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機器品「中口三原市

それでは日本国内の「現時点」というわけでは

2.19de様eKamakus

不送品取引所で

ソンガサフト

97.8.14.0.978409125681

ISBN4-09-12568-0

C9979¥390E

定価:本体300円+税

8.小学館

雑誌45106-88

1.11月11日土は、192979年9月30日

果てしなく続く聞いの果てに、

災いの元凶・フランシーヌ人形を、

鳴海は破壊できるのか......!?

ご存じ、超熱血機巧活劇、

死闘に穴ぐ死闘の第15巻であります。

世界に破滅をもたらす自動メルと、

人形破壊者、しろがねんの決戦に、

自動人形の本拠「真夜中のサーカス」は

血で赤く染まっていた。

Le.Cingoto-Karckar

講生時間は

あ、伊波光司「●ロゴ

グダブカドシドツさき皆様、お待ちかね。

本番もまた、盛りだくさんの瀬田をは、お届けいたらまちょう

フランシースとルシールの緑のあれた関係に、ホサーカス、

初の中はダッグの戦闘シーン。ナルミが他人には何故に

見えるか...なんてフトがあっよろりと入りこれのは御堂銃

歓中心へと迅づき、戦いは新居面を迎えまするーー

「からこりサーカス」第18巻、医療の制見物を願います。

藤田和日郎

スタロー・

仕事が暑かりですが、

新人洗え

何が好き

オフは

実に映画の記事は、

1ヶ月20日には日本であります。

ぶ作者注

プラネタリウムを見に行きました。

いいもんだな。ゆっくりしたいものだなぁ。やっぱり安くなァ。

あれがベッド...あれかベカかっあわかったんですか?

あんまりサンバーサーバサバラの夜もこれくらい屋が見えるんだく。

うんのんいーい、少し無くなるのかなー。...カルミ達の夜はもう明けた顔

おはよ。ノルーさんははじめからだね。だめ、ナリミのヒッチをまた始めますね。

はぁっ、んーーーっと〜〜んっっと俺を前されば、男の戦いはかくるるべく

私ということは、デッスンはいつもような表的なヤツを、他の会場

お前にも、この友だちの人物にもラクはさせるまいいよし...

入れにレンズはこのような、はっ!?フタシ何者エテタンデスよ?

あぁ...プライダリリムまできてよおおぉ。

ふじった。かすっか

藤田

De.citghtene.Kamekittrint

ローンドン

ばーし...

おちた...

おち...た...

ロンドンばーし

おちた...

からくり〜

最終幕

違う

第11幕

お...ち

た...

ついにたどり着いた自動人形の本

拠「真夜中のサーカス」!

鳴海・ルシール・ミンシアの三人

は、世界中からサハラ砂漠に集結し

た人形破壊者。しろがね、達と合流し、

テントを包囲。

しろがねの使命は〝明日の真夜中

までヤツらを足止めすることだが、

フランシーヌ人形と最強の白動人形

最古の四人」が待ち受けるテントで

は、地獄の舞台が用意されていた。

互いに20人ずつ選出し、5対5で

戦って生き残りの数を競うゲーム。

しかし、しろがね10達のいとも簡

単に命を投げ出して戦うさまに、驚くぞ

きと怒りを感じる鳴海は、強敵相手

に圧倒的な強さで勝利...!!?

★前巻までのあらすじ★

第13幕

第12幕

それはそうですね。そういうわけではそういえば、そんなことをしていますが、そういえばそうですね。それはそれでも

からくり〜最終幕

第11幕

...

女達......

女達の血...

交替......

・アクロバット・ブラザーズVSミンシア&ファティマ!・5

次日

第14幕第15条第16条第第17事第118章第19幕第第200章

第12幕第3幕第145華第16番第17事第18幕第第19幕第20幕第

!?

4つの扉...

休憩........

休憩そして第三試合...

からくりサーカスBluminimimamazonは...

...

アルバックサイズによっては、ファイルのプログラサイトですのですが、やってくれていたのでしょうかないので、

●藤田和日郎

ほう...

はちぱち

まさか...

勝つとは...な。

見事な

ものだ...

やるじゃ

ねえか。

ブラヴォ、

ナルミ!

第二試合一番の勝者は、

メリーゴーラウンド・オルセンを

倒したカトウ・ナルミだ~~!!!

しろがねを五人抜きした、驚異の

オルセンが、たった一人のしろがねに

やぶれたー!

ごたくは

いいからよ、

次は、そいつと

なんだろ...

早くやらせろや。

そうよォ

ドットーレ

次はわ・た・し。

コロンビーヌよォ。

ほオ、コロンビーヌ、

珍しいな。

いつもは、こういうのは

めんどうくさがって

やらないのでは

なかったかな?

うっふっふー、

いつもはね。

そうだ、オレと

交替しやがれ!

ナルミ君、既に

君は、オルセンに

勝っている。

いや...

オレがやる。

そう

こなくっちゃ!

ねえねえ、

私はねえ、

人間の書いた

恋愛小説って

大好きなのよォ。

ほらほら、

こんなの。

「滝のような

雨の中、二人は

しっかりと抱き合い、

口づけを交わした。

もはや誰にも、

彼らを引き裂くことは

できなかった...」

これよ!

ああ、接吻って

どんなものなの

かしらァ。

抱き合うのって、

どのぐらいの圧力を

かけるのかしらねェ。

ちっ、勝手に

人形相手に

やってろよ。

あらダメよォ。

愛がないものォ。

ちょっと試したけど、

人形じゃ唇に

ヒビが入るばかりで、

ぜんぜん良くないの。

私は完璧な

自動人形だけど、

温かさとか

皮膚の感覚が

わからないのが、

ちょっと弱みねえ。

ああもう、

知るかよ!

行くぜえ!

こいつがコロンビーヌ

「最古の四人」の一人。

一撃で決める!

劈拳!

あなた

ナルミって

いうのね。

私、あなたの

ことが気に

入っちゃったァ。

効かねえ...

オルセンを倒した

時のあなたって、

とってもステキ

だったわ。

ねえ、も

私のこと、ぎゅうって

してみてよ。

私、人間の男に

抱かれるなら、

この男だわって

思ったのよ。

ふざけるな!

誰がおまえ

なんかを...

うふふー

メテキステキ。

恋愛小説でも

最初の二人の出会いは

最悪だもん。

そのうちに、

ま、だんだんと

ね...

コロンビーヌ

やられちゃいましたァ。

しろがね・ナルミの勝ちですう。

だって、

私とやったら、

あなた

死んじゃうよ。

バカヤロウ!

まだ戦って

ねえだろが。

じゃあねえ、

うふふふあ。

しょうがないな、

コロンビーヌは。

...へへ...

なんだよ、

あの人形..

ふ...ふざけ

やがって..

ふき給え

ナルミ君。

汗だらけ

だぞ。

え...

...オレが?

それに

形はどうあれ、

二体と戦ったんだ。

......?

ナルミさんって、

不思議な方

ですよね。

もういい

だろう。

あとは私達に

任せてもらう。

え~っ!

ファティマさん、

そうかしら。

あんな拳法バカの

どこが?フシギ〰!?

うふふ。

私はさばく

砂漠の民です。

北のオアシスで生まれ、

南のオアシスで育ちました。

部族間の争いの中、

男達は、いつ自分が

雲や砂つぶになろうと

後悔しません。

気のせい

じゃない?

女達は、帰って

こないかもしれぬ

彼らを、いつも笑って

送り出します。

ミンシアさん、

あなたは

しろがねでは

ないのでしたね。

ナルミさんは

なぜか、

そんな私の部族の男達と、

同じにおいが

するのです。

う...うん

私が自動人形を追って、

壊していた

35年の間、

私の部族の普通の

男達は、老い、または

死んでゆきました。

そのうちの幾人かは、

私に共に生きようと

言ってくれた人でした。

らくりサーカスの

......?

五年に一歳しか

年をとれない

しろがねは

普通の人間と

同じ人生は

歩めません。

そうよねー。

私がおばあちゃんに

なっても、

ファティマさんは

若いままだもん。

あのルシールが

二百年生きてれば

鉄面皮にもなる

ワケだよねー

ミンシアさんは、

私達しろがねには、

なんの感傷もないと

思いますか?

んー、ルシール

見てるとね

ちがうの?

......わたしたち

私達にも、

心は

あります。

ある者は

あきらめ、

またある者は、

人形を

壊す使命に

自らを埋めて

行きますか...

やはり心のどこかでは、

人生を共に

歩んでくれる伴侶を、

は...伴侶って

...鳴海を

...??

求めているのでは

ないでしょうか。

ミンシアさん、

私達しろがねの女性の

間に伝わる伝説が

あります。

それはルシール先生の

娘さん

アンジェリーナさんの

伝説。

ルシールの

娘...?

大昔、彼女はルシール先生と

同時にゾナハ病にかかりました。

そしてファァ...

「生命の水」によって

〈しろがね〉に...

ですが、彼女には

さらにおそろしい

運命が待っていました。

体内に「生命の水」の

源となる「柔らかい石」を

隠されたのです。

「生命の水」を飲み、

人間になりたがる

自動人形を

おびき寄せて壊すため、

アンジェリーナさんは

長い間「おとり」として、

自らを危険に

さらしました。

ええ、日本...

という小さな島国で。

ですがある時、

彼女がいなくなった

のです。

え...

どうして?

さぁ。

真相は私にも

わかりませんが...

アンジェリーナさんの

居所がわかったのは、

それから約30年後:

ああ、

見つかっ

たんだ。

日本...

鳴海の

国...

そこで彼女は、

同じくアアドウィ

「生命の水」を

飲んだ男性と、

結婚をして

いたそうです。

やる~

私はね、ミンシアさん。

彼女に、とっても

あこがれるの。

愛する男性と共に

長い時間を

生きられるのなら、

それはそれで

「しろがね」も

悪くは...ないなと...

だから鳴海を

恋愛の対象に?

やめなって

あんなヤツ!

アッタマ悪いし

金もないよ~!!

ああ...

はじめに

これを聞く

べきでした。

ミンシアさんは、

ナルミさんのことを

どう思ってらっしゃる

のですか?

べつにィ...

手のかかる弟

かなァ...

そうですか。

なーに言ってんのォ!!

ファティマさん

かわいいじゃない!!

あいつなら

カンペキ、メロメロ

だね。

え...そ..

そうでしょうか。

私も愚かなことを

話して

しまいました。

ナルミさんの

気持ちも考えずに

...

もっちろんよー

おすすめできない

けどねー。

あ、ホラ

あれじゃない?

ルシールのいるトコ。

ええ、

そうですね。

ルシール、

迎えの者が

来たようだね。

アルメンドラ、

今言ったことは

確かかい?

ああ。

人形フランシーヌの

モデルとなった

人間の娘は...

元はあんたの

血筋の者だったってさ。

ルシール、

...なんと

お言いだえ?

アルメンドラ。

アンジェリーナ

...と言ったんだよ、

ルシール。

クローグ村で

育った、

あんたの娘さ。

あたしらと

同じように、

自動人形どもに

ゾナハ病を

押しつけられ、

命をとりとめた...

ただ一人の

クローグ村の子供...

そして、

それが故に、

13歳で呪われた運命を

与えられた、

あんたの娘の

ことさ。

第12幕

女達の血

それが...

どうしたのさ。

いいじゃないか

昔話に

つきあっとくれよ、

ルシール。

思い出すねえ、

あたしもあの頃は

あんたと同じ

「しろがね」だったよ...

戦ったねえ、

家族を殺し、

業病をばらまいた

人形への復讐心で

私達は一杯だった。

からくりサーカスに

そして

そのほとんどは、

人形を迎え討つ戦い

だったね...

私達しろがねが持つ

「あるもの」を狙って、

人形は次々に

来てくれたよ。

あるもの

...?

あたしらをゾナハ病から

救った万能の霊薬、

「生命の水」を生み出す石。

もう、この世に

たった一つしかない

「柔らかい石」

「生命の水」は

人形達の女主人、

フランシーヌ人形に

使われた。

「柔らかい

石」の

ことかい。

フランシーヌ人形を

笑わせることを

存在理由とする

ほかの人形どもは、

自分達も

「生命の水」を飲めば

フランシーヌ様と

同じになって、

そうすれば彼女の心が

わかり、笑わせることが

できるだろうと考えた。

だから人形どもは

押し寄せた..

いや...

正確には、

アンジェリーナ

「柔らかい石」の、

「柔らかい石」を

狙って...

いれものを

狙って。

全く非道いものさ...

幼いアンジェリーナの

体内に、

「柔らかい石」を埋めこん

じまうとはねえ。

からくりサーカスの

「柔らかい石」は

人間の体の中でしか

保存ができないし、

大人だと拒絶反応が

出るのでね...

あたしの

言ってるのは、

そのアンジェリーナを、

自動人形をおびき寄せる

キサにしたってことさ。

人形どもから

人間を守るため...

なんて大義は

どうにでもつく。

でもね...あたしらの

やったことは、

許されることじゃない

...悪魔の所業さ。

実の母の

あんたは特に、

死んでも天国の門は

くぐれないだろうよ...

あの娘だって

わかっていたさ..

ふん...だけど

アンジェリーナ

の呪われた

運命は、

それだけじゃ

なかった..

しろがねと

自動人形が

戦い初めてたんと

14年後...

モンフォーコン

隊、カストル隊、

前方の敵を

攻撃!

「いれもの」を

守れえ!

来なさい、

自動人形たち!

「柔らかい石」は

ここに

あります!

ああ、

似ていたね...

アンジェリーナは、

フランシーヌ

人形に...

似ていたなんて

ものじゃなかった...

11歳に美しく育った

アンジェリーナに、

運命の神は、また恐ろしい

苦しみを与えたのさ。

よりによってアンジュリーナが、

あたしらの悩んであまりある

人形どものリーダーに

瓜二つだったのだから。

ふん、何かの偶然

だったのさ...

そんなことを

気に病むことも

なかったものを、

あの

馬鹿娘...

どういう

ことだ?

なぜ

ルシールの娘が、

あの人形に

似ているのだ?

何か

あるのか?

ルシールは

オレたちに、

何か隠してる

じゃないか?

ルシールは

ルシールは...

ほほほっ、

馬鹿娘か...

でもねルシール、

あの時期、しろがね達の

間には、当惑と疑念が

渦巻いていたよ。

アンジェリーナは、

このままじゃ、あんたに対する

皆の信頼が失われると、

ずいぶん悩んでいた

ようだったよ...

ふん、誰がそんなことを

心配しろと頼んだんだえ。

それを勝手に

思い悩み:

勝手に

いたたまれ

なくなって

出て行ったのは、

あの娘の

わがままさ。

そう、一人四〇年――

クローダ村の人々が「しろがね」に

なった目から数えて

20年たったある日、

春の風とともに、

アンジェリーナは

たった一人、

行方をくらませた。

それから、「柔らかい石」が

失くなったことを

人形達に悟られぬように

するのに、私達がどれだけ

苦労したか......全く..

アルメンドラ、

あなたなんの理由も

なしに娘の話なぞ

しないね...

何が

言いたいのさ?

この「真夜中の

サーカス」でのあたしは、

目の不自由な

占い師だ。

目を閉じていると

あちらこちらから

人形どもの囁き交わす

声が聞こえてきてね...

その中に

フランシーヌという

彼らの女神人形に

ついての話が

あったのさ。

ルシール、

いやなに、

久しぶりに

会って、

クイズ?

なぜ、あんたの娘は、

フランシーヌ人形と、

顔が、そっくり

だったのかね?

おそらくもう

会わない

旧友に、

ちょいと

クイズの答えの

プレゼント

さね。

ルシール、あんたに

いたからだよ。

答え、

「ブランシーヌ」という

伯母さまが、

わ...私の

...?じゃ...

あんたの生まれる

ずっと前の

話さ..

あんたの母親が

生まれた年は、

不作でね。

家族の食べ物を

買うためには、

子供を人買いに

売らなきゃ

ならなかった。

あんたの家では、

乳飲み児だった

あんたの母が残って、

姉のフランシーヌが

売られていったのさ..

彼女は遠く

プラハの方へ

売られて行き、

そこで人形達の

造物主であり、

私らの村を滅ぼした

黒衣の男と

出会ったのさ。

...人形達の話は

とぎれときれで、

そこから先のことは

判然とはしない

けれど、

彼らの中でも

確かなことは、

黒衣の男と

あんたの伯母さんの

間には、

何かとても深い関係が

あったろうって

ことさ。

それこそ、彼女を

モデルにした

自動人形を造る

ほどに...

だからあの男は、

フランシーヌ人形を

連れて、

彼女の故郷である

クローグ村を襲ったって

...いうのかい?

さあねえ、

その辺のことは

私もはっきりとは

わからない。

ただルシール、

あんたには、人間の

フランシーヌの血が

流れていたのさ。

あんたはフランシーヌには

似ていなかったかも

しれない。

誰にも言えない

だろうさ。

でも時を経て、あんたの娘。

アンジェリーナに、

彼女の姿が宿ることが

ないとはー

以上、

クイズの

答えだよ。

......

驚いたね

ふふっ、地獄で

村の連中に

自慢できるよ。

あの冷血な

ルシールを、あたしが

驚かせたってね。

冷血ね...

アンジェリーナが

いなくなって20年後...

行方不明だった

彼女から連絡が

来ても、裏切り者を

許すわけには

いかないとして、

一度も会いに

行かなかったんだろう?

あたりまえさ

なんという

親だろうねえ...

アンジェリーナは

そのまま、あんな

小さな国で死んで

いったんだよ。

私は

しろがねさ...

親じゃ

ない。

ああここだ、

やーっと見つけた!

おーい、

ルシールー!

迎えの者が

来たみたい

だね...

待ってファティマさん、

危険かも。

私に任せて!

うるさいねえ。

はああ

よーし、じゃ、

私が入るからね、

せぇ~のおー

うるさいねっ

ミンシア!!

お、おどかさ

ないでよ

先生!

もォ~ママン...

おどかさない

でよ~

ほうら、

おそくまで

遊んでる子供は

というだ~

やだあ、

あはははー

ん...

何もできない

ははおや

母親だったね

ねえ

聞いてんの?

ルシール!

アルメンドラ

なんだい?

ルシール。

このテントの

外も...中も、

ゾナハ病の

病原体で、いっぱい

なのだろうね。

あたりまえだろ。

ここは「真夜中の

サーカス」なんだよ。

普通の人間なら、

一時間とたたずに

ゾナハ病になるね。

そうかい?

ねえったら!

え!?

先生、何を!?

な...な

何を...?

お飲み。

あ~~!?

飲んじゃった

じゃない~

血~

あーあ、全く...

荒っぽいねえ、

ルシール

ゾナハ病よけに

しても、もっと

ほかに手はある

だろうにさ。

何よ~

とつぜん

〜〜〜じゃ

信じらん

ない~

実の娘には、

何もして

やれなかった

ものでね...

第19条

おまえ、

もうやめろ、

三戦連続

だぞ!!

次はオレ

だろうが!

うるせえ、

てめーらがやると、

オレが不愉快

なんだよ!

けええ、

効かぬぞ

人間!

「気」がとぉ

通らない!

全身がゴム...!?

ちイイ~

この人がもと

元しろがねで、

現在、裏切って

人形側についてるって、

コトはわかったわよ

ルシール

でもね、今は

私があんたの血を

飲まされたワケを

聞いてるのよ。

私はしろがねの

血を飲んでまで、

不死になんか

なりたくないわよっ

二、三滴じゃ

しろがねには

ならないよ、

ミンシア。

そんな

コトじゃ

なくてさ、

私は人間の

まま、人形を

倒してやるって

言ってるの!!

父さんの子として、

得体の知れない

クスリの力は、

絶対に借りたく

ないの!

おぞましい!

え..

ミンシアさん、

何も支払わずに...

お店から品物は、

買えませんよね...

...どういうこと?

私達は...人形に

復讐するために、

「生命の水」を飲み、

不死のしろがねに

なりました

誰も不死なんか

望んではいなかった

のに...

ただお

幸せに、

各々の寿命を

全うしたかった

のに...

その幸せを

壊した自動人形が

許せなくて、仕方なく

しろがねをやっている

大きな代償を

支払って...

ファティマさん。

あなたいったい

何を...

あなたが、

この戦いのために

支払うものは

なんですか?

...!

「人生」という

お店では、誰もがー

ミンシアさん、

何かを得るためには、

何かを支払わねば

いけないのですよ。

あなたは、先生の

血から与えられる

不死の力を

いらないと言った。

でもそのままなら、あなたは、

このゾナハ病で満ちた

テントの中で、すぐに病気になる。

「人間」を捨てる

ということこそが、

私達「しろがね」が

人生に対して支払った、

そうなれば、

あなたはもう、

自分の復讐は

果たせないのですよ。

ミンシアさん

あなたは人間のまま

復讐を果たしたいと

言った。

でもね、

一番最初の

ものだったの

ですよ。

それを少しも

支払うことなく、

私達しろがねと

同じ丸盆の上に

立とうというのですか!!

あなたは

あのナルミさんと

行動を共にし、

わかったよ...

ファティマさん。

ゴメン、ルシール。

まずかったけど、

ありがと...

私は、とんでもないあいで

奴らを相手に

してたんだもんね...

覚悟...しなきゃ。

......私が昔

支払ったコインの中に...

いや...

なんでもない

お忘れ。

あんたに似たのが、

あったような気が...

ルシール、なに

な、何

言ってるの...

いったーい!

ふん、

しろがね代表の内の

一人が、ゾナハ病に

かかったなんていったら、

人形どもに笑われるから

やったのさ。

ファティマも

いらぬ説教は

よしな。

すみません、

ルシール先生。

あのねえ!

うるさいね、

丸盆に戻りゃ

いいんだろ。

ひゃひゃ

ひゃひゃ...

何か

愉快だねえ。

こんなのは

久しぶりだよ...

怒ったり

泣いたり...

うるさくてさ。

そうだった..

確かにあたしも

そうだったよ。

しろがねになる

前はさァ、

ファティマ...とか

いったかい?

いいねえ、あんた。

目に恋の色が

浮いているよ。

あ...あら。

ミンシアって

いったかね。

いいねえ、

あんたの目は、

真っ直ぐな道の

ようだよ。

え?え?

生活は

苦しかった

けれど、

そうだった...

ルシール、こんな

若いのがいるなら、

しろがねだって

面白かろうね。

まあね...

自動人形は、

めったに

笑わないんだよ。

からくりサーカスの

フランシーヌ大事だった。

人形を笑わせる

ために、

おどけてばかり

いるのにね

自分に「ゆれる心」が

無いのに、

フランシーヌを

「ゆらす」ことが

できると信じて、

二百年も

同じことを

繰り返している。

そんな連中と

いつも一緒だったから、

あたしは、区別が

つかなくなってたんだ。

ルシール

わかったよ、たとも

人形としろがねは

少し違うわい。

まだ、

「ゆれる心」を

持ってるんだね。

どうだかね。

ああ、そうそう。

本当はこれを

言いに来たのさ。

明日の真夜中

までに、ここを

去ぬるがいい、

アルメンドラ。

...何かあるのだね、

ルシール。

まあね...これが昔、

共に人形と戦った

旧友へのー

せめてものないことは

別れの言葉とでも

しようかね。

ありがとよ

......

でもあたしも

もう年だ。

荷物を

まとめるのも

しんどいし、

ここは、

じっと座って、

しろがねと人形の

戦いの結末を

見届けることに

するよ。

...

そうだろうと

思ったよ。

お待ちよ。

今度は

あたしの番さ。

重要なことを

わざわざ言いに

来てくれたお礼だよ。

ルシール、

みんな...帰る

わけにはいかないの

だろうねえ。

ああ...

今さらね...

...お互い様だね。

言ってもしようが

ないことか...

でもねえ、あたしの

占いには、きっちり

出ているんだよ。

あしたー

みんな

死ぬってさ。

...みんな

死ぬのは、

自動人形の

方だろう。

......?

さようなら、

ルシール。

ああ、

達者でね、

アルメンドラ...

いえ...

イヴォンヌ。

ルシール..

あんた達は...

勝てないよ。

ファティマさん。

ごめんね、私..

いえ

とんでもない。

私こそ、父上を失い、

生身で戦おうとしている

ミンシアさんに対して、

えらそうに...

戦況はどう

なっている?

は、現在ナルミさんが

戦闘中です...

体の「気」が

通らねえならー

これなら

どうだ!!

が...が...

よし、ここだ。

さて、鳴海の奴

しっかりやってる

かな...と。

次ィ.....

ナルミ、

続けるのは

無理だ!

そうだ、

戻って来て

オレ達と

代われ!

うるせえ!

代わる気なんざ

ねえよ!

ふーむ、君の意気込みは

素晴らしいが、次をやる

としても

パートナーを呼ぶべきだと

己は思うね。

なぜなら、次の君の

相手は、アクロバット・

ブラザーズだからさ!

何ィ?

ふうう~...

ぼくらは二人一組で

戦うのさああ...

だからおまえも、

もう一人呼びな~

でないと~

オレらが

ズルになっちゃう

だろうう?

いや...このままで

いい..

誰も必要...ねえ..

なんだ

あいつは!

何を意地に

なってる!

けっ、オレが

引きずって

来らア!

もう!

ナルミさんが、戦士の

心をお持ちなのは、

よくわかりました。

からくリサーカスの

でも今は、

次の戦いに備えて

休んでください。

ちょっと待て、

おい、おまえら、

何を...!?

ねえ、ドットーレって

いったっけ。

メンバーの変更、

別にいいわよね。

ああ、お嬢さん。

人形は、面白ければ

どうでもいいのさ。

あんた方も、

汗くさい男と

戦うのは

イヤよねえ。

と...いうと?

次のあなた方の

お相手は

私達がするって

言ってんの!

ミンシア!

ファティマ、

おいおい

見ろよ、今度は

女二人だぜ!

人間のなんだ?

女二人だ。

面白いねえ!

どういうコトだ、

おまえらは、この

試合のメンバー

じゃないぞ!!

ファティマ、おまえ

特別参謀だからって

勝手をしていいと

思っているのか。

次はオレの

番だぜ、おい!

まァいいんじゃ

ないの?

しろがねーOは

死にすぎたよ。

自動人形さんが

いいっていうなら、

しろがね組の

おじょーちゃん達に

やってもらおうじゃ

ないか。

だって、

鳴海だけ

カッコつけてんのは、

しゃくなのよね。

掟破りはもちろん

承知の上です。

ですがサハラは

私の育った処ー

欲するはずです。

闘いの血を吸う砂は、

誰よりも、まず私の血を

東京都市アクロバット・ブラザーズ・ファース

アフロリーマンションは、ミンシア6ファティマー

割4幕

そんなの理由になるか!!

ルシール先生よォ、

なんか言ってくれよ!

あいかわらず

うるさいねえ、

ダール。

あんた流に言えばさ...

勝てば誰でも

いーんじゃねえの?

おやりよ、

ファティマ。

はい!

うわっ、

うわわっ!

行きますよ、

スピネッティーナ

びっくりしたあ...

こっ、これが

しろがねの

使うっていう

人形...?

ファティマさん。

ええ、だ

私の人形です、

ミンシアさん。

おい、

おい、

なーんか

楽しくなって

きたぞ~~

女の子二人があ、

ぼくらの相手

だってよおお。

からくりサーカスの

おまえは?

ペドロリーノ

兄ちゃん、

あのマントの娘、

いいなああ。

黒髪、黒い髪。

オレア、黒髪の

娘ォがいいよォォ、

オラーツィオ

兄キィィ~~

じゃあさっそく

試してみようよォ、

ペドロリーノォ~

オレらは女の子についてああ。戦うコトが

知ってるんだよ、

ねえ兄キィ。

とオっても

苦手なコトをねえ。

うん、

オラーツィオ

兄キィィ!

やっほオオオ

黒髪ィイ

ミンシアさん!

うん!

正面からじゃ

側面へ!

とった!

バカな、

消え..

ミンシアさん、

上!!

...

床をつかんで

慣性を殺した!?

女の子の弱点

その1~~

嫌悪感にみた

とり乱し

やすい~

ね?

だから...

おのれえ

~~~!

簡単にスキが

できるう。

ミンシア

さん!

ぬ...!

ほーら、よそ見は

イヤよオオ

マントちゃん~

これから女の子の弱点

その2を教えたげるん

だからああ、

ほっほ〜っ

それが噂に聞く

「スピネッティーナの

毒針」かい?

やってくれよ、

やって~~

はずれ

~~

弱点

その2~~

く...

ファティマ

!!

女の子は裸を

恥ずかしがるう

~~~

そうなんだよなァ〜

なんでかは、

オレら自動人形にゃ

全然わからねえん

だけどなァァ。

こ...のォ...

なっ、

何をする!

きゃぁあああ!

びひひひ、

どうだいこれ

勇ましいしろがねが

服をとっただけで

このザマだよ。

ファティマ...

ああ兄キ、人間の

女の子なんて

カンタンだな。

きゃあああ!

おっ、こっちもだよ、

兄キ。ヘヘヘへ。

あーあ、

話に

ならないな。

ダメだ、

あいつら。

「あははは。

からくりサーカスの

ヘヘへへへ。

あ?

な、

なんだァ!?

あ、兄キ

ーっ!

おまえら、

わ、わざと...

だましてたの

かよオオ。

単純人形め。

教えてあげるわ。

その日

女は嘘を

つくものよ。

第15幕

アクロバット・ブラザーズVS-

ミンシア&ブァティマI

驚いたぜ...

あの女ども

...

おいおい...

おまえ達、

まんまと人間の

女に騙される

とは...

い...今のは

ちょっとした

余異ですよ、

ドットーレ様

恥ずかしい

ことだな。

本当かなあ。

もしも、これ以上

無様な様子を

見せるなら、

おまえら...

も..

もももう

食うよ。

後れは、とり

ませえん!

ルシール

あの娘達

なかなか

やるじゃないか。

僕のしろがねーO

どもは、五人も

やられたのにさー。

ま、でも、あの

アホっぽい兄弟が

このまま終わるワケはない

から、

結局は

負けちゃうのかも

しれないけどねー。

なあ~んてな、

失敬!

ははは。

負ける

ものかね。

あの娘達は

勝つさ。

はァ、

なんかアイツら、

やる気マンマンね...

ええ、

はっ...

大丈夫ですか?

ミンシアさん...

なんとか...

ファティマさんは

問題

ありません。

でも驚いたわぁ、

ファティマのウソ泣き。

そんなに上手

でしたか?

でも、それを

ミンシアさんが

わかってくれたから、

ミンシアさんなんて、

涙まで流して

らしたのに..

私にも、じゅう

女優さんの

素質が...?

ヤツのスキを

つくことができた

そりゃもう、

バッチリ!

私、女優

だもーん。

あんな演技は

お手のものよ。

嬉しい!

行くよオ、

ペドロリーノォ

~~!!

いいよう~

オラーツィオ

兄キ~!

ひゃーっ

ひゃーっひゃ!

オレたちゃ

アクロバット・

ブラザーズだぜ。

二人いりゃ、

無敵よー

ミンシアさん!

ダ...ダメ

だわ...

あいつら、

二人バラバラに

しなきゃ...

そうですね...

私に考えが

あります。

え?

へははは

どーした

のさぁ!

そうやそりゃあ

ばーかァ、

そんなトロい

デク人形、いくら

使ってもムダよ~

おっ?

なんだア?

こんなコトで

動かさせない

つもりかよ!

かわい~

はっはあ、

どーだよ?

ペドロリーノは

パワーある

でしょオ~~~

ちょっと

待て...

黒髪の女は

どこだ!?

う...

隠れてた

来なさいよ

~~~

じゃ、

この女の

狙いはー

な...狙いは

僕じゃない

~!?

手か~!!

兄キ~

手が~

うまい!

あいつら、

アクロバットしにくく

なったぞ!

あせるなよ

ペドロリーノ。

まだ手は残ってる

でしょうが~

残った

手で~

残念だけど

バイバイ、黒髪の

じょーちゃん!

女ァ、逃げろォ、

さっきみたいに

やられるぞ!!

ダメだ、そいつは

床をつかんで、ただいたぁ

慣性を殺して

自在に動く!

やってみな

~~~

正面から行くん

じゃない!

オレは予測

できねえよ

ぐ...え...

そんな...

バカな...

と...と

止まれなかった

...のか?

たわけが。

誘いこまれて

しまった

わけだ。

く...黒髪の...

女ァア!

そうか、さっき

ファティマの人形が

撃ち込んだ棘で

もろくなった

床に...

この程度じゃア、

オ:オレは、あきらめ

られねえなァア。

うえへ、うえヘへへ...

だろうね。

ペドロリーノォ、

今行くよオ~

何っ!?

おまえ達が悪い。

女とあなどった、

はっ、はなせ、

ペッ、

ペドロリーノ

オオ~~

兄キ、大丈夫

さ~~

ペドロっていうの、

あなた。

悪いけど

あんたね、

このミンシア姉さんの、

タイプじゃ

ないのよ。

16歳で

第16幕

う...

なんだ...

オレは

どうした?

そうだ...

ミンシアに

殴られて...

戦いは..

どうなった!?

ペドロリーノォォ

~!!

一丁あがりよ。

まだだ、

ミンシアーッ!!

鳴海?

!!

かああ、

一緒に行こうよォォ、

髪イイ~~!!

ちィイイ~~

が...は...

く...ろ..

か...み...

ミンシア!

お、おまえ...

気がついたの

かよ。

だまってな...

鳴海...

こ、こんなの

平気よ...

ちっ...左腕と

アバラ何本か...

折れちゃったね、

こりゃ。

ちくしょう

敵はとるよ、

ペドロリーノ!

まずは、この

ターバン娘から

なア!

ちイ!

バカめ、動けなく

したつもりかい?

糸はねえ、

巻き取れば

いいんだ

よオ〰

ファティマ、

指抜きを

はずしてえ!

ひひひ、

両手引っぱられてて

できるかよ。

それに、しっかり

指にくっついてる

みたいだよ~

ま、待てえ

はい、糸の

巻き取り、終わりィ。

かき切った首は、

ぼくの頭に飾って

あげるからね

...ファン...

巻き取ったのは

私だけ...

でしょうか...

オラーツィオ。

何イ~

え~何~?

命乞いかな~

これは;

これは~!?

これは

ァア!!

人形の

あやつりの

糸~!!

けええ

~~~

人形まで...

巻き取って

いたのか~~

あなたは

女にやさしいのね。

オラーツィオ。

私を最後まで

あなどってくれて...

女!

女!!

女のくせに

...

勝利まで、

くれるのだから

だ...大丈夫?

ファティマ!

ミンシアさん

こそ。

私はこれくらい

...あれ...

何言ってんのよ、

刺さってんじゃ

ないよ~

おいアンタ、

大丈夫かよ!

うわー、

すげえ血だ

...

何してんだ、

手ェ貸せよ!

ナ...ナルミ

さん...

«意所の名前

鳴海ってば、

よーやく目が

覚めたのね。遅ー、

ダサー。

何言ってんだ、人中

殴りやがって!

死ぬかもしれねー

だろ、ミンシア。

あの、私

立てます

から...

何よー、

あんたが頼りに

なんないから、

アタシ達が

やったんでしょ!

だいたい

ねー...

きゃ!

なっ、何よ!

鳴海、おろし女だからって

なさいよ!

バカにしないで!

あの、私は

しろがねで

...大丈夫ですから。

やかましい。

おとなしく

してな。

あ、

イタタタ...

ほらなー。

アンタも、

しろがねっつっても

休まなきゃよ。

死ぬにゃあ

早えだろ。

いくら

強くてもよ。

は...はい...

ブラーヴォ!

素晴らしい。

これで

第二試合は、

しろがね組の

勝利に終わったわけだ。

では、

実にいい勝負

だとは思わんかね。

人形達も

大喜びだよ。

な、なんだ?

次の第三試合は、

新しい舞台へ

行ってみようか。

気を

おつけ!

うわ!!

からくりサーカン

うおお~!

きゃあああ

日本を経由して

サハラたァね...

またハデな

旅行ですね、

ジョージさん。

君も

もの好きな

男だな、

アシハナ。

あの大荷物を

君の村から

受けとったから、

君の役目は

終わりだ。

あとはおとなしく、

日本に残っていれば

良いものを。

ジョージさんよ!

あんた、あたしを

誘う時、なんて

言いやした?

「自分と来れば、

おまえの知らん世界が

見られる...

「おまえはタイクツ

なんだろう...

あたしは

まだ...

タイクツですぜ。

ジョージさん、

「あたしの知らん

世界」は、

まだですかい?

しろがねの

皆さん、

そろそろ喉も

渇かれたと

思います。

ここで

インターバルと

参りませんか。

お酒も食べものも

御用意させて

いただきました。

ほかの方も

降りていらして、

しばし休まれては

どうでしょう。

ようこそ

おいでください

ました。

ここが、第三試合の

会場となります。

ですがその前に

休憩を

とられませんか?

第17幕

私どもは、ドットーレ様の

命を受け、ここで皆様を

おもてなしする

「ウエートレス」、

「シェフ」に、

「バーテン」です。

では、

なんなりと

お申しつけ

くださいませ。

少し休もうか

ということ

らしいぜ。

我々には愛そく

休息など

必要ないがな。

...と

言われてもよ、

ミンシアもファティマも

かなりのダメージだ...

マズイな、治療しねえと...

それよりも、どこか

ベッドみたいの

ないかよ。

それは...

...信用

できる...の?

ミンシアさん、骨折して

いるのでしょう、

動かないで...

な、なんだ

ありゃあ!?

な...

なんだよ。

どうした?

休憩だとさ、

バカバカしい。

ま、いいさ。

ほらダール、トーア、

おまえ達のカバンだ。

ナルミ、ボーッと

おしじゃないよ。

早くミンシアと

ファティマを、

あそこに。

ルシール...

あそこっ

たって、あの

フーセン..

いーから

早くおし!

すまねえ。

ハ...ハイ。

ようやくこれが

役立つ時が

来たよ、ルシール。

まァね。

おい、

それ...

なんだよ?

ナルミ君、お嬢さん方を

入れて

くれるかね。

これが..

にも、しろがねーOどもは

全く、これを使おう

ど、つもこいつも

バラバラに

なりやがるんでね。

医療用カブセル

「エッグ」だ。

こんなモノまで

持って来たの

かよ...

スゴイだろう。

こんなに小型ながら、

たいがいの手術と治療は

できるのさ。

まァそれも、

しろがね達が

驚異的な生命力を

持つので、

生命維持システムを

最小限に

おさえられる

からですね

「顔無し」司令。

水さすねー、

おまえさん達。

医学者の君らにゃ

不満かもしれんがね、

これはいーもん

なんだよーん。

いえ、不満だ

など...

噂に聞く「エッグ」を、

参考までに拝見しようと

しただけです。

なら後でまた、

イギリスとドイツの

先生と、

お話し

しましょうかね。

だ...大丈夫かよ、

ミンシア、

ファティマ...

見舞いは

バイナップル

持ってきなよ。

あんたは

入らなくて

良し。

...わかって

るよ。

ふふ、ナルミ君、

レディーの治療は

見るものじゃ

ないものな。

あ...

あんた方は

.....

ろくに自己紹介も

していなかったな。

私はシュヴァルツェス・

トーア。ドイツで

医者をやっている。

スティーヴ・ロッケン

フィールド。イギリスの大学で

医学の教鞭を執っている。

そういや、

ハンカチ貸して

もらったっけ。

スマン、無くし

ちまったよ。

いや、どうせ

必要ないんだ。

私達しろがねは

汗をかかないの

だから。

...

ふふ、その顔は

「モンスターは

もうけっこう」

という顔だな。

まあ、せっかく

だから、あっちで

少し話さないかね。

酒など久しぶりですね、

ロッケンフィールド

博士。

ああトーア君、

ドレスデンでの学会

以来だね。

こんな砂漠の

人形のテント

内でなんて、

実に不思議

ですが...

ああ、ねん。

70年来の

古い友人さ。

二人とも

知り合い

なのか?

君は「しろがね」が

友人など

作らないとでも

思っていたのかね。

...でね、あたしは

二親のかわりに

人形使いに

育てられたんでさ...

...

で、兄サンは

......

ほら、なんてん

ですかい、人間、

コミュニケーションって

ヤツも...

君に私のことを

話してなんになる?

......

あっ、

ちょっと、

兄サン!

...

兄サン、お互い

よく知った間柄でも

ねえんですが、

少しくらい

お喋りする気にゃ

ならんのですかい?

心開けたァ

言いませんがね...

ふん、

あたりまえだ...

何を言う。

心開くだと

言っておくが、

しろがねーOに

友情など

存在しないの

だからな。

だから言って

ねえって...

ええ!?

聞いてんのかよ!

よしたまえ

ダール。

うるせえ、トーア。

こいつがカッテなコト

ばっかりしてるから、

オレは戦えなくて

血が収まらなく

なってんだ!

だからオレも

あん時ゃ、アタマに

血がのぼってた

からよ、

ワルかったって

言ってんだろ。

それに...

オレだって

あんなにおまえ達が

死にたがらなきゃ、

やんなかったかも

...な

なんだと

このヤロウ!

ダール、

オレ達を、

感情もくそもない

あんなしろがねーOと

一緒にすんじゃねえ!

大丈夫かね?

ナルミ君。

くくっ、

そうだ

そうだ。

我ら

しろがねーO

としても、

心外だ。

少しの感情を

残してるから

といって、

使いものに

ならない

しろがねと

同じにされ

ちゃあな。

うるせえよ

へ。

ええ?そういう

てめえも、しろがね

だろうか!

なんだァ?

ティンババティ。

その、オレだけは

違うっていうツラが

許せねえんだよ!

ダール、口を動かし

ながら、無抵抗の者を

殴るのは、

北欧のヴァイキングの

やり方か?

ナルミに対する君の

怒りはもっともだ、

ダール。

なにィイ?

ケンカ売ってん

のかア?

こんの

キザ野郎

がァ!

私にとっても、決まりを

破った彼は、許すことは

できない。

だから、こんな時

「男」のやり方は

決まっている。

強い方がー

正しい!

けっ...!

じゃ、オレが

こいつとよ...

じゃ、ちょっと

待ってろ。

最初は

あんただな、

ティンババティ。

ああ、

君の規律違反

という誤ちを、

君に勝利する

ことで証明しよう。

ああ、

やってくれよ。

子供っぽい

ような気もするが、

ま、仕方がないか。

気が済むの

ならね。

......?

くだらない

どうした..

日本人。

戦いで疲れている

などと言う

つもりか?

あんたさ...

いや、

しろがねはさ...

ソナハ病の

子供達と会った

コトがあるか?

うぬ?

あの子達は、

自動人形どもに

奇病をうつされ、

明日死ぬかも

しれない生活を

してた...

だけど、そんな中でも

...いや、そんな中

だからこそ、

子供達は精一杯

生きていた。

ママやパパが

いなくたって、

一生懸命...

本当は笑えないハズの

子が、とっても明るく

笑ってたんだぜ。

オレ達は皆、

ゾナハ病になって、

たまたま「生命の水」で

助かり、不死者になった。

ゾナハ病の呪縛から

解き放たれ...自動人形と

戦えるようになった:

それが

どうした。

あーあ、

ロほどにもねえ。

アイツの

負けじゃ

ねえかよ。

ま、ダールに

匹敵すると

言われている

ティンババティの

腕力に、勝てる

わけないか。

だから、

だからこそ、

オレ達の

この命は、

戦えない、

ちっちゃい子達のために、

使わねえといけねえんじゃ

ないのか...

それがよ...

あんまりよ...

自分のために

ムダづかいしてる

ように見えてよ。

ダール、

あんたは

戦えなくて

血が収まらねえと

言った。

しろがねーOの

連中も、自分が強い、

自分が強いって

言って

死んでった。

...ここ..

この男!

そんなんじゃ

ねえだろ...

オレ達の命は、

子供達の命

だぜ...

負けたら

死ねばいい...

なんていう、

そんなド甘え

戦いなんざ、

やっちゃいけねえん

だよ!

ひとつ...

聞かせてくれ..

君が怒った

きっかけは

...

なんだった

のだ...?

笑ったから...

...?

しろがねーOの女が

笑ったんだよ、死ぬ前に。

笑顔はゾナハ病の

特効薬だ!

ゾナハ病だった

しろがねが、

その薬にツバを

吐きやかったんだ!

第18幕

休憩そして第三試合

負けたよ、

ナルミ。

約束どおり、

私はおまえを

正しいと信じよう。

待てよ、

ティンババティ。

あんた、最後の一瞬

わざと力を抜いたろ...

男の戦いに、

私は手を抜きは

しない。

......?

けっ、

へたばりそうな

奴とやって

自慢になるかよ。

さあ、もういいぞ、

ダール。次は君が

やればいい。

やい、

日本人ヤロウ。

キレイゴトばかり

並べたてやがって、

ムカツく男だ。

ティンババティは

あんな茶番劇で

納得したかもしれんが、

オレは違うぜ。

なら殴りっこ

でもするかよ、

いいぜ。

うるせえ、

覚えとけよ。

オレはおめえが

気に入らねえ。

おい、

「ウエートレス」

アイリッシュ・

ウイスキーだ。

お疲れ、ナルミ君。

あ...

今度こそ

ゆっくり休め

そうだな。

私には

スコッチを。

ナルミ君は?

なんでも

いいっス。

じゃ、おを

同じものを。

しかし、君は

不思議な男だな。

ハイ。

強力な体術を駆使して、

しろがねーOも

かなわぬ人形を壊し、

怒りをあらわにする...

しろがねとしては、破格に

感情の激しいダール以上にな。

さすがに、ギイと

ルシール先生の

連れて来た

「最後のしろがね」だ

はっ

そういう

君は、

アルコールは

ダメかい。

いや!?

トクイだぜ。

君、オレンジ

ジュースを一つ。

ぢくじょ~

やっぱお酒は

20歳を過ぎて

からだぜ~

師父にゃ、

「つまらん、

弱し!」って

言われてたしな~

え..

20歳...?ちょっと

待ってくれ。君はいったい

いくつなんだ?

えーと、18...

いや、もう9月に

なったから

なんと!

君は19歳なのか!

なんだよ、じゃ、オレは

何歳に見えたのさ

28...歳

くらいかと...

19歳かな。

すまない...

君がとても

落ちついている

ものでね。

でも、それで

わかったよ。

にぢうはちィィ

君があれほどまで

子供達に

こだわり...

「命」にこだわった

わけか...

君はその若さで、

多くの辛い死を

見てしまったのだな。

いや...きっと

ロッケンフィールド

さんほどじゃ

ないよ。

スティーブで

いいよ、

ナルミ君。

ーそうだな...私は

医者だから、ほかのしろがね

よりは死を見ているかもね。

しろがねくらい

長生きできて、お医者なら、

ゾナハ病をなんとか

できないんスか!?

進んでるんでしょうが、

医学も!

からくりサーカスの

オレは...ゾナハ病の

子供達を...見てきたんだ...

たまんねえよ。

子供達が今も死んで

いくのに、オレ達

しろがねだけが

生きてるってのはよ...

残念ながら、

私達の研究でも

ゾナハ病をいまだ

治すには至らない。

唯一の薬品治療は、

私達の体に流れる

「生命の水」を与える

ことだが...足りはしない。

くそっ!

...?

子供か...

写真...かい。

......

かわいいっスね。

ありがとう

私の一番大切な

家族さ。

イギリスに

住んでいるんだ。

子供二人は

妻と前の夫の子

だけどね

ははは、君は本当に、

ルシール先生やギイしか

しろがねを

知らないのだなァ。

いるんだよ、

しろがねの中にも、

新しい生活をしよう

としている者が...

友をつくり、

社会となるべく

関わろうとしている

者がね。

...ルシール先生は、

あまり良い顔を

しないが、

不死人「しろがね」と

いえども、元は人間だ。

人の暮らしを、

そうそう

断ち切れるもの

でもないよ。

.....そ...

そうだよな...

下の子はリッチーと言って、

今度、学芸会で

劇をやるんだ。

へええ、

主役かい?

いや、台詞はこれだけさ。

「いいえ、女王さま!」

フツーの

兵士役なんだ。

あはは、

いつだい?

来週なんだ。

父親としては

見たいものだよ。

この戦いは

今日一日でしょ

...ああ、

からくリサーカスの

そうだね...

行けるじゃないスか。

ナルミ君、君は

とても気持ちの

良い男だ。

また、こうも言った。

しろがねの戦いは、

「死を恐れていない」

のではなく、

生きることを

手放していると..

だからひとつ、

誤解を解いて

おきたい。

ああ...

言ったぜ。

だが、私を

見てほしい。私は

命をムダにすると

思うかね?

君はさっき

言っていた、

私達「しろがね」は、

命のムダづかいを

していると..

そうさ、私は

家族のために

ここに来た。

ゾナハ病を世界に

広めようとする人形と

戦って、倒すためにな。

イヤ...

もちろん

覚悟がない

わけではない。

ナルミ君、わかって

くれたまえ。

だが、死ぬつもりも

ないのだ。

しろがねは

「生を手放している死人」

ばかりではないことを。

それは

ダールも

トーアも、

ティンババティ

も、

イワノフも

同じだ。

皆、様々な

理由を持ち、

戦いを

生き抜いて、

自動人形の

最後の一体を倒す

ことを願っている。

そして...

それが、

復讐の思いが

血に溶け、不死人と

なった自分を...

まだ「人間」なのだと、

信じてすがれる

杖なのだよ。

私が子供達の

ために、

ここに

来たように。

......

そうかよ...

よかった..

オレはしろがねを

バケモンだと

思ってた..

バケモンを仲間と

呼んで、歯車ヤローと

ずっと戦っていかなきゃ

いけねえのかと、

ゲッソリきてたんだ...

でも、

違うんだな。

あんたは

人間なんだな、

スティーブさん...

そうさ...

「人間」になろうと

している...な。

二人で何を話して

いるんだね?

トーア...さん

ああ、女性の

患者に優しすぎると

評判の、町医者が

来たぞ。

仲間に入れて

くれたまえ

私は人並みの人生を捨てた

しろがねですが、

生物学的な男性をも

捨ててしまったあなたとは、

違うのですよ。

おいおい

例の性ホルモンの受容性に

関する論議を、

再燃させるつもりじゃ

ないだろうね。

やれやれ。

ふふ...

ミンシア君

喜べ。

オレ達は少なくとも

感情のない

ロボット!

一緒に

戦ってきたんじゃ

ないらしいぜ。

ミンシアは

眠ったようだね。

はい、ここに

来てからもう

8時間ですから。

ファティマ、おまえの

傷も軽くはないぞ。

この「エッグ」の中で

休んで行きなよ。

そうか...

もう朝かえ。

はい。

ま、でも

ルシールとしては、

あの四匹の人形と

フランシーヌは、

自分の手で...

ぶっ壊してやりたいと

思ってるんだろう?

このテントに

入ったのが、昨夜の

12時過ぎだったな。

我々の作戦は、

今日の夜12時まで、

人形どもをここに

足止めすること。

真夜中まで、

このゲームは

続けられるかな。

そうすれば、

ヤツらに目に物を

見せてやれる。

15人も

しろがねが

残っているんだ。

なんとかなる

でしょうよ

ふん。

仮にもし、

なんとか

ならなくても..

私がなんとか

してみせるさ。

私の人形さえ

届けばね。

しかし、

なんでしょうね。

この大きい荷物。

運ぶのは

糸繰り人形でしょ?

ありゃ

トランク一つで十分、

こんなに大きくて

重かねえですぜ。

アシハナ、我々...

いや私は、命令を遂行

しているだけだ。

しろがねーOは、

究極の兵士だ。

兵士は、いらぬ質問は

しないものだ。

へー、じゃ

兄さんは、上の者が

死ねと言ったら

死にやすかい?

からくりサーカスの

死ぬ。

上の者が路上で

ケツ出せと言や、

出しますかい?

出す。

そんな仮定は

無意味だがな。

けっ!バカじゃ

ねえですかい。

ならおまえ達、

日本のヤクザはどうだ?

そういう上下関係で

成り立っているのだろう?

そりゃそう

ですけど...

アタシャそーいうのがそだし...

ほら!

なら言うな。

おっ、ジョージさん。

今ムキになりやしたね。

何を言う。

そして勝ったと

喜んでやすね!?

君にはつきあい

きれないな!

ひっひっ、

あんたの人間

クセェとこ~

......?

ジョージ、目標地点が

近づいたぞ。

よし、じゃ

降下準備をする。

ま、待て!

あれはなんだ!?

レーダーには

映ってなかったぞ

どうした、

パイロット!?

あ...あれは、

雲...いや

霧...

銀の煙だ

違う!

あれは

銀の煙!?

「真夜中のサーカス」が

ばらまいている、

ロゾナハ病の病原体か

回避しろォ!

ダッ、ダメだ

間に合わない!

なっ、なんだっ

てーんで?

銀の煙は、極小の

自動人形の集まりだ。

人間の体にゾナハ病を

発病させる

だけじゃなく、

機械にも故障を

起こさせる!

うえええ!

おのれ、ヤツら

テントの地域に、予め

張ってあったのか~~

さあて、

みなさま、十分に

休まれましたで

しょうか?

では、

ひき続き

まして

第三試合と

参りましょう

か!

しろがねの

皆さん、

いかがだったかね?

己からの、

心ばかりの

饗応は...

上等な酒、

高級な料理、

どれも君達人間には

快楽とされるもの

だろう。

...いやぁぁ、ありません

...

......いいいかい

第19幕

ドットーレ...

売り放って

けっ、人形どもの

酒なんざ、

どこに入ったか

わかんねえよ。

では、これから

始める第三試合の

前に、

今度は君達が、

己に快楽をくれる

番だ。

快楽?

快楽って

何かな。

まっず......

あたし、寝てた~~

何よ、11時?

3時間も

寝っこけてたの!?

ファティマ~

ミンシアさん、

大丈夫です。オリトマークたち

自動人形達の申し出による

休憩時間でしたから。

今日の夜12時まで

13時間...

ここから人形達を

動かさなければ、

私達の勝ちです。

...

それよ...

ファティマ

あなたなら

知ってるんでしょ?

今まで尋ねるヒマ

なかったけど、いったい

今日の12時に

何が起きるの?

どうして、

私達の

勝ちなの?

真夜中に、

この地に

特別の「雨」が

降るのです。

雨?

君達

しろがねは、

何か我々に、

隠しごとが

あるんだろう。

そうじゃなければ

マジメな君達が、

ゲームをもちかける

コトなど、

考えられない。

なんだろう?

ゲームは

時間つぶし...

時間...

というと...

己達

「真夜中のサーカス」の

このテントに、

ミサイルでも

撃ち込む

つもりなのかなあ。

ミ...ミサイル

だとォ...?

ドットーレよ、

過去に通じないと

わかった戦法を、

今さら我々が、とるとでも

思うのかね?

ほうオ、途端に口が

なめらかに動くように

なったな、「顔無し」。

ここにっ

突っ込んだ途端、

ヘリの調子が!

これが自動人形の

作り出す

「銀の煙」だ!

過去、君達が運良く

我々のテントの位置を

捕らえ、熱核兵器を

使ったのは三度ー

な...なんでえ?

この銀色の

雲は...

50年代末の

「タイタン[型]ロケット:

'B2年の「ミニットマン」:

そして88年には、

大陸間弾道弾「ビースキーバー」...

だけど結果は

失敗だった。

なんです!?

そりゃ!

煙に見えるこれは、

実は体長

10分の1ミリにも

満たない、

虫型の

自動人形なのだ!

そいつらは人体に

入り、神経系を

自在にいじって

ゾナハ病を

発症させる!

機械にとりつけば、

どんな微細な隙間からも

入り込み、

その機械に重大な

ダメージを与えるのさ。

思い出すなァ。

君達御自慢の

ミサイル・「多弾頭

各個目標再突入体」は、

高度二二〇〇キロの

大気圏外から、

マッハ25という超高速で

我々のテントに

飛来した。

空気との摩擦で

真っ赤な流れ星に

なっていたのを、

己は

見ていたよ。

TNT火薬二万倍の爆発力と、

高熱のエネルギーは、

いかな自動人形とて、

抗するべくもない兵器だったよ。

しかし~~

ふははは...

我々は「銀の煙」を、

いかなる処でも吹き上げ

続けてるのさア!

それは

テントを覆いながら

立ち上り、

我らの周囲

「OOキロに

浮遊する。

我々を消滅させようと、

ミサイルは

そこを通過する。

地表のテントまでの

到達時間は、

もう1分強だ。

そしてとき

その時

それは大気圏の

てっぺんだ!

ダメだ...

コントロール不能

ジョージ..

脱出を...ぐふっ!!

ぜひ;せひ

せひ...!

しっかりしろ!

ゾナハ病にかかったか...

ちっ、これだから

普通の人間は...

...な...

なんでぇ...

い...息が

急に...

げほォ

おまえも

かかったのか、

アシハナ。

これが...

ゾナハ病

だと...?

あんたの

言ってるコトは、

本当だったん

ですかい..

ぜひ..高度低下...

ぜひ...高度か...

ちィィ~~

こんなトコで、死にたか

ありやせんぜ!!

ミサイルは尽く、

軌道を外れて

墜落した。

それは私達も

承知のことさ。

さ、

出ましょう。

だから、

もうそんなことは

考えてないさ。

ファティマ、

雨って?

そうかね...

ですが、人間は

考えましたー

君達は、考えたん

じゃあないのかね...

では「銀の煙」を

なんとかしよう...

今まで敵に、

雨は届きませんでした。

彼らが、ぶ厚い雲に

守られていたからです。

おおかたー

君達は、時間を合わせて

待っているんだろうさ。

新型ミサイルの

はじろこう

波状攻撃をねええ。

そんなコトは、

己らには

お見通しさアア。

だから、

このゲームにも

つきあったんだよォ。

ルシィィル、

フェェエイスレスゥゥ。

ふっふッふっ...

声も出ないかね。

そうだよなァ、

時間かせぎが

バレてしまっては...

もう我々は、

この地から去るだけで

良いのだからな。

ふははは

はは~~

それだよ、

その沈黙こそが、

己の最大の

快楽なのだよ!

君達が敗北を

知った瞬間の、その

沈黙がなァ~~

なぜだ...

なんでヤツらが

知ってんだよ。

この作戦は、

もうダメなのね...

ミンシア...

大丈夫なのか?

...ああ、

ルシール、

ああ...

そうらしいが...

どっちにしたって

やることは同じだろ。

D案だね。

言い逃れも

きくまい。

ここは...

外にいるしろがねは、

このテント内に突入、

「真夜中のサーカス」の

象徴であり、

リーダーである人形を、

必ず破壊する。

にんぎよう

おーっと君達、

君達が、ひとり

一人よがりの

ゲームに夢中に

なっていた一晩中、

あたりまえさ

......

私達は、

もうひとつの

ゲームをやって

いたのだよ。

また細いワラの

ような希望に、

すがろうと

するのかわ

もう...ひとつの

ゲームだと!?

君らは、そと

外のお仲間から

全く連絡がない

ことに、気づいて

いないのがね?

うふふ、

それって、

どーいう意味

かしらァ。

そうさ、

それは...

どういう

ことだと

思うかな?

おい、ヘリを

たて直せ!

くっ...見えた、

ヤツらの

テントだ。

...ありゃ

なんでえ...

.....!

なんだ...?

あれは...

ちい、

地表に

ぶつけて

なるか!

赤い砂の丘

...かい?

いや!破丘が

赤いんじゃ

ねえ!

司令、

待機部隊より、

応答ありません

...

モンフォーコン隊、

カストル隊、

共に返答

ありません

くそう...

でもしろがね達よ、

安心し給え。

せっかくのゲームだ、

我々はそれに

つき合ってやるさ。

そもそもの

ゲームの賞品は、

フランシーヌ様への

面会だったな。

それでは、

第三試合を

始めよう!

名付けて、

「4つの扉」!

この扉の中の

ひとつが、

フランシーヌ様に

続いているのだ!

第20幕

4つの扉

ここに4つの

扉がある。

この中のひとつが、

君達が会いたいと望む、

我々の

象徴にしてリーダー...

フランシーヌ様に続いて

いるというわけさ。

バカバコバ

自分達の計画が

我らにバレ、

ここに突入するはずの

お仲間も皆死んだ...

君達としてはー

このゲームに

参加するよりほかに、

道はないと思うがね。

さァ...

どうする?

ふん...

そうだな。

是非も無し...と

いうところかね。

ワナだな...

どうする?

ルシール。

乗ってみるしか

なさそうだね。

そして、我らのうちの

誰か一人でも、

フランシーヌ人形に

たどりついて、

彼女を破壊する...

か。

けっ、オレはムダに

ワナに飛び込む

くらいなら、

ここで戦いまくって

死ぬ方がマシだぜ。

ダール、

それはいい考えとは

言えないよ。

なぜだ!

ドミートリィ。

もしも、僕らが

少しでも長く、ヤツらの

ゲームに付き合えたなら、

それだけ、これから

今晩零時ーーここへの

ミサイル攻撃の時間に、

おいてめえ、

自動人形どもにゃ

バレてんだぞ。

僕らはしろがね

あいつらを倒すため

だけに生きる存在だ。

近くなる!

どんな可能性にだって、

かける価値はあるだろう。

やろうぜ。

オレ達は必ず、

このサーカスを

壊滅させるんだろ?

けっ、おまえなんぞに

言われなくたって

わかってるぜ!

ミンシアは...

逃げたほうが...

だってよ...

私は普通の人間

だけど、命をかけて

ここに来てるのよ。

なによ、

あんたもしかして、

あたしが死ぬとでも

思ってるの?

今さら逃げたり

しないわ!

大体、

この砂漠の真ン中で、

いったいどこに

逃げるっていうのさ?

えい、バカにする

口はこれか!

う...うん。

あはは!

確かにな、

お嬢ちゃん。

「顔無し」司令。

我々は、いずれにせよ

退くことはできない...

あなたの言葉を

聞いて、

闘志が湧いたよ。

ありがとう。

元々、人形に

恨みを持つ者の

集まりだ。

最後までヤツらを

苦しめるしかないさ..

今まで、バカに

したような口ぶりで

すまなかったな、

ミンシアさん。

そんな...

よければ

行こうか、

ルシール。

今度はヤツらの

ゲームに、

私らが乗ってやる

番だ。

...じゃ、

どの扉から

誰が入るのか、

決めなけりゃ

...ね。

なんとか

不時着させたが、

ヤツらのテント

から、かなり

離れてしまった。

それに

この火だ!

機体が爆発する前に

荷物を出さないと...

ええい、

邪魔だ!

もう、こいつは

おしまいだな。

よせばいいものを

人間のくせに

ついて来るから、

ゾナハ病に

かかるのだ。

ちっ、荷物が

天井に、

少しつかえている。

これでは

外に出せない。

もう一人、外で

扉を押さえて

いなければ...

パイロットは

二人とも死んだ...

とすると

ちっ、

急がねば!

ほう、

各扉に入る者が、

決まったようだね。

しろがねーOは

分散したようだね、

それがいいわ。

どこの扉に

フランシーヌ様が

いらっしゃっても、

誰かは会えるわけだ。

あれ?ここだけ

少ないな。

ルシール、

おまえ達じゃ

ないのかね?

うるさいね、

考え中さ。

ルシール、私は

何番の扉でもいいよ。

先生、

私もです。

しっ...

あんた達、

動くでないよ。

......

え!?

あ...

犬が...

ちょっとキミ、

どうしたの

ここに入ってから、

ずっと見かけ

なかったよ~

いや、その犬は

いたさ、ミンシア。

常に「ある者」の

まわりにいた。

...ある者って、

誰よ?

ふうん...

行きたければ、

お行き。

その者の、

僕としてなのか、

敵としてなのかまでは

わからないけどね。

ふむ、どり

一人来たな。

それでは

扉を開くよ

はてさて、

扉の向こうには

何が待つか!?

お楽しみ~~!

しばらく

だったな、

ナルミ。

ああ、

アルレッキーノ。

おめーには

会いたかったぜ...

前の決着は、まだ

着けてなかったからな。

この扉の先が

フランシーヌ様に

続いていれば、

また、会えるさ。

どっちにしろ

待ってやがれ。

ああ、

楽しみだ。

真っ暗だな...

ああ、だが

下から風を

感じないか?

ナルミ君。

あーあ、あんた達

やっぱり、ただの

しろがねねえ

この程度の暗闇で、

もう何も見えなく

なっちゃうのね。

悪かったな。

私達は、

しろがねーOの君のように

光量補正をしてくれる

目を持たないのでね。

馬麗姉よ、

リィナでいいわ。

そうよ、私には

見えるの。ほら

ええと...

そこに、こわーい

地獄へ続くような、

階段がね。

......?

本来は、絶対に

禁じられている事だが...

仕方ない、

おまえの手でも、

ないよりはいい。

な...なんでえ

兄さん...トラブル

ですかい...

助けて...

あげやす...ぜ。

金次第...

でね...

命を

救ってやる。

あ、

まちがえた

手伝え、

アシハナ。

て...てめえ

...何を...

こっちだな。

よし、ここは

固定した。

ゾ荷物を早く出せ!

もう

爆発するぞ!

アシハナ。

驚きやしたね...

あのバケモンの

血を飲んだら、苦しさが

スーってカンジで

ひいちまった。

それに、

この荷物:・

アシハナ、

早くしろォ!

「操り人形」だと

ばっかり

思ってたら...

それを運ぶ

ための

ゴツイ車付き

ですかい。

なんでえ、

コケおどしの

階段かよ。

攻撃のひとつも、

あるかと思った

がね。

ふーん、

ビクついてたのね

あなた方。

おめでとう

ございます!

おめでとう

...ってコトは...

そうです!

あなた達の扉は、

正しかったのです!

そうかよ、

じゃ行くぜ!

とと...

なんだよ!?

フランシーヌ様は

すぐそこの部屋で

待っておられます!

だから

.....?

お待ち

ください!

ですから、

ここで、あなた方

三人が戦って...

申し訳ない話ですが、

フランシーヌ様は大変

お疲れやすいので、

お一人をもてなすのが

精一杯なのです。

その勝者お一人

のみに、フランシーヌ様は

お茶をお出しする、と

申しているのです。

明解にモノを

言いなさいな、

人形。

掲載・週刊少年サンデー平成19年6号より平成13年15号までご

しからくりサーガスBo売

からくりサーカスの

教お引きしか

ありがとう!

あー先日、

「少年サンデー」

誌上で

自動人形や

操り人形の

デザインを

広く募った

ところ、

たくさんの

御応募が

あった。

それは...

あの、きゅーすアタマの

中から、新しいデザインが

まったく出てこなく

なったんだよ。

日々の暮らしに

疲れ.....

家庭に疲れ...

枯れ草のような

あのアタマ...

その通りさ!

ああ!

だが、

あらためて

言われれると

ムショーに

ハラがたつ!!

ちょっと

だったら

てめーらも

テサインして

みろよ!

だったらてめーらもデザインしてみろよー

悪いです。

よー。

単にめんどう

くさくなった

だけじゃない

ですかー!?

ばっはっは

やだな。

ホントに

僕にやらせちゃって

いいんですかー

フチタさん、僕の

スゴイデザイン見たら

立ち直れませんよー。

すぐ

できっからよ!

寝る

なよ!

わけ

ねーだろ

チーフ!!

ダン

添い寝人形

「ソイネン」

!!

かちゃ

そー

イミわかってん

のか~~~!

チーフアシはヘビが

ニガテ。

だから

いやなんス

よ~~

ダンさん

人形の何も

わかっちゃいねェ

!!

ボカァ

体育会系

芸術専攻

男ですよ。

ボクの

すべてを

そそぎ込みました!

からくりサーカスの

これが

ニック

ニッキー1号

です!!

じそくいちまんキロ

パワー

「ごおくトン

おまえ

『からくり

サーカス」

読んで

ねぇだろ

!!

ニックはアスパラガスが

ニガテ。

ははは、

先輩がたは

おもしろいコト

考えますね。

ぼくには、とっても

考えつきませんよー。

なにを~~

新参者が~~!!

ジョニー

な...なかなかマトモだと...

ホラ。

どーだコレ、

新人でも

これだけ

やるというのに

キミたちは

何かね!?

まシタ

じゃね

ペン入れ

しまーす。

えへへ、うまっ

えへへしっぱいしちゃいましか。

まシタ。

あー

キミたちには

がっかりだ...

ぼくは

ぼくの考えた

人形で

勝負するよ。

からくリサーカスの

のレ

つかってんじゃん

日々の

暮らしに

疲れ.....

家庭に

疲れ.....

枯れ草の

ような...

おしまい

からくりサーカス@

少年サンデーコミックス

2001年7月15日初版第1刷発行

(検印廃」

発行者

ED刷所

発行所

九井亀

藤田和日郎

◎KazinioFuita-201

中央精版印刷株式会社

いやあああまあで眠ってもらったら一度、小学館、普通の時間は一部の人間になってしまいましたが、

東京都千人田区一振替(10180一1-2000万円

TRTVROU-J-2017-151.販売13(32))54.編集13(3230)5480

PRINTEDINJAPA

●選本には十分注意しておりますが、落丁・乱丁(本のページの抜け落ちや胸字の間違いの場合は

お取り替えいたします。購入された書店名を明記して「制作部」あてにお送りください。送料小社

朝作部「TEL・OEO」では、COLOSA

負担にてお取り替えいたします。

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●「自分の言わより出版者の権利」へぇへへへ...この授業となります。あらかじめ小社あて許諾をお求めください。

国〈日本複写権センター委託出版物)

本書の一部または全部を無断で復行してコピーすることは、著作権法上での例外を除き禁じられてい

仲間の間まんは上印と飛倒します。被写を希望される場合は、まずいじーんなことは、お日本模写権センター(TEL)中国広島に、どの作を除き家というのは、1003年12月28日(38)にご連絡ください。

アンケートのお願い、小学校アッケードはありませんが、

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ISBN4-09-12588