風の私の台のナウンド宮崎 発行・徳間書店・卒業式の あり発行、「お馴染行人、平野健」 発行・徳間書店「電車会議」の スワード『風の谷のナウンカ』 ...ナウシカ風の谷のように...皇崎駿綾 ユーラシア大阪の西のはずれに流生 つ皆様ごとば片手早くね取引取税の いじゃやァお子さんのタナール高原、ノミトス タリア!!タリアアム湾 「じゃ!!イートルメキア早退路あっ、同国最大版は一〉士を盛ん攻 なぜだ!?なぜ捕虜を釈放する これはサパタの長老ではありませんかよくぞご無事でした 虜囚の長として生き恥をさらしておりました 判りませんなにゆえわれわれを解き放ったのか その娘が指図しますとトルメキアの兵どもが道をあけたのでございます 敵のたくらみではないかと皇弟さまは疑っておられます トルメキア兵ではありません エフタルの言葉を語る娘が来てもはや自由である好む所へ行けといいましたのだ その娘もしかしたら青い服を着ていなかったか... 引き裂かれていた家族が出会ったのです 戦が終ったわけではないぞ皆を後に下がらせなさい こい!!ジタバタするな!! お坊さまこいつは敵に通じていた女ですやつらの台所でたらふく食っていた奴です オイお前さっきも青い服の女と何か取引きしていたろう!! 何があったのだね女話してみなさい わわたし戦で乳飲み子をなくしたんです 変ひと袋でこの子たちを引き取らないかといわれて うるさい誰がそんなことをきいている!!青服の女に何をもらったんだ!! 同じ年ごろの子だしっいだきとったら急に乳が張ってたと胸元がぬれて だまれ!!この女は嘘は言うておらん 女よこわからなくとも良い青い服の女といったね その娘はお前に何をしたのだね たとえサジュとサバタが仇敵であってもいまはともに戦う仲なのだぞ 城壁を出るとき突然呼び止められたのです タリア川の石の耳かざりたしかにあの娘のものだ... わたしには異国の言葉は判りません。でも子どもたちはその人によくなついているようでした お前に子どもたちを頼んだというのだね お前、乳は良く出るかな? その金でこの耳かざりを譲っておくれ ででもこんなにたくさん それだけの価値はあるよ子どもたちの名札も書いてあげようこのお札さえあれば何処へ行っても怪しまれまい そうかそうかサッ立ちなさい あありがとうございます よいかこの地にとどまってはならん!?東の地へ行きなさい 私の国は西にあります国に帰って畑を買い変をまきます ならんその金で牛を求め一刻も早く風上の地へ行くのだ ケドの国がよいだろうケドの地へおもむき乳母の口でも探すのだ 皇弟さまは断を下されてしまいました ご老体も戦闘員をのぞく部族をひきいて少しでも早くこの地を去って下さい イカン!!われらはこの地を離れんぞこの地を離れてはわがサパタは滅びてしまう このときにあなた方が解き放たれたのは天祐というべきでしょう たとえ神聖皇帝といえども大地を汚してよい法があろうか!! 民あっての皇帝ぞ!!やめろやめてくれ いまの言葉聞かなかったこととしよう 長老たるもの言葉を憤しみたまえ僧会の耳に入ったらどうするのです 捕虜釈放かたじけないお礼を申し上げる!! 城内のトルメキア兵に申す!! ふざけやがってぶち殺してやろうか クソクラエだまた攻城砲を運んでこい何度でも出向いてぶち壊してやるわ!! なれど戦は戦手かげんはせん一兵なりとも逃さぬ覚悟なり汝らはよく戦いすでに兵の責務は果たした投降すれば生命は保証するがいかに!? もどれ!!もどって皇帝にそう伝えろ!! 降服してくれれば療気を使わずにすむが侵略者を民が許さないのをいちばん良く知っているのは奴らだ サッサといっちまえっクソ坊主!! なぶり殺しになると判っていては投降するはずもない 焼きしめたパンだから日もちはいいはずだよ もう止めやせんが少し位休んでからにせんかノオ あんたが男だったらとつくづく思うよ いま立ち止ったら悲しみにおぼれて...しまう進まなきゃ フフフ...父もよくそういっていたわ あのバカこのクソ忙しいときに あのやろう振り返りもしねえで行っちまいやがった 計画どおり枯れたようです 療気をかぎつけてだいぶ蟲がきているな 博士たちは大得意ですよ みろっ崩壊の速度はわしの計算どおりだ こいつらの日には僧会の森はあわないのだとかいって 枯れ木が自分の重さに耐えられず砂にもどっているのです これはチヤルカさまお待ちしておりました ごらんになりましたかすべて我々の計画どおり進みましたぞ 胞子も不妊で繁殖はありません この菌はわたしどもが開発したものですどうか皇弟さまにおとりなしのほどを まき散らした毒はいつ消えるのだ さあそれは...なにしろ土中の毒を活性化させますゆえ そんなことも判らんではとても兵器とはいえん 開発には時間がかかるのです ですが今度の苗はもっとましになっています すごい突然変異体が出ましたぞ 増殖力はずっと大きいかわりに枯れるのも早くなります 常温にしますとまるで爆発のように成長します そのぶん国土への害も減るわけで... ハハハ氷漬けで眠っていますご心配にはおよびません 気色が悪い背筋に悪寒が走るわい ですから防寒服をお召しになるようにと たとえ育とうとしてもこの容器はこわれませんよ 皇弟さまはこの化物をごらんになられたのか チヤルカお前の心ぐらいわしに読みとれぬと思うか お前は国土の荒廃におののき民の苦しみに心を奪われるあまり眼がくらんでおるのだ わが帝国のもっとも重大なかげりは民の間に皇帝と僧会への畏怖と崇拝の心がうすれていることだ 大いなる力への恐怖と尊崇の心がなくば愚昧な民はパラパラになり帝国は崩壊する なにとぞいま一度ご再考下さいませ 森をつかうは戦を一刻も早く終わらせるためだ敵にも民にも僧会の偉大さと恐怖を刻印せねばならぬからでもある わが苦しみは帝国の苦しみだ サパタにたてこもる犬どもを皆殺しにしろ!! チヤルカよわしに国土を思い民の苦しみに心をはせる慈悲がないと思うのか このつぐないはトルメキアの犬どもに必ずはらわせてやるきゃつらの都市を森にくらわせてな トルメキアの本国にバラまく分だ ここで時間を少しさかのぼる キョロキョロして道草をくうなよ お前こそ居眠りして船を盗られるな ユパ?さあ剣士ならこのごろはたくさんうろついとるからなあ いやユパさまはかならずこの町に寄っているはずだ 馬を盗ろうとしたら父さんだって許さないからっ コラッやめなさい親になんてことをする!! この馬はわたしが剣士さまからあずかったんだから売らないわっ あれからいったい何日たったんだエサ代だってがさんどるんだぞ エサ代なんてタリア川の石で充分だわ父さんの欲ばりっ 欲ばりとはなんだ!!自分の親とルンペン剣士とどっちが大事なんだ ななんだあんたたちは!? ちょちょっとどいてくれ お前なんでここにいるんだユパさまは なんでいまごろ卵を産むんだ お客さんたち剣士さまの知り合いねよかった困ってたの よかったねクイ...お前クイっていう名前だったんだね 姫さまといっしょのカイに何かあったんじゃないかな トリウマにはそういうことがよくあると聞いとるぞ こんなに大量の産卵は初めて見ました みんなヘビケラの卵です 大移動を始めるとき蟲たちは卵をたくさん産み残すと長老にききました 気をつけてここの木は石化していてもろいから 底に降りたらマスクをとれると思ったんだけど でももうじきに清浄になります 近寄ってはいけませんいつ崩れるか判らないから セルム殿は瘴気は森が大地の毒をとり込むときわずかに樹外に放出する毒だといわれたが エエ安定した物質に変る途中のものなのですじきに目に見えない細い結晶になってしまいます そうかなぁ...そうですか?そうだよね では大地の毒をすべて石化すると腐海は死ぬのであろうか? 木々が石化して崩れるにしたがい空洞は上へ上へと登っていくはずだ登りきったとき森はどうなるのであろう それを語ることは楽じられています 私たちは古エフタル王国の末裔です大海嘯のとき森に入りました 青き衣の者にひきいられて ケチャ青き人は救ってはくれないのだよ ただ道を指し示すだけさ 私たちはいまもその人の言葉を守っている 青き衣の者って昔の人だったのか!? 僧正さまは私たちマニ族を救うためにその人があらわれるといっていたわ セルムわたしあなたがその人だといいなって思ってたの ハハハぼくはただの森の人間た 青き衣の者とは土鬼の土着の宗教が事実をきいて語りついだ願望なのか それとも破滅の危機がたかまるとき私たち種族の生命が時空を隔てて産み出す人々なのか...!! 行きましょうもうすぐです もう旅に出てしまったのかと思った 先に舟のしたくに来てたの みなさんひと休みして下さい フフケチャよくがんばったわ セライネのマスクのおかげでとても楽だった とび蟲の背から出る香料を使うの この川を下るとやがて空洞がなくなり川が地中にもぐる所に着きます このマスクとても良いニオイするね 舟をそこに置いて東へ進んで下さい半日で瘴気から出るはずです わたしももう蟲平気よ!! 卵だってひと息にのんじゃう ここでお別れします私たちは旅を続けねばなりません セルム殿私たちも土鬼の地へおもむくつもりだ再び会えるだろうか 貴君にぜひ会わせたい人物がおるナウシカという少女だが 森がそのように望むなら私たちは出会います あなたのマスクいじっておいたの前よりずっと楽になるわ ケチャ部族の人に会えるといいね元気で ミトよォこんなことをしてもムダだ見つかりゃせん グズグズいわずによく目をこらせ!!ユバさまはこの辺にいるはずだ!! クイをあずかった酒場の娘の話から判断してユパさまは意使いたちの船に乗って俺海に入ったのだ 土鬼の戦艦がこんな空域に!! なんだあのぶら下げているものは!? あんな化物をいったい何処から どうする!?やつら国へ運ぶつもりだぞ あんな化物を持ってかれてたまるか!! 弾幕をかわして接近してきます 砲手どもよくねらえ!! わたり合って損害を出してもつまらぬ雲に入る上昇!! 逃げるぞエンジン全力!! もう目いっぱいじゃあ!! 判らん急所に当てたんだが クソッ雲の中へ入っちまう 追跡する!いきさき行先だけでも 図に乗らずにただちに戦艦の後に従え!! あのガンシップに見覚えがあります風の谷の船です お許しがあればエンジンを回収したいのですが お前たち部族の叛逆の罪はあの化物を聖都シュワに運ぶまで解かれてはおらんのだ!! すごい奴だあれだけの攻撃を受けても傷ひとつついていない おいこいつにはもう意識があるんじゃないかな 何をビクビクしてるんだこいつは胎児なんだぜ赤坊だって腹の中で動くじゃないか バカな眠っているだけだ しかしあの手を見ろさっきまでは手が開いていたんだぞ 心配するな聖都へ運べば皇弟さまが飼いならしてくださる ちょっとまって!何か聞こえる! 行こうまだだいぶ歩かねばならん わたしの部族の船だわ!! マニ族の船団が南へ帰っていく ミトミトではないか!! わたしの部族と戦ったんだわこの土地ではわたしは敵の人間なんだ エエイこのおいぼれ頭め何から話してよいか判らんわい! セライネたちについて行ければよかったのに そこのよあんたケチャわたしきいた ホレみいお前の面じゃ誰でもこわがるわい ケチャおそれることはないよ古い知合いだ そなたをナウシカから聞いて知っておるといってもいるどうしてもお礼をいいたいそうだ この者たちはナウシカの部族の者たちなんだ 姫さまがお世話になったというとりました本当にありがとう 今度はわしらがお世話をする番や心配せんでどうか面倒をみさせて下され わしらの言葉が判ると知っとったら苦労せんものを あれが土鬼語かよわしゃ毛長牛がうなっとるのかと思った 土鬼の人々は敵ではないと姫さまはいっとりました さあどうぞこちらへといっても船はボロボロになっちまったが わずかだが飲み物と食べ物がありますわい 手ひどくやられとるが町まで滑走して応急修理をすれば谷まではもちそうじゃ 森の人もナウシカもそれぞれに異常を感知している 一刻も早く土鬼の地におもむきたいが便船はなかなかつかまるまい 王蟲の皮の弾性はすごいねセラミック板なら木葉みじんだった さすが工房都市の王家の方ですいい腕をしていなさる ガンシップの修理をまって出直すしかないな クイの卵のこともあって心配じゃが ユパさまに会えて本当によかった 土鬼皇帝の墓所にはすでに失われたはずの技が伝えられていると聞きます ミラルパは秘石がなくとも巨神兵を育てる方法を持っているのでしょうか どうやらすべての事象が大海嘯に流れ込みはじめたようだ クシャナの戦隊のあとを追おうそこにナウシカかいるはすだ エッぼくのしてあげた包帯を!? ハイあなたの安否をとても案じておられました 忘れたことないわけ?この包帯をしてくれた人のこと あなたが無事と知ったらきっと大喜びなさるでしょう 南へ向かっている... 薄暮まで上空で待機する地形を見よう 蟲の前方を見ろ雲の下に船がいる 蟲が雲に入ったこいつは出会いますぜ オイあそこを見ろ!!雲の中だ!! 上空に味方のケッチ併進中 どうしてこんな空域に蟲が!? 追いつかれるぞ増速しろ!! 竜みたいな蟲だバカガラスより速いぜ... うるさいぞたかが虫ケラであろうに ででもおぞましい姿をしておりますわ 退屈しのぎにちょうどいい射撃の腕を見せてやるか 闇下いけません!!刺激するなと 警報!!後ろ下方に群影接近中!! クソッいったい何がおっぱじまったんだ!? あいつはせっ...群の斥候だな 敵か味方かを調べているのだ バカヤローが!!撃ちやがった!! 全銃座各個に撃て!!近寄せるな!! だめだとても助からねえ 本船も狙っています!! ただ退避して下さい!! クソッ雲の上は蟲だらけだ! 胞子をバラまいてやがる!! 冗談じゃねえすさまじい蟲の大移動だ これは土鬼の罠ではない ナウシカのいう大海嘯がはじまったのか... 船団の基地は蟲の針路にありますハチ合わせはやばいですぜ 全速力で飛べ薄暮を待たずに蟲の群に先行すればまだ船を奪う時間はあろう 将軍どもの支配下にあるとはいえ船団は友軍だ危険を報せてもやりたい 相手は大兵力ですまっ昼間の強襲では無理です やっぱり...そういうことですからねぇよーーーっていうのですよ!! どのみち成算は五分五分だこの天変地異は天祐だと思わんか 蟲の大移動が何を意味するのかまだ判らぬ我々にとって明白な事はただひとつだ 土鬼の地深くに見捨てられたわが軍団が脱出するには船が要る将軍どもの船を奪わねば祖国へは帰れぬのだ 豚どもがかき集めた戦利品を本国へ運ぶために私物化した船だためらいは無用犬死にした戦友の無念をおもえ これよりただちに戦闘態勢に入る!! 弾薬集積所に落ちるぞ!! やった!!ぷち抜いたぞ 天祐とはよくいったぜ地上は斥候の墓で大さわぎだ クソある所にはいっぱいありやがる 信号弾!!おっぱじめるぞ!! 緊急信号だ!!敵襲か? 指揮系統に立直る時間を与えるな!! 船は止まらず動きつづけろ!! 蟲の大群がまっ黒になってこっちへ向かってるぞ 空中で大型船がやられた!! 大声を出せ転がれあわてろ叫べ 混乱をあおれ騒ぎを助長し拡大しろ 二班!!三班つづけ!! すさまじい大群だ逃げろ!! 地下壌へかくれろ船はだめだ!! 乗員は船を守れ空中へ退避しろ!! 扉をしめろ荷にかまうな 軍団の兵士ではないな!! 兵は敵にするな土官将軍は手加減無用 本船は第三軍の指揮下に入った!! エンジンを始動しろ蟲の大群がすぐ来るぞ!! エンジン始動しました!! クロトワ離陸を援護しろ!! あの船は王家の重コルベットだ!! クソッぶつける気か!! これからは、これまではないでしょうか。 それはそれでもいいのですが、 これまでは、これからのお 先に帰ってしまったからね妹がコソ泥として死ぬところを見ずにすむ 土鬼での最後の日に妹に再会するとは不思議なめぐりあわせだね クシャナおかげでひどい貧乏クジだよ兄たちがうらやましい そういう兄上も帰り仕度ですか戦が不利になるといつでも兵を捨てて先にお帰りになる ホホホ...クシャナはちっとも変わらないね私はナマイキな女と頭が良い女は大キライだといくらいって聞かせてもすぐそれだ そうそう以前にもそういう女がいたねお前を産んだ女だ エンジンは生きてやがる... きれいな女だったが頭が良すぎた 驚いたよまだ生きていたとはねもっともあれで生きているとはとてもいえないか... そっとしておいて差し上げろ!! ホホホあんなうす気味の悪い女に手など出すものか だまれェ!!母上をあんな姿にしたのは誰なのだ!! 部屋のすみにうずくまって人形をかかえてふるえておるのだもの いけねえいつもの冷静なクシャナが逆上しちまっている 母上を侮辱するものはゆるさん!! イテッアバラが折れてやがる 蟲が...蟲の大群がこちらへ向かっています早くお逃げ下さい クロトワだまれ!!裏切る気が クシャナ様私はもう国王陛下にそむくのはイヤです はやくはやく退避して下さい!!すぐそこまで来ているんです!! 殺して下さいどうせこの傷では助かりません それでイイ蟲が来ればまだチャンスはあります 巨大な化物の大群です!! ご自分の命運が尽きたからといって兄殿下まで巻き込むことはありません まっすぐこちらへ向かっています!! 妹よお別れだお前を連れていけなくてとても残念だよ 退避!!ただちに離陸する!! ケッいきがけの駄質に撃つ気ですぜ 合図したら機内にとび込んで下さい逆噴射します かまうな蟲が始末してくれる 殿下離陸はできません退避を!! 殿下おはやく!!蟲が来ます!! 死んだというのかあの肉塊が あのはいいの化物が!? 伏せろ!殿下を守れ!! かたまれ!銃を使うな!! 目をとじろ静かに...動いてはだめだ 明日出陣するお別れをいいに来た わかっておる私のクシャナをとりに来たのであろう!! ああごめんなさいせっかく眠っていたのに お妃さまはクシャナさまの身代りに盃をとられたのです 父王さまが賜われた祝いの酒には毒が盛られておりました お気をつけなさい姫君はただひとり先王さまの血をひく方です お生命を狙う者がたくさんいます 生きるために何も気づかぬふりをして下さい 心を狂わせる怖しい毒が でも忘れてはいけませんよここは審蛇の巣なのです あなたとあなたの娘を苦しめた毒蛇どもの牙をこれから砕きにまいります どうか心安らかな日々を... それにしてもずいぶんあっけなくあいつを殺してくれたではないか あいつたちを殺せるならこの生命など惜しくもないと思いつづけて生きていたものを... クシャナが歌ってやがる!? テト水があった小さな沼 砂漠の中にこんな所があるなんて マキを取ったあとがある人がいるんだわ テトごらん首が一度落ちたのよ 見たことのない神様... 誰かがいまでもお祭りしているんだわ 僧正さまによく似ている そなた異国の者ですか? 異国の者がなぜわたしたちの神をあがめるのですか? この子がしゃべっているのではないわ... ごめんなさい神聖な場所と知らずに 敬愛する方にとても似ていたのでつい... お目にかかりたいこの者が案内します 怖あなたはやさしい子ですねでもここでは憐みは無用です私どもは神につかえるために自ら光をすてました この方も僧正さまと同じようにめしいている...?? おそらくあなたを守っている僧もそうだったのでしょう あなたはたくさんの者に守られていますよ 人間だけでなくたくさんの生物にも... 自分らがあはあ!!うっ!?ロ...しかしやでも... チククはあなたが使徒に似ているといっています あなたがころも青い衣で白い翼に乗り天から降りて来たのを見たのです 多くの神像が破壊される中で民はひそかにこの地にそのいくつかを運びかくれた聖地としたのですでもそれも昔のこととなりました 私たちが仕える神は神聖皇帝と僭称する者によって邪教とされています 彼らは降臨と称して何処からかこの地に現われ王権を奪い神の教えまで奪いとりました ハイキーム王蟲の声にみちびかれて はるか遠くの地から来られましたね いまは詣でる者も絶えあなたは数年ぶりの客人です そうでしたか王蟲の心をのぞかれたのですね 破局の兆があらゆるところに現われています じきょかい腐海はあふれましょう皇帝たちがシュワの封印を解いたのです 神は語っています旧き世界は滅び永い浄化のときが来ると... 大海嘯はとめられないのですか? 神聖皇帝は自らを救世主としっその技を解き放ちました神はこれ以上人間が大地を汚すことを許しません たとえ私たちが汚れそのものだとしても なぜそのために木々や鳥や基たちまでが苦しまねばならないのでしょう蟲たちだってたくさん死にます 王蟲たちの苦しみや悲しみは誰がつぐなうというのです 滅びは必然です神聖皇帝の愚行すらその一部なのですよすべての苦しみは世界が生まれかわるための試練なのです ちがうわ!!私たちの風の神様は生きろといってるもの 光も空も人も蟲もわたし大好きだもの!! わたしはあきらめない!! 永く待ったかいがありましたね ええ...風が来ました やさしくたけだけ猛々しい風が... チククしまうにん上人さまへくっ すぐここは瘴気につつまれます!! このオアシスはもうだめだわ マスクをもってて良かった 蟲たちは夢中で私たちには気がつかない ものすごく苛立っている ちがうおびえているんだ おかしいいつもの瘴気じゃない!! コホッ!!コホッフホッ チクク息をとめてマスクが効かないわ!! がまんして!風上へ出て見届ける チククがんばって... 土鬼の戦艦が瘴気をまき散らしている!! あの木は森にあるのとちがっている 戦場で使うために育てたんだわ 蟲たちが殺し合うなんて あの瘴気のせいで狂ったんだ 王蟲のいっていた南の森ってきっとこのことなんだわ あの瘴気が大海嘯の引金だ!! 蟲たちの悲鳴で空間かいっはいた あの船をなんとかしないと チククは足手まといにならない 風上より接近するしっかりつかまって! まだ人がいる!そこで借兵だ だめだ破られるぞ!るぞ!! 木が動いている粘菌なんだ!! 僧官殿もうだめです!! 皇弟さまの脱出まで時間を稼げ もはやこれまでにございまます どうかこうってい交通艇にいるご移乗のほどを たかが変異体の発生でうろたえるな 博士どもは何をしておるのだ みなあの木にくわれまししたおはやく 船ごと燃やすしかないわやってみる まっていたぞ小娘さあよく顔をみせろ フフさあもっと近く... お前のあたたかい心臓をこの手で握りつぶしてやる そのほうがお前がよく見える 皇弟さまいかがなされました しずまれ声をおかけしてはならん もうだめですおはやくご移乗を! クソッたしかにつかまえたはずが... 判っておる!しかしいまお身体を動かすわけにいかん 離れ出た霊がお身体にもどれなくなる 私には見えるあなたの素顔が なんてみじめであわれな生物... わしは残るこの船を焼き払うのだ 急げこうてい皇弟さまをはやく! この船が地上に降りればわが国土は滅びるのだ!! ええあ!!そりゃ...兄さん!! このままシュワの墓所へ急げ!! いかんはやく...沐浴せねばお身体が 粘菌がもう変形体に育ってしまった それで平和なんだそうなんだった!?な、なんだろ...あり。今回は!!ツァッ!! 息をするなしっかりつかまって この菌には意志があるのか!? 生き残った部分だけ地上に降りる気だ!! 手を...はなして!!はやく!! やって!!〈傘になりおった! 翅蟲たちが攻撃している!! つかまれ!!着陸する!! ごめんなさどん??せっ来 がまんして添え木をチククする ほうたいをおねがいねわたし見て来る 蟲たちはあの粘菌の発生を予知していたんだわ あの瘴気におか脳を冒されてしまったんだ だからあんなにおびえてたんだ お父さんなんか悪いことなに!? 粘菌がどうなったかたしかめる へいかん!顔色が真っ青だン わしは何をしているのだこの娘は皇弟さまの敵なのだぞ このまま生かしておけば皇弟さまを脅やかし僧会をあやうくする者だ今この手で その少女の胸に弾薬がある 約束するそのヒトに危害は加えん わしは僧だ若い婦人の胸に触れるわけにはいかんのだ 話はあとだ船を呼べいそげェ すぐ医師を丁重にあつかうのだぞ はやくしろじゃならだ蟲の身体についている胞子が活動を始めたぞ 博士たちは仕事にかかったか 細胞片が見つかれば良いのだが わしらも行く充分に高度をとれ 蟲の屍の他には何も見えんぞ みろっ!!屍が動いている 飛行ガメを呼びもどせ!! クソッ飛行ガメがくわれた 蟲の屍をくっていたんだ ウワッさっきよりずっと巨大化している このまま上空にとどまり監視をつづける 艦隊の到着予定は何時だ!!おそらく夜半になります やっら蟲をくいつくして次のエサを探しているんだ 瘴気の高度に気をつけろ猛毒だぞ すごい痛気だ!!従来の解毒剤はまったく役に立ちませんな! そんなことをたずねているのではない!! 一刻も早く解毒剤を探し出せといっておるのだ チヤルカ様素晴しい変異体です大発見だ 落ちてるとあわず?やる...? チヤルカ様素晴しい変異体です大発見だ この粘菌を培養してトルメキアに 大発見だと!?たわけめっこれ以上国土を荒廃させて何が勝利だ!! しかしこの船の設備ではとても無理です それにまずサンプルを採集せねば 艦隊はまだ着かぬのかっ!? 何をグズグズしておるのだ今以上に広まっては手おくれになるぞ 〈敵意はない食事をつづけなさい 仇敵とはいえこの娘には本当に底意がない 〈食事をしながら聞きなさいこの耳飾りはそなたのものではないか? ぎゃあ!!タオパスヤ・ へお前食ってばかりいないで通訳してくれよ〜 (わしは僧兵あがりで念話の技も才能もないんだぞ! おはなし判ります... それを渡すくらいしか私にできることがなかったのです 決しておごりたかぶって情をかけたのではありません わが人民を苦しめている侵略者から慈悲をうけるいわれはない ましてこのような高価な晶はよこしまな心をよびよせて幼い者のためにならん ありがとうこれ母のかたみです あの子らの身の振りようはそれなりに手をうった そなたは皇弟さまの仇敵だこれ以上何をしてやることも祖国への裏切りとなる いけ一刻もはやく立ち去るがいい おしえて下さいいったい何があったのですあの粘菌は そなたの翼は船匠に命じて修理させておいた いかんこの娘はわしの心の中にまで入ってくる お願いっ心を閉ざさないで なにをいうか!たまたま墓の移動がかさなっただけだ!! 大海嘯などと邪教のたわ言だ 僧官殿連絡兵がもどりました 全艦隊の焼夷攻撃であんな化物はすぐ焼きつくしてやる 変異体が各所で発生しました艦隊は来ません!! それから進み出展代金選手あき!! わが軍は大混乱に陥ったようです司令部の位置も不明です チククみんなのことばを私に伝えて すでにやつにのみこまれた村がいくつも 種苗がいっせいに粘菌に変異したというのか!? ええい!落着いてはじめから話せ!! 艦隊はどうしたのだ集結していたはずだが ダマ族の浮砲台に一隻のみ出会ったのですが ワレ蟲ノ群ト遭遇損傷退避中 甲板の上にまで兵士を乗せていましたやつら国に帰る気です このままでは戦線は崩壊します!! ひきよせようとしているわ... (小娘なんのまねだ!? あぶない!高度をあげてっ 真下の死角から狙ってやがった!! 形を変えているぞやつには知能があるのか!? この船にあの子をひきよせてる何かがあるわ まさか!種苗が客器の中で変異できるはずがない 変化しておらん氷づけにして眠らせてあるのだからな なんて大きなヒソクカリの苗 なんて大きなヒソクカリの苗 チヤルカ様何をしておるのです!! 僧会の最高機密を異国人に見せるとは 大発見です種苗が客器の中で変異し始めました これで粘菌の性質をつきとめられますいま研究室で いかんこの船もやつにくわれるぞ!! こっちの容器はカラッポだわ! 常温ではやっは爆発的に増殖するんだ!! 上だ!!投げすててくれっ なにをグズグズしておるのこりの種苗も投薬しろやつも変異するぞ 化物が進み始めた他の歯と合流する気だ いつの間にかわしはこの娘と平気で念話をしていた そうだほし...墓所へはもどらんまず軍民を救うのだ