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Yde
DiGITAL
YOUNGJUMPCOMCS
●論功行賞
原泰ク
SHUEISHA
とっじゃ
●論功行賞
原泰久
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
KINGDON
二十三原泰久
キング
第20話話みー
第31話、唯一つー
第222話見送りー
第35話論功行賞ー
第34話「信の作戦」
第25話軍師の到着!
第36話名の覚悟!
第27話「軍師の初陣」
ーニ十五
第38話上を行く
ロ十五
第29話「飛信隊軍師」
え
第30話「東郡」
と
ホナ五八十三ー百一百十九
「百三十七
有五十五
百九十一
_百七十三
ニ十三
★この作品はフィクションです
実在の人物・団体・事件などにはいっきい関係ありません。
もしかしたらいいというのは、前巻までのあらすじ
少年・信と漂は、武功で名を上げるべく日夜剣術の修業に励んでいた。
時は紀元前。500年の大戦争時代にある中華西方の国・秦。奴隷同然の生活を送る
ある日、漂は、国王・嬴政の最強者として王宮へ召し抱えられる。だが、王の異母弟に
よるクーデターが勃発、凛は刺客の手に掛かり殺されてしまう。
漂を身代わりにした嬴政に憤りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるため嬴政と
行動を共にし、反乱を鎮圧する。その後、隣国・魏との戦いいに初めて従軍した信は、獅子奮迅
の活躍で秦軍の勝利に大いいに貢献。その功を認められ、一気に百将へと大抜擢される。
...
いっそうの領土拡大を目指す秦国。だが、大軍勢が遠征中の隙を衝かれ、趙軍の侵攻を
ゆるすことに。王宮は国内に残る兵を集め、大将軍王騎を総大将とする軍を興して対
抗。信たち飛信隊も参戦しかつてない激戦の末、超軍を退けることに成功する。しかし、
お客様のご利用のご紹介・超事総大将との一瞬打ちで到命物を負うああ、2017年12月のたま胸は、命を落としてしまう...。
制服も死を
録情したくれェアゼッ!!?
冥指したくれェやばい奴だったぜ輪咲
そういうことですが、うううん...ううっ
趙軍討伐から一年後・・丞相・呂不韋の策略により、
秦と趙の間で同盟が結ばれた。超への警戒が無用と
なった素は、豪驚を総大将とする軍を興し、魏の攻略へ
と向かった。戦いが激化する中、飛信隊は魏軍を率
いる大将軍・廉頗の右腕である輪虎を討つ為、玉鳳
隊・楽華隊と共闘。その策が「成功し、輪虎を追い詰め
傷を負わせた信。その後、一旦退却を余儀なくされ
るも素軍本陣正面にて輪虎と再び対峙!ここで信
ここです...!!は満身創痍ながらも・一騎打ちでついに輪虎を倒す!!
一方、素軍本陣には、砦を突破した廉頗が攻め入る。
慣らの負けじゃ
この危機に秦軍総大将蒙驚は東頗との困縁を断ち切
るべく、一騎打ちを挑む。しかし左腕を斬りおとされ
てしまい、更なる廉頬の矛先は信へと向かう。信は王
騎を罵倒する廉頗に対し真っ向から反論し、その偉
大な最期を語った...。そんな中、姿をくらましていた。
桓騎が魏軍本陣を急襲、総大将・白亀西を討ち取る。対
する魏軍は戦局を五分に戻す。べく、更なる戦いを仕掛
けようとしたその時、廉頗が突如、敗北を認めー!?
詢蔚閉爾問爾開爾禰陶南南南開南南雨南南府南
出会い系サイトは、
信じん
戦災孤児から武功を垂ねて山#中
お父さんを重ねて出世中。
天指す。素軍
を重ねて出世中。天下の大将軍を目指す
指す。素軍特殊部隊・飛信隊の隊長。現在
春軍特殊部隊・飛信隊の隊長。現在は臨時の千人将を務める。
信隊の隊長。現在は臨時の千人将を務める。
高岡市の子は初める。亡き王殿将の姿用の子をしたらいい
務める。亡き王騎将軍から、愛用の矛を託され
亡き王騎将軍から、愛用の矛を託された。
飛信隊
秦軍特殊三百人隊
素軍、しんぐん
完成聞きようかい
伝説の暗殺集団・蚩尤の
未裔で同胞の仇を追う。
現在は飛信隊に在籍し、
副長を務める。女である
副民を初めると、メールのことを信じ外に隠していた
河丁都市がいようでも
昌文君「しょうぶくん
嬴攻陣営
山の民で信の元同居人
軍師を目指し、昌氏陣営の
軍学校に入る。
漂ひよう
信の親友。高政の影武者と
なり、命を落とす。
原政に忠誠を尽くす大臣
かつては武官
壁
千人将。昌文君の副官も務
める。
嬴政「えいせい
素国の若き王。異母弟との争いで
政権を得るが、実権を永相・呂不覚
に握られている。国内のみならず
中華の統一を目指す
桓騎士がさ
豪驚の副将元は冷
彼な大手盗団の首領
魏軍総大将・自然で
を討ち取る。
相手教育・おうぜん
気象の届けば、王一族の
現頭首で、王賁の父
昭王の代から危険人
物とされている。
豪雨もうごう
秦国を代表する老将
南南南開岡南南岡南岡岡岡甯甯甯商南商南南南簡南簡簡障甯岡
...の異名を持つ
車。廉頗と長きに渡り大丈将軍の一人。趙国
医療関係をもつ。豪武『討伐戦の>総大将を務め
の父で、豪恬の祖父。そるも、命を落とす。
王騎である
素軍の将軍
王賀「おは。
臨時の千人将として、〒鳳陛太。
臨時の千人将として、玉鳳隊を救いる
息子。
しく、玉鳳隊を率いる。王骸の息子
玉鳳隊
しかしないということにしていましたが、
蒙恬...
臨時の千人将として、楽華隊を
臨時の千人将として、楽華隊を率いろ
しく、茉華隊を率いる。豪驚将軍へで
軍の孫。
楽華隊
素軍、しんぐん
昌平君」しよう〜いく
豪武ちゃん
昌平君の弟子の見習呂不草の四柱の一人呂不韋の四柱の一人
い軍師。豪武の息子。で軍事を司る猛将。趙で天才軍師。
国討伐戦で副将を務
めた。
豪毅...
目不動りはい
権力をほしいままにする素国
の丞相。藁政の心政敵。かつて
は韓・趙で商人をしていた
呂氏陣営
蔡沢「さいたく
昌不韋の四荘の一人目の草の四柱の一人
で、文官を務めるそして、外交を受け持つ
飯飯の右腕
再戦の一騎打
ちにて信に敗
れる。
れんぱ、してんのう
廉頗四天王
李斯!!
太后...とう
最攻の母。かって、瀛政と共
に趙で人質となっていた
後宮勢力
魏軍ざん
の軍略家。
の車略策。短に討ち取られる。
れる
輪虎ーッと
玄峰...
行方がいいぞ
美燕さんっえ
南南商南商商南南南岡岡南南商南商南岡商南南南商岡南南
廉頗されは
王騎らと渡り合った、元趙国・三
大天の一人。理不尽な更送で大将
を剥奪され、魏に亡命。
実質、魏軍を率いいている大将軍
止めじゃ
第240話「詰み
帰るぞ
儂らの負けじゃ
オッ
廉頗が...
廉頗将軍
が...
負けを
認めた!?
え..
勝ったのか
...?
俺達が...
...
詰み
第240話請
何をおっしゃる
のですか、殿。
蒙驚を討ち取れば
戦況は五分!
...
勝負はまだ
決しておりませぬぞ
そこから今度こそ
殿が大将となって
立て直せば勝機は
巡って来ます
あの豚っ
そっその通りです
今ここには
廉頗将軍と
介子坊将軍が
おられる
豪驚を討つのは
簡単です
やりましょう
将軍
白亀西様の
仇をっ
ここにいる奴らを
皆殺しにっ
くそっ
こいつらっ
ムダじゃっ
この戦はもう
詰んでおる
戦が...
詰んでる!?
戦場全体を
見渡せば
介子坊の左軍は
未だ山中に
散ったまま
秦本陣
中央軍は
輪虎を失い
もはや力無く
中央軍
趙軍なら
ともかく
儂が魏軍をここから
立て直すには
それなりの刻を要する
しかしそれを
許さぬ存在が
ある
美燕の右軍も
後方の山中に
ある
?
!?
後方の山城の中で
じっと戦況を見守っている
王翦じゃ
奴は軍の力を
ほぼ無傷に保ったまま
出撃する機会を
うかがっておる
この状況で
全力で戦える方の軍が
出現するというのは
決定打となる
しかし王製には
美燕が当たって
いるはず
キングダムの
足止め程度じゃ
王翼...
王賁の
親父か...
王聖が出てくれば
僕はどこの軍に
入ろうと背を追われる
そうなっては
全軍の立て直し
どころではない
そしてそれを
桓騎が冷酷に
刈り取って行くのじゃろォ
バラバラになった
各軍は退却の
判断すら
ままならなくなる
つまり
このまま続けても
裁軍は〈全滅〉の
憂き目に合うだけじゃ
魏国のことを
考えるなら
それだけは
回避せねばならぬ
しかし
!
ん?
ああっ
行けェ
蒙鷲将軍を
助けるのだァ!!
オオオ
ウォオオオ
いっいかん
下から秦の
新手が来ます
何っ
その数...
およそ二千
すごい勢いで
駆け上がって
来ます
二千だと!!
!?
一体
どこの
将軍
あっ
くっ...
介子坊
終わりじゃ
......?
殿...
っしゃ
今度こそ
やっ...
〝和睦〟じゃ
蒙駕!!
!?
??
これより魏兵への
一切の攻撃を
禁止する
...そうですようなんだろうかなぁ
儂の裁量で
魏軍は速やかに
退却させる
......
和睦っ
和睦っ
山陽近辺の住人も
退避させる故
これにも手を出すな
特に桓騎の
手綱を緩めるなよ
うぬの責任じゃぞ
こ...これは
和睦交渉か...!?
しっしかし
何の記もなしに...
フォッフォ
やかましい
しかも
この場合..
和睦の条件とは
ふつう勝者が
決めるのじゃがのォ
命があるだけ
ありがたいと
思え
さァ即決せィ
さもなくば
新手が来る前に
貴様ら全員
皆殺しじゃ
言っておくが
譲歩してやってるのは
彼の方じゃぞ
...
十分
分かって
おるわい...
フォ
相分かった
魏軍代表廉願の
和睦申し入れ
素軍総大将家鷲が
受け入れようぞ!!
和睦の成立は
いかなる
戦況であろうと
え...
これって
つまり
戦の終結を
意味する
この瞬間
素軍の勝利が
決まったのである
それは本陣真下で戦う。
中央軍の兵士にも
感じることができた
ウオオオ
オオオ
ま...
まさか
ウオオ
オオオ
賁様...
.....
フン
......
さァ立て
下山するぞ
ぐうっ
負傷兵を
先に行かせろ
申し訳
ありません
敗戦の責は
桓騎を見失った
私に...
裁軍の主攻にして
土台であった
中央軍
これが健在であれば
立て直しは
十分計れた
......
桓騎ではない
は?
最大の誤算は
その将輪虎が
まだ無名の者達に
討たれたことじゃ
......
オオ
そうじゃった
........
ジャッ
ごっちはこっちで
話をつけて
おこうかのォ
......?
唯
第241話
こっちは
こっちで
キングダムの
話をつけて
おこうかのォ
......
蒙恬
退がってろ
ザッ
信..
...!
輪虎の..
落とし前って
わけか...
フッ
フハハハ
何じゃ童
貴様
見た目以上に
頭が悪いのォ
キングダムの
なっ
何っ
儂や輪虎が
そんなに器の小さい
男に見えるか?
!!
童
先程申して
おったのォ
......
......
じゃあ
何の...
......?
王騎が貴様に
矛を
受け取らせたと
ということは
貴様は王騎の
背を追う者
大将軍を
目指す者と
いうことになる
身分なんて
関係ね...
ああ
関係ない!
フッ
見るからに
その低そうな
身分でなァ
百の〝精神力〟!!
大将軍に
なるために
必要なものは
そして
百の腕力
あと
百の経験と
百の幸運っ...
お
多い..
それら全てを
兼ね備えた
趙国三大天と
素六将はかつて...
さらに
百の知恵
正に完璧な時代を
築き上げた
.....
その中で唯一
生き残った儂は
結局最強だったと
いうことかのォ
ヌハハ
まァそれは
いいとして
童ァ
そんな儂らと
貴様は本気で一肩を
並べるようになれると、
思っておるのか!?
へっ
だから
言ってん
だろ
肩を
並べるんじゃ
ねェ!
俺の夢は
そんなに半端じゃ
ねェって
俺はあんたらをぶち抜いて
〝史上最強〟の天下の
大将軍になるんだ!!
フッ
フハハハ
ハハハ
聞いたか
子坊
ヌハハ
いや悪くないぞ
小僧
若き頃の
儂達の姿を
思い出した
今の感じは
久しぶりに
よかろう
ものを知らぬ
貴様に一つだけ
教えておいて
やろう
......
貴様は儂らを
追い抜くことも
肩を並べることも
できはしない
!!
......?
何だと!
強烈すぎたあの時代は
もはや陰ることなき
伝説
故にこれから先
いかに貴様らが
暴れ回ろうと
常に疑問を
投げかけられる
“彼らがもし
この時代に
いたならば”とな
そっ
そんなっ
んなこと言われても
俺らにゃどうにも...
証明の
!!
その通りじゃ
僕らの伝説は
一刻の流れ。に守られて
しまったからのォ
じゃが
実は一つだけ
儂らを抜く方法が
存在する
しようがない
!?
えっ...
そっそれは
一体...!?
!?
伝説の
塗り替えじゃ
優らでも成し得なかった
大業をやってのければ
歴史は必ず貴様らを
あがめる
中華の統一じゃ
成し得なかった
大業!?
ああ
中華の...
そ...
それは...
...
その通りじゃ
戦乱の世に
突入して
五百年じゃからのォ
統一...!?
あまりにも
現実離れした
大業だ...
それを成すには
すさまじい程の
武の力と
また、それをふるう器!
血の大業の“業”を
受け止める窓を持つ
王が出現せねばならん
無理だ
そんな武王をも
超える覇葉に
翔も王など
出てくるはずが:
無理じゃねェ
中華統
......
紫武王...BC106年頃に周王朝を築いた伝説の王
それを自分の
確かな道だって
豪語しやがったのが...
無理なんか
じゃねェぞ
蒙恬
今の
俺達の王様だ!!
約束だぞ
廉頗将軍
!?
中華統一で
!?
俺らが
あんたらを
超えた証だ
フン
......!!
どわっ
え
せいぜい
精進せい
じゃあな
飛信隊信
輪虎の
剣はっ
あっ
......
あっ
それはお前が
持っとけって
ことだろ
そうだな...
......?
......
貴様と
話すことなど
ないわ
フォ
フォッフォ
そう言うなて
公式の和議
諸々ある
両軍少し
落ちついたら
その時ゆっくり
語ろうて
......
代理を送る
フォ
......
蒙驚...
どういう形にせよ
まんまと
やりおったな...
この中華に
主要拠点は
いくつかあるが
ここ山陽は
真にでかいぞ
......?
うむ
親王に会わす
顔がないわ
魏のために
貴様らを返り討ちに
してやろうと思ったのは
偽りなき本心!
.....
これでやっと矛が
置けるな
僕のおかげで
廉頗
...
バカを言え
死ぬまで儂は
現役じゃア
帰るぞォ
ハハァ
かっ・
勝ったぞォ
第242話見送り
中華の
統一...
......
ついにやったな
蒙鷲将軍
片腕
なくなった
けど
待て待て
将軍早く
手当てを
後後
!?
まずは
何より
これじゃ
この戦ァっ
秦軍が勝利
したぞォォォ!!
くあああっ
オォォ
終わった
ようですな
っしゃあ
やったァ
やったァ
ぐうう
ハオオ
ルオオ
オオ
うっほォ
オオォ
ぬオオオ
第242話・見送の
ハハ
そりゃ
そうか
カカカ
すげェ熱気
もう一戦
いけんじゃねェか?
信お前はここで
寝てろ
すげェ顔色
悪いぞ
信!?
信か!?
!?
あっ!?
壁のあ...
あ
バカ言え
今から下行って
あいつらと...
しっ信!?
どうしたっ!?
ゲッやばい
こいつ
息してない!?
救護兵
救護兵ー
素軍勝利の報は
各戦場へと順次伝わった
おおお
論功が
楽しみだな
お頭ァ
決着ついた
そうですぜェ
見りゃ
分かるよ
ゲッヘへへへ
...
美燕様
帰るぞ
ハハッ
廉頗敗戦という大事件は
瞬く間に列国に広まった
.....
そしてその報を
最初に知ったのは
当然この国である
咸陽
報告つつ
蒙驚軍勝利!!
蒙鷲軍勝利です
ウォオォオオオ
おおおし
やってくれたな
白老大将軍
オオ
くはは
プフー
っと言う
ことは
あの
藤郎を
ワハハ
大金星じゃ
祝杯じゃ
祝杯
ワハハ親め
思い知ったか
戦の詳細は
分からんのか?
武功をあげたのは
誰じゃ
伝わって
来てるのは
桓騎将軍です
敵の参謀と
総大将の二人を
討ち取り勝利を
決したと
おお
何とあの
盗賊が
ワッハハハ
そして次いで
敵主攻の将を
討ち取ったという
飛信隊信という
千人将です
誰か知らんが
ようやった
ワハハハ
......?
!?
......?
そうか
やったな
.....信
趙環甘
まっ真に
廉頗将軍が
見れたのかっ
...
魏軍を破った素軍は
山陽一帯の平定のために
多くが臨戦態勢のまま
その地に残った
李牧様の
読みが
外れた
山陽”を
取られたか..
ここから
秦の出方次第では
天下は大きく
荒れますよ..
一方で負傷の重い
兵達は素国への
帰路にもついた
飛信隊が帰国組に
入れられたのは蒙駕の
ささやかな褒美で
あった
故郷までの道のりは
およそ一月である
道中多くの
負傷兵がもたすに
息を引き取ったが、
くそっ
それでも
勝者として帰る
その足取りは決して
重くはなかった
ワハハハ
そして
ん...
飯だ飯!
ギャハハ
おお
...うまそいてて
くれくれ
そうか...
終わったんだな
...
そして別の形で
別れようとする
者が一人
あっ
羌癪!!
めっ目が
覚めたのかっ
ずっと寝て
たんだぞ
大丈夫か!?
あっ!!
羌規副長っ
...ファン...
ああ
大丈夫
てめェら変な目で
完病を見るんじゃ
ねェ
おっお前だって
顔真っ赤...
かっ
かわいい
やっぱり
かわいい
すげェェェ
やっやべェぞ
何だこの
気持ち..
るせェ
い...いや羌穂
お前が女だったのは
もうみんな知ってて...
みんな驚いたけど
別にだからって何も
変わらねェんだ
逆に女で
よかったっつーか
実は何度か
“オレそっち系?”って
心配するくらい
お前見て変な
気持ちになったこと
あるし...
いやマジ実際
夢に出て来て
つい...
尾平さん
何言ってんの
?
いやだからっとにかく
今まで通りだって
言ってんだ!
...
分かった
...
かわいい
羌捷さん
仇討ちの旅に
行っちゃうの?
あっ
べ別に止めや
しねェよ俺らは
ただ行く時は
言えよな
見送りてェからよ
尾平
ゴメン
ナサイ
信に聞いたから
いろいろ...
あいつは?
信か?
ああ
ひでェ傷
だったんだ
でも大丈夫だ
死にゃしねェ
あいつもまだ
眠ったままで
目を覚まさねェ
そうか
輪虎戦の後にも
あいつ本陣で...
あと三日もすりゃ
目を覚ますって
会延じィが言ってた
明日夜明け前に
発つ
ハッ
ハッ
すぐそこに流れてる
羊河の支流を
舟で北上すれば
仇のいる趙に
一気に入れる
からだ
.....って
薄暗い中
発つ理由には
ならないな
今の私は
どういう顔で
お前達と別れれば
いいか分からない
......
昔はふつうに
泣いたり笑ったり
してたんだか
象姉の首を
抱きかかえた時に
何かが私の中で
壊れた
仇を討ったら
元に戻ると
いいとは
思ってるが...
まァ
というわけで
行く
悪く思うな
じゃあな
バサ...
...一睡も
できなかった
.......
......
ミシ
ほらな
!?
やっぱり
落ちた
!わっ
こんなんで
仇討てんの
かなァ
はっ早く羌擁殿に
ナワをっ...
あ
ほらっ
やっぱり
怒った
ひいいい
罰だ罰
黙って一人で
行こうとしたよ
何のマネだ
オイ
へへっ
大体お前は
その辺
小っせェんだよ
泣こうが
笑おうが
どっちだって
いいっつの
そんな心のか弱い
お前に一つ
言っておきてェ
ことはよォ
どんだけ離れようと
お前の小っせェ背中
俺達がガッチリ支えてる
からなってこった
へへっ
羌!
あっ
副長羌鬼
飛信隊を
一時離脱
行って来いよ
きょ...
副長ォォ
ギャアア
ああっ!!
隊長がっっ
......
魏王都
大梁!
宙論功行賞
第248話言
れ...廉頗...
許されざる
大失態
魏王の命と
あらば斬首でも
文句はない
何を言う
じゃが
何を言うか
廉頗...
そちが魏のために
最良の選択を
してくれたことは
重々分かっておる
儂はそちを
責める気など
微塵もないぞ
死刑を
回避することが
儂のできる
限界じゃった...
許せ
廉頗
そなたを裁国から
追放する!
史書によれば
廉頗は魏のあとさらに
楚へ亡命したとある
趙の英雄「廉頗は
祖国に戻ることはなく、
結局、楚にて生涯の
幕を降ろすのである
一方ー
秦王都咸陽
向ちゃん
っはよ!
フッフ
フッフーン♪
フッフフッ
フーン♪
陽ちゃん
おはよっ
朝からやけに
ご機嫌だねー
ハハ暴歌
あ...いや
実は昨夜
と...伽で...
ななな何
何昨夜何!?
まぁまぁ、
まままア
わー
ぢがうちがうよっ
戦争が終わったから
大王様が
うれしそうだった?
うん
開戦以来
やっぱりずっと
お疲れで表情も
きつそうで
でもね
昨夜は本当に
久しぶりに
明るい感じで
...!!
なーんだ
そんなことで
えっ
じゃないよ
そんなこと
私本当に
うれしかったん
だから
ってか向ちゃん達って
本っ当に進展
ないよね...
この前の事件で
少しはあれかと
思ったのに...
い...いや
その
全くない..
わけでも..
ん?
何か
言った?
いっいや
何でもない
あ!
そうだそう言えば
あの人が威陽に
来るって大王様が
おっしゃられていたよ
あの人?
ない...けど
うん!
ほら前に話した
大王様を
刺客達から守った
つよーい男の子
あーっ!
......
何じゃその格好は
えっ
まさかそれで
論功行賞の式典に
出るつもりか...
だっ
ダメなのか!!
つかオレ
これしか
持ってねェし...
ぐ...まァ...甲冑が
許されてるので
ダメということは
なかろうか...
......?
っしじゃあ
早く行こーぜ
ろんこー式
ってやつ
カカカ
何?オレ
ほめられんの?
バカ者
そっちではない
フッ
全くお前と
いう奴は...
本当にあの
輪虎を
討ったぁか?
何見てんだよ
おっさんあ?
あの偶然の
出会いから
もう匹年か...
...いや
たった四年で
よくも
ここまで...
あ?
何見てやがる
わっ
本当に大した奴じゃ
お前は......!!
何すんだよ
オッサン
てめぇー
こっちだ
朝廷の有力者が
勢ぞろいする
大きな式典だ
粗相のないように
くれぐれも
気をつけろよ!
分かってるよ
うっせーな
や...やべ
バカ
何か
意外と
緊張すんな...
お前は
後ろじゃ
何だ
あのホロは
将軍の
下がれ
エエエェ
え!?
何?
こっちだよ
はずかしーな
あっうてん
豪恬!?
いつ帰って
来たんだ!?
つい先日だよ
王賁も
来てんのか?
いや王製将軍の
軍に入ってまだ
山陽の守備に
当たってるよ
へー
変な
かっこだな
今日
お前が
言うな
お前ら
うるさい
ぞ
うっへー
マジすっげェいる
ゴガーン
皆の者
拝礼!
大王様の
御入殿である!!
ザッ
政...
あれが
大王か...
ここからじゃ
よく見え
ないな
脳が違う
それではこれより
論功行賞を始める
呂不韋..
今回はまず
特に功の厚かった
三人を賞する
この三人には特別に
大王様より直々に
祝いの剣を授与される
では
昌平君
ったくよく考えたら、
ここにいる半分以上は
政の敵なんだよな...
それでは第一功
素軍勝利に導いた
総大将豪驚将軍
フォ!
ハハ
蒙鷲将軍!
将軍には
爵位を一つ
昇級
オオ
すげぇ
歓声
佳白と禅の
地を与え
金二千と
宝物十点を
与える
大儀であった
お身体を
いたわるように
フォハ
ありがたく
続いて第二功
敵参謀と
総大将を討ち取った
将軍には
爵位二階級
昇級
青卑:青林
さらに大苛の
地を与え
副将_桓騎将軍
お頭ァ
ヒョオオ
宝物十点を
与える
金二千と
オオ大丈夫
大苛!
大苛は
でかいぞ
大儀であった
桓騎将軍
桓騎将軍
...
有り難く
この者が
秦の隠れた
逸材といわれる
桓騎か...
こいつが
丞相に権力
とられてるっつー
うちの王様か
どんな面
してやがる
チラッ
......
やりやしたね
お頭ァ
何だあの目は...
温室育ちの
木偶のくせに
何であんなに
猛った光を
帯びてやがる
続いて
第三功
三百将
飛信隊信!
前へ
!?
敵主攻の将軍を
自ら討ち取った
え?
...
ん?
さっきの
ボロの...
彼が?
三百将で
第三の功を!?
飛信隊信は
臨時的に千人将に
昇格し戦ったとある
飛信隊信
前へ
オ
オッ
大丈夫か
お前
ハイ
オイ
土門将軍
ワハハ
何だあの
歩き方
顔が
固まっておる
あーあ
ダメだ
こりゃ
くそっ
何やってんだ
オレは
体が
いうこと...
!
あ
場を賑やかすのは
その位で十分だぞ
信殿
ワッハハハ
......?
るっるせェ
わざとだ
わざとっ
へへっ
お?
緊張が
とれた?...
それでは
第三功
飛信隊一信には、
爵位を
三階級昇級
金五百に
宝物五点
そして正式に、
干人将へ昇格
するものとする!
!!
正式に
千人将に...
っしゃああ
コッコラ
わっははは
飛信隊信
大儀であった
ど...
どうすりゃ
いいんだ?
政
前の二人を
見てなかった
のか?
片ひざ
ついて
有り難くって
有り難く
なぜかは
分からぬ。
この時
この二人の姿は
見ている者達の
心を奪った
言葉では表現が
難しいが
あえて言うならば
王と部隊長という滝差が
ありながらなぜか
この二人の姿はあまりにして
珍しっくりくきていた
そういう美しさに
皆が一瞬
静まりかえり
そして
次の瞬間には
大きな歓声へと
変わった
しかし
やってる実際の
二人の心境は
ただこみ上げる
笑いに耐えるのに
精一杯だったという
キャハハハ
第24回目は信の作戦
.....!!
あそうだ
これ言っとかねェと
いけねェんだった
俺はただ大将軍に
なるだけじゃ足らなく
なっちまったぜ、政
どうやら俺とお前の
道が一つに重なった
みてぇなんだ
?
〝中華統一〟だ
信の作戦
!
......
そうか
廉頗が
そう言ったか...
ああ
そのためには
軍の力と王様の力
両方が必要だってよ
...
まあ正直なとこ
俺には国がどうとかは
よく分かんねぇんだけど
伝説の塗り替え
ってやつだ
それがとてつもねェ
大事だってのは
さすがにピンとくる
偉業
カカいい響きだ
未だ誰一人
成し得たことがない
偉業だからな
まァその道に
立つまでにも
障害が多いがな
だから力張るっ
つー話だろ
やってやろうぜ
........政
ああ
急報!
第1隊・第2隊
壊滅しましたァ
ぐっ
ええィ
援軍はまだか
三か月後ー
報告!提軍の孫隊は
伏兵に遭い一度
退却した模様です
なっ何だとォ!?
しかし代わりに
火丘で戦っていた
彼らが駆けつけて
くれるそうです!
!?
彼ら!?
ハイ
あの山陽の戦いで
大活躍をしたっ...
独立遊軍の
千人部隊
〝飛信隊〟です!!
!?
ーっし
敵か!?
!?
オラァ
行くぞ
ルオアアア
山陽の端
里燕城
キングダムの
蒙恬様
おー戻ったか
お疲れさん
戦果は?
いつも通り
適当に
山へ押し返し
ましたよ
さすが
一番隊隊長
ところでさ
陸仙
魏の女性って
やっぱりどこか
華やかだよね
都会だしみんな
美人に見える
ここより南
里井の前線地帯
のです
あー
そこ飛信隊が
復帰してる
らしーね
......
そんなことより
一つ妙な噂を
耳にしましたが
んーっ
どんなー?
正式に千人隊になって
はりきってるだろーなー
あいつら
敵さんかわいそー
...いや
何でも連戦連敗で
隊長の信は千人将の権
剥奪の危機らしいんですよ。
それがその
飛信隊なんですが
え!?
...また
負けた
......
また負けたぞ
クソォア
いっ一体
どうなってんだ
こりゃあ
ぶわっ
ひっ
新生飛信隊になって
ここまでっ...
たったの一勝も
してねェぞ俺達はァ
てめェらでけェ戦い
じゃねェからって
手を抜いてんじゃ
ねェのかコラァ
そっ
そんなわけ
ねェだろ
るせェ尾平
大体お前ら甲冑とか
新しくして色気づいてる
がらこんな...
いっ色気とかじゃ
ねェだろこれは
それにそれは
お前が一番..
ちょっとお前信
俺らに当たるなよ
うるせェっ
信殿
落ちついて
ーしかし本当に
何で急に俺達
勝てなくなったんだ
ああ
敵も千人隊くれェで
名だたる武将が
いるわけでもねェのに
一体...
...
ーーやっぱり
羌瑰副長が抜けたのが
大きいんじゃないかな
ざけんな
昂
あいつ一人抜けたからって
戦力がそこまで
無くなるかよ
これまで羌穂が
一人で武功あげてた
わけじゃねェんだ
いやそうじゃなくて
オイラが
言ってんのは
戦術の話だよ
だって
これまでって実際のところ、
羌廆副長が作戦全部
考えてたんでしょ
そ...そう言えば
そうだな...
でもその代わりに
今は楚水副長が
作戦を...
......
楚水じゃねぇ
楚水は補給の
手配:配置とか
そっちで忙しいんだ
キングダムの
え!?
じゃあ今
作戦って
誰が考えて...
!?
俺と渕さん
それだー
なっ
てめェ何してくれてんだ
隊長コラァ
これまでどんだけ
被害が出たと
思ってんだよ
ちょ...
いい加減に
しろよ
てめェは
てめェの頭の
悪さは下から
何番目かだろが
ちょっと待て
てめェら
やっぱり
そんなこと
だったのか
何勝手に作戦が
原因だって
決めつけてんだァ
それ以外ねェだろが
このボケがっ
イぁヘヨ
!?
蒙恬!!
あっ
ーだからよ
そこでこの歩兵二百が
こっちをダーッと
行ってドカンとやって
こっちがこー行ったら
向こうがこー来る
だろ
...どうだ
別に悪くは
ねーだろ!
後はこの五百で
向こうのこの辺に
突っ込めば
勝つだろーって
...ほ本当に
この作戦で今日
戦ったのか?
オ...
オウよ!
よく全滅
しなかったな
ほらな!
ほらな!!
やっぱ作戦が
ひでェんだ!!
...フフフラファンディ
......
他に軍略に
明るい人間は
いないのか?
そ...そんなこと
急に言われ
ても
俺達は元々
百姓だぞ
ムリだ
我々は完全な
武闘派集団
作戦は全部
乳備様頼みだった
ほらな
乳備隊は?
元乳備隊の
中には戦術の
分かる人間が
いるだろう
つーわけで
やっぱりオレらが
次どうしよ
エンさん
あ
そうだ
やめろー
オイ
マジメに
やれ
とにかく
今の飛信隊の
置かれてる状況は
非常にまずい...
山陽近辺の
拠点のための
援軍という立場で
負けまくってるのは
大問題だ
信の
千人将降格という
噂もはっきり言って
現実味をおびてる
かと言って
隊内での対処法も
ないときている...
えっ
まっ
マジか
...言っとくが
今の飛信隊なら
菜華隊三百人で
皆殺しにできるぞ
被害が少なかったのは
ただ強敵と出くわさ
なかっただけだ
...こうなったら
仕方がない...
ここはやっぱり一度
羌痍副長に戻って
来てもらって...
それは絶対に
ダメだ!
やっやばい!
やばいぞ
マジで!!
どっどう
すんだよ
このままじゃ
だ..
だけど...
ダメだ
...
......?
仕方
ないな
じーちゃんの本陣では
信に救われた部分も
あったし
ここで一応
借りを返しとくか
?
?
!?
ぐっ
軍師!?
飛信隊に俺の知ってる
とびきりの軍師”を
一人呼んでやろう!
フフまァ
俺の弟
なんだけどね
第245話
話、軍師の到着
!
報告ー
豪恬が呼んでくれた
〝軍師殿〟が貝野を通過
三日後にはここに
到着します!
やっぱ
気にくわねー
!?
信?
オオ
軍師ってからには
あれこれ俺らに
指図してくるっつー
話だろ
突然現れた
他所者がよー
気にくわねー
信..
多数決で
決めたんだ
今さらそんなこと
言うなよ...
それに今は
そんなこと
言える状況じゃ
ねェだろ
蒙恬がこの話を
出してからの
この十日間
俺らはやっぱり
一勝もできなかった
だからって
ここまで来て
他所者に頼るの
かよ
キングダムの
田永っ
これで五連敗だぞ
五連敗!
恥の上塗りだ
豪恬の弟が
何か知んねーが
部外者によォ
お...
お前らまで...
それなりに長く
続いている隊では
内部の絆が
強い反面
部外者の介入に対し
拒絶反応を起こす
ことがある
あー
作戦会議に
行ってくる
百人隊から始まった
飛信隊でも
その現象は
顕著に現れた
信殿っ
新たな報告によると
印川の二つの橋を狙って
それぞれ千の敵兵が
動き出した
そしてその二軍の
後方の山中にも
双方二千ずつの
軍の気配があるとの
ことだ
にっニ千ずつ!?
ああここ数日で
この里井の地一帯に
かなりの裁軍が
集結して来ている
理由は明白
他の拠点に比べて
我ら里井守備軍が...
負けに負けを
重ねているからだ!
...
...やめろ
これは飛信隊だけの
責任ではない
......
よいか敵は
取られた山陽の地を
奪還しようと
動きが活性化している
拠点を一つでも失えば
奴らはさらに勢いを増し
素軍の防衛網にも
支障をきたす
何としてもこの里井は
守らねばならぬ
ーひいては
この二つの橋の
死守が必須!
桂橋の守りは
龍子隊に!
そして美仁橋の
守りは飛信隊に
任す!
不本意だが
ここの戦力で頼りと
するのはやはり
飛信隊しかいない
コッ
ハ!!
貴様らにとってももう
本当に後がないぞ
......?
いい加減に
山陽の戦いの力を
取り戻せば隊長信
バシッ
よし
行けっ
......
ざけんな
お前の弟なんて
勝手に呼ぶんじゃねェ
ドドドレ
いいから素直に
俺の言う事を聞け
千人隊はもはや
勢いだけで戦える
規模じゃない
千人隊はもはや勢いだけで戦える規模じゃない
組み立てる
作戦を
人間が
必要不可欠
なんだ...
作戦を組み立てる人間が必要不可欠なんだ...
......
戦友でもねェ奴の
指図にあいつらの命
預けられっかよ
行くぞ
てめェら
他所者の軍師なんて
必要ねェってこと
この一戦で知らしめんぞ
オオオ
しかしこの戦いで
再び飛信隊は敗れた
そのせいで美仁橋を失い
里井の守備は川の内側まで
押し込まれる形となって
しまったのである
そしてようやく
飛信隊の元へ
軍師の乗った車が
到着した
信殿
来ましたよ
......?
くそっ
......
出迎え
ましょう
飛信隊の位置から
馬で三日離れた小城
微子城
キングダムの
あ
聞きました?
里井の話
美仁橋が落ちたって
げ
飛信隊の
せいで
げげー
あそういえば
今日あたりあそこに
着くんじゃないですか?
豪毅さん
あー
もう着いてんじゃ
ないかな
大丈夫スかね
飛信隊の奴ら
あまり乗り気じゃ
なかったスよ
うーん
それは俺も少し
心配してるんだけど...
まー
大丈夫っしょ
弟はその辺も
上手だから
......?
ん?
お久しぶり
です!
兄上
え!?
.
えー
えっ何でって..
返事しましたよね
ここ微子にて
任務があるので
無理だって
も豪毅さん
なっ何でお前が
ここにーー!?
?伝文が
届いてません
でした?
変だな
......
あ...何か来た
気がしてたけど
各隊の報告かと
思って見てなかった
見てないんだかん?
えっ...じゃあ
飛信隊に軍師は...
だから代理の者を
送りましたよ
それも
ますいたのに
代理の者?
ご苦労様
でした
どうぞ
着きました
.......
よし!
トン
なっ..
なっ
何だこれ!?
...
何でお前が
ここにっ...
...ハハ
キングダムの
やっぱり
驚いたか
!?
えっ
知り合い!?
正直こういう形で
お前の前に現れるのは
ずっと先のことだと
思ってたから
オレ自身も
ちょっと驚いてん
だけど...
そんなことも
言ってらんない
状況みたいだからな
助けに来てやったぞ
信
貂:.
...
蒙毅って奴の
代理でお前が
来た...?
.....
...
...ってことは
こいつがうちの
軍師?
...
ざけんな
んなガキが
しかも
こいつ...
第246話貂の覚悟
...!!!アクショップのファンディスクラストの
まァそれは
後回しとして
とにかく
久しぶりだな
貂
...
さすがに
背が伸びてら
カカ
その蓑もう
限界だろ
...ん?
何かお前
女みてェな顔つきに
なっちまったな
カカカ
?
?
:何言ってんだ
お前
どう見たって
そいつ
“女”だろ
...え?
........
第26話「貂の覚悟
信と会うの
一年以上ぶりか...
この一年で
成長しちゃった
から...
ーって今さら
悩むなよ
さすがに
もう...
バレるよな
そういうのも
含めて気持ちの
整理は済ませて
来ただろーか
あいつオレが
女だと知ったら
どんな顔
するのかな...
......
俺はこいつと
一緒に暮らして
たんだぞ
その俺が
男と女を
間違えるわけ
ねーだろ
って
ンなわけ
ねーだろ
あ?
でも
どー見たって
...
何言ってんだ
去亥
バ...
バレてない?
やよん
やると
信
いやここで
うやむやには
もうしない
女を隠すなんてことに
気を使ってる
場合じゃないんだ
その人の言ってることは
間違いじゃないよ
今一番重大なのは
オレがここで軍師として
やっていけるかどうかだ
ワリ信
実はオレ
女の子
オレはもう
咸陽には戻らない
覚悟でここに
来たんだから
ってことで
改めて宜しく
......
だまってて
悪かったよ
信
だからお前まで
何ふざけて...
でも...
あら?
ざけんな
てめェ
くっ
そんな
バカなっ...
いでェっ
魏軍里井攻略軍
本堂
道清
何と!
あなた方まで
ここに..
ここ里井が
山陽奪還の
突破口になると
聞いてのォ
魏軍将軍
間永
魏軍軍師
氷鬼
ハハ
それだけでは
ありますまい
無論狙いは
飛信隊だ
...フッ
お見通しか
山陽の戦いでは
奴らに世話に
なりましたからなァ
ああ
輪虎将軍が
討たれた時から
中央軍は力を
失っていった
我らの配置が
将軍の側であれば
ああはならなかった
飛信隊に苦汁を
なめさせられた
中央軍の生き残りの
我ら三人
借りを返す
刻が来たと
いうわけだ
フッ
この戦いで
にっくき
飛信隊信を
斬り刻むぞォ!!
都合がいいことに
今飛信隊は
絶不調ときて
います
フン
それはそれで
張り合いがないが
.....まァ
よかろう
オオオ
あ
それは
こっちに
あ
それは外に
置いといて
......
...
オイ信
本気で
あんな小娘
隊に入れんの
かよ
...
......
今思えば
つか一緒に暮らしてて
何で気付かねェんだ?
羌魂副長の件といい
やっぱうちらの隊長
相当バカなんだな
テン
連れション
いこーぜ
一人で行けェ
テン水浴び
行こーぜ
いーよ
聞こえ
てんぞ
テンこれって
食える?
思い当たる節が
ないわけではない:
服着てけよっ
いきなり
来んなっ
だからって
何であいつまで
女...
一体どうなってんだ
昨今の女ってのは
......
まァいーか別に
弟が妹になった
みてーなもんだし
...大して...
...
急報っ、急報つ
...
?
!?
敵が動いて
来たっ
ん?
刑山のふもとに
千の敵影!
なっ何ィ
もう
来やがった
のかっ
ふもとじゃ
分からない!
こっちに
向かって来てる
そうだ
あそこには
三つの道がある
崖治いと川沿いと
山道のどれだ
崖沿いだ
騎馬の
数は!?
地図を広げろ
振山と巴山に
物見を走らせろ
他に連動している
敵がいるかも
しれない
そこまでは
分からん
テン
お前なんで
この辺の..
誰だあれ
来る途中で
全部頭に
入れて来た
何してんの
早く地図...
何出しゃばって
やがんだ
小娘が
ここはガキの
来る所じゃ
ねェぞゴラ
......
目障りだ
ぶっ飛ばされる前に
失せろボケ
田永の奴
マジおどし
泣くぞ
あの娘
かわいそーに
かわいーのに
うざ
なっ...
何だと
ゴラァ
新参軍師が
やっかみに
遭うってのは
十分知ってるよ
だけど今は
そんなこと言ってる
場合じゃないだろ
山陽にとって里井が
どれだけ重要な地が
ちゃんと分かってるのか!?
今まで通りやってちゃ
取り返しのつかない事に
なるからオレが来たんだろ
ガキは
すっこんでろっ
つってんだっ
やめとけ
田永
パシッ
お?
放せよく?
てめェえっ
テン俺は
お前が真剣に
軍師になるため
勉強してたのは
知ってる
だけど実際、今、
お前がどんだけの
ことができるのかは
分かんねェ
そのお前に
いきなりこの隊の指揮を
丸投げするわけには
いかねェんだ
分かるな
本陣への同行は
許すが
体制はとにかく
今まで通りだ
......
分かったよ
信...
オォオオ
何っ
すぐに
尾平と澤さんの
隊を送り出せ!!
報告!
田永隊
苦戦中!
応援を求めて
います!
竜有隊も
同様です!!
ハハッ
待て!
その二隊に
助けはいらない
!?
二隊の場所は
外せない要地じゃ
ない
苦戦してるなら
後方の茂みに逃れて
立て直せばいい
!?
それより危ういのは
沛浪・崇原・田有の
三隊の持ち場だ
敵がもしそのことに
気付けば全力で
攻めて来るはずだ
沛浪蓮の所へ?
しかし
そこからは
何の報告も
ないか...
......?
この場所を敵に取られると
周辺の隊との連絡路を
断たれる恐れがある
さっきの
応援部隊は
ここに回して
おいた方がいい
テンお前は
口出ししねェ
約束だろうが!
一人言
ど...どうしますか
隊長...
どうもしねェ
さっき言った通り
田永達に応援を
送れ!
ハハッ
...???.....
くあああ
くっくそっ
こいつら一体
どこから
こんなっ...
崖上にも
弓兵が
いるぞ
左から
来ます!!
右からもだ!
くそっ
挟まれるぞっ!
ぐわぁ
オオオ
オオ
つ...強い
何だこの魏軍の
強さは...
「この敵は
今までの相手とは
全く格が違う...!!
急報!
沛浪・崇原・田有の
三隊が崩壊
敵に陣地を
取られましたァ!!!
敵にこちらの
連絡路を全て
断たれ他の隊の
動静が不明に!!
なっ
なっ
何ィ!?
......
やめろ!
もう敵の罠が
はってある
し...しん
信殿...
くそっ俺が行って
取り戻してやる
信...
やっぱり
代わろう
対応を急がないと
バラバラになった
小隊達は根こそぎ
刈られるぞ
第247話「軍師の初陣」
早く決めろ
...そうかな?
.....
信
......
分かったよ
第24話、軍師の初陣
キングダムの
...来ま...
せぬな
妙だな
飛信隊・信の性格なら、
直ちに自らこの地を
取り戻しに来ると
思ったが
......
飛信隊本陣の
様子に変化は?
特に報告は
入っていません
敵本陣がっ...
急報ォ
忽然と
姿を消した
とのことです
!?
消えた?
ようやく
こっちへ
来るのか?
いや...
味方を捜して
立て直しを図る
つもりかも
知れません
何?
捜索網をしけ
捜索網を
しけ
見つければ
簡単に
叩き潰せるぞ!!
今敵本陣は
孤立し
百人程度だ
はっ
はっ
ひぎゃ
オオ!
......?
はっ
うわっ
何だってこんな
密林をっ...
道を行けば
敵に見つかる
とにかく
全力で走れ
テン
これは速さの
勝負だ!
俺より
前に出るな
魏軍師氷鬼の読み通り
貂達本陣は
散っている仲間の隊を
求めて疾走していた
はっ
はっ
はぁ
危ねェ
それに対し氷鬼は
大規模な包囲網を
展開した
油断するな
奴らは近いぞォ
皆殺しだァ
オオ
しかしその包囲網が
しかれた時には
すでに貂達はその裏へと
抜けていたのである
ひしんだ!
飛信隊
魏軍包囲網
ハハ
やったな
テン
まだ何も
やってない
本番は:
これからだ
この先の丘に
本陣を置き直す
地図を見せて
散ってる各隊の
居場所を示すから
探して来て
オオ
―微子城ー
女の子?
ハイ
...別に彼女を
庇うわけでは
ないですが
まーね
...いや
ここさえ
きれれば
軍師に
性別はさほど
問題では
ないかと
それは僕が
保証します
先生の?
何しろ彼女は
すでに昌平君の
特別事師談可を
もらっていますから
兄上以来の
早期認可
ですよ
学校で彼女と
軍略囲碁でまともに
戦えるのは
もう僕だけです
......
ーなるほどね
それじゃ
あとは..
軍師としての
〝適性〟があるか
どうかだな
これがないと
どんなに才能があっても
軍師として活躍する
ことはできない
河了貂は理由あって
すでに実戦を経験
しているという
強味はあります
しかしこの問題
ばかりはやはり
結果を見てみないと
分かりませんね
?
「か
田永隊を
連れて
来たぞー
おー
お前らも
無事だったか
おー
いるいる
ワハハ、本陣移動とは
大胆だな
しかしよく
ここまで来やがった
信の奴も
たまには
やるじゃねェか
...信じゃねェ
今指揮してんのは
あの小娘軍師だ
なっ
何っ!!
お前らだけじゃねェ
完全に孤軍と
なってさまよってた
俺らの隊も
見つけやがった
オレの
所もだ
オレの
隊も
あのガキ
どうやらただの
小娘じゃねェみてェだぞ
読みだけで
散ってた全部隊の
居場所を言い当て
集結させやがったんだ
......
......
来た
蒙毅が
言ってた
軍師は必ず
初陣でその3適性〟を
試される
適性?
まだ机上だけの策士
である我々は
実際に戦場に降り立つ
恐怖を知らない
こちらを殺さんと
敵が迫り来る中
冷静でいられるのか
日頃軽々しく扱っている
この一駒に今は
数百人もの生の
人間の命が宿っている
冷徹に人と人を
殺し合わせることが
できるのが
想像の上をゆく
実戦の恐怖に呑まれ
何もできずに潰れる
軍師見習いは数多くいるんだ
......?
どうした
テン
王弟・成嬌の
反乱で
敵が
来てんぞ!!
でも
まとわりつく!!
実戦ってのは
知ってるつもりで
いた
はっ
はっ
これは違う!
そうか...
熱気と
殺気が
風に乗って
たしかに
こんなに
息苦しいのは
初めてだ
はー
ふっ
まぁ、我慢で
そういえば...
これが戦場の空気か
戦る前から
これかよ...
呑まれるものか
おいテン
分かってる
オレが戦場を
呑んでやるんだ、
始めるぞ
配置につけ
オオオ
ドドドだ
道清隊を
前に
ハハ
おー
奴らも
動いて来たぞ
道清を?
あれは千人隊で
精兵ぞろいだぞ
一気に
終わるぞ
それなら
それで
キングダムの
俺が包囲網をしく前に
飛信隊本陣は
裏へ抜けていた、
...
そして散開していた
兵とも合流している
この迅速な立て直し
明らかに何者かが
参謀として隊に
加入している
どの程度の
軍師かこの一手で
測らせてもらう
行くぞォ
来たっ
敵先鋒隊
そのうち
八百から...千
騎兵二百
分かってるよ
騎兵三百に
歩兵七百だ
全軍四千のうちの
一干をいきなり
動かしてきた
しかも...
精兵部隊か
あ私
補佐役の
田孝です
戦を急いでいる
ということじゃない
あれは
こっちの反応を
見ようとしている
オレの力量を測る気だ
望むところだ!
全軍
そのまま
待機
行くぞォォ
バカ
待機だ
待機
ここで戦力を
失いすぎると
残りの三千と
戦えなくなる
あれは
策にはめて
効率よく
倒さないと
いけない!
いきなり
二千対二千の戦い...
かつかりよう
河了貂
「と言っても
いいんだ
迎撃しないと
敵がどんどん
向こうからは
見えていない
!?
飛信隊と魏軍の間に
〝隘路〟があることを!!
ここで一気に
敵先鋒隊一千を
葬る!!
敵が隘路に
入ったぞ
河了貂!
第248話上を行く
«隘路から
出て来た
だ!!
えっ!?
隘路とは
数本の道が
一本にまとまっている
道のことだ
ってそんなことは
どうでもいい
とにかく思った通り
別れた小道に対し
敵は隊を分けて
進撃して来た
あっ
そうなんだ
兵力が分散した上に
あの狭路では
衝突面が小さいっ...
一千に対し五百の兵力で
十分打ち勝つことが
できる!
どるああ
ぐわあっ
ルオオオ
第248話
まずは
重量級の部隊で
一つの道をがっちり
せき止める
そこからさらに
力ずくで前進
ウオオ
行けェ
くわっ
敵を隘路まで
押し戻す
そうすれば各小道は
入口に蓋をされた
状態になる
突然退路を
断たれた敵名隊は
必ず混乱に陥る
オオオ
!?
うっ後ろで
異変がっ
何っ!?
後方に
敵影!?
バカなっ
その機に乗じて
各所一気に
叩くんだ!!
ルオオ
がっ
くわっ
ワハハ弱ェ
弱ェスよ
こいつら
ぐわあ
でっ出口を
探せっ
状況がつかめず
混乱してる
からだ
ついさっきまでの
飛信隊みてェだ
こりゃあ
まるで
っしゃあ
今のうちに
やっちまえー
うろたえるな
退路など
初めから必要ない
各隊前の
敵だけに
集中しろ
敵は大した
兵力ではない
千人将
くっまずい
早くも
立て直しを
よし
出たっ
そいつが
隊長だ
そいつを
討てばっ
その隊は
終わりだァ!
アイヨ
まずは隊列を
作って...
ヌン
げはっ
道清様ァ
まともに
かち合えりゃ
お前らなんて
相手じゃねェんだよ
田有百将!!
なっ
きゅ
急報ォ!!
道清千人将
討ち死にっ
氷鬼
隊もほぼ
壊滅しました!!
何だとォ!?
何だとォ!?
...
こんな
短時間でっ...
甘く見すぎたか
前衛全隊
突撃だ
ハ!
かっ河了貂
敵がっ...
広がりながら
前進してくるぞっ
...?
あの路に入って行っては
同じ目に遭うのでは
ないのか?
ご心配なく
隘路の戦術は
あくまで中の狭路で
裁軍を止めてから初めて
効果を得る代物
部隊を細分化して
あらゆる道から進ませれば
少数の奴らに全ては
止められませぬ
抜ければ部隊は
一気に敵の心臓部へ
届きます
攻略が早い
やっぱり
手強いぞ
この敵
ああっ
無人の道に
どんどん敵がっ
河了貂っ
隘路の戦は
終わりだ!
張ってる各隊を
右の信の元に
集めろ
!?
右に!?
もっ
もう!?
本陣の守りに
力を割く余裕
なんてない
本陣の守備
じゃないのか!?
初めからここは
野ざらしにする
つもりだった
えっ
そっ
そんな
あえてさらして
敵を引きつける
数が少ない上に
すでに傷ついてる
飛信隊が勝つには
長期戦ではなく
極端な
短期戦!
自軍本陣が落ちる前に
敵本陣を落として勝つ〃
行くぞ
てめェらァ
オォオオ
敵です!
オオオ
本陣狙いか
バカが
左方よりこちらに
向かって来ます!
...!?
行けっ
行けェっ
河了貂
しかし
〝ぷ厚く守る
敵本陣を破る
手段”は...
主に二つある
実戦で使われる
手段のほとんどは
結局のところ
武の力に頼った
強行突破だ!
どろああ
ぎょわあ
...もちろん
その手は大きな
犠牲を伴う
オオ
隊長に
続けェ
っけェ
隊長ォ
左
戦闘に
入りました
押し込まれて
います
うろたえるな
増援を送り
厚みを作れ
フッ
何だ結局、最後は
策無くいつもの
力技か
ハッハ
大した
軍師では
なかったな
そうでは
ありませぬ
強行突破は
立派な策です
ハハ!
実戦では敵も知恵を
絞る故実際のところ、
奇策だけで勝利すると
いうことはほとんどない
最終的な一手は
必ずと言っていい程
強行突破〟です
要はその一手を
いつどこで使うかが
問題なのですが
こちらが攻めに出た
直後を狙った敵軍師は
最良の選択をしたと
言えます
>♡
▽▽
余裕だな氷鬼
やけにほめる
ほめてはいませぬ
ただバカでは
なかったと
飛信隊の力を
考慮すれば
今までの裁軍は
この突撃で敗れて
いたでしょう
しかし今本陣に
いるのは訓練しつくされた
将軍と私の正規兵
四重防陣だ
配置に
っけ
正面を止めて
横から削ぐそ
その上山陽で
飛信隊の破壊力を
目の当たりにした
我らがその対応を
見誤ることは
絶対にない
故に飛信隊の
勝利は
万に一つも
有り得ない!
うおっ
ぐわあっ
ぶはあ
あがっ
くああ
尾平
信殿
敵の増援が
一気にっ...
......!
てっ敵の
対応が
異常に
早い!
こいつらかた
前の固め方
ハンパねェ
たっ隊長達が
呑まれて
いくっ
ああ河了貂
敵が足元に!!
早く
退避を
......
ほっとけ
ん!?
......?
くっ!
いっ石でも
何でもいい
下へ投げろォ
そして
敵本陣を討つ
二つ目の手段
それは...
河了貂
合図は
まだかっ!?
頑張ってくれ
みんな...
まだだ
ルオォ
ぼはあ
くそったれが
こんな作戦っ
ざけんなよ
あのガキ
ギャ
悪態が
つけるなら
まだ大丈夫
だな
るせェ
まだつぶれぬか
しぶといな
もう
決めましょう
さらに
増援だ
後ろも囲い
絶対に隊長信を
とり逃がすな
オオオ
飛信隊信を
殺せエ
敵の増援が来る
さっきより多いぞ
......?
こっからだ
ヤロォ共
飛信隊の底力
見せつけて
やれェ
っし
うオオオ
こんちきしょォ
河了貂早く!
敵がっ
...
完全に信の方へ。
偏った!!
ーったく
テンのヤロウ
大したもんだぜ
敵守備の
“力”が...
へへ
まさか隊長を
〝助攻〟に使う
なんてよ
合図の旗だっ!!!
今だっ!!
オオ
!?
何だ
この音は
!?
...それは
巧みな仕掛けで
敵守備に穴をあけ
・
後ろ!?
一撃必殺の
奇襲攻撃を
加える戦術だ!!
飛信隊
乳備兵見参!!
フォオオオ
なっ!?
助攻
(信逹)
てっ
敵襲!?
敵襲
ですっ
ギャア
アア
第29話・飛信隊軍師
!
おー
敵将
捕えたのか
ハッハツハ
やりました
何でぶっ殺して
ねエんだ?
娘軍師に
できれば
生け捕りに
しろと
生け捕りィ?
何でも
平定の戦い
だからとか
ああ?
まあ
本当に渡しゃ
戦功になるから
いいだろ
!!
ああっ
......
本陣がっ
飛信隊の
本陣が
焼け落ちてるっ
!?
どっどう
なってんだ
なっ
何ィ!?
同時にこっちも
落とされたって
ことか!?
攻めに兵を
使ったんで
本陣の守備は
ほとんどいなかったぞ
まさかあのガキ
自分を犠牲にして...
なっ何だと...
......?
コラ
勝手に殺すな
テンっ!?
!?
?
ガキ
あっあれ?
お前あの
本陣は...
淡数少ない兵
あー
負けた腹いせに
奴らが火でも
つけたんだろ
あとオレが
いなかったから
しかし
よくその寡兵で
敵の包囲を
脱出経路くらい
確保しとくよ
最初っからね
ぶははは
すっげぇ!
こりゃ
まいったぜ
なっ田永
ケッ
たまたま
だろ
ワハハ変重な
素直じゃねェな
何なんだこいつは
大したタマだぜ
全く
...氷鬼?
...氷星?
こんなちんちくりんで
マジで戦に勝たせち
まうしよォ
......!?
ふざ
けるなァ
むっ
!?
こ...
こんな小娘
だっただと...!?
こんな小娘に...
魏・軍師八指の
この氷鬼が負けたと
いうのか...
俺は
認めんぞ
主攻に見せた助攻の策など
机上の絵空事...
実戦では下策だ
たまたま
飛信隊が高い戦闘力を
持っていたから成功したが
ふつうの隊なら助攻は全滅し
奇襲も失敗に終わる
実際貴様らの
助攻には大きな
被害が出たからなァ
だったらこいつの策は
飛信隊の力を
最大限に活かした
すげェもんだったって
ことじゃねェか
ラだうだうるせェぞ
オッサン
お前は知恵比べで
こいつに
負けたんだよ
飛信隊軍師
河了貂になァ!
この名前
よォく頭に
たたきこんどけ
...信
連れてけ
っしゃああ
勝ったぞォ
オオ
.....
...
貂が加入したことで
後方で補給作業に
当たっていた
副長・楚水の一団が
戻ってきた
本陣が自分勝手に
動き回るから補給作業は
本当に大変だったね
はっ
これからは補給等も
オレが受け持つから
安心して前線復帰
してもらっていいよ
......
誰ですか
この小娘は
えっ
ん?
しっ信殿
教えたって
言ってません
でしたか?
信殿の
妹?
えっ
...
いやいゃいや
っし
やっと形が
整ったな
ここから飛信隊は
破竹の快進撃を続けた
山陽奪還の
突破口として里井の地に
集結してきた魏軍を
逆に一網打尽にし
わずか十日ほどで
里井を平定
したのである
......
飛信隊が
こんな所まで?
ああ
里井に討つ敵が
いなくなったから
北上して来たんだ
楽華隊と連携して
微子の裁軍を
討とうって
伝者が来たよ
山陽
えっ
え?
どうやら奴ら
以前のナは
取り戻した
ようですね
里井の攻略戦
前以上さ
飛信隊は対峙した敵だけでなく
里井の一帯にいた裁軍会でを
相手にしたような
戦いを展開した
時には味方の素軍の
配置:支援を利用して
里井全体を一つの戦場と見たてて
それに勝利したんだ
つまり
〝広域戦〟を
やってのけたんだ
独立遊軍としての
形ができつつある
飛信隊は明らかに
今まで持って
いなかった力を
手に入れた
今の飛信隊は
本当に強いぞ
やっぱな!!
......
何
やってんだよ
お前
せっかく久々に
ゆっくり
盛り上がってんのに
......
オレはいいよ
微子の地形にあった
作戦を考えないと
いけないから
オレの小さな誤りで
数十人単位で人が
死んでしまうんだ
んなもん
明日でいいだろ
......
そうは
いかない
死人の数までお前は
しょい込まなくて
いいんだよ
策を練り上げて
おくことに
越したことはない
しょい込むに
決まってるだろ
オレは戦場で
指示するとき
......
......テン
あらかじめ
どのくらい死ぬか
分かってて
送り出してんだぞ
軍師には
適性ってのが
あって
ーでも
先のことを
考えるとどうしても
怖くなる
この十日間あまりで
百人近くが死んだ
......
初陣で一応
それは示せたと
思ってる
そういう苦しみが
あることも知らずに
来たんなら
とっとと帰れ
この先何百人
死なせていくん
だろうって...
だっ誰が
帰るかっ
なっ
なっ
それに
せっかく
来たのに
オレはただ
分かってたけど実際やっぱり
想像以上に重いって
話をしただけだろ
そんな軽い気持ちで
ここに来たんじゃない
誰が
帰るかよ
へへっ
だよな
でも今の
お前じゃ長く
もたねェよ
そこで戦場の
大先輩が
戦場で続けてく
コツを教えてやろー
っつってんだよ
手ェかしてみろ
手?
仲間の死のつらさは
軍師も兵士も
変わんねェ
そのつらさを
乗り越える
一番いい方法を
俺達は知ってる
みんなで共有して
薄めて
きたみみある
おおっ飛車師
バカさわぎして
吹っ飛ばすのさ
お前もできんだろ
もー飛信隊
なんだからよ
こっちおいでよっ
テンちゃあぁぁん
ギャハハ
オレはみとめねぇぞ
ううせェ田永
こっちにっちゃまいで
「ハハハ
秦国王政と
第250話東郡
実際の執権を握る
丞相ョ呂不韋
この両者が見守る中
王都咸陽より
黒ずくめの旅団が
山陽の地へ出立していた
見送る両者の
表情には
...
それぞれに
〝思うところがあるん
という色が漂っている
...!!?
二十日後、その黒旅団は
山陽城に到着
!?
何だ
この軍は
それからさらに三日後」
山陽周辺一帯の平定に
成功したまたる軍・部隊と
山陽の施政に当たる
文官一同が
山陽城の大広間に
集められた
東郡
チッ何なんだよ
こんなところに集め
やがって暑苦しい
平定したから
ねぎらい
でしょうか
でも文官まで
いるのはちょっと
変だな
蒙恬様
何か聞いて
おられますか?
何も
ん?
玉鳳だっ
王賁!
あのヤローやっと
持ち場平定して
来やがったのか
おっせーなー
上手を平定しに
出て行った
玉鳳隊まで
入城して来たぞ
カカっ
あれが隊長の
千人将王貫だ
そうじゃないたしか
玉鳳隊は早々に
持ち場の敵を討って
三つも場所を変えながら、
平定して回ってたんだ
山陽
何っ
アフ!
?
何だ?
あの黒ずくめ共は
蒙恬様
あれはたしか
...
ああ
大本営ー
素国朝廷直属の
特殊護衛部隊だ
つまり
あっ
あれは
まさか
ん?
キングダムの
政府の要人が
派遣されて
きたってことだ
...
あっ
あれはっ
先生!?
えっ...!?
軍総司令
...?
えっ
!?
軍総司令!?
総司令が
こんな前線に!?
先生の後ろは
行政の李斯か
何か嫌な
予感...
2百氏四柱〟のうち
二人が山陽に?
ただごとでは
ありませんな
これよりここ
山陽についての
国の方針を
発表する
今日のこの刻をもって、
山陽は菜国の。東部〟という
名称に変わるものとする
!?
...移住!?
一万!?
政治においては
行政の長孝斯の下
家の法の下に
この地を治める
それに伴い他の城邑より
奏人一万を移住させる
承認しかねる
原住民には
即座に強制退去
してもらう
なっ
来たか...
よって今よりここ東郡は
我らが命を賭して守るべき
奏国士そのものとなった旨
各自頭に焼きつけよ!
私からは
以上だ
素国の
決意表明
だよ
!?なっ
これって
一体...
......
決意
表明?
この時代は
国土の導い合いに
終始しているわけであるが、
奪った地はまたすぐに
奪われるというのが
常である
その地に自国民を
移住させ郡とする
という異例行為は
この地を絶対に手放さない
という強い意志の現れであり、
また、これを国策とした
ということは次もある
ということである
つまり
始皇五年のこの
山陽東郡宣言と
いうのは
これから素国が領土拡大に
本腰を入れるという
宣戦布告だったのである
...チッ
俺は南方面!
楚»の軍の警戒に
当たれって言われたぜ
楽華もだ
俺達には
未知の敵だな
怒ってのは
いや
玉原は
引き続き
山陽一帯の
守備だ
あっそ
お前も
楚?
この三人がそろうのは
対輪虎の作戦を
練ったあの夜以来だな
王賁
......
......?
ははっ
俺は信とはちょくちょ〜
会ってたけど
信と王責は本当に
あの夜以来じゃ
ないのか?
何か
なっつかしー
...
お
おーーまーな
...
久々だな
王賁
話しかけるな
王賁...
勘違い
するな
お前らとの
慣れ合いに来た
わけではない
ただお前から
情報を引き出しに
来ただけだ
情報?
とぼけるな
お前は昌平君の
元生徒のはずだ
そうか
そう言えば
テンの奴か
そんなこと
言ってたな
情報なんて
特にないよ
起きてることは
見たまんまさ
素国の中枢にいる
昌平君と李斯が
自ら陣頭指揮をとって
山陽...もとい東郡を
強固なものにしようと
している
それほどに魏の
どてっ腹に打ち込んだ
この楔〟は最たる
重要拠点だってことさ
一昨年の王騎と
先の戦で負傷し
事実上引退した
蒙驚将軍
案の軍力の
低下が
否めない中
だがあの二人が
わざわざ来たことは明らかに
それ以上の意志を送るためだ
わざわざ列国を
刺激する行為は
理解に苦しむ
...
...
お俺は
悪くねェと
思う
...いや
今いる住民を
追っ払うとか
その辺はよくは
分からねェが..
どの道全員
ぶっ飛ばして回る列国の
奴らに宣戦布告すんのは
悪くねェ
戦が激化するって
いうなら願ったりだ
モタモタしてっと
俺らの代じゃ終わらねェって
話にもなるからなァ
......?
つい最近まで
全敗していた
ザコがよく言う
なっ何だと
てめェ
あ
そうだ
軍師紹介した
礼もらってなかった
お金
かっ金!?
ハハハ
冗談はさておき
信の言葉は時々
鋭い
むっ
“モタモタしてると
終わらないってのは
真理かも知れないな
実は俺も
王賁と同意見で
さっき先生に
直接話して
みたんだ
...
今は中華の戦を
活性化させる刻だ
!!
そしたら
活性化?
......
中華全土に
嵐が来るという
ことだ
ーーだから周囲の
国々には要警戒と
!??...???
だったら
警戒すんのは
楚や魏じゃねェだろ
......?
オレたちがわ
中華全土が
動き出すっつーなら
一番最初にしかけて
くんのは
ぜってェ
あの男だろォが!
趙王都邯鄲
!!
まあなんじゃない...
まずねとかユリねえかっちゃっ
ああいじゃないんじゃねえ
...やはり...
始めるしか
ないか...
陽
公孫龍将軍
軍を興す準備を
して下さい
将軍の万極と
李白にも通達を
十万規模の
戦を始めます
!!
ハハッ
......
ついに秦との
同盟を破って
戦争を...
いえ
攻め込むのは
燕国〟です
!?
えっ
燕国!?
して
大将は李牧様が?
いえ
そろそろあの方に
目を覚まして
頂きましょう
キングダムの〈完〉
さんよっ
おまけマンガ山陽戦の後日談
意識朦朧としている
信の願いで輪虎の亡骸は
廉頗の元に届けられる
ことになった
廉頗様
輪虎様のっ
...
...
オ23巻ご購読具にありがとうございます!!!
ッ
あの康顔大将軍からの...
お礼!!
シッ
ゴク!
あっ
空けて
みろよ
信
ものすげ
数日後
飛信隊、信の元に
廉頗から
お礼の品が届いた
...ホの
お
おォ
根っこ?
コスタッフ一松原田近関加藤田近
コヘルプ・石井□編集金上
何じゃこりゃァ
あのじじィ
作原泰久
それは実は滋養強壮に
効く超高価な人参
だったという
カバーデザイン
岩崎修(POOKET
YJC
DIGITAL
5月15日木、2018年6月20日までの開催で
23巻
キングダム
原泰久
◎原泰久2011.20L2
初版発行
デジタル版発行-2012年
2011年
発行所・集英社
httpy/Nwwwstilesshacco.
この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
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