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ICSワイド判
富崎
......
定価300円
192997900
ISBM
定価(
の谷のナウシカら
ワイド判風の谷のナウンカ5
どういう状況、徳間書店
発行所、徳間書店、東京都港区東京区11:10県東京1357-1011月
だから
定価380円
1929年11月20日水19:9979003623
ISBN4-19-771061-5
c9979¥362E〈O〉
雑誌『47815-05
定価380円-本体362円
の谷のナウシカら
ワイド判風の谷のナウシカ5
宮崎、臨数、徳間書店
発行、徳間書店...
©二馬力
印刷・大田本印刷Printed.in,Japan
ウィド刊、風の谷のナウシカタ
がつて栄えた巨大産業文明の群は
時の闇の彼方へと姿を消し
地上は有毒の歴気を発する
巨人菌類の森・魔術に
優れていた。
人々は腐海周辺に
わずかに残された
予地に点在し、それぞれ
王国を築き暮らしていた。
風の谷
そこは人口わずか500人
海からの風によって
がろうじて腐流の汚染から
守られている小工国であった
国の谷のナロシア
まあ、大丈夫なのか、Prineto.
◎二馬力
先行は、徳間書店「最大
風の谷のブログだった。
...
...わかった。
宣峙駿
宮崎、駿ツ、貴重な
複雑高度化した技術体系は大われ
地炎のほとんどは不毛の地と化した
のである
その後鳩米次明は再建されることが、
く、ふいたそが私の時代を人類は生
きることになった
て崩壊し
って都市群は有毒物質をまき散らし
なった
「火の7日間」と呼ばれる戦争による
巨大産業社会を形成するに至った
天地の高をうばいとり大気をけがし
生命体をも意のままに足り変える巨
大産業文明は
1000年後に絶頂期に達し、
やがて急激な基盤をむかえることに
した産業文明は
数百年のうちに全世界に広まり
ユーラシア大陸の西のはずれに発生
メオ
最大50メルテに
ます。
根本は光合視を
そう
ひとりわずい。
喜んでるのは
花はちセヒチイより
そくまだい
優海にあっては
どのような肉光もー単体どの
夜をしない。くシゴやシにも
何十種も菌美が学生し
ひとつの「全然の観がある
ムシゴヤシは玉泉がこのに
食べるので!!この私がある
緊張の脳は
終わったり
インゴヤシの成長。
発芽の時と対策の
花から脱みを出す
カラにの3がほぼ
地中ヌハ他の
それの体のに
ス3が3菌折
七鬼大海唖
腐海
みなさに藤沢
...だとなる
みール高橋
カマタラを小学
サハロタ
チキカリ
ぎゃあ。
国境の!!
びっ
内海
エクリ
うな。
......トルザキアを
最大進出の
影の流れ
森の降下と
粘菌科生で
風w谷。ナウシカ。
参照
それは、
土鬼神聖皇帝の
聖都シュワ
皇弟さまが
手キズをおわれ
るとは
あの超常の
お方が...
おそろしや
!!!
当然!!
私なの
855
ママの
神よ
なるほどな
「なるななな
神よ
大いなる神よ
御子を守られよ
いそげっ
劣化が
はげしいぞ
吾輩!!
当有担
なん?
はやく
はやく
これで
なんとか持ち
こたえて下さる
とよいのだが
なぜうてい
皇弟さまは
お身体のとりかえ
をこばまれる
のか
せめてひょ
皮膚なりと
複製を
使って
下されば
よいものを
少なくとも
ひと月は
浴槽から
お出になれぬと
博士どもは申して
おります
この大事な
時期に
困ったことに
なった
チヤルカを失った
のはなんとしても
皇弟さまには
痛手だった
われわれ
にもな
...
なんとかせぬと
皇兄さまを
持ち上げる輩が
息を吹きかえして
しまうぞ
皇兄さま
長老様方が
先刻より
お待ちです
国家の
一大事です
どうか
ジジイども
など
待たせて
おけばいい
し
しかし
長老院の
会合は
なにとぞ
なにとぞ
皇兄さま
狩・!!
皇兄さま
!!
気がむけば
出むこう
そう伝えろ
あついな
肉が
ついてきた
ではないか
複製技術の
応用で
育てるだけ
ならメドが
たちました
なにかか足り
ないのです
おそらく
重要な部品が
失われているの
ではないかと
思われます
ですが
この黒い箱が
どうしても
解析できま
せん
このまま
誕生させると
制御
できない
危険があると
胎動
です
ご心配には
及びません
人間の赤子
と同じなの
です
おもしろい
気に入ったぞ
一刻も早く
育てろ
こいつが歩く
姿を見たい
...
陛下!?
皇兄さまが
ヒドラの
穴へむかわ
れたと!?
巨神兵の次は
ヒドラとは
何を考えて
おられるの
やら
あの方は
森令をすべて
破るおつも
りだ
どうか
どうか
おとどまりを
陛下
先帝
さまの
ご禁令で
ございます
よろしいの
ですか
長老さま方が
あのように
さわいで
かまわん
クソ坊主ども
にはもう
ウンザリだ
あいつと
あいつ
それにやつだ
すべてで12匹
武装させろ
ヒヒヒ.....
地上に姿を
みせるのは
200年ぶり
です
この日のために
時間をかけて
手なずけて
おいたのだ
ほんに
よう
なつかれました
さてと
弟に挨拶を
していくか
身動き
とれぬ
かわいい弟に
ここは
どこだ
これが
オレの手か!?
まるで少年の
手のように
つややかだ
足が
かるい
だれか
おらんかっ
...
あれほど
固く禁じて
いたものを..
許せん
アア...
こ
これが
オレの顔か
博士どもめ
眠っている内に
復製人の身体に
移しかえたなっ
手足が
自由に動く
しびれも
うずきもない
ハハハ
移植をおそれ
たのは
愚かだったか
ハハハ移植をおそれたのは愚かだったか
100年前に
もどった
ようだ
ああ
だめだ
ヒッ
父君!!
父君の
ときと
同じだ
た
たすけて
!?
イヤダちゃん
父君のように
なるのは
イヤダ
イヤダ
イヤダ
なにを
うなされて
ている
弟
報告は
きいた
あいつだ
青い衣が
現われた
のだ
蟲とか
歯の変異とかで
わが軍の戦線は
大混乱に
おちいっている
ようだな
またか
帝位をついでから
この100年
同じ話を
何十回もきか
されたぞ
その度に
お前は大騒ぎ
をして
あわれな容疑者を
引き裂くのだ
手ひどく
痛めつけら
れたときいて
兄がやって
きたぞ
こんどは
ちがう!!
あの娘は
俺の力を怖れぬ
ばかりか
俺の呪縛を何度も
すりぬけた
きゃっは
あまたの霊に
守られている
人のだけではない
得体のしれぬ
力にだ
蟲の群を
ひきいて帝国に
やってきたのだ
きゃつを
殺さねば
帝国は滅びる
!!
まあ
ゆっくり眠れ
後は俺が
始末する
お前の...
超常の力とは
便利なものだ
俺にも娘の顔が
見える
ハハハ
なかなか
かわいい娘では
ないか
なんだ
おもての
さわぎは!?
ヒドラが
ちょっと
暴れている
のさ
バカ博士
どもが
騒ぎたて
るのでな
この浴槽に
薬液を加えた
だけなのに
おのれっ
これ
までか
クク...
超常の力が
ないために
弟に組みしか
れた
この100年
ずいぶん
長かったが
それもおわりだ
オッと
眠ってしまう前に
俺のこの肉体を
見ろ
お前が
移植をおそれ
老いさらばえて
いくあいだに俺は
数十回の手術の
恐怖に耐えたのだ
俺のおそれる
ことはただひとつ
この血を一度も
たぎらせること
なく終わる
ことだ
管だらけに
なっても
不死を願う
お前とちがい
俺には帝国も
死もどうでも
いい
土民を支配する
ために利用した
はずの神に
お前のように
しばられもせん
この墓穴と
クソ坊主どもは
お前にくれて
やる
俺は父祖が
したように
自らの帝国を
自分で斬りとって
やる!
墓所を
封印せよ!!
神聖皇帝
自ら出陣する!
恐怖と歓喜の
火のような日々を
生きるために
俺は穴グラで
待ちつづけて
きたのだ
だったのに、
ガラガラが
トルメキア軍
撤退の噂は
本物です
軍隊の移動
というより
まるでひっこ
引越だな
人間も
家畜も
穀物も
やっら
運べるものは
あらいざらい
奪っていく気だ
むごい
ノオ...
土鬼軍は
何をして
いるんだ!!
いま
攻撃すれば
あの人々を
解放できる
のに...
ユパさまたちが
もどられたら
すぐ出発
しましょう
姫さまを追って
飛んで来たのは
いいが
土鬼の地は広い
いったいどこに
おられるやら
ユパさまと
ケチャは
まだかいな
アア
まあ
そう
イライラ
するな
こうしてる
あいだにも
姫さまが
どうされとるか
心配でじっと
しておれんよ
お前は
いいよ
いつでも
その調子
ガンシップの
修理やら何やらで
時間をくいすぎた
ヒヒヒ
そりゃみな
同じだがナ
したが
やみくもに
とんで回っても
見つかるもの
でもないがの
アア
わしも
ユパさまに
くっついて
町へ行くん
だった
トルメキア王室の
重コルベットだ
まだ前戦に皇子でも
残っとるのかな
ヒヒヒ
たて
たたね
えか!!
何をしてる
列を
とめるな
へイ
もっと
ムチを
くらいたい
のか!!
メソメソ
しねえで
歩け!!
...
小娘!!
自分のドレイを
どうあつかおうと
こっちの
勝手だ!!
場所ダ!
〈トルメキアの
ブタ!
〈トルメキアのブタ!〉
ちょうどいい
お前くらいの女奴隷を
土産にしたかっ
たんだ
!
お前土鬼の娘
だな
化けてやがった
土鬼の
軍偵だ!!
逃すな!!
ちいさい子を
家畜のように
ムチでたた
いていた
トルメキア人は
豚以下だ!!
合図だ!!
追手が
かかっとる
エンジンを
かけるぞ
ホイ
ホイ
忙しい
忙しい
まったく
急に
ふかすなと
いうに
いそげ!!
卵が
われちまったら
いち大事だがの
すまん
のれっ
アスベル
後席
ヨシッ
みんな
無事かぁ?
なんとか
ヒヒ
ヒヤーッと
したなぁ
みんなきいてくれ
ナウシカだけで
なくクシャナの
足どりすら
つかめない
トルメキア軍は
退却に死に
もの狂いだ
蟲が動き始
めたのだ
蟲が!!そん
王蟲ですか
王喜はまだだ
翅蟲の群が
さきがけとなって
いるらしい
南々西に
針路をとって
低くとんで
くれ
地上の様子
を見たい
蟲の流れの
むかう所へ
ナウシカも
進んでいる
はずだ
わたしの
短気のせいで
ケガを
させたね
わしのヒザの
卵をクイに
返してくれん
かの
ケチャが怒る
のは当然だ
わたしは
ケチャのそう
いうところが
好きだよ
ケチャ
さんや
クイが
怒っと
る
ハイ
ごめんね
コラ
コラ
食いや
せんがな
トルメキア軍
奥地から
撤退して来る
部隊だ
まって
いま腹帯を
とくから
住民が
立ち上がって
いる
こりゃ
地獄図じゃ
前方に
煙の壁!!
毅物の山が
炎上中!!
トルメキア軍が
運べない
穀物に火を
放ったのだ
なんて
ことを
するのか
ノオ...
蟲だ!!
右正横に
一匹とんでる!!
蟲が来ようが
来まいが
これでは
冬がこせない
お
群から
はぐれたか
それともどう
斥候か...
...!??...
あやしい者
ではない
道をたず
ねたい
油断
するな
火と水に
調和を...
よく顔を
みせてくれ
悪霊では
なさそう
だな
みなの衆
ビダ族の
娘ごだ
ケチャが
いてくれて
たすかる
村を出てから
生きてる人間に
会ったのは
あんただけだ
この先には
死にたえた
村しかないよ
もどったほうが
いい
わしらだって
すみなれた村を
すてて来た
くらいだからな
おそろしい
蟲で空が
いっぱいになってな
二目二晩風上へ
歩きづめで
ここまで来たんだ
あんたなら
いい子を産み
そうだ喜んで
むかえるが
わしらと
いっしょに来な
さらんか
あと半土里
いけば川が
あるわ
そこの水は
まだ清浄よ
ありがとうよ
気をつけてな
心配しないで
強い連れが
いるから
蟲の流れは
カボ族の地に
むかって
います
カボか
あるいは
さらに奥地
かだ
みなさんも
トルメキアの
敗兵がうろついて
いるから
充分気をつけて
ね
南々西か
さすがユパ様
じゃ
いい勘して
なさる
ナウリム川の
むこうは
どうなって
いるやら
現在位置は
この辺だ
明日一日とべば
はっきりする
だろう
あの人たち
作物の種を
大事に持って
いた
新しい土地を
みつけたら
蒔くんだと
いって
でも
.....
何処へ
いったって
...
もう
なにもかも
手おくれだ
もうなにもかも手おくれだ
しかし
姫さまは
わしらの
はるか先を
読みとっても
あきらめずに
戦っていなさる
いい
においだな
たまらない
や
ヒヒヒ
どんな時でも
腹がすくか
若さだノォ
ナウリム川
まであと
1時間
カボの地に
入りました
地上に
何かある!!
高度を
下げよう
みなマスクを
つけてくれ
蟲の屍から
腐海が
生まれはじめ
ている!!
蟲の身体に
ついていた胞子が
発芽したんだ
クソッ
なんていう
風景だ
なぜ
どうして
こんなに
たくさんの屍が
瘴気のない
空の長旅は
蟲たちにも
たいへんなもん
試練なのだ
後上方
を見て
下さい!!
アア
大王
ヤンマだ!!
もう
森の見張りに
来ている
キチキチな
地上にも
いる
刺激するな
カボの
王都です
警戒して下さい
生存者が
いるかも
しれぬ
ゆっくり
とんでくれ
こりゃ
ヒドイ
全滅だ
な
このあたりの
者がマスクの
備えをしている
はずがない
簡易マスクでは
水も飲めん
地下に逃げても
酸欠で死ぬ
重マスクが
あったとしても
瘴気の中で何日も
生きるには
訓練が必要だ
進もう
ここにはもう
わたしたちに
できることは
何もない
土鬼だけでは
ない
トルメキア軍の
人的損害も
甚大だもはや
立ち直れまい
ナウリム川
をこえます
船影!!
右前方
1リーク
きのう見た
重コルベットだ
こんなところを
うろついて
いたのか
針路を
かえます
このマスクを
つくった奴は
自分で
ためしてみた
んですかね
今は
これだけ
にしろ
殿下も
もの好きですぜ
こんなタンクの中に
かくれてねえで
俺なんかすてて
さっさと行けば
いいものを
これは賭だ
徒歩で風上に
逃れるか
瘴気の中で
水を飲める
だけでも感謝
しろ
ここで
やつらが兄を
探しに来るのを
待つか
買いかぶるな
お前のために
残ったのでは
ない
しかし
船が来たと
しても
これっぱかしの
人数で奪え
るんですかい
それも賭だ
もう
しゃべるな
この船の残骸の
どこかに
黒コゲになった
みにくい兄の屍が
あるはずだ
そのかげで
妹の私が
罠をはって
まちこがれて
いる
永い...
部下たちの
神経と肉体も限界だ
着け慣れた
甲冑すら
重く感じる
しょせん
勝ちのない
賭か
通過して
いきます
爆音です
船種は
不明
瘴気にかくれて
いるが
近い
信号弾!!
爆音
遠去かり
ます
つづけて
撃てっ
ししかし
残り2発
です
かまわん
最後の
チャンスだ
気がつけ!!
船影!
もどって
来た
この爆音は!?
他にも船が
いるのか!?
後から
もう一隻
きた!!
重コルベット
だ!!
クソッ
さっきの
やつだ
!?
兄の船か
クッ
ぶつかる
ぞ!!
ウッ
ヒャヒヤッ
!!
風の谷の
ガンシップ
だ!!
反撃する
バージ
退避セヨ!!
ホイナッ
ガンシップ
に火力を
集中セヨ!!
ウホッ
姫さまなみに
過激だわい
なんという
上昇力だ
太陽に入り
やがった
クソッ
ドンピシャだ
真上攻撃
!!
前席
やつの装甲は
厚いぞ
翼のつけ根を
狙えっ
了解!
弾丸を
追いこした!!
機速が
出すぎだ
ひき
おこせ!!
前席
もちっと
船を
いたわれ!!
上出来だ
煙を吹き
出しとる
弾着は
!?
尻尾を
まいて
逃げ出し
おったぞ
追撃して
見届け
ましょう
バージが
着陸する
もどった方が
いい
待て
手を出し
ては
ならん
しかし
人質を
とらなけ
れば
あの男
ユパだ
ナウシカの
仲間と
戦いたく
ない
トルメキア王家
第四皇女
クシャナ殿と
みうけるが
いかにも
ユパ殿か
トルメキアの
兵隊なんか
おいてきぼりに
すればいい
姫さまの
居場所を
知っとる
かもしれんて
そういう
わけにも
いかんが
な
姫さまのことに
なると
みんな夢中
なんだから
アタッ
どうした
急に血相
かえて!?
アスベル
待て
!
ペジテの
アスベル!!
はなせっ
この女は
ペジテを滅ぼした
女だ!!
気をしずめて
きいてくれ
とどまれ
アスベル
彼女は
たった今
部下の生命
とひきかえに
降服すると
申し出たのだ
市を焼き
皆殺しに
した!
非戦闘員の
年寄りも!!
女子どもも
区別なく
殺したのだ
!!
ナウシカの
ことも
知るかぎりの
ことも話す
といっておる
白い歯糸の
小山は
苗床になった
人の亡骸だ
足元を
見てくれ
アスベル
グズグズ
できん
集まって
きおった
いま
世界の半分が
失われよ
うとして
いるのだ
憎しみも怒りも
消すことはできない
だが今は
決闘の権利を
留保する
そなたの望む
ままにしよう
なんじゃ
あんたか
悪運の強い
男だな
へへ
やっかいに
なるぜ
帯剣を
認めよう
感謝する
疲労がひどい
高度をとって
瘴気の上に
出よう
たっぷり
とはいかぬが
分けあってくれ
かた
じけない
クロトワ
マスクを
とるぞ
あんな奴らに
食物や水を
やることなんか
ないのに
空気たあ
うめえもん
ですなあ
ケチャさんや
アスベルを
見てごらん
ちと操縦は
粗いがの
ハハ
そういう
わけにも
いかんかな
さっきは
よーく怒りを
おさえた
なんという
愚かなことを
!!
なにしろ
この下界には
わしら以外に
もう生きとる者
はおらんのだよ
痺気を戦闘に
使うとは
土鬼僧会には
ひとりの
生態学者も
いなかったのか
...
同じ立場に
いたら
トルメキア王も
同じ道を選ん
だにちがいない
愚かなのは...?
土鬼皇帝だけ
ではない
私とて同じ
ことだ
欲望に
翻弄されるのも
憎悪に捕われる
のも
たいして
かわりはない
仇のひとりが
眼の前で
あっけなく死んだ
そいつを殺す
ために生きて
来たのに...
蟲が来た
あの時
私は空虚だった
まわりの惨状も
目に入らぬほど
ただ
部下達の
体温が
無性に悲し
かった
いつの間にか
私はナウシカの
いうとおりに
していた
憎しみと恐怖を
すてれば
蟲は襲って来
ないという
蟲の群が
去ってはじめて
気がついた
私はずっと
歌っていたのだ
それも
なんと
子守歌を!!
そなた達の
姫様の謎が
すこし
解けたようだ
だが二度と
私にはできぬ
いや
真似たくも
ない
いそぐと
カラッポの
胃が受け
つけぬぞ
世界はまだ
わずかでも
人間に残される
のだろうか?
猛々しい
怒りを燃やしつつ
侮蔑と憎悪
ではなく
......
悲しむなど
よく
かむのだ
ユパ殿は
知っているはずだ
三〇〇年前の破局で
古エフタル王国が
滅亡した時
何があったかを
トルメキアにも
腐海文書が
伝わっていたとは
初耳だな
だとすれば
生者が死者を
うらやむ
時代が来ることに
なりそうだな
年代記は
伝えている
寸士を争って
大海嘯そのものより
多くの生命が失われたと
残された
土地をめぐって
どれほどの血が
流されたか
当推量だったが
やはりそう
だったか
今回も
同じことが
おこるだろう
眼下の惨状
はほんの
序の口に
すぎない
土鬼の生き残りは
すべてトルメキア
目指して
動きはじめるだろう
戦火は再燃し
僧会が健在なら
再び痛気を戦闘に
使うかもしれぬ
あるいは
巨神兵すら
...
この女
すでにそれを
読んでいたか
トルメキア王も
土鬼皇帝も
無慈非で邪悪な
小心者にすぎない
その口を
つぐむがいい!!
状況が困難になれば
なるほど。愚行も
ひどくなるだろう
新しい王が要るのだ
お前達が
戦争をおこ
さなければ
こんな事に
ならなかったのだ
......
そのとおり
だな
真の王道を
歩む者が出現
せねば
人間は滅びる
トルメキアの
女が
何をえらそう
に!!
われわれは
今回の破局の
規模すら判って
いない...
バージへ
警報!!
右舷に
蟲の群が
います
捕虜の
たわごとだ
ゆるして
くれ
大丈夫
小さな
群だ
念のため
退避します
左へ回頭
大海嘯はいま
はじまったばかりだ
ナウシカ
いそいで!!
艦隊も
爆撃に来た
はやく!!
全弾投下
セヨ!!
はやく!!
やっぱり
全滅?
...ファックス?
爆撃
なんか
全然きかない
憎悪を
つのらせる
だけだわ
なんていう
生命力
......
退避しろ!!
これっぱかしの
艦ではどうに
もならん
...
もどって
来たのか
!?
火では
だめです
山地に
避難した
人々を発見
しました
怒って猛烈に
瘴気を吐き出す
だけです
お前まで
なぜもどって
来た!?
わかった
わかった
東へ三点全速力で進んで
東へ三点
全速力で
進んで
地図を!
粘菌の動き
を調べて
来ました
各艦に命令
「われにつづけ」
変針東へ三点
全速力
チクク
逃げない
瘴気が
どんどん
広がって
います
こっちだ
手に
血の気が
ない
顔色もうけく
蒼白だ
無理も
ない
この少女は
たったいま
地獄を見て
来たのだ
発生した粘菌は
全部で4体
重い痛気をまき
散らしなから
何もかも喰いつく
しつつ進んでいます
進行速度
はほぼ
7土里時
迷走している
ようですが
明らかに
合体しよう
としています
瘴気の拡散
はかなりの
速度です
サパタの穀倉
地帯が全滅だ
やっらは
合流していったい
どうするつもり
なんだろう?
わたしの谷に
近い森で
小さな粘菌
なら見たこと
があります
細胞が群れてエサを
求めて移動します
エサが
なくなったり
老化すると
集まって球に
なって眠ります
びとつひとつ
の細胞が
バラバラに動く
ことはありません
その球は
どうなる
のだ?
時が
満ちると
はじけます
無数の胞子を
噴出して...
世界が
滅びると
いうのか...
自分たちの生命が
短いのも知っていて
だから必死に呼び合って
集まろうとしている
のです
火が効かぬ
とすれば
どうすれば
いいのだ
あの者たちは
生まれたことに
とまどい周囲の敵意
に憎悪をつのらせ
ています
判りません
鎮める手立て
があれば良い
のですが
ヒーッ
いまは
少しでも人々を
助けましょう
ウウム
生命を
もてあそんだ
報いだ
あなたを
責める気は
ありません
たくさんの
死に絶えた村を
見ました
街道は
逃げおくれた
人々の遺体で
いっぱいです
子供達はカマドの
中にかくまわれて
あの粘菌の
心の声も
ききました
はじめてです
あんなに
みじめな生物と
出会ったのは
どんな生命でも
よろこびや充足を
知っているのに
助けの来ぬまま
死んでいました
憎しみと
恐怖しか
知らない
のです
なぜ
シュワの墓所の
封印を解いた
のでしょう
それが
人間の手が
つくり出した
生物だなんて
私達は
滅びるよう
定められた
呪われた種族
なのでしょうか
スマン
ふたりとも
この二昼夜
休まずに
とびまわって
いたのだ
青い衣の者
などと何かの
間違いだ
あの少女が
帝国の敵である
はずがない
いや
わしがする
何か
見えたか
よいな
このふたりの
眠りを誰も
妨げては
ならぬぞ
いえ
いぜん地上に
動くものの姿は
ありません
皇弟様は
この光景を
どう思われる
のであろう
...
はたまりましたが、
〈永い浄化の時が
始まったのです
すべてが
予定どおり進んで
いるのです
大海嗜も粘菌も
ずっと昔から
決まっていました
私たち呪われた種族は
焼きつくされ
新しい世界が生まれます
もう
道はないの
でしょうか
?
滅びを
恐れることは
ありません
おいで
平安な
世界へ
なんだね
その光は?
テトです
ちがう
あたたかい
だめなの
光っているのは
私の胸だもの
はやく
捨てなさい
死者が
甦る!!
お前はしろにん
上人さま
じゃない!!
人を
喰らうもむ
虚無だ
さあ
こっちへ
おいで
されっ
王蟲!!
王蟲......
王蟲...
会いたかった
だめよ
来ちゃだめ
森にかえって
お願い!
ああっ
いけない!!
双紫呉
初日の!!
納生!!
え?
丘の上に
難民が
集まって
います!!
!???!!
奇跡だ
これほどの数の住民が
パニックにもならず
療気の重さを
読みとって丘に
登ったとは
各艦に連絡
「住民ヲ
救出セヨ」
どうした!?
顔色を
変えて
私いきます
チククを
お願い!
家づ!!
(鳥だ!!
やっ!?
船を連れて
来て下された
な
なんだ
...それ?
側砲撃てェ
何でもかまわん
地平線でも狙え
なん
な
なんだそうし
この経文
は!?
者ども
よーく聞けっ
異常事態で
あるから
そなたたちの
行いをいちいち
とがめん
祈りをやめ
すぐ船に乗れ
だが忘れるな!!
この船は神聖皇帝
陛下の統べる僧会に
属しているのだ
陛下への忠誠なき
者は乗せんぞ
なんという
軽率だ
僧兵の前で
邪教の経を
唱えるとは
いそげ
何があったのだ
つつみかくさず
申せ
わたしどもは
たしかに
神の声を
聞きました
長老か
村の僧都は
おらんか
村の上を
見たことのない
白い大きな鳥が
舞っていました
昨晩のこと
家の中にいた私ども
の耳に何処からか
声が聞こえて
来たのです
マスクも効かぬ
瘴気が迫って
いる
しかし恐れるな
高き丘に登り
そこにとどまれ
必らず助けを
連れて来る
念話だ
しかし
これほどの
人数に同時に
語るとはなん
という力だ
そして
またその声が
聞こえたのです
あの導きが
なければ
私どもはみんな
死んでおります
神が
鳥をつか
わして
私たちを
助けて下さ
ったのです
信じよう
だがそのこと
口にしてはならん
いいか皆にも
そう伝えよ
古き神の名を軽々しく
口にして僧会に
異端とされたら
なんとする
村ごと査問されるぞ
あの
ふたりだ
ハハイ
緊急の時に
しても
神の名を騙るとは
あまりにも
軽率な
そうだ
チククが
やった
そうだで
済むと思う
のか
チクク
眠い
チクク眠い
コラッ
眠るな
お前は幼いから
知らぬかもしれんが
邪教の伝導者と疑わ
それて火あぶりになった
者が何人もいるのだ
バカな
あの少女はただの
異教徒だ
あの翼もエフタルの民が
使う凧だぞ
ナウシカは
伝道者ではない
使徒だ
使徒
...!?
あたり前だ
使徒は人だ
翼が生えていたら
化物だ
白い翼の
使徒だ
チククは
ナウシカ
好きだ
近い
テト
胸に
お入り
あれだ!!
粘菌を攻撃しても
無駄なのを知って
上空で待っているんだ
疲れきって
死ぬのもかまわず
待っている
テト
入るよ
瘴気の中に
いる!!
やっぱり
もう来てた!!
斥候の王蟲
だわ
身体中から
胞子が発芽
してる
ずい分前に
死んだんだ
まだ
生きて
いる!!
バトオ
王蟲
お願い
みんなに
森へ帰る
ように
伝えて!!
あなた達の力でも
あの粘菌を
鎮めることは
できないわ
いまなら
また間に合う
ここに来ちゃ
いけないわ
森に
帰るように
いって!!
小サキ
者...
オマエヲ
イツモ
近クニ感ジテ
イタヨ
ワレ等ハ
ココデ
森ニナル
......!
北へ
オカエリ
私帰らない
ここには助けを
もとめる南の
森なんかないもの
あの
突然変異体には
あなた達全部
でもかなわ
ないわ
群ごと
みんな粘菌に
食べられて
しまう
はやく
みんなに
伝えて!!
森にかえれ
って!!
みんな
死んじゃう
あ...
王蟲!!
死んじゃ
だめ!!
死な
ないで!!
アア...
ごめん...
どうする
ことも
できない
胞子が
発芽する
ときの
つぶやきだ
粘菌の瘴気の
中なのに
発芽している
腐海の
植物は...
この瘴気に
耐えられる
んだ
ここでも
菌糸が
すごい早さで
のびている
むしろ
この瘴気の方が
成長が早いわ
王蟲は
はじめから
それを知って
たのかしら
蟲たちは王蟲の
まわりに
苗床をつくろう
とするみたいに
死んでいく
イイエ
これは腐海の
木々の苗床
そのものだわ
落ちつけ
ナウシカ
わかりかけ
ている
もう
ちょっと
泣くな
いま考えなければ
泣いてはだめだ
でも
泣きたいの
マスクを
ひきちぎって
大声を上げ
たいの
死んじゃイヤ
王蟲!!
......
タスケテ
コワイ
ううん...うんうん...
それはそれですか?
腐海にすむ
ごく普通の
粘菌.....
そうだ
思い出した
腐海で
小さな粘菌を
ガラスビンに
移した時たわ
粘菌は
不安でうろたえて
悲鳴をあげた
よほどガラスビンの
中がこわかった
んだろう
他の菌の鉢に
放してやったら
自分より強い
菌におそい
かかって
喰いあいを
はじめた
数日後に
びっくりする
ことがおこった
でも相手が
強すぎて
食べられてしまった
そうだわ
あの後はすっかり
落着いて
食べたり食べられ
たりしていた
たとしたら
......?
あの粘菌が
他の歯の中で
元気にエサを
あさっていたのだ
食べられながら
自分も食べて
まじりあって
いくつかの細胞は
生き残っていたに
ちがいない...
巨大な
突然変異体も
普通の粘菌と
同じ...!?
コワイ
コワイ
コワイ
お前!!
そうだ
ったの
なぜ
気づかな
かったんだ
ここは
粘菌の
合流地
なんだ
王蟲のいう
たすけを求めて
いる森が
粘歯のことだった
なんて
蟲や...
腐海にとっては
突然変異体
の粘菌すら
仲間なんだ
蟲たちは...
攻撃していたん
じゃないんだ
食べようと
していたんだわ
腐海の食草を
食べるように
苦しみを
食べようと
したんだ
それが
蟲と木々との
愛情なんだ
蟲たちは
食べることが
できないので
自分たちを苗床に
して森に粘菌を
むかえ入れようと
している
だから
この合流地に
集まって
きているんだ
ここで待とう
王蟲が
来るのを
もう
何もかも
手おくれた
ここが私の
旅の終わり
だろうか
ごめんね
もう何も
ないの
待って
チコの実が
少しだけ
残っている
こんなに
世界は
輝いて
いるのに
こんなに
世界は美しいのに
皇女クシャナ第三軍拠点
サバタ市中央門
ここも
全滅じゃ
なんという
死にざまだ
ユバ殿
ここへ!!
瘴気で
死んだのではない
ものすごい力に
ひしがれている
ヒドラだ
こんなものが
まだうごめい
ていたとは
ユパさま
ヒドラ
とは
いったい
私の部下は
最後まで
剣を持って
戦ったようだ
セネイ
すまぬ...
あまりに戻る
のが遅すぎた
ミト
手銃を貸して
くれ
一番強い
弾丸と
神聖皇帝が
土鬼の地を
征服したときに
従えていた
人道の兵士だ
ハイ
ユパさま
何を
二人とも
離れてくれ
面甲を
つけとる!?
ミト
見ろ
なんじゃ
この面甲は!?
肉に喰い込む
ようになっとる
わい
ヒッ
中枢を
破壊しないと
やつは不死身だ
よみがえって
しまう
と
とけて
いく
兵士だ!!
殿下
ご無事
でしたか
しっかりしろ
何があったのだ
申してみよ
生きて
いたか!!
待ちなされ
いま息を
楽にして
やります
クソッ
姫さまの
ようには
いかんわい
本隊はここには
いません
風上の地に
脱出しまして
蟲の群が来て
その後
日に目に痙気が
濃くなって
そこへあの方の
凧が来たのです
地上には
降りなかった
城の上空を
一周していって
しまわれた
しかし我々全員が
声を聞きました
凧!?
ナウシカの
ことか
マスクも
効かない...
瘴気.....
マスクも効かない
猛毒の瘴気が来る!
東にむかって
全速力で脱出セヨ
それしか道はない
私を信じて
東へ!!
わが中隊だけが
殿下を待つ
ことにしました
そこへ
あの化け物の
群が.....
わかった
もう
しゃべるな
イテッ
やめろ
コラッ
オオイ
うごくなよ
せまいん
だから
ケチャ
このバカ鳥
をなんとか
してくれ
フン
いやなら
おりろ
ワアッ
イテテ
どうしたの
クイ?
何かあった
かね
ケチャさん
地平線から
何かが
来る.....
アスベル
様子がおか
しい
ここを離れた
ほうがイイ
大王
ヤンマだ!!
ケチャ
バージに
もどれ
城内へ行った
ユバ様達は
まだもどりま
せんか
エンジン
をかけま
す!!
警報だ
!!
城内で
何かあった
のだ!!
ゆる
(とまれ)
もどれェ
バラバラになっ
てはダメだ
われらは
殿下の元へ
参じる!!
おじさん
何かあったら
かまわず
飛んで
ユパさまが
心配だ
いってくる
待ちなさい
ケチャさん
コレッ
ウホ
クソッ
何が
はじまり
やがった
んだ
チチチ
クソッ
たのむ!!
いそげ
!!
この戦は
私の戦
引かれよ
ユパ殿
はやく
この間に!
こっちだ
化物共!!
私に
ふさわしい
亡者の
使いだ
クシャナ殿
犬死無用!!
ゆかれよ!
ご好意は
忘れぬ!!
ここで
死なすわけに
はいかぬ
イカン
この女
死ぬ気だ
船を
襲う気だ
!!
この兵隊は
タメじゃ!!
殿下!!
!!
ミト船へ
しらせろ
待たずにとべ
ユパさま
来るナァ
こいつらは
不死身だ
残される
世界のために
クシャナのカ
がいる
クッ!!
しまった
やつらの
目当は
はじめから
クシャナだ
おのれ
よくも!!
殿下!!
とても
剣では
手におえぬ
ギャー
こやつらを
あやつっている
者が近くに
いるはず
息がつつかん
目がかすんで
来おった
クソッ
これでは
道案内しとる
ようなもん
じゃ
ミトじい
はやく
ユパさまは
!?
船が
あぶないん
じゃ!!
ケチャ
さん!!
門だ!!
ああっ!!
にげろー
とべーっ
な
なんだ!?
ウヒヤ
ミトーッ
新手が
来とるぞォ
死んど
らん
はやく
はやく
ウワッ
ウワ
ワァ
イテテ
クソッ
どうした
んじゃ!?
にげて
いきおる
これか!!
来おった!!
っ
つぶされる
!!
...!?
攻撃色じゃ
ない
眼が青い
ワッ!!
後席
離陸する
!!
ウヒャー
あぶない
なんという
数じゃ
客人
素晴しい
光景だぞ
ここへ来て
眺めぬか
この男
三〇〇年に
一度の
眺めだ
名乗れ
ユパ・ミラルダ
と申す
その服というて
神聖皇帝の
いにしえの戦衣
と見受けるが
フフフ
博識だな
ヒドラの
急所を知る者が
いまだいたとは
愉快であった
あの娘を
どうなされた
お教え
願いたい
俺の妻に
なる女
だからな
......
バハハハ
殺しは
せぬぞ
しずかに
おこしては
いけないよ
そう
いい子だ
ご主人様を
守っているん
だね
この衣は
王蟲の血で
染められて
いる...
わたしは
あなたを
知っている
その少女は
王蟲の体液で
染められた
服をまとって
いるはずだ
ふしぎな
におい
......?
なんだ
ろう...
あなたは
!?
あたたか
いっ...!?
もっと...
眠っていて
いいのに
あなたの
マスクを
直しているの
まだ少しだけ
時間がある
から...
コオ
ユパとやら
ついて来い
皇兄陛下が
もどられた
機関前進
俺は強い
者が好きだ
男も女もな
王蟲の群に
治って
移動する
ヘルメットの
眼がこちらのいっきしゅっとう...
一挙手一投足
に反応している
まあ
すわれ
神聖皇帝は
後にも眼が
あると
恐れられて
いた
王蟲の先頭
が変異体の
瘴気の中に
入ります
脳に直接
視覚を伝達
する
カラクリか
とまりません!!
王蟲の群は
変異体の瘴気
の中を進んでいます
変異体の
瘴気...
大海嘯の
引金になった
やつだよ
見るか?
瘴気の
色がちがう
...
頭の良い
弟と
その手下共の
仕業だよ
名案のつもり
で腐海の森
を使ったあげくが
この体たらくだ
王蟲の群は
変異体の粘菌を
攻撃しようと
しているのだ
どちらが
勝っても
勝たなくても
国土はもはや
回復不能だな
土鬼諸侯国
連合帝国は
消滅した
わけだ
なれど
皇帝としての
賁務は
残っているはず
痛気の中に
残された人民を
救出せぬのか
オイオイ
この船を
難民船にしろ
というのか
もっとも
使える奴は
ひろう心算
だがな
ようやく
基穴から這い
出して来たら
国がなくなって
いるとはな
トルメキアへ
侵攻する
のか..
そうでも
するしか
ないでは
ないか
ハハハ
正に愚行の
くり返しだな
世界が半分に
なったというのに
飲め
弟への
忠義だて
ご苦労だな
皇弟さま
おんもとに
すてろ
床が
汚れる
弟は
この百年間
坊主の数
ばかり増し
て来た
この地では
人は簡単に
生まれ
簡単に死ぬ
のだ
死ねば
必らず生まれ
かわると
教え込んだ
のだよ
嘘も百年
くり返すと
本人まで信
じる始末さ
マニより
通信です
見つけた
ようです
ヨシ
案内させろ
おかげで
土民は
瘴気の中でも
来世を信じな
がら死んでい
ける
もっとも
老いと死を
いちばん
恐れていたのが
弟だったがな
ハハハ...
ぴかぶ
あるん
お!!
新潟!!
酸素筒に
引火する
爆発
するぞ!
消火班
いそげ!!
来るぞ!!
上層第五区
爆発アリ
炎上中!!
防火扉
いそげ
注水する!!
それじゃ
鬼じゃあ
!!
ヨオ
毒蛇の娘
相変わらずだな
そちらこそ
ようやく
弟を追いおとし
ての遅すぎる
出陣か
やはり
お前か
ナムリス
ハハハ
そうカッカッ
するな
見せたい
ものがあるのだ
僧衣など
まとわぬ
さがれ
瘴気の下だ
よく見てみろ
部下達だ
生きていた
サパタから脱出
した本隊だよ
俺はあいつらが
欲しいんだ
いまなら
まだ助けられる
もっと下の
山腹を見ろ
色のちがう
瘴気の中に
何か
見えるだろう
お前の
最後の部下の
生命は
風前の灯と
いうわけだ
条件を
きこう
土鬼
トルメキア
二重帝国
トルメキアの
王位継承権と
精兵の持参金
に見返りは
何だ!?
私の夫に
なろうと
いうのか
ヒドラ
だけでは
心もとなくてな
ムコ殿の
素顔を見せよ
ヒヒ...
ふしどを共に
するまでの
楽しみにしておけ
当面の生命
反乱の自由
不倫の自由
あらゆる
可能性...
それでこそわが
血まみれの花嫁だ
憎悪と敵意こそ
真の尊敬を生む
源となろう
牙をむく
毒蛇の巣穴に
裸で踏み込める
かな?
二人して
たそがれの王国
を築こうでは
ないか
損傷箇所の
修理いそげ
これより
着陸する
客人
もういい
だろが
部屋へ
案内する
あの粘菌は
不妊性と
判っている
のか?
ケケ
いい具合に
王蟲が
来とる
さっぱり食い
尽してくれらナ
そなた
王墓の眼の色
を見なかった
のか
兵器として
作ったんだ
一代かぎりに
決まっとろうが
あれは...
攻撃する時
の色では
ないぞ
だから
どうだと
いうんだ
だといいが
変異体は逆に
爆発的な増殖
力を持つことが
あるのだ
陛下が
その気になきゃじゃ
れば巨神兵
だってあるんだ
おしゃべりは
終わりだ
サア
ここが客人
の部屋だ
フン
巨神兵
!?
各地に調査へ・
行った艦隊が
やがてもどろう
その上で
移住先を決める
生き残った
者は
われわれだけ
ではないはずだ
部族間の
いきがかりは
すてて
力をあわせて
この試練を
乗り切る
のだ
僧官さま
わしらは
この山の麓
の者ですが
みなが村々に
もどりたいと
申します
たとえ他所へ
移り住んだと
してもそこは
他人の土地です
なに!!
!!
家畜を養う
余分の草も
耕す士地も
ありますまい
生きながらえても
すべてを失って
異国をさまよう
苦しみを
増すだけです
ばかな
みすみす瘴気
にまかれ
粘菌にのまれ
たいと
申すのか
苦しみ多い
現世に終わりが
来たのです
ですから
白い鳥が
みちびきに
現れました
永い浄化の時が
はじまったのですぞ
粘菌は神のつかわさ
れた滅びの御手です
もう重い税にも
戦乱にも
石化の病からも
解き放たれる
親は子の死を悲しまずにすむ
親は子の死を
悲しまずに
すむ
僧官さま
こそ
経典をお忘
れになって
おられる
邪教の
古い伝承と
僧会の教えが
コチャゴチャに
なっておる!!
僧会は
人民に何を
して来たのだ
虚無をはびこらせた。
だけなのか
こ
声だ
白い鳥の
声だ
き
きこえる
チククだ
また
やりおった
エエイ
やけだ
声は
ここに
とどまれと
いってるで
あろう
いいか
生きねば
ならんのだぞ
ハイ
超常の
力を
もてあそび
おって
コラッ
チクク
また念話を
使いおったな
何度いえば
判るのだ
兵士に感ずかれ
たらどうする
わしの力にも
限度が
あるのだぞ
みてみろ
みてみろ
!?
蟲の数が
へっている
もう
じき来る
?
来た
行くの
兄に
会えたら
いいのにね
はい
最後の
フライトか
マスク
ありがとう
酸の湖で
北へ帰るように
いってくれた
ひとだ
このひとに
見覚えが
ある
王蟲
わたしよ
覚えて
くれてる
!?
王蟲
このまま
進んでみんな
死ぬつもりなの
!?
眼が
すっかり
歯糸でおお
われている
なぜ.....?
あの変異体は
人間がつくり出した
ものよ
人間のせいよ
すべて...
粘菌はきっと
あなた達を
全部食べて
しまうわ
なのに
どうして
あなた達が
死ななきゃ
ならないの
ずっと前から
あなた達には
こうなると
判っていたん
だわ
人間の
愚かしさは
とめる術が
ないから.....と
もう
何もかも
とり返しが
つかないのは
判っている
わたしは
何も
できなかった
わたしを
ひとりに
しないで
王蟲...
でも
みんな
じきに
苦しみから
解放される
王蟲のことは
悲しまなくて
いいんだよ
神聖な
役目?
あの者達は
神聖な役目を
果しているんだ
から...
粘菌は
あれも
そうなの
?
お前は
虚無なのに
どうして
上人さまと
同じことを
いうの?
そうだよ
人間が汚した
この星を
きれいにする為に
王蟲は創られた
のさ
勿論
同じ役目で
つかわされたのだよ
永い浄化の時が
はじまったのさ
うるさい子だね
わし達は
同じものだから
だよ
でも
ちがう
やっぱり
ちがう
どうしてだね
自分の足元を
見てごらん
死者ばかり
じゃないか
神は
これ以上
愚かな人間が
大地を汚すのを
許さない
んだよ
でも...
やっぱり
上人さまと
ちがう
お前は
とても
いやな
においが
するもの
まだ
いうか
小娘!!
他者を
とやかく
いえる身か
おのれは!!
自分の手を
見るがいい
その手は
なんだ
見ろ!!
血...!
足元を見ろ
自分の足元を
見ろ
いつまでも
無垢な子供で
いようったって
底がわれているんだ
王蟲はもう
許しちゃくれまい
死者の中には
お前が殺した者も
まじって
いるんだ
とんでもない
カマトトだよ
お前は
お前は
愚かでうす汚い
人間のひとりに
すぎないのさ
お前は
人間の大人だ
呪われた
種族の
血まみれの
女だ
死者と共に
のたうち
まわるがいい
!!
わしの尊さが
やがて
判るだろう
虚無にいわれる
までもなく
私達が
呪われた種族
なのは
判っている
大地を傷つけ
奪いとり
汚し
焼き尽くすだけの
もっとも
醜い
いきもの
蟲達の方が
私達よりずっと
美しい.....
いまさら
許しを乞うて
何になろう
王蟲達は
人間のえぐった
傷口をいやそうと
歯糸でめしいに
なりながらも
永い旅を
して来た
その旅も
じきに
おわろうと
している
行こう
王蟲の行く
ところへ
私も...
生きているうちに
こんなに歯糸が
おおうなんて...
眼が...
攻撃色
じゃない
!?
なんて
深い青
なんだろう
...
きれい...
王蟲達は
怒り狂って
いるんじゃ
ない
大海嘯は
愚かな人間への
罰でも復讐でも
なかったんだ
王蟲は
っ
大地の傷口を
いやそうと
しているだけ
生きたまま
腐海の苗床に
なって...
森なんだ
優海そのもの
が動いてる
んだわ
わたしも
森になろう
...
フフ...ォーム
王蟲とちがって
生きたままじゃ
くっつかないね
でも
まだマスクは
とれないわ
生きたまま
わたしも
木になれれ
は......?
大気が
澄んで来てる
いつもの痙気に
なってるわ!!
屍が新しい...
粘菌の合流点
が近いんだ
島!?
死んだそう
斥候の王蟲から
もうこんなに
大きな木か
はえてる
あれから
一日しかたって
いないはず
なのに...
王蟲の血の中に
成長を促す
何かがある
のかしら
来てる
やはり
ここを
目指してる
四体とも
来た
...
合体が
はじまった
...
どうして
こんなに
気持ちが
鎮まったん
だろう
きっと
あなたの
眼を見た
せいだわ
お前は
お逃げ
瘴気が変ら
ない内に
......
...それでもそれだけでもいいですけど...
...!そうだけどそれだ
木の育つ
音が
伝わって来る
王蟲の身体を
木々の根が
喰い破っていく
音......
あ
もう
こんなに
!!
眼の色が
......?
死んで
いく
わたしも
いっしょに
行くね
王蟲!!
ギギ・ギ
王蟲が
わたしを
たべた
...!!
あ...
!?
ドロドカドコドロ
何か
変化は
イエ
相変らず
地鳴りが
つづいてます
いったい
下界で
何がおこって
いるのか
チクク
寒いのか?
下へ
降りろ
・90年4〜7月号掲載)
...187年2〜6
......
ナウシカが
きえた
ナニ!?
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厚い台のブログだりの
そーでも
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