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Instructions:
二原泰久
Yale
DIGITAL
YOUNGJUMPCOMCS
●将軍への道
...
や
え
...
...
..
それは
2018
SHUEISHA
二原泰久
●将軍への道
この
っ
..
...
...
...
10
それは、
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
KINGTVOAI開発
原表
ま、
キングダム
ヒソ
第17話遺遇
第18話「記す思い」
第9話「山の民
第10話「油断」
第11話「不退転」
第12話「忠臣
第13話「熱さ合戦」
第14話「将軍への道」
第15話「旦本相」
第16話「馬酒兵三百」
ニ十三四十一
チ
六十一
ーセナカ
ーんーと
白ーー
第19話「驚愕の世界」
百五十五
_百三十五
「百七十三
_百九十
★この作品はフィクションです。
実在の人物が団体、事件などにはいっさい関係ありません。
ふふ、普場人物紹介させ
王派
漂っていました。
信の親友。最敗の帰武者、ヒセスが、お肉の王には
となるが、刺客の手に掛かる
しなるかる。
量y種はうふんくん
政に忠義を誓う、ただ
人の信頼できる大臣。
少年、自らの
「天下の大将
戦争孤児の少年。自らの腕一つで「天下の大将軍」として名を成すことを目指す。
目指す。
戦闘軍を!!
でも、えいせい
粛政
ス国の若き王異母革に
反乱を起こされ、王都城
場から脱出した。
河了貂かりょうてん
山民族の未蔵。身寄りが
なく、一人で乱世を生き
抜いてきた子。信たちの
道案内を務めた
居氏
右丞相。他国にご遠征には
て不在。政の後ろ盾。
若き王・鼻政を
支える一派
肆氏
成嬌・せいきょう
政の異母弟。鞨氏と組み
ウーデターを起こす。
クーデター
蝎氏けっし
左丞根。呂氏を蹴落
とし、大臣の頂点を
狙う野心家。
王弟派
フッ
ムタ
幸和の戦士。蜜族なら、
はの異色殺法を持つ。
王騎
奏国の将軍の人。王弟
派ではないが、力を貸す。
★★政の異母弟・成婚を
支持する一派
っふふふああああああぁぁぁっああ
前巻までのあらすじ
時は紀元前ーー。500年の大戦争時代にある中華西方
の国・秦。奴隷同然の生ーーー活を送る少年・信と票は、武器の
功で名を上げるべくに日夜剣術の修行に励んでいた。
ある日、王様に瓜二つこの容姿を見込まれた漂は、王
宮へ召抱えられる。王の第武者役として過ごすことに
なる漂だが、王の実弟・成績によるクーデターが勃発。
刺客の手に掛かり、仕官からねすか一月で命を落とす
...。漂を身代わりにした王に憤り、を感じる信。だが、漂ってみよく気をせにす
の選志に応えるため、信は秦王・藤政と行動を共にす
そこでここで、ることに。魔政によると、秘密の隠れ場所で腹心の軍
おーこー。熱い勢と合流する予定だといこれらの施術を使わず、うつ。道案内の山民族・河了貂
も連れ、たった3人での逃避を行が始まる。王弟軍の追
跡をかわして、政たちは玉郡く人帰還し、実権を取り戻す
すことができるのか...!?
っふふふあああああまあいかなか
第9話山の民
第9話山の民
いねぇな
誰も
そうだな
オイ!
そうだな~
何だよ
適当な部屋で
休んで待て
...
俺たちが
早く着いた
だけだ
漂......
メシだぞー
うおっ!!
お前一人で
これ作ったのか?
おう
まいっ
たか
夕食か?
いらっしゃ
ーい
いただき
まーす
うん
うんうん
うん?
うん
んんん
何
だ
......?
これ
すげェ
うめェな
お前
やるなっ
ん?
どうした二人とも
あんまり
食わないな
食欲
ないのか?
お前見てると
食欲も
うせるわ
ボケ!!
育ちの悪い
お前に上品に
食えとは
言わないよ
だけどせめて
もちょっと
静かに食え
な!
頑張って
うっせー
なー
あれ!?
ところで
こんなに
いっぱいの食料
体どうしたんだ!?
今ごろ気付くか
ふーん
昌文君が
あらかじめ
準備しておいたん
だろう
でも政
この屋敷
ちょっと
変だよね
だから寝床には
ワラがしいて
あったのか
?
ここは400年前の
王の避暑地で
王の死後忘れられた
所だって言ったけど
400年も前のものが
こんなにきれいに
残るはずないよね
誰かがずっと
大切に手入れ
しないとこうは
残らないと
思うんだけど
?
400年前の秦王
〝穆公〟はまれに見る
“名君”だった
まれに見る
名君?
秒公は誰よりも素別な
人を愛した王だった
敵国の奴隷にさえ
意敬の念を表し
師事することもあったという
敵国の
奴隷に...
ある日
そんな穆公の軍馬が
山に住む野人達に
殺され食われるという
事件が起きた
ひでェな
そりゃあ
お前の
親戚の話だ
それで?
野人は
皆殺しか?
いや
王は野人達に
酒をふるまった
馬肉にあう
いい酒をな
なっ!?
酒をふる
まったァ!?
それが穆公
という王だ
人を愛でるのに
素人も野人も
区別ないのだ
何でそう
なるんだよ!?
しかし
この出来事は
素国に大きな
幸を呼びこむ
ことになった
”山の民”の心を深くうったのだ
山の民?
?
秦は中華で最も
西に位置するが
そのさらに西には
深き山々の世界が
広がっている
決して平地の民とこう
交わることのない
山の民の世界た
山の世界の王と、
穆公は
手をとりあい
盟を結んだ!!
*一星:古代中国では国COメートル等。
中華では一里の領土を
争って数十万の人間が
死んでいるとき
穆公は西に
百里の地を
開いたのだ
すげェ
でも今はっ
今は素人と
山民族が交流
してるなんて
全然聞かないよ
結局山の民を
差別なく愛していたのは
穆公一人たったのだ
さっき言ったように
穆公はまれに見る
名君だった
穆公の死後
奏側から盟は失われ
山の民との交流は
溢絶えてしまった。
ここはもう
王家が史で学ぶだけの
伝承の場所だ
じゃ
へ
じゃあ
誰がこの
建物を
ここは穆公が山の民と
交流するためにつくった
ものだが、穆公の死後は
忘れさられた
山の民だよ
彼らは400年たった今も
穆公のことを
忘れていない
稼べこの思い出の場所を
神聖な地として禁め
時々深山から降りてきてはあ
ここをまもっているんだ
400年間
ずっとー
ふぎぃ
ふわぁぁぁあ
ええ話や~
フッ
ぬっ
ぬっ
ほっ
ほっ
こっ
まああ
ああ
何ホケッと
つっ立ってんだよ
気が散る
じゃねェか
昨日の話
感動したな
400年間も山の民は
ここをまもり
続けているなんて
ああ感動したぜ
ばっこーだろ
ぼっこー!!
おぉおおお
史に名を残すってのは
ぼっこーみてェな
ことだ!!
俺も400年後まで
語られる男に
なるぞォォ!!
俺は天下の
大将軍になって
史に名を残すん
だあぁぁぁ
だあぁあああ
いや
そうじゃ
なくて
やかましィ
せっかく人が
感傷的に
なってるのに
でもお前
よかったな
へ?
ここにいりゃ
そのうち仲間に
会えるんじゃ
ねェか?
キングダムの
......
そっれにしても
来ねーなァ
昌文君のオッサン
もう
くたばってんじゃ
ねェのがァァ!?
そうだな
フチ
フチ
仲間ー
か......
バカ言ってんじゃ
ないよ
こっちは
物心ついた時から
秦で育ったんだ
いいのだ!
オレは政から
大金せしめて
一人で贅沢三昧の
生活を送るんだ!!
今さら山民族の
仲間入りなんて
できっこないだろ
できたらあんな村
いねーつのバーカ
ったく昌文君って奴
早く来いよー
オレの夢の生活は
お前にかかってんだぞォ
お前が来ないと
オレたちずっと
ここで......
...
ここで
二人でか...
ハッ
アホかオレは
あんな
無表情と
アホ猿
やっぱ
金だ金!!
2018年10月
第10話油断
?
......
第10話・油断
2018年09月2
eperokeHones
いや、そうだったらどうしても、
〝山の民〟...
カ......
あれ?
〝山の民〟って結局
山民族のことだよな?
ってことは
オレも
〝山の民”?
フフ”山の民”
しっかし何で
オレの一族は
山から降りた
んだ?
......?
そう言えばー
じーちゃん
死ぬ前に何か
言ってたような...
賂
おわっ!!
何やってん
だ!?
てめェ!!
おーい
あったぞー
ズルッ
しかしあの蛮族
よくもこんな急斜面を
何者ですか?
楚よりもさらに
南方の国の
戦士だそうだ
南方の国の
戦士?
発電が楚を攻めたとき
たまたま南から北役していた
ムタの軍に遭遇し
共に楚を討ったことがある
その時のムタの
戦いぶりに目をつけて、
案につれて来たらしい
そんなに
強いのですか?
さあな
俺も見た
ことはない
ただー
隊長
目印ありま
したー
...
ただムタの強さは
人間離れしてると
うわさは何度も
聞いている
迂回するぞー
ありました
けどー
しっ信
誰だよ
こいつっ
信ってば!!
だまってろ
......
ふむ
お前
だべな
頭巾の刺客を
斬ったのは
!
こちらは、
こいつ!
王弟の
刺客だっ!!
だったら
どうだってんだよ
オッサン
......
楽には
殺さないべ
貸悟するだべ
小僧っ子
...
...
何だ
こいつ?
奇妙なかっこして
大口たたいてる割には
全く強そうに見えねェぞ
体も小せ江し
剣も持ってねェ
そして何よりも、
頭巾野郎のような
圧力を全く感じねェ
六瞬、妙な気配を
感じたが、気のせいだ
こいつは弱ェ!!
友達やられて
怒ってんだろうが
やめときな
オッサンじゃ
俺には
勝てねェよ
素人は皆
何も分かって
ないだべ
中でもお前は
頭抜けて
頭が悪いだべ
何ィ
まず
頭巾の刺詈”朱凶”は
反達じゃないだべ
それにお前を殺す
ことなんてムダには
とても簡単な
ことだべ
例えば
こうだべ
!?
なっ
何だ!?
うむ
お前は武の才が
あるだべ
仰が目然と
ムタの毒矢に
反応しているべ
毒矢
ムダの毒矢は
脅威だべ
泉が一発で
おっ死ぬべ
家に入ってろ
テン!!
齧賦だべなっ
人はかすれば
おっ死ぬべ
だが安心
していいべ
ホ凶を殺した
お前に吹矢は
使わないべ
何っ!?
ムタの天が
怖いだべな
朱凶は実に
頭にくる奴
だったべ
ムタの吹矢を
卑怯と言っていたべ
バカにしていたべ
ムダの強さを
認めていなかったべ
吹矢は
越の男。ベッサ族”に
ご先祖より伝わる
必殺の武器だべ
多くの敵を
倒すのが戦士だべ
吹矢は戦士の武器だべ
だけど
素人は頭悪くて
それが分からない人
!
分からないから
しょうがないべ
吹矢を使わないで
ムタの強さを
教えてやるべ
この殺気!!
やっぱり
こいつは!?
朱凶より強かった
お前をこの鍼で
ズタズタにして
ムダの圧倒的強さを
素のバカ者共に
教えてやるべ!!
ムダの強さは
脅威だべ!!!
は
速ェ
信っ
だが
速さなら
ああ
不退転
第11話
信
キングダムの
!?
むっ
信っ
ハー
てんめェェ
ムダの一撃をかわした上に、
ムダに手傷を買わせるとは、
驚いたと
ベッサ族の戦士として
これはただ事では
すませないと
ベッサ族の誇りにかけて
小僧っ子の内臓
ぶちまけて殺すべ
キングダムの
2016年02月09日
やってみろよ
四角いオッサン
お......
橋町の小首三つが
そろっただべな
あっ
......?
政追っ手だよ
成嬌の
刺客だっ
何ボサッと
つっ立ってんだよ
早く加勢に
行きなよっ
信やられち
まうよっ
手が
必要か?
なっ
なわけ
ねェだろ
あっ
ちょっと待てよ
あの変なオッサン
メチャクチャ強い
んだって
知っている
見てたから
だがこんなところで
負けるようじゃ
この先いくつ命が
あっても足りないぞ
信
......
その通りだ
そんなこと
言っても
あいつマジやばいって
何だべ
お前らまたムタを
バカにしているたべか
つか小首三つって
オレも入ってんの?
頭にくる
だべ
来る
くっ
カァッ
!!
いっ
!?
あっ
信
何とか剣で
防いでるっ
いってェ
!!
......?
あれ?
......
何か変だ
今日の信
キレがないって
いうか...
........
何だか
朱凶のときより
小さく見える
......
いい加減
面倒くさく
なってきただべ
......
死ねっ
9.6.0ron.
退がるな
信っ!!
退かる!?
俺が!?
!?
カァァァ
不退こそが
お前の
武器だぞ!!
ビビって
たってのか
俺が
分かってら!!
!?
ぐあっ
ぬっ
相打ちっ!
でも信がっ...
変わった!?
ムタの
殺気の呪縛から
解放されたな
これからが
本当の
勝負だ
キングダムの
早朝より
お呼び立てして
心苦しいが
どうしても
気がかりなことが
あった故
ご理解を頂きたい
蝎軍参謀肆氏
貴殿より昨夜
届けて頂いた
昌文君の首に
ついてであるがー
御覧の通り
損傷がひどくて
本人だと確認が
とれませぬ
昌文君とどのように
戦いどのようにして
このような首となったか
詳しくお聞かせ願いたい
王騎将軍/
あれれェ?
肆氏はこの王騎を
疑ってるんだァ
疑っているわけ
ではござらん
この王騎と戦ったら
たいていそういう
ウチャクチャな首に
なるでしょォ
うそだと
思うんならァ
ただ状況を
把握しておくことが
私の務めです!
その辺の誰かで
試してさし上げ
ましょォかァ?
......
一つお伺いしても
よろしいか
何個
でもォ
王騎将軍は今
何を望んで
おられますか?
血沸き肉踊る
世界!
なんちゃっ
て!
そんな世界
あるわけ
ないじゃないっ
...
だけどー
もしこれから
そんな世界が
来るとしたら
?
たまりません
ねェ
シフフッ
あったぞー
第12話「忠臣
はっ
はっ
はっ
はっ
ん?
はっ
はっ
隊長
どうしました?
......
気のせいか
隊長ォオ
あっ
バカな
こんな山中で
敵兵など...
さっ
山民族かっ!?
隊長ォォ
いや違う
甲冑を着てる
兵だっ
敵兵!?
我らに敵兵など
いるはずが...
お...
お前は...
第12話、忠臣
カアアッ
あああ
すげェ
キングダムを
ねー政
殺気の呪縛って
何?
どうして信は急に
強くなったの!?
信は朱凶のときは
怒りに我を忘れて
戦った
おそらくは
あいつもよく
憶えていないだろう。
これがあいつにとっては
真剣での斬り合いの
初戦といっていい
あいつは凛と
木剣で千を超えて
打ち合いをしていたらしい
千...
おかげで
そこらの武人には
負けない剣技を
持っているがー
培われていない
ものが一つある
自分に向けられた
殺気をはね返す
精神力だ
だが信は殺気に
押されて退がって
いたことに気付き
〝前に出た〟
あの越人も
強いが...
ここからの信も
相当やるぞ
!!
わかかわ
アプアアッ
この
小僧っ子ー
これだけ
血を流しても
気が折れて
ないべ
それどころか
逆に前に出て飛るべ
どんどん
速くなるべ
この小僧っ子は
どんどん
鋭くっ.....
脅威だ
やった
ハーッ
......
ハーッ
ハーッ
あっ
あっ
待って今
傷の手当てをっ
あっ!!
!?
へ...ハッサ族の
戦士として...
王様の命だけでも
もらっていくべ!!
このままでは
終われないべ...
逃げろ
政っ!!
我が王に
何の真似だ
貴様
フフフラフラックスファスティストを
あれが
昌文君......
信の友達を
連れていったやつ
あっ
おい
漂は
死んだぞ
...
なっ
!?
脱出の手立ては
万全と
言っておきながら
この有様
全ての責任は
この愚臣に依る
ところであります
仰せとあらば
今すぐこの岩で
頭を砕いて果てまする
しかし
キングダム
しかしまずは
何よりも...
よくぞ
ご無事で!!
お前もな
...
うぐぅううう
うぅうう
ぅぅぅうっ
うぐうっ
ううう
........
...
合わせ
はいよ
お待ち
だいたい
みんな
いき渡ったかな
それに
しても...
気持ち悪く
なってきた
ボロッボロだな
みんな
あ
おーい信信
お前もこっち来て
朝飯食えよー
キング...
......
では
話を聞こうか
今度の
脱出劇
ハ...
なぜ失敗
したのだ?
城外までの脱出は
首尾よく進んだのですが、
外で思わぬ敵の
待ち伏せに
あいました
誰だ?
軍です!!
工藤将軍で
ムフウッ
......?
お待ちなさい
昌文君ッンンン
うわああ
あぁああ
来たあああ
ぎゃああ
王騎は僕が
食い止める!!
お前達は
大王を守れっ
くっ
殿っ
昌文君っ
すまぬ漂
この男が
出て来るとは
予想できなかった
王騎ィ!!!
来たわね
昌文君ン
!!
ぶおっ
ニィ
こうやって
馬を並べるなんて
懐かしいわねェ
昌文君ン
今は敵として
並べておるのだ
ベドドド
懐かしんでなど
いられるか
王騎!
そもそも貴様は
呂場の争いに興味は
なかったはずだ
そそェィ
なぜ突然
参戦してきた
熱き血潮,渦巻く
戦いを求めて!!
わけが
分からぬ!!
あんたなら
分かるでしょォ
ぐぬぅっ
!!
呂商の秦になってから
戦争は恐しくつまらない
ものになったわ
昭王の時代が
懐かしくて
たまらないわねェ
昭王
生涯を領土戦争に
捧げた秦王。
政の祖々父。
たしかに営業となって
からの戦は裏で金品が
回ったり品氏の利益に
直結するようなものが多い
ご冗談を
だが戦場で戦う
お前達には
関係ないことであろう
そんな不遜な戦争で
私の血がたぎるとでも
思ってるのォ?
私の心は
とても繊細
なのよォ
それでは儂のような
一文官の兵と戦うことで
血がたきるとても
言うのか!?
可能性は
あるわねェ
かつて共に戦場を
かけ巡っていたとき
気骨のある武人として
あんたのこと一目置いて
たのよォ
そのあんたと
殺りあえる
なんてー
久
久に
燃え
昌文君
そうでしょオ
はっ
殿
!!
おおッ
束達の丘
よし!!
ここまで来れば:
おやまァ
いつの間にかこんな
田舎くさいところまで
来ちゃったわねェ
それにしてもここオ
兵を隠しておくには
絶好の場所ねェ
その
通りだ
王騎
第一第二隊は
大王の御車を
守れっ!!
第三第四隊は
殿を助けよ!!
おオ
出た出たァ
オオオォ
...
この人数
私兵総動員って
とこがしら
退け王騎
勝ち目は
ないぞっ
シフフゥ
御心配には
及びませんよォ
こんなことも
あろうがとォ
こちらも伏兵を
用意しておきました
ガらねェ!!
ほうらね
な...こ.....
さあああ
昌文君ンン
合戦よォオオ!!!
激しい乱戦の中
私と王騎の一騎討ちは
続いておりましたが
......
不覚にも
王騎の一撃を受け
ガケから転落して
しまいました
ちょっと
待てよ
下に川があり
何とか助かりましたが
私はってこて戦場を
離脱してしまったのです
凛はそのあと
どうなったんだよ!?
殿
漂の友だ
あの少年
は?
...
名を信
という
彼が
......
大王様
私は最後まで漂殿の
そばにおりました
続きは私が
語りたく思いますが
その前に......
あの少年を
ここへ呼んでも
宜しいでしょうか?
信
ここへ
許す
えっ
あのあと
残された我らに
何が起こったか
君にも知っていて
もらいたい!
第1話将軍への道
壁と
申す
殿がガケより
転落したあと
敵軍中に
残された我らに
何が起こったか
君にも
知っていて
もらいたい
殿
..
ああ
御車までん
終わった..
俺達はここで
全滅する!
!!?
第1話は姫榊への道
...
グッ
あきら
めるな!!
隊列を組み直せ!!
密集して突破を
はかるぞ!!
漂殿の一声で
絶望しかけた我らに
再び闘争の火が灯った
副長である私だけが
漂殿の正体を
聞かされていたが
正直信じられなかった
将であった
本国が恐れる
あの記騎軍を前にして
全くひるむことなく
我らを嫌いているのが
ただの正体の少年などと
その姿は
すでに
もう
いける
いけるそ!
この人数なら
突破できる!!
副長!隊を二分して
昌文君の救援に
向かわせよ!
王には昌文君が
必要だっ
大王!!
右方より
新手がっ!!
まだあんな
数がっ...
そう簡単には
いかない
みたいだな
信
俺に力を!!
!?
突然漂殿は
丘上の敵めがけて
単騎がけをしたんだ
てっきり漂殿は
無事で合流地で
再び会えると思って
いたのに...
おかげで我らへの
敵の追撃は
弱まり
ふり返ると
なんと漂殿か
敵兵を突破して
いるのが見えた
無念だ
......
うーん
完全に
カヤの外だ
オレたちって
何なんだろうな
お?
おい政
聞きたい
ことがある
政って
誰だ?
そんな奴
いたっけ?
てか何で
下僕が呼び捨て
なんだ?
ん.....
政?...
それってまさか
大王様のことかっ!!?
わっ
わっ
何の真似だ
貴様っ!!
しっ信いくら君が
無知だからといっても
今のはまずいぞ
大王の御名を
日にするのも恐れ多いのに
ましてや呼び捨てに
するなんて
頭おかしいのか
こいつはっ!!!
だっ...だって
そいつがいいって
言ったんだ
さわぐな
そいつの無礼は
許してある
ほらなっ
はなし
やがれっ
あ
それで
何だ?
俺は凛ほどは
頭がよくないから
具体的なことを
教えてくれ
この先お前の下で
剣をふるい
無事、王宮に帰れた
としたら...
ほとはじゃ
ねェだろ
見栄はんな
お前は俺を
どうして
くれるんだ?
やっぱ王様だから
望みは何でも
かなえてくれるのか?
俺の望みは
将軍になること
だから
俺を将軍にして
くれたりするのか?
な?
んなわけ
ねェだろ!!
アホかお前は!!
わあっ
るせーな
それはさすがに
ないことは
分かってるよ!
誰かこのバカガキ
つまみ出せ!!!
どうしたんだ
急に?
やっぱり
凛はすげェ
凛を英雄のように
語っている皆を見て
改めてそう思った
...
あいつはいつも
何をすべきか
知っていた...
手に入れるために
何をすべきかを
?
キングダー、
だけど俺は
何も知らない
あいつが全部
知っていたから
あいつについて行けば
いいと思ってた
だけどもう
漂はいない
今の俺は何も
分からないんだ
だから
教えてくれ
俺はどうしたら
将軍に
なれるんだ?
貴士族が
生まれの良さだけで
将軍を務める時代は
終わった
今この国は
実力至上主義の
体をなしている
戦場に出て他に負けぬ
戦果をあげ続ければ
階級が上がっていき
将軍にいきつく仕組みだ
だが今のお前に
その道は存在しない
!?
何っ!?
どういう
ことだっ!?
軍とは主に
貴士族である
正規兵と
一般庶民から
徴収した
徴収兵から
構成される
しかし今のお前は
正規兵はもちろん
徴収兵にも
なれないのだ
えっ!?
本当に何も
知らんのだな
お前は
徴兵されるのは、
最大されるのは厚橋金探されている家しかもある水平以上の財をもつ家からだけだ
いや、そんなことじゃないか
これからは、
住む家さえ持たない
下僕の身のお前は、
武功どころか
戦場へ行くことすら
できないのだ
信そうくじけるな
将軍なんて
貴士族の者でも
そう簡単に
目指せる代物じゃない
ましてや
下僕の君が
なろうなんて
夢のまた夢...
...
........
分かった
そうか
!?
......?
分かった..
のか?
ああ
分かったぜ
じゃあ政が玉座を
取り戻した暁には
俺は土地をもらって
家を建ててもらって
財をもらえば
いいんだな!!
ついでに下僕って
身分も抹消して
もらおー
約束だそ!
そのかわり
他の十倍働け
百倍
やったらァ
あいつのバカさには
かなわねェな
そういう
ことだ
第15話目
これは
非力なオレに
うってつけの
武器だ
矢が
必要だな
オッサンの死体は
たしかあの辺に
運ばれてた~
お
あった
あった
ひ~~死体は
村で見慣れてっけど
触るのは気持ち
悪い~
どこだァ~~
そこじゃ
ないべ
きゃーっ
でっ
出たあ
あああ
月
第15話号
さわいじゃ
ダメだ!!
生きてること
バレるととどめ
刺されちまうべ
な......何だ
オッサンまだ
生きてたのか?
ムダの生命力は
脅威だべ
と言いたい
ところだが
もうすぐ死ぬべ
...
だから、そっと
しといこくれだべ
.......じゃあ
そっとしといてやる
かわりに毒矢をくれよ
腹のとこにあるから、
目分でとるべ
ムダは指一ホ動かせぬ
危鶴状態だべ
これか?
それは非常食だべ
もっと下だべ
これか?
それは小入れだ!!
もっと下だべ
これか?
それは
キンタマだへ
こ...
何触らしとんじゃ
このヘンタイ!!
毒矢は危ねエから
しびれ矢をやるべ
手動いてんじゃ
ねェかよ!
へっへーん
それでも、
そんな、ん、んっ、んんんっ...
河了貂
戦闘力上昇〰
暴っ子
礼に一つ忠告
してやるべ
?
あの若い王に
ついこ行っても
いいことないべ
今はな
聞くところによると
味方はあのヒゲしじィ
一人だけだべ
でも本当は目氏っていう
強力な味方がいる
らしいぞ
今は遠征中らしいけど
残念だが、それは
大きな間違いだべ
え?
王騎軍との一戦で
我らは今壊滅状態で
軍と呼べるほどの力を
残しておりません
王宮に謀反人共を
のさはらせておくことは
くやまれますが
ここは我慢して
魏還征中の呂丞相の
帰国を待つが上策と
思います
何言ってんだってめェ!!
それじゃ呂軍が弟の反乱
鎮めちまうじゃねェか!!
呂軍が鎮めて...
いいじゃないか
何を怒ってるんだ
君は
勝手に作戦会議に
入ってるし
呂軍が
やっちまったら
俺が手柄あげ
られねェだろが!!
こやつ自分の
ことしか考えて
おらぬ...
それにいつ戻るか
分からねェ
呂軍なんか
待ってられるか
もうすぐ
戻られるさ
趙
呂軍が攻めている
少梁は魏の北西部にあり
軍馬で十日ほどの行程だ
皆様
...
!?
王都の変を告げる
早馬は何頭も送ってある
今ころ二十万の大軍勢が、
王都成時日指して猛進しているはずだ
魏
楚
楚
ニ十万...
政っ!!
わっ
何だよお前
血相変えて
政が殺されるまで
呂軍は戻って
来ないって
本当なのか!?
!?
魏ー少梁
丞相様
王都より早馬が
参りました
またしても
端氏の反乱を
伝えるものです
首をはねよ
は?
それはこの呂重の
包囲を逃れたい
魏の軍の策課である
その伝者の
首をはねよ
端氏の反乱を
知っても呂氏は
戻って来ないと
........
そんなバカな!!
大王様を失って
最も困るのは早氏
ではありませんか!!
壁
本当の恐ろしさが
お前はまだ呂丞相の
分かっておらぬ
?
一体どういう
ことだ政?
呂氏は俺が殺され
成蜻が王に即位する
ときを待っている
そのとき呂氏は
成蟻と端氏の非道を
高らかに叫び堂々と
王都咸陽に攻め入る
戦場となった成陽では
王族が戦火に巻き込まれて
皆命を落とすかも
しれない
王族が全滅したとき、
国民は次の王に誰を
おし上げると思う?
......?
呂氏...
何だよ
そりゃ
何なんだよ
そりゃあ!!
呂氏はお前の
後楯じゃ
なかったのか
ふざけん
なよ!!
これじゃ
お前っ...
王宮には
敵しかいねェじゃ
ねェかよ!!
だから言ったろう
凶刃の野をゆく
薄弱の王だと
王自ら山を
かけ回ってて
普通じゃないとは
思っていたが
こいつこんなに
厳しい状況にいた
なんて思いも
しなかった...
オイ昌文君!!
何か手は
あるんだろ!!
.......
......
残念だが今の
我らの力では
王都に近づくこと
さえかなわぬ
ここは呂場の
動静を見守り
再帰の刻を見計らう
しか...
ダメだ
俺は一日も早く
王都に帰るぞ
俺の生死に関わらず
端氏は呂氏との全面戦争の
準備が整いしだい
成蟻を無理矢理王位に
つかせるだろう
呂場の戦いは国を
二分するほど
大きなものになる
大王っ!?
ふ.....
不可能です
大王...
内戦を起こさせる前に
俺は玉座に就き
王都を正常に
戻さねばならん
我らで王都を
奪還するには
軍勢に頼らねば
なりません
しかし今のこの素で
呂喝に与せず
我らを助ける軍勢など
ありはしません
んじゃもー
全部忘れて
ここで静かに
暮らしたら...
お前は
だまってろ
?
ところで
君は何者だ?
「山の民」
河了新也!
あっ
その吹矢っ
あのオッサンの
じゃねェかよ
ちょっと
見せてみろよ
?
取りゃしねエ
から見せて
みろって
いやだ
あああ
何だよ
いいだろっ
は?殿
何かおっしゃい
ましたか?
やだよもう
オレんだぞっ
あった...
あったぞ
一つだけ...
呂場に与せぬ
大軍勢が...
ここに来たときから
俺もそれを考えていた
し...しかし
彼らとは
400年も前に...
?
可能性は低いが
会いに行くしかない
『山の王に!!
第16話
莽馬酒兵三百
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
おい政
また
間延びして
きたぞ
昌文君もあんな
後ろだぜ
......
小休止だ
壁
はっ
ちっ
こんな
チンタラしてたら
成嬌が
即位しちまうぜ
行楽旅行じゃ
ねェんだぞ
ったく
!!
何だと貴様
もう一度
言ってみろ!!
こんなチンタラしてたら
成嬌が即位しちまうぜ
行楽旅行じゃねェんだぞ
このクソガキ
俺達がどれだけ
疲労しているか
知りもしないで
知るか!
遅ェもんは
遅ェ!!
昌文君
この先さらに険しい
深山に向かってゆく
ついて来れぬ者が
出てくるだろうが
構ってる余裕は
ないぞ
......!?
承知して
おります
ふぇー
すげェ眺め
ねーねー政
ところで「山の王」って
いうことはさー
山の世界にも
国があって王様がいる
ってこと?
ふーんじゃ
「商」や「周」の王に
近いのかな
ほう
くわしいな
村には
いろんな奴が
いたからね
いや今の
平地の王とは
少し意味が違う
山界には
無数の山民族が
棲んでいて
それらの盟主となって
いる者が、我らが
「山の王」と呼ぶ者だ
«商・周は春秋以前
唯一国としてではなく
列国の盟主として、
中華を支配した
......?
なー信お前も
商や周の王に近い
と思...
いやーでも政
お前よくこんな
山ン中の道が
分かるなァ
穆公の避暑地は
咸陽と山の王の城の
中間に造られた
ものだ
キングダムの
山の王の城
だからおおよその
方角は分かるし
あとは時々現れる
目印を頼りに行けば
たどり着くはずだ
たぶん
ほー
なるほど
......?
はっ
はっ
はっ
!!
オイ
しっかり
しろ!!
祟!
大丈夫だ
何だ
何だ?
誰か肩を
かしてやれ!
ならん!
殿?
軍脚が乱れる
進めぬ者は下山して
穆公の避暑地にて
待機だ
澤お前も限界だ
崇と共に下山せよ
殿っ
私はまだ...
よいか皆の者
軍脚を乱す者は
直ちに離脱させる旨
肝に銘じておけィ
モン!!...
おっお待ちを
そんな事をしては
この先ほとんどが
離脱してしまいます
仕方がない
小僧が言うように
成矯が即位して
しまえば全てが
無に帰してしまう
急がねば
ならんのだ
あの恐ろしい山の民を
相手にするには
一人でも多くの兵で
王をお守りせねば...
しっしかし
それでは王を
守る者がいなく
なります!!
今は一人でも
多く...
!?
恐ろしい??
山の民が本気で我らを
攻撃するとしたら
ここにいる皆がいようが
いまいがどの道
ひとたまりもないわ
ちょっ...
ちょっと
待てよ!!
恐ろしい山の民
って何だよ!!
山の民って400年間も
あの家を守ってきた
なんかぼわ〜っとした
奴らじゃねェのかよ!?
......
そうか
君たちは
知らないのか
『馬酒兵』の話を
「馬酒兵」!?
今から400年前の素王は
軍馬を食った山の民に
酒をふるまうほど寛容で
人間愛にあふれた聖王だった
おお!
知ってるぞ!
ぽっこーだろ
ぽっこー!
穆公の13年
隣の大国「普」が
大飢饉となった
☆紀元前B47年
普とは敵対していたが
普の民を憐んだ穆公は
食料を送った
おお!さすが
ぼっこーだぜ!
このときの様子を「史記」は
以船漕車轄、自雍相望至経。
「穀物を運ぶ車と用が素の都から
普の都まで相続いて望まれた」
と記す
それが
世にいう
「泛舟の役」た
ななるほど
はんしゅ...
翌年今度は
案が大飢饉に
見舞われた
キングダムの
穆公は当然
晋に援助を
求めたが
晋は秦を侵略すべく
大軍をおこした!!
なっ何だとっ
きったねエ!!
そんなの
ありかよっ
これには、さすがの穏公も
激怒し自ら先陣に立ち
普重と大合戦を演じた
序盤士気で勝る素軍は
大国晋を相手に
優勢だったがー
飲まず食わずだった薬兵は
刻の経過と共に力を失い
形勢は普重に傾いていった
やべェ!
やべェじゃねェか
ぽっこー!
そしてとうとう
穆公は普軍に完全に
包囲されてしまったんだ
そうまさに
絶体絶命だった
しかしそのとき
西の茂みから
突然現れたんだよ
異様な殺気に包まれた二百人が山の毛が!!
百人の山の民が!!
山の民
がっ!?
彼らは穆公に
受けた恩を返しに
はせ参じたのだ
馬と酒の
恩返しにっ...
何だよ
やっぱすげェ
いい奴らじゃ
ねェかよ
どうして!?
馬と酒の
恩を返しに
義理に厚いのは
たしかだ
しかし
え
ひっ
凶暴
とにかく
凶暴の一言に
尽きる
味方された素兵が
背すじを凍らすほどに
山の民の戦いは凄惨を
極めたらしい
だがただ
凶暴なだけ
ではない
三百人の山の民は
数千の晋兵を蹴散らし
穆公を救った後
敵本陣にまで襲いかかり
晋王を捕らえてしまった
彼らは恐ろしい
戦闘民族なのだ
な...なかなか
やるじゃねェか
声が
震えてるぞ
震えて
ねェ!!
穆公の避暑地を
守っているからといって
彼らが素人に好意を持って
いると考えるのは安直だ
そんな彼らの世界に
我々は今無断で
足を踏み入れているのだ
もし敵と
みなされたら
一体どうなることか...
穆公の死後一方的に
交流を断絶した我らを
憎んでいると考える方が
自然かもしれない
安心しろ
そんときゃ俺が全員
ぶった斬ってやる
とか言って
ムタのときみたいに
逃げたりして
ざけんな
てめェ!俺が
いつ逃げたっ!!
あ政が
一人でもう
あんなとこに
あっ!
全軍
前進だっ
........
どうか
されましたか
殿?
なんでも
ない...
信のヒヒリは
脅威だべ~
てめェ!!
まじで
泣かすぞっ
だべ~
ヤロオ
遭遇
第17話
ンまぁた
のびてきたぜ
やっぱこういう時は
低い奴が強ェな!
毎日のように足
使ってっからよ
オウヨ
ハーハー
それでは...
身分の高い者は
皆弱いみたい
ではないか...
あオレ
知ってるぜ
なんで
位の高い奴が
弱っちィのか
じっさい
そーじゃねェか
見てる限り...
土族の世界じゃ
位が金で買えて
さー
何もできない
金持ち坊ちゃんに限って
バカ親が大金はたいて
高い位を買い与えるん
だってさ
そういや壁のだんなは
他より若いのに
副官なんてやってんなァ
キングダー、
さぞかし
いいとこの出
なんでしょうなァ
クワクク
コラコラ
勝手な想像
するんじゃない
たしかに壁家は
名家だが金で
地位を買った
ことはない!
私は文武共に他より
秀でていたため
殿のもとで副官を
務めるに至ったのだ
文武共に
ねェ...
まァ
金持ち坊ちゃんの中じゃ
頑張ってる方
じゃねェの?
なっ何だ
その目は!
ぬぬ...
しかし
それにしても
...
超温室育ちのガキが
なんでこうも険しい
山を歩ける?
いや...
体力だけじゃ
ない
国一番のお坊ちゃんの
あいつがなんであんなに
体力あるんだ?
朱凶の首を
はねたことや
洞くつの中でのことを
考えても普通じゃない
俺や漂とは
全く違う
んだが
こいつはこいって
明らかに死闘
慣れてやがる
一体何なんだ
こいつは!?
オイ政!
?
あ
いや
何でもねェ
?
なんじゃ
......?
ハー
ハー
文官になったとは
言え、まだまだ
現役武人のつもり
であったが...
殿っ
殿っ
老いとは怖い
ものだな
そうでも
なかったようだ
何でも
ない
だが弱音を
はいている場合
ではない
あのお方の剣矛と
なりうるのは、素国内に
おいて優一人...
あ奴ではダメだ
気が愚直すぎる
やはり優しが
...???
ん?
単純な武芸だけで
この戦国の世を
斬りひらくことはできぬ
うわあ
ああっ
大王をっ
大王を
お守りしろっ!!
皆上がって
来いっ!!
大王を中心に
円陣を組めっ
騒ぐな!
キングダムの
その気なら
とっくに
襲われている
はずだ
じゃあ
お出迎えに
来たってのか?
その割にゃ皆
ぶっそうなもん
もってるぜ
きっと敵かどうか
見極めに来たんだよ
わっ
わっ
わっ
来るよっ
一人
大王っ
動くな!
ブログで、
わああっん~~!!
.....
スイマセンねェ
こいつ本当に
バカなんスよっ
ココハ
だだ
だだ
我々!
世界ダ
しゃ
しゃ
べった
平地ノ民が
勝手二
両ノ目ヲ
エグッテ
滝へ落トス
キングダムの
なっ
入ッテキタ
バアイ
ひっ
ダガオ前タチハ
我ラノ王二
会イ二来タ
!?
会イ二来タ
理由ニヨッテ
ドウスルカ決メル
なぜ我々が
山の王に会いに
来たことをっ
我ラノ王ハ
何デモ知ッテイル
若キ素王ヨ
我ラノ王ガ
オ待チダ!
オ前ヲ
王ノ城マデ
連レテ行ク!
何だよ
だったら話が
早ェじゃねェか
!?
キングダムの
さー
とっとと
行こうせ...
信っ
«ごく
何しやがる
てめェ!!
勘違イスルナ
連レテ行クノハ
王一人ダケダ
後ハ今スグ
下山シロ
なっ
何だとっ!?
......?
いやだっ
つったら
全員
殺ス
我ラノエガ
会ウノハ
秦王一人
第18話「託す思い
他ノ者ハ
今スグ下山
セヨ
サモナクバ
全員殺ス!
第18話話す思い
ふざけるな!!
キングダムの
王一人を残して
下山できるわけが
なかろうが!!
大王様ここは
いったん下山して
他の手を考えましょう。
ダメダ
我ラノ王ハ
来王二会ウト
官ッテイル
秦王人
連レテ行ク
な...
何だと...
早クシロ
今日ハ血ノ気ノ
多イ奴ラガ
集マッティル
おっおい
なんかすごく
やばい状況じゃ
ねエのかっ!?
出
キングダムの
むよ
ボン!!
せっ
政っ!!
が出
ぶっ
お前らの言い分は
分かったぜ
次はこっちの
言い分だ
お前らこそ
皆殺しに
されたくなかったら
俺達を王の所まで
とっとと連れて
行きやがれ!!
それ
抜刀!!!
待て!!
!!
山出へ
大王様!?
両軍武器を
収めろ
連中の要求通り
俺一人で山の王に
会いに行く
お考え直し
下さい大王様
我らで何とか
血路を開きますから
大王はとにかく
下山を
山の民からは
逃れられん
それに彼らの力を
借りる以外に
王宮へ戻る手はない
全員下山して
合流地にて王の
帰還を待て!!
これは
王命だ!!
.....大王
秦王泉
急ゲ
...
今行く
オイ政
俺も下山
させるのが
俺はお前の剣
じゃなかったのか
話し合いに
剣は必要ない
勝手にしろ
大王はきっと
我らのことを
気づかってお一人で
行かれたのだ
あれは招待とは
言わない
でも一応政は
招待されたわけだし
大丈夫だよね...
拉致だ!
あいつ
殺されるな
お前そういうこと
簡単に言うなよっ
ぜってー
殺される
ったく
誰だよ
山の民を味方に
つけよーなんて...
言っ...
ぬん!!
おわっ
!?
なっ...
ぬぬ
ぬぬ...
何しやがる
てめェ!!
お...
こ...
この..
ボケやがったか
オッサン!!
ぬっ
オラァ!!
ぐっ
ハッハツハ
オッサンが
足痛めてんの
知ってたぜ
殿っ...
一体どう
されたの
ですっ
行け
信
!?
ロ惜しいが
今の儂より
お前の方が
役に立つ
王を
追ってくれ
頼む
殿が大王以外の
人間に頭を下げて
おられる...
しかも下僕の
少年に...
オッサン
頭下げるだけ
損だぜ
...
そうか
最初から俺は
時間をおいて政を
追うつもりだった
からな
では早く行け
バカ者
あいつに死なれちゃ
家も何も手に
入らねェからな
るせぇな!!
今行くよ!!
穆公の避暑地で
老体をいたわり
ながら待ってな!?
あっ
オレも
行くっ
じゃあな!
信
ここにんだよしつけしな
凛のことは
すまなかった
こんなはずでは
なかった
許せ
大王を
頼んだぞ
おう
第10話・驚愕の世界
うおっ
はっ
はっ
はっ
ぬぐぐっ
...クラスラス・フラッションフランス
壁の坊ちゃんが
どうしてついて
来てんだよ
殿の仰せだ
はっ
お前達二人では
心配だと
はっ
朝から、そりゃ俺のお
どうでもいいけど
早く来ないと
置いてくぞ
...
くそっ
士族を
なめるんじゃ
ないぞっ
お
え
イヤ...三人
一人ヘアノ
勇マシイ
少年ダ
キングダムの
ナカナカ
面白イ配下ヲ
持ッテイル
そこで
まる
半エ・
でもこの三人で
どうやって政を
助けるんだ?
俺にいい考えが
あるぜ
あいつら全員
面をしてるだろ
だから面さえ奪えば
簡単にもぐり込めるぜ
えーやだよ
あんな変な
かっこすんの
お前が
言うな
...???
そう言えば奴ら
お前を見ても何の
反応もなかったな
キングダムの
山の民の種族は多い
貂は彼らとは違う
一族なのだろう
それよりも
さっきの信の考えは
使えそうだ
?
今我々が
向かっている
山の王の根城だが
はっきり言って
たいしたことは
ないと思う
彼らの格好や粗暴を
見て分かっただろう
彼らの生活水準は
決して高くない
山の王の国とは、
せいぜいヴラふき小屋が
群立じでる程度のはす。
茶でいえば
大きめの田舎村た
城郭で囲まれていない
スカスカの村など
もぐり込みさえすれば
救出は難しくないはずだ
おーなんか
楽勝だなァ
あとは奴らの足跡を
見失わなければ
問題ないな
殿
過丞相より
函谷関の関長に
就くよう指令が
来ております
コン
コン
受け身は
性に合わんと
お断りなさい
遠氏はとうとう
呂民との全面戦争の
準備に入りましたか
淡函谷関
素最大の国門。
国守備の要。
いよいよ
若王のいない所で事が
動き出しましたねえ
政様は昭王を
超えるぞっ
こうなってくると
舞台に返り咲くのは
至難の業ですよォ
!!
......
嬴政...
いわくつきの
生まれの
不運の王
“戦神”とまで
言われたあの
昭王をどう超える
というのが
見せて頂きたい
ものですねェ
ハッ
ハッ
ハッ
キングダムの
大丈夫か
信
クソォ
俺とした
ことがっ...
しかし私たちを
殺さなかったということは、
おそらく山の王のもとへ
連行するのだろう
とにかく大王の
もとへは迷わず
行けそうだ
大王教出は
着いてから
考えよう
...
そうだな
それにしても
だんだん道が
凄くなってきたね
足滑らすなよ
テン
三人道連れだぞ
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
......?
ちょっと待てよ
何だよこれっ
こんなところに
本当に村なんて
あんのかよっ
こいつらひょっとして
俺達をつき落とす断崖に
向かってるだけじゃ
ねェのか?
えっ
さっさわぐな
貂っ
わーやだやだ
死にたくないっ
死にたくないーっ
うわっ
やめろっ
さあ
うわっ
おわっ
やだァ
中だァやだァ
あばれる
なっ!
何か手を考える
からとにかく
あばれる...
ひいっ
なっ...
こ...これのどこか
秦の田舎村と
同じなんだよ..
こんなとこから
どうやって政を
救出するってんだ
壁の
あんちゃんよ
こんな...
バカな.....
これが
山の民の王国
キングダムの〈完〉
あっ
ガキビを
何もたのまね
ならそこに
座るないって
るせェ!!
いいだろ
ガラガラ
なんだから
信。
ん?
あ
白くて平和の生えた
小っこいオッサンか
いっぱい見えるけど
見える?
オヤジ
水もってこい水!
凛が暑さに
やられちまった
オヤシじゃねェ!!
お兄さんと
はい
うるせェボケッハケーだ!!
おおっ
それが何んだ
終わっちゃっ
森
千鳥田城
そんなことなんだったんだかわからないんだけどね
御慎
三原、和人
え悟
編集会上、大倫
本当は
第2巻
...姉ちゃんと
しかし、できれます!!
第ご
カバーデザイン
岩崎修(POOKET
YJC
DIGITAL
SRUESMAYUNGJUNHKYOHKS
2巻
キングダム
原泰久
©原秦久2006.2012
初版発行
デジタル版発行-2012年
2006年
発行所・集英社
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