★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 ーセナカーんーと白ーー 百五十五_百三十五「百七十三_百九十 ★この作品はフィクションです。実在の人物が団体、事件などにはいっさい関係ありません。 ふふ、普場人物紹介させ 信の親友。最敗の帰武者、ヒセスが、お肉の王にはとなるが、刺客の手に掛かるしなるかる。 少年、自らの「天下の大将戦争孤児の少年。自らの腕一つで「天下の大将軍」として名を成すことを目指す。目指す。戦闘軍を!! でも、えいせい粛政ス国の若き王異母革に反乱を起こされ、王都城場から脱出した。 山民族の未蔵。身寄りがなく、一人で乱世を生き 抜いてきた子。信たちの道案内を務めた 居氏右丞相。他国にご遠征にはて不在。政の後ろ盾。 若き王・鼻政を支える一派 成嬌・せいきょう政の異母弟。鞨氏と組みウーデターを起こす。 蝎氏けっし左丞根。呂氏を蹴落とし、大臣の頂点を狙う野心家。 幸和の戦士。蜜族なら、はの異色殺法を持つ。 王騎奏国の将軍の人。王弟派ではないが、力を貸す。 ★★政の異母弟・成婚を支持する一派 っふふふああああああぁぁぁっああ ...。漂を身代わりにした王に憤り、を感じる信。だが、漂ってみよく気をせにすの選志に応えるため、信は秦王・藤政と行動を共にすそこでここで、ることに。魔政によると、秘密の隠れ場所で腹心の軍おーこー。熱い勢と合流する予定だといこれらの施術を使わず、うつ。道案内の山民族・河了貂 っふふふあああああまあいかなか 適当な部屋で休んで待て 俺たちが早く着いただけだ お前一人でこれ作ったのか? すげェうめェなお前やるなっ どうした二人ともあんまり食わないな お前見てると食欲もうせるわボケ!! 育ちの悪いお前に上品に食えとは言わないよ あれ!?ところでこんなにいっぱいの食料体どうしたんだ!? 昌文君があらかじめ準備しておいたんだろう この屋敷ちょっと変だよね だから寝床にはワラがしいてあったのか 誰かがずっと大切に手入れしないとこうは残らないと思うんだけど 秒公は誰よりも素別な人を愛した王だった 敵国の奴隷にさえ意敬の念を表し師事することもあったという ある日そんな穆公の軍馬が山に住む野人達に殺され食われるという事件が起きた それで?野人は皆殺しか? 王は野人達に酒をふるまった なっ!?酒をふるまったァ!? 人を愛でるのに素人も野人も区別ないのだ 何でそうなるんだよ!? しかしこの出来事は素国に大きな幸を呼びこむことになった ”山の民”の心を深くうったのだ 秦は中華で最も西に位置するがそのさらに西には深き山々の世界が広がっている 決して平地の民とこう交わることのない山の民の世界た 山の世界の王と、穆公は 手をとりあい盟を結んだ!! 中華では一里の領土を争って数十万の人間が死んでいるとき 穆公は西に百里の地を開いたのだ 今は素人と山民族が交流してるなんて全然聞かないよ 結局山の民を差別なく愛していたのは穆公一人たったのだ さっき言ったように穆公はまれに見る名君だった 穆公の死後奏側から盟は失われ山の民との交流は溢絶えてしまった。 ここはもう王家が史で学ぶだけの伝承の場所だ ここは穆公が山の民と交流するためにつくったものだが、穆公の死後は忘れさられた 稼べこの思い出の場所を神聖な地として禁め時々深山から降りてきてはあここをまもっているんだ 何ホケッとつっ立ってんだよ ああ感動したぜばっこーだろぼっこー!! 史に名を残すってのはぼっこーみてェなことだ!! 俺は天下の大将軍になって史に名を残すんだあぁぁぁ やかましィせっかく人が感傷的になってるのに ここにいりゃそのうち仲間に会えるんじゃねェか? そっれにしても来ねーなァ昌文君のオッサン もうくたばってんじゃねェのがァァ!? バカ言ってんじゃないよ こっちは物心ついた時から秦で育ったんだ オレは政から大金せしめて一人で贅沢三昧の生活を送るんだ!! 今さら山民族の仲間入りなんてできっこないだろ できたらあんな村いねーつのバーカ ったく昌文君って奴早く来いよーオレの夢の生活はお前にかかってんだぞォ あれ?〝山の民〟って結局山民族のことだよな? しっかし何でオレの一族は山から降りたんだ? じーちゃん死ぬ前に何か言ってたような... しかしあの蛮族よくもこんな急斜面を 楚よりもさらに南方の国の戦士だそうだ 発電が楚を攻めたときたまたま南から北役していたムタの軍に遭遇し共に楚を討ったことがある その時のムタの戦いぶりに目をつけて、案につれて来たらしい そんなに強いのですか? さあな俺も見たことはない 隊長目印ありましたー... ただムタの強さは人間離れしてるとうわさは何度も聞いている 頭巾の刺客を斬ったのは こいつ!王弟の刺客だっ!! だったらどうだってんだよオッサン 奇妙なかっこして大口たたいてる割には全く強そうに見えねェぞ 体も小せ江し剣も持ってねェそして何よりも、頭巾野郎のような圧力を全く感じねェ 六瞬、妙な気配を感じたが、気のせいだ 友達やられて怒ってんだろうがやめときな オッサンじゃ俺には勝てねェよ 素人は皆何も分かってないだべ 中でもお前は頭抜けて頭が悪いだべ まず頭巾の刺詈”朱凶”は反達じゃないだべ それにお前を殺すことなんてムダにはとても簡単なことだべ うむお前は武の才があるだべ 仰が目然とムタの毒矢に反応しているべ 人はかすればおっ死ぬべ ホ凶を殺したお前に吹矢は使わないべ 朱凶は実に頭にくる奴だったべ ムタの吹矢を卑怯と言っていたべバカにしていたべ ムダの強さを認めていなかったべ 吹矢は越の男。ベッサ族”にご先祖より伝わる必殺の武器だべ 多くの敵を倒すのが戦士だべ吹矢は戦士の武器だべ だけど素人は頭悪くてそれが分からない人 分からないからしょうがないべ 吹矢を使わないでムタの強さを教えてやるべ 朱凶より強かったお前をこの鍼でズタズタにして ムダの圧倒的強さを素のバカ者共に教えてやるべ!! ムダの強さは脅威だべ!!! ムダの一撃をかわした上に、ムダに手傷を買わせるとは、驚いたと ベッサ族の戦士としてこれはただ事ではすませないと ベッサ族の誇りにかけて小僧っ子の内臓ぶちまけて殺すべ やってみろよ四角いオッサン 何ボサッとつっ立ってんだよ早く加勢に行きなよっ ちょっと待てよあの変なオッサンメチャクチャ強いんだって だがこんなところで負けるようじゃこの先いくつ命があっても足りないぞ そんなこと言ってもあいつマジやばいって 何だべお前らまたムタをバカにしているたべか つか小首三つってオレも入ってんの? キレがないっていうか... 何だか朱凶のときより小さく見える いい加減面倒くさくなってきただべ 不退こそがお前の武器だぞ!! ビビってたってのか俺が 相打ちっ!でも信がっ... ムタの殺気の呪縛から解放されたな これからが本当の勝負だ 早朝よりお呼び立てして心苦しいが どうしても気がかりなことがあった故ご理解を頂きたい 貴殿より昨夜届けて頂いた昌文君の首についてであるがー 御覧の通り損傷がひどくて本人だと確認がとれませぬ 昌文君とどのように戦いどのようにしてこのような首となったか詳しくお聞かせ願いたい あれれェ?肆氏はこの王騎を疑ってるんだァ 疑っているわけではござらん この王騎と戦ったらたいていそういうウチャクチャな首になるでしょォ ただ状況を把握しておくことが私の務めです! その辺の誰かで試してさし上げましょォかァ? 一つお伺いしてもよろしいか 王騎将軍は今何を望んでおられますか? そんな世界あるわけないじゃないっ もしこれからそんな世界が来るとしたら バカなこんな山中で敵兵など... 我らに敵兵などいるはずが... ねー政殺気の呪縛って何? どうして信は急に強くなったの!? 信は朱凶のときは怒りに我を忘れて戦った おそらくはあいつもよく憶えていないだろう。 これがあいつにとっては真剣での斬り合いの初戦といっていい あいつは凛と木剣で千を超えて打ち合いをしていたらしい おかげでそこらの武人には負けない剣技を持っているがー 培われていないものが一つある 自分に向けられた殺気をはね返す精神力だ だが信は殺気に押されて退がっていたことに気付き あの越人も強いが... ここからの信も相当やるぞ これだけ血を流しても気が折れてないべ それどころか逆に前に出て飛るべ 待って今傷の手当てをっ へ...ハッサ族の戦士として... 王様の命だけでももらっていくべ!! このままでは終われないべ... フフフラフラックスファスティストを 信の友達を連れていったやつ 脱出の手立ては万全と言っておきながらこの有様 全ての責任はこの愚臣に依るところであります 仰せとあらば今すぐこの岩で頭を砕いて果てまする しかしまずは何よりも... だいたいみんないき渡ったかな おーい信信お前もこっち来て朝飯食えよー 城外までの脱出は首尾よく進んだのですが、 外で思わぬ敵の待ち伏せにあいました お待ちなさい昌文君ッンンン うわあああぁああ来たあああ 王騎は僕が食い止める!! この男が出て来るとは予想できなかった こうやって馬を並べるなんて懐かしいわねェ昌文君ン 今は敵として並べておるのだ 懐かしんでなどいられるか 王騎!そもそも貴様は呂場の争いに興味はなかったはずだ 熱き血潮,渦巻く戦いを求めて!! あんたなら分かるでしょォ 呂商の秦になってから戦争は恐しくつまらないものになったわ 昭王の時代が懐かしくてたまらないわねェ 昭王生涯を領土戦争に捧げた秦王。政の祖々父。 たしかに営業となってからの戦は裏で金品が回ったり品氏の利益に直結するようなものが多い だが戦場で戦うお前達には関係ないことであろう そんな不遜な戦争で私の血がたぎるとでも思ってるのォ? 私の心はとても繊細なのよォ それでは儂のような一文官の兵と戦うことで血がたきるとても言うのか!? かつて共に戦場をかけ巡っていたとき気骨のある武人としてあんたのこと一目置いてたのよォ そのあんたと殺りあえるなんてー よし!!ここまで来れば: いつの間にかこんな田舎くさいところまで来ちゃったわねェ それにしてもここオ兵を隠しておくには絶好の場所ねェ 第一第二隊は大王の御車を守れっ!! 第三第四隊は殿を助けよ!! この人数私兵総動員ってとこがしら シフフゥ御心配には及びませんよォ こんなこともあろうがとォ こちらも伏兵を用意しておきましたガらねェ!! 激しい乱戦の中私と王騎の一騎討ちは続いておりましたが 不覚にも王騎の一撃を受けガケから転落してしまいました 下に川があり何とか助かりましたが私はってこて戦場を離脱してしまったのです 凛はそのあとどうなったんだよ!? 大王様私は最後まで漂殿のそばにおりました あの少年をここへ呼んでも宜しいでしょうか? あのあと残された我らに何が起こったか 君にも知っていてもらいたい! 殿がガケより転落したあと 敵軍中に残された我らに何が起こったか 君にも知っていてもらいたい 俺達はここで全滅する! 隊列を組み直せ!!密集して突破をはかるぞ!! 漂殿の一声で絶望しかけた我らに再び闘争の火が灯った 副長である私だけが漂殿の正体を聞かされていたが正直信じられなかった 本国が恐れるあの記騎軍を前にして全くひるむことなく我らを嫌いているのがただの正体の少年などと この人数なら突破できる!! 副長!隊を二分して昌文君の救援に向かわせよ! 王には昌文君が必要だっ 大王!!右方より新手がっ!! まだあんな数がっ... そう簡単にはいかないみたいだな 突然漂殿は丘上の敵めがけて単騎がけをしたんだ てっきり漂殿は無事で合流地で再び会えると思っていたのに... おかげで我らへの敵の追撃は弱まり ふり返るとなんと漂殿か敵兵を突破しているのが見えた オレたちって何なんだろうな そんな奴いたっけ?てか何で下僕が呼び捨てなんだ? それってまさか大王様のことかっ!!? しっ信いくら君が無知だからといっても今のはまずいぞ 大王の御名を日にするのも恐れ多いのにましてや呼び捨てにするなんて 頭おかしいのかこいつはっ!!! だっ...だってそいつがいいって言ったんだ そいつの無礼は許してある 俺は凛ほどは頭がよくないから具体的なことを教えてくれ この先お前の下で剣をふるい無事、王宮に帰れたとしたら... ほとはじゃねェだろ見栄はんな お前は俺をどうしてくれるんだ? やっぱ王様だから望みは何でもかなえてくれるのか? 俺の望みは将軍になることだから 俺を将軍にしてくれたりするのか? んなわけねェだろ!!アホかお前は!! るせーなそれはさすがにないことは分かってるよ! 誰かこのバカガキつまみ出せ!!! 凛を英雄のように語っている皆を見て改めてそう思った あいつはいつも何をすべきか知っていた...手に入れるために何をすべきかを だけど俺は何も知らない あいつが全部知っていたからあいつについて行けばいいと思ってた 今の俺は何も分からないんだ 俺はどうしたら将軍になれるんだ? 貴士族が生まれの良さだけで将軍を務める時代は終わった 今この国は実力至上主義の体をなしている 戦場に出て他に負けぬ戦果をあげ続ければ階級が上がっていき将軍にいきつく仕組みだ だが今のお前にその道は存在しない 軍とは主に貴士族である正規兵と 一般庶民から徴収した徴収兵から構成される しかし今のお前は正規兵はもちろん徴収兵にもなれないのだ 本当に何も知らんのだなお前は 徴兵されるのは、最大されるのは厚橋金探されている家しかもある水平以上の財をもつ家からだけだ いや、そんなことじゃないか 住む家さえ持たない下僕の身のお前は、 武功どころか戦場へ行くことすらできないのだ 信そうくじけるな将軍なんて貴士族の者でもそう簡単に目指せる代物じゃない ましてや下僕の君がなろうなんて夢のまた夢... じゃあ政が玉座を取り戻した暁には 俺は土地をもらって家を建ててもらって財をもらえばいいんだな!! ついでに下僕って身分も抹消してもらおー そのかわり他の十倍働け あいつのバカさにはかなわねェな これは非力なオレにうってつけの武器だ オッサンの死体はたしかあの辺に運ばれてた~ ひ~~死体は村で見慣れてっけど触るのは気持ち悪い~ 生きてることバレるととどめ刺されちまうべ ムダの生命力は脅威だべ と言いたいところだがもうすぐ死ぬべ だから、そっとしといこくれだべ 腹のとこにあるから、目分でとるべムダは指一ホ動かせぬ危鶴状態だべ それは非常食だべもっと下だべ それは小入れだ!!もっと下だべ 何触らしとんじゃこのヘンタイ!! 毒矢は危ねエからしびれ矢をやるべ 手動いてんじゃねェかよ! それでも、そんな、ん、んっ、んんんっ... 暴っ子礼に一つ忠告してやるべ あの若い王についこ行ってもいいことないべ 聞くところによると味方はあのヒゲしじィ一人だけだべ でも本当は目氏っていう強力な味方がいるらしいぞ 残念だが、それは大きな間違いだべ 王騎軍との一戦で我らは今壊滅状態で軍と呼べるほどの力を残しておりません 王宮に謀反人共をのさはらせておくことはくやまれますが ここは我慢して魏還征中の呂丞相の帰国を待つが上策と思います 何言ってんだってめェ!!それじゃ呂軍が弟の反乱鎮めちまうじゃねェか!! 呂軍が鎮めて...いいじゃないか何を怒ってるんだ君は 勝手に作戦会議に入ってるし 呂軍がやっちまったら俺が手柄あげられねェだろが!! こやつ自分のことしか考えておらぬ... それにいつ戻るか分からねェ呂軍なんか待ってられるか 呂軍が攻めている少梁は魏の北西部にあり軍馬で十日ほどの行程だ 王都の変を告げる早馬は何頭も送ってある今ころ二十万の大軍勢が、王都成時日指して猛進しているはずだ 政が殺されるまで呂軍は戻って来ないって本当なのか!? 丞相様王都より早馬が参りました またしても端氏の反乱を伝えるものです それはこの呂重の包囲を逃れたい魏の軍の策課である そんなバカな!!大王様を失って最も困るのは早氏ではありませんか!! 壁本当の恐ろしさがお前はまだ呂丞相の分かっておらぬ 一体どういうことだ政? 呂氏は俺が殺され成蜻が王に即位するときを待っている そのとき呂氏は成蟻と端氏の非道を高らかに叫び堂々と王都咸陽に攻め入る 戦場となった成陽では王族が戦火に巻き込まれて皆命を落とすかもしれない 王族が全滅したとき、国民は次の王に誰をおし上げると思う? 何なんだよそりゃあ!! 呂氏はお前の後楯じゃなかったのか 王宮には敵しかいねェじゃねェかよ!! だから言ったろう凶刃の野をゆく薄弱の王だと 王自ら山をかけ回ってて普通じゃないとは思っていたが こいつこんなに厳しい状況にいたなんて思いもしなかった... オイ昌文君!!何か手はあるんだろ!! 残念だが今の我らの力では王都に近づくことさえかなわぬ ここは呂場の動静を見守り再帰の刻を見計らうしか... 俺は一日も早く王都に帰るぞ 俺の生死に関わらず端氏は呂氏との全面戦争の準備が整いしだい成蟻を無理矢理王位につかせるだろう 呂場の戦いは国を二分するほど大きなものになる 内戦を起こさせる前に俺は玉座に就き王都を正常に戻さねばならん 我らで王都を奪還するには軍勢に頼らねばなりません しかし今のこの素で呂喝に与せず我らを助ける軍勢など んじゃもー全部忘れてここで静かに暮らしたら... あのオッサンのじゃねェかよ 取りゃしねエから見せてみろって は?殿何かおっしゃいましたか? やだよもうオレんだぞっ 一つだけ...呂場に与せぬ大軍勢が... ここに来たときから俺もそれを考えていた 可能性は低いが会いに行くしかない 昌文君もあんな後ろだぜ こんなチンタラしてたら成嬌が即位しちまうぜ 行楽旅行じゃねェんだぞ 何だと貴様もう一度言ってみろ!! こんなチンタラしてたら成嬌が即位しちまうぜ行楽旅行じゃねェんだぞ このクソガキ俺達がどれだけ疲労しているか知りもしないで 知るか!遅ェもんは遅ェ!! この先さらに険しい深山に向かってゆく ついて来れぬ者が出てくるだろうが構ってる余裕はないぞ ところで「山の王」っていうことはさー 山の世界にも国があって王様がいるってこと? ふーんじゃ「商」や「周」の王に近いのかな 村にはいろんな奴がいたからね いや今の平地の王とは少し意味が違う 山界には無数の山民族が棲んでいてそれらの盟主となっている者が、我らが「山の王」と呼ぶ者だ «商・周は春秋以前唯一国としてではなく列国の盟主として、中華を支配した なー信お前も商や周の王に近いと思... いやーでも政お前よくこんな山ン中の道が分かるなァ 穆公の避暑地は咸陽と山の王の城の中間に造られたものだ だからおおよその方角は分かるし あとは時々現れる目印を頼りに行けばたどり着くはずだ 進めぬ者は下山して穆公の避暑地にて待機だ 澤お前も限界だ崇と共に下山せよ よいか皆の者軍脚を乱す者は直ちに離脱させる旨肝に銘じておけィ そんな事をしてはこの先ほとんどが離脱してしまいます 仕方がない小僧が言うように成矯が即位してしまえば全てが無に帰してしまう あの恐ろしい山の民を相手にするには一人でも多くの兵で王をお守りせねば... しっしかしそれでは王を守る者がいなくなります!! 今は一人でも多く... 山の民が本気で我らを攻撃するとしたらここにいる皆がいようがいまいがどの道ひとたまりもないわ ちょっ...ちょっと待てよ!! 恐ろしい山の民って何だよ!! おお!知ってるぞ!ぽっこーだろぽっこー! 普とは敵対していたが普の民を憐んだ穆公は食料を送った おお!さすがぼっこーだぜ! このときの様子を「史記」は以船漕車轄、自雍相望至経。「穀物を運ぶ車と用が素の都から普の都まで相続いて望まれた」と記す それが世にいう「泛舟の役」た 翌年今度は案が大飢饉に見舞われた 穆公は当然晋に援助を求めたが 晋は秦を侵略すべく大軍をおこした!! きったねエ!!そんなのありかよっ これには、さすがの穏公も激怒し自ら先陣に立ち普重と大合戦を演じた 序盤士気で勝る素軍は大国晋を相手に優勢だったがー 飲まず食わずだった薬兵は刻の経過と共に力を失い形勢は普重に傾いていった やべェ!やべェじゃねェかぽっこー! そしてとうとう穆公は普軍に完全に包囲されてしまったんだ そうまさに絶体絶命だった しかしそのとき西の茂みから突然現れたんだよ 異様な殺気に包まれた二百人が山の毛が!!百人の山の民が!! 彼らは穆公に受けた恩を返しにはせ参じたのだ 馬と酒の恩返しにっ... 何だよやっぱすげェいい奴らじゃねェかよ 義理に厚いのはたしかだ とにかく凶暴の一言に尽きる 味方された素兵が背すじを凍らすほどに山の民の戦いは凄惨を極めたらしい だがただ凶暴なだけではない 三百人の山の民は数千の晋兵を蹴散らし穆公を救った後敵本陣にまで襲いかかり晋王を捕らえてしまった 彼らは恐ろしい戦闘民族なのだ な...なかなかやるじゃねェか 穆公の避暑地を守っているからといって彼らが素人に好意を持っていると考えるのは安直だ そんな彼らの世界に我々は今無断で足を踏み入れているのだ もし敵とみなされたら一体どうなることか... 穆公の死後一方的に交流を断絶した我らを憎んでいると考える方が自然かもしれない 安心しろそんときゃ俺が全員ぶった斬ってやる とか言ってムタのときみたいに逃げたりして ざけんなてめェ!俺がいつ逃げたっ!! あ政が一人でもうあんなとこに どうかされましたか殿? 信のヒヒリは脅威だべ~ てめェ!!まじで泣かすぞっ やっぱこういう時は低い奴が強ェな!毎日のように足使ってっからよ それでは...身分の高い者は皆弱いみたいではないか... なんで位の高い奴が弱っちィのか じっさいそーじゃねェか見てる限り... 土族の世界じゃ位が金で買えてさー 何もできない金持ち坊ちゃんに限ってバカ親が大金はたいて高い位を買い与えるんだってさ そういや壁のだんなは他より若いのに副官なんてやってんなァ さぞかしいいとこの出なんでしょうなァ コラコラ勝手な想像するんじゃない たしかに壁家は名家だが金で地位を買ったことはない! 私は文武共に他より秀でていたため殿のもとで副官を務めるに至ったのだ まァ金持ち坊ちゃんの中じゃ頑張ってる方じゃねェの? しかしそれにしても... 超温室育ちのガキがなんでこうも険しい山を歩ける? いや...体力だけじゃない 国一番のお坊ちゃんのあいつがなんであんなに体力あるんだ? 朱凶の首をはねたことや 洞くつの中でのことを考えても普通じゃない 俺や漂とは全く違うんだが こいつはこいって明らかに死闘慣れてやがる 一体何なんだこいつは!? 文官になったとは言え、まだまだ現役武人のつもりであったが... そうでもなかったようだ だが弱音をはいている場合ではない あのお方の剣矛となりうるのは、素国内において優一人... あ奴ではダメだ気が愚直すぎる やはり優しが...??? 単純な武芸だけでこの戦国の世を斬りひらくことはできぬ 大王をお守りしろっ!! 大王を中心に円陣を組めっ その気ならとっくに襲われているはずだ じゃあお出迎えに来たってのか? その割にゃ皆ぶっそうなもんもってるぜ きっと敵かどうか見極めに来たんだよ スイマセンねェこいつ本当にバカなんスよっ 両ノ目ヲエグッテ滝へ落トス ダガオ前タチハ我ラノ王二会イ二来タ 会イ二来タ理由ニヨッテドウスルカ決メル なぜ我々が山の王に会いに来たことをっ 我ラノ王ハ何デモ知ッテイル 若キ素王ヨ我ラノ王ガオ待チダ! オ前ヲ王ノ城マデ連レテ行ク! 何だよだったら話が早ェじゃねェか さーとっとと行こうせ... 連レテ行クノハ王一人ダケダ後ハ今スグ下山シロ 我ラノエガ会ウノハ秦王一人 他ノ者ハ今スグ下山セヨ 王一人を残して下山できるわけがなかろうが!! 大王様ここはいったん下山して他の手を考えましょう。 ダメダ我ラノ王ハ来王二会ウト官ッテイル 今日ハ血ノ気ノ多イ奴ラガ集マッティル なんかすごくやばい状況じゃねエのかっ!? お前らの言い分は分かったぜ お前らこそ皆殺しにされたくなかったら 俺達を王の所までとっとと連れて行きやがれ!! 連中の要求通り俺一人で山の王に会いに行く お考え直し下さい大王様 我らで何とか血路を開きますから大王はとにかく下山を 山の民からは逃れられん それに彼らの力を借りる以外に王宮へ戻る手はない 全員下山して合流地にて王の帰還を待て!! オイ政俺も下山させるのが 俺はお前の剣じゃなかったのか 話し合いに剣は必要ない 大王はきっと我らのことを気づかってお一人で行かれたのだ あれは招待とは言わない でも一応政は招待されたわけだし大丈夫だよね... お前そういうこと簡単に言うなよっ 山の民を味方につけよーなんて... お...こ...この.. ボケやがったかオッサン!! ハッハツハオッサンが足痛めてんの知ってたぜ 殿っ...一体どうされたのですっ ロ惜しいが今の儂よりお前の方が役に立つ 殿が大王以外の人間に頭を下げておられる... しかも下僕の少年に... オッサン頭下げるだけ損だぜ 最初から俺は時間をおいて政を追うつもりだったからな あいつに死なれちゃ家も何も手に入らねェからな るせぇな!!今行くよ!! 穆公の避暑地で老体をいたわりながら待ってな!? ここにんだよしつけしな 凛のことはすまなかった こんなはずではなかった ...クラスラス・フラッションフランス 壁の坊ちゃんがどうしてついて来てんだよ お前達二人では心配だと どうでもいいけど早く来ないと置いてくぞ 士族をなめるんじゃないぞっ 一人ヘアノ勇マシイ少年ダ ナカナカ面白イ配下ヲ持ッテイル でもこの三人でどうやって政を助けるんだ? あいつら全員面をしてるだろ だから面さえ奪えば簡単にもぐり込めるぜ えーやだよあんな変なかっこすんの そう言えば奴らお前を見ても何の反応もなかったな 山の民の種族は多い貂は彼らとは違う一族なのだろう それよりもさっきの信の考えは使えそうだ 今我々が向かっている山の王の根城だが はっきり言ってたいしたことはないと思う 彼らの格好や粗暴を見て分かっただろう彼らの生活水準は決して高くない 山の王の国とは、せいぜいヴラふき小屋が群立じでる程度のはす。茶でいえば大きめの田舎村た 城郭で囲まれていないスカスカの村などもぐり込みさえすれば救出は難しくないはずだ あとは奴らの足跡を見失わなければ問題ないな 過丞相より函谷関の関長に就くよう指令が来ております 受け身は性に合わんとお断りなさい 遠氏はとうとう呂民との全面戦争の準備に入りましたか 淡函谷関素最大の国門。国守備の要。 いよいよ若王のいない所で事が動き出しましたねえ 政様は昭王を超えるぞっ こうなってくると舞台に返り咲くのは至難の業ですよォ いわくつきの生まれの不運の王 “戦神”とまで言われたあの昭王をどう超えるというのが 見せて頂きたいものですねェ クソォ俺としたことがっ... しかし私たちを殺さなかったということは、おそらく山の王のもとへ連行するのだろう とにかく大王のもとへは迷わず行けそうだ 大王教出は着いてから考えよう それにしてもだんだん道が凄くなってきたね 足滑らすなよテン三人道連れだぞ ちょっと待てよ何だよこれっ こんなところに本当に村なんてあんのかよっ こいつらひょっとして俺達をつき落とす断崖に向かってるだけじゃねェのか? わーやだやだ死にたくないっ死にたくないーっ 何か手を考えるからとにかくあばれる... こ...これのどこか秦の田舎村と同じなんだよ.. こんなとこからどうやって政を救出するってんだ ガキビを何もたのまねならそこに座るないって るせェ!!いいだろガラガラなんだから 白くて平和の生えた小っこいオッサンかいっぱい見えるけど オヤジ水もってこい水!凛が暑さにやられちまった オヤシじゃねェ!!お兄さんとはい うるせェボケッハケーだ!! 森千鳥田城そんなことなんだったんだかわからないんだけどね御慎三原、和人え悟編集会上、大倫 この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず無断で複製、改竄、公衆送信(インタ一ネット上への掲載を含むすることは、法律で禁じない...られています。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うことはできません。