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ANMAGECOMICS・ワイド判
富崎
思い合いプランが
定価500円
97841970年9月28日火
1929979004767
C99
定価6
風の谷のナウシカ、
この時、飲み、徳間書店
定価500円
...
9784.1973419?70025で
1000年11月10日第11回19799004767
ISBN4-19-770025-3
c9979¥476E〈O〉
雑誌『47815-07
定価500円-本体476円
風の谷のナビシス、
このように、飲み、徳間書店
©二馬力
○二馬力
おはようございますが、Twitteriptensの
アニメージュ・コミックス・ワイド判
風の谷のナウシカ?
1955年11月15日初版発行
2000年3月30日20日発行
宮崎・駿・作
発行人・平野健ー
印刷所_大日本印刷株式会社
発行所_株式会社徳間書店
〒105-8055.東京都港区東新橋I---6
(担当/古林英明)
がつて栄えた日大盛文明の群は
時の闇の彼方へと姿を消し
地上は有識の感気を発する
巨大闘類の森蔵海に
履われていた。
人々は腐海周辺に
わずかに残された
千地に黒在し、それぞれ
土田を築き暮らしていた
11月の公開
そこは人口わずか500人
海からの風によって
がろうじて腐海の汚染から
守られている小上国であった
国の各のプロミア
サウシカ
すみませ
国の合同士
富崎隊
綾
この時期、携帯、徳間書店
複雑高度化した技術体系は失われ
地表のほとんどは不毛の地と化した
のである。
その後産業文明は再建されることな
く、永いたくがれの時代を人類は生
きることになった
なった
「火の7日間」と呼ばれる戦争による
って都市群は有毒物質をまき散らし
て崩壊し
ユーラシア大陸の西のはずれに発生
した産業文明は
数百年のうちに全世界に広まり
巨大産業社会を形成するに至った
大地の富をうばいとり大気をけがし
生命体をも意のままに造り変える巨
大産業文明は
1000年後に絶頂期に達し
やがて急激な基地をむかえることに
敗
1
風の谷のナウンカ・宮崎・駿
風の谷。ナウシカ。
しかし、
勝
墓所の主!?
それは
何者だ
ヒヒ...
イテェ
答えよ
ナムリス
墓所の主の
いうとおりに
とは
どういう意味だ
殿下
損傷と巨神兵の
荷重で
操艦が困難
です
着陸して
点検します
シュワの
墓所へ行って
みるがイイ
そうすりゃ
判らあ...
へへ...
イテェ
たまらねェ
ヒドラの
身体になっても
苦痛だけは
人間並とは
まいったぜ
クシャナ
俺の頭を
砕いてくれ
生きあきただと
笑わせるな
お前ひとりを
楽にはさせぬぞ
ヒヒ...
やめろよ
ちぎれちまう
あらァ
首だけに
なっちまった
一緒に来い
お前が
やりかけた事
最後まで見届けて
やる
ひでえ
女房だ
アレは!?
オイ
もっと
近づけろ
たのむよ
殺してくれよ
クシャナだ
!!
まちがいねえ
生きてやがった
巨神兵の
前に出て
何をしようっ
てんだ
うっちゃ
だめ!!
わたしの
友達よ
だめ!!
だめ!!
ウヒャア
ママノ
トモダチ
...?
トモダチ
そう
イイ子ね
ちゃんと
はずしたもの
ママノ
テキハ
ドコ?
ママノ
タメニ
タタカイ
タイ
アイツラハ
ママノ
テキ?
コロス?
あの人達も
友達よ
イイ子ね
敵なんか
いないの
ココ
イヤダ
キライダ
テキ
イナイ
コロセナイ
苛立ってる
オモチャを
とられた
子供みたい
テキドコ?
ココ
イヤダ
ヒャア
またやりや
がったばった
あの化物は
狂ってやがる
ツ........
こいつは
とんでもねえ
不良品だぜ
自分の力を
制御できねえ
ヒッヒヒ
こりゃあ
みものだ
そいつは
お前の子だ
天国でも地獄へ
でも連れて
行くがイイ
神がかりの
小娘には
ぴったりの
お供じゃねえか
亭主の
首を
放り投げ
やがった
ナウシカ
きこえるか!!
ウハッ
おしえてくれ
その化物を
ほうむるには
どうすれば
いいのだ!?
なんとしても
この化物を
世に放しては
ならぬ
他の方法が
ないのなら
この船ごと
いま爆破
する!!
下は腐海だ
この高度から
落下
すれば...
ユパ殿
しずかに
......
いまは
ナウシカに
まかせるしか
ない
奴には火は
効かぬ
ユパさま
クシャナ
さん
ハハハ
火を使った
のは
ナウシカ
だぞ
この子は
生まれた
ばかりの
赤子と同じ
なの
わたし
この子と
シュワへ
行きます
ナウシカ
シュワへ
!?
この子は
わたしの子です
いっしょに
基所の扉を
しめにいきます
エンジン
過熱!!
もうもたない
おまえ
とべるでしょう
いきましょう
西の土地へ
はやく
殿下を中へ
降下する!!
トブ.....
......
ニシ...
わたしが
案内するわ
いきましょう
いっしょに
イク
ママトイク
トブ...
ニシノ...
トチ......
ヒヒヒ...スゲェ
滅亡の書
にある
光輪だ...
光を帯びて
空をおおい
死を運ぶ
巨いなる
兵の神..
なんだ
あの野郎
光なんか
しょいやがって
神さま
気どり
か...!?
ナウシカ
これを!!
殿下
おはやく
中へ!!
ありがとう!!
わたしも
シュワへいく
そこで
あおう!!
空間を
ねじ曲げるって
のは
これか!!
イテテ
光で吹き
とばしやが
った
せっかく
おもしろく
なって来たのに
これでオシマイ
か.....
無理だ
とても
追いつけねえ
ひとまず
クシャナと
合流しよう
きこえ
ねえのか!!
エンジンが
爆発するぞ
姫さま
......
クソジジイ
やめねえか!!
エンジン
臨界
停止する!!
ナウシカ
くたばるなよ
すぐ俺達も
いくからな
それまで
その化物の
お守を
たのむぜ
高速で
移動してる
はずなのに
空気が動かない
心臓の音
とても
ゆっくりうってる
とても
大事にそっと
にぎりしめて
くれてる
わたしを
ほんとうの母親と
おもってるんだわ
この光
おかしい
......
胸がドキ
ドキする
だんだん
強くなって
る......!?
ここを
あけて!!
外を見たいの
光の外は
すごい寒さ
空気が
うすい
なにか
この子に
おこってる
おまえの
からだ
ママ
モット
トボウ
おまえ
なんとも
ないの
やっぱり
おかしい
いちど
下へおりて
休みま
しょう
オリル
なんて高度
ゴス山脈
かしら
空気が
ほしい
気が
遠くなる
フネ
船団
.....
視野が暗い
いまごろ
どこの...
ママ
......
ママ
カラダ
......
ウゴカ...
ナイ
エッ!?
まって
息が
......?
まだ...
ツッ
クッ
ママ...
ママ
...ドコ
コワイ
......
ママ
大丈夫よ
わたしなら
ここに
いるわ
おまえ
ママ...
...ママ
カラダ...
ウゴカナイ
ミエナイ
......?
ドコ...
...ドコ
ほら
ここよ
心配しないで
そばにいて
あげるから
かわいそうに
きっと疲れた
のよ
生まれたばかり
なのに
働きすぎたから
休みなさい
きっと
よくなるわ
......ね
わたしの心を
見抜いたら
どれほど深く
傷つくかしら
...
わたしは
この子の死を
願っている
それなのに
母親のふりを
して
笑顔で
はげましたり
して
自分は
生まれては
いけなかった
なんて知ったら
雪...!
古代文字
......
商標だわ
ここでは
死ねない
シュワの墓所の
扉をしめて
二度と
こんな事が
できないように、
しなきゃ
テトが
ふるえてる
さむい
......
あたたかい
あの光!?
やさしい子
もっと
空気ビンを
持ってこい
エエイ
早く
そこを
しめろ!!
いまいましい
なんという寒さだ
こんな山で
足止めをくうとは
そんな事を
してみろ
みすみす
見つかるのが
オチだ
話をするな
頭がガンガン
するわい
この間に
父がシュワの
秘密を
ひとり占め
せぬかと気が
せいてならぬ
だから
腐海を
行こうと
いったのだ
ルート探しに
出した船だ
やっと帰って
来おった
信号弾!!
上からは
下が見えない
のだ!!
こんな
雪の中を
とばすのが
まちがいだ
だめだァ
そっちは
崖だぞ!!
チッ
また墜ち
おった
なけなしの
船を
巨神兵!?
あの流星が
巨神兵だと
いうのか
ペジテから
土鬼が奪った
やつか?
くわしくは
判りません
偵察員は
それだけ
報告して
絶命しました
うううん...うん。そういうことなんだから、そうなのか
...
...
山塊ひとつ
むこうの谷に
降りたようで
あります
こいつは
幸運の
贈り物か
?
さあて
吉兆か
......!
さもなくは
不吉な兆が
でかいな
死んでるの
か
あれか!?
クソッ
氷が
うすい
これは
ただの
水素気じゃ
ないぞ
本隊に
連絡しろ
分隊いくぞ
なんだ
このにおい
は!?
くさって
るのか!?
鼻が
もげるぞ
オイ
あそこ!!
指が...
うごいた
生きてるぞ
!!
あなた達
クシャナさんの
部隊じゃない
わね
貴様は
何者だ!ほらあの
化物か?
ここに
いると
あなた達も
...!?
ここに
いてはだめ
すぐ立ち
去りなさい
近よっては
ダメ
この子は
毒の光を
出す...
退避!!
危険だ
ひゃあ
あっ
だめ...
うっちゃ
だめ!!
........
ハハ......
この子
楽しんでる
ハハハ
......
うつな!!
やめろ!!
わたしの
せいだ...
わたしの
心の動揺を
あの子は
敏感に感じ
とったんだ
生きてる
しっかり
いま
火を消す
あ...
...ああ
ああ...
......
たすけて
だめだ
あつい
あ...
......あ
足が...!!
ママ
コワイ
オコッテル
進まなきゃ
テトが弱ってる
残された
時間は
わずか...
わたしのちだ
身体も
あの
毒の光の
せいだ
おそらく
この子も
あの光
いま
この子を
見すてたら
お前
動けるね
顔をあげて
粘菌と
同じにして
しまう
......
ママ
オコッテル
もう
おこってない
ママ!
タメニ
タダカウノ
スキ
ごめんね
わたしを
守ろうと
したんだよね
ママ
オコッテナイ
ウレシイ
歯が.....!?
ヤスンダ
トベル
イコウ
ニシノトチへ
心を鎮めろ
動揺しては
だめだ
あなたは
とても
強い力を
もってる
やさしい子
とぶ前に
わたしの
話を
よくきいて
チククの
ように...
どうして
チククの名が
急に...
チクク
...
...!?
でも
立派な人に
なるには
それだけでは
だめ
力の
おそろしさも
学ばなければ
いけないの
世界を
敵と味方だけに
分けたら
すべてを焼き
尽くすことに
なっちゃうの
チクク
あなたも
セルム
......?
どうか
わたしを
みちびいて
わたしの
いいつけを
守って
立派な人に
なりますか?
ナル!!
リッパナ
ヒト
ナル!!
では
あなたに
名前を
あげます
わたしは
この子の力を
借りて
シュワの墓所を
とじます
とても
危険なカケ
わたしは
風の谷の族長
ジルの子
ナウシカ
そなたは
ナウシカの子
オーマ
オーマ
わが名は
オーマ
風の谷の
ナウシカの子
オーマ!!
われは
小さき母と共に
西の土地へ
往く
オーマは
光輪を帯びし
調停者にして
戦士なり
急に知恵の
レベルが進んだ!!
調停者!?
まって
オーマ
ハイ
母さん
光を
へらせる?
お願い
もっと低く
ゆっくり
とんで
わたしも
オーマもからだ
身体が
完全じゃ
ないの
できるだけ
やってみる
火の七日間で
世界を亡ぼした
っていう
伝説を
きいてるだけ
わたし達は
オーマの一族に
ついて
何も知らない
んだわ
ただの兵器なら
知能は却って
邪魔のはずだわ
この子には
人格さえ生まれ
はじめている
大昔の人は
死神として
オーマ達を
つくったんじゃ
ないらしい..
神さま
として...
まさか
シュワの
墓所には
その謎を解く鍵も
あるのかしら
吐き気が
ひどい
武器を
おびた者が
いる
テト......
右の
山むこう
すぐ
見える
母さん
警報!!
左舷に
巨神兵
雁行している!!
オロカ者!!
見つからぬように
近づけといった
ものを
接近して
来ます!!
手を
出すな!!
みなにも
伝えよ!!
攻撃する
つもりでは
なさそうだ
頭を
おさえられ
た!!
逆らうな!!
いわれる
ままにしろ
操艦
できません
!!
着陸しろと
いってます
!!
降りろ!!
降りろ!!
他の艦にも
そう伝えろ
!!
よいか
最高の儀礼を
もって
出迎えるのだぞ
敷物
いそげ!!
儀仗兵
整列!!
巨神と
話をしとる
神か魔か
な
なんだ
このにおい
は......
王の敷物を
おそれ気も
なく踏んで
来おる
こけおどしは
効かぬ
相手か...
トルメキア本国
からの新しい
部隊ですね
もはや
神聖皇帝は
死に...
土鬼の地も
その大半が
腐海に
没しました
......?
そうだが
戦争は
終わりました
みなさんも
本国へ帰って
下さい
あなたは
神の御使いか
......
せめて御名
など.....
わたしは
あなた方の
名をたずね
ない
ですから
名乗りません
ひとつだけ忠告
しておきます
あの子に近寄っては
なりません
毒の光を出します
ど
毒の光!?
あの子....!?
この巨神は
そちの子が
つらい
しらせがあります
あなた方のいきったい
偵察隊が
この子の光で
全滅しました
判って
います
かの地に
近づいては
なりません
あなた方の
目的は
シュワの墓所の
秘密でしょう
シュワの墓所は
わたし達が
永久にとざします
もはや
この星には
人間に残された
土地はわずかしか
ありません
みろ
あの娘の顔の
色を.....
あなた方
トルメキア人は
その貴重な土地に
生きる幸運を
持っているのです!!
これ以上何を
望むのです
いまにも
倒れそうだ
毒の光に
やられているのは
こやつ自身だ
あなたのいう
とおりだ
神聖皇帝なき
今となっては
戦争を続けるのは
無益なこと...
しかし
シュワ攻略は
父王に命せ
られてのこと
勝手にやめては
叛逆罪となる
われわれはらび
後備にすぎない
父王はすでに
シュワへおもむいた
クシャナさんは
生きています
このマントを
くれました
今ごろ
墓所のかんぬきに
手をかけている
かもしれぬ...
兵も人民も
この戦争に疲れ
きっています
今回の出撃に
わたし達は
反対したのです
妹が
生きている
......?
自分達も
兄弟と妹を
この戦で
なくしました
この戦で
多くのものを
失ったが
神もすべてを
お奪いなされる
わけでは
なかったのだ
さあ
わが天幕へ
ぜひくわしく
お話をうかが
わせて下さい
オオ!!
そうとも
だいぶ
お疲れの
ようです
温かい飲物も
あります
みなのもの
この方を
第一級の賓客
として過せよ
ここで
あなたに
会えたのは
神のおぼしめしと
いうものです
母さん...
その者達に
気をつけて
オーマ
大丈夫よ
......?
少しだけ
目まいが
母さん!!
両殿下を
お守りしろ!!
さわぐな!!
かなう相手では
ないぞ
手を出すな
ど
毒の光
だ...
攻撃する
気は
なさそう
だ..
主人を
気づかって
おるのだ
この機会を
のがすな
巨神よ
われわれの
言葉を聞いて
ほしい!!
そなたが
この方を大切に
思うなら
近づいてはならぬ
そなたの
出す光が
この方を
むしばんでおる
害意が
なくとも
その光は
毒なのだ!!
この方の
看病をわれわれに
まかせて欲しい
心要なのは
温かい部屋と休養
滋養のある食物だ
!!!
そなたは
光の届かぬ
所から
この方を
お守りするが
イイ
われわれに
敵意はない
この方の健康を
心底思っての
ことだ
シュワの墓所へ
いかれるのなら
われわれの
船で運ぼう
さもなくば
この方は
死ぬぞ!!
巨神が
ひきかえす
ぞ!!
両殿下
ご無事
でしたか!?
化物め
こっちを見て
たしかに笑ったぞ
こっちの下心を
見抜いておる
なんと
両殿下の
お言葉に
従った
まさか
しょせん
人の造った
兵器だ
エエイ
何をしておる
典医はまだか!!
この方を
はやく中へ
運ぶのだ
丁重に
あつかう
のだぞ!!
こっちを
見て
やがる
...
テントを
たため!!
巨神よ
これより
シュワへ
出発する
!!
そなたが
そこにいると
われわれの艦が
飛びたてぬ
先に
空中にのぼり
わが艦隊の
安全を守って
くれ
オオイ
光が増えて
いないか
!?
クソッ
また
笑ってやがる
切札の娘を
こっちは
握っている
のだ
わが命をきけ
さもないと
お前の主人の
とべっ
巨神兵!!
毒の光だ
!!
う
浮きおった
ワアッ
やつの
くさった
肉だ
ヒイ
な
なんだ!?
命令を
きいた!!
やったぞ
!!
く
くさい
巨神は
上空で旋回中
です!!
ただちに
離陸する
風呂を
わかせっ
殿下
ご勘弁
下さい
あの娘は
魔女です
治療は
できません
胸の上に
気がふれた
キツネリスがいて
手を出せ
ないのです
おまけに
母さんに
触れるな
はなれなさい
み耳の
中で
声が...
エエイ
ならば
そのままに
しておけ
やつの
声だと
思うか?
あの娘は
魔女だ!!
何があっても
不思議
はない
あの小娘を
かかえていれば
巨神も手を出せ
ないはずだ
われわれは
このまま
シュワへ進めば
いい
父王が
攻撃してきたら
巨神が相手を
してくれよう
とにかく
いまは巨神も
おとなしく
編隊の上空を
とんでいる
チッ......
まるで
神かなんぞ
のように
ふるまって
おる
母さん
母さん
気がついた
......?
でも
しばらく
このままに
させておくね
大丈夫
ちゃんと
見張ってるから
あの二人は
母さんを
人質にすれば
ぼくの力を
自由に
あやつれると
思っている
今のままの
方が
母さんの身体に
いいようだから
......?
いまは
あの二人が
生かすに
あたいするか
どうか
観察している
あの者達が
母さんと同じ
種族だなんて
嘘みたいだ
オーマ
あなたは
いったい
ぼくは
オーマ
頭停者にして
戦士......
そしてさいていしゃ
裁定者
エッ!?
裁きを
行う者...
裁き...!?
それでも、そうですね。
オオ
操縦しとる
のは
アスペルか
どおりで
ミトにしては
上手に
降りると
思ったわい
おじさん
すぐ
出発します
姫さまが
ひとりきりで
巨神兵と
シュワへ
むかわれた
のだ
ああ
やはり
やはり
だと!?
ホレ
あそこ
姫さまが
自分等の足では
とどかない遠くへ
行ってしまったと
泣いておった
蟲使い...
あの連中
もどって来た
のか
どうして
判ったのだ
連中にも
そういう力が
あったのか...
ああ
タベな...
われらも
ナウシカの
行った所へ
行く
船に
乗せてくれ
女神さまが
あぶない!!
わしらの船で
運べる量には
かぎりがある
あんた達は
荷物が多すぎる
のだ
ウワッ
来た
とても
みんなは
乗せられん
乗せて
行きましょう
力になってくれる
かもしれない
ままて
そう
近よるな
しかし
みんな
静かに
なっちまった
な.....
蟲使いは
全財産を
かついで
歩いとるんだ
生命より
大事な荷だ
とても
すてられまい
かわいそうだが
これで
あきらめて
くれるだろう
ワァァァ...!!
お前達
何を
やってるんだ!!
蟲使いが
蟲を......!?
しかし
なにも
殺さなくとも
いいでは
ないか!!
ここは寒い
エサもない
放しても
たんたん死ぬ
だけだ
荷を
すてた
乗せてくれ
その方が
かわいそうだ
俺達は
ナウシカの守人だ
あの方は
俺達を友人だと
いってくれた
俺達のにおい
イヤがらなかった
手を握って
くれた
ナウシカ
守るため
財産すてた!!
だから
乗せてくれ
蟲使い
蟲すてた!!
すまん
返す言葉が
ないわい
...
あんた達は
わしらと
同じだ
わしからも
たのむ
姫さまの
行かれるところ
たとえはて
地の果までも
共に行ってくれ
いこうはて
地の果
でも!!
ナウシカ
が......
ぼくらも
土鬼の人々も
クシャナや
蟲使いまで
みんなを
つなぐ
糸なんだ
ナウシカが
いなければ
バラバラに
いがみあう
だけだった
なんていう
重荷が
あの少女の肩に
のしかかって
いるのだろう
忘れたこと
ないわ
このホータイを
してくれた
人のこと...
ラステルの
兄さん
クソッ
死なして
たまるか
いそごう
ナウシカの
いった
シュワの地へ!!
みんな
乗ってくれ
後席
ヨシ!!
バージ
いいぞ
まっててくれ
ぼくの
愛する風使い
大海嘯の結果
土鬼の地の三分の二は、
腐海に没し
その周辺もまた
無人の野と化した
まず小型の
蟲達が来た
とび地の森は
たがいに呼びあい
スキ間を
埋めていく
森はまだ
拡がっていた
次に来た大型の蟲達が
種々な胞子を運び
若い森は意速に
複雑な生態系に
育ちつつあった
かつての都城も
村も町もみなく
森に喰われ...
大気の下層は
濃密な症気に
おおわれ
森林限界をこえた
山地のみが
わずかに腐海の
中から頭を
出している
その山のひとつに
生きのびた
人々は
とり残されていた
このままで
良い
マントは
ある
ナウシカが
つけて
いる...
殿下
マントを
見つけて
きました
風が強い
ですぜ
不死不老の
皇兄が
死んだ!!
へッ!?
ナウシカが
百年の軛を
はずした!!
なんでェ
たいして
よろこばねえな
お経なんぞ
始めやがって...
古い土着の
経典だ...
僧会によって
禁じられていたが
ひそかに伝えられて
いたのか...
穢れた世界に
終わりが来た
白い鳥が舞い
永い浄化の時の
はじまりを
告げる
苦しみばかりの
この世の生に
別れをつけよう
〈白い鳥の人よ
青き衣の者よ
わたし共を
青き清浄の地へ
伴いたまえ
......
ナウシカを
白き鳥の使徒
だと信じている
極楽への
案内者だ
な
なんだって
...!?
青き衣の者
てのは
救世主じゃなくて
死神なんです
かい?
同じ予言が
時には生への
希望となりひ
時には彼岸への
あこがれにもなる
大海嚇で!
彼等は
すべてのものを
失った
立ちなおるには
時間が要る
しかも...
土鬼の地は
古来死の暴か
色濃い土地
なのだ
シュワの地
奥深く
黒い巨大な墓が
あるときく
土鬼の
歴代の王朝は
必ずそのまわりに
王都をつくって来
神聖皇帝だけ
ではない
その前の土王も
更に昔の王朝も
その影と戦いながら
結局虚無に喰われて
しまった
影の色濃き
土地に
何があるのか
シュワの墓所
......?アルジ
その主...
...
墓所の主とは
何者か...
この眼で
確かめて
やる
トルメキアの女よ
戦は終わったなんじゃ
汝らは汝らの
土地へ帰るがよい
われらは
この地にとどまり
鳥の人のもどりを
待つ......
〈われらは
シュワヘは行かぬ
鳥の人が追うなと
いい残された
からだ
処阜狂飼と
叫赤ビ叫ぶ
なんですから、
やるれ...
愛若私!!
ひゃ~~~!!
ゲuTa!?
誤あね!?
iPadRey
知り...。
怒ったの?
みるァ...
全然その!!
どうやら
!!!?999
彼等は
ナウシカの名を
騙って
シュワを狙って
いると
疑っている...
相談する
しばらく
待て
なにを
内輪もめ
始めたん
ですかね?
そりゃあ
そうですよ
大海嘯が
あっただけで
休戦したわけ
じゃなし
シュワへの
船を借り
たいと
伝えたのだ
それに
奴らはうこう
鳥合の衆だ
第三軍には
かつて六千の
若者がいた
いまは二百にも
足りない
ましてドルク
土鬼の民の
被害は
はるかに
すさまじい
兵の百名も
あずけて下さい
あの浮砲台を
借りて来ます
クロトワ
後を
見ろ
...
待とう
ハア...
そりゃ
.....まあ
なんだよ
クシャナまで
ナウシカ
みたいになっち
まって......
チヤルカ殿は
どこか?
ここにおる
いま多くの
死者と皇兄さまの
ために
祈っている
ところだ
至急の話が
ありますのだ
出て来て
くださらんか
ここで
聞く
話されよ
そう困ら
さんでくれ
ここへ来て
くだされ
この者達も
みな出すのなら
わしも出よう
あんたは
この者達とは
ちがう
ナウシカ様にも
信頼されて
おる
わしらを
救うために
尽力された
のも周知の
ことじゃ
わしだけ
特別あつかいは
心外だ
皇弟さまに
つかえた者も
皇兄さまに
つかえた者も
僧会に属した
ばかりのこと
みな同じ罪の
はずと思う
それどころ
では
ないのだ
このままでは
トルメキア兵と
また戦に
なってしまう
皇兄の柩を
もたらした
トルメキアの王女が
休戦を申し入れて
来たんじゃ
ナウシカ様の
師と称する者も
一緒だ
シュワヘ行く
船を貸せと
いうとる
貸さねば動き
そうにない
ならば
われらを出して
武器を
与えよ
マニ族の戦士達が
いきりたって
しまった
みな殺しにして
恨みをはらすと
いうのだ
わしらサパタの者も
他の部族の者も
戦士はほとんど
死んだ
いま戦となれば
更に多くの者が
死ぬことになろう
どうすれば良いか
知恵を貸してくれ
ちがう
とじこめられた
まま
死ぬのは
いやだといって
おるのだ!!
しずまれ!!
これ以上の
流血は無用!!
トルメキア
兵は
われらに
とっても
敵だ!!
そのあと
またわしらを
ドレイにする
のであろう
チククは?
チククは
まだ目覚め
ないのか
そ
それが
まだ眠った
ままじゃ
まずい
わしが出ても
混乱の火に油を
注ぐだけだ
軍司令官だった
わしの所業を
悩む者は多い
チククを
おこしてくれ
水をかけてでも
おこせ!!
おきたら
わしもいく
冗談じゃねえ
いつまで
相談して
やがるんだ
暗くなっち
まったじゃ
ねえか...
遠慮するな
もともとたち
そなた達の
ものだ
なんだ?
女ばっかり
子供達が
飢えていると
いっている
艦内の倉庫を
あけても
よいだろうかと
ここだ
奥にまだ
あるはずだ
わたしが
案内
しょう
ケチャ
部族の者が
襲撃を
かけようと
している
いま来た
女達も
みな爆弾を
持ってるんだ
とめたけど
だめだ
みんな心底
トルメキア人を
憎んでいる
だめだ
みんなとても
ナウシカのようには
なれない
なんとか
止めねば
ならん
ナウシカには
なれずとも
同じ道はいける
殿下
気温が下がり
ます
中へお入り
下さい
やばそう
ですぜ
......
決まった
ようだな
しょせん
......ち・ぬ
血塗られた
道か...
許可が
おりたぞ
解散してよし
艦内に
もどって
食事をとれ
ああ...
当直分隊は
残れよ
オーイ
ペジテ市の
二の舞だ...
自然に
ふるまえ
ゆっくり
動け...
音をたてるな!
昇降ロを
すべて固めろ!
一兵も入れるな!
土鬼の
戦士も質が
おちたな
まるでしろうと
素人だ
丸見えでは
ないか
ダニエ!!
食糧庫に
入った女達を
おさえろ
特攻班かも
しれぬ
どうしても
私達への情報を
消せぬというなら
攻撃するがよい
わたしの
憎しみにも
私を殺しても
部下達は
最後のひとりまで
戦うだろう
勝利など
どちらの側にもない
ここを血の海にして
永劫の憎悪のくり返しに
終止符をうつだけだ
何をしてるん
だよ
打ち合せと
ちがうじゃ
ねえか
おは!!
ふふっ
知るかも!!
〈武器はない
話をきいて
くれ!!
〈戦は終わったのだ
これ以上
血を流しては
ならん
狙うねっ
(思い出して
ほしい
僧正さまの
心を〉
僧正さまは
穀物に爆薬を
しかけ
生命をすてても
恨みを晴らせと
いわれるだろうか?
(異国人に
わたしらの舐めた
苦しみが
判ろうか!!
(あの女は
皇兄の妻に
なろうとまで
したのだぞ
まてっ
ユパさまが
説得している
!!
動くなったとも
女共!!
しまった..
ギャッ!!
(クソッ!)
きょ!!
〈伏せろ!!〉
ユパ殿!!
さっきの女共
おっぱじめ
やがったな!
クソッ
まだクシャナを
収容してねえ...
ひとりでに
涙が流れて
とまらない
なぜ
こんなに
悲しいの
......!
アア...!!
テト.....
死んで
しまったの
...
......?
ウデが...!?
だれ..
この片腕
わしの心の
あかしだ
たのむ
判ってくれ
ケチャを
たのむ
気を失って
いる
...
どうした
なぜ来ない
合図の
爆発があった
ではないか
う...?
あ
あの..
さあて..
始めましょう
かね
おそいぞ
めしのしたくに
何を手間どって
るんだ
殿下は
ご空腹
だ
俺が
殿下と並んだ
瞬間に
こっちから
攻撃をかける
お前達は
甲冑と楯で
殿下を護れ
狙撃班は
奴等の前列を
一挙に撲滅しろ
女子供にも
客赦するな
砲班はつきほうだい
浮砲台の砲を
残滅しろ
目標をふりわけ
ムダ弾を撃つな
クソッ
遠いぜ
艦内の危機は
去った
こちらより
手を出しては
ならん
ユ...ユパ殿
う腕が
とまれ!!
闇に目を
こらして
あの人々を
見ろ
銃列の前に
人垣を
つくってやがる
仲間ワレ
しやがった
のか?
人々の多くは
戦をやめたいと
心底願っている
のだ
お言葉
いちいち
もっとも
だから
ああして
身を挺して
戦士達の怒りを
鎮めようと
しているのだ
憎悪に...
目の眩む者が
いたとしても
この人々は
滅亡の淵を
さまよう
人間そのものだ
、人間以下の魔物とされている。
第一阿修羅のすむ世界。阿修羅は戦いと憎悪を好み、
人間を相手に
軍が戦うは
とり返しの
つかぬ
修羅への道
退けるものなら
いつでも退く
だがすでに
わが道は血の海
とりかえしなど
とうにつかぬわ
どうする?
もう奇襲は
きかないぞ
クソッ
サバタの奴等
臆病風に
ふかれやが
って...
サバタだけ
じゃない
うちの
坊さま達
もだ
...!
ギャッ
チヤルカ
あの悪党め
出番を
待っていや
がったな
臆病者は
いらぬ!!
俺はやる!!
トルメキア
の豚!!
ギャッ
それとねって
ええお兄ちゃ
純赤糸や愛
どうしてる
蜴尚夷丑堡
アアハァそれ
ヒイ!!
お
おゆるし
下さい!!
僧正さまだっ
!!
僧正さまが
復活された!!
第三次回で
ふふ...
て...
手を出すな
!!
黙って
見てるんだ
!!
アア...
ユバさまが
......
いってしまわ
れる
すすめ
いとしい風よ
ユパ殿!!
ユパさま
!!
マニの民よ
憎正殿より
あずかりし生命
たしかに
お返し申す
か
かたじけない
ケチャ
......
悲しむな
たしかに
たしかに...
...
...
クシャナ
ここに
血は
血はむしろ
そなたを
清めた...
王道こそ
そなたに
ふさわしい
チクク
またお前の
仕業か?
ちがう
ちょっと
手伝った
だけだ
おろせ
歩ける
ナウシカが
よく話して
くれた先生
だ...
チクク
この人
知ってる
りのあるー私は政治の
仁と徳のある王のあり方。公正でおもり
この人は
このまま
ここに埋める
ナウシカが
そう望んで
る......
クシャナの
ことも
ナウシカが
教えてくれた
クシャナは
深く傷ついた
鳥だと
いった
本当は
心の広い
大きな翼をもつ
やさしい鳥だって
チククと
クシャナ
友達になろう
オーマ
来て
ハイ母さん
ここから
出して
テトを
埋めたいの
警報!!
巨神が異常接近
右翼に爪を
たてている!!
翼鈑が
破壊されます!!
銃座に
あの娘がいます
奴が呼んだんだ
!!
バカモノッ
なぜ部屋から
出した!!
エエイ
服など
あとだ!!
戦闘配備!!
はやく
殿下を
おおこししろ
!!
ヒッ!!
しまった
逃げられ
た!!
せめて
服なりと
!!
行かれるなら
われらにも
伴をさせた
まえ!!
もどられよ!!
そんな身体で
どうされると
いうのだ!!
お前達も
いっしょに
行きたいの
かね?
きょ
巨神が
しゃべった
!!
どうした
行きたいの
だろう?
ち
ちがう
!!
はなせ!!
本当に
離して
いいのか?
おろしてくえェ
くれェ
トルメキア兵に
告ぐ!!
合意の元に
裁定が下った
ハ...!!
いき
いきます
!!
二人の皇子は
私と共に
シュワヘ行く
お前達がこれ以上
前進する理由は
なくなった
ただちに反転シ
家へ帰レ
自分の家で
平和に
暮らせ!!
旗艦から
応答は
まだか!?
旗艦
応答
しません!!
ど
どうします
反転
しますか?
殿下を
見殺しにして
自分達だけ
帰れるか!!
ワアッ!!
た
退避!!
次は
火の中を進む
ことになる
二度ともどって
来るな
主君を
見すてる
気かァ!!
ま...
まって...
オーマ
もどって
来ーい
のぞみ
どおりに
実行した
何をさわぐ
のか?
外で何が
あったの
?
オーマ
ここを
あけて
...!?
オーマ
その人達は
?
どうしても
母さんに
ついて行くと
いってる
兵隊達は
みな家へ
帰ったのに
兵隊が
帰ったって..
オーマ
何をしたの?
心配しないで
オーマが
説得した
肉が溶けて
いる...
火を使ったのに
隠しているわ
わたしを
心配させない
ため?
それとも
裁定者
として...?
夜が
明ける
オーマ
草か木のある所を
探してくれない?
ハイ
母さん
その言わ
人達を
ここへ...
た
たすけて
くれ
できるだけ
早く降りて
下さい
毒の光を
浴びすぎない
内に...
ここの光を
浴びただけで
必ず死ぬの
か!?
さて...
たぶん
たぶん!?
こんな場所に
とり残される方が
確実に
死ぬわい
あの暴君が
不老不死にでも
なったら
それこそ大変だ
もとより
死など
覚悟の上のこと
自分達をシュワへ
連れていってくれ
父は
自分の子供を
王位を狙う
鍼奪者としか
見ておらぬ
父はシュワで
神聖皇帝の
ように不死の
身になろうと
しておるのだ
今度の戦も
わしらへの
テストなのだ
自分達も
小心な愚者を
演じて来なければ
とうに殺されて
いただろう
...
かわいそう
おお...
わ判って
くれるか!!
自分達が
シュワへ侵攻
していたら
とっくに暗殺
されていたに
ちがいない
そんな戦で
みんな
死んでいった
なんて...
母さん
木がある
...
廃墟の
町.....
オーマ
あの木の
そばに
おりてくれる
ハイ
母さん
ま
まってくれ
わしらも
母さんの
邪魔をするな
ここにいろ
ワッ!?
立派な木
千年以上
生きてる...
ここならテトも
きっとさみしくない
やがて木の一部に
なって...
風や訪れる
鳥達を
感じるわ...
さよなら
ごめんね
こんな所に
おき去りに
して...
あ...
山羊のフン
...
人がいる
のかしら
廃墟だからって
油断したわ
オーマの光で
土を汚して
なければ
いいけど
などん全く?
不思議な
眺めだ
(死神を
連れた者が
小さな動物の
死に涙して
いるとは
(そなたは
無数の屍が埋葬も
祈りもないまま
打ち薬てられた
世界から来たはず、
念話を
使うのか...
待て
エフタル語
だな
来なさい
そなたには
休息がいる
あなたは
親しい友の死を
その身体の
大きさで量るの
ですか
ずい分
使ってない
......
......
スマナイ
私も山羊が
死ぬと泣く
いえ
先を急ぎ
ます
それに
この地を汚染
したくない
心配は要らない
私の家畜達は
賢いから
そなたは
何処へそのように
急ぐのかな?
シュワの
墓所へ
扉をとざしに
墓所の
扉...
オイ
巨神の様子が
変だぞ!?
いずれにしても
お伴の巨人が
あのようでは
すぐには出発
できまい
母さん...からだ
...身体
...が....
また...
オーマ!!
ヒヤアッ
苦しい?
ますます
不思議な
眺めだ
死神と話を
している
さっき
うっかり
名前を呼んだ
オーマ
......
古エフタルの言葉で
無垢という
意味だ
あの娘が
名づけ親が
あ
頭が...
た助けて
くれ!
巨神の毒の
光のせいだ
苦しい
胸がつまる
そんな身体で
走ったからだ
ここは
空気が薄い
ケスト
この二人を
運んでおくれ
角に
つかまり
なさい
イ.....
離れて
この子に
近寄っては
なりません
しばらく
休めば
回復します
そしたら
...!?
オーマとやら
そなたの母親を
しばらく
あずかるぞ
立っているのも
やっとの身体で
出発できるのか?
そなたの光の
とどかぬ所で
休ませよう
あ...
母さん...
...いって...
オ...!マ...
...ヘイキ..
オーマの
名を.....!?
そうそう
どちらも
いい子だ...
安心しなさい
こやつの名前
誰にもあかさぬ
......
この人の
におい...
母さまと
おなじ
においだ
......?
ああ!!
空からはいきょ
廃墟の他は
何も見えなかった
のに...
なんてふる
旧い型の
風車
これこれ
道をあけ
なさい
どうやら
気に入られた
ようだね
ケスト
あの二人を
案内したね
この山羊達は
まるで
この人の召使い
みたい
すぐ
薬湯浴のしたくを
させるから
休んでいなさい
テトやたぁ
カイ達と
全然ちがう
お前達
お客さまの
邪魔をしては
いけないよ
ここは何処?
天国.....?
キャッ!!
お風呂!?
......
いつの間に
服ね
それを
着るの?
ありが
とう
あのまま
眠りこんで
しまったん
だ.....
不思議な
においのする
お湯...
まあ
きれいな
布ね
よーっ
フフフびったり
フフフぴったり
ワァッ
まあ靴まで
まあ靴まで
これ私の?
うれしいなぁ
お腹ペコペコ
ありがとう
ケスト
この果物も
この子達も
なんだっけ...
何か思いださなきゃ
いけないのに..
まわりの木や草も
みんな
とうに亡びた
はずの種族だわ
なんて安らかな世界
なんて
安らかな世界
......いい気持ち
いや、
...音楽だわ
あの人
かしら...
ずいぶん
遠くから
きこえてくる
大きな
屋敷..
この中から
だわ
あの人は
やあ
遠慮せずに
入りたまえ
この曲は
気に入ったかね
気のせいかしら
見覚えのある人
だと思ったけど...
人間が創り出した
音楽のすべての
記録が
火の七日間を避けて
ここに保存されて
いたのです
まったく
素晴しい
みろよ
伝説ではなく
天才達は
実在したんだ
ここは
失われたはずの
音楽と文学の
宝庫です
まて...
これなら
組みかえれば
この楽器で
演奏できる
すごいぞ
この列は
七音階時代の
巨匠の作品
ばかりだ
なんという
単純で純粋な
構成だろう
この和音なんか
そなたは
鍵盤を
うけもってくれ
弦と管は
わしが
操作する
この楽器は
本当にすごい
テト...
......!?
テト..
......!
オーマ
...テトって!?
オーマ!?
ケスト
......
......?
しかたがない
こうなると
判っていたよ
いま
行く...
今度の
演奏者はなかなか
仲々の腕だ
オーマ!!
ダメ...
私
行かなきゃ
!!
あなた達
...!?
ダメ
いっては
ダメ
コレコレ
静かにして
くれないか
気が散って
いけないよ
ここはいったい?
いっては
ダメ
ダメ
ダメ
イクナ
イカ
ナイデ
あの
農夫は
ヒドラ!?
ダメ
ダメ
なぜ
ヒドラが?
まさか
ここが
シュワの...
......
ココニ
イテ
イテ
ミト達
だ!!
音が
音がない
!?
何もない
空にとけて
いく...
この庭は
外から見えない
ように
仕組まれている!!
私が上から
見た時もいき
廃虚にしか
見えなかった
バージ
何をしてる
横すべり
してるぞ!!
消えた!!
ここにいては
だめだ
オーマの所へ
もどらなきゃ
オーイ
ミトよぉ
蟲使い達が
......
ちょっと
オイ
どう
したんだァ
!!
声がした
きこえ
たんだ!!
は
はやく
判った
判ったと
いうに
ナウシカが
呼んでいた!!
ああっ
消えた
きこえない!!
俺も
きいた
近くにいる
おろして
くれェ!!
なんだと
姫さまが!?
消えて
しまった!!
コラッ
いっせいに
しゃべるな
後席!!
俺も
きいたぞ
おりよう
右下方にじぁと
足跡アリ
!!
あれか!?
大きい!
巨神兵の
ものだ
奴がなぜ
飛ばずに
歩いているのだ
?
足跡は
シュワへ
向かっている
ナウシカは
巨神兵と共に
いるはずです
いこう
姫さまは
この先に
いる
ミト
わしらは
ここで
探してみる
この連中は
本当に姫さまの
声を聞いたの
かもしれん
クイまで
落ち着かん
判った!!
パージから
あまり
離れるなよ
あとで拾いに
もどる
バージ
離脱した
増速する
とびらが
ない!?
ひらいた
形跡も継目も
全然ない
なんて
本物の
苔.....
でも
ここから
入った!!
しかたの
ない子だね
.....
あのまま
進んだら
そなたは岩と
溶けあって
しまうところ
だった
この人
女だ!!
身体の
ぐあいは
どう?
口を
あけてごらん
ホラ
いい子だから
舌を見せて
あーん
して
さあ...
あ
ああ
すっかり良く
なってるわ
もう大丈夫
でも
外へ出ては
いけません
よ
なぜ?
なぜ
だめなの
外では
悪い風が
吹いているの
母さんと
ここに
いましょう
お前が
願いつづけた
平安は
ここにしか
ないのだから
......
ここに
ずーっと
?
そうよ
おやすみ
なさい...
ムダです
あなたには
瞬時に人の心を
探る力がある
自分の形すら
相手にあわせて
変えてしまう
けれど
オーマに名を
与えた時から
わたしは心を
とざしました
あなたの力は
およびません
あなたは
わたしの生命を
救ってくれ
ました
相手の心に
入りこみ
悲しみとトゲを
忘れさせて
下僕にしてしまう
そなたは
身も心も
癒しを求めて
いた
でもしもべ
下僕になって
平安を
得たいとは
思いません
わたしの
腕の中で
母を求めて
いたのでは
ないかな?
母はやさしい
人でしたが
窓辺でぼんやり
していることが
よくありました
母を思い出した
のは
あなたに同じ
死のにおいが
あったからです
そんな時の
母の顔は
まるで知らない
人のようでした
母は十一人の
子を産み
育ったのは
わたしだけです
声をかけて
わたしを
忘れていたら
どうしようと
こわくて
母が気がついて
くれるまで
わたしは
ずーっと待って
いました
母は決して
癒されない
悲しみがある
ことを教えて
くれましたが
わたしを
愛さなかった
他の子は
母の身体に
たまった毒を
身代りに
ひきうけて
死んでいき
ました
あなたが
見せてくれた
母の心象は
わたしの願望を
利用した罠です
あなたが
何者かは
たずねません
どうしても
墓所へ
いくというの
だね
この罠が
何のためかも
問わない
ただ......
時々
そなたの
ような者が
訪れる
二〇〇年ほど
前にも
そなたに
よく似た少年が
訪れた
写本と音楽に
秀でていてね
わたしを師と
あおいでくれた
おいで
ケスト達や
ヒドラ共とも
仲良く
やっていた
慣れるまで
気をつけて
ここの空気は
甘いが強い
人が火を
知る前のさせい
組成に
なってる
お墓
ある日
少年は
この庭を
出ていった
わたしに
書きおきを
残して...
では
この庭から
出ることが
できるの
ですね
フフ
時として
わたし達も
油断する
「人間を
救いたい」
と書き残して
あった
それに
ヒドラを
何匹か
連れ出した
ヒドラを!?
その人は
まさか...
最初の
神聖皇帝になった
そなたは
彼の子供達に
出会ったはずだ
父の遺志を
継いだ彼等に
救世主面して
お前は
怪物を世に
放したのだ
弟は
若い頃本物の
慈悲深い
名君だったよ
土民の平安を
心から願っていた
ヒドラ共も
巨神兵も
くれてやる
だがそれも
最初の二十年さ
やがて
いつまでも愚かな
土民を憎む
ようになった
はいずりまわって
世界を救って
みせろ!!
オーマは
ナウシカの子
裁きを行う者
そなた達人間は
あきることなく
同じ道を
歩みつづける
ルワ・チクク
クルバルカは
ナウシカに
従う
何度も
くり返された
道を.....
愛していないのに
なぜあの死神に
名を与えたのだ
自分を
愛さなかった
母への復讐を
したのかね?
そんな...
みな自分だけは
誤ちをしないと
信じながら
業が業を
生み
悲しみが悪しみを
作る輪から
脱け出せない
この庭は
すべてを
たちきる場所
トルメキアの
二人の王子を
見ただろう
彼等は
生まれてはじめて
安らかな
喜びを
感じている
...!!..
ココニイテ
いかないで
高原がきれる
シュワだ!!
前方に
黒煙!!
巨神兵か
!?
トルメキア軍が
攻撃中!!
ヴ王だ!!
後席
左の崖!!
姫さまは
やっと
いっしょか!?
身体が
ボロボロだぞ
やつは何を
しょうという
んだ?
判らない
接近する
ココニ
イテ
イカナイデ
泣か
ナイデ
外ノ空気
トテモ
ワルイ
イカ
ナイデ
そなたの
しようとしている
ことは
もう何度も
人間が
くり返して来た
ことなんだよ
みんな
どうか
あなた
好き
行かないで
ずっと...
......?
セルム
心が
はじける
セルム
力を下さい
挫けぬ
ように...
セルム!?
心を鎮めて
あいつは
心の際につけ
こみます
もう
私が来たのに
気づいた...
彼も
肉体をはなれる
力を持ってます
よくできた
ヒドラだ
ヒドラ!?
あの人が...
旧世界の
人間が造った
不死の番犬
不死...!?
おそらく
千年は
生きてきた
はずです
たいした子だ
私の結界を破って
珍客を呼び
込むとは...
火を
すてた者か
そなたの仲間が
何人もこの庭を
訪ねて来たよ
もっとも
みな良き客に
なってくれたがね
火などすてても
決して得られ
なかった安らぎを
この庭に見い出して
良い園丁になって
くれたのだ
おそらく
嘘ではないでしょう
私達一族はシュワ
の地へ一何度も
人を送り込みま
した
けれども
私達は森から
離れると無力
です
森の少年よ
そなたの先祖達の
墓のありがを
知りたくはない
かな?
庭の主よ
友にすべて
先たたれても
なお生き
ながらえ
何をいったい
守っているのか
ハハハ...
反撃を始め
たのかな
肉体がここに
ないので安心
しているのかね
傲慢な少年よ
そなたの心は
不安と疑念で
いっぱいでは
ないか
なぜそれを
少女に正直に
告げないのだ
そなた達は
腐海の意味に
気づいている
はずだ
なぜ
腐海の尽きる
所にすめない
かを...
腐海が
その役割を
終えた時は
共に亡びる時
だとも...
共に
亡びる
......!?
セルム...
アッ!!
目をとじて
力をぬいて
いまは
私を信じてからだ
身体を
あずけて...
庭の主よ
そのような間で
私の心を乱そう
としても
無駄だ
森の子よ
そなた達は
「魔海の尽きる地へ
いくたびも人を
送り込んだはずだ
しかし誰ひとり
もどらなかった
みな血を吐いて
死んだからだ
いまは聖地として
タブーになっておろう
肉体は拒絶され
心でしかたどり
つけない土地を
なぜ希望などと
いつわりつづける?
そなたは
知っている
人間の身体が
素から変って
しまったことを
汚した
世界に合う
ように...
自分達だけ
ではない
草や木や動物
まで変えたのだ
天地が清浄
だった時の
いきものか
魔海のほとりに
すめるはずがない
瘴気に肌を
さらしながら
わずかなマスクだけで
平気なのを
おかしいと感じ
なかったのかな?
ではなら
私達は
毒なしでは
生きられ
ないと...
汚染のない
この庭の大気は
甘くて強い
少女の身体に
何もしなか
その子の肺は
血潮を噴き出し
落ち着いて
やつの手だ
!!
大丈夫
セルム
あなたが
来てくださったので
いろいろ
見えて来ました
もっと
その話を
きかせて
下さい!!
永い間の
疑問でした
世界を
清浄と汚濁に
分けてしまっては
何も見えないの
ではないかと..
地下一〇〇メルテか
くみあげた
清浄な水で
価海の植物を
育てた時は
瘴気は土のせいだと
知りました
その水では
価海の木々は
瘴気を出さず
大きくなりません
でも谷の水草も
育たない...
私の谷では
その水を貯水池に
ねかせてから
畑に入れたり
わかして飲みます
池で水は
汚染されるはず
なのに
その方が生物が
増えるのです
浄化された世界に
私達は慣れても
そこでは生きられ
ない
あなたは素から
そう変わったと
いいました
自然に生まれた
耐性ではなく
人間が自分の意志で
変えたのですね?
やれやれ
かしこい客に
ちょっと
不用意だったか
.....
...
消えた
攻撃を
やめた
いまは
すべてが
はっきり見える
恐ろしいほど
心が澄んで来た
かくされた
意図...
火の七日間の前後
世界の汚染が
とり返しのつかぬ
状態になった時
人間や他の生物を
つくり変えた者達
がいた
同じ方法で
世界そのものも
再生しようと
した...
有毒物質を
結晶化して
安定させる方法
腐海は
人の手が
造り出したもの
というのですか
!?
エエ
千年前に
突然攻撃的な
生態系が
出現した原因
そう
考えると
すべてが
判って来ます
目的のある
生態系.....
その存在そのものが
生命の本来に
そぐいません
たった数千年で
衛海は不毛の大地を
回復させようと
しています
その役目がすんだら
亡びるようにも
定められている...
私達の生命は
風や音のような
もの...
生まれ
ひびきあい
千年前
人間は絶望の淵に
あったのでしょう
必死に人々は
希望を見つけようと
努力した...
生態系をつくり
生物をつくりかえる
技はこの庭の維持に
いまも生きて
います
消えていく
計画では今は再生への
道程のはずでした
けれど現実には
愚行はやまず
虚無と絶望は更に
拡がっています
あなたの考えは
私達の一族を
根底から
ゆるがします
森はひとつの
聖なる生命体と
私達は
感じて来ました
わたし
いまも
そう感じ
ています
個にして全
全にして個...
インフ
・ある偉大な
王蟲が教えて
くれました
判りません
その王蟲を
愚かな人間が
造ったなどと
たとえ
どんなきっかけで
生まれようと
生命は
同じです
精神の偉大さは
苦悩の深さによって
決まるんです
おそらく
ヒドラで
さえ...
生命は
どんなに小さくとも
外なる宇宙を
内なる宇宙に
持つのです
この庭は
墓所の貯蔵庫
です
中心ではあり
ません
粘菌の
変異体にすら
心があります
セルム
私は行きます
扉をとざしに
ではなく
こじあけてでも
真実を見極める
ために...
この世界に
仕組まれた秘密が
シュワの墓所の
中にあると...
判りました
今回は
あなたが私の
案内者です
肉体は遠く
離れていても
あなたと共に
行きましょう
たとえ絶望に
砕かれようと...
強い子だ
......!
どうしても
出て行くと
いうんだね?
あなたは
残酷ですが
やさしい
きっと
生命を奪うことは
できないのです
だから私を
とめられません
このような
庭は他にも
あるので
しょうか?
かくされた種..
浄化の後に
世界を再建する
ための種ですね
絶滅したはずの
汚染されていないのは
動植物の原種
農作物
音楽と詩
それらを
生きたままで
伝えていく
客人とヒドラ...
わたし墓所って
工房の技や知識が
貯えられて
いる所だと
思っていました
この庭にある
もの以外に
次の世に伝える
価値のあるものを
人間は造れ
なかったのだ..
でも
シュワの中心には
別なものが
仕組まれて
います
生命をあやつり
オーマや粘菌を
育て大海嘯の
呼び水となる技が
漏れ出ています
なぜ墓所には
伝えるに価しない
技が遺され
死の影を吐き
出しているのですか?
沈黙もまた
答です
いかせては
ダメ...
お別れ
です
いっては
ダメ
ダメ
オーマの
母よ
自分でこっ
壊しましたが
あなたの下さった
安らぎの一瞬を
忘れません
さようなら
わたしの名は
ナウシカ
もう
とめはしない
だがそなたの
ためにこの庭の
入り口はいつも
開けておこう
ナウシカ
......
いい名だ
ナウシカ
もどって
来る?
いや
でも
名をくれた
じゃないか
また
つまらなく
なるね
オーイ
なんかかか
判ったかの?
この町の跡
おかしい
木や草が
あるのに
気配がない
ワザと
生命の気配
消されて
る
ワザと
...!?
オオッ
姫さまか
!?
こりゃ
また
なんと...
ああっ!!
じい...
ナウシカが
石から
生まれた!
クイ
ほほの色を
見ろ
ずっと元気に
なった
よかった
よかった
みんな
ありがとう
じい
オーマ...
いえ
巨神兵は?
俺も
見たぞ
!!
ミト達が
追いかけ
とります
歩いて
いったって...
!?
あの子
...
ヒャー
走るの速い!!
オーマ
返事して
......
何も
聞こえない
胸が
苦しい
まさか
あの子
私が足手
まといで...
じい
クイを!!
巨神兵を
追わなきゃ
母さんの代りに
シュワヘ行く
母さんには
休息がいる
きっと
そうだ!!
お伴を
!!
われ等も
お伴を!!
で
でも...
姫さま
この者達
エッ!?
ハイ
どうしても
パージに乗せろと
いいましてな
あなた達
!!
俺達は
ナウシカの
友達だ
蟲使いが
蟲を殺す
なんて...
役に立ちたい
力を使いたい
あんなに
大事に
していたのに
...
他に
何もいらない
みな捨てた
ごめんね!!
私のために
泣か
ないで!!
泣いては
いけない
!!
俺達は
ナウシカの
守人だ
お伴を
させて!!
その少年は
ヒドラを連れて
シュワへ
向かった
人間を
救いたいと
いい遺して
同じ道を
わだしは
巨神兵と蟲使
ぴったり
......
ケチャさんが
姫さまが裸同然で
行かれたときいて
かき集めて
くれました
わしの頭巾を
使って下され
ちっと
汚ないがの
ありがとう
私は
何のために
...
ケスト
スパッツに
クシャナさんの
マント
ありがとう
ケスト
ひょっと
すると...
人間を
亡ぼしに
行くのかも
しれない
......!?
だとしても
クイ
お願いね
ううん
もう武器は
いらないわ
必ずミトを
迎えによこすから
留守を
よろしくね
姫さま
武装を
ちと重いが
......
シュワまで
走りぬく
先頭に
ひとり立って
速度を決めよ
空気がうすい
気負って歩調を
乱すな
疲れた者は
私が代る
いこう!!
ご武運を
!!
そして
はやく
風の谷へ
もどりましょう
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
砂は
すべて錆と
セラミック片
なんていう
土地だろう
岩山は
熔けた都市
先頭
少し押えて
後が
つづかない
とまれ!!
みんな
休んで!
近よっては
だめよ
オーマの
崩れた組織
......
まだあたた
かい
あの子
もう歩くだけで
せいいっぱい
なのに...
ナウシカ
大砲の音が
きこえる
遠くで
戦争
している
俺の耳
イイ
いちばんだ
シッ
だまれ
......
たしかに
戦闘音だ
でもオーマ
じゃない
私も走る
みんな武装を
クイに
乗せて
身体
かるいぞ
エッ
でも
いこう
女とて
私の脚は強い
あなどって
おくれをとるな
オーマ
オーマ
きこえる
まけない
ハッ
私が
行くまで
何もしないで
お願い!!
この時
ナウシカ達は・
シュワまで
二〇リーグの地点に
来ていた
だが画面は
しばらく前に
もどらなければ
ならない
ハッ
リーグ=約1.8km
陛下
大勝利です
土鬼共はもはや
組織的抵抗を
していません
王を失うと
僧会も
ただの烏合の
衆だな
降服を申しまうなども
出た坊主共です
財宝とひきかえに
生命乞いを
しております
ヤレヤレ
こんなに収奪
しては民は
たまらんな
なんと
いっておる
このこともあり、
カッケット
~
どちらが多かった
そこをえらし..
フン
使いの
出現とな
戦利品は
一兵に至るまで
公平に配分しろ
朕の目的は
墓の中身だ
墓の中に
立てこもって
いる連中は
何者か?
白状する
まで
ひとりづつ
殺せ
(墓所に
手を出しては
なりません
〈墓の力は
強大だ
兵を下げて
使いの出現を
待つべきです
判りません!!ども
私共には
判りません!!
基内は
聖域です
私達は入れ
ないのです
生命ばかりは
本当に
知らないのです
あれが
墓所か
まっ黒だな
銃眼ひとつ
ついて
おらん
周囲の空堀は
深さ三〇〇メルテ
はあります
中へはあの橋道を
渡るしか
ありません
羨門の上の
目玉が
突入を阻止する
火点のようです
砲列前へ
あの目玉を
狙え!
ただの
セラミック
ではないな
みな弾いて
おる
工兵に
やらせて
みます
突撃班
発煙弾の煙に
かくれて
いくぞ!!
うテェ!!
いけっ!!
クソッ
つぎ!!
煙が
効かねえ
俺が行く!
攻撃を
中止しろ
兵のムダ使い
だ
あの橋は
墓と同じ石だ
かすり傷ひとつ
ついておらん
何ですか???
退避!!
陛下
おいそぎ
下さい
ヤレヤレ
倍がえしと
いうわけか
反撃!!
こんな
軽い砲じゃ
効かねえぞ
陛下
空中から攻撃
させて下さい
重燥弾なら
だめだなぁ
中身に傷を
つけては
何にもならん
伝令!!
東側の崖より
巨神兵が
接近して
来ます
巨神兵?
戦闘を
やめよ!!
お前達の王に
会いたい
王はどこだ?
これ以上の
戦闘行為は
私が許さぬ!
まちがい
ありません
やつは単独
行動です
戦闘に
介入する気
のようです
!!
エエイ
老いぼれた眼で
よく見えん
わい!
うてっ
うてっ
やめろ
これが
最後の警告だ!!
いかん
撃つぞ!!
光った
......!?
エンジンを
やられた
不時着する!!
クソッ
ぶつかるぞ
!!
火だ...
巨神の
火だ
ハァハァ
ハアハア
オーマ
始めて
しまったの
ハア
いそごう!!
火の七日間の
再現だ
いかなくちゃ
私が始めた
賭けだ
王よ
姿を現わせ
!!
陛下
危険です!!
おそかったな
お前が
王か?
いまさら
ジタバタ
かくれても
同じことだ
ホホ
派手に
やりおったな
みな
下がれ
邪魔だ
いかにも
トルメキア王国を
統べる者とは
朕なり
地獄の劫火と
ともに現われ
朕を呼ぶ
そなたは何者だ
まず名乗れ!!
すべての
争いに終止符を
うつ調停者なり
母の願いにより
この地へ来た
これ以上の
戦闘は許さん
ただちに
兵をまとめ
国に帰るが
よい
もとより
戦は望まぬ
だが
いわれもなく
朕は
この地に来た
のではないぞ!!
この化物は
土鬼の兵器では
ないのか!?
このいまわしき地に
墓所が残り
邪悪な者共を
呼びよせるかぎり
地に平和は
訪れぬ
そなたが
調停者なら
それこそさいわい
墓所の内なる者と
話をしたい
きやつ等は
朕の呼びかけに
応じようと
しないのだ
来るが
良い
陛下
おやめ
下さい!!
汝の力で
きやつ等を
呼び出して
くれ
笑うか
化物...
おもしろい
このような戦慄を
味わうのは
久しぶりだ
ハハ......
これは
ひどい
においだ
ドロドロ
だな......
腐っておる
陛下!!
さすがは
わが陛下
化物にまったく
動じない
あれだ
あの建築物
こそ
悪の巣だ
気をつけるが
よい
恐ろしき武器を
もっているぞ
墓の内なる者に
告ぐ!
わが光は
何ものも焼き尽し
熔解させる力が
ある
これより
扉を永久に
封印する
ただちに
退去せよ
まてっ!
封印とは話がちがう
朕は交渉を
したいのだ
和平は
交渉から
生まれる
のだぞ!!
裁定は下っている
和平とはお前達の
終りのない愚行を
意味する言葉で
あろう
それを
断ち切るために
私は力を
与えられた
私は
私を産み
私を導き
私に名を与えた
小さき母にのみ
従う
小さき
母だと
...!?
墓の内なる者よ
応えよ!!
いかなる言葉も
物質も
わが光から逃れる
ことは
できないぞ!!
動いた!?
ドゴゴゞゴ
さっきのより
すごい...
......
天の火だ
伏せろっ
衝撃波が
来る!!
あ......
つかえが
とれた!!
急に聴こえ
はじめた
......
大気が
悲鳴で充満
している
か......
母...さん
オーマの
声!!
オーマ
私よ!!
どこにいるの!?
オーマ
そこで何が
あったの!?
...母さ...
オーマが
映像を送って
来た
墓所!!
亀裂が
走ってる
オーマが
やったの!?
オーマ!!
.....まだ...
墓......生
きてる...
......
船だ!!
トルメキアの
船だ!!
こいつも
墜ちるぞ!!
ハッ...
ベキ
やったあ
スゲエ!!
ハハハ
山分けだぞ
!!
まち
なさい!!
いそげ
燃えちま
うぞ!!
ひろい
物だ!!
生存者を
探す方が
さきっ!!
ナウシカ
おこってる
なぜだ?
判らない
こわい...
あの火から
逃れようと
して...
墜ちる前から
みんな
死んでいた...
やめなさいっ
死者のものを
盗っては
ならない!!
いかなる
死者も
はずかしめるな
!!
あ...
ごめん
怒る資格
なんか
私にはないのに
この人達は
何百年も
こうやって
生きて来た
のだ
これ
みんな
ナウシカの
もの
これきれい
頭巾につけると
森の魔物
近寄らない
みんな
あげる
だだから
どうか
おこらない
で
私達は
なんて
沢山の事を
学ばなければ
ならないの
だろう
........
これも
あげる!!
火の七日間の
後も
きっとこう
だったんだ
......
みんな
少し
休もうね
みんな
よく走ったから
ナウシカ
おこってる...
ううん
怒ってない
それより
この灰を
あまり吸わない
ほうかいい
身じたくを
して
マスクを
つけて
じいが
用意してくれた
食物があるから
少しお腹に
入れましょう
これを
食べたら
マスクをつけ
るからね
みんなに
何も話して
なかったわ
なぜシュワへ
行くのか
これから
話すことを
自分の部族に
帰った時
みんなに伝えて
ほしいの
みんなは
腐海が生まれた
理由を知って
いるね?
ハイ
長老から
聞きました
人間がこの星を
汚したので
神さまが
罰をあてたんです
そうね
そう思われて
来ました
でも
本当はちがう
むしろ
逆だったの
です
腐海の木々は
年老いて石になり
この世界の
土や空気や水
腐海は
瘴気とし
少し毒を出すけど
実はこの世界を
きれいにして
...!?
じゃあ...
いつかは
世界は
またきれいに
なるの?
残念だけど
いつだかは
私にも判らない
でも、きっと
その日が来ます
こうしている時も
腐海ははたらいて
くれているから
私達が亡びなければ
いつか明るい世界が
両手を広げて
迎えてくれるでしょう
イイ!!
とても
イイ話を
きいた!!
いつ!?
いつ!?
部族の者
みんなに
きかせる
腐海と
暮らすの
俺達平気だ
じゃあ
どんどん大海嘯を
おこして
腐海を広げるの
がいい
それは
だめ
里者と
交易しないで
あなた達だけ
深部で暮らせる
かしら?
アッ...
そうか
ハハハ
お前は
バカだ
ちょっと
きいてみた
だけだ
それが
できるのは
森の人だけだ
私の中ではげしく
何かが叫びます
私が見た風景
セルムうそ
私は嘘をつきました
これからも
つきつづけます
あなたが案内してくれた
腐海の尽きる所
人間は
汚染にあわせて
身体を
つくりかえて
しまった...
でも
それをみんなに伝えて
何になるでしょう
......それに
世界は
よみがえろうと
していました
たとえ
私達の肉体が
その清浄さに
耐えられなくとも
次の瞬間に
肺から血を噴き
出しても
鳥達が渡って
いくように
私達は
くり返し
生きるのだ
と.....
どんなにみじめな、
生命であっても、
生命はそれ自体の
力によって生きて
こいまず...
この星では
生命はそれ自体が
奇蹟なのです
[商海の胞子は
たったひとつの
発芽のために
くり返し
くり返し
降りつもり
無駄な死を..
かざねます、
世界の再建を
計画した者達が
あの巨大な粘菌や
王蟲達の行動を
すべて予定していたと
いうのでしょうか
私の生ば
この人の
「兄と姉の死に...
よって、支えら
れました
私の中で
何かが
ちがうと
はげしく
叫びます
あの黒いものは
おそらく
再建の核として
遺されたの
それ自体が
生命への最大の
侮蔑と気づかずに
......
ナウシカ?
だい
じょうぶ
わたしね
世界の秘密を
知るために
永い旅をして
来たの
先を急いで
沢山の死者を
後に残して来た
私を守ってくれた人
みちぴいてくれた人
大切な友人も
敵だった人々も...
埋葬すらしなかった
だから
どうかみんな..
死者へのいたわりを
忘れないで..
シュワの墓所には
旧い世界の
いまわしい技が
遺されています
王蟲を培養し
ヒドラを飼い
巨神を育てた技が
その技が
あるかぎり
邪な者を
よびよせ
虚無が死を
吐き出します
それで
わたしは
わたしの子を
つかわし
ました
あの天の火は
その子の
ものです
わたしは
世界を亡ほした
火を
再び使ったのです
オーマは
やさしい子でした
きっとあの火の中で
死んだのでしょう
みんな必ず
生きて帰り
わたしの話したことと
これから見ることを
すべての人々に
伝えて下さい
ナウシカ
泣かないで!
みんなに
伝えるから
俺達
オーマの代りに
ナウシカの子に
なるから
ナウシカ
行きましょう
私は何処までも
あなたと共に
いきます
.....ハイ
もう
死者のもの
とらない!
みんなに
いう!
フウ
あついやら
くさいやら
ンセ...
...
これはまた
きれいに
なったな
要するに
墓の奴が
大掃除をして
元の姿に
もどしたという
わけか..
それはそれですからねー。これでもなかなかったのですが、
そうかそうだな...それだけではないのです
...???...??
そうか...そうだな..comazon
道化め
生きておったか
お前がひとりで
うろついている
ところを見ると
艦隊は全滅か
......!?
なんだ
この音は
錯覚か?
裂目のヘリが
動いたように
感じたが...
トルメキア軍も
堕ちたもの
最初の爆発で
大混乱
殿さまーっ
飛びたった艦も
二度目の閃光で
おそらく..
ハイぁいさ
ご明察
かくれていた
マグサ箱から
顔を出した時は
聞こえる音は
ひん死の者の
うめき声ばかり...
殿さまと
いっしょで
ひと安心...
ひとりで
死ぬのは
いやなもの
フン
また
わしの死に様を
見とどけたい
...!?
のが本音だろう
これは
ご明さ...
!?
......!?
人間が
はい出て
きおった
ヒヒヒ
出て来た
出て来た
あなたが
新しい王か
?
下郎
ものいいに
気をつけろ
朕は
血統やんごとなき
王として生まれ
たる者
わが血は
かぎりなく古く
また常に
新しい
ヒヒヒ
毒蛇の中の毒蛇
正に
血も涙もなき
王の中の王...
基所の主の元へ
案内するために
まいった
王にふさわしいか
否かはいずれ
判ろう...
フン
今ごろはい出して
来て大層な
いい草だな
なぜ朕の呼びかけ
に門をあけなが
った
われわれは
外部の権力には
決して従わないのだ
あなたは兵力を
すべて失った
だから案内する
自分達で好きに
決めるというのだな
お前達は土鬼僧会に
仕えていた博士共だろう
今さらなぜトルメキア
王に門をひらくのだ
わが教団は
墓所の主の
下僕として中に
住むことを許
された選民だ
博士とは
主と皇帝との
とりきめに従い
教団が養成し
僧会に提供した
下人にすぎぬ
土鬼帝国が
消滅した今
教団は外に新たな
協力者を必要と
している
なんだ
寄生虫では
ないか!!
墓には虫が
王には道化が
くっついている
!!
仲良く
しようぞ
寄生虫同士
ウヒャァア
うれしいぞ
わしより
みにくい者が
いた!!
不死の技か
...
おまえ
いったい何年
生きておる
神聖皇帝より
はるかに古く
土王の世より
古い...
それでも
主の知識を
計るには
なお時が足り
ぬ
化物め
墓の主と
やらに会おう
案内しろ
さきほどの戦で
薬所の中は
少し荒れてお
るが
回復に時間は
かからぬ
来るがよい
やはり
この中に
人がいる
いま
ヴ王が
中へ入った
......!?
動いている
自分で
傷口をふさぐ
力があるらしい
この墓は
生きている
姫さまが
ここにいなくて
さいわいだった
アスベル
中へ入って調べろ
いまなら入れる
アスベル
あれを
見ろ
姫さまに
伝えてくれ
どんなことが
あっても
生きて下され
と.....
わかった
わかった
けど
わしのこと
気にするな
どのみち
石化が
はじまって
いた
この手
旅の途中から
動かすのが
つらかった
生きのびた方が
そう伝えることに
しようよ
フフ...
ペジテの血を
絶やすなよ
アスベル
なま
あたたかい
さてと...
ぼんやり
待ったけでは
つまらんな
この建物が
いきものなら
却って
見当がつく
二度目の傷は
ダメージが
大きいはずだ
イチチ
.....ッ
こいつを
傷口に
埋め込んで
やる
それ...
クソッ
くっつき
はじめた
グズグズしてると
とじこめられて
しまう
墓に
住みついた連中が
つくった町か
本体と材質が
全然ちがう
まるで
寄生虫の
巣だな
これぞれ
修道院の部屋
憎房
みたいだ..
なんだこれ?
見たことのない
文字だな...
いいや!!
動いてる!?
こいつら
ヒドラか!!
死気な!?
(お前は
だれだ!?
カラダが
ない!?
さては泥棒だな
わしらの研究を
盗みに来たな
!!
だ
だれか
わしのカラダを
知らんか!!
お兄ちゃん
ごめん
死体だ!?
胃袋の
中みたいだ
!!
ウハッ
死体も
エサに
するのか!!
ヒドラの
培養槽!?
祝沢ッてる
やめて!!
知愛想
狼茗氣将
参った?!!
姫を気!!
まって
銃声だ
戦いの音が
する
右の
上の方
......?
ここではない
もっと下だ
かまわず
行きましょう
この先に
竪穴がある
鈍熱ダ
そろそろ
ぬ..!!
さすが
〈王でない者は
これ以上
進んでは
ならない〉
些甥ッ
うわあああんたのはそれだけど、
いや..!?
先回の
みみパタ
死なのか
突き出され
2!!
この下だ
あなたが
ここの長
ですね
わたしを
下へ
おろしなさい
(ど
どうして
それを...
......
母さん...
ハイ
母さん...
......
この字だらけ
の肉塊が
墓の主だと
!?
ふざけるなっ
こんな奴が
人間の王を選ぶ
というのか!!
本当のことをいえ
お前達はただ
旧世界の技を
独占したいだけ
なのだろうが!!
土鬼では
ないな
何者か?
大変だ!!
またひとり
新しい王が来た
しかも
女だ!!
脈動している
この文字は
生きている
旧世界の古文字だ
土鬼皇帝の
異常な長命
僧会の悪魔の技
みなこの文書を
解読した結果た
見ろ
こいつらは
死ぬことも
できぬ化物だ
墓が飼う
ヒドラだ
ちがう
われわれは
聖なる文書の
解読と検証に
すべてを献げる
教団だ
その文字は
冬至と夏至に
一行のみ
新たに生まれて
来るのだ
その一行すら
わが教団が総力を
傾けても理解するの
に時が足りぬのだ
その文字は
世界のなりたち
生命の秘密に
ついて語っている
フン
文書はまだ終らず
われわれの仕事は
道なかばにすぎぬ
われわれは外部の
協力者を必要として
いる
それにしても
一行づつしか
見せぬとは
墓の主とは
男の気をひく
女のよう
一度にすべては
与えてくれぬ
憐れむべし
矮人よ
主は暗黒の
この世にあって
唯一の光なのだ
かって築かれた
壮大な知の結晶
だ
どこの坊主も
同じことしか
いわんな
お前達から
学ぶことなど
何もない
そうやって
次々と王を
とりかえてきた
わけだ
要するに
不死だとかヒドラ
をやるから
直倒をみろと
いうのだろうが!!
新王が
教団の擁護者
であるかぎり
われわれは王に
力を提供する
待つか良い
じきに主が姿を
あらわそう..
土鬼皇帝となっ
た者も主を見る
まで信じなかった
では問う
お前達のように
先の擁護者
土鬼皇帝は
なぜ亡びたの
だ!!
失政は
政治の本質だ
!!
原因は
彼の失政
にある
つまらぬ
ゴタクは
もういい!!
墓の主とやらを
出せ!!
墓の主
きいているか!!
王が要るなら
もっと気のきいた
条件を示すが
いい!!
......
オオーッ
主が光を
とりもどした
傷口が
ふさがれた
なんだ
この光は!?
新王を
選ばれる
!!
ひり出す気
なら
導火線で
点火してやる
しまるぞ
!!
クソッ
見抜いて
おるな
とじこめ
られるぞ!!
ナウシカに
しらせる!
(オオー
傷口が
ふさがる
!!
(主が
復活する
もう大丈夫
出ていけ
聖地を
けがす罪人
め!!
こらっ
どけ!
...
頭の中を
さぐっている
あ頭が
破裂する
!!
子等よ
手荒な
出迎えをして
許して
おくれ
!?
武装を解き
平安に伝えねば
ならないわけが
あるのだ
自らの愚かさゆえ
空しく亡びた
あまたの人間を
代表して
そなた達に伝えたい
永い浄化の時に
そなた達はいる
だが
やがて腐海のっ
尽きる日が来るで
あろう
青き清浄の地が
よみがえるのだ
浄化のための
大いなる苦しみを
罪への償いとして
やがて再建への
かがやかしい朝が
来よう
子等よたち
私達はこの墓を
絶頂と混乱の時代に
英知を集めて
建設した
その朝が来た時
世界の再建に
力になるようにと
わが身体に現われる
文字を読み
その技を伝えるがよい
すべての文字が
現われた時、その日が来る
子等よ
...
力を貸して
おくれ
この光を
消さないため
に...!
苦しみが
おわる日が...
否!!
あなた達は
ただの影だ
!!
なぜ
真実を語らない
汚染した大地と
生物を
すべてとりかえる
計画なのだと!!
なんて
ことを!!
光をけがした
ちょっとしたから
それじゃないですよね
いや、やめましょうね〜っ
いやいばいい!!
さっきの影達が
腐海をつくり
旧世界を緩慢に
亡ぼそうと
仕組んだ者達か!?
...!!???!?
しゅ
主が
おこった
まってくれ
おいてか
ないでくれ
お前は
亡ぼす予定の
者達を
あくまで
あざむくつもりか
!!
お前が
知と技をいくら
かかえていても
世界をとりかえる
朝には
結局ドレイの手が
いるからか
私達の身体が
人工で作り変え
られていても
私達の生命は
私達のものだ
生命は生命の
力で生きて
いる
その朝が
来るなら
私達はその朝に
むかって
生きよう
オオ
私達は
血を吐きつつ
くり返し
くり返し
その朝を
こえて
とぶ鳥だ!!
生きることは
変わることだ
王蟲も粘菌も
草木も人間も
変わっていくだろう
腐海も共に
生きるたろう
真実を語れっ
私達はお前を
必要としない
だがお前は
変われない
組みこまれた
予定があるだけだ
死を否定して
いるから...
やめろ!!
オイ
コラッ
し真実を
語れか...
あの時代
どれほどの
憎悪と絶望が
世界をみたして
いたかを
想像したことが
あるかな?
道化!?
ロが
勝手に
どの
真実を
だね?
有毒の大気
凶暴な太陽光
枯渇した大地
次々と生まれる
新しい病気
おびただしい
死
ありとあらゆる
宗教
ありとあらゆる
正義
ありとあらゆる
利害
調停のために
神まで造って
しまった
数百億の人間が
生き残るために
どんなことでも
する世界だ
とるべき道は
いくつも
なかったのだよ
時間がなかった
私達は
すべてを未来に
たくすことに
した...
これは
旧世界のための
基標であり
同時に
新しい世界への
希望なのだ
清浄な世界が
回復した時
汚染に適応した
人間を元にもどす
技術もここに
記されてある
文代はゆるやかに
行われるはずだ
永い浄化の時は
すぎ去り
人類はおだやかな
種族として新たな
世界の一部となる
だろう
私達の知性も
技術も役目を
おえて
人間にもっとも
大切なものは
音楽と詩に
なろう
神というわけだ
お前は千年の昔
沢山つくられた
神の中のひとつ
なんだ
その人達は
なぜ気づかなかっ
たのだろう
清浄と汚濁こそ
生命だということに
そして
千年の間に
肉腫と汗物
だらけになって
しまった
苦しみや悲劇や
おろかさは
清浄な世界でも
なくなりはしない
それは人間の
一部だから...
絶望の時代に
理想と使命感
からお前が
つくられたことは
疑わない
だからこそ
苦界にあっても
喜びやかがやきも
またあるのに
あわれな
ヒドラ
お前だって
いきものなのに
浄化の神として
つくられたために
生きるとは何か
知ることもなく
最もみにくい
者になってしまった
お前には
みだらな
闇のにおいが
する
多少の問題の
発生は
予測の内に
ある
わたしは
暗黒の中の
唯一残された
光だ
娘よ、お前は
再生への努力を
放棄して
人類を亡びるに
まかせるというの
か?
種としての人間に
ついていっているのだ
生まれる子は
ますます少なく
石化の業病からも
逃れられぬ
その間は
こっけいだ
私達は腐海と
共に生きて
来たのだ
人類は
わたしなし
には亡びる
亡びは私達の
くらしのすでに
一部になっている
それは
この星が
きめること
お前達に
未来はない
虚無だ!!
それは
虚無だ!!
お前達は
その朝を
こえることは
できない
ちがう
いのちは
闇の中の
またたく光た
!!
王蟲のいたわりと
友愛は
虚無の深淵から
生まれた
お前は
危険な闇だ
生命は
光だ!!
すべては
暖から生まれ
間に帰る
お前達も
闇に帰るが
良い!!
ククク.....
小気味のよい
娘だ!!
朕は
墓守りには
ならんぞ
お前には
仕えん!!
自分の運命は
自分で決める
お前達は
希望の敵だ
チロッ
ウホホ
おこったぞ
穴をふさぎ
おった
しゅ
主よ
おゆるし
を
あちち
この野郎
妻の分際で
神にでもなった
つもりでいや
がる!!
...!?
急に動き
はじめた
よし
いけっ!!
ナウシカ!!
しっかり!!
自我を
破壊される
オーマを
はやく!!
やった!!
とぎれた
いまだ
はやく!!
オーマを!!
ナウシカ
はやく!!
オーマ
来て!!
オーマ!!
オーマ!!
墓が
うめいてるぞ
!!
傷口が
破れた!!
やめろ
闇の子!!
世界を
亡ぼした怪物を
呼びさますのは
やめろ!!
......?
攻撃が
やんだ
お前は
悪魔として記憶
されることに
なるぞ
希望の光を
破壊した張本人
として!!
かまわぬ
そなたが光なら
光など
要らぬ
巨大な墓や
下僕などなくとも
私達は世界の
美しさと残酷さを
知ることができる
オーマ
私達にかまうな
ここへお前の光を
おくれ!!
私達の神は
一枚の葉や
一匹の蟲にすら
宿っている
からだ
ギャアアッ
主の
体液が!!
母さん
光が消えた
苦しんでおる
......
泣いて
いるのです
男が
死ぬと...
たまご...!?
清浄な世界に
もどった時の
人間の卵か?
自分の
罪深さに
おののきます
私達のように
凶暴ではなく
おだやかでかしこい
人間となるはずの
卵です
そんなものは
人間とは
いえん
......
オーマ
その者を
闇へ帰し
なさい!!
ひ..
光を
はじ
けるぞ!!
ハハハ
もっと前に
会いたかった
ぞ!!
気に入ったぞ
お前は
破壊と慈悲の
混沌だ
外へ出ろ
ここにいると
死ぬぞ!!
みんな!?
いやだ
われわれは
主と共に
あるのだ
アスベル
さん!!
ナウシカが
下へ!?
もどら
ない
心配です
ぼくが
いく
どいてくれ
みんな
先に
脱出しろ
で
でも
行くんだ
ここで何があった
かを外の者へ
伝えるために
シュワだ
シュワに着
いたぞ
シュワの谷に
入る
各艦速度を
落とせ
聖都が
すっかり消えて
います
どこだ!?
何も
見えないぞ
やっぱり
あのきのこ雲の
せいですぜ
ガンシップだ
墓の上に
いる!!
墓所が
血をふいて
いる...
俺が先に
行く
飛行ガメを
借りるぞ
ぼくも
行く
いそげ!!
各艦に連絡
着陸する
........
オーマ
母さん...
母さん
......
よく見えない
よく見たいのに
でも
母さんが
元気で
うれしい
それに
ぼく
立派な人に
なれたか
心配だ...
オーマ
あなたは
私の自慢の
息子です
誇り高く
けがれのない心の
勇敢な戦士
です
とても
やさしい子
です
...アサン
ナカ...ナ
......
ナウシカ!!
のれっ
つぶれるぞ
ああっ
あの
じじいだ
ナウシカ
!!
なんだ
あんたか
なんだは
ねえだろうが
可愛くねえ
じじいだぜ
いけねえ
急がにゃ
ナウシカだ
生きている!!
ななぜ
判るのだ?
わしには
見えぬぞ
間違いない
感じるのだ
ナウシカが
帰って来た
ナウシカ
!!
黄泉から
もどったぞ
よかった
心配で
みんなで
来たんだ
王蟲の血よりも
青い...!
あの服
は......!?
灼けただれた
大地が
夕陽を浴びて
金色にかがやいて
おる
おお
...
おお
蟲使い達が
再生の舞を
まっておる
チヤルカ殿
わしらは
夢を見ておる
のか...
すまぬ
ナウシカ
ユパ殿が
私のために...
チヤルカ
チククが
いったとおり
だろう
いいえ
いまは
何も
いわないで
私達はみな
あまりに
多くのものを
失いました
でも
すべては
終ったのです
いまは
すべてを
始める時です
あなたに
会わせたい人が
います
あなたの
父上です
私をかばって
墓の最期の光を
浴びました
クシャナか
......
近くによれ
口をきくのも
億劫だ...
好きに
なれない女
だったが
そなたに
王位を譲る
トルメキア王国の
正統なる後継者
としてひへい
疲弊した
トルメキアを
再建しろ
どうも
墓の光が
わしの毒気を
抜いたらしい
道化
お前が証人だ
ハイ
ひとつだけ
父の忠告をきけ
王宮はいぼう
陰謀と術策の
蛇の巣だ
ゴミの如き
王族、血族が
ひしめいておる
だが
ひとりも
殺すな
ひとりでも
殺すと
わしと同じに
次々と殺す
ことになるぞ
よく
いうよ
最期に来て
おもしろい人生
だった...
あの娘...
王が
死んだ!!
毒蛇の牙が
折れた!
私は王には
ならぬ
すでに新しい王を
持っている
だが
帰ろう!!
王道をひらく
ために
王の亡骸を
戦衣でつつめ
この地に
埋葬する
ミト
よかった
......?
しかし
姫さまほどで
ないが
わしも
まだらの青き衣に
なりました
俺達もだ
もうこの服
洗わないぞ
王島の体液と
喜のそれとが
同じだった
ハハハ
死にぞこ
ないました
な
ナウシカ
それは
わたしと
あなただけの
秘密です
生きましょう
すべてを
この星に
たくして
共に...
ハイ
さあ
みんな
生きねば
......
出発
しましょう
どんなに
苦しくとも
(月刊「アニメージュ」193年3月号ー994年5月号撮影
語り残した事は多いが
ひとまずここで、物語を
終ることにする。
この後、ナウシカは土
鬼の地にとどまり、土鬼
の人々と共に生きた。
女はチククの成人後、
それでも我に会えないと思ってるんですね。じめて愛のお友人様、おまえをお兄ちゃんとやらを伝える必要はなくている。
ある年代記は記している。
またある伝承は、彼女が
やがて森の人の元へ去っ
たとも伝えている。
帰還したクシャナは、
やがてトルメキア中興の
祖と称えられるにいたる
が、生涯代王にとどまり
決して王位につかなかっ
た。以来、トルメキアは
王を持たぬ国になったと
いう...
風の谷のジェントが
巨大産業文明滅亡後1000年、人類
はわずかに残された居住可能な主地に点
在していた。そんななかのひとつ「風の
谷」のナウシカは、ある日腐海で王蟲の
抜殻に出会うのだが...
ペジテ市のアスベルと腐海から脱出し
たナウシカ。そのころトルメキア戦後が
ぼっ発し、ナウシカは古い盟約によって、
トルメキアの第三皇女クシャナ軍に従軍
することになる。
このMCSワイドや
このページには、
1箇
アニメージュ・コミックス・ワイド制
私の谷、
徳間書店刊
マニ族の僧王に、失われた大地との絆
を結ぶ、青き次の伝説の実現だとす言さ
れたナウシカは、再び戦後に参戦。一方
王急の大軍は南へと向かう。天海陣を予
感したナウシカはそれを追うのだが。
王蟲とともに森に同化しようとしたよ
ウシカ。一方、大海端によってトルメキ
ア戦役は戦争どころではなくなる。わず
かに生きのびた人々に「たそがれの世界」
で生きていく」ことをチワンカは説く。
この会社によって
宮崎「隊
風の谷のようにリシリが
土鬼の皇兄・ナムリスは弟から実権を
奪い、ヒドラや巨神兵を復活させる。さ
5に彼はクシャナと政略結婚し、世界征
服をたくらむ。世界は滅びの道を一気に
歩まんとしていた。
あるからコンピュー
エ〜回定価880円
(すべて税込)
大海崎を確信したナウシカは、その原
因を見届けるため、南へ一人旅に出る。
旅館でチククや、土東のWチャルカに役
女は出会っていく。戦争は蟲の大軍に遭
遇し、もはや両軍は撤退あるのみに。
ッ宮崎駿
アニメージュ・コミックス・ワイド判
嵐の谷のナウシカ
...
著者
宮崎
発行人・平野・健・
〒○五人の五五十衆郡陵東新橋「レース」の
発狂所・鉄徳間書店
【電話】ニュアルゼンジ○ーーー、天代に
振、替○二四○[○]四四三九二番
印刷所
「大甘本印刷株式会社
〈編集担当士林英明
これも、終了本はお取りかえいたします
★この本を読んでの感想を右記までおよせ下さい。