★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
そういえば、これからは原莉泰ノ．．．
畚外編®黒卑村回想百七十一
★この作品はフィクションです。実在の人物「団体・事件などにはいっさい関係ありません。
★この作品はフィクションです。実在の人物・団体事件などには、いっさい関係ありません。
信の親友。藤政の景武者となるが、刺客の手に掛かる。
昌文君しょうぶんくん藤政に忠義を誓う、ただ一人の信頼でキるナ
藤政、えいせい奏国の若き王。異母弟に収乱を起こされ、王都は腸から脱出した
何する者かりょうてん山民族の未着。身寄りかなく、一人で乱世を生き抜いてきた子。信たちの道案内を務めた
そ、そりゃあ日本右丞相。他国に遠征に出そ不在。政の後ろ盾。
若き王・嬴政を支える一派
はいきょう成婚政の異母羊。器圧と組みクーデターを起こす。
平地の民とは異なる山口族の王。
左丞根。呂氏を蹴落とし、大臣の頂点を狙う野心家。
ランカイ成績の護衛。巨体で強力
王騎秦国の将軍の人。王弟「ではないか、カオロは
・高政の異母弟・成婚を支持する一派王弟派
功で名を上げるべく日夜剣術の修行に励んでいた。ある日、王に瓜二つの容姿を見込まれた漂は、王の影武者役として王宮へ召し抱えられるが、王の実弟・成績によるクーデターが勃発。漂は刺客の手に掛かり、仕官からわずか一月で命を落とす．．．。票を身代わりにした療政に憤りを感じる信。だが、漂の遺志に応えるため、信は瀬政と行動を共にし、彼
を守り抜くことを決める。山民族の王・楊端和に協力をあおぎ、玉座奪還作戦
を敢行した療政たちは、成績に支配された王都・威傷への奇襲に成功する。だが敵の圧倒的な兵力の前に苦戦を強いられるが、王命にはいはい．．．いやいより別働隊となって王宮に侵入した信たちの獅子奮迅の活躍により、反乱の首謀また、成婚が占拠する本殿にこの日曜にいってみるのついに突入したーー！？
耐えしのげば俺達の勝ちだ！！
誰が天下最強か教えてやる！！
戦意のねぇ奴は寝てろ！！
立ってその虫どもをつぶせ！！
さもなくば貴様っ．．．
おどしじゃ機にはならねェよ
きっ貴様ら逃げるな！！戦わんか！！
死罪っ全員死罪に処すぞっ
きっ貴様らまさかこの俺をっ
斬ろうとでも言うのか！！
下民の分際で王族であるこの俺をっ．．．
開かんわけがなかろうか
ふざけるな！！バカか貴様は！！そんなことが許されるとでも思っているのか！！
しかもお前が始めたんだ！
どれか一つでも欠けていればこうはならなかつた
奴らもまた綱波りでここまで来たということが
これまであの成績にひさまずき賽やしてきた労が．．．
いやその前からー中級大臣より始まりあらゆる手を尽くして丞相に登りつめた労力！！
国の半分を手にした権が！
呂氏を殺し素国を独占する夢が！！
丞相割り込みは困りまするっ
端氏を逃がすな！！広間の戦を終わらせるには軍の総大将である端氏の首が必要だ！！
その扉は〝左龍〟につながる！入られたら確実に見失うぞ！！
．．．っ何で開かんのじゃァアアア！！！
ぅわああっ一人来たァアア
残念ながらここを通すわけには参りませぬ
我が殿の命により扉に近づく者は斬り捨てさせて頂きます
なっ．．．？どうなってるバジオウ！？
あれはっ．．．王騎の副官！？なぜここにっ．．．
いや！今はそれよりもっ．．．
その連中は放っておけ！！
過氏が大臣どもに紛れて逃げるぞ！！
あの扉から〝右龍〟へ入ればこっちのものだ！！
どけ虫ケラ踏みつぶすぞァ！！
儂は大秦国蝎丞相¥ォ！！
あの呂氏ですら暗殺できなかった蝎氏を討ったー
あのガキ正面扉から外へ出るぞ
．．．んっ〈我らの向かう先も中央の広場だ
てるーー？オイこのガキ放っといていいのか？
いっ、すぐはエクショップ
時間がない．．．それにその者には構うなと王より命をうけている
どうした信早く行けっ！！！
驚いて気ィ失っただけだ
もう少しで念願の大金が手に入るんだぞ
あんなひでェ村での生活とは大違いのすげェ暮らしが待ってんだ
こんなんでくたばんじゃねエぞ！！
壁のあんちゃんテンを頼んだぞ！！
俺が王であるということ
なぜこんな所へお一人でっ．．．
本殿で何かあったのか！？
なぜお一人で参られたのです丞相や他の大臣達はどうされました！？
何を申されます丞相が殺されたなど．．．
一体誰が殺したというのです
右龍から入ってきた山猿どもに殺されたのだっ！！
左慈が抜かれたというのか
成驕様もう一度確認します
端丞相は命をおとされたのですね
首だけになって生きれる人間がいるか！！
万が一にも生きているという．．．
馬様が．．．死んだ．．．
ならば我らの負けではないか！！
肆氏貴様丞相の参謀であろうか
いつの間に王宮に．．．
王騎は昌文君の偽の首を差し出し昌文君の領内の人間をもかばった
もはや我らの味方でないことは明白！！
王騎直属の兵を相手に我らは一たまりもないぞ！！
なぜ偽りの昌文君の首を差し出した！？
納得のいく答えがあろうや
貴殿に一つ聞きたいことがある
なければここで死んでもらう！！
相手が将軍とて容赦はいらぬ！！
裁興ーーさすがは我が右腕お前は正しい！！
王騎軍との戦いになるなら勝機は王騎の首をとる以外にない
裁興が負けることは万に一つもない！！
王騎の前に道が開く！！
フラフラスラスのフランステップですが
信は気を失っているだけだと言ったが．．．
生きているはずがない！！
刺されたのは急所だった！！
部隊長の私が生きのびてお前がこんな目に．．．すまない
傷は浅かったのか！？．．．
いやしかし短刀は深々と
ええいとにかく急げ止血すればまだ間に合．．．
かなわないよ君たちには
本当にすごい少年たちだ
王騎の副官が消えたおかげで大臣達は逃げたか
すまなかった貂今すぐ止血してやるからな
降りそうで降らないこの曇天
嫌いじゃァありませんねェ
裁興を斬ったということは成螺を裏切りこちらにつくということか？
あまりに可愛いらしいじゃれ合いが続いていたので少々場を濁しに来ただけですよォ
将軍よ用件があるなら早く言え
今お前に構っているヒマはない！
では一つだけ質問させて頂いて宜しいでしょうか
貴方様はどのような王を目指しておられまず？
じっくり考えてお答え下さい
この宝刀は不遜な言葉を許しませんよォ
相手が誰でありましょうとねェ
この肌年の大乱そんな無謀な言葉を口にした王は一人しか知りません
かつて“戦神”とまで畏れられた．．．
昭王の名は二度と口にするな！！
お待ちを大王！！その男の前で昭王を語るのは危険です
彼を主と慕っていたのはお前だけじゃな茶国中の武人が自ら命をさし出すほどに忠を尽くした
最愛の主を失い着地する場所を求めてもがき苦しんでいる虚しい鳥だ！
昭王の影を追っている限りお前の降り立つ所などないぞ
無論俺からお前の寄り木になってやる気など毛頭ない
だがもし俺と共に戦いたいと願うのなら、昭王の死を受け入れ一度地に足をつけよ
中華に羽ばたくのはそれからだ＂秦の怪鳥＂よ！
もし俺と共に戦いたいと願うのなら昭王の死を受け入れ一度地に足をつけよう
中華に羽ばたくのはそれからだ〝素の怪鳥〟ょ！
やはり中華は広かったなァ
ワシの夢お前に逃すぞ王騎
大王を失っては私はもう飛べませんよ
クフフフ情けないことを中すな
ワシが死んでも戦場は無くならんぞ
しかし熱き夢を求める戦場は無くなります
そうか？ワシの他にも中華を求める王はいくらでもおるぞ
本気で夢を描いて恋焦がれているかはどうかは
本物は大王のように瞳に少年の輝きを宿しています
実際のところ中華を求める王などどこにもいませんよ
すでに満ち足りている国王はわざわざ苛酷な道を選びません
この争乱の世との王もこぜりあいを繰り返して現状維持で満足するのです
手厳しいな他の王も頑張っておるぞィ
キトクな壬がクフフ”戦神”じゃからな
いいえ！我が王のように生涯を中華追いにささげたキトク女王は他にいません！！
じゃが“戦神”と呼ばれても不老不死ではない
脳は少年でも身体は老人じゃ
夢をつかめたやもしれぬ
王騎よ飛ぶのはやめても牙は磨いておれ
今はいなくともこの先ワシのような王が再び現れるやも知れぬ
お前ほどの武人が地に埋もれるのは許せぬ
その刻は今以上に大きく羽ばたくのだ
昭王亡きあと数多くの王が私を召しかかえようと声をかけてきましたが、
〝中華〟だ〝天下〟だと軽々しく語る王ばかりで本物は一人もいませんでした
しかしこの若王の口から放たれる〝中華〟という言葉は異様なほどに重い！！
一点の曇りもなく内に強く光っている
昭王とはまた違いますが、悪くないですよォ
昭王の目は〝中華〟に恋焦がれる夢追い人の目でした
しかしこの王にはそんな甘き輝きは微塵もない
この目はじっかりと〝中華への路〟をとらえている
シフフフ若さゆえのおごりとも言えますが、
それにしてもそんな目で中華に臨む王は未だかつて一人もいませんでした
何だ先ほどからおし黙って
今ならやれるんじゃないか？
シㇷフフフフフフブフッフフフラフフ
大王と共に王騎も討つぞ
昌文君あなたが一人でバカ熱くなっている理由が少しだけ解りましたよォ
シフフフなかなか楽しい問答でしたねェ
今日のところはこれで引き上げるといたしましょう
何じゃ貴様参戦するんじゃないのか？
場を濁しに来ただけと言ったでしょォ
私があなたと共に戦いたいと願うなど自意識過剰ですねェ
そんな大口をたたくにはそれに見合うだけの“力”をつけてほしいものですねェ
弟ごときに手をやいている場合じゃありませんよォ
また熱い時代が来ようとしているのかも知れませぬ
場を濁しに来ただけだと
よくも魂興を斬りおって
く．．．だが今は王騎軍が去ったことを吉とすべし
過様が討たれたことが伝わる前に一気に片を付ける！！
！！なぜ成騎様がここに．．．！？
来てみろ下衆が！！！直々に斬りふせてくれるわ
お前は生まれの良さが人の価値の全てと勘違いしたただのバカガキだ
お前のような愚か者には決して王などつとまらぬ
では貴様に王がつとまると言うのか！？
半分庶民の血を引く半端な主族の貴様が民を支配できるのか！？
俺は貴様を認めぬぞ！！
より純血なる俺こそがより強力に民を支配し国を強くするのだ！！
曲がった教育を受けたな成橋
だが俺やお前が思う程民は単純ではない
我らが考えるほどに民は王族のことに関心はない
お前が言っていることは机上の戯言
お前にできるのは周りを見下すことだけだ！
俺たち成辺の人間には誰が王かなんて異味ないんだよ！！
天みでそり返っているだけで民の心を知らぬ
だからお前はいつも唯一人だ！
お前では王はつとまらぬ
これまで大勢が死んだんだぞ
分かっているのかお前は
貰っ様よくもこの俺にこんな真似を
ただで済むと思うなよこの薄汚い庶民の女から生まれた半端：
勝敗が決した今殺す値打ちもない
下らぬことで血を流しすぎた！！
これ以上の流血は無用！！
全員の命を保障してやる故直ちに投降せよ！！
必要最低限の犠牲をもって反乱の決着とする！！
．．．？？？！？．．．！？
聞こえなかったのかとっとと武器捨てて降服しやがれ！！
壁のあんちゃんテンの具合はっ？
貂は大丈夫だそれより広間の方はっ大王はご無事かっ殿はっ山の王はっ
あっちは全部片付いた心配すんな皆無事だ
そうだ信聞いてくれ貂は実は．．．
そうか．．．よかった．．よかった．．
大王！よくぞご無事で！
派手な戦いだったようだな
全員の命を保障するなど
奴ら一族を含めて斬首にすべきです
まだ戦は終わっておらぬ！
大王の本当の敵は呂丞相だ
呂氏の反対勢力である端氏の残党はできうる限り大きく残す必要がある
一番つらいのは大王御本人であるぞ
そんなわけじゃない！ありがとうあるのよ
何だよこんなとこにつれて来て
山の民は明朝山界へ帰るそうだ
山の王とはいえど山界全てを学握しているわけではないらしい
大王が中華に出る刻まで勢力を強めておくということになった
お前もいっしょに山へ帰れ
せっかく仲間になったのに？
男のフリをして一人で生きていくなんてもうやめるんだ
くくくいつもうるせェガキだ
カツテ山界ノ覇ヲ争ッテ＂緊鳴¿トイウ大勢力ト戦ッタコトガアル
激シイ戦ノ末我ラガ勝利シ泉鳴八絶工タ
アノ子へ梟鳴ノ生キ残りダ
それって．．．テンは隊長らの敵ってことか！？
端和様ハアノ子ヲ受ケ入レルト決メラレタ
．．．連れて行くのか？
そうだなもともと山の民だからな
．．．クソガキだけど面倒見てやってくれよ隊長
朝には王宮を出るらしいな
昌文君が家を用意してくれるらしいからな
お前の功績を考えると王宮の衛兵にくらいしてやれるぞ
「ここ積み上げてって将軍になる！
そんな退屈なことやってられっかよ
お前もこっから先が大変そうだな
端氏の勢力は残すものの弱体化するのは明白
呂氏の力はますます強大になる
だがそれも俺が執政できる年になるまでだ
加冠すれば必ず目氏から権力をはぎ取る
小さく舌打ちをして帰路についた
山の民も山界へと戻って行ったが
政と楊端和の間で定期的に情報交換を行うことになっている
そして．．この二人は．．．
これのどこが、小屋だ家だっ
あの昌文君ケチりやがってー
信お前もこのボロ小屋に何か言ってやれー
何も持ってなかった俺たちがついに土地と家を手に入れたぞ
こうやって武功をあげて、土地も家もでつかくしていくんだ
最初はボロ小屋でも何でもいいよな
これが俺たちの最初の城だ
うおおおおおおやったぞオオオ
るせェな！大体お前山へ帰ったんじゃねェのか
いっ今さら山で暮らせるかっつの
あまりに過酷で長く厳しいその世界にはもはや〝龍〟がいたのかもしれない
欲望痛み快楽絶望恐怖全てを呑みこみ龍はうねった
その鈍く光る胴から地上に漏れほとばしったものは
争いの年月は百を超えた国々を七国に淘汰した世に言う〝戦国七雑〟である
中華に七人の王が立ち覇を争ったのだ
もはや平穏の刻は来ぬと民は絶望した
中華西端の国「秦」に「運命の王」が即位した
だが、しかしごくわずか
ごくわずかであるが中華に西風が吹き始めている
っへへーすげェなこりゃ
秦王都咸陽より東に離れた啓村穀物倉庫
信のやつはどこ行った？
あいつまたバカやってんスよ
新記録とか言って．．．
丁度今めしが出来たとこだぞ
三か月前のあの戦いがウソみたいだ
信は働いて少しゃ稼ぐしオレも山菜とか採って食費助けるし
何かとふつーにやっていけてるよな
うんふつーにやっていけてる
いーよなこーゆーの．．．
束の間の休息ってやつだ
もらった金はほとんど手つけてないし
いやだからさオレが言ってんのは
だっだけどつめたいよな政たちは
王宮出てからこの三か月全く音沙汰なしだ
ふつうにやっていけるんだから別に束の間に．．．
左慈にやられた肩も完治
この三か月のカ仕事で振りの威力は前以上
明日すぐに戦場へ行けるわけではない
まずは身体を治すことに専念しろ
焦らずとも刻は来る準備だけは怠るなよ
準備はもう出来てるぜあとは〝刻〟待ちだ
字も読めねーのに立て札見てんじゃねーつの
お前と一緒にすんなオレは読めんだよ
んじゃ何て書いてあんだ？
魏国を攻めるから歩兵を募集するってさ
派手にぶちかまして来いっ
ああっ信！信じゃねェか！！
オォ！！チンピラ尾兄弟！！お前らも来てたのかよっ
チンピラいうなバカガキ！ギャハハハ！！
「秦」と「魏」の国境の地「楽陽」をめぐる争いは激化
黄河沿いにある榮陽は「魏」の玄関口であり、両国にとって最重要拠点の一つである
「魏」は後方より三軍を集結
「秦」も各地域の軍を結集しながら業陽を目指す
この年最大の戦が信の初陣となる
しっかしまさかこんなとこでお前と会うとはな
漂が殺されたあの夜からずっと行方不明で
源の葬儀にも現れなかったからてっきりお前もどっかで殺されてると思ってたぜ
！！凛の葬儀があったのか！？
ケチな里典には考えられんくらいでっかい葬儀だった
お前以外村中みんなが集まって泣いたぜ
隣り村の奴らまで来てた
あんじゃお前墓参りもしてねェよな
戦から帰ったらすぐ行けよ場所は．．
行くのは二人の夢がかなってからだ
お前ら昔から言ってるもんなァ
ってそんなもんなれるわけねーだろ帰ったらすぐ行けっ
るせェ！！なるっつったらなるんだよ！
．．．？？？！？？．．．？
相変わらずバカ丸出しじゃねェか
信三か月どこで何してた？
言っても絶対信じねーよ
先ほど壁が出陣いたしました
四方に敵国をかまえ数百年戦にあけくれているせいで、全軍が戦い慣れしています
伝統深い戦車隊も中華で一二を争う屈強さです
〝四君の一派〟の存在も大きい．．．
信も参軍しているという報告を耳にしましたが
激しい戦いになりそうです
あいつらしい厳しい初陣になりそうだな
命を落とさねばよいのですが．．
なんかみんな集まってんぞ
「伍」をつくるっ！！伍長集まれィ！！
お前「伍」を知らんのか？
戦場においては歩兵の五人を一組として「伍」といいその中のリーダーを「征長」といった楽軍にあっては征が基本単位であり常に行動を共にするこの五人組は運命共同体である
歩兵にとって大功をあげて帰るか死体で帰るかはこの伍の構成人員にかかっている
バカヤロォ前もお前ンとこだったろうが今度は俺の組だっ
帰ったら妹紹介してやっからうちにこい！！
中鉄だっ富村の殺し屋中鉄がいるぞっ！！
よっしゃ俺の組に入れっ特別待遇してやるぞっ！！
中鉄っ俺の組は料理屋のせがれかいるから飯がうめぇぞっ
中鉄うちにはなんとっ．．．
うオオオなるほど強そうな奴から売れてくんだなっ！！
ちっくしょ俺のことはみんなまだ知らねェからなァ
皆聞きやがれ！！城戸村の信とは俺のことだっ！！
体は小っせェが誰よりも強ェぞ！！
ふざけんなてめぇら！天下の大将軍になるこの．．．
お前いい体してんじゃねェか
こっちが兄貴か？んじゃ兄弟で入れてやるよこれで五人だ
あの小っこいのは弟か？
兄弟別れるの嫌だったら他を当たるぞ
いやあいつは同郷なだけっス関係ないっス
大の男が五人も集まって気色悪いんだよハーーーカ
俺は一人でてめェら五人分戦うっつんだバーーーカ
カカカ俺より小っせェなそりゃダメだ
残りモン同士仲良くしよーぜ
せっかく話しかけてやってんのに無視すんなよ
あれ？あそこで飲んでる二人は馬兄弟じゃないスか？
伍長は他より位が高いのだが頼りない長には人が集まらないときがある
あーまたしても誰も組んでくれなかった．．．
ハハハ潔伍長またまた一人だぞ
今回の売れ残りはあれか～
あ～二人は子供じゃないか
今回無事に帰れるのかな．．．
あどうも伍長の澤圭です皆さん宜しく
苛酷な大戦を前に残りものばかりの五人組が誕生した！！
何だこの小っこいオッサンはオッサンは？
今位長って言わなかったか？
じゃこの五人が組なのか？組なのか？
皆さんの伍長なので何でも聞いて下さいね
初陣の方ばかりみたいなので
夢はもちろん天下の大将軍になることだ！
今は違うとこ住んでるけど
まずはこの戦で戦功をあげて百人長くらいになる予定だ！
聞いてねェよバカつかなれねーよ
まさかしゃべれないのか．．．
あの．．．すみませんがお名前を．．．
嫌いなことはしゃべること
そのぶっといはちまき外して顔くらいちゃんと見せやがれ
しかもおかしなかっこしやがって
たしか法律じゃこういう奴は一回鼻へし折っていいんだよな？
この五人がお互いの命を預けあう仲間です
助けあって頑張っていきましょう
うおー絶好の行軍日和だなこりゃあ
お前なんでそんなに緊張感ねェの？
これで癖にさわるクソガキがいなけりゃ最高なのによー
おーおーガキのくせにたいそうな剣持ってんじゃねェか
庶民が持てる剣じゃねェなァそりゃ盗んだのか？あ？
お前こそそのただごとじゃない剣はどうした
俺はちゃんともらったんだよ
やっぱこいつやりやがったな
俺たちの他にも歩兵軍がいたのか！？
信くんってどんな子なんですか？
どうした到やけに静まりかえってんな
ちょっと想像してたら気持ち悪くなった
こんだけの人数が殺し合いをしたらどんな光景になるのかなって．．
くっ下らねェこと想像すんなバカ
まずいことになりました
たしか疑問って城を攻めるんじゃ？
攻めるのは魏の整腸”ですが、各軍は戦の前に秦の城に入り軍を整えるのです。各城では我々、歩兵軍を正規軍が待っています。
丸城の城主黒剛様は＂星眼の黒龍〟と恐れられる猛将です
根っからの戦好きで毎回最激戦地に軍を投入し死地に生を拾う戦い方をするお人
何でそんなに丸城が嫌なんすか？
残りの中で最も嫌な丸城に当たってしまいました
ひょっとすると今回亜水の本軍より苛酷な戦いをするのではと皆が丸城を敬遠していたのです
特にこの戦で将軍に任命されいつも以上に血がたぎっているはず
ちょっと待て！今将軍って言ったか！？？
え？ええ将軍になられたそうです
マジかよちっきしょォやったぜなァ尾到！！
そうと分かりゃ昼めし食ってる場合じゃねェ！！出発だ出発！！
丸城では〝性眼の黒龍〃将軍が俺たちを待ってっぞ！！
いや俺は胃が痛くなってきた
その他はその場に待機！！
あれは火急を知らせる赤伝者です
何か緊急事態のようですね
嫌な予感がします．．．
何でだよっ攻めようとしてる薬が何で逆に城落とされてんだよ
将軍はっ黒剛将軍はどうしたっ！？
討ち死にされたそうです
将軍だけではありません
城内の人間は老人女子供にいたるまで皆殺しにされたそうです
初めてで分かんねェスけど
戦争ってそこまでやるもんなんスか
いえこんなことは私も初めてです
どこのどいつだそんなふざけたマネしやがったのは
以前〝信陵君〟の以前、信じまんの食客頭だった人物です。
というか、丞嘗君平原君。信陵君・春申君という一国の王に匹敵するほどの力を持つ四人の有力者
彼らは様々な才ある者たちを食客として囲いその数は四君とも数千人に及んだという
食客だったってことは異才があったってことですよね
おまけに魏には魏公子兵法とい．．．
間違いなく戦争の才でしょう
四君だの食客だのあだ名はどうでもいい！！
そんなイカレ野郎はただぶっ殺すだけだ！！
だけど入城するはずだった丸城が落とされちまって
俺たちゃこれからどこに向かうんスか？
それってかなりやばいんじゃ
んじゃ最激戦地に行くんだな
願ったりだコノヤロォ！！
何かあちこちで小競り合いが増えてきたぞ
戦場が近づくと気が立ってきていつもこうなります
皆さんも気をつけて下さいね
行軍中の私闘は罪に問われますよ
これから魏と戦うのに味方同士でケンカするなんざバカの．．．
おー澤さんとこは今回も弱そーだねェ
なんか家族旅行みてェだな
ブヒヒヒ伍長それ言いすぎ
ガキ二人はまずいっしょークハハハ！！
澤さんが情けねェからこんなんばっか集まるんだぜ
よく位長になれたよなーこんな人が
おーガキのくせにいい剣だどこで盗んだ？
何さらしとんじゃガキっ！！
お前誰にケンカ売ってるか分かってんのか？
おおっあのガキ抜いてんぞっ！！
剣が見たいっつったから見せてやったんだケンカじゃねェよ
オッサンこそ誰にケンカ売ったか分かってんのかよ
千人将の騎馬隊が通るぞォ！！
騎馬隊だってよ騎馬隊見たことあっか尾平！？
なになに！？騎馬隊が通るのかっ！？
何だよその切りカえの軽さは
あのォ．．．喜ぶのはいいですけどくれぐれも整列を乱さないで下さいね
案の騎馬隊は軍律に厳しくまた隊の将は気性が激しい方が多いです
前回私が発車したとき格刻中フラついたという理由だけで両断された者がいました
そしてその価の者達も連座してさらし首に
とにかく整列を乱さないようにお願いしますよ
今度の千人将は新任された方でどんなお人が分かりません
信君静かに千人将が来ます
あいつとんでもねェアホだな
ククク見てなよ首がすっ飛ぶぜェ
やはりいたか相変わらずだな信！元気そうで何よりだ！！
千人将相手にやけに慣々しかったな．．．
けっどうせ昔下僕として仕えてたんだろ
三か月の間でまた少したくましくなったようだな。信
壁のあんちゃんこそ見違えたぜ千人将ってすげェじゃんか
あれから一度も会いに行けずすまなかった
後処理に追われてずっと不休だったのだ
ふつうなら大王の命を狙った不届きな反乱は関係者の九族までさらし首にするところだ
しかし呂氏への抵抗勢力は残さねばならんどうしたものかと思案にくれていたのだが．．
では反乱そのものをなかったことにしろ
弱氏一党内の抗争で覚首らが死んだとし最小限の処断で取める
反乱そのものをなかったことに！？
覇氏の勢力はそのまま肆氏に
バハハハ相変わらずめちゃくちゃな王だな
笑いごとではないこちらは大変だったのだ
何か変わったこととか．．．
あー元気だぜ飯やら洗たくやらほとんど俺の下僕状態
まだ気付いてないのか．．．
信や政に言ったらぶっ殺すからなっ
また一緒に城取りだな壁のあんちゃん
だが前とは違って今回は城壁を力づくで突破せねばならん
栄陽城の守備は堅いと聞く忍耐のいる戦いになりそうだ
それに一緒に戦うかどうかはまだ分からん
そっか千人将つってもいっぱいいるんだな
信の直属の将になるかどうかは亜水での軍編成によって決まる
されど千人将！これからは私に敬語を使うように
一歩兵が千人将に無礼があってはしめしがつかぬ
．．．信の方はどうなのだ
疲れきった伍長とあとはド素人
周りから最弱の伍ってからかわれてる
二人手練れがいれば伍は安定すると言われているが．．．
よし！亜水で作戦会議が待っている！先に行っているぞ日
援軍箱み入ります呉慶将軍！将軍に来て頂いたからにはもはやこの余陽ビクともいたしませぬ！
栄陽の全軍をもらいに来た
うす汚い侵略者が我が魏の地を踏むことは断じて許さぬ
その数では栄陽の城門は破れぬ
黒剛将軍亡き今左翼の力は期待できぬ
さすがに千人将程度では発言権はないか
先ほど魏軍が栄陽を討って出たとのこと！
真っすぐここ亜水を目指しています！
何だとォ！？魏が討って出たァ！？
歩兵軍がいなかった丸城とはわけが違う
だが敵はあの信陵君一派の呉慶だ
何か策があるのやもしれぬぞっ
呉慶め丸城の次は亜水を取るというのか
呉慶は亜水など狙っておらぬ
奴はただ魏軍主力の〝戦車隊〟が活きる平地戦に持ち込みたいだけじゃ
平地戦に切りかえる！！
しかし軍編成が終わっていません
栄陽と亜水の中間蛇甘平原を決戦の地とする一早く丘に布陣すべし今すぐ発つぞ！！
そんなもの蛇甘平原に着いてからでよい
素早い対応ではある平地戦で見晴らしの良い丘に布陣したいのも分かる
だが兵も軍も全く準備はできていない！！
大丈夫なのかこの将軍は．．．
最前線に居続けた武将のせいか名前すら聞いたことがない
何でいきなりがけ足なんだよっ
分かりません百将も理由は知らないと言ってました
まーいーけどよっそんだけ早く亜水に着くってこったから
お〜〜い大丈夫かお前ら～～
ダメだもう走れねぇぞゴヘッ
おー澤さん何か分かったか？
急ぐ理由はまだ分かりませんが行先がどうやら亜水から蛇甘平原に変わったようです
え！？また変わったの！？
どうなってんだよこれで二度目だぞ！
おそらく今度も魏に何か動きがあったのでしょう
いいですか皆さん心の準備をしておいて下さい
攻めるはずの素が後手後手に回っている
こういうときは大勢死にます
いつの間にか先頭集団にいるし．．．
飛ばしてねーよ！ちゃんとお前らに合わせて走ってら
価長っ．．．そろそろ着いてもいいんじゃねんスかその何たら平原は．．．
そうですね．．．もう着いてもいいと思いますっ
ココラ貴様っ先導車を抜くなバカ者っ！！
ムダともランカイとも違う
すぐ目の前に何かいやがる
川ばーちゃん山菜採ってきてやったぞ
はぁ、はっ、はぁ．．．あんまり
んもーいい加減に憶えろよ隣んちの貂だよっ
おーそうじゃったそうじゃった
どうした貂？いつもの元気溢れる顔がやけにしみったれておるのォ
なんぞ不幸があったか？
ほうかつり目は戦争に行ったか
ほうかそれで暗い顔してんのか
じゃあもうつり目は死んだ力もなー
ワシも若くして夫を戦で失くした
ばーちゃんのだんなが？
ああ身よりがなかったから一人で生きてくはめになってなァ
この自慢の乳で何とか食いつないだ
お前にはワシのような美乳がないはて一人でどうやって生きていくかのォ
あの黒草村で一人で生きてきたから
住人は人殺し盗人ばかりで暴力が横行する最低の村
オレは通行人を告ることで小銭を稼いでた
オレもこいつらと変わらない最低野郎だ
この村じゃきれいこと言っても、生きていけないんだ
つらいときはじーちゃんの墓に来た
テン一人になっちゃうよ
貂儂らは黒鳴という．．．
じーちゃんは死ぬ前にいろいろ話してたけど、耳に入らなかった
怖くてたまらながったんだ
元ぬんじゃねェぞ貂！！
あがいでもがいてはいずり回って生き残れ
やれることは何でもしろ思いつくことは何でもしろ
全てをかけて何が何でも生き残れ！！
そうすりゃいつかきっといい事がある
じーちゃんが笑うとこ見たのはそれが最初で最後だった
奴らの知恵は全部盗んだ
それからオレはがむしゃらに生きた！！
村の連中は悪党だけど生活力はある
元役人がいたので飯つくってやる代わりに字と史を教わった
生きるのに役立ちそうなもんは片っぱしから取り入れたんだ
何やってんだよ殺しは無しって言ってただろっ
今度なめたマネしやがったら川に沈めっからな
やっぱり苦しい日々だった
毎日自分に言い聞かせた
きっと、いい事がある。
そしたらある日とんでもない奴が現れた？
すごかったよオレより若干年上の奴がたった一人で村中の猛者達をたたきのめすんだから
あんなすさまじい“暴力”は初めて見たけど嫌悪はなかった
こいつももがき苦しんでる奴だって直感したんだ
そのすぐあとに政にも出会った
そしたら事態は急展開さ
信はねすげェバカだよどんな強い相手にも真っ向から突っこんでく
朱凶もムタも左慈もランカイもどれも死んでておかしくない
うんあいつは殺しても死なないな～
何か話してたら元気出てきたっ
ばーちゃん今晩うちに来いよごちそう作っ．．．
って寝てるー！しかも乳出たままっ
信！必殺技考えたからオレも戦場つれてってくれよ
面白ェそれで俺を倒せたらつれてってやるぜ
しかし、その分前の夜だねえも教会に合わせて結果オーライ！
大きな可愛されてあげたほう。あなたはたくさん飲んでみたいな大変わせばほが、夜に課命があんたり、魔法のシップもらったりしたら
聖日に久遠治！何とか原稿：無事あがりません。．．．しかし、ボールと蹴ってるぜ肩に。も我ながら家ではいました。
皆さまも急な運動にはくれぐれもご注意を！！（笑）
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