HTML overlay generated with mokuro version 0.2.0-beta.6
Instructions:
__
森恒二
**
iPhoniles
〈極限ドラマ
ニ...
...
JRRTSOTINETOCOR
ここでもこんな風に来ていた。
JETSCOMICS
その費用が国で
...島流しにして
自殺員をって
聞いたことがある...
ネットの中で噂になってた
年々増えている目殺者...
支えきれなくなってるって
だから切り捨る事にしたんだ
確か。こう呼ばれていた
ィ
自殺未遂により、自殺鳥へと
送り込まれた本編の主人公。
弓矢を使い、山で狩猟をする。
ん
キ
鳥の先住人が住む小屋にいた
子犬。その後セイが引き取り、
「狩猟の頼れるパートナーに。
ョウ
セイ選のグループを常にリー
ドしてきた人物。前向きな性
俺の持ち主
イ
他人を自殺に追い込む事から
セイ達の集落を追われ、今は
サワダと行動を共にしている。
スギ
あ
自殺鳥の存在を知り、自らの
意志で島へと潜入してきたん
ボライター
ナオ
港側からセイ達の集落へとや
って来た人物。自称・癒し担
当〈売春期〉
セイを襲った無法者の一人だ。
ったが、セイの狩りを目撃し
改心する。
自殺鳥の存在を以前より知っ
ていた人物。豊富な知識を持つ
ち合わせている。
ダ
っ
港側グループを暴力で支配し
ている人物。人喰い”と噂
され恐れられている。
モ
沖縄に住んでいた経験のある
人物。性同一性障害であること
とを告白した
実家が農家を営んでいたらし
く、動植物に関する途端が深く
い人物。
ゥ
自殺寸前のところをセイに止め
められた女性。本名は〝マリ
ア”だが、その名を繰っている。
ュゥ
好戦的な性格の持ち主。リョウ
ウに代わり、グループのリー
ダーとなった。
っ
ミキと行動を共にする事が多い
い人物。非常に真面目な性格
山羊のいる牧草地帯
先住人の小屋
セイとリヴの小屋
上陸した港
イビングショップ
☆建物の大きさは視認しやすく、実際より大きく描かれています。
トワダの集落
自殺島!?
第百二十話
普通の奇襲を
第百十九話
この作品はフィクションです。「美生の人物は体・事件などにはいっさい関係ありません
第百十八話
...。サウダのもくろみ
外界
第百十七話
第百十六話
ナオの命
第百十五話
普段ミノルの場所
第百十四話
言葉を救われたメッセージ
一つの命
第百十三話
第百十二話
第百十一話
昔は生きる為の...
当社は、トラウマ
普通、二つの気持ち
16.18516
...
一話、生きる為の...
お白
東の稜線に
羊を見た奴が
いたんで
何とか捕らえて
来ます
オウ
頼んだぞ
そそれとあいつ
...トモの事
ですが...
いいんスか?
繋ぐか縛るか
しないで..
ああ~~
いいんだよ!
あれでな...
ちゃんと
繋がれてるよ
奴は...
意外な程に
...な
トモ!
大丈夫?
腰痛くなら
ない?
う
うん...
すごいね
このカギ棒で
獲るの!
見つけたら
声かけてね
私獲るから
随分
獲ったね
今日はタコも
結構獲れてるん
だよー
潮が引いてる時
しか獲れない
からね
今が勝負!
がんばろ
う...
うん
サワダの集落でも
向こうの暮らしと
さほど変わらなかった
男達が山や海に、
入っている間
女達は貝を獲ったり
バナナを収穫したり
調理をする
夜の異常な乱交
以外は向こうと
変わる事のない
生活だ
その事も
彼らが受け入れて
いれば
自分には何も
言えなかった
それどころか
自分はここの生活に
馴染み始めているのだ
ここの人間が
サワダの一言で
すんなり自分を
受け入れてくれた
事もある
だけど...
僕は
一体どうしたら
...いや
セイ..
どうしたい
んだ...
ブイを作って
幾分便利に
なったけど...
やっぱり乗れる
イカタも欲しい
なぁ...
ボウシは
すごいな...
カヌーまで
作っちゃうん
だから...
...
!
バ...バナナ...
やっぱり
あったんだ!!
リヴー!
リヴ!!
セイ?
バ
バナナ!!
バナナ?
やっぱり
あったよ!!
ウァン!
向こうの
斜面に
見えた!!
海から見ないと
わからなかったよ
行ってみる?
もちろん!
イキル!
離れるな
クウン...
あ!
たしかこの辺りに
見たんだ...
もっと
北カなぁ
そこ!
南向きの斜面に
畑を作ったん
だね
よかった!
バナナを発見して
何故ここまで二人は
喜んでいるのか
それは
以前にも書いたが
バナナは大変優れた
食品であるからだ
学職探集で得にくい
狩炭ビ多
狩猟採集で得にくい炭水化物(糖質)やビタミンミネラルな多く含まれている
ミンミネラルなども
バナナが得られると
いうだけで食糧事情は
劇的に改善されると
言っていい
よく育って
るねー
うん
ちゃんと整備
すればたくさん
実ってくれそうだ
バナナは一度根づけば
わりと丈夫な植物だ
下草を取りのぞき
実のついてる木から
収穫したら
その株(木)は切り倒して
しまう
実をつけ終わった
古い株を切ると
脇に生えている新芽が
生長しまた実をつける
新芽は植えかえて
ふやしてもいい
食用バナナは
種がないので
株分けによってふやす
セイはミノルから
教わった方法で
慎重に作業した
ちゃんと手入れ
してなかったから
実がやせてるなぁ
でも食べ
られるわ
あ!
そうだ
そう
なの?
私も報告が
あったんだ
ちょっと
見て欲しいモノが
あるの
見て欲しい
...モノ?
こっち
物置き?
これは...
うん...
新じゃないか!!
こんなに...
助かるね!!
違うの...
すごい...
台所には
コンロも...
部屋にはライトも
ある
前はガスも
電気もあった
はずなのに...
あ...
そそうだ
薪なんて
こんなに
いらない
だから
これは...
無法島以降
住んでた人が
...
そういえば家を
よく見ると素人が
修繕したような所が
けっこうあるよね
うん
住んでた人は
どこに行ったん
だろ...
わからない
...けど
ホコリの積もり方
からすると
たいぶ前に
出て行ってるよ
でも
この家を
見ると
静かに暮らして
いたんだと...
思う
そう...
感じる
探してみると
道具箱があり
簡単な大工道具が
入っていた
やはりノコギリと
オノもあった
これで更に
新が得られる
宝探しのように
なってきた
これは...
何だろ
障子紙を
木ワクに張って
ある...?
ちょっと
待ってて
リヴ?
これ..
かぶせて
みて
そうか!
おお~~
直の火より
明るいんじゃ
ない?
ね
行灯の光は火皿の火が
利紙などの繊維に乱反射
する為、直の火の光より、
広範囲を照らす
!リヴ?
これって...
うん
灯油...だと
思う
大きいカンに
けっこう入ってる
みたい..
........
間違いない
...いや
きっと
そうだ!
セイ?
いたる所に植えられた
バナナ...
作物の残っている畑
種モミ...漁具...
燃料...!
リヴ
ここは死ぬ為の
島じゃない!
生きる
為...
生きる為の
島なんだ!!
生きる...
...為
そうここは
自殺島なんか
じゃない!
生きる島
だ!
【第百十一話おわり
第百十二話
トラウマ
妙なモノを
見つけた
選浅の海岸で
海中に杭が立てて
あるが
規則的に並んで
いるように見え
ない
ノリか何かの養殖
かと思ったけど...
なんか違うね
養殖棚なら
格子状にひもとかを
張るようになってる
だろうから
何かを
引っかける
所がある
網でも張って
イケスにでも
するのかなぁ
...
風出てきた
ね...
戻る...?
んっ
シーガル着て
来ればよかった
ね...
セ...
......?
セ...イ?
あっ...
ん..
フッ...
ハッ
セ...イ...
待っ...
...セ..
!!
セイ...!
!!
セイ..
待っ...
待って!!
リ...ヴ
...!
待って
...
ごめん...
え...うん
ごごめん
ううん
い行こう
...!
...ファッショッ
...
いけない
リヴ...
これじゃあ
...
また...
お腹が?
うん...
大丈夫
...ごめん
ううん
ごめんなさい
ダメだ...
また僕は...
性的農村の
後遺症は
いろいろな症状で
現れる
腹痛や咽頭痛
頭痛悪寒...
記憶障害など深刻な
ものまで様々だ
そして被害者である
当事者が自分自身を
責め続けている
ケースが少なくない
それがトラウマから
自由になる妨げに
なっていると言う
ん...ん...
被害者は加害者の
卑劣な洗脳によって
自分を責めるように
なる
いけない子だ
マリア
「自分が悪かったの
ではないか?」
「自分が淫らだったの
ではないか?」
本当に
いやらしい子
だね...マリア
仕方ないな
違...う
自尊心を保つ為の
厳しい戦いが強いられる
そしてそれに勝つ事は
残念ながら非常に
困難だ
違う
ホラ..
気持ちいいかい
?
違う...!
嬉しいだろう
違う!
違う!!
違う!!
ち...がう!
ん..
ちが...う
...
!
リヴ...
ダメだ...
ここで彼女に
触れてなくさめては
いけない
以前うなされた時に
触れたらパニックに
なった事がある
彼女を守りたいと
願う事とは別に
僕の“男”は
リヴ...!
彼女の敵でも
あるのだ
...で.
何...で...
出来ない
僕は...
苦しんでる
リヴに
触れる事も
抱きしめ
なぐさめる事も
出来ない
...!
...
殺して
やりたい!!
リヴを傷つけた
奴ら全て
森に追いつめ
一人残らず
この手で
...
違うだろ?
セイ
オマエは
どうなんだ?
ハ...
かハハハ
ハ...
その通りだ
ハハハ
...ハ...
ハハハか
僕も
その一人だった
間違いなく
...
セ...イ?
!
...ウ
目を覚ましたら
...いなくて...
泣いてる
...の?
ちっ
違う...!
セイ...私
違うんだ
僕は..
リウの過去には
...手を出せない
君が夢の中
...どんなメに
遺い...苦しんで
いても
行って助ける事は
...出来ない
本当はそいつらを
全員殺して
...
僕のモノを
切り落として海に
捨ててやりたい!!
...
そんな...
出来もしない
事を...
ぐるぐると
考えてる...
君の苦しみ
より自分の
苦しみ..
自分勝手な
欲望に飲み
込まれてる
君の痛み...
苦しみを知って
いるのに...
最低だ...
どうしようも
ない
僕は..
...
リヴ...!
[第百十三話おわり
つの気持ち
第百十三話
リ...ヴ
セイが苦しむ
事なんて...
ない
全て私が
悪いんだから...
なっ...!!
私が...
いけない子
だから...
怖...い?
汚れているから
...怖いの
洗っても洗ったも
落ちない...
私...
嫌な臭いが
...しない?
!?
何で...
そんな臭い
した事ない!
リヴ?
そんな事
ないよ!!
そ...う
私は時々...
する...気が...
するの..
嫌な...臭い
...何かが腐った
ような...あの
叔父の...体臭
...体液が...
染みつい...て
リヴ...
洗っても...洗ったも
...臭いが取れない
そうか...リヴはいつも
神経質な程、手や体を
よく洗っている...
たぶん...
この強迫観念
からなんだ...
に臭いなんて
しない!
それに...
...
臭いなんてない
人なんていないよ
...!
私が!!
私がセイを
求めたら
セイの事まで
汚してしまう!!
...
今までは
ずっと...
出来ないと
思ってたから...
ずっと...
そうだった
から...
でも...違った
私は変わって
しまった...
ずっと...いつも
渇いていた
...のに
ずっと、そうだったのに
叔父の家を出て
私は何人かの人と
付き合った
早急に関係を
持とうとしたのは
叔父の呪縛から
逃れたい一心だった
とにかく早く
過去から自由に
なりたい
忘れたい
だけど
ダメだった
私の身体は
男性に触れられれば
触れられる程
冷たく渇いていき!
一つになる事は
困難だった
初めの頃は
理解してくれていた
相手も
時が経つと離れて
いく..
ハーフのもの珍しさから
寄ってくる男達は
皆そうだった
マリアは
ボクでないと
ダメなんだ
マリアは
ボクのモノ
なんだから
何故...叔父は
私を自由に
出来たのか..
そもそも
私は叔父と
性交していたの
だろうか
その事を
思い出そうとすると
頭にモヤがかかる
あやふやな記憶が
断片的に浮かび...
頭痛がする
マリアは
ボクじゃないと
まさか..
まさか
私が
まさか
おぞましい
...!
まさか:私が
しょうがない
子だ...
まさか
...
私が...自ら
...
違う!!!
そんなのは
その男の卑怯な
暗示だ!!
今のリウが
君なんだ!!
負けちゃ
いけない!!
あきらめて
いれば...
よかった
女である事
...人を求める
事を...
結ばれる事も
...
望まれる事も
...命も...
あきらめれば
...!
そう思って
いた...でも
島で...
あなたに
会った
......?
セイはここで
どんどん変わっていった
生気があふれるように...
私は近くにいたい
と思った
近くにいれば...
自分も変われる
と思ったから
でも...
いつの頃か
違っていた
いつの間
にか...
いつも一緒に
いたいと思うように
なった...
いつからか
わからない...
気がついたら
そうなってた
だからセイに
初めて抱きしめ
られた時...
嬉しかった
私の身体は
変わって
なかった
抱きしめられても
渇いていて...
冷えきったまま...
だけど
......?
私は壊れてるんだ
...
そうあきらめた
わかってたから
だから今までの
人達のように
セイが離れて
いっても...
リヴ!!
リヴ...僕は
離れていったり
しない!!
僕は..
ずっとそう
思ってた!!
それでよかった
...
リ...ウ..
あの...時
...あの...
あの時!
僕が守る
トモを助けに
行く...
リヴを
助けられ
なかった時
それは
僕が
死ぬ時だ
考えられ
なかった
それは
セイの目を見て
本気だという事が
わかったから
その...瞬間
身体の奥が急に
熱くなって
自分でも
わからなかった
...何故
自分の身体の奥から...
熱く...潤ってくるのを感じた。
...私は...
私はセイを...
欲しいと思った
思って...
しまった
僕が...
欲しい?
僕らを阻む
ものは..
何もない!!
セイ
待っ...
なら
待たない!!
...もう...
怖い...
私は...淫らで
汚れてる...!
私は..
いけない子
なんだ...
セイに知られて
...知られたら
軽蔑される!
...きっと...
もう...
軽蔑
...!?
罪悪感だ...
リヴが自分を
責めるのは...
自分を
罪深いと
思っている...から
軽蔑なんて
...
ない
何も...力も
二人で...
分け合う
...
罪も...
苦しみも...
全て...?
そう...全て
僕が罪を
犯したら
リヴにも
背負って
もらう
二人で...
だからもう
...待たない
......?
何故だろう
欲望は僕を苦しめ
リヴを傷つけてきた
だけど
ところにある
こんなに愛に近い
リヴの身体は
熱く
僕らは一つになれた
アア...!
こつが同時に在らなければ
この満ち足りた気持ちを
知る事はないだろう
リヴを欲しいという気持ちが
欲望で...
リヴを守りたいという気持ちが
愛て...
そんなふうには分けられない
[第百十三話おわり
第百十四話
一つの命
どう?
これで半分
くらいだねー
随分長い網
じゃない?
やっぱりアレに
使うんだろうなぁ
フックにかける
ヒモも付いて
るし...
うん...
どうする?
えっ
ううん...
あの夜から
リヴはためらわず
僕の体に触れる事が
増えてきた
とりあえず
どう張るか
...だね
もちろん
いつもそう出来る
ワケではないと
思うけど...
それでも
僕らは少しずつ
前に進んでいると
感じられるように
なった
なに?
いいや
別に...
さっ早速
シミュレーション
してみよう!
う~ん
岸に向かって
開いた形だから
やっぱり追い込み
漁に使うのかな...
リヴ?
何か獲って
くる
僕も行くよ
うなってても
時間がもったい
ないからね
そう
こっちの
ポイントは
潜ってないし
気をつけて
いこう!
うん!
砂地に根が
点在している
淡海底の岩礁地帯魚がつきやすい
魚はけっこう
多いけど..
ダメだ~
こう浅くちゃ
魚に近づけ
ないよ
すぐ底に
ぶつけちゃうね
もう少し
沖に出て
みる?
うーん
深いところまでは
かなり沖に
行かないとなぁ
それにどんどん
潮が引いてるし
ホラ浅瀬の
岩が出て現れて
きちゃってる
これなら
潮だまりに
残された
小魚を網で
すくった方が...
...潮だまりに
残された...?
セイ?
!
......
もしかしたら...
いや!
きっと
そうだ!!
どうしたの?
戻ろう!
試してみたい事が
あるんだ
セイ!?
沈まない?
大丈夫?
じゃあ..
張ってみようか
確信はないけど...
うん
ーとは言ったものの...
考えながらの作業は
思うように進まず
ようやく
張り終えた時には
潮が上げ始めた
頭だった
どうにか
張れたねー
これでいいはず...
追い込むの?
いや
千潮を待つ
??
セイ
どういう事
?
いやぁー
楽しみだ
セイ
...そろそろ
引いてきたな
行ってみる?
うん
タモ網を
持って行こう!!
ワンワン!
わかった?
うん
なんとなく
なーんだ
つまんない
なくに~
それ!
うん。完全に
引いてるね
入ってる?
行ってみよう
どうかな
あ!
入ってる!
やっぱり...
こういう仕掛け
だったのか!
これは建網という
千満の差を利用した
逃げてある
満ち潮で治岸に
よった魚が
引き潮で戻る時
網に誘導されて
捕らえられる
魚は網に沿って!
泳いでしまう習性が!
あるので出られない
よっと
そっちにも
いる
おっ
速いなー
その小魚も
持って帰るの?
うん
フフッ
スープに入れる
のかな...
随分小さい
けど...
ナイショ
わ
仕返されたー
驚いたね...
仕掛け
うん...
あんなのも
あるんだなぁ
...
暮らしやすい
...ここは
うん...
でも
ずっとは
いられない?
...ファン...
怖くなるんだ
幸せだと
感じる程...
もじいきなり
何人かで襲って
こられたら..
どうしようもない
そんな事になったら
どうする?
とても耐えられ
ない...!
だから怖い
どんなめに合うか...
問題を解決
しなければ
可能性はゼロじゃ
ない:不安は
消えないんだ...
生活がしっかり
出来たら...
解決しないと
いけない
僕らも皆も
心のどこかでは
わかってると思う
あの時...
セイが私を
守れなかった時
自分は死ぬって
言った時
本当に
嬉しかった...
だけど
私も...
同じだよ
リヴ...!
セイに何か
あったら
私は死ぬ
だから...
自分の命も
私と同じくらい
大切にして
これから
何があっても
生きるって..
どんな時も
二人の命は
一つだって
それなら私...
何があっても
自分の命を...
あきらめない
......?
セセイの命
だと思って
リヴ...
ありがとう...
約束するよ
第百十五話
救われたメッセージ
ウォン!フォン
オン!!
逃げられ
た!?
いや!
君の矢は
当たったよ!!
あの場所に
刺されば大丈夫
...
イキルが
仕留めるよ!!
海が荒れ気味だったので
山に猟に来たァ
リヴが本格的に
狩りが出来るように。
なりたいと言っていた
のとー
山小屋にやむなく
置いてきたモノや、
谷川に沈めてある
肉の残りを回収
するみだ
イキル!
いた...!
ピィィ
グルル...
ピィー
大丈夫?
...うん
心臓を
あっ
私が...
いや...
ダメだ
一度に全部
出来るようにと
あせっちゃダメだよ
うん...
ありがとう
一つ一つ出来る
ようになろう
...ね?
イキル!
待て!!
ヒュー
ヒュー
ありがとう
やっぱりちょっと...
キツかったかなぁ...
セイは自分が初めて
鹿を狩った時の事を
思い出していた
人型職乳類の命を奪った時の
なんとも言えない寂しさ
鹿は自分にとって
生命そのものの憧れでもあった
だから
感謝という気持ちに
いき着いたのだ
リヴにとっても
それは同じだろう
彼女が鹿を初めて
間近に見た時の
表情を見れば
わかる
いや
やはりさせるべきでは
なかったか
これはリヴが
望んだ事だ
なんとか乗り越えて
欲しい
かける言葉が
見つからないけどー
だけどこのまま
じゃあ...
リウ
食事にしよう
レハーを焼くよ
ううん
ウァン!
ダメだ
オマエはさっき
食べたあー
はい!
ありがとう
大丈夫...
...大丈夫?
う...うん
...
リヴ...
ご...ごめん
平気...平気
だけど...
射る時に見た
彼らが..
あまりに
美しかったなって
それが...
思い出されて:・
それで...何だか
わからない::けど
うん...そうだね
わかるよ
あ...ありがたい
...なって...
僕らは
他の命を奪って
生きている
それは
鹿も魚も顧物も
変わらない
鹿は僕に命と
それらに生かされている事
そして
僕らがただ白然の一部
だという事を
教えてくれた
リヴもきっと
その答えに
通り着いたんだ
日が傾いて
きた...
もうすぐ
だから!
急がないと
うん
着いた...!
あった!
増水とかで
流されてないと
いいけど...
古いのを持って
いって新しいのを
入れるの?
うん肉が不足
したらスギさん達が
取りに来ると思う
からね
あれっ!?
肉はもらったい
オマエらはイモでも
食ってろ!!
ジャガイモ
だ...!
うん
プッ
やられたなー
全くケンの奴
...
でも助かるわ
私達のとこには
ないから
だね!
ジャガイモは
主食となりえる
炭水化物を多く含む
非常に優れた
農作物である
南米原産で16世紀
スペイン人によって
ヨーロッパへ持ち
帰られたらしいが
どのようにヨーロッパ
から世界中に
広められたかは
そうする
淡芽を出したイモを食べ、蓋にあたる事があった
誠によると
当初はあまり人々に
受け入れられてなかった
らじい
しかし保存食として船に積まれたものが海賊によって流され
しかし保存食として
船に積まれたものが
海賊によって流され
北欧に流れ着いた
昔の中にジャガイモがあり
北の痩せた土地でも
栽培出来た事から
一気に広まったとも
伝えられる
ジャガイモが広まった
時期とヨーロッパ大阪の
人口が増え、北の内陸へと
広がっていった時期は
一致しているという
人類の発展にも
大きく関わった
作物だといえる
ありがとう
ケン
リヴは
もう
大丈夫だ
大丈夫だ
オオイ
...
あれ...
ノロシ!?
セイ達が
...!
何かあった
んだ!!
リョウ!
オ~
あれな!
あれはいいんだ
そう!
いいの!
?
アレはなー
"ジャガイモ
ウケトッタ!
だよな!
まちがいねー
こっちも返信
しとくか!
元気かなー
...あいつら
「第百十五話おわり
ミノルの場所
第百十六話
東京?
東京ってミノル
あんた東京行って
何するの?
何って..
勉強だよ
何が勉強だ
オメェ自分の成績
知ってるべ?
だから!!
これから..
やるんだよ...!
それに
あ兄貴だって
大学行ったじゃ
ねぇか
ハジメはあんた...
ず〜っと受験勉強
頑張ってたでないか
そうだぞ!
農家継ぐから
頑張って入ったんだ
お前とは違う
それに兄ちゃんは
地元の農大だよ?
なっ!!
ハジメが家を
継いだらオメェも
兄貴手伝って
頑張ればいいべ
何も今更
目的もなく
東京行ったって
どうにもなんねぇぞ
ここにいたって
どうにも
なんねぇよ!!
ミノル!
お父さんに
向かって...
ここいらの家
見てみろよ!
家継いだって結婚も
出来ねぇ
彼女もいねぇ...
借金だらけの
農家継いで
何になるって
いうんだよ!!
なーんだオメェ
女が欲しくて
東京行くってのか!?
ああ!?
そんな事
言ってねぇだろ!!
不公平なんだよ!!
何が
不会平だ
!!
オレは絶対
残んねぇ
からな!!
...
ミノル!!
オレのまわりじゃ
誰もここいらに
残る奴なんか
いねぇ!
オレだって
出て行く!!
ここらっ!
ミノル...!!
くそっ
...ファックス?
やっぱり...
ミノルには
無理よ...
子供の頃は
あんなに...田んぼ
好きだったのに...よ
しかしなぁ...
しょうがない
ですよ...
...ル
ミノ...ル
オイ!
起きろよ!!!
ミノル!
!!
今日は田んぼに
水引くんだろ?
ハリキってたのに
寝坊かぁ?
アホ~
そっそうだね
...!
がんばろう!!
そっちは
どうー!?
オオー
大丈夫だ
本当に...
水張れる
かな...
上の貯水池は
間違いなくこの田の
ためのものだよ!
呼もちゃんとあるし
絶対ここは
水田だ!
水は引けるよ!!
大丈夫
行くぞォ
~~~!!
オオ!
水が...
入っていく...
いいぞ!
よーし充分だ
水路をふさいで
水を止めよう
これ!
これで水と土を
軽く攪拌しながら
表面を水平に
ならす
これからは
代かきを
する
?
こりゃ
キツそう
だなぁ~
田おこしの方が
キツかったよ
浅く授拌
すればいいから
深くやらない
ようにね
田おこしとは
鋤や鍬を使って
土を掘りおこし
細かく砕く作業である
その後水を引き
代かきをする
代がきはミノルの言う
ように印を浅く提弁し
田を水平にならす事だ
こうして田んぽを作り
やっと苗が植えられる
言うまでもないが..
これらの作業を人の手で
やろうとすると大変な
重労働になる
まだ日は
高いな...
今日中に苗も
植えるか?
いや
3日くらい田を
休ませてから
田植えたよ
相当キツいから
覚悟してね
うへぇ
...ファン...
もう腰
いてぇよォ~
級毯みたい
だ!
そうだなぁ
これが育って
稲穂つけて実ったら
黄金の絨毯に
なる!
だね!
それで
ごはんになる!
そうだ
ミノルが大好きな
オニギリにも
なるぞ
皆が
食べるねー
ああ
皆が食べる
大事な米に
なる!
すげー
オレも大人に
なったら
...
オ!一緒に
やるか!
大きくなったら
父さんと...
父さ...
父さ...
あんなに田んぼ
...好きだった
のに...よ
ハッ!!
...
そうか...
オレー
やっぱり
オレは...
そのローフ
は?
ああこれは
等間隔で
植えられる
ように...わ
じゃあ
始めよう!!
オ〜〜!!
なる程
田植え
高を田んぼに植えつける
作業である
水に浮かないよう深く
姿し過ぎないよう構える
もちろん重労働である
う~~
腰が...
ああ!
本当に
出て行く
のか?
つらいばっかりで
金もない
友達もいない
農家に
未来なんて
ねぇよ!!
わかった!
二度と帰って
来んなよ!!
あっ
あなた..
ミノル!
待ちなさい
...!
ミノル!!
都会に出れば
何かある
オレにだって
何が見つかる
そう思ってた
そう
思ってた
思ってた
思ってた
...けど
あの景色だ
6畳一間のアパートで
思い出すのはいつも
ミノル!!
どうだよ
レ...
・ル
ミノル
終わったんじゃ
ねぇの?
ああ...
やっぱり
オレは...
好きだった
んだ...
ここが
オオイ...
ミノル
大丈夫か?
どうした?
ミノル
六話「おわ
ミノル...?
第百十七話「ナオの命
オマエサエ
イナケレバ
どうして?
母さん
何で...
何でそんな事
言うの?
イラナカッタ
イラナカッタ...
イラナカッタ
ンタ...
何で!?
私の事..
いらなかった
の...!?
どうして
そんなひどい事
言うの!?
何でよ!!
何でなの!?
私が
何かした!?
答えて..
答えてよ
母さん!!
ゴメンヨ!
デモネェ...
ホントウニ
イラナカッタ..
ハッ
ハッ
ハッ
また...か
......
いらない子が
いらない子を
孕んで...
クッ
クックッグッ
クックッ...
ククク...
ハッハハハ
!!
かハハハ
アハハハ!!
!!!
何でよ...
...母さん!
あ...
ケン!
ナオは
今日ちょっと
ナーバスだから...
行かない方が...
スッゲェいいのが
獲れたんだ!!
これ食えば
問題ねぇって!!
だぁ~い
じょーぶ
だって
んじゃーな
!
ケン...!
ナオが...
どうかしたって?
やっぱり
不安なのよ..
最近お腹が
目立ってきて!
ねぇ...
う産まれ
るのか!?
マジかよ!!
たぶん...
6か月くらい
だと思う...
でも本当に
無事出産なんて
出来るのか...
いやっまだ!!
まだだけど...
タエはその...
看護婦だったん
だろ?
どうなんだ?
そんな...!
私産科じゃないし
...無理よ!!
誰が出来るって
ワケじゃないでしょう
無茶言わないで...!
皆が協力
しなきゃ...
するしかないと
思う!
出産より
何より..
今はナオの
精神状態を...
!!
...なんと
!!
何だ!?
ややめろ!!
ナオ...!!
ナオのいる
部屋...!!
ケンと
ナオか...
!
行こう!!
ナオ...!!
お落ち着け..
わかった!
わかったから
何が
わかったん
だよ!!
何が!!?
テキトーな事
言って...
ふざけんな...!!
何があんたに
わかるって
言うの!?
冗談じゃない
...本当に
冗談じゃない
よ!!
ガキなんて
いいから
それを捨てろ!
何でも言う事
聞いてやるから!!
ケン...あんた
本当にバカだね
...
オオレ
がんばるから
...なっ!?
だから
あんたには何も
出来ないよ..
ナオ!!
ケン!
私の望む事
...誰も!
出来やしない
レイコ...
リュウ!!
!
刃物...
ナオ!!
リュウ...
レイコ...!
ナオ...
お願い...!!
ごめん...レイコ
いろいろして
くれたのに...
それは利口な
選択じゃねぇな
でも...やっぱり
ムリだわ...
リュウ!!
刺すのか?
腹を
!
戦の中で
刺されて死んだ奴を
何度見てきたか...
あんなに悲惨な
死に方ねぇぜ!
短くて数分...
長くて2時間
くらいか...
苦しみ...
のたうちまわって
死ぬんだ
マジで
勇気あるなぁ
オマエ
う...
リュウ!
テメェ...
オマエは
それでいいよ
つうか基本的に
オレ遠全員死んでも
殺されても仕方ねぇ
何も言う権利ねぇ
んだ...
自分から命を
捨てたんだからな!!
!
だが
そこにある
命は違う
!!!
その子は
この島で死を
選択していない
唯一の命だ
オレ達と違う...
本当に生きる
資格を持って
いるんだ!
それを殺すって
言うなら
オレはオマエが
どんなに苦しみ
のたうっても
助けたり..
祈ったりもしねぇ
苦しみぬいて
死ぬんだな
フ...
フ...フフフ
ハハハ!!
ハハ...
アハハハ!!
ハハハ!!
オマエハイラナカッタ
そうか...
やっぱりね
知ってたよ...
この子は
助けていか...
私とは
違うよね...
ナオ!
違う...!!
いいよ
...もう
ナオ!!
やめ..
充分だ
...!
違う!!
ナオ...
オレは違うぞ!!
ケ...
オ...オレは
子供とか...
関係ねぇ!!
ナオがいれば
いいぞ!?
なに...を
ガキが
いらなけりゃあ
オレが引き取る
し...
ナオだけで
オレはいい!!
自分で
みたけりゃあ
何でも手伝う
...でもオレは
オマエがいれば
何でもいいよ!
何...それ
イラナカッタ...
何よ!
大丈夫
かぁー!!
ナオ!!
ケンー!
ナオォー!!
オーイ!!!
ナオさぁ
くそん!!
クッション急いで
敷いたが...
落ちて
来させんな
よー!!
ナオさん!!
な...に?
どうか
死なないで
下さいっ!!
でももし
落ちて来たら
自分らが
身体で受け
止めます!!
ナオさんの
下敷きになって
死ねるなら迷わず
昇天...いや
成仏
出来ます!!
いらないん
じゃ...なかった
...の..
あ...
あたしは..
うっ!!
.....
ナオ!!
れ?
...
ナオ
...
大丈夫...ナオ
ずっと...
ついてるから...
私ついてる
から...ね
第百十七話おわり
第百十八話
外界
オイ...
まただぜ
ああ
...!!ハッハハハッッッ!!
最近多いな
...何だろ?
...
おそらく外部の
船を追い出して
いるんだろう
国内外の
マスコミや
...NGOとかの
船かな
そんなとこ
だろう
巡視艇さ
...政府のな
誰かさんが
ここの存在を
外に知らせて
くれたから...
なぁ!
う...
まぁ...
だけど...
ここまで
セキュリティが
厳しいとはね
武装もない普通の
船じゃあ到底
突破出来ないん
じゃあ...
いや...いつかは
外の者が来てしまう
だろう...
そう遠くない時期にね
24時間完璧に
進入を防ぐのは
不可能だろう
からな
じっじゃあ
...
ああ
ここでの生活が
いきなり変わる
...いや
終わるかも
しれない
......?
それを望むか
望まないかは
それぞれ
だろうがな
スギは
どうなんだ?
オレはどこへも
行かん
オレの居場所は
ここだけだ
一人になってもな
オレか?
一人にゃ
なんねーよ!
ん?
そうか
ああ!
絶対にな!
リョーウ
女子達で魚
さばいてくれねーか?
けっこう大漁だった
...
カ...ら
へへ~
服飾の学校に
行ってた子が
作ってくれたのよ
着替えが
殆どなかったから
助かるわ
あの...
言ってくれれば
まだ作れますよ
金も糸も
あるし...まだ
カーテンの布も
ありますから
へぇ~
いいじゃない
ケン...!!!
よー
そっちはどう
だった?
リョウ!
それ...
似合い過ぎる
だろ~~~!!!
何時で
人なん
ああコレな!
楽だぜ~
オマエらも作って
もらえよ!
良さそうだ...
オレも一着
よいかな?
いいいですよ
サイズは
だいたいで
作りますから
すごいわ
...なんか
充実して
きたよなぁ
ねぇ
いい事じゃ
ないか
このまま..
いい日が続くと
いいな
うむ
全くだ
ねえ...
聞いた?
うんまた
来てたんだってね
...船
何かあるのか
なぁ...もし
外の人達が
来たら...
海外の
メディアとかが
取りあげたら
絶対問題になる
よね...ここ
そうね
そうしたら
ここは解放
されるのか...な
放って
おかれると
思う
前に
ここが無法島って
言われてた頃も
ニュースでやって少し
騒ぎになったじゃない
でもすぐに忘れられ
ちゃったよね?
流利なんてもっと問題に
なると思ったけど
そういえば...
......
私達もそうだった
けど...自分達に
関わりない事に
そんな関心持たれ
ないのかも...
一時騒ぎに
なってもすぐ
忘れられちゃう
そうかも知れない
けど解放される
可能性だってあるん
じゃない?
政権が変わったり
メディアが騒いだり
すれば...
うん
可能性は
あるかも...
そうなったら
どうする?
......?
......?
私は
帰らない
レイコ...
私はここに
大切なモノが
出来すぎて...
帰れない
向こうには
何もないもの:
私は...帰る
...か...なぁ..
そう...
...ムリだと
思うんだよね...
あいつとは...
なら...ここに
いても辛いか
...なぁって...
わっ私!?
タエは?
私は:
あっあの人が
残るなら..
の残ろう
かなって...
フフフッ
いいわね
ごっ
ごめん
...
くーそォ~
解放...か
どする?
そんな事に
なったら...
う...ん
オレは
帰るよ
絶対
オレ...向こうでは
本当にどうしようも
なかったなって...
今さらさ...
でもここで頑張って
ここまでやって来れた
から...今度は向こう
でもちゃんとやれると
思うんだ
もう一度...
向こうでちゃんと
やってみたい
うん...
わかるよ
そうだね
オレは
親父に
この田んぼ
見て欲しい
農業が出来れば
こっちでも向こうでも
いいよ
でもこの田は
必ず実らせ
たいな
僕はタエちゃんが
いればどこでも
いいなー
聞いてねーよ!!
ええっ
そそう?
さー仕事
仕事!
また
巡視艇が...
近いね...
うん...
何かあるの
かしら...
危険はないと
思うよ...
さあ
食べ..
う...ん
ん?
こ...れ
!
今日は生の
お魚だから...
何だと
思う?
醤油!?
醤油じゃない
の!?...これ...
どこに
あったの!?
あったんじゃ
ないの...
だいぶ前に
作ったのよ
魚醤って言うの
トモとずっと前に
仕込んでて...
今日あけて
みたの
トモが...
魚醤の作り方
小魚をタッパーなどにつめる
お願いをしている魔体だけをしばって山菜あがり
魚の形がわからなくなるくらい
ドロドロに発酵させる
東南アジアではナンプラー
というポビュラーな調味料
見えなくなるくらい塩を入れる
〈比率は魚による
島に来た最初の頃
...あまった魚で
漬けたんだよ
春になったら
出来てるかもって
だからあの時
小魚を持ってった
のかー
新しく仕込ん
だの
うん...これは
美味しい..
貴重だよ
ここにはお塩しか
調味料がないから
トモ...
今頃ー
また船が...
新しい人達でも
来るのかなぁ...
どうだろうね
何か..
あるのかな...
[第百十八話おわり
第百十
十九話
ど...
どうぞ!!
どうしたぁ
随分と豪勢
じゃねーか
え..
ええ!
暖かくなってきて
バナナやババイヤが
だいぶ調子よく
実ってます
鶏も毎日のように
卵を産んで...
ヒヨコも増えてるん
ですよ!
カイに言われて
乾燥させた魚の骨を
くだいて与えたら
よくなりました!!
奴らから盗って
きたイモも
育ってきてるし
な!
そうそう
もう少ししたら
収穫出来ます
よー
そうか...
がんばった
な!
いいえ...
...
それよりオマエ
足の方は大丈夫
なのかぁ?
あっだっ
大丈夫っス
でも全ぜ...
!
まだあまり
曲げられない
んで...
走るとかは
ムリっスが
...
たいした奴だよ
こんなケガしてん
のにな!
いつも
ありがとよ
そっ...じっ
自分は...
そんな事...
自分はもっと
もっとやれます!!
大丈夫ですっ!!
オウ!
頼むぜ
オマエも本当に
頑張ってるな!
ムリはするなよ
あっ
ありがとう
ございます!!
頭張りますっ!!
オマエらは
本当にスゲェよ
マジでここまで
やれるとは正直
思わなかったぜ
皆...つらいメに
遭ってきて...
こんな所に捨て
られてよ
オマエら全員を
オレは尊敬して
いるよ
それでも立ち直って
ここまでやれた...
なんかワリィな
いきなりこんな話
...
んじゃ作業に
戻ってくれ!
ハイ...!
ハイ!!
...ファンディ
よー
トモちゃん!
どした?
ご機嫌斜めか?
あーん?
違うよ!
もう
いいだろ?
あぁ?
もう...
向こうには
手を出さない
よね?
どういうワケか
君にはカリスマ性が
ある
恐れもある
だろうけど...皆
君に心酔してる
みたいだ
認めたくないけど...
ここはここで
よい...村だと
思うよ
君は君の国を
手に入れたんだ!!
もう
充分だろ?
何かと思えば
...
?
充分だと?
充分てのは
欲しいモノが
満ち足りてるって
事だよなぁ?
違うか?
トモちゃんよォ
ここにオレの
欲しいモン
なんかねぇ
~~~!
ここで
お手て繋いで
王国ごっこか?
ん~?
冗談じゃ
ないぜ!
オレの欲しい
モンはなぁ...
刺激だよ!!
それも頭が
どうにかなっちまう
ような...なぁ!?
物語にはな...
起伏が必要
なんだよ
まあ
見てろって
サ...
サワダ!
何を...
極上の刺激を
味わわせてやる
からよ!
楽しみに
しておけって
サワ...タ..
どこまで
行くんだい?
...まぁ
ここでも
いいけど
話って...
僕は君を
一切信用して
ないよ?
...
だろうね
別に...僕も特に
話なんてないんだ
...けど
サワダに
”たまには昔の仲間と
話でもして来い”と
言われてね
なっ...
?
今夜は集会
だそうだ
今回の話に
君はじゃまだから
ね..
しばらく
ここにいて
もらうよ
今回の...話
...?
よォ〜〜し
皆集まったな!
サワダさん!!
サワダ様
...!!
サワダ
さん!
暖かくなってきて
作物の育ちや
収穫も増えて
いる...
それも皆が
頑張ってくれてる
おかげだ!
本当に感謝して
いる!!
そんな...
ありがとう
ございます!!
それにオレは..
本当に日々
感動しているんだ
...
...スン
向こうの社会に
居場所がなかった
オレ達が...
何もない所から
始めてー
死の誘惑を
断ち切り
ここまでやって
これた事...
うう...
皆で体を
寄せ合い...
歯をくいしばり
...!
やっと掴んだ
平穏!
かけがえのない
生活...!!
それだけに
...
オレは考えて
しまう...
この生活も
長くはもたない
と...
え..
なっ...
どうして
ですか!!?
何故
...
私達もっと
頑張ります!!
サワダ
さん!!
サワダさん!!
...
お願い
です!
あいつらが
いる限り...
サワダ
様っ...
この生活が
いつ壊される
とも限らない
...
また
家は焼かれ
ヤリで突き
殺され!
矢で
射殺されるかも
しれないんだ
捕まり
殺された者もいる
残った男も
半数はケガ人だ
...
今奴らに
来られたら
ひとたまりも
ない
ここが豊かに
なればなる程
そんな
...
奴らが
...?
奴らは見逃して
くれないだろう
そうだ!
まだ戦える
!!
オオ!
...
戦おう!
やるん
だ!
ダメだ!!!
オレは今まで
ここを守る為、
強引な事を
してきたし...
オマエ達にさせて
きた
だがもう...
無理だ
ここまで付いて来て
くれたオマエ達...
もう誰一人
失う事に
耐えられない
サワダさん
サワダ
さん!!
もう...
ここを
解散しよう
かとも思ってる
そ...んな
...!
サワダさん
!!
サワダ
様ー!!!
何でも
します!!
お願い
...!!
何でも
致します!!
私達...女も
戦います!!!
私達...
死んでも
...
ここを
守る為なら
...!!
私も!!
私も...!!
そうか
...わかった
そこまで村を
想ってくれる
なら...!
ハイ!!
ハイ...!
ハイ!!
オマエ達に
賭けてみよう
...文字通り
最後の
賭けを!!!
[第百十九話おわり
トモ!
これ...ワタ
取っといて
くれる?
...
用事
いいつけられ
ちゃって...
うん
いいよ
ごめん!
後で手伝いに
戻るから!!
あっ
う...
うん...
トモは?
まだ大丈夫...
海にいる
そ...
そうね
今度の事は
知らせない方が
いいからね
うん...
本当に..
出来る?
やるしか
ないよ...!
うん!
カイもこの方法
しかないって...
やろう!!
この村の為に
...!
う...
うん!
やろう!!
どんな事に
なっても!!
大丈夫...
私達には
あの人が...
ついてる
うん...!
そっちは
どうだ?
ああ
こんなモンか
いいんじゃね?
タメダメ
ダメ!!
雑草は全部
取りきらないと/
すぐまた
のびてくるよ!!
ここで手を抜いたら
いい氷は絶対
獲れないよ!!
手はかけるだけ
かけないとっ
オ...
オウ...
わかった
...オケー
頼んだよ!
怖えぇ
~~~...
燃えてるな!!
ああ
本当に大した
奴だよ
田んぼどころか
畑に鶏小屋
バナナの株分け
全部ミノルが
いなけりゃあ
無かった話だぜ
ここまで豊かに
なったのは
ミノルがいたから
だな
ミノルは
...さ
おう?
いや...ミノルは
「どうしても米を
持って行ってやりたい」
ってさ...セイに
あんな形で
出ていかせちゃった
からって...
......?
いい奴だな
本当に
ああ!
いや
オマエがさ
!
ええっ!?
何でオレ?
いいかげん
名前くらい
教えろよ!
いいんだよ
オレは!
”ふり向けば
オレがいる”って
感じで
......
ん?
全く..
...けてー
!!
聞いたか?
オウ
声だ!!
女の...!
坂の下か!!!
農具でいい!
何か持て!!
わかった
!
どうした!?
女の声だ!
どうしたの?
声が
見ろ!!!
助けて
誰か...
向こうの
女達だ!!
逃げて来た
のか!?
追手は!?
来てない...
大丈夫だ
こっちだ!!
よかった
...!
助かった
...
バンダナ長身
...リョウ
弓の男...
長髪の
セイ
わ...わかる
かな?
わからなければ
とにかく
男を!
男を
減らすの!
いい!?
もう一人
長身
リーダーの
リュウ
うん
...!
合図で一斉に
行くよ!!
追手は
来てない
うん!!
大丈夫
だ!
助かった
...!
よくがんばった
な!
あ...
ありがとう
大丈夫?
はい...
おーい!
水持って来て
くれ!!
話せる?
逃げて
来たのか?
あ...あなたは
...リョウ?
へ?ああ
そうだけど
...?
間違い
ない!!!
!?
オイ...それ
...!
ミャヘル
皆...
えっ...な
何!?
行く...?
どうした
の?
ウォ!?
オイ!!
何だ
こりゃあ!?
っ...
マズいぞ
こいつら!!
くっ...
いっ
痛い...
ちょっ
ちょっと
待て!!
キャアアア
!!!
!!!
あ...
ああ...!
ミ...ノル
なっ...
何...で
...?
やった!!
こっ
こっちも
...!
こ...の!
キャッ!!
ハイ
行こう!
もういい!!
引くよ!
待て!
この...
リュウ!!
ミノル
...
しっかり
...!
止血を
...!
あ...
ミノル?
ミノル...
もう!!
もう私達に
かまわないで!!
いいわね!?
ユキ!
な...に
!?
あいつら...
最初から...!
ミノル!!
な...何で
...こ...れ
ミノル
他の...み
皆...は?
二人...
刺された...
他に
な...んで
!!
何で...また
ここういう事に
...なる...
何で...!
何で!!
グッ...リョウ
...僕...かっ
悲しい...よ.
何でいつも
...何で...
...何で!!
いいいから
...喋るな...
ミノル
...!
誰か..
誰か止血を
...!
リリュウ
い...
いいんだ
?
タツヤ...
スズキ...タ...ツ
ヤ...だ!
聞けよ...
リュウ
い...
いいな!?
な...に
忘れ...ない
...で...!
オ...しの..
名...ま...
.....
オイ...
待て...!
ダメだ
タメだダメだ
オイ待って
!!
待ってくれ
オイ!!
待っ...
第百二十話。おわ
森恒二
作画スタッフ
朝協力を疑った方々...
Webページの大統領格千絵信也MATURAL9アヤバン
デザイン
柴田昌房(30A)
..
島田明
荻島真之
【おお気利】
●「好きです!小笠原」にっぽん糖島探検隊(双葉社)
●「遺言」web(サンクチュアリ出版)
●「ぼくは環境になった!千絵信也(リトルモア)
●「日本の島々」(ビエ・ブックス)
●「野生植物食用図鑑市九州現球の事あり橋本極三(南方新社)
●「図説日本の様生」沼田賞岩瀬徹〈講談社学術文庫)
●「奄美大島一自然と生き物だち}吉見光治(高文研)
●「フィールドガイド日本の野鳥。1高野伸二(日本野鳥の会)
●「高言語でわかる沖縄魚図鑑悦秀湊(沖縄マリン出版)