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YOUNGJUMPCOMCS

八原泰々

過去

SHUENSH

原棄久

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

KONYOHOの

原泰久

キングダム

第8話第32話百将

あっ...お兄ちゃんのおおおっちゃったんだよ

第83話、最大

第81話「刺客急製」

お亡宝決別ーー

第31

第六話「過去」

第76話「闘商」

第77話関所抜けー

第73

第80

話別離

_ニ十三

...

百十三

第55話、光発舞う。

百三十三

百五十三

百七十

百八十九

★この作品はフィクションです。ホエートルール

★この1冊はバンジョンの実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

河了貂かりょうてん

なお、登場人物紹介させ

...

しん

ひょう

「民族の末裔。口寄り

がなく、一人で乱世を

生き抜いてきた子。今

は信と暮らしている。

昌文君しょうぶんくん

最近女に忠誠を尽くす大臣

元々は試合だったが、現

在は文官として属政を支

援する。

戦争孤児の少年。自らの腕、ニス「王での土曜」と

一つで「天下の大将軍」と

して名を成すことを目指す。

嬴政...えいせい

森国の若き王。異母弟の

反乱を平定し、中華統

をめさす。

目の親友。鼻政の影武者

となるが、刺客の手に挂

かり命を落とした。

委員の千人将で、昌文君

の副官でもあ...

...お兄ちゃう

紫夏

...

闇商人の女弱目。餓死寸前の孤児だったところを行為人の養父に助けられ、その跡を継いだ。

闇商人の女頭目。御死寸。

前の孤児だったところをこちを一本一の大人に出ようと

行商人の購入に助けられ、

その跡を継いだ。

江彰、こうしよう

二人とも紫夏と同時にご飯死寸前だったところを行商人の

「父に助けられた。その後はの打ち物、ただ、お前は

闇暦を手伝う。

亜門

道剣、どうけん

素の役人。超で人質にな

っていた扇政を案に連れ

戻すために尽力する。

羌痢「きょうかい

名前以外、素性の知れな

いい話の剣士。親との戦い

では信と同じ価のメンバ

ーだった。

こう

案の王宮に仕える宮女

痛みに恋心を抱いてい

いやいやあああ

前巻までのあらすじ

あぁあぁぁあああっ

時は紀元前ーー。500年の大戦争時代にある中華西方大学生

の国・素。奴隷同然の生・タナ・まあ、新学のバージョール活を送る少年・信と凛は、武

効で名を上げるべくに日夜剣術の修行に励んでいた。

ある日、王・歳政に瓜二いつの容姿を見込まれた漂は、

王の影武者役として王宮へ召し抱えられるが、王の実

弟・成婚によるクーデターが勃発。漂は刺客の手に掛か

わ、仕官からわずか一月で命を落とす...。

漂を身代わりにした最政に僕の振りを感じる信。だが、

漂の遺志に応えるため、信は扇政と行動を共にし、山

の民の応援も得て反乱の鎮圧に成功した。

反乱鎮圧から三か月後、レーキーニッグの一応、扇政は中華統一への第一歩一歩。

として素軍を隣国の親に出て奉軍を瞬国の魏に、最初は「平成24侵攻させ、この戦いに初めて一生じゃなかった」

歩兵として従軍した信は、圧倒的劣勢の秦軍のなかで

も獅子奮迅の活躍をした。そのため勢いづいた葬軍は

劣勢を挽回し、ついに素の将軍・庶公が、魏の将星...

呉慶との一騎打ちに勝利し激戦に幕を下ろしたー

ハァアッ

...ああぁぁぁ

...

ふふふ

いやいやあああ

大王様が

シカさんの話を

して下さった...

第75話過去

趙国?

......?

大王様がですか?

シカさんの話は

大王様の生い立ちに

深く関わる

そうだ

話の舞台は

中華の中央に

位置する国

「趙」

大王様が趙で!?

:一体どういう

ことだろう...

永年の秦の

強敵国「趙」だ

ハァァ

第75話・過

紀元前272年

もともと「韓」の領土であった

〝上党〟の地をめぐり

「秦」と「趙」が激突した

決戦の地は〝長平〟

上党

長平

キングダム

素将は「白起」

趙将は「廉頗」

両国の総力をあげた

この大戦はカが拮抗し

2年たっても決着が

つかなかった

しびれを切らした趙王が

ここで愚断を下す。

総大将を名将・廉頗から

血気盛んな若将・趙括に

変更したのだ

2年の膠着は

一気に流れ出す

!!

伏兵だと!?

特攻が読まれて

いたというのか

ぬ!

あれは

奏軍の

副将

我は趙軍総大将

趙括也!!

副将ごときに

用は無いわ!!

ばしゃっ

二年続いた至極の戦が

あなたのせいで

台無しです

おバカさん

死んで出直して

きなさい

紀元前20年9月

大将・趙括を討たれた趙軍は、

降伏し、約40万の兵が

投降した

しかしここで

素軍総大将日起は

すさまじい決断を下す

ガッ

ガッッ

ガッ

日起はなんと

資料の問題と反乱の危険を理由に

投降した40万の超兵を生き埋めにし

殺したのだ

である

この未曾有の大虐殺は

「長平の戦い」という名で、

史に深く刻まれる

アア

40万の死者のけ

親族達の悲じみは

如何ほどでは

あったろうが

40万の死者の

・親族達の怒りは

如何ほどでも

あったろうが

趙人の素人を

呪う気持ちは

如何ほどで

あったろうか!!

しかしこの惨劇の数ヵ月後

よりによって趙の国都にて

奏の王族の子が誕生してしまう

その赤子は正月〈政月〉に

生まれたので

〝政〟と名付けられた|

9年後ー

趙国国都

邯鄲ー

今ここ邯鄲にて

ある秘密の計画が

遂行されようとしていた

考慮中とはどういう事だ!!

考慮中とは

どういう事だ!!

道剣様

ぬ!?

違うね

考慮中とは

どういう事だ

この仕事を

引き受けたから

ここに来たのでは

ないのか!?

引き受けるかどうかを

決めるために

来たんだよ

だから

その計画ってのを

さっさと話せ

図に乗るなよ

商人風情が!!

この計画は

我が国の大事だ

そう易々と明かせるか

それに仮に明かして

断られれば貴様らを

殺さねばならぬ

そっちこそ

図に乗ってんじゃねぇよ

ここは邯鄲だ

分かってんのか?

あれからまだ

たったの10年しか

たってねぇんだ

茶の

オッサン

俺たちゃ〝長平〟を

忘れてねぇぞ

今あんたらが素人だって

バラしゃたちまち

刻まれて犬のエサだ

コラコラ

からかうのは

それくらいに

しときなよ江童

私らは

商人

熱くなるのは

商売の話だけ

でしょうが

おォ

久しぶりだ

元気

そうだな

紫夏!

...

こやつが

頭か...

女だったとは

紫夏!

キモいな

相変わらず

あ!?

久しぶり

亜門

商売の話してるから

熱くなってんだよ

“人を運ぶ”っつーこと

しか知らされねーで

乗っかるわけには

いかねー

事が大きいから

この人たちも

慎重になってんでしょ

まず一つ!

三日前に秦王が

死んだ

私が

知ってる範囲で

教えてやろー

マジかよ

紫夏っ

あの“戦神”と

いわれた素王が

ついに死...

お前

声でかい

高い情報なのに

こ...この女

なぜそれを...

やったぜ

ざまァみろだ!!

......?

だだ

だだ

それで太子だった

「安国君」が王になり

次の太子には「子楚」って

王子がなることに

決まった

大王崩御は

王宮内でもまだ

一部しか知らぬと

いうのに

「子楚」...

聞いたことが

あるな...

それで?

あっ!?

まさか

呂氏が全財産

つぎこんでとり入ってた

あの王子かっ!!

7年前軟禁されていた

「子楚」を脱出させ

奏に返したのもあの日氏

その「子楚」が大子に

なったってことはっ...

あのヤロォこの先

すげェいい思いすんぞ

趙に十数年も

人質になってた

あの案の王子...

たしか「子楚」には

趙の女に孕ませた

ガキがいたな

だけど子楚は脱出時

女と子を連れて逃げる

余裕はなく二人は

趙にとり残されたまま

!?

!?

ちょっと待て!

さっきこの計画は

人を運ぶっつってた

よな

それって

まさか

ドン

そうーこれは

7年前にあの呂氏が

子楚を脱出させた

ときと同じように

「子楚」の子「政」を

趙から脱出させ

素へ送り届ける

計画だ!

そ...そこまで

知っているのなら

話が早い

子楚様が太子と

なられた以上次の

太子には嫡子である

政様がつかれる

分かったであろう

事の重大さが

さァこれでお前たちは

抜けられぬことに..

お待ち

下さい

引き受けるが

どうかは

政様に会って

考えます

商人が運ぶ〝品〟を

確認するのは当然では

ありませんが

まずは政様に

会わせて下さい

政様に会ってから

決める!?

一体どういうことだ

決めるのは

それからです

何だと女ァ!!

我らが王族を

品と申したか!!

るせェぞ

俺らの大将が

会わせろって

言ってんだから

とっとと

ガンッ

っくそォ

そのガキ

つかまえろっ

逃がすなァ

チッ

コソ泥か

皆集まれ

またあいつだっ

政だっ

!?

酸っ

ぶち殺せっ

!?...

呪われた

素のクソだ!!

ぶち殺せェっ

・闇商

第76話「

政だっ

いまいましい

素のクソだっ

また食いもん

盗みやがった

今日こそ

逃がすな

ぶちのめせ

?......

ありゃどう見ても

貧しいコソ泥だぞ

政って...

今話してる

秦の王子の政が!?

一体どう

なってんだ!?

俺に

やらせろ

〝長平〟で親父と

兄キ二人を失った

オ...オイ

何かやばそうだ...

オラァ

ぎあっ

クソが

やりやがったな

このガキ!!

ぶっ殺せ

ぶっ

うおっ

始まったぞ!!

ひぎっ

あいつやるなっ

ベネ

よっしゃ

ラァ!!

とりゃあ

おのれっ

やっちまえ

俺にも

やらせろ

待て!

あなた方が行っても

騒ぎを大きくする

だけだ

大丈夫

彼等も少年が案の

人質だと知っている

命までは奪えない

ゴッ

オラッ

俺にかわれ

俺も長平で

兄弟が死んだ

ドカドガッ

もういい

やめろ

痛めつけるのは

いいが殺しては

俺達が裁かれる

まだいいだろ

このくらいじゃ

死にゃしねぇ

はっ

はっ

もう気絶してる

今度にしろっ

じゃあ

腕くらいなら

いいだろ

こいつは

盗人だ

!!

やれっ

やれ!!

スー

よォし

しっかり

押さえてろよォ

やめろ!!

ビクッ

!!

ビクッ

あなた達が

やっていることは

!!

...そうかなぁ。そうですか..

奏人以下

です

あっ

待てガキ!!

この女に礼くらい

言ったらどうだ

秦の犬がっ!!

キングダムの

ズキン

うっ

へっ見たろ

物好きな姉ちゃん

あのガキは助ける価値

ねえんだよ

なめた目ェ

しやがって

あのクソは

だいぶ分かったぜ

あのガキのこと

どうやらマジで

飢えてるらしい

親父が7年前に

脱出してから

案からの仕送りが

途絶えてる

母親の方も

秦の王族を生んだことで

政同様

酷い仕打ちを受けてる

大した働き口もなく

噂じゃ男呼びこんで日銭

稼いでるとかいねーとか

でこのヤマ

どうする?

乗るわけ

ないだろ

秦王の死の件が

趙王の耳に入るのは

時間の問題だ

そして

知った趙王がます

最初にすることは

政の暗殺

...だろうな

あんなガキに将来

秦王になられたら

趙は目の仇にされちまう

その政がいなくなったと

なれは、趙国の全ての

関は堅く閉ざされる

そうなると

いかに俺たちでも

外へは出られない

趙王に知らせが届く前に

国外へ出られるかは

もはや賭けだ

失敗したら

国賊として

拷問の末、殺される

そんな博奕は

うてない...か

そういうことだ

文句ないだろ?

...紫夏

この仕事は

受けられない

悪く

思うな

この件に関しては

絶対にロ外しない

闇商の日は堅いから

安心しろ

じゃあな

おのれ趙の商人共が

斬りますか?

いい..

今イザコザを起しても

仕方がない

オイお前

あの女頭目は

どうした

......?

さぁな

フラっとどっかへ

消えちまった

......

月が

お嫌いですか?

!!

私も昔は

嫌いでした

月が

お前は

昼間の

フフフラフライラスラを

まるで自分を

あざけり笑って

いるかのように

まさに

“ふざけんな!

です

しかしそうではないと

教えてくれた人がいます

私の養父です

養父は言いました

〝月がいつも以上に

輝いているのは”

苦しみのどん底で

見上げる月は

いつも以上に美しく

輝いて見えます

...???オフラララ?

"くじけぬように

はげましてくれて

いるのだ”と

お前には二つ札を

言わねばならん

片腕にならずに月の秘密を

すんだこと

教えて

くれたこと

...

ありがとう

.......どう

いたしまして

政だ!

政だ!

また政が

出たぞっ

ただいま...

帰りました

母上

また

男か...

お待ち下さい

政様!!

お迎えに

上がったのです

永きご辛抱

誠に痛み入ります!

政様!

素への帰還の刻が

参りました!!

素へ帰るのです!!

素...

先日、楽王が崩御され

政様のお父上が太子に

つかれました

つまり次の王はお父上に

その次の主には嫡子で

あられます

政様がなられるのです

ズキッ

へ...?

うっ

政様!?

どうされました

政様?

急げっ!!

...???!?

オッサンら

自分達だけで

やるつもりだぜ

丸見え...

無理だな

奴らでは

この邯鄲からすら

出られん

おい紫夏

奴らが行くぜ

...???...??

迷ってんのか?

どうした昨日から

ダンマリして

迷ってなんか

いないよ

江彰

亜門

18年前

敵国の兵に追われていた

行商・紫啓は

たまたま通った荒野で

餓死寸前の三人の孤児を

見つけたが

ダメです

重さて速度が

落ちます

さっき荷を

捨てたばかり

なのにっ...

森父のあの手が

私達を死の淵からさ

引き上げてくれた

そして今

我々の前には

一人の少年がいる

私達が手を差伸べねば

すぐにも

殺されてしまう少年が

何の迷いが

あろう

我々がすることは

明白ではないか

我々だけで本当に

脱出できるのですが

道剣様

やるしかない

今さら計画を

練り直す時間は

ないのだ

深夜に門をくぐるには

よほどの手回しがないと

無理ですよ

!?

あっ

お前たちっ

!?

この仕事

引き受けましょう

〝闇路紫夏”の

名において政様を

案にお届けします

第77話「関所抜け

誰が

ハッ...

主になるって?

ククク

誰が主だって

誰が...

第77話、関所抜け

はっ

起きた

よかった

お気付きに

なられましたか

......

関まであと暫く

あります

もう少しお休み頂いて

結構ですよ

お会いするのは

三度目ですね

お前は...

怪しまれぬよう

いつもの道を

使う

この道で

趙国を脱するのに

通過する

関門は五つ

それさえ抜ければ

素へ行ける

五つ...

ちょっと待て

関を普通に

通るのか!?

取り調べ人とか

いるんじゃないのか!?

おっ...俺たちの

正体がバレたら

どうなるんだ

大したこと

じゃねぇよ

いるに

決まってんだろ

関の意味ねー

政は連れ戻されて

残りは全員その場で

斬首さらし首だ

!!

ちょっと待て

貴様今政様を

呼び捨てにしたなっ

キングダムの

...???.....

五つくぐれば

素か.....

ご心配は

無用ですよ

この紫夏が

必ず無事に

素までお届け

致します

...

これは

現実か?

もちろん

現実ですよ

第一の関門

|会安_

あははは、

よし

いくぞ!

空の俵が一つ

あります

政様はその中へ

御は私が

やりましょう

ちょっと待て

俺たちは

どうすれば

だまって

目ェつぶってろ

何イ

次イ

何じゃ

この荷はァ

捕えよォ

よし次ィ

よし次イ

毎度

オウ

よし次イ

!?

!?

何じゃその荷はァ

改める!!

脇に寄せろォ

なっ何だ

今のはっ!?

あれだけで

通れるのか!?

違法なモノを運ぶ

闇商ですからね

常日頃から

手回しを怠っては

いませんよ

勘違いすんなよ

闇商全員が

すり抜けられる

わけじゃねぇぞ

紫夏だから

できるんだ

何つったってこいつは

家督を継いでから

紫商を倍の規模に

膨らませたんだからな

キングダム

ホホホ

だったっ

なぜこんな若者達を

呂氏が推薦したのか

疑問に思っていたが...

今理由が分かった

政様もう

大丈夫ですぞ

ん?

政様!?

空気孔は

ちゃんとありました

息がつまった

わけではない

ハッハ

ビビリすぎて

気絶したんだろ

何だと貴様

我らが公子を

臆病と申すか?

そこまで言って

ねぇよワハハハ

道剣殿

たしか政様を

連れ出された夜も

気を失われたと

言っていましたね

はァ...

まァ...

......

ただの偶然か?

何かひっかかる...

スースー

よく見ると

全身アザだらけだ...

秦のクソがっ

ぶちのめせっ

クソがっ

クソがっ

オラァ

オラァ

ん?

......?

政様?...

スキ

スキ

ハッ

苦しい

苦しい

ズキン

苦しい

苦しい

苦しい

苦しい

苦しい

苦しい

赤かさんぞ

折かすものか

秦に帰って

何を?

なん

苦しい

お前も

お茶を

ククク

冗談だろ

地の底へ

苦しい

だまれっ

長平は俺には

関係ない

何せお前は

もう...

俺は秦へ

帰る

素王に?

誰が?

お前が?

うわぁ

政様!?

ハァ

だ...

大丈夫ですか

ハァ

政様の様子が

おかしい?

......

夢にうなされる

ことなんて

誰にでもある

状況が急転して

まだ少し混乱して

おられるのだろう

それに今は

とにかくまず

趙を脱出すること

これだけですぞ

紫夏殿

第二の関門

ー青郭ー

関です

政様俵の中へ

オオ

紫夏じゃ

紫夏じゃ

秦へ帰ることが

第一か...

たしかに

そうだが...

紫夏!

久しぶりだな

お元気

そうで

茂英殿

最近てんで現れぬが

まさか儂をさけて

おるのではあるまいな

フフフ少し舎で

休んでいかぬか

茶でも出そう

ならん

たまには個に

つきあえ

さもなくば

何改めの命令を

出して無理矢理

休ませるぞ

せっかくですが

先を急ぎます故

それは

困りましたなー

しかし今は

客を待たせて

ありますので

茶は次に必ず...

ん?

キリ

おいっ!!

へっ?

なっ何を

やってんだ

お前っ

何って試し射ちを...

昨日弓を買ったので

米使くらいいいかと...

ふざけるな

貴様っ!!

怒るな

紫夏っ

ももう

行っていいぞ

こやつは先日

入ったばかり

なのだっ...

血が...!!

関からここまで

悲鳴どころか

うめき声も

聞こえてない

気絶もしくは...

...

政様?

矢を抜け

出られぬ

政様っ...

よくぞご無事でっ

よくぞ一声も

発せず我慢

なされました!!

ちょっと待て!!

腕を射ち抜かれて

泣かない子供が

どこにいる

行きますぞ

穿たれた矢を抜かれて

眉一つ動かさぬ人間が

どこにいる

この子は一体...:!?、

第78話・孤独

幼少期のつらい経験で

感情がふさぎ込んで

しまうことはある

戦争孤児の私達も

養父に拾われるまでは

実際そうだった

だが...

矢に射たれても

動じないというのは

もはや感情、云々の

話ではない

明らかに常軌を

逸している

第78話・孤独

この子の心身には

何かが起きている

紫夏の旅団が邯鄲を出て4日

一行は最後の関門。当主人に

迫った

呂干を抜ければ

国境までは

半日の距離である

...!!

また月が

出ている

...

咸陽

そうですね

...

時々夢と現実の境が

分からなくなる

月を見る政様の目が

紫夏は好きですよ

では

私がいるときが現実と

俺えておいて下さい

紫夏現実

はいっ

俺は本当に素へ

帰れるのか......

........

前も言いましたよ

私が必ず帰します

紫夏...

ゴトゴト

最終関門

ー呂干ー

ギャア

よし次ィ

よし

通れィ

ちょっと

待てい!!

何者じゃ

そいつら

どういうことじゃ

紫夏

半数も見知らぬ

顔がおるそ

人手不足でね

途中の村で雇ったのさ

しっかし

年くってるくせに

全然使えなくてねー

逆に足引っ張られて

困ってんだけど

ここに置いてくから

入りの車が来たら

乗せてやって

くんないかな

...

ジャマくさいわ!

行けェい!!

危なかった

危なかった!!

あっ!?

狼煙だ!!

緊急閉鎖の狼煙が

上がってる!!

閉門!

閉門だァ!!

あっ!?

門が

閉まったぞ!!

政様の失踪が

バレたのか!?

かっ...間一髪

だった...

ハハハ

やったぞ

全ての関を越えた!!

これで茶に漏れるっ

帰れるぞっ!!

バハハハ

喜んでる

場合じゃねぇ

!!

もし政の件が

知れたんなら

すぐに追手が

来るぞ!

軍が総出でな!

その通りだ

ここからは偽装の

必要はない

適当な所で荷を捨て

全速で国境を目指す!!

趣の騎馬隊は

速いぞ!!

ズキ

"ガ"カ"ヵ

ズキ

もう少しで

合流地です

すでに迎えの軍は

待機しているはず

追手の気配もない

逃げきれます

紫夏殿には

本当に救われた

我々だけでは

こう上手くは

いかなかった

救われた

救われた

か.....

感謝する

私は本当に

この子を救ったのか?

いよいよ

ご帰国ですね

政様

いいなー

帰って後々王に

なられたらもう

贅沢三昧ですよ

キングダムの

私があと10歳若かったら

妻になって一緒に旅沢に

あ妻は言いすぎですね

妾かな......

ズキン

ひょっとして

召使い...

政様?

大丈夫

ですか?

ハッ

ゴ"ガ、カ"か

ハッ

ハッ

待てよ

カタ

ちょっと

オイ

政様?

待てよ

セイ

セイ

セイ

誰が主になるって?

誰が王だって?

誰が......

素へ帰って

王になる?

こんな茶番はやめて

荷台を降りろ

お前は寒くは行けぬ

だまれっ

セイ

セイ

セイ

何夢を

見てるんだ?

ククック

お前が帰って一体

誰が喜ぶのだ?

誰が

父君か?

冗談だろ

父は七年前にお前を

捨てて秦に帰った

母君にもお前は

疎まれていた

お前さえいなければ

越の女に戻れたのに!!

お前さえ

いなければ!

やめろォ!!

政様っ!?

クククッ

父に捨てられ

母に疎まれた

今更一戻ってこられても

迷惑だよ

お前の場所は

秦には無い

そして一番の

問題は、お前だ

お前の、その心と体

どうされた

政様!?

ククク

まともな人間が

矢を穿たれて

平気なはずない

まともな人間なら!!

賢いお前はもう

とっくに悟っているよなァ、

お前みたいな壊れた奴は

手になってはならないと!!

さァいつまで

荷台にいるつもりだ

さっさと降りる!!

あっ

政が落ちたぞ

何ィ!?

止めろっ

っ......!!

!?

私が行く

皆はその場で

待てっ!!

紫夏っ

一体どう

なってんだ!?

知るかっ

政様っ

待って

あのガキ

時間がねえってのに!!

政様っ

来るなァっ!!

俺は

帰れぬ理由が

あるんだ

素へは

帰れぬ

何を言って...

もう少しで

帰れますよ

!?

えっ!?

一体何を

気は確か

ですか

痛みが

ないんだ!

痛みだけじゃない!

味もっ

匂いも

暑さも

寒さもっ

俺はもう何も

感じないんだ

何も

そんな...

馬鹿な...

......

壊れてるんだよ

もう......フ

そんな奴が

王になど

なれるわけがない

一体どうして

物心ついた

ときは...

自分が王族と知り

その幸運と名誉に

心が震えた

だが...お

外へ出ると

そこは敵国の

ど真ん中だった

茶が長平て40万人を

虐殺してしまった

まさにその敵国の

秦への憎悪が

容赦なく俺に

降り注がれた

その圧倒的暴力を

受けながら

絶望した

臆待の日々は

続き

俺は自分の置かれている

状況を認識し

精神は深く閉ざされ

いつしか俺は何も

感じなくなっていた

こんなことに

なるまで

追いつめられていたなんて

何てことだ...

何てことだ

長平の怨念を

受け止めさせられたんだ

この子は素王子で

ありながら

趙で生まれた

どうすることも

できない。その

不運のせいで

10に満たない子が

誰にも

手を差し伸べ

られず

たった一人で

ずっと...

道剣達は

来るのが

遅すぎた

...

ちきしょう

!?

俺だって

なりたかったのに

民を導く王に

なりたかったのに

...

なれますよ!

なれますよ

私がならせて

みせます

痛みが無いのなら

私が代わりに

感じてあげます

でも

あなたはちゃんと

感じていますよ

味もっ匂いも

全部.....

大丈夫..

あの晩一緒に

月の輝きに感動したじゃ

ありませんか

大丈夫

私がついています

一緒に森へ

帰りましょう

第79話・亡霊

責任者

出て来い!

あっ

ふざけるな

商談に間に

合わねぇよ

聞いてねーぞ

閉門なんて

責任者

どこにおる!!

三黄旗だ

王命の馬だ

出て来い!!

何!?

私です

何事

でしょうか?

紫夏という

商人がここを

通ったか!?

ハ...ハイ

半日ほど

前に...

騎馬隊だ

すげェ...

合戦でも

始まんのか?

紫夏の奴

何かやらかし

たのか?

さぁ

一緒に秦へ

帰りましょう

ズキン

ズキン

うわっ

政様!?

ハッ

ハッ

ハッ

大丈夫

ですか?

ハッ

何だ

この女

変は

帰らん

俺達と同じ

地の底へ

政様?

改は

帰らん

改は渡さん

改は俺達が

連れて行く

何だこの女

邪魔するな

お前も

連れていくぞ

女も地の底へ

連れて行く

離れろ紫夏

俺にとりついている

亡霊達が

お前にも...

亡霊!?

!!

なっ

やっぱりダメだ

紫夏...

俺はこいつらからは

逃げられない

しっかりしろ!

亡霊なんて

いやしない!!

全部

まやかしだ

全部ただの

幻だ!!

お前の前には

私しかいない

驚くべき

ことだが

フ...

政の記憶の中で

人に抱きしめられたのは

初めてであった

まだかよ

紫夏の奴

何やってんだ

あっ

来た

お待たせ

おいそのガキ

大丈夫なのか?

大丈夫

もう

大丈夫

ドカッカッグカップを

よしっ

よしっ

帰れる

帰れるぞっ!!

連日走ってるせいで

馬速が上がらねェ

さっきの時間の

浪費はやはり

大きかったか

趙の追尾能力は

中華一だ

もし俺達のことが

バレてるとしたら

そろそろ...

キングダムの

砂煙だ!

後方に砂煙が

上がってる!!

追手の

騎馬隊だ!!

何ィ!?

きっ

騎馬隊っ!?

ちきしょう

ここまで来て

慌てるな!

まだ大分

後ろだ

武器の準備を

しろ!

戦いながらの

逃走になるぞ!!

くそっ〈そっ

道剣殿

合流地は!?

松で囲まれた

池のほとりだ

赤松の池が!!

......

遠すぎる!

赤松は

国境の

向こう側だ

無理だ...

そこまで騎馬隊

からは逃げられん

...!??...??

亜門!

オォ?

子供ン時に決めた

二人の約束忘れて

ないだろうな

!!

へっ......

三人の中で

一番最後に

死ぬのは紫夏

ハハハ

元々拾われた

命だし

忘れる

かよ

闇商やってる時点で

いつかこうなる覚悟は

してたけどよォ

あいつをモノに

できなかったこと

だけが心残りだ

せめて告白くらい

しとくんだった

ワハハハ

俺はしたぜ

え!?

16ン時に

結婚しろっ

つった

何ィ!?

あいつは断って

養父の跡を

継ぎやがった

ブハハハへハ

お前フラれたのか

ワッハハハ

ってかてめェ

よくもそんな大事な

こと黙ってたな!!

ゴガガガソガン

ハッ

そっ...

それでっ!?

ハッ

ハッ

フッ

ハッ

田慈!!

飛ばしすぎだ

御車を離れるな!!

フッ

ハッ

ハァッ

フッ

!?

田慈!!

フぅううぅ

!?

!?

まさか...

騎馬隊!!

崖上に

騎馬隊がいるぞ!!

いかんっ...

逃げろ

紫夏ァ!!

!!

この

国賊がァ!!

紫夏ァ!!

やられる

ドキッ

ぬおっ

うちの大将に

近付くな

てめェ!!

亜門っ

ぐっ

.......へへっ

紫夏

あばよ

亜門!!

第80話・決別

紫夏

あばよっ

亜門っ!!

単元...

くっ

ちきしょオッ!!

第80話「決別

趙·秦国境付近

ー赤松の池ー

〈脱出班との合流地〉

それらしい

気配はないか

!?

何も!

砂煙一つ

見えません

そのまま

見張りを続けよ

ハッ

騎馬隊は

いつでも出られる

準備をしておけ

ハッ

"ガガ"

......

これまでか

......

キングダムの

ま...

俺は

知っているぞ

王族の身ながら

敵国に生まれ

戦争の怨念にあたり、

痛みを失うほどに

えは内にこもった

待てよ

ククク

だがお前は

ただ魂の抜けた

人形になっていた

わけじゃない

戦争と

人と

王について

生来"天才〟の類の

お前の思考は

ひたすら内に向かい

自問自答を

繰り返していた

国と

そして今お前は

胸の中に恐ろしい

王の道を描いて

いるな

未だかつて何者も

歩んでいない

恐ろしい道を

やめておけ

キングダムの

今ここで我らと

眠りつく方が

ずっと楽だぞ

無駄な

あがきはよせ

闇に沈んでいた俺に

この女は手を

さしのべてくれた

力強い手

もはや迷うことも

臆することもない

おれは秦へ帰り

王になる

周りに死を呼ぶ

苛酷な道だ

苦しむぞ

ハッ

!!

お目覚めに

なりましたか

ああ

紫夏

その腕はっ...

流れ矢が来ますので

頭を下げておいて

下さいね

!?

!?

キングダムの

!!

!!

危険です

盾の陰に!!

ハッ

ぐぉっ

ドッ

一番最悪の時に

起きたな

もう少し寝てれば

そのまま逝けてたかもな

道剣

合流地まで

は!?

ゴ"ガガガヵ

おそらく

およそ二刻

しかし

恐れながら

あと半刻と...

くやしいが

これまでだ

もちそうに

ありません...

騎馬隊に

つかまっちまったら

どうしようもねぇ

キングダムの

あきらめるな

矢も尽きていない

馬も走っている

まだうなだれる時

ではないぞ!!

今は一歩でも

秦に近付くことだけを

考えろ!!

何だこいつ

いきなり..

......

紫夏

ギュッ

合流地の兵が

動いて来る可能性

だってある

早々に

あきらめるなんて

お前らしく

ないぞ

俺を素へ

連れて行くと

言っただろう

........

本当に

目覚められた

みたいですね

お前が手を

さしのべてくれた

おかげだ

ぐっ

いいか

一気に

っぐううっ

ッオオオ

おっ

うおっ

ハハハ

いきなりハリキリ

だしましたぞ

あの男

プフッ

秦の山猿が

そろそろ武霊王が

胡服騎射の力を

見せてやろうか

オォ

一点総射!!

っチェェ

!!

道剣.....

せ...

政様...

む...

無念..

お許しをっ

!!

道剣っ!!

ハハッ

道剣...

周りに死を呼ぶ

苛酷な道

くそっ

くそォッ

あとは

商人二人と

政のみ!

国賊二人は

八つ裂きにして

野にさらせィ!!

政は首を持ち帰る

顔は傷つけるな!

胴より下は二人と

同様だっ!!

オォ

義父

あなたが我々を

救ってくれたように

自分の力を

過信していた

亜門と江彩を

巻き込んで...

私もこの子を

救おうと思ったのですが、

難しそうです

亜門が犠牲に

なった今、自分が

助かろうなんて

思いません

だけど

せめてこの子

だけでも

頂いた命を

次につなげなければ...

やはり人の命を

救うことはそんなに

簡単ではない

前方から...

砂煙!

政様前へ

御をお願いします

しっかり手綱を持って

いいですか

御には集中が

必要です

...

絶対に後ろを

見ないように

紫夏...

何をする気だ

最後まで

力を尽くすんです

あきらめずに

ハッ

ハァッ

第81話・別離

!!

前方から

砂煙!

!!

合流地の兵が

向かって来て

いる!

江影!?

間に合うか!?

亜門みてェに

かっこよくは

逝けねェみたいだな

ゴフッ

江彰

拾われた生に

しちゃあ上出来だ

江彰っ

最後まで

ほれた女の側に

いれたからよ

一秒でも

長く生きろよ

紫夏っ

オオオ

江彰ォオ

第81話

別離

ちきしょう

江彰...

ごめん

亜が江門影

よォし

あとは政と

女一人だ

......

うう...

私が二人を

巻き込んで

しまった

私も

すぐに

オオ

ハッハハ

あの女

細腕で弓を

引くつもり...

兄者ァ!!

おのれクソア...

あの女

弓使いだ

侮るなっ

ゴス

任せろ

ドス

板が邪魔だ

側面に回れっ

天布

スコス

ハッ

!!

っ......

紫夏!?

紫っ...

はっ

見るなっ

ハッ

ハッ

ハッ

はっ

はっ

くああっ

はっ

まだまだっ

あの女...

あぁっ

もういい

そのまま

じっとしてろ

頼むから

じっとして

いてくれ

冬顔様

前方に

砂煙が上がって

おります

秦の騎馬隊か!!

政を迎えに国境を

越えて来おったな

だがまだ遠い

むっ

遊びは終わりだ!!

馬車に乗り移り

政の首をとって来い!!!

オオ

赤の他人に

命がけで

助けられた

私も

幼い頃

その人は私が十歳の時

また別の人間を救おうとして

命を落とした

ガキン

その人の死に際

私は死なないでくれと

泣き叫んだ

受けた恩に対し

私はまだ何一つ

返せていないと

ガッ

しかし

その人はっ

恩恵は全て

次の者へ

私の命も幾人かの

命によって救われて来た

その恩を余さす

お前達に注いたつもりだ

紫夏お前がこの先

他人のために何かできたら、

それは私にとっても

大きな意味をもつ

どんなに些細な

ことでもいい...

受けた恩忠を次の者へ

フフ

そういうものだ

紫夏

どけっ

そうやって..

紫夏っ

見るなっ

はっ

そうやって...

はっ

はぁっ

はっ

そうやって

人は...

つながってゆく

この子は

殺させない

ええい

何をしている

殺せ

!!

殺せェっ

殺させないっ

騎馬隊!!

紫夏っ

案の兵だ

素兵が来たぞっ

チィッ

女はいい

政を殺せっ

殺せェェ

頑張れ紫夏

もう少しだっ

紫夏

何だ

この女

殺せっ

!!

っ...

政様ァァ

しっ...

紫夏ァアア

政様

何だ?

紫夏っ

お...

おケガは

ありませんか?

.....

お前の

おかげで

ああ

大丈夫だ

俺は案へ

帰れる

政様

お前のおかげで

俺は王になる

道剣殿...

たちのことも

忘れては

かわいそう

フフ

だから

あなたは生まれの

不運によりおよそ

王族が歩まぬ道を

歩まされた...

しかし

逆に言えば

あなたほど

つらい経験をして

王になる者は

他にいません

きっと

あなたは誰よりも

偉大な主になれます

っ.....

紫夏っ

くそっ

くそォォッ

......

政様お顔を...

もう

目が...

ああ

つきものは

落ちましたな~

瞳が...

何とも

美しい...

紫夏ァァァ

キングダムの

政様

政様

見えてまいり

ましたぞ

あれが

左様

秦王都

“咸陽”です

紀元前25年

齢9歳にしてはじめて

政は祖国の地に足を

踏みいれた!

第82話

白将

ごめんなさい

なぜならば、

紫夏が息を引きとり

昌文君らと国境を

越えたとき左手に

激痛が走った

痛みが

戻ったんだ

痛みだけ

じゃない

味覚も

嗅覚も

全て..

不思議なものだな

人の体とは

ふううう

「かさぁあぁ

紫夏の話を

したのは初めてだ

一生他人に

話すことは

ないと思っていた

では

なぜ...

...

また俺の中で何かが

変わってきているのかもな

フッ

っへ~~~

すっげ

すげーな

市って信!

オオ

ジャリン

信!あの店

変な食いもん

売ってるぞ!

行ってみよーぜ

今日は俺の

〝甲冑〃を買いに

来たんだからよっ

バカ

そんなもん

後回しだ

ちゃース

あいよ

いらっしゃい

キングダムの

で?

親父さんの

身長は?

いや

親父の?

あじゃあ

兄貴のか?

ちょっと待て

コラ

何だそりゃァッ

俺が

つけるんだけど

ちゃース

アイヤ

いらっしゃい

まーまー

次行こ次

甲冑?毎度!

で親父さんの

身長は?

ガキのひやかしに

つき合ってる

ヒマはねー

けェれー

バカヤロー

甲冑を...

ガキがァァア

かめっ!かめコロー

オンオン

ふざけんな

てめェら

店ごと

ぶっ殺すぞ

まーまー

飯行こ飯

らっしゃい

おっお前ら

見ない顔だな

三つも向こうの村から

はるばる甲冑買いに

来たんだよ

おーえらいな

親父のおつかいか

俺の!

お前の?

その年で戦争に

行くのか?

どっちにしろ庶民が

初陣で甲冑着込んで

行くなんて聞いたこと

ねぇぞ

しかも高ェんだぞ

初陣は

終わった!

この前の戦で

もらった金で

甲冑買うんだよ

はァ?この前の戦って

言やァ三か月前に

魏と戦ったやつだ

この辺りから行った者は

第4軍に入って

ほとんど死んだんだぞ

ガキー

その年でウソついてると

ろくな大人にならんぞ

コン

ブチ

ンだからその

第4軍で

活躍して

金もらったん

だよオレはァァ

どーなってんだ

この市場はァァ

おー

今日は

騒がしいな

らっしゃ...

あ田有さん

田有?

...どっかで...

ほら

本当の第4軍の

英雄が来られ

たぞ

騎兵どのー

伍作りで一番人気

だったオッサンー

キングダムの

なぜか人たかりが

元気そうだな

騎兵殿

棟梁

このガ...少年が

本当に例の...

信でいいよ

ああ

この少年こそ

オッサンも

元気そうだな

先の対裁大戦で

奮迅の活躍をして

一歩兵から一気に

〝白将”の位に

かけ上がった信だ

"百将"って言やァ

百人の部隊の

隊長だぞ!!

キングダムの

たった一戦で!?

こんな少年が!?

オ、オオオォ

異例中の異例だが

極めて正当な評価だ

信...

信がいなければ

第4軍はおろか

あの戦自体どうなって

いたか分からん

お前本当に

そんなに活躍

したのか?

大袈裟だよ

百将って

言ったろが

お前まで

何故よ!!

あ?百将に

なったっつったろう

たいぶ前に

いやお前のことだから

てっきり百姓のの位かと

あた

帰国の途で

皆が信のことを

語っていた

しばらくして

百将になったと聞いて

自分事のように

嬉しかったぜ

こんなに次の戦争が

待ち遠しいのは

初めてだ

お前の部隊で

戦ってみてェと

思ってる奴はきっと

俺だけじゃァないぜ

俺の隊は

とんでもなく

大変だぜ

へへっ

む?

ところで今回は

何しにここに?

何イ~~

甲冑を売って

もらえない~!?

任せろ百将ォォ

この市で一番いい甲冑

買わせてやる

ゴラ店主~~~

甲冑だァァ

行くぞ

野郎夫ォ

ひぃ~~~

よかったな信

甲冑買えて

フフフ

かっけーだろ

圧倒的に

甲冑負け

してんな

何ィ

ん?

あっ!?

お前はっ

羌痴っ!

完演じゃねェか!!!

ハハッ

$nロせ朝、とやまと

会うぜ

お前

こんな所で

何やってんだ?

その日の夜

!?

王都成陽にて

異変が起きた

何だ下郎

邪魔だ

これは張満様の

御車ぞォ

はがっ

ご主人様

まだお休みに

なられない...

キャアア!!

報告!

張満様すでに

絶命!

斉弓殿斉虎殿の

屋敷に守備兵を

送れ!!

ハッ

京伯様

趙丸様

同じく絶命!!

念のため

黄御三家にも

注意を促せ

ハハッ

申し訳ありません

今到着しました

たまたま今日は

騎馬の一隊と行動を

共にしておりました故

手が出せなかったと

見えます

無事だったか

それより

状況はっ

一体何が

起こっているのです

殿

政界での儂の協力者

ばかりが同時に11人も

刺客の手に落ちた

11人も!?

今晩だけで...

そんなバカな!!

刺客の数が多く

その族も様々だ

報告があっただけでも

“号馬”と〝堅仙〟

そして...

“朱凶”

!!

朱凶...

場氏の残党の

仕業ですか

まだ分からぬ

だが何者かが我らを

大々的に粛清しようと

しているのは確かだ!

第83話宝尤

結局一晩で

殿のお仲間内が

15人も暗殺された

油断した

端氏の反乱鎮圧で

王都内は安静化したと

思い込んでいたが..

これから政界の極みを

目指す殿にとって

あまりに大きな痛手だ。

刺客の中に〝朱凶〟が

いたということは

やはり端氏の残党の

仕業でしょうか?

成蟻蝎氏の反乱関係者を

不問に処したのは

殿の働きに拠ることに

なっている

故に蝎氏の残党で

殿を敵視している者は

少ないはずだが...

しかし禍根を残して

いないかといえば

それは嘘だ

...

今現在

山氏残党を

率いているのは

...まさか

肆氏本人が?

考えられない

ことではないが

ええい今は

これ以上機種者を

出さぬことが先決だ

かつて端丞相の

参謀を務めた

球大ー

...

...

...

今宵も

来るぞ!!

我ら昌文君一党の

存続の危機と捉えて

守備にあたれ!!

ハハッ

昌文君らの

動きは?

ジャリ

各屋敷に

兵が入り

門を堅く

閉ざして

おります

ククク

愚かな奴らめ

オオ

集まっておるな

昨夜は

ご苦労であったぞ

皆の者

だが今宵こそ

本番だ

我が“主〟の期待

決して裏切るでないぞ

"号馬"

〝堅仙〟

“赫力”

ッス

〝朱凶〟

...

そして

フッたった三人かよ

まだ他に

いるのか?

ん?

“蚩尤〟!

......

いつから

そこに..

し......

蚩尤だとっ!?

......

見れば

分かる

本物

でしょうか?

...???...??

!?

!?

何やってんだ

あいつら?

........

〝朱凶〟は元々

“蚩尤”に仕えた

一族だ

しかし奴らが

ひざまずくとは

あれが本物の蚩尤?

あんなガキが?

お目にかかれて

光栄です

フフッ...

......

冗談だろ

200年以上も前の

話だがな

〝蚩尤〟とは闇世界で

一千年も前から

魔物と恐れられてきた

幻の一族だぞ

何か動きは

ないか!?

通せ

急報だっ

段ォォォ

これからは、このような

まだ何も報告は

入っておりませぬ

申し上げます

ただ今

正門にっ

肆氏が現れましたっ!!

何ィ!?

......

何用か

肆氏

昌文君

先の反乱鎮圧に

奮った手腕

貴様の才覚を

疑う余地はない

だが文官に転身して

まだ日が浅いお前は

「文官の戦場」の深さに

気付いていない

文官の世界で

のし上がる気なら

常に最悪の事態を

想定して事にのぞめ

......

あの男はお前にとって

それほど有力な

支援者ではないはずだ

昨夜殺された者の中に

張満がいた時点で

気付かなかったのか?

言われてみれば

そうだ

張満殿の

役職は何だ

たしか

王宮の門警備の

責任者です

王宮の?

ハッ......

昨日の犠牲者で

他に王宮関連の任を

持つ者がいるか!?

化匡殿が

そうです

兵夷殿

趙丸殿

それに許進殿も

そうです

何という

ことだ

真の狙いは

大王様かー

ー王宮ー

もろい守備だ

半年前に乱が

あったとは思えんな

上の方から手が

回っているのだ

兵の数も

配置も

あべこべだ

つくづく長生きの

許されぬ主のようだな

再び命を

狙われるとは

しかも我々に

この先の建物が

王の寝所だ

どうやら

一番乗りの

ようだな

大王の首は我らが頂く

そしてこの日をもって

“堅仙”の名が闇世界に

君臨するのだ

全ては天の

思し召しだ

ん?

フッ

!!

がわされたっ!

心配すんな

闇夜にかくれて

寝首を狙うような

クソ共は

全員

たたっ斬る!!

一対九...

信っ

任せとけっ

つの

第84話・刺客急襲

信が土営に!?

一体

どういうことだ

俺の息のかかった者は、

全員要注意人物にあげられ

王宮に潜りこませるのは

不可能だ

しかしなぜ

貴様が信を

......?

半年前の反乱の失敗

...時間をかけて

検証し分析していくと

いくつか答えが出た

両軍の将であった

大王と成嬌の器の違いが

最大の要因ではあるが、

それとは別に

こちらの計を

ことごとく粉砕した

者がいる

信じ難い事だが

そいつは

たった一人で

朱凶ムタ左慈を

撃破した

全く腹立たしいガキだ

聞けば王宮の情勢には

無関係な、ただの下僕の

少年と言うではないが

だが敗れた側だからこそ

身にしみて分かることが

ある

ガガが

...???

フン

あやつほど

敵に回して

厄介な者は

いない

ルオオオッ

どりゃあ!!

チッ

何っ!?

ガン

うおっ

上だっ!

分かってら!

!!

二枚刃かよっ

バカがまた

飛びやがって!

隙だら...

げっ

くっ

!!

しっ...

トン

ととっ

~~~

いろいろと

工夫してんだなァ

刺客ってのは

ひたすら

剣ぶん回してきた

俺とは大違いだ

だが所詮

一発芸!

アホガキが

暗殺を生業とする

我らが戦場になど

出るか

小僧〝堅仙〟を

愚弄した罪は

重いぞ

償いに天に

命を捧げねば

ならぬな

そんなもんは

何百って敵と

渡り合う戦場じゃ

何の役にも

立たねェぜ?

はっは

じゃあ

その前に

てめェらを

地の底に

送ってやる!

ガァァッ

何!!

一人目!!

あ~~~

どうした...

今日はずっと

外を見てるな

幸せ

あっ申し訳

ありません

お気が散り

ましたか?

紫夏さんの話を

うかがってから

とても好きに

なったんです

いや別に

全然

月を眺める

ことかー

.....

はい

とても強く

輝いておりますよ

特に大王様の

お側で...

今日は半月だな

しかし

見えたぞ

王の寝室がな

っ.....

三!!

っと

んなヒラヒラ

着てっから

こうなるんだよ

ガッ

四人目ェ!!

ゴッ

このガキ

覚悟しろよ

てめェら

あいつを殺ろうって奴は

一人も生かして帰さねぇ

からな!!

......

あの時と

全然違う

成婚反乱の戦いでは

見ていて

心臓が止まりそうに

なったけど..

今はどこか

安心して

見ていられる

......

相手が弱い

わけじゃない

信か強くなったんだ

半年前とは

比べものに

ならないほどに

!?

あっ

何!?

テンお前は先に

政の所へ行け

『『向こうの屋根

俺もこいつら

片付けたら

すぐに行く

急げ!

政が殺られちゃ

意味がねぇ

走ってる奴らが

いる!

あいつは多分

まだ気付いてねェ

えっ

でも信は?

分かった!

絶対すぐに

来いよ

オウ

すげェ

すげェよ信

お前..

ついて

いけねェや...

バカの一つ覚えて

ガンガン前に

進みやがって

ハハハ

あーあ

全く

バカすぎて

ってアホか

オレは

今は政が

危ねェって

ときに

大体昌文君らは

何やってんだよ

王様の危機だっつー...

でっ

何だこいつ

王宮仕え...

にゃ見えねぇな

一応殺しとくか

ってことは他の

奴らんとこのか

やっ..

コッ

ん!?

あいつは...

羌叛

光拠じゃねェか

第85話_羌痴舞う

お前

こんな所で

何やってんだ?

歩兵仲間か

.....

あれ?

ひょっとしてこの辺

住んでんのか?

その甲冑は

全然

似合ってない

へー信の他にも

こんな若い奴が

戦場に行ったんだ

ーがお前の居場所は

やはり戦場だ

この人..

お前の剣は

隣の当たるところでこそ、

最大限の力を発揮する

だからそれ以外の

余計なところには

足を踏み入れるな

何言ってんだ

こいつ?

オレに

聞くな

共に戦場で

戦った誼みで

忠告に来た

王宮には

絶対に近づくな

!?

王宮!?

行けば

必ず...

待て

お前一体

何を...

命を

落とすぞ

杏羌痴舞う

第85話う

昨日の奴だ

咸陽から

政の危機を知らせる

使者が来たのは今朝

そして今

王宮にいるー

だけどこいつは

昨日の時点で

政が狙われることを

知ってた

こいつも政の命を狙う。

刺客の一人ってことか!!

何か用か?

ガキ

その子とは

一度会った

ことがある

だから

こっちに渡せ

......

朱凶やら...

号馬やら

どのみち

同業者は始末

するつもりだった

まずは

お前からだ

ラアア

六ぅ

ぐアッ

七!

い...一旦退くぞ...

立て直す

ケッ

たった二人で

何が立て直すだ

テンの奴

一人で行かせて

大丈夫だったかな...

...???...

素手で

石壁が...

赫力

剛拳!!

......

我らの剛拳は

〝気〟を外に練る硬化術

“攻”においては

一撃で岩をも砕き

“守”においては

一切の刀剣を

皮膚の内に通さぬ

剣に頼る貴様らは

我らの術の餌食で

しかない

つまり

オオォ

赫力剛拳

オオオ

この

ガキ..

ピキ

かっ...

トン

フッ

俺達の硬化術に

剣は効かねェんだ

効かねェんだよ

それを一瞬で

八人も...

フッ

フッ

ふざけんなよ

お前..

この...

化物が...

すげエ

血の臭い...

テン

テン!

信.....

やっぱり

あいつも

来てんのか

......

で?

羌痙は

どこだ!?

分からない

さっきまでいたのに

急に消えたんだ

まさかもう

政のとこに

行ったんじゃ

何っ!?

あの人の強さは

ふつうじゃない

ふつうじゃ

ないよ

心配すんな

俺の方が

強ェ

......

信?

よっ

政っ

キングダムの(完)

この度はキツダムが昔ご購読

まとん、ありがとうございます!!

作者あとがき

...

あぁ「次の過去編」は、実はキツクは、の連載内のドリも大分的に

本巻?

でも、秋姫の物。やっちゃんのことはわからないからねーかったんでしょうか。

ちっかしいで、その流れを。

キングダム開始よりも

2.3年前のまま

斎秋戦国...あの時集先っ

物語を連載したいと思う

毒中華琳ーに関連わら物語の

読めを数本描く

主人公を政にしょうと思

連載もののオリジナを兼ねた美貌で

これも人生の人達を教えていた敵か、今向くの助けでなく降り物など、

考える

とキンクシス

ですが、遅くないのが楽しんでしょうか楽しいんだよ

こんな感じ。結局みんな途中ですが、しかし、基地の改めは、戦場から行ったのだが...

そ、そうだな。ということになり

このようになっているのですが、それではないのかもしれませんでしょうがいいんですよね。あれはもう一つのことができましたが...

政か主人公になってたらキクタスは、どうなってたんでしょうか。

あり、人質政と対象人業界のお前は、おくら入りしてました。。。

読めと並行に連載もの

背組みを考える

一番大変だったんです

ここでは書きまめちゃ

けどそのと

しっかし「改め最初」・連載始まで以来、

□作原泰久

コアシスタント多島模様、今度、真樹、松原科光

「ヘルプール川英二、大杉連

一体何枚

描き直した人

あっうう

ちなみにみんな!!

ふむ盛んじたろうがたち

くずにはパパ星活はあまり

やはり身内にも

多説すです!!

みんなサイスから

ティーチヤー立澤克美、三原和

□編集金上大作

はー

向と陽

紫夏さんの話は

強烈だったなぁー

おまけマンガ

大切な人が

目の前で死ぬ

なんて一体

どれだけつらい

ことなんだろう

今の私にとっては

一番身近で大切な人は

陽ちゃんがな

大王孫はそちろん大切な大丈夫か

だけど身近どいう意味では

翔ちゃん

あっ

陽ちゃんだ

ピク

こっ

向ちゃん!?

...こっ

来ないでっ

コホッゴホ

...

陽ちゃんがもし、たぶん私も

死んじゃっ

たら...

死んじゃう

かも

悲しくて

血!?

ああ考えただけで

涙かっ...

陽ちゃん

見ちゃ

えっ?

見ちゃダメッ

ゴホッ

あぁあ

ゴホッ

陽を不治の病と

思い絶叫する向

盗み食いしていた

果実を必死に

口に押し込み

証拠隠滅を

まかる

この後左手の果実を向ももらい、共犯とされる

とテン・...と甲冑

甲冑買った

翌日の朝

いつまで

見てんだよ

ちゃんと

すわってくえよ

おまけマンガ

王宮の異変を知らせる

肆氏の配下が到着

よし今すぐ

王宮につれてけ!!

前日の羌廉の忠告を

完全に忘れてる信

何ィ!?

政がまた

狙われてる!?

あ!

待てっ

甲冑っ

甲冑っ

ダケ

ちょっと待って

あげてよ

昨日買ったんだ

カシャン

はっ

はっ

はっ

OKー!

お待たせー

ウオォっ

ほっ

カバーを

かけた信

よし!

あれ?

甲冑は?

カバーデザイン

岩崎修(POOKET

YJC

DIGITAL

SRUESMAYUNGJUNHKYOHKS

キングダム

8巻

原泰久

◎原秦久2007.2012

初版発行

デジタル版発行-2012年

2007年

発行所・集英社

http://www.shueisha.co.jp

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