白祝校自

preserletthrMackellは、

ETSCOM

森恒二

2011年11月10日に97日45:59214624で

11月14日(月)日曜日・MANの1929979005146

ISBN978-4-592-4624-7

C9979Y514E

定価本体514円+税

雑誌44327-20

白泉社

自殺島からの脱出を試みた

リョウ達の身に、何が起こったのか!?

一方、島内では無法者との対立が激化し

セイの取った行動が思わぬ波紋を呼ぶ。

そして、密かに動き出す謎の影の正体は...

前を見なければ、・死ぬんだ」。

サバイバル極限ドラマ第4巻!!

2010年11月刊行

島の先住人が住む小屋に

いた子犬。狩猟のパート

ナーとして、セイに引き

取られた。

三井県

イキル

登場人物紹介

自殺未遂により自殺

島へと送り込まれた

本編の主人公。弓矢

を使い、狩猟を行い

はじめた。

セイと行動を共に

することが多い人

物。沖縄に住んで

いた経験がある。

ヨワ

セイ達のいるグルー

ゼ3達のいるクループのリーダー的役割を担う人物。未遂者とは思えない前向き

とは思えない前向き

な性格の持ち主。

飛び降

自殺島にある学...

学校

自校島にある学の屋上から飛びりるところを

りるところを、セイバー

うるところと、それに止められた女

性。詳細は不明。

冷静沈着な判断力を持つ人物。

グループ内では、どこか一線を

引くような態度を示している。

カイ

自殺島の存在を以前より知っていた人物、豊富

いた人物。豊富

な知識を持ち合

わせている。

先住人の小屋

上陸した港

お建物の大きさは視

く、実際より大きく描かれています

自殺島

第四十話

第三十九話

大切なモノ

第三十八話

孤立

対立

第三十七話

第三十六話、

帰還

第三十五話

第三十四話

同行

謝罪

悪夢

第三十三話

第三十二話

第三十二話

漂流

邪な者

この作品はフィクションです。実在の人物は自体、事件などにはいっさい関係ありません。

145.185165

165

...

254505

漂流

第三十一話

トモ!

どう?

二人の様子は

うん...

リョウはかなり

衰弱してるよ...

水しかとってない

...このままじゃあ

もしかすると

...

まっ

まさか

やだって

.....!

待って!

医療の知識がある

のはあなただけ

なのよ!?

あなたが見れば

いいでしょ?

矢譜なんて

関係ない!!

何かわかったって

島には薬も何も

ないんだよ!?

また...

あの人みたいに

死なれたら...

死...って

そんなに

悪いの!?

トモ!

だからっ!!

わからないって

...

もう

いいっ!

うん

リョウ入るよ

......!

ダメだよ!!

君も寝てなく

ちゃあ...!

いいいの

私...

大丈夫

......

大丈夫だから

...お願い

ここに

いさせて

でっ

でも...

.......

もし

話せるなら

...

聞かせて

くれる?

聞かせて

欲しいんだ

撃ってきたって

...海で

何があったのか

うん

あの後、私達は

すぐ外海に出る

事が出来て!

波もおだやかで

本当に順調に

北に向かってた

風が止むと...

やっぱり進まねー

なぁー

荒れるよりは

いいよ

酔っちまう

そうでない

人もいる

みたいだけど

だな

ヤマザキー

大丈夫か?

オ...オウ

外海のうねりは

キツいからなぁ

ホラ水...

もう少し

がんばろうな!

あ...ああ

スマン...

......

リョウ

オマエは

マジで凄い

奴だよ

はぁ?

ああ...

本当に

オマエが

いなかったらオレ達:

絶対終ってたよ

それが

生きのびて...

島を出て

帰ろうなんて..

未遂者のオレ達が..さ

オマエの

おかげだよ

マジだって

~~~

オレ...

オイオイ

なんだよ!

ホメ殺しか!?

帰ったらさ

ちゃんと..

生きるよ

親や皆に

あやまって...

島での事

そこで感じた事

...オマエらの事

話したいんだ

.....

そんな...

二日目の夜

オイ

皆...

起きろ

...!

どうした

...あ?

灯だ!

何っ!!?

ほっ...

本当だ!

遠く

...ないぞ

火だ!

漁船か!?

こっちも

灯を!!

たっ

たいまつ!

ライター

どこ!?

オイ

こっちも

オーイ

オーイ!

来るぞ!

やっ

やった!

オーイ!!

......

...

巡視...艇

何で何も

言って来ない

んだ...?

君達は我が国の

領海を侵犯している

ただちに引き返し

なさい!

くり返す

ただちに引き

返しなさい

なっ!!?

まっ

待てっ

オレ達は

日本人だ

日本...!

君達は我が国の

領海を侵犯

している

ただちに

〝島〟に引き返し

なさい

...!!

従わない場合は

発砲する

しっ...

“島”だって

...?

機銃が...

動いてる!

どういう

...

.....

オっ

オイ...

待っ

ギャッ

キャア

なっ

こ...んな...

グリアッ

おっ...

お...

待っ...

待てっ!!

待てよっ!!

オ...

オイ!!

待...オ...

オイ...

...んな...

...そ...んな

...ショウ

.....チ...

うう...

私は..

溺れかけてたのを

リョウに引き上げ

られて...

暗くて...

他の人は見つ

からなかった

そのまま丸太に

頼って流され

てたら

...

明け方

島が見えた

......

......!

ごめん

皆...

起きて

たの...?

あうん!

ごめんね

ううるさ

かったよね

じゃあ

外してくれ

ねぇか...

後で何か

持ってくるよ

あ!

スギさん

すすまん...!

肉を奪われた

...

あ...

あいつら

.....

意識は

あるけど...

まだ

とにかくこっちも

結束して対抗

しないと!!

リョウは?

争うって事?

そんな...

ちっちょっと

待って

協力しなきゃ

生きて行けない

っていうのに..

確かにその

通りだが...

悠長な事を

言ってられる

状態じゃない

対抗しなければ

死ぬのは僕ら

だぞ...奴ら

ここを本当に

無法島にする

気なんだ!!!

!!

そ...

んなっ!

とにかく人を

集めよう

カイは

どこにいる?

.....

気がつくと

...

いつも病院の

天井だ...

どこにも

行けやしない...

クッ

クックッ..

...クハハッ

......?

ハハハ!

ハハ...ハ

[第三十一話おわり

チクショウ...

邪な者

第三十二話

敷田してリョウは

回復し

僕らを安心させた

しかし

海での事はあまり

話そうとせず

疲れているのか

疲れているのか

何か...無いに

時おり険しい表情を

見せる

無理もない

オーイ!

こっちー

セイ...

待ってよ〜

ウァン!

ごめん

さすがに山を

歩きなれてる

なぁ...

追いつけない

あそこに

沈めてる

もう

そこなんだ

あった!

大丈夫

みたいだ

中も平気

みたい

ワァ

なる程...

パッキンがあるから

水も入らない...

天然の冷蔵庫だな

うん...山小屋で

燻製にした肉を

置いとけば虫やネズミに

やられると思って

この方法は

使えるね...

もっと収納BOX

集めよう

小屋にあった

道具入れを

使ったんだ

...セイ...

本当に

この肉を持って

いっていいのか?

申し訳ないが

また奪われない

とは限らない

抵抗は

したが...

自分は争いに

耐性がない

みたいだ..

すまん

じゃあ自分達で

食べる分だけ

持っていく?

それも...

更に向こうを刺激

する力も...

いいよ

これは持って

いく

僕らは

必ず協力し合わ

なければ生きて

いけないんだ

どうしたって

わかってもらう

しか...

うん...

そうだね

そうだ

もどろう

わかってくれる

いや

もらわなければ...

だけど

本当に?

彼らは...

僕らは

未遂者なんだ

未来を...

前を

やっと着い

たあ~~!!

重い...

見てくれる

だろうか

重いって事が

うれしいけど

ねー

それは

言えてる...

本当に

やだっ...

やめてよ!!

布団?

いいの見つけ

たなー

ちょっ

やめて!

運んでやるよ

...なっ?

.......

君らは

.....

あっ

スギ..

...

よう

なに怖えぇ顔

してんだよ

まだ何も

してねぇし..

おっ!

オイ!それ

残りの肉じゃ

ねーか!!

その...

燻製にした

っていう..

オオ~

やらない

無法をするなら

渡さない...

絶対に

...

何だよ...

その矢で

射るってか

そういやあ

一回それで

脅してくれた

よなあ!

セイ!

どうかしてるぜ

オレら死のうと

してんだぞ?

やって

みろよ..

何を今更

嘘くせぇモラル

持ち出してんだ

よっ!!

テメェも

好きにやりてぇ

んだろォ!?

やれよ!

今..

オ...

オイ!

どうせ

皆..

リョ...

オイ...

行こうせ...

あっ

ああ...

肉はまた

取りに来る

からなー

残しとけよ

なにっ!

いいよ...

放っておこう

リョウ

助かったよ

~~~!

海?

ありがとう

ああ

いいよ

すごいね!

突いてきたんだ

こっちも

セイの燻製肉が

あるんだ...

一緒にー

オレはオレの

魚を食う...

だから

いい

え..

ちょっ

ちょっと待ってくれ!!

今みたいな奴らが

問題になってるんだ

オレ達

もー

...

やめてくれ!

やめてくれよ

...もう

人に頼る

のは...よ

もう充分

がんばっただろ?

...オレ...

もう...

かんべんして

くれ..

リョ...

リョウ

誰もリョウを

引き止め

られなかった

くくく

誰も...

ずっと皆を

引っぱってきた

リョウの

あの姿を見て

しまった

言えるはずが

ない

僕らは

頼るのでなく

助け合わなければ

道はない

ないんだ

え...

また山へ

入るの!?

うん

荒れはじめている

彼らを止めるには

やはり食料が

ないと...

なければ

きっと

十分な食料が

あれば考えも

変わっていくかも

無法に

なる

そんなっ

...!

...いや...

きっとそうなる

ね...

なるべく

早く戻るよ

だから...

後の事

...その...

おっ女の子

達の事...

ああ!

女子...!

そうだね

気をつけるよ

うん!

頼むよ...

バハハハ!

やさしいなぁ

セイは...で

誰を特に

気をつければ

いい?

えっ!!?

いや...そ

そんな...

何!?

いるんだ~!?

......

山に人る

スギさんとトモに

いくつかの合図

などを決めて

イキルは

猟に出るのが

わかるのか

ハッ

いきいきと

している

僕もそうだ

がんばろうな!

僕らにしろって

山に入る事は

神聖で特別な

事なんだ

出るのが

遅れたけど

日が落ちる

前に着き

たいなあ...

ウゥ...

イキル?

どうした?

いくらなんでも

ここいらには

ウ~~

追って...

きている

持っているのは

猟具じゃない

そうか!

奪いに来たんだ

怒りと恐怖が

交互に胸を

しめつける...

ウ~~

わかるよ

イキル...

小屋は

後にしよう

邪な者を

へれでは

けない

予定変更だ

いけないんだ

「第三十二話おわり

第三十三話

見ろよ

イキル

武器を手に

している彼らを

見ると...

恐怖が

胸にせまって

くる

まる見えだ

だけど...

それと同じ

くらいの

怒りが

グウゥ...

大丈夫

驚く程の

ここは僕らの

山だ

怒りが

小屋を知られ

たくない

こみ上げ

きた

海側の斜面に

誘導しよう

くそ

オ...

オウ...

あちぃな

...

よくわかんねぇ

.....

見失ってねぇか?

ホントかよ

イキル!

来い...

な...

大丈夫だ

ああ...

気をつけて

行こうぜ

...

戻ったぞ

おお!

どうだった?

なんだよ

でまかせか?

奴の...

力もなー

この山ん中で

野営するみたいだ

聞いてた小屋は

見あたらないぜ

いや...

直接狩場に

来たのかも...

なる程

.....

どうする?

寝込みを

やっちまうか

セイの奴

明日...

シカ獲れる

かな

ハァ?

何言ってんだよ

いや...

肉が...よ

あ...

奴が肉を渡し

これからもオレ達の

言う事を

聞くなら...よし

従わない

ようならー

最後の肉に

なるな...

おそらく

奴も...

オレ達も

ハ...ハハハ

...悪いなぁ

...オレ達

ハハハ

だな

全くだ

信じられ

ねえな~...

オレ...おとな

しくてマジメで

通ってたんだぜ

ハハ...皆

そうだろ

ここの奴は

今まで:何一つ

好きにやれなかった

んだ...やるぜ!

何でこんな

事になっち

まったんだろ

...

よせよ

食料も...女も

...死ぬまでは

やりたいように

やってやる!!

ずい分勝手な

言いぐさだ

!!

どうせ死ぬから

好きにする

どこだ

!?

オ...

オイ

肉を奪って

僕も殺す

それなら

僕もー

...

出て来いよ

!!

まる見えだよ

いつでも

射れる

や...ばい!!

火...

...火だ

火ィ消せ

!!!

あっ...

みっ

見えない

灯を見つづけて

いきなり消せば

当然だ

どっち

だ..

目を閉じ

静かに30秒程

数える

何もっ

......

くそォォ

ヤバイ

鉄パイプ!

鉄パイプ

さがせ!!

目を開けると

少しあたりが

見えてくる

セイは森の

暗闇には

なれていた

半月だけど

月も出てる

ゆっくり動けば

大丈夫だ

!???...?

どうする?

僕は彼らを

許せない

...

どうする?

彼らを...

土に還し

しまえば

向こうも

殺す気だった

んだ

違う!!

山をおりて

もらうんだ

一度と...水な気持ちで

山に入らぬよう

僕に...

そんな

資格...

ない

来い!!

出て来いよ

やってやる

!!

大声を

出すな

くそォ...

見えねぇ

来い...

来...い

...よ...

もう

来てる

ハッ

えっ

ギャッ!!

うっ腕がぁ

ああ!!!

ぐう...

やめろっ!!

見えてないのに

振りまわすな!!

!!

い...いる

そこに..

ち...血が

...ちく

しょう!

わたしだ...

ヒッ

近くに

いるよ...

鹿を射るより

簡単だ

くそォ

うるさい

だまれ!!

ウ...

どうする?

どうする

あ...

ああっ...

ワアアア!!!

まずい!

待てっ!!

この闇の中

走ったら...!!

ヒィィ!

待て

!!

ああ

くっ

くそっ

来る

なああ!!

!!?

落ちたのか

...!?

オーイ!!

オー

ーイ!!!

殺して

しまったの

か...?

僕が...?

僕が...。

うう...

オオイ

大丈夫か

...

くっ

くそォォ

あっ!!

うわああ

ああ!!

...くそっ

あっあいつ...

よ吉村は!

吉村は

どうした!!?

...

死んだよ

なっ!!?こっ...

このっ...

オオオォ!!

どうするの

くそォォ

オオ~~

くそォ

く~~~...

こ...

殺せよ..

それで

射殺すんだろ

や...やれよ

....!

......

どうせオレ達は

助からない...

遅いか:早いか...

こうやって

殺し合うか...

止血...

しないと

なっ...!?

ここは

そういう

場所じゃない

オ...

オ...マエ

大事な...

本当に

大事な

場所なんだ

おわり

「第三十三話

第三十四話一同行

イキル、急ごう

昼までにポイントへ

着こうな

ウァン

いつつ...

...

ハッ

まいったなぁ

...

う...

うう

知らねぇ...

起きた時には

いなかった...

帰ったんじゃねぇか

......

もう一人は?

君は何故

帰らないの?

オマエ...

ここはそういう

場所じゃないって

言ったな...

ど...

どういう

意味だ?

うまく説明

出来ないよ..

とにかく

大事な場所

なんだ

大事な

って...

ここから真っすぐ

下れはまだ谷川に

出られる

これ以上は

無理だよ

僕とイキルはこれから

もっと深くに入る

また野営になるよ

じゃあ

鹿を仕留めるまで

帰れないんだ

イキル!

速くなったな

えらいぞ

ウァン!

これなら

昼間のうちに

鹿に会えるかも

こ...ここに

大事な場所

...も...

どういう

つもりだ

...?

まだ

ついてくる

そうでない...

場所も!

...あ...ある

もんか!

ここは

ここだ!!

終った奴だけが

ここにいるんだ...

奴も...オレも

変わらない!!!

変わって

...たま...

ウォ...

!!

あっ...ぶないなぁ

だから戻れって

言ったのに...

オ...オレの

勝手だ

困ったな...

ここまで来たら

一人じゃおりられ

ない...

連れて行くしか

その傷...

洗わないと

まずいよ

カノウする

いっいいよ!

血は止まってる

から...!!

だめだよ!

傷で死んだ人も

いるんだ...

洗わないと!!

ウッ

お...お前...

水...を...

渇いてるの?

じゃあ残りを

...

いやっ

オ...オマエ

は...?

ヘゴの芽を

かじるからいいよ

それより

群れを探しながら

目の高いうちに

あの峰まで上がる

んだ...

あんなとこまで

:何も食わずに

!?

相当

キツいよ

と...

とても

...

とても..

協力し合わなければ

やっていけない

そう...

山で争って

なんかいたら..

二人共死ぬよ

どうする?

嫌なら僕らは

わかった

...!

...

わかったよ...

......

何がわかった

のやら...

じゃあ

急ごう!

ワン

体...どこを

どう目指して

るんだ...

な...何か

いるのか?

やっぱり

...!!

静かに

海側の丘に

いる...

あそこから

シイの森へ

向かうんだな

シ...

シカカ?

いたのか

!?

急ごう

林に入られたら

追いにくくなる

近いのか!?

オオイ!

も...

もう...

ダメだ...

とても..

これ..

食べて

ここれ..

バッタじゃねぇか

!?

夜にシイの実と

焼きしめておいた

これからキツいから

何か体に入れないと

く...食える

...というか

うまい...ぞ

...塩味が

......

このまま行けば

こっちが風上だ

...ますい

峰まで先回り

出来るか..

シイの森

やっぱり峰まで

上がって待ち伏せ

ないと...

海側の丘

相当急がないと

...僕でも

行けるか..

セイ

ましてや

.....

鹿の群

別行動を

とろう

こっちは風上だから

峰まで回り込ま

ないと...

おっ

置いて

行く気

か...!?

違う

相当急ぐから

君はついて来れ

ないよ

やっぱり

置いて行くん

じゃねぇか!!

君はこのまま

真っすぐ鹿を追って

丘を目指す...

ゆっくりでいい

風上だからいずれ

鹿に気づかれる

だろうけど

遠くからゆっくり来る

人間を鹿は怖がらない

自分達の方が速いのを

知っているんだ

距離をとりながら

峰の方向:シイの森へ

向かうだろうから...

僕はそこで

待ち伏せる

......?

信用して

いいんだな?

協力しなければ

生きられない

...いいさ

わかったよ..

出来なければ

明日も行軍だ

どうせ

死ぬんだ...

もうあんな

ところに...

やっぱり..

置いて行かれたん

だろうな...

まあ

しかたねぇか

こっちは

それだけの事を

したんだ

こんなお荷物...

ましてやオレは

あいつの命を

協力なんて

ていのいい...

当然だ

ここでオレが

終っちまうのは

じゃあ何故

前に進む!?

何を期待

しているんだ

ハッ

鹿だ...

海側の丘へ

出たのか...?

ああ...

そうだ...な

ハハハ...

やる事は

やった...

もういいや

...どうでも...

もう

歩けねぇ

...し...

ウッ

あ...

あ...

ワン!

ああ

...!

あ.....

[第三十四話]おわり]

第三十五話

謝罪

ハッ

すっ...

...すっ

すっげぇ

えええ!!

すげェ...こっ

だっ...オマっ...

...コレ...

マジかよォ

オオオ!!

あ...

ありがとう

で..

どうする?

これ?

うん

それが

すぐ解体したいけど

マズイ事に水場が

近くにないんだ...

水...か?

あの山向こうの谷に

沢があるけど

...あとは

学校下の川まで

行かないとない

...

沢で

いいのか?

オレここに

出る時森ん中で

沢一本またいで

来たぜ?

そう遠くない

と思うけど

...

すごいよ!

ここに水場が

あれば...

小屋でも

困らないっ!!

お...おお

本当!?

本当に

助かるよ!

お...

おう

ホラ

...そこ

あ...

本当だ

......!

大丈夫か?

こんな細い沢で

最高だよ

もう少し上へ

あがれば小屋の

近くまで行ける

かも...

シイの森

海側の丘

血が抜けたら

早速、運ぼう

もしかすると

水場があるから

小屋を建てた

のかな

おう

こ...ここを

持つのか?

うん押さえ

てて...頭を

おとすから

内臓を引き出す

からそっち足を

押さえて

おう

.......

よし..

......

森を抜けて

丘へ出た時

こいつらが皆

こっちを見て

たんだ...

なんか...

不思議な

感じだったな

...美しいよね

彼らは..

あっああ...

そう!それ

なっ内臓を

どうするんだ

!?

これ?

食べられる部位が

わからないから

心臓と肝臓以外は

埋めるんだ

頭...持って

くれる?

お...

おお!

......

お...

オマエ...

いっいつも?

えっ...あ

いや...

え...と

なんか

ただー

...

ありがたいなー

...って

そう

思って...

さあ

早速食べよう

オ...

オウ...

ウァン!

ンゴク

いい匂い

だよね~

レバーは今日じゃ

ないと食べられ

ないから...

これだけは役得!!

どうぞ

い...

いいのか

食べよう

...

く~~~

ハハハ

わかるわがる

すごい

...

体験だった

.....

...

もし..

あいつらも

ここに...

オレ達は..

オマエから

肉を...奪い

言う事を

きかせ...

さもなくば...

オ...

オマエ...

こっ...

殺そうと

...

でも...

そんな事

......

僕だって

......

セイ...

わ...

悪かった

...!!

本当に...

悪かった!!!

!!

ちっ...

ちょっと

やっやめ

てよ...!

あ...謝ってすむ

事じゃない...

だけど...オレ...

オレ達は

.....!

恨めしかっ

たんだ...

オ...

オレは

生きようと

前を向く...

前を向ける

オマエらが...

どうしよう

もなく...

同じ未遂者

なのに...

オレ達は日々

気力を無くし

あきらめ

...なのに!

オマエらは

前へ...

生きようと

進み始めた

憎かった

んだ...!!!

だけど!

オレは...

今日...

同じだよ

...僕も

君と同じ...

今日みたいに

気づいて

何かに

気づいて

前を...向けた

やっと...

前を向いたんだ

...

自ら死のうと

していたのに..

今日は鹿の命を

奪い

生きてる

この前は

君らと争って

.....

ば...

僕は..

僕は

...!

よっ...吉村君

...を...

くくく

し...仕方ねぇ

...よ

あれは...

オレ達が

オマエをやる

って...

それでも

僕は

前を向く

...

この島に..

森に...海に...

寄り添って

生きる

決めたんだ

...

.....

そう

決めたんだ

[第三十五話おわり

悪夢

第三十六話

ハッ

ハッ

まっ

.....

ハッ

待て!!

くっ

来るなぁ

あぁ!!!

待って...

待つんだ...

ハァ

来るな

...

ハッ

闇で走ったら

...危...

待っ...

ア...

ハッ

アァッ

ハッ

ハッ

オオ

イ!!

ハッ

ハッ

ハッ

ハァ

何故...

何故だ・

殺してまで

生きたいのか

違う!

オマエが

殺したんだ

いや、違わない

オレを殺したろ

違う

...!

まだ生きてるの

やめろォ

.....!

生きたかった...の

死ぬより

苦しいなら..

生き

いる?

他の命を奪ってまで

生きる?

未遂者が?

そんな資格

あるのか?

オマエに..

本当に?

英子先輩!!

...僕は!!

僕は?

僕は...!

せ...んぱい

.....

オイ...

オイ

ハッ

だ..

大丈夫か?

う...ん

大丈夫...

本当か?

だいぶ

うなされて

たぜ

大丈夫だよ

...ごめん

......

吉村の

...事か?

探しに行ってみる

か?...その...

落ちた所に...

いや...

いい

だって

オマエ...

やらなきゃ

いけない事が

いっぱいあるんだ

僕らはー

目の前に

ある事を

やろう

そう決めた

んだ...

そう...か

まず肉を

谷川から

あげなくっちゃあ

前を聞こう

...

オウ...

鹿肉は小屋のすぐ

要まできていた沢に

沈めてある

こうする事で

虫や獣から守り

更に度も親ぎやすく

なるとあの人から

聞いたのだ

あの人には

いろいろ教えて

もらったが

まだ聞きたい事が

たくさんあった

今頃どうして

いるだろう

皮を丁寧にはぎ

肉を骨からはずす

精肉作業だ

手順もわからず

肉を取るのは

困難を極める

休み休み

作業は数時間に

およんだ

フーーーッ

なんとか切り

分けたね...

上等上等!

うまそく

で...どうする

ステーキでも

焼くか?

干し肉を

作ろうと

思うんだ

...うん

干し...肉?

食わねーの...?

うん...

冬が来る前に

本格的に保存食を

作っておかないと...

燻製もいいけど

干し肉ならもっと

もつらしいんだ

今日はとりあえず

アバラ骨のまわりの

肉を焼いて

食べよう

僕は干し肉

やるからそっちで

焼いてくれる?

オ...

オウ!

ウァン

あの人は簡単

だと言ったけど

...大丈夫かな

塩があるなら

簡単だ

要は水分を

抜けばいいんだから

先ず

肉によく

塩をすり込み

貴重な肉を

ダメには出来ないぞ

...

冷所に保管し

一週間〜二か月ほど

熟成させる

〈セイは谷川を使用

干し肉作り

私が猟師の方から教えて

もらった方法は驚〈程シンプルだ

1.肉に塩を

2.タッパーに入れ

冷蔵庫にねかせる

3.数週間たったモノを

スライスし

しかゴで干す

肉に水分があるうちは塩で

紙菌の働きを抑え

干して水分を抜き

細菌が働かないようにする

私は上記の

やり方で塩分や

熟成期間を

変えて何度か

干し肉を作って

みたが

ちゃんと干し肉

が出来た〈笑〉

湿気にさえ

気をつければ

一・二年は平気で

もつと聞く

塩で水分が

出たらそのつど

水を捨てる...と

オーイ

こっちは

焼けたぜ!

食おう食ねう

ウァン!

オオ〜〜!!

リブもうめぇ!!

骨にもけっこう

肉ついてるな

......

セイ...?

あっ!

何...?

......?

まだ考えて

るのか?

あいつの事

僕が...

殺した

違う!!

仕方なかった

んだよ

そう言ったろ

.....

あいつは

パニックを起こして

自分で落ちたんだ!!

オレも見た!

声も聞いた!

キュ〜ンッ

僕がそう

しむけたっ!!

暗闇が恐ろしい事は

痛い程知っている

...僕は...

それを利用した!!

意図的に

追いつめた

んだ...

前を向くって

言ってたじゃ

ねぇか...

仕方ねぇよ!!

オレ...

オレ達は!!

同じ..

未遂者を

...

オマエが対抗

しなければ、マジで

オレ達に殺され

てたかも知れね

えんだ!!

オマエを

ブッ殺そうと

したんだ...!

包丁で切られ

槍で突かれて

なぁ!!!オッ

オレは...もう

もう...どうと

でもなれって

思ってたんだ!!

殺しても

殺されても...

どうでもなっ

どう...でも

ああ

そうだよっ!

...なのに

オマエは...

何がどうで

もな!!!

オレの家はな...

オレが生まれた時

にはもうかなりの

借金があったんだ

前を向こう

なんて...

親戚の保証人て

ヤツさ...物心つく

頃にはオレの家は

ヤバいんだって

わかった

親父はマジメな人だった...

いつも必死で働いて借金を

返そうとしてた

でも焼け石に水さ

利子を返すので

いっぱいいっぽいだった

それでも動いて働いて...

身体をこわして死んだ

でも借金は

ごっそり残ってたよ

中学を卒業しても

オレは親父と違って

働く気になれなかった

働いても...

どうせとられちまう

借金を返して死ぬだけの

人生を送った親父みたいには

絶対なりたくなかった

なんのやる気も;

気力もなかったよ

死ぬのを

家にも寄りつかず

その日暮しで

余った金はパチンコ

無為に時間が

過ぎるのを...

ただ、待ってた

オレは...

何一つまともに

やった事はねぇ

何をしても

全て:ムダだと

思ってたんだ

山に登って

オマエが鹿を倒す

のを見た時

本当にスゲェ・

ショックを受けたんだ

...それで

何か...

出来るんじゃ

ねぇかって

何もかも失って

0になっちまった

この島で

...いや

0になったなら

前を向けるん

じゃねぇかって...

吉村の事は

悪いと思ってる

向こうに行ったら

いくらでも謝るよ

:昨日みてぇに

けど

いっ

今は...

前を...向きてえ

...オマエが

言ったみたいに

ぼっ...

僕は..

僕も...

ケンイチ

あの...

え...?

名前...

ケンって

呼んでくれ...

...で..

オオレ達...

その...な

仲間になれねぇ

か...な

仲...間?

あっいや...

オレ今まで

そそういうの

無かったから...よ

ま...

よっよければ

だけど...

もちろん

だよ!

よ...

よろしく!

オ...

オウ!

よろしく

頼むぜ!

第三十六話おわり

第三十七話

婦還

オ~~

そっちはどうだ

ー?

あらかた

済んだよ

ウァン!

たき木はいくら

でも要るからね

なんにしても

塩がいる...

肉はどうする

そろそろ

戻らないと

オウ!

肉を持って

もどろうぜ!!

僕らは小屋を基地に狩りを続け

僕らは小屋を基地に

狩りを続けて

、日目にもう一頭を

得た

うん!

充分な成果だ

ハァ

ハッ

ハァ

あ!

もう少し

だよ

ちっちょっと

待ってくれっ

フレイクブレイター

無理だってっ!!

重すぎるぜ

人呼んだ方が

早いんじゃ

ねぇか?

ハッ

もう少しだから

キツいけど

行っちゃおうよ

...大丈夫に

してるかな...

皆..

......

気になるか

え?

青木...

先に帰ったあいつ

...

あ...

いや...

大丈夫だから

え...?

奴にはオレが

ちゃんと話す

気にすんなよ

ケン...

よし...

行くか!

うん!

オッ...

誰かいるぞ

誰かな...?

オーイ!!

?何で...

行っちゃった..

知ってる?

あの人達..

ああ

顔は見た事ある

連中だけど...

何だ...これ...

入口を通れなく

しようと?

バリケード

力よ~~

何か...

ヘンじゃない

窓も割れた

とこが多く

なってるし..

そ...

そうか?

ト...

トモ!

セイ~~~!!

セイ!?

セイ!

後ろ!

後ろ!!

え!?

うし...

キサマ...!

性懲りもなく

...肉をっ..!!!

ゆっゆっ

...

あ...

ゆるっ

ゆるさ

わあああ

待って

えー!!

すまな

かった!!

.....

まっ...

まあ

そういう

事なら...

ねぇ

いまいち

信用出来んな

いきなり

変わるか?

そんな...

言いたい事は

わかる

自分でもうまく

説明出来ねぇん

だから...

ただ...狩りに

ついて行って!!

気持ちが

変わったんだ...

本当に...

そう言われ

てもね...

でも本人が

.....

ややっぱり

信用して

もら...

僕らは

間違う...

でもそれを

許せないとしたら

う...む...

僕らは...

その...

僕達だから

やり直せなきゃあ

ならない...

スギさん!

という事か

また

そんな

言い方

す...

すまん

不本意ながら

受け入れる事に

しよう

そ...

でこっちの

様子はどう?

あっ

......

そうなんだ

セイ...

青木と

吉村が...

!!

よっ吉村君が!?

まさか!

戻ってるの!!?

ちょっ...

待ってよ

セイ

場所を

移そう

ここに肉を

広げてるのも

マズイんだ

え...?

う...うん

あ...

セ...

セイ..

お...

おかえり

......?

ただいま

.....

.......

行こう

さっきの話

なんだが...

う...

うん...

セイについて

行った

青木と吉村が

帰って

来たんだ

オオ~~

本当かぁ

セイ

い今

吉村君は

...!?

......

吉村の方は

死んだよ

し...

青木が帰った

日の夜...

吉村も

戻ったんだ

衰弱して

ケガもしていた

んで

いろいろな

意見もあったが

...

オレ達は

看病する事に

したんだ

だが...つい先日

死んだんだ

熱が下がらなくて

...あの時と

同じに..

だが問題は

その後だ

死...んだ

青木の奴

オイ開けろよ

ーー!!

肉があんたろ

誰だ?

野口と

青木か...!?

開けろ

!!

オマエ達は

昨日も今日も作業に

出てないだろう

へへっなんだよ

また〝無法をする者

には何も渡さん”か!?

人殺しがよ!!!

そっちに

無法者は

いねーのかよ!!

セセイは

そんな事

しない!

出来ないよ!!

ね?

セイ..

いいかかり

だよね?

ふざけんな!!

殺されかけた

本人がいるんだよ!!

吉村を

かえせー

セイ?

てきとーな

事を言うな

無法は

どっちだよ

ああ!?

違う!!

それは...

違うぞ!!!

オイ

青木..

青木だろ!

肉を奪い

セイを殺そうと

したのは..

ケン

...か?

オレ達だ

!!

吉村が錯乱して

オレに切りつけた

のを見たろう

それで...

崖から落ちた

...!

オ...

オイ

なっ...

何を...

青木っ!

狩りは...すごいぞ

!!オマエも

一緒に行こう!!

これはいい

てきとーな

事言ってんじゃ

ねぇ...あっ...

あれは...

セイも

許してくれ

おためごかし

言ってんじゃねぇ

ぞ...!

吉村は

死んだ

そっそいつが

殺したんだ!!!

オレは

絶対許さねぇ

からな

人は皆

それぞれ違う

セイも

...

オマエも

だ...!

変わるぞ

変わらない者

変わる事を

れむぞ

前を見るぞ

見れない者

でもここでは

変われなければ

前を見なければ

...死ぬんだ...

【第三十七話】おわり】

お二人が話し抜け

この辺で

いいか?

うん

大丈夫...

見られても

つけられても

いない

よっしゃ

肉を奪われる事を

懸念して

ここに

沈めよう

僕らは精肉して

塩漬けにした肉を

沢に隠さねば

ならなかった

雨に気をつけよう

増水したら流され

かねない

うん

でも見つかったら

持っていかれる

よね...

だね

でも悪いニュース

ばかりじゃない

んだぜ

あっ

そうそう

ったく...

生きていく

だけでも

大変だってのに

...

君が言うか

見せたいモノが

あるんだ

行こう

う...

うん

ホラ

これは..

畑...!

セイに聞いた通り

畑あとを回ったら

けっこう作物が

残ってたんだ

状態は悪かった

けどね

特にイモは

強いから...

この殆どが

そうなんだよ

カイ君!

すぐに食べようと

言う者もいたん

だけど...

殖やす事にした

んだ

家が農業を

やってた人も

いたから

ども...

ミノルです

山で腐薬士を

集めて雑草を

刈ったのを混ぜ

堆肥も作ってます

すごい

...

イモはわりと

簡単だからたぶん

大丈夫じゃないかな

あ...

や...あ...

...

行こう...

......

怖いんだよ

怖い...?

もう皆

知ってるからね

いつか君に

〝持たざる同志〟

と言ったけど

間違いだ

あやまる

吉村君が

死んだ理由を

.....

僕に君程の

気力はない

人を殺してまで

生きのびる

気力はね

うらやましいよ

セイ?

どうしたの?

何か..

ううん

大丈夫だ...しっかりしろ

ホラこれ..

またやられてる

収穫を待たない

奴らがいるんだ

まあ...いつもの

連中だよ!

掘りかえ

されてる?

獣?

確かに違わない

けど...。人だよ

〝農〟は先に

希望を託す

モノだからね

先を見ない...

見れない者に

とっては意味を

感じないのかも

未遂者に

とっては

“今だけだから

カイ君の言葉を

実感出来ない

人はいない...

僕らにとって

"光を見る事は

谷易じゃないのだ

ね...

リョウは

最近?

うん...

変わんないよ

.....

今は皆と離れて

海岸沿いのダイビングの

二人で住んでるんだ

漁も何でも

一人でやってるよ

殆ど誰とも話さなく

なっ

...そう...

オォ!!

オラ

ああっ!

ケン!!

何!?

めえ

やっ

やめろォ

!!

セ...

セイ!

ケン!!

だ大丈夫!?

オ...

オオ

どういう

事だ!

ケガが元で

死ぬ事もある

んだぞ!?

ここでは!

い...一体

何を...

肉を

渡せよ

食いモノが

欲しいだけ

なんだよオレ達は

隠してんだろ?

出せよ

...言ったろ

無法をする者

にはやらない

絶対に

...!

殺しは無法じゃ

ねぇのかよ

吉村は悪かった

かもしれねぇ

だけど

殺す事は

ねぇだろ!

どうしたってんだよ

...青木

セイが本気だったら

オレ達だって

無事じゃなかった

はずだろ!?

そっ

そんな事は

ねぇ!!

青木!!

こっこいつは

オレ達を弓で

追い回し!

吉村を殺した!!

暗闇の中

犬までけしかけ

やがって...

こいつは

未遂者どころか

殺人者だ!!!

よっ吉村も

そう言って

たぞ..

あ...

青木

吉村君は

そんな事

言ってない

てめぇ...

!!

よ...吉村君は

そんな事

言ってなかったよ

青木君が

来なかったから

仕方なく看病に

ついてたけど

そんな話じゃ

なかった

亡くなる前

私に話してた

事は―...

インストール

肉を奪う

ちもりだったんだ...

夜に来られて

オレは

恐怖で逃げ出した

あいつの止める声が

聞こえたよ

バカだな...

オレは

あいつはここで

必死に生きよう

と...

オレは

最後まで

人を...

自分を...

信じられなかった

ケガが治ったら

仲間に入れて

欲しいって!

セイ君に...

謝るって言って

たよ

でっ

でたらめだっ

そいつは..

ち...

違う...!

違う!

違うんだ

...

どうして

...

クソ...

どうしてた

失敗したね

どうすりゃ

いい?

あ...

あんたは...

クソォ...

どうすれば

相手を

孤立させる

つもりが

孤立して

これからますます

厳しくなっていく

向こうでも

こっちでも

居場所を

なくした..

あ...

ああ~

くくく...

もう...

いいんじゃ

ないか?

そんなに

頑張らなくても

...もう...

充分だよ

怖かったら

...ね

お...

手伝って

あげるから

おお...

第三十

(話)おわり

第三十九話

朝イキルの吠え声で

起こされると

また一人の

白殺者が...

彼だった

まるで自分の選体を

さらすように

校舎の正面に

吊られていた

彼が何を

言いたかった

のか...

誰を

責めたかった

のか...

違う!

そいつは...違う!!

それは

...

セイ!

大丈夫か?

顔が青いぞ

えっ...?

うん大丈夫

...

まさか自分の

せいだと思ってるん

じゃないよな?

私っ...

私がっ...!!

そんなワケ

ないでしょ!

しっかりして

皆落ちついて

聞いてくれ

この事は

誰のせいでもない!!

彼は最初から

生きる努力を

してなかった

わかってた

はずだ...

彼自身も

さあ、遺体を

下ろして

埋葬しよう

今日もやる事が

山積みなんだ

リョウ程の力強さは

ないにしろ

スギさんは今や

グループの中心的な作だ

理性的な言動に

皆助けられている

いいか?

気にするな

僕もだ...

うん...

ありがとう

今日は暑く

なりそうだ

網を入れないと

うん

入った

!?

入ったよ!

やったぁ

大漁く

よかった...

皆上手くなってて

追いつけなかった

よく

いや二人増えた

だけで相当

よかったよ

オレ

殆ど浮いてた

だけ...

焼けた

ー?

ああ

そっちは?

バッチリ

お刺身だ!

そんな上等な

モノじゃない

よー

ジャー

ーン!

どうしても

ビタミン不足に

なりがちだからね

大モノが入った時は

なるべく生食する

んだ

セイが山で

がんばってる間

私達も...ね!

ううん...

お世話になる

ばかりじゃね...

ビタミンが不足すると

代謝系の機能不全症状

になりやすい

火を通すと破壊されて

しまうビタミンも生食

する事で摂る事が出来る

生きる為に

前を向こうとしてる

のは僕だけじゃない

うん

おいしい!

今は沈んでる

時じゃないんだ

日のあるうちに

戻って千物作りに

とりかかろう

うへー

もうちょっと

休ませてよ

スギさん

ダメだ

ホラ

急ぐよ

ハイハイ

どうした?

あいつら

...また!

また?

どうだったぁ!?

入ったみたいだねぇ

スギちゃーん

いいなぁ

オレらガンバった

けどダメだった

よ~~!

おっ

女の子達は

さがって!!

いっ一体いつまで

こんな事を

してるつもりだ!?

どうかして

るぞ!!!

どうかしてるのは

お前らだ

オレ達は

未遂者だぜ?

先の為に食い物

ため込む方が

おかしいじゃねぇか

生きたいと考え

なおして何が

悪いの!?

生きたく

ないなら勝手に

いずまってる!!

さびしい事

言うなよ..

いくなら

一緒にいこうぜ...

なっ!!

マズいよ...

半分でも

渡した方が...

ダメだ

!!

また渡せば

奴らはますます

働かなくなる!!

こっちの方が

人数は多い!

男が棒を持って

前へ...

女は荷物を!

ほっ本当に

やるの!?

どうしようも

ないの...か?

オイオイ

やんのかよォ

いいから魚

置いてけって!

スギ!

本気でやり

あったら死人が

出るぞォ!!

やんのか!?

やるんだな!?

来い

コラァ

もういいよ

魚渡そ?

ね?

ダメだ

うっうっ

わっ

渡そうよ

...

いいか?奴らを

倒さなくていいんだ...

魚を持って帰れれば...

トモは後ろに

下がってて

いいから...!

女子が坂道に

行ったら僕らも

逃げるぞ!!

女の子達の

逃げ道をつくる

だけでいい!

い...

行こう!

オオオ

ウオ~!!

どけっ

どけー

!!

チッ

マジで

来るよ

奴ら...

くそ

オオ

~!

やるぞ

コノォ

ホラッ!

早く行って!!

あっ待て!

くそ...!

早く

ギャッ

!!

キャアア

!!

ユミ!!!

どうしたあ

!!

ヒッ!

言ったろ?

いいから

魚を置いて

いけ

行かせねぇ

死ぬぞ

棒があ

竹じゃ

ダメだぁ

~!!

あっ

もう

あきらめろ!

次は腕を

折るぞ!!

!!

ハア

いっ

リ...

...!!!

リッ

リョウ!

リョウ

~~~!!

チッ

!?

...リョ...

...!!

リョ...ウ

...

ハッ

ハハ...

いっ

行きやがった

クックク

ククク

ハハッ!

バハハハ!!

結局...

魚はすべて

奪われてしまった

うう...

やだ...

も...やだ

...やだよ...

「第三十九話おわり

第四十話

大切なモノ

うっ

うっ

セイ

...?

ちょっと

出てくる...

オ...

オレもっ

一人で

行く...!

セッセイ!?

どこへ...

セ...

セイ..

リョウ:

答えが

見つかったら

オマエに

会えて!!

皆に

話してやって

くれ!!!

リョウ

僕は

...セイ

.......

リョウ...

なんだ...

オッカナイ顔

して...

まあそこらに

あるイスに

でも

いいよ

そうか

何故...

何故...今日

僕らを見捨て

たんだ...

リョウ!!

...言ったろ

もうそういう

のはカンベン

してくれって

助けるも何も...

ここに法律も何も

ねぇんだぜ?

皆自分の

好きにやれば

いいんだ

争うも争わない

のも...

死ぬも生きるも

...殺すも

自由だ

ここは法治国家

日本じゃねぇ

殺されかけてやっと

わかったよ...

ここに法は

ないんだ!!

何も感じない

の?

出航の日、磁石を

くれたスギさん

いつも手伝ってくれた

トモ

航海に出た

仲間...皆

リョウについて来た

トモの自傷の

傷はどんどん

増えてる

スギはリョウの

代りに皆を引っぱ

ってるけどもう...

限界だ...!!

皆ももう

限界だ...

女の子達は夜

眠れず目に見えて

憔悴していって

何でオレのせい

なんだ...オレには

関係ねぇ!!

今日の事も

...

本気で

言ってるの?

オマエに

何がわかる?

オレには...もう

何もない...

あいつの側にも

行ってやれない...

何も...

頼むから

放っておいて

くれ..

!!

リョウはいい...

失うモノを

持ってたんだから

テメェ...

僕には

何もなかった

何も持って

なかった

人に話せるような

物語も...

失って死にたくなる

程の素晴らしいモノ

も..

僕には

なかった

でもリョウは

持ってたんだよ

失ったけど

確かに持ってた

んだ...

でも...

今は

僕も持ってる

正に会えて

なったと

ってもらった

生まれて初めて

そうだ言って、

もらったんだ

...

何もなく..

ただ...死を

待っていた僕が

ありがとう

と言われ

頼りに

される

出航の日

いつか僕が

生きる意味...

大切なモノ...

わかったら皆に

伝えて欲しいと

言ったよね

リョウがくれた

言葉

皆がくれた

言葉

それが僕の...

大切なモノだ

セ...イ

もしリョウが僕らを

〝関係ない”と

言うのなら

僕はあの言葉を

失うんだ

!!

.....

わかった

リョウは

あの航海で

死んだと

思うよ

オマエには

...わからない

...オレの...

オレは

エリ...

エリ!

エリ...

ん~?

なんだ...

こっちにいた

のか...

どーしたのォ

大丈夫

どこにも

行かないよ

そうか...

本当に

一人になりたく

なかったのは

きっとー

漁に!?

うん

しっしかし

...また...

昨日の今日

だよ!!

もう僕は

.....!

行くんだ

トモ

もしここで

逃げたら

僕らは終りだ

!!

大丈夫...

今日は弓を

持っていく

誰も頼りに

出来ない

大事なモノは..

自分達で

守る...!

オーイ

がんばれよォ!!

期待してる

ぜー

やっぱり

ムリだよ...

止めよう!

やらないの

かよ?

!!

入れてもらおうと

思ったのにな!!

やっぱ;一人じゃ

あまり獲れなくて

...よ...

オイ!

お前らも

手伝うんだろ!?

まっ

待って...

来いよ!

オーイ

やらねーのかー

リョウ

~~~!!!

もしかしたら

もしかしたら僕らは

僕らは

お...

おう

リョウ!

大切なモツを

失い...

また得たり

しながら

前へ進んで

いくのかもしれない

行こうか

大切な

人達と共に

うん!

「第四十話おおり

作画スタッフ油田謙治社ワーナ

それまたそうな顔に何かいつ角田屋を

井口亮太

豊康希

衛協力を賜った方々と、しかし

そういうことができない。お山南では大規模作平成期間1000円以上の

人燃操や千松信也

大越康ネ千松信も

デザイン

柴田昌房(30A)

無茶

島田明

萩島真之

【参考資料】

「好きです」小笠原「にっぽん鵞島探検隊(双葉社

「遺言」veb(サンクチュアリ出版

ぼくは蝋師になった」千松信せ(リトルモア

「日本の島々J(ビエ・ブックス

「野生植物食用図鑑・南九州「現技の草木」橋本稲三「南方新社」

「図説日本の植生J沼田眞岩瀬徹(講談社学術文庫

「奄美大島一自然と生き物たち吉見光治「高文研

フィールドガイド日本の野鳥」高野伸二(日本野鳥の会

「患言語でわかる沖縄魚図鑑!党秀満(沖縄マリン出版

●初出一覧

第三十一話・漂流...筆三十二話・邪な者

邪な者......

第三十一話第三大三語第二十三話東三十四四四河市

同行

お手

悪夢

話・帰還...

......いい..グアニマル(2010年8号)

...●ヤングアニマル(2010年3号)

.....●ヤングアニマル(2010年4号)

.....●ヤングアニマル(2010年5号)

......●ヤングアニマル(2010年7号)

...●ヤングアニマル(2010年9号)

...●ヤングアニマル(2010年10号)

第三十四話

第三十五話

第三十六話

第三十七話

第三十八話・孤立...

第三十九話・対立...

第四十話。大切なモノ...

JBTS(OMICS7A

........●ヤングアニマル(2010年11号)

......●ヤングアニマル(2010年12号)

......●ヤングアニマル(2010年13号)

自殺島2

2010年12月5日第1制発行

著者森恒二

Ckouistori2016

発行人・内山・購入

発行所、株式会社に日泉社一〒1014005年東京都千代田田区神田美緒町2-2-

電話「編集コールースSEAAISORISISES

「販売」(03-35251-8010

[制作].03-3556-N20

印刷所_株式会社康済産

装丁者「柴田昌房(30)」

●道本には十分に感じております。すが、落ちた鬼子(本のへ一ジの抜け落ちや順序の問題は、この場合はお取り替え致

します。購入された時は名を明日して「制作」あてにお送り下さいっていますのでお選びできない。送料が休まずにでお取り替え致します。

ただし、新古書店で購入されたものについではお取り替え出来ません。

ただし、やは日付に個人で『本書の一部または全部を無断で彼女、複製、転職、日本の中からは。上試、放送などをすることは、著作権法上での例外を除く

いて禁じられています。

ISBN978-4--592-14624-7

Printedin,JapanHAKUSENSHA

白泉社ホームページ「http:/

「Aww.hakusenshaco」の