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Instructions:
......
累
14
darumamatsultの
松浦だるま
EVENINGIKC
......
......
松浦だろう
darum...もうひいてる
率
第117話会議より生まれ
おいしては、食器より止まず
第118話「は
間に明誠し
第119話報を出せてお
第120話、もがく
第122話
第121話そして本舞台で
昔の身体のまま
第122話、
...
2018年10月15日、アーケートの
第123話開く具体く
第124話暮らしてお肌まで
第125話、おどろ、欠片たち
!?
200
お前が
醜い顔のまま
舞台に立つだと...?!
まれ
第117話
...馬鹿な!!
Support(Jswww.d.-zmanga.net
...血迷ったな
お前も
確かにいざなさんは
お前を照明の下へ導けと
おれに託した...だが、
同時にお前にも
〝口紅〟を遺した
お前もあのひともその顔では:
美しい顔を奪ってでなければ、
舞台に立てないからだ
ここであのひとが
“宵”を演じたとて
それを誰にも
見せなかったのは
やはり人前には
晒せないと考えたため
だろう
...けど
母は:望んでいた
今の私にはわかる
この台本の台詞を
読めば読むほど
自分の中に
“暁”ではなく
〝宵〟の心のほうが
際立って...
五十嵐幾の
あの。宵〟を見てついに
それは無視しきれない程
大きくなってしまった
...きっと
いざなを見てきた
あなたがこの鬼女を
書いたからだわ
「お前がもし
それはもう
演劇ではない
〝見世物〟だ!!
その素顔で照明の下に
現れたなら
観客は
その醜い造作に
気をとられ
物語や彼の心情など
見えなくなるだろう
お前の顔は..
本当によく
いざなさんに
似てるんだ
何より
その顔を...
白目の下
晒しものになど
したくない...!
わかったわ
大事な物だけ
先にわたしていた
みたい
これは母が武美さんに
あずけていた荷物よ
中身については
きっとあなたのほうがわかる
から...受け取って
もはや
上演する
意味すら
無くなり
主演女優の
〝咲朱〟も幻と
消え失せて
「暁の姫」は
上演を取り止める
ほかなかった
......
透世といざなについて
私の口から聞くだけでは
信じがたいでしょう
これはあなたの母の
昔を知る人の居所よ
あなたも
辿ってみるといい
自分の母の痕跡を
あら
お嬢ちゃん
観光?
それから...
迷い込む人
多いのよねえ
滝なら
あっちの..
...あ...
あの!
...す...
このあたりに
白糸さんという方は...
〝透世〟:!?
...
もー
驚いちゃったわよ
こんなに
そっくりなんだもの!!
君が
野菊ちゃんか
よく来たねえ
こんな田舎まで
は...はあ
君のお母さんは
ぼくらの劇団の
看板女優でね
このひと
たちは
何故
と言っても
無名の頃ね
結局はよそに
引き抜かれて
このひとも今は
家業を継いで演劇は
やめてしまったけど
淵透世に
私という
娘がいた
ことを
知って
...?
あの...
私のことは
誰から...?
17年前
いざなくという
あなたのお母さんの
友人から電話が
あってね
そのときに
あなたのことを
聞いたわ
自分と透世と
二人の娘で
>この土地に
身を寄せたい。って...
〝かくまって
欲しい”って
ーただ
あんな事故があって...
実現はしなかったけどね
なつかしいな
いざなさん
掃除婦に
来てたのは
1年くらい
だったけど
あのふたりは
本当に仲が良かったねえ
そうねえ
お互いに頼り合うというか:
寄り添って生きてるように見えたわ
まるで姉妹みたいに
そう...なんですか?
?
昔の
写真と
透世の描いた
衣装デザインを
出して
くるわね!
あっ
そう
だわ
ああ
そりゃあいい
お互いに頼り合う
というか..
寄り添って生きてる
ように見えたわ
母といざなの
真実だとしても
...それから
野菊
...それが
あなたに
頼みがあるの
もしもう
私を殺す気が
無くても
それでも
すべてを...
終わらせる
ために
そういえば、
そういえば、
...
そういうことで、
...
それでも、
そういうことで、それでも、
そういえば、...
...
...
それでも、
そういえば、
そういえば、そういえば、
...そういえば、
...
そういえば、
...
そういえば、
そういえば、
...
そういえば、
そういうことは
...
...
...
...
...
そういえば、
_〝海道凪
宛名はどれも
そして手紙の束...
育ての親から
もらった腕時計
「暁の姫」第一稿
のコビーと
«いざなの荷物
としてバッグに
入っていたのは
今更...
おれが見て
どうなると
言うんだ...
あのひとが
凪さんへ宛て
綾った思いなど...!!!
亡き者に向けて
書かれた
決して届くことのない
手紙
書いた主すら
すでに亡く
不毛な紙の束と
成り果てたそれが
...う...
ああ...あ...
まだ生きる者の道を
わずかな光で照らす
あああっ.....
第1:話終わり
田糸
3ヵ月ぶりに
羽生田さんから
連絡があった
ておきたいことがあ
まで来てほしい。
下記の通りだ。
開いてる
から
入れ
...
そういえば、
そういえば、
...
...
そういえば、
...
そういえば、
...
よう
久しぶりだな
まあ座れよ
散らかってるが
...これ...
「暁の姫」の原稿よね
書き直してるの?
いいから
座れ
そういえば、
そういえば、
...
そういえば、
そういえば、
そういえば、そういうことで、
そういえば、
いざなさんの
遺した...その手紙
〝海道凪〟とは
何者なのか
気になって
いただろう
お前も
読んだのなら
話してやるよ
この宛名の男と
おれという
情けない男の
関わりを
男を愛した女...そして
「おれが朱磐に来て
いざなさんと出会った日の夏
ちょうどその男も
あっ
海道さんだ...
君は朱砂野さん
どこの......ええと
新互です
考古学の研究というのは
古代の朱顔料として伝わるも
未発見だった。日紅〟を探すことだ。
考古学者としての
研究のため
朱磐を訪れていた
そんな知的で人懐こい
都会の男に
幼いおれは心を許し
つい
〝凪さん以外にも
この地の伝承を
調べている友人
がいる”と
口をすべらせた
友人とは
いざなさんの
ことだ
名前や居所は
明かさず済んだものの
その子に
これをわたしてくれ
もしかしたら
興味あるかも
しれないだろ?
差し出されたのは
。日紅くについて
凪さんが
書きつづった
メモ書き3枚
そして
それが
朱磐の忌むべき伝承を
調べるいざなと
朱磐に眠る
幻の古代朱ー。日紅»を探す
海道凪の
手紙による
ささやかな
やりとりの
始まりだった
おれを
橋渡しと
してな
そうして
>日紅についての情報交換を
かさねる内
あのひとは
いつしか
海道凪を
愛してしまって
いたんだ
いざなさんはついに
その実物を探しあてるに至った
しかしそれは...子紙の相手への想いゆえ成し得たことだろう
だがその恋の炎は
朱磐を焼き尽くす
来火の火種と変わる
もしかして
その女性が
母が最初に
顔を奪った...?
ああ
名は
槻浪乃
いざなと同じ家で
いざなと同じ年に生まれ
ふたりはまさに伝説の
巫女と鬼女そのものに見えた
醜いいざなが
存在を消された一方で
美しい浪乃は愛されて育ち
...そう
あのひとは
鬼女だ
鬼女と
成らざるを
得なかった
醜さゆえ
生まれてすぐ
死を願われ
醜さゆえ
隠されて育ち
そして醜さゆえ
愛する男に姿を見せられず
結果男は
美しい女を愛した
やがて
あのひとを
止められる者は
いなかった
育ての親も
死にたえたとき
もう誰も
浪乃を殺し
顔を奪った
鬼女は
ただ一夜の契りの
のちに
〝口紅〟の一部を
男にわたし
朱磐を焼く炎の中
忽然と姿を消した
...姿を
消した
のは
だろうな
死んだ
相手の顔は
5日ほどしか
使えない
浪乃を
生かさず
殺してしまった
からね?
だから
新たな〝顔〟を
探し
再び
美しい女の姿で
〝いざなさんは
きっと海道風の
前に現れる。と
あのひとへの想いきつのらせた
当時のおれも考えついた
いざなさん
おれにはもはや
海道
あなたとまた
会えるなら
あなただけが
世界のすべてだ
おれは
お...
お久しぶりです
海道さん!
...鉱互くん...!?
あなたの想い人だって
利用してやる...!!
海道凪は
このとき
ただ傷心の
年月の中にいた
愛した浪乃は
朱磐事件で
死んだとされ
は...は
あの
実は
〝日紅〟についての
研究もなかなか
認められず
よく..
会いに来てくれたね
どうしても
伝えたいことが
あるんです
あなたと
かつて
手紙の
やりとりをした
女性について...!
...?
手紙の主は
浪乃だろう?
違い
ます!
浪乃の顔で
浪乃のふりをした
おそらく
そのときの
浪乃も
手紙の
主も
あの事件直前に
本人からそう聞いたよ
まったく別の人間だ
という話です
!?
おれは
続いきなくという女について
話した
丙午の伝承により
生まれてすぐ殺されるはずだった。
醜い女が隠されて生きのび
その女こそが
あなたと手紙を交わした
相手なのだと
ーそして
すぐに信じてもらえない
ことは百も承知だった
方法は
わからないけど..
朱磐事件の
あの日
君の言う
ことはあまりに
荒唐無稽だ!
いざなは浪乃に
成りかわっていた!!
そんな
こと...
きっと
いざなさんは
またあなたの
前に現れます
いや...
もしかすると
すでに別人の顔で
接触してるかも
しれない!
海道さん
周囲に
いませんか?
そういう女性は...
若いおれは
気付けなかったが
このとき凪さんは
いないよ
帰って
くれないか...
今日のところは
嘘をついていた
第18話終わり
嘘...
じゃあその時
すでに
海道凪と
いざなは
接触していた...?
凪さん亡きあとに
つづられた...
ホッ!!
ああ
ここからはお前も
手紙〟で読んだだろう
懺悔の言葉の中に
第31回目の
幕を出
自民族
_海道凪様
...
...
あなたはどこへおいでなのでしょうか
私はもう途方もなく
どうしようもなく遠くへ
来てしまった気がします
ものごとは目まぐるしく変わり
季節も色も
あれから何度めぐったことでしょう。
...
そういえば、
そういうことで、
そういえば、
...
便箋という白い四辺で
囲われたこの世界でなら、
私自身の声が
あなたに届く気がするからです
文字の上でなら
生と死という隔たりを超えて
こうして手紙を書くのは
私とあなたの関係も
この上なく
正常でいられたからです
手に入れたとき
「〝淵透世〟の顔を
私は真っ先に
あなたとの再会を
願いました
小劇場で役者として
過ごすかたわら
ようやくあなたを探しあて
あたかも
些細な偶然かのように
私とあなたは
〝出会った〟
あの...
混んでる
ので...
相席
よろしい
かしら
あなたも
いつも
こちらで
お昼に
お見かけ
しますね
恋人と死に別れた
傷心のあなたに
話しかけ
そして
耳をかたむけ
はじめは
お昼だけ
だったのが
少しずつ
会う時間は
増えて
私たちは互いの距離を縮めていった
...
いつも
けれど
あなたは
くちづけ以上の
ことはなさらない
のね
こうして
あなたの部屋の
中に居てすら
亡くなられた
恋人のことね
ごめんよ
正直まだ
整理がついていない
...きっと
君の
気持ちを
知っておいて
不実な
男だ...
ぼくは
死に別れたひとを
忘れることは...
難しいのでしょうね
いいえ
あなたは...
誠実すぎるのよ...
浪乃は
死んで尚
しぶとかった
それでも私は
いつかきっと凪は
淵透世を愛してくれると
そのためなら
いつまででも待てると
何もかもを
甘く見ていた
あなたは
いつから
疑っていたの
でしょうね
その
やさしい瞳から
緊知することは
私には
できませんでした
いつの間にか
交換の瞬間を見られていたことも
凪さんの遺した手帳の中に
交換を目撃したとおぼしき
記述がある
おそらく劇場裏で
交換時間を延長するための
くちづけを見たのだろう。
つまり
母は。淵透世へとして
海道凪との再会に
成功したけれど...
あなたがいざなくについて
吹き込んだため
海道凪は。透世〟に疑念を抱き
正体を探り
あててしまった...
ここまでは
いざなさんを
探すために
そうさ
愚かにも
おれ自身
望んでいた
展開だ
だが
そのあとに
何が起こり得るか
までは
若いおれには
考えが及ばなかった
もしもし..
凪さん?
新互です
よかったら
もう一度おれの話を
聞いてほしいんだ...
どうしても
...しかし
〝日紅〟と。いざな«
について
ああ
信じるよ君の話
...え?
君はこの先
決して人に話しては
いけないよ
ぼくも研究は
中止する
...まさか
現れたんですか!?
いざな〟か...
こんな
おそろしい
呪具をもう
誰も手にする
ことが
ないように
すべてを...その場所で
元の場所に...
おさめてくる
だから君も
忘れるんだ
いいね?
凪さ...
ごめんなさい
電話中だった
かしら...?
いや
あら?
済んだよ
じゃあ
行こうか
どこへ?
“浪乃”の
弔いに
朱磐〟へ
車が無い:
電話を切ってすぐ
出たのか...!
悪いね
遠くまで連れ回す
ようなことを
...いえ...
あなたの
あんな
凍りついたような
眼差しを初めて見ました
そうして不穏な子感どともに
二度と帰るまいと誓った
忌まわしい朱磐へ
あなたと二人
降り立った
焼け跡も
田んぼも皆
草に
おおわれて
...すごいな
まるで
遺跡だ
まだ:3年しか経っていないのに...!
...
ここには
神社があった
大鳥居を抜けて
参道の奥へ歩くと
本殿だ
社殿は
文政2年のもの
だったかな...
確か鳥居のほうが
古かった
そして
かたわらには
大きな神楽殿
そうだ...
ここで
正月の
神楽の稽古をする
浪乃を...
ぼくは見ていた
彼女の
舞い姿は...
伝説の巫女の
実在を思わせた
それほどに
神々しく
さながら
女神のようで...
舞って
くれないか
朱磐神楽を...
君は舞えるんだろ?
鉱互くんから
聞いたよ
浪乃の供養の
ために:頼むよ
もう
あなたを騙し
演じ続けることも
...
...
...
はい..
私は
繕うことも
無意味と悟りました
どうあがいたとて
ああ...
まるで浪乃だ...!!
浪乃...!
あなたの中の
浪乃は消えず
あなたが
私を愛する
ことも無い
第10話終わり
...
第120話
まして私は
あなたの恋人を
殺した女
あなたに
愛されないならば
私に生きる意味はありません
生きて
いては.....いえ
生まれては
いけなかった
未然に滅びましょう。
...母は私を生かすため
心中と見せかけて
火の中で死に
私はこの家に住む
平坂千章に育てられました
...だから
君は
ここで
火によって死に
償おうと
言うのかい?
償えるなんて
思ってません
ただ
炎の中で
死ぬはず
だった命を
炎の中に
返すだけです
凪
...さようなら
今までこめんなさい
...楽しかったなあ
君と朱磐で手紙を通して
〝日紅〟の
謎ときをするのは
淵透世〟として
現れた君の
正体を
新互君から
聞いて
そんな
非現実的な
話を
信じる気
になった
のは...
透世と
会って話す
ときの
楽しさが
キリト
だからこそ、
ちょっと、
きゃーっ
あの手紙のやりとりに
似ていたからなんだ
...これは
どういう感情
なんだろう
君の罪も
素顔も
知って
なのに
どうしても
憎み切れない
どころか
浪乃への思い
とは別に
ぼくは君を
好きになり
かけている
あなたの
言葉は
死にゆく者への
情けだったの
でしょうか
...浪乃は
怒る
だろうな
そんなこと無..
だから
あの子の命を奪ったひとに
こんなことを言うなんて
ぼくはきっと
死んだら地獄行きだ
また...
君と会えるかな
地獄の底で
ええ
は
あなたと
堕ちる地獄
ならば
どんな痛みも
死も怖くは
無い
そう
思えたのに
ざ...な....
...千草...?
この...地..
を.....
来て...
あなた...は.....生きる..の..
いざな...?
凪さん!!
新互くん...!?
...まさか...この中に
...これは彼女が
いざなさんが...!?
自ら望んだことなんだ
どいてくれ凪さん!!
いざなさんが
死んじまう!!
くれ
て
...くわかっ
...
...それから
もみ合いになるも
当時のおれの力じゃ
大人には太刀打ちできず
...釘互くん
君にとって
彼女は一体
どういう存在
なんだ?
隠れよう:
おれは
迷わず
いざなさんのもとへ向かった。
凪
凪
凪!!
それから
殺してくれ。と
何度も
せがまれたが
おれには
できなかった
自分で死のうにも
『千草が止めにくる』
と言っていた
そして
おれは一生
あのひとの
奴隷として
生きようと決めた
あのひとが
おれを許す
ことはない
しかしそれでも
離れまいと
ただ従った
ときに
褒美として
受ける
くちづけを
唯一の
よすが
として
あのひとが
凪さんの面影を
求めて
海道与に惹かれて
ゆく様を眺めながら。
...わかったろう
手紙の宛名の男
海道凪。は
いざなさんの
最愛の人であり、
そしておれは
のうのうと
生きている
愚か者
だ...!!!
その二人を朱磐の土に
葬っておきながら
...それなのに!!
いました
あなたたけ
わせたのもれてて
凪あなただけでなく
新互の運命を
狂わせたのも私です
部屋のすがろような
はどうしても
と見てして
あなたを
見殺しにしたと
新互は今も嘆きますが、
むしろ私が
私の罪が
あなたを朱磐に
導いた故のことです。
しかし
あの日を境に
私と新互の
関係も
変わって
しまった
新五が
けれど
生きる限り
人は前に
進みます
「暁の姫」
という台本
を書いて
きました
長い女から選手
その中の
今宵くという役を通じて
見つめ返せるような
気がしたのです
新互の眼
そしてあの眼に映る私自身も
誰の眼にも映らない
母の姿を最期まで
海道凪
じきあとも
あなたが
見つめてくれて
いた
第12話終わり
そして空田台で
第121話
母は
海道AR
海道凪への
手紙の
しめくくりに
娘について
ふれていた
私は、骨になりたい。あの鬼女に、
のこではな
大ケヤキに守られた琴足の住処。涙のような星。
吹い続けたあの場所にあの頃に戻れたなら、
あの場所に、
まぁ、湧き水の流れるぞもした笑顔。
娘の姿に自分を見て
そして鬼女。宵への姿に自分を見たこと
醜いはずのその子を今は非遠く可愛いと思えるのです。
あなたや千葉の愛とはこういっものだ。たのでしょうか、
醜い。いざなに似た娘の存在に戸惑い
愛していることに気付くまで時間を要したこと
は母になりました。娘の名は、
いっかさね
やれに似て生まれたそのお
けれど
あなたは
立ち戻ろうとした
醜いはずの。宵に
そして自分自身に
その思いを明かす勇気が
その思いを
明かす勇気が
あなたには無かった
あなたには無かった
くちょっ
これだけ
そこか数やパンに
本当に
醜い女が何も
隠すことなく
「しかし新五は
いいえ誰だろうときっと
見たくは無いでしょう。
だから
あなたは
醜い娘が
その素顔で
生きる
その素顔で
舞台に立つ
姿など
そんな未来を
描く希望も
持てるはずが
なかった
ふと聞いてみたのです
カさねに
「大きくなったら何になりたいか」と
......女優さん
私は
私はかさねの手に
...私が
口紅を使い
舞台へと
辿り着くように?
日和を託すことにした...
そうだ
そして万が一にそなえ
鉱互にも言葉を託した
醜いお前がそれでも尚
舞台を望むなら
私をかさわて歩む他ない
私自身がそれを
伝えたかったが
透世と野菊を
与の屋敷から脱出
させる上で
地下室に〝透世〟として
残った私が逃げられない
可能性は高かった
...そのことも
〝宵〟への意思も
鉱互には
とうとう
伝えず終い
だ..
あなたは
怖かったのね
羽生田さんに
自分の弱さを
見せることが
...そうかも
しれない
私はあいつの前でも
演じ続けていた
あいつの美しいと
思う。いざな〟を
でも
実際には
羽生田さんも
淵透世も海道凪も
醜いあなたを
見ようとして
くれていた
あなたが
見つめ返せ
なかっただけで
その怖さはわかるーけど
あなたは
臆病すぎた
私はあなたの
足跡をかさねずに
確かめるわ
その先..
あなたの
選ばなかった
道の果てに
何が
見える
のか
かさね
頼みごとばかりで:
ごめんなさいね
前に
話した通り
これを...
お願い
それと
...ッ口紅くも...
......
...ねえ
私にとっては
人から醜いとされる者も
人から美しいとされる者も
同じ。異形”でしか無いわ
消透世が守ろうとした
あなたが...今も望むなら
顔を永久に交換したとて
私に失うものは無い
...
...ありがとう
けど
私はもう望まない
それに...
いざなにも透世にも
翻弄されることなく
私だちは私たちの
けじめをつけなければ
わかったわ
姉さん
捨てたのだ
あの口紅がもたらす
すべての可能性を
永久に
残ったものは
”怖れ”と
“不安”
“劣等感〟と
羞恥心
そんなもの
ばかりの身体で
化けものは這いずり出す
ただ醜く
奈落の底から
...
...すみませんでした
初日から遅れて...
え...あのひと
役者?
まさか
でもまだ
“宵”の席が空いて...
もう皆
挨拶は済ましちまった
あとはお前だけだ
...ッ宵”役の
...ッかさね〟..です
よろしく
お願い
します
どうしたの
幾ちゃん?
大丈夫?
あっ
いえ
なんでも
ないの!
では
始めよう
この「暁の姫」は去年
一度本番直前で
頓挫した企画だ
その時からわずかに
残ってくれた者
まず礼を言う
にもかかわらず
そして
新たに呼びかけに
応じてくれた者
...恩に着る
劇場の規模も
上演期間も
縮小せざるを
得ないが
それでも
おれは
美しい舞台を
つくるつもりだ
全員でな
ここに
いる
羽生田さんも
覚悟して再始動に
のぞんでいる
今までとは
まったく異なる
状況で
私も
自らの姿を
見られることに覚悟し
何度も想定して
ここにきた
早速本読みだ
第一幕第一場
〝暁〟の台詞から
...「吾が名は
暁」
それは
頭で理解
していても
けれど
はい
...あ...
...「吾が名は」...
拒絶する
身体が
結局
演技どころか
台詞のひと節も
声にならぬまま
そういえば、
そういうことで、
初日の稽古は
終わっていった
第12話終わり
皆の体のまま
2話
そんなことだけど...
いつも
会釈だけ
するけど...
話したこと
ある?
いえ
なんか
不気味じゃ
ない?
すみませ...
エナ嵐幾
...「宵よ
宵よおろかなり」
「吾が光をば
なぞ否ぷ」
......
あ...「暁よ」
「暁よ
うらめしや」
「吾が
苦しみぞ」:
かさね
止めろ
それでは..
誰にも
聞こえん
ごめん
なさい
もう一度
いや
主役
二人と
他の役者とに
分かれて
読み合わせを
してみよう
1時間後に
また全体で
合わせる
いいな
そう...そうよ
ねえかさねちゃん
稽古期間はまだ
充分あるし、焦らないで
素顔で
演じることに
まだ慣れないのよね?
.....それに
悩んでるのは
あなただけ
じゃないわ
どう演じようとしても
咲朱の、暁くか脳裏を
よぎるの
あの存在感はきっと
私には出せない
だから
私もあなたも課題は
同じよ
自分なりの
暁と。胃を
一緒に
探して...
うるさい!!!
あ...
いいかげんに
しろよ!!
足ひっぱってんのは
かさねだろうが!!
いえ...
ごめん
なさ...
おい
高津!
落ちつけよ
大体あんたは
何だってあの役者を
主役に据えたんだ!!
そうよねえ
演技ができるか
以前に
あの子に。醜い鬼女”を
演らせるなんて...
なんだか可哀想よ
同感だな
いいから
お前らは
自分の役に
集中しろ!
ほら
戻れ!!
それに
この台本
暁より宵
のほうが
目立った扱い
なのも気に
なるな
か...
かさねちゃん
気にしちゃ
だめよ
あなたは実力
さえ出せれば...
先輩
あなたが真実
私に対し誠実に
向き合ってくれてる
ことはわかる
どうか自分の役のみに
集中してください
私には..
どうしても毒なんです
ここまで巻き込んで
おいて申し訳ないけれど
けどあなたのやさしさは
それ以外で
あなたが私に対し
できることはありません
...
台詞なんて
とっくに
頭に
入ってる
"宵"どころか
すべての役に
至るまで
声も
身体も整えて
不調はない
ただ
わからない
ニナの可憐な
唇なら
咲朱の
冷艶な瞳なら
どう微笑み
どう睨むのか
考えずとも
自然にあらわせた
しかし今
このいびつな
表情筋を
繕われた
皮膚を
どう
動かせば
いい?
観客の
眼にはどう
映る?
それが
あまりに
おそろしく
想像できるはずが
!?
...あ...
.....
死ね
死ね
え...?
死ね
死ね
死ね
死ね
い...いや
死ね
..ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
やめて...
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
母さ...
死ね
死ね
死ね
死ね
そんな...
嫌...
死ね
死ね
誰か
死ね
死ね
私を
死ね
タヒ
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死ね
死・
死ね
死ね
おーい
引っぱり
出しに来た
...昨日の今日だ
来ねえんじゃ
ねえかと思って
羽生田さん...
よう
って
なんで
あがるのよ!
おかまい
なく
乗せてって
やるから
さっさと仕度
しろ
なんなのよもう!
......
...
おい
もっと
よく見ろ
え?
いいから
ちょっと!
何を...
鬼女の姿だ
ほら
見えるか
鬼女は
その醜さゆえに
あらかじめすべてを
奪われていた
そんな彼女は
この世にそして人々に
対し
目を吊り上げ
ただ哀しみに
暮れるのか
牙をむき
友も家族も愛も
持ち得ず
さげすまれながら
一人で生き
いや
うらみ憤る
だろう
奈落の底から
にらみあげる
お前もそうして
きたように
私の怒り。は
まわりに
こう見えているの?
ああ
昨日だって
な
怒りにしろ
喜びにしろ
なりふり
かまわない時の
自分の顔を
誰しも普段
見ることは
ない
しかし役者は
それを見なければ
ならない
顔も
身体も声も
すべて表現のための
道具だからだ
そして
演出家自身も:
見るべきだったんだ
死んだ虚構
ではなく
生身で
生きる
真実を
第122話終わり
「一ならば」
「ともに終わらせてやろう」
第152-3-15
「この地の...
すべてを...!!!
まだ感情表現が弱く
声も細いが
なんとか演技と呼べる
ものにはなったな
及第点だ
ここからは
お前本来の力を
見せてもらうぞ
いいな
はい
「うすぎたねえ
騙りの山女め!!!」
どん底の初日から
「今一度
心あらためよ」
「あらためる...!?」
「そして2週間
立ちあがり
ねえ
随分よくなったん
じゃない?
見違えたわよ
本番までには
形になりそうだね
どうだかね...
しかしまあ
よく
やってるとは
思うよ
少しずつ:
自分への評価が
あらためられて
ゆく
咲朱の頃のような
絶賛からは遠くとも
このちいさな変化は
時をかけて凍てついた心を
ゆっくり溶かして
いくようだった
しかし
ストップだ
かさね
本番まで
あと5日の段階で
言うことではないが
もっと...感性を
研ぎすませ!!
...なんだ?
なんか
落ち度
あった
かしら?
さあ...
何なら
台本をすべて
もう一度
読み直せ!!
...いや
お前は...
とにかく
もっと役に
入り込め!
はい..
なんか羽生田さん
かさねにだけ
やたら
厳しくない?
...?
確かに...
だよねー
本当よく
なったもん
最初に..
比べたら
今日だって
問題あるようには
見えなかったし
この劇はあの
五十嵐さんだって
いるし
充分本番で
通用すると
思うのよね
そう
よねー
だからあまり
気にすること
ないわよ
気付き始めて
はいた
私の才能は
そういえば、
おのずと
やっぱり...
あいつの
才能は...
あの程度..
ということなのか?
...
そういえば、...
......
「美しさ」さえ
欠けてしまえば...
そういえば、
そういえば、
そういえば、
そういうことで、
「マクベス」でも
「星・ひとしずく」でも
咲朱は観る者を
瞬時に物語へと
連れ去り
それこそ
>淵透世〟にひけを
とらない迫力で
役の命を
なまなましく
生きてみせた
虚構を
常識や理屈すら
超え抜く可能性を
真実へと
身に宿したのは
”美しく
在りたい”と
いう執念ゆえ
...か
しかし
それなら
あれは
あいつを
鏡に押しつけた
とき感じた
未知の可能性
のようなもの
は..
一体
何だったんだ?
おそらく
あいつ自身も
それを
感じていた
はずだ
...
そういえば、
そういえば、
そういうことで、
...
そういえば、
そういうことで、
そういえば、
時だけが
無情に過ぎる
本番の日は
近付く
あがき
もがいたとて
...
チェイクトリーや
ニナ...
驚きの客入りだ
一度は急遽中止にした
舞台ゆえに
信用も予算もなく
かろうじて
劇場はおさえたが
上演期間はわずか
3日間
はたまた
最旬女優
五十嵐の
おかげか
「そんな状況が
良くも悪くも話題になり、
あとは
もう
上演に
全力を
尽くす
のみだ
...かさね
まだ
あきらめる
なよ
幕が開いてから
見える光明も
あるかもしれん
むしろ幕が上がり
光にさらされることを
今もなお恐れている
光明
あの
学芸会の
「シンデレラ」のときと
変わらないままで、
「宵よ」
「宵よ
おろかなり」
「吾が
光をぱ
なぞ否ぷ」
「暁よ」
「暁ようらめしや」
羽生田さんの言う通り、
ただもう全力を尽くさねば
しかし一瞬
「吾が
くるしみぞ知るもな」:
...「し」...
客席になつかしい視線を感じ
客席になつかしい
視線を感じ
その姿を
.....
私の瞳はとらえてしまう。
?
雨野さん...!!
ああ何故...
いえ
ありえた事よ
でも
あなたの瞳が...
私の醜い容姿を
見る
私はかつて!
あなたの恋人であり、
それ以前に
役者だった
のだ......互いに
...駄目よ落ちついて!!
畏縮してはいけない...
認め合い
高め合う
仲の
だから
なおも私は
役者であらねば
あなたに
恥ずかしくない
ように...!
「私はその女と同じ...」
一里がため
山で祈る巫女だ!」
なのに
あいつ...
なんとか
こなせてはいるが...
台詞も
タイミングも
焦りすぎだ...
これでは全体の
テンポが崩れて...
思う通りに
自分を操作
できない
「自分が
ひどい演技を
していると
感じているときの
気分なんて」
「あなたには
わからない
でしょうね」...
こんな...
わかるわニナ
悔しくて
恥ず
かしく
て...
消えて無くなり
たくなる
こんな
はずじゃ...
私の...
私の演技は...:!!!?
咲朱までと比べて
あきらかに...
勢いの無い
拍手...
...
かさねちゃん!!
このまま
終われない
愛は交わせず、
ともせめて、
雨野さん!!
...あ...
...あの.....
第12話終わり
...あ...
あの...
きゅーく最期まで
そういえば、
第124話
容姿を見られることを
苦痛と思うなら
何の用か知らないが、
役者などやめたほうがいい
〝咲朱〟も
私の中に
いる
〝ニナ〟も
...だから
自分でも
無謀だとわかる
この醜い身で
どんなに追いかけても
かつての彼女。たちには
届きようも無いもの
...消えた女優など
迫うものではない
それがかつての
自分であるなら簡更だ
あのっ...
もう一度
観に来てくれませんか?
明日でも..
明後日でもいい
今度こそ...
すまないが
あいにく
どちらも
仕事でね
もう...
観ることはない
見せられ
なかった...
あのひとに
あんな無様な
演技しか:・
これまで
それでも
この醜貌を
さんざん嘲笑われ
見下され
これほどの
悔しさを
私は
知らなかった...!!!
「今一度
心あらためよ」
「...あらためる?」
「それは
こちらの台詞」
「私はお前たちが忘れた
祖霊のよりしろ...!」
今日...
羽生田さん来てなかったわね
嫌になっちまったん
じゃないのか?
誰かさんが初日の足並みを
崩してくれたおかげで
でも...
さっき一瞬
おーい
かさねちゃんの演技が
いつもと違って見えた
初日とも
これまで
とも..
羽生田さん?
どこに
いたんです?
ちょっとな
役者は
集まってくれ
話かある
急で
申し訳ないが
明日の千秋楽
最後に一場面
まさか、
待っ飛ぶ
追加する
大変なのは
舞台監督はじめ
裏方だが
すでに話は通した
まあ
お前らは
あわてる
必要はない
かさね
劇場にもな
あとは..
追加の
最終場面に
出るのは
お前ひとりだ
今から
稽古する
だから
お前は残れ
”奈落”で
稽古なんて
乙なもん
だろう
入った
ことあるか?
ええ...
一度だけ
そうか
...どうしたの?
いや...
最近よく
考えるんだ
お前と
いざなさんとは
顔は似てても
人間はまったく
違ったのだなあと
...不足なこと
でしょう
あなたに
とっては
思考パターンも
服の好みも
好きな本も
しぐさも
まったく
似ていない
あのひとは
恋のに生きたが、
そして
何より
お前は
“芸”に
生きている
...おれはもう
お前の向こうに
いざなの面影など
見ていない
だから
お前も
〝咲朱や〝ニナ〟や
〝淵透世〟に届こうと
追うのはやめろ
消えた
女優など
追うものでは
ない
施設の終了
!!それ
これは
お前の物語だ
高校の
長い長い昔噺の
線上からはずれて
未知の果てへと向かう
女の生き様だ
その容貌で
黒々とした執念を
憎悪を
あらがえぬ
哀しみを表現
してみせろ
二目と見られぬ
おぞましさが
無様さが
滑稽さが
お前の生き様であるなら、
どれだけ
醜かろうと
かまわない!
それが...
変なことはわかって
淵かさねで
在りさえすれば
始めるぞ
できるな?
そういえば、
...ええ!
間もなく
開演でございます
お席についてお待ちください
お席について
お待ちください
...
...
「吾が名は〝暁〟」
「吾が名は〝宵〉」
「宵よ」
「宵よ」
「愚かなり」
「吾が光をぱ
なぞ否ぶ」
「暁よ」
「暁よ」
「うらめしや」
真実と成るために虚構に立つ
「吾がくるしみぞ
知るもなし」
私は今
第12話終わり
最終公演日
早朝のゲネプロ
終了直後
...なんだ?
今の通し...
昨日までと全然
感触が違うぞ
このとき
初めて
おどる、久田たち
第125話
今..
何が起きたの?
なあ
もう一度
通し稽古させてくれ
おれたちも
このままじゃ駄目だ
羽生田さん!
追加場面について
提案が...
戯曲は生命を得て
動き出した
っかさねえという
女優の力で
甲糸
そして本番
.....
...
え
...
...
...
...
...
...
--
...
...
/
...
それでも、
...
...「この地のため
祈る私も」
「古い祖霊をも
人々に忘れ
去られた...
「もはや
山の巫女は
減ぶのみ...」
「ならば」
「ともに
終わらせてやろう:」
「この地の...」
「すべてを...!!!」
「雨ふらず」
「田は枯れ」
...
...
...それでも、
「はやり病に
蟲の群れ...」
...
...
そういうことで、
...
...
「やはり..
。山の女。の祟りに
ちげえねえ」
「どうする」
「殺さねば!!
すぐさま
殺すべきだ!!」
そういうことで、
そういえば、
...
...
「お待ち
下さい!!!」
「あの方は...
私と同じ巫女と
見受けられます」
「殺しては
なりませぬ!!」
「私が...」
「この地を出て
ゆくよう
説得してみます」
「どうか
私の言葉を聞いて
ください!」
「でなければあなたは
殺されてしまう!!!」
「お前は...」
「私たちは
何故こうも
ちがう...」
何故こうも...!
「見目のみならず、
魂までも清いのか...!」
「同じ巫女で
ありながら」
「外を
ご覧」
「お前が
ここから
出るとともに」
「奴らは
私を殺しに
かかるだろう」
「そんな...」
「お前が私の命を
救おうとて」
「この世が私を
殺すのだ」
「...だから」
「私は...
お前に成る!」
「お前にさえ
成れたら
私は...」
「この世に
生きても
いいと思える
のだ」
「...その。紅くは...」
「そうだ」
「神楽にうたわれる
紅〟の粉」
神の血
...
そういえば、
人の血
唇に引き
“善さも
悪しきも入れ替ふる。
「元より我々は
この。紅の力を守り鎮めるため、
始まった民」
「早く
ここから
はなれろ!」
「暁!」
「無事だったか!」
「やはり
あの女殺さねば
ならん」
「いいや吾が名は...」
「“暁”...?」
「宵暁」
「宵暁だ」
「すべてを焼き属る
朱の炎」
「人よ果てん」
「世よ果てん」
「火のなめし跡何も」
「遺さず只
闇となるべし」
そういうことで、
そういえば、
そういえば、...
...
そういえば、
そういうことで、
また、ファンディングサービスの
...
そのため、このようになってしまっているのですが、これからもうちょっということができましょう。
そういえば、
...
...
...
その
そういえば、
......
そういうことで、
そういうことで、...
そういうことで、そういえば、
そういえば、
そういうことで、
そういえば、
...
...
...
それでも、
そういえば、
「殺して...焼いて...
「私は。人に成りたかったよ...」
すべては煤と化した...」
借りてすら」
「しかしお前の美しい顔を
「ああ暁」
「私は〝鬼〟だ」
「やめろ...
照らすな」
「いかように
もがけど」
「もう
わかった」
「家を人を焼いて尚
身の内の業火は消えず」
「罪はふくれ」
「吾が名は」
「醜きは褪せぬ!!」
「吾が名は宵...!」
「あああ!」
「...清き暁よ」
ふりは
暁の舞の
見様見真似
「さればこの宵を...
焼き殺せ!!!」
宵は舞う
光に焼かれる
蛾のように
下手で無様で
滑稽そのもの
醜く
おぞましく
しかし
「美しいものに
光を」
「ああ...
闇は
怖い」
闇を」
「心よ
行き出しており、
アミピエ屋」
「醜いものに
闇を」
「夜は
怖い...
けれど」
「光に私を
さらすな!!!
「ああ...
こんなにも
星空が」
「私を...
見ている...」
「美しい
ものに
光を」
「醜い
ものに」
そういうことで、
そういえば、
...
そういえば、
そういうことで、
...
そういえば、...
そういえば、
...
そういえば、
それでもどうか:
どうか..
光を...!
......
それでも、そういえば、
観客の
あれほどの
拍手を
熱狂を
おれは見た
ことが無いよ
...それでも中には
顔をしかめる人も
目をそむける人も
いたわ
どう理解したら
いいのかわからんの
だろう
何せ
醜いはずの
お前が
いや
この世にはまだ
きっと
お前を形容するための
言葉が存在しないんだな
ほれ
ええ
行くだろ?
打ち上げ
けど少し
遅れて行くわ
野菊が来て
くれているの
あの子と少し
話したいから
これからの
ことを
ならあとで
これからどんな
舞台を作るか
おれとも話そう
アイデアが
湧いて仕方ない
んだ
おれは
お前と
早く次の
舞台を...
ありがとう
羽生田さん
じゃあ...
あとで
私を舞台に
連れてきてくれて
あ...
キスより
むしろ
その表情に
驚いて
ああ
愚かな
おれは
また気付けない
この瞬間
すでに失っていることに
私たちは誰かの欠片
すべて
そろった
完全体には
成れず
満たすために
欲しがり
手に入れては
失う
ニナの日記::
読んだわ
やっぱり私は
間違って
いなかったのね
だから私たちは奪い合い
だから
私たちは
奪い合い
そして
ときに
寄り添おう
とする
.....
...さん!
野菊さん!!
あ...
天ヶ崎
さん...?
一体...
何があったん
です?
姉さん!!
落ち着いて
ください!
あなただって
刺されて...
姉さん...
姉さん!!
かさねは
手遅れです!!
のどを
裂かれていて
もう...
ですが
あなたには
死んで欲しく
ないんだ!!
もう...
自由になり
ましょう
丹沢
紡美は
ーーーっ
それでは
分に合わないわね
...死んでもらう
つもりだったけれど
ニナには叶わなかったような
大舞台を終えて
あなたがただされいいな記憶として
満足に死にゆくなんて
許さないわ
私から
淵かさねを奪っていった
永久交換〟は
元の私の一切を残さず、
顔から手足の指先までも
全身をすりがえた
そしてあの日から
年を経て
老いた肉体と
淵かさね
殺害の
前科と
世から
離されて
生きる孤独の
日々が
私のすべてだ
...ニナ
これが
あなたから課せられた
運命なら
以下のGoogleとは
ヤノベニkアガカチェッピ
私は
自らの正体も
口紅の力のことも
誰にも
話すつもりは無い
...ただ今
自分を奪われ
忘れ去られることへの
恐怖とさひしさを...
私も
感じている
何せ
醜くとも
美しくとも
別人として生き
老いてゆく今ですら
私の身の内に
かさねは褪せず
むしろ
時が経つほど
あさやかに
克明に
輝く
私が私を望む限り
第12話終わり
あの日の
あの「高暁の姫」が
終章
本番に入る
数日前
私とかさねは
海辺で少し話をした
主には
〝ニナ〟について
俺だけど
おゆいさん
そういえば、
そういえば、
そういえば、
そういうことで、
あなたへの:
ニナの最期の
ことは...?
..これが...
え..
ええ
ニ:ニナを追いつめ
利用したあなたに
何故そんな涙が
流せるの?
あなた
たちは
一体...
どういう
関係
だった
のよ!?
...説明が
むすかしいわ
確かに
嫌悪し合って
いたし
互いに気を
許さなかった
...ただ
私たちはよく
似ていた
互いに
必死だったのよ
自分の
生きる場所を
つかみ守る
ために
もし..
別の
かたちで
最初から
出会い
直せたら...
〝口紅〟など
なく
ニナも...
いざなと
淵透世も
野菊とも
このメモと
ニナの日記を
必ず...
お願いね
紡美さんに
「そうして
私たちは互いの罪を
丹沢紡美の手にゆだね
どうしてか
私は生きのび
がさねは
死んだ
紡美さんは
。自分が淵がさねを
殺した。という
以外は
何故なのか
私のことも
〝口紅〟のことも一切
口をつぐんだ
ようだった
そして
「羽生田新互は
お前が..
お前が死ぬはずは
ないんだ!!!
お前は
確かに
「これから」と
口にした!!
お前は
死んでない!
お前は...
おれとまた
舞台をやるんだ...!!
錯乱し
狂気の中で
かさねを探し
続けている
あなたは
必要な償いは
しましたよ...
それがあの男の
罪への報いなのだろうか。
しかし私も
野菊さん
また...
そのメモを見て
いたんですか
だからもう
あなたは
やれやれんこ
...違うの...
違うのよ
祐賭さん
ただ
5年経った
今になっても
もし姉さんが
生きていたら
愚かなこと
ばかりを
考えてしまうの
もし
もっと
いろんなことを
話せたら
舞台の上にまた
演じる姿を見られたら...
でも
そんなこと
ニナにした
ことを考えたら
願っては
いけない
はずでしょう
きっと
この先も
求め
続ける
なき
ひとの
面影を
私も
羽生田と
同じ
やがて時を経て
いくつもの冬と春が
過ぎようと
そのひとを思い浮かべ
愛しむ限り
SupportUs
Window.d-zmanga.net
永遠に
かもめワーニャ伯父さん
新潮文庫
アントン・チェー-ホフ
純西清
『神と女の民俗学』
(講談社現代新書)
\艸啖L光v牧田茂
「朱の考古学者古学選書)
雄山閣出版
市毛勲
【取材協力・相談
鶴岡法斎
加藤水槽
千代田信一(劇団拙者ムニエル〉
ペルコ劇場
鈴木邸
『鬼の研究』(ちくま文庫)
馬場あき子一著
『ブス論』(ちくま文庫)
大塚ひかり一著
『顔面考』(河出文庫)
春日武彦一著
株式会社
【参考資料(一部)】
『新編・江戸の悪霊祓い師
エクソシスト
ちくま学芸文庫
高田術・著
プロジェクト
『ちぐはぐな身体ートファッションって何?」
(ちくま文庫)
鷲田清一著
『サロメー永遠の妖女一』〈新潮選書〉
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ご協力・ご滸のすべてを
ありがとっございました
【作画レギュラ
SpecialThanks
〈敬称略・順不同〉
小林銅蟲
【戯曲・文学作品引用】
「祭りよ、今宵だけは哀しげに
一銀河鉄道と夜ー
加藤純
未将志
小林動島霧隠サプロー松本サトコ野良しごと
小林剣倫器隠サプロー松本サトコ野良しごと女にねえよ
移臨サプロー松本サトコ野良しごと茂木将志麗山KZL
...そうですね。それではないのですが、このままではまだまだおまえはいいでしょ
そんなことを知っているのかもしれないのですが...それはありません
芳川伝樹多花梨吉岡もひろ回本男雄
多花梨古岡ちかろ岡本勇織
魂達見有川岳樹
こ花梨
『サロメ』
オスカー・ワイルド・著
コビヤマ洋一脚本
『かもめ』〈集英社文庫〉
チェーホスチェ一ホフ若辺可大羊
沼田充義【訳
ガラスの>動物園親が潮一文庫
テネシー・ウイリアムズ
小田島雄志訳
講談社イブニ
宮大
介
ミング編集部
【小説「誘」編集】
『死者の書』
折口信夫・著
『マクベス』(岩波文庫)
シェイクスピアー若
木下順二訳
人魚の姫新潮文庫
アンデルセン・著
矢崎源九條に、言葉
[星海社]
はあああ!!太田克史
ヘログッ山中武
【装丁デザイン】
Hive&co.ta!
久持正士
「蛾」
ネ牛歴見
クラリモンド
テオフィル・ゴーチエ
茶川龍之介「訳
本神だ。ま
2018.7.2
最後までお読みいただきまし
最後までおまれはたま、ありがとうございましたしませません
またお会い
いたいましょうの
家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは
切関係ありません。
淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し
コミックス発売当時のまま掲載しています。
累(14)
著
発行者
...発行
2018年9月1日発行(O)
松浦だるま
©DarumaMassuur2018
森田浩章!?
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2122:
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