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2010
Yd¢
DIGITAL
YOUNGJUNPCONIS
●無名の少年
原泰久
TSHUENSHA
1.
SHUEISHA
●無名の少年
原泰久
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
...いや。
«
キングダム
目次
お湯の決意!
第1話「無名の少年」
第2話地図!
第3話「身代わり」
第4話「反乱軍の手」
第5話異母弟ー
第6話
第7話「南方から来た刺客」
第8話「秦の怪鳥」
...
五十九
九十七
_有ニ十三
百四十
_百六十二
_百七十九
百九十九
★この作品はフイクションです。
実在の人物・団体事件などにはいっきい、関係ありません。
★この時間はククションです。実行の人数個体制作とされているのではないのですが、
上古より幾千幾万の
時空が流れ
«止古:神と人間の
世界が分離していな
い大昔。伝説時代。
聖者の刻は終わった
李将軍
李将軍
李信将軍
李将軍
その時代
第1話無名の少年
人間の欲望は
解放されていた
五百年の
大戦争時代、
じゅんじゅう
「春秋戦国時代」
(ある
第1話無名の少年
紀元前245年
中華西方の国
ー『秦』
キングダムの
カン
ガッ
ふオっ
だっ!!
ルあっ
ぐぬっ
!!
くおっ
こ...
ンの馬鹿力が!!!
!?
こっち!?
かわされたっ!!?
漂待っ...
おりゃっ!!
うぎゃあっ
っしゃっ!!
えーっと
これで
33勝32敗
助引き分け
だな!
一つ勝ちこしっと
ニ!
くそっ
いててて
ま今回は
山カンが当たった
だけだけどな
ほら
しっかり歩けよ
急がないとまた
どやされるぞ!!
山カンでも何でも
負けは負けだっ
離せっ
一人で歩けるっ
キングダム
なっ
何だこの味はっ
うえっ
まずっ
どっちが
作ったのだ!?
やっぱり信か!
お前という奴は
いっもいつもっ...
凛と違って
本当に
ダメな奴だな
信はァ
料理もダメ
掃除もダメ
信は素国一の
役立たずだ
プラフフ
わっにらんだっ
お父!信が
おいらをにらんだ
よっ!!
何ィ!?
何にらんで
んだ!?
何にらんでんだよ
信お前っ!!
貸せっ
文句あるのか!?
なあっ!?
誰のおかげで
服を着て
飯が食えて
ワラの上で寝られると
思っているんだ!?
ああ!?
戦争孤児のお前らは
奴隷になるのが
普通なんだぞっ
それを役目とは言え
里典の儂が面倒
見てやっておるのだ!!!
10年も!!
恩を忘れてる
んじゃないか!?
あ!?
誰がここまで
でかくして
やった!?
しっかり働いて
恩を返さぬか!!
分かったか
信!!
☆里典..集落の長
この
愚か者が!!
ちき
しょう!!
何が養って
やってるだ
偉そうに!!
バカ
聞かれるぞ!
納屋の中からでも
お前の声は
外まで喜くんだ
扱いは奴隷と
変わんねェ
くせして!!
かまうもんか!!
もう限界だ!!
あいつらみんな
ぶんなぐって
こんな家
出て行ってやる!!
まだ早い
二人だけで
食っていけるほど
俺達には生活力がない
飢え死にするだけだ
じゃあ盗賊にでも
なるさ!
この家を
真っ先に
狙ってやる!
そんなもんになるために
今まで鍛えて来たんじゃ
ないだろうが
信
バカかお前
お前な...
少しは手伝って
くれよ...
わっ分かってるよ!
冗談だろっ!くそ!
もう寝るぞ漂!
殺る!
お母
漂と信は?
まだ
使いから
帰ってないよ
あの二人
外に出ると
いつも遅いな
......
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
は
フッ
むふう
...
止めよ!!
うおっと
フヒィ
あっ
何だ
あの鳥はっ
誰がかかる
か!!
あ!
待て誰か
来る!
あら!?
入った
お前こそ
芸がない!
え?
何見てんだよ
オッサンあ?
!!
バカ
バカ
バカ
?
よく見ろ
あの出で立ちに
あの馬車
がなり位の高い
土族に違いない
関係ねー
ある!
ぶっ殺され
るぞっ
何じゃ
お前ら
ケンカしていた
割には
仲がいいな
ケンカじゃねェよ
仕合いだ!
オッサンのせいで
負けちまった
じゃねェか!
これで158戦俺の
302勝34敗50引き分け
二差ついたのは
一年ぶりだ!
どうしてくれんだ
[25戦!?
...っガキ共
優をからかうかっ!!
......
あんな激しい
打合いを...
本当に...千を超えて
続けてきたと..
まるで正気の
沙汰じゃない
生まれの良さそうな
あなたには理解
できないでしょうが...
俺達は
孤児です
二人とも戦争で
親兄弟を亡くした
当然親から残された
財などなく...
あるとすれば
この頑丈な体だけ
だけどそれで
十分!
剣さえ振れる体があれば
俺も信も十分なのです!!
戦いで全てを奪われた分
俺達も戦いで奪い取る!!
そのっ
通り!!
俺達は早いうちに
戦に出て武功を
あげる!
これまで二人で
鍛えてきた武で
大功をあげる!!
名家の美しい女を妻にし
多くの子を持ち
それ以上に多くの召使いを
かかえる!!
そしてっっっ
俺達を下僕扱いするクリー裏の元を出て
自分の家を建てる!!
大きな庭を高い白壁が開い
立派な門が構える豪井な
屋敷た!!
二人の名は
中華全土に
響きわたる!!
俺達は天下最強の
大将軍になるのだ
名を
中華全土に!?
天下の
大将軍!?
っふぁははは
はははっ
この
出会い:
わが秦の暗雲を
切りさく出会いに
なるやもしれぬ
笑いやがった
ぶっ殺す
ん?
ただいまー
っと
あっ戻りました
戻りましたっ
いや
お疲れ様
深君
こんなのいいから
ささ中に入って
入って
あら!?
昨日の
おっさんだ
漂君!?
頭でも
打ったのかな
お前は外で
仕事してろ!
?.....
?
いやーすごい攻撃君
へ?
......
漂よ
このお方は"昌文君"と
おっしゃって
素国内において
有力な貴人であり
王宮に侍る大臣の
お一人であられる
王宮に待る
大臣!!
漢今日よりそなたは
このお方にお身請け
されるのだ!!
!!?
漂よ
明日よりお前は
王宮で働くのだ!
......?
私が王宮で!!?
...??
あ...あのよく
意味が分からない
のですか...
王宮内のことは
ここでは話せぬが
召使いのような
ものではない
しっ
仕官っ
私が仕草できる
のですかっ!??
左様
任を授けて
重要な職に
ついてもらう
王室で仕官つ
すっげっ
すっげーっ
だったら信も
いっしょにっ...
信は私と同等の
力があります
.......
否!!儂が
連れて行くのは
一人!!
漂!
お前だけだ!!
どうした漂!
早く
お引き受け
せぬか!
一日考えさせて
下さい
漂!?
......?
分かった
また明日
参ろう
凛のやつなんで
すぐに引き受け
なかったんだろう
田舎村の下僕が
いきなり王宮で
仕官なんて
夢でもありえない
話だ
まさかこいつ
俺を気遣って
断るつもりじゃ...
だとしたらつ...
何がどうなって
んのか
さっぱり
分かんねー
けど...
俺は自分の力で一歩一歩
踏み上がっていくために
これまで鍛えてきた...
こんな裏道使うために
お前と切磋琢磨してきた
わけじゃない...
!!
バカヤ...
なんて
言わないぜ
信
!!
俺は
行くぞ
......
当然だ
二勝分で
いいぜ
しばらく続きが
できないかもな
ああ...
この仕合い
三勝分じゃ
ねーのかよ
いや...
二勝分だ
...そうだな
そうしよう
ズズ
凛が都へ行って
一月かー
ッ
マッ
お前少し
変わったな
信
そうか?
何だと
コラ!!
バカにしやがって
ほらいつものくれよ!
赤ちゃんザルが
子ザルになったって
感じた...
毎度
信!
ワハハハ
怒るなよ
ほめてんだ
駄賃だその辺で
ヤギの乳でも飲め
ぶっとばす
ぞオヤジっ
ズ
ズズ
だから王宮が
大変なんだって
うそだよ
どうせ噂
だろ
ヤギの乳
うそじゃねェ!
俺は旅商人だ
先日も王都の奥まで
行って来たんだぞ
よく聞け今
我が素は本当に
大変なことに
なっているのだ
田舎者のお前らは
知らぬかもしれぬが
我等が大王様は執政できる
ほとのお年ではなく
今、お国の全実権は昌丞相様が
「握っておられる」
しかし王宮の中には
それを楽しとせぬ大臣も多く
王弟、成婚様をたてて、
王権を奪い取ろうと
これまで密かに
勢力を拡大していたのだ
王弟が玉座を
奪うというのか!?
何と醜い!!
ああ醜い
玉座を奪っても
成鱗様も若く
王弟派の誰かが
執政をとる
結局、王弟派は
自分が
次の権力者に
なりたいだけだ
王室の内紛はまずいぞ
国力を著しく低下
させる上に
六国に知られれば
ここぞとばかりに
攻められるぞ
呂丞相様も
内紛にならぬよう
尽力されていた
らしいがー
何とか
おさまって
くれればよいが...
ついに事が起きた
ようだ!
えっ
先日の夜
王宮に火が上がったらしい
昨夜には裏間から死体の山が
運び出されるのを見た者がいる
どれも矢傷と刃傷で
血だるまだったそうだ
勝算ありと踏んだ
王弟派がついに行動を
起こしたんだ
きっと今ごろ
王宮内は
血の海だ
うそだっ
王弟派は恐ろしいぞ
多数の刺客集団を
子飼いにしているからな
うわっ
!?
信...
...先日こいつの
兄弟ともいえる者が
王宮に仕官したんだ...
王宮に!?
何だこの
ガキはっ
誰が仕官
させた!?
昌文君とかいう
オッサンた
しょ昌文君
だと!?
昌文君とは
大王の側近中の側!近!
王弟派に最初に
狙われるのが
昌文君一党だ!!!
残念だがガキ
お前の兄弟はもう
この世にはいねェだろうよ
!!
うそだァ!!
いただだだ
このガキを
どけてくれえっ
よせ信
死ぬもんか
あいつが
信!
死ぬもんか
何だよっ
しばしの別れって
やっさ!
とっとと追いついて
来いよ!
二人の
行き着く所は
同じだぞ!!
分かってら!!
すぐに追い抜いて
やるぜ!!
......
死んでたまるか!!
コン
キングダ
ただいま..
桔
漂ォォ!!!
しっかりしろ
漂!!
目を開けろっ
目を開けるんだっ!!
なっ何事だ信!
盗人か!?
里典
医者を!!
!?...
ひょ漂!?
医者を
早く!!
ひっ!何じゃ
この血はっ
早く
医者を!!
信..
痛みがない
医者はもう
...いいい
王弟の反乱に
巻き込まれたんだな
...
おっ
王弟の反乱!?
王宮のことが
お前の耳にまで
入っていたとは...
王弟の勢力は...
王都を転覆
させるほど
大きく強く...
また
執念深い...
里典その時は
見知らぬ人間が
勝手に納屋で
死んだということに...
よかった..
だったら
話が早い..
血をたどって
間もなく
ここへ来るだろう
どうか亡骸は
されるがまま
に...
触らせ
ねェし
!!
一人も生かしちゃ
帰さねェ!!!
信...
一人も!!
その威勢が聞けて
うれしいよ信...
フフッ
だけどお前に
頼みたいこと
がある
!?
地図!?
ここれをお前に
渡しに来たんだ
!?
なっ何っ!?
一体どういう
ことだ!?
わけが
分からな...
ここより西にある
黒卑村という
村の地図だ
黒卑村
今すぐ
そこへ行って
くれ...
いいな信!!
託したぞ!!
......
分かった...
分かったよ。
分かったから...
死ぬんじゃ
ねェよ凛...
こんな...
お前..
二人で
天下の大将軍に
なるっつった
じゃねェかよ!!!
なるさ!
信
俺達は
力も心も
等しい
二人は
一心同体だ
お前が羽ばたけば
俺もそこにいる
信...
俺を天下に
連れて行ってくれ
漂オオオォオ
うわあ
あああっ
第2話地図
漂オオオ才オッ
うわぁあああ
第2話地図
何でだよ!!
キングダムの
!!
っ.......
何でだよ!!!
うわっ
ひえっ
う
よっ
よせ
信!!
おお
お
皆殺しだっ!!
よくも湯を
ただじゃ殺さねェぞ!!
湊の敵っ八つ裂きにっ
一人残らずっうげっ
おわっ
ひいっ
げおっ
皆殺しだっ
ちき
しょうっ
ごほォっ
皆殺しだっ
皆殺しだっ
...
皆殺しだっ
あっ!?
涙の死を
無駄にするな!!
!?
!!
なお...
ひょ......凛の死を
無駄にするなよ!!
信!!
ひ..
う...オイラ信のこと
嫌いだったけど
凛のことは
大好きだったんだ
だっだからオイラも
澤の仇を討ってやりたい
......?
何だと
チビガキ
だけど
信は行かなきゃ
何が起こっているのか
オイラには
分からないけど
凛をこんな目に
合わせた奴を
斬り刻んで
やりたい!
湊の死を無駄に
しないために!
信はここに
行かなきゃ
いけないんだ!!
きっと信は
ここに...
これを
お前に
渡しに来たんだ
今すぐそこへ
行ってくれ...
いいな信!!
託したぞ!!
太橋を
渡ってー
川に沿って下れば
黒卑村に着く
お前の足なら
二刻(四時間)だろう
地図は
川の合流地を
指しているようだ
しかし
無理だ信
黒卑村とは
物盗りや人殺しか
全土から流れて来る
無法者達の村
がア
普通の人間が行けば、
まず生きて帰れぬと
言われる恐ろしい場所だ
とてもお前一人でお
行ける所ではないと
それよりお前
何なのだこれは
王都にいるはずの
涙がなぜここで
死んでいる!?
なぜ、黒卑村の
地図をお前に
渡したっ!?
......
王弟の反乱とは
一体何のことだ!?
それにっ...
信!!
儂の問いに
答っ...
だけど
関係ねェ
何が起こって
いようが...
そこがチンピラ共の
巣窟だろうが
関係ねェ
漂は
行けっつった
こっちが
聞きてェよ!!
だから
行くだけだ!!!
ノッ
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
......?
タッ
本当に
来たぜ
!
お!
ハハハ
...ファン...
脳みそ
ねェな
このガキ
こんな時間に
こんな所に
来るたア
腰のは木剣だが
背の剣はかなり
よさげだネェ
お前にしちゃ
上出来だ
貂
ククク
今ごろ気付いても
遅いっつの
だが抵抗すりゃあ
死体で川泳ぎだ
ひょっとして
もうここは
黒卑村か?
大人しく背の剣渡しゃあ
五体満足で人売商に
売っ払ってやる
どっちが..
いっ!!
おンッ
うぎっ
!?
悪いな
急いでる
ク...
クソガキが!!!
......
トトボボト
貂!
来ひ!
皆を
起ほへ
?
村の連中を呼び集めひぇ
あいひゅを狙わひぇろ!!
バハァッ
あのクひょガひ
絶対に生ひゃひて
帰ひゅんひゃねェ!!
追っ手が
来ると
言っていたから:
触らない方が
いいのだろうが...
このままでは
あまりに不憫...
...ん?
えっ!?
おわあっ
ひい
...
ギョロッ
......
嬴政
貴様ら
こいつと
話したか?
?
えっいっいえっ...
物音がしたので
出て来たらっ...
もう死んでました
......
命拾い
したな
ガララ
あっ
やめろォオ!!!
......?
剣がない...
何か
隠して
いるな
いっいや
儂らは
本当に何もっ
お父っ
きゃあっ
ぶっ
!!
ひぐうっ
うぎゃあ
あああ
有ぅっ!!
早く言え
次は
心臓を刺す
ピッピッ
うううぅうっ。
こっちだっ
殺せっ
すげエ
ガキだっ
みんな
出て来いっ
閉めっ
逃がすなっ
おるああっ
ぶっ殺せっ
ぐああっ
メチャクチャ
速ェしっ
超怪力!!!
化物か
こいつはっっ
当たり前だ
かまえた。
お前らチンビラの
剣とは違うんだ
俺の剣は
俺達の剣は
天下に轟く剣だ!!
漂
キングダムの
今日から
一緒に住む信だ
お前と同じ
孤児だ
仕事を
教えてやれ
またあんな
使えない子供を
引き取ったのかい!!
仕方ない
じゃろ!
これも里典の
役目なんだ!
......
......
オイ...
来いよ
信
剣?
ああ
剣だ
お前達よく
拾われたー
なんて思ってる
かもしれないけど
甘いぜ
結局
俺も信も
里典の家の下僕だ
奴隷と大差ない
そして下僕は
大人になっても下校ー
どっかの下僕の女と
結婚してその子供も
やっぱり下僕になる
一度おちると
ずっとそうなんだ
バキ
抜け出すには
剣しかない!
楽は
中華の中でも
最も恩功制度の
強い国だ
戦で武功を
あげれば
母位を授かり
下僕から脱せる
俺達には
剣しかない!
...
ヒュン
剣しか
ないんだよ
信...
......?
蒙驀将軍がまた一つ
幕の城を獲ったそうだ!!
信っ!
これで四つ目
だな!すげェ!
ああっ
信!
俺達も
いずれ
将軍になるぞ!
はあ?
何寝呆けてんだ!
んなもんなれるわけ
ねェだろ!
なれる!
勝ち続け
武功をあげ続ければ
昇格しきって
自然と将軍だ!!
黄金の甲冑を
まとって中華を
かけ巡り、天下の
大将軍となる!!
そして歴史に
名を残すのか!?
キングダムの
!!
その通りだ
信
今は下僕の身の
二人の名を将来
歴史に刻むんだ
ククク
一体どんだけ
勝ち続ければ
いいんだよ凛
造作ないさ
俺達は無敵だ
誰にも
負けない
誰にも負けない!!
ハッ
ハッ
まだ
やるか!?
......?
ハッ
ハッ
ん
ハッ
いい
ケッ...
馬鹿野郎がっ
ハッ
ハッ
ハッハッ
ハ
...
川の合流地
...
......
着いた!!
......と
いうことは...
これか?...
ただのほったて小屋だ
ただのほったて小屋だぞ
漂
クク...
何なんだよ
これは......
俺はお前の
敵討ちもせずに
理由も分からず、
せっせとこんな所まで
来ちまったぞ
教えろよ、漂
お前なんで
死んじまったんだよ
なんで俺を
ここに導いた
こんなボロ小屋に
一体何があるって
言うんだ!??
!?
バ.....
バカな...
そんな...っ
ハカな!!
漂!?
......
第3話身代わり
......
漂?
......
違う
政だ
第3話身代わり
立てるか?
いてこて
全くなんて
ガキだ
チクショウ!!
!?
何だ
あいつ?
オウオウ
てめェ何しれっと...
お...!?
ひっ
ひいいぃいいい
はっ
ちょちょっと
待てよあの姿...
全身赤黒で覆った
あの格好は...
こっとこここ
殺し屋のっっ
"朱幽!!!
暗殺200年の
歴史を持つと
いわれる刺客一族
"朱凶"だ!!
政?......
別人!
...
お前が
信か
お前は何なんだ!
なんで凛と同じ顔を
している!!
こっこれは一体
何なんだっ!!
!!
説明する
暇は
無さそうだ
なんで
俺の名をっ...
あっ
うわっ
あっ
くっ
おわっ
なっ
何だ一体!?
はっ!!
キングダムの
もはや
逃がさぬ
命をもらうぞ
泰王
嬴政
!?
なっ...
...しっ
秦王だと!??
この秦の
!!
この俺が致命傷を
与えながらも
逃がしたのは奴が
初めてだ!
王!!?
まっそのしぶとさが
あだとなって
俺はここまで
たどり着いたのだがな
しかしあれが
替え玉だったとはな!!
あれほど瓜二つの人間が
いるとは驚きだ!
しかもなかなか
凄いガキだったぜ
うおっ
?
うおお
おおお!!!
くそ...
だんだん
分かってきたぞ..
お前が王で!!
お前...
王に似ていた凛は
最初から替え玉に
するために土営に
連れて行かれたんだ
そして王に
間違われて
殺された!!
お前が刺客!!
お前は弟の反乱を知っていたな!!
だから湊を身代わりにして
こんなところに逃げ隠れていた!!
その通りだ
ククク
なんだ小僧は
王の配下では
ないのか
凛が襲われると
知っていながら
身代わりにしたんだ!!!
王を殺すなら
譲ってやるぞ
首は俺が頂くかな
ああ殺す
ぶっ殺してやる
てんめぇぇぇ
だけどその前に
お前だ
漂を殺したお前の腹ワタ
引きずり出してやる!!
ガラララう
......
がっ
......
くっ
この小僧もまた
尋常にあらず!
力、速さ、技――
どれも湊とかいう替え玉と
ほぼ同じ
しかし伸びしろはこいつの方が
はるかに広く深い!!
だが!!
五年早かったな!!!
でか...
!?
しっ
うわぁっ
あちょっ
う
うぅ
ほお
まだ息があるか
だがもう
立てまい
それに今ので
完全に気が切れた!!
......
う
ぐ
っ
強ェ
とてつもなく
強ェ
よく考えれば俺が
かなう相手じゃない
うっ
漂が負けた
相手だ
勝てる
わけがない
信
何も考えるな
ただー
凛の無念を晴らすこと
だけを考えろ
お...
お前が漂の名を
口にすんじゃねェ!!
凛は
これからだったのに
立った...
下らねェ兄弟ゲンカに
巻き込みやがって
下らんだと?
ああ
下らねェ!!
俺たち
底辺の人間には
誰が王かなんて
興味ないんだよ!!
それなのに
よくも凛を...
ちきしょう...あいつは...
これから武功をあげて...
でっかい屋敷を建てて...
うまいもんを腹一杯食って
すげェ美女を妻にして...うぐ..
...くそっ...
死んじまった
じゃねェか
...それから...
あいつは
もう...
生き返らないん
だぞ!!!
!!
さらに速く!
重くなった!!
ビリビリ
クソォォォッ
信の方が強い?
はい
奇なことを
言う
お前はさっき
二人は互角と
申したぞ
しかし
二人で仕合いを
すると全くの耳角です
私が勝てない
猛者がいたとしても
信はその猛者に
勝てます
お前との対戦は
手を抜いていると
いうことか?
いえ
信はいつも真剣です
ただどういうわけか
私とは互角なのです
フッ
面倒くさそうな
奴だな
そいつは
そうなん
ですよ!
ハハッ
...
しかし
本当に
強いですよ
信は!!
!!
小僧ォォ
っ!!
ふあっ!!
ぬぎっ
こっこここ
この俺がつつつ
こじょ
おおお!!!
さききき
斬られてる!?
消え...
大王様
もしも私が倒れた時は
信におつかまり下さい
あいつはきっと
誰よりも
高く翔ぶ!!
クソガキが...
第4話反
反乱軍の手
ひょ...湊の仇
思い知った
かよ
バカ野郎!!
思い知ったか
はっ
はっ
はっ
まっ待てっ!!
待ってくれっ!!
とどめだ...
俺が死んだら子らが
孤児になるっ
そしたら
一生奴隷だっ
どうか
命だけはっ
家族がっ
四人の子がいるっ
...
あっ
ありがとう
子供らのために
どうか命だけはあ
ううっ
ありがとう
ございます
...
あっ
シイ
ありがとう
ございますっ
あり..
えいしぇ...
さしゃま...
お前の罪と
お前の子は
関係ない
ゴッ
俺を
!
......
次は
どうする
殺すか?
もしそうなら
俺もだまって
やられるわけには
いかない
俺を守るために
死んでいった人間が
少ながらずいるからな
漂もそのうちの
一人だ
わあああまあまりも
秦王都
ー咸陽
...
兄の首は
まだか?
今しばらくお待ちをっ
"朱凶"が追って
おります故、すぐにも
首級を持ち帰るはずです
成嬌
王弟
お首級...討ちとっ
”はず”とは何だ
”はず”とは
ひっ
まぁまぁ
落ち着き下さい
王弟様
蝎氏ー
何か手をうってある
のであろうな
ぬかりなく
はっ
しかし。朱凶〟以上の
刺客がいるなど
聞いておりませぬぞ
刺客など
必要ない
我には〝長平〟を
地獄と化した
あの配下達がおる
!?
まさか
蝎氏
玉藻も
無しにっ...
それでこそ
我が丞相
クククワク
こいつは襲われると
知っていながら漂を
身代わりにした
こいつが殺したも
同然だ
だけど源が最後に
俺に託したのは
こいつのことだ
くそ!俺は
どうすればいい!!
何の真似
だっ
だまれ
今
地面が揺れた
ような...
!?
まずいな
射てェい!!
動くもの全てが
的だ
あっ
射てい!!
ぎゃああぁぁ
なっ何だ!?
.....
何が
起こってる!?
軍だ
かなり
多いぞ
ひいいいぃ
軍!?
何騒いでんだよ
こんな夜更けに
あ?
えっ?
えっ?
えっ?
ぎあっ
ひいっ
うわあ
ああっ
こっち
からもっ
うぎゃあ
あああ
!
かっ...
明まれ
てるっ
こうなったら
川しかっ
げえっ
けえいつの間にっ
無理だ
何なんだよ
これはっ!!
蜜も無しに
兵が動くとは
軍系統は全て
弟側に染まったな
淡量:土命の印
この印無しに兵を興こし
動かすことは、法で堅く
禁じられている
この戦い
反乱を察知しながら
鎮める力が俺になかった
時点で勝負は
ついていたか...
くそっ!!
それじゃ
もう一暴れ
するか!!
お前..
!?
軍と
戦う気か?
当たり前だ!!
こんな所で
死ねるか!!
斜面をかけ上がる
力は残ってねェから
川沿いを斬り抜ける
ぐすっ
いいぃいいいっ
ぎぇっ
バカな
軍の包囲を
突破できるわけが
しっかり
ついて来いよ!!
ついて来い?
お前を殺すかどうかは
この包囲を突破してから
ゆっくり決めてやる
だから俺から
はぐれるんじゃ
ねェぞ!
仕方ない
つき合うか
........
っレ
行くぜ!!
うおお
おおお
おわわ
ぎゃあ
うわあああ
ぐわあぁ
ごおおっ
ひえええ
あっ!
あっ!
!?
何だこれは
お前はっ
抜け道を
知っている
ついて来い
くいくい
抜け道
だと?
この包囲を脱する
抜け道があるのか?
当然だ
ここはお尋ね者達の
村だぞ地の下は抜け道
だらけで迷子になるほどだ
待てノこいつは
信用できない!
こいつのせいで俺は
村の運中に囲まれたっ
なぜ俺達を
助ける?
あんたらの話を
こっそり聞いてた
王様なんだろ
あんた
まずこいつから
たたっ斬ってやる
ってことは
大金持ちだ
金目当てか
わっ
悪いか?
悪くない
そっちの方が
信用できる
オイオイォイ
こんな顔も名も
分かんねェ得体の
知れない奴のどこが
信用できるんだよ!
...
ガサ
河了貂だ
ガキ...んちょ
顔も名も
明かした
よし河ア
案内しろ
どうする?
もう時間が
ないぞ
貂でいい
......
おっ
おいっ!!
第5話異母弟
いぎゃっ
あああぁぁぁ
あか
こっち
真っ暗だけど
壁づたいに
歩いて
途中で火を
つけるから
畏母弟
...
いてっ
...
おいガキ
火はまだか
いてっ
ガキじゃない
貂だ
カッ
キングダムの
カッ
えっ?
おいお前
ケガしてんのか?
俺のじゃ
ない
上の血だ
!!
ひでェ
おいガキ
お前家族とかいいのか?
上で殺されてるぞ
そんなの
いない
奴ら
村中皆殺しに
する気だ
ところでさ
信も王族が
何かなのか?
は?
んなわけ
ねェだろ
だよな
どう見てもド平民
だもんな
かなり気合いの
入った
じゃ何で王様相手に
タメロなんだ?
態度も悪いし
おっ
お前だって
そうじゃねェか!!
悪かったな
肌思いの?
オレ?
オレはいいの
その人はオレの
王様じゃないから
は?
オレは素人じゃない
はるか西の山民族だ
なぜか知らないけど
一族が山を追放になって
黒卑村に流れ着いたらしい...
もう皆死んじまったけどね
山民族!
へー
初めて見た
だから
変なカッコ
してんだ
遊んでないで
急ぐぞ
あ
今お前ちょっと
オレを下に見たな
山民族なめんなよ
一発殴らせろ
オ?
チビなんだ?
やんのか?
あっ
...
はっ
はっ
何やってんだ
くっ
何やってんだよ
俺は
はっ
ちき
しょう
こいつのせいで
凛は死んだんだそ
こいつのせいでー
はっ
カッ
おわっ
あたっ
ミシ
ちっ
だだただ
どけっ
どけー
後だ
しゃんと
歩きやがれ
バカァ
上の奴らをまいて
ジャマがなくなった後で、
こいつとの決着
つけてやる
あれ?
ところで何で
王様こんな所で
兵に追われてんの?
弟が反乱
おこしたのさ
醜い兄弟だぜ!
いや
でも変
じゃね?
何がだよ
だってさ
反乱あるの知ってたから
替え玉用意して
黒卑村に隠れてたんだろ
でもさ
知ってたんなら
未然にたたき
つぶしゃいーでしょ
なんでそんなに
逃げ腰満点なのさ
あんた!
王様のくせに!!
貂
な
何スか?
......?
確かに
どっちだ?
え?
あっ
左ス左
...???
話したく
ないってこと
スかネ
反乱を未然に
防けなかったのは
俺にただ
力が無かった
それだけの
ことだ
俺の祖父”孝文王”は
在位わずか三日で
世を去った
次王についた
父〝荘襄王〟も
三年で死んだ
?
おかげで去年
俺はー
十三歳という
若さで王位に
ついた
当然、子供に執政が
できるはずもなく
俺はただ玉座に在る
飾りとなった
朝廷はもはや
私利私欲に燃える
大臣達の権勢争いの
場でしかない
中でも大権を
握ったのは商人から
成り上がった
右丞相$呂氏
呂氏は
俺の庇護者となり、
さらにその勢を
強めた
二番手は
左丞相_蝎氏
☆丞相最高官位。幸相。素では左右置かれていた。
この両者を軸に
朝廷は真っ二つに割れ
日夜血で血を洗う
抗争が続いていた
大臣ってな
バカヤロー
ばっかだ...
!?ちょっと待て
大臣同士の争いに
どうして王のお前が
巻き込まれたんだ
ひそかに玉座を狙っていた
弟の成婚が三番手勢力の
端氏とつながったからだ
王弟がここに?
何かの間違い
てあろう
いえ
それが間違いなく
ご本人で...
はて
こんな夜更けに
呂氏の犬っ子が
優に何の用か
成婚様が我が屋敷へ
お出て下さいますとは
何とも恐悦!
今部屋を用意
致しましたので
中でごゆるりと
おー
これはこれば
ここでよい
腹黒き永相と
話すには調度良い
暗き月が出てある
.......何用で
ここへ参られ
ました王弟様?
和子のおふざけに
付き合うほど
丞相は暇では
ありませぬぞ
おふざけ
じゃない
これは!
これはこれば
誰がそのような
恐ろしい事を!
根も葉もない
噂でございます
我が父は
本来本王に
なれるお人では
なかった
聞くところによると
端末相は陰で我ら王族を
「国民の犬」となじっている
そうだな
隠すな!
呂氏の犬か
フフフ
無理もない
父には20人もの
兄弟があり中でも
父は未席だったからだ
だがそこへ大岡人だった
あの呂氏が現れ
英大な賄賂で無理矢理
父を王位に就かせた
何をおっしゃいます
王位は金で買うもの
てはありませぬ
“荘裏王”の即位は
その徳のなせた
ところでございます
やめろ
呂氏の金で父が
玉座を得たのは
王宮中の周知
呂氏はその功で
丞相となった
父が王位についた流れて
兄・蘇政は今王位にあり、
俺も王弟として好き放題
全て品氏のおかげだ!!
俺も兄もとても
頭があがらぬ
フフフ大した男
ではないか品氏は
たかだか一介の
商人から一気に本相
まて成り上がったのだ
敦
ここへ
?
...ファン...
ハッ
この男も工人の家の出た
貧しく口減らしに
親に捨てられたが
剣と筆の才覚があり
この成陽で
俺に侍へるまで
のし上がった
今では屋敷を持ち
自分を捨てた親に
仕送りするほどだ
呂氏までとは
いかぬが厳辺から
はい上がった者だ
バチン
!?
ベロベロ
ひいっ
我慢ならんのだ
そういう
連中が
その男は紛れもなく
泥臭い工人の
身であり
呂丞相は
汚らわしい商人の出た
いい位に立ち
高貴な衣服で
身を包もうと中身は
変えられん
レロレロ
そして我が
異母兄弟の兄
瀛政――
公主を母に持つ俺と
違い
お公主...王様の娘
あいつの母は
舞妓だという
ではないか!
そういう
人間に王宮を
うろつかれると
吐き気すらおばえる
ましてや
玉座に在るなどっ
......!?
してご用件は
成驕様
今朝、日比はその一党を
率いて魏遠征に発った
常首の留守中に
そなたに音を狩られるのは
たまらんとさ氏派のほとんどが
遠征について行きおった
脱護者である品氏
不在の中兄王を護るは
昌文君の私兵のみ
!!
そんな大逆っ
たとえ"お飾り"でも
王に弓引いては我が一族は
国賊っ...
大王を討てと!?
王宮内のことを誰が知る
昌文君一党を皆殺しにして
反乱の主犯に仕立て
上げればよい
国賊と言うなら
王を守る責務を
売ってきなかった
呂氏こそ国賊!
そして正義は我ら!
謀反人昌文君を
討ち取る蝎氏
新王となり
朝妊を練血なる
王族で清めなおす
この俺!!
......
たしかに王を討つのは
手易い...
しかし大軍を驚いている
品氏が黙っていますまい
染するな
国内にはその倍以上の
兵力はある
玉座と玉城さえ
奪えばどうにでも
なる
...!!???...??
俺は政治に
野球力ない
成功した暁
には私は...
この国を一人占め
すればよい
我的大王
「6話、凛の決意
でも
王弟派だらけになった
王宮からよく一人で
王様逃げれたね
俺の教育官の
昌文君
今は文官だが
若い頃は戦陣で矛を
ふるった英傑だ
一人では
ない
一臣――
あの虎狼の巣である
王宮にあって俺に
忠を厚くする男がいる
昌文君!
凛を連れてった
オッサンガ!
昌文君は自らの私兵では
端氏の反乱を鎮められないと
算段し脱出計画を練った
脱出時バラバラになった
場合の合流地がいくつか
つくられた
黒卑村はその一つだ
しかしその帰り路で
俺と瓜二つの少年と
出会ってしまった
!!
凛の出現で黒卑村は
脱出時の緊急合流地ではなく、
凛と入れ替わった
俺の隠れ家となった
脱出劇に自信があった
昌文君にしてみれば
黒卑村も
凛という影もすべて
“万が一〟のためだった
しかし
その〝万が一〟の
おかげで俺は
まだ生きている
ちょ...
ちょっと
待てよ...
...
!
ま...
万が一の...
ためだと?
万が一の
ふざけんじゃ
ねぇ!!!
おかげだと?
お前ら漂の命を
何だと思って
やがる!!
ガッ
ガゴッ
ゴッ
ドッ
漂の命
をっ...
やっやめろよ
信っ
しっ...
よくも
漂をっ
ガッ
ガゴッ
よくも
漂をっ
やめろ信っ
それ以上
やったらっ...
王様
死んじゃう
よっ!!
漂の
敵だっ
!?
なっ!?
こっ...
!?
お前
いい加減に
しろ
戦争を
やってるんだ
利用できるものは
だましてでも
利用するさ
下賊のガキなら
なおさらた
それもかなり
分が悪いな!
なっ何だと
貴様?
カカカ
......
だけどあいつは
分かっていた
凛はそのことを
十分理解っていた
理解っていて
あえてー
身代わり?
心配する
ことはない
王弟勢力には気付かれぬ
ように脱出の手立ては
万全を期している
反乱の刃が王の身に
届くということは
絶対にない!
ただー
念には念を
入れておきたい
というわけだ
......
ごまかすな
昌文君
!!
ゴン
大王...
自信はあっても
絶対の確信がないから
影を必要としている
大王様が...
しゃべった!
はっきり
そう言え
凛とか言ったな
よく聞け
この計画に
安全の保証という
ものはない
もしかしたら
敵の刃はお前に
届くやも知れぬ
その時お前は
俺と間違われて
殺される
...
......
声も
出ぬか...
......
なっ
何しゃ深
...??
しゃべっても
よろしいの
てしょうか?
!
漂...
だっ大王
.....許す
面を上げて
遠慮なく申せ
あの...
昌文君...
......
田舎村の下僕が一日にして
王宮に仕えるなど
よほど大変なことが待っていると
覚悟して参りましたが、
まさかこれほどの
大任をお受けできるとは
夢にも思いませんでした!!
!!
漂!では
そなたっ...
死ぬかも
しれないのだぞ
史に名を残すモトウト子星
天下の大将軍
友と二人
身の程を
わきまえぬ
大望があります
もとより
全てを懸ける
覚悟です
死をも厭わぬ覚悟で
引き受けたんだ
深は危険を
承知で引き受けた
お前ら下層民が
普通に生活していても
縦対に手に入らない
......?
大きなものを
手に入れる
ためにな!!
ゲオッ
ゲオッ
ゲオッ
ゴホォッ
だけどあいつは
ギリ
失敗した
キングダ
それだけだ
...
......?
風?
!
あっあっ
ちょっと
出口が
近いのか?
え?
あうん
すぐそこ
待ちなよ
まだ信がっ...
信―どう
凛の弔いはその涙で
最後にしておけ
これから先は
お前の路だ
?
お前は今
二つの岐路
にある
里に帰って
下僕を
続けるか
キングダムの
薄弱の王を
援け共に
凶刃の野を
行くか
お前らの
バカげた夢に
どちらが近いかは
言うに
及ばんな
俺の路ー
考える
までもない
夜が明ける
第7話、南方から来た刺客
はあ?
小屋に
置いてきた
オレ最初に
金目当てだって
言ったよな!?
ああ
ああ
金がないって
どういうことだよん
じゃあなんで
金持ってねェって
言わなかったんだよ!!
心配するな
王宮に帰ったら
大金を用意
しておく
折を見て
取りに来ると
いい
王宮に帰ったらって
キングダム
一体いつ
帰れるんだよ!?
......?
さあ
一週間後か
一か月後か
一年後か
はっきり
とは
分からんか
あああのおまあまあなたが
ふぎ
ふわあぁぁぁ
?
ひどい...
ひどすぎる
一年も待て
だなんて
一か月だって
待てるもんか...
あんたの騒動に
巻き込まれて
黒卑村は全滅だ
クズばっかだったけど
奴らがいたから
食っていけてたんだ
これから一人で
どうやって食ってけって
言うんだよ!!
無いものは
無い
何とか
食いつなげ
お前なら
できるたぶん
あっあっ
あー
ーっ
ひっでー
ひっでー
それでも
人間かよォォ
おい政
王宮に帰る
っつっても
どうやって
帰るんだよ
向こうは軍隊
持ってて
こっちは
お前と俺の
二人だけだ
えっ!?
!
おっおい信
お前まさか
この王様にっ...
ああ
ついて
行く
......
だが勘違い
するなよ
凛のことを
忘れるわけ
じゃない
俺と凛の路〟のために
お前を利用するだけだ
王であるお前に
ひざまずく
わけでもない
ふっ今さら
謙られても
気持ち悪い
それに俺も
お前を臣なんて
思いはしない
誰を避けるための
ただの剣だ
上等だ
コノヤロー
折れたら
捨てていくぞ
けっ
んで
どうやって
王宮に帰ん
のさ!?
昌文君と合流
するしかない
この森の先に
最後の合流地が
ある
......
森の先って...
......
抜け穴は中で
予想以上に
枝別れし複雑です
全軍を
投入せい
はっ!
現在の中国政をカビヘトブムあ
南越から
連れて来た
ムタを呼べ
ムタ殿!
ムタ殿!
スン
スン
スン
追跡だべな
ご主人
ムダの翼は
懿異だべ
逃げてるのは
ガキ三人だべ
ムダの吹矢は
簡団だべ
泉が一共で
おっ死ぬべ
知っている
早く行け
ムタの足は
密異だべ
きっと
すぐに
追いつくべ
んだ
毒天で殺して
この艶で
小首三つ
獲ってくるだ
んだんだ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
カッ
!
ゴ...?
ゴン
......
はっ
はっ
...
少し
休憩しよう
ふう~~
信
......
そうか?
わっ何
すんだよっ
じっとしてろ
大きな傷口だけ
しばっといてやる
だめだ!
お前よく見たら
傷だらけだな
傷口から
小鬼(バイ菌)が
入ったら腕が
腐れ落ちるぞっ
るせェ!
俺に
かまうなっ
何なんだよ
お前はっ
いいよ
いらねェよ
河了貂
也!
だから
何だよ
......ったく
だいたいお前
なんでまだ
ついて来てんだよ
手ぶらで
離れるかっつの
合流所なら少しは
金品を蓄えて
あるかも知れんだろ
大丈夫か
お前?
何か凄く
顔色悪いぞ
うるせェ
お前の相手
すんのが
疲れんだよ
何!?
......?
そろそろ
行くぞ
おっしゃ
こっから
山民族の脚力
見せてやるっ
信っ!?
どう?
...
無理もない
一晩のうちに
友を失い敵を討ち
休まずここまで
来たのだ
脈はしっかり
している
おそらく心身
疲労の限界に
達したのだろう
まだ出発は
無理だよ
しばらく
こいつ
休ませないと
ダメだ
そんなヒマは
無い
えっ!?
でも信がっ......
......
はっ
はっ
ねーねー政
昌文君と
その私軍だけが
頼りなんだ
よねっ
その
通りだ
でもそいつら
黒卑村に
現れなかったじゃん
もう
死んでんじゃ
ないの?
そうじゃないことを
祈るしかない
はっ
ねーねー
政
はっ
手のかかる
剣だね
全くだ
咸陽宮
大王の死体が
無いとはどういう
ことだっ!!?
そっそれが兵の行動に
行き過ぎあって
死体がバラバラで
確認に時間がかかって
おります
そ...それと村の地下に
抜け穴があったとのこと
加えて今、全力で
その抜け穴も...
おのれ昌文君め!
チョロチョ口と何か動いて
おるとは知っていたが
ここまで準備していた
とは
下級大臣と思って
甘く見ておったわ
こんなことなら
早くに買収して
おくべきだった
じゃが仮に大王が
その抜け穴から
逃がれていたとしても
もはや奴は
どうしようもないわ!!!
今回の騒動は城外へは
もれておらぬ
王都離れた田舎村で王と
騒いでも誰も信じぬわ!!
問題は昌文君だ!!
奴はあなどれん!!
王に加えて
昌文君の行方も
探せ!!
王と昌文君を
合流させては
絶対にならん!!
いち早く
昌文君を探して
首を獲って来い!!
その必要は
ありませんよォ
!?
!!
この大事に
今までどこに...
王騎将軍!
どこってー
外で遊んで
たんだよォ
その
昌文君と!
安心していいよォ
たぁっぷり苦しめて
殺してあげたからァ
まだ火は
つけるなっ
第8話秦の怪鳥
うまくいった
ようですね
昌文君
ここまでは
だがまだ油断は
禁物です
漂大王...
!!
左方!!
盾密集!!
ぎあっ
うわっ
あれ
あれェ
~~~!?
王騎将軍、
どこへ
行くのォ
昌文君ㇱ?
宴は城で始まった
ばかりでしょォォ
?
話、葵の怪鳥
第8話第
黒卑村より
報告が
入りました
やはり王は存命でー
軍の包囲を脱して
姿をくらましたとのこと
蝎軍参謀肆氏
しぶとい
若王め
まあ
よい
一番の問題の
昌文君は
もうおらぬ
!
危ない男で
あった
昌文君め
あの夜我らの包囲を
まんまとすり抜け
城外にまで出よった
しかも奉戴していた
王も“影”という
手のこみよう
昌文君のせいで
今度の変事
失敗に終わる
ところであった
して
その昌文君を
一体誰が?
元々戦地で
名を馳せた武人
もっと警戒して
おくべきでした
あの男よ
王騎将軍!
"秦の怪鳥"が
我らに加勢を?
王騎め最初から
我らがしくじると踏んで
城外で網を張っていた
そうだ
これまで王宮の
権勢争いに全く
興味を示さなかった
お方がなぜ急に?
領土だ
奴は昌文君の
領地を得ることを条件に
参戦してきおった
領土?
昌文君の
領地を...?
一部の領土であの男を
味方にできるのなら、
安いものだ
......
将軍は得体の
知れぬお人です
あまり信用しすぎると
大ケガいたしますぞ
大ケガか
......っ
他人のことより
自分の首を
心配した方が
よいのではないか?
王のことは
お任せを
鼻の利く刺客に
追わせて
おります
大丈夫なので
あろうな
ご安心を
追っているのは
ムタです
"朱凶"が返り討ちに
あったと聞いたぞ
あの
蛮族の狩人が
......
フム
追われる
側としては
最悪じゃな
キングダムの
ガァッ!!!
フッ
プス
?
......
アホ
あたっ
何すんだ
てめェ
千様におんぶされる
ド平民がどこにいる
バカ!
おんぶ?
お前が気を失ってから
王様が背負って
ここまで走ったんだぞ!!
一昼夜ずっとだ!
なっ
何だと
あっ
行くぞ
もうちょっと
寝てなよ
さっき座った
ばっかじゃん
オイ
?
別におんぶしてくれと
頼んじゃないが
おかげで
完全復活だ
次は俺の番だ
俺の背で道だけ教えろ
あっという間に目的地に
連れて行ってやる!
断る
男がそんな
無様な真似
できるか
...ファン...
あーっ
ははは.は
ンだチビ
笑うんじゃねェ
あははは
おい
あとどれくらい
あるんだ?
ぶっ
だっさー
もう少しだ
はっはっ
ねー政
合流地って
どんなとこ?
今では知る
者もいない
400年前の
秦王の隠れ
避暑地だ
こんな山ん中に
避暑地なんて
つくったのかよ
奇特な王だぜ
はっ
はっ
はっ
べっ
別に疲れたとか
...そんなんじゃ
ねェけどよ
いい加減まだ
つかないのかよ
もう少しとか
言わなかったか
......
お前
ひょっとして
道に迷ったんじゃ
ねェか?
よく考えたら
王宮育ちの人間がっ
何の目印もなしに
こんな山の中を
迷わず行ける
わけがねェ
あっ
本当だっ
えっ
こいつ
無視して
やがるぜっ
何とか
言えェ
この
迷子野郎ォオ
うわっ
!?
おっ
あ
くそっ
何なんだよ
あいつはっ
だって
お前が急に
またどうしつかよ
着いたー
すっげ
!
キングダム●〈完〉
月
スタッフ
本人
足田中
一史二
真衛英
立平川
以下、秋休暇
スペシャル
サンクス
編集
澤原島
立三鮫
美
克和慎
え人悟
金上大体
カバーデザイン
岩崎修(POOKET
YJC
DIGITAL
SRUESMAYUNGJUNHKYOHKS
キングダム
1巻
原泰久
©原秦久2006.2012
初版発行
デジタル版発行-2012年
2006年
発行所・集英社
http://www.shueisha.co.jp
この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
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