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寿命を
買い取ってもらった
こ、ここ
ってもらった。
UUMPCOMIC:
Isoldmyiic
terestasare
perycar.
!
volume
ここまで、COMISS、
ervear
縋
三秋
セッションには
メディアワークスクール「三日間のお徹
フクターフサインB91、HIPINE--
SHUEISHA
寿命を
し、ここ
い取ってもらった。
買い取り
IsaldmyIic
Perycar.
口の中から、
thefirst
volume
ここまで、COMICS
ervear
縋
三秋
絶〉《田ロ囁
・(メディアワークス女性に「三日間のお掃
...ランターフサイト「うん、いいんじゃーー
★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・団体・事件などには、
いっさい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。
寿命を買い取ってもらった
Ivald.mytic.for
tcrithonandyonProryer.
chc.fistwolume
三秋縋ゅ御田口囁
(メディアワークス文庫「三日間の幸福」
キャラクターデザイン上9月1日日曜
WPCOWICSで
CONTENTS
Isoldmylic.forterthousandyen.peryer.
..
そういえば、
そして、第二第一
話ー
100...24:..0307....407・
第一
...第一
...
それでも、
は
!!
..う35...
話
第
6話
だ
十年後の夏
私たちは
ようやく
一生きててよかった」
って
あの馬鹿どもも
見返してやる
十年後...
二十歳か
酒が飲める
タバコが
吸える
心の底から
思えるの
結婚ができる
...のは
もっと
前からか
なんで?
嫌いなものが
多すぎる
から
私も
ねえ
それじゃあさ
でも
俺には
できない
気がする
二十歳になって
私たちが
偉くなって...
もしその時
結婚するような
相手が見つかって
なかったとしたら
お互い
情けない
ことに
その時は...
売れ残り
同士:
一緒に
なりませんか
?
なんですか
それは
冗談だよ
言ってみただけ
忘れて
ちょうだい
私が
売れ残るはず
ないからね
いなくなる人のことを
好きになっても
仕方ないんですけどね
寿命を
買い取ってもらった
年につき、一万円で
あまり
原作
メディアリークスを買う日間の予定の
ャラクターデザイン:ESL・田口囁
寿命を
買い取ってもらった。
一年につき
「や
口で。
申し訳
ございません
その日
19回目の
バイト中
炎天下
「申し訳
ございません」
を言って
深々と
頭を下げた俺は
そのまま
意識を
失った
らしかった
昨日は大変だったね。
昨日は入会について大事を取ってしばらく休みなさい。
......
......
CDと本を
手放すのは
心が痛んだ
いずれも
中古品で
厳正な
品定めの末
購入したもの
だったか
パソコンも
テレビもない
俺の部屋で
今や
金に
なりそうなものは
これだけだった
......
こんにちは
本を売りに
来ました
.....
引越しでも
するのか?
いえ
そういう
わけでは
ないんです
じゃあ..
紙は食感も
悪いし
どうしてこんな
勿体ない
ことをする?
栄養も
ありません
から
金欠か...
査定には
30分くらい
かかる
......
...なぁ
ひとつ..
話が
あるんだが
......
お前
金に困ってる
んだろう
今に始まった
ことじゃ
ありません
けどね
なんでしょう?
まあ
どうして貧乏に
なったのかとか
お前が
どれくらい
貧乏なのか
とか
そういう
ことには
興味はない
俺がお前に
聞きたいことは
ただ一つだ
......
寿命を
売る気は
ねぇか?
......
寿命ですか
ああ
寿命だ
といっても
俺が買い取る
わけじゃない
がな
高く売れるのは
確かだ
嘘だと
思うのも
無理はねぇ
だろうな
呆けちまってる
と思われても
仕方がない
呆け老人の
たわ言に
つきあってやる
つもりで
俺の言うことが
本当だと
わかるはずだ
今から
教える所に
行ってみろ
つまりは
こういう
ことらしい
この近くの
ビルの四階に
寿命の
買い取りを行う
店が入っている
人によって
買い取り価格は
異なり
。今後どれだけ
充実した人生を
送るはずだったか
ーによって
その価値は
大きく変動する
俺はあんたを
よくは知らねえが
本の趣味も
まあまあだ
見たところ
悪いやつじゃ
なさそうだし
寿命の
他に
そこそこの
値がつくんじゃ
ねぇのか?
.....
...
〝時間〟と
〝健康〟を
買い取って
くれるらしい
寿命と
時間の違いは
なんでしょう?
俺も
詳しいことは
わからん
売ったことが
あるわけでも
ないからな
ほらよ
寿命を
買い取る
店など
だって
そうだろう?
死期の近い
彼の願望が
作り上げた
空想だろう
そんな都合の
いい話が
あるわけない
じゃないか
......
いらっしゃい
これを
......
どういった
風の吹き回し
ですか
あんたとも
あろう者が
こんなにも
たくさんのCDを
手放すなんて
とでも
言いたそうな
つまりは
古書店の老人と
同じ反応だ
先ほどと
同じ形で
売らざるを
得なかった
理由を
説明すると
それなら
いい話が
あるんですよ
俺
あなたの
音楽の趣味
個人的にすごく
気に入ってるんです
だから
本当は
教えちゃだめ
なんですけど
あなたにだけ
こっそり
教えます
この町に
寿命を
買い取ってくれる
店があるんですよ
話の大筋は
老人と同じ
だったが
この男は
実際に寿命を
売ったことが
あるらしかった
貧乏人を
からかうのが
流行ってるん
だろうか?
それで...
どれくらいの
値がついたん
ですか?
どうぞ
それはちょっと
言えませんねぇ
言うまでもなく
それは老人が
書いたものと
一致していた
冷て...
こんな日
今日くらい
いいだろ...
ちっ
結局
俺は
そのビルの前に
立っていた
二人の話を
信じたわけじゃ
ない
ただ俺は
こう考えた
のだ
二人は
何らかの事情で
直接的には
言えなかったが
実は
寿命を縮めるような
リスクを負う代わり
とてつもなく
高い給料が出る
アルバイトがある
などといった
話を俺に紹介
したかったん
じゃないかと
...
いらっしゃい
ませ
時間ですか?
健康ですか?
寿命ですか?
.....寿命です
第2話
査定には
3時間程
お時間を
いただきます
寿命を
買い取って
もらえると
聞いたとき
真っ先に
思い出した
のは
小学校の
道徳の授業の
ことだった
では皆さんは
かけがえのない
ものだと
言われたり
何よりも
価値があると
言われている
「人間の命」は
実際の
金額にすると
いくらくらいの
ものだと
思いますか?
はい
サラリーマンの
生涯賃金は
読んだ本に
書いて
ありました
一億から
三億だと
クラス一の
お利口さん
が言った
大人に
訊いても
多分
同じ答えが
返ってくる
でしょうね
ただ
一度
ここでは
そういう
考え方を
捨ててほしい
んです
では
誰かがあなたに
こう言います
そっくり
そのまま
「なあ
きみが送る
人生を
僕にゆずって
くれないか」
それを売ってしまうと
どうなるんですか?
死んでしまう
でしょうね
だから
あなたは
一度は
誘いを
断る
でしょう
しかし彼は
食い下がり
ます
「じゃあ
半分で
いいんだ
君の余命の
六十年から
半分の
三十年だけ」
なるほどな
確かに
そのくらいなら
売ってもいい
気がする
さて
ここからが
問題です
彼は
あなたの
余命に
一年につき
いくらをつけて
くれるでしょう
先に言って
おきますが
正解は
ありませんよ
あなたたちが
どう考えて
答えを出すか
知りたいんです
一生が
三億くらいだと
すると~~~
あいつらが
三億なら
俺は
三十億くらいでも
おかしくないな
人の命に
値段なんて
つけられないよ!
いかにも
将来が
暗そうな
女子が言う
彼女と
同じ人生を
送る権利が
あるなら
確かにそれに
値はつかない
だろう
むしろ
処分料金を
請求されるん
じゃないか
でも
僕の人生を
売ったとしても
でも僕の人生を売ったとしても
君たち
三百円も
払わないんじゃ
ない?
クラスに一人は
いるような
頭のいい道化は
俺と同じような
ことを考えて
わはは
白々しく自虐的に
笑いを取っていた
ところで
担任はこの時
「正解はない」
と言った
しかし
正解らしきものは
存在した
十年後
二十歳に
なった俺は
実際に
寿命を売って
その対価を
得ることになる
.....
高く
売れると
いいんだが...
査定が
終わるまで
俺は自分の
命の価値を
なるべく
低めに見積もって
おくことに
していた
しかし俺は
その上での
予想が
恐らく三億
子供のころの
三十億と
くらべれば
控えめな
見積もりだ
処分料金を
請求されるん
じゃないか
そう思ったことは
忘れてしまっていた
クスノキさん
あなたの
査定の結果が
出ました
『グスノキさん»
ここへ来て
名乗った
覚えも
しかし
向こうは
身分証を
見せた覚えも
ない
何らかの手段で
それを知ったのだ
やはりここでは
常識を超えた
何かが
行われているのだ
...三十
......
三十億...!!
子供の頃の
あの予想は
妥当だった
...!
......
ジジジッ
御見積書
このような結果に
なりましたが...
御見積金額30
いかが
いたしましょう
?
一年三十万...か...
一生をハナ年と
考えると
2400万:
2400万:
全部で
2400万
いくらなんでも
安すぎるんじゃ
ないか?
....?
2400万
受け入れる
しかないか
一年あたりの
値段について
ですが...
......
最低買取価格の
一方円という結果に
なりました
余命は
三十年と三か月という
ことでしたので
あなたは
およそ
三十万円を持って
ここを出ることが
可能となります
査定表には
書かれていた
予想とは
桁違いの
結果が
文字通り
御見積
御見積金額
余命30年3ヶ月
八年につき1000年
...審査
基準を
詳しく
知りたい
はぁ...
詳しい
査定は
別の諮問機関に
よって行われて
おりますので
幸福度
実現度
私も詳しくは
わからないの
ですが
貢献度
...などと
いった要素を
どれだけ
満たしているか
どうかで
値段が大きく
変わってくる
とは
聞いてます
つまり
残りの
人生で
どれだけ
幸せに
なったり
人を
幸せに
したり
夢を叶えたり
幸せになれず
社会に
貢献したりする
ことになっていたか
人を幸せに
できず
といった
基準で
査定額を
決めている
そうです
夢も
叶えられず
社会貢献もできず
社会貢献も
できず
一体どこに
救いを
見出せば...?
結局俺は
三か月だけ
残して
残りの三十年
全てを
売り払った
......
子供の頃は
寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。
自分が
偉い人間に
なると
思っていた
俺は周りの
子供たちを
見下していた
それを
隠し切れる
ほど
器用でも謙虚でもなかった俺は
器用でも
謙虚でも
なかった俺は
当然クラスの
みんなに
疎ましがられた
テストでは
いつも満点を
取っていたが
それができたのは
俺一人では
なかった
そう
例の
お利口さん
ヒメノだ
お互いが
お互いの所為で
本当の一位に
なれなかった
だから俺たちは
競争相手として
いがみ合って
いたように思う
しかし一方で
お互いが
お互い唯一
同レベルで
話の通じる
相手で
あることも
確かだった
もとより
家がほぼ
真向かいに
あるため
親同士の
仲が良く
幼い頃から
相当の時間を
一緒に
過ごしてきた
いわゆる
「幼馴染み」
というのに
当たるだろう
そして
ねえ
それじゃあさ
冒頭へ
っづく
ニ十歳に
なって
私たちが
偉くなって
もし
その時
結婚するような
相手が見つかって
なかったとしたら
お互い
情けない
ことに
その時は::
ーンポー,
くそ...
飲み過ぎたな...
......
どちら様...?
昨日...
俺の寿命を
査定した?
そうです
今日から
監視員を
務めさせて
頂く
ミヤギ
です
昨日も
ご説明させて
頂きましたが
あなたの
余命は一年を
切りました
ので
つきましては...
こうして
今日から常時
監視が
っきます
その話
あとにして
くれないか
俺の人生最後の
三か月が始まる
わかりました
スタートの
切り方としては
最悪に近い
ではあとに
します
寿命を
買い取ってもらった。
・年につき
万円で。
第3話
寿命を
三か月残して
全て売った
すると翌日
俺の部屋に
女の子が
やってきた
この店で
寿命を売った
方の多くが
問題行動を
起こすように
なります
余命一年を
切った頃から
そういった
事態を
防ぐために
自暴自棄に
なって
監視員
制度です
作られた
システムが
この..
...もし
即座に
監視員が
本部に連絡し
俺がその
問題行動
とやらを
起こしたら?
あなたの
寿命を
尽きさせます
つまり
この女の子は
電話一本で
俺の命を奪える
ということだ
私のことは
いないと
思ってくれて
結構ですから
いつも通り
のんびり
暮らして
ください
できるか!!
昨日も説明
しましたが
最後の
三日間は
私の監視も
外れることに
なってます
それまで
ご辛抱
ください
人は死ぬまで
残り数日と
なると
諦めが
つくのか
他人に迷惑を
かける気が
なくなる
らしい
最後の
三日間だけは
最後の三日間だけは一人になれるのだ
一人になれるのだ
やべ...
いつのまにか
寝てた...
げっ...
貴重な三か月の
一日目としては
最悪と言っていい
......?
こんな時間、
意識しない
意識しない
俺を監視
する間
どうやって
食事を摂る
つもりだろう
飲まず食わずという
わけではないだろうが
そう言われても納得できるくらい
人間味が薄く感じた
死ぬまでに
やりたいこと
・大学に行かれ
働かない
美味いもの
綺麗な
ものを見る
遺書を
ナルセと
書く
会って
話をする
ヒメノと会って
想いを
打ち明ける
それ
・働かない
やめて
おいた方が
いいですよ
美味しいものを
綺麗なものを
監視員
ってのは
...ヒメノさん
こういう
とこまで
覗いて
口出しする
義務が
あるのか?
あなたの
ことなんて
ほとんど覚えて
いませんよ
...もちろん
十歳のときに
交わした
例の約束の
ことも
......
そんなことまで
知ってるのか
その口ぶりから
すると
あんたは
これから起こる
すべてのことが
わかってるのが?
私が知ってる
のは
「起こるかも...
しれなかった
こと』です
もっとも
...いいえ
今後
クスノキさんの
人生で
今となっては
意味のない
情報ですけどね
寿命を売ったことで
あなたの未来は
大きく
変わってしまい
ましたから
あなたにとって
ヒメノさんは
とても重要な
存在だった
ようですね
あなたの
人生の
「あらすじ」
には
他のことが
重要じゃ
なさすぎた
ヒメノさんの
ことばかり
書いてありました
ってことだろ
そうかも
しれませんね
とにかく
私に
言えるのは
会いに行くのは
時間の浪費
ということです
思い出を
台なしに
されるだけ
ですよ
お気づかい
ありがとう
しかし
なあ
とっくに
台なしだ
あんたは今
俺が傷つくのを
未然に防いだ
気になってる
かもしれない
だがな
その行為は
俺から
奪ったとも
言えるんじゃ
ないか?
「傷ついたり
失望したりする
自由」を
そう...
たとえば
俺が仮に
あんたの
口からじゃ
なくて
ヒメノに
直接傷つけ
られたかった
としたら
あんたの
したことは
お節介だ
はぁ
そうですか
私としては
善意のつもり
だったんです
けどね
申し訳
ありません
あなたの
「傷ついたり
失望したり
する自由」
ーとやらを
尊重して
あなたが
そのリストに
書いた項目に
ついては
口出ししないで
おこうと
思います
どうぞお好きに
他人に迷惑を
かけない範囲で
やりたいことを
やってください
私は止めません
から
言われなくても
そうしてやるさ
この時
ミヤギが心なしか
悲しそうな
顔をしたのを
俺は見逃しては
いなかった
しかし
その表情が
意味するところ
までは
深く考えて
みようとは
しなかった
ここから
俺の間抜けぶりは
加速する
電話を
かけるだけだ
すぐ戻る
連絡先
ワカナ
ワカナOGOーズまままだまだおまえは、
って言っても
ついてくる
よな...
......?
はっきりとした
余命がわかって
急に猛烈に
人が恋しくなった
とにかく誰かと
話したくなった
TRRRP
ワカナと
出会ったのは
4月のことだ
TRRRA
チラッ
邪魔だ
TRRR
早くそこを
どけ
その榊が見たいのだ
......?
あの...
もしかして
もしかして
どこかで
お会い
しました?
いや
ここで会うのが
初めてだ
ああれ
失礼しました
......
まー
じゃあつまり
私たちは
この古書店で
出会ったん
ですね?
そういうことに
なるんだと
思う
そういうことになるんだと思う
そういうことに
なるんですよ!
すてきですね
数日後、俺たちは
大学で再会
することになった
以来ときどき
以来ときどき
その度に
本や音楽
について
昼食を
共にする
仲になった
自分より
本を読んでる
同世代人...
ただ読んでる
だけだよ
長々
語り合った
長々語り合った
クスノキさんが
初めてです!
それに
読書なんて
他にすることがない
やつがすることさ
クスノキさん
やることないん
ですか?
アルバイト
以外は特に
ないな
じゃあ
今度
増やして
あげますよ
ワカナは
しかし俺は
大学で唯一
俺に好意を
向けてくれた
女の子だった
ヒメノとの
約束を
大切にして
はいっ!
期待を
持たせない
よう
そっけない
態度を
とっていた
どうやら
今すぐ出られる
状況にないらしい
はぁ
心のどこかで
安堵している
自分がした
慎重に
文章を
練り上げ
送信した
突然で悪いけど四ワジーか行
突然じゃないに明日、どこか行しないか
明日、かないか
ブーーン
MailDeliverySubsy.
次にのメールはイールサーバーより個、動物に当選されています。
次にのメールはメデルサー動的に送信されています。
朝的に送信されています。このメールには返信しないでください。
あははは、はは
下記のナールアドレス宛のメールが記載されています。
下記のメールアドレス法できませんでした。witter
返しきませんでした。以下トレールサーバーからのエラーメンだったのです
以下メールサーバーセージを記載します。
あっ......
........
さて...
あなたが今
電話した
女性は
あなたにとって
あなたに
とって
最後の
希望でした
ワカナさんは
あなたを愛して
くれたかも
しれなかった
答え合わせと
いきましょう
最後の人
です
しかし既に
手遅れです
彼女はとうに
あなたへの関心を
失い
自業自得
ですね
彼女を拒んだのは
あなたなんですから
他の男のところへ
行ってしまいました
以後
あなたを
好きになろうと
してくれる人は
あなたが他人を
自分の寂しさを
埋める道具
くらいにしか
見てないことは
二度と
現れません
案外
皆ちゃんと
気づいてるん
ですよ
部屋に
戻る気に
なれず
俺はその場で
煙草に
火をつけた
吸い終えると
近所のスーパーに
向かった
三十万あるのに
何を買えば
贅沢なのか
わからん...
食事
するんだな
それにしても..
これじゃあ
まるで
同居中の恋人同士が
同居中の
恋人同士が
二人で買い物
してるみたいだな
それは馬鹿げた
ーけど幸せな
錯覚だった
念のため
言っておくと
俺はこの
ミヤギという
女の子の
存在自体は
でも
若い女の子と
夜中のスーパーで
買い物をするのは
楽しかった
ずっと疎ましく
感じている
たとえ
監視が目的
だろうと
昔から俺は
同居する
女の子と
部屋着のまま
出かけて
食材や酒を
買って帰ってくる
という行為に
密かに
憧れを抱いていた
むなしい幸せ
でも本当に
そう感じるのだから
仕方ない
寿命を
買い取ってもらった。
・年につき、
万円で
第4話
...なあ
一緒に
飲まないか?
結構です
仕事中
ですから
さっきから
気になって
たんたか
何を書いて
るんだ?
行動観察
記録です
あなたの
じゃあ
教えてやろう
俺は今
酔っぱらってる
よ
そして
あんたと酒を
飲みたがってる
知ってます
さっき
聞きました
そうですね
そう見えます
俺は
残された
三か月間に
この三十万で
何かを変えて
みせる
死に物
ぐるいで
努力して
この世界に
一矢報いて
やる!
......?
みんな
同じようなことを
言うんですよ
これまで自分は
どうしようもない
人間だったが
過ちに
気づいた今なら
なんだって
できる
クスノキさん
それは
致命的な
勘違いです
彼らはようやく...
スタート地点に
立ったという
だけなんです
よく考えて
みてください
あなたの余命が
たった三十万円
だったのは
あなたが
残りの三十年
何も成し遂げ
られない
からです
三十年で
何も成せない
人が
たった三ヶ月で
何を変えられる
っていうんですか
...やってみないと
わからないさ
三か月という
期間は
何かを
変えるには
短すぎます
......?
とはいえ
だったら
何もせず
過ごすのには
長すぎます
小さくても
確実な幸せを
積み重ねて
いった方が
利口だと
思いませんか?
勝とうと
思うから
負けるん
ですよ
わかったよ
きっと俺は...
あんたの
言うことは
正しい
自分の無能さ
ってやつを
いまいち理解
しきれてないん
だろう
なあ
教えて
くれないか
これから
起こること
すべて
俺はその
失われた
三十年を
どう過ごす
ことになって
いたんだ?
それを聞けば
もう自分に
過剰な期待を
抱かなくてもいい
かもしれない
.......
そうですね
この際
あなたは
すべて知った
ほうがいいのかも
しれません
...ただ
私の話を
聞いて
あなたが
自暴自棄に
なる必要は
ありませんよ
私が知ってるのは
。起こるかも
しれなかった。けど
もう
絶対に起こり
得ないこと
なんですから
わかってる
そもそも
自棄になる
必要なんて
のは
いつだって
ないんだ
ただ
そうなる他
ないから
そうなるだけで
そうならない
ことを
願いますよ
まず
あなたの
大学生活は
瞬く間に
終わります
生活費を
稼ぎ
本を読み
音楽を聴き
眠るだけ
何一つ
身につけず
卒業した
あなたは
皮肉にも
自分が最も
軽蔑していた
職に就きます
毎日死んだ目で
自宅と職場を
往復し
身を粉にして
働いて
次第に
お酒ばかりが
楽しみになります
気づけば
三十後半に
差しかかり
孤独な
あなたの趣味は
バイクで
あてもなく
走ることでした
しかし
知っての通り
それは危険な
乗り物です
不幸中の
幸いは
他人を
巻き込んだ
わけではなく
一人で転倒
しただけ
だったことです
その事故で
あなたは
顔の半分と
歩く機能と
指の大半を
失いました
いよいよ
最後の手段を
考えますが
「それでも
いつかいいことが
あるかもしれない」
ーという
希望が
捨てられず
あと一歩が
踏み切れ
ません
そうして
五十歳まで
生き続け
何一つ
得られないまま
ぼろぼろになって
死んでいきます
誰にも
愛されず
誰にも
記憶されず
最後まで
「こんなはずじゃ
なかった」と
嘆きながら
......
さて
ご感想は?
そうだな
ひとまず...
三十年
売り払って
おいて
本当によかった
と思ってるよ
花火か...
......
こういうのに
興味ない
わけじゃ
ないんだな...
おいおい
そんなもの
見てても
いいのか
監視員
さん
俺が突然
逃げ出したり
したら
どうする
つもりだ?
まさか
見張ってて
欲しいん
ですか?
はやいところ
いなくなって
欲しいね
あんたに
見られてると
どうも
やりにくい
どうせなら
三か月も
残さないで
三日だけ残して
売り払えば
よかったな
今からでも
間に合います
けどね
まだあなたは
二回、寿命の売買が
許されてますから
どうしても
私の存在が
気に食わない
なら
そうすることも
選択肢の
一つですよ
覚えとくよ
本当は
それが最も
冴えたやり方
なのだろう
......
しかしここへ来てる
来ても
悪魔の証明的
希望に
縋ってしまう
ここからの
三か月は
ミヤギの話した
〝失われた三十年〟
とは別物だ
未来は確定
していない
そう考えると
まだ死ぬわけには
いかなかった
これは
.....
甘い香り...
女物の
シャンプーの
匂い...
つまり俺が寝てる間に
ミヤギが風呂を
使ったということだ
どうでも
いいか
しかし
簡単に
寝付けそうに
なかった
明日に備えて
早く寝たい...
そこで
俺は
いつもの
ように
音楽の
力を借りる
ことにした
売らずにおいた
CDの一枚
「プリーズ・ミスター・
ロストマン」
これは俺の
勝手な理屈だが
眠れぬ夜に
これを
聴くような
やつに
まともな
人生は
送れない
こういう
音楽を
用いて
俺は世界になじめず
俺は世界に
なじめず
なじもうとしない自分を赦しすぎた
なじもうと
しない自分を
赦しすぎた
そのツケを
今
払わされて
いるのかも
しれない
・大学に行かな
美味しい
一人外いものを食べ、綺麗なものと思う
・ブルビと会って話をする
・文章を書く
ヒメに会って聞いて打ち明ける
.......
今日は
どんなふうに
過ごすん
ですか?
......?
初めて会った時から
思っていたことだが、
?
ミヤギの外見は
それなりに
整っている
いや
はっきり
言ってしまおう
容姿だけなら
彼女は俺の
好みそのものだ
容姿だけなら彼女は俺の好みそのものだ
もし監視員が
この女の子と
対照的な
醜く太った
不潔な中年
などであれば
しかしこうして
ミヤギが傍に
いることによって、
俺は自分の
歪んだ欲望や
情けない願望
などを
リラックスして
やりたいことを
正直に考えられた
だろう
必要以上に
恥じるように
なってしまった
これは個人的な
意見なんですが
そのリストに
書かれてるのは
本当に
あなたが
心の底から
やりたいと
思ってること
なんですか?
俺もそれについて
考えてたところ
なんだ
大学に行
こう言っては
なんですが...
会って思いを打ち明いる
...そうだな
綺麗なもの
辻義と言
フルセレ会ってる
本当の
ところ
「自分以外の
誰かが死ぬ前に
しそうなこと」の
リストにしか
見えません
俺には死ぬ前に
やりたいことなんて
一つもないのかも
しれない
それでも
もっとあなたに
向いたやり方が
ある気がするん
ですけどね
俺はもう少し
歪んだ欲望や
情けない願望に
素直になる
必要がある
もっと
俗っぽく
もっと
下品に
本能の
赴くままに
最後の三か月を
過ごすべき
なのだ
連絡先
ナルセ
テルでOBO-XXXKXXAXX
今更何を
取り繕う
必要がある?
TRRR
TRRRP
失うものなんて
何もないのだ
よく見ておいたほうが
いいでしょう
これが最後に見る
虹になるかも
しれませんから
そうだな
なんだって
最後に
なるかも
しれない
これから
死ぬまでの
間に
俺は
あと何枚のCDを
聴くことが
できるのだろう
何冊の本を読み
何本の煙草を
吸えるのだろう
いらっしゃいませ
久しぶりだな
元気
してたか?
ああ
そりゃもう
寿命を
買い取ってもらった。
・年につき、
万円で
第5話
これから来る
ナルセという
男は
高校時代の
友人だ
人気者の
あいつと
日陰者の
俺
立場は
正反対なんだが
妙なところで
気が合ってさ
二人で
いる時は
また
あんなふうに
不思議と
どんな
嫌なことでも
笑い飛ばせた
無邪気に話が
出来ればいいと
思ったんだ
...そうですか
実のところ
目的は
もう一つ
あった
こうして
監視の視線を
送り続けてくる
ナルセが勘違い
してくれれば
なさけない
望みだが
ミヤギと
俺の関係を
死ぬ前に
一度くらい
綺麗な女の子の
恋人気分を
味わって
みたかったのだ
なぁ監視員さん
一つ頼みが
あるんだが...
失礼します
ああ
ご注文は
お決まり
でしょうか?
じゃあ
コーヒー
かしこまり
ました
あんたは
何も頼まなくて
いいのか?
...あの
人前で
私に話しかけない
ほうがいいですよ
何か
まずいことでも
あるのか?
......一応
最初にも
説明した
つもりだったん
ですけど
あのですね
監視員の
存在って
監視対象の方
以外には
知覚出来ないん
ですよ
このように
私が人に
与える感覚は
すべて
「なかったこと」に
なるんです
ようするに
クスノキさん
あなたは今
誰もいない
空間に向かって
喋りかけてる
ように見えて
いたんです
それで
頼みとは?
...もういい
もう
ナルセに
会わずに
帰ろうか...
いらっしゃいませ
おお
クスノキ!
久しぶりだなぁ
元気に
してたか?
ああ
そりゃもう
なんだよ
もっと連絡
しろよな
あ、俺
ホットコーヒー
互いの近況を
伝え終わる
ころには
俺たちは
高校時代に
戻ったかの
ような調子で
話せるようになっていた
話せるように
なっていた
くだらないことで笑いあってる間
くだらないことで
笑いあってる間
俺は
差し迫った
死のことを
忘れていられた
その一言が
彼の口から
発せられる
までは
楽しく
やれてたと
思う
楽しくやれてたと思う
ところで
クスノキ
お前まだ
絵は
描いてる
のか?
いや...
...大学に
入ってからは
まったく
描かなく
なったな
やっぱり
そうか
まだ
描いてたら
どうしよう
かと思ったよ
それで
お終いだった
なあ
ナルセ
おまえ...うう~~~
それだけは
笑っちゃ
いけなかったんだ
確かに俺は
それを諦めた
それを笑っていい理由には
それを笑って
いい理由には
しかし
だからといって
絶対に
ならないん
だよ
お前なら
それをわかって
くれていると
思ってたん
だけどな
...さて
答え合わせと
いきましょうか
......黙っててくれ
あなたは今
ナルセさんのことが
ちょっぴり嫌いに
なったでしょうが
実を言うと
ナルセさんも
ぐるうっ
くそう!
あなたが
思うほど
あなたのことを
好いていません
本来であれば
あなたは二年後
今日と
似たような形で
ナルセさんと会い
些細なことを
きっかけに
口論となり
喧嘩別れ
することに
なっていました
...そうならない
うちに
早々に
切り上げたほうが
いいですよ
すぐでもよくなってきてるよ
こまこうできます
ええ?
なんです!?そっここあ
どいつも
こいつも
ててませずそれます
うるさい
この人に
期待しても
何も
いいことは
ありませんから
...
うるせえよ
お
お客様!?
ナルセと
あんな形で
別れてしまった
ことを
俺は後悔
していなかった
ひょっとすると
俺はナルセという
人物を気に入って
いたのではなく
自分の考えを
肯定してくれる
彼を通して
俺自身を愛していただけかもしれない
俺自身を
愛していただけ
かもしれない
そして
変わってしまった
ナルセと
正しいのは多分
正しいのは
多分
変われなかった
俺と
ナルセのほう
なのだろう
おい
監視員さん
さっきは
あんなことして
悪かった
怪我は
ないか?
ありませんよ
残念ながら
なあ
本気で
悪かったと
思ってるんだ
いいですよ
その観察記録
とやらを
書き上げたら
一緒に
飲まないか?
当たり
ません
でしたから
私と
お酒を飲みたい
という
ことですか?
そりゃもうな
寂しいから
そうですか
でも申し訳
ありませんけど
仕事中
なので
じゃあ
最初から
そう言えよ
すみません
ただちょっと
不思議に
思ったんです
どうして
そんなこと
言うんだろう
って
...俺だって
人並みに寂しい
ときもあるさ
...そうですか
どうやら
認識を改める
必要があるようだ
死期が近いから
といって
世界が急に
優しくなる
などということは
ないのだ
そんなことは
わかりきっていた
はずなのだが
俺は
心のどこかで
期待してしまって
いたらしい
遺書を
書こうと
思い立った
......?
ミン
試しに
一時間ほど
かけて
俺は誰に何を
伝えたいのだろう
真っ先に浮かぶのは
「と目を閉じて
やはり
幼馴染みの
ヒメノのこと
だった
彼女に向けた
手紙を
書いてみた
内容を
要約するとこうだ
今更お前が俺のことをどう思おうと
知ったことじゃないが、俺は十歳の
あの日からずっと、お前のことを
愛し続けてきた。
俺が二十歳になるまで死なずに
生きてこられたのは隣にお前がいた頃の
思い出があったからだし、俺が二十歳より
先を生きられずに死ぬのは、隣にお前が
いない世界に耐えられれなかったからだ。
そのことに俺は死ぬ前になってようやく
気づいた。ある意味俺は、ずっと前から
とっくに死んでいたんだと思う。
お前と離れ離れになった、あの日から。
さようなら。
十歳の俺が、お前の中で少しでも長く
生き延びてくれることを願っている。
ないな
最後に
手紙を書いたのは
いつだっけ
その手紙は
十年後の
自分に向けて
書いて欲しいんです
「夢は叶い
ましたか」
「幸せですか」
「このことを
忘れないで
ください」
とか
それと
とか
今あなたが
とかでも
いいですね
手紙の最後には
一番の友達
だと思っている
人の名前を
書いてあげて
ください
今日はどんなふうに
過ごすんですか?
タイムカプセル
荒らしだ
まさか
昼間から
小学校に
忍び込んで
穴を掘る
わけじゃ
ありません
よね?
もちろん
夜まで
待つき
しかし
勢いで
来てみた
ものの
どうやって
時間を
潰そう
思い出の
場所でも
巡ってみたら
どうですか?
思い出の
場所...か
この町には
嫌な思い出
ばっかりだ
ヒメノさんに
関することを
除けば
でしょう
あまり軽々しく
その名前を
出さないで
欲しいな
特に
あんたの
口からは
聞きたく
ないんだ
そうですか
以後
気を付け
ましょう
今日も暑く
なりそうだ...
...あんた
俺以外には
見えないん
だよな?
基本的には
そうですね
いつもそう
なのか?
ええ
監視対象以外には
見えません
例外は
ありますか...
それがどうか
しましたか?
どうも
しないさ
ただ
誰にも
見えないのに
外見に
気を遣って
どうするんだろう
と思ったんだ
私の気分の
問題ですよ
あなただって
人と会う
予定がなくても
シャワーくらい
浴びるでしょう?
どうやら
ミヤギは
相手が
ほかの女の子なら
慌てて謝ったが
相手がミヤギ
ということで
むしろ
一矢報いた
ようで
嬉しかった
俺の発言で
傷ついた
ようだった
ここは...?
いわゆる
秘密基地
ってやつだ
...ここじゃ
ないのか
もう掘り
出されたか...
......あったぞ
それは
十年前に埋めた
タイムカプセル
だった
第6話
...いやいや、あなたがいいのでしょうか。
はっはぁい...
...
「私の一番の友達」
ハロガクさん
いいんですか?
他人の手紙を
読んで
あと
数か月で
死ぬんだ
そのくらいは
許される
予想はしていた
ことだが
カプセルの
手紙をすべて
読み終えたとき
孤立しているのは
俺の名前だけだった
...ヒメノさんの
手紙は見当たり
ませんね
......
ヒメノの
手紙が
ありさえ
すれば
もし彼女が
いたら
俺の名前を
書いていて
くれた
だろうに
いい加減
わかりました
よね?
あなたは
過去の
人間関係に
縋るべきでは
ないんです
あなたはずっと
それらを
ないがしろに
してきたんです
ヒメノさんに
あなたから
一度でも手紙を
出しましたか?
高校を卒業して
ナルセさんと
一度でも連絡を
取りましたか?
ワカナさんが
あなたを
見限ったのは
なぜですか?
同窓会に
顔を出し
ましたか?
...こう言っては
なんですけど
いまさら
過去に
縋ろうなんて
じゃあ
一体
虫が
よすぎると
思いませんか?
何に
縋れば
いいんだ
過去も未来も
閉ざされた俺は..
...嘘だろ
37031235
*2602-20199.1
4653
終電...
よあ
悪いがここで
夜を明かす
あんたも
適当に時間を
潰してくれ
...多分
俺は混乱
してたのだと
思う
その時
不意に
俺は
ミヤギに
酷いことを
したくなった
あんたに
一つ質問が
あるんだが
.....はい
監視員が
監視対象の
問題行動を
確認してから
その寿命を
尽きさせる
までの間に
どのくらいの
ラグが
あるんだ?
......?
どうして
そんなことを
聞くんですか?
つまり
俺が今ここで
あんたに乱暴
なんかしたら
俺が殺される
までに
どのくらい
かかるのか
知りたいのさ
連絡は
一瞬で
済みます
そこから二十分も
かかりませんよ
そして
逃げることは
不可能です
じゃあ
十分以上は
自由にできる
わけだな
誰も
そんなことは
言ってませんよ
........
これから
俺は
ミヤギを
乱暴に
引き倒し
欲望を
床に
行使するの
だろう
組み伏せて
その際
彼女は
どこかに
怪我を
するかも
しれない
あの
綺麗な
膝にある
傷を
既にほとんど
真っ暗な
彼女の目から
もう一つ
増やすことに
なるかも
しれない
更に光を
奪うことに
なるかも
しれない
全て終わった後で
彼女はまた
例の冷めた目で
皮肉を吐くのかも
しれない
......満足しましたか
......
...大変な
仕事なんだな
こんなクズの
相手をしなくちゃ
ならないなんて
.....ご理解
頂けた
ようで
危険な仕事だ
何よりです
俺みたいな
やつは
少なくないん
だろ?
死を前にして
頭をおかしく
して
監視員に
怒りの矛先を
向けるような
やつは
あなたは
どちらかと
言えば楽な
ほうですよ
もっと極端な
行動にでる人は
たくさん
いましたから
どうして
こんな仕事を
やってるんだ?
簡単じゃ
ないほうを
聞きたい
簡単な
言い方を
すれば
そうせざるを
得なかった」
からですね
...ヒメノさん
以外の存在には
興味がない
ものとばかり
思っていましたが
そんなことは
ない
そもそも
俺があんたに
魅力を感じて
いなかったら
さっきみたいな
行動には
出ないさ
...そうですか
それはどうも
話したく
なければ
話さなくて
いい
まぁ別に
隠すほどの
過去でも
ないですけど
寿命の他に
健康と時間を
売れることは
既に言い
ましたよね
つまり私は
時間を
売ったんです
およそ
三十年ほど
監視員の
大半は
あなたと
同じように
あの店を
訪れて
時間を売った
人たちなんです
結果的に
安全や
交友関係も
売ってしまった
形になりますが..
三十年も
売ったら
そういうことに
なりますね
まぁ...
生きのび
られたら
解放されるのは
四十歳くらいに
なってからか?
どうして
そこまでして
金を得ようと
思ったんだ?
あんまり
面白い話じゃ
ありませんよ?
ーの話
ですけど
...でもまぁ
始発まで
まだ時間が
ありますしね...
母が
監視員となって
私はまだ
六歳だったと
記憶しています
私の前から
姿を消した時
未だに私は
母が時間を
何十年も
売ってまで
寿命を買った
理由がよく
わかりません
母はいつだって
自分の生きる
現実に
不満を
漏らして
いました
...そんな
惨めな母が
母も私のことが
嫌いで
こんなの
産まなければ
よかった
私は嫌いでした
監視員に
なった母は
と
よく漏らして
いました
ただ
私が十歳の時
死因は
よくわかって
いません
死にました
監視対象者に
殺されたのは
確かです
いくら
寿命を
延ばしても
外傷や
病気で死ぬのは
別問題なのだ
そうです
初めて
聞いた時は
そんなの
詐欺じゃ
ないかと
思いましたね
...母の死を
知らせに来た
男の人は
もう一つ
重要なことを
私に知らせ
ました
君には
借金がある
母の残した
真大な借金です
君が今すぐ
それを
返すには
三つしか
方法がない
寿命を
売るか
時間を
売るか
健康を
売るか
その三つだ
それで
時間を選んだってわけか
時間を
選んだって
わけか
そういう
ことです
そういうわけで私はこうやって
そういうわけで
私はこうやって
監視員として
生きています
監視員として生きています
危険が多く
孤独な
仕事ですが
その分
命の価値や
人の生き方に
ついては
深い知見が
得られます
俺なら
そんな人生
そう考えたら
そう悪い仕事でも
ありませんよ
わからないな
売り飛ばす
だろう
最後まで生き残ったとして
最後まで
生き残ったと
して
あんたの人生の一番いい時期はもう終わってる
あんたの人生の
一番いい時期は
もう終わってる
散々苦労を
味わって
四十歳から
ようやく始まる
人生ってのは
だったら寿命を
売ったほうがいい
私の寿命に
俺には
どうも
悲劇にしか
思えない
人並の
価値があった
なら
そうして
いたでしょうね
いくら
だったんだ?
あなたと
同じですよ
一年につき
一方円
私があなたに
必要以上に
辛く当たって
しまうのは
あなたに自分を
重ねてしまって
いるからでしょうね
八つ当たり
ばっかりして
ごめんなさい
...こんなこと
言うのもなんだが
じゃあ尚更
さっさと
死んじまった
ほうがいいんじゃ
ないのか?
ええ
その通りです
まったくもって
その通り
なんです
先に望みは
ないってこと
じゃないか
それなのに
そうせずに
いるってことは
つまり私にも
寿命を買って
希望に縋った
母と同じ血が
流れているって
ことなんでしょうね
どうしようもない
馬鹿なんです
生きていたって
仕方がないのに
生き延びようと
せずには
いられないんです
でも...ほら
やっぱり
簡単には
割り切れ
ませんよ
。いつかいいことが
あるかもしれない。
じゃない
ですか
そう言い続けて
何も得られず
死ぬ予定だった
男を一人知ってる
でも、すでに
...それ
私も
知ってます
ははは
カチッ
初めて俺の前で
肩の力を抜いた
ミヤギを見て
俺は思った
せめて殺で
彼女にとって
一番傍にいて
楽だった
監視対象者として
記憶されようと
なぁ
知ってるんだろ
今のヒメノの
こと
教えて
くれないか
辛い話に
なりますよ
わかってる
それでも
知りたいんだ
わかりました
お話ししましょう
あなたと
離れてから
十年間の
ヒメノさんに
ついて
寿命を買い取っでもらった。一年につき、一万円で。顧(完)
原作者あとがき
桜を見に行こう、という提案がきっと「かけでこの物語は生まれました。
二〇二三年の春、ゴールデンウィークこの初日か二日目だったと記憶しています。
当時僕の住んでいた町は、かなり北の方にあり、
四月末になってもまだ満開の桜を見ることができずにいました。
今今調べてみたら、平年より満開日331週間ほど遅かったようです)
四月特有の精神的重圧に押り七遺されそうになっていた僕と友人は、休日が始まる少し前から
一南下して桜前線を迎えにいこう」というアイディアに夢中になっていました。
当日、寄り道の好きな僕たちは、目的地に向かう途中で公園に立ち寄り、
近くのスーパーマーケットで買っできたビールを飲みました。
よく晴れた気持ちのいい春の午後でしたが、
僕たちの未来には暗雲が立ち込めていました。
明るい話題は何ひとつなく、
出てくるのは自分たちのおかれた現状を揶揄するような目標的な話ばかりで
さながら囚人同士の会話のようでした。
三秋縋
僕が言い出したのか友人が言い出したのかは覚えていません
とにかく、どちらかが言いました。
「寿命の半分くらいと引き替えに、大金をもらえればいいのに」
細かい言い回しは忘れてしまいましたが、
確かそんな内容だったと思います。
僕たちはそのくだらない思いつきについてあれこれ語り合いました。
二人のビール缶が突になり、
ゴミをまとめてペンチがら立ち上がったとき、ふと僕は思いました。
こんなろくでもない人生を送っている人間が寿命を売ったところで
「東三文で買い叩かれるのが落ちではないか。
本作のアイティアは、そのようになところから生まれました。
それをもとに書いた小説が同年中に書籍化され、
その四年後にコミカライズという形で再び世に送り出されることになると言っても、
当時の僕は信じようとはしないでしょう。
チャンスというのはどここに転がっているか。わからないものです
それは案外、地べたを這いつくばっているときにこそ、
見つけやすくなるのかも知れません。
原作『三日間の幸福』を既読読の方はお気づきでしょうが、
田口さんのコミカライズはとにかく原作を尊重してくださっています。
一見物語の進行に関係ないような瑣末なシーンでも、
それが物語全体の雰囲気作りに大いに寄与していることを
よくご理解いただけていて、痒いところに手が届くようなコミカライズとなっています。
まだ一巻目なので詳細な言及は控えますが、
「ここはさすがに飛ばされるんじゃないか」といったような
細かい描写まで丁寧に拾っていただき、
原作者冥利に尽きるというものです。
大変幸福なコミカライズとなりました。
田口さんをはじめ、
関係者の方々にはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
DIGITAL
SNUEESHAJUNPCOMICS
寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。
1巻
日口帰っ
©旧II囁-2017.207
三秋縋(メディアワークス文庫『三日間の幸福』
◎三秋縋2017.20!7
初版発行
デジタル版発行-2017年
2017年
発行所・集英社
http://www.shuesshacco.
この作品は、デジタル配信用に再編集を行うったものです
本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず、
無断で約30改竄、公衆送信(インターネットト上への掲載
を含む)することは、法律で禁じられていいます。また、個人
的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなど
の著作権保護技術を解除して行うことはできません。
FXTRA.PAGES
年につき、一万円で
寿命を買い取ってもらった
「...」は、mylice
...
田口県一
ShouleカリTaguch
かねてよりファンだった原
件にこのような形で関われ
たことを嬉しく思います。
どうか楽しんでいただけま
すように。
少年ジャンプ+2016年8月20日、10月26日に開催された
今年でもシーズンは40年以上の場合、2017年1月に開催されます。
背表紙・カバ一折り返し
家表記はコミックス発売当時のものになります
TRALPAGIS
Isoldmylite
perycar.
tenthousandyen
本体・表紙
燃表記はコミックス発売当時のものになります。
FXTRAUPAGE
寿命を買い取ってもらった。
「年につき、「万円で。
そういうことで、
これを
...
本体・裏表紙
表記はコミックス発売当時のものになります
わかったックスして
...