ああ、

はぁ．．．ははは、はい、んっ、んんんっ

「一度出来日部」と

．．．私は、

日本では、サービスの

１０月１１月１０日（日）第１２５３３３

Ｃ９９７９Ｙ３９ＯＥ

定価４１０円＿本体３０円

雑誌４５１０３－３３

ＩＳＢＭ４－Ｏ９－１２５３３３－４

小学館

９２９９７９年９月７９日０３９日

Ｌｅ：Ｃｙｒｕｎｅｄｏｗａｒｋｏｒ

そして、２０１８年０７月０７日の開催ですように

誘拐された勝を助けよ！！うと葉酸する鳴海としろがね。マイエンエールは

ああ．．．これはしかし、才賀屋敷のかなことじゃらくわた行く手を阻まれ．．．

一方、護られるだけだった時はついにいい子を見る人についた自らの気持ちで戦う決勝で固める。

う、護られるだけだった彼は時間残業の場発が迫る中で、自らの息子ぐ知っているときは、社会的なる戦いの方方はいいのですが、

戦争の場所が追っている存じ、超熱血機のここで、これもなるいいのは活動、緊張の第５巻であります。

仕事場がいいですが、

取材は防水行た

大阪橋

ゴメーン

バリだと

田じった

ここ大阪

だよ

はい、だまってます。

こんな時、作者に語る言葉は迷いません。

でも。なろうことなら、

次の４歳から始まる

「サーカスの席」も読んでほしいなァ。

そして．．．。いや。

はい。だまってます。

お客さんは、

それでも、これからのお客様の

ブカグカドシドン。

会３巻目にて、勝の幕はおねえさで御座いまする

今後は、つの中を掃除にらたこの戦いの中で、

体価を積み、また何を余ったのか、

雪々様あは、小春景桜にて、その意味する秘を知りますよう

「かちくりサーカス」第３巻、直也の御鬼物を願います。

それから

醸田和白郎

つかむんだ

．．．

つかむんだ

！

勝

第１８幕

．．．

阿紫花との

契約

枝を

つかむんだ！

人を笑わせないと死ぬ病の加藤鳴

海。遺産相続で命を狙われる少年・

才賀勝、勝を守るため機巧人形を操

る女・しろがね。

二人の共同生活がスタートした大

先、叔父・普治が勝を養子にするべ、

く誘拐。

ワナを仕掛けて待ちうける敵の屋

敷に、鳴滝達は真っ向から挑戦。その

こへ阿紫花羊いるッぷっ殺し組んも乱

入し、大激闘の末からくり門を突破、

一方、あやしい言動の善治から逃

げるなか、勝は父の残した衝撃のフ

アイルを発見し、がく然。

そして、自分を救出に来た鳴海と

しろがねの大ビンチを救うため、勝

は自らの身を犠牲にするが．．．！？

★前巻までのあらすじ★

からくりサーカスの

第１８条第１９幕

勝第１８幕勝第７９春勝第２０章勝弟２！幕勝策２２幕勝発２３幕諸第２４幕港第２５番勝第４５番階第２６第勝第次第

膵勝勝勝膵勝酵勝勝

それはそうですね。そういうわけですかそういえば、それはそうでしょうか。

次日

第２３条

勝第２６幕

ＷｉｎｄｏｗｓＷｉｌｄＷｉｓｔｉｌｌｅ

～～～

助走．．．．．．．．

．．．１４３

疾走．．．．．．．．」

阿紫花との契約．．．．．

五重の塔．．．

爆発．．．

勝入場．．．．．．

コラン．．．．．．．．

脱出へ．．．．．．

一時閉幕．．．

覇藤田和日郎羅

ぐ．．．！

ぼくの側に

ついてよ！

おじさん達は．．．

お金で雇われてぼくを

狙ってるんだよね．．．

なら．．．

ならぼくは、

お金を持ってる。

父さんが

遺した

１８０億円だ。

おじさんが

ほしいだけ

払うよ！

ちょ、ちょっと

待ってくだせえ

坊や．．．

そりゃ．．．

つまり．．．

私を．．．やと

雇うって

ことですかい？

うん！

何なんでえ

この坊や．．．

とつぜん空から

降ってきたかと思や

今まで自分を

狙ってた殺し屋に

いきなり対等に

交渉はじめやがった．．．

それに

この獣の

ような．．．

気迫．．．

気迫！！

「黒賀の人形使い」

として、ちったあ

名の知れた

このあたしが．．．

一瞬

のまれちまった．．．

こりゃ

あたしが

前に見た、

おどおどして

弱々しいかねも

金持ちのボンボンの

目じゃねえ！

こらガキィ、

だいたいおめえは

どっから降って

来たんだよ。

あそこ．．．

あ．．．あそこって

おまえ

あんな高い

トコロから．．

善治おじさんから

逃げるために

必死だったから．．．

死ぬたァ

考えなかっ

たんで．．．

木の枝を

つかめば．．．

助かると

思ったんだ．．．

この坊や．．．

両手をしばられて．．．

カオも体も

アザだらけで．．．

それでも

あんなトコから

飛んだだと！？

並の度胸じゃ

ねえ。

あ．．．あにき

兄貴．．．

くくっ。

あははは

すげえよ、坊や！

なんか知らんが

てえしたもんだ！

それに

偶然とはいえ

あたしらを助けて

くれた恩人だ。

だけどね、

あたしらにも

商売ってヤツが

ありやしてね。

そう簡単に

金をつまれて

「はい、はい」と依頼主を

裏切れねーんですよ、

坊や。

それは．．．

どう落とし前を

つけてくれるん

ですかい？

え．．

手を

大丈夫

逃げないよ。

羽佐間、

切ってやんなせい。

これから見せるものは、

ぼくが

この屋敷の地下で

見つけたものだけど．．

ガキィ、

いーかげんな

コトぬかすと

お父さん．．．

才賀貞義の

書いたものだよ。

勝はエサである。

不要になった人形と

黒家の人形使い達を

自爆させるための．．．

ーそうして

勝を奪いあい、

雇われた黒質の者が

互いに人形を使って

つぶし合い．．．

人形も黒賀の者も

壊れて

消えてゆく

時はエサじよ！

不意になった人かと

記載さんが使いますのですか？

いくつも成長って見て聞く方よ

本来生ダウンか使いはあいじめも明気するため、

本当かよ．．．

オレら黒賀の者が、

強い人形を

作るための

実験台で．．

何か知らんが

もう役目が

終わったから．．

かみ合わせて

消すんだと．．．！？

このガキを

だしに

つかって！

若くやって

くそがァ

オレ達を

何だと

思ってやがる！！

で．．．

お代は

いかほど

いただけるんで

．．．？

こっちの道は

落とし穴の方と違って

作業用の通路って

カンジだな．．．

ああ．．．

地上への出口が

きっとあるはずだ。

早くお坊ちゃまの

もとに行って

さし上げねば．．．

ま、オレの方が

おまえの百倍

勝を助けてえ

けどな。

あなたといると

聞いたこともない

ことばが聞ける．．．わ。

ハラが立つ

か．．．？

いいえ、

不思議だ

けれど．．．

嫌な気持ちには

ならない。

そ．．．か．．．

はは．．．

そうか．．．

あなたといると

本当に．．．

聞いたこともない

ことばが

聞けるわ．．．

うれ．．．

しいのか

カトウ．．．

フン！

ま．．．

まーな．．．

ここだ。

さっきから

光ってたトコ．．．

出口だと

いいんだがな．．．

ぶっ殺し組が

ここで何を

してたァ、佐野。

そんなに聞くなら

教えてやらァ、

誘拐組ィ。

爆弾だよ！

時限装置つきの

複雑なヤツよ、

解除はできねえ！

こっちはみんな

ぶっ殺しゃ

いいんだからな、

山仲ァ。

ここがぼくはっ

爆発したら

屋敷なんざ

消し飛ぶぞ。

．．．こりゃ

ヤべえ．．．

ここは、

爆発物の

オンパレード

じゃねーか。

そんな．．．

ここにはまだ

お坊ちゃまが

いるのに．．．

ちィ。

勝が．．．と

飛びおりて．．．

死んでしまう

なんて．．．

あのガキを

養子にして、

あいつの金

１８０億円を

私の自由にする

計画が．．．

あと少しの

トコロであぁ

水の泡に

なっちまった

ツキに．．．

見放されち

まったなァ。

ああ私だ、喜んだ

勝の死体は

見つかったか？

重傷でも

生きてりゃ．．．

勝、と

移動中。

勝は、

第一階段をのぼり

二階へ．．．

なんだと、

勝は

生きてるのか

！

あはは．．．

で、

捕まえたのか？

え？

おい！

答えろ。

善治．．．様．．．

逃げて．．．

ください．．．

勝は．．

そちらに

向かいました．．

なん．．．

だと？

逃げろ．．．？

信じられない

ことですが．．．

阿紫花を．．．

味方につけ．．．

グリモルディを

乗っ取って

．．．．．．！！

あの二人のトコに

行きてえのは

わかりやすが．．．

うん！

この屋敷の

危ないからくりっ

を、おじさんに

止めて

もらうんだ。

待っててね、

今は善治に

ハナシをつける

のが先ですぜ。

鳴海兄ちゃん

しろがね

あ．．．勝．．

そして．．．

ぶっ殺し組か．．．

へへ．．．

ほかの人形使いを

呼ぶヒマもなかった

ようですね

なかなか

このグリモルディ、

速くていいですぜ。

おじさん

．．．．．．．

この屋敷の

罠のからくりを

止めて！

できるでしょう。

さて、

善治のおじさん。

覚悟ってヤツは

いいですね？

くくっ．．．

くっくっ。

そんなヤツを

まるめこんで

ここに来たからって、

いいなりに

なるとでも

思ったか．．．

勝う。

見ろォ。

私はまだ

ツキには見放されて

ないようだ

あ！！

言いなりに

なるのは

勝ゥ、

やっぱり

おまえの

ほうだァ！！

．第１９幕

地下燃料貯蔵庫

軽井沢才賀屋敷

時限爆弾

だとォ！

あと５１７分で

こいつが

爆発して．．．

上の屋敷もろとも

勝も吹きとばしちまう

ってコトかよ、

くそォオ

阿紫花どもォオ。

ちっくしょ～

取りはずして

やる～～～

ーっ。

待てー

仕掛けた男は

複雑な爆弾だと

言っていた！

おそらく

光や振動に

反応するん

だろう。

今爆発したら

どうする

まったく

あなたは！

へええ、

おまえでも

あわてるんだ．．．

かわいい．．．

もんだな．．．

な．．．

何を言ってる！

こんな時に．．．

！

でかい人形なんて

こわくないすねえ。

操ってる奴の方を

こうすれば

いいんすから．．．

さがれ、

しろがね。

ここは

私が

あるるかんで。

自分は、

ダクダミイ使いの

山仲と申しますが、

どっちでも

同じですよ。

どっちでも同じですよ。

ダクダミイは

五体

いるんですから。

しまっ．．．

！

そ．．．

ダメダメ

切れないすよ、

こうやって

動きを止めて．．

首を刈る。

それが

ダクダミイの

やり方でしてね。

あばよ、しんがぉ

新顔のおたり

お二人さん。

待て、まなか

山仲！

私はそんじゃ

善治だ、また

その二人は

まだ殺すな。

心得ました、

善治様。

ふははは、

形勢逆転

だなァ、

勝ゥ！？

しろがね．．．

鳴海兄ちゃん

．．．．．．？

野郎、

ぶっ殺し組

がァ。

ちィ。

動くな！

あの二人は

大切な二人なん

だろゥ、勝

なら

そのおじさんに

おとなしくして

もらうんだな．．．

おじさん．．．

おね．．．がい

．．．

ちっ。

雇い主が

そう言うなら

仕方ねえです。

勝ゥ、さんざん

手ェやかせて

くれたか．．．

生きててくれて

嬉しいよ。

おじさんの

望みは

わかるよなァ。

おじさんの．．．

養子になること

ははは

そうさ。

はい。

ひひひ

そうします。

ぐう！

山仲、ちょっと

しめてやれ

うう．．．

びひひひ～～

苦しいだろォ。

くく．．．

やめて！

やめさせてよ。

おじさん！

やめて

よォオ。

勝の．．．ここ

声だ．．．

ああ．．．

お坊ちゃまが

．．．見てる．．．

へへ．．．

ははは、

楽ちん楽さん

何ゆるめてんだ。

なっ

何ィ！？

そうだ、

そこの男。

うふふ。

この程度で

苦痛を与えている

つもりかしら．．

お坊ちゃま、

私達はだいぶちゃ

大丈夫です。

だから

待っていて

ください。

ウサギに影を

踏まれたほどにも

感じないわ

オレ達が

すぐ．．．

ええい、

だまれええ。

そうだぜ、勝。

ヒヒジジイの

言いなりになんか

なるなよ！

ぐえ。

げえ。

けっ、

強がりを

ぬかしても．．

ヤツらを殺すのは

カンタンなんだぞ。

どうする

おら、勝ゥ。

おじさんの

養子に．．．

なるよ．．．

なにィ、き

聞こえんなァ

勝ゥ。

おじさんの

養子に．．．

なるよぅ

ひゃははは

やった！

ついに私は

おまえの

父さんだァ。

そのかわり

二人を逃がして

あげて．．．

いいとも、

かわいい子には

私はしんせっ

親切なんだよ。

これからとう

裏の塔に

行こう。

そこで、

逃がす前にたっ

二人に会わせて

あげよう。

ということだ

山仲、たり

二人を

連れてゆけ。

はい。

いやあ．．．

善治のおっさん、

うまいぅまい。

その坊やを

たぶらかして、

ニクイですねえ。

さ、勝

おいで。

．．．

うん．．．

な．．．

何を言うか

殺し屋風情

が！

え．．．

ぼくを．．．

たぶらかす．．．？

―何でおっさんが

塔で二人と坊やを

会わせなきゃ

ならねーんです．．．

会うんなら、

門の近くでだって

いいでしょう。

さ、行こう

勝！

はなして

だまれ、

キサマ。

考えても

みなせえ、

坊や．．．

今回のつう

都合のワリィいきさつを

全部知ってる二人をー

おっさんが

ただ帰すと

思いやすか？

ほ．．．本当．．．

なの．．．？

おじさん．．．

へっへへへ．．．

．．．まあ

なァ．．．

あいつらには：：

塔から落ちて

もらおうかなあ。

．．．．．．

かつる

えっ

おじさんは．．

ひどい人だ．．．

ほっはっは

それがどうした．．．

おまえに何が

できるんだよ。

まさる

勝ゥ！

おじさァん

！！

何だァ、

また殴られ

たいのかァ。

こらァ。

！

これはよ

相手の腕を

つかんで．．．

カオに手を

打ちおろし、

足を

踏み折るって

練習だ．．．

そんさ

ばかああ！

ひぎぃ

いい。

痛ァア

足がァア～

おじさん、

お兄ちゃんと

しろがねを

助けて。

ぜ、

善治様！

この

ガキがァ

．．．

っ．．．

強ええ．．．

おかげで

よそ見が

ヤべえってコトを．．．

教えて

あげられやすぜ。

阿紫花

さん。

坊や

早くしなせえ！

あいつらを助けに

行くんでしょう。

早く下に降りて

塔に．．．

え？

お兄ちゃん達は

裏の塔にのぼって

殺されるんでしょ。

ぼくらが

下に降りて

塔に向かっても

間にあわないよ。

もう．．．

遅いよ。

じゃ．．．じゃあ

どうするんで

．．．

何て

こった！

上から塔に

飛び移る

ですってえ！？

そうだよ、

屋根の対角線は

助走に十分

だから．．．

てやんでえ！

ミスってもえんまさんに

悪く言わねえで

くだせえよ。

お兄ちゃん

しろがね．．．

今度は．．．

ぼくが

助ける番だ。

第２０

嘘走

ダメだ！

解除できない。

我々の中には

爆弾のプロは

いないんだ！

これがひとつ

爆発しただけで、

ここにある

燃料に引火して

この上の屋敷も

粉々に吹っとぶぞ！

逃げろ。

善治様にも

報告

しなければ。

あんたかた

聞くトコによると

上で大暴れをしてたん

ですってねえ。

大きいのは格闘

女は人形使いが

上手いそうで．．

でも、爆弾が

気になりますね。

こいつらを

早いトコしちゃっ

始末して、

ずらかり

ましょうや。

てコトです、

あきらめるん

ですね。

べ～～

おあいにくさま、

あきらめねーよ。

おめーらと

ちがって、

こっちは肝が

すわってるのよ。

オレと、

こっちの

しろがね

はよ。

ほお～～

今、私達がどこへ

向かってるか

知ってんですかね。

エレベーターの

階数からすると

塔だな。

おそらく

私達を人質にとって

お坊ちゃまに言う事を

聞かせたあとに

つき落とすのだろう。

ほっはっは。

さすが、ご名答！

どうだ、怖いですか。

そんな

こたあ

いいんだよ。

そ．．．そんな

コトだと！？

勝は無事

なんだろうな？

もし勝に

傷のひとつでも

つけてたら．．．

てめえら．．．

皆殺しに

するぜ。

．．．．．．

へへ．．．

どんなに

強がったって

ムダですよ。

この塔にゃ

ここの人形使いが

四人も

そろってるん

ですから。

あ～～あ

退屈だなァ。

何だ、

モニタールームの

ある屋敷の

屋根が飛んだぞ。

オレ達人形使いを

四人もここに

上げちまって

いいのかねえ。

はは、あたしらが

出る幕もなく

ぶっ殺し組のヤツら、

双眼鏡で

見てみなよ。

グリモルディ？

ここの罠で

死んだってさ。

尾崎のヤツ

何やってん．．．

ちがう、

あれは．．．

ぶっ殺し組の阿紫花だ。

ぶっ殺し組の

阿紫花だ。

もう一人は、

ターゲットの

才賀勝

じゃねーか

はは、

バッカ。

何しようっ

てんだ？

こっちに

向けてるぜ。

ははは、

まさか飛ぼうってん

じゃねえよな。

あそことここ、

どんくらい

離れてると

思ってんだよ。

この屋根を走って

あの五重の塔に

飛び移るですってえ。

イノチが

いくつあっても

足りやせんぜ。

お兄ちゃんと

しろがねは、

あの塔から落とされて

殺されるんでしょ。

だったら

下から行っても

間にあわないよ。

１５ｍくらい

飛べるよ。

こ．．．この

ドサクサン中．．

冷静に距離や

スピードを

考えていたん

ですかい。

人形を動かすのは

あたしですぜ。

あたしは

無茶やって

落とすイノチまでは

売った覚えはねえですがね。

大丈夫、無茶じゃ

ないよ！

うん．．．

この屋敷の対角線なら、

グリモルディの

スピードで．．．

なんて．．．

坊やだ．．．

行ける．．．

かも！？

イヤイヤ、あたしゃ

そんなバクチにゃ

のらねえ．．．

それにね．．．

ぼくは、

阿紫花さんの

人形を使う

腕前ー

信じてるん

だよ。

へ．．．

そう

言われると

．．．．．．

格好のいいトコ

見せたく

なっちまいますね。

忘れねえで

くだせえよ、

お代

１０億円！

ありがとう。

南無三！

ほ、本当に

飛びやがった

落ちるぜ、

バカめ！

ちいい～～

止まらねえ、

落ちる．．．

！

阿紫花さん、

グリモルディの

首を！！

ぼ．．．

坊や、何でグリモ

グリモルディの

首を伸ばせ

たんで？

阿紫花さんが

やったの

見てたんだ．．．

やったの．．．

見てたって

．．．．．．？

この坊や

．．．．．

ちっ。

「ガン・オブ・

フェザー」

及川か。

阿紫花サン、

いい曲芸見せて

もらったぜ。

オレも

こんなトコで

退屈してたんだ、

遊んでってくれや。

でもな．．．

これを一発でも

くらったら、

グリモルディも

動けなくなるぜ。

及川お得意の

決闘かよ。

どのみち

あたしが

勝つのにねえ。

とは言っても

ヤベエですぜ。

このグリモルディにゃ、

あんな銃

ねえんですから。

うん．．．

でも．．

走るのは

速いよね。

そりゃいったい

どういう

からくりサーカスを

合図を

したら

走ってね．．．

どうすんだよ、

阿紫花ァ。

やらねーの

かよォ。

エレベーターが

動いてる．．

あれに

お兄ちゃんと

しろかねか

乗ってるんだ。

うるさい

悪者め。

おまえの弾になんて

当たるもんかー

ーっ

助けなきゃ。

へへ．．．ヘっへっへ。

なんだ、

そのガキは．．．

なら当たって

みろよ！

阿紫花さん、

今！

グリモルディを

坊やが後ろに

倒した！？

前へ！

ガキイ、いっぱつめ

一発目を

やりすごすために

わざとてめえで．．．

よくヤツが銃を抜く

タイミングが

わかりやしたね。

うん、おと

音で！

音で．．．

ですって！？

あの緊張の中、

そんな小さな音を

この坊やは聞いて

たんですかい

阿紫花さん、

このままァア！

よォオシ！！

くそオオオ。

勝

第２１幕

五重の猪

何だ！？

急に

エレベーター

が．．．！？

止まったぞ！

こっ、今度は

暗くなった。

山仲さん！！！

あわてるな、

非常灯がつく！

上で何かが

あったんでしょう。

じょ、

冗談じゃ

ない！

地下じゃ

時限爆弾が

動いてる。

俺達は

こいつらを

この塔の

てっぺんから

つき落としたら、

すぐ逃げなきゃ

なんないのに。

おーい、

あけてくれえ！

ちっ、

まったく

です！

おーい

なんでえ、

カッテに

トラブって

やがる。

はー

あ？

どうした？

しろがね．．．

それを．．．

思い出した．．．

わ．．．だ

私は．．．

４歳くらいまで

こんな部屋に

とじこめられていた：

そして．．．

一方の壁に

あいた窓には

いつも．．．

人形を操る．．．

手．．．．．．

私は．．

暗くて、しょうか

四方を壁に囲まれた

部屋が．．

こわい。

その部屋から出され

「人形操り」を

教育された

今になっても．．

いつでも．．．壁に

窓が見える．．．

そして．．

暗い部屋の恐怖は

私に残ったままだ：

私を操る．．．

手が

見えるのだ。

え、ガキが

グリモルディ

で．．．？

笑ってみな、

しろがね．．．

ロのはしを

もちあげて

にっこりとよ。

オレのじいさんが

言ってたっけ．．．

どんな

「おっかねえコト」や

「かなしいコト」も、

笑っちまえばー

ブッ飛ばせるん

だとさ。

笑ってごらん．．．

しろがね．．．

しろがね．．

おまえは！！

ほほえみさえ

忘れた！！

いつか

きっと

おまえも

笑える．．．

かわいそうな

人形だ．．．

そんな人間になれるんだよ

そんな人間に

なれるんだよ

どした？

オレのツラに

なんか．．．？

だけどな．．．

あなたは、

私が昔

出会った方と

同じことを

言った．．

なりたかったら．．．

勝という子を

護ってこらん、

しろがね．．．

命をかけて、

全身全霊で

．．．．．．

その方は

才賀正二．．．

勝お坊ちゃまの

おじいさま．．．

そうしたら

おまえはもう：

暗闇に

自分を操る手の幻を

見ることもない．．．

嘘だ、

すまない．．．

おまえは．．

人形じゃ

なくなるんだよ、

しろがね．．．

そうかよ、

それで勝を．．．

おまえと母親が

恩があるからって

いうのはー

変だな．．．

あ．．．？

あなたの腕

．．．．．．

お！

あっ、あっ！？

ワリィ、

別に．．．

いや

いいの．．．

おじいさまに

お坊ちゃまを護れ

と言われた時．．．

私は

身がふるえるほど

うれしかった．．

私がその時まで

言われてきたのは、

「人形を壊すこと」

そしてそのために

「人形になれ」．．

おじいさまはその私に

全然逆のことを

お命じになられたのだ。

「護れ」．．．にんげん

「人間になれ」．．

本当に．．．

私は．．．

うれしかった．．

日本という国の

勝お坊ちゃまを

護れば．．．

私が変だと

言ったのは、

カトウ．．．

他国で

自動人形を壊す

旅の中．．．

私は片時も

そのことを

忘れたことは

なかった．．

おう．．．

もう間に

自分を操る手を

見なくていいのだ

．．．と．．

もうこれ以上は

ないと思っていた

おじいさまの

ことば．．．

それよりもっと

あたたかいものが

．．．．．．？

あなたの腕から

ながれてくるから

．．

あんた達

さっきから

．．．

何をこそこそ

言ってるんです？

な．．．なん

何だ。

お兄ちゃん、

しろがね．．．

勝！

お坊ちゃま。

やっと．．．

やっと

会えた．．．

ごめんねえ

．．．

ぼくのせいで．．．

こんなに迷惑を

かけて．．．

そんな．．．

何言ってんだよ、

おまえの方こそ

ボロボロじゃ

ねえかよ！

こら、

降りろ！

お坊ちゃまっ

ああ！

こんなに傷ついて．．．

大丈夫だよ

しろがね．．．

どうやって

来たかは

知らんが．．．

遊びは

終わりだ。

勝っ。

ぐわっ。

ああっ。

あたしらも

遊んでるつもりは

ねェんでさァ．．．

なァ

坊や．．．

阿紫花

さん！

阿紫花、てめえ

来やがったかァ、

勝

離れろ！

大丈夫だよ、

お兄ちゃん。

へ？

阿紫花さんは

ぼくがやと

雇ったんだよ。

今は

味方なんだ

そうでさ．．．

１０億円でね．．．

．．．．．．

でも坊や、

あたしゃもう

動けねえや．．．

これ以上の仕事は

．．．ちょい．．．

無理．．．．．．

あっ、

阿紫花

さん！

気絶した

だけだよ．．

しかし、

驚いたな．．．

勝、おまえ

何があったん

だよ．．．

別人みてえ

だぞ．．．

えへへ．．．

そう．．．かな？

ぐっ！

お坊ちゃま

あー

びっくり

しました。

でも、そうは

うまくは

いきませんよ。

坊ず、

おとなしく

していて

もらいましょう

か．．．

お、

動きだした

ようですね。

上にはなく

私を含めて

三人の人形使いが

待っています。

い．．．やだ。

そのままそいつらが

つき落とされるのを

見ててもらい

ましょうか。

いやだ．．．

お坊ちゃま

お兄ちゃんや．．．

しろがねは．．．

ぼくを．．．

助けるために．．

すごく．．

ひどい目に．．．

あったん．．．

だよ．．．

ひひ、

だからって

ガキィ．．．

おまえに何が

できるんだよ．．

今度は．．．

今度は

ぼくが

助ける番だ！

勝ゥ！！

お坊ちゃま

アァア！

けけけ、

そりゃ威勢が

いいことで．．．

でもねえ．．．

腕一本

切りとられても．．．

そんなこと

言ってられますかねえ。

やめろ、

やめてくれ！

私の腕を切れ！

だが、お坊ちゃま

には．．．

しろがね．．．

へへへ、

いい召し使いを

持ってんなァ、ガキ．．．

じゃ、女の腕も

一緒にな．．．

．．．何だ．．．

ダクダミイが．．．

切りそこねてる！？

強く．．．．．

なったなァ

勝．．．．．．

だけど

もういい

もう

いいよ．．．

あとは

オレが．．．

オレと

しろがねが．．．

全部片付けて

やるからよ！

そ．．．そんな

バカな！

来手で檻を

まっ、曲げるだと。

お．．．檻が

．．．

鉄棒が

曲がって

いく！？

聞いたコトが．．．

ある．．．

中国の武術で．．

へ．．．

硬気功

ってんだ。

「気」によって

ケタはずれの力を

出したり、

強い攻撃に耐えたりする

訓練があるって．．．

覚えとけ．．．

！！

鳴海にい

兄ちゃん！

しろがね

ああ．．．

お坊ちゃま．．．

こんなに

傷だらけに

なられて．．．

．．．大丈夫だよ、

だって．．．やっと

会えたんだもん。

ヤロォオ、

大の大人が

よってたかって

子供一人をよォオ。

けっ、それが

どうした。

ダクダミイ。

どバカヤロウ

どもが！！

おーおー

威勢いい

じゃねーか。

どうやって

檻から出たのかは

知らねーが．．．

その調子で

楽しませてくれよ、

おめえら

おめえ．．．

勝をさらった

時の．．．

そうよ、

増村ってんだ。

一回オレに

負けてるおめえに、

こんなに人数

いらねーのにな。

ま、そっちの女の

人形用に

まわってもらうさ。

あらァ、

アタシラだって

タイマンでやって

みたいわよォ。

おお、人形使い同士の

ケンカなんて

めったにないもんな。

おめえら、ここの下にゃ

時限爆弾があって

もうすぐ爆発するんだぜ、

わかってんのか？

聞いたか、おい

こいつらたち

オレ達が．．．

自分らを殺すのに

２０分以上もかかると

思ってんだぜ。

ばーか！

おめえらを

殺して、ガキをさらって

ここを

ずらかるなんざ

１０分もありゃ

よゆーよ。

お．．．にい

お兄ちゃん．．．

勝ゥ．．．

よく

がんばった

なァ。

あ．．．あの

爆弾って

．．．．．．

それに

こんなに

たくさんの

．．．．．．？

こんなに

傷ついても

オレ達を守ろうと

しやがってよ．．．

うん．．．

よくやったぜ。

お兄ちゃん

！？

ええ。

本当に

よく．．．

がんばられ

ましたね．．．

さァ

あとは．．

こいつら

全員しめて、

帰るだけだぜ。

ええ．．

とても

簡単な

こと．．．

な．．．

何ィ．．．

おまえらマジで

そんなコトできると

思ってんのかよ。

そうだよ、いくら

お兄ちゃん達でも

こんなにたくさんの

相手じゃ．．．

ダメだよ．．．

うふふふ、

強がりに

決まってるでしょ！

ほんとは絶望して

泣きだしたいのよ、

その男は！

そうそう、爆弾と

オレ達のはさみうちで

泣きてえほど

ぶるってんのよ。

そ．．．

そうだよ．．．

きっとお兄ちゃん

だって泣きたいんだ

．．．ぼくがいるから

こんなに

がんばって．．．

泣いても

いいんだぜ

オラァ！

声あげて

泣けよォ！！

ゆるしちゃ

やんねえけど

よ～～！！

お兄ちゃん

あのなァ

増村とやら．．．

笑うべきだと

わかった時は；

泣くべきじゃ

ないってよ。

オレの師匠が

言ってた

禅のコトバを

教えてやるわ。

な、

何ィ～

よーするにだ．．．

オレ達を

殺せるなんて

思ってるのが

大笑いって

ことよ！！

ガキ一人を

よってたかって

いたぶるしか

能のねえ

弱っちい

おめーらが．．．

ぶっ殺せ

えええ！！

すごい．．．

強いね．．．

お兄ちゃん。

ええ．．．

とても．．．

怒っている

から．．．

お坊ちゃまの

傷だらけの姿を

見て．．．

そうだね．．．

きっとお兄ちゃんは

いつも「誰かのため」に

怒ってるんだよね．．．

人のために

怒る．．．

私には

思いもつかぬ

ことでした

．．．でも．．．

でも

お坊ちゃま．．．

人の命を

物のようにしか

考えない人達を

見て．．．

私は

そんなカトウが．．．

しろがね

とても．．．

うらやましい

のです。

ちイっ。

何だ

こいつ．．．

この前

やった時と

別人だぜ．．．

一撃で．．．しかも

やられたヤツは

うめき声もあげてねえ。

何やってんだ

加納！金牛

金井！

ガキを奪えよ！

わかってる

わよ。

おめーらを

見物してたんだが、

ダメだな。

来るよ、

しろがね。

おさがりください、

お坊ちゃま。

あのにんぎっ

人形使いが．．．

わざわざ

スーツケースを

エレベーターに

積みこんで

くれました

で．．．でも

相手はあんな

強そうな人形が

二体もだよ！

しろがねは．．．

負けません。

あるるかんか

ある限り

こいつ．．．

ＬＥＳＡＲＴＳ

戦いの

ＭＡＲＴＩＡＵＸ

アート！

し．．．しまった

アア～～

こいつら

仕留めるのに

時間をかけすぎ

．．．

ちまった～～

くそォ～

爆弾が．．．爆発

しやがった～！！

ここらも全部

吹き飛ぶぞッ！！

ぼくは

記憶力が

いい方なんだ。

小さい時から

見たり聞いたり

した事は．．．

．．．

勝

勝

だけど．．．

忘れない。

こんなことは、

今まで見たことも

聞いたことも．．．

なかった。

軽井沢の屋敷、

五重の塔の

てっぺんで．．．

ついに爆弾が

爆発しやがった

ーっ！

あれだけの

燃料貯蔵庫だ！

誘爆を

くり返して、

大火災に

なるぞ！！

お坊ちゃま、

こちらに！！

あ．．．あ．．．

どうし．．．

よう．．．

うわああ

逃げろォオ。

さ、オレらも

早く

逃げようぜ！

阿紫花さんも

連れていって

あげなくちゃ

．．．．．．

あ．．．

あ？

勝、

そんな男も

連れて

いくのかよ！

その男は

お坊ちゃまを

殺そうとして

いたんですよ！

阿紫花さんは

ぼくが

雇ったんだ。

味方だよう。

ちっ、

しょーがねえな。

ええ。

お兄ちゃん。

しろがね

ーっ！

爆発が

起きたからって

オレ達が

逃がすとでも

思ったのかよ。

そうよ、あたしらは

信用第一の

人形使い。

くっ．．．

あるるかん。

その子供を

つかまえるために

雇われたんでね。

逃げるわけにゃ

いかねえのさ。

おっと。

おいたは

ダメよ、

おじょうちゃん。

しろがね

っ！

俺は金井、

この美女は

クリセル。

ぼうや．．．

あたしは加納、

このコはバビュロ。

安心しな、

オレらとくれば

助かるぜ。

あたしらには、

爆発が起きても

逃げられる算段が

あるもの。

ま、イヤだって

言っても．．．

さらっちゃう

けどね．．．

．．．．．！

逃げろォオ、

勝ゥ！！

逃げてください

お坊ちゃま。

逃げて、

早く逃げて！

２０１８年１１２３０５

出口．．．

階段！

あそこから

“逃げられる！

おほほほ、せっかく

お兄ちゃん方が

言ってるのに．．．

この子．．．

こわくて？

動けないようよ。

勝、何やってんだ

逃げろオ。

逃げな．．．くちゃ．．．

お坊ちゃま、

早くーーっ！

お兄ちゃんやしろがね。

かなわな．．．かったんだ！！

それに？

爆発．．．

イヤだ！

イヤだ！

死にたくない。

逃がしゃ

しないよっ。

走れ、

勝。

逃げて

くださいっ。

ニゲデ・

クダサイ：

ニゲル？

二人を．．．

置いて．．．

阿紫花さんを

置いて．．

さらわれるコトから？

無理やり後輩にさせられるコトから？

日死んでいるの

逃げる．．．？

何から．．

死ぬことから！？

なんか．．．

とっても

おかしいよね

．．．ぼく．．．

逃げる

逃げない

腕の一本くらい

切りとばして

あげるわ！

逃げない

逃げない

何い、

この子！？

勝ゥ、む

向こうに

逃げろ。

こちらに

来ては

だめです。

はっはァ、

ガキィ

何する

つもりだァ。

ひ

まさか

こいつらを

助けようってのかァ？

ばァか！

逃げない

お坊ちゃま

まさか！

闘

ははは

やっぱり

ガキは

ガキだな。

ほほほ

ほーんと

何するかと思えば

人形繰りは

難しいぜえ、

長年練習して

やっとだ！

普通の人間じゃ

無理だ、

まして子供になんか

できるわけねェ。

お坊ちゃま、

そのとおりです

早く逃げて．．．

キュイ

まさか．．．

人形が

動いた！？

お坊ちゃま

勝．．．

何だ、

マグレか．．．

坊や、覚悟なさ

しなさい！

しろがね．．．

ぼくは．．．

小さい頃から．．

見たことは

あんまり

忘れないんだよ．．

ぼくはね．．．二人が

ぼくを助けてくれようと

してくれたことを

はっきりと覚えて

いるんだ．．．

そしてね．．．

しろがねが．．．

どうやって

あるるかんを

立たせたか、もね。

立て。

立て、

あるるかん。

ぼくだって．．．

立ち上がる

から！

立てえ

あるるかん。

勝

コラン

何ィイ、

立っただと．．．

たかが子供に

操られただけで

人形が！！

ま、勝が

あるるかんを

立たせた．．

何者

よ！？

信じ．．．

られない．．

「人形繰り」は才能ある者が

何年もかかって覚える

もの．．．

それを．．．

あんた．．．

あれえ、

坊やが．．．

人形を

使ってるん

ですかい

阿紫花

ま、もう

驚きゃしません

がね．．．

坊やは

あたしといる時も

人形を使って

みせやした。

まったく

すげえ記憶力と

集中力だ。

そう．．．なの．．

阿紫花さ

信じられない。

まぐれよ、

まぐれに決まってるわ。

ああ、やっぱり

だめだ！

やはりお坊ちゃまでは

あるるかんを立たせる

だけで精一杯なのだ。

いやァ。

何だよ阿紫花、

何が言いてえん

だ！？

おのれ、

この手が

はずれれば．．．

あの坊やは

かしこい．．

何にもできないのに

無意味なコトは

せんでしょう。

あの坊やは

きっと．．．

それを忠実に

真似られるん

ですぜ。

ま．．．

まさか．．．

心あたりは

ねえですか、

おじょうさん。

あの坊やの

前で、

自分がやった

「人形繰り」を

ごめんよ、

あるるかん

ぼくはおまえを

しろがねみたいには

使えない。

でも．．

でも少し

待ってて。

お兄ちゃん、

しろがね．．．

必ず助けるから。

前に見た．．

ひとつだけ

おぼえてる

使い方．．

使い方．．．

ばーか加納！

時間もねえのに、

ガキのハッタリに

つきあうコトなんてねえ。

こうやってじかに

ぶっ飛ばしゃ．．．

あるるかんの．．．

れざあ

ましおう！！

コラン．．．

あ．．．あの

動きは．．．

な．．．何ができる

というのよ、

子供にィ！

行けえ、

バビュロ。

ぐ！

か、加納

ちっくしょオ、

今度はオレの

グリセルで．．．

う．．．うわ、

塔が．．．

たっ、お

倒れる！？

み．．．

みんな．．．

吹き飛んじ

まった．．．

に．．．逃げ

なくちゃ．．．

うあ。

ま．．．勝か．．．

ま．．．勝に関わったから

．．．こんなに

なったのか．．．

あ．．．あ．．．

あ．．．ぁし

足が～～

ああ．．．

エレベーター

あそこまで

行けば．．．

く．．．そ．．．

落ちる！

おおお

あ．．．

あるるかん。

こうなりや

道連れだァア。

死ねえええ！

！

ムチャクチャ

ですねえ、

坊や．．．

うん！

あるるかあん。

ひ！

うあああ～～～

げほ

は

ひえ～～～

助かったん

ですかい？

あ．．．

阿紫花さーん

どいてよ～～

お兄ちゃん、

しろがね！

勝！

塔が屋敷に

ぶつかって支え

られたんですねえ。

あ．．．ああ

～～～

ま、勝ゥ

おじさん。

何ィ、おまえが

悪党か！？

たっ、

助けて

くれえ～～～

ダメだ、

手がつけられ

ない！

支援要請は

したのか！

誘爆が

続いてる

ぞーーっ。

第２５幕

脱出へ

．．．

善治．．．

おじさん．．．

とっくに逃げたと

思ってた．．．

みんな逃げたり

．．．死んじまった

あ～～

私はおまえに

やられた足が．．．

けっ。

ぜーんぶ

てめえで

招いたコトじゃ

ねーですかい。

おめーかい、

ゼニに目ェくらんで

勝をさらったヤツァ。

あ．．．う．．．

た．．．助けて

くれええ．．．

その後、勝やオレらに

さんざんやって

くれやがってよ！

助けて

くれえ

く～～～

うるせえ

ボロボロの

勝にかけて、

おまえは

ゆるせねーん

だよ！

いい

お兄ちゃん、

待って！

勝、何で止めるんだよ。

こいつはおまえを

こんな目にあわせた

張本人だぞ。

悪かったア

勝ゥ～～

かんにん

してくれえ

～～～

もう．．．

いいんだよ。

．．．．．．

勝．．．おまえ

笑ったのか？

お兄ちゃん

．．．．．．？

へっ

やーめた！

あ．．．

あり：

ありが．．．

いい、男に．．．

なったな、

勝．．．

勝がいいん

ならよ。

そんなコト

ぜんぜんないよ、

ぼく．．．

ははは、ムキに

なってよ。

でも、えらく

なったよなァ

こいつはよ、

な、しろがね。

う．．．

しろがね、

しっかりして。

だ．．．大丈夫

です．．．．．

何いってんだ、

こいつ足を

切られてたんだ。

くそっ、

どこから

逃げる！？

出血がひどい、

急がねえと！

外？

ちくしょうめ、

これじゃ降りたって

ダメだ！

あそこの森は

燃えて

ないのにね。

でも

あそこまでは

飛べそうに

ねえな。

そうでもねえ

ようですぜ、

お二人さん。

うん。

戦いの最中、こいつらが

あんまり余裕あるんで

ひきずり出して

聞きやしたら、

阿紫花！

逃げる方法を

持ってやがり

やしたよ。

阿紫花

てめえころ

ぶっ殺し組

だろ！？

俺達のジャマ

すんならともかく

ガキを助けて

どういう

つもりだ

あたしはね

この坊やに

雇われたんでさ。

な．．．！？

早く

例の方法を．．．

やれってん

だよ。

阿紫花さん、

例の方法って

？

このグリセルって

いう人形は、夢やくぞ

跳躍力がスゲーん

ですって。

これであの辺りの

木まで跳ぶってのが

こいつらの計画

だったそうです。

今、私が

こいつらを跳ばせて

こっちにロープを

張ります。

あるるかんなら、坊やと

兄さんらの体を支えて

綱渡りできるでしょう。

そうかァ

よかったねえ、

お兄ちゃん。

阿紫花、

おめえがローブを

切らねえ保証が

あるのかよ

しろがねも

そう思ってる。

おめえは

信用できねーん

だよ。

あたしが

こいつらと

行くのはですね、

こいつらに

それをやらせねぇ

ようにするため

なんですせ。

阿紫花

さん．．．

あたしは

坊ちゃんを

助けるよう、

仕事は

しますぜ。

ちっ。

１０億円で

雇われたんでさ。

なら、オレからも

頼んどくぜ。

報酬は

１０円だ。

勝をきっと

助けてくれ。

しくじったら

ぶっ飛ばすぜ！

まかして

くだせえ。

行け。

よしとど

届いた！

しろがね

がんばってね、

すぐお医者に

行こうね。

え．．．ええ、

お坊ちゃまも

早く．．．

よくしばれよ、

落っこちるな。

勝、こっちこい

しばってやる。

うん。

助けて．．．

助けて

くれええ．．．

一緒に

連れてって

くれええ．．．

．．．．．．

勝、こんなヤツ

ここに残して

バチあてたって、

誰も文句ねえよ。

お兄ちゃん

だって．．．

そんな気は

ないでしょ．．．

それに．．．

ぼく．．．もう

人が死ぬのは

イヤなんだ．．．

ぼく、なるみに

鳴海兄ちゃんに

ほめられたよね、

いい男に

なったって．．．

ぼくが少しは

強くなれたのは

．．．きっと．．．

あの人が

いたからだよ．．．

ホント．．．

急げよ。

うん。

さ、

おじさん。

あ．．．あり

あり．．

！

うわ。

お坊ちゃま！

お坊ちゃま、

助けに

まいります。

しろがね、

おまえは

先に行け！

私一人で

逃げることなど

できない

おまえは

足をケガしてる

だろうが！！

捜せねーだろ。

すぐだ、しろがね。

すぐに

あいつらを連れて

ロープを渡るさ。

だから．．．

ぜひ

カトウ、

ゾナハ病の

発作か！？

おまえに笑って

もらった効き目が

きれたらしいや。

でも勝を

連れて戻るくらい

できるぜ！

笑い！！

笑いがほっさ

発作をしずめる．．．

笑わないと．．

笑わないと．．．

すまない

あ？

トウが

笑えない。

なぜだろう

笑えないの！

すまない。

すまない。

なんで

笑えないくらいで

あやまるんだ？

おまえは．．．

おっかしいなァ。

ひいい～

もうダメだァ～

死んじまうん

だあ～～

おじさん

立って！

まだ

あきらめちゃ

だめだ！！

すまない．．．

か．．．

なんで．．．

笑えねえくらいで

あやまんのかねえ。

勝つの第２６条サービスは、

おまえは．．．

おっかしい

なァ。

勝

第２６幕

．．．

１時閉幕

さァ、しろがね

おまえは先に

脱出しろ。

カトウ。

勝は大丈夫だ。

行け！

カトウ！！

Ａ．Ｃｉｎｔｅｒｄｅ．Ｘａｒａｋａ．

ほら、おじさん

しっかり。

早くにい

お兄ちゃんのいる

上に逃げないと。

だめだ～～

もう

おしまいだああ。

階段なんかだよも

全部燃えて

行けないんだよ～～

う．．．

ゴホッ。

こっちへ。

さ、これを

口にあてて。

本で読んだんだ、

こうやって体を

低くして逃げるん

だって。

こんなものが

なんになる！？

逃げるったって

どこに逃げるんだ。

くそっ、くそォ、

おまえなんかに

関わるんじゃ

なかった。

助けて

くれえ～～～

いいんだって、

おじさんみたいな

人は．．．

キツい時には

助けてって言うし、

ハラが立ったら

悪態をつくもんね．．．

え？

こんな時．．

こんな時に

何を．．．

おとなしく

かっこつけて

あきらめんな！！

ぼくに

はじめて

会った時．．

鳴海兄ちゃんは

そう言ったんだ。

だから

あがこうよ、

おじさん。

最後までさ。

おじさん、

こっちだよ。

こっちの地下への

階段の方は

火がまだ．．．

地下への

．．．．．．！

そうか．．．

何か．．．

逃げ道が

あるの！？

どうした

の？

この屋敷の

地下には

たくさんの

水路がある。

あの男や女を

流そうとした

ような水路だ。

水源は

近くの湖だ。

さっきの騒ぎで

水門を

開いたままだから

水は流れたまま．．．

じゃ、その

水路に行けば．．．

水と空気が

流れているだろう。

でも．．．

じゃ

行こうよ。

このままここに

いるよりは

ずっといいよ。

おじさん．．．

水路．．．

水路は

どこなの？

あそこ．．．

だ．．

あそこって．．．

行きどまり

だよ．．．

あの壁の

向こうが．．

一番近い

水路なんだよ。

早く．．．はや

早くここを

壊さないと！

うん、

火がもう

くるよ。

げっ。

おじさあん

もう．．．

ダメなのか

なァ．．．

そうだね

お兄ちゃん！！

あきらめる

もんかァ。

あきらめるな。

な．．．鳴海

兄ちゃん．．．

どうして

ここが．．．？

火勢の

弱いトコロを

追ってきた。

そしたら

アタマのいいおまえが

このカベを壊そうと

してるじゃねえか。

何がある？

．．．水路．．．

水と空気が．．．

流れてるんだって。

よっしゃ！！

お兄ちゃん、

手が

血だらけだよ。

オレの硬気功の

スゲーの、

知らねえな

お兄ちゃん、

ゾナハ病の

発作が．．．

何が？

ぜんぜん．．．

だけど．．．

カラダが動くうちに

やんねえとな．．．

やめてよ

！

やめてよ

もう．．．

いいよォオ。

泣くな、

勝！！

泣くなよ

勝．．

今．．．

助けて

やるから

あいつとも

そう．．．

約束した．．．

やった！

最後の大爆発

ですぜ。

お坊ちゃま！

カトウ！！

勝っ

来い！

鳴海

兄ちゃん。

大丈夫だ、

オレがおまえを

守ってやる。

お兄ちゃん！

へへーん、

ちっとも！

あーあ、オレも

じいさんの

言うとーり．．．

サーカスの

ピエロに

なってれば

よかったぜ

え．．．

オレのじいさん、

ピエロだったのよ。

いつも自慢してたよ、

サーカスはいい

ピエロはやめられねえ

ってよ。

オレは反発も

あったのかな．．．

中国拳法に

うちこんじまった

けどよ。

オレがもし

サーカスのピエロ

だったら．．．

勝．．

おまえのように

いいカオで笑う人間

ともたくさん．．．

会えたん

だろうなァ。

お兄ちゃん

勝、

ま、オレは

．．．？？

おまえと

出会えただけで

十分だけどな．．．

おまえは

笑ってろよ。

泣くコトが

あってもいい、

歯を

くいしばるコトが

あってもいいさ。

でも．．．

それ以外の時は

笑っていろよ。

ぜひ

お兄ちゃん。

伏せてろ、

勝．．．

だって、だった

お兄ちゃんが．．．

何かあったら

心で考えろ．．．

今はどうするべきか

．．．ってな。

お兄ちゃああん！！

そうして．．．

泣くべきじゃ

ないぜ。

笑うべきだと

わかった時は．．．

な、勝。

た．．．

助かったんだ。

助かったよ、

鳴海兄ちゃん。

２人生って言うものが

道であったなら

ぼくの道に

二つの分かれ道

があった

あの時、

クマさんに

会った時ー

話しかける

話しかける

話しかけない

やってみねえか？これ．．．

はどこにある？

がんばったなァ。

そして

ぼくは．．．．．

どバカヤロウ

どもが！！

やってもられじゃねえか。

ああ、

オレよか、

強く

なれるぜ

にっこり、

笑うしかねえけどよ。

たくさんのものを

もらいー

鳴海兄ちゃんを．．．

永久に

失った．．．

ぼくの開幕ベル

どこかで

鳴り始める．．．

なあ、

勝．．

笑うべきだと

わかった時は．．．

泣くべきじゃ

ないぜ．．．

からくりサーカス

少年サンデーコミックス

著

者

１９９８年５月１５日初版第１刷発行

発行者

印刷所

藤田和日藤

○ＫａｚｏｎｉｒｏＦｕｊｉｃａ－ＪＡ８

井亀

中央精版印刷株式会社

修

（検印廃止）

発行所

ＰＲＴＮＴＥＤＩＮＪＡＰＡ

いやいやあなたが同じようなショッピングサーバ学館です。一般的に一部の人間があるのではないのですが、

東京都・１００１８年１０月１８０－１－２０１６年４月２６

【ＲＴＶＲＯＵ】２０１７年１２月１３日－１５】編集０３（３２３０）５４８０

●造本には十分注意しておりますが、万一、落戸・乱丁などの不良品があります。りましたら、「制作部」あてに

制作部「ＴＥＬ・ＣＩ２．３６」は２

お送りください。送料が社負担にて、お取り替えいたします。

お客さんにいるのは、●本書の一部あるいは全部を無断できないでしょうかで複製転職・上演放送等をする場合は、Ｗｉｎｄｏｗｓによることは、法律で認められた場合を

好き、著作者ならよび出版者の権利の後輩となります。あらかじめ小社あて許諾をお求めください。

あっ、昔「もちょっと国内本書の一部または全部を無断」やったらしゃくまったのので被写（コピーすることは、シンプルはダメですね。著作権法上での例外を除き禁じられて

います。捜写を希望される場合は、日本捜写権センター（ＴＥＬ）１００５年１２月２８日にご連絡ください。

ＩＳＢＮ４－０９＿１２５５３３－４

とより平成１０年８号ま

平成９年５０号、

２０ｃｍｕｅｄｅ．Ｋａｎａｋｏｒ

まさる

勝の幕

終わり