YJC

DIGITAL

二十

YOUNGJUMPCOMCS

曲者

289原東

20

SHUEISHA

二十

曲者

2016年東久

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

...

原泰久

キングダム

E、

ニキ

第207話、玄峰、参戦

第208話、敵本陣の場所、

第203話「玄峰、翻弄

第20話「手玉」

第211話

『副将、動く

第212話曲者

...

えー

第26話内導

ニーチ

第25話「輪虎兵」

ーーーもーん

|四十三

カーカ

第23話「家恬の提案」

第24話共闘

「百三十七

第27話一信、一気可成

ー百十九

_百五十五

「百七十三

_百九十三

★この作品はフィクションです。

実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

私は生まれていないというのは前巻までのあらすじ

時は紀元前。500年の大戦争時代にある中華西方の国秦。奴隷同然の生活を送る

少年・信と漂は、武功で名を上げるべく日夜剣術の修業に励んでいた。

ある日、凛は、国王・原政のの影武者として王宮へ召し抱えられる。だが、王の異母弟に

よるクーデターが勃発、凛は刺客の手に掛かり殺されてしまう。

漂を身代わりにした嬴政に「憤りを感じる信だったが、票の選志に応えるため属政と

行動を共にし、反乱を鎮圧する。その後、隣国・魏との戦いいに初めて従軍した信は、獅子奮迅

の活躍で秦軍の勝利に大いに貢献。その内容認められ、気に百秒・と大根される。

ああ、あっ、あぁぁぁあっ、あああ...

二人だって...

いっそうの領土拡大を目指す秦国:だが、大軍勢が遠征中の隙を衝かれ、超車の侵攻を

ゆるすことに。王宮は国内に残る兵を集め、大将軍王騎を総大将とする軍を興して対

抗。信たち飛信隊も参戦しかつてない激戦の末、趙軍を退けることに成功するんかし、

趙軍総大将との一騎打ちで致命傷を負った王騎は、命を落としてしまう...。

飛信隊信が狙うのは

敏総人村廉顔の首だ!!

一方、元・趙国三大天の名将・廉頗の部下で四天王の一人・輪

虎により、秦軍主攻を担う手人将たちが次々と暗殺されてしまう

う。そのため、急遽、増員されて人隊へと昇格する事となった

特殊三百人隊の三隊。しかし、玉鳳隊・楽華隊より武功の劣る

趙軍討伐から一年後・.丞相・呂不韋の策

略により、秦と趙の間で同盟を結ぶ事にな

った。それにより、趙への警戒が無用となっ

た秦は、豪驚を総大将とする軍を興して、魏

の攻略へと向かった。その初戦で、飛信隊・

玉鳳隊・楽華隊は特殊三三百人隊の利点を活

かし武功をあげていく。

飛信隊には、千人隊となる代わりりに、千人将首3つか将軍首を

取って来るという厳しい条件を家驚から突きつけられた。その

して、それが出来なかった場合、信は伍長に降格され飛信隊を

解散しなければならなくなってしまった。

本軍の主力版である乳備隊と合併し千人将となった信は、飛信隊の存続をかけ、輪

虎が率いる先鋒隊とついに激突するーー!!

南南肉肉肉問簡肉肉商問商商南開南南南雨南南商南南

信じん

それはいらっしゃいましたが、ということは、もしかしていましたが、

戦災孤児から武功

お父さんを重ねて出世中。

天下の大将軍を目に

指す少年。

ブロッシー。どの軍にも直属し

この手にし直感しない、素軍特殊部陛丞信陛の陛官

ない、条事村公郎隊・飛信隊の隊長さんは子供たちに

を務める。現在は臨

時の千人将に昇格。

飛信隊

素軍特殊ミ百人隊

と、素軍、しんぐん、

完原さようが

信の戦友。伝説の暗殺者ロームページだったら、超戦で命を落とし

集団・蚩尤の未商。飛車団・蛍尤の末裔。飛ぶことはないでせい、恥ずかした王騎将軍から、

東山車の人間の小さに工場内準ですが、国際の周期を務める。愛用の予定まされ、

変た。

河野沼「かりようてん

昌文君ーしょうぶくん

嬴政陣営

山の民で信の元同居

軍師を目指し、呂氏陣営の

軍学校に入る。

漂ひる

信の親友。扇政の影武者と

なり、命を落とす。

扇政に忠誠を尽くす大臣

かつては試合

千人将。昌文君の副官も務

める。

扇政えいせい

素国の若き王。異母弟との争いで

政権を得るが、実権を丞相・呂不韋

に握られている。それを取り戻し

中華の統一を目指す

どうしてこんなに

桓爵】がき

「家族の副収」。元は大の

盗団の首領で..首草

り桓騎"という異名

を持つ。

重要なうぜん

蒙驚の副将。王一族の現頭首で、王真の父。昭王の代から危険人物とされている。

豪驚の副将。王一族の

現頭首で、王賀の父。

昭王の代から危険人

物とされている。

裁縫・もうごう

爾南南岡南開岡南南南開南商南商南南南岡南南商商南岡

素国を代表する老将

軍。大軍を率いい、魏

へ侵攻中。豪武の父

で家恬の祖父

王騎「おっ

素軍の将軍

怪鳥!の異名を持つ

六大将軍の一人。趙匣

討伐戦の総大将を務

め、命を落とす。

楽華隊

ご注文いただけましたということはいえ、もしもしかしていましたが、

家恬ーって

臨時の千人将と

して、楽華隊を

幸いる。豪驚将

軍の身内。

玉鳳隊

王賀は...

臨時の千人将と

Amazonとして、玉鳳隊をちょっと

率いる。王騎の

一族の総本家。

素軍、しんぐん

そういうことですが、

呂氏陣営

日本語りはい

権力をほしいままにする素国

の丞相。藤政の>政敵。かつて

は韓・趙で商人をしていた

蒙武ーもうが

豪殺ともうき

昌平君の弟子の見習呂不章の『四柱"の一人呂不章の『四柱』の一人

い軍師。蒙武の息子。で軍事を司る猛将、趙で天才軍師。

国討伐戦で副将を務

めた。

昌平君「いろいく

後宮勢力

魏軍ざん

太后...

属政の母。かつて、瀛政と共

に趙で人質となっていた

李斯】ル

廉頗四天王の

呂不章の四姓の一人、呂不韋の>四柱の一人

で、文官を務める...外交を受け持つ

蔡沢「さいたく

一人。廉頗の

廉頗四天王の

命令により、

戦の前にめぼい

廉頗「セルは

元趙国・三大天の一人。理不尽な

更迭で大将を剥奪され、魏に亡命

した。

介子坊がいいぞ

開席1開開開商商商店商南南商南南南雨南南衛南南領南南

神奈虎

しい将校を暗

殺している。

玄峰「けれっ

...

っしゃあ

ガンガン

行けェェ

第207話女峰、参戦

オオオ

輪虎様

流れが向こうに

妙だな

こんなにあっさり

裁軍がひっくり

返されるなんて

よっぽど第二陣に

活きのいいのが

いたのかな

よし

仕留めに

行こうか

ハハァ

......??..

この音はっ

なっ何じゃ

このバカでかい

音は

......?

何だ

何だ!?

何だこりゃ

!?

合図だ

銅鑼の音...

...

!?

合図!?

ちぇっ

早いよ

来るぞ

敵の

第二陣が

廉頗将軍

この音は

見ておれ

白亀西

この廉頗が送る

第二陣が単なる

増援と思ったら

大間違いだ

結戦は..

あ奴が

持っていくぞ

チッ

何なんだよ

来るなら

とっとと

来やがれ

音が...

止まった...?

ん?

煙!?

!?

!?

うわっぷ

ぬっ

うぐ

ゴホォッ

蒙鷲本軍第三陣

戦場が煙に

包まれたそっ

火計か

いいや

火はない

とにかく煙が

戦場全体を...

煙幕...

しかもこれ程

大規模な...

...

信殿

ご無事か

楚水か

やられました

視界を失い

皆足が止まった

くそっ

せっかくこっちが

勢いに乗った時に...

はっ

こんなもので

水をさしおって

甘いわ!!

一時の休止で

戦況が変わると

思うなよ

敵の策略

でしょう

でも本当に

怖いのは

ここからだよ

...

晴れれば

再びっ...

ハハ

怒ってる

怒ってる

ってェェ!!

!!

うっ

ぐおっ

伏せろ!!

!?

あぐっ

くっバカな

うわ

正気か

奴ら

自分らの

味方ごと

...

む!?

魏兵の

姿が...

ぐわっ

くっくそ

とにかく

下がれ

いや

後方

からも

消えている!?

煙と兵が

連動して

いる

ぎあっ

何っ

がっ

魏軍は

この中で

戦う気か

ひいっ

あっ

尾平

大丈夫か

どこだ慶

場所を

変えましょう

敵は我々の場所を

記憶してそこに

射ち込んでいる

この煙の中

場所さえ変えりゃ

奴らも見失うってか

っし飛信隊

動くぞっ

ぐほっ

敵に遭遇する

やもしれぬ

気をつけろ

オオ

行けェ

飛信隊だけでなく

玉鳳を含め他の隊も

位置を変えるべく

隊を動かした

走れェ

射ち方

やめェ

こっちだ

......そうなの?

魏弓隊から

その姿は見えておらず、

足音だけで、その行方を

探るのは不可能である

......

......?

しかし

視界ゼロの煙の中

魏の弓隊は正確に

秦の部隊を追って

きたのである

なっ

何ィ!?

ぐわあ

こっちだ

うぐっ

!?

くそっ!!

どうなってんだ

こりゃ

去亥什長っ

ぐうっ

そっ

そんな

バカな!!

ぎゃあっ

うわあっ

ぐっ

ぐあっ

ハハ

大混乱だね

やっぱり

緒戦の僕の

出番はもう

ないかな?

何しろ..

あの人の術に

はまったらもう

逃げられないからね

魏軍第二陣指揮官

謙頗四天壬

将軍玄峰

げん

玄峰様

今のところ

変わった報告は

ありません

分かっておるわィ

イチイチ

言うな

...そうそうなのですからねえよね

歯ごたえ

もういい

あれを出せ

全く...

無しじゃな

どこの国も

バカ

ばっかじゃ

!?

はっ!?

もうですか?

つまらぬ

イチイチ

聞き返すな

早う出せ

...

特に楽天ーー

この程度の計略で

何をあわをくっておるか

少しは脳みその

ある奴は

おらんのかィ

なるほど

ぬっ

そういう

ごとか

はふっ

くっそが

どこへ行きゃ

いいんだ

ぐうっ

どこに行っても

同じだ

羌廆

音で位置を

送られている

コンコン

音!?

この隊の周囲に

音の合図を送る

兵が潜んでいる

..

コンコン

コンコン

コンコン

そいつらがここと

一緒に動いて

弓隊に位置を

教えているんだ

何っ!!

そっそう言えば

時々騒音に紛れて

鐘の音が

じゃあそいつら

ぶっ殺せば

矢は追って

来れねぇんだな

しかしそれは

向こうも

考えているはず

音を送る兵を

斬ってもその予備が

無数にいるとしたら

キリがありません

それよりもまずいのは

この煙の中我々はすでに

大半の味方の行方を

見失ったのに対し

魏兵は

敵味方の位置を

把握しているということ

バラバラになった小隊は

個別に抹殺されて

ゆきます

ぬっ

ここは一度

煙の外まで

出て...

いや

ちょっと待て

これは

合図じゃねェ

こっこの音って

まさかあのっ...

!?

はっはい

くっ...

この音

今度は何の

合図だ!?

...

!?

まずい

!?

魏の

装甲戦車だ!!

フオオオ

しまった

そこの

歩兵達

逃げろォォ

ひいいい

ッハァァ

ギャア

はぶぁ

バババ

キキキ

おぶっ

くそっ

よりによって

戦車がっ...

ハアッ

キャアア

隊長を守れっ

俺はいい

それより

歩兵達を

信!

あっ!?

一つだけ

策がある

へ!?

第28話「敵本陣の場所

それを見て、

...ファンディ

軍略家にとっての

それは己の脳一つで

万人の戦いを操作し

一方的に敵を

殺戮することじゃ

ッハァ

はふおっ

ヒイイッ

フオオ

ギャアアア

ッギャア

他に代え難い

〝快感〟が

戦にはある

正に言葉通り

玄峰の戦術は

盤上の遊びの如く

戦場を操るものであり、

効率的に秦兵を葬る

ものであった

乱戦を行っていた魏兵は

煙幕の中、戦場全体を

区画に分けるように

配置についた

キングダムの

戦車隊はその素兵で

埋めつくされた道を

爆走した

次の弓隊は打撃を

与えながらも

実は素兵が通りに

密集するように誘導し

当然煙の中にいる

秦兵達にこの状況は

全く分かっておらず、

次々現れる戦車の

攻撃をただただ

受けるだけであった

内外から窺い知れぬ

この大煙幕の中

秦軍は恐ろしい程の

死傷者の山を

築いていたのである

羌痴

策って何だ!?

ぬっ

あっ

信殿

危なィっ!!

ギャア

!!

フオオオ

ちィっ

飛べエつ

なっ!?

ルアア

きっ

信殿っ

音を発して

撹乱する

!?

撹乱!?

時折聞こえる

甲高い鈿の音が

弓や戦車に我々の

位置を教えている

合図だ

これに似た音を

こちらから発して

そのやりとりを

妨害する

!!

さらに合図の律を

解読できれば

逆にこっちが魏の

弓や戦車を操れる

かもしれない

よし!!まずはみんなに

あれに近い音を

出すものを探させて

ガンガンうたせろ!!

ハ!

ところで最初から

聞こえてるこの低く

響く音は一体...

これも合図か

本陣からの

合図だろう

きっと

もっと大きな

指示を送っている

羌/痴

!?

!?

!?

ガッ

お前今...

本陣からの合図っ

つったか!?

ってことは

つまり

この音を発してる場所に

敵の本陣があるって

ことじゃねェのか!?

!!

本陣を

狙う気か...

......?

まさか...

無理だ

この煙と騒音の中

あの銅鑼音の元を

特定することは

できない

......

...完病

忘れてねェか?

ギャ

あいつらの

ことを

青石族!

呼んだか

隊長

石!山で猟生活の

お前らは絶対

俺達より耳がいい

あの鍋鑼を

鳴らしている場所が

分かる奴がいるか

仲間に聞いてくれ

.....

......

聞くまでもない

そんなことは

誰もが分かる

我が名は

"羽音を

つかむ耳!!

よし!

そこへ行きたいのなら、

族内一の耳を持つ

私が案内してやろう

...

...

...

家恬様...

この第三陣は

動かぬので

しょうか

戦況は分かり

ませんが...

難しいな

苦戦しているのは

必至かと...

中の様子が

見えない以上

どこにどう援軍を

送ればいいのか

判断がつかない

しかしあの煙幕...

ただの煙じゃ

ないな

あんなものを

持ち込む敵は

相当のクセ者だ

多分じィ様は

授軍ではなく

一・二陣を退却させるか

どうかを考えてるよ

あの中で魏兵も

戦っているということは

窒息がないように

作られたものだ

魏の名隊には玄峰の

音術を熟知する手下が

組み込まれていた

合図にある

律ではない

秦兵が鳴らしている

音が混ざっている...

音部隊へ

鐘を変えるよう

合図を送れっ

ん?

......

奴らめ

ハハ

何じゃ

この音は...

!?

なっ

しっ秦の

騎馬隊っ!?

後ろ

気をつけろっ

!?

魏兵が

いやがるぞ

オオオォ

強行突破だ

行けェ

ウオオ

止めろッ

止めろォ!

騎馬隊だけで

行く

恋水集めろ

渕さん悪いが

ここで歩兵達の

指揮を頼む

承知しました

大丈夫です

......

市浪達が率先して

死体の防御壁を

作っていますし

おっお待ちを

信殿っ

敵本陣まで

上手く行けたとしても

光城殿の

挑乱戦法を

実践してみます

我々の騎馬隊は

集まって百五十

何だ楚水

それに対し

本陣にはどれだけの

敵がいるか

予想がつきません

いざ本陣まで行って

突入が不可能となった場合、

この煙の中、騎馬隊はもう

花の場所に戻って来れません

飛信隊は完全に

バラバラになり

危機に陥ります

ここはひとまず

栄備将軍に告げて

騎馬の投軍を頼む

べきです......

そうなったら..

今から将軍なんて

探してたら

それこそ

その間に奏軍は

全滅すっかも

知れねェんだぞ

そんな

のん気なこと

やってられっか

しかしっ

お前言ったよな

千人隊は...

千人将は戦局を

覆すことができる

存在だって

楚水

今がその時だ!

俺達の手で

この結戦を

勝利に導くんだ!!

......

...フッ

止めても

ムダのよう

ですね

ああ

お前らが行かなくても

俺一人ででも行く

ご冗談を

我らは

飛信隊

隊長の行く所ならば、

どんな死地でも

お供いたします

オオオ!!

ドス

ぐわっ

はぶっ

かはっ

おっ

りゃあ

死ねェ

止まるな

進めェ

......?

こっちだ

死ねェ

続けエ

ぐはっこの辺

煙が濃くなって

きてんぞ

煙幕の元が

近いということです

へへっしかし奴ら

この目くらましが完全に

裏目に出やがったな

煙の中からいきなり

俺らが出てきたら

どんな顔すっか

見物だぜ

あとはやはり

本陣の兵数です

ついてみりゃ

分かるさ

すぐに

分かるぞ

へっ

!?

!!

本陣はもう

目の前だ

なっ...

阿呆が

ギン

ギン

ギンキン

ギン

ほうー

第30話女峰、翻弄

玄旅様

あの合図はッ

分かっておる

イチイチ

言うな

本陣の戦力が

分からぬ上で

本気で狙って来る

阿呆がおったか

せめて

この煙を逆手に

虚を衝けると

思うたのだろうが

行けっ

行けぇっ

筒抜けじゃ

儂の音部隊網は

当然守りの働きも

兼ねておる

......???..

キンキンオン

秦のヒヨッ子共が

本陣は

もう

目の前だ

勢いだけでは

戦はままならぬ

ことを

思い知れ

ほはっ

いぐっ

矢だっ

気をつけっ...

ぐわっ

ぐおっ

がはっ

ぎゃあ

、謝っ

おぐわ

2015年度、

ぐわっ

ふぐっ

奇襲が

バレていた

一度立て直した

方が...

っ...

いや!このまま

突っ込む

見ろ

敵本陣の

数はそんなに

多くねェ!

分かりました

バカ言えっ

俺が先頭を

行くからっ

!!

では信殿は

二三列下がって

前は我々に

皆が走れるん

だろうが!!

......?

...

っ......

行くぞ

飛信隊!!

フォオオオ

......

ほう...

先頭の男を

狙わせよ

ぐがっ

ぎゃっ

......!?

ハハ!

烈兄弟

千人将を!

オオ

ひぐっ

!?

余計なこと

すんな

てめぇら

ハハッ立場を

わきまえぬか

大将

何っ

この場であんたを

失えば我らの

全滅は必至!

その通りだ

オオ

分かったら大人しく

俺達を盾に使え

ハハッ大金をはたいて

重装備にした

甲斐があったな弟よ

さァ射って来い

魏のへボ弓兵共よ

先頭の騎馬に

矢を集中しろォ

射てィ!!

ぬぐっ

くおおっ

ビッ

ぐっ

ドス

!!

兄者っ

いっ...

行けィ千人将...

頭下げてろっ

ビヒィ

ぬおっ!?

兄者ァ

オイ

くっ

敵将の首を

頼んだぞォ

オオ

来るぞォ

弓兵下がれ

槍兵前へ

オオオ!!

かまうか

誠散らせェ!!

歩兵が前に

出たっ

オオオ

!??...???

来るぞっ

準備は

いいかっ

ルオオ

ど阿呆が

くっ

!?

ぐっ

あぐ

ぐあっ

ぐっ...

う、

何が

起こった...!?

!?

なっ..

何だあれは!?

キリリリッ

地面に

あんなものがご

隠してあったのが...

......

無論

本陣の前面は

騎兵を仕留める杭の

罠が伏せられていた

この仕掛けの出現で

飛信隊の前方は

わずかな兵を残し

ほぼ壊滅

玄峰本陣の兵が

多くなかったのは

それに見合う以上の

仕掛けが用意されて

いたからである

後方の仲間達とも

大きく分断された

結果、先頭だった

信達は

本陣の兵八百の前に

放り出される形と

なったのである

......?

ぐ...

ぐ...

ひるむなっ

敵将の姿は

見えてるぞっ

分かっておらんな

お主らのような

激情型は

容易く士気が

頂点に達するか

反面それを

砕かれた時

失意の底に落ちて

すぐには立ち直れぬ

勢い頼みの

兵の

さらけ出す

古来よりの

弱点よ

くっ

見るに耐えぬ

斬り刻め

オネナ

うぐっ

!!

楚水っ

ルアア

ぐっ

がっ

オラァ

信殿っ

ぐわあっ

何ということだ...

ぎゃあっ

オオ

殺せっっ

隊長っ

まさか

こんな所で!

その時ちょっとした

偶然が起こった

ほんの一時風向きが

変わり煙幕が

信達のすぐ後ろまで

流れたのだ

そして

驚くべきことに

その煙の中から

玉鳳隊が現れたのである

何っ!?

!?

なっ...

かっ

ドガッ

恥ずべき

ことだ

お前ら如きに

遅れをこっていたとは

王貰っ...

王賁

第210話

進め

玉鳳!!

余計な敵には

目をくれるな

もう

目の前だ!!

オフオ

あっ

目指す

敵将はっ...

まっ待て

てめェら

バカな

奴らの出現を

知らせる合図が

無かったぞ!

ほう生まじめに

周囲の音隊を

始末してから来たか

しかしよく

この短時間で...

少しは優秀

そうなのが

出て来たか

........

くっ

くそっ

あっ!

お前ら

無事だったか

隊長こそ

キングダムの

隊長っ

玉鳳のように

屍を足場にして

越えてきました

まだいける!!

玉鳳を追うぞ

敵将の首を取るのは

俺達だ!!

――よし

オオ!!

がっ

さあっ

フオオ

ギャアッ

くっそが

好き放題

やりやがって

ガンガン

音の撹乱は

成功してんのか!?

ガン

キシキンキン

くっ

奴らコロコロ

音と律を変え

やがるっ...これじゃ...

キャアアア

矢だ

また矢が

来たぞォ

渕副長

第三隊が

全滅らしい

聞け

飛信隊!!

士気を強く保て!

もうしばらくの

辛抱だ!!

他にも行方の

分からぬ小隊

多数!くそっ

く...

ここを耐えれば

必ずっ

ウオオオ

必ず隊長が

敵将を討って

帰還される!!

信殿...

ルアアッ

っっっ...

!!

玉鳳に

追いついた!?

いつもの勢いが

無い...恐らくは...

隊長・王賁の

負傷カ景器

しているのでしょう

ケッ

カスリ傷一つで

青くなってんじゃねぇぞ

お坊ちゃんが!!

何だあいつ

ケガしてやがったのか

てめぇらは俺らの

後方支援でも

やってろ!!

......

!!

っクソガキが

真様の傷の

深さも知らずに..

檄の

つもりか...

どこまで

恥辱を!

貢様

真様が

前にっ...

オオオ

続けェェ

だから言って

おろうか

戦が勢いだけで

上手くいくと思ったら、

大間違いじゃと

第五隊

第六隊

進めェ

関係ねェ

第七隊

第八隊は

展開せよ!!

敵将は

敵守備の

増援が来ます

の前だ!!

敵の増援です

かまわん

大した数ではない

このまま

突き進め!!

本陣に

砂煙が

上がっている!?

何か陣形を

変えているのか...!?

あぐっ

隊長っ

行けェ!!

もう抜ける

ぞォ!!

玄峰様

準備整い

ました!

てめェっ

オオ!!

ルオオ

気をつけろ

何かあるぞ

退却じゃ

よし

なっ

こ...

なっ!?

ど...どういうことだ

まだあんなに

守りの兵がいるのに

逃げた!?

これも何かの

罠か!?

!?

......

全軍退却の

銅鑼を鳴らせ

ハハッ

合図で

魏軍の第一・二陣全ての

兵が退き始めた

へ?

みっ見ろ

魏軍全軍が

退いて行くぞっ

...???そうですか?

何っ...

何だ?

俺達が

オオォ

......

退かせたんだ

...

軍略家の玄峰は

武将特有の意地の

ようなものは

持ち合わせておらぬ

つめられれば

引く

それだけじゃ

......

欲を言えば

あと一時蹂躙

させたかったが

まァよかろう

八割方は

全うした

無論あらかた仕事が

済んだという判断が

あってのことだがのォ

あまり欲を

出すとー

早や死に

するでな

玄峰様ァ

キングダムの

ぐっ

なっ...

何をしている

そのガキを

殺せェェ!!

少した!!

ルアア

まっ待て信殿

無茶はよせっ

邪魔すんな

楚水

あの将の所まで

もう刃は届かない!!

それより敵を

退かせただけで

十分だ

一つも十分じゃ

ねェ!!

何が退かせた

だっ...

俺達は

まんまとあいつに

してやられたんだ

くそォっ

...

信の言葉通りであった

戦場を覆っていた煙幕が

消えた時、素軍は

そのすさまじい死傷者の

数に気付き憎然とした

知らぬ間に大敗して

いたのである

秦軍は

完全に出端を

挫かれる形となった

第21話・副将、動く

しかし、

それでも

そういえば、

緒戦を惨敗した

豪驚軍は

...!???!?...??

......??..

自軍の士気低下を防ぐため

信と王賁二人を

まつりあげた

二人の隊が敵本陣を

退かせたことを

強調吹聴したのである

大敗を知る兵達も

自らを奮い立たせるべく

あえてそれに乗って

歓声をあげた

ウオオオ

くそ!これじゃ

逆にさらしもんだ

敵将逃がした

バカ二人ってな

...???...

お前なんかさらに

深手負わされてっから

二重に恥ずかしいぜ

恥ずかしいのは

お前の格好だ

貧乏臭すぎて

皆の士気が下がる

んだと

てめぇ

近づくな

今の俺は

加減できぬ

ああ!?

やめんか

二人共!!

蒙恬様

...

いーんじゃないかな

わざとらしくても

どうにか士気は

保たれたみたいだし

それにあの二人に

功があったのは

事実だ

二人の本陣攻撃が

なかったら結戦の

被害はもっと

大きかったはずだし

ま二人にはちょっと

差をつけられたかな

まこっちは出番

なかったんだけど

キィ

オイ

あぁ

う...

蒙驚軍より

左に山を二つ

越えた所で

オオオォ

......

戦いはもう

始まっていた

そして一日目

百目

攻め込んだのは

廉頗四天王_姜燕

魏軍右軍

将軍妻燕浜四刀

そしてそれを

迎え撃つたのは

蒙鷲軍副将

王翦である

秦軍左軍

将軍王翦〔四

この両軍の力は拮抗し

正に一進一退の攻防を

繰り広げていた

オオオ

ーーーか

バシッ

谷を下るぞ!

敵の右翼に

下から回り込む!

姜燕は矢で

部隊を動かす

そして

〝中華十弓〟の一人

姜燕の矢は

常人の矢の

倍の飛距離を

出す

よって

姜燕は

山々を

はさんで

走る各隊を

同時に自在に

操るのである

ひっ左から

敵襲だ

ぐわっ

しっ下からも

来たぞ

かっ囲まれて

いるっ

うわ

ああっ

蒙駕軍本陣

急報!

王翦軍が

押され出し

ました

敵の攻勢に

前線が

崩れつつ

あります

...

白亀西・

廉頗本陣

何ィ!?

どの武将も

まずは姜燕の

攻めの強さに

面喰らう

急報

姜燕将軍が

攻勢中!

王殿軍

後退している

模様です

オオ

よぉし!!

......

この位でさえ"昔"

幾度となくあ奴の軍には

手を焼かされた

普通ならば、

このまま押し込まれて

姜燕の餌食となるが

よもや今回は

そうはなるまい...

のオ

王翦

あの王騎が

間違いなく六将級の武将と

評したその実力

存分に見せてもらおうか

急報

左の前線でも

動きが

ありました

フン

そっちも

動き出したか

もう

桓騎

人の標的

寨軍右軍

将軍桓騎

むう

将軍

第一隊が

討たれました

他にも多数の

被害が

魏軍左王

将軍「介子坊にの

右もだっ

右の山の

向こうでも

始まってるぞ

あっちは

桓騎副将た

オオオ

......

オオブ

にわかに

全体が動き

出しましたな

ああ

こっちもそろそろ

始まりそうだぜ

魏軍中央軍

将軍輪虎(兵四

コォ

魏左軍

介子坊

魏本陣

れん

輪虎

魏中央軍

秦右軍

秦中央軍

はっ

秦本陣

人生は

つけ?

魏右軍

数が戻ってる

副将達から

五千ずつ

回してもらった

らしい

おー

太っ腹

今回はほぼ

横一線か

奏左軍

王翦

飛信隊走れ

お前らは

向こうだ

分かってる

今行ってる

だろ

あっ

ちゅっ

注目ー

!!

!?

つォッフォッ

フォッ

急くな

急くな

転んでケガ

するぞ

ウオオオ

蒙駕将軍だァ!!

白老様

だァ!!

フォッフオッフォ!?

白老様本人が

我らに檄を

飛ばしに来られた

ぞォ

ウオオ

オオオ

しっ!

だまれっ

皆に

戦術を一つ

伝えに来た

!?

戦術!?

!?

守備じゃ

バム

守備!?

今左右で副将達の

軍が戦っておる

両軍は必ず相対する

敵を討ち破り

敵本陣まで

攻め上がるであろう

故にその機が

来るまで中央の

我々はただひたすら

守りに徹する

儂を

守り抜けば

おのずと勝つ!

そのためには

隊が崩れぬよう

必死で戦え

ひいては

自分達の命こそ

絶対に守りぬけ

よいな

我が兵達

我が戦友達

兄弟達

我が

息子達よ

よォし

配置に

つくぞ!!

豪驚流の檄であった

大将軍らしからぬ

この語りかけは

未端の歩兵の心まで

熱く震わせたのである。

さすが白老大将軍だ

燃えてきたァ

オオ

オオオ

よォし

やるぞォ

うおっ

ウオオ

オオオ

行きすぎ

飛信隊は

そこだ

よォし

俺ら若手で

敵をぶっ倒すぞ

蒙恬!

だから今回は

守備だって

輪虎様奴ら

盛り上がって

おりますな

よォレニ回戦

初めよォか

だね

ここまで熱が

伝わってくる..

まァどんな相手でも

風穴あけて

敵将の首を狩るのが

僕の役目だけどね

オオオ

第22話曲

敵襲だっ

出たぞっ

配置に

つけ

敵襲だァ!!

ハオッ

ハオッ

返り討ちに

しろ

フォオ

ギャハハ

オラァ

あっ

ヒャハッ

開戦より四日-

兵糧を頂けっ

兵糧を

頂けっ

おお

こっちは

武器だ

魏兵はとりあえず

殺しとけっ

ごふ

ギャハハハ

魏左軍の将介子坊は

奏右軍・桓騎の戦い方に

頭を悩まされていた

報告!

補給部隊が

また急襲

されました

何ィ!おのれ桓騎め

おのれ桓騎め

桓騎は正面から戦う

ことをせず、山々に

軍を分散潜伏させ

ゲリラ戦を展開した

キングダムの

......?

虚をついて

急襲しては

すぐに退くーー

これを昼夜を問わず、

くり返すのである

時折深追いする

魏軍があれば

待っていたとばかりに

集団でこれを

殲滅した

しかし介子坊軍を

悩ませているのは

それだけではなかった

ガッ

......?

ま..

また

送られて

来たのか

ぐぬっ

.......

その者は?

二日前に行方が

分からなくなった

第八部隊の

千人将です

荷の

中身は?

は...

これは

その...

広げて

見せよ

いや

ここでは

やめた方が

シュル

邪魔だ

!!

ヒィ

!!

......

......

あれ全部が...

おのれ

異常者がっ

ただでは

殺さんぞ

さっさと

それを処分しろ

報告

再び“荷”が!

大量の耳が

送られてきた

そうです

通常死体の弄びは

逆に敵の士気を上げて

しまうが

奴のは度を過ぎている

これをやってのける

桓騎兵も

まともではない

鬼畜共め

なっ...

正直ここまで

やられると

...

兵達の中に

桓騎に対して

恐怖心が生まれる

やりにくい

相手だ...

廉頗の右腕と

いわれた男が

何を手こずっておるか

四天王筆頭の

名が泣くぞ

玄峰将軍

...?

玄峰様!?

玄峰将軍だ

玄峰様

オオオ

――とは言え

正攻法を得意とするお主と

クセのある桓騎は

相性が悪そうじゃがの

なぜここへ

うむ

この左軍の実権

しばし僕が預かるぞ

!?

......

...

将の

交代...

殿の

ご指示ですか

うむ

まァ気を

落とすな

お主の力を

疑ってのことでは

ない

ただ左軍がもたつけば

全体の戦いにひびく

さっさと

終わらせて

次に進めとのことじゃ

さっきも言ったが

お主と桓騎は

相性が悪い

策士には策士と

いうわけですね

ふん

一緒にするな

精神攻撃など

薄っぺらいわ

儂が本物の軍略の

重さというものを

教えてやろう!

フッ

行くぞ

この人林の

場所を奴らに

教えてやれ

こんな

もんだろ

ハハ!

お頭ァ!

敵の本軍が

動いたらしい

向かっている先は

どうやらっ...

俺達の本陣だ

妙だな

本陣は

あいつら如きには

見つからぬ場所に

隠したはずだが

それが間者からも

報告があって

どうやら敵左軍の

将が玄峰に代わった

らしい

!?

初日に中央軍を

殺った奴か

玄峰は廉頗配下

随一の軍略家だ

...

お頭...

......

フッ

奴の作戦には

致命的な穴がある

桓騎軍は軍力を小さく

分散しハエの如く

魏軍の周りを

飛び回っておる

死体の弄びも含め

これはこちらの

士気を下げる狙いだ

下げきったところで

ハエは合体し

大軍で襲ってくる

じゃが

悠長すぎる

阿呆め

軍が散っておるなら

こちらは遠慮なく

奴の本陣を急襲壊滅

させる

その一手で

ここの戦は

終わりじゃ

奴の策を

逆手に...

!!

...ししかし

開戦と同時に

根騎の本陣は山に入り

それ以来所在が

分かっていません

我々も

ずっと探して

いるのですが...

じゃろうな

奴は本陣が見つからぬと

想定して今の作戦を

展開している

こういうのは

探しても

見つからめ

地形と

ここじゃ

こちらの軍の

配置

奴らの

攻撃してる

位置から

読むのじゃ

介子坊

ここに桓騎の

本陣はある

.....

本軍を率いて

奴の首を狩って

参れ

ハハ

...

さすがです

玄峰様

見つけたぞ

桓騎

抗戦の構え...

存分に戦るぞ

魏左軍本陣

我らが

追っているのを

察していながら

逃げながった度胸は

認めてやろう

玄峰様に

報告

旗による情報が

伝わって来ました

介子坊様本軍が

敵本陣に

襲いかかった

模様です

オオ

早くも!

さすが

玄峰様の

読み通りに...

ならば

刃が交われば

ここから桓騎が

小賢しい策を

ろうしても無駄じゃ

...

たとえ奴らに

多少の武勇が

あったとしても

介子坊には

通じぬ

終わりじゃ

!???...!!!?

何じゃ?

何しろ、あの男の

敵を破壊する力は

廉頗に匹敵...

なぜ伝令係の

お前達の甲冑に

血がついておる!?

へ?

じじィのくせに

目がいいな

キングダムの

桓騎か

そうだ

言い残すことは

あるかじィさん

敵兵に扮して

潜入するなど

軍略と

呼べる代物

ではないぞ

愚か者が

まして将自ら

やって来るなど

フッ

軍略?

知るかよ

俺はただ相手が

嫌がることを

やるだけだ

.....

それと

昔から

得意なんだよ

留守中に

しのび込むのがな

...

フム

ものを知らぬが

確かに

筋は悪くない...か

弟子に

してやっても

よいぞ

桓騎

いるかよ

雑魚が

戦場は

広域に広がっている

第213話豪括の提案

魏軍は本陣からの

連絡を各所に瞬時に

伝えられるよう

間隔を空けて

鐘を設置していた

グづれオオン

ゴオォォ

クンッオ

それをリレー形式に

鳴らして行く

この仕組みによって、

それぞれ離れて

戦っている

三人の将軍は、ほぼ同時に

知らされたのである

四天王の一人

“玄峰”が

討ち取られたことを

豪恬の提条

...!!?...???

ドゴオオオォ

玄峰様は

本陣にいたはずでは

玄峰様が

討たれた!?

どういう

ことだ...

...???~~~!!?

そんな馬鹿な...

廉頗・白亀西

本陣

玄峰様を討った

桓騎はそのまま

姿をくらました

枚様です

何っ

この本陣を

狙っていることも

考えられるぞ

ぐぬっ

桓騎...

やってくれ

本軍...

...か...

各将一度退かせて

立て直しを

はかりましょう...

必要ない

じきに日が暮れる

各軍そのまま

夜営させよ

将軍

玄峰の損失で

少々戦い方を

考えねばならん

何かあったら

知らせに来い

許せ玄峰

つまらぬ

死に方をさせた

戦場で生ぬるい

ことは言えぬが、

あれだけ共に

死線を越えてきた

汝を失うとは、

案軍中央軍

夜堂

だが寂しがる

ことはないぞ

玄峰

すぐに素兵の骸で

そっちを溢れかえして

やるからな

ウオオオ

やっやったぞ

あのじじィが

討ちとられたぞ

間違いねぇのか

蒙恬

ああ

桓騎将軍

すげェェ

俺達中央軍の

仇をとって

くれたんだ

っしゃああ

サマァ見ろだ

うオオオ

本当によかった

てっきりまた妙な

術を仕掛けてくんじゃ

ねェかって

びくついてたんだ

ああ

......

あのじじィがやられた...!?

蒙恬もっと

詳しく教えろ

っと

その前に

行く所が

あるんだ

信じられ

ねェ......

.....

お前も

ついて来い

行く所?

...???...??

輪虎将軍

お気持ちは

分かりますか

左軍の失態で

我ら中央軍の作戦は

どうなるのかと

各将達が騒いでおります

軍議を

開いてください

うるさいな

どうか

...

は?

......

僕は戦災孤児で

焼け跡となった集落で

餓死するところを

殿に拾われた...

それから僕は

殿の剣となるべく

全てを捧げた

わけだけどー

実際に戦術なんかを

教えてくれたのは

玄峰様だった

バゴ

僕にとって

殿が父なら

あの人は祖父

たしかに

討たれたからには

ヘマをした玄峰様が

悪いんだけど

二番目に恩を

返さなくちゃ

いけない人だった

は..

気持ちは分かる

なんて軽々しく

横から言われると

正直イラッとくるなァ

い...いえ

それは...

心配いらない

この夜で殿は

新しい戦略を

固められる

僕らは

それに

従うだけだ

ハ...ハハ

見舞いに

来たぞ

王黄ー

入るよー

あら?

ええそー

ほらなっ

つか

オレが来たくて

なんぬんだよ

出て行け

ワハ

そう言うなよ

玉鳳隊の調子が

悪いから相当

ケガが重いのかと

思って来たんだ

俺は

行くぞ

まー

まーしん

信も

座って

座って

.....

玄峰のこと

聞いたか?

ああ

ハハ

驚いたろ

別に

ウソつけ

ナハハ

お前達二人が

手も足も出なかった

玄峰を瞬殺

だからな

バカ俺の槍は

もうちょっとの

とこだったんだ

......

ンくで

桓騎将軍の才は

知っていたが、正直

ここまで大仕事を

やってのけるとは

思ってなかった

...上を目指す俺達の

すぐ上にはでっかい

壁がいるって話さ

......

...

この際それは

どうでもいいだろ

戦が強ェってのが

重要なんだ

元野盗が!

復旧!?

ああ

下衆は

下衆を

かばうか

ああ!?

コラコラ

桓騎の本陣は

介子坊軍に

あっという間に

半壊されたらしい

あ介子坊は

魏左軍の将ね

桓騎は玄峰を討った後、

姿を消したー

が実は後方に退がって

軍の復旧に務めている

だね

女峰は桓騎を侮ったが

桓騎も介子坊を侮った

ゲ!

ーとは言っても

桓畸を見失った魏左軍は

うかつに動けまい

右の戦場はしばらく

膠着しそうだな

......?

みっ...右の話は

そんなもんで

いいだろ

バカが

俺らの問題は

正面の敵輪虎だ

何っ

信の言葉は

半分合ってて

半分間違っている

この三日間

正面の輪虎軍は

左か右の軍が先に

押し込むのを待ち

本気を出していない

実は

左右の話が

重要なんだ

二日目以降

こちらに大した

被害は出ていない

守備に徹している

せいもあるが

なぜなら

!?

ひょっとして

輪虎について

調べた?

廉頗四天王・輪虎が

本気を出していないと

考える方が妥当だ

王賁

多少部下に

敵捕虜を

当たらせた

なるほど

ちょっ

ちょっと待て

スルイぞお前ら

俺にも教えろっ!

廉頗の下には

四天王と呼ばれる

四人の将軍がいる

いずれも廉頗と共に

戦歴を重ねてきた

猛者中の猛者だ

今回もその四人の側近が

各軍を統括指揮

している

側近...

王騎将軍の

下にいた軍長

みてェなもんか

...立ち位置的には

似てるが

武将としての実力は

四天王の方が

はるかに上だ

!?

四天王筆頭の介子坊は

これまで単独でも

百勝はあげてる豪傑

十弓にも数えられる姿燕は

かつて廉頗と五分に

渡り合った小国の勇

国の滅亡と共に

廉頗に忠を

誓った

長年、脈頗の参謀を務めた

玄峰は趙軍全体の

総司令を頼まれる程の

軍才だったらしい

ちなみに玄峰は

若き日の廉頗の

師でもあった

明日は

怒りにまかせて

動いてくるかも

知れんな

その玄峰が

今日討たれて

しまった

......?

...そして

最後の一人

輪虎

今俺達と相対

している敵将だが

廉頗の戦歴を

詳しく知ったら

分かった

やはり四天王の中で

最も危険なのは

この輪虎だ

廉頗の大戦では

必ずこの男が

決定的な仕事を

している

とにかく

恐ろしい突破力を持ち、

輪虎に本陣を突かれた

軍は数知れぬとのことだ

何しろ過去に一度

あの王騎将軍も

本陣に突入され

輪虎に一太刀を浴びせ

られている

!?

なっ

何っ!?

あの王騎将軍に

「太刀...!?

去年の素趙戦

知将馬忌は

王騎将軍に

手玉にとられた

渉孟とか言う

武闘派系の

将軍も

既で両断された

...あん時

確かにただ者じゃ

ねエとは感じたが...

あいつは

本物の化物

だったんだ

なるほどまだ

本気出してねェな

輪虎は

全然ね

左軍か右軍が

蒙繁将軍の後ろに回り

退路を断てば

輪虎は一気に

突っ込んで来るだろう

はっきり言って

無理だな

本気の輪虎を

俺達中央軍に

止められると

思うかい?

......?

やっぱ

そうだよね

ちょっと待て

そうだよねって

何だ

バカか

お前ら

戦る前から

ぴびってんじゃ

ねェ!

王騎将軍に一太刀

浴びせた輪虎!

上等じゃねェか

桓騎が玄峰

討ったんなら

その上目指す俺らが

輪虎討たなくて

どうするってんだ

相手にとって

不足はねェぜ

.....

.....

ケッ

丁度いい

あいつと最初に

因縁ができたのは

俺だし...

目的の

〝将軍の首一つ〟

だ!

四天王輪虎の首は

必ず俺が

この手で取ってやる

この一戦で一気に

お前らの上に

行ってやっからな

!?

吠えるだけなら

誰でもできる

身の程

知らずが

あぁ!?

ハハ信

今度も半分合ってて

半分間違い

じィ様の本陣を

狙ってる輪虎は確かに

討ち取らなくちゃ

ならない

だが

来るのを

返り討ちに

するんじゃない

!?

蒙恬貴様...

!?

明日

楽華・玉鳳・飛信隊の

三隊で打って出て

輸虎を討ち取ろう

ハハこの三隊で

当たれば何とか

なるでしょ..

輪虎を

止めるには

先に仕掛けて

殺すしかない

整列だっ

急げ

もっと

っめろ

すき間を

作るな

第214話共闘

...

...???~~...??

走れェ

ちょっと待て

この二円で

給虎を

討つ!?

...

勝手に玉腺隊を

組み込むな

よほどのことが

ない限り

玉凪は他と

手を組む気はないぞ

......

家恬ー

第214話・共闘

楽華隊!

...

この隊の

長所は

気高く冷静な

戦い方と

蒙恬様が

機を...?

珍しいな

...

血みどろの

泥臭い戦い方

両方ができる

ことだ

そして

今日は

後者だ

知っての通り

こういう乗りは

好きじゃないが

やっぱり俺達にしか

できないことが

今目の前にある

なるほど

久々に

今日はひどい

〝死闘〟になるぞ

そういう

ことか

悪いが

宜しく頼むよ

みんな

豪恬が多くを

語らずとも隊員達は

士気を上げた

普段、部下頼みを

しない豪恬が

無理を強いてくる時は、

重大な貴務があることを

知っているからである

百将以上の隊長は

集まれ

作戦を伝える

楽華隊の

様子が...

ハハ!

...ファン...

楚水

ちょっと

話がある

!?

輪虎軍

本営より

伝令です

うん

玄峰様の弔い合戦は

明日以降か...

各将に伝達

今日まで

流す

ハハ!

......

よし

それじゃ

始めようか

五日目開戦

うろたえるな

うろたえるな

守備に徹すれば

問題はない

守備に徹すれば問題はない

落ちついて

戦えィ

オオォ

しょ将軍

大変です

秦中央軍将軍士門

!?

一軍前へ

突撃して

行きます!!

何っ

楽華隊か!!

将軍!

楽華隊蒙恬より

伝達です

〝楽華隊はこれより

独立遊軍と化し

兵二百を残し

持ち場を離れる”

とのことです

なっ何だと!?

玉鳳隊

土門本陣

......???

豪恬...

楽華が前に

出たぞ

なっ何だ

こいつら

急に

出て来たぞ

とっ

止めろォ

ぐわあっ

むァ

左方に

進め!

オオオ

あれが

輪虎本陣...

輪虎本陣

将軍

敵軍で前へ出た

隊があります

どうやら

本陣に向かって

来るようです

たかが

千に満たぬ

単独部隊だ

守備軍

からめ取れ!!

蒙恬様

敵がこちらの

包囲を

始めました

敵部隊

構わず突っ込んで

来ます

わは

......?

素軍の作戦では

なさそうだし

無視

無視

狙いは

僕かな?

本当に

単独だとしたら

いくら何でも

自殺行為だよ

......?

......?

......

...

分かってるよ

王女

これまで何かと

張り合ってきた

玉鳳と楽華が

手を組むのが

難しいことくらい

でも

このままじゃ

共倒れた

自分がよく分かってるだろ

今の玉鳳単体じゃ

輪虎は討てないって

...ファッショッ

それは

染率も同じだし

飛信隊も同じだ

廉頗が出てきて

この魏攻略の最終戦は

大きく意味が

変わってきた

!?

かっ

勝手に

決めんなコラ!

ここに剣るまで

三つの城を落とし

玉島・架華・飛信隊と

それぞれ武功をあげて

きたが

はっきり言って

そんな武功など

他国はおろか

自国内にすら

鳴り響いてはいない。

だが俺達は今

あの藤原と

戦っている

廉顔が出てきたことで

この一戦は中華全土が

岡唾を呑んで注目する

ものになったんだ

!!

A中華全土が注目!!

将軍の首一つをとっても

城壁の守備長と

服顔四天王・輪虎の

首とじゃ

全く重さが違う

だが今のままでは

輪虎は討てない

輪虎が討てなければ

大将・蒙鷲の首が

危ない

もし家族が

討たれるような

ことがあれば

超軍ではなく魏軍を

率いた藤原に俺達は

完敗したことになる

"天下の大将軍"などと

どの口がたたく!

...?...???

ぐっ

お前の日から

“天下の大将軍”という

言葉が出るとはな

変恬

.....

フッ

フン

そうだな...

その辺に関しては

俺は二人程

熱いものは

抱えちゃいない

......

だが今回ばかりは

いつもの俺とは

違うんだよ王女

へ?

さっきも言ったが

祖父である家警察の音を

とられるわけには

いかない

こんな放蕩孫を

いつも見守ってくれている

俺の大切なじィ様

だからな

漂オォ

...

...家恬

下らなくは

ねェ!!

.....

下らん

...あ..いや

俺には

じィさんとか

親はいねェけど

......

唯一の身内みてェな

奴が殺された...

そういう辛さは分かる

いいぜ家恬

飛信隊は

お前に

乗っかってやる

いつまでも

老兵達の時代じゃ

ねェって、天下に

教えてやらねェと

いけねェしな

お前はどうする

王箕!?

...

で?

......

作戦次第だ

キングダムの

錐行の陣!

その数で僕の首を

狙うなら一点突破しか

ないからね

でも僕の兵は

そんなに簡単には

抜けないよ

じゃあ作戦を

言おう

まずは楽華隊が

単独で前に出て

一気に輪虎本陣を

目指す

ちょ

ちょっと待て

単独って何だよ

!?

押し方を

それじゃ結局

お前らだけで

輪虎を殺りに

行くんじゃねェか

ハハそれが出来ないから

策を講してるんだろ

!?

まず楽華は

輪虎を狙わない

蒙恬...

狙うのはー

今だ

散れっ!

オオォオ

!?

何っ!?

一点突破来るぞォ

構えェい

オオオォ

第215話「輸虎兵

やるぞ

みんな

オオオ

見せて

もらおうか

突破力

秦軍の

蒙恬

来るぞ

殺せエ

今だ散れっ

!?

何っ!?

第25話・中論先

わずか八百を

さらに五つに

割った...

キングダムの

五千からなる

この本陣に対し

それに何の

意味がある

わずかだが、

【山】点突破だけが

僕まで届く見込みのある

("唯)の戦法だったのに

......

よし

入るぞ

そして普通に

入って来るのか

れじゃ、奇策じゃなく

奇行でしょ、

ただ無駄に死ぬだけだよ

蒙鷲様

若君がっ...

楽華隊が

単独で敵本陣に...

!!

何を...

何っ

染華隊がっ?

いや待て

!!

すぐに

呼び戻せ...

!?

豪繁様?

ハハ

......

......?

過保護は

成長を妨げるぞ

お前は

手放しすぎ

なのじゃ

話をまだ

三百将に

留めているのか

もう少し恬を

信用してやれ

話を信じてやれ

死んたら死んだて

それまでの淡

だったということだ

ナヨついたガキだが

あいつはそこらの

千人将なんかよりはるかに

ものが見えている

それは親父殿が

一番分かっている

はずだ

......?

恬:・

家驚様!?

土門将軍に

伝令じゃ

楽華隊の独立遊軍の

権は活きたままじゃ

このまま自由に

やらせるようにと

ハ...

しかし...

行け

ハハ

分かっておるよ。悟

お前が豪家三代で

最も才能が

あることは...

無駄死にだけは

するでないぞ

敵は思いの外

侵入して来ています

!?

どういう

ことだ!?

守備軍の継ぎ目を

狙って来てるから

でしょ

それが策だって

言うんならやっぱり

浅はかたなァ

そういう所には

ちゃんと

有戦練磨の

僕の夫が配置

してあるから

ばっ

!!

ぷっ

ばっ

ごっ

蒙恬機

ぐっ

ああ

出たな

輪虎兵

......

ここの敵は

歩兵に任せて

問題なさそうです

騎馬隊は

いつでも

出れます

信殿

......

なっ

輪虎を

狙わない!?

...信殿!?

一体どういう

事だ豪恬

明日から

染華隊が

狙うのはー

!?

"輪虎兵"だ

なっ...

給虎太?!

はァ!?

兵隊を狙うって

言ってんのか!?

たしかに輪虎は

化物だ

だがもちろん

奴一人で数百数千の

敵を突破できる

わけではない

そうだ

そうだって

お前っ...

輪虎の後ろには

いつも必ず

共に修羅場を

くぐり抜けてきた

輪虎兵の存在がある

その兵庫を蒸してこその

輪虎の突破力た

捕えた敵捕虜に

吐かせた情報では

輪虎は亡命時に

選りすぐった七百人の

兵を魏に連れてきた

それがこの戦で

輪虎の周りに控え

突撃の刻を

待っている

楽華隊は

その七百の兵達を

狙い撃ちし葬る

そうすれば

現実的に輪虎が

蒙慈本陣を討つことは

不可能になるからな

ーーまでも

これは布石の

意味の方が

大きいんだけどね

―...そう簡単な

話ではない

初日に玉風は

奴らと戦ったが

...

個の力・集のカ

どちらも奴らの方が

上だった

走り出したら止められぬ

輪虎とその兵を

先に出向いて討つのが

狙いだろうが

家恬...

それを差し引いても

奴らに挑んで被害を

被るのは紫華の方だぞ

.......

あっ

ぐほォっ

じィ

戦況は?

ハ!

輪虎兵の配置は

ほぼ蒙恬様の

読み通りの上に

奴らは白ずくめ故

他の隊もしっかり

つかまえて戦っています

『...ここを見る』

クハハ

苦戦するってのも

読み通りでしたな

ハハ

まいったね

なぜ

出撃しないのですか

信殿

楽華隊と共に

戦うという話では

なかったのですか

このままでは

染華隊は...

合図が

あるまで

動かなくていい!

!?

これも

...?

蒙恬の

作戦なんだ

真様

やはり楽華隊は

苦戦しております

この作戦は

間違いだったのでは

いやそうは思わぬ

輪虎のような

大物を討つには

攻めの組み立てが

必要になる

輪虎を襲う時

必ず屈強な輪虎兵が

大きな障壁となって

立ち塞がる

それを蒙恬は

先に取り除こうと

しているのだ

無論、容易な

ことではない

だが

奴は自ら

一番血を流すこの

つぶれ役を買って

出たんだ

本当に今回は

腹を据えている

ようだな豪恬

気分屋色の強い

楽華隊だ

お前が前面で

やる気を

見せれば

楽華隊は大いに

盛り上がり普段以上の

力を発揮する

どうしたみんな

もうへばったか!?

まだまだァ!!

ほるあっ

ほうっ

ほうっ

!!

!?

う!

ぐほっ

僕の兵が

殺られてる!?

バカ自己犠牲の

聖者のつもりはないぞ

...ちょっと待て!!

何てだ蒙恬...

何で自分が踏み台に

...犠牲になるような

真似するんだ!?

ただこの飛要な

役回りを

今の玉駅も

飛信隊も

こなせっこない

やれるのは

楽華隊だけ

だからやる

輪虎を討つために

全ては

俺達二隊でな

あっ

あれはっ

......?

頃合い

合図!

合図だ信殿っ!!

だから

王女

来いっ

来いっ...!!

その先は任せたぞ

行くぞ

飛信隊!!

第26話「肉薄

...

...

...

行くぞ飛信隊

キングダムの

オオオス

ォオオオ

出るぞ

玉鳳隊

正鳳隊

斎虎本陣

残していく

歩兵は

大丈夫なのか

主旨は

什長達にまで

伝達してある

いけェ

信速イ

敵将の首

頼んだぜォ

楽華隊が倒れる前に

我々が輪虎の元へ

たどり着けるかどうかだ

それよりも

問題はっ...

ぜああ

ごはあっ

くオオ

ぬうう

蒙恬様

がなりやられたっ!!

これ以上兵力を

失うと一気に

総崩れになるぞっ

でもその分

輪虎兵も

かなり減ったよ...

ぐっ

各所の僕の兵を

一度退けて集結

させて

ああ

分かってる

まいったな

最初から僕の兵を

狙ってくるとは、

退げた穴には

魏兵の新手を

投入

周りの包囲も固めて

一人も逃がさぬように

!?

将軍の兵を

ですか?

そう

急いで!

ハハ

数に限りのある

僕の貴重な

手足だというのに

ハハ!

サコにかまうな

適当にあしらって

すっ飛ばせ!!

オオオ

ドッ

我々に

対して

敵の対応が

目に見えて

遅れてい

すき間だ

すき間を

かけ抜けるぞっ

オオ

これは..

行ける

行けるかも

しれない信殿

この調子なら

出遅れた分を

取り戻せるっ

だから言ったろ

全部あいつの

作戦通りだって

ああ

分かってる

〝遅れて出たから

間に合う!!

ですか?

そうだ

今回楽華隊が

突然前に出たとき

敵は他の部隊の連動を

警戒したはず

だが動いたのは

楽華のみ

楽華は単独で

躊躇なく敵本陣に

突入し

敵の注意は

楽華に向いた

俺達が出るのが

遅ければ遅いほど

敵の注意は

中で暴れる楽華に

集中するというわけだ

騎馬隊に

敵の障害さえ

無ければ

前方に出てきてる

輪虎本陣まで

駆けるのは

あっという間だ

輪虎本陣だ!

行くぞォ!!!

オオオ

っ信殿

敵本陣だ

よォし

ここからは

力で突破して

いくぞ

オオ

蒙恬様

二隊が近づきつつ

あります

ああ

それじゃ最後に一つ

ささやかな贈りものを

しとくか

左右の隊

一気に後退しろ

ここもゆっくり退がるぞ

退がるぞ

オオ

!!

逃げるぞ

追えっ

逃がすな

追えぇ

ん!?

前に

〝道〟が出来た

王賁様

前方に

すき間が

バ...バカな

これも豪恬の

仕業なのか...

イチ早く千人将に

なった才は

ダテではない

いや...

豪恬の力はもはや

千人将の枠ずら

超えているかも知れぬ

信じられぬ

廉頗の側近相手に

これほどの戦いを

やってのけるとは

しかも反目しあっていた

この三隊のにわか連合事を

一つにまとめて...

!?

左より別の隊が

迫ってきます

何っ

およそ

三百

みっ右からも

来ます

こちらは

およそ二百

バカな

いつの間に

行けっ

走り抜けろっ

ここまで

来れば

あとは勢いた

すでに

そこまで入って

来てます、将軍

見ろ

本陣の旗だ

輪虎はもう

目の前だぞっ

輪虎

輪虎

乳備様の仇ー

ひぎっ

正面

来るぞっ

!!

何っ

まずい

つかまった!!

邪魔だ

どけェ

何だ!?

こいつら

強エ!

白ずくめの兵ッ

こいつらしまさか?

輪虎兵が

さっさと

皆殺しだ

オオオ

くっここで

輪虎兵が

出てくるとは

こ奴らは

蒙恬が叩いたのでは

なかったのか

輪虎の周りを

固めていた

最後の兵たろう

!!

出し惜しみなく

繰り出してくるとは

大胆な...

あっ

つくづく

攻め主体の

姿勢のようだ

だが、ここさえ

抜ければ

輪虎を守る

猛者達は

もういない

ぐっ

っっ...

ジャマだっつってん

だろがクソがァ!!!

!!

っし

もう少しだ

おあっ

んくっ

たっ隊長

後ろがっ

全くついて来て

いないっ!!

オオオ

クオオオ

......?

何をしている

信殿

何っ!?

楚水

これは輪虎の

最後のあがきだ

信殿なら

そのまま

突破できる

そのまま

突き進まれよ

ぐむっ

楚水

ぬん

ハアッ

ドス

バグ

行け

信殿

殺せェェ

ぐおお

早く

行けェ

我らにかまわず

輪虎の首を

とって下され!!

羌痺

楚水!

この先

まだ...

楚水っ

私が戻ろう

あの男は

飛信隊に

必要だ

よし

頼んだぞ

羌瘻

俺はっ

輸売を

討つ!!

これは

本番に向けて

何か考えないと

いけなくなった

だけど

今回の最大の

痛手は

僕の私兵の

大半を失って

しまったことだ

それだけだ

だ、かう

その他の

ことは

別に

大したこと

ではない

敵に迫られた

ところで

カラララ

僕が討たれる

ことはないからね

信、一気呵成

第27話だ

...

きっ羌病殿

なぜ

戻ったのだ

少し

退かりながら

戦うぞ

!?

いやここの輪虎兵を

信の所に引き連れて

行くのは得策じゃない

キングダムの

しっ...

信殿の元へ

向かうのでは!?

......?

敵将の首は

あいつらに

任せよう

輔虎

飛信

素軍

鳳隊

玉鳳

王賁

夢が

おや?

前に..

...君は

たしか

飛信隊の...

また

会って

しまったね

......

信だ

今度は

逃がさねェぞ

今度は逃げて

あげないよ

輪虎

そっちの槍使い君も

含めて君達は!

相手の力量を

きちんと推し量れて

いない

ハハ

逆だよ

ンだと

てめェ

二人がかりでなら

この僕をどうこう

できるとでも

思ったのかい?

ざけんな

テメェ!!

チッ

こんな

もんでっ

二人同時でも

いいんだけど...なんか効率よ

戦らせて

もらうよ

うるさそうない

こっちの槍使いの

与し易そうな

君は後回し

やはり

先に叩いてお

べきは

ビッ

育様っ

クオオ

ジャマ

ハッ

わっと

気迫は乗ってるが

ケガのせいで

キレはイマイチかな

こいつ...

早いな

飛信隊の信

そこまで来たなら

仕方ない

狙っている

では君から

止まれ

し..

力量読めてねェのは

お前の方だ一輪虎

......

誰が一番強ェのか

きっちり教えて

やるぜ

......

蒙駕本陣

ええィ

韓虎の本陣は

どうなってる

ダメだ。乱戦の

砂煙で見えぬ

キングダムの

楽華隊は

退がったように

見えたが

米事隊との

連携だろうが...

しかし

三隊も身勝手に

動くとは..

代わりに

入って行ったのは

玉鳳隊と

飛信隊か

フォッフォ

それは当然の

ことじゃ

いかに独立遊軍とは言え

成果なくば

この責任は重大だぞ

しかしそれは

本人達が一番

分かっていることじゃ

ろうてのォ...

王賁...

信...

ルオオ

アアア

バキッ

実戦向き

相手の強さによって、

より力を発揮しだす

人間か

まァ誰でも

多かれ少なかれ

そういうものでは

あるけれど

この子の落差は

すさまじく激しい

ルアア

この二撃の

異常な重さ

そして...

チッ

っとと

てめェ王賁

ジャマすんじゃねェ!

邪魔は貴様だ

こいつは俺の

獲物だ

ざけんな

てめェ

二人同時にっ

ルアア

輪虎様!!

ドッ

ガッ

輪虎様

うがっ

ぐぅっ

に...

人間か

あの男

へへっ

さすがに

強ェな

......

あの王騎将軍に

一大刀浴びせたってのは

嘘じゃなさそうだ

......!?

その辺のことは

茶化して

ほしくないなァ

まァ王騎将軍を

相手にすることが

どんなことか分かる

はずもないか

へっなめんな

言っとくが、そいつは

その王騎将軍の

一族だぜ

んなことは

俺達だって

分かってら

では君は?

王騎の一族?

へへっ

俺か

俺は

王騎将軍から

矛と

そしてその将軍らをも

超える歴代最強の

大将軍になる男だ!!

その遺志を

受け継いだ

王騎の矛と遺志...

ハハしかし

歴代最強の大将軍とは

大きく出たね

それじゃ我が主・廉顔も

超えるってことだ

ったりめェだ

てめェを討った後

ついでに廉願も

ぶっ殺して

やらァ

!!

ぐああ

あんまり

調子に

乗らないで

ほしいな

...

君達の人生は

今日ここで

終わるんだから

キングダムの〈完〉

作者あとがで

この度は売却券ご購読本当にありがとうございます!!

オープンに20巻まで!

しかし、先はまだまだ長く...あかげ様で!

そして、リキング人格まで以来の大ニュース!!

何とこの度、あのKOMAMIあのもしでかみんなとちりええ!!

じゃ

いやー原は本当に人に恵まれる〈〉《かりくんで》

...どこかの発売は200/11/25/うれしいです!!あのメダメです

発売は2016/11/25()うれしいです!!「わかりました」「SHAMに入手」ものやったく試練と呼ばれるので、

これからは、

いずー帰り中学校へ入居が終わり、日本人は人間の男性や人々を見せることになったのですが、だけで何度も思いまいます。今年ではなくなっているということです。

それじゃあああのは日目全て彼女とのいいじゃなくて...こんなとかですごく楽しみたー。

今までは今、それもありがとう。

夏には初の総集編も出たし、この中で色々盛りだけでは、以前も

よォォ〰し...かくはもうんかつて言っているのかわかったんですが、ここで手袋からお願い頂きました。

!!

あっれし

原泰久

スタッフ

ロヘルフ

□編集

・介責

原利光近康平哲朗井謙介藤大貴

松田関井藤太

金上大佑

カバーデザイン

岩崎修(POOKET

YJC

DIGITAL

5月15日木、2018年6月20日までの開催で

20巻

キングダム

原泰久

◎原泰久2010.20L2

初版発行

デジタル版発行-2012年

2010年

発行所・集英社

httpy/Nwwwstilesshacco.

この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず

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