★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 _百三十五百五十三_百七十三百九十 ★この作品はフィクションです。実家社の人物が国体事件などには、いっさい関係ありません。 信の親友。属政の影武者となるが、刺客の手に掛かり命を落とした。 山尾旗の末裔。良く!?かなく...いたが、軍節を目指し『平君に弟子入りする 最近に思ってる尽くす大臣元々は武官だったが、現在は文官として属政をも援する 戦争孤児の少年。自らの腕っては下の大将軍」とて名を成すことを目指す 桑国の若き王。王宮の実権を取り戻し、中華のを目指す。 この千人将で、息文をの温度でもある。最近に絶対の忠誠を誓う。 怪鳥」と呼ばれる名将車。伝説の大大将軍の...。悲しい。以上の絵文はに任命される。 最政の若さに付け込み権力を浴びいままにする本国の所相。最近の音楽を画策した。 唇とは戦友。幼馴染みの仇を追っていいる。伝説の暗殺薬団「蛍尤」の未裔 龐援「ほうが、と趙国軍 超量が誇る三大天の一人・朧堤。王騎と因縁があり超国国の総大将となって、薬国に攻め込む。 なおまあまあさああいやいやあああ 土拡大のため隣の小国・韓に攻め込む。だが、その隙に、隣国・趙がこの際に、隣国・旭川侵攻!危急に陥った義国は、王騎を総大将素国は、王騎を総大将ネーム、一瞬とは、とする軍を興す...!! 魏殿よりもさらにでっけェ武功をつかみ取るぞ!! ふむふむきはいやいや、ぁあぁぁぁ のこのこと攻めて来やかった趙軍をたたきつぶし そうだなんだけど... 趙軍の攻撃の主軸となるのはあの三つの大隊からなる〝左軍〟六万だ。 本軍本陣の石脇腹を突こうと狙っている 一方、変左軍と超右軍は全軍からは孤立した感がある それに対し、茶軍も計四万の右軍が防御にあたっている こちら側は共に除害物に取り囲まれているからね ということは戦の勝敗は中央より右側の攻防にかかっているということか 趙軍の〝主攻〟は左軍六万 そして素軍の“主攻〟は中央軍 それでも、これからのそれでも、私は、それでも、それでも、 秦の〝白老〟蒙務の子にしてあの呂氏の〝四柱〟が一人蒙武 噂では奴の攻撃力は相当のものとか 最前線は我ら〝重装騎兵隊〟にお任せを 一回りでっかく見えっぞ 第一陣に重騎とは超軍め何を... いや蒙武将軍の騎馬隊に当てにきたのだ 何しろ重装騎兵の長所は“機動力”よりも あの超重量の隊列に正面からぶつかればいくら豪武将軍とてただではすまぬぞ 趙軍はカ比べときましたか さァ見せて頂きましょうか 行ったァァ!!あっあの先頭はっ... 行ったアア!!あっあの先頭はっ... 諜穀よなお前の親父さん 砕け散れ蒙武ァァァ!! もっ家武将軍ウオオオッ こっこれは先鋒隊で一気に戦の流れをつかんだぞ ひょっとしてこのまま方的に... 超の先鋒隊も黙ってはいませんよ 趙の先鋒隊もまたっ... っくそォ俺達の出番はまだなのかよ 王騎将軍!!本陣離れて何やってんだ!? 本陣離れて何やってんだ!? 蒙武の勢い止まりません 蒙武軍の勢いが弱まってきたように見える 歩兵斜陣によって騎馬隊の勢いが自然と斜めにいなされている 趙の中央軍将もただ者ではないようだ 蒙武の力は噂以上のようだが 単純な武力だけでは李白は抜けぬ 軍師並の戦術眼を持つといわれる〝頭脳〟の馮忌 この五将が率いる趙軍には一分の隙もない さァここからどうする王騎よ 秦軍の攻撃の主力と思しき中央軍の蒙武の勢いは早くも消えつつある 地形の険しい左軍側を守る意味はない それよりも〝主攻〟の中央軍を援護に行くべきではないのか ンフフフ素軍の"主攻〟は中央軍ではなくここ左軍ですよォ 茂みの向こうすげェ盛り上がってんぞ 士気が上がってやがんだ ...先程の言葉:左軍が〝主攻〟とはどういう意味でしょうか 意見させて頂くがこの左軍から戦局に関わる働きは望めそうにない 地形的に敵本陣も目指せず中央を狙うにも出遅れてしまっている コココ相変わらず生まじめかっせっかちですねェ壁千人将は まさに昌文君の副官という感じです 戦はまだ始まったばかりです いきなり本陣など狙っても届きませんよォ いきなり苛烈な戦いとなりますが宜しく頼みますよォ 死闘は私が最も得意とするところです へへっどうやらようやく俺達の出番のようだな ぬっ左軍が討って出たっ 本陣離れて大丈夫スか? 陣頭指揮は騰に任せて来ましたから シフフフ大丈夫ですよォ シフフフ童信いよいよ修業の成果を見せるときですよォ 宜しいではこの隊に任務を授けましょう ご覧の通り、今しがた左軍一万が趙右軍二万に攻撃を開始しました 実はこの戦いが序盤戦で最も重要な戦いです。 お恐れ入りますが一つ伺っても宜しいでしょうか 左軍の攻めた地は地形的利もなく重要な戦いとは正直思えませぬが 一体どういう意味でしょうか? 戦を効率よく進めるためには より有利に戦える地を相手より奪うことが定石です しかし場所獲り以外にも良い方法があります。 敵の有能な武将を殺していくことです 指揮能力や戦局分析能力の高い者から順に殺してゆくと 今趙右軍二万を幸いている馮忌という将軍は戦局分析に非常に長けた人物です。 そういう武将は戦いが佳境になれば、なるほどやっかいな存在となります というわけでまずはその馮忌に消えて頂きましょうか シフフフとは言っても馮忌は無類の戦上手でさらに兵も二万と豪左軍一万の倍 とても一筋縄ではいきません そこで童信の百人隊の出番です あなた達は両軍が戦っているところへ側面より突入し どさくさに紛れて馮忌の首をとってきて下さい! シフフフこれはとても重要な任務ですよォ 将の首をとって来いって... いくら何でもそれは... ただ全滅しに行くようなものです あなたも同じように思いますか? あの無国籍地帯での修業を通して気付いたことがある 何千何万という大軍勢の戦いの中で 百人って数はまさに豆つぶで 豆つぶには豆つぶなりの強さがある すき間を抜く身軽さがあり結果すれば決して砕けねェ石にもなる! しかもこの百人は沛浪と田有が選りすぐった最強の百人だ 小隊の利を活かして戦うならば 二万の将を討つことも不可能じゃねェ その任務この百人隊が引き受けた!! シフフフ安心しましたよォ ちゃんと成長しているようですね童信 この名をあなたの隊に与えます 繰り返しますがこれは大事な一戦です。万が一にも失敗は許しません この大軍勢の中から百人隊を見つけるのは無理だよ貂 気持ちはわかるがこれはただの見物じゃない戦局の流れを見逃さないように 第弾者委員会保険会議等の 諸済時春学学学院で学校時代の学校教会南海美市中島市で東京 こんな任務っ俺達全員死んしまうぞ 何も二万を討てって話じゃねェ二万の将一人を殺れって話だ つまり百対一だワハハハ 冗談はその辺で作戦を立てましょう信殿 ヤベエこいつアホなケ縛虎申より性が悪いぞ 実は先程の王騎将軍の言には我らへの助言が含まれていた 側面より突入しどさくさに紛れて将を討てーーと 標的の超右軍二万は現在、奏左軍一万と交戦中 趙軍の注意は完全に正面の秦軍に向いている そこに回り込んだ我らが側面より突入 軍相手というわけではないが 敵の〝虚〟をつき一気に本陣まで迫るという作戦だ 服をついたからってそんなに上手くいくんスか? 似たような...経験は..何度かある だがこの作戦にはその前段階として大きな問題がある 敵に見つからずに突入口である真横まで移動ができるかどうかだ ところがそこは逆に百人隊という小ささが利点となる ...???...?? 茂みの陰に沿って移動しましょう 皆目立たぬよう気をつけよ見つかり仲間を呼ばれればそこでこの作戦は終わりだ 茂みの中には敵の見張りがいるかも知れない 右軍は大分押し込まれました 中央の蒙武軍は李白の守備の前に勢いを失ったままです 直に王騎将軍の姿を見て士気が上がったのだ! 早々に〝飛矢〟が届かねば左軍は大変な目にあいそうです 思いの他上手く進めたな もうすぐ突撃だ心の準備しとけってな 茂みが低くなって来やがった 敵はひるんでいるぞっ!! 左軍の勢いの半分は実力 趙将軍,馮忌の戦術です 黒離黒霊黒霊の重装歩兵前に ああっ!?逃げたぞあいつら 何だ?たしかに押してはいたが... そこまでの手応えは無かったぞ 各伍その場に停止だ!! 来おったな勘違いした素人共が 歩兵の制御がきかない!!! あれは趙軍の誘いだったのか... ここにきていくつかの伍の士気が下がった 全員の士気が高くなければ〝集の強さ〟など発揮できない 『飛信隊』!隊形を組むぞ! 関係ねェもう突撃するだけだ 百人で万の大将の所まで行くには余計な戦いはしてらんねェ だからこの縦長の隊形で敵将めがけて一直線につっ走る こっから先はさすがに敵も気付いて守りやがるからな 防御をぶっ飛ばして突入口を開くために先頭には四人の怪力伍長を並べる そして第十六伍長の竜川 な並べると田有より二回りもでけェ 竜川三人と違ってあんたは初めてだが期待してるぜ 何しろ田有が言うには馬鹿力は田有の二人分あるらしいからな どうした竜川顔色が悪いぞ まさか怖じ気づいてんじゃねェだろうな 先月子供が生まれたんだとさ ここで死にゃかわいいガキの顔は見れねぇしガキ本人もいきなり片親だ そんなこと言うなら俺らだって 村には家族が待ってるんだ 誰だって生きて帰りてェ この飛信隊は言わば一本の“飛矢”だ 敵将の所まで飛んできやその首とれるし 届かなきゃそこでたたき折られてー 俺らが失敗したら目の前でやられてる左軍の奴らも全員死ぬ お前らの帰りを待ってる村の人間も全員死ぬんだ 忘れたのかこの戦いに負けりゃ趙軍は素国内になだれこんでくる そしたら馬央みてェにそこら中で虐殺が起こるんだ 何でそこまですんのか知らねェが奴らはマジだ 馬央の赤子は一人残らず頭を叩きつぶされ血の池に捨てられたそうだ。 勝たなきゃお前のガキもそうなりかねないんだぞ お前ら頭にたたき込んどけ オイラたちでまず一つ勝ちをつかみとろう あっあの壁は左軍を止めたのと同じだっ くそっ中にひそんでやがったのが あれは俺らじゃピクともしねェぞ!! だが容赦はいらぬ!最密集!! まずは先頭の大男を串刺しにしろ!! ーっ思い違いをしているよ すげェ奴連れて来たな田有 飛信隊突撃だァァア!! 突入は上手くいったようですねェ ここで問題は二つ!このまま敵将の元まで突破し首をとれるか 左軍がそれまで持ちこたえられるかーですか その通り...左軍の被害は予想以上に大きくなりそうですからねェ 周りにない者は骸の下に隠れよ たかが矢の雨だいずれ尽きる ここまで押し込んでおいて無念ですが いや押し込めたこと自体が元々罠だったのだ 分断してこま切れにしろっ うわあっつめられるぞっ この速さじゃ開いた道が閉じちまうぜ 前列何やってんだもっと飛ばせ!! うるせェよ先頭の気も知らねェで! 重量ある分単純に足が遅ェんだよ!! くおおマジでつまってきたぞ 飛ばせっつってんだ前のバカヤロォは!! だからこれが眼界なんだよチキショオがァ!! ヤロオロだけじゃなかったのか しかも...伍の奴らまで あれは間違いなく王騎将軍の策です 趙軍の陣形を見れば分かります しかしなぜあの小隊は暴走を がしかし一方で超軍本陣の側面は極端に手薄になってしまった 超の陣形は茶軍をはさみ込むために両親を大きく前に押し上げている 秦左軍はこれにより大きな打撃を受けている。 そこへ都合よくあの百人隊は横撃を... 王騎将軍は両翼の上がりを読んでいたのですよ ということはあの百人隊は趙将を狙って放たれたと ...だがいかに手薄になったと言っても本陣は五千はいよう しかし今本当に恐ろしい状況にあるのは左軍です 趙軍のあの包囲の仕方は... 包囲を縮めつつも意図的に後方を空けている 背を見せて逃げる相手を撃つことほど容易なことはない これが趙軍の真の狙いです 案兵を敗走させるためだ... しかしあの矢の雨の中でその罠に気付く者はいないだろう 誰かが後ろへ向かって走れば皆がそれについて行く 控えている掃討隊によってあの地は一方的な虐殺の場と化し 秦左軍は完全に消滅する 後ろが空いてるぞっ!! よォし皆の者立て!退くぞ! これは敵の罠だ退がっても皆殺しにあうぞ 退がるな!!後ろは敵の罠だ 壁千人将...血が... そうだ前にいる趙兵の所まで行けば矢はもう降って来ぬ 前にいるのはさっき前線を返り討ちにしたあの重装歩兵だど オラたちであいつらと戦えるのだか... 兵数が減った分攻撃点を絞る... そこに兵力を集めて突破するんだ よよォし孫百人隊集まれ 正面に前進する部隊があります 実際のところ前進を見せたのは中央のおよそ千五百だけである それ以外は背を見せて敗走しているのだ まずは予定通り掃討隊三千をくり出しこれを討つこれで実質・素左軍は、壊滅することになる あとは前進したこの千五百のみ もちろん難しい敵ではないここで馮忌の戦の美学が顔をのぞかせる いかに無駄を省きいかに効率よく敵を討つか暫時、馮忌の思考は残兵千五百の料理の仕方を模索した 故にその意識はとらえていなかった 横から迫る飛信隊の存在を 深手を負った者は中に入れ 道のりはあと半分だぞ力を振りしぼれ こう上手く進むとは思わなかった 指揮系統が働かねば軍などこんなもんじゃろ バカバカもう半分がだろ 趙兵ってのは弱いのか? よくできた軍ほど指揮系統が全体を強く支配している これは逆に上の指示がなくば軍としての力はなかなか発揮せぬ しかもこんな密集地に小隊が割り込んでくれば混乱しなおさらじゃ 軍の指揮者が俺達をつぶせと指示さえ出せばイチコロ... そうじゃから上手くいく 〝虚〟を突くと言うことじゃ フフッしかし一つ解せませんなぁ 経験豊かなご老兵ならともかく なぜあんな若造とその副将がそんなことを知っているのやら ...はてなそこは儂も不思議に思う ありません百人隊の単独行動のようです とれるものならとってみろ この調子ならいける!! 奇襲による〝虚〟をつく攻撃は あの無国籍地帯でくり返した戦法! 百人の南巴族にとってはこの戦法しかなかったーがしかしこれで実際いくつもの大部族を破った この経験から〝虚〟を突く威力はある程度計算できる ...しかしその効力が無くなった後の戦いは単純なる こいつら全員相当使うぞ!! 伍の力では太刀打ちできない... 周りの価とも連携して戦え 伍よりもさらに大きな集となって敵に当たるのだ 疲弊した百人如きに何をもたついておるか馬鹿者共が あれはただの百人隊ではない 何人か目に留まる手練がいる上に 集団戦法も様になっている 奇襲だったとは言え二千からなる守備陣を突破しここまでやって来たことはまぐれではないようだ もし万が一我らまで抜かれるようなことがあれば もう馮忌様を守るには本陣をかためる三百の兵のみ...油断は禁物だ。 ...まァその三百がいる限りどの道安心ですが...しかしそこまで行かれては 我が軍にとってこれ以上の辱めはない! 百人如きにここまで迫られただけでもすでに他軍の笑いもの! こやつらは全員ここで細切れの肉片と化し罪を償わせねばならぬ! 奇襲した小隊は親衛隊三百につかまったか...これで終わったな さすがは馮忌と言ったところか 二万対一万だったとは言えこれほど一方的であざやかな勝利を見るのは久々だ 趙荘の言葉通り秦左軍と趙右軍の戦いは一方的なものになっていた 矢の雨の中後ろへ走った素軍は 趙の掃討隊に徹底的に背を撃たれたのだ 干央と壁の部隊約千五百は前進し難を逃れたものの秦左軍の大部分はこの追い討ちにやられた生き残った左軍の兵は三割程度となり趙兵はそれをゆっくりと追った その代償は大きかったぞ 王騎は馮忌の首が欲しかったようだが奴の力を見誤ったな 趙右軍本陣付近飛信隊対馮忌親衛隊 おまけにこっちは疲労て あいつが斬る度に力が沸いてくる 俺らの大将が敵をぶった斬る度に 再び全身に力がみなぎる この百人隊の将は馬上の男ではなくあの手練れの小僧が しかも驚くべきことに完全に部隊の精神的支柱になっている だが土気だけで我らを負かすことなど決して出来ぬ お前達はこのまま消耗戦を続ければいずれすり減り消滅する このままここで戦っていてもらちがあかんぞ しかし今はこの敵を撃破せぬことにはっ... 万極軍も前進を始めました 馮忌軍に横撃した小隊はどうした? 乱れた箇所が見える故未だ存命中のようです 中央で前進した部隊はどうか 剣によっ戦いの”間合い”があるように 右軍は完勝のように思われますが、残兵が気になりますか? 軍を率いる将も独自の戦いの〝間合い〟を持つ その範囲の中でこそ将の能力はいかんなく発揮される 渉孟や万極の間合いは乱戦に入った近距離の軍まで 兵法を操る儂と李白のそれは三つの軍まで広がる 軍師家の趙荘と馮忌の間合いはさらに遠距離に及びその範囲は戦場全体を包みこむ 逆にあの距離は馮忌の間合いから外れておる 横撃した小隊はどうした 未だ交戦中のようですが敵影はすでにー バッバカな奴ら一体っ...どうやってここに!? 横撃して来た小隊か!! 馬鹿な!親衛隊が抜かれたのか!? いや親衛隊は今も戦闘中だ 一体どういうことだ!? ...!???!?... 百人という寡兵をさらに二つに分けー 仲間半分の命を盾としてここへ来たか! そうです!このまま消耗戦を続けてもいずれか尽きここを突破することはできない ならば今のうちにこの百人隊を精兵を選った部隊とそうでない部隊の二つに分け... 後者の部隊にこの場の敵を引きつけさせ精兵部隊を趙将馮忌の元へ送るべきです んなことしたらここに残る奴らは全滅するぞ 趙将馮忌を討つことです それさえかなえばたとえ部隊が半数以下になろうとも飛信隊の勝利!! 飛信隊の任務はこの場の敵を討つことでも百人全員が生還することでもない そのための礎となるのなら我々は喜んでここに残れます この場で戦う者達にも将は必要ですからね 渕副将の言う通り我らには気兼ねなく行って下さい 信君が言った通りこれは勝たなくてはいけない戦いですよ 精兵部隊さえ抜けて行けば後はこんな所に用はありません ...それに...私を含め多くがそろそろもう限界です 我々もさっさとここを離脱しますよ 逃げるだけなら我々でも十分できますから 虚勢だこの敵陣からの脱出は易くない ーだがさすがに信殿の元伍長 まだ気力が救えていない任を!! 各伍長は戦える奴を引きつれて 百人隊を二つに分けるのか!? それでいい!!ここはもう.. 敵の隊長を殺ったのかあいつっ!? 何ともでっかい置土産をもらったわい 俺らが行ったら何が何でもここを逃げきれ!! 馮忌の顔を拝ませてやる お前ら大将首楽しみにしてるぞ 心配すんな三百ってことは馮忌よりこっち側は百五十だ 縦に〝十五〟横に〝十〟の隊列で百五十 十列斬り進めば大将首ってことだ っしゃあそんなら行けるぞ 王騎将軍が序盤戦で最重要と言ったこの戦い 俺達の手で終わらせるぞ!! たかが三十でこの本陣に挑んで来るとは 死に損ない共をあの世へ送ってやれィ!! 突撃して来るぞ本気でここまで来れると思っておるのか? 華々しく散る気なのだろう馬鹿共が なっ...!?入ったぞ奴ら ...ごく稀に戦場にて人は常識を超えた力を宿すときがある 理詰めの将ほどそういうものに足をすくわれやすい 敵にここまで迫られたのは正直初めてだ この儂が直々に葬ってくれるわ フォオオオガキがァアア 馬を狙えっ馬をしとめて動きを止めろ 馬を狙えっ馬をしとめて動きを止めろ 騎馬隊がいてなぜ三十人如きを止められぬ だがが数十と言えどあそこまで勢いに乗られると手がつけられませんな 本陣が騎馬主体というのも裏目に出ましたねェ 騎馬は走ってこそー密集地に留まっているのならその力は発揮しませんよォ 策士馮忌はここから何か講じるでしょうか? 無理でしょォあの距離までつめられては策を施す余地はありません たしかに豪左軍の大半を葬った馮忌の手腕はあざやがでしたが、 しかしその代償に馮忌は〝飛信隊〟を懐深くまで侵入させてしまった 最距離から中距離の戦いを得意とする馮忌は逆に近距離戦は強くない そんな馮忌にとって飛信隊の見落としはー 取り返しのつかぬ痛手です もう十列は越えたぞ沛浪の親分 敵もじっとしてるわけじゃねぇ少しは増えるだろうが でけェ旗!将軍の旗か!! ...まァまだ馮忌にもこの状況を挽回する方法が 再び距離を作ることです ひ...百五十もいるのに... 三十人の俺達から逃げるのか!? 一手で逆に奴らを死地にたたき落とした!! 加速した騎馬隊に突撃されたら歩兵はひとたまりもねェ!! く...完全に行きづまった とにかく今はここを脱出しねェと 俺と光城なら何とかなるかもしんねェが... お前と羌痴なら抜けられるだから... 何言ってやがんだ尾平お前ふざけて... お前はここで死ねねェだろォが!! 天下の大将軍になるんだろォが!! ふざけてねェ!!行けっつってんだバカヤロォ 馮忌様正面からっ... 音をもらいに来たぞ馮忌 左軍の騎馬が趙の防壁から... 正面に敵兵正面に敵兵だ !?知ってんのか信!? 王騎将軍の側近の一人だ たぶんあれが左軍の将だ 分離していた本陣部隊百五十が千央隊に側面より突撃 さらに右壁歩兵千人が千央隊に向かって進行開始 向こう側から歩兵の大軍がっ 俺達が抜けて来た防壁が向こうにもあったんだ しかしここで乱戦で進路を流された壁隊歩兵二百が趙歩兵の前に出現した 敵歩兵の動きを止めよ本陣及び千火隊に近づけるな あれはっ...壁千人将!?左軍にいたのか すげェ!!乱戦にもちこんだ 将軍が言った通りになったぞ信 敵が左軍と戦ってる隙にどさくさに紛れて将を討てと 全速で趙将軍の首をとりに行け!! 早く行けっここで敵将をとり逃がしたら何にもならねェ 他の隊の奴らにとられても同じだ 大将の首はお前がとるんだ ちょっ...ちょっと待てコラ勝手にそいつを行かすな ここまで来たら大将首は俺がもらう 手がらは俺がもらうが思貴は山分けにする 後ろにいる渕さんたちと 生きてる奴も死んでる奴もっ 全員まとめてきっちり百等分だ!!! 気をつけろ将軍を守る兵は手強いぞ 何を得意気になっている左軍の将 それで追い詰めたつもりか もう少しで馮忌の首に刃が届く 中心に近づくごとに強ェ奴が出て来やがる わざとそういう配置にしてやかんのか 手負いの俺達には正直苦しい... ふざけんじゃねェぞここまで来といて ジャマなんだよてめェら!! 誤りがなくとも物事にわずかな誤差は生じてしまう 実戦とはそういうものだ 今のこの状況はその誤差が奴らにとって運よく重なっただけだ 運だけでこの俺がこれほど敵の肉迫を許すか... 俺の戦術に誤りがあったとでも言うのか まっまだ趙将は討てねェのかよ 泣き言はいい一人も通すな 並の将ではない...ここまで追いこまれてからのこの堅守 あの音は近そうに見えて実は遠い...! この状況をつくった直接の原因は あの横撃してきた小隊だ だが万対万の戦術の中で百人隊の快進撃などそれこそ誤差の一つにすぎぬ 第一あの小隊が本陣に届いたのは〝偶然〟だ 秦左軍を葬るために俺が両翼を上げなければ奴らは入っては来れなかった ...だが俺は両翼を上げた 両翼が上がるから小隊は放たれた!? 三万の我が軍に「万が飛び込んでくれば俺は両翼を上げて囲い込む そうさせるために、左軍一万を突撃させたのだうっ!!あの男は 俺は両翼を上げさせられた!! 小隊の進撃は偶然ではない 奴の術中にはまっていた 馮忌は戦術好きがあだとなりましたな 大技に出るには注意が足りませんでしたねェ 攻めが大好きなんでしょうねェ馮忌さんは たまには受けも意識しないと 率いずとも左の戦場を操られた殿は天才です 意外と私も嫌いじゃァありませんからねェ 残兵処理に興味はない前の防壁と共にお前達で片付けろ 俺は後ろの兵と共に茂みの中まで一時後退する また本陣が二つに別れた 茂みン中に逃げられちゃもう追跡はできねェ 貴様の戦術は俺の首をとってこそ、初めて正しかったといえる代物 貴様は左軍を壊滅させてしまったただの大馬鹿者だ!! ンフフ逃がしませんよォ馮忌さん 山ン中に味方の大軍がいるぞ!! これほどの大軍が回りこめるはずがないあれは... 馮忌の読み通り茂みの中に大事はいなかった いたのは全員が旗を持つた五十人程度の小隊である 無論、王騎が放つたものだ 彼らは旗をかかげるだけで敵が迫れば逃げ去るだけの存在であったが... 馮忌軍の足を一時乱すのには十分だった 我が主の前で策をひけらかすのは十年早かったな 家におばれたのは貴様らの方だ 貴様ら残兵を皆殺しにして左軍を完全に葬ってくれる □作原泰久「スクッフ飲み慣格や原発売会の契約申請書士へん」お近藤午□ヘルノ中川天二大お週間桜月コ編集金上大佑 こんにちは、原です。この度はオ以老ご購読まことに、まさとにありがとうございます!! 何しか、こう見てやろうとした 戦争が始まったから大王様のお声がかからなくなった お忙しいんだろうな大王様... 会いたいな大王様... でも今は実はもう一つ悩みがある 最近陽ちゃんの様子がおかしいのだ やっぱり私避けられてる... 陽ちゃんどうして... 向姉様おはよーございます 向姉様ではですねぇ何姉様 最近なぜか私にとりまきができてしまった 私に大王様のお声がよくかかるだめ夫人候補の一人と勘違いしているのだ 夫人候補者には媚を売るー後宮ではよくあることだが、 おかげで陽ちゃんが私と距離をおくようになってしまった ひどい...ひどいよ...私が亜心いことしためけじゃないのに...っ クククそれにしてもいい具合に陽の奴離れて行ってるわ 向姉様と仲良しでジャマだったから助かるわ 向姉様が本当は陽のこと大嫌いだって噂を流したのよ 金持ちの娘だから見下してきてうんざりしてるって ...でもそれにしても急にどうしたのかしら? アハハひどーいでもいい気味だわあの子感度でかいから お許し下さいもうしませんお許し下さい向姉様アアアううう 言いよられて気付いたことがある 宮女はみんな不安なんだ それより陽ちゃんと仲直りしなくちゃ これこれこーゆーワケで これこれこーゆーことで 嫌な思いさせてごめんね陽ちゃん だから前みたいに仲良くして...下さい わああ陽光へに完全に嫌われたママあよ! 私...三日後に大王様の伽をさせて頂くことになったの だからどんな顔して向ちゃんと会えばいいか分からなくて この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず無断で複製、改竄、公衆送信(インタ一ネット上への掲載を含むすることは、法律で禁じない...られています。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うことはできません。