えっと、あの、ちゅうちょっとは。 うん...そういえば、大丈夫...・原案」「東・西 きっかけが何だったのかは覚えていない ただ物心ついた頃にはもう憧れていた それになる事だけを考えていた 梨皿坂野否梨[原作]逢沢大介[キャラクタ一原案]東西 どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった作 物語の主人公でもラスボスでもなく 物語の主人公でもラスボスでもなく 陰ながら事件に介入し圧倒的な実力を見せつけていく存在 そんな「陰の実力者」になりたいと昔から強く思っていた その気持ちは幼い頃に抱く時的な熱病なんかではなく いつまでも冷める事なく僕を突き動かしてきた その裏で毎日修行に励んだ 空手・ボクシング剣道・格闘技 強くなる為の技術を全て習得しそしてその力を隠し続けた がしかし現実的に考えてみれば 陰の実力者としてあんや暗躍出来る時が来た日の為に!! いくら鍛えた所で武装した軍隊には勝てないだろうし 頭上に核が落ちてきたら蒸発する それが生物の限界というものだ 僕が憧れる「陰の実力者」は核でも蒸発しない では蒸発しない為に必要なものは何か? そしてっ辿り着いた答えが だが魔力の習得方法なんて 座禅を組み滝に打たれ断食し改宗し 全裸で大木に頭を打ち付け森羅万象を感じ 精霊を探し神に祈り十字架に張り付き そうして未知なる力の覚醒を促そうとしていたある日 ついに揺らめく光を見た それが探し求めたものだと確信した僕は光へと走った ヤッター魔力だぁ!!! やっぱりお姉ちゃん強いよぉ〜 ったく情けない声を出さないで 弟とはいえこんな剣撃も避けられないなんて 我がカゲノー家の名折れだわ うちは代々強力な魔剣士を輩出する貴族家系 それは重々分かってるわね? なのに貴方は「魔力」の使い方が全くの素人 というより心技体全てが平凡ね それじゃいつまで経っても見習いのままよ 魔力を駆使して剣や身体を強化すれば... 岩を砕く事だって簡単なの 流石お姉ちゃん!コツを教えて!! 日も暮れてきたきたし今日の稽古はここまでね その岩かっ片付けときなさい 我ながら今日も中々の平凡さを演じ切れたな 魔力の使い方なんてとっくにマスターしてるっての 前世の修業が生きたのが赤子の頃から知ってたぜ 人間離れした力技や治癒も可能 色々実験すればもっと凄い力も得られそうだが... デキる陰の実力者は爪を隠すのだ とはいえ流石にまだ核には敵わないけどな この世界に化学兵器は無いしいいかとも思ったが... 妥協してなった陰の実力者に意味は無い!!! てなわけで今夜もトレーニングだ!! 近頃森に盗賊が住みついてるらしいし そいつらでも斬りに行こっと!! 今日の襲撃は大成功だ!! 美術品をあんなに積んで夜の森をほっつき歩いてるたぁ あのババァの最後の顔見やしたか!? ああ「息子だけは殺さないで〜」ってバカみてェだったな 不用心な商隊もいたもんだぜ だから言ってやったんだ 「命惜しくば金目のモノを...」 命惜しくば金目のモノを出せー!!! いいから金出せつってんだろ!! ちょっとそこで跳んでみろ ホラ今チャリンっつったぞチャリンって 本当になんなんだこいつ!? 今日はしんへいき新兵器 まあまあ皆さん落ち着きたまえ 僕は通りすがりの平凡なチビだ スライムソードとスライムスーツの性能を試しに来た スライムは知っての通り 魔力を使って形を変える液体状の魔物 僕はそのスライムを大量に狩り集めゼリー状に調合し それを全身に纏うボディスーツと 扱い易い剣に作り変えてみた 大注目のオシャレアイテム 自分の思うままに形を変えられる便利機能付き 一家に一本どうです奥さん ...って...あれ? 俺はこれでも王都ブシン流免許皆伝 ナメてっと痛い目見るぞ!! 形を変えられるだけじゃない 最近王都で流行ってるらしいね へぇーそれがブシン流ってやつ? 古臭い流儀に囚われていないのは結構好きかも さっきまで持ってた剣はどこに 好きな時好きな場所から剣を伸ばせる 君姉さんよりは強かったよ さてと...今日の戦利品はこのくらいか 盗賊共随分派手に奪ったみたいだな 荷物は陰の実力者になる為の軍資金に活用させて貰 いや違うなまだ生きてる 「悪魔憑き」ってやつか? ある日を境に肉体が腐り出しじきに死ぬという奇病... ただえじゃ民衆の支持を得る為であって 教会がその「悪魔憑き」を浄化と称し引き取るが 裏では虐殺しているという噂もある... この波長...魔力暴走!? 大量の魔力を内包している証拠!! 教会にやるくらいなら僕の魔力実験に使っちゃおっと!!! ...とぉも思って色々テストしてたら 嘘...あれ程腐り果てていた身体が 元に:戻った...!? な...なんとお礼を言えばいいか分からないわ この恩は生涯をかけて返します...!! あーいいよ別にそういうの重いし... 生涯をかけておん恩返し...? 「え?」とうぜん当然の反応 そりゃそうだ急に陰の実力者の配下とか言われても意味不明 具体的な目的くらいは今後の為にも必要か 僕の配下となり共に働いて貰う 今日から君の名前はアルファ」 「魔人ディアボロス」復活の阻止だ 魔人ディアボロス...? それって有名なお伽話のー...? 「遥か昔魔人ディアボロスによって世界は崩壊の危機に曝された」 皆知らないがこれは昔本当にあった事でね... ディアボロスは死に際勇者達に呪いをかけ その呪いは子孫へ代々続いていると.. それが「ディアボロスの呪い」 つまり「悪魔憑き」は「英雄の子孫」である証 昔は大切にされ讃えられていた 君の身体を餌んでいた病の事だ 何者かがそう歴史を塗り変えたのさ 今は讃えられるどころか迫害の対象よ!? 全てを隠蔽し英雄の血を引く者を消そうとする者... 魔人ディアボロスの復活を目論む者達がね 教団は決して表舞台に姿を現さず 陰で邪魔者を始末している 陰でたいこう対抗を続けている 我等はシャドウガーデン 魔人の復活阻止はとても困難な道のりだ だが我々が成し遂げなければ世界は滅ぶ ...ディアボロス教団 歴史を隠蔽してしまえる程の影響力を持つ存在... 私の様に真実を知らず殺される者も沢山いる... 許されることじゃないわ...! ならば私はシャドウガーデンの為にこの命を懸ける 即興演技とは思えないリアルな反応だった 今言った事ほぼ適当に考えた設定で 実際は魔人もディアボロス教団も存在しないんだけど ま引き続きこんな感じでやってくか!! 「魔人の復活が近い...」とか言ったりして!! 全て実力者になりたくて 記念すべき「シャドウガーデン」設立から なので姉さんも例外なく家を発つ日が来たのだがー 姉さんが何者かに攫われた 姉さんが何者かに攫われた 夜中の犯行とはいえあのクレアを攫うとは 相当な手練れだから仕方ない...と? 犯人は相当な手練れだな... つまり隣の部屋なのに全く気付かず、グンナイしてた俺も悪くない.. 一家のホープに何かあったらどうするの!! すみません!すみません!! 僕も将来ハゲるのかなあ... 期待はないが面倒もかけない そんなモブボジを徹底的にキープしている クレア様の痕跡を探っています 私達の調べでは攫った犯人はやはりディアボロス教団の者 それも幹部クラスで間違いありません クレア様が「英雄の子」だと疑っているのです こちらの資料を見てください 犯人のアジトと見られる所がここから北に... その皆にも陰の実力者設定に付き合って貰っているのだ 僕がでっちあげた架空の教団の設定も 最近は仲間達が積極的に練ってくれるようになった 教団なんて存在する筈ないんだけど え...?でもここには何も 資料と照らし合わせた結果 南の地下施設に隠しアジトがあると思われます! この膨大な資料を一瞬で読み取り 隠された意味まで読み解くとは...!! 流石ですシド様...!! 僕の事はシャドウと呼べ ハイシャドウ様...!! どんなデタラメを言っても'皆アカデミー級の演技で返してくれるのだ! ...クレア・カゲノー 今日は貴様に色々と聞きたい事がある ...あらあなたの顔... 王都でこと見た事あるわね 確かオルバ子爵...だったかしら? ブシン祭の大会で見たわ アイリス王女に無様に斬られていたわよね 決勝大会一回戦負けのオルバ子爵 ...今の速さを躱せるか 高い魔力にまわ振り回されるだけではないらしいな 魔力は量ではなく使い方だと弟に教わったから 戦えば必ず私が勝つのに 私はいつも弟の剣から学ぶ なのにあの子私の剣からは何も学ばない... だから毎日いじめてやるの それより聞きたい事って? 早く済ませて家に帰して クレア・カゲノー...最近身体に不調はないか 魔力が扱いづらい制御が不安定 身体が黒ずみ腐り始める...等の症状は? ハァ...?何かと思えば医者の真似事? ...そうね一年くらい前にはあったかしら でもある日弟に「すとれっち」の練習をさせろと頼まれて それが済んだら何故かとても良くなっていたわ やはり適合者で間違いないな ...成程...つまり症状自体は出ていたと だがその弟も同じ様に調べさせて貰 な...ッ手の肉を削いで...!? お前の家族も友人も残らず殺してー い...今のは...!? 反応出来なかった...この私が!? 我々はシャドウガーデン 「ディアボロス教団」の壊滅を目的とする者 我々は全てを知っている 魔人ディアボロスとその呪い 英雄の子孫...「悪魔憑き」の真実も 「ディアボロス教団」の存在を知った...!? それらは全て教団幹部しか知らぬ極秘事項だ!! 外部に漏れる筈は無い!! 聞きたい事は沢山あるもの 今のは魔力暴走...? 逃げました追いましょう! この先には彼がいるもの いいえっよう必要ないわ この展開も読んでおられたということですか ただの盗賊アジトにしては広すぎだろここ... ボスっぽいの来た!!! 何だ奴等の中間か仲間か...? 先回りされていたか...!! へぇ賊にしては結構強いな でも残念ながら扱い方がなってない ただ強化すれば良いと思っているフィジカル寄りの醜い剣筋 アルファ以上の魔力量だ もっと効率的な戦い方を見習わせてやるか 剣を...収めた...!? 私をナメているのか!? 魔力をあまり感じないのにこの力...!? かつて...これ程の力の差を感じた事ばあったか? 師と対峙した時に感じた圧倒的な実力差 純粋な技量の差―...!!! シャドウガーデンとは一体...!!! 我等はただその為にある 本当にあれに抗う気か...!? どれほど強くても勝てはしないぞ 貴様が考えるより遥かに深い...!! その身に莫大な!!魔力を宿す事が出来る これが現実だ小僧オオオ!!! 技量の差だけではなかったのか 私が成せなかった事も... 盗賊退治兼救出作戦は幕を閉じた 姉さんの手の怪我はなんと一晩で治り無事王都へ出立した 姉さんの手の怪我はなんと一晩で治り無事王都へ出立した それまで何故か妙にかまってきて面倒だったけど それまで何故か妙にかまってきて面倒だったけど しかしあの盗賊のおっさんは中々の迫力だったな 「ならば潜ろうどこまでも」は一度言ってみたい台詞のひとつだ アルファ達は変わらず教団の設定を深めてくれている 教団は世界規模の組織だとか よくそこまで考えつくなぁと聞き流していたら 「悪魔憑き」を適合者と呼び早期保護を徹底しているとか 流石にもう付き合いきれなくなった口実だろうか ぼく僕は少しセンチになった 教団の調査や妨害活動の為世界に散ると言い出した 今の僕はただ田舎盗賊をボコりイキっているだけのイキりの実力者 そこで更に力を付け陰の実力者を目指し続けると 全て実力者になりたくて 「陰の実力者よモブであれ」 これは僕が最も大切にしている座右の銘だ 「陰の実力者」とは目立たぬからこそそう呼ぶのであり そうつまり「陰の実力者」と「モブ」は表裏一体の関係にある 目立つ者は所詮「ただの実力者」 故に僕は僕は転生前の学校生活でも 目立たない事を最優先としていた 陰の実力者になりたくば ここは王都ミドガル魔剣士学園 各地から貴族の有望なわかものたち若者達が集う大陸最高峰の学園だ それから二ヶ月あえて中の下辺りの成績で抑え 順調にモブとして溶け込んでいる それ実技テストの結果表か!? ガリ男爵家の次男ヒョロ イモ男爵家の次男ジャガ 魔力量がまだ乏しいって テスト前にした約束覚えてるよな? どうか私とお付き合いしてはくれないか 貴重な青春を共に楽しみたいんだ 悪いけど..興味ないの おお:相変わらずバッサリだな あのイケメン公爵家の息子さんですね それを突っぱねるたあやっぱし手強い アレクシア・ミドガル王女様 ま王女様とあらば卒業後は政略結婚ですからね〜 いや大人しそうだし押せばいけるタイプだぞあれ 恋愛なんてくだらない...ってか? 本当にやるのか?罰ゲーム 言いたい放題言ってるとこ悪いんだけどさ テストで負けたら女子に告白!! そういう約束だからな!! や...やっぱり恥ずかしいしどうせ振られるよ バーカだからこそ面白いんだろ とにかく他人がこっぴどく振られる情けない姿を見てぇんだ俺は いいから早く行ってこいって!! 実はこの日をずーっと待っていたのさ 「学園の人気者に告白して玉砕」 この時の為に夜通し告白法も研究した!! 成功すれば僕のモブ度はより高く 実に...実にモブらしいイベントじゃないか!! 陰の実力者の道もより近くなる!! いざ利目せよ!!世界最強のモブ告白を!!! アレクシアおうにょ...っ 淡モブ式告白法「アァア」でスタッカート「...」でビブラート 「アレクシア」の音程は、上下に揺らし「おうにょ」で迫真の滑舌を披露 膝と手は小刻みに震わせつつ 視線を泳がせ地面を見ながら すかさず右手を掲げて静止 この時気を付けるべきは相手との間合い そこから出せる限りの速さで 付き合ってくぁさい...? 小さい語尾からの疑問符で自信のなさを表現した 満足!!僕はもう満足だー!! 私とお付き合いしたいんでしょ? なんでラブコメ主人公ルートに入ってんだああぁああ!!! 公爵の男はこっぴどく振ってたのに でも良かったじゃねーかそのままよろしくやっとけよ 王女ともなれば俺みたいなイケメンは見飽きてるから 冴えないヤツの方が面白いんだろ ねぇ見てあれが王女の彼氏だって 弱み握って脅したらしいぜ これじゃもし実力を発揮する展開が来ても 陰の実力者とは言えなくなってしまうじゃないか!! この状況...早くなんとかしないと!! マズいめだい目立っている と...とにかく僕は王女と付き合う気はないよ 同じ貴族とはいえ世界が違いすぎる あぁ早めに別れるつもりだ ただこれ以上波風も立てたくない 罰ゲームだった事は絶対に秘密だ...いいな? 友情に誓って言いません!! 昼食どうせき同席しても? 大貴族コースって量多いんだ ええいつも食べきれないわ 本当はもっと下のコースでいいんだけど 私がこれを頼まないと他の皆が頼み辛くなるから... へ...へえ!そんな気遣いもされてるなんてお優しー メインディッシュ貰うね 食べきれないんでしょ? うめ〜っやっぱ肉はがっつくに限るな!! モブが王女を振るわけにはいかない なら無礼無作法を見せつけてさっさと振ってもらう作戦だ!! お:お...お優しいんですねアレクシアおうにょ! すみませんここ下級貴族の席なんでマナーとかないんで コイツらさっきまで大口叩いてたのに...だがその小物感嫌いじゃないぜ... あなたって午後からの実技科目は王都ブシン流だったわよね? 私も同じだから一緒に受けましょ 私の推薦で上級クラスの枠を空けてもらったの 王女命令よいいでしょ? へぇ...ここが上級クラス 王都ブシン流の授業は実力に合わせクラス分けされている それなりに設備や稽古の質はいいな 実力に応じ服の色も違う 僕は入学したてということもありまだ下級に居た 準備運動はそのへんにして集まってくれ 彼は今日からこのクラスに来たシド・カゲノー君だ えー先生その子白服じゃん 練習の邪魔になりまーす 王女様がそう言うなら... 先生がそう言うなら... こらこら仲良くと言ったところだろう 結構人望あるんだなあの王女様... それにこれはアレクシア王女の推薦だよ 打ち合い?嫌だね。実力が違いすぎる 大丈夫よ合わせてあけるから さっそく打ち合いしましょうか 研ぎ澄まされた無駄のない犬刀筋 アレクシアの姉アイリス王女は国最強の腕を持つ天才と聞くけど 「歩一歩基礎を積み上げてきた証拠だ 彼女はその真逆を行く努力派が あ...ごめんなさいつい力が入ってしまったわ! アレクシア気を付けないとダメだよ 上級クラス顧問ゼノン・グリフィ 君もかなり筋がいいんにゃっせい新入生とは思えないな 「王都ブシン流」は知っての通り 最初は風当たりも強かったが 「ブシン流」から派生した革新的な流派だ 僕も先生にこういい会えて光栄です 今では君のような若者にも受け入れられていて嬉しいよ 王都ブシン流を広めた一人だと有名ですよね アイリス王女に比べれば微々たるものさ 二人きりで練習したいので無駄話はその辺りで 邪魔をしないでもらえますか? 大人の事情は子供には分かりませんの いつまでもそうやって逃げられる訳じゃないよ 大体の流れは察したぞ... つまりアレクシアとゼノン先生は婚約者で 僕はその当て馬ってことだろ 告白を受け入れたのも無難な奴を選んだってだけだな? 男心を弄ぶなんて酷いぞ 婚約者じゃないわ婚約者候補よ なのに強引に話を進めてきて困ってたの 君達の事情に僕を巻き込むな! それはお互い様ではなくて? 罰ゲームで告白してきたシド・カゲノー君 何のことだか分からないな お友達のジャガ君...だったかしら 私が話し掛けたら聞いてもいない事までペラペラ話してくれたわ 嘘だジャガはそんな奴じゃあの野郎後でマッシュポテトにしてやる!! ひどいわ...乙女心を弄ぶなんて とんだ!?猫被り女だったか!! 王女を泣かせたなんて世に知れたら即処刑よね... 不本意だが処刑は勘弁だ だが僕は所詮男爵家の出だ 一体ゼノン先生のおまえ何が不満なんだ? あなたも見たでしょ?あの胡散臭い笑顔 イケメンで地位も名誉もあり人望の厚い超優良物件 完璧な人間なんてこの世にいないの もし居たとすればそれは大嘘つきかおかしな人 あなたは分かりやすくクズで良い ...僕が金で動く奴に見えるか? 受け取ったからには私の言う事は聞いて貰ーー... とりあえず恋人のふりを続けて貰うわよ 期限はあの男が諦めるまで ほーらポチお金よ取ってこーい こうして僕は性悪王女との偽恋人関係生活を送る事となった 決して金に釣られた訳ではない 全て実力者になりたくて 放課後二人きりで稽古するのが日課になった 普段吐き気がする程猫を被っているアレクシアも 僕の前では素で話をしてくれる そんな日々を続けているうち アレクシアの事が... アレクシアの事が... べつに好きにはならんかった おい僕の道着に変な落書きしただろ ねぇポチ私喉が渇いちゃった 飲み物取ってきてくれないかしら? ミネラルウォーターですおうにょ 中々便利で悪くないわこの関係♡ くそっ小銭の音を聞くと体が動く様になってしまった ライバルと知ってボコられるかもって思ったけど あれからもいつも通り指導してくれている そこがむかつくのよあの男は 少し剣が上手いからって余裕ぶっちゃって 確かにゼノン先生の剣は上手いけど アレクシアだって同じくらい強いだろ? ...白服には分からないんでしょうね 私だって努力は沢山してきたし 自分でもそれなりに強いと思ってるわ でも私には...さい才能が無いの 天才肌のアイリス姉様と比べられてきたから 民衆の間じゃ「凡人の剣」とまで呼ばれている始末よ 天才と凡人の差はよく分かっている なのにある時アイリス姉様は私に言ったわ 「アレクシアの剣が好きよ」って バカにされた気がしてとても惨めだった らいわたしそれ以来私は あなたの剣が嫌いと言ったのも 私と同じ凡人の剣だからよ え...嘘...!折れた!? 練習用の剣とはいえ強度はかなり高い筈なのに 君の言う通り僕は凡人だ どうしても叶えたい夢があるから だから君がどんな努力を積み重ねてきたかも分かる 僕はアレクシアの剣が好きだよ 僕と同じ凡人の剣だから さっきの一振りは当たり所がよかったみたいだ どうしよコレせん先生に怒られるかな? 今日は一人で帰るわ... シドは毎日王女と食べてたからな そりゃあ裏切り者とは居たくないしね 罰ゲームの事言った件はすみませんって お詫びに頭を丸めました そんでよー王女とは実際どこまでいったんだよー 別に何もないよー... 今少しいいかな...? ...君に落ちついて聞いてほしい話がある 昨日から家に戻っていない 通学路の林道で彼女の靴だけが見つかってね 付近には争った形跡もあったそうだ どうやら...誘拐された可能性が高い あの性悪王女を何でまた 昨日の放課後までは一緒に居たんです その後に攫われたという事ですか!? 昨日最後にアレクシア王女と接触した人物が 容疑者として挙げられている 騎士団が君に話を聞きたいそうだ 協力してくれるね...? 事件の状況は分かりました やはりあのシド・カゲノーという学生が 一番疑わしいのですねゼノン侯爵 アイリス・ミドガル王女アレクシアの姉 はい...そう考える者が殆どです ただ剣術指南役の立場から言えば あのアレクシア様を揚かす力があるとは思えません 彼の実力は平凡そのもの なら共犯者が居た可能性もあります 監視を付け一度泳がせてみてはー 彼は騎士団の尋問にも中々口を割らないそうですね お願いですどうか... ク...クレア君!?何をしてるんだ王女の前だぞ シド・カゲノーの姉です!! 彼女は学園の成績優秀者で どうか弟を釈放してください!! 話くらいは聞きましょう 現在騎士団に仮入団している者です あの子は絶対に無実です!! 騎士団は間違いがないよう慎重に捜査しています それにまだ犯人と決まったわけではない ですが真犯人が見つからなければ処刑されるのは弟です!! 弟は誘拐なんてひどい事をする子じゃない!! 虫も殺せない心優しい子です!! 今頃不安で泣いているかも!! もし弟に何かあればたとえ王女様でも...ッ!! 気持ちは分かるがこれ以上は...!! 家族を想う気持ちは同じ...か ったく騎士団のヤロー共 大人しくしてれば好き放題痛めつけやがって ベータから連絡を貰って戻ってみたら 尋問なんて逃げ出せばよかったじゃない あなたの力なら容易でしょ? 随分厄介な事になってるみたいね ただ目立つ行動は避けたいんだ そうね...あなたが何故王女様と恋仲になっているかは謎だけど 何か私達にも言えない理由があるのよね あなたが何か大きなものを抱えてるってことくらい.. 淡特に何も抱えていない 尋問の後で食欲がないとは思うけど 肉厚マグロサンドよ食べて やったあ超腹減ってたんだよな この件についてはこちらでも色々探ったわ 騎士団はこのままあなたを犯人に仕立て上げるつもりよ 騎士団の一部にディアボロス教団の息がかかった者が居るみたい 成程そういう設定で来たか 王女誘拐の犯人もきっと教団の者だ 目的はおそらくアレクシアの血 魔人復活の為に何らかの使い方をする気だろう 血を集める為すぐには彼女を殺さない つまりまだアレクシアは助けられる やはりあなたはとっくに分かっていたのね...! これからひとあっ人を集めて作戦に出るわ 丁度デルタも近くに来ているし あの無鉄砲特攻兵器アタック極振りのデルタ...? ええあなたにも会いたがっていたわよ 王都に点在する教団アジトの同時襲撃 準備が整い次第ベータを迎えによこすわね それに紛れ王女の魔力痕跡を追って保護しましょう ...相変わらず即興演技が上手いなアルファ 南西部ポルトー産のヴィンテージワイン それにビトン製のグラスを合わせる それにビトン製のグラスを合わせる 葉巻...はまだ似合う歳じゃない 壁には商隊馬車で拾った名画を アンティークランプを灯し 這いつくばって金貨を拾い そうやって資金繰りを続けてきたのも ...シャドウ様...? 作戦の準備が整いました あれは...ポルトー産のワイン.. ランプは宝石をあしらった高級品 それにぇあの絵...! いくら財を積んでも手に入らないという幻の名画...!? 流品をこれだけ手に入れてしまう程のお力も持っていながら物憂げなのは 何か大きなものを抱えているからなのでしょうね «特に何も抱えていない アルファ様の命により使える者は王都に集結させました 少なかったでしょうか!? エキストラでも雇ったのかな いや何でもないこちらの話だ まずはデルタの奇襲を作戦の合図とし 「アレクシアを返してほしければ学園前の林道に来い」:!? シャドウ様これは...!? ちょうど昨日この部屋に届いたものだ おそらく僕を嵌めようとしている者からだろう アレクシアの靴...? 王女の靴なんて持って何してんだ? あーあそれバッチリ証拠になるよなあ 犯人はお前だシド・カゲノー ...は...犯人!? 違います僕はただ誰かに呼ばれてここに... 証拠は押さえたもう言い逃れ出来ないぞ お前を王女誘拐の容疑で逮捕する!! さっさと口を割ってれば こんな面倒もなかったのによぉ あ...あああぁ!!俺の脚いいいッ 俺達が死んだら真っ先に疑われるのはてめえだぞ!! てめぇの人生はもう終わりだぞ...? シャドウ様カッコいい...! ☆ベータ直筆シャドウ様戦記 だが何も心配はいらない 総ては終わっているのだからー ...デルタが暴れ始めた様だ.. は...はいいいシャドウ様!! 陰の実力者になりたくて 肉塊からアルファを再生少して二カ月経った。この二カ月は充実した日々だったと言えよう。『シャドウガーデン』や『ディアボロス教団』の設定を練ったり、記念すべき一人目の配下であるアルファを鍛えたり。僕は着実に『陰の実力者』への道のりを進んでいたのだ。そんなある日、クレア姉さんんが『悪魔憑き』になった。姉さんは隠しているようだけど分かるんだよね。魔力の乱れがアルファと同じだし、というわけで僕はこっそり姉さんを治療中。治療方法はーーストレッチだ。「ほら姉さん、膝の裏を伸ばして」「はいはい、わかったわよ。こんなことして何の意味があるのかしら」僕は姉さんの背中を押してストレッチのお手伝い。これが目的だ。『悪魔憑き』を治療するには直接触れて魔力を流し込む必要がある。病気を調べるためにも、間近で観察したほうがいい。 「どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件は 一どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件 残念だけどまだまだストレッチが必要みたいね」 治療はもうすぐ終わるけど、ストレッチはしばらく続きそうだ。やれやれと溜息を吐いた、その時、視線を感じて僕は窓の外を見た「どうしたの?」 あれ、本当だ。おかしいな、さっきは柔らかかったのに」 できそうだ「だいぶ身体も柔らかくなったね。あと数日ストレツチして終わりにしようか」「え、もう終わりなの?」で、でもまだ太腿のあたりが硬い気がするわ!」 僕はここそり魔力を流しひ込んで治療を進めるる。魔力も安定してきたし、あと数日で売造 「体が柔らかくなると剣筋も柔らかくなるんだって」「そういえば先日の剣術大会で優勝した時、いつもより剣に伸びがあった気がするわ」それは『悪魔憑き』になってて魔力の質と量が変化したせいだけどもちろんそんなことは言わない。「それもストレッチのおかげだ。次は脹脛ね「はいはい、やればいいんでしょ」文句を言いながらも姉さんはいつも付き合ってくれる。 「食材持ってきたよ」僕が小屋に声をかけると、中からアルファが出てきた。金色の美しい髪に青い瞳のエルフの少女だ。僕は毎晩、厨房からくすねてきた食材をここに届けている。「卵と、パンと、ジャガイモ。それから聞いた子驚け、今日はバーコンが手に入ったぞ」「ベーコンなんて久しぶりね」アルファの表情が輝く。いつも干し肉ばかりだったからね、「ベータも出てきなさいよ。ベーコンがあるわ」アルファがそう言うと、銀髪のエルフが姿を現した。彼女は最近アルファが拾ってきた 夜。皆が寝静まった深夜、僕はこっそり森の奥へと向かう。月明かりが差し込む静かな夜の森の中を進むと小屋がある。僕とアルファで作った小屋 「いや、何でもないよ」僕はストレッチを再開する。本当に何でもない、窓の外で変なおっさんが姉さんの部屋を眺めていただけだから、 い設定を加えているのだ。 一どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件 一僕は屋敷で食べてきたからいいよ」 楽しみね。まずは食事にしましょう。あなたもたまには食べていったら? 新たな住人のベータである彼女も『悪魔憑き』だったから僕が治療したんだけど、どうやら人見知りで僕のことを恐がっている。もしかしたら人間が恐いのかも。アルファとベータはここに来る前から知り合いだったようだから、ベータの世話はアルファに任せている。ベータは僕をチラチラと気にしながら、釜戸に火をつけてフライパンを用意した。「今日はディアボロス教団についての知識を授けよう。それから魔力制御の鍛錬だ」ディアボロス教団の知識とは、新たな調査で分かった事実という設定で、後付けで面白 た犯罪者はいつだって僕が歓迎してきた。「おそらくクレアさんが優勝した剣術大会を見ていたのよ。そこでディアボロス教団はク おれるのはよくある話だ他にも強盗、空き巣、いろいろ考えられる。でもいつでもウエルカムだ。屋敷に侵入し おそらく姉さんの誘拐かな。姉さんはカゲノー家の期待のホープだし、貴族の子供が狙 ていた」「ーーあの男か」「あなたも気づいていたのね。流石だわ」ストレッチをした時に視線を感じた変なおっさんの事だろうあ。もちろん彼はディアボロス教団の人間ではないし、そのもそもそんな教団存在しない てはいけないの」ああ、うん、まぁそうだね設定上、そうなるのか。人を増やすとめんどくさそうだし、今のところ大きな組織とか作る気はないんだけど、子供のやることだ!し心配しなくてもいいか。「それから三つ目の報告よ。ディアボロス教団の団員を発見ししたかもしれない。街へ偵察に行ったときに怪しい男を見たわ。カゲノー家の屋敷のククレアさんの部屋をじっと見つめ 「必ず必要になるわ。ディアボロス教団に対抗するためには、もっと組織を強大にしなく 一どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件 月明かりが差し込む寝室で、音を消して動く人影があった。人影はベッドに近づくと、縄のようなものを取り出して毛布に手をかけるーーその瞬間「姉さんなら僕の部屋で寝ている」僕は人影の腕を掴むんで投げ飛ばした。 そんなわけで、誘拐犯撃退大作戦が始まった。 レアさんが『悪魔憑き』であることを見破った」「その通りだ。奴はあの大会の後から尾行していた」当然そんな事実はない。「そこまで調べていたの...!」「今は泳がせている。近いうちに動くだろう」「いよいよディアボロス教団との対決ね。あの、迷惑じゃなかったら私たちは何度させてほしい。まだあなたの力にはなれないけれど、今後のために」「ーーいいだろう」 泥酔したアル中の目をとした男はブツブツと呟く。かわいそうになってきた。僕には彼の気持ちがわかるのだ。もしかしたら、僕も彼のようになっていたかもしれないのだから。「希望を失い、闇を彷徨うか...」 か異常者だけだ。「ディアボロスの...復活...」 例えるなら泥酔'したアル中の目、 ディアボロス教団の者で間違いないようね この世界で魔人ディアボロスの伝説は誰でも知っているお伽話だが信じているのは子供 と思うほど僕は子供じやない。彼の目を見ればわかる。フードから覗く虚ろなその目は 慌てて人影が立ち上がり僕を見る。彼は黒いフードを深く、被ったあの怪しい男だった。昼間に感じた視線はやはり誘拐の下見だったようだ。「逃げても無駄よ」アルファが入り口を固めて、ベータはその後ろで覗いている。フードの男は囲まれていることを理解すると剣を抜いた。「ディア:..ボロス...」男がそう呟き、アルフアの瞳が鋭くなった。 一どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件 細い声で「ディアボロス...」と呟く。「信じたいんだろう。気持ちは分かるよ、僕もそうだったから」僕は彼にゆっくりと語りかけた。僕は前世で、どれだけ探ししてもヤマタノオロチを見つけられなかったんだ」泥酔したアル中の目をした男が僕を見上げて首を傾げる アルファは恕がるべータを連れて寝室を出ていった。泥酔したアル中の目をした男はか しばらくして、掃除道具とスライムを抱えたアルフアとベータが戻ってきた 一どれだけ探してもヤマタノオロチが見つからなかった件 オルバの声力は闇の中で響いた 命令を受けた配下の男が退出する 「ミリア...待っていてくれ。英雄の血を見つければ、お前を... 「奴が消えた場所に何かがあるはずだ、すぐに調べろ」 「オルバ様、ディアボロス教団の情報が漏れた可能性もあるかと」 そこは、どこか研究所のような施設だった。灰色の髪をオールバックにした男が配下か 僕は窓の外に浮かぶ満月を背にして、ロングコートをはためかせる。「我が名はシャドウ...陰に潜み、陰を狩る者...」ベータがごくりと唾を飲む音が聞こえた。 「重要な情報を聞き出した。ついに教団が動き出したのだ。...世界が闇に包まれるだろ 物語に陰ながら介入し実力を示す「陰の実力者」に憧れていた少年ジャ。異世界に転生し、陰の実力者と、で時間しているという「設定」を楽しんでいたが、クリで配下にした少女たちに本物の「陰の実力者」はと勘違いされて...!?最強の実力者分引き起こす勘違いシリアスコメディ発進: ...キャッシュバックうん、いいんじゃないです ...坂野野・杏・梨・梨 陰の実力者になりたくて! [漫画]坂野杏梨[原作]遙沢大介[キャラクター原案]東西 「キャラクター原楽」東西 角川コミックス・エース 坂野杏梨達沢大介週間、近都道製原作、進行大介キャラクターが発表。東西 陰の実力者になりたくて!? 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信すること、 あるいはウェブサイトヘの転載等を禁止します。また、本作品の内容を無断で改変、改ざん等を行うことも禁止します。本作品購入時にご承諾いただいた規約により、有償・無償にかかわらず本作品を第三者に譲渡することはできません。本作品を示すサムネイルなどのイメージ画像は、再ダウンロード時に予告なく変更される場合があります。本作品の内容は、庶本発行時の取材...執筆内容にもとづきます。また、ご覧になるリ・ーディングシステムにより表示の差が認められることがあります。 この物語はフィクショシであり、実在の人物・団体とは関係がございません。