目次枚自

ISBM978-4-592-144285

C9979Y514E

雑誌44328一51

定価本体514円+税

白泉社

19時間を変えているのは、女性の個人情報の内にはなりますので、自分の話を聞かせていただけました。自己紹介していましょうかないですね。これは、これからでは、それはこの時間にもありませんないいいけれです。

カイが集落を去ってから数日。

セイ連の眼前に現れたのは、かつてかも。

セイ島の取引にあるのは、未迷者を選んできた船彫だった。

サワダ側にの争いが激化する中、第二弾の

出現は一体何をもたらすのか

『オレは...未遂者じゃない』。

サバイバル極限ドラマ第8巻!!

2012年9月刊行

恐れる事はない。

そんなに簡単に傷つけられたりしない

辛がっている方が楽ならそれもいい

でも本当は戦えるはずだ。

戦う君に同志はきっと現れる。

8森恒二

その場で、

PSentedbyMopl

白泉社

カイが集落を去ってから数日。

セイ達の眼前に現れたのは、かつて

かれら

未遂者を運んできた船影だった。

サワダ側との争いか激化する中〝第二陣"の

出現は一体何をもたらすのか

「オレは...・未遂者じゃない。

サバイバル極限ドラマ第8巻!!

2012年9月刊行

!?

聞いたことがある...

ネットの中で噂になってた

年々増えている自殺者...

その費用が国で

支えきれなくなってるって

だから切り捨てる事にしたんだ

...島流しにして

確か。こう呼ばれていた

〝自殺島〟って

HSTARTANATACARANETALINEWEWAN

JETSEOMIGS

第号

登場人物紹介

●自殺未遂により、自殺島へと送り

込まれた本編の主人公。弓矢を用

いて、山で狩猟をおこなっている。

●鳥の先住人が住む小屋にいた

子犬。狩猟のバートナーとして

セイにごき取られた

〈達のいるグループの

一的役割を担う人物。未遂者

とは思えない前向きな性格の持

はぁってー。次元な人物。他人を

殺に追い込む事から集落を追われ

今はサワダと行動を共にしている。

イを襲った無法者の一人だ

ったが、セイの狩りを目撃し改

心する。

自殺寸前のところをセイに止

られた女性。本名は、マリア

だが、その名を嫌っている

ぎが得意で活発的な女性

●永ぎが得意で活発的な女性。ショウに寄かな恐いを寄せてい

●自殺島の存在を以前より知っ

ていた人物。豊富な知識を持ち

金わせている。

残港側からセイ選の集落へとや

って来た人物。自称・癒し相当

売春婦)

ている人物。"人喰い"と聴さ

れ恐れられている

山羊のいる牧草

物の大きさは視認し

隠際より大きく描かれています

自殺島。

第八十話

・盾

第七十九話

そんな刺客を

そんなノリオ

第七十七話

第七十六話

戦いの予感

そもそも、偵察行の

第七回目最初の夜

そもそも、侵入者

第七十二話

第七十二話

未来

第二陣

この作品はフィクションです。実在の人物は、事件などにはいっさい関係ありません。

165

851652018年6月

1451851

第七十

明け方

夜に仕掛けた

延縄を上げる

丸太をくり抜いた

カヌーをボウシが

作ってくれてから

二人もいれば仕掛けの

上げ下げが出来る

ようになった

「何も持っていない」

と言っていたボウシだが

手が器用で

ヤギ捕獲器から農具

大工仕事などこなし

皆から頼られている

ルは早起きだ

皆が起きだす頃に

ヤギ達をグランドに

放牧する

ヤギが増え

手状になった物置小屋

から1階を改造した

ヤギ部屋に引っ越した

それから

爛作業のグループ

収穫した魚を

千物にするグルー

延縄のエサを

調達する

グループなどに

別れる

作業は

その日によって違う

作業計画は主にスキが

中心となって

決められる

今までは、そこに

カイもいた...

カイ...

カイは姿を消して

から現れていない

機索も打ち切られ

集落は落ち着きを

取り戻しつつある

僕はイキルと

山にいる事が

多い

早朝出発して

日帰りの狩りだ

まだ集落を

長く空ける気に

なれない

ワンワン

ウワン

夕方皆が戻り

総出でヤギを

集める

これが一苦労こう...

なのだが

皆がやれば

そう時間は

かからなくなった

集めたヤギから搾乳じ

放牧作業は終わる

皆が飲んだ分の他は

火入れをし、冷ましてから

谷川で保存する事に

した

でも毎日搾乳

出来るから

どうしても

余っちゃうね...

ぜいたくな

悩みだなー

......?

子ヤギが

わりといるけど

...

一頭つぶして

いいかな?

えっ...?

チーズが

作りたいんだ

...

!!

チーズ

~~~!?

オオ

~~~

でも作るには

レンネットが

いる...

どうしても

いるんだ...

レンネット?

レンネット

牛やヤギの哺乳期間中の

第4胃袋(ギアラ)に

存在する凝乳酵素

失敗するかも

しれない...でも

出来ればー

それ以上、

乳酸発酵させたミルクに

レンネットを加え凝固させ

〈この状態をカードという〉

水分(ホエーという乳液)を

切ってチーズを作る

やってくれよ!

あぁ

やってくれ

良質なたんぱくが

手に入るな...

保存がきく

ううん

しかし...

スゲェな

ミノルは

全くだ

ねー

僕は:農家が

嫌で嫌で

家を出たんだ

でも結局

何も見つからず

何も出来なかった

いいや...

農業なんて

大変なだけだと...

作ったモノをただ箱に

つめて...そんなふうに

思ってた

人からそう言って

もらえるなんて

思ってなかったよ

...

こうやって、渡す

人達に会って

言われると

違うもんだね

ここに来て

初めてそう

感じたよ

うん...

あっ!

農業って言えば

...ボウシ!

そうだ!

どうした

農家の地下に

倉庫があったんだ

そこで

ボウシと...

これを

見つけ

たんだよ

?種

いや...

これは...

米!?

米じゃないか!?

何ィィ

~~!!!

ホント

!!

飯が食える

のかよ!

待って!

違うんだ

...

違うんだ

...これは

種モミ

なんだよ!!

種モミって

...まさか!

下流にタメ池が

あったから

調べてみた

あれは

畑じゃない

水田だったんだ!!

稲作が..

出来るん

だよ!!

まさか

ホント

かよォ...

米があれば

大丈夫だ...

僕らは生きて

いける!

これは僕らの

...未来だ!!

未...来

...

私達に

...未来...?

ノルウ

わぁぁ

なに~

オマエって

奴はー!!

未来..

今日をやっと

生きている僕らに

なんと違い

言葉か

でも僕らは

セイ!

未来が...

生きていく為にも

必要なのかも

しれない

今日は

お疲れ様

でしたー!!

今夜は

ちょっといい事が

あるんだ

先ずセイと

イキルが久々に

猪を獲って来て

くれた!

ワアア

オォ~

んで

もう一つ!

ミノルから

報告がある

ミノル!

う...

うん!

知ってる人も

いると思うん

だけど...

今日農家の

地下室で

種モミを見つけ

たんだ

数年経ってる

けど状態はいい

...まず間違いなく

発芽する

だから

僕らはー

冬を越したら

稲作をやります。

!!

マジか

スゲェ...

スゲェな!

ご飯がいつも

食べられるように

なるの...!

んで僕と

ボウシがもう一つ

見つけたのが..

これ!

焼酎なんだ

何いいぃぃ!!!

ウソッ!

ちょちょっと

いいの?

お酒なんか...

私達...

何でダメ

なんだよォ

ここに

法はねぇ!!

結局

宴になった

僕らは

本当に久しぶり

皆で笑いあった

......

う~~

...私も

恋...したい

ねぇ...

...私...

してる...かも

...恋..

何それ!!

誰よっ!

オ~!

オオレ

空き家

だけど...

うるさいっ

あんた達は

ナオにでも

ささってなさい

ボウシが

...

えーーーすぐへ

ボウシッ

オイ

テメェ~

...

...ボ...

ボウン

これから

ボウシ

~~!!

昨夜は

もりあがったな

ねー

しかし朝が

キツくなるぞ

...飲みは...

しかし

ボウシには

...なー

あれには

納得出来ん

アハハハ

ん?

どうした?

ああ...

!!

あ...れは

......

ふっ...

船だ!!!

第七十二話第二陣

んっ

船だ!!!

あ...

...ああ

まさか

ざ...け...

アッ

リョウ!

ざけん

な!!

なるほーーー

セイ!

リョウを

追ってくれ!!

オレは皆を

連れてくる!

うん!

ハッ

リョウ!

ふ...

ざ...

ける...な

ああ..

スマン

...ざけん

...な!!

ちゃんと

生きるよ...

親や皆に

あやまって...

本当に..

ラノンミナオオオー

...

ふざけん

なよっ!!

オイ!!

っざけんなァ

ァアアア!!!

まっ

ま...て

...

まっ...

ハァ

て...

!!

グ...ウッ

クッソォォォ

......!

リョウ

...

待...て

よ...!

チク...ショウ

......

無理だよ

...

追いつけるモン

じゃない...

リョウ...

それより

船が着いたって

事は...

そうか

第二陣が

...

うん...

きっと...

いるみたい

だな...

うん...

また...

あの恐慌が

..

急ごう!

あ...

オ...

オイ...

あっ!

オ...

オ~...

ああんた達

島の人間か?

ここはどこ

なんですか?

あの看板は...

なんて言ったら

いいんだぁ?

..ん

あああの

看板な...

出られ

ないのか!?

本当に...!

いやっ...

ちょっと

落ち着いてくれ

ここは

自殺島と

言われている

島です

自殺...

島...

セイ...

あの看板に

書かれている

事は本当です

ここからは

おそらく

出られません

ワァアア

出られないって

...そんな...

あんた達は

僕らは送られて

半年位になる

と思う

マジか

...

半年も

どうやって...

それは後で

ゆっくり...な

港の方は!?

行かない方が

いい...

ひどい事に

なってる

.......

くそっ

やっぱりオレ達の

時と...

行こう!

うん

あっ

あのっ...!

な何か...

飲み物持って

ない?

渇きが

ひどくて...

......?

ああそうか

...だよな

今は持って

ないんだ...

そう..

セイ?

海沿いに行けば

仲間が迎えてくれる

はずだから

これ!

アダンの新芽を

かじると

水分がとれるから

谷川まで

少しあるけど...

がんばって

あ...

ありがとう..

あいつら...

本当に

半年も...

セイ!

......

ワァアア

ああ...!

あ...

やっぱり

あっ!

あいつら...

服を!

リョウ!

僕らも亡くなった

人からもらって

たよ..

でもまだ

生きてる奴

から...!

う...う

いや...違うな

...すまん

助けられる人を

先ず保護しよう

...ね?

...

ああ

オイ

大丈夫か?

大丈夫

ですかー

立てますか?

だっ

誰だ!?

あんた...

僕らは

...

その...

しっかりしろ!

オイ!!

起きろよ

...オイ!

オイ

...!

クソォ...

マジかよ...

もう...

死んでます

あっあんたは

そのかっこう

.....

僕はセイ

この島に

半年前に

送られ

仲間と一緒に

生きてきた

半年前

...だと!

まさか...

セイ!

その人も大丈夫

なのか?

うん!

行ける人は

出発しよう

...噂は

本当だった

はい?

いやっ...

何でもない

間違いない

.....!

とうとう

もぐり込めた

そ...!

おわり

この...

自殺島

に...!!!

第七十三話

侵入者

結局一僕らが

保護出来たのは、

あのド数名だけだった

船は夜間に着いたらしく

だいぶ時間が経ち

殆どの人を救えなかった

皆一様に

不安な

表情をしている

殆ど会話も

出来ない人も

いた

無理もない...

彼等は自分を

捨てた為に

自らも捨てられたのだ

僕らと同じ...

僕も、あんな顔を

僕もあんな顔を

していたのだろう

...という

わけでー

生きる為には

協力して生活

するしか

ないんだよ

まあ幸い?

オレ達は漁や畑で

なんとか生きて

これだから

ある程度ノウハウ

を持ってる

もちろん

ここに法律は

ないから強制は

出来ないし

オレ達と

行動してない

人達も...

あの!

さ...

それって

本当に?

いやつまり...

これって何かの

更正プログラム

とかじゃないの?

...港で

何があったか

見たろ?

残念ながら

看板に書いている

事は全て事実だ

人が死のうが

殺しがあろうが

誰も助けてくれない

自分達で全てやって

いくしかないんだ

ここから脱出も

試みたが...

巡視艇に筏ごと

沈められたよ

うぅ...

おお母さん

そ...

そんな!!

本当に

出られない

のか...!?

......?

......

オレ達も全員

未遂者だ

君らと同じ...

おそらくもう

終わろうと思って

いる人もいる

だろう...

ここでの生活は

キツい...

甘い事は言え

ない

だけど...

出来ればオレ達と

一緒に生きて

欲しい!

ここで何かに気付き

前を向けた人間が

いる事を知って

欲しいんだ

今日も

生きる為に

働かなくちゃ

いけない

食べ物が

欲しい人は

参加してくれ

リョウは強く

皆を促したが

く事を

希望した人は

半数だった

あの...

これから何を

..

オオ

オレ達海班は

漁だな

仕掛けを上げて

エサを調達して

また仕掛ける

まあ最初の

うちは手伝い

ながら覚えて

くれよ

は..

は...ぁ

......

あんたが

リーダーか?

え?

いいやっ

オレは別に

...

リーダー

だよ

いや...

この村のさ...

リーダー

かなって...

......

そうなの?

ああ彼が

ここのリーダー

リョウだ

うん彼が

リーダーだよ

そ...そう

みたい...

みたいだね...

よーし

遅れた分

急ぐぞ!

うん!

オォ~~

ヨッシ

オレも...

あんたは

こっちだ

うい

カニ貝

エビ小魚タコ

この浅い岩場で

獲れるモノは

何でも獲る!!

獲ったら

バケツ!

それを?

釣りやハエナワ

のエサだよ

それより急ごう

釣りの時間が

ない

新入り!

質問多いぞ

へぇ...

すごいな

...

磯の浅場では

実に様々なモノが

獲れる

浅い磯で獲れるハゼや

小型のカニやエビ

貝類など釣りのエサに

なる他人が食べられる

物も多く

千潮を狙えば

簡単かつ効率よく

獲物を得る事が

出来る

よーしこんな

ところか...

そろそろ釣りに

行くぞ

あんたも

行くか?

いやオレ

ちょっと...

トトイレ

なんだあいつ

何回も...

あいつ全然

未遂者っぽく

ねぇーぜ...

......

くっそォ~

マジでヤバい

そろそろ

出てもいい頃

なんだけどな...

あった

...!

やっぱ

吐いて出した

方がよかったか

!!

これで

いけるぞ...

どうだった?

ダメだ~

やっぱり

上げるのが

遅すぎたよ

喰われてんのが

多いし...ハズれ

ちまったのもな

覚悟を決めて

セイと突きに

潜ってくるよ

たき火、頼む。

死ム!

オオウ

まかせてくれ

オ〜〜〜

これがハエナワ

かぁ!

どうだ?

こっちは

......

一人変わった

のがいるが...

他は静かだ

オマエグリは

治ったのかよ

バッチリ

...んんんじゃ

そこからこそ

そういえば、

...

本当

明るいなぁ

上げた魚はすぐに

サバいて切り身にし

塩をすり込んでおく

そしてそのまま

ブルーシートの上で

天日干しにし

簡単な千物にする

この日

スギさん達の

釣果はまずまずで

妊縄のエサの他

今夜の食事分まで

確保出来た

仕掛け

終わったぜ

ごくろう

さん

よ!

どうだった?

あ...

まあ

なんとか

...

あんたは

元気そうだな

どうだったよ

一日...

ああ

驚いたよ

あんたら

すごいな...

本当に

すごいよ

オ...

ありがとう

まさかとは

思ったが

この絶海の

孤島で

こんな暮らしが

可能だとは...

何も力も

想像以上だ

?なんか...

おかしな言い方

だな~

驚いた

しかも

あんた達は

!?

全員

未遂者だ

”あんた達は”って...

自分も当然

未遂者だろうが...

いや

オレは

未遂者じゃ

ない

ルポライターの

織田ってモンだ

!!!

未遂者

じゃない!?

そ...

そんな

バカな!!

そんなはずは

ない...

一体どういう

事なんだ...

ルポ...

文字通り

現地取材

だよ

最初オレは

政治家の不正資金を

追ってたのさ

不透明な金の流れ

不透明な資金

@tcetc:

それで

ぶつかったのが

...

超法規的

特別自治区

通称ー

自殺島

あぁ最初は

無法島って

言われてたんだよな

死刑に相当する

犯罪者を島流しに

...それも調べたぜ

バカな...

取材ったって

オマエ...

ここから

出られない

んだぞ!?

そいつと接触も

出来たんだ

東南アジアの島

でね

!!

一応

手は打って

あるし...

ここを

出られた奴も

いるんだ

無法島のな

信じられねぇ

...

オレ達は

巡視艇に

沈められたんだ

機銃で

撃たれたんだぞ

!!?

いくらオレが

無謀ったって

切り札もなく

来れねェよ

ずっと

出て来ねェから

あせったけどな

これ..

GPS発信機

もう外の仲間に

オレの位置は

知られてるはずだ

思ったより

すげぇネタだよ

自殺島は!

命がけで

来たかいが

あったぜ

第七十四話

最初の夜

そんな...

信じられない

...

潜入取材なんて

本当に

助けなんて

呼べるの?

わからねぇ

...

発信機は

本物に見えた

話もな

来られると

思うか?

この島に

外に仲間が

いるのも

本当だとして

機銃を装備した

巡視艇の網を

抜けて...

とても出来る

モンじゃねぇよ

来れたとしても

また無事に

出られるとは

限らん

おそらく

難しいだろう

よしんば

助けが来た

としてー

向こうに

帰りたいか?

帰って

どうする?

一度捨てた

社会に...

オレは

戻らん...

オレの居場所は

...ここだ

帰りたい者を

止めもしないがね

...

......?

帰りたいかっ!!

その問いは

皆の中にあるはずだ

あきらめたはずの

社会..

もし戻れると

したら

ここにいたら

不安や恐怖が

消える事は

ない

でも

ここには...

そうだ

スギさん

ここには

僕の居場所が

ある

僕はー

ところで..

いいの?

あの人達を

放っておいて

最初の夜は

きっとー

そうだ

最初の夜が

一番危ない

朝を待たずに

何人の人が

逝ったか...

僕も...

僕も...その一人になるはずだったんだ

任せよう

...彼らに

生きる意志のない

人間を四六時中

監視は出来ない

...

生きる事を選ぶか

そうでないのか

今夜:本人達が

選択するんだ

.......

厳しいよう

だけど...

僕らは

生きる事を

〝強制〟出来ない

暗黙の了解

だった

「いつでも死ねる」

そう思う事で

生きてこれだ事も

少なからずあった

のだ

朝やはり数名が

命を断っていた

うまい...

本当..

おいしい

うん

だろ!

この山でそこに

いるセイが

狩って来たんだ

イキル

とね

ど...も

ここの生活は

大変だけど

向こうでは感じられ

なかった喜びもある

せっかくこうして

会えたのだから

出来れば一緒に

やっていって欲しい

...はい...

......?

よろしく...

しっかし随分

減っちゃったなぁ

30〜40人はいたろ

目をさました

のがバラバラ

だったからなぁ

うん...

あっちの集落

にも行ってる

そ...きっと

そんなに

来てたんだ

サワダの!

まだ人が

住んでるとこが

あるの?

うん...

港をはさんだ

反対側に

もう一つ集落が

あるんだ

女の人権が

ないのよ

だけど

そこは...

どういう

事?

強制的に

身体を提供させ

られるみたい

なんだ...

本人の意志

とは関係なく

そ...

そんな!!

ひどい

...何故

あっちはサワダって

リーダーが独裁で

やってるんだ...

ここにルールは

ないからな

最近こっちも

山羊や果樹が

ふえて多少

楽になったが

最初の頃は

大変でな...

向こうの方が豊か

だったようで

生きる為に

向こうでの生活

から抜けられ

ないんだと思う

まさかそんな...

いくら法がなくた

って...ひどすぎる

じっ

じゃあ

向こうに行った

女の子達は...

あ...ああっ

そんな...!

そんな!!

知り合いが

いたの!?

どうしたの

こっちに

来てない..

確かにいたんだ

...港に...

確かに見た!

でも

僕は..

こ...混乱していて

:気づいたら

こっちに:彼女も

来ているものかと

知り合い?

...彼女?

いいえっ...

そういう

ワケじゃ...

更正施設で

一緒だったんだ

僕は出たり入ったり

だったけど

彼女はずっと

いて...

付き合ってた

ワケじゃないけど

...そうだけど

!!

ずっと一緒

だったんだ...

まさか

ここに来てた

なんて...信じ

られない...

なんで付いてて

あげなかった

のよっ!

いや無理も

ない...最初は皆

パニックになる

気の毒だが

その娘はあきら

めた方がいい...

向こうと

接触するのは

危険なんだ

そっ

そんな

.....!

こっちに襲って

来た事もある

話し合いに

行った時は

殺されかけた

ここに

法はなく

サワダは

本当に危険な

男なんだ

まだ君らは

実感がないかも

知れないが...

法がないと

いう事は

本当に恐ろしい

事なんだ

向こうに

仕掛ければ、皆を

危険にさらす

事になる

すまんか

助けられない

サワダとは

関わりたくない

それは皆

同じ気持ちだろう

だけどー

思ったより

早く出来そう

だな

山羊がけっこう

草を食べて

くれたからね

本当に

出来るのか?

...苗

ああ

問題ないと

思うよ

楽しみだな

...春が

うん

リョウ

ちょっと

オウ

なにぃ~~

!?

サワダのところに

行くってぇ!?

はい...

やっぱり放って

おけません

それに僕は

男だし...

おそらく平気

なんじゃ...

そういう

問題じゃない

......?

サワダのとこから

女を連れ出す

なんて不可能だ

う...ん...

おどしじゃない

本当に

殺されるぞ

でも僕は

:行きます!

こうしてる

間にも彼女は

......

行ってみる

のは...

どうかな

セイ?

あっいや

正面から連れて

来るのはムリ

だから...その

偵察...

というか出来れば

その娘も...って

いうか

...うーん

確かになぁ

向こうの様子は

知っておきたい

んだよ

オイ!

ムリだぞ!?

危険すぎる!!

でも...いずれ

あの人はこっちに

来るんじゃない

かな...

このまま放って

おいてくれるとは

思えないよ

偵察...

やってみるか!

オイ

~~!!

夜の方が

いいだろう

人を

募ろう

ちょっと

待て!

リョウ!!

オレは

反対だぞ

...

大丈夫...

たぶん行く事に

なるから

あ...

ありがとう

......!

オーイ

ケンちょっと

聞いてくれ

なんだよ

リョウ~

さぼってんじゃ

ねぇよ

自察を

...

第七十

オレは

賛成だな

サワダがいる限り

危険である事に

間違いないからな

向こうの様子は

絶対知っておいた

方がいいぜ

一番の心配は

それだな...

セイの脅しが効いて

今はおとなしく

してるが...

また襲って来ない

という保証はない

新しく来た人達の

事も気になる

けど...

やっぱり

あの人は

...ね

サワダ次第

なんだよな...

向こうは

まあ

そういう事

だな

いっその事

やっちまわねぇか

!!

や殺るって

オマエ...

オレは本気で

言ってるぜ

食料や生活環境

そして集落の

治安:安定...

オレ達はやっと

ここまできた

はっきり言う!!

奴が最後の問題と

言っていいんじゃ

ないか?

あいつさえ

消えれば―...

逆に...

あいつが

いる限り

オレ達に

安心はない...

う...む...

どうだよ

リョウ

違うか?

それは...

いやっ

しかし..

今夜潜入して

寝ている間に

サワダを消す

その後

向こうの住人を

自由にする

不可能じゃない

はずだ...

やろうぜ

いや...

難しいよ

ケン?

夜中...サワダを

やるのは...

無理だ

あいつは男どころか

誰も信用してねぇ

寝る時は奥の部屋に

カギをかけて

必ず一人で寝る

その前の部屋で

女は全員寝てるんだ

それなら

好都合じゃないか?

女だけ静かに

逃がせば...

いや...

無理だよ

信じられねぇ

話だが...

女は殆ど

サワダを信仰

しているんだ

サワダを

慕ってるって!?

何故...

オレにも

わかんねぇよ

でも本当だ

...奴らは多分

サワダを裏切ら

ねぇ

マジかよ

いやそれは

よく聞く話だぞ?

極度の不安や緊張状態に

ある時強い者に

依存してしまう...

カルト教団の

リーダーなんかは

その心理を利用して

信者を精神的に縛り

カリスマになるんだ

そういえばTVで

見た事あるな...

ムサい教祖に

女の信者が何故か

集ってる

ああ~

見た事あるぜ

なら今回は

必然的に偵察って

事になるな

新しく来た人間は

まだ支配下にないと

思うから出来れば

連れ出したいが...

まぁあくまで

出来れば...な

ああ

でもチャンスが

あればオレは

サワダを殺るぜ

それで解決

するんだからな

......

...止めても

ムダみてえだな

でも絶対

無茶はしないで

くれ

全面戦争に

なっちまったら

生活どころじゃ

なくなる

ああ

約束するよ

じゃあ

夜を待って

出発する

それまで

休んでてくれ

おう

全面戦争

...そうだ

そうなったら

本当に生活どころ

じゃない...

嫌な

予感がした

オイ...

本当に行く

のかよ..

あ危ないよ

...

行くよ!

私も向こうの事

知っておきたいし

女の子は

あんた達だけじゃ

怖がってついて

来ないよ

それも...

そう...か

暗いし...

騒がれるかな

逃げ足だって

一番速いよ?

ヤギ追いの時を

思い出しなさいっ

誰か私に

勝てる人

いるかなー?

それに

確かに...

うん...

それを言えば

オレはかなり

キビしいな...

逃げ遅れる

可能性もあるし

戦いにも自信がない

...すまんか...

今回は偵察

だから

いや...スギには

集落の守りを

やってもらうよ

いいか?

ああ、その方が

いいと思う

こっちは任せて

くれ

君...は?

行く?

オ...オレ

...は

い一緒に来た

人間も気になるし

太っちゃいるけど

人並みには

走れるよ

セイ..

大丈夫...

ムリはしないよ

...

気をつけて...

見てくる

だけだから!

よーし

行こう!

満月じゃない

けど...

月明りがあるな

...

リョウ

たいまつは

消して行こう

オ...?

暗闇に

目をならして

行った方がいい

この月明りなら

見えるから

どうして?

見えなく

なっちゃうよ

そうだな

これじゃあ

向こうから

まる見えだ

うん

よし消して

行こう!

オ...

大丈夫

少し待てば

見えるように

なるから

......

本当だ

けっこう明るい

...

さすがだね!

その助けたい娘って

どんな人?

えっ!?

見た感じ

本当に普通の...

おとなしい娘だよ

本が好きで

画が好きでーー...

貸してもらったり

読んだ本の事とか

よく二人で話してたな

ふーん

へー

ふーん

もう近い...

手前の家に

見張りがいないか

確かめながら

行こう

オウ

なんかこういうの

ワクワクしねェが

セイはまた

援護の為に

山から行って

くれるか?

うん

それがいいと

思う

イキル

静かに行くぞ

オレ達はサワダ邸と

手前の家の間から

様子をうかがう

塀があるから

身をかくして

行こう

声がする...

起きてるみたい

だぜ?

頭低く

しろ...!

オイ...

この声...は

...

ウ...

...ア...

アアッ...アッ

え...

イイ...

...

!!

アア...?

ァア

うっ

あっ

ああ...

イント...イヤァア

[第七十五話】おわり]

第七十六話

ハッ

ハッ

ハッ

さらせ

さらせ

さらせぇ!!

ケツ穴も性器も

さらしてヨガリ

まくれっ!

全てさらして

自分を捨て

ちまえ

そうすりゃあ

楽になる!

生きていける

ぞォ!!

どうだ

新入りっ!

いい声出てきた

じゃねぇか!!

いっ...

いやぁ...

オラ!まだ

不満だとよ!

もっといけ!!

欲をはき出して

なぁ~

スッキリして寝ちまえ!!

そんで明日もガンガン

働けーー!!

は...

はい!

...

アアア

どうだ!?

新入り男共

サイコーだろ?

ここは!

す...げぇ

アア~~

!!

ハ...

ハイ...!

ビシっと働けば

やりまくれるぞ

どうだ!?

どーだ

オマエは

オ...

オレ?

オ...オレ

...は

別に...

ああ

オマエだ

別にぃぃ

??

ギャッ

なっ何を

なっ何を

何をじゃねぇよ

下のモン

パンパンに膨らまして

何言ってやがる

あっ...!!

ハラん中と

言う事が違う奴は

信用出来ねぇ...

出ていけ

ちょっ

出て行くって

どっ

どこへ

...!!

ここでは

全てが自由だ

生きるも死ぬも

殺すもな!

んな事ァ

知らねーよ

気に入らなきゃあ

今すぐブッ殺して

いいんだよ!!

なっなっ

何をっ

...一体

いやいや、

オラ

いいか

!!

ハァーハッハッ

ハッハァー

オラオラ

走れー!

すぐ行くぞォ

!!

......

......?

オラァー!

オマエらもっと

はげめほげめ

~~~!

明日死ぬかも

知れねぇんだ!

悔いを残さず

逝っとけぇ!!!

ア...アッ

ヤァァ...

...

あ...

あっ...あ

落ち着け

...!!

!!

声をあげたら

アウトだ...

いいな?

とりあえず

下がるか

オマエらも

来い

オ...

......?

すげぇ...

マジでこいつは

スゲェ...!!!

どうしたんだ...

皆下がってる

まだサワダ達は

起きてるのか?

状況が

わからないな

用心しながら

もう少し

近付こう

ん?

!!

な...

これ..

イッ!

ウ~~

~~~!

これ...は?

糸が張られ

てる?

待て!

イキル

動くな

......!

!!

罠だ!!

下りるぞ!

イキル

しまった

ウ~~

なんだァ~

客か!

ミュール

皆出ろォ

...!!

さっき

これから

へヰヰ

マズい

...!

引こう!

うん、いや、

キャアア

!!

ハイ!

向こうの

奴らか?

バンダナが

います!!

よォし

逃がすなよ!!

殺しても

いいぞ!

...

待て!

ち違うん

だ...!

リョウ

へーーー

待て

...

グァッッ

あ...

バカヤロウ

!!

こいつらは

本気だ!

やらなきゃあ

殺られるぞ

!!

し...しかし

...いや...

いいですよね

離っ...

リョオオ!!

やめ...

やめてくれ

......!

やめろォォ

!!

うわっ

!ルルル!

イキル!

こさまで

!!

下がるんだ

......!

脅しじゃない...

わかってるだろ?

行って

あ...

ありがとう!

くっ

くそっ

セイか?

セイ!!

くそォ...

またあいつか

よし!

皆引くぞ

!!

マズいっス

...

オ...

オマエ...

オ...?

早く!

ヤロウ

......!

また人を

射殺すの?

同じだ

君も僕も

カ...

[第七十六話おわり

カイ!!

第七十七話

戦いの予感

カイ!!

夜襲に

来るとはね

どこまで

愚かなんだ

ちがっ...

これでもう

戦いは避け

られない

終わりだ

僕らは

違う!!

新しく来た人の

安否を確かめに

武器を持って

犬をけしかけて?

どうしたんだ

セイは...

カイが...

いる!!

何!!?

オ...

オイ...

大丈夫

一度にかかれば

弓は射れない

なっ!?

カイ!?

ワルルル・

へいいいっ

ヒッ

ヒッ

うわっ

クッ

行くぞ

セイ!

うん!

イキル

来い!!!

セイ!

!!

仕掛けたのは

そっちだ

もう安心して

寝られる夜は

来ないぞ

誰もいなくなる

まで争いが

続くんだ

終わりはない

ハッ

ハッ

カイ

...

ハァ

ハッ

ハッ

ハッ

!!

ハァッ

あんな

...まさか

ひどい

......

ハァ

ハァ

ハッ

追って来ない

ようだな...

ハッ

セイ!

ハァ

ハァ

ハァ

うん

...あっ

血が出てるぜ

...やられた

のか?

うん...あ

いや

マジか?

罠...!?

山の中に罠が

張りめぐらされ

てたんだ

それで

気づかれた

...ごめん

セイ対策だな

きっと...

相当考え

られてるぜ

...全く...

カイ...か

今まで奴らは

行きあたり

ばったりだった

からな...

考えられる

仕方ない

一旦戻ろう

本当に向こうに

ついちまった

のかァ?

どうした?

......

あの...

太った人...

あれ

...?

つかまっち

まったのか!?

戻って

みる!

一緒に逃げた

はずだけどな

...オレと

さっきまで

いたんだぜ?

ちょっ

ちょっと

待って

なんだ

そりゃー

用をたしに

でも行ってる

のかぁ?

いいよ

行こーぜ

迷ったりしねぇよ

いいのー?

いいよ

......?

戻ろう

皆が心配

してる

カイに...

山の中の罠か...

マズいな

何が

マズいんだ?

これは明らかに

オレ達対策だ

戦いの準備

かも知れん

!!

守りを

かためてからの

襲撃か...

十分

ありえるな

向こうにカイが

いるからには

こちらの状況は

筒抜けだろう...

これはこちらも

考えないと...

本当に

戦えるのか?

戦いになれば

本当に殺し合いに

なるかも知れない

...いやなる!

オレ達にそんな事

出来るのかよ:・

人の命を奪う

なんて...

やらなきゃ

やられる...

なら

オレ達は

未遂者

なんだぞ...

オレは

やるぜ

ケン...

リョウ...

オマエは

甘すぎる!

今回も襲いかかって

来た相手に

話そうとしてたな

あんな事してたら

死ぬぞ!!

......

オレは

ここを守りたい

戦いになって

人を殺す事に

なってもだ

戦う準備を

するべきだ

異論があるなら

言ってくれ

結局

僕らは襲撃に

備える事にした

階部分の窓を

板でふさぎ

容易に進入出来ない

ようにする

河原側に夜の監視も

つける事にした

農家での泊まりは

安全の為避ける

荒される心配は

あったが仕方

なかった

僕とイキルは

一階で寝る事に

する

物音がすれば

イキルが気付く

はずだ

しかしそれらは...

とりあえずという

ものでしかない

もし彼らが武装し、

集団で襲ってきたら

安全は無いに

等しい

その

可能性は

十分すぎる程

...ある

「不安におびえて

暮らすより

先に仕掛けるべき」

という意見と

「彼らを刺激せず

守備を固めろ」

という意見に別れ

毎日議論になった

不安やストレスから

また自殺者が

現れはじめた

僕らはー

しだいに

疲れていった

疲れていった

みょーな

感じだな...

オイ

何が目的だ?

テメェ...

ああの...

出来ればこちらに

お世話になりたい

...と

お思いまして

...はい

オマエ

スパイか何か

だろォ!!

ヒッ

いいえっ

何でこっちなんだ

って聞いてんだよ

時間とらせんな

あ...あの

です...ね...

お...女と!

ややりたい!!

なるほどな!

わかるわがる

テメェみてえな

デブオ島に

来たって女は

キビしい...と

そりゃ

そーだよなぁ

テメェがわかってる

気に入っ...

条件が

ある

あん?

今一度戻って

彼らと生活し

リョウかセイの

どちらかを

殺して来る

...で

どうです?

それなら信用

出来るし

これからの事も

やりやすい

......?

オマエは本当に

オモシれぇよ

...カイ

そいつを

採用するぜ

あいつら

どちらかを

ブっ殺して来い

寝てる時

休んでる時

一緒に

暮らしてれば

いくらもチャンスは

あるはずだ!!

成功したら

オマエはVIP

だ!

[第七十七話おわり

女なんか

いくらも抱か

せてやるぜ

剰客

第七十八話

どうだ?

傾いてないか?

オーケー

オーケー

オ...

オマエ

.....!!

や...やあ

逃げ遅れた

太った奴...

誰が太った

...だよ!

僕はノリオ!

鈴木ノリオだ!!

そそれに

逃げ遅れた

ワケじゃない

追手が皆に

追いつきそうだった

から...こっちに

引きつけたんだ

ほう

本当かぁ?

そその言い方は

なんだよっ!!

ボボクは君の為に

...ボボボっ

は反対方向に

...だだから

戻るのに

手間どった

ボクは

なぁ~

わかった

わかった

落ち着け無事で

なによりだよ

ムキに

なんなやー

それより

ここら片づけて

くれ

木片とか

サボんな

よー

ったく...

......?

反対方向には

行ってないよね?

え..

えぇ?

いや

だから

なっ!!?

一緒に逃げて

来たじゃん

港まで...

ずっと一緒

だったぜ?

バッ...

バカな事

言うなよっ!

み見まちがえ

だろ!!

ああんた

なんか知ら

ないよ!

はぁ!?

見まちがえる

ワケねぇだろ

あの体型...

こりゃあ何か

あるかもな

...

危ない危なぃ

気をつけないと

マズいぞ...

あるんだ

ここにはたくさんの目が

なるべく目立つちゃ

いけない!!

オーイ

オレら海

出るぞー

オッ!

やっぱ戻って

たのか!

よかった~

心配したよ

......

やるぞ...

うん

やるんだ

これが

いいと思うな

切るんじゃなく

刺すんだ

いいね

う...

うん

あ...

あの...

胴体なら

どこでもいい

腹だとベストだけど

きちんと根元まで

刺してくれ

刺したらすぐ

逃げればいい

し死ぬのを

確認しなくて

いいのか?

ああ

いいよ

ここに治療

出来る人間は

いない

内臓を

傷つければ...

必ず死ぬ

必ず...

死ぬ

死ぬん

だ..

プリア!!

!!

だっ

大丈夫!?

!!ッ

!!ッ

オイオイ

泳げるっつーから

連れて来たん

だぜ~?

プ!!

だい

ぞうぶ...

上がった方が

いいんじゃない

うん...

ちょっと

休けい...

おっ...

おかし...な

オウ

たき火番してて

くれよ

こっ

これじゃあ

...

平気?

う~~

なるべく

一緒にいて

...チャンスを

作らないと

だけど...

寒いし

波や流れが

あるからね

最初のうちは

しかたないよ

あっ!!

あ...

どどこへ?

ちょっとね

...

トイレ

あっ!

オっ

オレもっ

...!!

リョウはもし

もみ合いになった時、

体格で負ける

可能性がある

やるなら

あいつだ

あいつなら...

リョウも女も

海だ

刺してすぐ

逃げれば

追いつけまい

あ...の...

な何?

あの大の

方なんだ...

小は海中で

しちゃうから...

あっ!

そっそうか

...!

じゃ僕は

こっちで..

紙はないから

そこらの葉っぱ

で...ね

絶好の機会

だ...

出来るのか:僕に

いや...

やる...!!

度は投げた

〈生だ...

)で変える

今さら...

死ぬも殺すも

同じだろ

迷うな

フーッ

フ・

ん?

ウウ

くそっ...

グルルル...

オイ

向こうに

行けっ!

へいっ!!

...

ヒャアッ

!!

ここらっ

イキル!

やめっ!!

ウウ~~~

!!

ああっ

やめっやめ

...て!

ごごめんね

...!

大丈夫だった?

クウン

~~

馴れるまで

時間かかる

から...

そうね

犬...か

なかなか

難しいな

一階で

寝るの?

うん見張りを

兼ねて犬と

...ね

.......

オウ!

今日は大変

だったな

大丈夫か?

最初から

無理する事

ないぞ

ゆっくり出来る

ようになって

くれよな

リョウ...

う...うん

ここで

寝るの?

ああ

男皆でな

女は隣

そこいらに

布団あるから

使えよ

皆...か

刺して騒がれ

たら逃げられ

るか...?

暗闇だ...

何が起きたか

しばらくはわからないさ...

ここ...

いいか?

オウ

よろしく

最初愛想よく

たって

味方じゃない

敵だ...皆

オレをさんざん

嘲ってきた

奴らと同じだ

全て変える

今までのオレとは

オサラバするんだ

え..

付き...合う?

誰が?

冗談だよね?

マジカンベン

して

女も

自由に

してやる

変わるんだ

オレは...

月が

出てるのか...

どうやら見える

ぞ...

悪いと思ってるよ

...だけど

しょうがないんだ

変わらなければ

僕は死ぬ

リョウ...

君を殺して

僕は生きる

「第七十人話

舌、おわり

第七十九話

ノリオ

人生は不公平だ

...いや

そんな事は

誰でも知ってる

問題はそこじゃない

問題はそこじゃない

問題はー

〝人は皆平等〟

という嘘の設定で、

教育されてきた事だ

子供の頃は

誰もが、そう

思わされる

平等で

公平で

誰でも同じように

希望があると、

そう教えられる

それが

どんなに

残酷な事か

成長するごと

徐々に気づかされる

んだ

体力知力

生まれ金

人生、走り出す前から

本当は勝負が

ついてたんだ

でも;でもな

ちゃんとマジメにやってさえ

いれば何か自分にも

いい事があるって

そう思ってたよ

こんな事があった

中学の時

中学の時

前に座ってた女が

落とした消しゴムを

拾ってやったんだ

彼女は、あからさまに

困った表情で

ノートを

差し出した

最初は何の事か

わからなかったが

ここに消しゴムを

置けという事

らしい

次の瞬間

全てを理解したんだ

見ようとしなかった

考えようとしなかった

認めようと:認めたく

なかった

事実

これから先

マジメにやっても

頑張っても

たいしていい事は

起こらない

それどころか

年をおうごと

嫌な事、つらい事は、

どんどん増えていくんだ

能力★容姿

才能生まれ

経済力

見ため

見ため

見ため

もううんざり

なんだ!

本当に...

だから

僕は「君を

殺す!!

資格が

ある!!

こんなに恵まれて

生まれても

人生を投げた

あんたには

生きる資格が

ない

フッ

だから

死んでくれ!

フッ

仕方ないん

だ...!!

僕は..

何でも

好きにする

...!

フッ

僕は...

ウッ

フッ

女だって

やってやる!!

フーッ

フッ

フウ

くっ

くそっ

!!!

やめとけよ

やめておけよ

...

無理すんな

このっ

オイオイ

それこそ

無理だろ~

なっ!

騒がれたら

逃げらんねーぞ

落ち着けよ

んなモン

しまえって

ハッ

少し話そうか

...屋上で

ハー

フー

話...す?

オーやっぱ

けっこう明るいな

...月が

......

あんたやっぱり

戻ったんだな

サワダの所に

港まで一緒

だったんだ

間違えるはずがねぇ

戻ってサワダん

とこに入れて

もらおうとした

...違うかい?

........

すごかった

もんなぁ...

あの酒池肉林!!

向こうでは

労働報酬で女が

抱けんのかわ

んであんたは

入るにあたって

条件を出された

向こうの

リーダーを

殺して来い

くそくそ

手がらを

たてりゃあ

入れてやる

優遇して

やるぞ!

ってな

ババラす

のか...!?

まさか

オレは

ジャーナリスト

だぜ?

取材してんのよ

何でも見てぇ

だけなの!!

止めなきゃもっと

スゴいモンが

見れたかもだが

...ちょっとね

あんた

やれそうも

ねーから

何っ!!?

バカにしてんじゃ

ねーよ

誰でもそうそう

人は殺せねぇって

んな無理しなく

ても女ぐらい

抱けるだろォ

~~~...

ここって

娼婦もいる

んだって

私は中にいっぱいのと

物々交換で

ええっ!?

行ってみる?

オレも

興味あるし

まあ何にしても

よく考えた方が

いいんじゃねぇの?

あんたらみたいな

繊細な奴が

殺しなんかやったら

後で相当くる

と思うぜ

それでも

やるってんなら

止めねーけど

さーて

寝なおすか

......?

...で..

ホラ...

ん?

ああ

聞いた!

聞いて来たぜー

なっ何も

僕は行く

なんて...

あざー

す!

コノォ

午後の仕事に

遅れんなよ!

いーから

いーから

...なっ!!

あのね

~~

たしかここを

上がったとこに

オッ!

あれかな?

すいませ

ん!

ちょっ

ちょっと

やめろよ

誰?

あんたら

なぁにぃ?

昼間っから

...

オ...

オッパ...イ

それは

......

まぁ...

ねぇ

ふーん

新入りなんだ

でもそれっぽっち

じゃあ最後まで

やらせないよ

どーする?

ちょっとくらい

してあげるけど

どっちが

先?

こいつ!

こいつです!!

ええっ

!?

んじゃ

がんばれよ

オイ!

オ.....

ホラ

へ?

ぬぎなよ

もー

しょーがない

なぁ

ちょっ

ちょっと

もー何よ!!

一体...

何しに...

何がしたいの!?

ちっ

ちょっ

待って

!!

あっ!!

キャッ

キ...キ...

キス..

キスが

...したい!!

はぁ!?

あ...いや

いいんだ

帰る...

目を閉じて

は..

はい?

待ちなよ

こっちに

来て

ロは閉じず

鼻で

息する

ホラ!

はっ

はいっ

いい子

ぉおおお

んく...

!!

やわら...

ガ...

...し..

ん〜〜...

オラ

新入り!!

ボーッと

してんじゃ

ねーよ!

.......

あんたら

命拾い

したなー

ん?命?

話、おおお

第八十話

......

.......

うーん

へへっ

どうなんだろ

なぁ...

ききっと

役に立つと

思うけど...

いやムダって

言ってるワケじゃ

ないんだ...

ちょっとな

意外と

効果あるんじゃ

ないか?

盾は紀元前の

昔から殆どの民族が

使ってるんだ

肉弾戦なら

むしろ必要に

なってくるん

じゃあないかな

何度か争いが

あったでしょ?

その時間があったら

なぁ...って

う...ん

オレは

両手で鉄パイプ

振り回した方が

断然いいな!!!

まぁ

論より証拠だろ

やってみようぜ

オラセイ

行くぞ!

ええっ!!

僕がやるのォ

!!?

軽くだ

軽く!

練習だから

ねっ!

軽くね!

わかった

わかった

ホラ来い

手かげん

しろよ

ガンバレ

弓なしの

セイじゃあ

な~~

セイ~

まぁ

キビシイ

だろうな

......

んじゃこっちから

行くぞォ

ポンポーンとね

ウラッ

うわっ!

わっ

ヨッ

タッ

うっ

オロ?

けっこう

防げるなぁ

打つ面積が

少ないんだよ

なぁ...

ハァ

ハァ

やっぱ足を

狙うしか...

痛っ

オッ

チョッ

オッ

待っ

コノッ

なるほど!

アタッ!

仕事が2つに

分かれてるから

有利なのか!!

仕事ォ?

攻撃と

防御

盾がない方は

棒一本で攻撃と

防御をしないと

ならない

当然攻撃時は

守る事が

出来ない

盾装備は守りつつ

攻撃出来るから

相当有利なはずだ

なる程なー

セイ!

オレにも

やらせろ

うん

ちょっ

ちょっと

...

ボウシ!!

オオレにも

~~~!

にへへへ

もう一つ

あるよ

ななんだ

よォ~~

ウォラ

グワッ

ホイ

オレの勝ち

~~!

くそォ~

やはり同じ装備

だと体格差が

モノを言うか

チェ~

当たって

倒せるのは

有効かもな

気に入ったぜ!

ボウシ

ありがとな

盾は紀元前、数百年

もの昔から世界中で

使われてきた武具

である

しかし片手では

どうしても威力は

半減する...

そして現在においても

警察などで、実際に

使われており

その有効性は実証

されている

武器の殺傷力を

上げないとマズいな

...

オ...オイ

殺傷力って

オマエ...

ちょっと

ブッそう過ぎる

だろ

オマエまだ

そんな甘...

いいかげんに

してくれ

ス...

ス...ギ

これは競技や

遊びじゃない...

相手は

こっちを殺しに

来るんだ!

リョウが

そんな事では困る

もっと現実的に

なってくれ

し...

しかし...

何も言えなかった

スギは正しい

彼らは僕らを

ただ襲いに来るん

じゃない

殺しに来るんだ

彼らには

明確な殺意が

あった

今度彼らが

来る時は

きっと

殺し合いに

なる...

オウ

あのエロデブ

どうやら失敗

だったようだぜ

バックレ

やがったろ

今回ばかりは

読みがハズれた

ようだな

出来ればすごく

楽になるという

だけだよ

こっちに

リスクは

ないからね

フン

まぁ

どうでも

いいが...

明日奴らを

襲いに行くぞ

...随分

急だね...

準備や作戦は

あった方がいいと

思うが...

いらねーよ!

あいつらは弱腰だ

死ぬ気でかかりゃ

楽勝だろ

こちらが戦力で

勝っていると

思うがさすがに

被害は出るよ

出るだろうな

そこそこ

いいんだよ

向こうもこっちも

何人死のうが

がまわねぇ

要はオレが残り

向こうが消えりゃあ

それでいいんだ

難しい話じゃ

ねぇよ

明日は

オマエも

行くんだぞ

サワダ...

君は..

素晴らしいよ

.....

随分

作ったねぇ

うんやっぱり

皆の分あった方が

いいと思って

長槍も作ったんだ

女の子は盾持って

戦えないだろうから

...

槍頭は厚めの

鉄板を叩いて

削ったんだ

凄いね

...これ

本当に

刺し...こ..

殺せる?

出来ると

思う...?

これなら

...

本当に...

刺さる

...でも

僕は...やる

殺せるよ

生きたい

から...

"生きたい

から...

そうだ

僕らは生きたくて

僕らは生きたくて

今まで頑張って

きたんだ

命を投げた

僕らが

生きる為に

必死に食べ物を

探し獲り

工夫して協力し

仲間を集い

働き

ルールを作り

社会を

......

僕らが

はじき出された

再び?

僕らが捨てた

作ろうと

している

社会を

それらは全て

生きる為...

でも

オオ

ーイ!!

!!

セイ!

た:大変...

...き...

ハッ

ケン!

どうしたの

!?

き...

来た!

ハッッ

ハッ

ハッ

ハァッ

海岸通り

...お...大勢

...サ...

サワダ達

だ!!

なっ!!

み...

皆を!

どうした

!!?

生きる為に

殺しても

呼べ!!

セイ!

命を守る為に

命を奪っても

来たぞォ

ー!!

いいの

だろうか

第八十話『おわ

...

作者森恒二

韓国二作用スタッフ

「新之佑原良平

はいはい...

...

嫌違うな力を

部屋カップ部分かを持った大越東裕

それったの!!悪魔者...

越康裕

昨年から知ったか大規模格子会信せNATURAL9

「公信でNATURAL9

デザイン

紫田昌房(30A)

島田明

島田明萩島真之

参考資料

●「好きです」小笠原」にっぽん離島探検隊(双葉社

●「遺書」vett(サンクチュアリ出版

●「ぼくは猟師になった引千松信也(リトルモア)

●「日本の島々J(ビエ・ブックス)

●「野生植物食用図鑑南九州一琉球の草木J橋本都三(南方新社

●「図説日本の植生〕沼田眞岩瀬徹(講談社学術文庫

●「奄美大島-一自然と生き物たち]吉見光治〈高文研

●「フィールドガイド日本の野鳥」高野伸二〈日本野鳥の会

◆「島宮語でわかる沖縄魚図鑑」悦秀満(沖縄マリン出版

●初出一覧

第七十一話・未来...

第七十二話第二陣

第七十三話〈侵入者〉...

第七十四話一最初の夜...

第七十五話・偵察行..............●ヤングアニマル(2012年5月)

第七十六話一罠...

......●ヤングアニマル(2012年1号)

...●ヤングアニマル(2012年2号)

...●ヤングアニマル(2012年3号)

.....●ヤングアニマル(2012年4号)

...あぁっ、クックアニマル(2012年7号)

第七十九話ノリオ......

第八十話・盾......

JBTSCOMICSSI

第七十七話、戦いの予感.........あいつグアニマル(2012年4月)

第七十八話・刺客...!!

........●ヤングアニマル(2012年9号)

......●ヤングアニマル(2012年10号)

......●ヤングアニマル(2012年11号)

自殺島目

著者

2012年10月5日第1刷発行

森恒二

◎KauiMori2012

発行人久保田博

発行所、株式会社自点社〒101003-東京海千代田区神田区路町22-2-18-16-09-2018

オススポイントショップで電話「編集」(CO-SEOS-8005)

【販売】O3-3556-8010

[制作],03-3536-8020

印刷所*株式会社康済堂

装丁者「柴田昌房〈30A〉

●造本には十分注意しており、りますが、落丁・祀丁(本のページに一ジの抜け落ちや胸字の問題は、いつの場合はお取り替え致しています

します。購入された書店名を明記して「制作課」あてにお送り下さい。送料小社負担にでお取り替えいたします。

ただし、新古書店で購入されたものについてではお取り替え出来ません。

ただし、利用目的と購入された●本書の一部または全部を無断で複製等の利用をするこえみゃーん。とは、著作権法が認める場合を除き禁じられています。

また、購入者以外の第三者が電子複製を行うことは、一切認められておりません。

ISBN978-4一592-14628-5

Printedin.JapanHAKUSENSHA

白泉社ホームページIhtpp://wwhtakusershaco.p.

ダッシングのサービスを皆さんのことですが、

レボリューション

社会も、

行き場のない

怒りと孤独を

抱える高校生・マコトが

その想いに共感する同級生

ユウキとテロ組織間う者"を結成

マコトの持つ脅威のカ「ワンネス」を

武器に、破壊といいう名の革命か

歪んだ社会を脅かす...!!

幼きな命の牙をむく

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B5版★発行集英社

ア〈毎週木曜日発売〉にて絶賛月イチシリーズ

た...すけ

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朝さ

ああ熱...い

ぁ...っ..

起こっ

まさか...!?

ナオ!?オイ~...

どうしたんだ

よォ...

PG研術イリカー

いつも心意だ。

リーピュートではないのだけど、

2013年春頃発売予定!!

A.K.0.1.884.発行〈白条社〉