★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 とホナ五八十三ー百一百十九「百三十七有五十五 ★この作品はフィクションです実在の人物・団体・事件などにはいっきい関係ありません。 もしかしたらいいというのは、前巻までのあらすじ 少年・信と漂は、武功で名を上げるべく日夜剣術の修業に励んでいた。 ある日、漂は、国王・嬴政の最強者として王宮へ召し抱えられる。だが、王の異母弟によるクーデターが勃発、凛は刺客の手に掛かり殺されてしまう。 漂を身代わりにした嬴政に憤りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるため嬴政と 行動を共にし、反乱を鎮圧する。その後、隣国・魏との戦いいに初めて従軍した信は、獅子奮迅の活躍で秦軍の勝利に大いいに貢献。その功を認められ、一気に百将へと大抜擢される。 いっそうの領土拡大を目指す秦国。だが、大軍勢が遠征中の隙を衝かれ、趙軍の侵攻をゆるすことに。王宮は国内に残る兵を集め、大将軍王騎を総大将とする軍を興して対抗。信たち飛信隊も参戦しかつてない激戦の末、超軍を退けることに成功する。しかし、 制服も死を録情したくれェアゼッ!!?冥指したくれェやばい奴だったぜ輪咲 そういうことですが、うううん...ううっ 趙軍討伐から一年後・・丞相・呂不韋の策略により、秦と趙の間で同盟が結ばれた。超への警戒が無用となった素は、豪驚を総大将とする軍を興し、魏の攻略へと向かった。戦いが激化する中、飛信隊は魏軍を率いる大将軍・廉頗の右腕である輪虎を討つ為、玉鳳隊・楽華隊と共闘。その策が「成功し、輪虎を追い詰め傷を負わせた信。その後、一旦退却を余儀なくされ るも素軍本陣正面にて輪虎と再び対峙!ここで信ここです...!!は満身創痍ながらも・一騎打ちでついに輪虎を倒す!! 一方、素軍本陣には、砦を突破した廉頗が攻め入る。 この危機に秦軍総大将蒙驚は東頗との困縁を断ち切るべく、一騎打ちを挑む。しかし左腕を斬りおとされてしまい、更なる廉頬の矛先は信へと向かう。信は王騎を罵倒する廉頗に対し真っ向から反論し、その偉大な最期を語った...。そんな中、姿をくらましていた。 桓騎が魏軍本陣を急襲、総大将・白亀西を討ち取る。対する魏軍は戦局を五分に戻す。べく、更なる戦いを仕掛けようとしたその時、廉頗が突如、敗北を認めー!? 詢蔚閉爾問爾開爾禰陶南南南開南南雨南南府南 戦災孤児から武功を垂ねて山#中お父さんを重ねて出世中。 天指す。素軍を重ねて出世中。天下の大将軍を目指す 指す。素軍特殊部隊・飛信隊の隊長。現在春軍特殊部隊・飛信隊の隊長。現在は臨時の千人将を務める。信隊の隊長。現在は臨時の千人将を務める。高岡市の子は初める。亡き王殿将の姿用の子をしたらいい務める。亡き王騎将軍から、愛用の矛を託され亡き王騎将軍から、愛用の矛を託された。 完成聞きようかい伝説の暗殺集団・蚩尤の未裔で同胞の仇を追う。現在は飛信隊に在籍し、副長を務める。女である 副民を初めると、メールのことを信じ外に隠していた 山の民で信の元同居人軍師を目指し、昌氏陣営の軍学校に入る。 信の親友。高政の影武者となり、命を落とす。 原政に忠誠を尽くす大臣かつては武官 千人将。昌文君の副官も務める。 素国の若き王。異母弟との争いで政権を得るが、実権を永相・呂不覚に握られている。国内のみならず中華の統一を目指す 豪驚の副将元は冷彼な大手盗団の首領魏軍総大将・自然でを討ち取る。 気象の届けば、王一族の現頭首で、王賁の父昭王の代から危険人物とされている。 南南南開岡南南岡南岡岡岡甯甯甯商南商南南南簡南簡簡障甯岡 ...の異名を持つ車。廉頗と長きに渡り大丈将軍の一人。趙国医療関係をもつ。豪武『討伐戦の>総大将を務め の父で、豪恬の祖父。そるも、命を落とす。 王賀「おは。臨時の千人将として、〒鳳陛太。臨時の千人将として、玉鳳隊を救いる息子。 しく、玉鳳隊を率いる。王骸の息子 しかしないということにしていましたが、 蒙恬...臨時の千人将として、楽華隊を臨時の千人将として、楽華隊を率いろしく、茉華隊を率いる。豪驚将軍へで 昌平君の弟子の見習呂不草の四柱の一人呂不韋の四柱の一人い軍師。豪武の息子。で軍事を司る猛将。趙で天才軍師。 国討伐戦で副将を務めた。 権力をほしいままにする素国の丞相。藁政の心政敵。かつては韓・趙で商人をしていた 昌不韋の四荘の一人目の草の四柱の一人で、文官を務めるそして、外交を受け持つ 飯飯の右腕再戦の一騎打ちにて信に敗れる。 れんぱ、してんのう廉頗四天王 最攻の母。かって、瀛政と共に趙で人質となっていた の軍略家。の車略策。短に討ち取られる。れる 南南商南商商南南南岡岡南南商南商南岡商南南南商岡南南 王騎らと渡り合った、元趙国・三大天の一人。理不尽な更送で大将を剥奪され、魏に亡命。実質、魏軍を率いいている大将軍 何をおっしゃるのですか、殿。 蒙驚を討ち取れば戦況は五分! 勝負はまだ決しておりませぬぞ そこから今度こそ殿が大将となって立て直せば勝機は巡って来ます そっその通りです今ここには廉頗将軍と介子坊将軍がおられる 豪驚を討つのは簡単です ここにいる奴らを皆殺しにっ この戦はもう詰んでおる 戦が...詰んでる!? 介子坊の左軍は未だ山中に散ったまま 中央軍は輪虎を失いもはや力無く 儂が魏軍をここから立て直すにはそれなりの刻を要する しかしそれを許さぬ存在がある 美燕の右軍も後方の山中にある 後方の山城の中でじっと戦況を見守っている王翦じゃ 奴は軍の力をほぼ無傷に保ったまま出撃する機会をうかがっておる この状況で全力で戦える方の軍が出現するというのは決定打となる しかし王製には美燕が当たっているはず 王翼...王賁の親父か... 王聖が出てくれば僕はどこの軍に入ろうと背を追われる そうなっては全軍の立て直しどころではない そしてそれを桓騎が冷酷に刈り取って行くのじゃろォ バラバラになった各軍は退却の判断すらままならなくなる このまま続けても裁軍は〈全滅〉の憂き目に合うだけじゃ 魏国のことを考えるならそれだけは回避せねばならぬ 蒙鷲将軍を助けるのだァ!! いっいかん下から秦の新手が来ます その数...およそ二千 すごい勢いで駆け上がって来ます これより魏兵への一切の攻撃を禁止する ...そうですようなんだろうかなぁ 儂の裁量で魏軍は速やかに退却させる 山陽近辺の住人も退避させる故これにも手を出すな 特に桓騎の手綱を緩めるなようぬの責任じゃぞ こ...これは和睦交渉か...!? しっしかし何の記もなしに... 和睦の条件とはふつう勝者が決めるのじゃがのォ 命があるだけありがたいと思え さもなくば新手が来る前に貴様ら全員皆殺しじゃ 譲歩してやってるのは彼の方じゃぞ 十分分かっておるわい... 魏軍代表廉願の和睦申し入れ 素軍総大将家鷲が受け入れようぞ!! いかなる戦況であろうと この瞬間素軍の勝利が決まったのである それは本陣真下で戦う。中央軍の兵士にも感じることができた 敗戦の責は桓騎を見失った私に... 裁軍の主攻にして土台であった中央軍 これが健在であれば立て直しは十分計れた 最大の誤算はその将輪虎がまだ無名の者達に討たれたことじゃ ごっちはこっちで話をつけておこうかのォ 話をつけておこうかのォ 輪虎の..落とし前ってわけか... 貴様見た目以上に頭が悪いのォ 儂や輪虎がそんなに器の小さい男に見えるか? 王騎が貴様に矛を受け取らせたと ということは貴様は王騎の背を追う者 大将軍を目指す者ということになる 身分なんて関係ね... フッ見るからにその低そうな身分でなァ 大将軍になるために必要なものは あと百の経験と百の幸運っ... それら全てを兼ね備えた趙国三大天と素六将はかつて... 正に完璧な時代を築き上げた その中で唯一生き残った儂は結局最強だったということかのォ ヌハハまァそれはいいとして そんな儂らと貴様は本気で一肩を並べるようになれると、思っておるのか!? 肩を並べるんじゃねェ! 俺の夢はそんなに半端じゃねェって 俺はあんたらをぶち抜いて〝史上最強〟の天下の大将軍になるんだ!! ヌハハいや悪くないぞ小僧 若き頃の儂達の姿を思い出した ものを知らぬ貴様に一つだけ教えておいてやろう 貴様は儂らを追い抜くことも肩を並べることもできはしない 強烈すぎたあの時代はもはや陰ることなき伝説 故にこれから先いかに貴様らが暴れ回ろうと常に疑問を投げかけられる “彼らがもしこの時代にいたならば”とな んなこと言われても俺らにゃどうにも... 僕らの伝説は一刻の流れ。に守られてしまったからのォ じゃが実は一つだけ儂らを抜く方法が存在する そっそれは一体...!? 優らでも成し得なかった大業をやってのければ歴史は必ず貴様らをあがめる 成し得なかった大業!? 戦乱の世に突入して五百年じゃからのォ あまりにも現実離れした それを成すにはすさまじい程の武の力と また、それをふるう器!血の大業の“業”を受け止める窓を持つ王が出現せねばならん そんな武王をも超える覇葉に翔も王など出てくるはずが: それを自分の確かな道だって豪語しやがったのが... 無理なんかじゃねェぞ蒙恬 俺らがあんたらを超えた証だ それはお前が持っとけってことだろ 貴様と話すことなどないわ フォッフォそう言うなて 両軍少し落ちついたらその時ゆっくり語ろうて どういう形にせよまんまとやりおったな... この中華に主要拠点はいくつかあるが ここ山陽は真にでかいぞ 親王に会わす顔がないわ 魏のために貴様らを返り討ちにしてやろうと思ったのは偽りなき本心! これでやっと矛が置けるな 死ぬまで儂は現役じゃア ついにやったな蒙鷲将軍 秦軍が勝利したぞォォォ!! カカカすげェ熱気もう一戦いけんじゃねェか? バカ言え今から下行ってあいつらと... しっ信!?どうしたっ!? ゲッやばいこいつ息してない!? 素軍勝利の報は各戦場へと順次伝わった お頭ァ決着ついたそうですぜェ 廉頗敗戦という大事件は瞬く間に列国に広まった そしてその報を最初に知ったのは当然この国である 蒙驚軍勝利!!蒙鷲軍勝利です やってくれたな白老大将軍 っと言うことはあの藤郎を ワハハ親め思い知ったか 戦の詳細は分からんのか? 武功をあげたのは誰じゃ 伝わって来てるのは桓騎将軍です 敵の参謀と総大将の二人を討ち取り勝利を決したと そして次いで敵主攻の将を討ち取ったという 飛信隊信という千人将です 誰か知らんがようやった まっ真に廉頗将軍が見れたのかっ 魏軍を破った素軍は山陽一帯の平定のために多くが臨戦態勢のままその地に残った 山陽”を取られたか.. ここから秦の出方次第では天下は大きく荒れますよ.. 一方で負傷の重い兵達は素国への帰路にもついた 飛信隊が帰国組に入れられたのは蒙駕のささやかな褒美であった 故郷までの道のりはおよそ一月である 道中多くの負傷兵がもたすに息を引き取ったが、 それでも勝者として帰るその足取りは決して重くはなかった おお...うまそいてて そうか...終わったんだな そして別の形で別れようとする者が一人 ずっと寝てたんだぞ大丈夫か!? てめェら変な目で完病を見るんじゃねェ おっお前だって顔真っ赤... やっやべェぞ何だこの気持ち.. い...いや羌穂お前が女だったのはもうみんな知ってて...みんな驚いたけど別にだからって何も変わらねェんだ 逆に女でよかったっつーか 実は何度か“オレそっち系?”って心配するくらいお前見て変な気持ちになったことあるし...いやマジ実際夢に出て来てつい... いやだからっとにかく今まで通りだって言ってんだ! 羌捷さん仇討ちの旅に行っちゃうの? べ別に止めやしねェよ俺らは 信に聞いたからいろいろ... でも大丈夫だ死にゃしねェ あいつもまだ眠ったままで目を覚まさねェ 輪虎戦の後にもあいつ本陣で... あと三日もすりゃ目を覚ますって会延じィが言ってた すぐそこに流れてる羊河の支流を舟で北上すれば 仇のいる趙に一気に入れるからだ 今の私はどういう顔でお前達と別れればいいか分からない 象姉の首を抱きかかえた時に何かが私の中で壊れた 仇を討ったら元に戻るといいとは思ってるが... ...一睡もできなかった こんなんで仇討てんのかなァ はっ早く羌擁殿にナワをっ... 黙って一人で行こうとしたよ 大体お前はその辺小っせェんだよ 泣こうが笑おうがどっちだっていいっつの そんな心のか弱いお前に一つ言っておきてェことはよォ どんだけ離れようとお前の小っせェ背中俺達がガッチリ支えてるからなってこった 副長羌鬼飛信隊を一時離脱 行って来いよきょ... 魏王の命とあらば斬首でも文句はない そちが魏のために最良の選択をしてくれたことは重々分かっておる 儂はそちを責める気など微塵もないぞ 死刑を回避することが儂のできる限界じゃった... そなたを裁国から追放する! 史書によれば廉頗は魏のあとさらに楚へ亡命したとある 趙の英雄「廉頗は祖国に戻ることはなく、結局、楚にて生涯の幕を降ろすのである フッフフッフーン♪フッフフッフーン♪ 朝からやけにご機嫌だねー あ...いや実は昨夜と...伽で... ななな何何昨夜何!?まぁまぁ、まままア 戦争が終わったから大王様がうれしそうだった? 開戦以来やっぱりずっとお疲れで表情もきつそうで でもね昨夜は本当に久しぶりに明るい感じで ...!!なーんだそんなことで 私本当にうれしかったんだから ってか向ちゃん達って本っ当に進展ないよね... この前の事件で少しはあれかと思ったのに... 全くない..わけでも.. そうだそう言えばあの人が威陽に来るって大王様がおっしゃられていたよ うん!ほら前に話した大王様を刺客達から守ったつよーい男の子 まさかそれで論功行賞の式典に出るつもりか... つかオレこれしか持ってねェし... ぐ...まァ...甲冑が許されてるのでダメということはなかろうか... っしじゃあ早く行こーぜ カカカ何?オレほめられんの? フッ全くお前という奴は... 本当にあの輪虎を討ったぁか? 何見てんだよおっさんあ? あの偶然の出会いからもう匹年か... ...いやたった四年でよくもここまで... 何すんだよオッサンてめぇー こっちだ朝廷の有力者が勢ぞろいする大きな式典だ 粗相のないようにくれぐれも気をつけろよ! 分かってるようっせーな 何か意外と緊張すんな... こっちだよはずかしーな いつ帰って来たんだ!? いや王製将軍の軍に入ってまだ山陽の守備に当たってるよ へー変なかっこだな今日 うっへーマジすっげェいる 大王様の御入殿である!! ここからじゃよく見えないな それではこれより論功行賞を始める 今回はまず特に功の厚かった三人を賞する この三人には特別に大王様より直々に祝いの剣を授与される ったくよく考えたら、ここにいる半分以上は政の敵なんだよな... それでは第一功素軍勝利に導いた総大将豪驚将軍 将軍には爵位を一つ昇級 佳白と禅の地を与え金二千と宝物十点を与える お身体をいたわるように 続いて第二功敵参謀と総大将を討ち取った 将軍には爵位二階級昇級 青卑:青林さらに大苛の地を与え オオ大丈夫大苛!大苛はでかいぞ この者が秦の隠れた逸材といわれる桓騎か... こいつが丞相に権力とられてるっつーうちの王様か 何であんなに猛った光を 敵主攻の将軍を自ら討ち取った 三百将で第三の功を!? 飛信隊信は臨時的に千人将に昇格し戦ったとある くそっ何やってんだオレは 場を賑やかすのはその位で十分だぞ信殿 るっるせェわざとだわざとっ 第三功飛信隊一信には、 そして正式に、干人将へ昇格するものとする! ど...どうすりゃいいんだ? 前の二人を見てなかったのか? 片ひざついて有り難くって この時この二人の姿は見ている者達の心を奪った 言葉では表現が難しいが 王と部隊長という滝差がありながらなぜかこの二人の姿はあまりにして珍しっくりくきていた そういう美しさに皆が一瞬静まりかえり 次の瞬間には大きな歓声へと変わった しかしやってる実際の二人の心境は ただこみ上げる笑いに耐えるのに精一杯だったという あそうだこれ言っとかねェといけねェんだった 俺はただ大将軍になるだけじゃ足らなくなっちまったぜ、政 どうやら俺とお前の道が一つに重なったみてぇなんだ 廉頗がそう言ったか... そのためには軍の力と王様の力両方が必要だってよ まあ正直なとこ俺には国がどうとかはよく分かんねぇんだけど 伝説の塗り替えってやつだ それがとてつもねェ大事だってのはさすがにピンとくる 未だ誰一人成し得たことがない偉業だからな まァその道に立つまでにも障害が多いがな だから力張るっつー話だろ 報告!提軍の孫隊は伏兵に遭い一度退却した模様です しかし代わりに火丘で戦っていた彼らが駆けつけてくれるそうです! あの山陽の戦いで大活躍をしたっ... 独立遊軍の千人部隊〝飛信隊〟です!! おー戻ったかお疲れさん 適当に山へ押し返しましたよ 魏の女性ってやっぱりどこか華やかだよね 都会だしみんな美人に見える ここより南里井の前線地帯のです そこ飛信隊が復帰してるらしーね そんなことより一つ妙な噂を耳にしましたが 正式に千人隊になってはりきってるだろーなーあいつら 何でも連戦連敗で隊長の信は千人将の権剥奪の危機らしいんですよ。 それがその飛信隊なんですが いっ一体どうなってんだこりゃあ 新生飛信隊になってここまでっ...たったの一勝もしてねェぞ俺達はァ てめェらでけェ戦いじゃねェからって手を抜いてんじゃねェのかコラァ そっそんなわけねェだろ るせェ尾平大体お前ら甲冑とか新しくして色気づいてるがらこんな... いっ色気とかじゃねェだろこれは それにそれはお前が一番.. ちょっとお前信俺らに当たるなよ ーしかし本当に何で急に俺達勝てなくなったんだ 敵も千人隊くれェで名だたる武将がいるわけでもねェのに ーーやっぱり羌瑰副長が抜けたのが大きいんじゃないかな あいつ一人抜けたからって戦力がそこまで無くなるかよ これまで羌穂が一人で武功あげてたわけじゃねェんだ オイラが言ってんのは戦術の話だよ だってこれまでって実際のところ、羌廆副長が作戦全部考えてたんでしょ そ...そう言えばそうだな... でもその代わりに今は楚水副長が作戦を... 楚水は補給の手配:配置とかそっちで忙しいんだ え!?じゃあ今作戦って誰が考えて... てめェ何してくれてんだ隊長コラァ これまでどんだけ被害が出たと思ってんだよ いい加減にしろよてめェは てめェの頭の悪さは下から何番目かだろが やっぱりそんなことだったのか 何勝手に作戦が原因だって決めつけてんだァ それ以外ねェだろがこのボケがっ そこでこの歩兵二百がこっちをダーッと行ってドカンとやって こっちがこー行ったら向こうがこー来るだろ ...どうだ別に悪くはねーだろ! 後はこの五百で向こうのこの辺に突っ込めば勝つだろーって ...ほ本当にこの作戦で今日戦ったのか? やっぱ作戦がひでェんだ!! ...フフフラファンディ 他に軍略に明るい人間はいないのか? そ...そんなこと急に言われても 我々は完全な武闘派集団 作戦は全部乳備様頼みだった 元乳備隊の中には戦術の分かる人間がいるだろう つーわけでやっぱりオレらが 今の飛信隊の置かれてる状況は非常にまずい... 山陽近辺の拠点のための援軍という立場で負けまくってるのは大問題だ 信の千人将降格という噂もはっきり言って現実味をおびてる かと言って隊内での対処法もないときている... ...言っとくが今の飛信隊なら菜華隊三百人で皆殺しにできるぞ 被害が少なかったのはただ強敵と出くわさなかっただけだ ...こうなったら仕方がない... ここはやっぱり一度羌痍副長に戻って来てもらって... やっやばい!やばいぞマジで!! じーちゃんの本陣では信に救われた部分もあったし ここで一応借りを返しとくか 飛信隊に俺の知ってるとびきりの軍師”を一人呼んでやろう! フフまァ俺の弟なんだけどね 豪恬が呼んでくれた〝軍師殿〟が貝野を通過 三日後にはここに到着します! 軍師ってからにはあれこれ俺らに指図してくるっつー話だろ 突然現れた他所者がよー 多数決で決めたんだ今さらそんなこと言うなよ... それに今はそんなこと言える状況じゃねェだろ 蒙恬がこの話を出してからのこの十日間 俺らはやっぱり一勝もできなかった だからってここまで来て他所者に頼るのかよ これで五連敗だぞ五連敗! 豪恬の弟が何か知んねーが部外者によォ お...お前らまで... それなりに長く続いている隊では内部の絆が強い反面 部外者の介入に対し拒絶反応を起こすことがある あー作戦会議に行ってくる 百人隊から始まった飛信隊でもその現象は顕著に現れた 新たな報告によると印川の二つの橋を狙ってそれぞれ千の敵兵が動き出した そしてその二軍の後方の山中にも双方二千ずつの軍の気配があるとのことだ ああここ数日でこの里井の地一帯にかなりの裁軍が集結して来ている 理由は明白他の拠点に比べて我ら里井守備軍が... 負けに負けを重ねているからだ! ...やめろこれは飛信隊だけの責任ではない よいか敵は取られた山陽の地を奪還しようと動きが活性化している 拠点を一つでも失えば奴らはさらに勢いを増し素軍の防衛網にも支障をきたす 何としてもこの里井は守らねばならぬ ーひいてはこの二つの橋の死守が必須! 桂橋の守りは龍子隊に! そして美仁橋の守りは飛信隊に任す! 不本意だがここの戦力で頼りとするのはやはり飛信隊しかいない 貴様らにとってももう本当に後がないぞ いい加減に山陽の戦いの力を取り戻せば隊長信 ざけんなお前の弟なんて勝手に呼ぶんじゃねェ いいから素直に俺の言う事を聞け 千人隊はもはや勢いだけで戦える規模じゃない 千人隊はもはや勢いだけで戦える規模じゃない 組み立てる作戦を人間が必要不可欠なんだ... 作戦を組み立てる人間が必要不可欠なんだ... 戦友でもねェ奴の指図にあいつらの命預けられっかよ 他所者の軍師なんて必要ねェってことこの一戦で知らしめんぞ しかしこの戦いで再び飛信隊は敗れた そのせいで美仁橋を失い里井の守備は川の内側まで押し込まれる形となってしまったのである そしてようやく飛信隊の元へ軍師の乗った車が到着した 飛信隊の位置から馬で三日離れた小城微子城 あ聞きました?里井の話美仁橋が落ちたって あそういえば今日あたりあそこに着くんじゃないですか?豪毅さん あーもう着いてんじゃないかな 飛信隊の奴らあまり乗り気じゃなかったスよ うーんそれは俺も少し心配してるんだけど... まー大丈夫っしょ弟はその辺も上手だから ここ微子にて任務があるので無理だって なっ何でお前がここにーー!? ?伝文が届いてませんでした? あ...何か来た気がしてたけど各隊の報告かと思って見てなかった えっ...じゃあ飛信隊に軍師は... だから代理の者を送りましたよ 何でお前がここにっ... 正直こういう形でお前の前に現れるのはずっと先のことだと思ってたから オレ自身もちょっと驚いてんだけど... そんなことも言ってらんない状況みたいだからな 蒙毅って奴の代理でお前が来た...? ...ってことはこいつがうちの軍師? ...!!!アクショップのファンディスクラストの まァそれは後回しとして とにかく久しぶりだな貂 カカその蓑もう限界だろ 何かお前女みてェな顔つきになっちまったな どう見たってそいつ“女”だろ 信と会うの一年以上ぶりか... この一年で成長しちゃったから... そういうのも含めて気持ちの整理は済ませて来ただろーか あいつオレが女だと知ったらどんな顔するのかな... 俺はこいつと一緒に暮らしてたんだぞ その俺が男と女を間違えるわけねーだろ あ?でもどー見たって... いやここでうやむやにはもうしない 女を隠すなんてことに気を使ってる場合じゃないんだ その人の言ってることは間違いじゃないよ 今一番重大なのはオレがここで軍師としてやっていけるかどうかだ オレはもう咸陽には戻らない覚悟でここに来たんだから ってことで改めて宜しく だまってて悪かったよ信 だからお前まで何ふざけて... 何と!あなた方までここに.. ここ里井が山陽奪還の突破口になると聞いてのォ ハハそれだけではありますまい 山陽の戦いでは奴らに世話になりましたからなァ ああ輪虎将軍が討たれた時から中央軍は力を失っていった 我らの配置が将軍の側であればああはならなかった 飛信隊に苦汁をなめさせられた中央軍の生き残りの我ら三人 借りを返す刻が来たというわけだ この戦いでにっくき飛信隊信を斬り刻むぞォ!! 都合がいいことに今飛信隊は絶不調ときています 本気であんな小娘隊に入れんのかよ つか一緒に暮らしてて何で気付かねェんだ? 羌魂副長の件といいやっぱうちらの隊長相当バカなんだな テン連れションいこーぜ 思い当たる節がないわけではない: だからって何であいつまで女... 一体どうなってんだ昨今の女ってのは まァいーか別に弟が妹になったみてーなもんだし...大して... 刑山のふもとに千の敵影! ふもとじゃ分からない! こっちに向かって来てるそうだ あそこには三つの道がある崖治いと川沿いと山道のどれだ 振山と巴山に物見を走らせろ 他に連動している敵がいるかもしれない テンお前なんでこの辺の.. 来る途中で全部頭に入れて来た 何してんの早く地図... 何出しゃばってやがんだ小娘が ここはガキの来る所じゃねェぞゴラ 目障りだぶっ飛ばされる前に失せろボケ かわいそーにかわいーのに 新参軍師がやっかみに遭うってのは十分知ってるよ だけど今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ 山陽にとって里井がどれだけ重要な地がちゃんと分かってるのか!? 今まで通りやってちゃ取り返しのつかない事になるからオレが来たんだろ ガキはすっこんでろっつってんだっ お?放せよく?てめェえっ テン俺はお前が真剣に軍師になるため勉強してたのは知ってる だけど実際、今、お前がどんだけのことができるのかは分かんねェ そのお前にいきなりこの隊の指揮を丸投げするわけにはいかねェんだ 体制はとにかく今まで通りだ すぐに尾平と澤さんの隊を送り出せ!! 報告!田永隊苦戦中!応援を求めています! 待て!その二隊に助けはいらない 二隊の場所は外せない要地じゃない 苦戦してるなら後方の茂みに逃れて立て直せばいい それより危ういのは沛浪・崇原・田有の三隊の持ち場だ 敵がもしそのことに気付けば全力で攻めて来るはずだ しかしそこからは何の報告もないか... この場所を敵に取られると周辺の隊との連絡路を断たれる恐れがある さっきの応援部隊はここに回しておいた方がいい テンお前は口出ししねェ約束だろうが! ど...どうしますか隊長... どうもしねェさっき言った通り田永達に応援を送れ! くっくそっこいつら一体どこからこんなっ... 何だこの魏軍の強さは... 今までの相手とは全く格が違う...!! 沛浪・崇原・田有の三隊が崩壊敵に陣地を取られましたァ!!! 敵にこちらの連絡路を全て断たれ他の隊の動静が不明に!! やめろ!もう敵の罠がはってある し...しん信殿... くそっ俺が行って取り戻してやる 対応を急がないとバラバラになった小隊達は根こそぎ刈られるぞ 妙だな飛信隊・信の性格なら、直ちに自らこの地を取り戻しに来ると思ったが 飛信隊本陣の様子に変化は? 特に報告は入っていません 忽然と姿を消したとのことです ようやくこっちへ来るのか? いや...味方を捜して立て直しを図るつもりかも知れません 見つければ簡単に叩き潰せるぞ!! 今敵本陣は孤立し百人程度だ 何だってこんな密林をっ... 道を行けば敵に見つかる 魏軍師氷鬼の読み通り貂達本陣は散っている仲間の隊を求めて疾走していた それに対し氷鬼は大規模な包囲網を展開した 油断するな奴らは近いぞォ しかしその包囲網がしかれた時にはすでに貂達はその裏へと抜けていたのである この先の丘に本陣を置き直す 散ってる各隊の居場所を示すから探して来て ...別に彼女を庇うわけではないですが 軍師に性別はさほど問題ではないかと 何しろ彼女はすでに昌平君の特別事師談可をもらっていますから 兄上以来の早期認可ですよ 学校で彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのはもう僕だけです 軍師としての〝適性〟があるかどうかだな これがないとどんなに才能があっても軍師として活躍することはできない 河了貂は理由あってすでに実戦を経験しているという強味はあります しかしこの問題ばかりはやはり結果を見てみないと分かりませんね 田永隊を連れて来たぞー おーお前らも無事だったか ワハハ、本陣移動とは大胆だな しかしよくここまで来やがった 信の奴もたまにはやるじゃねェか ...信じゃねェ今指揮してんのはあの小娘軍師だ 完全に孤軍となってさまよってた俺らの隊も見つけやがった あのガキどうやらただの小娘じゃねェみてェだぞ 読みだけで散ってた全部隊の居場所を言い当て集結させやがったんだ まだ机上だけの策士である我々は実際に戦場に降り立つ恐怖を知らない こちらを殺さんと敵が迫り来る中冷静でいられるのか 日頃軽々しく扱っているこの一駒に今は数百人もの生の人間の命が宿っている 冷徹に人と人を殺し合わせることができるのが 想像の上をゆく実戦の恐怖に呑まれ何もできずに潰れる軍師見習いは数多くいるんだ 実戦ってのは知ってるつもりでいた 熱気と殺気が風に乗って たしかにこんなに息苦しいのは初めてだ まぁ、我慢でそういえば... 戦る前からこれかよ... オレが戦場を呑んでやるんだ、 おー奴らも動いて来たぞ 道清を?あれは千人隊で精兵ぞろいだぞ 俺が包囲網をしく前に飛信隊本陣は裏へ抜けていた、 兵とも合流しているこの迅速な立て直し 明らかに何者かが参謀として隊に加入している どの程度の軍師かこの一手で測らせてもらう そのうち八百から...千騎兵二百 全軍四千のうちの一干をいきなり動かしてきた しかも...精兵部隊か 戦を急いでいるということじゃない あれはこっちの反応を見ようとしている ここで戦力を失いすぎると残りの三千と戦えなくなる あれは策にはめて効率よく倒さないといけない! いきなり二千対二千の戦い... 迎撃しないと敵がどんどん 向こうからは見えていない 飛信隊と魏軍の間に〝隘路〟があることを!! ここで一気に敵先鋒隊一千を葬る!! 敵が隘路に入ったぞ河了貂! «隘路から出て来ただ!! 隘路とは数本の道が一本にまとまっている道のことだ ってそんなことはどうでもいい とにかく思った通り別れた小道に対し敵は隊を分けて進撃して来た 兵力が分散した上にあの狭路では衝突面が小さいっ... 一千に対し五百の兵力で十分打ち勝つことができる! まずは重量級の部隊で一つの道をがっちりせき止める そこからさらに力ずくで前進 そうすれば各小道は入口に蓋をされた状態になる 突然退路を断たれた敵名隊は必ず混乱に陥る !?うっ後ろで異変がっ その機に乗じて各所一気に叩くんだ!! ワハハ弱ェ弱ェスよこいつら 状況がつかめず混乱してるからだ ついさっきまでの飛信隊みてェだ っしゃあ今のうちにやっちまえー 退路など初めから必要ない 各隊前の敵だけに集中しろ 敵は大した兵力ではない くっまずい早くも立て直しを まずは隊列を作って... まともにかち合えりゃお前らなんて相手じゃねェんだよ 隊もほぼ壊滅しました!! こんな短時間でっ... かっ河了貂敵がっ... 広がりながら前進してくるぞっ あの路に入って行っては同じ目に遭うのではないのか? 隘路の戦術はあくまで中の狭路で裁軍を止めてから初めて効果を得る代物 部隊を細分化してあらゆる道から進ませれば少数の奴らに全ては止められませぬ 抜ければ部隊は一気に敵の心臓部へ届きます やっぱり手強いぞこの敵 ああっ無人の道にどんどん敵がっ 張ってる各隊を右の信の元に集めろ 本陣の守りに力を割く余裕なんてない 本陣の守備じゃないのか!? 初めからここは野ざらしにするつもりだった あえてさらして敵を引きつける 数が少ない上にすでに傷ついてる飛信隊が勝つには長期戦ではなく 自軍本陣が落ちる前に敵本陣を落として勝つ〃 左方よりこちらに向かって来ます! 〝ぷ厚く守る敵本陣を破る手段”は...主に二つある 実戦で使われる手段のほとんどは結局のところ 武の力に頼った強行突破だ! ...もちろんその手は大きな犠牲を伴う 何だ結局、最後は策無くいつもの力技か ハッハ大した軍師ではなかったな 強行突破は立派な策です 実戦では敵も知恵を絞る故実際のところ、奇策だけで勝利するということはほとんどない 最終的な一手は必ずと言っていい程強行突破〟です 要はその一手をいつどこで使うかが問題なのですが こちらが攻めに出た直後を狙った敵軍師は最良の選択をしたと言えます 余裕だな氷鬼やけにほめる ほめてはいませぬただバカではなかったと 飛信隊の力を考慮すれば今までの裁軍はこの突撃で敗れていたでしょう しかし今本陣にいるのは訓練しつくされた将軍と私の正規兵 正面を止めて横から削ぐそ その上山陽で飛信隊の破壊力を目の当たりにした我らがその対応を見誤ることは絶対にない 万に一つも有り得ない! 敵の増援が一気にっ... こいつらかた前の固め方ハンパねェ たっ隊長達が呑まれていくっ ああ河了貂敵が足元に!! くっ!いっ石でも何でもいい下へ投げろォ 敵本陣を討つ二つ目の手段 河了貂合図はまだかっ!? 頑張ってくれみんな... 悪態がつけるならまだ大丈夫だな まだつぶれぬかしぶといな 後ろも囲い絶対に隊長信をとり逃がすな 敵の増援が来るさっきより多いぞ 飛信隊の底力見せつけてやれェ うオオオこんちきしょォ 完全に信の方へ。偏った!! テンのヤロウ大したもんだぜ 敵守備の“力”が... まさか隊長を〝助攻〟に使うなんてよ ...それは巧みな仕掛けで敵守備に穴をあけ 一撃必殺の奇襲攻撃を加える戦術だ!! 飛信隊乳備兵見参!!フォオオオ 何でぶっ殺してねエんだ? 娘軍師にできれば生け捕りにしろと 何でも平定の戦いだからとか まあ本当に渡しゃ戦功になるからいいだろ 飛信隊の本陣が焼け落ちてるっ 同時にこっちも落とされたってことか!? 攻めに兵を使ったんで本陣の守備はほとんどいなかったぞ まさかあのガキ自分を犠牲にして... あっあれ?お前あの本陣は... あー負けた腹いせに奴らが火でもつけたんだろ あとオレがいなかったから しかしよくその寡兵で敵の包囲を 脱出経路くらい確保しとくよ こりゃまいったぜなっ田永 ワハハ変重な素直じゃねェな 何なんだこいつは大したタマだぜ全く こんなちんちくりんでマジで戦に勝たせちまうしよォ こ...こんな小娘だっただと...!? こんな小娘に...魏・軍師八指のこの氷鬼が負けたというのか... 主攻に見せた助攻の策など机上の絵空事...実戦では下策だ たまたま飛信隊が高い戦闘力を持っていたから成功したがふつうの隊なら助攻は全滅し奇襲も失敗に終わる 実際貴様らの助攻には大きな被害が出たからなァ だったらこいつの策は飛信隊の力を最大限に活かしたすげェもんだったってことじゃねェか ラだうだうるせェぞオッサン お前は知恵比べでこいつに負けたんだよ 飛信隊軍師河了貂になァ! この名前よォく頭にたたきこんどけ 貂が加入したことで後方で補給作業に当たっていた副長・楚水の一団が戻ってきた 本陣が自分勝手に動き回るから補給作業は本当に大変だったね これからは補給等もオレが受け持つから安心して前線復帰してもらっていいよ しっ信殿教えたって言ってませんでしたか? っしやっと形が整ったな ここから飛信隊は破竹の快進撃を続けた 山陽奪還の突破口として里井の地に集結してきた魏軍を逆に一網打尽にし わずか十日ほどで里井を平定したのである 里井に討つ敵がいなくなったから北上して来たんだ 楽華隊と連携して微子の裁軍を討とうって伝者が来たよ どうやら奴ら以前のナは取り戻したようですね 飛信隊は対峙した敵だけでなく里井の一帯にいた裁軍会でを相手にしたような戦いを展開した 時には味方の素軍の配置:支援を利用して里井全体を一つの戦場と見たててそれに勝利したんだ 〝広域戦〟をやってのけたんだ 独立遊軍としての形ができつつある 飛信隊は明らかに今まで持っていなかった力を手に入れた 今の飛信隊は本当に強いぞ せっかく久々にゆっくり盛り上がってんのに 微子の地形にあった作戦を考えないといけないから オレの小さな誤りで数十人単位で人が死んでしまうんだ んなもん明日でいいだろ 死人の数までお前はしょい込まなくていいんだよ 策を練り上げておくことに越したことはない しょい込むに決まってるだろ オレは戦場で指示するとき あらかじめどのくらい死ぬか分かってて送り出してんだぞ 先のことを考えるとどうしても怖くなる この十日間あまりで百人近くが死んだ 初陣で一応それは示せたと思ってる そういう苦しみがあることも知らずに来たんならとっとと帰れ この先何百人死なせていくんだろうって... オレはただ分かってたけど実際やっぱり想像以上に重いって話をしただけだろ そんな軽い気持ちでここに来たんじゃない でも今のお前じゃ長くもたねェよ 戦場で続けてくコツを教えてやろーっつってんだよ 仲間の死のつらさは軍師も兵士も変わんねェ そのつらさを乗り越える一番いい方法を俺達は知ってる みんなで共有して薄めて バカさわぎして吹っ飛ばすのさ もー飛信隊なんだからよ こっちおいでよっテンちゃあぁぁん ギャハハオレはみとめねぇぞううせェ田永こっちにっちゃまいで「ハハハ 実際の執権を握る丞相ョ呂不韋 この両者が見守る中王都咸陽より黒ずくめの旅団が山陽の地へ出立していた それぞれに〝思うところがあるんという色が漂っている 二十日後、その黒旅団は山陽城に到着 それからさらに三日後」山陽周辺一帯の平定に成功したまたる軍・部隊と 山陽の施政に当たる文官一同が山陽城の大広間に集められた チッ何なんだよこんなところに集めやがって暑苦しい 平定したからねぎらいでしょうか でも文官までいるのはちょっと変だな 蒙恬様何か聞いておられますか? あのヤローやっと持ち場平定して来やがったのかおっせーなー 上手を平定しに出て行った玉鳳隊まで入城して来たぞ あれが隊長の千人将王貫だ そうじゃないたしか玉鳳隊は早々に持ち場の敵を討って三つも場所を変えながら、平定して回ってたんだ 何だ?あの黒ずくめ共は 大本営ー素国朝廷直属の特殊護衛部隊だ 政府の要人が派遣されてきたってことだ 総司令がこんな前線に!? 先生の後ろは行政の李斯か ただごとではありませんな これよりここ山陽についての 今日のこの刻をもって、山陽は菜国の。東部〟という名称に変わるものとする ...移住!?一万!? 政治においては行政の長孝斯の下家の法の下にこの地を治める それに伴い他の城邑より奏人一万を移住させる 承認しかねる原住民には即座に強制退去してもらう よって今よりここ東郡は我らが命を賭して守るべき奏国士そのものとなった旨各自頭に焼きつけよ! !?なっこれって一体... この時代は国土の導い合いに終始しているわけであるが、 奪った地はまたすぐに奪われるというのが常である その地に自国民を移住させ郡とするという異例行為は この地を絶対に手放さないという強い意志の現れであり、 また、これを国策としたということは次もあるということである 始皇五年のこの山陽東郡宣言というのは これから素国が領土拡大に本腰を入れるという宣戦布告だったのである 俺は南方面!楚»の軍の警戒に当たれって言われたぜ 玉原は引き続き山陽一帯の守備だ この三人がそろうのは対輪虎の作戦を練ったあの夜以来だな 俺は信とはちょくちょ〜会ってたけど信と王責は本当にあの夜以来じゃないのか? お前らとの慣れ合いに来たわけではない ただお前から情報を引き出しに来ただけだ とぼけるなお前は昌平君の元生徒のはずだ そう言えばテンの奴かそんなこと言ってたな 起きてることは見たまんまさ 素国の中枢にいる昌平君と李斯が自ら陣頭指揮をとって山陽...もとい東郡を強固なものにしようとしている それほどに魏のどてっ腹に打ち込んだこの楔〟は最たる重要拠点だってことさ 一昨年の王騎と先の戦で負傷し事実上引退した蒙驚将軍 案の軍力の低下が否めない中 だがあの二人がわざわざ来たことは明らかにそれ以上の意志を送るためだ わざわざ列国を刺激する行為は理解に苦しむ ...いや今いる住民を追っ払うとかその辺はよくは分からねェが.. どの道全員ぶっ飛ばして回る列国の奴らに宣戦布告すんのは悪くねェ 戦が激化するっていうなら願ったりだ モタモタしてっと俺らの代じゃ終わらねェって話にもなるからなァ つい最近まで全敗していたザコがよく言う あそうだ軍師紹介した礼もらってなかった ハハハ冗談はさておき信の言葉は時々鋭い “モタモタしてると終わらないってのは真理かも知れないな 実は俺も王賁と同意見でさっき先生に直接話してみたんだ 今は中華の戦を活性化させる刻だ 中華全土に嵐が来るということだ ーーだから周囲の国々には要警戒と だったら警戒すんのは楚や魏じゃねェだろ 中華全土が動き出すっつーなら一番最初にしかけてくんのは ぜってェあの男だろォが! まあなんじゃない... まずねとかユリねえかっちゃっ ああいじゃないんじゃねえ ...やはり...始めるしかないか... 公孫龍将軍軍を興す準備をして下さい 将軍の万極と李白にも通達を 十万規模の戦を始めます ついに秦との同盟を破って戦争を... いえ攻め込むのは燕国〟です そろそろあの方に目を覚まして頂きましょう さんよっおまけマンガ山陽戦の後日談 意識朦朧としている信の願いで輪虎の亡骸は廉頗の元に届けられることになった 廉頗様輪虎様のっ... あの康顔大将軍からの...お礼!! 数日後飛信隊、信の元に廉頗からお礼の品が届いた コスタッフ一松原田近関加藤田近コヘルプ・石井□編集金上 それは実は滋養強壮に効く超高価な人参だったという この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載無用で複数、以上、公衆送信を含む)することは、法律で禁じない日々はします。フターネット上への掲載られています。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うこととはできません。