第二十六話

リョウ

その日の瀬は

上手くいった

しかし

皆何か

ギクシャクじている

感じだった

リョウと数名が

島を出ようどこ

している

声に出さない

不安や不満が

僕らを包んでいた

今やリョウは

僕らになくてはならない

リーダーだ

治安も食料の確保も

リョウのリーダーシップなしに

考えられない

一体...

どうするんだ

その日

話し合いが

もたれた

どうすれば

...

やはりー

ここらへんで

はっきりさせて

おいた方がいいよ

そうだな

作業の分担も

決めなきゃだから

そうね

挙手で

確認するか

島を出る者と

...残る者を

ちょっと

待ってくれ

本当に

やるのか?

あの看板の文言を

覚えてるよね?

領海を侵犯した

場合...

〝生命の保証は

しない!

つまりー

殺されるって

事じゃないか?

ハ...ハハハ

まさか...

いくらなんでも

...なぁ?

いや

ありえるよ

この島の存在が

明るみに出れば

国はそうとう

マズいだろう

何としても

出る事を阻止

するだろうね

国民に絶対

知られてはならない

としたらー

...政府が

どうとか...

関係ねえ

これは強制

じゃないんだ

オレは何としても

島を出るぜ

誰も誰の

責任を負わねぇ

自分の事は

自分の意志で

決めてもらう

殺されても

ああ

そうなると

オレは思って

ないかな

じゃあ

挙手を

行く者

はー

思いのほか

手を挙げた人は

少なかったぁ

あんたは来ると

思ってたけどな

筏作りも

参加してたし

いろいろ知って

おこうと思った

だけさ

後学の為

にな

それにオレは

帰るワケには

いかねぇ

オレの自殺の

理由は...

経済的な

理由だ

......

まあ...見てりゃ

何となくわかるん

だぜ...

お仲間は

比較的普通の

...元気がある奴は

そうだったりするん

じゃねぇか?

ここには

重荷がない

からな

そうか...

そういう理由も

あるんだ

そこまで

帰りたがる

とはね...

別に..

何もねぇよ

自分の死に場所を

自分で決めたい

だけさ

何があるんだ?

向こうに

どうなっちゃうん

だろうねぇ

水もどんどん

冷たくなって

くるし...

うん...

もう:リョウや人に

頼ってはいられない

また山に

入るよ

えぇっ

!!?

帰ってきた

ばかりじゃないか

!!

そんな急に...

すぐってワケじゃ

ないよ...でも

食料が必要なんだ

...本格的な

寒さがくる前に

もうリョウ君を

頼る事は

出来なくなる

自分達で

やっていかなく

ちゃあ...

セイ..

トモの引き止めも

あり

僕はリョウの出航

まで山に入るのを

待つ事にした

リョウは

無事に...

本当に無事に島を

出ていけるんだろうか?

やっぱりいつ発つか

聞いておこう

一週間もあれば

山に入りたいし...

あっ...

セイ!

リョウ?

まだ筏の所に

いると思うけど...

最近、遅くまで

やってるから

一人でこんな

時間まで?

リ...

...

ってろ...

待ってろよ

すぐ戻る

から...な?

待って...

待ってろ

...エリ

...!

誰だ!?

...エ...リ

...?

...セイ...

あっああのっ

ちょっし島を

リョウ君達が

...ホラ

いっいつ頃になる

のか...とかっ、あのっ

ぼ...僕も

そろそろ山に

入るから...

あの...

その...

......!

聞かれ

ちゃったか...

あ~いや...

それ...は..

あー

わかった

わかった

......

いいよ...

もう

ごめ...ん

...

セイ

オマエさぁ

そうか

彼女とか

いたか?

オレは...

いたんだ...

向こうに

まあ...

何て事

ない..

フツーの

カップルだよ

フツーの

...さ

......

でも

いつも

一緒にいた

なぁ

寂しい者同士

だったんだな

夜の街で会って

いつの間にか

一緒にいたよ

オレは中坊ん時

オフクロが再婚して

...

これもよくある話

なんだけど

再婚相手とソリが

合わなくて

高校もろくに行かず

街をフラフラ

してたんだ

あいつ...エリも

同じような環境でさ

まあ

似た者同士だった

んだよオレら

エリは

すごく一人を嫌がって

どこでもついて来た

でも

そうしたいのは

もしかしてオレ

だったかもな

二人でバイトして

安アパートに

転がりこんで...

おかしな

言い方だけど

やっとオレ達..

安心したんだ

いつも金がなくて

大変でさ

とりたてて面白ぇ事が

あるワケじゃない

ありふれた...けど

一人でフラついてた時の

...空虚感は

もうなかった

三年も暮した

かなぁ...

それで...

それ...で

...

あん時は確か

...くそっ!

何回も思い出す

のにいつも忘れ

るんだ

久々に金に

余裕があったんで

ファミレスにでも

行こうって!

あいつはいつも

出るのが遅くてさ

メットが合わねー

とか

髪がどーとか

そう...

いつもの事さ

本当..

いつも通りの

路地から

国道出て...

大通りを

右折...

一瞬だった

何が悪かった

のか

運か?

エリをバイクに

乗せた事

居眠りの運転手

合わないヘルメット

人が出会った事

それから?

それから

何だ?

オレ達は

また

第三十六話

一人に

なったんだ

第二十七話

ョウI

エ...

エリ

......!

その後の

病院...

葬式

不思議な事に

殆ど覚えて

ねぇんだ

気がつくと

部屋にいた

何かが壊れてたん

だろうな

悲しいとか

あまり具体的な

感情がわいて来ない

ただ思い出すんだ

くり返しー

...

いいね...二人って

ん?ああ

一人は...やだな」

リョウ:私を...

私を一人

しないでね...」

「オマエこそ浮気

すんじゃねーぞ」

しないよー

たわいのない

会話の中で

よくそんな事を

エリは言っていた

...

そして

夢を

見るようになったんだ

まっ暗な所を

エリが一人で歩いてる

うした

どこにいるんだ!?エリカ

オレは部屋を

出ないように

なっちまった

夢は毎日のように

続き

心配したバイトの先輩が

オレのバイクをもって来て

くれた

保険でなおったと言う

皮肉な事に

バイクは新品同様に

なおってきやがった

オレは見るのも

嫌だったが...

その夜

また

夢を見た

エリ...

エリここだ!

エリ!!

エ...

...!

あいつはまだ

一人でいるんだ

どこに?

決まってる

どうでもいい

つの事だけ

考えていた

路地から国道を出て

大通り...いつもの道だ

おかしいか正気かなんて

エリをおいてきて

しまった

あそこへ

行かなければ

きっと

待ってる

あの場所

あの

交差点へ

エ...

笑ってくれ

目をあけ

たらー

オレはエリに

会えると...

何故か信じて

たんだ

もちろん

目をあけたら

病院の

天井だったよ

オレは

失敗した

体がピクリとも

動かねぇんだ...

相当キワどい手術

だったらしい

その後二回も

大きな手術を

して...

入院中親は

一回しか来な

かったけど

医者が..スゲェ

本気で治してくれ

ようとしててな

スタッフの人も

真剣にリハビリを

やってくれて...

毎日励まして

もらい

オレの心と体は

だんだん戻って

いった...そして

忘れよう...と

エリを...あきらめ

ようと思った

......

体が動くように

なって

バイトに復帰して

ようやく

本当にようやく

落ち着いた

ある日

棚から「あめの袋が

出てきたんだ

すぐ思い出した

そう言やぁ

よくコレを抱えて

たっけ...

オレは退院して

度行ったきり

避けていたあの交差点に

それを持っていったんだ

花が...あった

一か月も前に

オレが供えた

枯れた花だけが

そこにあった

オレしか

ここに来る奴は

いなかったんだ

何故...?

葬式の時に来てた

親類は?

友人は?

わからない...

あいつは過去を全然

話したがらなかった!!

...ただ

オレだけ

オレだけだったんだ

オレだけがあいつの...

一人に

一人に

しないで

エリ...

ごめんな

ずっと二人で

いたのにな

こんなに

待たせて...

大丈夫...

大丈夫だから

しかし:今度は

死ななかったどころか

たいしたケガも

負わなかった

あそこで

あの場所で

死ぬはずだった

...!

バカな話さ

......

何も言えなかった

言えるはずが

ない

リョウには

リョウ自身に

命を絶つに備する

理由があった

僕には...

僕は

人と蹴う事から逃げ

人と合わせる事からも逃げ

白信も気力も無くし

とうこう自分自身からも

逃げ出した

それが

僕だ

オマエの獲って

きた...鹿

驚いたよ

肉もうまくて

...感動した

それから

...

皆でやった

漁...

道具も作って

水を探したり

塩を作ったり

山で食えるモノも

探したな

ここに来てから

オレはあの頃の

ような寂しさも

あろう事か

生きる事の充実感

さえ感じ始めてる

十代の時の

空虚さも感じ

なくなった

ここにはー

エリを感じる

モノは一切ねぇ

...

日々に追われ

記憶はどんどん

薄らいでいく

思ったんだ...

ここにいたら

あいつが消えち

まうかも...

オレは戻ら

なきゃいけない

んだ...!

あの場所に

リョウ

.....

リョウに

「無数の命の上に

立っている」

だから生きて欲しい

と言えるだろうか

僕には言えない

僕には言えない

言う資格がない

うらやましい...

ハッ

彼女にもきっと

大きな理由が

ある...

なのに

僕は!?

また

「第二十七話。おわり」

わからなく

なった

第二十八話・出航

なんか...

すまんな

え?

...うん

やっぱりオマエ

オレ達と一緒に

出ないか?

え!?

オマエはもう

何でも出来るよ

一人で山に入り

鹿を狩る...

普通じゃあ

出来ないぜ

帰っても充分

やれるはずさ

ありがとう

でも僕は

この島で

やってみるよ

何かが

わかりかけて

るんだ

この島で

何か..

何かが?

この島で

生きる事に

向きあってると

!?

確かに自分が

変わっていったり

何かがわかったり

...うん

そうだな

オレもここで

やっていけば...

あるい...

...

リョウ...

いや何でも

ねぇ!

!!

リョウ!!

もし...

帰れたら...!

その時は...

死ぬ...つもり

なの...?

僕には

こんな事...

言う資格ない...

けど...!

どうしても

どんな...

かたちでも

僕はー

い生きて

...リョウ...

生きていて

欲しい!

.....

生きて...

ありがとう

初めてだよ

...率直に

そう

言われたのは

セイ

オマエに会えて

よかった

それは

僕も同じだ

行こう

もう遅い

もし

リョウのような

先輩や、

トモのような

話し相手がいたら

僕はー

またもしもを

考えてる

いつになれば

止めるんだ

最後まで

リョウは

「生きる」と

答えて

くれなかった

本当に

行くの?

うん...

あの人...

リョウ?

な...

何で?

えっ!?

あの人は

知ってるの?

あなたの

...その...

言えるはず

ないよ

それにー

ここに

いたって...

そうね

ここにいても

私達はー

うん...

...

それから数日間

リョウ達は何度も

航行テストを

くり返した

俺は

マストや物人れ

まであり

かなり本格的な

ものだ

これなら本当に

本上まで行ける

かもしれない

そして

快晴の日の朝

出航する事になった

無事に着いたら

救助を要請

してみるよ

ああ

よろしく

頼むよ

ホラ

もう泣かないの

...ね

オーイ

スギ!

ダメなら何とか

協力者を

探してみる

これを

持っていく

といい

何だ?

ソレ

磁石でこすって磁気を

帯びさせてある針を

スチロール片に貼りつけて

水に浮くようにしてある

マジか~

~~~!!!

はい?

磁石!

水に浮かせると

北を指すように

なってる

ったく...方位も

わからずに航行

しようとしてた

のか...

いいかい?

東と南へは進んじゃ

ダメだ...太平洋沖に

進めば助からない

北だ!!

ここが沖縄もしくは

伊豆諸島の海域

だとして北へ進めば...

...スギ

何だ?

オマエ...無愛想

だけど本当に

いい奴だな

なっ何を...

正直オレは

出航に反対

なんだ...!

会えて

よかったぜ...

し仕方

なくだな

わかってる...

後の事

よろしく頼むよ

ああ

君も..

気をつけてな

トモ!

セイ...

.....

僕も..

リョウが出て

行くのは..

反対だ

だ..

だけど

リョウが

いなかったら

僕は...

僕らは...

......

生きてなかった

と...思う!

た...だから

ありがとう:

トモ...

皆..

これは言わないで

おこうと思ったが

:言わせてくれ

正直もっと早く

オマエらと会って

いたら...と

そしてー

会えてよかったと

...そう思う

だけど

オレは帰るよ

......

オレの

場所へ

じゃあな!

リョウ

リョウ

リ...

リョウ!!

セイ...!!

...!

わかりかけてる

事が...

答えが!!

もし

見つかったら

...!

皆に

話してやって

くれ

頼んだぜ

...リョウ

...!

俺はゆっくりと

千酒ぎで進み

やがて帆を

張ると

あっという間に

沖へ去っていった

俺が見えなく

なっても

皆しばらく

動き出せないでいた

それほどー

リョウの存在は

大きかったのだ

でも止まってる

時間はないんだ

日一日と水は冷たく

なってる

今日みたいに

暖かい日に網を

入れないと..

早く行こーぜ!!

今日は大漁だろ!!

しかし

誰も何かを

始める事は

なかった

皆を引っぱる

声は

もう聞こえ

ないのだ

よせよ...

イキル

ワン!

ウァン

やめろって

...!

ク...

クゥ...ン...

...イキル

何でもない

何でもないよ

ごめん

大丈夫...

ウァン

話おわり

第二十九話

猟犬

よーしよし

すごいぞー

いいぞ

いいぞ

ウゥ...

ガウッ

イキル...

やめっ!!

ウ...

ウァン!

そうだ!

いい子だぞ

よーし

持って来いっ

よーし!

いい子!!

えらい!

イキル

いい子ぃい子!!

ウァン!

子犬は毎日遊び

たがる

遊びたがる時は

訓練意欲も高い

ホラ

引っぱれー

ウ~~

セイはイキルと

鹿の毛皮で作った

オモチャで遊びながら

訓練を進めていた

鹿の臭いを覚え

更に鹿に対する

執着心を高めたい

という試みだった

リョウが去り

狩りの為にすぐ

山に入ったが

イキルを連れて

いるせいか

寂しさはなかった

むしろ

心が落ち着いている

一緒に

食べるの?

うん...

よしっ

カワイイなあ

でも

魚もこれからは

手に入りにくくなるし

...犬の分は正直...

そんな!

がわいそうだよ

だってもう

あの人もいないん

だよ?

ちゃんと演も

出来るか..

犬を飼う余裕

なんてある?

よし

行こう!

自分達の

食いぶちは自分達で

なんとかしような!!

ウァン!

山に入って

ポイントに近づくと

鹿皮の効果か

イキルはしきりに

臭いを嗅ぎ

はじめた

このポイントなら

仕留めた鹿を谷に

おろせるし、夜営の

必要もない

興奮して

いる

これは期待

出来るかも...

それに

なんとかここで

狩りたいけど...

セイのいる

ポイント

学校

谷川

小屋

低草地

シイの林

日繋ポイント

大丈夫...

毎日のように鹿は

見られてる

は小屋

頼むぞ

イキル!

地形もわからなかった

前とは違うんだ

山に入って

しばらくすると

心がどんどん

静かになっていく

行ってしまった

リョウの事...

人に対する

皆の目...

冬が来る事

そういう事柄は

遠くなり

獲物を追う

充実感が

心を満たしていく

リョウ..

僕はきっと

そういう

人間だ

それは僕が

わかった事で

ハァ

皆とは

違う

僕がわかった事を

皆に話して欲しいと

言ってくれたけど

いた!

僕も何度も人に

言ってもらった

本やTVでも見た

でもダメだった

きっと答えは

自分自身で

いいぞ...

こっちが風下だ

見つけるしか

ない

フラインドになる

ブッシュもたくさん

ある

自分の為の

自分の答え

行こう

わりと大きな

群れだ...

頭数があるという事は

それだけ監視も多く

気づかれるリスクも高い

こちらから動いて

近づくのは相当

きびしいぞ

なんとか

待ち伏せたいな

群れがどちらに

動くかだ...

山か...谷が

考えろ

谷川で見るのは

いつも朝早い

時間だ

群れが谷から

上がってきたの

ならー

...

上に回り込むぞ

...静かに!

山だ

西に向かったら

こちらが風上になり

待ち伏せられない

いいぞ

どうやら山を

登りそうだ

問題は...

風向き

こればっかりは

運だな...

よしっ

来る!

射れる場は

......

興奮して

ダメだ

毎日のように

姿や痕跡を

追い

ダメ...

行動を把握し

先を読み...

向こうから

見にくく

矢の軌道を

さまたげない...

やっと獲物を

追う事が

出来ている!

急げ...

そうか..

これが

狩猟というものが

よし

ここなら

......!

正面から射ると

心臓を貫き

にくくなる...

横に来るまで

待てば気づかれ

かねない

左両上方から

狙う

肩の筋肉を

貫く事に

なるぞ...

かなり強く

引かないと

新しく作った

大きめの矢を

使う

もう一度相棒に

念をおした

そして

抑えろよ...

いいな!

来るぞ

...

右に行くのは

射れない...

左...

左だ

オスだ...

大きい

よし

まだだ...

...もっと

引きつける

...もっと

もっと...

ガマンだぞ!

...イキル...!!

...ウ...

当たった

逃げるぞ

...

行けっ

!!!

ウァン!!

深く入ったと

思ったのに::

速い...

追えるか

!?

鹿と犬のスピードは

圧倒的に鹿が上だ。

ましてやイキルは

子犬を卒業して

いない若犬である

普通なら

勝負にならない

が...失傷は

急速に雄塵の体力を

奪っていった

イキルは

よし

しだいに

追いついて

いった

ハァ

まだ

追えてる

小さな追跡者に

足元にまとわり

つかれ

雄殿は更に

消耗していく

角を振りかざし

威嚇

しても

距離を保った

まま

吠え立て

られる

なす術がない

とうとう

動けなくなってしまった

ワン

イキル

!...

いいぞ

.....

理想的だ

...!

......

ありがとう

獣猟犬の仕事には

咬み止めと

吠え止めがある

咬み止めとは獲物を

実際に咬んで攻撃し

時に仕留める事もする

吠え止めとは

獲物を吠えたてて追いつめ

その場に止めおいて、

主人のとどめを待つ事をさす

イキルは猟犬に成長

しつつあった

[第三十九話猟犬、おわり」

第三十話

漂若

谷まで引きずっていき

思ったよりスムーズに

解体出来た

こらっ

これはダメ!!

ウァン

作業中イキルのジャマが

なければもっと進んだ

かも知れないが

彼の手柄を考えると

怒る訳にもいかない

しかし内臓を取り出す際に

胃と思われる場所を

傷つけてしまい

内容物が肝臓や付近の

肉にかかってしまった

失敗した

なぁ...

楽しみにして

いたのに...

内容物には強い臭み

があり肝臓の半分を

あきらめる

これからは気を

つけなければ

今回はなるべく

生で食べて

みような!

レバ刺しや...

鹿肉も刺し身や

たたきで食べると

聞いた事がある

セイが生食をしようと

したのはビタミンの

摂取を考えての事

である

イキル

ウァン!

よし

待て!

うん...

食べられる

というより:

相当うまいぞ

この気温じゃあ

生で学校まで運べ

ないから..

狩人の役得って

とこか!

な?

イキル!

ウァン!

今回の狩りで確信した

事は狩りに猟犬は

なくてはならない

相棒だという事だ

もう少し

食べような

なんとか皆に

理解してもらう

必要があった

...そしてー

ビタミンの摂取に

こだわったのはこのところ

野菜を食べてないからで

ある

獲物を追う間セイは

山菜とりや酒にも出られず

生魚や山菜でビタミンを

とる事が出来ていない

切実な問題である

肉を一人じめ

したいわけじゃない

けど..

ちゃんと言わ

なければ...

どうする?

考えはまとまらなかっ

たが...とりあえず

谷川に半身を沈め

半分を山小屋へ持って

行く事にする

半身は小屋で燻製に

して半分は生のまま

小屋から帰る時拾って

いけばいい...しかし

その後の事を

考えると

気が重くなるの

だった

オイ

動かすなよ

ワンッ

こんなもんで

大丈夫かな...

やぐらは燃えない

と思うけど..

中は煙でいられ

ないからオレ達は

外!いいな

南米の狩猟民の間では

たき火の上にやくらを

組み下がらだだ

燻すだけどいう

この方法が実際

用いられている

燻せばいいんだ

から充分か!

ウァン

燻製の原点的な

方法だと思われる

一体...皆に

どう説明すれば

いいのか...

考えが...

まとまらない

何かを主張する

というのは

こんなに難しい事

なのだ...

自分はー

今まで何かを

主張した事がなかった

何かを主張すれば

それについて義務や

責任を負う

そういうモノを

背負う事を避けていた

自分の責任のもと

何かを主張し

手に入れていく人達を

横目に見ながら

何も欲しくなかった

ワケじゃない

責任を果たす

自信や気力が

持てなかった

だが

この島で生きて

いく為には

それでは

ダメなのだ

セイが

戻ったぞー

セイ!

トモ

オ~~

肉だ~!

うん

運よく近くの

ポイントで狩りが

出来た

今回は

早かったねぇ

一度に運ぶのは

重すぎて..

半身は山で燻製に

してるんだ

わあ...

楽しみだね

でもこれ

半分じゃない?

ちっ...

じゃ早速

~~~

ちょっと

待って!

肉を得る為には...

一日中...時には何日も

山の中で鹿を追わ

なきゃならない

ちょ...きっ

聞いて欲しい事が

あるんだ

...!

その間ろくに食べる

物もないし...狩りの間は

魚も野草も得られ

ない...だから

こっ...

この肉を渡す

かわりに

その分

他の食料が

欲しいんだ

ち...ちょっと

それって...

物々交換?

渡せない

ってんじゃ...

クゥ...ン

待て...

待てよ!

肉はオマ...セイ

にしか獲れない

んだよ

独占

する気か!?

渡さないって

!?

言い方って

何だよ!

肉を渡さな

いって...

平等...?

これを渡してしまう

ったら山にいる間

僕らは何を食べ

ればいいんだ...

ちょっと!

そんな言い方

平等に

分けろよ!

......

これは

その間皆は

何か食べて

ないの?

その間皆は何か食べてないの?

僕のとってくる

最後の肉になる

もし僕の言う

交換条件が

聞き入れられ

ないなら..

オイ!

セ...セイ

...?

もう一つ

と島内で無法を

行う人:女の人を

襲ったり...

食べ物を暴力で

奪ったりする...人

そういう人にも

ぼっ僕は肉を

渡さない...

ぜ絶対...

何様だよ

...オイ

......

賛成だ

全くもって大賛成だ

最近積極的に

働く者とそうでない

者の不平等が

目にあまるよ

治安も悪く

なってる...

漁に出ないで

魚を食べてる者

欲望を抑え

られない者

オレもそういう

人間に食料を

渡したくない

全く同感だ

山に入らないのに

野草をもらって

いる者

オイ...

スギ...さん

そんな事言って

大丈夫か...?

もう一切ガマン

しない...!

本当はもう始めから

どうだっていいんだ

渡さないなら

...オレは

治安も平等も

関係ねぇ...

誰かが言ってたろ?

ここは

無法島

だってな!!!

渡せよ

...いや

もらって

いく...

む無法は

させない...

ちょっ...

ちょっと

待ってよ...!

皆..

甘かった...!

当然考えでおく

べきだった...

僕が

僕がまねいた

対立だ

これは...

落ち着こう

...!ね?

うるせぇ

!!

どけよ

.....

どうする?

いや:何を考えて

るんだ!

相手は人だぞ?

オーイ

オ...

オ...イ

皆..

たっ...

大変だ!

は...

浜に

筏が

...!!

リョウ達

が!!

!!

リョウ...

リョウが

......

まさか

.....

...て

...しっかり...

リョウ...

...ねぇ!

リョウ

!!

どどう

したの!?

リョウ

リョウ!!

大丈夫

かー!?

う...

ダ..メ...

ダメだった..

...チ...

チクショウ

.....!!

リョウ

...

何?

何があった

...!?

リョウが...

バラバラになった

筏に私を乗せて

...ここまで...

あ...

あいつ

ら...

ふっ...船を!!

ぶつけてきてっ!!

いっ俺が...

あっ...あいつら...

他の皆は

...わからない

撃ってきやがった

んだ!!う撃って!!

オオレ達どど...

どうしようも..

撃って!!?

まさか...

オイ!

グ...ク

ソオオ...

オ...オレ...は

オ...オイ

ガハッ

...

だ大丈夫

か...?

オイ?

それから!?

オイ!

しっかりしろ

オイ!!

し...

死んじまった

...

!?

やっぱり...

やっぱりだ!!

あの看板にあった

くっ国は::

オレ達を出す

気はない..

リョウ

出られ

ないんだ...

オレ達は

絶対に

.....

この..

白殺島

から...!!!

おわり

舌漂着

[第三十話

STAFF

でも韓国ニサロンの利用機治基準を

m言スケッフ池田謹治井口亮太

NATURAL9

デザイン

集編

柴田昌房(30A)

島田明

荻島真之

【参考資料】

「好きです!小笠原」にっぽん離島探検隊(双葉社)

「遺書」veb6(サンクチュアリは版)

「ぼくは場所になった」千松信セリハルモア

「日本の島々」[ビエ・ブックス]

「野生植物食用図鑑・南九州・「現政の草木」橋本都三「南方新社」

「図説・日本の植生」沼田賞岩潮敵(講談社学術文庫)

「奄美大島一自然と生き物たち]吉見光治(高文研)

「フィールドガイド日本の野鳥高野仲二(日本野鳥の会)

「島言語でわかる沖縄魚図鑑」悦秀満(沖縄マリン出版)

東京都府大阪市では、2015年10月20日、東京の東京・東京大学大学院・中学生の学生・学生、学校で11年11月11日-12月1日開催時間の開催会議会議員会社会社が開催されていまです。1200011010時間、100年1月2月210日第114月126日、128時30124日、

君達は我国の

領海を侵犯している

ただちに引き返し

なさい!

「僕が...

ウファン

...ぁぁぁぅぁ

友人以内では無法者との対立が激化し、

自殺島からの脱出を

試みたリョウ達の身に、

何が起こった

くり返す

たたちに引き

返しなさい

チクショウ...

「巻2010年月末頃発売予

うーんきんいい午11月末頃発売予定!!

セイの取った

行動が思わぬ

波紋を呼ぶ...。

そんなに

頭張らなくても

...もう...

怖かったら

...ね

充分だよ

手伝ってちゃって

あげるから

殺した

そして動き出す

そりゃ、

30歳

本選者

彼らは、分かり

合えないのか

バイバル極限ドラマ

素迫の第4巻!!

お...

おお...

BG判発行/白泉社

...

サバイバル極限ドラマ

●初出一覧

第二十一話「無法島...」

第二十二話、名前...

第二十三話、僕の中の...

第三十四話帰還と不安......

第二十五話「問いと答え

第二十六話・リョウ...これからは、...●ヤングアニマル(2009年2月)

...●ヤングアニマル(2009年17号)

...●ヤングアニマル(2009年18号)

...●ヤングアニマル(2009年19号)

...●ヤングアニマル(2009年20号)

...。♥ヤングアニマル〔2009年21号)

第二十七話リョウ『......

第二十八話・出航...それでも、それじゃなかったのか。これからは、

第二十九話・猟犬......

第三十話・漂着...

JETSCOMICSA2

...。●ヤングアニマル(2009年23号)

.....●ヤングアニマル、2009年24号)

.....●ヤングアニマル(2010年1号)

...●ヤングアニマル(2010年2号)

自殺島3

2010年7月5日第1局発行

著者森症に

CikoujiMoni2010

発行人・内山・晴人

発行所・株式会社・1泉社一〒101-006:東京都千代田区神田は家都なのですが、

電話番号「編集」「パースミング」やACA

『販売』03-3526-8010

「制作コール3-3526-4020

印刷所株式会社廣済堂

装丁者柴田昌房〈30A〉

Primedn.baonHAKCSENSA

●選本には十分注意しておりますが、落下・乱『(木のべくなるのに一ジの抜け落ちや廊下の問題は、この場合はお取り替え致していたのですが、

2018.はいい話しておりますが、します。購入された内容を作成していました。で「前作戦」あてにお送り下さい。そういうのはいいのですが、送付する人もいただきました。

ちょっと晴れくさん、お待たせしただし、新日本語で購入されたものにありがとうございました。ついてはお肌の考え出来ません。これから一生懸命に

たとえば、私は自分に考えてくれたものに、一本書の一部または全部を無視で終わり、大しいお父さん、複製、素敵、上記、放送などをするここは、著作権法にての個体を除く

いて禁じられるんだけいて楽しられています。

ISBN978-4--592-14623-0

白泉社ホームページInttp://wwwhakuserthaco.jp