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二原泰久
2010
Yu¢
DIGITAL
YOUNGJUMPCOMCS
王騎出陣
...
...
上原泰久
2010
●王騎出陣
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
土
原泰久
キングダム
第15話・龐煖
第117話「理由」
第108話「三大天
第109話題の蹂躙
第10話「将の力量」
第111話任命
第112話戦友集結-
第13話馬陽
第114話
「王騎出陣」
え
第16話「武の結晶
二十三四十一
ーーー七十七
九十五
えナそむん
_百十三
第18話「南軍揃う」
百三十五
_百五十三
百七十一
_百八十九
★この作品はフィクションです。安全で「エーロル」
実家の人物・団体・事件などには、いっきい関係ありません。
ひょう
......この
なるか刺客の手には
かり命を絡とした
漂
お登場人物紹介されるお
しん
河了貂かりようてん
山尾族の未裔。身寄り
かなく、信と...
いたが、軍師を目指し
昌平君に弟子入りする。
本軍の千人将で、目文君
の場喧でもある。最政に
絶対の忠誠を誓う。
壁
戦争前日の少年、自らの
...のスポートで
して名を成すことを目指す
藤政、えいせい
本国の若き王。異母弟の
反乱を平定し、中華先
をめざす。
昌文君しょうぶんくん
属政に忠誠を尽くす大臣
元々は武官だったが、現
在は文官としして腸政を支
援する。
売病・きょうかい
信とは戦友だが、謎の後
い、剣士。幼馴染みの仇を
追っている。
呂不草・りょふい
最政の若さに行け込み
権力を欲しいほまにする
素国の灰根。滅政苦労を
画策した。
王騎
怪魔・と呼ばれる名柄
軍。伝説の大将軍の
人。信の弟子入りを許す。
蒙武
はい、もうふ
呂不章の「四井この一人で
軍事を司る猛将。中華最強
の証明にこだわっている。
昌平君しょうへいくん
呂不章の「四柱この一人で
三人軍の人と社」の一人で軍師。奏国内最高部の軍事交士機関を出している
ご成績製をご切っている
もうき
日平君の弟子の見習い訳あ
...そにあたり
20店街をみている
いやああできます
まぁ...
前巻までのあらすじ
ふふふむやむやさ
時は紀元前ーー。500年もの大戦争時代にある中華西方兵士、そんな一戸に
いいよWebendowsの国・素。奴隷同然の生活サプレームスベンロー大統学的バトレーキーを送る少年・信と票は、武家の体型にぽくていた
お前で名を上げるべくさん日夜剣術の修業に励んでいた。
ある日を上げる方は、王・扇政に瓜の家族の授業に帰ることが二つの容姿を見込まれた漂は、
王の影武者として王宮に召し抱えられるが、王の異母
弟によるクーデターが勃発。ルナ...悪は刺客の手に掛かり、
仕官からわずかー一月で命を落とした。
店員のシリタル・クートルを組み、漂を身代わりにした痛みに慣れています。みんなもうを感じる信だったが、お土産に
日本ではお客様のサービスによる事務所がありますのですが、東京都府大阪市大学校の教育教会が開催されています。この時間の時代に関することができました。です。
信は、獅子奮迅の活躍。家事の勝利に大いに貢献。そこで
もちろんその時期は、そんなことを言われるのですが、事前の部屋で家の中に入れに入っているのはずなられー気になってしまいませんでしたが、大丈夫ですね。それです。ことではある。そのでは、ある気にしょうから、あってもあるが、あないまですからこのでものでしから。
ある夜、扉政の命を狙ってこんなに木本城...ありがとう刺客集団が王宮内に侵入。最中高告白チョッマバー
の功を認められ、一気に百将へと大抜擢される。
政を護る信達は、辛くネットワードのも刺客集団を退けるが、黒幕が、しかも声が終わってきません
丞相・呂不草だと判明。しかも事件後、呂不韋は堂々
と王宮に姿を現す。だが、嬴政は圧倒的な力を誇る呂
ご無事で
何よりでした
不韋を裁くことはでき
なかった...。
眼前の敵の巨大さを
知った信。更なる進化
...えーん〜〜〜。を求め、王騎将軍の下...
へ弟子入りするが...!?
まぁまぁ
俺は天下の大将軍に
修業をつけて欲しいんだが、
第108話-
始皇三年
紀元前44年
キングダムの
二月
丞相呂不韋の
号令の下に
二十万を超える
大軍勢が
隣国「韓」を
目指して出陣した
カッオンオッオリオ
いよいよ
始まったか!!
軍は三つに分かれ
それぞれが
別の城を攻略
するようだ
うむ三軍が
足並をそろえて
侵攻すれば大きく
母の地を聞き取るぞ!!
しかしニ十万とは
驚いたな
全くだ
昨年の
魏戦よりも
規模が大きい
これは激しい
戦になるぞ
......!?
心配いらないよ
河了貂
君の。元同居人〟は
今回参戦していない
え!?
くそっ
......
裁戦を戦った歩兵の
地域に徴兵が
かかってない!?
ああ
民への配慮
だろう
先生のね
あれ?
ところで何で
豪毅ここに
いるんだ?
断られた
子供の来る所では
ないってね
誰に?
軍について
行くんじゃ?
......
祖父に
オオォ
ハシゴが
かかったそォ!!
行けっ
行けっ
行けェェ!!
韓ー高右ー
ぎあっ
登れっ
登れェっ
はあっ
援護しろっ
ぐあっ
行けろ!!
はっはっ
急くな
急くな
ゆるりと
攻めればよいぞ
城は逃げはせぬ
素軍総大将
大将軍蒙驚
もう
大王
先程高右が
落ちたようです
はっ早い
たった六日で
城をとるとは
魏戦で我々は
城に近付くことも
できなかったと
いうのに
さすがは現秦国の
筆頭将軍と
いうべきか...
家驚とは
どんな将軍か
昌文君
ハ...???...??
...
極めて凡庸な
将軍です
冒険をおかさず
普通に戦い
普通に勝つ
凡庸...
・白老」という名で
列国に知れ渡っては
いますが戦いぶりは
常に定石通り
この律を
決して乱さない
はい
しばらく
韓への侵攻が
進みそうです
彼は強き敵に勝つことは
難しいですが、弱き相手には
絶対に失敗がありません
弱小の韓を攻めるには
最適な人物と
いうわけか
......
そうだな
昌文君の言葉通り
豪驚はそこから
破竹の快進撃を続けた
韓
夢
副将達が率いる
第二軍第三軍も
同様に城を陥落させ
わずか一月の間に
落とした城は
十一にも及んだ
この連勝に
秦本土の民も
大いに沸いた
うおー
また楽軍が
城をとったらしいぞ
すげェ
さすが
蒙驚大将軍だ
ギャハハハ
お前んときと
大違いだな
尾平
うるせェ
ちきしょォ
ねェか
無敵じゃ
お父
秦軍また
勝ったってェ!
ハハ
本当に
すごいですね
今回の素軍は
家驚軍の勢いは止まらず当初の目的の安方を
落とりえさらに侵攻を奥まで深めようとしていた
戦の勝利で
民が活気づき
ひいては素に
力がみなぎる
この流れを
止める理由はない
よいな
昌平君
......!???
張唐殿を
南の守備に置く
という条件で
許す
兵の数は
そなたに任す
す...すごい
介泉までも
落としてしまうとは
第二軍第三軍も
同じく順調に
進んでいる
こ...この勢い
よもや王都まで
迫るのではないか
...
わずか
一か月で
あんなところ
まで侵攻を
.....
でもこれって
少し入りすぎじゃ
ないのか?
敵は韓だけじゃ
ない
趙
案は趙・魏・楚とも
国境を接している
そいつらが今
攻めて来たら
どうするんだ?
本軍があんな遠くに
出払った今、素本土は
完全に手薄だぞ
蒙毅
大丈夫なのか?
魏
韓
楚
菜
...???
他の三国の
ことかい?
大丈夫だ
どこもこの素国に
攻め入ることは
できない!
...
楚
先の戦の雪摩を
うかがっている「魏」には
「熊公」が前線の城に留まり、
目を光らせている
南の大国「楚」に対しては
元々守備は厚い
じゃあ
「趙」は?
今の趙は
動けないよ
さらに先日
張唐将軍が守備長に
就かれたから構えば
万全だ
動けない?
『趙三大天』
藺相如・廉頗・趙奢
かつて『素六将』と
戦いを
繰り広げた
三人の大将軍は
すでになく
趙国は今
軍事の大きな
転換期にある
しかし、際立った人物は
人もいない
兵は文句なしに強い
特に武霊王が
初めてつくった
騎馬隊は未だに中華最強だ
だが率いる者が
いなければ
軍は興らない
趙は動け
ないんだ
!???...??!?
この趙に対する
豪毅の見解は
案の幕僚達の
考えと一致していた
たしかに人材は
いなかったのだ
趙の中枢には...
趙国王都I邯鄲ー
大王様
ほ.....
龐煖様が
到着されました
来たか
我が新しき
「三大天」の
一人が
さっそく
龐煖将軍に
伝えよ
趙王
一悼裏王ー
全軍を率いて
茶を蹂躙しろとな!
そんなことを言ってくれていたのですが...これまではないんですか
ありがとうございますからないと言われたら
そんなことなんでしょうがないのですか?
東京大震災では保険していただきましたが、日本では大きくなることがありますが、
第109話題
詐趙の蹂躙
秦ー馬央ー
〈趙国境付近〉
オォ
すげェな
蒙繁将軍
聞いた?
また韓の城
とったって
ハハ
よかったな
ハハよかったな
これで
何個目かね
あ
んー?
お父
見つけた
きれいな石
お父ハタが
いっぱい
!!
......
敵襲ー!!
敵襲
だァ!!
何っ!?
なっっ
何だこの数
門を
閉めろっ
何事だっ
敵だっ
全員城壁に
上がれっ
門を
閉めろォ!!!
な...何だ
この数は
十万はいるぞ
ふざけるな
こんな大軍
防げるわけが...
くそォ!!
うろたえるな
馬央城主段歯
そう易々と
馬央は
落ちぬ
段歯様
最前線を張る城の実力
趙の鼻たれ共に
教えてやろうぞ
弓兵!!
全軍
構えェい!!
......?
始めよ
弓隊前へ!!
超軍副将
公孫龍将軍
咸陽
急報だ!!
門を
開けろォ!!!
超が攻め入った
じゃと!?
ハッ!!
前
場所はつッ!?
北東の地
「馬央」です
趙軍の
数は!?
少なくとも
十万以上かと
じ...
十万!?
雨ですぐに消えましたが、
「馬央」に援軍を求める
狼煙が上がったという
報告があります
無理だ
援軍はおろか
今の中央地帯には
自らを守る戦力
すらない
「馬央」「馬陽」の
前線地帯が
抜かれると超軍は
一気に国内に
なだれ込んでくるぞ
今は豪驚が
二十万の大軍を
率いて韓を攻めて
いる真っ最中
...
どうする...
韓の奥深くまで
侵攻した豪驚軍を
呼び戻す時間は
無い...
今すぐ中央一帯に
緊急徴兵令を下し、
十万の軍を立ち上げよ。
!?
前線の授軍に
向かわせる
......
ならば
急がせよ
お待ちを
大王様
そういうことは
軍議で決めまする
まずは軍司令官の
昌平君をここへ...
案が長平で
大虐殺を
犯してしまった
あの..
相手はあの趙だ
......
趙の抱く秦への
憎悪は尋常ではない
それは趙で生活した
ことがある丞相も
よく知るはずだ
趙軍の目的は
城取りだけでは
ない
......!?
蹂躙だ
急がねば
前線地域一帯から
素人は一人も
いなくなるぞ
趙軍は城を攻めながらも
周辺一帯に別動隊を
放つた
趙軍五万
そして
政の言葉通り
別動隊の行く先々には
惨劇が広がっていた
いやああっ
趙兵は殺戮の限りを尽くし
村々を壊滅させたのだ
け
蹂躙部隊の指揮を
買って出たのは
もう一人の副将だった
結局の
ところ
こ.....
これが
単純なる
唯一の
摂理だ
趙軍副将
万極将軍
万極様
馬央の城が
秦よ
落ちた模様です
公孫龍副将に
伝えよ
い今から
ゆくと
ち趙王は
龐煖様を
大将軍に
龐煖様は
俺を副将にした
ち
趙軍は新しく
生まれかわったのだ
もはや
案は
逃れられぬ
う受けとめよ
秦
我らの
闇を
ち...ちち
長平四十万の
呪いを
す全てを
かみしめよ
お
お前達の
苦痛の朝は
明けたばかりだ
馬央の陥落と
周辺の惨状が
咸陽に伝わったのは
翌日のことだった
馬陽で止めねば
大変なこと
になる
近隣の城の
兵を全て...
その日の午後
緊急徴兵を伝える
早馬が感陽から
放たれた
ハァ
それは戦える者全てを
強制的に徴兵するもの
であった
そして
そのころ
韓に反撃
くらってんのか?
また別の所では
ハッハッ
渕さん
俺が崖から
ケリ落とされて
どのくらいたつ?
たぶん
ハッ
四か月
くらいは
そっか
へへっ
けっこう
かかったな
信が
修業の地を
平定した
......!?
あの唇将軍
ただじゃおかねェぞ!!
信隊万端
はい
信殿万歳
湖殿万歳
第10話、野の力量
府楼村
ご武運を
お父
がんばって
では
行ってくる
城戸村
っし行くぞ
てめェら
オォ
無事に
帰って来いよ
みんなァ
頼んだぞ
尾兄弟
尾到
しっかり
かせいで
来いよ
尾平さん
東美ちゃんっ
無事に
帰って来て
下さいね
待っててね
東美ちゃん
~~~!!
キャ~~
と...
と..
趙の侵攻により
急遽集められた民間兵は
軍編成もないまま
北東へ向かって進軍を始めた
その数実に
十万人
いたっ!
いた
いたっ!
澤伍長
久しぶりっス!!
やー
尾平さん
尾到さん
お久しぶり
です
元気そうですね
コラてめェら
あいさつしろ!
この方が未だ一人も
価の仲間を死なせて
いない伝説の澤伍長だ
こいつら
うちの村の奴らで
皆初陣なんスよ
本当だ
尾平さんの話通り
だいぶ頼りねーや
ざけんなてめェ
俺がいつ
そんなことを
ハハ
見ての通りっス
えっ言ってましたよ
はずれくじが
どーとか
クラア
ったくまァた
弱そうなんばっか
集まってるぜ
むっ!?
スンマセン
いてっ
ハハ
うれしいですよ
噂されてて
ああ!!
あんたらも
来てたのが
でぇ
チンピラ
五人組...
いやもう
四人組!
あそっか
田有さんも
中鉄さんも
見えますよ
こ...
こわ
強制徴兵だ
いるに決まってる
だろうが
あ本当だ
でかっ!!
どんな敵だろうが
絶対負けねェぞ
こりゃァ!!
へへ何だよ
みんなそろってんだな
........
うオオオ
負ける気がしねェ!!
あの激戦を戦い抜いた
仲間が皆そろってる
あれ?
でも
あいつが
いないぜ
うちらのバカ代表の
信がいない
!
何だ?
あのガキお前らと
一緒じゃねェのか?
俺らけっこう
周り見てたぜ
他には
いねェぞ
まさかあいつ
来てねェのか!?
えっ
......
...
ククク
心配するこた
ねェよ
みんなが来てんのに
あいつだけ来ねェ
なんてありえねェ
どこで道草くってんのか
知らねーけど
絶対来るさ
何つったって
俺らの「百人将」
だからな!
一方そのころ
趙軍はー
「馬央」の姉妹都市にして
前線地帯の要「馬腸」を
烈火の如く攻めたてていた
落とせっ
落とせっ
馬火の仇だ
殺せっ
殺せェっ
万極様
お下がりを
ここは
案の矢が
届きます
ドッ
万極様
キングダムの
「馬央」を落とした
趙軍は
戦力を
そのままに
「馬鹿」を包囲
ひとまずこれで
両軍の兵力は
盤上に上がった
ことになる
案軍は
さっそく「馬陽」
目指して進軍を
始めました
趙軍は総勢
“十二万”
兵の数は
ほぼ互角
しかし
“兵力”は
全く違う
...!!?
対する
奏軍は
“十万”
...ファン...
動かぬと
見られていた
趙が動いた
趙将が何者にせよ
用心深いと言われる
超王が動いたからには
相当な自信がある
少なくともこの十二方は
精兵ぞろいと見て
間違いないだろう
一方急遽かき集められた
素軍十万は昨日まで
農作業をしていた
一般兵
両軍の兵力は
数字以上に大きく
ひらいている...
この兵力差は
『将の力量』でしか
埋まらないからね
こうなると素軍は
この十万を
誰が率いるかに
かかってくる
咸陽ー
......
名だたる武将が
韓に出払った今
お主がここ威陽に
留まっていたことは
不幸中の幸いとしか
言いようがないな
蒙武
馬央の人間は
乳飲子にいたるまで
一人残らず抹殺された
死体は
さらされ
血の川が
流れたそうだ
趙のこの暴挙を
許すわけにはいかね
承知している
全て
......
任せろ
...
......!?
では大王
蒙武を秦軍総大将に
任命を
お止め下さい
!?
何か申したかな
末席の昌文君?
豪武を総大将に
すえるのは
やめた方がいい
...ファン...
...
!!
蒙武
控えよ
軍議中ぞ
止まれ
蒙武
......?
一文官如きに
口ははさませぬ
昌文君は昭王のとき
永きに亘り最前線で
弓矛をふるった
生粋の武人だ
ここにいる
誰よりも
戦の経験を
持つ
ただの
文官ではない
...
昌文君
...
何か考えが
あるようですが
戦の強さには
“攻”と
伺っても
宜しいか
...
“守”だ
二種ある
蒙武の強さは
圧倒的に〝攻〟に
特化している
この点に関しては
今や素随一やも
知れぬ
だが家武に
〝守〟の強さは
ない
本土が手薄な中
前線地帯が崩壊しつつある
今のこの戦いは
紛れもなく〝守〟を
求められる戦い
その戦いに
“守”のない蒙武が
挑めば大敗する
恐れがある
敗れれば
馬央の惨劇は
素全土に広がるで
あろう
この素匡存亡をかける
大事な戦を
豪武に任すわけには
いかぬ
じじい
しかし
昌文君
言い残すことは
それだけか
待て
蒙武
話の筋は
通っている
一人だけ
おる
逆に聞くが今この楽国内に
蒙武の他に十万の兵を
幸いれる者がおるのかな
しばらく
戦場を離れ
しばらく戦場を離れ
羽を休めては
おるが
〝攻〟と〝守〟双方の
強さを兼ね備えた
素国最強の
武将が一人
!!...
貴様
まさか...
メキ...
シフフフ
久方ぶりに
正殿も盛り上がって
いるようですねェ
!?
皆様ご機嫌
いかがでしょうか?
シㇷフフフ
王騎!?
修業が後回しって
一体どういう
こった!?
少々状況が
変わりましてねェ
第11回話
状況!?
戦争が
始まりました
何ィ!?
んしゃ戦場に
向かってんだな!!
ええっ!?
っしゃあ
やってやらァァ!!
シフフフ
第111話「任命
王騎...
王駒だ!
なぜだ
あの
王騎が
なぜ今正殿に
現れた!!?
シフフフ
信!?
オ...オス
状況がよく
分からんか...
家武!!
将軍より
デケエ...
軍議の邪魔だ
失せろ
シフフフ
これは異なことを
私はその軍議に
呼ばれて
参上したのですけどねェ
!?
軍議に
呼ばれた?
ふざけるな
お前などを
誰が呼ぶと
いうのだ
!?
バカな...
......
私が
呼んだのだ
...
何のためだ
『奏軍総大将』を
引き受けて
頂くためだ
何ィ!?
なっ
昌平君
そなた
何の真似だ
......
王騎将軍が
総大将!?
唯一現役の
六太将軍の
戦いが
この目で
拝めるっ
てのか
...
どういうことかな
昌平君
徴兵令と同時に
王騎将軍に依頼
しておりました
......
二人そろって
しまったな
返事がなかった故
次に蒙武に
どちらを
大将にする
もちろん
王騎将軍です
昌平君
それでこの俺が
納得すると
思っているのか?
納得せよ
理由は正に
先程の昌文君の
言葉通りだ
この戦いは
“守”の戦い
お前より王騎将軍の方が
優れていることは
否定できぬ事実だ
戦いにこう
〝攻も〝守〟もない
あるのは目の前の
敵を打ち砕くこと
それだけだ
......
もうよい
退がれ
蒙武
これは
軍総司令としての
私の決定だ
もはや覆る
ことはない
秦軍総大将は
王騎将軍だ
お前など
過去の遺物だ
俺は認めんぞ
私はあなたのことを
認めていますよォ
ある程度は
フン...
シフフフ
ひとまず
話はおさまり
ましたねェ
それでは皆さんにも
退出して頂きましょうか
!?
何ィ!?
なっ
......
?
我らに退出せよ
とは一体...
どういうことか......
これからそなたを中心に
軍議を再開するのだぞ
まだ
大王ご本人の口より
正式に大将の任命を
授かっていません
古き作法にのっとり
大王と私の二人だけで
任命式を行わねば
なりません
これがなくては
私が素軍を率いる
ことはありませんよォ
一端退出
しましょう
丞相
今が一刻を争う
事態であることを
お忘れなく
シフフ分かってます
すぐに済みますよ
くっ
......
王騎将軍
......
なぜ
押し黙って
いる王騎
あんなに分かりやすい
嘘をついてまで
人払いしたのだ
何か
話すことが
あったので
あろう?
では
シフフ
大王は
王位に即分れて
三年になりますが、
この三年間
王をつとめられた感想を
お聞かせ頂けませんか?
別に
何もない
王らしいことは
何一つできて
いないからな
王弟成矯反乱のときに
私が言ったことを
憧えていらっしゃいますかァ?
ああ
「大口をたたくに
見合うだけの力を
つけよーだったな
シフフフ
もう少し時間が
かかりそうですねェ
...
王騎
.....
俺はお前に
「昭王の死を
受け入れよ」
と言ったが...
お前が今回
素軍を率いると
いうことは...
もう
ふっきれたと
いうことか?
...さァ
どうでしょう
ねェ
大王
.....
昭王は
偉大な王でした
........
.....
十分理解
している
大王
あなたが一つ不幸なのは
模範とする主の姿を実際に
見られていないことです
九歳まで趙に人質になり、
帰国後即位するまでの
四年間あなたが目にした
父王はすでに呂不葦の
操り人形でした
もしあなたが
一目でも昭王のお姿を
見ていたならば
この状況もまた少しは
変わっていたかも
知れません
確かにその通りだが
もはや仕方のないこと
俺は手さぐりで
前へ進むだけだ
......
何だ王騎
何が
言いたい?
実は
素軍総大将を受け
出陣するに
あたり
大王にお伝えして
おかねばならぬことを
思い出したのです
?
何だ
昭王より承っていた
大王への伝言です
第112話、戦友集結
昭王からの
伝言?
苦戦友集結
お前
第112話
それでも、
長ェな
任命するだけじゃ
ねェのかよ
......
すごい
面々が...
どうして
こんなことに..
ああ?
よさんが
...
なにガンフけて
やがんだゴラ
いでっ
皆様中へ
これより任命式が
始まります
はァ!?
今それを
やってたんじゃ
ねェのかよ!?
侵攻してきた趙軍によって
すでに馬央は陥落し
城内外の人間は虐殺され
一帯は壊滅した
そして今、守備前線の要
「馬陽」が攻撃を
受けている
馬陽を抜かれれば
惨劇は本土全てに
広がるであろう
これは素国存亡の
危機と心得よ!
王騎将軍
...
...
そなたを
素軍十万の
総大将に
任命する!
馬陽を援け
我が国を踏みしだかんと
する超軍を殲滅せよ!
しかと
承りました
........
馬陽
はあっ
落とせっ
オオォ
ひいっ
キャアッ
オギャア
オギャア
うああん
みんな
死んじゃうの?
大丈夫
お母
すぐにお味方の軍が
助けに来て
くれるよ
信殿
一度家に
帰りませんか
ハハハ
何言ってんだよ
渕さん
信
おー
政
行くのか
ああ
俺だけ出遅れ
てっからな
将軍は
さらに後から
らしいけどよ
だ
大王様!?
...
まさか
お前が王騎の下で
修業していた
とはな
へへ
まだ本人からは
何も教わって
ねェけどな
気をつけて
行け信
今回の趙軍に関しては
まだ見えていない部分が
あるように思う
さっきのは
よかったな
政
?
任命式さ
あの大広間で
大臣共の見ている中
お前に任命されるのは
悪かねェ
んじゃ
行ってくるぜ
二人とも
武運を祈る
ん?
壁は
一つの歩兵団の
先導を任されていた
!!
おっお前はっ...
蚩尤!!
なぜ
ここに
千人将?
......
すぐ行く
......
蚩尤じゃねェ
俺の伍の仲間の
光拠だ!
お前も
参戦するのか?
...
緑穂が
苛立っている
.......
可能な
戦いになる
何ィ
うちらの
大将が
王騎将軍!?
あの“怪鳥”が
復活したのか!?
誰?
デマじゃないなら
一番頼りになる人が
大将になったぞ
これは
さァ
伍を作る
伍長集まれ!!!
ええ
ヤベェ伍作りが
始まっちまったぞ
信がまだ
来てねェのに
でも信って
百将だから
価作りには
関係ないんじゃ
あぁ
もォッ
何やってんだよ
あいつ
間に合わなかった
じゃねェか!
いえとりあえず
ここで百人隊まで
完成しますよ
えっ!
チッ
あのバカ
びびって
とんずら
しやがったん
じゃねェのか!?
........
まじかよ信
お前が俺達の
百将じゃないのかよ
くそォ
バカ信
今度会ったら
ぶっとばしてやる
!???...??
オオ
俺もぶっとばす
オレも
フハハハ
騎兵殿はやはり
騎兵殿だな
へ?
!!
みんな
そろってっか!?
趙の侵攻に対し
遅れをとった素軍だが、
その軍容は少しずつ、
整いだした
荒くれ者でもいい
とにかく強そうな
伍を集めてくれ
分かった
第118話
ドラッ
第一伍長
沛浪
第六伍長
田永
第二伍長
脇次
第三伍長
山和
第七伍長
有義
第八伍長
魯延
第四伍長
筏建
ブヒヒ
第九伍長
文穴
第五伍長
崇原
第十伍長
松左
第十一伍長
澤圭
宜しく
お願いします
第十六伍長
竜川
キングダムの
第十二伍長
尾平
第十三伍長
尾到
.....
っしゃあ!!
第十七伍長
去亥
ああ?
第十八伍長
竜有
んだ
この隊は
第十四伍長
田有
第十九伍長
邦
あのガキが
...隊長?
ふざけ
てんのか?
第十五伍長
中鉄
第二十伍長
石
...
ハハッ
みんな
出世してら
!?
特殊百人
部隊!?
「特殊百人部隊」
百将信
そうだ!
俺達の百人隊は
どの大隊にも所属せず、
かと言って
特殊部隊ってのが
何なのか
何をする隊なのかは
俺も分からねェ
王騎将軍直属の
特殊部隊になることを
将軍本人に聞いてきた
だがこれだけは
言える
将軍がこの隊を
他と色分けしたってことは
他よりも重要な戦地に
当てるってことだ
ひょっとしたら
とんでもねェとこに
突撃させられる
かも知れねェ
だがその分
挙げる武功は
間違いなく
バカでけェ!
この部隊の大半が
あの蛇甘平原を
生き残った猛者選だ!!
俺達が力を束ねれば
どんな敵にも
立ち聞かえる!
いいか
てめェら
のこのこと
攻めて来やがった
趙軍をたたきつぶし
魏戦よりも
さらにでっけェ
武功をつかみ取るぞ!!
オオォォォオオ
すげぇ
あいつ本当に
信か?
お前..
信
...??
どうなってんだ
こりゃ
さすが信殿
最初の機で
一気に隊の心を
つかんだ
あのガキ
この半年の間に
何かあったっスね
それとこの部隊には
二人の副将を置くことを
許してもらった
副将の渕さんだ
バシッ
宜しく
ハハッ
......
もう一人副将が
いるのか?
ああ...
まだ来てねェ
みたいだがな
心配すんな
もし..
あいつが来なくても
この部隊は強ェ
...
...???...
.....
咸陽
キングダムの
戦略会議は
終わったようだな
今から
発つのか?
いえ
明朝です
は
皆に明日の
準備を
ハ!
シフフ
珍しいですねェ
何か
ご用ですか?
なぜ昌平君の
召集にあっさり
応じた
あれほど素軍を
率いることを拒んでいた
お前がどういう
風の吹き回しだ?
...???...
意外でしたか?
当たり前だ
どうして急に
戦う気になった
王騎
昌文君
私達も
もう大分
古いつきあいに
なりましたねェ
初めて会った時は
互いに百将”でしたが
少し先輩だったあなたには
色々と学ばせていただきましたよ
?
まァ私はすぐに
出世してあなたを
追い越しましたが
しかしあなたには
それからも幾度も
助けられました
単独機動する
あなたの特殊部隊は
あの広い戦場では
大変ありがたい
存在でした
やかましいわい
いつも絶妙の刻に
渋い活躍をして
くれましたからねェ
シフフフっ
フン...
いつの話を
しておるか
儂は
そんな昔話をしに
来たのではないぞ
しかしあの戦は
とりわけ熾烈でしたねえ
昌文君
?
何じゃ?
『馬陽』ですよ
そうか
そうだったな
馬陽は
かつて
六将・膠とお主
そして儂の三人で
超より奪った城――
そして
キングダ
六将・膠が
倒れた地だった
あれは
悪夢だった
まさかあの揚が
敗れるとは
龐煖
何者だったのか
あの男は...
いや
よそう
死んだ男の
話など
...そうか
擾の弔いの地
馬陽は渡せぬ
ということか
...???
そうですね
まァ...
そんな
ところです
昌文君
私はそろそろ
昭王六将としての
自分とは決別しようかと
考えています
!?
この戦いを
決着として
?
......
決着?
ようやくお前も
前へ進む気に
なったということか
そうできればと
自分に期待
しているところです
っコココ
ならば何も
言うことはない
馬陽を頼んだぞ
王騎
......?
ンフフ
あなたも
ご一緒に
いかがですか?
バカを申せ
僕はもう
文官じゃ
キングダムの
第114話王騎出陣
へへっ
用事は
済んだのか?
いや
仇は魏から
趙へ移っていた
......んじゃまた
趙へ行くために
参戦だな
!???...??
......
そうだな
これで
俺の百人隊
完成だ!
宜しく頼むぜ
副将..
あ
光城っ
光規だァ
羌痍だ
光璃が
いる
フフフラフラスラララス!!
光璃...
あの人が
お久しぶりです
羌爽君
みんな待って
ましたよ
来てくれて本当に
心強いです
よっしゃ
みんなをたたき起こせ
副将を紹介すっそ
ええっ!?
今から
...?
咸陽
王騎将軍
王騎将軍
蒙武将軍
やかましい
"副将"を引き受けて頂いて
感謝してますよォ
前衛は
俺がもらう
この戦貴様の出番は
無いと思え
行くぞ
オオオォオオ
まさか
蒙武を副将に
するとはな
奴で
大丈夫か?
もちろんです
突出した力は
時として諸刃だ
手綱を放さぬよう
気をつけろ
彼の破壊力は
こちらの大きな
武器となります
からねェ
ンフフ
分かりました
必ず
勝報を待つぞ
では
武運を祈る
始皇三年三月
ありがたく
王騎出陣
ゲート
あんたって...
王騎出陣の事実は
各国の諜報員を
通じ全土に広がった
それは列国にとって
大きな衝撃であり
あの王騎が!?
怪鳥め
...!?
とうとう復活
しおったか
フッフフフ
これは面白く
なってきた
この戦は一気に
全土が注目する
ところとなった
馬陽
しかし。陸の孤島”と化した
馬腸にはこの一報は
届いていない
彼らはひたすらに
見えぬ援軍の
到来を信じ
オオオッ
必死に耐えていた
王騎軍にとって
咸陽から馬陽までは
十五日の道のりである
そして一方
信たち歩兵軍は、
あと九日のところまで
行軍を進めていた
馬陽
歩兵軍
王騎軍
ショボポホホホ
.....
ん?
......
何夜中に一人で
ニヤけてんだ
わっ
ハハ
さすがに
うれしいよな
百将は
そうか...そうですからフランスの
あったりめーた
百人を率いる
隊長だもんなァ
一年前まで里典の下僕で
村一番のバカと言われた
お前がその村の面々を
幸いるってんだから
本当にすごい話だぞ信
だが信
俺らも
うれしいんだぞ
?
兄貴なんて
隣村の連中にも
イバリまくりだ
子分が百将に
なったってな
バカは余計だ!
村イチは尾平だ!
そりゃそうさ
あんな田舎村の
しょうもねェ俺達の中から
百将が出たんだからな
誰が子分だ
あのヤロォ
いよいよ
将としての
第一歩だな
信
はりきりすぎて
無茶だけは勘弁しろよ
ああ任せとけ
メチャクチャに
暴れ回って
大将首とるそ
尾到!
...いやだから
そんなにはりきるな
俺も兄貴も無事に
帰って結婚を...
けっこん!?
うそつけ!
きゃぁぁぁ
歩兵軍が馬陽に
近付くにつれ
趙軍の情報が
入ってきた
聞いたか
馬央のこと
壊滅した
らしいぞ
壊滅?
どういう意味だ
老人女から赤子にいたるまで
一人残らず殺されたんだよ
!?
...
そこまでやるのか
今回の趙軍は...
趙軍は十二万
こっちは十万
......??
だがこっちは寄せ集めで
向こうは訓練された
精兵だという
これで戦争に
なんのか!?
...???...??
澤伍長
裁量と趙軍はどっちが
おっかねェスか?
対戦前にそんな話は
あまりしたくありませんが
根付いた楽への恨みは
趙が重いでしょうね
何といっても
長平がありますから
恨みが深いということは
趙軍の方が怖いと
いうことだ
文穴
皆肝に
銘じておける
......??..
やべェ
...やべェオレ
少しうかれてた
よっ...
よく考えたら
?
九日後には
俺たちそのおっかねぇ
趙のヤツらと...
?
殺し合いを
すんだよな
そして翌朝
事件が発覚した
脱走!?
夜中の間に
他の部隊で
数人が脱走
したのである
強制徴兵だったからなァ
初陣も多いし皆
心の準備もできてない
戦場に近付くにつれ
逃げたくなる奴も
出てくるさァ
こりゃあ
もっと
増えっぞォ?
何だそりゃ!?
意味が分かんねェ
......
第十伍長
松左
松左の言葉通り
翌日さらに多くの
脱走者が出た
そして三日後には
脱走者の数は
何と千人を越えた
秦軍全体の士気は
著しく低下していた
まずい信殿
これではとても
戦争など無理だ
まじィな
その翌日も
ふざけんな
コノヤロォ
......
オラァ
そこの百人隊
元気がねェぞ
シャキッとしろォ
何じゃ貴様
勝手に僕の隊にっ
いいかお前ら
超のクソヤロォは
もう目の前だ
俺達で馬央の仇を討ち
包囲を受け助けを待ってる
馬陽を解放してやるんだ
るせぇ
...
......
分かったか!!
......??..
......
こいつら..
...そうねそうですよ
コラァ!
そこの部隊も
顔上げろォ
ビヒィ
どわぁ
何やってんだ
いきなり
羌瑰
?
後ろがどうか
したのか?
ん?
何だこの音
?
後ろ?
どこから
聞こえる
?
オオォォォ
おすすめですか今まで年末年始まり予約はありがとうございますので、
!?
なっ
何だあれは!!
地平線が
真っ黒に...
...!!
あれはまさかっ...
騎馬隊だ
ンォフゥッ
ここまで
...
......
ほうけん
第115話・離煖
ハッ...
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
ハッ
全軍
シフフ
前進
ほう、けん
第115話「朧煖
朧媛
なっ何だ
こりゃあ
シㇷフフフ
しっかし昼間のは
すごかったな
ああ一気に皆の
目つきが変わった
士気が上がるってのは
ああいうことなんだな
いや~
たった二言だぞ
あれが将軍って
奴か...
いやあの人は
特別だ
普通の将軍じゃ
ねェ
しかし
うちらの隊長も
行々はあれになるんだろ
天下の大将軍に
ヘハハハ
キングタ
第一伍長沛浪
あれ?
そういや隊長は?
小っこい方の
副将とどっかへ
歩いてったぞ
...
笑い事じゃねェよ
第十伍長
松左
オイ沛浪
俺はでかく稼げる
っつーから
ここに入ったんだぞ
......
ワハハ
小っこい方か
全くどうなってんだ
この隊は
あじゃねェよ
第六伍長田永田永
オォ
年や見た目で
判断するのは
愚かだ
てめェ
この俺を
はめやがった
のか?
あ?
てめェコラ
武に関しては
あの隊長は
素晴らしい
ほォ
まるでてめェが
精通しているみてェ
じゃねェか
第五伍長崇原
ちょっと待て
今のは聞き捨て
ならねェな
ああ
剣に精通している
者ならばすぐに
分かるであろう
しているとも
試して
みるか?
オイ
この中の
誰よりも
この俺より
強いってか?
何だとてめェ
死にてェのか
ままァ
まァまァ
うるせェぞ
てめェら
第十九価長邦
第十八伍長
竜有
第十七価長去亥
オオ
あんたら三人も
入りなよ
伍長同士
語らおうぜ
うるせェっ
つってんだよ
クソが
なっ
何だその態度は
人がせっかく誘って
やってんのに
待ちやがれ
コラ
ほっとけ
兄貴
第七価長有義
あいつら
面白くねェのさ
ここは魏戦英雄の
第四軍歩兵が
多いからな
?
俺も
あいつらも
まあな...
あの三人は
ほうっておけ
元々奴らは気難しい
第二軍歩兵
だったんだよ
だが
戦になりゃァ
腕は確かだ
第二軍!
ってうちらが到着
したときにすでに
ポロボロになってたっ
生き残ったのか
あんたら...
!???...??!?
おっ
お前っ
どわっ
本気で
やってるだろ!
さっき
全然
だが
しばらく
握ってなかった
その剣の”勘”を
取り戻すんだろ
これくらい
やらないとな
へへ
そうだな
ルアァ!!
おっ
...
らあっ
ぶっ
剣は久々でも
体は以前より
動くみたいだな
だな
フッ
返せ
羌痺
あの必殺技
見せてくれよ
号馬を
なで斬りにした
あの妙な技だよ
へへっ
俺も
覚えてェ!
うおっと
?
...やっぱり
大バカだな
お前
何ィ
太古の世
巫女体質の者が
剣を触媒に
荒ぶる神をおとし
舞い祭りそれを鎮めた
だがいつしか
蚩尤はそれを
殺人の術に
変化させた
神をおとし
術者の意識は
陶酔の中
舞って目につく人間を
斬殺する
それが
蚩尤の奥義
『巫舞』だ
ってちょっと待て
お前っ
バカはどっちだ
バカは
...
神を
おとすって...
ってか
神って何だよ!?
......?
さァ
.....
何かお前らだけ
するくねェか!?
神さん味方にして
...
蚩尤だけではないぞ
武の達人の中には
似たような事を
やっている者もいる
無意識の
うちにな
だがもっと
恐ろしいものが
いると伝わる
荒ぶる神を
おとすのではなく
元々体に
宿す者だ
体に宿す?
そうだ
それを蚩尤は
『武神』と呼ぶ
そんな奴が
いるのか?
さァな...
ただの言い伝え
だとも聞いた
いや実は
俺がその
武神じゃ...
武神...
咸陽
絶対違う
.....
報告!
ようやく趙軍の
大将が分かりました
龐煖という
者です
誰じゃ
申せ
龐煖!?
?
何者だ!?
どうした
昌文君?
そんな武将
聞いた事がない
ダン
...??クラクラスラッキッチング
?
......
ほ
龐煖だと!?
馬鹿な
有り得ぬ
奴は死んだ
九年前
龐煖は
王騎に殺された
馬央
王騎軍が
歩兵と合流し
青原を越えました
龐煖様
我々もそろそろ
馬陽へ向かって
宜しいかと
......
王騎...
趙軍総大将三大天龐援
第116話式の結晶
六大将軍
膠はっ...
龐煖に
討たれただと!?
どういうことだ
昌文君
そんな話
聞いたことが
ないぞ
龐煖という
名も
揚が
討たれたと
いうことも
六将・膠は
病に臥して逝ったと
聞いていたが
違ったのか
昌文君
...
......
...
揚は龐煖に
殺された
〝病死〟というのは
王騎と儂で画策した
つくり話だ
それが真実だ
!!
どういうことだ
貴様っ
昌文君
それは紛れもなく
隠蔽だ!
立派な
国家反逆罪だぞ
よくも
ぬけぬけと
認めるわけには
いかなかったのだ
だから事実を隠し
擾は病死に
魔族という男は...
いなかった
ことにした
......?
戦最中だったと
いうこともある
......たか....
今は六将・穆を
破ったという
その男ー
あの揚が
突然現れた
無名の男に
敗れたなどと...
昌文君
沙汰は後で
言い渡す
今度の趙軍を
率いる龐煖とは
いかなる武将か
聞かせてもらおうか
武将ではない
!?
あの男のことは
ほとんど分からぬが
これだけは言える
あれは武将のように
人を率いる類の
人間ではない...
決して!
あの男は
完全なる個
『武』の結晶だ
いや...
あれはもっと
......?
おぞましい程に
純粋なー
あの男は
素軍十万の
ど真ん中に
一人で現れた
ザッ
ザッ
ザッ
ザッ
九年前、秦軍は
当時、趙の城であった
「馬陽」を包囲していた
オイ
龐煖が現れたのは
二千の精兵が円陣で守る
総大将・拶の宿営であった
止まれっ
ここは大将軍の
宿営ぞ!
.....
そこで止まり
所属を答えよ
全弩
構えい!!
......
!?
な...何だ...
!?
あっ
敵襲っ
どこだっ!?
第七隊だ
敵襲だァッ
予備隊は
援軍に向かえっ
鉄壁で知られる
挖直属の衛兵は
迅速な対応を見せた
槍陣を
組み直せっ
投ォォ
ガ
射ァァ
あの男の前には
全てが無意味だった
...
.....
...
......
ではその者は
たった一人で
総大将を守る布陣を
突破したというのか
あっては
ならんことだ
万にのほる敵と戦うために
こちらも万を集め
高度な戦術をもって
陣形・隊形を組むー
それが軍だ
それを一人で討ち破ると
いうことは軍そのものを
否定する
起こり得ぬ
ことだ
......??
だが実際に
起こった
それは
あってはならん
ことであり
龐煖は一人で
円陣を突破し
迎え撃った穆の
命を奪った
その後
魔族は?
騒ぎにかけつけた
おーう
王騎に斬られた
あそこまで激情にかられた
正騎を見たのは
あれが最初で最後だ
王騎が龐煖を
斬ったー
......
......!?
死んだと思っていた
魔煖は生きていて
がつ今その二人が
両軍の将として
相見えようと
している...
少々
できすぎだな
だが
この戦を
決着として
...
...おそらく
王騎は初めから
知っておったのだ
だから
素車総大将を
引き受けた
この戦いは
九年前に深く刻まれた
因縁の戦いだ
第117話・理由
九年前の
因縁...
王騎が素将を
引き受けた理由は
戦友だった六将・挖の
仇を討つため...か
だが一つ
引っかかる
六将同士
だからか
王騎には失った
戦友は数多く
いるだろうがなぜ
今回だけ動いた?
いや
......
王騎にとって撼は
何か特別な
存在だった?
膠...
六将中最も
謎に包まれた
将軍だ
五十一年、将軍博女韓取陽城食装
斬首四萬。攻趙蚊二十奈県首虜九禽
五十三年、奏使揚伐魏、取呉城。
韓王人朝。魏委國聴令。
昭王五十一年(紀元前畑年)
掲示録の隠城・自索亭を取り、斬首吊り。
趙を攻め、二十余県を取る。
首級と捕虜合わせて九万。
五十三年、捲が魏の呉城を取った。
恐れた錆と魏は素に服従した
その他大小
功績をあげれば
きりがない
揚は六将の中で
最も若かったが
その戦いの苛烈さは
六将一だったという
だが華々しい戦歴を
残している一方で、
挖の素性に関することは
何一つ残っていない
どこで生まれ
どこで育ったのか
親兄妹は誰なのが
一切が不明
将軍になった者として
それはあまりにも
不自然なことだ
美しい女だったとも
人前で仮面を外す
ことがなかったため
様々な噂が残っている
若くして火計にあい
顔を醜く失ったとも
...
昌文君
合点がいかぬ
ところがある
キングダム
二、三質問を
九年前龐煖は
一人で擾の本陣を
襲ったようだが
その意図は何だったのか
!?
魔焼の武力がいかほどであれ
趙軍の作戦にしては
随分と乱暴だと思うが
無関係!?
あれは趙軍とは
無関係だ
どういう意味だ
.....
鷹焼は趙の兵ではなく
ただ個人的な理由で
揚を襲ったのだ
私怨ですか?
それとも少し
違う
奴本人の口から
聞いたからだ
なぜ
言いきれます
何しろ儂は
あの時
あの場にいたからな
なっ
何だあれは
龐緩はまるで
草原を歩くかのように
目の前の兵を薙ぎながら、
悠々と歩いていた
そして円陣の半ばまで
来たところで
奴は口を開き
皆がその言葉を
聞いた
兵も
軍も
趙も
秦も
取るに足らぬ
ただの小事
!?
小事だと!?
その言葉だけで
この男が趙の兵では
ないと確信した
では何のために
素軍に戦いを
挑んで来たのか
花るのは
天地が畏るる者が
今この地に二人
居るということ
我の他に
もう一人
そもそも、ちょっとしてみたと
許せぬこと
それは天地が
砕け散ろうとも
出て来
我が敵よ
なっ何だそれは
意味が分からん
たしかにまともでは
なかった
常軌を逸していたのは
間違いない
あの場にいた者全員が
意味は分かった
その男
完全に常軌を
逸しておる
だが
それが龐煖という
男なのだと
......
なるほどな
面白そうな
男だ
だが先に昌文君が
申したように「魔族は
とても人を率いれる
人種ではなさそうだが?
率いれずとも
大将が務まる
場合はあります
...
しかもそういう
変則的な戦い方は
万能な主騎将軍に対して
極めて有効と考えられる
.....
しかしその龐煖は
なぜ今さら趙の
将軍になったのだ
王騎...
まさか龐煖も
王騎を討つために...
十分
考えられます
......
トーン
トーン
タンタン
おおのれ
羌痺
もう一本...
タンタン
何万という
人間同士が
クカー
クカー
もうすぐまた
戦が始まる
殺し合う
それぞれの
思いが
命と重なり
想像を絶する
速さで衝突し
砕け
思いが
深いほどに
ぷつかり合う
衝撃は
より強く
朧と消える
より激しい
緑穂はそれを
はかないと言うし
まばゆいとも
言う
戦士達に
祝福を!!
人の行くは千辛の野
剣は折れ、盾は砕けた
すでに五兵なく友も倒る
しかし人は歩を止めぬ
深き闇に人は勇躍した。
トーン
ダンダン
トーン
タンタン
«五兵(矛・戦・鉱・楯・弓
嗚呼
戦士の先に、
祝福を
万苦の帷が上がり慈雨が地に満つ
その刻人は神韻を聞いた
蛙鳴の中に一燕雀の羽音に
遠き雷鳴水にゆるる月
そして、冷たき土に
戦いゆく者に
煌煌たる光を
どうか
安寧の明かりを
そして三日後
やっかり
!!
........
へへっ
見えて来たぜ
ヤローども
馬陽だ!!
ついに素軍は
決戦の地に到着した
馬陽
第18話両軍揃う
増援をっ
兵を
回してくれっ
はっ
このまま
じゃっ
もう
兵がいない...
みっ見ろ
あれっ
あれはっ!!
......
!?
援軍だァっ
援軍が
来たぞォ!!
うおおおぉ!!
たっ
助かった
わたしが!!
これまでわたくしのために、お前...お兄ちゃんは何とか
第18話両車揃う
へへっ
城内の連中に
教えてやれっ!!
お兄ちゃん
間に合った
みてェだな
万極様
秦軍が
現れました
ほ
放っておけ
は?
公孫龍が
動く
横陣を敷け
ああっ
趙軍が
こっちに向かって
陣形をっ...
やばいっ
来るぞっ!!
うわっ
うわあっ
びびんな
てめェら!!
こっちには
天下最強の
王騎将軍がいる!!
絶対
俺達がっ
行くぞ
オラァァ
勝つ!!
あとオレもいる!
全軍停止!!
全軍停止!!
!?
ぬ?
全軍
右方前進!!
なぬー
それじゃ馬陽から
離れちまうぞー
シフフフっ
右方
前進
右方
前進
ドッド
......?
横陣
...
いや横進か
我らを
誘っているので
あろう
趙荘
先陣
ご苦労でした
公孫龍
...
ようやく
来られたか
ふふっ
聞荘
軍議題
将軍渉孟
んりゅ
将軍公孫龍
将軍李白
将軍万極
将軍馮忌
........
王騎はなぜ
攻めて来ぬ
趙の騎馬隊を恐れ
この平原での戦いを
避けたのでしょう
南に騎馬の機動力を
封じる乾原という
荒地があります
それは
得策ではない
そんな見えすいた
誘いに乗ってやる
必要はないね
来ないのなら
こちらも無視して
馬陽を落とせばいいね
目を馬陽に向ければ
王騎が背後をとる
ことになる
そもそも馬陽は
我々にとって...
どうでもいいことだ
ではどうする
無論、王騎の
誘いに乗る
最初から奴が乾原を
戦場に選ぶことは
読んでいたからな
乾原近辺の
古い山城跡
はっ
はっ
気をつけて
足元がもろい
はっ
はっ
よかった
間に合った
せっかく先生に許しを
もらっておいて
間に合いませんでした
では
.....
笑い話にも
ならないからね
おォ
しかしさすが
先生だ
読み通り
乾原が戦場と
なりここからは
その全景が
見渡せる
じゃが少々
遠いか...
贅沢は言えませんよ
安全なところに
身を置きながら
戦を見学させて
もらうんですからね
貂はどこまで
見える?
......
旗の文字じゃと!?
真か!?
どんな目を
しておる...
趙旗の
文字は
...ということは
単純に考えると
向こうには少なくとも
五人の将軍がいる
うむ
見える
うむ
超軍は五つの大隊に
別れているように
見えるけどどうだい?
一方こちらの将軍は
王騎と蒙武殿の
二人のみ
それは
間違いない
将の数においても
向こうに分があるな
いえ
そうとも
限りません
!?
将軍はいなくとも
秦の大隊それぞれを
率いるのは王騎将軍の
直属の配下達ー
噂では
全員が将軍級の
実力の持ち主です。
追って
来ましたね
趙軍は
シフフフっ
やる気満々の
ようですねェ
それでは我々も
配置につきます
オ・
殿
........???
皆さん
ご武運を
ハハッ
ゴ
様のすき間を
空けるな
隣の伍とも
密集しろ!
陣形が
整いだした
そろそろか
信特殊百人隊
くそっ
前線じゃ
ねェのかよ
千人将星
ひょ
ひょっとして..
...
あっ!!
今から
もう...
信..
見ろっ
両軍の陣形が
完成したそっ
...
先鋒隊
前へ!!
出るぞ
オオネオ
キングダムの〈完〉
あとかき
それ
んにちは、原です。
この度はオリオンの間はオールをご購読
まとにあ
で、あのね...。ここからに、ありがとうございます!!
この者が「何」をプリル検索から
カラーインに変えてみました。
発色のあさやかさと遠さか、ステキです。
しかし、桜の県と違って重ねぬりかできないので
その辺、ゆっこうまた、慣れず、失敗もします。
テザイナー工様、スパーC6処理、お願いします!
息子がリオになりました!
かわいらしかよーうちの子は
はやく歩かんかない。
公園とか散歩したいなのに、
そしたら、運動不足お解消されるな〜☆☆
泰久
原
!!
ロスタッフ・鮫島慎悟、松原利光、笠原真樹
ロヘルプー中川英二、大杉連、田近康平、関哲朗
□編集_金上大佑
百人隊行軍中
おまけ1
...
...
やっぱり
信は
うれしかった
ワハハハ!!
吉将「信の悩み
おまけで
うんこに
行って
きます
ウゼェなあのガキ
将三人の
テント
羌痴
.....
...そうかありませんですか?
ハッ
...ハァッ..
ダ...ダメだ
羌瑰...
ダメだ
光粧ー
みんなの名前を
覚えられない?
まー百人いるからなー
え?
伍長の名前も?
覚えにくい奴には
自分の中で
あだ名をつけて
覚えるようにしてる
糸目の澤さんとか
なるほど
二日後
あだ名を
つけて...
覚えたぞ...
しかし、信は
あだ名を覚えるので、
精一杯だった
てめェ
ケンカ
うってんのか
ガキコラァ
ハゲ...
第七伍長有義
出っ歯
.....
俺は
いいだろ!!
(尾平)
おわり
カバーデザイン
岩崎修(POOKET
YJC
DIGITAL
5月15日(金)URGJUNHKYOHKS
きゃー
キングダム
原泰久
©原秦久2008.2012
初版発行
デジタル版発行-2012年
2008年
発行所・集英社
http://www.shueisha.co.jp
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