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YOUNGJUMPCOMICS

...

19

SHUEISHA

●千人将

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

原稿は

RTNGIMOM

キングダム

目光

十九

第198話・飛槍

第197話式将の空気

第198話王騎と廉頗

第198話「不思議な癖」

第200話

千人将

ニ十五

第20話「必殺の槍術」

四十三

九人

ナナ

四六十八十一九十九百十九

第201話信の声

第202話告げる

第203話抱擁

第201話急造部隊

第20話・飛信隊の作戦

百三十九

育五十九

百七十七

百九十五

★この作品はフィクションです。ちょっと

実在の入物・団体・事件などにはいっきい関係ありません。

★この作品はフィクションです。実在の人物「国体・事件などには、っさい関係ありません。

こんにちはちはとりありましたが、前巻までのあらすじ

時は紀元前。500年の大戦争時代にある中華西方の国秦。奴隷同然の生活を送る

少年・信と漂は、武功で名を上げるべく日夜剣術の修業に励んでいた。

ある日、凛は、国王・嬴政の脱武者として王宮へ召し抱えられる。だが、王の異母弟に

よるクーデターが勃発、凛は刺客の手に掛かり殺されてしまう。

漂を身代わりにした嬴政に「憤りを感じる信だったが、漂の選志に応えるため癲政と

行動を共にし、反乱を鎮圧する。その後、隣国・魏との戦いいに初めて従軍した信は、獅子奮迅

の活躍で秦軍の勝利に大いいに貢献。その功を認められ、一気に百将へと大抜擢される。

いっそうの領土拡大を目指す素風”だが、大軍勢が遠征中の隙を衝かれ、趙軍の侵攻を

ゆるすことに。王宮は国内に残る兵を集め、大将軍王騎を総大将とする軍を興して対

抗。信たち飛信隊も参戦しかつてない激戦の末、趙軍を退けることに成功する。しかし、

趙軍総大将との一騎打ちで致命傷を負った王騎は、命を落としてしまう...。

あああぁぁぁっっっファンディブプランスプラスは

いだ!

一方、素超同盟で越への警戒が無用となった秦は、蒙

鷲を総大将とする軍を興して・魏の攻略へと向かった。

えの本陣前方に配置された飛信隊・玉鳳隊・楽華隊は、

特殊三百人隊である利点を活かいし、武功をあげていく。

趙軍討伐から一年後・・丞相として権力

を握っていた呂氏の策略により、素と趙の

間で同盟を結ぶ事になった。それにより、

更に支持を得て権力を強める呂氏だったが、

嬴政の実母・太后との不義密通を噂され、

立場が危うくなる。その隙を狙い、嬴政陣

営は目氏を失墜させようと、立ち上がった!!

その頃、ようやく動きを見せ始めた魏雷

総大将を務める元趙国三大天の名将廉頗

は、部下の四天王の一人輪虎に三百の兵を

与え、素軍の将校たちを次々に暗殺させて

いった...

先に出て

敵の目はしい

将校の首を

狩って回れ

菊南南開南間南南南橋

河南商南南南開南南衛南南府

いつもの

通りだ

完売履きようがい

戦災孤児から武功

を重ねて出世中。

天下の大将軍を目

指す少年。

どの軍にも直属し

ない、素軍特殊部

隊・飛信隊の隊長

を務める。趙戦の功

績により、隊は三百

趙戦で命を落とし

視戦で師を洛とした王騎将軍から、愛用の矛を託され

た愛た

信の戦友.伝説の暗殺...人に増強された。

信じん

とりあえずはいいでしょ以上は「はりは」ともしもしばしばらしいけど、

飛信隊

秦軍特殊ミ百人隊

秦軍

しんぐん

集団・蚩尤の末裔。飛

信隊の副将を務める。

河丁経路しかりようでも

目文表をしようぶんくん

嬴政陣営

山の民で信の元同居人

軍師を目指し、呂氏陣営の

軍学校に入る。

凛ひら

信の親友。扇政の影武者と

なり、命を落とす

扇政に忠誠を尽くす大臣

かつては武官

千人将.昌文君の副官も務

める。

嬴政えいせい

素国の若き王。異母弟との争いで

政権を得るが、実権を丞相,呂不議

に握られている。それを取り戻し

中華の統一を目指す

これまでは、どうしても、こんにちは、どうしても

熊公園ひょぅこう

信の初陣である対親

戦で総大将を務めた

将軍

設定のようにう

素国を代表する老将

「大阪を率い、韓

へ優攻していた

商商商間商開商商周商商南南南衛衛南南商南南町南伊原南太

国籍からは

素軍の将軍

怪鳥」の異名を持つ

六大将軍の一二人。趙国

討伐戦の総大将を移

め、命を落とす

王賁_め鰍

特殊三百人隊・工房隊の隊員を

玉鳳隊の隊長を女はて

上層から手を務める。王騎の

一族の総本家。

ショッピリピードリッドリード出会い出しました。そんなことはないでしょ

玉鳳隊

豪悟はって

特殊三百人隊...

浅華隊の隊長を攻めて

務める。豪驚将

初めての軍の身内。

楽華隊

目部君いならいくん

蒙武...ちょ

蒙毅・もっと

日平君の弟子の見習・日不登の20四柱の一人、日下車の四井(のー人。

国討伐戦で副将を務

めた。

い軍師。蒙武の息子。で軍事を司る猛将。趙で天才軍師。

日本暮らしい

権力をほしいいままにする素国

の丞相。藤政の政敵。かつて

は韓・趙で商人をしていた

呂氏陣営

えへへ...ああ、あああぁぁぁっっっ

蔡沢...さいたく

男不韋の四柱の...薬の画柱の一人

で、文官を務めるで、外交を受け持つ

李牧の従者を

務める。秦国

との戦の際

捕虜となった

捕虜くなった河了貂を助けた。

李斯

廳緩と並び、趙国が誇る三十五の

週回が夢る三大天の一人軍略家であり、幸相を務める。

める

天后...

諷政の母。かって、瀛政と共

に趙で人質となっていた

後宮勢力

あり、趙国が

誇る三大天の

一人。素国と

の戦で総大将

を務める。

趙軍ちょうぐん

カイネルの

李牧IOFく

一人。廉頗の

命令により、

戦の前にめほ

しい将校を時

殺している

輪虎ーッと

南南南岡南南商商南南衛南南商間簡南商南簡南南開南南

元期間・三大天の一人。理不尽な要求で大将を利用され、親に亡命

上剥奪

魏に亡命

した

お兄ちゃんはそういう

投資されんは

魏軍ざん

イン

そういえば、

...

F飛槍

第196話う

乳猫様ァ

千人将ォォ

ぐおおお

そんな...

バカな

ぐぅ...

.....

乳備

千人将ォオ

.....

ついさっきまで

俺達と

しゃべってたのに

貴士族なんかに

負けるなよ信

乳備

千人将...

くそっ

残党がどっかに

隠れてやがったんだ

まだその辺に

いるかもしんねぇ

俺らも探そうぜ

隊長

......

あったり前だ!

五人一組で散れっ

草の根分けてでも

殺った奴つかまえっそ!!

オオォオ

キングダムの

たっ

大変だァ!

乳備様

だけではない

見てろよ千人将

仇はぜってぇ

とってやるからな

比至千人将も

馬告干人将も

殺されてるっ

!?

何ださっそく

見つかったのか!?

なっ

千人将が...

三人も...!?

ちょっと待て

......

何か妙たぞ

こ...これは

一体...

何だとォ!?

体何が

起こってんだーー

あら

えーと

次は..

バラララ

ん?

さっきのが

馬告だっけ?

輪虎様

そろそろ

出ませぬと

あー

はいはい

次は

これっと

さすがに騒がしく

なってきました

よし

それでは

あと一人二人狩って

今夜はおいとま

しますか

城内に侵入した

廉頗四天王・輪虎の

暗躍により祝勝の

酒に浸っていた奏軍の

顔色は一変した

陸千人将までも

討たれたぞ

明らかに将校達が

狙われている

これは

ただの残党の

仕業ではないぞ

うろたえるな

巡回の警備隊を

三倍に増やせ

城門は固く閉ざし

一人も通すな

羅元将軍

おお!

若か

ハ!

ハハ!

ネズミが

まぎれ込んだ

とか

ああ

なかなか大きな

牙を持った

ネズミじゃ

六人も...

すでに千人将を

六人失った

総大将の

守りは...

問題ない

白老様は元々

用心深い上に

今はさらに守備兵を

増やされた

それよりも若も

気をつけられよ

何か違和感を

覚えませぬか

将軍

楽華隊は三百人隊だが

若の格付けは

すでに千人将だ

刺客の暗殺名簿に

名が記してあるやも

知れぬぞ

...???...??

―その刺客に

ついてですが

聞いたところ

討たれた千人将は

いずれも本軍の主攻を

担う将達ばかりー

これは明らかに

実力者を

選別して狙い撃ち

している

まるで魏将の誰かが

この先の大戦のために

布石をうっているかの

ようです

キングダムの

...!???!

フッ蒙家は

若の代で

益々安泰だな

......

だがそれは無かろう

呉慶亡き後、今から

布石をうってくる知将など

親にはいない

千人将が狙われているのは

それより上の将校の

警備が厳しいからだろう

...警備の薄かった千人将が

狙われていたというのは

間違いないでしょう

ーしかしどうか

お気をつけ下さい

羅元将軍

今起こっているのは

この近利関城内に潜んでいる

葉の残党が刺客となって

仕返しをしているのだ

キャラクラステラストラブラックス!!

手練の千人将も

もちろんそうですが

それ以上に将軍の代わりは

ききません

分かっておる

うむ

もしあなたが

討たれでもしたら

この歌繁軍は

本当に機能しなくなる

――だが心配するな

刺客は今晩中に

捕まえて斬首だ

ワハハハ

ーしかし結局

素軍は刺客を

捕えることは

できなかった

この夜、家驚軍は

計八人もの千人将を

失ったのである

―そして三日後

次の城へ

移動を始めた

豪驚軍の進軍の様子は

厳重そのもので

あった

ショッコッ

...オオオ

見ろよ

本営の周りは

重装兵が

ぎっしりだぜ

これじゃどっちが

攻めているのか

分からねェな

ハハ蒙恬様の

忠告が効いたのか

これでは刺客どころか

味方でさえ白老様には

近づけませぬな

...

いや、いくら何でも

この防陣は合戦並だ...

じィ様も何か感じ取って

いるのが

あまりに

非現実的だ

羅元将軍の周りも

重騎と重歩兵が

直めて全く隙はない

.....これを

刺客風情が

襲うというのは、

......??

どうした

何だ?

今一瞬寒気を

感じたような...

...いや

何でもねェ

魏王都

大梁

れっ廉頗将軍

どういうことか

側近がわずか三百人を

率いて秦将校を

討ちに出たと聞いたぞ

僕に言えば

数千の兵を

与えたものを

輪虎は

己の力量を

見語らない

奴が三百と言えば

三百で間違いない

しっしかし三百では

精々夜営の端を

襲うのが精一杯

とても万の軍の将など

討てはしない

しかも輪虎とは

たしかあの女子の如き

少年であろう

......

ほう

この馬顔の“飛槍”が

軽いと仰せか

そうは言って

おらぬが

宜しい

では見た目でしか

人を量れぬ大王のために

分かり易く

お教えいたそう

むっ

秦の六将を

ご存知か?

もっもちろん

知っている

いや

ご存知ない

なっ...

何じゃ

廉頗...

廉頗?

!?

何っ

それは正に

どてっ腹に

焼けた鈴を

叩き込まれた

心地

あの六将の軍と

対峙する時

キングダムの

奴らとは幾度となく

戦り合ってきた

拘らず

毎回あの時は内臓が

押しつぶされるほどの

重圧をあびせられます。

特にあの

王騎の軍と

きたら

何重にも張り巡らされた

奴の防陣は正に鉄燈・

奴の首をとろうと

することは

裸で鋼鉄の壁に

ぶつかりに行くような、

ものだ

かし輪虎は

さらに

あ奴は

その鋼鉄の壁に風穴を開け

その先の玉騎に一刀を

叩き込んだ!!

輪虎が

三百と言えば

三百で十分

ヌハハ

分かった

ようじゃのォ

一度儂の手から

放たれた

あ奴は

もはや誰にも...

止められぬわィ

......?

うわあああ

羅元将軍

討ち死に!!

羅元将軍が

討たれたぞォ!!

なっ

何ィィ!?

ば...

馬鹿な

一体

どうやって...

伏兵がいたっ

三百人っ

...ファン..

敵は下ったぞ

敵は

三百人隊だ!!

三百人隊!?

下の部隊包囲しろっ

奴らを逃がすなァ!!

ん?

へ?

ん?

なっ

羅元将軍を討った

敵が下ったぞ

第197話「武将の空気

下の部隊は

奴らを逃がすな

将軍の仇を討てェ!!

あっあれが

そうだ!!

乳備千人将を

殺ったのもきっと

あいつらだ

輪虎様

ぶっ殺せェ!!

素通り

しょう

ルアアア

へっ!?

どわっ

ひいっ

第197話・武将の

ぐううゥ

ひええっ

ん?

ん?

わっ

たっ

隊長っ

信っ

......!!

ばしっ

うわっ!?

どわあっ

バキバキ

しっ

信ンンン

隊長ォ

オオオ

なっ何だ

こいつの

握力はっ

てめェ

放しやが...

いでででて

ぐっ

こ...

はっ

くっ

くそっ

ガシ

ぬぐっ

ルオオオ

ざけんなよォォ

ぐわああ

ドザサザサ

輪虎様

先に行け

すぐに

行く

リンコ...?

変だな

この僕の殺気にも

ひるまずに

剣も

かわされた

僕の腕が

落ちたのか...

それとも君が

とっても強いのか

......?

どっち?

俺が強ェに

決まってん

だろォが

だよね

......

飛信隊の信だ!!

はは

素直

お名前は?

バラララ...

...

あれ?

載ってないね

飛信隊信

ってのは

だったら

無理に殺すことも

ないか

......

はは

命拾いしたね

じゃあ

これで

待ちやがれ

クソガキ

てめェが

...

乳備千人将を

殺ったのか!?

バラララ

ざけんな

クソガキ

あ本当だ

たしかに

僕だね

わっと

あーあの

振り向き様に

スパッといった...

また止められた!!

はは

はは

こんなに重いの

々だい

ばく

どうやらこの子は

この若さで

相当、場数を

踏んでいる

浅い

これも

かわすんだ

!!

おやおや

これは本当に

驚いたな...

ほんのわずかだけど

この子はすでに〝武将の空気〟を

まといつつある

今回僕が討った千人将達より

ようぼどこの子の方が持ってるな

へェー

秦軍にも

こんな若い芽が

出てきてるのか

殿だったら成長が

楽しみだとか

言いそうだけど

あいにく僕に

そんな趣味はない

悪いが

目につく将は

根こそぎ

狩らせてもらうよ

来た!

!?

信殿ォォ

隊長ォ

今行くぞォォ

お前らっ

ウオオオ

行けェェェ

...

あっ

待て

クソガキ

てめェは

一体何者だ

刺客まがいのこと

やってるが

お前も...

三百将

なのか

僕は歴とした

将軍だよ

たしかに今回は

三百人隊を率いて

いるけれど別に

三百将じゃないよ

時と場合によっては

千も率いれば

万も率いる

ーって

うそつけェ

お前みたいな

ガキが将軍のわけ

ねェだろうが

さっきから

ガキガキって

ひどいな

しょ...

将軍!?

......

僕はこう見えても

三十代なんだけど

さ...

三十代!?

やっぱり今日は

やめとこうか

君は仲間に

慕われてる

みたいだね

いいことだよ

そういう人間は

えてして

天にも好かれている

いくら才能や実力が

あっても。幸運”という

天の働きがないと

武将なんて道半ばで

命を落とすよ

そういう武将を

大勢見てきた

例えばほら

今回討たれた

千人将達とか

てめェが

やったん

だろォが

そして本当に

天に寵愛される

武将は一握り

ーってあら?

何で

こんな話を

君に...

わっと

...!!?

この子の

キラキラした

感じが

ああ

そっか

どこか

あの人達に

似てると思った

からか

飛信隊の信

あとで巻物に

記しておくぞ

あっ待て

見逃して

やるのは

一度だけだ

もしどこかで出会えば

その時は必ず

命をもらう

......

大丈夫か信

隊長

くそ

あのガキ

逃がしたか

んっ

どうした信

...

天に寵愛される

武将?

...???...!??

魏国王都

大梁

何だ

そりゃ

この山の

名は?

はい

え...え

それは

満山かと

かと?

いっいえ

満山です

天井妻恭

腑に落ちぬ

ことが

なぜ三年沈黙

されていた殿が今

急に立たれたのかと

動機か?

?...

誰にです

はい

三年前すでに

あ奴に

そそのかされて

おったのよ

奉六将

工騎じゃ

第198話

圧騎と廉頗

イン

そういえば、

...

あの王騎に

三年前に

そそのかされて

いた?

三年前といえば

我々が魏に

亡命した年;

キングダム

そうか

うぬはあの頃

裁趙間を往来していて

知らなんだか

王騎から何か

書簡のような

ものが?

ぬはは

書簡ではない

工崎が

一時という

人が現れたのじゃ

魏であてがわれた

儂の屋敷にな

王騎

貴様という

奴は...

いつも

いつも

儂をしびれ

させるのォ

此度の一件の

騒動!

心中お祭し

いたします

よく来てくれた

さァ上がれ

出陣前並に

酒を用意した

十日やそこらでは

帰さぬぞ

ワハハハ

王騎は

趙を出て魏に亡命した僕を

見舞いに

わざわざ国境を越えて

やって来たのじゃ

ここから

ありがたく

すでに

一日酔いですが

鹿公さんのせいで

来る途中

呉慶と熊公の素魂戦に

首をつっこんだと聞き

王騎の来訪は秘密にせねば

ならなかったがな

王騎が廉頗将軍を

見舞いに!?

しかし二人は長年

命のやりとりをくり返した

最も忌むべき敵同士の

はずだが...

......?

驚きました

うれしゅう

ございましたな

ああ

!?

涙が

出るほどな

しかしそれは

さぞかしー

ヌハハ

実際何度か

泣かされたわィ

ごおおおぉ

泣き上戸

常人には

理解しかたいか?

...

はっ

それまで何十万もの

兵を動員して戦ってきた

大将軍同士が

一つの部屋で酒を

酌み交わすなど

いっ

いえ!

刎頸の契りを交わした

蘭相如を〝兄弟〟と

するなら

お互いのためなら頭を刎ねられる

こともいとわぬ深き友情の契り

王騎ら六将は

死ぬほど憎らしい

最大の敵で

ありながら

...

どこかで

苦しみと喜びを

分かち合っている

"友”であった

だから六将筆頭の

白起が自害した時は

涙を流し

揚がどこぞの

馬の骨に討たれた

時は怒りに震えた

して

殿はその時

王騎にどう

そそのかされたと?

退屈したら

蒙鷲軍と

戦えとな

キングダム

王騎が

家旅と?

......

意外です

家旅には

それほど力があると

思えませんが

夢新本人

ではない

警察の戦用

凡庸というわりには

結果を残しているとは

思わぬか

...

両腕が

豪驚は才能の代わりに

強力な二本の剣を

所有している

ああ

壬騎曰く

家義が抱えている

二人の副将が、

世がまだ気付い

化物ということだ

......?

輪虎様...

今回は

どのように

......

いや

やめておこう

!?

あの布陣ーー

今まで見たことがない

不思議な形だ

行けば必ず

全滅する

スキは何箇所か

見えたが~恐ら

全て罠ー

あれが

豪驚将軍の

抱える双剣の

はは

この僕が何もせずに

踵を返すとは

殿が聞いたという

王騎将軍の言葉は

あながち誇張では

なかったらしい

桓騎

副将

生まれが1世代早ければ

六将に名を連ねたで

あろうという若き才能。

蒙驚軍副将

将軍桓騎将軍

どうか

されましたか

将軍?

......

フッ

何でもない

...

蒙鴛軍本軍

ちょっと

いいか...

またお前が

よく来んな

気になってる

ことがある

何だよ

この前の

将校達が

討たれた件

もう散々上に

聞かれただろうが

そんなカオ

するなよ

お前なりに何か

感じたことは

なかったか?

感じた

こと?

ああ例えば

これまでの幾兵とは

どこか違ったとか

...ファン...?

天がどうとかいう

オッサンガキだった

強さも半端ねェし

俺と戦った時も

本気出してなかった

みてェだ

廉頗将軍のことは

知ってるか?

服顔?

あーどっかの

有名な将軍だよな

たしか相当

強ェとか

今までの敵とは

全く別物だ

強いなんてものじゃない

元三大天・廉頗は

素六将と同等の

力の持ち主だ

えっ!?

そんな奴が

いたのか...

廉頗は今魏にいる

しかし趙の大将軍だった

廉頗は魏王に

信用されていない

故に亡命してから

この三年間一簾顔は

一度も裁軍を率いることを

許されなかった

廉頗はもう出て来ないと

いうのが全土の

認識だがー

全部デタラメだったら

危ういと思わないが?

えっ!?

鹿顔が冷遇されているというのが

魏の詐術だとしたら

俺達はいわば、六将並の大将軍が

待ち構える地へ警戒なく

足を踏み入れていることになる

なっ

そっそれはっ

相変らず

勘の良さだけは

一人前だな

ん?

へ?

!!

もっ...

豪武っ

...

将軍!

第199話・イ

どこへ行く

ここれは父上

お久しぶりです

お元気そうで

何よりです

.....

キングダムの

え!?

父上って...

親父...?

親子?

あら?言ってなかっ

なかった?

ぜっ

全然

似てねェ

おい小僧

王騎の矛は

どうした

...?...???

俺にはまだ

ちょっと重すぎる

...フン

一生使えそうに

ないなら俺が

もらってやるぞ

誰が!

王騎の

矛...

昌平君の

伝者代わりよ

内容は先程

お前が言っていた

通りだ...

ーところで父上

何用でこんな所に

たしか此度は

参戦しないはずでは

れっ...

廉脚が敵将として

出てくるですと!?

バカな

廉頗は魏王の信を

得ていないはずでは

現に三年も...

真ですか

蒙武将軍

何と

いうことだ

あの服顔と

戦うことに

なるとは

......

まずいぞ

奴が城を守ったならば

不落となるぞ

あの白起将軍ですら

廉頗からは...

これこれ

そう慌てることも

無かろうて

廉頗の出現は

想定外の

ことではない

!?

副将達とも

始めから対応策は

練ってあるわい

せがれや

よく伝えに来て

くれたの

ポン

将軍

将軍

フォッフォ

早めに知った

おかげで

儂らはゆっくり

作戦を立てられる

今日の軍議は

長引きそうじゃ

酒を選んで

くるかのォ

フォッフオップオッ

さ...さすが

蒙繁様だ

廉顔の名に

全く動じて

おられぬ

ああ!

よォし軍議の

準備だ!

オオ

廉頗が出おった...

......?

ハッタリ?

...

ですか?

ああ

大殿が...?

そうは

見えません

でしたが

親父は廉頗と

戦うのは

初めてではない

は...

いや

そんなはずは...

は...

はい

それは...

!?

親父も俺も元々

〝斉〟国の人間だった

ことは知っているな

親父と廉頗は

同じ世代で

かけ出しの若造の

頃から幾度となく

斉・趙の戦場で

戦り合っている

伍長から百将

三百将・千人将と

各段階でな

そして

あれがの大丈夫~

親父は廉願に

一度も勝った

ことがない

そ...

そんな...

しかし奴はお娘の子

なっ!?

故に親父は斉での

武将の道を閉ざされ

ガキの俺を連れて

案に流れるはめに

なった

えっ!?

な...何と...

親父は素に移って

ようやく花を咲かせたが、

それから廉頗とは

対戦していない

廉頗とは親父にとって

どうしても

越えられなかった

〝大きな壁〟なのだ

フン

恐らく廉頗は

若い頃に家驚と

戦ったことなど

憶えておるまい

家驚には

.....

不思議な

癖がある

大きなプレッシャーを

受けた時この男は

大将軍の甲冑を

脱ぎ置き

小汚い

老人歩兵に化けて

陣内を徘徊して

回るのである

.....

そしていつも最後は

静かな草つ原に

身を投げ出して

ただただ

頭の中を

空つぼにする

ふむ..

この月は

なかなか

っしゃしゃー!

夜食だ夜食ー

バム

ん?

...

ワハハハ

悪かったな

じーさん

踏んで

鼻血

止まったか?

...

うむ

待ってな少し

食わせてやっから

そのうさぎ

お前が

捕まえたのか?

配給だけじゃ

腹一杯

なんねーかんな

上の連中は

本っ当

ケチくせーぜ

なァしいさん

おーよ

夜食だ夜食

ほらよ

...

っし

焼けたかなっ

ん?

つかじーさん

ものすげェでけェな

ふお?

っかしーな

そんなどでけェ

老人歩兵見たこと

なかったぞ

何者だ!?

ひげもすげェ

お主の方こそ

どこの小僧歩兵じゃ

初めて見たぞィ

フォッフォ

そうか?

小僧歩兵じゃねェよ

そうか!!

飛信隊の信

歴とした

三百将だぜ

飛信隊!!

たしか王騎が名付け親の

特殊隊...

この子が王騎の矛を

受け取った飛信隊の信ー

じーさん

こんな所で

何してんだ

む?

で?

ワハハ

何だそれ

むうまい!

むん

そうじゃのォ

軽く現実逃避を

じゃな

ハハ

言ってみ

...

へーじーさんにも

なって悩みなんて

あんのか

そりゃー

あるわい

年季が入ってる分

深刻じゃぞィ

三百将が

聞いてやる

そうじゃのォ

それでは聞いて

もらおうかのォ

...

若い頃にケンカで

一度も勝てなかった

相手がいたとする

そしてじじィになった今

何とその相手と

もう一度ケンカを

することになったー

しかも

相手はじじィになっても

老い衰えるどころか

逆に脂の乗った

絶頂期ときておる

そのじじィ

すんげェな

うむ

化物じゃ

ふーん

フォッフォ

深刻じゃろ

じじィで

絶頂期って

悩む意味が

全っ然わからん

じーさんにまで

なって化物と

戦う......か

んー......

小僧...

人の話をちゃんと

聞いておったか?

聞いてたよ

やっぱり

やったじゃ

ねェか

全敗喫してる

化物じじィと

もう一回じーさんが

戦るって話だろ

だからすぎ

何が

やったじゃ?

だってそれはこの期に及んで

じーさんに一発逆転の好機が

生まれたって話だろ!!

ケンカってのは

最後に立ってた奴の

勝ちだ

次勝って

勝ち逃げして

やれよ

そうすりゃ

じーさんの

総勝ちだ!

ーッ

フォー

フォフォつォ

たしかに

その通りじゃ

隊長殿

次に勝ては

一発逆転

儂の勝ちじゃ

フォーフォフォ

フオ

うおっ?

ひっくりした

お...おう

やったれ

じーさん

これより第一軍

再編成を行う!!

全員

集合せよ!!

再編成?

......

賁様

...!?

蒙恬様

.....ああ

第200話千人将

知っての通り

先の急襲により

我が軍は多くの

千人将を失った

その部隊については

副将のくり上げ

もしくは隊を解体して

他の増兵に回して

対処する

信殿

ちゃんと

聞いて

下さい

あれ?奥にいる

大きい老人が

蒙繁将軍じゃ?

しかし今

二つの千人将の席が

空白のままである

えっ

故に

"三百将"を二人臨時的に

ゴ干人将^へ昇格させる

ことになった!!

え?

!?

三百将を

せ...

千人将に

昇格させるって

言ったぞ!?

すげェ!!

すげェぞ信

こりゃあー

......?

せっ子人将!?

い...いや

ちょっと待て

今確か..

昇格させる

三百将は...

二人だって...

順当に考えれば...

あの二人...

だよな...

やっぱり

......くっ

それでは

発表する

うおっ

もうきたっ

しっ

まず一人目はっ

七百人増兵し

楽華隊を

千人隊とする!!

楽華隊の豪恬/

そなたを千人将に

昇格させる!!

オオオォ!!

やりましたな

蒙恬様

ようやくっ

うーん

ちょっと複雑

豪恬...

し...

仕方ねェ

蒙恬は位としては

本来千人将だったって

話だから

問題は...

最後の

一人...

あ...ああ

続いて二人目

もう一人千人将に

昇格する三百将は

王鳳隊の王賁!!

同様に玉鳳隊も

七百人増兵し

千人隊とする!!

オオオ!!

ヌハハハ

当然じゃ

オオオ

くそっ...

やっぱり

あいつらか...

しょうがねェ...

奴らの方が

あげた功は

でかかったし...

そもそも

身分とかも...

...信殿

大丈夫ですか

くそうつ...!!

信殿...

それでは

解散

信..

信...

待て

何か?

将軍

飛信隊の信

前へ

フォップォッフォ

!?

ジャ...

あの

豪驚将軍が...

俺を呼んだ?

...

...ファン...

...

んっ!?

な...

きっ昨日の夜の

じーさ...

つォッフォッ

フォ

飛信隊信の

力量について

考える時ー

此度の遠征での

武功は確かに

豪恬・王真両人には

見劣りする

じゃが先の趙戦の

功まで考えるなら

彼のために特別に

もう一つ

〝千人将の席〟を

設けてやる価値は

あると言える

えっ!?

力があることは

三百将以上の

十分示している

つまり

なっ

...ファン...

ちょちょっと

お待ちを将軍

!?

それにその者は

出が下僕という

問題も...

千人将が

必要なら

他にもまだ

候補が...

は..

それのどこが

問題じゃ

い...

いえ

ーとは言え

これは僕の気まぐれ

独断によるもの

この昇格を受ければ

当然周りの反感を

大いに買うじゃろう

従ってそれらを

黙らせるためにも

これには厳しい条件を

つけねばならん

厳しい

条件?

!!

敵将の首じゃ

千人将首三つか

将軍首三つ!

千人将なら三つ以上、

将軍なら一つ以上の

首をあげてもらう

落とせなかった

場合はー

三段階降格し

伍長から

やり直させる

ご...伍長から

やり直し...

それじゃ

失敗すりゃ

事実上

飛信隊は解散!

どうじゃ

それでも

受けるか

飛信隊の

キングダムの

へっ

だから

言ってるだろ

そんなの悩む所

じゃねェって

じーさん

ちょ...

ちょっと待て

何だその口に

利き方は

フォ

失敗が怖ェから

後ずさりする奴は

最初から家で

閉じ籠もってりゃいいんだ

その条件達成

できなかった時は

伍長と言わず

一番下っ端歩兵から

やり直してやる

ーだけど

俺は今さら

将軍首一つなんて

みみっちィこと

考えてねェぞ

飛信隊信が狙うのは

敵総大将廉願の首だ!!

!!

ふむ

飛信隊_信

そなたを千人将に

昇格させる!

よかろう

それでは

!!

よって飛信隊は

七百人増兵し

千人隊とする!

千人隊とする!

ウォオオオ!!

ウオオ

信ンン

隊長ォ

ウォォォ

うわっ

ワッハハハ

ぐぬっ

・フ

あの小僧が

千人将...

たしかに力は

あるでしょうが

まだ子供...

大丈夫

でしょうか

...

......

家繁は他の

大将軍に比べて

軍才が劣る

ーーがしかし

その分人を見る目は

天下に比類ない

その蒙籠が

推すのであれば

問題ないであろう

飛信隊が異例の

千人隊昇格に

沸いている時

敵方魏の王都

大梁でも動きが

あったー

お任せあれ

頼んだぞ...麻顔!

ついに廉頗が前線に向かって

出陣したのである!!

第201話信の声

......?

第201話・信託の

......

わかわわ

さすがに

壮観だな

渕さん

千人だぜ

千人

!?...し信の奴

この千人を前にしても

全く動じてねェ!?

ええ

まァ

す...すげェ

さすが俺らの

隊長だ

バカな

だけだろ

でも千人を前にして

うまくしゃべれんのか

あいつは

そうスね

見ろよ

新しく加わった

あの七百人

騎兵もいるし

歩兵は全員

甲冑着てる

ありゃあ

間違いなく

士族の部隊だ

俺らみてェな

有姓部隊にくっつけられて

頭来てんじゃねェのか?

ありえるな...

...

元乳備隊

七百名

信千人将に

向かって

拝手!!

!?

なっ

今っ...

元っ...

かっ...

乳備隊って!?

この飛信隊の活躍は

以前より乳備様が

我々に語っておられました

その飛信隊に

加わることを

誇りに思います

今日より我々は

飛信隊として命をかける

所存ですが

当然だ

道半ばで倒れた乳備様の

想いも胸の片隅に抱いて

戦うことをお許し下され

あんたの名は?

元乳備隊副長

楚水です

以後お見知り

おきを

それじゃここでも

副長の一人に

なってくれ

色々

教えてもらいてェ

ことがある

ハ!

俺らも乳備隊と

一緒に戦えることを

すげェうれしく思う

だが楚水副長が

今言ったように

これからは同じ

飛信隊だ

飛信隊では

士族も百姓も

関係ねェ

みんな色んなもん

しょい込むだけ

しょい込んで

戦えばいい

古株も新参も

関係ねェ

俺たちはそうして

一つのでっけェ

塊になって

敵を

ぶっ飛ばす!!

オオオ

行くぞ飛信隊

狙うは敵将っ...

廉頗の

首だ!!

ォオオオ!!

すげェ

すげェそ

信の奴

あぁ

ウオオ

ウオオ

乳備隊が

仲間になった

優れた武将の要素の

一つに〝声〟がある

弁をふるって隊の士気を

上げるためには、その弁を

乗せる〝声〟の力が重要である

そして信の声は

不思議とよく通った

聞き手には

信の声を通して

その情熱がひしひしと

伝わっていた

......

千人隊となった新生飛信隊の

門出としては上々の

滑り出しとなったのである

行くぞォ

飛っ信っ隊っ

ルオー

ギャハハ

それ知らねー

ワハハハ

よーう~ってん

蒙恬千人将

......!!

ーって

ずるいな!

すげェ強ェ

助人!

やあ

これはこれほ

信千人将

ずるくない!

全然

おほどうした

その馬

乳備千人将の

馬をもらった

ハハその様子じゃ

最初のあいさつは

うまくいった

みたいだな

オウよ!

そうか飛信隊には

乳備隊が入ったのか...

お前は

どうだったよ

だってお坊ちゃん

だからね

黙ってても

みーんな

頭下げる

楽勝

そうだったこいつは

豪武の子供で

豪驚将軍の孫

だった...

ぐぬぅ

ぬー

やっぱ全然

似てねぇー...

臨時的ではあるが

この戦じゃ紛れもなく

千人将だ

え?

...

...ファン...

さすがに千人も

兵を抱えると

武将の仲間入りしたって

感じがするな

ああ

そうだな

......?

よー

信千人将

よー

蒙恬千人将

ギャハハハ

何やってんだ

あいつら

浮かれすぎだ

お前達は

おー

これはこれば

王貧千人将

よー

王賁

千人将ー

やかましい

お前達は

置かれた状況が

分かっていない

蒙鷲将軍が言ったように

軍内には我ら三人の

昇格をねたむ者は

大勢いる

......

まァ上を狙ってる

人達にとっては

面白くないからねェ

若造だし

はっ!

関係ねェ/

問題は

そういう連中が

上層部にも

存在するということだ

戦に敗れれば

恐らく俺達は

戦犯扱いを受けるぞ

なっ

だろうねぇ

分かったら

へラついてないで

千人隊の戦術でも

考えておけ

千人隊はー

もはや戦局を変える

ことができる軍隊だ

行くぞ

ハハ!

今回も

先頭に!

ワハハハ

戦局を変える軍隊、

...ケッ

偉そうに

あいつ

何でいつも

ビリビリしてんだ

あいつは

いつか

ハハ

そう言うなよ

お前には分からんだろうが

名家に生まれた

重貴ってのもあるんだよ

あまりにそれが重いと

俺みたいなてきと1人間に

なるかあいつみたいに

カッチリ人間になるのさ

特に

偉大すぎる父親を

持ってしまうとな

葵軍副将軍

山非城攻略中!

山非城陥落っ!

陥落です!

オオ

オォォォ

......

葵羅千人何壁

何だこの軍の

異常な強さは

我ら第二陣が

動くことなく

またしても第一陣の

攻めだけで

城を落とすとは

報告では今の時点で

豪驚本軍は城三つ

もう一人の

副将桓騎軍は

城五つを落とした

だが

この軍は

すでに

八つ目

なぜだ

なぜこれほどの力を

持った将軍の名が

国内にすら

鳴り響いて

いないのだ

王翦とは

何者だー

副将一体何

棄軍副将一将軍

王翦

副将軍の奮戦により

素軍は合計で十六もの

城を落とした

三軍は足並をそろえ

最終目的地山陽の地へ

近付いていた

魏に隣接する

趙の城環甘ー

山陽

王翦軍

桓騎軍

まずい

もし案が山陽を

取るようなことがあれば

案は中央へ出る

大きな足がかりを

手にしてしまう

ですね

本来なら趙は

これを阻止すべく

魏に援軍を送る

ところですが

同盟が邪魔をして

それもかないません

...

...

山陽攻略という

大戦略を立てたのは

あの昌平君ですが...

さすがに今しかできない

大きな一手を

うってきましたね

しかしそれにしても

豪驚軍の副将達の

軍の強さが予想の

上を行っている

たしか名は

王翦と桓騎:

なぜかこの存在は

完全に見落としていた

この二人は一体...

急報

廉頗将軍は

山陽城を通過!

通過です!

!?

通過!?

入城しなかった

のか!!

すごい...

李牧様の

読み通りだ

...

さすがに

服顔将軍は

自信がある

ようです

野戦に...

こうなったら

馬顔将軍の勝ちを祈って

戦いを見守りましょう

大丈夫でしょうか

十中八九

魏軍の勝ち

です

!!

何しろ今でも

あの方に正面から

勝てる武将は

私も含めて天下に

一人もいません

からねー

...

第202話

5告げる

素軍が魏に

侵攻を開始してより

およそ2か月ー

廉頗はこの戦いの

決戦の地〝山陽〟に

到着した

......

廉頗がこの地の野戦で

最も利のある満山に

布陣しなかったのは

すでに秦軍副将

王翦の軍が布陣して

いたからである

フッ

まずは

合格点を

やろうかのォ

ヌッハハハ

虎っ

あっ

虎だっ

ほらっ虎!

信!見たいって

言ってただろ...

うるさい!

あいたっ

千人になった

飛信隊の戦い方を

考えてんだから

バカかお前

信達のジャマ

すんじゃねェよ

今あの四人は

うう

それで第三隊を

右に二つ

そっちは左だ

こっちから見て

右!

...

ミこじゃねェ

ここだ!

そして第一隊が

回り込めば

勝ち

たぶん

...ファン...

中鉄第三隊

二こ右だ

勉強?

...て

だからそっちは

左だって

いくつ

き...羌痺殿は

一体どこで

兵法の勉強を...?

別に

今考えた

だけ

てきとーに

天才...という

やつですか...

ワハハ

すげェだろ

うちの軍師は

でも剣抜いた時の方が

もっとすげェぞ

味方でよかったと

思うこと

間違いなし

将軍士門より

全軍に伝達する!!

蒙驚軍将軍豪驚軍

土門

本攻略の

最終目的地・山陽に

すでに

魏軍の第一軍と

副将・王聖軍が

到着した

両軍は

にらみ合ったまま

友軍の到着を

待っている

魏軍は続々と

集結中!

我らも遅れを

とるわけには

いかぬ!!!

全軍行軍の足を

速めよ

決戦の刻は

近いぞ

オオオ

へへっ

らしくなって

きやがったぜ

進めェ!!

ええ

っしゃるぞっ

やってやるぞ

うん

........

ん?

おお

何だ羌痴?

キングダムの

後で

少しだけ

いいか?

ちょっと

二人だけで

話したいことが

ある...

ああ

いいぜ

......

敵はあの

廉頗だ

なぜ援軍を

送らぬ

昌平君

......

棄軍王都

咸陽

廉顔が出てくるのは

念のため想定は

していました

蒙繁軍には

それに対応する軍客を

持たせてあります

......!?

そうですよね...

それに

授軍を送るほど

余裕はありません

親攻略戦が始まって以来

南の大国”楚〟が

秦との国境付近に

兵を集結させて

おります

キングダムの

一度

楚軍が動き出せば

二、三十万規模の

超大軍のはず

馬陽と同じ轍を

踏まぬためにも

こちらは蒙武・張唐・鹿公の

三将で備えねばなりません

楚とは表向き上

休戦中のはずだが!?

いえ...

隙を見せれば

必ず侵攻して

きます

そしてこちらが

その対応にせまられた時

山陽一帯を再び

裁軍が取り戻しに

来るでしょう

楚の目的もまた

秦に〝山陽〟を取らせぬ

ことです

それほどに

この山陽という地は

秦の東への領土拡大の

大きな障壁となっている

無理じゃ

昌文君

報告によれば

蒙繁軍十四万に対し

服顔の裁軍も

十四万

同規模の軍では

あの廉頗に

勝てはせぬ

総司令は

廉頗の恐ろしさが

分かっていない

多少の無理は

承知の上だ

趙との同盟が在る

今しかない

秦が本気で中華を

狙うのなら

何としてもこの戦で

山陽を取らねばならん

廉頗本陣

廉頗様

どういうことだ

あの山は予定している

主戦場からは

ほど遠いぞ

もう一人の副将は

場所を見誤ったか

怖気ついたか!

敵副将・桓騎軍が

留山に到着

布陣した模様です

稲山に!?

...

わざとであれば...

相当癖の強い

武将のようじゃのォ

距離をとるのは

変化を好む

軍略家に多い

ヌハハどこぞの

“変幻自社”じじィと

同じ匂いが

するのォ

カーーパッ

蒙驚本軍は

どうしておる

現在郷の地

到着は明日と

思われます

こちらの全軍が

そろうのも明日

でしょう

つまり

開戦は明日以降/

ヌハハ

酒じゃ

戦勝の前祝いじゃ

全兵士に酒を

与えよ

ヌッハハハ

...

私は地に足が

ついていない

だから

お前達みたいに

前に進めていない

それは

やっぱり

象姉の仇を

討ってないからだ

だけど

象姉の首を

抱えた時の

痛みは

今もはっきり

覚えている

それは

きっと

私はその

象姉の仇討ちを

後回しにして

こんな所にいる

ここが今の私にとって

唯一の帰る場所

だからだ

お前が言ったように

仇討ちの先には

道が続いている

...じゃないと

外を夢見ていた

家姉もうかはれ

ないし...

でもやっぱり

私のその道は

象姉の仇討ちの先に

広がっているんだ

私自身も

そう願っている

...

......!?

だから

だから

この戦が終わったら

私は飛信隊を出て行く

......!?

何か月...

何年かかるか

分からないけど

きっちり

仇を討つ

......

そして

それが終わって

また帰ってきたら

その時は私もちゃんと

お前達と一緒に

前に進めると思う

異論なし!!

へへ本当は

俺もちょっと前から

お前はそうすべきじゃ

ねェかって思ってた...

キングダムの

仕事はきっちり

すませて行く

話があるっつーから

今すぐ抜けるのかと

あせったけどな

...ひとます

この戦がお前の

置き土産だな

勝とうぜ

羌槐

ああ

つかお前やっぱ

かわいーんだな

笑うと特に...

は?

第26話、地擁

イン

そういえば、

...

魏国の西の要

山陽には四つの

城があり

それらの西には

〝流尹平野〟が

広がる

オオオォ

平野と言っても

そこは山と森

湿地帯が入りくんだ

複雑な地形を擁す

戦の玄人好みの

この流尹平野が

廉頗が選定した

大戦場であり、

......

その決戦の地に

ついに豪驚本軍も

到着した

フォッフオッ

フォ

フォ?

お待ちして

おりました

大将軍

二人の

フォップォッ

フォッ

二人ともご苦労

じィ様の

二人の副将だ

副将?

桓騎将軍と

王翦将軍だ

......

聞いたこと

ねえな

―ってことは

大したこと

ねェと...

実際のところ

じィ様の功績の

ほとんどは、あの二人の

手によるもの...

二人の名が広まって

いないのは二人とも

わけありだからだ

わけあり?

バカ

二人とも

化物だぞ

桓騎将軍は元々

素南方の山々を

縄張りにしていた

大野盗団の首領だ

!?

野盗の親玉!?

性格は残忍ー

野盗時代の

気性の荒さが

抜けきれず

未だに投降兵もろもろ

殺しまくる

......

野盗時代

一つの城邑を攻め落とした

桓騎は自ら住人全員の

首をはねたと言われている

〝首斬り桓騎〟

それが今なお続く

彼の異名だ

住人全員って...

クソヤロオじゃ

ねぇかっ

何でそんな奴が

副将なんて...

戦いの

天才だからだ

誰から教わったわけでもない

桓騎独自の兵法の前に

秦の討伐軍は

ただの一度も勝てなかった

たしかにじィ様にとって

桓騎を抱えるのは

不名誉なことだが

それを差し引いても

彼の力は余り有る

代物なんだ

んじゃもう一人の

王翦って将軍は?

ぐ...

王翦は王賁の

父親だ

えっ!?

あの王騎将軍を輩出した

名門王一族の現頭首だ

!!

つまり

はいはい

今行くー

王騎将軍の一族の

........頭首

待て

........

蒙恬様

わっ

副将二人が

“わけあり”って

王殿将軍も

何かあんのか?

王翦は秦国一の

〝危険人物〟だ

昭王の

時代からずっと

日蔭に送られている

危険人物って

何だよ

聞いた話じゃ

何でもあの人には

野望があってね

自分が

王様になりたいん

だってさ

ーー方

魏軍も全軍が

流尹平野に到着

魏軍本陣をはる

馬練山に

魏軍総大将

白亀西が立った!!

!?

!?

なっ

何ですとー!?

白亀西!?

誰だそれは

たしか先の素裁戦で

呉慶の副将の一人では

ああ!あの

王騎の一にらみで

退散したという...

殿!?

とっ殿が

総大将ではない!?

ヌハハハ

驚いたか

黙っていた

甲斐があったわ

聞こえて

いない...何も

そんな奴が大将に!?

これは一体...

第一の理由は

士気じゃ

他国は無論

自国民にすら

儂はこの三年

魏王の信を得られず

戦場に立てなかった

ことになっておる

それよりは凡将だが

なぜか国民に好かれておる

亀頭西を大将にして

儂が裏方でそれを

操る方が戦いやすいわい

殿

白亀西です

それがいきなり

大将になっても

魏兵への士気は

上がらぬわい

たしかに

......?

あー趙に

未練があるから

うしろめたいと

...

まァ他にも

...理由が

ないことも

ないかのオ

......

殿の

決定ならば

我らは

喜んで

白亀西

いつものをやる!

こっちへ参れ!

フッ

やっぱり

うれしそうですね

戦場

わは

うぬらもな

!?

いつもの...

...?

武運を祈る!

殿も!

介子坊

殿

うむ

輪虎

武運を祈る!

ハイハイ

久々だー

ミシミシ

きくー

次姜燕

フウッ

うおっ

玄峰じじィ

いるかィ

ハ!

次ーは~

白亀西

いっいえ

私もそれは...

式運を祈るぞ

メキメキ

メキ

痛いっ...

い...いや!?

あ...

ぐおおお

蒸し!!

ぬおっ

なっ何だ

この感じ

この熱

この高揚感...!!

力が腹の底から

沸き上がって...

沸き上がって

はうっ

ううっ

ドクッ

出るうう

はうっ

うっ

うおおお

あおおお、

ウオオオ!!

ククク

それでは

そろそろ

配置につけィ

ハ!

敵大将は

廉頗ではない

白亀西也!

繰り返す

敵大将は

白亀西也/

!?

廉頗が

大将じゃない!?

どういうことだ

もたもたするな

配置につけェ

蒙恬機

走れェ

廉顔では

ないと...

第四隊

もっと前だ

急げ

先鋒隊が通るぞォ!!

...

先鋒隊が

通るぞォ!!!

飛信隊は

道を開けよ!!!

見方によっては

逆に厄介だ

あっ

これで廉頗が

本陣にいるとは

限らなくなった

全隊

左に寄れ

王賁!

......!?

厳しいな...

玉鳳が

先陣を...

急造の

千人隊で

第一陣とは...

正直王賛も

そのくじは引きたく

なかったはずだ...

桓騎様

本陣より狼煙が

武運を祈る

とのことです

...

王翦様

全軍準備

整いました

フフッ

珍しいな

あの白老が

昂っておられる

...

......

久しぶりじゃのオー

廉頗...

もう腹は

くったぞィ

最後に笑うのは

この儂じゃ

そろそろ

始めようかのォ

先鋒隊前へ!!

先鋒隊前へ!!

第204話-急

告部隊

第一陣が

出るぞ

どれくらいだ!?

分からん

千人隊が

ハコ!

ハチだ!!

玉鳳隊も

入ってるぞ!!

......

将軍士門より

全兵に伝え

る!!

行くぞ大秦国の

猛者共よ!!

我らの手で

老将に引導を

渡し!

蒙驚軍先鋒隊指揮官

将軍士門(兵wor)の

この山陽の地を

我らの国土の

一つとせよ!!

廉頗など太古の

遺物である!!

オオオォ

オオオォ

輪虎様準備

整いました

はいはい

いよいよですね

ああ

我々第二陣の

出番もすぐに

くるでしょう

魏軍先鋒隊指揮官

将軍輪虎como

廉頗の首が

欲しいのは

もちろんですが

まず我々が

あげねばならぬのは

千人将首三つか

将軍首一つ...

へっ

まァその前に

そしてそれを

現実的にやれるのが

千人隊です

同じく千人隊になった

玉鳳が暴れ回り

そうだけどな...

賁様

先陣とは

絶好の機会を

得ましたな

ああ

あの人にもな

両軍に玉鳳の力

知らしめて

やりましょう

...ファン...

......

先鋒隊!!

突撃だァ!!

オオオォオォォ

行こうか

始まったァ!!!

っ...

ハァァ!!

フィッ

.....

...うむ

悪くない

ですぞ殿

...

蒙駕本陣

...

...

...まずい

先鋒隊は

向こうに分がある

ヌハハ

慌てるな

白亀西本陣

魏兵の力が

発揮されるのは

ここからじゃ

へ?

第二隊を

もっと近くに

第五第六は

左に押し込もう

第七左にずらして

第八突入させようか

行けェ

左を

打ち砕けェ

オオオ

ハハ!

第八隊

突撃だっ!!

オオ

!?

......!?

少々裁軍が

押し戻して

来たか..

殿が言ってた魏人が

生まじめってのは

本当だったんだ

言わば他所者の僕が

指揮官であっても

きっちり戦っている

偉いな

こういう兵は

爆発的力は持たない

代わりに

簡単には崩れない

魏軍が粘り強いのは

この気質のせいか

これは

抜いやすくて

助かるな

圭輪虎隊

五百集めて

よしよし

それじゃあ

そろそろ僕も

始めようか

......??

押し戻した

しかも裁軍が

攻勢に転じている...

とっ

止めっ

フッ

動き

出したな

輪虎

ぶっ

千人将ォォ

将軍

太雲千人将

討ち死に!

討ち死にです

何ィ

!?

こんな序盤で

千人将がっ...

隊は

崩壊して

います

応援を回せ

太雲隊は

今回急造した

千人隊...やはり

カ不足だったか

土門将軍!

先程の精兵部隊が

今度は廷比隊を

急襲!!

苦戦して

います!!

廷比隊も太雲隊と

同じく臨時編成で

できた千人隊...

この第一陣八部隊のうち

三つが急造隊だが...

なっ何ィ

まさか

狙われて

いるのか!?

資様

第四隊

苦戦中です

右壁も

押されて

います

何をしている

右の策七隊

押し上げ遅いぞ!

第二階を呼び戻して

四隊を救わせろ

そもそも

二隊について

行かぬから

孤立するのだ

バカが

舟九隊を

助けに行け

...

第九隊も

後方で敵に

捕まりました

何ィ

新加入した七百人の

隊の動きが常に

こちらの感覚より

一呼吸遅れている

なっ

...フフフェ..

ハノ行くぞ

こ...この玉鳳が

押されている

のか...?

そのほころひを

つくろうのに

力が害がれる

バカな

がしかし

賁様

右壁崩壊です

オオオ

加入組も

精兵ではあったが、

玉鳳三百人とは

力の差があることは

分かっていた...

共に戦うことで

これほど枷になるとは?

賁様』

副長

左方より

新手が来ます

ぐっ

左もか

ええっ

第三隊を

あてろ

右壁の補強

急がせろ

ん?

もちろん

前者は強く

後者は弱い

なっ...

統率された隊と

そうでない隊は

しばらく見てれば

すぐに分かる

そしてそれは

将狩りで急造隊を

作らせた僕の

功績ということで

命をもらうよ

新造千人将君

ほっ貧様を

守れェェ

どけ

俺がやる

どけ

第205話必殺の槍術

俺がやる

一騎討ちか

ハハ...

興味ないな

みんな

さっさと

終わらすよ

オオ

第26話

話、必殺の槍術

なっ

何っ!?

来るそォ

蒙驚軍第二陣

第一陣

苦戦中!!

延比隊

太雲隊

崩壊!!

土門将軍自ら

矛を持って先頭に

立たれた模様です

あっ

......?

こっこんなに

早く千人隊が

二つもやられたのか

急造した

干人隊じゃ...

ちょちょっと待て

延比と太曇って

二つとも今回

急造された千人隊じゃ...

実戦では

通用しねぇって

ことなのか...!?

......

玉鳳隊は

どうなってる!!

伝達係の

オッサン!!

むっ

知るかっ

そんなことまで

誰じゃ

貴様っ

王真.....

ハオッ!!

玉鳳内の連携

云々の問題など

関係無く...

この敵は

恐ろしく強い!

......

この隊は他と違って

二三百ほど精兵が

いるみたいだね

まァその彼らも

こっちとは

経験の差が

大分あるかな

何しろ

僕らは

初代趙三大天と

素六将時代の

修羅場をくぐり

抜けてきた

麻顔大将軍直属の

四天王輪虎隊

だからね

廉頗の...

四天王隊...

はぐ

ドンャッ

関係ない

兵がいかに強かろうと

隊長の貴様を討てば

隊は崩れ

それで

終わりだ

そりゃ

そーだけど

......ハ

そうだな

そんなに熱く

求められたら

悪い気は

しないや

土門将軍

無理は

なさらず!!

分かって

おる!!

儂自ら先頭に

立つことで

おばっ

やはり

八千の軍のうち

二千の隊が早々に

崩れた痛手は

大きすぎる...

こちらの勢いは

少々取り戻し

たが...

ギリ

将軍!一度退がって

立て直しを図っては

ならん!!

同数で始まったこの

先鋒戦の勝敗は

両軍の全兵士の士気に

大きく関わる!!

何としても

ここから戦局を

覆すぞ!!

劣勢の隊を

鼓舞して回る!

ついて参れ!!

ハハァ!!

わわ

わっと

!?

あの輪虎様が

近付けない!?

さっさすが

賁様

ああ

一方的だ

......

...

先程から賁様は

実戦でもあまり見せない程の

全力の突きを放っておられる

...にも

拘らず

そうではない

驚いたな

あの男の体は

かすり傷一つおっていない...

......

これまで数えきれないほどの

槍使いと戦ってきたけど、

その中でも君は

群を抜いているよ

その槍術

若いのに熟練

すら感じる

当然だー

たゆまぬ努力ー

槍においても天賦の才を

持って生まれた真様だったが

決してそれに

おごることはなかった

手の皮は破れ

血が噴き

その熱気に雪は

昇華した

荒武者の如き

修練を幼少の頃より

積み重ねられた

賁様の槍は

すでに

達人の域に

達している!!

出るぞ

オオ

まだ速く

なる..

ギッ

これは貴様

必殺の...

わわっうわよ

!?

やっ...

!!

...った!!

つ...?

っ.....

いや.....

は...外した!?

......

初見なら

かわせたかどうか

あやしいが...

さっきも言った通り

多くの槍使いと

戦って

似た技を一二度

見たことが

あった

そして

知ってたかい?

!?

ぬっ!?

大技の直後は必ず

スキが生じるって

なっ...

剣が...

投げた...

この前の子といい

素軍は若手の

有望株が多いな

まァ

しかし

君は運が

悪かった

ピッ

槍が

へし折られた

...

ぐぬっ

ゴブッ

こ奴...

何というか...

ひとまず

退がるぞ

玉鳳

......

貴様を

後ろへっ

ハハ

無理無理

逃がさないよ

わっ

ぬっ

この地に留まって

戦うぞ

オオ

うかつに

退がるな

貫様

次は

外さぬ

背を打たれる

だけだ

へェー

!?

何だ

この音は

この

地響きは...

奏軍の

第二陣だ!!

ルオオオ

今行くぞ

先鋒隊ィ!!

......

第二陣出撃

用意ー!!

配置に

つけェ

第206話「飛信隊の作戦

ムハハ

仕方ない

蒙驚軍第二陣指揮官

将軍栄備(兵8000)

第一陣の尻拭いに

行くぞォ

......

飛信隊!

信〃:おるかァ

第一陣の戦況は

聞いての通りだ!

オ!?

オオ!

敵はおそらく

急造千人隊を

狙い撃ちにしている!!

つまり今度も

真っ先に狙われるのが

お前の飛信隊と

肝に銘じておけィ!!

ムハハあっさり

殺られるなよ

他が

迷惑する

ムハハ

貴様の所

もだ常氾

望む

ぎょ...

御意!

......

そっちは

よいかァ!!

そろそろ

ゆくぞォ!!

楚水

騎馬隊の

準備はいいか

ところだ!

ハハァ!

オォオオオ!!

!!

っし

渕さんはー

っでも!!

っし

羌塊はー

ガッ

ーっし!!

オオ

行くぞ!!

第二陣!!

出撃だァ!!

ウオオオォオオ

第20代話

オオオ

第二陣

出ました!!

栄備将軍!

指揮官は

兵八千

うち二千は...

飛信隊と常氾隊の

急造千人隊です!!

...

輪虎様

敵第二陣

来ます

およそ

八千

...

接触します!!

廉頗将軍

こちらも援軍を

出さねば

同じことの

繰り返しよ

必要ない

えっ!?

不完全な軍を

何度送ろうと

常氾千人将

第一隊分断

されました!

第七隊

壊滅!

第八隊も

です!

ぐぬっ

隊の強弱は

意識の統一と

連携の精度に

大きく関わる

第四隊を

前に出せェ

第四隊...

第四隊が

いません

何だとォ

それが無ければ

隊は攻守において

力を発揮できない

敵騎馬

来ます

なっ

まずい

千人将を

守れェ

玉鳳隊ですら

苦戦しているように

急造隊が実戦で

ものになるのは

至難の業である

栄備将軍

常氾隊窮地です

応援を

送れ

ぬう

やはり

ダメか

飛信隊は

どうしておる

飛信隊も同じく

敵に分断され...

...

ん?

しかし

その中にあって

不思議なことに

ただ一つー

っ.......

飛信隊だけは

強烈な光を放った!!

ウオオォオオオ!!

ルアアア!!

行けェェ!!

ドルアアア!!

ハアア!!

セアアア!!

......

何じゃあ?

輪虎様

左方で喚声が

聞こえ

てるよ

オオ

......

どこの

隊だ!?

変な

盛り上がりだな

喚声が

上がってるのは

素軍側だ

......?

りゃあ

な...

何だ

こいつら

隊として

てんでバラバラ

オオオ

特に百姓兵と

甲兵・騎兵との

間には連携の

かけらもない

ハアア

なのになぜ

崩壊しない!?

なぜ

これほど強い!?

ひィィ

いや単に

バラバラなだけ

じゃない

時折このつ...

ルアアア

ギャアアア

飛信隊の活躍の

裏にはカラクリが

あった

......?

では次に

我々騎馬が

ここにいる場合

歩兵隊は

こちらを下げて

こっちに旋回

同時に隊を半分に

割って片側は

騎馬について行く

注意すべきは

こことここ

........

ここに敵に

入られた

場合はすぐに

...

やっぱ

やめよう

楚水

!?

俺達は

腕っぷしには

自信あるが

いきなり連携技とか

やろうとしても無理だ...

本番じゃきっと

大失敗する

頭使うのは

あんま得意じゃ

ねェ

それよりも

逆に個別に

戦った方が

またました

単体でも

俺らはやれるし

乳猫隊の

お前らも問題は

ねぇはすた

しっしかし

それではせっかく

千人隊になった

意味が...

ーいや信殿の

考えの方が

正しいと思う

分かりました

この際一度全てを

忘れましょう

至極単純で簡単な

決め事を一つだけ

千人隊として持って

戦いましょう

説明していながら

私もこれては

戦えない気が

していました...

そして

ただ一つ

決めごと?

それは

旗ァ

それは

いついかなる時

いかなる敵と

戦っていようと

フン

合図があれば

隊長信が狙いを

定めた敵に

向かって

きっ来たァ

前を固めろ

黄様を

守れっ

重兵だ

重兵隊を全て

前にっ...

千人一丸となって

襲いかかること!!

ルアアア!!

ギャアア

やっ

やっぱすげェ

ギァ

おお!

すげェ

破壊力だ

敵の本隊が

吹き飛んだぞ

たしかに

今までにはなかった

破壊力だ

こんなの

初めてだ!

信殿

ああ

たった二つの戦術で

「こんだけ戦えるなら

練りこんだら、

どんでもねェことに

なるぞ

千人隊は

千人隊の

強みは他にも

ありますぞ

楚水

周りをご覧

なされ

この飛信隊の攻勢が

他の隊にも伝染して

秦軍全体が

盛り返し出しましたぞ!!

行けェ

オオ

!!

進めェ

フン

*ム●(完)

キングダム

れっ廉頗将軍

これはっ

作者あとがき

この度はオリをご購読者と

この度はオーガをご購入手数をありがとうございます。ページ

ありがとうございます。最近まってるのですが今年の学校教育教師の作業を知っていただきたいんだろうなのか

あのこうし、何でやたり

「しかし、今は鼻から通す男からだ。

のどけど苦しくはちいとかと。

本当からへ、と、人キドキしてたら、

床でかわたり

大変だったけど...初めての税象編はうれしかた!!

そして初めて、人間ドックにも行ってきました!

ドづホェュ

それでも、

思いきって、ドックへ。全一恐怖していたのかあの胃カメラ。

わなかったり

今もねてつい

ってハピニックに

おおお!!これはわかに前みたい

あああ...何かエクリとはならない。

ただ気を抜くと、

ってーーーんっちりするので身や手をバラックス。

無事終わった事がありますのですが、

でもやってもやはるかどうかいや...

バリウムだったう

ハリスにつたノいーウィとか思ってたら、

「ハイ、異カメラやけます」って

おまけマンガ

一飛信隊力比べ大会最終話ー

シホホホ。

いつか私は、僕めに食べられたんだけど...

やっ!!お姉ちゃんはちょっともありがとうございましょうかなぁ。そのことがありませんが、

もし、納得しかったかあとこづくらい投資を上回ってるのかもしれませんが、

あなたとちょっとわかりましたが、このニック中身じゃないかもしれない。

この三ヶ月ほど、行う場所の合宿があていうのが、この部屋の前からだのでしょう。

この二人同士で行き抜かれているのでしょうがなかなければならないことようと思いてみるけど

隊長信

トーナメント勝利者

竜川対

チャンピオン決定戦

よおォし

それでは両者

ひじをつけろォ

うおお

隊長っ

っしゃあ

いったれ竜川

隊長だろうと

関係ねェぞ

そーだ

そーだ

ぶっ殺せぇ

ケガだけは

すんなよ

信ンン

ん!?

こ...これは

やっぱり弱い...

隊長とオイラとじゃ

力の差がありすぎる

正直

相手にも

ならない

隊長

いけェェェ

どどうしよう

本当にあっさり

勝っていいのかな

何だよ

隊長のくせに

悩けねェな

カス

アホ

ガキ

さすが

花川だぜ

旅長

クビだ

クビ

こりゃ

誰用が勝手で

いいんじゃ

わェかなァ

そーだ

そーだ

花川隊長ォ

悪くない

...

やっぱめちゃくちゃ、握っただけで

怪力だな竜川

すぐ分かるぜ

だけどな

カ比べってのは

実は単純な

怪力勝負じゃ

ねェんだぜ

ちょっとした

コツが

あるんだ

源に教わった

まず手を組んだ時に

バレない程度に

わざと力を弱く

見せといて...

そして...

んでは

いくぞォ

開始の瞬間

レディ...

レディ...

正にその瞬間

全身の

関節を駆使し

全筋肉の力を

この右腕に向かって

だっ

爆発させる!!

ルアァ

開始からその間0.001秒

ウオォ

すっすげェェ

隊長が勝ったァ

やっやっぱ

化物だァ

へ?

ちょっちょつと

今の開始より

前じゃ...

誤審だよ!

隊長

もう一勝負

えっ

光花か...

羌擁

副長か...

た...たしかに

興味深い

あの体格だが

実戦じゃ恐らく

沈辣副長か

一番強いし...これは...

おいお前

変な術とかは

使うなよ

ふつうにやりゃ

俺が負けることは

ねェんだが...

これはただの

カ比べなんだから

ゴウ

ドガン

カuベ?

...ま・いいけど

あ姉とよく

やってたし

うオオオォ

飛信隊力比べ王は

光規調長だァァ

ってお前何か

もう入って..

トリン

レティイ

トーン

洗練の呼吸術は

一種の気功術

である。よって〜〜

おわ!

ついでに負いかを

挙げて、回る天たち

東美ちゃんって

笑うと

本っっ当に

かわいいんだよ

一笑うキョウカイちゃんー

...???そうなんだ?

おまけマンガ?

そう言えば

あいつも

そんなこと

言ってた...?

やっぱ女は

笑顔だなー

スルス!

ゥフ

何やってんだ

お前?

わー

コヘルプ・石井・深谷・国際集・金上・

コスタッフ松原田近

原泰久

あの...

あわり

カバーデザイン

岩崎修(POOKET

YJC

DIGITAL

5月15日木、2018年6月20日までの開催で

19巻

キングダム

原泰久

◎原泰久2010.20L2

初版発行

デジタル版発行-2012年

2010年

発行所・集英社

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この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず

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