★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 二十三四十一ーーー七十七九十五えナそむん 百三十五_百五十三百七十一_百八十九 ★この作品はフィクションです。安全で「エーロル」実家の人物・団体・事件などには、いっきい関係ありません。 お登場人物紹介されるお 山尾族の未裔。身寄りかなく、信と...いたが、軍師を目指し昌平君に弟子入りする。 本軍の千人将で、目文君の場喧でもある。最政に絶対の忠誠を誓う。 戦争前日の少年、自らの...のスポートでして名を成すことを目指す 藤政、えいせい本国の若き王。異母弟の反乱を平定し、中華先をめざす。 属政に忠誠を尽くす大臣元々は武官だったが、現在は文官としして腸政を支援する。 売病・きょうかい信とは戦友だが、謎の後い、剣士。幼馴染みの仇を追っている。 最政の若さに行け込み権力を欲しいほまにする素国の灰根。滅政苦労を画策した。 王騎怪魔・と呼ばれる名柄軍。伝説の大将軍の人。信の弟子入りを許す。 呂不章の「四井この一人で軍事を司る猛将。中華最強の証明にこだわっている。 呂不章の「四柱この一人で 三人軍の人と社」の一人で軍師。奏国内最高部の軍事交士機関を出している ご成績製をご切っている いやああできますまぁ... の功を認められ、一気に百将へと大抜擢される。 政を護る信達は、辛くネットワードのも刺客集団を退けるが、黒幕が、しかも声が終わってきません丞相・呂不草だと判明。しかも事件後、呂不韋は堂々と王宮に姿を現す。だが、嬴政は圧倒的な力を誇る呂 不韋を裁くことはできなかった...。眼前の敵の巨大さを知った信。更なる進化...えーん〜〜〜。を求め、王騎将軍の下...へ弟子入りするが...!? 俺は天下の大将軍に修業をつけて欲しいんだが、 丞相呂不韋の号令の下に 二十万を超える大軍勢が 隣国「韓」を目指して出陣した いよいよ始まったか!! 軍は三つに分かれそれぞれが別の城を攻略するようだ うむ三軍が足並をそろえて侵攻すれば大きく母の地を聞き取るぞ!! しかしニ十万とは驚いたな 昨年の魏戦よりも規模が大きい これは激しい戦になるぞ 君の。元同居人〟は今回参戦していない 裁戦を戦った歩兵の地域に徴兵がかかってない!? あれ?ところで何で豪毅ここにいるんだ? 子供の来る所ではないってね 軍について行くんじゃ? オオォハシゴがかかったそォ!! ゆるりと攻めればよいぞ 素軍総大将大将軍蒙驚もう 先程高右が落ちたようです はっ早いたった六日で城をとるとは 魏戦で我々は城に近付くこともできなかったというのに さすがは現秦国の筆頭将軍というべきか... 家驚とはどんな将軍か昌文君 ハ...???...?? 冒険をおかさず普通に戦い普通に勝つ ・白老」という名で列国に知れ渡ってはいますが戦いぶりは常に定石通り この律を決して乱さない しばらく韓への侵攻が進みそうです 彼は強き敵に勝つことは難しいですが、弱き相手には絶対に失敗がありません 弱小の韓を攻めるには最適な人物というわけか 昌文君の言葉通り豪驚はそこから破竹の快進撃を続けた 副将達が率いる第二軍第三軍も同様に城を陥落させわずか一月の間に落とした城は十一にも及んだ この連勝に秦本土の民も大いに沸いた うおーまた楽軍が城をとったらしいぞ すげェさすが蒙驚大将軍だ ギャハハハお前んときと大違いだな尾平 秦軍また勝ったってェ! 本当にすごいですね今回の素軍は 家驚軍の勢いは止まらず当初の目的の安方を落とりえさらに侵攻を奥まで深めようとしていた 戦の勝利で民が活気づきひいては素に力がみなぎる この流れを止める理由はない 張唐殿を南の守備に置くという条件で す...すごい介泉までも落としてしまうとは 第二軍第三軍も同じく順調に進んでいる こ...この勢いよもや王都まで迫るのではないか でもこれって少し入りすぎじゃないのか? 案は趙・魏・楚とも国境を接している そいつらが今攻めて来たらどうするんだ? 本軍があんな遠くに出払った今、素本土は完全に手薄だぞ どこもこの素国に攻め入ることはできない! 先の戦の雪摩をうかがっている「魏」には「熊公」が前線の城に留まり、目を光らせている 南の大国「楚」に対しては元々守備は厚い さらに先日張唐将軍が守備長に就かれたから構えば万全だ 『趙三大天』藺相如・廉頗・趙奢 かつて『素六将』と戦いを繰り広げた三人の大将軍はすでになく 趙国は今軍事の大きな転換期にある しかし、際立った人物は人もいない 兵は文句なしに強い特に武霊王が初めてつくった騎馬隊は未だに中華最強だ だが率いる者がいなければ軍は興らない !???...??!? この趙に対する豪毅の見解は案の幕僚達の考えと一致していた たしかに人材はいなかったのだ 我が新しき「三大天」の一人が さっそく龐煖将軍に伝えよ 全軍を率いて茶を蹂躙しろとな! そんなことを言ってくれていたのですが...これまではないんですかありがとうございますからないと言われたらそんなことなんでしょうがないのですか?東京大震災では保険していただきましたが、日本では大きくなることがありますが、 秦ー馬央ー〈趙国境付近〉 聞いた?また韓の城とったって 敵だっ全員城壁に上がれっ な...何だこの数は十万はいるぞ ふざけるなこんな大軍防げるわけが... そう易々と馬央は落ちぬ 最前線を張る城の実力趙の鼻たれ共に教えてやろうぞ 超が攻め入ったじゃと!? 少なくとも十万以上かと 雨ですぐに消えましたが、「馬央」に援軍を求める狼煙が上がったという報告があります 援軍はおろか今の中央地帯には自らを守る戦力すらない 「馬央」「馬陽」の前線地帯が抜かれると超軍は一気に国内になだれ込んでくるぞ 今は豪驚が二十万の大軍を率いて韓を攻めている真っ最中 韓の奥深くまで侵攻した豪驚軍を呼び戻す時間は無い... 今すぐ中央一帯に緊急徴兵令を下し、十万の軍を立ち上げよ。 前線の授軍に向かわせる そういうことは軍議で決めまする まずは軍司令官の昌平君をここへ... 案が長平で大虐殺を犯してしまったあの.. 趙の抱く秦への憎悪は尋常ではない それは趙で生活したことがある丞相もよく知るはずだ 趙軍の目的は城取りだけではない 急がねば前線地域一帯から素人は一人もいなくなるぞ 趙軍は城を攻めながらも周辺一帯に別動隊を放つた 別動隊の行く先々には惨劇が広がっていた 趙兵は殺戮の限りを尽くし村々を壊滅させたのだ 蹂躙部隊の指揮を買って出たのはもう一人の副将だった 龐煖様は俺を副将にした ち趙軍は新しく生まれかわったのだ ち...ちち長平四十万の呪いを おお前達の苦痛の朝は明けたばかりだ 馬央の陥落と周辺の惨状が咸陽に伝わったのは翌日のことだった 馬陽で止めねば大変なことになる 近隣の城の兵を全て... その日の午後緊急徴兵を伝える早馬が感陽から放たれた それは戦える者全てを強制的に徴兵するものであった 韓に反撃くらってんのか? 俺が崖からケリ落とされてどのくらいたつ? へへっけっこうかかったな 信が修業の地を平定した あの唇将軍ただじゃおかねェぞ!! 無事に帰って来いよみんなァ しっかりかせいで来いよ 無事に帰って来て下さいね 待っててね東美ちゃん~~~!! 趙の侵攻により急遽集められた民間兵は軍編成もないまま北東へ向かって進軍を始めた 澤伍長久しぶりっス!! お久しぶりです元気そうですね コラてめェらあいさつしろ! この方が未だ一人も価の仲間を死なせていない伝説の澤伍長だ こいつらうちの村の奴らで皆初陣なんスよ 本当だ尾平さんの話通りだいぶ頼りねーや ざけんなてめェ俺がいつそんなことを えっ言ってましたよはずれくじがどーとか ったくまァた弱そうなんばっか集まってるぜ ハハうれしいですよ噂されてて ああ!!あんたらも来てたのが チンピラ五人組...いやもう四人組! 田有さんも中鉄さんも見えますよ 強制徴兵だいるに決まってるだろうが どんな敵だろうが絶対負けねェぞこりゃァ!! へへ何だよみんなそろってんだな うオオオ負ける気がしねェ!!あの激戦を戦い抜いた仲間が皆そろってる うちらのバカ代表の信がいない 何だ?あのガキお前らと一緒じゃねェのか? 俺らけっこう周り見てたぜ まさかあいつ来てねェのか!? ...ククク心配するこたねェよ みんなが来てんのにあいつだけ来ねェなんてありえねェ どこで道草くってんのか知らねーけど絶対来るさ 何つったって俺らの「百人将」だからな! 「馬央」の姉妹都市にして前線地帯の要「馬腸」を烈火の如く攻めたてていた ここは案の矢が届きます 「馬央」を落とした趙軍は 戦力をそのままに「馬鹿」を包囲 ひとまずこれで両軍の兵力は盤上に上がったことになる 案軍はさっそく「馬陽」目指して進軍を始めました しかし“兵力”は全く違う 動かぬと見られていた趙が動いた 趙将が何者にせよ用心深いと言われる超王が動いたからには相当な自信がある 少なくともこの十二方は精兵ぞろいと見て間違いないだろう 一方急遽かき集められた素軍十万は昨日まで農作業をしていた一般兵 両軍の兵力は数字以上に大きくひらいている... この兵力差は『将の力量』でしか埋まらないからね こうなると素軍はこの十万を誰が率いるかにかかってくる 名だたる武将が韓に出払った今 お主がここ威陽に留まっていたことは不幸中の幸いとしか言いようがないな 馬央の人間は乳飲子にいたるまで一人残らず抹殺された 死体はさらされ血の川が流れたそうだ 趙のこの暴挙を許すわけにはいかね では大王蒙武を秦軍総大将に任命を 何か申したかな末席の昌文君? 豪武を総大将にすえるのはやめた方がいい 一文官如きに口ははさませぬ 昌文君は昭王のとき永きに亘り最前線で弓矛をふるった生粋の武人だ ここにいる誰よりも戦の経験を持つ 何か考えがあるようですが 蒙武の強さは圧倒的に〝攻〟に特化している この点に関しては今や素随一やも知れぬ だが家武に〝守〟の強さはない 本土が手薄な中前線地帯が崩壊しつつある今のこの戦いは紛れもなく〝守〟を求められる戦い その戦いに“守”のない蒙武が挑めば大敗する恐れがある 敗れれば馬央の惨劇は素全土に広がるであろう この素匡存亡をかける大事な戦を豪武に任すわけにはいかぬ 言い残すことはそれだけか 逆に聞くが今この楽国内に蒙武の他に十万の兵を幸いれる者がおるのかな 〝攻〟と〝守〟双方の強さを兼ね備えた シフフフ久方ぶりに正殿も盛り上がっているようですねェ 皆様ご機嫌いかがでしょうか?シㇷフフフ 修業が後回しって一体どういうこった!? 少々状況が変わりましてねェ んしゃ戦場に向かってんだな!! っしゃあやってやらァァ!! なぜ今正殿に現れた!!? 状況がよく分からんか... シフフフこれは異なことを 私はその軍議に呼ばれて参上したのですけどねェ お前などを誰が呼ぶというのだ 『奏軍総大将』を引き受けて頂くためだ 昌平君そなた何の真似だ 唯一現役の六太将軍の戦いが どういうことかな昌平君 徴兵令と同時に王騎将軍に依頼しておりました 返事がなかった故次に蒙武に それでこの俺が納得すると思っているのか? 理由は正に先程の昌文君の言葉通りだ この戦いは“守”の戦い お前より王騎将軍の方が優れていることは否定できぬ事実だ 戦いにこう〝攻も〝守〟もない あるのは目の前の敵を打ち砕くことそれだけだ これは軍総司令としての私の決定だ 秦軍総大将は王騎将軍だ 私はあなたのことを認めていますよォ ひとまず話はおさまりましたねェ それでは皆さんにも退出して頂きましょうか 我らに退出せよとは一体... まだ大王ご本人の口より正式に大将の任命を授かっていません 古き作法にのっとり大王と私の二人だけで任命式を行わねばなりません これがなくては私が素軍を率いることはありませんよォ 一端退出しましょう丞相 今が一刻を争う事態であることをお忘れなく シフフ分かってますすぐに済みますよ なぜ押し黙っている王騎 あんなに分かりやすい嘘をついてまで人払いしたのだ 何か話すことがあったのであろう? 大王は王位に即分れて三年になりますが、 この三年間王をつとめられた感想をお聞かせ頂けませんか? 王らしいことは何一つできていないからな 王弟成矯反乱のときに私が言ったことを憧えていらっしゃいますかァ? 「大口をたたくに見合うだけの力をつけよーだったな シフフフもう少し時間がかかりそうですねェ 俺はお前に「昭王の死を受け入れよ」と言ったが... お前が今回素軍を率いるということは... もうふっきれたということか? 大王あなたが一つ不幸なのは模範とする主の姿を実際に見られていないことです 九歳まで趙に人質になり、帰国後即位するまでの四年間あなたが目にした父王はすでに呂不葦の操り人形でした もしあなたが一目でも昭王のお姿を見ていたならばこの状況もまた少しは変わっていたかも知れません 確かにその通りだがもはや仕方のないこと俺は手さぐりで前へ進むだけだ 実は素軍総大将を受け出陣するにあたり 大王にお伝えしておかねばならぬことを思い出したのです 昭王より承っていた大王への伝言です 任命するだけじゃねェのかよ すごい面々が...どうしてこんなことに.. なにガンフけてやがんだゴラ 皆様中へこれより任命式が始まります はァ!?今それをやってたんじゃねェのかよ!? 侵攻してきた趙軍によってすでに馬央は陥落し城内外の人間は虐殺され一帯は壊滅した そして今、守備前線の要「馬陽」が攻撃を受けている 馬陽を抜かれれば惨劇は本土全てに広がるであろう これは素国存亡の危機と心得よ! そなたを素軍十万の総大将に任命する! 馬陽を援け我が国を踏みしだかんとする超軍を殲滅せよ! すぐにお味方の軍が助けに来てくれるよ 信殿一度家に帰りませんか ハハハ何言ってんだよ渕さん ああ俺だけ出遅れてっからな 将軍はさらに後かららしいけどよ まさかお前が王騎の下で修業していたとはな へへまだ本人からは何も教わってねェけどな 今回の趙軍に関してはまだ見えていない部分があるように思う さっきのはよかったな政 あの大広間で大臣共の見ている中お前に任命されるのは 壁は一つの歩兵団の先導を任されていた 俺の伍の仲間の光拠だ! あの“怪鳥”が復活したのか!? デマじゃないなら一番頼りになる人が大将になったぞこれは ヤベェ伍作りが始まっちまったぞ でも信って百将だから価作りには関係ないんじゃ 何やってんだよあいつ間に合わなかったじゃねェか! いえとりあえずここで百人隊まで完成しますよ あのバカびびってとんずらしやがったんじゃねェのか!? お前が俺達の百将じゃないのかよ くそォバカ信今度会ったらぶっとばしてやる 騎兵殿はやはり騎兵殿だな みんなそろってっか!? 趙の侵攻に対し遅れをとった素軍だが、その軍容は少しずつ、整いだした 荒くれ者でもいいとにかく強そうな伍を集めてくれ あのガキが...隊長? ハハッみんな出世してら 「特殊百人部隊」百将信 そうだ!俺達の百人隊はどの大隊にも所属せず、 かと言って特殊部隊ってのが何なのか 何をする隊なのかは俺も分からねェ 王騎将軍直属の特殊部隊になることを将軍本人に聞いてきた 将軍がこの隊を他と色分けしたってことは他よりも重要な戦地に当てるってことだ ひょっとしたらとんでもねェとこに突撃させられるかも知れねェ だがその分挙げる武功は間違いなくバカでけェ! この部隊の大半があの蛇甘平原を生き残った猛者選だ!! 俺達が力を束ねればどんな敵にも立ち聞かえる! のこのこと攻めて来やがった趙軍をたたきつぶし 魏戦よりもさらにでっけェ武功をつかみ取るぞ!! さすが信殿最初の機で一気に隊の心をつかんだ あのガキこの半年の間に何かあったっスね それとこの部隊には二人の副将を置くことを許してもらった もう一人副将がいるのか? まだ来てねェみたいだがな もし..あいつが来なくてもこの部隊は強ェ 戦略会議は終わったようだな なぜ昌平君の召集にあっさり応じた あれほど素軍を率いることを拒んでいたお前がどういう風の吹き回しだ? どうして急に戦う気になった 私達ももう大分古いつきあいになりましたねェ 初めて会った時は互いに百将”でしたが少し先輩だったあなたには色々と学ばせていただきましたよ まァ私はすぐに出世してあなたを追い越しましたが しかしあなたにはそれからも幾度も助けられました 単独機動するあなたの特殊部隊はあの広い戦場では大変ありがたい存在でした いつも絶妙の刻に渋い活躍をしてくれましたからねェシフフフっ フン...いつの話をしておるか 儂はそんな昔話をしに来たのではないぞ しかしあの戦はとりわけ熾烈でしたねえ かつて六将・膠とお主そして儂の三人で超より奪った城―― 六将・膠が倒れた地だった まさかあの揚が敗れるとは 何者だったのかあの男は... ...そうか擾の弔いの地馬陽は渡せぬということか 私はそろそろ昭王六将としての自分とは決別しようかと考えています ようやくお前も前へ進む気になったということか 自分に期待しているところですっコココ ならば何も言うことはない あなたもご一緒にいかがですか? バカを申せ僕はもう文官じゃ 仇は魏から趙へ移っていた これで俺の百人隊完成だ! フフフラフラスラララス!! 来てくれて本当に心強いです よっしゃみんなをたたき起こせ副将を紹介すっそ ええっ!?今から...? "副将"を引き受けて頂いて感謝してますよォ この戦貴様の出番は無いと思え まさか蒙武を副将にするとはな 突出した力は時として諸刃だ 手綱を放さぬよう気をつけろ 彼の破壊力はこちらの大きな武器となりますからねェ ゲートあんたって... 王騎出陣の事実は各国の諜報員を通じ全土に広がった それは列国にとって大きな衝撃であり とうとう復活しおったか フッフフフこれは面白くなってきた この戦は一気に全土が注目するところとなった しかし。陸の孤島”と化した馬腸にはこの一報は届いていない 彼らはひたすらに見えぬ援軍の到来を信じ 王騎軍にとって咸陽から馬陽までは十五日の道のりである そして一方信たち歩兵軍は、あと九日のところまで行軍を進めていた 何夜中に一人でニヤけてんだ ハハさすがにうれしいよな そうか...そうですからフランスの 百人を率いる隊長だもんなァ 一年前まで里典の下僕で村一番のバカと言われたお前がその村の面々を幸いるってんだから本当にすごい話だぞ信 だが信俺らもうれしいんだぞ 兄貴なんて隣村の連中にもイバリまくりだ子分が百将になったってな そりゃそうさあんな田舎村のしょうもねェ俺達の中から百将が出たんだからな いよいよ将としての第一歩だな はりきりすぎて無茶だけは勘弁しろよ メチャクチャに暴れ回って大将首とるそ尾到! ...いやだからそんなにはりきるな俺も兄貴も無事に帰って結婚を... けっこん!?うそつけ! 歩兵軍が馬陽に近付くにつれ趙軍の情報が入ってきた 老人女から赤子にいたるまで一人残らず殺されたんだよ そこまでやるのか今回の趙軍は... 趙軍は十二万こっちは十万 だがこっちは寄せ集めで向こうは訓練された精兵だという これで戦争になんのか!? ...???...?? 澤伍長裁量と趙軍はどっちがおっかねェスか? 対戦前にそんな話はあまりしたくありませんが 根付いた楽への恨みは趙が重いでしょうね 何といっても長平がありますから 恨みが深いということは趙軍の方が怖いということだ やべェ...やべェオレ少しうかれてた よっ...よく考えたら 九日後には俺たちそのおっかねぇ趙のヤツらと... そして翌朝事件が発覚した 夜中の間に他の部隊で数人が脱走したのである 強制徴兵だったからなァ初陣も多いし皆心の準備もできてない 戦場に近付くにつれ逃げたくなる奴も出てくるさァ こりゃあもっと増えっぞォ? 何だそりゃ!?意味が分かんねェ 松左の言葉通り翌日さらに多くの脱走者が出た そして三日後には脱走者の数は何と千人を越えた 秦軍全体の士気は著しく低下していた まずい信殿これではとても戦争など無理だ オラァそこの百人隊元気がねェぞシャキッとしろォ 何じゃ貴様勝手に僕の隊にっ いいかお前ら超のクソヤロォはもう目の前だ 俺達で馬央の仇を討ち包囲を受け助けを待ってる馬陽を解放してやるんだ ...そうねそうですよ コラァ!そこの部隊も顔上げろォ どわぁ何やってんだいきなり羌瑰 後ろがどうかしたのか? おすすめですか今まで年末年始まり予約はありがとうございますので、 ...!!あれはまさかっ... しっかし昼間のはすごかったな ああ一気に皆の目つきが変わった 士気が上がるってのはああいうことなんだな あれが将軍って奴か... しかしうちらの隊長も行々はあれになるんだろ天下の大将軍に あれ?そういや隊長は? 小っこい方の副将とどっかへ歩いてったぞ オイ沛浪俺はでかく稼げるっつーからここに入ったんだぞ ワハハ小っこい方か全くどうなってんだこの隊は 年や見た目で判断するのは愚かだ てめェこの俺をはめやがったのか? 武に関してはあの隊長は素晴らしい ほォまるでてめェが精通しているみてェじゃねェか ちょっと待て今のは聞き捨てならねェな 剣に精通している者ならばすぐに分かるであろう この俺より強いってか? 何だとてめェ死にてェのか オオあんたら三人も入りなよ うるせェっつってんだよ 何だその態度は人がせっかく誘ってやってんのに あいつら面白くねェのさ ここは魏戦英雄の第四軍歩兵が多いからな まあな...あの三人はほうっておけ元々奴らは気難しい 第二軍歩兵だったんだよ だが戦になりゃァ腕は確かだ ってうちらが到着したときにすでにポロボロになってたっ 生き残ったのかあんたら... !???...??!? しばらく握ってなかったその剣の”勘”を取り戻すんだろ これくらいやらないとな 剣は久々でも体は以前より動くみたいだな 羌痺あの必殺技見せてくれよ 号馬をなで斬りにしたあの妙な技だよ ...やっぱり大バカだなお前 太古の世巫女体質の者が剣を触媒に荒ぶる神をおとし舞い祭りそれを鎮めた だがいつしか蚩尤はそれを殺人の術に変化させた 神をおとし術者の意識は陶酔の中舞って目につく人間を斬殺する それが蚩尤の奥義『巫舞』だ ってちょっと待てお前っ ってか神って何だよ!? 何かお前らだけするくねェか!?神さん味方にして 蚩尤だけではないぞ武の達人の中には似たような事をやっている者もいる だがもっと恐ろしいものがいると伝わる 荒ぶる神をおとすのではなく さァな...ただの言い伝えだとも聞いた いや実は俺がその武神じゃ... 報告!ようやく趙軍の大将が分かりました そんな武将聞いた事がない ...??クラクラスラッキッチング 王騎軍が歩兵と合流し青原を越えました 我々もそろそろ馬陽へ向かって宜しいかと 龐煖に討たれただと!? そんな話聞いたことがないぞ 揚が討たれたということも 六将・膠は病に臥して逝ったと聞いていたが 〝病死〟というのは王騎と儂で画策したつくり話だ !!どういうことだ貴様っ昌文君 それは紛れもなく隠蔽だ!立派な国家反逆罪だぞ 認めるわけにはいかなかったのだ だから事実を隠し擾は病死に 魔族という男は...いなかったことにした 今は六将・穆を破ったというその男ー あの揚が突然現れた無名の男に敗れたなどと... 今度の趙軍を率いる龐煖とは いかなる武将か聞かせてもらおうか あの男のことはほとんど分からぬがこれだけは言える あれは武将のように人を率いる類の人間ではない...決して! いや...あれはもっと あの男は素軍十万のど真ん中に一人で現れた 九年前、秦軍は当時、趙の城であった「馬陽」を包囲していた 龐煖が現れたのは二千の精兵が円陣で守る総大将・拶の宿営であった ここは大将軍の宿営ぞ! そこで止まり所属を答えよ 予備隊は援軍に向かえっ 鉄壁で知られる挖直属の衛兵は迅速な対応を見せた あの男の前には全てが無意味だった たった一人で総大将を守る布陣を突破したというのか 万にのほる敵と戦うためにこちらも万を集め高度な戦術をもって陣形・隊形を組むーそれが軍だ それを一人で討ち破るということは軍そのものを否定する それはあってはならんことであり 龐煖は一人で円陣を突破し 迎え撃った穆の命を奪った 騒ぎにかけつけたおーう王騎に斬られた あそこまで激情にかられた正騎を見たのはあれが最初で最後だ 死んだと思っていた魔煖は生きていてがつ今その二人が両軍の将として相見えようとしている... この戦を決着として... ...おそらく王騎は初めから知っておったのだ だから素車総大将を引き受けた 九年前に深く刻まれた因縁の戦いだ 王騎が素将を引き受けた理由は戦友だった六将・挖の仇を討つため...か 王騎には失った戦友は数多くいるだろうがなぜ今回だけ動いた? 王騎にとって撼は何か特別な存在だった? 六将中最も謎に包まれた将軍だ 五十一年、将軍博女韓取陽城食装斬首四萬。攻趙蚊二十奈県首虜九禽 五十三年、奏使揚伐魏、取呉城。韓王人朝。魏委國聴令。 昭王五十一年(紀元前畑年)掲示録の隠城・自索亭を取り、斬首吊り。趙を攻め、二十余県を取る。首級と捕虜合わせて九万。 五十三年、捲が魏の呉城を取った。恐れた錆と魏は素に服従した その他大小功績をあげればきりがない 揚は六将の中で最も若かったがその戦いの苛烈さは六将一だったという だが華々しい戦歴を残している一方で、挖の素性に関することは何一つ残っていない どこで生まれどこで育ったのか親兄妹は誰なのが 将軍になった者としてそれはあまりにも不自然なことだ 人前で仮面を外すことがなかったため様々な噂が残っている 若くして火計にあい顔を醜く失ったとも 合点がいかぬところがある 九年前龐煖は一人で擾の本陣を襲ったようだがその意図は何だったのか 魔焼の武力がいかほどであれ趙軍の作戦にしては随分と乱暴だと思うが あれは趙軍とは無関係だ 鷹焼は趙の兵ではなくただ個人的な理由で揚を襲ったのだ 奴本人の口から聞いたからだ 龐緩はまるで草原を歩くかのように目の前の兵を薙ぎながら、悠々と歩いていた そして円陣の半ばまで来たところで 取るに足らぬただの小事 その言葉だけでこの男が趙の兵ではないと確信した では何のために素軍に戦いを挑んで来たのか 花るのは天地が畏るる者が今この地に二人居るということ そもそも、ちょっとしてみたと それは天地が砕け散ろうとも なっ何だそれは意味が分からん たしかにまともではなかった常軌を逸していたのは間違いない あの場にいた者全員が意味は分かった その男完全に常軌を逸しておる それが龐煖という男なのだと だが先に昌文君が申したように「魔族はとても人を率いれる人種ではなさそうだが? 率いれずとも大将が務まる場合はあります しかもそういう変則的な戦い方は万能な主騎将軍に対して極めて有効と考えられる しかしその龐煖はなぜ今さら趙の将軍になったのだ まさか龐煖も王騎を討つために... もうすぐまた戦が始まる 想像を絶する速さで衝突し ぷつかり合う衝撃はより強く 緑穂はそれをはかないと言うし 人の行くは千辛の野剣は折れ、盾は砕けたすでに五兵なく友も倒るしかし人は歩を止めぬ 深き闇に人は勇躍した。 «五兵(矛・戦・鉱・楯・弓 嗚呼戦士の先に、祝福を 万苦の帷が上がり慈雨が地に満つその刻人は神韻を聞いた蛙鳴の中に一燕雀の羽音に遠き雷鳴水にゆるる月そして、冷たき土に 戦いゆく者に煌煌たる光を へへっ見えて来たぜヤローども ついに素軍は決戦の地に到着した これまでわたくしのために、お前...お兄ちゃんは何とか 城内の連中に教えてやれっ!! 趙軍がこっちに向かって陣形をっ... こっちには天下最強の王騎将軍がいる!! 勝つ!!あとオレもいる! なぬーそれじゃ馬陽から離れちまうぞー 我らを誘っているのであろう 先陣ご苦労でした公孫龍 趙の騎馬隊を恐れこの平原での戦いを避けたのでしょう 南に騎馬の機動力を封じる乾原という荒地があります そんな見えすいた誘いに乗ってやる必要はないね 来ないのならこちらも無視して馬陽を落とせばいいね 目を馬陽に向ければ王騎が背後をとることになる そもそも馬陽は我々にとって...どうでもいいことだ 無論、王騎の誘いに乗る 最初から奴が乾原を戦場に選ぶことは読んでいたからな 気をつけて足元がもろい せっかく先生に許しをもらっておいて間に合いませんでしたでは 笑い話にもならないからね おォしかしさすが先生だ 読み通り乾原が戦場となりここからはその全景が見渡せる じゃが少々遠いか... 贅沢は言えませんよ安全なところに身を置きながら戦を見学させてもらうんですからね 旗の文字じゃと!?真か!? どんな目をしておる... ...ということは単純に考えると向こうには少なくとも五人の将軍がいるうむ 超軍は五つの大隊に別れているように見えるけどどうだい? 一方こちらの将軍は王騎と蒙武殿の二人のみ 将の数においても向こうに分があるな いえそうとも限りません 将軍はいなくとも秦の大隊それぞれを率いるのは王騎将軍の直属の配下達ー 噂では全員が将軍級の実力の持ち主です。 追って来ましたね趙軍は シフフフっやる気満々のようですねェ それでは我々も配置につきます くそっ前線じゃねェのかよ 見ろっ両軍の陣形が完成したそっ んにちは、原です。この度はオリオンの間はオールをご購読まとにあで、あのね...。ここからに、ありがとうございます!! 息子がリオになりました! かわいらしかよーうちの子は はやく歩かんかない。公園とか散歩したいなのに、そしたら、運動不足お解消されるな〜☆☆ 泰久原!!ロスタッフ・鮫島慎悟、松原利光、笠原真樹ロヘルプー中川英二、大杉連、田近康平、関哲朗□編集_金上大佑 やっぱり信はうれしかった ...そうかありませんですか? ダ...ダメだ羌瑰... みんなの名前を覚えられない? まー百人いるからなーえ?伍長の名前も? 覚えにくい奴には自分の中であだ名をつけて覚えるようにしてる糸目の澤さんとか あだ名をつけて...覚えたぞ... あだ名を覚えるので、精一杯だった てめェケンカうってんのかガキコラァ 俺はいいだろ!!(尾平) この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず無断で複製、改竄、公衆送信(インタ一ネット上への掲載を含むすることは、法律で禁じない...られています。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うことはできません。