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Instructions:
恒
PresentedbyMORIKAUII
極
JISATSUTOU
自殺
そういえば、
それでも、
...
U森恒二*
.crspomiles
amazonは97845.57.54592924
19:19299979005146
C9979-4514E
雑誌44327一38
ISBN978-4一592-14625-4
定価「本体514円+税
結束を深めだしたセイ達の前に
現れたのは、島に似つかわしくない謎の女。
少しずつ、仲間内に不協和音かご響き渡る...
そして、遂に・明らかになる
港側グルー一プの真実とは!?
「あいつは...・人喰いなんだ。
サバイバル極限ドラマ第5巻!!
2011年4月刊行
白泉社
変わらなければ、未来はない。
でも私達が普段意識するのは
残念ながら経済活動の方だ。
森恒二
とても大事な認識だ
経済活動よりきっと大事だろう
どんなに文明が発達しても
自然の恵みがなけれぼ人は生きられない
幼き革命が牙を
36Fテロルストーリー!!
prsTROYANOREWOLUTION
社会に怒りと絶望を抱える高校生のマコトに、
頭脳明晰な「カリス・マ高校生・ユウキが急接近。
この2人の出会いが、
おぞましきテロリズム誕生の瞬間だったー
屋YUC/B6判/集英社
『テストロイアンドレポリエーションは避ければグジャンプ(毎週木曜発売)にて行き継続いた
絶賛発売中
!!!
JUMP
WEBでしか見られない情報が満載!!
自殺島公式サイト・
OPEN!
http://www.younganinal.com/jisatsutou
[自殺島®]森恒二
戦慄の最新刊
ゾ人喰い"ど恐れられる男。
港から来た謎の女知られざる仲間の真実。
ついに、物語は大きく動き出す
う森恒二霧
この方法
サバイバル格展が
自殺島6]森恒
茶恒-
prrsenleth:NopFikel:
〝自殺島〟って
確か:こう呼ばれていた
したんだ...島流しにして
だから切り捨てる事に
支えきれなくなってるって
その費用が国で
年々増えている自殺者...
ネットの中で噂になってた
聞いたことがある...
JETSEOMICS
ル極限ド
自殺境・
2016年10月10日(金)ですので、
自殺島
登場人物紹介
隊
により自殺
自殺未
島へと送り込まれた
本編の主人公は、弓矢
を使い、狩猟を行い
はじめた。
島の先住人が住む小屋に
いた子犬。狩猟のパート
ナーとして、セイに引き
取られた。
セイと行動を共に
することが多い人
物。沖縄に住んで
いた経験がある
...
リョー
セイ達のいるグルーを始めた
『のリーダー的役割
を担う人物。未遂者。
とは思えない前向き
な性格の持ち主。
自殺島にある学校の屋上から飛び降りてしこそも
りるところを、せ
イに止められた女
性。詳細は不明。
セイを襲った無法
者の一人だったが
セイの狩りを目撃
し改心する。
冷静沈着な判断力を持つ人物。
グループ内では、どこか一線を
引くような態度を示している。
スキ
自殺意の存在を以前より知っていた人物。豊富な知識を持ち合
自殺島の存在
いた人物。豊
な知識を持ち合
わせている
上陸した港
ダイビング
建物の大きさは#
自殺島5
第五十話
第四十九話
嵐の予感
第十六十七四
第四十八話
第四十八話ーーーっ
第四十七話
第四十六話
顔...。新たな不安。
第四十五話
ああ、待ち伏せ。
西大阪・発売い
第四十四話
延縄宙
持たざる同志
第四十三話
第四十二話
靏±甯新たな波級
第四十二話...
モリ突き漁
この作品はフィクションです。実在の人物団体、事件などにはいっきい関係ありません。
185
165
145
125
65
45
25
第四十一話、モリ突き油
ダメだぁ!!
ハハハ
最初のうちは
しょうがねーよ
~~~
まず中層の魚を
狙うのはやめた方が
いい
モリを打ち出す
スピードがかなり
強くないと無理
だろ
根魚を狙えよ!!
根や底に魚を
押さえつけちまう
感じで射てみな
魚を突く
中層上層の魚は
水中銃のような
打ち出す威力がないと
押しはじいてしまい
なかなかモリは
ささらない
根魚や底にいる魚は
押し留めるように
射ればモリがささる
あとはもっと
スムーズに潜らないと
水中で息が
続かないぞ
潜るのに息を
使いきっちまうぜ
やってみせて
くれよ
いいよー
オレより
うまい
そうなの!?
すごい!
殆どかかないで
潜っていった!!
水面で逆立ち
する要領だよ
ケツを上げて
足をのばす
水中ではゆっくり
大きく動いて
なるべく息を
使わない
水中活動時間が
長い程射るチャンス
は増えるからな!!
突き漁は技術が向上
すれば、わりと安定して
獲物が得られる漁法だ
手頃な群れを発見出来ないと
漁にならない網瀬や
潮や魚の活性にあたらないと
難しい釣り漁と違い
根についてる魚を探って
拾い突きしたり
時に貝やタコなども
得られたりする
私も突き漁師の漁に
つき合った事があるが
基本的な泳力があれば
全く問題ない
まだ魚を
追っかけてるぞ
ゆっくり動いて
魚の動きをよみ
いいポジションに
来るのを待つんだ
だいぶ楽に
潜れるように
なってきた
ハタだ!
大きい
追っちゃ
いけない
まずいぞ...
もう息が...
いや...
あせるな
ゆっくり動け
鹿狩りと
同じか...
通る所に移動
して...待つ
来る...
なるべく
きっ先を
近づけて...
なにげなく
なにげなく
...よし
今!!
突き漁のコツは
突ける魚を素早く
発見する事
スムーズに水中で
活動する事だ
やった!
オオー
スムーズに活動すれば、
酸素消費が抑えられ
活動時間を長く...
突くチャンスも増える
随分突け
たな...
うん
寒い!!
な~~
リョウもセイも
シーガル着ない
からぁー
だけど
もう海に
入れる日は
限られるな
漁じゃもう
食材が追い
つかなくなる
山に入ろうと
思うんだ...
リョウ...
こっちは大丈夫
かな...
オウ!
こっちの事は
任せろ
ガッツリ
獲って来て
くれよ
リョウ
リョウが戻り
僕らの集落は
だいぶ落ち着きを
どりもどした
しかし
それとは逆に
ポツポツとまだ
白殺者が
増えだしてもいた
何故なのか
雨を回く者
迷う者
無法をする者
先ずは
食材..
島はまだ
安定とは程遠い
状態だ
また
山に入るんだ
セーイ
ケン
オー...
またダメだったぁ
つる張って引いたら
割れちゃったよ..
弾性が
足りなかったか
弓作ってんの
か!
オオ
おれも猟に
行くからな
もう少し
素材を
集めよう
探してくるよ
オレも
行く
いや...まだ
材料あるなら
作ってて
一人で行動
するのは
危なくない!?
大丈夫
イキルも
一緒に行くから
な!
ウァン!
んー...
ここいらは殆ど
見たからなぁ
やっぱり港の方に
行くしかないか...
あの倉庫みたい
なのも見てみたいし
べ別に
怖がってるワケ
じゃないぞ
ワン!
...いや
それもあるか
...
まぁ
頼りにしてるよ
ウァン
弓の材選びは難しい
弾力がありしかも
強くなければならない
家具などに使われる
レッドオークが
用いられる事が多い
和弓に使われる竹は
合わせないと強い弓が
作れず加工に高度な
技術が必要になる
よし
こんなモノか
それは
不思議な
光景だった
なんだ?
何かこの人
違和感が...
...そうか!
カカトのある
サンダル
ミニスカート
爪まで
長い...
何故...
ここでは
ありえない...
ね...何か
持ってる?
?
見ない顔ね
...
あ...あの
向こうの集落に
おなか
空いてるんだ
あ...
ああ!
ふ...ん
干し肉なら
少し...
肉っ!!?
じゃあ
してもいいよ
それとも
してあげようか
?
!?
【第四十一話】おわり】
なっ...
.....!?
第四十二話。新たな淡紋
ねー
本当にいい
のォ?
いっ...
いいですよ!
あとでは
ダメだよー
こっちも
仕事なんだから
仕事ォ
!?
そそ
オシゴト♡
ねーそれより
まだぁ?
まだ半分
くらいだよ
車って...
しかしなんで
こんな女性が
ここに...
この海岸通り
車あったらサイコー
じゃない?
気持ち
よさそ~
ねー
そう
思わなーい?
間違いない
同志だ...
そうか
人は表向きだけでは
わからない
特にここでは
表向きだけで
判断出来る人は
「人もいないだろう
む向こうでは
やっぱり魚を
獲ってるの?
バナナとか
うーん
それもある
けど...
あきたよバキオ...
ニワトリ!
明...!!
港を東に登った
とこに農家っていうか
養鶏場だったとこが
あって
ニワトリが山の中に
ちらばっててさぁ
けっこういたんだ
それを男の子達が
集めて小屋を
なおしてー
すごいっ!!
すごいね!
それ
ん?ああ
随分助かったね
サワダって奴が
仕切りだして
から
そうかぁ
港側の人達も
そうやって...
でも
だんだん
おかしくなって
きたんだ
サワダ...さん
?
そっサワダ!
ちょっと危ない奴で
皆ビっちゃってさ
もう殆ど
言いなり
最初はあいつが
リーダーシップをとって
皆助かったって言う
のもあるんだけど
どんどん命令
するようになって
...王様かよ!
って
なんかあっちは
窮屈になって
きてたんだぁー
そっちに行った
奴もいるんだよ
それにっ
わっ
ああー
頼もしい
ハンターさんが
いるなら
言う事
ないか!
ちっ...
ちょっと!
はなれて
...ね!
いいから
なによー
サービスして
あげてんのにィ
ウ~~
ワン!!
本当に
連れてって
大丈夫かなー
どう思う?
イキル
クウン...
まあいい
皆に相談する
しかないし...
向こうの事も
知りたいし...な
まぁーだぁ
~~?
セイ!
セイ...?
その人は
え...この人は
えと...港で
...その...
ナオって
言いまーす
よろしくっ
ああっ
!!
あら
ケンじゃない
やっぱり
こっちに
いたんだ?
また
よろしくねー
~~~
セイ~オマッ
あいつはマズい
よォ~...
えっ...
ああ
カカトのある
サンダルはいて
るよー
爪まで
なるほど
キレイな人
だけど...
なんかなぁ...
う...む
あの格好では
作業なんか出来ん
君は
売春婦だ
!!
え?
何!?
カイ
売...って
カイ君!?
ちょっとあなた
素直すぎない?
癒し担当って
言って欲しいわ
ええっ!?
本当なの!
ちょっと
おもしろい
!
それで
生き残れたのか
おもしろ
いって...
カイ~!!
オイ
オイ
なんなの
あの娘
どうする
の!?
やっぱり
こうなったかぁ
...
かくしもしない
なんて...
冗談じゃない
!!!
皆...やっと
協力して
生きてるんだ
そんな...生活を
乱すような人...
認められないよ!!
トモ!
認めようも
認めないもない
わよ...
この島に
法律ないんだし
ただ需要と供給
って話じゃない?
求める人がいるから
成り立ってんの!!
随分
どうどうと
してるもんだ
なー
リョウ
!!!
何さっきから
つっかかってんの?
彼...
なんか
嫉妬してる
みたい..
なっ
変だよ?
君
僕は..
そ...
そんなんじゃ
...ない...
トモ..
勝手に
しろ
僕はもう
知らない
トモ...
オイ...
なぁにぃ~
あの子...変!
こ
困ったなぁ
リョウ全然
困った顔して
ないよ!
う~む
どうするも
何もないよ
ここに法はない
何をして
生きてもいいんだ
ど...
どうする...
受け入れる
という事か
いや
受け入れるも
なにもないって事
それより...
向こうの事を
聞かせて欲しい
オオ
そうだな
頼むよ
えー
おもしろい事
なんかないよォ
...そう
ここにテープを
巻いて補強
して...
強く引くと
キレツが入るかも
しれないから
......?
?
ケン?
えっ!?
お...
おう!
......!
ケン!
どーしたん
だよォ~
君の弓だよ!!
ちょっとオレ...
出てくるわ!!
えっ!?
ちっちょっと
って!?
出来たら
練習しないと
...
すぐ戻って
やるから...
な!
すぐ
戻る!
なんだよ
も〜〜〜...
ちが..
僕は..
大変な事に
なったね...
違う...
違うんだ...!
カイ!?
欲望が刺激されれば
人はまた
狂いだすよ
マイノリティや
弱い者は
追いつめられる
結局...どこにも
逃げ場なんて
ないんだ
ここも
向こうも
同じさ...
うっ...
なら...
僕...僕ら
...は...!
大丈夫...
カ...
どうすれば
...!
...僕は...
カ...イ
オー
こんなとこに
いたのか!
!
リョウ
......
じゃあ..
僕はもう
寝るよ
?
オ...オウ
カイ...
あ...
ありがとう
トモ..
いつでも話は
聞くからね
フッウ
「第四十二話(おわり)
はぇなわ
第四十三話〔延縄漁
冗ー談じゃ
ないっ!!
みんなは
大丈夫なワケェ
!?
だってあの...
大丈夫なんて
言ってないけど
本当にルールも
ないんだし追い
出すワケにも..
だってね...!
あの娘...ばっ
ばいっ...ばっ
しゅ...
まあそう大声で
言いなさんな
って
別にむこうにも
あったろ?
そんなモノ...
リョウ
!
じゃあ男子は
あの娘を受け
入れるってのね
.....!
まさか...
~~~
信じらん
ないっ!
あなた達...
あの娘の
仕事に...
さぁーなぁ
どうするセイ?
ごぶさただからな〜
えっっ
皆
行こっ!!!
オオイ
ちょっと
待てよ!
そういうつもり
なら女子は
協力しない!
行こう
!!
ああ~
マジいな...
行っちまったよ
どうすんの
?
仕掛けがこれだけ
出来ていれば
上等だよ
帆はいら
ないんだ?
あとは船
だけだな
長距離じゃ
ねぇからな
要はこの近海に
仕掛けを沈めたり
回収したりする
機動性重視の
イカダ...と言う
よりカヤックだな
うん...
もう相当水温が
きびしいからな...
何とか仕掛け漁を
成功させねぇと
ムリして水に
入ってカゼでも
ひいたら命とりだ
さぁタ方には
経を入れられる
ように仕上げ
ようぜ!
おー
本格的に
水温が下がり
僕らはいよいよ
船上からの漁を
しなければ
ならなくなった
カヤックから
仕掛けをおろし
回収する
延縄漁だ
延縄漁
幹縄に釣針の
ついた枝縄を多数
下げて魚がかかる
のを待ち
時間がたってから
回収する漁法
なぁ...もう
こんなモンで
いいじゃねぇか
フーッ
ん~どこも
イマイチねぇ
充分住めるぜ...
上等だよ!
ヨシ!
じゃあ
いいよなっ!!
ダメよ
まだ...
やめな!!
やめなっ
て!
ブフッ
ナオ...テメェ
そんな態度で
いいのか?
二度と触れ
させないよ!!
どんな時も
あたし次第
なんだから!
オオレを味方に
してねぇと...
後になって後悔
するぞ
な...
何よ
あいつが
来る
オマエはサワダの
お気に入りだった
からな...
他に女がいようが
少し飽きようが
手放したり
するもんか
...
な...でも
大丈夫だから!
な?オレが...
うるさい
あんたはサワダが
怖くて逃げて来た
んじゃないか..
私は誰も頼ったり
しない...
誰もね!
笑わせる
うわっ
わかったら
もう帰って
だっだって
まだ...オレ
働いたの...
出てけ!!!
貸しだから
なー
リワダ...
うっ
うっ...
しかたねぇよ
そのままに
してたら
腐っちまう..
ああ
なっ!?
...え?
いい匂い
だな...
何を
肉の匂い
だ..
そうだろ?
大丈夫...
私:大丈夫
...よ...
オー
オッ
釣り班が戻って
来たか!
どう?
釣れたぁー!?
めずらしく
けっこう釣れたよ
おー
島の殆どの家には
釣具はあったが
約束が安定しないので
あまりやる者はいなかった
これを食べ
たい気も
するが...
エサの大きさは
これでいいの?
いや
これからの為だ
ガマンカマン
延縄の仕掛けは
シンプルなものだ
ブツ切りにした魚など
釣針にかけていく
わからんよ...
針に合わせる
のがいいか
聞いてくれ
エサの足りない分は
磯で採れたカニや貝を
使い針の大きさもそれ
に合わせて様々にした
島と島の間に
1本深い溝が
通ってるんだよ
淵に魚が多く
見られるから
そこに仕掛けを
流そう
アンカーは
下まで降り
るかな?
まあリーフの中
だから深くても
30mくらいかな?
カヤックには
4人で行く
タメなら淵を
渡すように
張るよ
よし
行こう!!
オオ
!!
とにかく深い
淵まで行こう
ポイントは
それから探す
小島を目標に
行くんだね?
手こぎのイカダは
思ったより進まず
僕らは手を焼いた
これは本格的な
カヤックを作らな
いとだな~
そだね
よさそうだぜ
セイ片方の
オモリを投入
してくれ
ここで
いいー?
オオー
今度は仕掛けを
徐々に入れ
ながら船を
動かさないと
オウ!
こぐから入れて
いってくれ
がらまないように
気をつけて
もっとゆっくり
進んでくれ
かかると
いいねー
ああ!
日が落ちる頃
僕らはなんと
仕掛けを入れおえた。
早く
寝ないとな
朝なる早で
上げに行こうぜ!
起きた奴が皆を
起こそう
ケン!
今日は
どうしたの?
畑?
うん...あっ
いや...
ケン...働かないと
食料を分けて
もらえないよ
わかってる!
わかってるよ
!!
......?
......!
ごめん...
明日はやるから
...よ
うん
がんばろうよ!!
お...おお!
...
どうだー!?
だいぶ仕掛けが
移動してる
...流されたか
オモリ
上げたぞー
仕掛け...
重いぜ...!
オオッ
サメだ
かかってる
よし
こっちに
上げる!
大きい
この日僕らは
小型のサメやウツボ
キントキの仲間などを
あげる事ができた
昼間の獲物とは
だいぶ違うな
まだ
かかってる
ぞー!!
でも食われてる
のがあるのが
いたいな..
もったいない..
一匹がデカいし
相当期待
出来そうだ
上げる時間
早めてみるか
それとーー...
オイ
何だ...
あいつら
見かけない
奴らだな
港側の
人間か?
オーイ
来いよ!!
サメが獲れたん
だぜー
リョウ!
よそうよ
何だあいつら
...
感じワリィ
いいよ...
放っておこう
[第四十三話
持たざる同志
第四十四話
なあ
どうする?
うん...
放っておいて
変な事に
なってもなぁ
オイケン!
オマエ港側の
奴らと一緒だった
んだろ?
う...うん
あっちはこっちの
皆とだいぶ
違うよ...
正直
関わらない方が
いいと思うぜ
なんだよ
そりゃあ~
危ない奴でも
いるんじゃ
ないのか?
向こうから来た
人間は無法度が
少し高いよね...
.......
そうなの?
あいつみたいのが
まだまだいるんじゃ
ないのか?
オイオイ
かんべんして
くれよー
ひょっと
したら...
争いになるん
じゃないか?
ま
まさか..
いや
考えられ
なくもない
友好的には
見えなかった
からな...
何か手をうって
おいた方がいい
のかも
......
でもまぁ
それは皆で
考えようぜ
とりあえず
今日は収穫だ
収穫!
だね!
そんな顔すんな
行こーぜ!
う
うん...
......
オーイ
どうだよ!!
収穫に
来たよー
...???.....
........~~~
...
?
どうした?
やられた
獣だよ
まぁた
泥棒かよ
~~~!
いや
違う
何だひでぇな
シカか?
大半は大丈夫
だったけど
度々やられたら
全滅だよ
これは違う
シカじゃない
何だろ...
じゃあ
何なんだ?
シカ以外にいる
のかよ
いや...違う
事はわかる
んだけど...
でも
それじゃあ..
イノシシたと
思う
うん...
イノシシ
...?
見たのか?
僕ら泥棒が
来るんで最近ここに
泊まってるんだ
物音がするんで
畑を見たらー
うん
わずかな月明り
だったからハッキリと
わからなかったけど
シルエットで
なんとか確認
出来たんだ
ひとしきり
食べて森に
帰ってった
声をあげて
おどかしたけど
顔を上げるだけで
効果なかったよ...
だって...
なあ
いやそれは
止めた方が
いいだろう
なんだよ
追っぱらわな
かったのかぁ
うん...
イノシシは相当獰猛な
獣だと聞いた事がある
牙も鋭くて襲われて
死人が出たニュースも
あったくらいだから
だな...
どうする
...?
なぁ...
人の声を怖れ
ないとなると
かなり危険
だろう
ねぇ
このまま
じゃあ...
...だよな
セイ
?...
えっ?
あっ!
うん...
やるよ!
狩らせて
欲しい
さっすが
我らが
ハンター!!
頼んだ
よ!
なんとか
...
セイ
~~~!!
頼むよ!
やっとここまで
育ったんだ...
あ...
うん!
...あ
その...畑は
今自分が唯一
ちゃんと出来る
仕事なんだ
うん...!
やってみるよ
あ...
ありがと...
だから...
そその...
......
...そうだ
なぁ...
セイ何か
準備する事
ないか?
森側のイモは
収穫するか移植
して欲しいんだ
今夜から
待ち伏せ
したいんだけど
?
なる程
なるべく引き
つけて射たい
えっと...
そうだったけど、なんでもないのか
ここで...
待ち伏せ
オレも付き
合うぞ!
うん
なるべく母屋
近くまで来させ
たいんだ
このあたりまで
近づけば外さ
ないと思うよ
僕..
僕を...!
...うん
頼むよ
え...
いや人は
なるべく少ない
方がいいから
え~と
なんだよ~~
ボウシ...
ボウシって
呼んでくれ
本名は...
嫌いなんだ
よーし
んじゃあイモ掘り
始めよーぜ!
そうだね
やろう
オー!
イノシシ
本州から沖縄まで広く
分布する
体長いうか体重の追い!!
雑食性
警戒心も強いが気性が荒い
面もありまれに、
人が襲われる事もある
オスの牙は非常に鋭く
危険
ジャガイモ
丈夫で比較的
栽培はたやすい
3か月位で収穫出来る
主成分はでんぷんで
ビタミンC、B"を
多く含む
高揚して
いた
«沖縄など琉球列島に分布しているのは亜種リュウキュウイノシ
ニホンイノシシと比べ小型である
どんなかたち
であれ
狩りが出来る
求められて仕事を
する
それはすごく嬉しい事だ
でもそれとは違う
高揚がー
獲物が欲しい
僕は
狩人なんだ
準備
できた?
うん
行こう
セイ
二人だけで
大丈夫?
待ち伏せるから
人が少ない方が
いいんだ
今日屋上で
千物の作業してたら
学校前に知らない
人達がいたの...
たぶんセイ達が
見た港側の人達
だと思うんだ
けど...
なんか...あまり
いい感じがしな
かったから...
気をつけて
うんマズイと
思ったらすぐ
帰ってくるよ
ありがとう
本当に
大丈夫かな
セイが
ああ言うなら
私達も早く
中に入ろう
うん
今夜は月が
出ている
...これなら
...ちょっと
.....
ん?
何?
あの...さ
僕といて..
気分悪くない?
え...?
僕は...その
いろいろ言った
からね
あ...
え...と
怖かった
怖かったんだ
...ごめん
出来ない奴
弱い奴が..
自分一人に
なるのが..
......!
持たざる同志は
...きいたなぁ
ごめ...
今も
そう思ってるよ
何も持って
ない
その通り
だと思ってさ
だから自分に
出来る事を
やるしかない...
ボウシもそう
言ったよね
畑が自分に出来る
唯一の事だからって
セ...イ
だから
持たざる同志
という事で
これからも
ひとつ
よろしくね
あ...うん
よよろしく
...
プッククク
何か..
変だな...
シッ静かに
...
ダメだよ
うん...けど
クッククク
...
あ...
第四十五話「待ち伏せ
イモがなくなって
いるから
イラ立ってるのか
探ってるみたい
だから
寄ってくるかも...
いいぞ
来る...
毛皮も筋肉も
ブ厚そうだ
仕留められ
ないかも
静かに
もっと近くで
かなり強く
射ないと
強く引く
まずい!
ああ
失敗
した!
一匹逃げ
ないぞ
かなり
興奮してる
いや
威嚇して
いるんだ
恐れて
ない...!
すごい...
...
これが
...セイ...?
すごい!
すごいよ
お前は...
なんて荒々し
生命に
満ち溢れている
姿なんだ
お前は
よし!!
セイ
仕留める
大丈夫!
外したら
やられる!!
しまった
...
あっ!
に...
逃げられ
だ..
大丈夫か?
うん...
いや...
逃げて
もらえた!!
当たった
のにな...
うん...でも
来られてたら
危なかった
今度から
気をつけないと
...
本当かよ
く~~~!!
でも血のあとが
あるし...
マジで当たってる
よ!
すごいな
さっすが
ハンターだな
あ...いやっ
逃げられちゃった
これで来なく
なるといいん
だが...
どうだろう
なぁ
それで...
あのっ
イノシシを
追いたいんだ
え?
それって
獲ってくるって
事ォ~?
急所に
近いところに
当たったし..
確実ってワケ
じゃないけど...
もしかすると
山で倒れてる
かも知れない
それにー
がんばって
ね!イキル
あ
イキルが相当
臭いに反応してる
から追ってくれ
そうだ
キャッ!
いれ込んでる
から
さわらない方が
いいよ
そうなの?
猟欲が高まって
るんだと思う
追うには
いい事なんだ
けど...
頼もしい
じゃんか!
うん
行っても
いいかな...
シシ鍋か!?
オォ~~
頼むぜ
セイ~!!
ネギハクサイ
なしの鍋か...
肉が食え
りゃあいいよ
~~~
あ...
あ...
ウ...
イキル...
クゥ...
大丈夫
なんだ...
なぁに〜っ感じわるっっ
そういえば
子犬の頃から
仲良かったっけ
仲良し
だね
う...ん
行くの?
うん
気をつけて
あっ
う..
うん!
...
あ...
あ...の
あの!
ワンピース:
...?
ホホラっ
さ最初の頃
着てた...あの
...最近、着て
...ないね...
ああ
大事な...服
だったのだけど..
わからな
は..
幸を言ってしまって
何やらロケのね
なくしたの
そう
...なんだ...
セイ~!!
ケ
ケン!?
オレも行く
ぞっ!!ゆっ
弓も出来たん
だからな!
う...
うん...
びっくりした...
どした?
ん!?
べ別に
一緒に
行くぞ!!
もちろんだよ!
行こう!!
なあ
どうかしてん
じゃねぇのか?
オマエら
くくく
オレは
〝様子を見て来い”
って言ったか?
昨日はバンバン
かかったのによ
難しいモンだな
えっ!?
〝連れて来い”って
言ったよなぁ!
たしか
チッ
ちっとも
釣れねぇ
あ...
はい..
ギャッ!!
何が”ハイ”だ
オカシイんじゃ
ねぇのか?
テメェは
オレにガマン
させんなよ...
腹がへってん
だから
焼いちまうぞ
マジで
[第四十五話おわり
嫌だろ?
第四十六話
猪狩り
山の方か
あっちはあまり
行った事がねぇな
...セイは?
いや...
でも沢があるか
わからないから
水は気にした方が
いいね
ムリしない
ように行こう
オウ
シシを追っ
山に入っ
手ごたえが
あったので
すぐ倒れている
獲物が見つかる
と思ったが
ハァ
甘かった
...
これは本格的な
追跡になる
かも...
でもイキルには
わかってるみたいだ
いいぞ
そろそろ
弓の準備した
方がいいかな
OK
先が急な
谷になってる
下りよう
オウ
ウ...
イキル...!
いた!
あいつ...まだ
生きてる
ウ~
イキル
待てっ!
回り込むんだ
静かに
来い
イキル
やはり相当
弱ってる
みたいだ..
このまま
近づいて
射ろう
動くなよ
...
そのまま
待ってろ
まずいぞ
起きちまった
また森に
入られたら
ワウウ...
逃げられる
...
どうする?
イキルに止め
させるか?
危険じゃ
ないのか
...!?
っと!
どうするんだ!?
セイ!?
よし
行けっ!!
ワン!!
僕らも
行こう!
オシ!
ワンッ
フッ
フッ
よし
いいぞ
止まった
血の臭いで
興奮はしていたが、
イキルは
慎重だった
ワンッ
いいぞ!
そこに
いろ!
待て!!
とどめは
主人が
してくれる
イキルは
理想的な
吠え止めを
覚えていた
セイ!
オレが...
オレに
やらせて
くれ!
ケン!
向かって来る
かも...
気をつけて!
さんざん
練習したんだ
!
大丈夫だ
!
当てられ
るさ!!
オレだって
出来る!
見てろよ
ナオ...
ダメだ!
正面に
立っちゃあ!
あっ
わぁっ
ケンーーー!!!
ケン!
あ...あ
イノシシで恐ろしいのは
その鋭い牙である
上下を噛み合わせる事で
犬歯は非常に鋭く
研がれており
この部分が鋭
研がれている
イノシシに襲われて
命を落とす人はこの牙で
致命傷を負う事が多い
私は猟師の方に
実際の牙を
手にとらせて頂いた
事があるが正に
象牙で作ったナイフと
いったようなモノだった
ワァァ!!
ケン!
逃げろ!!!
セイ~!!
まだ
だ!
やっと...
ケン!
タフだった
ねぇ...
んん?
大丈夫?
オオ...
スゲェ...な
イノシシ...
あっ!
あ~...
ちょっと
チビった
か...も...
え~!?
あっ
ちっ
ちょっと
だけだよ
ホントだ
~~~!
仕方ねぇ
だろ~
小さな湧き水を
見つけたので
僕らはここで解体し
野営する事にした
解体して驚い
たのは
す
すごいね
オオ
脂だった
鹿の肉は殆どが
赤身であるが
イノシシは
皮の裏にも肉にも
たっぷりと脂を
蓄えていたのだ
火をおこそうぜ!
早く食おう
うん!
イノシシの肉
私はイノシシの肉を
何度か食べた事が
あるが
一言で言うと
とても旨い
前述にもあるように
脂身もだっぷりあり
脂の甘さや肉の旨味も
相当なモノだ
古くから狩猟され
改良され家畜化(ブタ)
されたのもうなずける
ありえねー
ほど
うめーな!!
うん!
...あいつ
ん?
仲良くして
るんだ
あ...ああ!
まぁなー
ナオに...ちょっと
わっ分けてやって
いいかな...
ああいつ
肉好きだから
あいつを...
サワダなんかに
渡せねぇ...
サワダ...
絶っ対ぇ
渡さねぇ...
絶対だ
ケン...
そおね!?
第四十七話・朝たな不安
猪の肉が
こんなに旨い
とはなー!!
鹿と違って
脂があるから
ねー
アブラ
最高~
なぁ!もっと
猪を獲ろうぜ
猪!
鹿なんかより
よォ~
う~んでも難しいよ...
鹿みたいに大きな群れなら、
追いやすいけど...
簡単に見つからない
だろうし...
それに
...その...
それに?
牙とか
あるし
こいつ..
怖いよね
オオイ
まさかチビった事
皆に言う気じゃ
ねーだろーな!
「ハハハ
どうかなぁー
オーイ
かんべん
しろよォ~
ウァン!
やっと道に
出た~
オイ
マジで言う
なよ!
なあー
絶対
だぜぇー?
さあねー
イヤッ...
今の!
オオ!
下だ
行こう!
イキル
来いっ!
ワン!
またか
..
いつも
いつも!
どうして
来いよ
ホラ!
騒ぐな
よ..
イヤッ
あっ
君は...
ハァ
セ...
セイ!
ハッ
どうしたの?
一体ー
待て!
イキル
こっちの話だ
あんたらには
関係ねぇ
放って
おけよ!!
で...
でもっ
離せ!!!
その手を
離せ...!!
フー
離せよ
ケ...
ケン!
オッ
オマエ...
ケン
テメェ...
サワダさんに
逆らうのか?
だまれたまれ
だまれぇ!!!
ケンお...
落ち着いて
ダメだセイ
;オレは
こいつら...
離せよ!
早く!!
フー...
~~~
殺す!!
オ...
オイ!
フーッ
フーッ
わ...
わかったよ
ケン
...ナオ
お前ら
...
本当に
逆らうんだな?
あの人に
今度来る時は
オレ達も手ブラじゃ
来ないぜ
サワダさんも
皆も来るからな
ちょっ
ちょっと
...!
どうして
そうなるの?
何でその人の
言う事を
聞かなきゃいけ
ないの?
......
ね?
こんな島だし
..
争ってる
場合じゃ...
ムダだ
セイ...
ケン...
そいつらは
サワダに
逆らえねえ
奴の
ドレイさ
......
猪肉は
大好評だった
オオー
オイシイ
スゲ
脂の甘みに
飢えていた僕らは
久しぶりに満ち足りた
食事をする事が
出来た
驚く程
うめーなあ
肉脂!
ジャガイモも
ハエナワ漁も
順調だし..
これなら
冬も乗り切れる
んじゃない?
でも大きな
問題も出来た
...
セイ...その
港側の人達は
ナオだけが目的
だったの?
うん...
連れ帰ろうと
してたみたい
いいじゃない!
連れ帰って
もらえれば!!
もともと
こっちの人間じゃ
ないんだから
どうして
止めたの?
本人が嫌がってた
みたいだし...
ケンも止めた
から...
ケンは?
シ時
いないなんて
あずらし
その...たぶん
ナオさんのとこ
だと...
出てって
もらおうよ!
あの人働かない
働いても...
...あの...!
バ...バイ...
売春かい?
そう!
しかしここは
法律ねーんだし
帰りたくねー
ってんならなあ
でもその為に
争いになっても
いいの!?
ぼ...僕は
ゴメンだ...
こっちにだって
危険な奴らが
いるのに...
また争いなんて
耐えられない!
そのサワダって
奴はどんな奴
なんだろうな
オイ!
向こうにいた奴は
知ってんだろ?
...
?どうした?
どんな奴なん
だよ?
あいつとは...
関わらない
方がいい...
オ
オレも
ゴメンだ...!
あ会いたく
ねぇよ!!
...
またあの表情
...三人と同じだ
怖がってる...?
あ...
あいつは
人喰い
なんだ
なっ...
どういう
事...?
どういう事
でもないよ
腹がへったら
食っちまうんだ
...あいつ
何せ...そこいら
じゅうに死体は
あるんだから!!
どうして
そんな奴が
リーダーに
最初何も行動
出来なかったオレ達を
引っ張って食物を
探し:古い農家を
見つけて!
ニワトリ小屋や
ヤギを捕えて
乳や卵をとれる
ようにしたのは
...サワダなんだ
!!
ヤギまで
いるの!?
皆...奴が怖かった
けど...頼りに
なるし従うように
なった
でも奴は
段々変わって
いって...
暴君に...
なっちまった
ワケか
...だ...
い...だ
.もう
トモ
も...や...
いやだ...
もう...いや
...いやだ...
もうやだ..
...やだ...
うっうっ...
ト...モ...
ムリもない..
ショックは僕も同じだ
とにかく
ナオの事は
静観しよう
うん
争っても
お互い益がない
のはわかってる
はずだ
今まで通り
自分達の事を
やろうぜ
お...
おう
何か良い事が
あっても
でも僕は
すご次々と不安や!!
問題が起こってしまう
"もういやだ!!
とは言わない
やりきれない
気持ちになった
言いたくない
ワン
ウァン!
シッ
静かに!
まだ皆
寝てるから
な
クゥン...
イキルはいつも
元気だなぁ
僕はいろいろ
聞いちゃってよく
寝られなかったよ
ホラ静かに
顔洗いにいこう
ウァン!
あ...!
!!
君...
その服は
トッ
トモッ!!
......
セ...イ...
第四十八話
トモ
そ...ね
は...
セイ...
何だろ...思った程
僕は驚いてない
でも...何だ
あ...の...
何か
何か言わなきゃ...
何か..
トモ!
待っ...
...!!
トモッ
どうしよう
...何を...
追いついても!!
何を
言えばいいんだ
ハァッ
!!
ハァッ
アアッ
!ッ
トモ...
トモ!!
何をー
大丈...
来るなぁ
あぁ!!!
どうしたら..
何を言えば
...何を...
何で
...その...
僕は...
女の子だ...
僕は..
プッ...クク
クッ
ト...モ?
バハハハ
いや
違う
僕は..
バケモノだ
ハ...ハ
ハ...ハ
違う!!!
な何が
違うもんか!!
この格好を
見なよっ!!
こんな...
違う
嘘だ!!
本当の事を
言ってよ!
僕の...この...
トモは
僕の友達だ
何も言えないと
思っていた
僕の友達は
バケモノなんか
じゃない
やめろよ!
そんな...きっ
詭弁...
バケモノと
聞いた時
やめないよ
本当の言葉が
口から出てきた
トモはトモだ
イ...
イキル?
クウ...
そうだよ
トモ
イキルにとって
外見がどうとか
格好がどうとか
関係ない
トモは
トモなんだ
ウァン!
イキルは誰に
でもなつく犬
じゃない
トモは
特別な
友達なんだ
僕もだよ
本当だ...
トモは
僕の...
一番の
友達だ
やさしくて
怖がりで
本当だ
キレイ好きで
泣き虫
皆に気をつかい
...マジメで
本当だから
言えるんだ
ウッ
僕の:初めての
親友だ
イキルが
気づかせてくれた
僕の家は
...さ
代々医者を
やってるんだ
小さな街だけど
そこでは
一番大きな
兄妹は妹しか
いなくて
僕は子供の頃から
〝後継ぎ〟と言われて
育ったんだ
子供の頃は
大丈夫だった...
嬉しくも思ってた
でも
中学に入った頃には
自分が
何者だか
気づいていたよ
最初は自分が
おかしいのかと
思った...
でもネットで
調べたりして
そういう事も
あるんだと
知ったんだ
いるし
TVでも
性同一性障害の
事も知られはじめて
僕もそう
生きられるかも
って...
そういう人達が
女性として生きてる
のもメディアで取り
あげられてる
そういう人達が女性として生きてるのもメディアで取りあげられてる
女の子の服を
かくし持ってるのが
バレてね
それをきっかけに
打ちあけたんだ
〝女の子〟だって
父は
こう言ったよ
「オマエはあのTVに
出ている
バケモノと一緒か!?
ああなりたい
のか!?
父の”家〟に
対する執着は
凄かったよ
僕を
カウンセリングに
通わせたり
男子校に転校
させたり
時には
殴ったり...ね
僕はどんどん
破綻していき
家族は...
メチャクチャに
なってしまった
...
家を捨てれば
女として生き
られたかも
年ごとに
つらくなって
いき...
そういう街も
あるって...
仲間も作れた
力も...
僕は未遂を
くり返すよう
になった
もう限界だった!なのに...
もう限界
だった!
なのに...
家を捨て
られなかった
何故!
僕は家族を
好きだったから
...!!
バケモノと
言われても
父も母も...
妹も大好き
だったから...
認めて欲し
かったんだ...
そして...
一緒にいたかった
...!
トモ...
自分が自分と
して認めて
もらえなかったら
どんなに苦痛だった
ろう...
いや...
ありのままを
受け入れてもらえ
ない苦痛は
...トモ
皆に...
言おう
な
何を...
皆に
わかって
もらうんだ
ムリだよ
そんな...
!!
いや...
いやだよ!
セイにわかって
もらえただけで
充分だ:僕は
それは
違う
これから冬になり
厳しい暮らしが
待ってるんだ
食料も
足りなくなる
かも...
セイ...
トモの恐れてる
争いも起きる
かもしれない
自分を
偽るストレスを
抱えたまま
この冬を
乗り切れる
?
トモの
ストレスは
もう限界だ...
違うかい?
僕...は
トモ
僕はここを
出る
ええ!?
トモを
ありのまま
受け入れてもら
えなければ
ここを
出るよ
認めてもらわ
なければ
きっと...
トモを
失う
僕は友達を
なくしたくない
セイ..
この気持ちは
皆も同じはずだ
僕には
ある思いがあった
セイ!
向こうルじゃね
遅いぞー!
今日はいろいろ
やる事がー
遅れて
ごめん...でも
作業の前に
聞いて欲しい話が
あるんだ
僕ら全員が
話?
同じなんだ
とても...
大事な話
なんだ
受け入れられな
ければ...
僕らはー
四十八話おわり
ありのままの仲間を
第四十九話
トモI
話がある
...??
うん
今日はやる事
山積みなんだぜ
?
急なのか?
出来れば
そっか...なら
今......
...
うん...
リョウ
本当に話しても
......?
今までのように
僕と
接してくれる
だろうか
バケモノ!
えっ
...あ
トモ
大丈夫?
言える?
セイ...
トモ
なんか
あるのか?
リョウ...
皆...
言えないなら
僕が...
セイ..
ここを出る
セイ
ありがとう
一人でも
理解してくれる人が
いる
親友と言ってくれた
自分で
言うよ
トモ...
皆に聞いて
欲しい事が
あるんだ
充分だ
それは
僕の体と中身が
別という事
これで何かを
失ったとしても
僕は..
充分だ
つまり
それって
さー
ぶっちゃけ
オカマって
事?
なっなん
だよ...!
目をつぶっても
皆の困惑の
吐息を感じる
リョウはどんな
顔をしている
のか!!
皆は:
顔を
セイ..
上げられない
もう...
親友だと
言ってくれた
もう
充分だ。僕は...
終っても...
わかってたよ
ええっ!?
そうなの
?
うん
なんとなく
ね...
ええ
~!!
やっぱり女は
女同士って
いうか...わ
言っていい
ものかどうか
うん...
わりとすぐ
そうかなって...
マジかぁ
!?
トモ...
ごめんね
言ってあげられ
なくて
あ...
え
大変だった
でしょう
みん
...な...
あ
あの...
これ..
君の
うん
あのっ
また
貸してあげるね
いいの
まだ
僕は...
僕はー
延縄の針
随分大きい
のに付け変え
るんだね
......?
うん...夜は
サメが多いから
小さいとかかり
にくいんだ
ふーん
トモ...
すまん
えっ!
な...
何が?
君は
あんなに争いを
怖がり嫌がっ
てたのは...
女の子だった
からで...
なのに...僕は
いいいよ
体は男なん
だし...
カイ?
でも...
そういう問題は
これから無視
出来ないかもね
あらゆる行動に
男か女かは
係わってくる
争いの時
戦うか
力仕事は
どうするか
寝る場所...
着がえ
トモを女性と
するなら
戦力や労働力
.......
カイ!
何を...
僕らは憂慮
する事が
増えるワケだ
んな事は
ねぇよ
そんな事を
憂慮する必要は
全くないね
今まで通り
生きる為に
必要な事をする
だけだろ
リョウ:・
カイ
オレはオマエが
時々...
うん...
確かに
何が言いたい
のかわからねぇ
時がある
......
前も女の子が
襲われても
しょうがない
みたいな..
ちょっと...
思いやりって
言うか...
...事実を
言ったまで
だけど...
不快だったの
なら謝る
~~~
思いやりで
生きていければ
いいけどね
カイ!
ちょっと...
セイ!
待って
ちょっと
ひどいよ!
カイは私達の
為に言って
くれてるん
だよ?
リョウは
一度私達を
見捨てた
じゃない!!
カイは...
あの人は私を
見捨てない...
あっ
いや...
絶対
...
カイ!
僕も
行く!
あっ
オイ!!
あー
マズった
か...
あの二人...
最近いつも
カイといる
うん
ちょっと...
危ないかも
...
え?
な
何で?
ううん
何でもないよ
よーし
気を取りなおして
延縄のエサ
調達に行くぞ!!
ね!
今日は暖かい
から素潜り
でもやる
オー
磯班は塩田も
やる事
釣り班
素潜り班
磯採集班
うん!
素潜りは
セイとミキと
オレ!
う...ん
ひぃ~~
目下くあがろうね
本当に
入るのか?
凍え死なない。
これが確実
だし...たき火
用意しててくれ
よし!
かかろう!!
釣りの倍も
獲ってるじゃ
ないか!
み...
みたか..
オレの気合い
声に力が
ない...
オオ~~~
早いとこ
食べる分を
さばこう...
誰だ?
あいつ...
大漁じゃ
ねえか
すごいな
オオウ
あんたは...
!!
あ...
「第四十九話・おわり」
ああっ
.....!!
第五十話
嵐の予感
あんたは...
じゃまする
ぜー
あ!
あん時!
山に入ってった
...!!
オー
そうそう
そうか...
初日の
よく生きて
たなー
そっちも
しっかり
暮らしてる
じゃん
あいつ!!!
やっぱり
きやがった
...!!
どうする
...?
ヤバいぞ..
クソッ
ケン?
何で裏から
まさか
!
この人が
あのー
サワダ...
ナオ
を...
逃がさない
と...!
!
仲間に捜さ
せてやがる
マズいぞ
ナオ
入るぞ...
キャア
ア!!
あっ!!
ワァア
何やってんだ
テメェ!!
仕事よ
!!
何勝手に
入って...
サワダが
仲間と来てる
隠れる
ぞ!!
サワダ...
捜すったって
学校じゃ広すぎる
だろ~
しかた
ねーだろ!
オイここ
扉が修繕して
あるぞ
オオ
ナオ!!
何だ...
開かねぇ!
ここか!?
チッ
いねぇよ
行こう
オウ
な何?
あの人達...
港側の
人間だ
もう
ダメだな
あの売春婦を
捜しに来たん
だろう
ごこも
仲間うちだけでも
次々と問題が起きて
もめ事がたえない
と言うのに
今度は
本格的な争いに
なるかも
君達に
危害が及ぶ
ばかりか
争いになれば
食料を得るのも
ままならない
もう...いや
...やめて
死ぬのが
...怖い?
もう...
でも僕らは
選択出来る
んだ
いつでも
君はもう
充分がんばったよ
でもカイ
私ー
大丈夫...
君が逝ったら
僕もすぐ
逝くよ
カイ
女?
おう
ナオって女が
こっちに来てると
思うんだが
あ~
あの娘!
確かに
来てるよ
あの...
なんだ...
バっ...
違うよ!
オレは
何だ..
世話になって
んのか?
ハハハ
そうか別に
いいけどよ
あれは
オレの女だ
オオイオイ
オレのってなぁ
く~~~...
返して
もらうぜ
本人の意志
しだいだろ?
いや
違うな
な...に?
オレの意志
しだいさ
何だ
オマエ
正義感か?
モラル?
まだそんなモン
引きずってるのか
オレは全て
超えたぜ
この島で
完全な
自由に
なれた
全て
超えた?
...自由?
セイ...
何言ってるん
だ...こいつ
そうか
こいつが!
...
返して
もらうぜ
でなきゃ
代わりの女を
もらう
ここには
いいのがいる
からな
ナオとの事は
オマエら二人で
解決しろよ!
オレ達には
関係ねえ
......
聞いてんのか!?
オレ達はあんたらと
関わりたくねえ!!
風が出て
きたな...
雨も来そうだ
ここの嵐は
すげぇからな
言ったろ?
オレは完全に
自由だ
誰の意見も
聞いてねぇよ
オマエも
好きにやれ
なっ
...!?
また来る
また来るから
待ってろよー
!
ハァ?
ハハハ
全く...
最高だな
ここは!
あいつ...!!
サワダ
さん!
すいません
...ナオは
まだ
見つけら
れて...
いいよ今日は
また来ようぜ
おつかれだったな
今夜は女でも
抱いて
久々に鳥でも
食おうぜ!
ハッ
ハイ!
本当
最高だよ
自殺島は!
嵐が...
生にしがみつく
僕らを
試すような風が
鳥に
強く吹きつけて
いた
[第五十話]おわり]