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ANHAGIOHICSワイドル
富崎
簡単に
風の谷のブラウンカ
この
定価:38●円
978419719497975年
雑誌定価
の谷のナウシカ・
ニメージュコミックス・ワ・イド判風の谷のナウシカー
自発行「300)発行人、校間光弾
宮崎駿橋書店
2016年間春月19日土...
定価380円
9784:197B449749
929979003623
ISBN4-19-73581-2
c9979¥362E〈O〉
雑誌『47815-01
定価380円本体382円
この谷のナウシカー
「ワイド判風の谷のナウシカー・
宮崎駿
2017年10月11日土曜日金曜日11:11月
©ニ馬力
引越し大きな日時、Pordediandingon
かつて栄えた巨大雄天次明の桜は
時の闇の彼方へと姿を消し
地上は有意の感気を発する
巨人関係の森・内海に
優れていた
人々は腐海周辺に
わずかに残された
土地に点在し、それぞれ
事国を築き暮らしていた。
「風の谷」
そこは人口わずか500人
海からの風によって
がろうじて腐海の液染から
守られている小工国であった。
24時間、風の谷のナウンカ
...
莞所徳間書店幕菜評説
00I25gc
この会のプロシナ
思い合いナウンカ・
慶崎
今日は、ジャン・徳間書店
した産業文明は
数百年のうちに全世界に広まり
巨大産業社会を形成するに至った
大地の高をうばいとり大気をけがし
生命体をも意のままに足り変える巨
大産業交明は
1000年後に絶頂期に達し
やがて急激な装退をむかえることに
なった
「火の7日間」と呼ばれる戦争による
って都市様は有毒物質をまき散らし
て崩壊し
複雑高度化した技術体系は大われ
地表のほとんどは不毛の地と化した
のである
その後座天次明は再建されることが、
く、永いたそがれの時代を人類は生
きることになった
ユーラシア大陸の西のはずれに流生
土鬼諸侯国
D.聖杯シュワ
トルメキアお兄さん
ミスト
内海
なので、今回の
王都トラス
トルメキア王国
これより、辺境
1997年7月24日
酸の湖群
腐海
クラヤナ軍進路
空中東合ナビに
エッタル音楽...
ジテネ
パパがヒテ
ェポゃネ
トルドア国最悪素の例で、
風の合
塩の海
よくお
まちがいない
王蟲の
歯形だ
このへんに
あらわれた
ことは
いままで
なかった
のに
それに
しても
食いが
あらい
やっぱり
!!
もしかした
ら脱皮の
あとかも
しれない
すてき!!
完全な王蟲の
抜け殻なんて
はじめて見る
また新しい
...
きっと今日の
明け方に
脱皮したんだ
いい音
セイン!!
キャノピーー天蓋(てんがい〜、おおい
ツツツ
フフフ
セラミック刀の
刃がこぼれて
しまった
武器工房の
者たちにおしえ
たらみんな
おどり出して
しまうな
硬化処理を
しなくても
このまま
装甲に使え
るもの
これひとつ
だけなら
持っても
翔べるかな
すごい眼!!
ガンシップの
キャノピーに
ぴったり
とれた!!
なんて
かるい
きれい...
ムシゴヤシの
木が午後の
胞子をとばし
ている
王蟲が食べた
森の傷を
いやそうと
しているんだ
まるで
雪.....
きっとこの黒い森を』
なつかしく
あたたかい世界と
思っているん
だわ
私たちがマスクを
つけずに入ったら
5分で肺が
腐ってしまう
死の森なのに...
王蟲はこんな
眼を14も
もってどんな
ふうに世界を
みているの
だろう...
おわ
った
コロサレタ
だれ!?
コロサレタ
つきささる
ような悲しみと
はげしい怒り
コロサレ
コロサレタ
コロサレタ
コロス!!
コロサレタ
ちがう
これは人間の
言葉じゃない
心にきこえて
くる叫びだわ
アイツ
コロス!!
だれ!?
そこにいるのは
だれ!?
なぜそんなに
憎しみをまき
ちらすの
どこにいるの
私に
おしえて
コロス
消えた
いまのは
鏑弾
の音だ
また!!
だれかが
蟲におそ
われている
森から
出ないと
どこからだか
わからない
あそこ
だ!!
それに
しても
胞子がすごす
ぎるまるで
煙のようだわ
大王ヤンマ
があんなに
集まるなん
て......
記事の
アッ!
アッ!
王蟲が人を
攻撃している
んだ!!
追われて
いるのは
武器商人
かしら
あの方向へ
にげては
森から
出られない
鏑弾を
使う者なら
この弾丸の
意味も
わかるはず
とどけ!!
答えた
こっちへ
来る
1
2
あの人は
!?
風上へ!!
ああ
なんて
立派な
王盛!!
きっと
あの抜け殻の
主だわ
脱皮したば
かりなのに
もうあんなに
大きくなる
なんて...
森を出てしまっ
たのに追うのを
やめないわ
怒りに我を
忘れている
攻撃衝動を
しすめなきゃ
......?
王蟲!!
森へお帰り
ここはおまえの
住む世界じゃ
じゃないのよ
眼がルビーの
ように
もえているわ
激怒している
んだ
そんなに
胞子をくっ
つけて
バラまかれて
は困るの
さっき
聞こえたあの声
ひょっとしたら
この王蟲の...
フフ.....
まさか!
ちょっと
あらっぽく
やるわよ
ストロボ
光弾か!
中
虫仲由
蟲の動き
がとまっ
た...
1匹も傷
つけずに
しずめる
気だ...
敵はきえたわ
みんな森へ
帰ろう
ギギギキギギ
ギ..
はい
いや
2015
いや
森へ
帰ろう
ここは
さむいわ
みごとだ..
まるで
蟲の心が
わかる
ようだ
さよなら
王蟲
ありがとう
先にいっての
まっ
光弾なんか
使って
ごめんね
おまえの抜け
殻はだいじに
使わせて
もらうわ
先生!
ユパ先生
おお
やっぱり
みちがえたぞ
ナウシカ
負うた子に
たすけられ
たな
1年半ぶり
ですもの
すばらしい
風の乗り手に
なったな
ナウシカ
ううん
父は
まだまだ
だって...
アラッ
!?
そうそう
すっかり忘れて
おった
こいつの
おかげで
ひどい目に
会ったんだ
まあ
キツネリス
...
どこから
さらわれて来
たのか大王
ヤンマに運ばれ
れているのを
見てな
人の子と
まちがえて
つい銃を使
ってしまっ
たんだ
それで王蟲
があんなに
怒って攻撃
したのね
こいつめ
気を失って
おったので
森の毒は
吸わなかった
ようだ
おいで
さあ
おいおい
手を出さん
ほうがいい
こいつは
野育ち..
!!
フフフ
こわくない
こわくない
!!
ホラ
こわくない
おびえて
いたんだね
でももう
だいじょう
ぶ
ユパさま
おねがい
この子わたし
に下さいな
ねっ
あっああ
今日来て
下さって
ほんとによかった
明日にも
出陣なんです
クイにカイ
私をおほえて
いてくれた!
不思議な力
だ...
人にはなれぬ
キツネリスを
...
やはり
戦が始まる
のか...
ヴ王のじゃじゃね
召集令が
来ました
もうこの先は
スパッツは
要らないわ
とってあげ
るね.....
ジルも歳だ
こんどは
つらかろう
いえ
わたしが
父のかわりに
出ます
ナウシカ
が.....
戦場へ!?
ばかな!
だれがそんな
愚かなことを
決めたのだ
しかたが
ないのです
父とふたりで
決めました
父は私に
武装を
ゆずる時が
来たと
そう
だったのか
.....
森の毒は
もうそんなに
ジルの身体を..
ハイ
それが腐海の
ほとりに生きる者の
定めとか...
『腐海』とは
滅亡した過去の文明に汚染
され不毛と化した大地に生
まれた新しい生態系の世界
をいう
高さたちのみが生きる有毒の
瘴気を発する巨大な歯類の
森にいま地表は静かに覆わ
れようとしていた。
いますぐ
谷に下れば
光のあるうちに
城に入れます
もっと早くに
訪れるべきで
あった...
私ひと足
さきに父に
しらせに
いきます
イイエ
来て下さって
本当によかった
出陣の前にぜひ
見ていただきたい
ものがあるんです
ナウシカ
......
大きく
なった
曜日大産業文明の群が
時の闇の彼方に去ってより千年
セラミック時代終末期
風の谷は
海から吹きぬける風によって
わずかに徳海の毒から守られる
辺境の土地であった...
城ババさま
この前たの
まれたコトシの
薬草だ
なによりの
みやげ
じゃよ
ナウシカ
わしのいない間に
髪をあげた娘たちを
よんでおくれ
おねおおお
腐海を
つらぬく
タリア川の
石だ
花嫁衣裳の
かざりに
つかって
おくれ
これで
ずいぶん
赤子の生命を
すくえる
ぞぇ
ハイ
ネカリに
トエト
前に
出なさい
すごいわ
なんてきれい
なんだろう
まあっ
ありが
とう!!
ハハハ...
さてさて
だれのために
身につける
のかな...
種まきの
すんだ
めでたい日に
古い友が
訪ねて来て
くれた
みなも
異国の
話をききたい
じゃろう
今宵は城の
食糧庫を
あけはなって
心ゆくまで
楽しもうぞ
この谷に来ると
心がなごむ
ユパさま
今年の果実酒
です
訪れるたびに
人の数が少し
ずつ減っている
そうだ
わしに見せたい
ものがあると
いって
いたが...
しかし
ここでも
今夜は
いいの...
ユパ
おまえのおもいは
わかっている...
が今宵は
むづかしい話は
なしだ
先生を
ひとり占め
しては
みんなが
怒るわ
父上だって
話をきき
たくて
うずうず
してる
もの
姫さま
姫さま
王蟲を
見たとか
本当ですか
美しい
姫に
なったな
...
ウム
しかし
男であったら
何もいう
ことはない
のだが
11人子どもを
もうけて
育ったのは
あいつだけ
だった
ほんとうに
いい品じゃ
姫さまの
腐海あそびも
ムダではなか
ったわけだな
ちょっと
とんでみる
しかし
王蟲の抜け殻を
見つけるなど
一生に一度の
幸運ですぞ
アラッ
価海に近づく
なっていつも
小言をいうのは
どこのだれ
だっけ?
ミトじい
うしろを
たのむわ
姫さまその
キツネリスめは
だいじょうぶ
ですかな
後席ヨシ
もう
なれたわ
ねえテト
前席ヨシ
始動!!
ガンシップ
だなあれは
ナウシカか
ウム
わか娘なから
小気味よい
のり方をする
あいつには
父のわしより
風の心を肌で
感じとる心が
あるようだ
民にも
したわれている
女が族長になった
ためしはないが
あいつなら
やっていけるに
ちがいない
やはり
ナウシカを
戦場に出す
つもりかジル
500人にみたない
小国のわしらが
自治権を守って来ら
れたのはガンシップ
のおかげなのだ
風の谷の族長は
ガンシップの戦士
としてトルメキ
ア王の戦列にくわ
わるという
古い盟約は守らね
ばならぬ
おろかな戦とは
わかっている
しかしツバメも
タカとして生きねば
とぶこともかな
わぬ世なのだ
リーグはおよそー
赤玉3つ!!
205リーク
ツトという設定
235!!
240
245!!
275!
300!
姫さま
低すぎる
!!
中央白玉
エンジンリんかい
臨界!!
生きのこり
たければ
むちゃは
ひかえ
なされっ
姫さまは
ガンシップを
まるでひとり乗り
のメーヴェの
ようにあつか
いなさる
雲に
なってる
だいいち
あんなに低く
とんでは
地上砲火は
かわせても
敵の槍にさされ
ちまいますわい!!
もうかんにん
してよミトじい
ホラッ
あんまり怒る
から湯気が
ウヮッハハハ!!
姫さまには
かなわぬ...
しかしこの船は
だいじにあつかって
下されよ
建造されてから100年
もはやこの1隻しか
残っていないのです
エンジンを創る技は
失われて久しい...
でも
なんてみ
みにくい
船かしら
私はメーヴェ
のほうが好き
ガンシップは
風を斬り裂くけど
メーヴェは風に
のるのだもの...
コロサレタ!!
コロサレタ!
また
あの声
......
!!
コロセ!
コロセ!
...
そこにきて
いる...
コロセ
コロセ!
おいで
さあわたしの
ところへ
おいで
...
おまえはだれ
どうしてそんなに
憎しみを
まきちらすの
いたいわ...
なんてはげしい
かなしみ...
機首を
おこせ・
姫さま!
ありがとう
テト
姫さま
どうなされた!!
姫さま
いったい
トレ
瘴気マスク
をつけて
じい
戦闘巡航
腐海へ
いく!!
もしかして
いまの声が
王蟲の
心の声だと
したら...
腐海へ!?
了解!
戦闘巡航
姫さまは
気がふれた
か.....
腐海でまた
だれかが蟲に
おそわれて
いる...
こんなに
胸が
ドキドキ
する
近くまで
きているんだ
......
商船が曲に
おそわれて
いる!!
隣国の
ブリッグだ
エンジンは
まだ
生きて
るわ
地域だわ
優海に着陸
したんだ
おろか者めがないじじゃ
価海で点を殺したに
ちがいない
もはや手おくれ
じゃ姫
腐海の外へ
誘導する!!
じい旗族信号
をあげて
誘導する
われにつづけ
左へいとう
回頭せよ!!
どうした
わけだ!?
この船には
女子どもばかり
のっておるぞ
クラスマスのファンディングループの
回頭
しないわ
舵がきか
ないんだ!
フフフランスファンディスプラン
じい
主砲の閃光で
舵面から
蟲をはらえるか
やってみるわ!!
わぁっ!だ
信号凧が
いかん姫!!
やつらは
近づくと跳びは
ねてきますぞ
翅蟲の群を
くぐってギリギリ
まで接近する
後席頭を
ひっこめろ!
いくわ!!
エエイ
やむをえん!
前席
発砲したら
ただちに
全力離脱せよ!
これ以上の接近は
ムリだ!
離脱しろ
失速するぞ
舵まで
あとわずか
このまま
いく!
どいて
蟲たち!!
舵面に
出た!!
斉射!!
エンジン
全開
はねた!!
姫さまじじじ
地蟲のさいご
の1匹がはな
れましたぞ
たすかった
ブリッグの
舵がいきかえっ
たわ
回頭している
腐海をぬけま
す
あと10リーグで
瘴気から
出られる
地蟲の数が
へっているな
これは
助かる
じい
あのつばさ!
ファッ...
つばさの中に
まで蟲が
もぐりこんで
いたんだ!!
じい
予備の
マスクを
着陸する!
これは
ひどい...
いったい
ペジテ市に
なにが
あったのだ
じいっ!
この子
まだ息が
ある
女子どもばかり
とはまるで
避難民の船
のようだ
マスクを
出して
はやく
しゃべっては
だめ
息をすって
みみず
ハア...
ハア...
.....
風の谷の
人たちね...
さっきは
ありがとう
しっかり!!
ペジテ市の
王族の姫君と
おみうけするが
何かいいのこす
ことは..
これを...
兄に...
兄にわたして
ください..
わたしは
ペジテの長の娘
ラステル..
ペジテ市は
きのう..
トルメキアの
ヴ王の親衛軍に
おそわれて
焼きつくされ
ました
生きのびたのは
わたしたちだけ
でも敵の船に
おわれて
腐海にかくれて
それで蟲が
風の谷のかた
おねがい
それを兄に...
けっして
ヴ王にわたさ
ないで...
ペジテ市は
トルメキアとは
古い盟約で
むすばれた
味方のはず
いったいなぜ
...!?
きっと
...
ネ...
わかった
きっとキミの
兄さんにわた
してあげる
そのかたは
どこに!?
......
姫さま
もどりましょう
価海の木々どもが
エサに気づいて
胞子をとばして
いますやがて
ここも
埋もれましょう
それに
ペジテ市
のことも
はやく谷へ
しらせなければ
ファッ...
あれは...
...!?...
王蟲!!
あの王蟲
だわ
い...いつのまに
こんなに近く
まで...
姫さま
はやく
ガンシップへ
まって
目が青いわ
攻撃する気は
ないのよ...
王蟲
おまえ
ミンナ
シンダ..
ないて
いる
シンデ
シマッタ
蟲つかいどもを
おろせ
逃走した
ペジテの
ブリッグに
まちがい
ありません
右下に
船の残骸
!
..
チツチッチッキッ
チッ
チッチッ
チッ
チッ
チッ
屍を
好んでまさぐる
いまわしき
やつらです
乗員たちが
誇りたかき
親衛隊の船が
けがれると
不平をいって
おりますが
フフフ...
しかし
もの探しには
べんりな
やつらだ
なんとしても
あれを
みつけ
出さねば
ならん
何者かに
もち去られた
あとだと
いうのか
まちがい
あるまいな
発芽のようすから
この朝落ちたと
思われます
ニオイは残ってい
ますがお探しの
ものはありません
この冠を
つけたものに
晶たちが強い
ニオイを感じて
おります
しかも
その屍は
丁重に
ほうむられて
おりました
ペジテ市の
王族の姫が
つける
冠だな...
あのあたりに
小さな船が
降りたあとが
あります
ただちに
出発!!
戦隊長
その船が
持ち去った
のでしょうか
この近くの
船だとしたら
...
風の谷へ
いく!!
姫さま
帰りが
おそいので
心配しまし
たぞ!
どうなされた
まるで戦闘を
してきたように
船体が汚れ
ている
船内に
まだ胞子が
のこって
いるわ
ちょっと事件が
あったの
いそいで火を
もってきて
テト
おとなしく
して
すぐすむわ
アチチッ!!
そう火を
近づけるな
ハハイ
腐海にまた
おいでか
腐海にいった
バツだ!!
一粒でも畑に
しのびこんでみろ
大さわぎだぞ
私から話すまで
みんなには
だまって
いて
主砲の弾丸を
補給して
いつでも飛べる
ように
たのむわ
姫さま
あわてて
何事です
!?
キヤッ!!
あっ
ごめん
風見のジイ
見張りを
かためて
たいへんなの
ペジテ市が
!?
父上!!
たとえ
どのような
場合であれ
族長が
そのように
取り乱して
どうするのだ
まて!!
そのさまは
なんだ
ナウシカ
上に立つ者が
さわぎたてては
民は不安を
かきたてられて
いたずらに
動揺するばかり
だぞ
わしの身体は
もはや石と同じだ
おまえが谷の運命を
背負っているのだ
ジル
そこまで
背負わせる
のか
この子に...
事が大きければ
大きいほど
岩のように
静かであれ
わかったら
はなすが
よい
ハイ
隣国の
ペジテ市が
滅びたと
......!
避難民をのせた
ただ1隻の船も
晶におそわれて
炎上したわ
おそろしい光景
だった...
わしはいまだ
このようなものを
見たことがない
......
ペジテは
平和な工房都市
しかも味方だ
なぜ王は...
なにかの
部品のよう
でもあるが
よほど
古いものだな
イベンテ市には
地中深く埋もれた
大古の都市から
ンジンを掘り
おにす坑道
この石が
今回の事件の
原因としたら
よほどの力を
秘めた石なの
かもしれぬ
かなうものなら
ラステルという
子の願いを
かなえてやりたいの
兄という人に
渡してあげたい
なんだ
あの船は
!?
トルメキアの
装甲コルベット
だわ!!
王の親衛兵の
船だ!
これはただごと
じゃないぞ
谷に
降りる気
だわ
遠くの畑に
出ているものへ
使いを早く
みんな
城へ
集まれ
!!
ペジテの船を
さがしているの
かもしれません
私いきます..
ウム
いずれにしても
今回のことは
やがて族長となる
おまえの最初の
試練となろう
事の真実が
明らかになる
まで慎重に
行動しなさい
ハイ!
姫さま!
検査も受けずに
谷の東側に
おりようと
しています
腐海から胞子を
持ちこまぬために
谷の外で待つべき
ものを...
小国と思って
なめおって
ひどいことを...
種をまいたばかり
の畑なのに
あの一帯は
焼きはらわ
なければ
ならないわ
晶つかいだ!!
親衛隊が
蟲つかいを
やとうなんて...
へたな対応を
すると
この谷も
ペジテの二の舞
になって
しまう
蟲つかいだ!!
谷全体が
汚染されて
しまうぞ
これは
戦をしかける
のと同じだぞ!
みんな
しずかに!
私が
ただして
くる
私のメーヴェを
!
ガンシップも
ひき出して
ミトじい
援護を
たのむ!!
おまかせあれ!
なんならあんな船
こなごなに
してみせますぞ
テト
いくよ!!
後席
エンジンを
しばれ!
ワッハハハ
さすが
姫さま
ひくく
とぶわい
防御円陣!!
クソッ
小すずめが
!!
まてっ!!
撃つな
風の谷の
ガンシップだ
!!
風の谷
ジルの子
ナウシカ
汚れた
蟲つかいを
ともない
他国を汚染
させるとは
何事だ!
この剣より
一歩も先に
進ませぬ
ぞ
ただちに
立ち去れ
!!
われらは
偉大なるヴ王の
命により
ペジテの諜叛人を
追ってきた
蟲つかいは
コマンドとして
わが軍に編入
された兵である
この谷の
探索を
みとめよ!!
ことわる!!
たとえ王の親衛兵
といえども
守るべき作法が
あろう!!
この谷に
謀叛人
など
おらぬ
風の谷は
王との盟約を
たがえた
ことのない
辺境自治国
だ!!
あの蟲つかいの
持っている
冠は!?
なんという
ことを!!
あの子の蓋を
あばいた
のだ
チッ
チッ
死者まで
もてあそぶ
とは!!
ゆるせない
この石
けっして
渡さぬぞ
チッ
チッ
チッ
チッキッチッ
動くな!
ナウシカとやら
フフフ.....
蟲たちが
我らが探す
ものを
かぎつけた
ようだ...
!!?
どうした
!?
虫が虫が
蟲が
...
この娘
あやしき
技を......
トルメキアの
男どもめ
よくも
わが身を
いまわしき蟲で
恥ずかしめ
たな!!
おもしろい
相手を
しようぞ
小娘!
ゆるさん
!!
果たし合いだ
姫さまやつらの
挑発に乗せられ
たな
ガンシップ
を狙え!
あれは!?
まてっ
双方剣を
ひけーーっ
あの男は
ユパです
!!
ユバだと!!
腐海一の剣士とは
あの男のことか
ナウシカ
自重しろ
この谷を
戦場にしては
ならんぞ
これが
あの
ナウシカ
か.....
攻撃衝動に
もえる
王島のように
怒りで我を
忘れている
オオッ...
とどめ
双方
動くな
!!
動けば
この王蟲の甲皮
より削り出した
剣がセラミック
装甲をもつらぬ
くぞ...
きけっ
この果たし合い
結着をつけては
ならん
いずれが倒れても
憎しみが悩しみを
よびおこし
古い盟約で結ばれ
同じ戦列に並ぶべき
者が意味もなく
殺しあう内戦と
なろう
親衛兵にきく
王は辺境の
作法を破って
内戦を生ずるよう
命ぜられたのか
あるいは
自らの失策の
ために貴公たちは
この辺境の地での
名誉と無縁な
死を選ぶと
いうのか
ならば
辺境の民は
誇りと自治権を
守るために
死をいとわず
闘うぞ!
風の谷の
者もきけ
高海のタブーを
知らぬが故に
犯した誤ちだと
するならば
逆上して谷の
命運をかけるのは
おろかであろう
...
ナウシカ
......
ナウシカ
気がつい
たか...
......?
力をぬくな
まだおわ
っておらぬ
この果たし合いを
つづけて
双方ともに滅びの
道をあゆむカ
返答
せい!!
みごとな
仲裁だ
わが方から
剣をひこう
ユパ殿
女だ
まだ若い
...
通つかいどもの
錯覚であった
無断で谷に踏み
込んだ件
ゆるされ
負傷者を
収容して
ただちに
引きあげる
それにしても
みごとな
剣さばき
その剣見せて
くれぬか
うわさにきく
蟲の皮の剣
とはこれか...
セラミック刀
より軽いな
...
フフフ...
相当の深傷の
はずだが
抜きとるとき
血糊をふき
とるとは
ナウシカ
とやら
また会えるかな
戦場で
いずれ
ハハハ
小気味よい
返事だ
さらば!!
あの兵隊
もう
死んでいた
...
姫さま
素晴しい武者
ぶりでしたぞ
わしはほれ
なおした
ちかごろ
こんなに
痛快なことは
ありません
わい
...!!
オイ
なれなれしく
姫さまの手を
取るな
みんなに
答えて
やりなさい
うるさいわい
わしは
城オジじゃ
役得じゃわい
親衛隊の
装甲兵をたお
されるとはちだ...
未代までの
語り草じゃ!
それにしても
するどい突きだ
見ろ
下に甲皮の手甲
をつけている
のに手袋が
だいなしだ
さすがは
不死身と
いわれる
ユパさま
ハハハ!
姫さま
みんな不安
なのです
ご指示を
...
さあ親衛隊の
落とし物を
あとかたづけ
しなければ
ならないわ
この畑から
風下一帯を
まず焼き払う
森へも飛んでいる
はずだわーー粒も
見のがしてはだめ
谷中の人手を
集めなさい
ユパさま
傷の手当てを
させて下さい
わかって
る.....
ガンシップ
よりっと?
旗族信号
!!
かまわんよ
わしは城に
もどっていよう
『航海の
安全と
武運長久
を祈る」
親衛隊の
コルベットと
対等のつもり
なのです
回答します
か
ガンシップ
反転しま
した!
「谷の繁栄を
心から祈る」
とでも答えて
おけ
フフ
あのガンシップ
戦線では私の
指揮下にもらう
ことにしよう
.....
すまぬな
城ババさま
手甲を
貫くとは
のう
礼をいわねば
ならんな、ユバ
ひとりで斬り込む
とは軽率も
はなはだしい
殺されても当然だ
あんたでなけりゃ
手首がちぎれて
おったろう
この傷ではつぎの
新月まで腕は
使えんよ
わしが
止めに入った
ときにはすでに
その兵は死んで
おった
相手は
単独行動の小戦隊
なのだ
証拠などすぐ消せる
ガンシップで
皆殺しにすべき
であった
将来に
禍根を
残すより
ました
...
兵を殺されなが
らも形勢をみて
すぐ兵をひく
その女の戦上手
おそらく
ヴ王の第四皇女
クシャナだろう
あの子は
自分にひそむ
おそるべき力に
はじめて
気がついたのだ
自分に
おびえて
震えて
いた...
皆殺しにする
力がないのなら
あの石など
くれてやれば
よいのだ...
あるいは
そうかも
しれん
...
しかし
姫さま
このウロ
です!
何度も
調べたはず
なのですが
いまからでも
焼きはらえば
救えません
か!?
なんで見落とし
たんだよりに
よって長老の樹
を...!
ムシゴヤシ
だわそう...
とう歯糸が
くい込んで
いる
静かにしろ
いま姫さまが
調べている
まって
木に聞いて
みる
こうなったら
姫さまに
まかせる
しかない
...!???
プチッ
プチッ
......
プチッ
まさか
こんな梢の
先まで
血!!
しっかり
しろ
ナウシカ
!!
ああ
なんとか
なりませんか
幹をえぐり
取るとか..
500年も
谷の水源を
守ってきて
くれた大事な
木です
もう
全身に菌糸が
くい込んで
いるわ
燃やそう...
夜明けになればまった
全体から発芽
して瘴気を
吐き始める
老木なので組織がもろくなっていたのね
老木なので
組織がもろく
なって
いたのね
...???~~~!!
テト...
もう
もどって来て
くれないのかと
思ってた
フフ
わたし
なぜ族長の
家なんかに
生まれたん
だろう...
この日
トルメキア戦役動発す
また心配性の
父王が軍目付を
おしつけて
きたという
わけか
歓迎はせぬが
濫任を
みとめよう
名乗れ
軍大学院より
選任されました
この辺境作戦が
おわるまで参謀
としておつかえ
します
クロトワと
お呼び下さい
クシャナ殿下
私のおもり
とはおまえも
貧乏クジを
ひいたな
主戦線の
有様をはなせ
クロトワ
進撃は順調に進んでおります
3皇子殿下のひきいる軍主力は
海上より土鬼議候国の本拠を
急襲すでに50リーグに
わたり敵地をじゅうりん
しました
昨日までに
土鬼どもの7小国が降服
塔多き土鬼の!!の
市城が陥落
3皇子の得たドレイは
1万をこすとか
土鬼諸軍は
戦意に
とぼしく
決戦をきらって
奥地へと逃走中
であります
王都は戦果に
わきかえり
3皇子をたた
える歌にみち
土鬼の聖都
シュワの攻略も
夢ではないとの
うわさが...
ハッ!?
ここは
はなばなしい
戦にもドレイ
にも無縁の地
あるのは
錆だらけの砂嵐と
蟲のうごめく
腐った森だけだ
もうよい!!
腐海を南進して
土鬼の辺境を
おびやかせ
か...
フン
ていのよいお払い箱
ではないか
秘石を得るまで
帰るなという
わけだな...
されど
ヴ王陛下はこうも
申されておられ
ますはず
秘石をもたらすな
らば最高の戦功
となし第1級の
栄養もほしいままと
ないものは
ないのだ
もうよい
さがれ
殿下はごきげん
ななめだ
オレはペジテの
廃墟でも見物
してくる
参謀殿
馬は?
納得できません
われわれだけで
腐海を南進せよ
とはいかに
王の命令とはいえ
ひどすぎる!!
おまけに
姫殿下が育てられた
戦隊主力を
ことわりもなしに
兄君の軍に
くり入れたとは...
そのかわり
辺境諸族の
兵力はすべて
われわれか
もらうことに
なった
いや
歩こう
オレは平民出
だからな
そいつは
苦手なんだ
いつ叛乱を
おこすかわからぬ
雑兵の群がなん
になりましょう
ペジテ市を
つぶすために
編成されたわずか
兵300の小支隊
に何をせよと
いわれるので
ょう
申しあげにくい
ことですが
兄君方の陰謀では
ありますまい
か.....
秘石を殿下が
故意にかくされたと
王に密告した
としかおもえ
ません
王都にもどり
ましょう
あなたがご決意
下されば私どもは
死をもいといませぬ
軍の主力も
そのほとんどが
いうな
そなたたちの
忠誠はうたがわぬが
いま動けは
3人の兄たちの
おもうつぼだ
これ以上
王家の者を
そしるのは
許さん!!
諸族に伝令を送れ
明日正午空中集合
王の名において
出撃するとな
やれやれ
もったいない
ことをする
これほどの工房
都市を破壊しつ
くすとは
再建は
もう
できまい
とまれ!
何者だ
蟲つかいども
ひたいの印が
見えんのか
軍参謀だ
おまえたちの
長はどこだ
ここの
警備をまかさ
れました者の
長ゴワで
ございます
オッと
それ以上
近づくな
噂どおり
すごいニオイ
だ
例のものを
みたい
案内しろ
警備の代償は
宝さがし
というわけ
か
ヒヒヒ
クシャナさまは
おはなしの
わかる方
でしてな...
おそろしく
深い穴だな
500年エンジンを
掘りつづけた
ときくか...
まよい込むと
二度と出られ
ませぬ..
ご用心を..
坑口です
これより先は
その者が
ご案内します
巨神兵
化石なら
地上にいくら
でもころがって
いるが
こいつはきのう
作られたように
新しい...
破壊の復活を
恐れたベジテの者
どもが秘石とやらを
はずして眠らせた
という情報は
本当だったのだ
脈動している
...
地下に埋もれた
まま千年も
こいつは生きて
いたのだ
オッと!
即死かな
......
中央派遣の参謀が
よく事故死する
理由はこんなこと
だろうと予想して
いたんだ
巨神兵か...
7日間で旧世界を焼き
つくしたと伝えられる
この化物を
おのれの意のままに
あやつれるとしたら
帝王も夢ではない
ハハハ
野心以外に財産
とてない貧乏軍人に
やっとめぐって
きた幸運か...
それとも破滅かな...
いずれにしても
この化物のために
王国は
血で血をあらう
骨肉の争いにまき
こまれる
だろう
フフフ...
あの男生きて坑道
からはい出して
きたか
やはりな
取り乱して
ふるえあがって
おります
あいつは
小者です
お気にかけるほど
の者ではありません
さて
それは
どうかな
...
風の谷
兄たちは父におとらす
軟弱で暗愚だが
だからこそ陰謀に
だけはたけた
者たちだ
秘石がいま
手元になくて
さいわいだった
もうしばらく
風の谷において
おくか...
ミト
すまんが
こいつを
乗せてやって
くれんか
ユパさま
カイでは
ありませんか
いったい?
ナウシカの初陣
へのわしの贈り
ものだ
わかりました
オイ
スペースを
作ってくれ
あの子に
よくなっ
いている
戦場で役に
立とう
準備はおわり
ました
夜明けとともに
出発します
5名の戦闘従者が
城ジイばかりだと
若者たちがジルに
抗議して
いたが...
この谷では
若者は貴重
なんです
この数年人口が
減るばかりで
主戦線と
逆方向だな
腐海を南進
するのか
!?
気になることが
ありますのじゃ
空中集合の
位置がペジテ
南方100リーグ
腐海の縁です
ハイ
姫さまが
そうしたい
と
だとすると
この戦ただごと
ではおわります
まい
姫さまは
それを知って若者を
はずしました
すみました
よ
ナウシカ
さあ
お立ち
まあ!!
パパたちが
1枚ずつ小札に
まじないを
かけて
つづった
胴ョロイ
です
水浴びも
このまま
するの
!?
おまえを
矢玉から
守るように
ね...
谷に帰るまで
決してぬいでは
いけません
寝るときも
ですよ
そう
です
さあ
おまえたち
の番だよ
おはいり
子どもたち
姫姉さまの
ために
みんなで
集めた
の..
まあっ
チコの実を
こんなに
たくさん
!!
敵は前にいる
とはかぎり
ませんよ
忘れぬように
ありがとう
一粒ずつ
だいじに食べる
からね...
どうか
これを食べて
力をつけて
くたさいな
わたしたち
風の神さまに
まいにち
お祈り
します
いつも
いい風が
姫姉さまのほうに
吹くようにって
...
わしらは
むしろ
喜んで
おるのです
姫さまのお伴
ができて...
.....
しかし
いったい
姫さまに
なにがあった
のでしょう
!?
あのかたは
わしらにはない
不思議な力を
そなえておられる
わしらには聞こえぬ
声を聞いたり
風の心をよみとったり
あの果たし合い
以来すっかり
変わられて
しまった
食事もロクに
とっておりません
ムリヤリ笑顔を
つくっているのが
わしらには
よくわかります
この手を
見て下され
腐海の毒に
犯されて
あと半年も
すれば石に
なりましょう
腐海の木々や
蟲ですら
密かに愛でて
おられる
ほどです
なんとか
お力に
なれたら
と...
じゃがその力は
およそ戦には
むかないのです
むしろなにか
傷をいやそうとする
力のようです
わしらは
それで畑を
はなれ
城づとめに
余生をおくる
城オジに
なった者たち
ですじゃ
姫さまの
おかげで
心がどれほど
なごんだか
...
わしらは
みんな
姫さまを
恋しておる
のです
あの子を
守ってやって
くれ
いまはそれ
しかいえん
それは
もう
人の立ち入らぬ
城の基部
ではないか
テト
では
ないか
そろそろ
夜が明ける
おまえの主人は
どこにいる
のだ
...
これは
腐海の植物群
ではないか
!!
なんの
まねだ
ナウシカ
!!
だいじょうぶ
瘴気は出て
いません
わたしが
腐海で集めた
胞子から
育てたの
でも
谷のみんなには
秘密です
怖がると
いけないから
猛毒の
ヒソクサスキが
花をつけるとは
考えても
みなかった
...
これがあの
ヒソクサスギ
か.....
きれいな水と
空気のなかでは
ムシゴヤシだって
こんなにかわいい
木にしかならないの
瘴気も出さ
ないとわかったわ
汚れているのは
土なんです
このものたちの
せいではないのです
自分で
それに
気づいたの
か!?
ええ.....
腐海を見まわって
いるうちに
でもここも
締めます
さっき水をとめた
からやがてみんな
枯れるでしょう
ユパさま
わたし戦場へ
いきたくない
......
わたしのなかに
恐しい憎しみが
ひそんでいて
自分でもおさえられ
なくなるんです
いまは王蟲の心が
よくわかる
の..
憎しみに
かりたてられて
殺してから
王蟲は泣くんだわ
空が明るく
なってきた
わたし
いかなきゃ
わしはなんという
愚か者だ
半生をかけて探し
もとめていた
腐海の謎を解く
カギが
目の前の少女の
なかにあると気が
つかなかったとは
ナウシカ!!
必ず
もどってこい!!
おまえの力が
もっと多くの人の
ために必要になる
時がジキにくる
パージーはしけ。
前席
ヨシ!!
後席
ヨシ
バージ
ヨシ
!!
風よ
夜明けの風よ
吾子らを
連れ去る
風よ
戦の
帰り途で
吾子らが
谷への道を、
迷わぬ
ように
導く
ために
わしらの
心もともに
運んで
辺境諸族の
空中集合へ、
とび発っ
太陽の中に
船がいる
ガンシップだ
チラッとしか
見えなかったが
あのシルエットは
......
雲の中に
入った
いや
まさか
オーイ
ミトよォ
!!
どこの船
かしら...
集合に向かう
にしては
単独行は
変だわ
なんだ
用か!?
姫さまに
伝えてくれ
バージの
一同
きわめて元気で
あります
なんかこう
セイセイして
若がえり
ますなあ
つきましては
1曲唱いますので
ごかんべんを
...
なんて
やつらだ
いっぱい
やりおったな
アキナダですか?
棺オケに
ギラギュウ
つめに
お~こまれ
十五の春と
弾丸と食
・キュチョお
べぶりサンこよ
おや
ミト殿は
弾丸も食糧
もなしに
ひとりで戦を
やるつもり
かな
姫さまの
初陣だぞ
いいかけんに
しろっ!
ワイヤーを
切って
おいていく
ぞ!!
ヤーイ
切りはなせる
ものなら
切りはなして
みろ
いいよ
じい
いまのうち
だもの
瘴気マスク
なしに
空気を
すえるのは
今度は
一度つけたら
いつはすせるか
わからない...
雲中に出る!
船影!!
併進
している
いつの間に、
オオオ
雲から出た!
古いブリッグ
〈貨物船〉だわ
パガセ市の
老兵です
船齢たしか
200年
きいたこと
がある
辺境最古の
船だって...
つぎはぎだらけで
建造当時の部分は
ほとんどのこって
おりますまい
..
風の谷のジルよォ
わが谷の
古い戦友です
元気
かあっ!!
ジルじゃ
ない...
そうか
やつもついに
武装を息子に
ゆずったのか
おい
まてよ
ジルには
息子は
おらんはず
だぞ!?
なんと
ジルの娘だ
!!
こりゃあ
おどろいた
女のガンシップ
のりとは
前代未聞だぞ
ポヤボヤ
しとらんで
速力をあげろ
風の谷の
ガンシップと
編隊を組むぞ
!!
前方に
数群アリ!!
風の谷へ
再会を祝す
集合にもかう
辺境各国の
船団です
ワアッ
ガンシップが
いっぱい!!
ワレ
風の谷ジルの子
ナウシカ
歓迎する
隊列に
加われ
腐海の
ほとりに
まだこんなに
船があったん
だわ
かかか
集合地点に
到着しま
した
指定時刻
まであと
10分!!
おっと
マスクをつけ
忘れていた
アレッ
殿下はマスクを
おつけにならない
のですか
なるほど..
古代都市とは
よい目印だ
この高度へは
瘴気はとどか
ぬはずだ
その鳥が
生きている
うちはマスクは
いらぬ
ハハハ.....
マスクなしとは
ありがたい
ところで
集合の完了後
どこかに
降りなければ
なりませんが
着陸など
っせぬ
このまま
いっきにっかい
腐海を
南進する
このまま
......
!?
しかし
陣立ても
せずに
腐海に入る
のは...
辺境諸族が
動揺すると
いうのか
フフフ...
だからこそ
彼等のガンシップが
パージをひいて身重な
まま進撃するのだ
わが軍の船は
機動力でガンシップに
はるかに劣る
いま作戦を教えては
叛乱が生じ
かねまい
5時方向に
諸族の船団を
視認セリ!!
嚮導旗を
かかげよ
!!
で
足枷をつけて
ガンシップを
連れていくわけか
......
顔もイイが
頭もイイ
かわいいぜ
クシャナ...
嚮導旗(きょう
道案内の旗のこと
......
やはり...
腐海へもど
るのか
永い間
さがしもとめて
きたものを
ついに見つけた
ようだ
ジル
いとまごいに
きた...
お前のいう
腐海のナゾを
とくカギか
...??
腐海は
着実に
ひろがっている
身体が動く
かぎり
進もうと
思う...
この数年だけで
すでに南方の
みっつの国が
森にのみこまれて
しまった
このままでは
100年をまたずに
この大陸は
腐海に没する
ことになろう
ウム......!
辺境にかぎらず
トルメキアの
都ですら
人口がヘリつづ
けている
育たずに死ぬ
子が多いのだ
古い生物群が
新しい生物群に
とってかわら
れた例は
この星の歴史に
なんども
あった
ことだ
業者ごうくこー前世の悪業の報いとして、現世で受ける苦しみ。
しかし
その場合でも
新旧の交替は
ゆるやかな生態系の
変化として
おこなわれた
腐海の植物群
と喜たちは
それとちがう
腐海の生物は
旧世界のすべ
ての動植物を
滅ぼそうと
しているかの
ようだ
腐海を旅して
わしは復讐心に猛り
狂った王蟲の群が
胞子をまきちらしつつ
人間の村を襲うのを
なんども見た
腐海が神罰
だとするなら
人間より
はるかに古い生命の
歴史をもつ
草木や鳥まで
滅ぼす必要は
ないはずでは
ないか
トルメキアの神官たちは
火の7日間の戦争で
この世を汚した人間
たちへ罰として
神が与えた業者だ
という
わしは
若い日に
いちどだけ
腐海の深部に
さまよいこんだ
ことがある
...
はたして
そうなのか...
古い年代記に「焼きつくさ
れ毒に汚染された不毛の砂
湊」と書かれた土地が
歯類の極相林になっていた
これが
その地の
砂だ...
そこは
清浄で平和な
世界だった
しかも
この砂に
毒はないのだ
極相林(きょ
金属類の複雑な
化合物でわしらの
火や薬品では
とかすことはできない
身体をおおっ
自分が
腐海が
この汚染された
星を浄化するため
に生まれて来たと
いうのか
仮説に
すぎん
...
だが...
ナウシカは
直感でそれを
見抜いている
シー植物生態学上のことはで、その誕生からさまざまに変化してきた森林が最後に達する状態のこと
樹高が
100メルテをこす
腐海深部の底で
なにが起ころう
としているのか
たしかめにいこう
と思う...
ユパよ
信ずるままに
進むかよい
もはや
生きてふたたび
会うことは
あるまい
ナウシカが
お前の力に
なれれば
さいわいな
のだが...
こんなに
深くまで
腐海に入ったのは
はじめてだ...
姫さま
バージの連中が
マスクを
はずしてよいかと
聞いとり
ますが...
どうしたんだろう
胸がどきどきする
この空には
敵意がある...
他国の
船はみんな
はずして
おると...
でも王蟲の歯じゃ
声じゃ
ないわ...
がまん
するように
いって
ちょっと
気になる
ことが
あるの
そのくせ
砲座に人を配して
わしらを蔵圧している
つもりだから
笑わせますわい
それにしても
トルメキアの
バカガラスは
腹がたつほど
脚がおそいわい
太陽の中に
なにかいる!!
ガンシップだ
!!
あれは
ペジテ市の
ガンシップ
です!!
わあっ!!
じゃあ
乗り手は
!?
ラステルの
兄さん!!
ぶつかる!!
姫さま
退避!!
だめだ!!
バージの
ワイヤーか
切れる!!
後席
バージは
無事か!?
バカガラスの
船首が
!!
どうにか
姫さま
前方!!
クッ!!
ワイヤーが
切れた
バージラク、
後落!!
しまった
!!
ガンシップが2隻
ハージごと
やられた
敵は
だれだ!?
わからん
上層の
トルメキア軍と
交戦中
風の谷の
バージも
助からんぞ
積荷を
すてて
高度をたもて
!!
姫さま
ーっ!!
もう
だめじゃ
!!
腐海に
降りては
助からん
取り乱すな
不時着するん
だあー
ひとおもいに
自爆する!!
後席
エンジンを
切って!!
なに
なんと
いわれた
!?
エンジン音が
じゃまだ
いそいで!!
すごい瘴気...少し子
ひと呼吸で
死ぬ
姫さま
なにを
なされる!?
みんな..
落ち着いて
よくきいて
かならず
救出する
積荷をすてて
かるくしなさい
ひ
姫さま
死んじ
まいますぞ
ーっ!!
エンジン点火
不時着地点を
さがす
はやくマスクを!!
はやく
マスクを!!
おっしゃる
とおり
なんでも
します
パニックを
たちまち
おさめて
しまった..
この方は..
やはり
ただのお人
じゃない
...
はやくしろ
姫さまに
笑われるぞ!!
時間が
ない
はやく
降りる所を
みつけなきゃ
すこし
肺に入った
ようだわ
胸がやけるよう
.....
敵は
太陽の中だ
!?
編隊間を
つめて火力を
集中セヨ!!
来るぞ
2番艦を
狙っている
ペジテ市の
ガンシップに
まちがい
ないか
まちがい
ありません
おそろしく
身軽なやつです
ペジテ攻略のときに
うちもらしたのは
まず
かった
ですな
殿下
フン
皮肉をいうヒマ
があるなら
対策でも
考えるのだな
殿艦(でんかん)最後尾の艦のこと。
2番艦が
やられた!!
「ワレ操舵
不能」
2番艦より
通信
別れをつけて
います
なぜ
反撃せん
のだ
このまま
全滅しち
まうぞ
どけ
コルベットの
あやつり方を
おしえてやる
ちょっと
ふりまわし
ますぜ
殿下
やって
みろ
敵がでかん
殿艦に
まわった
エンジン
全開!!
前方砲
用意!!
ジタバタ
するんじゃ
ねぇ!!
コルベットは
客船じゃ
ねえんだ
味方の煙に
まぎれて
近づこうとは
この男...
まだ
まだ
ここだ
!!
ドン
ビシャ
!!
テェッ
!?
オーーッ
やったぞ!!
うしろを
とられた
さわぐん
じゃねえ
かすった
だけだ
たいした
野郎だぜ
オレの弾幕を
かわしやがった
くるぞ
各銃座
撃ちまくれ!!
雲上から
バカガラスが
!!
2隻目だ
また!!
また!!
子どもまで
...
だき
あって...
炎におわれて
とびおりて
おるんです
装甲兵とはいえ
ムゴイもんじゃ
ばかめ
少年従者を
戦場へ連れて
くるとは
ああ.....
クッ...
姫さま
!!
どう
なされた
機首が
落ちてる
姫さま!!
もう
やめて!!
殺しちゃ
いけない
もう
殺さないで
.....
だれだ
そこに
いるのは!?
ラステルの
兄さん
おねがい
もうやめて
き
きみは
だれだ
!?
泣いて
いる
きみは
だれ
おさない
少女だ
.....
名まえは...
ナウシカ
なぜ
泣いて
いるの
........
いって
しまった
...
ワァッ
!!
やった!!
オオオ
ヒャーッ
きわど
かったぜ
こっぴどく
やられたな
血の海だ
こりゃ
いいじゃないですよ...そんなことですか
盾となって
わたしを
かばった
そなたたちの
忠誠を忘れ
ぬぞ
殿下
損害が
多すぎます
作戦を中止して
いったん引き
返しませんか
編隊を
組みなおせ
予定どおり
このまま南進を
つづける
宿営地で
戦死者を
とむらおう
わかり
ました...
まさかひと
この女
泣いている
んじゃねえ
だろうな...
編隊を
たてなおす
信号を
あげろ
水面だ
斎水
する!!
姫さま
さっきは
冷や汗もの
でし
たぞ
休んでいて
くだされ
わしらが
やります
ごめん
もう平気よ
パージを
つながなきゃ
一刻も
はやく
この不吉な
ところから
はなれ
ましょう
初陣です
からな
無理も
ないが...
...
水が
おそろしい
ほど澄んで
いる...
あの人
どうした
かしら...
きた
ワアッ
!!
王蟲だ
!!
ここはきーん
王蟲の巣
だぞ!!
しずかに!
撃ってはだめ
怒らせたら
おしまいよ
姫さま
...
みんな
動かないで
わたしが
話してみる
アワ
アワ
ひ...
姫
さま..
おねがい
わかって
私たちはあなた
たちの敵じゃ
ないわ...
......
ね........!
...
王蟲が
引き返した
ひ
姫さま
まるではくちゅうむ
白昼夢の
ようじゃ
光弾を
使わずに
王蟲をなだめ
られるとは..
お顔の色が
真っ青じゃ
王蟲の心を
のぞかれた
からだ
...!?...
寒い...
王蟲め
姫さまに
何を見せ
おったのだ
...!!
姫さま
しっかり
なされ
いかん
まるで氷のように
冷えきって
おる!!
はなして
...
はじまる
王蟲が
いった
とおりだわ
メーヴェは
翼の中なので
そのままに
してあるが
しかし
まさか
こんな
ところで..
ななんと
いわれた
...っ!?
メーヴェは
すてずに
あるわね
ワアッ!!
翅蟲だ!!
メーヴェを
出して
わたし
いかなきゃ
ななにが
はじまるん
じゃ!!
森中が目を
さました
はやくして
姫さま
あれを!!
翅蟲が
王蟲を呼び
出した!!
みろ
王蟲の
眼が...
眼が炎の
ようになった
攻撃色だ!!
近くで蟲を
殺した者が
いるのか...
時間がない
動きはじ
めたわ
姫さま
危険すぎる
やめて下され
姫さま!!
水面が
静まったら
離水して上空で
待機して
1時間待って
もどらなかったら
宿営地へ
もかいなさい
フトン
ああっ
まに
あわない
バカッ
なんてことを
クッ
おはいり
はやく!!
姫さまを
おいてはいけん
わしはここに
残るぞ
だまれ
さっさと
バージに
乗るんだ
クソッ!!
きりが
ない!!
ギ
さいごの
一発だ!!
光弾で
幹に穴が
空洞に
なってる
ハッ!!
なんだ
この木は
まるで
砂だ!!
ワァッ!!
ふたりは
無理だ
はやく
ワアッ!!
ポケットから
蟲笛を
この石
は!!
クソッ!!
やめろ
銃を
つかうな
!
なにを
する!!
ワァッ!!
つかまれっ
逆噴射
する!!
ウォーッ
!!
や...
にげまわる
だけじゃ
だめだ!!
なぜ闘わ
ない!?
きみは殺し
すぎた
上を
見ろっ!!
ワァーッ
なんて数の
翅蟲だ!!
もう
光弾も着てる
蟲笛も
きかない
あそこに
にげこむ
!!
!!
すごい!!
まるで
風のように
馳せる
蟲を
ひきはな
した
王蟲!!
クッ....!!
しまった
!!
ッッ...
バカッ!!
もどって
くるな!!
ああっ
!!
にげろっ
にげるんだ
!!
マスクが
....!!
ああ
チ
チクショウ
この化物めっ
ぶち殺して
やる!!
チレッ!!
クソッ
クソッ
チレッ
翼モツ者
ドモヨ...
殺ス
ナッ
ああっ
...
この
やろう
食う気
だな!!
フフフラフラステラスを
はなせっ
化物め!!
マスク
が!!
しっかり
しろ!!
死ぬなっ
キケ
ソノ
小サキ者ハ
死ナナイ
王蟲が
しゃべって
いる
...
!!
ダガ
小サキ者が
殺スナト
ネガッテ
イルカラ
キケ
侵略者ヨ
.....
オマエヲ
殺サヌ
...??
小サキ者..
ワガ一族ハ
オマエヲ昔カラ
知ッテイルヨ
...!?
オマエハ
タクサン
殺シタ
タチ去レ
侵略者ヨ
ワガ一族は
個ニシテ全
全ニシテ個
時空ヲ超エテ
心ヲ伝エ
ユクノダカラ
コノ森ハ
モハヤ
ワレラヲ
必要トンテ
イナイ
遠イ南ノ森ガ
救イラボメテ
イル...
行カネバナラ
ナイ...
サラバ
小サキ者
ななぜだ
マスクをして
ないのに
生きてる
肺がなん
ともない
奇蹟だ
生きている、
瘴気が
ないんだ
夢のようだ
腐海の底が
清浄だなんて
...
おこるな
チビ
たすかっ
たんだぞ
ふしぎな
人だ.....
ラステルに
似ている
...
よんでる
おいで
いや、いや...あんたのお姉ちゃんが
父さんの
手だ
...???!?...!??
母さんも
いる...
みんな
だまって
いる
どこへ
いくの
......?
わたし
そっちへ
いきたく
ないの...
きちゃ
だめ!!
こないで!
なにも
いないっ
たら!!
なにも
いないわ
...
王蟲のうちは
幼生だ
やはり..
やはり...
蟲にとりつ
かれていた
こっちへ
わたしなさい
イヤッ!
なにも悪いこと
してないのに!!
ええもちゃ
器と人は
同じ世界には
すめないの
だよ
イヤ
イヤ!!
ころさ
ないで!!
おねがい
い...
テト
ぶじ
だったの
よかった
あの人の
上着だわ
ここはどこ
かしら
ふしぎな
ところ
やあっ
やっと
みつけて
きたよ
ずいぶん
遠くまで
とんでいって
たんで
手間どって
しまった
ここは
どこ
なぜ?
ハハハ
いろいろ
ありすぎて
なにから
話していいか
わからないな
まず
礼を
いおう
たすけてくれて
ありがとう
ぼくはペジテの
アスベルだ
わたし
風の谷の
ナウシカ
ラステルの
兄さんね
ナウシカ!?
きみがあの
声の主か...
妹を知っ
てるって
なぜ!?
......
そうか
妹が
トルメキア兵の
はずかしめを
受けずに
死んだとわかって
少し
心が楽に
なったよ
ぼくらは
双児だったんだ
そばにいてやり
だかった...
それを
あなたに
って...
約束が
はたせて
ホッと
したわ
きみはこの
石がなんだか
知っているの
かい
親衛兵が
蟲つかいまで
使って探し
まわっていたわ
そうだ!
ごめん
ううん
そうだな...
知らないほうが
いいかも
しれない
きみの
ポケットから
かってに
とってしまっ
たな
いいの
そのために
持っていた
んだから
こわれ
てる
ぼくが
かわろう
これでも
工房育ち
なんだぜ
ヘエッ!!
いい
エンジンを
つけて
いるなあ
大事に
使えばあと
100年は
もつよ
ちょっと
時間がかかり
そうだ
工具が
ないんでね
テトが
よんでる
ちょっと
見てく
るわ
あまり
遠くまで
行かないで
くれよ
キイ!
まあ!!
よかった
チコの実が
ちゃんと
あるわ
ハイ
ごほうび
ポケットが
こんな
ところに..
ちょっぴり
だから
大事に食べ
なさい
石になった
木が砂にな
って降り
つもっている
んだ...
きれい
ずっと前に
ユパさまに
見せてもらった
砂と同じ
だわ...
なぜかしら
とても
安らかな
気持ちに
なってる
とても栄養が
あるのよ私の
谷では気つけにも
使うの
フーン
チコの実か
ふしぎな味
だな...
うまくいけば
なんとか
明日の昼には
とべると
おもうんだが
まだ
エンジンを
直せる人が
いたなんて
おどろいたわ
味はともかく
長靴いっぱい
食べられたら
と思うね
きみはおもしろい
ことを考える
なあ
腐海の役目か...
フッと
思いつい
たの
王蟲の言葉
がいまも
はっきり耳に
残っているわ
ハハ...
ぼくも本体は
ムリだよ
こわれたのは
伝導装置
なのさ
きっと
馬海そのものが
この世界を
浄化するために
生まれたのよ
この腐海の
底の空洞は
そうして
できたのだと
思うの
コノ森ハ
モハヤ
ワレラヲ
必要トシテ
イナイ
蟲さえ
住まない
死の世界じゃ
きれいになっても
しょうがない
太古の文明が
汚した土から
汚れを身体に
とりこんで無害な
結晶にしてから
死んで砂になって
しまうんだわ
そうだとすると
ぼくらは
減びるしか
なさそうだな
私たちが
汚れそのもの
だとしたら
...
お別れだ
ナウシカ
これを
使ってくれ
どう!?
すてき
よ
マスク
操縦把を
ペルトで代用
したから
ちょっとふなれ
だけど
上空に出るには
痛気の層を
つきぬけなきゃ
ならないだろう
メーヴェの
出力が落ちて
いるのは
わかっているさ
それに
マスクもひとり分
しかないしばくは
トルメキア軍の
陣へは行けないよ
エエ
ラステルの
兄さんも
連れてね
アスベル
はじめから
そのつもり
だったのね
いくんだ
ナウシカ
さあ
グズグズ
しないで
身につけた
ものを軽く
しなさい
しかし
私は
風使いの
娘
腐海の風
だって
つかまえて
みせるわ
半分では
息がもた
ないよ
ちょっとの
あいだよ
なんとか
がまんして
瘴気を
つっきる
ときはフタを
しめる
からね
木々が
午後の胞子を
とばすとき
気流が
生まれるわ
その風に
メーヴェを
のせて
いっきに上空へ
かけのぼる
!!
ニメージュ。昭和57年2月号一9月号掲載)
仙......等々
●著者略歴
昭和16年、東京墨田区生まれ。
38年、学習院大学政経学部卒業へな
学中、児童女化研究会所属
同年、東欧動画入社「主な作品人物の
王子・場面以計・原画『食靴をはいた猫』と
うぷつ宝島」アイデア構成・原画】
46年、Aブロダクション。主な作品ル
バン三世>演出『バンタコバンダ脚本』横面
設計・レイアウト・原画】
48年、ズイヨー映像(後日本アニメ。
主な作品、アルフスの少女ハイジ場面はお
画面構成「母をたずねて三千里連載設定」
レイアウト「未来少年コナン」演出」
54年、テレコムアニメート
ルム〈主な作品「カリオストロの数」シン
ロックホームズ」演出!!
ナウシカのこと
たる鋭い眼光に身をすくめるにちながら「どうしても見ますか?」
のリアルな描写を見れば足りる。
とはいえ、人間味豊かなところ、「にも似た稚気は、いつぞや新幹線
ちゅっちゅうちゅるおちゅ、きゃぁぁぁっ、ぁぁぅぅぅっ
轟編集後記
宮崎さんのことを語る場合、ど、ウシカ」の一本一言にいたるまで、う照れ屋でもある。
んな形容詞があるだろう?
CDひたむきさ・情熱・バワー・
眼光・線密』の雑気・照れ屋・酒・もあって、あていえば、一例をあって旅したとき、降りこの業者が発す。以前なお辞やすの実がさて、本日、
いたかったのだ。ポクはこの偉大
げると、究成原稿を編集に渡すと「る総選の」とるイビキに成績入し、較余のあまりカラオケをさがんだ、な作家にゆくり会えた異義で、読んで
心でいうと、宮崎さんの仕事ぶきなど「いやあ、まいりましたよ」
りを垣間見た人は、あのケイケイと日走りつつ、両手で頭をかえ、
ズラでもしかけてみたい気持ちでであった。もちろん、美声である。
しかしない感覚については「ナーと、まだ原因をしにしてしまーもあったのではあるまいか。ボク
う、ことはいうまでもない。
そしてまた、みずみずしい喜ぶ
ああ、ああぁぁぁあぁあああだったらどうしたのであるんですか
〰ズ
うするということにもある。あわ、どうやってお客様のごリーンを開く、普通の姉さんの真実であること、
よくば、そのイビキ民に何かイターことができたあは異常のように、そして、この大河ロンがいつまで
でもボクらを魅了してくれることで、
スメインメイズくそくそ、
ずもない。私は子供じにも、その姫君のその
せられてくれ訊きやろ。彼女楽せた船が見え
後の運命が気になってしかたがなかった。
なんなるまで自分で見送った彼女は、その後
宮崎
・社会の表紙に届きず、自分の経歴のままに
ある伝説によれば終生結婚せず、最初の女は
斬りを駆けよわり、草や木や、流れるようにね
遊呼人となって母庭から宮廷へと旅して、す
ナウンカは、ギリシャの秋野寺オディッセー
動かしたその姫君は、その後どのように生き
デュッセウスと彼の冒険の範囲を欲しつつけ
アに登場するパイアキテの王女の名前である。
たのだろうか...。今日なら、彼女を理解し
たという。
私はバーテード・ネヴスリンの「ギリシア神
愛する者も存在し得るが、習慣とタブーに充
エヴスリンは最後に書く。
帝ホホ典ニ社会Q知社刊教養文庫、小林校訳
適した平成期に彼女を待ちうけた運命はどの
「この乙女は、偉大な航海者オアディッセウス
で彼女を知ってから、すっかり続きられてし
ようなものであったのだろう...。
の風間にさらされた心の中に、格別な場所を
まった。その後、ホメロスのオディッセイナ
残念なことに、ナウンカとはもがって、虫
と占めていたのである」小林稔訳で
を小説化したものを読んでみたが、期待には
愛する姫君には出会うべきオディッセウスも
してそこでの彼女には、エヴスリンの小事典、
...
歌うべき歌も、東郷を連れて流浪ようあても
本のヒロインを想い出した。ただしか、今度は
にあるような輝きはなかった。それで、私に
持っていなかった。しかし彼女に、もし偉大
一緒にあったのではないかと思う、虫姿する。
とってのチワシカはおくまでも、エヴヌリン
な航海者との出会いがあったなら、彼女は必
かなり本二百半分で描写した少女なのである。
君と呼ばれたの少女は、さる貴族の姫
ず不吉な血まみれの男の中に、光ががやくな
のだが、年頃になっても普段をとび歩きの
彼もナウシカに特別の好意を持っているらし
にかを見い出したはずである。
いのは、ゼウスやアキレウスの如き大立物に
車が鍵に変身する姿に感動したりして、
私の中で、ナウンカと虫愛する姫君はいつ
から変り者あつかいにされるのである。
何
も一貫そこらしか見やろない小不思って、彼女の
しか同一人物になってしまっていた。
年頃の娘たちなら誰でもがする、眉をより歯を
にだけ前記の真数をさいていることから充分
今回「アニメージ」の人々にマンガを指摘
はあ
を御閣君に染めることもせず、その姫君が
推測できる。
くそうにすすめられて、ついうかうかと自分の
「自分頃と思い眉をしていて、いかにも様子
ナウンカー優先で売却的な美しい少女は
流のチウシカを描きたいと思ったのが運動の
え、がおかしいと書いてあった。
求婚者や世俗的な幸福よりも、緊張と歌を愛
きらなり、とうの言に才能ナシとマンガを
今日なら、その姫君は変り者あっかいはさ
し、自然とたわむれることを喜ぶすぐれた感
少なしだその理由を、もう一度かみしめるはぬ
それないだろう。一風変っているにしても、自
受注の持玉。漂春したオデュッセウスの唯ま
になっている。今はもう、なんとかしてこの
然愛好家とみ個性的な趣味の持主として、た
みれの姿を倒れず、彼を救い、自主治をし
少女に、解放と平和な日々へたどりついても
分社会の中に場所を見出す事が出来る。しか
たのは彼女である。即興の歌子彼の心を解く
少し、源氏物語や枕草子の時代に、虫を愛で、
らいたいと願っている。
のも彼女である。ナウシカの両親は、彼女が
オディュッセウスに恋することを心配し、彼女の
を信じている。
はそこに、かのジムシーのおもか
げを重ねてみたのであった。
酒仙については知る人を知る。
怪物であるということをボクはい
つまり、宮崎さんというのは、
上記のところの硬軟両面合わせもつ、
眉もおとさぬ貴族の娘の存在は、許されるは