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クリス

ここでCindowsWerKangkordercerで

地下鉄田和日郡で、

それでいいReestull

7840912年12585009

c9979Y39OE

ISBM4-O9-125685-6

定価:「本体300円+税

雑誌45106-85

85.小学館

11月11日(土)は、192979730039年

LeCirouedelKarakort

この2018年07月07日第12回東京都東京東京区東京

自動人形の本拠地「真夜中のサーカスリを追う鳴海に異変!

師父の昔話を聞くうちに、時海の中に眠るもう一人の意識が、

えの自由と叫んで、過去への、彼方への旅を始めるお前をしっくり感謝が...その男の名は白銀罪

2018年11月20日からプラーへ渡り、録金術を探してください。あんとする男の男の身に何が?

いま、しろかねと自動人形の長い戦いの謎が明かされる!

ご存じ、超熱血機巧活劇、波の早いWebがあり、運命の第15巻であります。

第15回目には

AD/伊波光司●ロ

ン小林美樹代・型子典子

ブカグカドンドン。悪限宅宙のビッグバン。

出雲国のファンファーレ。初季にもとお花のが御座屋ます。

名待たせうまうたお客は、そもそも始めのまた始め

体制代なる経験で、かみこの重要因みたら、

この初話が流れるか、そのこれを選びて見せますのよう。

鶏去のプラハがキーベビンか、ずずーっと首に来て下さい。

「からくりサーカス第15巻、直也の御見物を願います。

さぁみんな

うっだよー

ええっ

取材のための

ぐっすよ

もうお店が

いっぱいで

次はスープ

もうゴチックサマ

ここッ!!サマもうおなか...ぼん

か...ぼん

ほんで

つまままよ。

«

をつけて

これはそっそ?人のジャンをつけて

お召し上

がり下さ

台湾

だったよ

台湾のサイン会に呼んでもらいました。外

国でのこういう事は経験なく、「ちょっとし

かいなかったらどうしようと思っていたの

ですが、たくさんの『からくりサーカス「好きの

方が、迎えてくれました。みんな日本の読者

と同じ目をして僕のサイトシを喜んでくれました。

うれしかったなァ。生まれ育った国が違っても

面白いことをやろうとしている気持ちは伝

わる、そんな当然なコトを感じて帰って来

ました。よーし、なんわかがんばっちゃうもんね。

鳴海や勝、覚悟しろよ

え〜!?という彼らの声

にゃ

議由和日郎

それで今度は、

スパッツアが

飛行機を墜とせずに

失敗かね

フラーヴィオは

バカだから

しょうがないわ。

だが、パウルマンと

アンゼルムスは

あの生徒どもを

連れていったのに

ダメだった。

到着、情報を得るため拳法の師・梁

師父を訪ねるが、師は鳴海あての手。

紙を残して失踪。

早速、心あたりの村へ向かうが!?

自動人形の移動基地「真夜中のサ

ーカス」を追い、中国へ向かう機中、

鳴海たちは自動人形に襲われる。

空飛ぶ戦場と化した旅客機で、さ

すがのギイたちも悪戦苦闘・血クど

うの戦いの末、ギイは海へと転落。

鳴海とルシールは、墜落する旅客

機を間一髪で不時着させるが、そこ

が仲町サーカスの異行場所だったた

め、辺りは大球動、その疑動の中、し

うっがねと勝の二人は、鳴海らしき人

物を発見。だが見失ってしまう。

一方、鳴海は目的地・中国の長江に

★前巻までのあらすじ★

リ〜白金・白銀

日金・日放到着......っは

もう面白い...いいのに、記憶.....

出会い......

次日

その審査事務務務幕奪幕幕幕養幕幕暮幕幕義幕幕第再特特特結結結輪結輪第第第

3456789

^ら第弟第第弟弟策第第

からく、リサーカス100mmmindowswithonestamenterlumerimandinutunenun

からくリサーカーを使っていますが、100mmではならくいただきませんが、

...それですから、ここまでここでこんなことをしてください。ここからこそこではないのでしょうか?

身体が終わり...

それは...

天使が還る.....いいじゃないですけど、でも

覇藤田和日郎羅

すこうし、

すこしだけ

その「しろがね」ども...

気に入らんなァ。

最古のしろがね、

ルシール

伝説の

オリンピアの

恋人...ギイ。

そしてきにうっか

気功使いの

東洋人..

ナルミといったか。

今や絶滅しかけた

「しろがね」どもなど

気にもかけて

いなかったが...

これだけ

しぶとく生き残って

いるとなると...

全ての予定に完全な、

我々自動人形としては、

すこしだけ

意に染まぬ......か。

パンタローネ、

私は別に放って

おいても、大した

事できないと

思うけど...

ふーん、

だから...

チャイナ・ホーを

出すってワケ。

パンタローネ

様ァ、

こんな奴より

ずーっと使えますぜ。

そうかな?

人形も人間も

区別のつかねえ、こんな

できそこないより、

オレら使ってくださいよ。

え..

なにん...?

あ...

ああ~

どこ行った

!?

どこ行った、

チャイナ・

ホー!

ふーん、

おもしろい

な...

!?

あやつは

驚かせるのが

好きなのさ。

どこだァ

だろう?

どうした?

うわあ~~

な...なんで

体の中から~~

ワタシ。バカにした、ヤツ、

みんな、死ぬ、よろし。

ひイイイ!

もう、いい。

チャイナ・ホー。

ハハーッ!

パ、パパパ

パンタローネ様の

お心のまま

にィィ~~

よし、では

行くか。

ハハー

あれえ?

パンタローネも

行くの?

もの好き

だなァ。

アルレッキーノの

話も聞いたが..

ワシも、そのしぶとい

「しろがね」どもを

見たくなった。しばらくなかった

ことだからな。

ではな...

この程度で

何言ってるんだい、

ナルミ。明日、

18時間も走れば、

着くんだよ。

な...!?ミンシア、

師父の故里は近いって

言ったよな。

ふー、オンボロ車に

まる一昼夜

乗りっぱなしかよ〜

それにこの車だって、

私の父を探すからって

特別に貸してもらった

上等の車なんだからね。

わかったよ。

行ったり来たりとはいえ

鳴海、あんたは中国に

十年近くいたんでしょ。いいかげん

距離のカンジに

慣れなよ。

とりあえず

泊めてもらえる。

明日は早く

発つよ。

ああ...

体のばして

くらァ。

ポキポキ

だ...

あ...

あのさ...

ルシール。

あ...じゃ

ルシール。

ニガテだな...

このおばあさん。

なんだい?

おじょうちゃん。

ミンシアよ。

これでも香港じゃ

女優なんだから。

なんで?

こんなにやせて

シワシワなのに、

父さんみたいな迫力...

ああら、ディートリッヒや

グレタ・ガルボから見ると

ずいぶんとまァ...

ずいぶん

と.....

何よ...

ルシール、あんた何よ...

見たトコロ、鳴海の

血縁じゃないようだし、

観光旅行者にも

見えない...

私達は、ゾナハ病に

かかって姿を消した

父さんに会うために、

父の故郷に

向かってるのよ。

父さんが鳴海に残した

手紙に書いて

あったから...

私が一緒だと

ダメなのかい?

あんたは

なんの関係も

ないでしょ!

安心しなさい

おじょうちゃん、

私はあんたの

父上には興味は

ないよ。

え?

私とナルミは

ある奴らを

追っていてね。

偶然にもそいつらの

通った処が、お嬢ちゃんの

父上の故郷だった...

それだけさ

じゃ、あんたと鳴海は

父さんを連れ戻しに

行くんじゃないの?

今はそれで頭が

いっぱいだろうけどね。

すぐ思い出すさ。

ある奴らって

...?

それこそ...

お嬢ちゃんには

関係のない話さ。

じゃ

おやすみ。

ニガテだ

あのバーサン

私はニガテだ~

王哥哥

やっぱり...

やる...んすか?

オレ...

いやっスよ...音琴は、初めてオレの

それ以来、オレ

ずいぶん哥哥には

目ェかけて

もらったし...

だいたいみんなに

天才と言われた

王哥哥に、オレが勝てる

ワケねえよ。

違うな...

え?

ケイコを見てくれた人じゃ

ないスか

オレは

知っている!

師父が天才と認め、

誰もが心の中でそれに

同意していたのは、

鳴海、おまえだろう!

哥哥...

師父は、オレを

天才はおろか、認めて

くださったこともない。

それなのに、

なんだおまえは!

そんなにもおまえに

期待していた師父に

奇病をうつして、

日本に帰ったんだぞ!

おそらく金に

あかせて日本で

病気を治し、

今のこのこと、ここに

ツラを出してる!

師父はどうなったと

思うんだ!!

哥哥...

ゾナハ病は

本当は

師父の方が

...

ナルミ...

おまえだけに

告げよう:

...師父はオレだけに

書きのこされたんだ...

言うわけには

いかねえ...

なんだ!?

なんと言った、

鳴海!

いや...ワンフェイ

王哥哥の

言うとおりだ......

なら、

立ち合え!

オレは、兄弟子

として、おまえを

ぶちのめす!!

やってくれよ

哥哥...

オレは...

哥哥に手向かい

なんざ...

くくくそく

できねえ。

それが

そんな

態度が

気に入ら

ねんだよ

来い、オレと

戦うんだよ、

鳴海!

もしもおまえに

罪がないなら

勝ち負けで

天が裁きをくだして

くれる!!

こ...こいつ...

オレの渾身の

勁を込めた崩拳を

受け止めやがった!?

王都君...

天なんざ...

なんも裁けや

しねえんスよ。

な...

何イ...?

師父にゾナハ病を

うつしたオレを、

天が罰するなら

子供どもに

ゾナハ病を

ばらまいた

外道に...

天はなぜ

黙ってるんだ。

ちっ...何

言ってるんだ

行きましょう、

哥哥:

オレ、大事なコト

思い出しちまった

見えた!

あれよ!

あれが

父さんの村!

ドクン

ドクン

オレは、

いや

これは..

ここを

知ってる!?

...いや、

この記憶は

オレのモノ

じゃねえ!!

あの方は

第4幕記憶

ゾナハ病で

死滅しかかった

私のクローク村に

やって来た...

見たこともない

格好で...

そして、私達生き残りを

助けてくださったのさ...

万能の薬アファ・ウィック

「生命の水」を

与えて

そうだ...

この男の話は

ルシールから

聞いたんだ

これは

ルンールの

体験したコト

なんだ...

それが...

それがなんで

なんでオレが、

ルシールを

助けているんだ!?

あ...ありが

...とう...

ございます...

女の子...?

じゃ、この子が

ルシールの娘の

アンジェリーナ...

何が

あった?

ちがう!!

オレ、こんなコト

しゃべろうと

思ってねえぞ。

オレはカトウナ

21世紀の

現代人だぞ。

なんでこんなに

リアルに

大昔のコトを

思い出すんだよ!?

あなた様は、

どなた

でしょう?

生まれは中国、家は

大道芸の傀儡戯の

一族だった。

名前はー

ちがう!

白銀。

オレはナルミだ!

...白銀

しろがね...

何よ鳴海、この村に

近づくほど、カオ色悪く

してさ。今、1分近く

呆然としちゃってたわよ。

また...記憶の

断片かい?

ルシール

.....だよな。

......?

何を言うのさ。

いたた

た!

そんなコトより鳴海

村に着いたよ。

村...?

火事か、

ひでえな

全滅だ...

私も、父さんから

ここの場所を聞いてた

だけだから...

ゾナハ病だね。

え...

そんな...

じゃ、父さんは

どこに...?

私に聞いたって

知らないよ、

おじょーちゃん。

ヒュイオ

ゾナハ病が、ほかの伝染病と

同じに考えられていた時代の

各国のやり方さ。

火は全てを

清めるってね...

とにかく探す!

王、そっちね。

はい。

王哥哥、そっちは

ガケあるんで

気をつけて..

......?

鳴海...おまえ、

ここは初めてじゃ

なかったのか...

え..

あ...なんで

だろ...

......?

変なの...

行こ。

はい..

あのォ...

あ...

すみません

驚かせて

ええよ、もう何かに

驚くような年でも

ないて。

あの...どなたか

亡くなったん

ですか?

.....息子を..

さ...

ゾナハ...

とかいう病でな。

もう五十年も

前になるかのう...

ゾナハ病で

......

わしはその頃、

村の外へ働きに

出ておってな...

帰ってみたら、

赤ん坊を含めた運のいい

数人以外は、みんな

その病にやられとった...

そのあと民兵が

やって来てな...

家に火をかけたんじゃ...

そうですか...

そうか、師父は

その時の生存者

だったんだ。

じゃ、父さんは

ひょっとして、

小さい頃から

ゾナハ病に...

ときに...あんたらは

こんな辺ぴなトコに

何しに来たんじゃ?

父を...きが

探しに...

父もやはり

ゾナハ病で。

お父さん...じゃ、

この村の生まれ

かね。名は?

梁剣峰と

いいます。

梁ねえ...

知らんねえ。

あ...父は

言ってました。

自分は幼い頃、養子に

なったって...元の名は...

確か..

白剣峰

白...だって?

名前は..

白銀。

ああ...

白家か。

そんなら知ってる。

そこの子だよ、

助かった赤ちゃんは。

そうか、あんたの父さんが、

...父さん...

白家は

あそこに

あったんじゃ。

惜しいこった。

大道芸でけっこう

有名な一家

だったのになァ。

じいちゃん...その

大道芸ってのは...

まさか...

傀儡戯ー

人形使いだった

かのう。

師父の先祖が、

人形使いの白家!?

それじゃ、スローグ村が

ショル達を助け、

分がね」を生み出す

元になった旅の練

錬金術師

白銀ってのは

ここで生まれ

たのかよ!?

銀兄ちゃん、

どうしたのさ。

人形の練習するって、

父ちゃんが

言ってるよ。

銀...?

オレが?

あはは、

何言ってんの?

銀兄ちゃん。

金の方が

先行っちゃうよー。

白銀と...

白金ー

兄弟か...?

う...

うあ...

何やってる、

鳴海。

何よォ、

またァ!?

あんたはんっとに

おかしいよ。

みんなにゃ

見えてねえ...

オレだけが

これを見てる!?

この幻は

ルシールの

言うように

というコトは..

オレの見ている

白銀の記憶だ。

白銀の一番濃い部分が

溶けた「生命の水」が、

オレの体内にあるから...

じゃあ、

わしは行くよ。兄ちゃんは、

そっちの連れの

休ませてやんな

あ...

あのっ...

五日くらい前に、

ここに50歳くらいの

男が来ません

でしたか?

それだけどなァ、

お父さんだろ?

わしは見んかった

なァ...

そうですか。

不老長寿の泉の

噂話があった頃は、

ここもにぎやか

だったんじゃが

のう...

不老長寿の

泉...?

あの山のどこかに、なっちゃいや。

不老の畳薬の流れる

泉があるんだとさ。

百五十年も

前から、

ここらにあった

伝説じゃよ。

ほら、

後漢の光武帝の時の、

美泉伝説みたいな

もんじゃな。

もっとも、

その泉を探しに

来たモンは、

そこを守る妖怪に

追い散らされて、

辿り着けなかったって

ハナシさ。

んだもんで、

山門を造って山に

入れなくしたんだっけ。

ああ、そうだ。

その鍵を管理

しとったのもー

白家だった

のう...

.....きっと

父さんは山を

登ったんだわ。

ほかに考えられ

ないもの

私、行くわ!

王は来なくて

いいわよ。

いえ、

行きます。

ナルミ...ここは

「あの方」の生まれた

村なんだろう?

ルシール..

だいたい

わかったさ。

私は、あんたの師匠を

探しに来たわけでは

ないけれど、

「あの方」の名と

不老の泉...

何か関係があるような

気がする。

自動人形が二度も

来ていることといい、

ここには、何か

秘密があるのかも

しれないね...

私も行くよ。

妖怪の守ると

いう不老長寿の

泉へー

そこにいったい、

何があるって

いうんだ...

師父か...

「しろがね」に

まつわる

重大な秘密か...

ふう

ふう

あーもう

泉なんてどこに

あるのよ!

山は広いっ

てば~~

あら、若いくせに

だらしがないのね。散歩には

ちょうどいい山なのにさ。

バケモノ

ばーさんめ

お嬢さん、これは

手分けして探すしか

ありません

そ...

そうね。

しかし、信用できぬ

奴らを省くと、

オレら二人ですが

仕方ないよね。

あのさァ、

オレだって

探すって...

こっちのしわしわはどーかしらんけど

ナルミ!

なんだよ

ルシー...

な...何か

いる!?

ナルミ、その

泉が「生命の水」

ならばさ...

なんだって!?

自動人形が二回も

ここを訪れた訳が

わかるねえ。

じゃ...

この気配は人形の:

わからないけど

注意おし。

ちょっとォ、鳴海

あんたなんか文句

あるワケ...

お嬢さん!

何かいます!

え!?

ま、まさか

例の妖怪?

おや、声が

震えたね。

う...うるさい

わね。

王哥哥は

右を頼みます。

うるせえ鳴海、

おまえ、オレに

指図するつもりか。

ぬ!

きゃ!

妖怪かーっ!

第5

ぐ!

お嬢さん!

どうやら

これが例の

妖怪らしいね。

気をつけな!

は...迅い!

ちィ~

ミ...

鳴海!

ルシール、こいつ

ミンシアと王哥哥ばっか

狙ってやがる!

ふん、

そのようだね。

な...なに

何を...

こんなバケモノ、

私が...

およし!

ヒュウウ

ウ!

しょうが

ないね...

お嬢さあああん!!

く...

哥哥、

下がって。

コイツは

オレがやるっ

ス!

鳴海...うっ

その腕は...

.....!

犬だった

のか...

変だぞ...!おそ

急に襲って

こなくなった

ぎ...!!!

銀色の目に、

これじゃ...

まさに...

体毛も

銀色...

犬の

お...おい。

......

なんだ...

ついて来いって

言ってるみたいス。

な...おまえ

おかしいんじゃ

ねーのか

お嬢さんを

どうするんだよ!

ルシールが

いるから

大丈夫っス。

...あの

迷惑ヅラした

ばーさんに

何ができる?

重火器と

サーベル。

あと

ジェットの

運転も..

ああ!?

あのバーサンは

いろいろやるんス。

きっとなんとか

してますよ。

それよりあの犬...

何か師父のコト...

知ってるような...

ばかばかしい!!

じゃ、オレだけ行って

確かめて来ます

おい!

師父だと

ちっ。

いたた。

無茶

なんだから

落ちたねー。

何が、落ちたねーよ!!

あんなヤツ、私が

やっつけられたのよ。

ほー

そうかえ。

でも、そうすると

服だけじゃ済まな

かったかもねえ。

きゃ。

う...うう腕――っ

ルシー...きゃあああ!!

うるさいねえ。

い...いつの

間に...

じゃなくっ

あんた、今頃

死んでたよ。

ふん、だ

何さ。

まあ、年を

とったからね。

ガタが

きてるのさ。

こうやって...

こうしとけば

治るさ。

さ、上に

戻るよ。

何さ、

だらしがない。

面倒だよ!

小さな

滝か...

上から落ちて来た

流れが、穴に

吸い込まれてる。

深そうな

穴だな。

この犬は、

こんなもんを

オレ達に

見せようと

したのかよ。

哥哥:...

この滝の水、

何かおかしく

ねえスか?

ぬ?

少し薄紅

がかって...

お..

ぼーっと

光ってるような...

別にオレは

なんとも思わんが:

これが

師父の向かった

美泉か...?

どうやら

上に向かってる

みたいっス。

この上に

何が...

おい、鳴海

なんスか

哥哥...

その手は..

どうしたんだよ

事故かよ

ま...ア

そうっス。

三日前に会った

時から、何か違うと

思ってたが、

鳴海、おまえに

何が起きた?

何を隠している?

哥哥...

言え、なんで

おまえだけに、師父が

手紙を残した。

それに、生身の腕の

ほうも、さっき大ケガ

したはずなのに、

もう血も出てねえ。

なんで

おまえがいつも、

特別なんだよ。

ア...哥哥、

オレは...

よし

よし...

せ...

おまえたち

...来たのか

......?

来たのか、じゃ

ありませんよ!

心配したん

ですよ!

さあ帰り

ましょう!

ミンシアさんも

来てます。

...ミンシアも

...そうか。

せっ、師父、

大丈夫ですか

師父!

わけははは。

な!

おっかしいなア

師父、あんなに

おっかなかったのに、

今はぐったりなんて。

鳴海、てめえが

師父に病気

うつしたくせに、

ゆるせねえ!

すまんな

鳴海。

いくらか

マシになった。

は...

師父~~

ゾナハ病...他者の

笑いによってしか、ここんなんぼっき

呼吸困難の発作を

抑えられない奇病...

王...私のかかって

いるのは、そういう

病なのだ...

五十年も前

からな...

五十..

...では

師父...!

そうだ、

私は鳴海によって

ゾナハ病を

うつされたのでは

ないのだ、王。

そんな

まあ、

私一人が長きに

わたって、この病に

つきまとわれたのも、

天罰であろうか...

て、天罰...

天罰って

なんですか?

師父...

この世にあってはならぬ

ものを、私の先祖が

生み出してしまったのだ...

白家の先祖の

.....兄弟がな。

全てのなお

病を治し、

人に不死を...

人形に偽りの

命を与える...

「生命の水」

い...「生命の水」って...

いったい、師父は

何をおっしゃって

るんです?

オレには

さっぱり

...

第6幕

H会

せ...師父...

師父!!

鳴海...

気づくと

オレは師父に

全てを

ぷちまけていた。

自分が霊薬「生命の水」で

不死人「しろがね」になり、

自動人形と戦うコトになった

いきさつを。

そして自分が

中国に来てから

見るようになった

夢を.....

何言ってんだ

鳴海、

そんなホラ話

今ここでして

どうする!

...あ。

いいかげんに

しろ!

まさかそんなヨタを

師父とオレに

信じろってか?

...そうだ....

...そうだオレは

何をしゃべり

まくってたんだ

...信じてもらえる

わけがない。

今でも、オレさえ

信じられ

ねえんだ...

信じてもらえる

わけ...

そうか、

鳴海。

苦労を

したのだな...

師父が

ゾナハ病になって、

他人事どころじゃ

ねえってのに...

なに、

構わん。

すいません

師父!

オレ、自分のコト

ばっかり

しゃべっちまった!!

師父!こいつの

言うコトを

信じるんですか?

王、おまえに

信じろと言っても、

今は無理だろうな。

だがな、私は、それが

事実であることを

知っているのだ。

それどころか

鳴海よ、

おまえがそういう

事情ならば、

私は更に、おまえに

伝えなくてはならぬ

ことがあるのだ。

それは...?

それは物語

白家の先祖が

犯した罪を

語る物語だ。

聞くがいい。

今から二百年以上も

前のー

昔話だ。

昔、あるところに

白一家という、

傀儡戯の一家が

ありました

偶人を糸であやつり、

芸をさせて人に見せ、

お金をもらって

暮らすのです。

白一家は、

とても上手で

有名でした。

舞姫の人形に

太鼓や笛を演奏

させたり、お手玉を

させるのはあたりまえ。

木でつくった

からくりのワシは、

三日もの間

驚く人々の頭の上を

飛び回ったのです。

兄は名を

銀、

その白家には、

年若い兄弟が

おりました

弟は名を

金といいました。

兄弟は

かしこくなかよ

仲良く、

すくすくと

育ちました。

おとうさんや

家族のみんなから、

人形のあやつり方と、

でも、

からくり人形の

作り方を

教わりながら

兄弟は

だんだんと、

それでは

がまんができなく

なったのでした。

そうだ

オレは

知ってる

銀にいさん

銀にいさん、

ぼくら

こんなにも人形を

舞わせられるよ。

金よ金、

そうだな、

ぼくらはとても

うまいとも

いや...

オレの中に

客けた

白銀が

知って

いるんだ。

でも私は

もっと、もっし、

人間のように

舞わせたいのだよ

金。

ぼくもだよ、

銀兄さん。

二人は白家の

人形あやつりを、

もっと

人に近づけ

だかったのです。

そこで

二人はー

煉丹術:

あ?

なんだ

それは!?

「丹」は不老不死の

薬のことだ。

煉丹術は、生命を

更に延ばすことを求める

薬学だな。

その学問に、

二人はのめりこみ

ました。

全ては、命なき

人形に生命を

吹きこむために。

白家のおとな達は、

ほんとうの仕事から

離れてゆく二人を

心配しましたが、

二人は、白家の

人形芸のためと

信じていますので、

耳を貸しません。

そうして彼らが

研究を重ねて、

ゆきついたのは、

ある本の一節。

答えは、

錬金術に

あるという

ことでした。

おい...

鳴海

どうした。

来る!

今まで

オレの中で

蠢いていた

白銀の記憶が、

、出口を

見つけ

やがった!

兄さん、もう

歩けないよ。

金、

しっかりしろ!

旅は苦しいもの

でしたが、

二人は助け合って

乗り越えました。

彼らのめざす

ところは、

はるかに遠い

ヨーロッパ、

錬金術の研究の

大中心地――

...着いたにい

ね...兄さん

ああ...金

...8年もかけて...

私達はようやく

ここに来たんだ...

百塔の町、

プラハに。

彼らが読んだ

本には、こう書いて

あったー

西暦

千二百年頃、

錬金術師にして

神学者の...

偉大なる

アルベルドゥス・

マグヌスはー

金属と、星によって

選び抜いた

自然界の

物質を使って、

自ら話し

思考する...

自動人形を

つくった。

自分で話し考える

自動人形を

錬金術師に

よって。

はるか東の

国より、

教えをたまわりたい一心で

参った兄弟です。

なにとぞ...

弟子の末席へ、

我らをお加え

くださいませ...

銀と金は、

旅の間も使わなかった

大切な砂金を差し出して、

ようやく、ある老いた

鎌金術師の弟子に

なることができたのです。

そして

ねえ

見て見て。

インさんと

ジンさんが

通るわよ。

あーんすてき

素敵ねえ。

ずっと遠くの清の国

から来たんですって。

だからとっても

不思議な目を

しているのねえ。

また、先生の言いつけで

お買いものね。

大変ねー。

何かの研究

なんでしょー。

からくりサーカスに

ママはいつも

得体の知れない

ドロドロを煮たりしてる

イカサマ師だから

近づくなって

いうけど、

ジンさんやイシさんは

違うわよねー。

スペインからの

海塩...雲母

...イラクサと。

兄さん、

あの娘たち、また

こっち見てるよ。

それがどうした。

私達には女性に

さいている時間は

ないぞ、金。

僕は女性を知ることも

「偉大なる法」に近づく

道だと思うけれど。

ジ...

金〜〜〜っ

おっ、おまえはともかく

私は嫌だからな!

おお

女なんてっ!

銀兄さんは

相変わらず女の人が

苦手なんだね。

町の女の子は

そこが、

「知に生きてるって

カンジでステキ」

だってさ。

こらァ金!

おまえ、兄を

からかうのか~~

きゃ!

あっ、これは

申し訳ない。

もう...

兄さんは...

あはは、

もう!

びっくりしちゃった。

だめですよ、

道の真ん中で

急に手を

ふり回しちゃ。

すっ

すまん。

あっ

あのっ...

お名前

は?

フランシーヌ。

私の名前は

フランシーヌよ。

あなた達は?

それが、

彼らと彼女の

出会いだった。

第7幕

プランシーヌ

それで...

師父の御先祖...

白家の兄弟は

どうなったん

ですか?

二百年以上前

といや、千七百

年代の終わり頃

ですよね。

えっと...

銀と金

でしたか...

ああ

続けよう。

兄弟は、それはもう、

錬金術を一生けんめい

勉強しました...

遠くいにしえの

プラハで。

さいわいに

二人の師となった

鎌金術師は、

いかさま師では

なかったので、

兄弟をよくしどう

指導し、

二人は錬金術を

深く学んで

ゆきました。

この世の全ては、

造物神の造りたもうた

たった一つの生命で

形づくられている。

したがって、生物を聖なる

術にて、その一つの

原生命に戻し、

生物も、鉱物も

ほかの物質もだー

この小人間の

ようなものは、

比較的簡単な変成だ。

ほら、空気に

溶けて、すぐに

原生命に戻って

しまうだろう。

変成をさせる

ことによって、

新たな生物を

生みだすことも

できるのだ。

はい先生。

だが金、おまえは

よく学んでいる。

ここに来て一年で、

もう小人間の

合成をするとはな。

いえ、僕などは

まだまだ...

さすがだな、

金..

兄として私も

がんばらねば!

兄の銀もまた

とてもまじめで、

優秀な弟に

負けぬように、

寝食を忘れて

勉強に励むのでした。

彼らの目的は

ひとつ、

彼らの一族!

人形使いの怒られる

技の向上――

人形に錬金術の力で

生命をふきこみ、

人間のように動かす

ということです。

はい、お代。

ありがとう

ございます。

あんたんトコの

先生の薬は、頭痛に

よく効いて助かるわ。

それは

それは...

昼、彼らは薬を

売って歩きます。

錬金術師にも

暮らしはあるのです。

あのさ、イン。

あんたの弟、よくあの

りんご売りと話してる

みたいだけどさ。

ああ、

フランシーヌ

とかいう..

ま...どうでもいいん

だけど、あんまり

いい嘩聞かない女

だから、気いつけた

方がいいよ。

...はァ。

兄さーん。

おう、金

売れたか。

うん、先生の薬は

よく売れるよね。

もうこんなに

お金もらったよ。

そうか...

じゃ研究に

もどるか。

あ...あのさ

兄さん。

なんだ?金。

りんご

いかがですか?

とっても

甘いですよ。

あら、

インさん、

ジンさん。

あの...りんご...

買ってって

いいかい?

からくりサーカスの

兄さん、僕

フランジーヌから

りんごを買うの

大好き

なんだよ。

私の名前は

フランシーヌよ。

あなた達は?

わ...私は

白銀。

白金。

あら、

外人さんね。

でもとっても

すてきな響き。

私、

好きだな。

ちっ、何考え

てるんだ、私は。

私には、学問が

あるというのに。

ほら、また

フランシーヌよ。

あのコ、また

ジンになれなれ

しくしてる。

何よ、ボロな服

着てさ。知ってる?

父さんが言ってたの。

あのコ、泥棒

なんですってよ。

泥棒...?

あ...

インさん。

やだ。

ふん、そうか。

程度の低い女なんだな。

金には言って

聞かせなければな。

兄さーん。

金、あのな...

今日、人出が

多いと思ったら、

お祭りなんだって。

行ってみようよー。

金、私達学究の徒

には、遊異など

不必要だぞ。

だって兄さん、

主も安息日を

祝福されているよ。

お祭り?

五月の祭りだよ。

芸人も出るんだって。

僕らだって

たまにはさ...

おい金、

あの女はな...

ほら、カーニバルを

見に行きましょう!

道化や芸人さん達、

私、大好きなの。

ねっ兄さん、

ちょっとだけだから。

おっ、おい、

金っ!

よく笑う女だ。

笑いは神を

おそれぬ行為

だというか...

やはり泥棒で、

教養のない女は

こんなところだろう。

はい

フランシーヌ、兄さんも。

お菓子。

まあ、

ありがとう。

なんで菓子を

食べない

...?

さあ次は

何を見る?

私...にんをちげ

人形劇が見たいな。

へー!

兄さん、

人形だって。

プラハはボヘミア

みたいにんをちげき

人形劇が

はやってるのよ。

ほう。

え、何?

え、何?

僕達はこれでも

人形使いの

家の出なのさ。

え〜っ!

あれー。

ねえ、人形劇

やらないのかい?

だめだァ

若いの。

操り手がピルゼンの

飲みすぎで

酔っぱらっちまってよ。

そうか、ぎゃん

残念だなァ。

おじさーん、

この二人は、

何を隠そう

人形使いですー。

よせって

フランシーヌ。

このかき入れ時よ。

この二人に

やってもらえば

いいじゃない

ちょっと

おい。

そ...

そうか。

やって

くれっかね?

きっと

おじさんの

酒代も

たんまりよー。

まったく

フランシーヌは。

そ...

そうけえ。

私はやめとく

からな...

......

ごめんなさい。たの

でも、二人の

見たかったんだもの。

兄さん、

イヤなのかい?

.....できる...

かもな...

...懸糸

傀儡か。

わあ!

なんてカオで

笑うのだ、

この女は。

からくりサーカス配

無礼者め!

刺してしまえ。

えい。

えい。

ですが、勇敢な

パンチは、女神の祝福で

剣が刺さりません。

刺さら

ないぞ、

うひー。

うひー。

待て、役人

逃げるなー。

ぴょーん。

そこへやって来たのが、

パンチのおかみさん。

あんた、仕事もしないで

何やってんのさ。

うわー

ごかんべん~~

ポカ。

へーボカ。

さすがのパンチも

女房にはかなわない...

というわけで

この物語、

一巻の終わりで

ございまーす。

金、さすがだな。

兄さんこそ。

おい、金。

おい...まったく

ビルゼンビールの

飲みすぎだ。

うふふふ

二人とも大人気。

また人形使い、

見せてね。

ふん、私達はここに

芸を見せに来ている

わけではないぞ。

でも、お礼に

こんなにパンを

いただいたのよ。

お金は払えないけど

バンをやるって。

そんなカビの

生えたパンなど、

真理を追う私には

必要ない。

あらァ、私には

とっても必要なのに..

ならやる、

もってけ。

ええ~

全部

だよっ!

!!

あ、あ、

ありがとう。

よいしょ...

今日はとっても

面白かった。

じゃ

さようなら。

......

ちっ。

待て...

送っていってやる。

あ...

いいですよォ

いいから。

は...はあ。

...プラハにも

こんな裏町が

あるのだな...

どこにだって

あるよねえ。

貧しい人達は、

お金持ちよりいつも

いっぱいいるんだもの。

......?

からくりサーカス限

みーんなー

たっだいま~

あっ、姉ちゃんだ。

フランシーズ

姉ちゃんだ。

おかえり

~~~

姉ちゃーん。

うほー、みんな

元気してたー?

姉ちゃん、きょう

今日ねー

今日ねー。

姉ちゃーん。

ちょっと待った、

今日はおみやげが

あるの!

えー?

ほーら

お菓子よ。

それに~

パン!

...たからか..

どっ、

どーしたのー?

これ。

そこの

インさんに

もらったのよー。

い...いや。

みんなでお礼を

言おうねー。

せーの。

ありがとう

...あ

ああ...

さ、みんなで

お祈りして

食べようね。

いいにおーい。

パン食べるの

久しぶりー。

おいらまた

姉ちゃん、髪の毛

売ったのかと

思ったぜ~

しーっ!

姉ちゃんに聞こえたら

どーすんだよ。

髪の毛を

売った?

そうさ、前においら達

全然食い物がなくなった時

...それは...

姉ちゃん

髪を売ったんだ。

何も知らないんだねー。

お金持ちのカツラを作るんで、

きれいな髪は高く売れるんだよ。

あたい達

みんな...

姉ちゃんの

長い髪、好き

だったけど...

こーら、

みんな何静かに

なってるのよー。

今日はパン

だぞー。

よろこべー。

それに

この髪型、

う...うん。

私にとっても

似合ってるでしょ?

えへへ。

そうだね。

私ちょっと

出てくるから

先食べててねー。

インさん、

ゆっくりして

いって。

はーい。

...パンを持って

どこへ行く..?

あ...あれはやはり

泥棒の烙印!

フランシーヌ

この女は..

......

なんだ

水浴びか

......

いったいどういう

女なんだ!?

その時、パイン

白銀の目に

とまったのは

水浴びをする

フランシーヌの

まぶしい裸身と、

肩口の生々しい

烙印でした。

策8幕

天...

使って

それは

当時の..

泥棒の罪を

あらわす

まぎれもない印で

ありました。

彼は激しく

困惑しました。

二百年以上前の、

プラハの

裏町で――

この女は

なんだ!?

よく笑い

子供達を

養い...そして

泥棒だと!?

あ...

インさん?

わっ...私

のぞいていた

ワケでは...

うふふ、のぞいて

面白いものじゃ...

だっ

大丈夫かっ!!

見た?

ない...

あれ?

私の肩の

印...

......

うむ。

...あーあ、

インさんに

バレちゃった。

私がわるもの

悪者だっ...て。

おまえ、

なぜどろばう

泥棒を...

はあ!?

やだ~

はっ、腹が

へっていたのか。

心配して

しまったぞ!!

ひーん、

心配してくれて

嬉しいけど、

恥ずかしい

でっ...でもおまえ、

さっき、バンを持って

出かけたんだろう?

あ...

あれ...

おすそわけ

ば...

ばかタレー!!

自分の食べ物を

他人にやってどーする!?

来いっ

!!

あの...

どこに?

決まってる、

パンを返して

もらうんだ

はあ...

カビのはえた

パンを、あんなに

嬉しそうに...

ね、ね?

だからもう

返してなんて

言えないわ。

私は、今日ぐらい

食べなくていいもん。

ねっ、私、

帰るよ~~

おい、

ちょっと

待て...

...だァれ?

ああ、フランシーヌ様

...様?

あれ..

あんたは?

あ、私は彼女の

知り合いで!

ああ、そうかい。

へぇ、へえ、あの

フランシーヌ様のね...

様って...

あの娘はいったい、

どういう者なのだ

...

あの方は...

天使様だよ。

天使?

フランシーヌ様は、

なんでもフランスから

人買いに買われ、

このブラハに

来たそうよ。

人買いの手から逃れ、

ここに住みついて

からは、

身寄りのない子供達の

めんどうを見て...

自分は、小さな

仕事をたくさん

やって、

こうして稼いだ

お金を、あたしら

貧しい者らに

惜しげもなく

ほどこして

くださるんだよ。

おっ、おい、

おばあさん

去年、フランシーヌ

様のトコの子供が、

重い肺炎に

かかったんだ。

泥棒を

やったとか

ありゃないよ。

ありゃ役人が

ひどすぎるよ...

お金がないから、

医者なんて診てくれない。

その子はどんどん

悪くなっていった。

あの方はいつものように

髪を売ったばかり

だったから、

ごめんね

ごめんね、

ごめんねえ

お金にするものは、

もう何も

残ってなかった..

それで

フランシーヌ

様は、

フランシーヌ

様はー

たまごを

ひとつ、

子供のために、

病気で弱った

体に、栄養を

つけさせようって

でも、

盗んだん

だよ。

たまごは

子供の口にゃ

入らなかったよ

血もつながらない

孤児のために。

わずかの金で、

やはり貧しい者が

密告したんだ...

子供は

死に...

彼女は格印を

押されて、

ひと月も牢屋に

入れられたんだ...

たった

ひとつの、

たまごを盗んだ

だけで...

全くさ、全く

ひどい世の中さ..

でもあの方は、

そんな地獄の中で、

ちょっとでもあたしらに

夢を見せてくれるんだよ。

あんた、

フランシーヌ様の

いい男なんだろ。

あ...

いや私は...

だったら頼むよ、

あの方を幸せに

してあげて

おくれよ。

ああ、天国は

本当にあるのかも

しれないってね...

あの方は、

あたしらの

天使なんだよ。

錬金術は、至高の

真理に到達する

ための学問だ。

そのための書物は大変だ。

全て難解な暗号で

書かれている。

したがって

イン

イン!

兄さん!

あ...はい。

インよ、

わしの話を聞き

たくないなら、

出てゆくがいい。

それは、暗号を解く

知恵と技術を持つ

者だけが、真理を

つかむ権利があると

考えるからだ。

怠惰な者に

真理はないの

だからな。

すみません、

すみません

兄さん...最近

おかしいよ。

;先生!

失礼を承知で

うかがいたいの

ですが..

なんじゃ?

これだけの医学や、

化学の知識が

あるのなら、

鎌金術は、

民のために

何かを為せないの

でしょうか?

兄さん!

錬金術は、

己が真理に

届くための

学問だ。

「知識」は常に、

自分達のため

だけにあるのじゃ。

そう...

でしょうね...

...何かと思えば、先人の

パラケルススのような

コトを言うのだな。

ふん、

わしに言わせれば、

医術などに走る

錬金術師は邪道だな。

兄さん...

金か..

どうしたの?

勉強にどんな

全然身が入ってない

みたいじゃないか。

先生の言うコトは

当然だし、

そんなコトじゃ

...あっ!

うわっ、なに

何これ。

大きい...

あやつりの人形?

初心にかえろうと

思ってな...

金、私達の最初の願いは、

人形を人のように

舞わせたい...だったな。

そうだよ、

だから今、

僕らは錬金術を

学んで、ほうほう

その方法を

研究してるん

じゃないか。

自分の

ために...な。

え?

白家の人形使いの

技を向上させるため...

至高の真理に

到達するため...

みんな...

自分のため

...だ...

何言ってるんだよ。

兄さん。

わからないよ..

私は...今まで

自分の道が正しいと

思ってきた。

その道を貫くのに、

他人のコトなど

関係ない...ともね。

金よ、

誰かのためを

思わない「道」に、

それが...

あたりまえ

じゃないか...

なんの光がさすと

いうのだ。

私は...

あるコトがきっかけで、

近頃そう思うように

なったのだ

兄さん...

あるきっかけって...

フランシーヌ...?

......?

ちょっと..

待ってよ...

兄さん...

あの夜..

僕が

酔いつぶれた後、

...何か

あったのかい?

何もない。

...金、私は

そういう意味で

言ってるんじゃ

ないぞ。

それを...と

横から...

とるなんて...

ダメだよ...

兄さん...

ねえ...

ねえ...

兄さん、

フランシーヌは

僕が最初に

好きになったん

じゃないか...

兄さん!!

あれから金は

口もきいて

くれなくなった。

今まではあれだけ

仲良くやって

きたのに...

しかたがない。

...あとで

誤解をとこう。

教会...?

フランシーヌだ。

見てよ、

いやあね。

あの汚い格好!

なんであんな

貧乏人が、日もある

うちから来るんだよ。

貧しい者は心根までも

いやしいと聞きますわ。

主も救わないのでは

なくって?

教会のほどこし

目当てだよ、きっと。

天使だよ...

あの娘は...

何を...

祈っていた?

あら...

インさん。

このあいだは

ありがとう..

えへへ、

ちょっと

照れるな...

世界中から、

病気がなくなり

ますようにって。

自らを

不幸な境遇に

置いて、

それでもなお、

ほかへ目が向くと

いうのか

なんという

くて広い?

心だー。

どうかしたの?

インさん。

あはは、怖い

カオが、よけいに

怖くなってるよ。

私は...

フ...

フランシーヌ...

私は

この女なら!!

私と、

緒になってくれ。

わ..

私、泥棒

だったのよ..

肩に...

知ってる。

第9幕丹正AVEN

かまわん。

私...あの子達を

捨てられ..

ないから..

私だって

働く...

なんとかみんなで

食べて

いけるさ。

れ...錬金術の

お勉強は...

あの学問に、

未練はない。

だから

フランシーヌ、

私の連れあいに

...なってくれ。

第9幕

お...

おおお...

HEAVENANDHEIL

ANDHELI

こんな

ものしかないが、

今にもっと

いい指輪を買ってやる。

いいえ、

いいえ、

これがいい

主の中に、

かつ主の

栄えの上に、

愛し合い

なさい。

誓いの

くちづけを

証とし、

これより

二人をー

夫婦とする。

あ...あれれ?

なんでだろ。

泣いちゃった。

カラー

その目の夜ー

プラハは、黄金の小路の

とある錬金術師の家から、

一人の錬金術師の

姿が消えました。

お姉ちゃんが

いなくなっちゃった

よお~~~

おじちゃんと

同じ服を着た

ヒトが、

フランシーヌ

姉ちゃんを...

連れてっ

ちゃった

よ~~!!

その錬金術師の

名前は、

白金ー

彼の弟...

...とんでもない

話ですね...

師父。

うむ、今しばらく

聞くがよい...

おまえ達、下々の者は

知らぬだろうがな。

この地は、我々

自動人形の造物主様が

お生まれになった

場所だ。

わかるか?

チャイナ・ホー。

ははーっ!

だから、50年に

一度、我ら

「真夜中のサーカス」は

ここを訪れる。

造物主様への

敬意と感謝を

あらわすためにな。

バンタローネ様!

数か月前に来た

ばかりなのだが...

またすぐここに

来ることになる

とはな。

そうだな...

どれ、さっそく

会いに行って

やるとしようか。

みな捜す

ヨロシ!

奴らの足どり

追った、カラスの

情報たしかヨ。

パンタローネ様。

今までの人形ども、

みなふがいなかった

アル。

ワダシとワタシの

兄弟来たカラには、

しろがねは

みな死ぬアル。

ふむ...

こっちだね。

ちょっと

待ってよ!

ルシール。

なんで鳴海と

王の行った道が

わかるのよ!

こっちの木に

ナルミの血が

ついてるのさ。

血?

あ、ホント

これ血だ。

でも何かな?

乾いたあとが

キラキラ光ってる。

おじょーちゃん、

あんたには

わからない

だろうがね

それがァァ...?

「生命の水」の

溶けた血さ。

あの男も私も

そういう特別な

血を持つ、

人間外の者さ。

人間外...

あの鳴海が...?

だからミンシア、

もう駄々をこねて、

私達の邪魔を

しないでおくれ。

なんですっ

てえ~!?

何よ、わけの

わかんないコト

ばっかり言って!

父さんにゾナハ病を

うつしたあいつを、

私が憎んで

何が悪いのよ!

ルシール、私の

気持ちがあんたに...

聞いて

ないし...!

ちょっと

待ちなよ

~~~

おい。

おい!

鳴海!

おまえ

さっきから

ボーッとして、

聞いてるのか!?

師父はおまえに

伝えるために本を

読んでるんだぞ!

はァ...

では...

読むぞ...

よい、王。鳴海が

聞いておらずとも、

おまえが聞いて

いてくれ

銀は、

フランシーヌと金の

姿を求めて、国中を

探し回りました。

でも、二人の

姿はどこにも

ありませんでした。

師父がそう

おっしゃるなら..

二人は外国に

行ったようす

なのです。

銀は二人を

探す旅に

出ました..

その旅は

つらく...

な...なが

かった...

ながい...

たび...だった...

ほん...とうに、

あちこち...

探した..

お...おい

鳴海、

おまえ、何

言ってるんだ!?

王...ここから

先は、鳴海が

知っているようだ

なんですって!?

探した..

フランシーヌと、

金を...

前の旅には

金がいた...

でも...

今度はひとり

一人...

探した..

探しだ!!

探した..

9年きが

探した...

ああ...その...

おかしな男と女さ。

あそこだよ

...?

でもよ...

プラハのあの日から、

9年目の

春だった...

第10幕

そして...をジン

私は金を、

の終わり

9年の旅の

果てに...

ようやく...

見つけた。

フランスの...

キュベロンという

地で...

ミ...鳴海、

おまえ...

何言ってんだ?

王よ、我々の計り得ぬ

事情をもって、

鳴海はこの物語の

主人公ー

...

銀の記憶を

ひきついだらしい。

これよりは彼が

語る言葉を聞こう...

その地の

小さな村..

クローグ村の

慶夫は言った...

東洋人の男と

フランシーヌっ

つう女.....

ああ、おるよ。

五年くれえ前に

ふらりと

やって来て、

あの古い屋敷に

住みついたん

だあ。

それに...

女の方は..

農夫の声は

聞こえながら

あっ、

旅の方!

あそこは...

何も聞こえなかった。

追いついた!

9年前のあの日

私からフランシー

奪い、姿をくらませた金...

私は探したぞ

弟よ

金よ。

私の怒りを

知るがいい

その時の私には、弟が

何を考えていたかも..

フランシーヌが

どうしているのかも、

人を思いやる

気持ちは..

一切なかった...

あったのは

「怒り」...

金に対する

復讐の念、

それだけだった。

9年の旅は、私の

全てを荒ませて

いたのだ。

金、

筮、

殺してやる!!

金~!!

あれえ、

どうしたんだい?

兄さん。

どうしたんだい

......だと?

痛いよ兄さん。

何を怒って

るんだい?

おまえが、妻

フランシーヌを

私から奪って

逃げた!

私は9年間も

おまえを探した。

おまえに、思い知らせて

やるためにな!!

どうしただとォ

...!!

だって、

フランシーヌは

僕の妻じゃないか。

からくりサーカス個

ふふ...僕だって、結婚前に

妻に何があったかは

気にならなくはない...

でもね、いろいろなことを

許し合ってこその

夫婦じゃないか。

僕はフランシーヌを

許した。

だから兄さんも

気にしないでいいよ。

...ジ...金

キ...キサマ...

へへへ...

へへへヘへ...

兄さん...

なんで僕を

裏切ったん

だよォ...

兄さんだって

好きじゃないようなこと

言ってて~~

金...

僕はねえ、

兄さん。

フランシーヌは

僕のだって

言ったじゃ

ないかあ。

あげくのはてに

とっちゃったじゃ

ないかあ~

あの日教会に

いたんだよう。

私の

憑き物が落ちた

それまでは

怒りで動いていた

私の心が、

我に

かえった...

だが...

金...たし..

私は..

たしかに

おまえの心を

裏切った...

いいんだよ

兄さん。

ふへへ、

兄さんが

驚いてる。

あははは!

兄さんが

驚いてる。

悲鳴のような草

あげる金を見な

ようやく理解

金がもう

以前の金では

なくなっていることに。

なが

長い旅が私の心を

憎悪でねじ曲げて

いったようにか

金にも、9年のうちに

何ががあったのだろう。

!!

おい

フランシーヌは

どうした!?

そうだ兄さん、

これ見てよ!

僕、ここでも

錬金術を

研究してるんだよ。

金、

フランシーヌ

は!?

ほら

哲学者の卵

だよ。

アタノールも

あるんだよ

プラハの師の

部屋さながら

錬金術の道具では

埋めつくされていた

金!聞いて

いるのか?

だからぁ

兄さん、

薬つくってん

だから。

フランシーヌも、

なおるってば。

な...なおるって

フランシーヌは

病気なのか!?

僕はね、兄さん、

錬金術の最大の成果、

「柔らかい石」の

生成に成功しそう

なんだよ。

ということは

すなわち、万病に効く

霊薬「生命の水」が

つくり出せると

いうことさ。

おい、金!!

そしたら

フランシーヌが

大好きな......

今度のカーニバル

までには、

あそこから

出してやれる

もんねえ

あそこ...?

どこかに閉じ込め

られているのか!?

そうだよ

病気は

こわいよねえ。

疫病になったら

隔離される

もんだよ...

どこだ、

フランシーヌは

どこに!

大丈夫だよ、

兄さん。

あそこをぶっ壊して

フランシーヌに

「生命の水」をあげる

ために、

僕はちゃあんと

作ったんだ。

何ィ?

なァ

おまえ達。

うわ!

人形!?

自分で動く

人形だと!?

ねえ兄さん、

どうしたの?

兄さんと僕の

夢だったろ?

まだ今は

未完成だけどさ。

げ!

たのむよ

...金、

教えてくれ。

フランシーヌは

どこにいるんだよ。

なァ...

金!

...村はずれの

...ボロ家に...

ちくしょう、

あの村人どもが

兄さぁぁん、

なんで裏切ったん

だよう。

なんでえ。

はあ。

シュル

はあ。

.....あの...

どなたか...

知りませんが

それ以上

近寄らず

...

お帰り

なさい...

そしてくち

口をすすいで

手を洗って

...くださいね...

フ...

フランシーヌ...

あ...ああ

...まさか...

まさか..

まさか...

フランシーヌ、

私だ!

線だ!!

あ...

イ...銀...

チャラ・

幻...ね。

でも...いい。

幻でいいから...

幻なんか

じゃない!

消えないで..

待ってろ今、

出してやるから..

操して探して

やっとおまえを

見つけたんだ!

神様...かんじゃ

感謝します。

でも、

もう。

お別れですね。

私の最期の

願いを聞き届けて

くださって。

最期の...って。

フランシーヌ

何を言う!?

あはは、インさんに

会えたぁ...

や...やっと...

見つけ...た。

フランシーヌ。

...ああ、

神様..

感謝します..

この時...

今...

私の一番かた

大切な方に

会わせてくださって

柔らかい石、誕生

フランシーヌ!

さあ、もっと

こっちへ来て

顔を見せてくれ!

インさん、

ああ、インさん...

どれだけ..

あ...

この日を

夢見たでしょう..

フランシーヌ

大丈夫かっ!?

鎖...!?だれ

誰がそんな物を

おまえに!

それに、こんな所に

おまえを閉じこめる

とは.....

...村の人....

でも

怒らないで...

みんな、自分の家族を

守りたいだけ...

ごめんねえ。

私...病気に

なっちゃった..

あんまり

嬉しくて、...私

忘れてたわ。

...うつしちゃ

ダメだもの...

だから、

ごめんね。

お別れです。

ヨーロッパでは、

黒死病、天然痘、

百日ぜきが常に

恐怖の対象だった。

私...ちか

近づかない

方が...

いいみたい

医学的知識もなく、

不衛生な環境の、

その頃の藤村では、

おそらくクローグ村の

村人は、その恐れと

迷信から...

伝染病に対する

恐怖は、ものすごい

ものだった...

低い中に押し込めて、

鎖で足をしばっておけば、

自分らが安全だとでも

思ったのか...

二百年以上前の

ことだ、

病にかかった

フランシーヌを

隔離したのだろう。

医学の発達した

今と比べ、未知の病は

全て、疫病とされても

仕方がない。

その娘の

病気も...

全ては無知から

くる迷信...

今ならば

抗生物質の

投与で回復する、

ありふれた

病気だったの

かもな。

フランシーヌ...

こっちへ...

い...嫌...

私の吐く息が

かかったら、

あなたまで..

死んじゃうかも

しれないのよ。

そんなこと

関係あるか!!

妻を抱きしめて死ぬのなら死んでやる!

妻を抱きしめて

死ぬのなら

死んでやる!

来い!

フランシーヌ!!

来い!フランシーヌ!!

はい。

いいか...

おまえは

私の妻だ。

イン...さん。

よし、

おまえを診察

してみる。

服を脱いでくれ。

何があってもな

え?

私は、中国にいた

時に、漢方医術を

多少教わっている...

それに、おまえを探す

旅でも、西洋の医術を

学ぶ機会があったのだ。

おまえの病も

きっと治せる。

フランシーヌ、

今度はちゃんと、

一緒に

暮らそうな...

......?

ここは

痛むか?

はい。

ここは?

いえ...

インさん

なんだ?

ジンに...

会った...?

ああ...

そう

あまり...

憎まないで

...ね...

この地に来るまでも

...今になっても...

あの人の心が

安らぐことは、きっと

...なかったから...

......?

あ...

あの子達は

どうしている

かしら...

かわいそうに

......

おまえを

探しに出る時、

あるだけの金は

置いて来たが...

そう...

ありがとう。

あの...

すわっていい?

あ...

ああ...

フランシーヌ...!?

うふふ、

ダメねえ、私。

もう、立っていることも

できなくなってるの?

気が遠くなったりが、

くり返して...

インさんが来て

くれたから、

がんばったんだけど...

......

体温が

時折の意識混濁と

が高い...徐脈

家族の乱れの一種

筋肉痛と頭痛...

蒼白な顔...

フランシーヌは

見かけよりも

ずっと弱っている。

わからない...

なんだこの病は...?

今まで知られている

どの疫病でも

ない...

こっちだ!

旅のヤツは女を

探してたってよ!

あ、小屋の戸が

壊されてる!

インさん

逃げて!

村の人よ!

フランシーヌ、

待ってろ!

必ずおまえを

治してやる!!

きっとここを

出て、

一緒に

暮らそう!!

ご..

ごめん

なさい...

私は

もう...

あなたとは

暮らせません...

なぜだ!?

フランシーヌ、

なぜだーっ!?

おっと!

もう病気で

長いコト

ねえからだろ。

なにィ!

あんた、あの女の

なんか知らんけど、

困るんだよなァ、

あの女はおっかない

病気なんだ。

わしらの村を

守るためにゃ、

あの女をあそこから出す

わけにゃいかねえだ。

なら、鎖はなんだ!

フランシーヌは

家畜じゃないぞ!

そりゃ、おめ

念をいれて...

...わしら

だって...

したかァねえ...

でもよ...

じいさんの代、

黒死病が流行ったとき

時...この村は

全滅しかけた

もんでよう..

フランシーヌは

黒死病じゃ

ないぞ!

なら

なんだよ!?

わしらだって

あの女の病気が

治りゃあ、

こんなコト

してねえだよ。

よし..

治ればいいんだな。

私は錬金術師だ。彼女を

治す薬を作ってやる!!

そんな...

できるわけ

ねえべ。

作って

みせる!

錬金術の究極

万病を治す霊薬

「生命の水」。

私はすぐに

薬を作って

持ってくる!

待っていろ

待っていろよ、

フランシーヌ!

私は、すぐに弟、

金の屋敷に行った...

そして金の

顔を見ずに、

自分の部屋を決め、

あっ、

ちょっと

あんた。

そこに金の錬金術の

道具を運び、

研究を始めたのだ:

...私はおかしくなって

いたのだと思う。

フランシーヌの病を

治すため:何も目に

入らなくなっていた

金のことすら、

どうでも

良くなっていた。

私は研究に

打ち込んだ。

何日も眠らず、

立ったまま気絶し、

倒れて目覚め、

そしてまた始めた。

急がねば

ならなかった。

フランシーヌは

かなり弱って

いたからだ

金の姿を

時々見かけた。

「生命の水」を

生み出すために、

己の身体のことなど

考えなかった。

奴は奴で、

「生命の水」を

作っているようだ。

だがそれも

どうでもいい。

私は、昔捨てた

道を早くたどり、

そして超えねば

ならなかったから。

幸か不幸か、

私はフランシーヌを

探す旅で、さまざまな

経験をした。

イタリア、フェラーラ大学の

医学博士を、行きがかり上

助けることになり、

最新医学の知識を

得たり、

路銀を得るために、

オランダの若い科学者の

実験を手伝ったりも

した。

更に中国にいた時の

嫌丹術の知恵が加わり、

それら多くの

知識が、

プラベの師に

ついで研究した

錬金術に、

私は

もう...

新しい風を

吹きこみ

暗雲

払ってゆく

あなたとは

暮らせません。

そんなことはない

フランシーヌ

病気が治れば、

きっと一緒に

暮らせるんだ!!

そして...

おおお...

万能薬

「生命の水」

生成する、

錬金術の奥義の

集大成ー

「柔らかい石」が

この世に生まれ

たのだ。

私は走り出した。

一刻も早くフランシーヌに

「生命の水」を与えるのだ。

屋敷のどこかで

ドアの開く音がしたが、

気にも止めなかった。

薬ができ

たのだ!

フランシーヌは

私と一緒に

暮らせるのだ!!

!!

まさか...

まさか!!

おまえの病気は

治るんだぞ!!

私が「柔らかい石」を

完成させたから!!

天使が漏る

それから作る霊薬、

「生命の水」が

おまえを元気に

してくれるから!!

それが..

それが...なんで!?

第12幕

天使が

なんということをした!

おまえ達が、

病を清めようとして

火をかけたんだな!?

そっ、そっただ

コトしてねえよ~

おら達は

そんなおっかねえ

コトしねえ。

おら達も...

今、来たん

だよう~

じゃ...

いったい誰が

......!?

あっ、

ちょっと

あんた、

何すんだ!?

フランシーヌ!!

フランシーヌ、

今、助けてやるぞ!

薬ができ

たんだ!

なんにでも効く

薬だぞ!!

それさえ

飲めばちゃ

病気なんて...

いや、これから

誰よりも長く

生きられる!

それならねえ、

インさん...

そのお薬は

もっと必要な

人達に

あげてね...

髪!

!?愛!?

フランシーヌ!!

...私は9年もの間、

ジンと一緒に暮らしたの...

インさん...

それは

おまえのせい

じゃない!

それに私は、

そんなことは

気にしないぞ!!

その意味が

わかりますよね...

私が神様に

誓ったのは

あなた...

その9年間は...

もう消すことは

できません

何を言って

いるんだ...

フランシーヌ...

フランシーヌ!!

でも私は、ジンと

共にいました。

...あなたがどんなに

心を痛めているかを

知りながら...

やめて...

くれ...

そのお薬で...

長生きできると

おっしゃったわね...

でもね...

病気が治っても、

インさんと暮らせ

ないなら

そんな

長い人生は、

もてあましちゃう

なあ...

私...

だから

ごめんね...

さようなら...

だから、

だから、

生きてなきゃ

だめなんだ

フランシーヌ!!

生きていれば

どうにかなる!

いつかは笑える

時だって

来るんだぞ!

私を一人に

するなァ!

フランシーヌ!

くそォ、

くそォ、

壁が...

かたい!

ねえ...

インさん、

楽しかったねえ。

あの

カーニバルを

覚えてる?

三人一緒で...

人形劇やって...

あんな楽しい

カーニバルは

なかったねえ。

ありがとう、

出会ってくれて。

フ...フラン

シーヌ...

インさん、

ありがとう、

ことばをくれて。

ありがとう、

たくさん

笑わせてくれて。

ありがとう、

愛してくれて。

そして...

お...おお...

フランシーヌ、

行くな...

行くなーっ!!

あーあ、

こんなに

つらいなんて

よーし、

生意気で、

冷たくて、

心なんて

ぜったいに

開かないよ。

今度は

インさんを

嫌っちゃお...

ーだから、

いつか

また...

私と

出会ってね。

なんだ!?

フランシーヌ

なんと言った!?

フラン

シーヌー!!

オォォ

おまえも...

つくったのか...

フランシーヌは...

.....一度も

僕を愛して

くれなかった...

に...

兄さんは..

僕の欲しいもの

全部を

.....

はじめから...

手に入れてたんだ...

違うさ...

なぜ彼女が、

おまえから

逃げようと

しなかったと思う?

......?

フランシーヌの

心は、確かに

おまえにも

注がれていたんだ。

金、

おまえが...

気づかなかった

だけだ...

あの春の日――

菜の花が咲く

キュベロンで、

私達兄弟は

別れ...

二度と

会うことはなかった。

二度と...

まったく..

信じられんぜ。

そのハナシも、

鳴海...

おまえもだ...

王、

師父...何

何か?

気をつけろ。

山の動物が

緊張している。

は?

得体の知れぬ者が、

敵意を持って

山に入った...

ル...

ルシール!

こっ、こいつら

なんなのよ!?

お嬢ちゃん、

気をつけな。

これが、ナルミと

私が相手を

している

人間の敵ーー

〈掲載・週刊少年サンデー平成12年30年より平成19年5月まで

自動人形さ!!

らくりサーカスB・先

自動人形

さーい

というトコで

奥さめさせて

わるいんだけど

ちょっと

しょーむない

もん

見てくれる?

からくりすーな、兵器。

ちょうぶんたっかりという

巻末おまけ

どーしたのよう..

クリさん

がウイルマ

さんのビールのじゃあ

のんじゃったんだって。

げ!オレも

のんじゃった

ははは、でものみな

でぬるくなったヤツ

だからいいか。

ははは

イリさんが

のんだのは

三日まえの

ヤツだったって。

ケチだな

ヴィルマ

そーいう問題じゃねーな。

コセちゃん

こういった

デス・

ロッテたちはなたぶえ。

トクイは

大型食べにく

じゅーの

ちゃーきよ!

ちょーきぅ!

デス。

転校先での

あいさつの練習

だって

おーぶた、にく

しゃく...にくしょきっ

日本語は大手がいいですから、

よーこー

ちーきょース。

リーゼさん

ムリしない...

ほーかいいよ

日本語は

おおかしいですから

リーゼロッテ

です

トクイは

ダンス

テス。

ない、アレ

日本語は

むずかしいのです

あぼっちゃま

しろがねさっ

おぼっちゃま

私は大爆笑

のできない者

です。

しろかわ...

でしょうか。

あ...びっくりした

べ・べつに

わんしゅうしな

くてもいいよ

こう

かしいっ。

ひょっとして

しろがね

おもしろ

がってる?

むぐわ

はおっ

どー

したの

やっぱり好つママンがなんておっかしすぎる。

うぎる。

きしよ

でんけっ

あああ。

とんなー

くっっ、だから、

ってまだ

ろっしか

かいてなッ

やね

き..しょーてん・けっ!

はふばふ

てんけっ!

うわ

だれかー

しょ!!しよってんっけっっ!!

おそらね、本当に、まさまってしか

はーき読んではないうれいな、

なれないコトは

コトは

すべきじゃ

ないというコトですか

ですか

からくりサーカス@

少年サンデーコミックス

2000年12月15日初版第1刷発行

発行者

印刷所

即日和藤

...このKazoninoFuice-200

井亀

中央精版印刷株式会社

PRIN?

(検印廃止)

発行所

...いいまだまだ気持ちよかったんだろう。だったらどうしたんでしょうか。

東京都千人口の振替(00180)一2000万円

銀行1000万円1,販売(30230)548編集03(3230)5480

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