佐藤まひろ

じん〈自然の敵P〉

しっ、わんにゃんぶー

コミックス

『KAGEROUDAZE』7

カゼロウデイズワ

シニガミレコード!

シニガミレコードI

シニガミレコード皿

シニガミレコードIV

シニガミレコードV

シン

シニガミレコードW

357007111

基準ハンニガミレコードし

...な

なにが化け物

だよ...

ばかばか

しい

あんたもあの

なんとか団とか

いう連中の仲間

なんだろ?

なんのつもりか

しらないけど...

邪魔するのも

いい加減にしろよ!!

...そっか

あの子たちには

もう会ったんだ

なんだよ

あんたやっぱり

あいつらの...

仲間なんか

じゃないよ

まぁ

あでも

それを言ったら

君も同じに

なっちゃうのかな?

化け物って意味では

同じなのかも

しれないけどね

君の目もさっき

真っ赤っかだった

もんね

いきなり

大切な人が

いなくなって

周りの人は誰も

信じられなくて

なにもわからなくて...

怖いん

だよね?

だから君は

そうやって

わざと

ひとりぼっちに

なろうとしてる

...違う?

あ.....う...

ひとりは怖いよ

すごく怖い

君も「あの世界」に

行ったんだ

よね?

それくらい

わかると思う

んだけどな

しらない...

僕なにも

覚えてなくて...

嘘だよ

思い出したく

ないだけ

みんな柿くて怖くて

どうしようもないから

あの世界に

行ったことを忘れようと

しちゃうんだ

いやだ...!

思い出したく

ない!

もう

もうあんな

世界のこと

なんて...

大丈夫

君の怖がる

「世界」の仕組みも

君に宿った

「能力」の使い方も

私たちを「化け物」に

変えた運命の

正体も...

全部伝えて

あげるから

そうだね

まずは..

...この物語の

「一番最初の主人公」の

話をしよっか

...ここは...

...どこ?

...これは

私たちの世界が

生まれるずっと

光も

時間も

なにもなかった

頃の記憶

記憶?

いったい誰の...

蛇の力を

作った

張本人

なんだよ...

これ..

>>シニガミレコードの

記憶だよ

私があの世界の

中で繰り返し

見続けた

「悲劇」の記憶

君は違うのを

見せられたと

思うけど

そう

記憶...?

「記憶」と「思い」を

直接伝えることが

できる...

これが私の

能力

..

ああ、

...

...

..

...

..

目を...

「かける」

どれくらいそこにいたのだろう

右も左も上も下もない

そんな場所だ

寒くもなければ暑くもがい

明るい

そうか

私は暗い

場所にいたのか

これはなんだ?

あれはどうなってる?

「朝に」出会って

「夜」を知ったし

「冬」に出会って

「夏」を知った

新しいことに

出会って

初めて過去を

理解するんだ

でも...

これはなんだ

ろう...?

こっちをずっと

見てる...?

ずっと...

そうか

これは私だ

私にも自分の

姿があったのか

そうか...

もしかして

なんで気がつかな

かったんだろう

私もあれら「生き物」と

同じ存在なんじゃ...?

...いや

奴らは「時間」で

あっというまに

消滅する

でも私は嘔脚から

この世界ができるまでを

ずっと眺めてたんだ

じゃあ私は

いったいなんなのだ

...わからん

これほどさっぱり

答えが出ないとは...

全く

なんなのだこの

黒いだけの存在は

せめて見た目だけでも

もう少し

解りやすい形を

していればいいのだ

足があり

頭があり...

それならば今より

少しは説明が

つけやすかったかも

しれないというのに

なんだこの赤いふたつの点は...

これは...「目」か?

しかし、そうか

先ほどまではなかった

ように思えたか...

私には「目」が

あるのか

いよいよ生き物

じみているが

どうなのだろう:

生き物とは違う

なにかだとするならば

いったい..

え!

この音は...

「生き物」が地面を

踏みしめる音だ

数は数匹か

こちらに近づいてきている

ようだか...

見たことのない

生き物だ...

「火」を使っているとは

相当に知能が高い

ようだが

!!?

なんだ!?

あぁああ

なぜ

そんなものを

振り回す!?

熱い

痛い!

熱い熱い!!

なんだこれは!?

こいつらは

もしや...

私を

殺すつもり

なのか

熱い!

やめろ!

いやだ

死ぬ?

死ぬと

どうなって

しまうんだ

熱い!

痛い!

死にたくない!

死にたくない!!

うわっ!!

殺してやる!

この化け物め!!

...どうした!?

蛇だ!

畜生

いてぇ...

蛇?

なにを騒いで

いるのだ

こいつらは?

ウヨウヨ

いやがる!

気をつけろ!

「蛇」とは

なんのことだ?

急げ!

なぜ突然

駆け出す...?

..?

おい!

引き揚げるぞ!

こいつらは

「蛇」という存在が

それほどまでに

恐ろしいのか...?

...まぁいい

どうかこのまま

去ってくれ!!

なにも見えない...

頭はぼんやりするが

痛みもない

もしかすると私は

すでに死んでしまった

のだろうか

なんの音だ?

外からではない:

まるで体の内側から

鳴っているような...

...いっ!?

痛い!

なんだ!?

さっき焼かれた

部分が...

もしやあの

生き物たちが

まだいるのか!?

いない...

「痛み」!!嫌な感覚だ

「痛み」は「恐怖」を生む

さっきの様子からすると

あいつらもこの感覚を

知っているのだろう

あいつらは...

いったいなんだったのだ

明らかに

私を殺そうと

していた

恐ろしい

生き物だ

今まで眺めてきた

生物が死の瞬間に浮かべる

あの表情は

そうか

これによるものだったのか

「恐怖」を感じることなど

初めてだ

この世界ではこんな

絶望的なことが

数えきれないほど

繰り返されていたなんて

...

なんだ

自分ところが

この世界のことすらEっ面しか

知らなかったのではないか私は

そういえば最後

あいつらは「蛇」と叫んで

なにかに恐怖していたが...

あれはいったい

なんだったの

だろう

なんだ...!?

これが!

先ほどの生き物が

恐れていた「蛇」なのか」

まさかこいつらも

私を...!?

―!?

身体がうまく動かない

...ッ

わ...あッ...

殺すな!

今...思わず

出たものは...私の

鳴き声か?

「殺すな」なんて

発したところで蛇に

伝わるのだろうか...

...先ほど

人間を襲った

のは

奴らが私たちの

住処を荒らす

とても厄介な生き物を

だからだ

あなたを殺す

理由はない

伝わった!そうか

敵意はないのか...

...泣く?

なんだそれは

帰らないか

あぁ

なんだ?

泣いている

のか?

そうかそうが

なにも知らない

んだな

そんなことは

ない

私はお前らよりも

遥かに長く

この世界を見続けて

いるのだぞ

大抵のことは

知っている

なにを言って

いるんだ私は...

自分がとれだけ無知か

さっき思い知った

ばかりじゃないか

ては

あなたは

いったい何者だ?

こいつ...

意地の悪いやつめ

しかし

下手に知っているなと

言うとろくなことに

ならんだろうな...

ここは正直に..

それは解らん

知りたいと

思っていたところだ

なるほど

いやすまない

あなたが私たちの

言葉を使うものだから、

気になってね

それにしても

自分のことが知りたい

とは夏な生き物だ。

お前はいったい

なんの話をして

いる...?

...??

さぁ

自分のことを

知ろうとしている

のが「変」:?

お前は私が

いったい

なんなのかを

知っているのか?

私には見当も

つかないね

ーあぁ

人間ならあるいは

まいてくれるかも

しれない

奴らもまた

自分を理解

しょうとする

生き物だから

あなたにとっての

「鏡」になってくれる

のてはないかな

人間?人間とはなんだ?

人間とは...

もしや先ほどの

あんなやつらに

また会えと

いうのか!?

よりにもよって

そんなやつらが

なにか教えてくれる

わけ...

さっき私は殺され

かけたのだぞ!?

..化け物...

そうだ...

あいつらは私を「化け物」と

呼んでいた

迷いなくそう呼んだと

いうことは

私のことについてなにか

知っているのかもしれない

だが

:確かにあいつらは

私を知っているような

口ぶりをしていたが、

私は殺され

かけたのだ

そうか

どうするかは

あなたが決めると

いい

うぅ...

だが..

どうしろと

いうのだ

なにかを知ることが

できるのはあなた自身が

だけなのだから

また出くわした

ところで

襲われてしまっては

敵わん

ふむ...

ではあなたは

なぜ人間に

襲われると考える

...それは

種族が違う

からだろう

それは...

ってはどうすれば

襲われないが

今まで見てきた

生き物も

そうだった

同じ容姿の

同族ならば

襲われないのでは

ないか?

どうすれ

ば...?

...ん?

自分の姿を見ろ

というのか?

そんなことに

なんの意味が

ある

く...

なんなのだ

いったい...

それにしてもさっきから

どうにも身体が

動かしにくい...

こっちも

こっちでなん

なのだ全く...

幾分かましには

なったが...

自分の姿は先ほども

見たがそんなことを

再確認してどうする

のだ

全く蛇の

やつめ...

人間...

うわっ!!

え...?

あいつも

驚いた...?

いや違う

もしかして::

こいつ...私なのか?

な...

やる

...

講座ハシニガミレコードの

さっき無意識に

出た声はこの喉から

こんな小さな足で移動を

していたからあんなに

動きにくかったのか

あなたは先ほどから

そんな姿をしていたが、

その様子だと

気づいていなかった

ようだな

...今さっき

初めて気がついた

いよいよ自分が

理解できん

さぁ...

それは私には

わからんな

本当に私は

どうなっている

のだ

少なくとも

あなたのような

生き物は今まで

見たことがない

こいつ

思わせぶりなことを

言うくせに

案外使えないな...

ただ

なんだ?

あなたは

どうも不思議だ

なにもなかった

場所から突然に

現れ

さまざまに

姿形を変え

私には

あなたが

まるで今から

ほかの生物の

言葉を

理解する

「なにか」に

なろうとしている

ように

見えるがね

わけのわからん

ことを言うな

私は私だ

それを知ろうと

しているのだ

私が...なにかに

なろうとしている?

いやいやわかったよ

ただの戯れ言さ

忘れてくれて

よい

てはそろそろ

私は住処に

戻るとするよ

あなたのような

おもしろい生き物に

出会えて来しめた

行くのか

いろいろと

すまなかった

いや...

たいしたことは

していないさ

...人間...

少なくとも

ここにいては

本当に知りたい

ことはなにひとつ

理解できない

ここにいては本当に知りたいことはなにひとつ理解できない

襲われぬと

いいのだか...

私はこのあと

人間に会いに

いくことになる

のだろう

「化け物」という

言葉の真意も

確かめねば

この好奇心が

収まらない

それにしても

細い身体だ

はぁ

もうちょっと

強そうな見た目でも

よかったではないか

外の世界は

どうなって

いるだろうか

少なくとも冬では

ないとありがたい

なにせ

やけに静かで

面白みがないのだ

どうせなら

変化に量む

夏だといいのだが、

どうだろうか

だから

入れないのなら

その男を呼べと

言っているだろう

いやだからね

お嬢ちゃん?

いきなりそんなことを

言われたところで

はいそうですかって

わけにいかないんだよ

じゃあどうすれば

いいのだ...

いいか?

私はあいつのせいで

臆い目にあったの

だぞ

あっはッはっは!

私のことについて

詳しく知っていると

言うから黙って

言いなりになって

いれば

桔鳳わけのわからん

奴らに引き渡されて

こいつおかしなこと

言いやかる!

なっ...

さんざん好き勝手

されたあげく

鉛玉まで

喰らったのだ

なんなんだ

こいつらの態度は...

馬車に乗せられた

道のりを

何週間もかけて

歩いて帰ってきたと

いうのに

人を小馬鹿にして...

あのねぇ

嬢ちゃんねぇ...

鉛玉を

喰らったのなら

なおさらここに

傷ちゃんがいる

わけがないでしょ

は?なにを

言っている

現に私はここに

いるだろう

ぎゃっはっはッは

この生き物は

どうして...?

おい

...!?

私の神経を

逆撫でするような

やつばかり

なのだ

いつまでもこんな

ことを続けるのなら

勝手に入らせて

もらうぞ

だいたいお前は

なんなのだ

私はべつにお前と

話がしたい

わけじゃ...

あの男...ッ!

あの男だっ

私をだました

のは...!

やめなさい!

いい加減にしないと

ただごとじゃすまなく

なるぞ!

お前、まだ「ただごと」で

済むと思っているのか?

こうしたくは

なかったんだ

けどねぇ...

お嬢ちゃんが

あんまりにも

言うことを聞かないから

こうなったんだからね?

さもう

諦めて...

ひぃッ...

なるほど

そういうことか

こいつら!!

本当に腐りきってる

おいお前

その男に

なにをした!

答えないのであれば

反抗の意思と

みなし粛清するぞ!

これを使うのは

いつぶりだろう

確か

どこぞの教会で

「神」とやらのフリを

させられたときだ

おい貴様

聞いてるのか!?

いつも決まって

こいつらから得る物は

「怪蔑心」と「失望」だ

なのになぜ

私はいつも

こいつらに期待

してしまうのだろう

目を

「奪う」

......!

なんなんだ

こいつ...

!?

...ああ

今のはこの男の

思考か

この「盗む」

ばかりは

未だに

制御できない

「なんなんだ」

だと?

お前らは私を

化け物と

呼ぶのであろう?

あの男が

いない...

どこかから

逃げ出したか

だが

もういい

私は本当は

わかってるんだ

この世界に私のことを知るうなどをしてい

誰ひとりとして...

そんなの...

嫌だ...

もし私を

生み出した者が

いるとするならば

早く現れてくれ

そして

もう終わりにしてくれ

う...

あぁ

ああぁ...!!

はぁ

よあ

くっ...

まだ

着かないのか...

そう

私は最後に

人間に裏切られた

あの日に

決めたのだ

もう誰にも

気づかれぬ場所で

ひとり静かに

もらそうと

このほで一番

人に注目されない

場所..

日を「破らす」を

使ってみつけた場所

だが

本当にこんな

明るい森の中に

あるのだろうか?

まぁ洞窟の

ような言い場所は

もう嫌だが...

わっ!?

うぅ

...

もうちょっとの

はずなのだが...

普通ハンニガミレコードの

もう小鳥の

さえずりすら

聞こえなくなった!!

「この世で一番

注目されない場所が

そんな場所を求めて

私は海を渡り

この島国へと

辿り着いた

それにしても途中

私の上から

投げかされたときは

どうなるかと思った

溺れ死にこそ

しなかったが

なんにせよこれだけ

苦労してやって来たのだ。

これでなんの愛情もない

場所にでも行き着いたら、

どうしてくれようか...

わ...

まるでこの世界から忘れられて

しまったかのような

悠久の静寂に満ちた

不思議な場所...

ぴったりでは

ないか...!

決めたぞ

今日からここが

私の居場所だ

しかし

そうと

決まれば...

住処が

欲しいな

せめて雨風を

凌げるくらいの

やつが

人間どもの住む

『家とかいうやつは

確か随分と離儀な作り方を

するんだったな

この身一つで

あれを作るのは

少々無理があるか

待てよそもそも

一人で暮らすのだから

そんな大層なもので

なくてもいいのか...?

まぁなんにせよ

雨風を防ぐには

ある程度の資材が

いるな

いやいや

あり得ない

辛さる

だが暑いのも

寒いのも

耐えられん...

だが...

運ぶか?

私がんまだ考えごとに

没頭してしまった!!

だが...

...

とっぽり

はっ!

特に名案が浮かぶわけでもないし

このままでは時間ばかり無駄にしてしまうな...

...しょうがない

やるか

やるって

なにをだい?

そりゃあ家を建てる

ことに決まっている

え!?

わっ!?!?

まぁそこまで立派な

ものは無理だが

多少ゆったりできる

極度のやつを...

な...

な...

なんだ

お前は!?

この私を

畳かそうとは

いい成果を

しているな...

ごめんこめん

いやぁ君のこと

ずっと見てたんだけど

考えごとしてると

思ったら

驚かせちゃった

かい?

いきなり独り言を

言うもんだから

面白くってつい...

なにが面白いだ

ふざけるな!

私は今ここに

自分の居場所を

作ろうと

必死なのだ!

とっとと

どこかへ

行け!

そっかそつか

居場所作り

かぁ

なにか手伝える

ことはあるかい?

僕でよければ

なんでも協力するよ!

は...?

私は今

どこかへ行け」と

言ったよな?

確かに言った

だというのに

こいつは〈らへらと

わけのわからん

ことを...!

得体の知れぬやつだ

このままこいつの調子に

巻き込まれる前に

早く追い払わねば

馬鹿な

ことを言うな

どうせなにか

良からぬことを

企んでいるのだろう

いやいや

そんなことないよ!

いいから

とっとと

溺えろ

えぇ!?

近くで君を眺めさせて

もらえたら嬉しいなぁ

とは思うけど

いきなりそんな

やましいことだ

なんて!

そんな

とんでもない...

私のことを眺めて

いたいと言ったか?

さっぱり意味が解らん

なんなんだ、こいつは

いよいよ頭がどこかおがしいのではないのか

そもそも

私を出し抜こうと

いうには言動が

不格好すぎる

っくっく

気味の悪い

やつだ

まあなんにせよ

まあなんにせよ

どうせこいつも今までの人間のように

胡散臭い話を持ちがけてくるのだろう

今まで私は

お前たち人間に

そうやって

騙され続けてきたのだ

今さら信用しろと

いうほうか

おかしな話

であろう

信用できんな

う...

じゃあどうしたら

信用してもらえるん

だい?

僕は君の役に立てる

ことならなんだって

するつもりだ

見返りも

いらない

...

だったら今すぐ

消えてほしいの

だが...

なんなら今この瞬間から

君の言いなりになったって

いいくらいさ

ここっ

なんだってすると

言ったな

え!?

ももちろん

さ!

信用してくれる

気になったの

かい!?

...?

なんだい?

地面なんて

指差して...

ここに家を

建てろ

そう。

ほら見たことか

冷や汗

タラタラではないか

まぁ少々意地の悪い

考えたが

これでこいつも消えるだろう

聞こえなかったか?

ここに家を建てろ

...

やるよ!

そして建てたら

すぐに消えろ

まぁ、当然そんなことをびとりで

できるなどと言うわけもないだろう

やるって!

こいつが消えたあと

私は私でゆっくり...

できないのなら

うすぐに...

...は?

聞こえなかった

のかい?

建ててみせよう

じゃないか

君のためならば

それくらい

なんでもないさ!

こいつ..

本当に頭がおかしいようだ

ひとりで家を建てる?

どれだけの資材と労力が

かかると思っているのだ

そもそもこいつには

その知識があるのか...?

馬鹿なのか?

いや何てよ

やはりなにか

企んでいるのでは...

こいつ

照れると右手で

頭をかくな

...いかんまた

無駄な知国を

増やしてしまった

やれるものなら

やってみろ

私は

そのあいだ

...まぁいい

お前を監視

しているからな

どうせ途中で

でをあげる

だろう

こいつが以降を書いて

逃げ出す様を見るのも

また一人か...

...み...

見ていてくれる

のかい...?

う...

本当に

理解できん

いっそ頭の中を

のぞいてやろうか

いや

こんな不気味な

やつの頭の中など

正直見たくない

じゃあ明日から

頑張るからね!

...ええと

名前はなんて

いうんだい?

人間同士で

使うあれか

私には

無縁なものだ

名前..

そうか

私にそんな

ものはない

名前は

ないか...

じゃあ僕だけ

名乗ろう

僕はツキヒコ

よろしくね!

ツキビコか

心底馬鹿なやつだ

名乗ったところで

私にとって人間は等しく

「人間」なのだぞ

だが...

この男の振る舞い

とうもなにかを企んでいるものとは思えない

その態度と言葉の裏に

一体なにを隠しているのだろうか...

それを知らぬまま終わるというのも

癪な話だ

...いいだろう

その心の内

理解してやろうではないか

もちろんさ!

ならば逃げる

なよ

「人間」

なんでEPOと

...

あれから

1014日目

...

課題ハンニガミレコードV

まったく..

一体どういう

神経をしているのだ

あいつは

この大雨の中

丸一日作業する

やつがいるか?

普通休む

だろうが

大体怪我でもしたら

どうするというのだ

あいつは傷もすぐに治らぬ

ひ弱な人間だというのに...

...あいつが

家遣りを始めて

もう三年になるか

この短期間で

なんとか形になって

きたのも

この私が直々に

家の造り方を

教えてやったから

だとは思うが

いちいち

危なっかしいせいで

随分と長く感じる

とは言っても..

これだけの資材を

ひとりで切り出し

組み立てて

きたのだ

運び

あいつも人間に

してはなかなか

根性のあるほうかも

知れん

雨脚が

強くなって

きたな...

そろそろ

陽も沈む

頃合いか

いやぁ

今日は結構

選んだよ

もうちょっとで

完成かな

どうだい?

だいぶいい感じに...

汚い

あはは!

風呂に行け

そうだね

こめんごめん

.....

なんだこの

スペースは

なにって僕が

寝泊まりする

場所だけど...

ふさけるな

勝手に自分の寝床など

地緊しおって

このんこめん

お前は「君が僕の作業を

見ていられる場所を

作る」と言っていた

じゃないか

・でも敵から通う

よりずっと早く

運算も逃むしさ/

ね!

なんだかんだで

ここへの住み込みを

許可してしまったが...

まあ実際作業の

進みが早くなった

わけだから

家が完成する

までは許して

やるか

とはいっても

風呂まで焚いて

やったのは少々

甘やかし過ぎだった

だろうか...

いやいや下手に

倒れられて家が

完成しなくなったら

速坂だから私は...

お風呂ありがとう!

うれしいよ!

ふん

~ッ

くっ...

家が完成する

までの予想だ

そう

そう

完成さえしてしまえば

私はひとりの居場所を

手に入れることが

できる...

1032日目

お~い

そこちょっと

はずれかけてるぞ~

違う!

そうじゃない!

足もと見てみろ

足もと!

え?

なんだい?

だから

足もとを...

あっ

ツキヒコッ!

いない..

いやあ~

危なかった

ん?

なんだい

ふ...

ふざけるな

馬鹿者がっ!

お前のような

弱い生き物が

なぜそんなにも

不用心なのだ!

え...?

こいつ

死にかけたというのに

なぜ自分が駄鳴られて

いるのか帰らないのか!?

だからっ...

あ...

~~ッ

アホか!

桶の水

あと...

今日はもう

屋根に登るな

入れ直して

おけ

わわかった!

不愉快だ

この私があれしきの

ことで肝を冷やして

しまうとは::

くっ...

非常に

不愉快だ

決めた

もう今日は

一日口を

利いてやらん

少し反省すれば

いいのだ

あいつは

そうすれば

私の溜飲も

地分か下がると

いうものだ

1058日目

食べるものか

なくなってきたから

最の家に取りに

戻るけどお母には

戻って来るから

ツキヒコはいつも

家からここまで

往復三時間ほどで

帰ってくる

遅い...!

と言って出たっきり

もう夕方ではないか

あいつ一体どこの

家まで取りに

いっているのだ

日が沈むまで帰ってこないなんてことは今まで一度もなかったのに...

日が沈むまで帰って

こないなんてことは

今まで一度も

なかったのに..

......

あいつ一体なにを

考えているのだ

昨日はあれだけ

自慢げに「あと一週間も

あれば完成だ」などと

言っていたくせに

もう...

今夜は

帰ってこないの

だろうか...

考えてみれば

こんな森の中へ

来るのだから夜道を

避けるのは当然だ

まあ

今日は日中

天気もよかったし

おおかた麓の家で昼寝でも

してしまったのだろう

そういうことなら

明日の朝には帰って

くるだろう

それかもしかすると

もう少々もすれば

ノコノコ現れるかも...

......

あぁ

自然な理由を

というのであれば

...逃げたのか

私はなぜ、理由探しなどしているのだ

それ以上にない

上等な理由が

あるじゃないか

そうだ

そもそもなんの

対価も求めず

三年もここで

働き続けていたことが

おかしいのだ

逃げたと考えるのが

一番自然だろう

本当にあいつの

行動原理は理解

しかたかった

...そういえば

最初になにか

変なことを言って、

いたような...

あの時私は

それを聞いて

大層気味が悪いと

感じたのだ

なんと

言ったか...

確か..

近くで君を

眺めさせてもらえ

たら嬉しいなぁ

そうだ...

あいつはなんて

小っ恥ずかしいことを

言っていたのだ...!

馬鹿じゃない

のか!?

いやというか

あいつもしかして

...

...私のことが

好きなのか?

...

い...

いゃいやいや!

あり得ない

あいつは人間

なのだぞ

しかしあいつは

男で

私は...まあ

女で

男が「女を見つめて

いたい」などと思うのは

結局のところ

そういうことでは...

う..

うああ...

今この瞬間から

君の言いなりに

なったって

いいくらいさ

ということは

今までのは全部:

あの時のあれも

そういう意味か...?

いや

ということは

あの時も!?

どう考えても

馬鹿は私だ

あああ...

馬鹿なのか

あいつは!

いや...

...早く帰って来い

馬鹿者

まったく

どうかしている

ひとりきりでいることが

いつの間にか

こんな舌痛に

なってしまうとは

1059日目

ほらもう

泣かないで

僕は全然

大丈夫だから

ね?

......

いやぁ本当に

遅くなって

申し訳ない

ちょっと

ややこしい

ことになって

しまって...

...なんで

そんな傷

だらけなのだ

なんだ

私には言えない

ことだとでも

いうのか

あぁいや!

そういうわけ

じゃないんだ

ただ..

いいから

言え

最初に僕らが

会った時のことは

覚えているかい?

う...

ええと...

!?

ほら君が

ずいぶん

考え込んでたときに

僕が話しかけて

...って

どうしたの?

覚えてるも

なにも昨日

思い出したばかり

だというのに..

いい

続けろ

ううん

ええとね

あのとき

僕はちょうど

戦地から家に帰る

途中だったんだ

.....

「お前は使い物に

ならない」って

言われちゃってね

そんな時に

フラフラと

歩いている君を

みつけたんだ

綺麗だなって

思った

だからついて

きちゃったわけ

なんだけどね

い...いちいち

そういうことを

言うな

だからね

君に「家を建てろ」

って言われたとき

正直無茶言うなぁ

とは思ったけど

あはは

ごめん

純粋に

嬉しかったんだ

僕でもこんな

綺麗な人の

役に立てるんだ

って思ったのさ

あ...

ありがとう

えぇ!?

なんだか今日は

変だね君

それでね

そこそこ広い土地も

うちは父も母も

早くに

亡くなっていて..

財産もあったから

生活には困らな

かったんだけど

出くわしたから

なんだと

いうのだ?

ほら

昨日村の人間に

出くわして

しまってね...

お前もその

村の人間なの

だろう

そう...

なんだけどね

後ちょっと人より

見た目が浮いてるから

なかなか仲良くして

もらえないんだよ

...それだけ

でか?

顔にできた

大きな痣も

そんなくだらない

理由で

そいつらはお前を

そんな目に遭わせ

たのか?

え?

風が泥にまみれてしまったのも...

...タメだよ

ダメなことなど

あるか

お前はそんな

酷い目に

遭ったのだぞ?

村の連中も

同じことを

されたところで

文句は言えんだろう

いやいいんだ

だからもう

この話は

止めよう!

..っ

...なぜだ

腹が立たん

のかお前は

いや

もちろん彼らが

正しいとは

思っていないよ

だからこそ

君に彼らと

同じことをして

欲しくはない

だがそんなやつらの

いる場所で

こいつはこの先何十年も

生きていかなければ

ならないのか

...それは私だって

そいつらと同じようには思われたくない

自分のことを

忌み嫌う奴らに

囲まれて

毎日のように心の内で

馬鹿にされ

気分次第で

暴力を振るわれる...

こいつはそれで

本当にいいのだろうか

...もう...

もう...

村には戻るな

こいつに「家を建てろ」と

言った時

なにを言って

いるのだ私は

「家を建てたら消えろ」

と言ったのは私じゃないか

こいつが約束を律儀に

守り続ける男だということも

この三年で痛いほど

理解していた

なのに私はなにを言っているのだろう

...すまん

忘れろ

寂しい

寂しくて

しょうかない

あぁ

なぜ私はあのとき

あんなことを言って、

しまったのだろう

馬鹿だ

どうしようもない

大馬鹿者だ

...そうだ

解っていた

ことだ

...ごめん

なのにどこかで

期待してしまう

自分は本当に

大馬鹿だ

さあ

早く家を完成させて

もらわねば

僕の嫁になって

くれないか

とっとと消えて

もらわねは

私だってひとりきりの...

...はい

ごめん

涙は悲しくて辛い時に流れるものではなかったか

こんな時に流れてくるなどどうかしてる

約束

破ってしまったね

馬鹿者が...

くんっ、とりつく

...

講義ハシニカミレコードの

む...

...この遊び

意外と深いな

おい

お前に聞いた

この遊びなん

だが...

...待たせ

過ぎだ

馬鹿者

どうだい

自分で言うのも

なんだけど

かなりの出来たと

思うよ

...な

なんとか形には

なったな

まぁ

住めんことも

ないだろう

今日からここか

私の家となるの

だな...

ん?

なんだかこの家

私が指示したのより

大きくないか?

初めから

居座ろうと

していたな!?

お前...

だから余分に

大きく造ったの

だろう!!

まったく

抜けてるようで

お前という

やっは...

ででも

ほら

いや~別に

大きくなる分には

いいかなって思って...

あはは

大きく

造っておいて

よかったじゃ

ないか

僕ら

その...

そういうことに

なったわけだし

知るかっ!

ほら中に

入るぞ!

なっ...!

はいはい..

なんだ

こいつは

なぜこんなところに

「本だけ生えている

あぁ抜いちゃうのも

可哀想だから

そのままにして

おいたんだ

ふん...

なんだか

健気で可愛く

ないかい?

...お前

ひとり

なのだろう

心細くは

ないか

...その子の

声が聞こえる

のかい?

ん?

ああ

やはり少々

物寂しい時が

あるそうだ

このままにして

おいてたまに話し

かけてやろう

そうだね

そうしよう

前に名前は

ないと言って

いたよね

そうだが...

それがどうか

したのか?

もし気に入った

らでいいんだ

けど...

君のこと

「アザミ」って

呼んじゃ

タメかな?

アザミ...

...好きにしろ

誰がなんのためにこの世界を創ったのだろうか

誰がなんのために

私を造ったのだろうか

なぜ私は

人間に惹かれたのだろうか。

この胸を満たす感情は、

一体なんなのだろうか

いくら季節を

過ごしても

ひとつとして答えは

みつからない

それでも...

それでもいいと

思うようになったのは

いつの頃からだった

だろうか

愛して

いるぞ

シオン

お前は

「使えない」

のだったな

アザミが

話しかけると

いつも嬉しそうに

するね

...あぁ

そうか

使えないって...

なにをだい?

これは

「目をかける」と

言ってな

シオンが産まれた

時に使えるように

なったんだが

ななんだか

羨ましいなぁ

どうやら

「思い」を伝える

能力らしい

それ僕も

使えるように

ならないのかい?

はは

私以外のやつが

使っているところなど

見たことがないからな

無理じゃ

ないか?

~ん

無理だよねぇ

やっぱり君は

特別なんだよ

そんなに

特別か?

そ...

まぁ見た目なんかは

お前らと大差ないと

思うか...

...「時間」

万物を平等に触み無へと還す

「時間」という存在に

全ての生き物は無力だ

おおよその人間は死ぬ

もちろん人間も例外ではない。

ロンバンスさしいんじゃ〜。こいつらの時間の数え方で30年も生きればやすいこと。一緒に平。

そうだ。私以外のすべての生き物は

とノに、松以外のおどう足掻いたって...この生されはみんな平等に死んでいくのだ

シオンはもう

寝たよ

今日はたくさん

遊んだから疲れ

たんだろうね

...そうだね

体調を

崩しても

よくないから

先に休ませて

もらうことに

するよ

そうか

お前も疲れた

だろう

今日はもう

休んだらどうだ

...

ツキヒコ

いやだなぁ

君はどじゃないけど

僕もまだまだ

若いよ!

お前も...

大分

老けたな

えぇ!?

今から家を

建てろって

占われても

全然平気だね!

馬鹿者...

じゃあ

おやすみ

また

明日ね

あぁ

また

明日...

考えろ...

考えろ

考えろ

考えろ...

時間が

ない...

ツキヒコの

生きていられる

時間はすぐ

終わってしまう:

シオンだって

いつまで生きて

いられるか...!

どうしたら

時間を止められる?

どうしたら

今のままで

いられる?

なにか方法は

ないのか?

なにか...

なにが

特別だ

なにが

「化け物」だ

あ...

こんなか

なんの役にも

立たないじゃ

ないか...!

もうひとりに

なるのは

いやだ...

誰か

助けてくれ

誰か...

...よぅこう

悩めら我然主よ

た!!

ヒ巻だ!!

あと発売されたらこうございます。あなたはいませんでした。

そもそもこんなわけじゃないでしょうからこういうわけです。いいよいものはありがとうございません。

そういえばいいんじゃないよいよねえっ!!ほんが好きだったんだけどなんかわからないんでしょうかなわけではないけど...これはわかりませんですかんないですよね。

これからもうちょっと思ってしまったんでしょうかもしれないんだけど...そんなことはないのかわからなかったのですけど、それはそういうこともありませんなんですねえええばいいいですよねえですかもんないけどこと思いいましょことこと

わからずストリーを消し上げるということですから、それで楽しみたいでしょうかもしれませんでした。

もうちょっと考えられているんじゃないけれど、わたしはないのですがそのなんだけど...そんなに気になってるんだろうなんでしょうか。

にダメだって気がしますっかり。収穫をおいしませ。

ばかものが

クスワを

コミッ!

冷たぁめでし

どさいま

これは

ありがと

最近、サンタからの

「プレゼントは様に

知らない内に

最新号が前後に

置いております

さらさんありがと

まだかも描きだがら、チョウ夏をで抱えることは

運転当初全く思ってもみませんでした。本当にありがたい...

うちには、えっとめずぎがいるのですがもうおいさんおばあさんです。

それでも...そうだな...

これからもうもうちも頑張りますのでどうぞよろしくお願いしましたようをよっているかもしれないと思いますけど...

そんなりました!!