201

YJC

DIGITAL

まあ...

YOUNGJUMPCOMICS

二四

原泰

SHUEISHA

...

二十四

原泰久

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

二十四

原泰ク

何か

Rureboo!

キング

E%

第381話の将軍

第32話「劇平の戦」

第33話、下らぬ戦ー

第32回話「楚の同世代」

第35話「相国」

第36話左本相

第57話小国ー

第333話、徐の生業ー

第29話基趙―

ニキセ

四十五ー六十三

九十九

第30話「武人の肉体」

_百十七

第381話、嵐の兆し、

_百三十五

「百五十三

_百七十

百八十九

ニ十四

★この作品はフィクションです。

実在の人物・団体・事件などににはいっさい関係ありません。

前巻までのあらすじ

凛は武功で名を上げ、太将軍として世に名を馳せるべく日夜剣術の修業に励んでいた。

時は紀元前。500年の大戦争時代にある中車両方の国-素。奴隷同然の生活を送る少年・信と

ある日、凛は、国王堀政の影武者として王宮へ召し抱えられることとになる。しかし、異母弟・成績

によるクーデターが勃発、凛は刺客の手に強かり殺されてしまう、漂老身代わりにした扇政に

そういうことで、これからもうちょっとしてそういうことですが、これからもうちょっとして

憤りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるた・め嬴政と行動を共にし、成績の反乱を鎮圧する。

改めて、信は大将軍へこの成り上がり、最政は中華統一「という夢を追うことを心に誓ったのだった。

その後、素軍に従事した信は、隣国・魏との戦。いや、趙軍迎撃戦などで功を認められ、さらに

は、中華ホーのための実質的に興味を目的とした親攻略戦でも大活躍。正式に手入席へと

早稲羽さんの女性はどこかでも見解するんじゃないかもしれないのまであった諷歌。宗教の風景は現実的な状況が出来ないです。この笑顔から、この空間から2018時期にも大部出会いにす人将へと去った後、信頼いる。飛鳥隊は連戦関係隊に

納得をいい期間の要なのに、先生からの報告は明らない訳ではないでしょうか。可能な状況に使いません。可愛い彼女は子供が不要になりますが、そのようなものです。それでものとしています。

優秀な軍師を得た飛鳥隊は、より強力な軍へと成長する。

おり疑く

...やはり。

始めるしか

ないか...

一方、秦の魏攻略により生まれた新たな情勢に対し、

ついに超の李牧が動き出す!!

そろそろあの方に

目を覚ま

頂きましょう

助けに来てやったぞ

今の飛信隊は

本当に強いぞ

秦軍千人部隊|飛信隊

今回は、実家ネーレッドメールではそういうことですが、これからのそういうことでしょうか。

嬴政ぇいい

前可了貂_かりようでは

山の民で信の元同居

人。飛信隊の軍師と

なる

天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛

言隊の隊長。

羌廆きょうか

暗殺集団・蚩尤の末

裔。同胞の仇を追う。

為、現在は飛信隊を

一時離脱

素国の若き王。中華の統一を目指す。

嬴政陣営

壁へき

雪も終わる。

嬴政に忠誠を尽くす大・楽軍千人将。昌文君の副

臣。かつては武官。

昌文君はうぶくん

そうだな。でも、これからは、これまでのそういうことですが、そういうことです。

漂ひよう

信の親友。嬴政の影武者

となり、命を落とす。

王騎...お

豪驚もうごう

王夢ぉっせん

桓騎かき

素軍の将軍

趙国討伐戦で命を落と

す。信に矛を託す。

王賁ぉぅほん

千人将として、

玉鳳隊を率いる

王翦の息子。

素国を代表する老将軍。

豪驚の副将。元は冷徹蒙驚の副将。王一族の素国を代表する老将軍。

王鳳隊

現頭首で、王貴の父

蒙恬ぉってん

千人将として、

楽華隊を率いる

豪驚将軍の孫。

な大野盗団の首領

楽華隊

そういうことでしょうか。そういうことですから、そういうことになっても、

ポケトさいたく

李斯ッ

名を持つ文官。つ。

四柱一

絶大な武力を誇素国が誇る天才法の番人。・の異・外交を受け持ち

黒平君...ういくね

豪武。もうぶ

絶入なより人と誇る国がる猛将。豪恬の軍師。い

呂不韋ㇼょ»

権力をほしいいままにする奏

国の丞相。高政の政策

呂氏陣営

大后たいう

嬴政の実母。後宮の頂点

に立つ

後宮勢力

龍煖ほうん

そういうことですが、そうだな。それは、そうだな。それは、そうだな。そういう

...三大天の一人。武の道

を極める求道者。

李牧ㇼほく

三大天の一人。趙の幸

相を務める。

超軍ーちょうぐんー

第251話・

話、燕の将軍

キングダムの

......

暴の化身。という

噂の意味が

ようやく分かりました

...しかし

人の域を超えても

なお迷いに捕われることが

あるのですね

......

あの男の

失礼致しました

李牧様の側近

慶舎と申します

何用か

...

手下か

季牧様からの

ご伝言です

その御様子では

すでに察して

おられるようですが

大木斬れども未だ

〝王騎の幻影〟を

斬れぬのであれば

答えは必ず

戦場にあるー

お迎えに上がりました

『三大天』魔機様

なっ

何ィっ!?

ほっ

龐煖が総大将で

出て来ただと!?

ああ間違いない

馬陽の時と同じで

大将が朧媛

実際後ろで軍を

動かすのは李牧だ

ここ地図

広げるぞっ

わっ

わっ

兵は

十万以上

蒸に向かって

出陣した!

じっ

十万!?

燕!?

素じゃ

ないのか

...

龐煖.....!!

案が魏・山陽を

攻めたように

趙も同盟が

活きてるうちに

背後の仇敵を

討っておくつもり

だろう

そうか...

元々、李牧は素趙同盟は

燕との戦いに集中する

ためとか言ってたな...

「燕」..

おいテン

燕って一体

どんな国

なんだ?

燕は中華で最も

...

謎?

〝謎の多い国〟だ

なぜそんな小国が

存在していたかは

不明だけど...

秦とは真逆の東端に

位置しただでさえ

距離がある上に

少し前の時代まで

中華への出口部分に

中山という山間民族の

小国があり情報がそこで

遮断されていたらしい

さらに燕は背にある

北と東の騎馬民族と

深く交流があり

結託しているという

不気味な噂もある

この数十年燕と秦が

戦った記録はなく

どういう武将が

いるのかもよく

分かってないけど

その中で一人だけ

中華全土に

名を知らしめてる

大将軍が燕には

いる

!?

何っ

......

何て名だ

その将軍は

......劇平

およそ四十年前斉によって表が

滅亡寸前まで追いつめられた時

今は亡きあの軍神楽鞍と二人で

逆に斉を滅亡寸前まで

押し返したという

救国の英雄

劇辛大将軍だ

おおさいたく

蔡沢老師か

こんな所で

何をして

おられる

ん?

ひき殺されるぞ

ワッハッハ

久しいな

劇辛

ヒョッヒョ

案に戻るところ

じゃったが

お主が出たと聞いてな

儂に何か

用か?

李牧と龐煖

侮るな

ふん

若造二人などと

思っておると

痛い目を見るぞィ

李牧...

王騎を討った男を

侮るわけがなかろう

だが

東と西で

刃を交じえることは

なかったが

同時代を暴れ回った

者として六将の力は

深く知る

龐煖という男には...

慣れておるわ

...何?

俺の生まれた

趙・馬陽の

付近には

“求道者”とかいう

輩の潜み住む

山々が連なっていた

そしてたまに村に

降りてきて

悪さをするのよ

「我武神

などとほざいてな

若き頃

そういう馬鹿を

何人か斬った覚えが

あるわイ

そのせいか奴ら

途中からぱったり

村に現れぬように

なってなァ

ワッハッハ

何と

ヒョッヒヨッ

ヒヨ

燕の大翼

劇平には

余計な忠告

じゃったか

よし行くぞ

おー

そうだ

はっはっ

蔡沢老師

呂丞相に

お伝え願おう

燕より金をつむなら

素に移ってやっても

いいぞとな

ああ

金だ

じゃあな

老師

ヒョーッヒョッ

やっぱりお主は

金か

わーはっは

ヒョッヒョツ

『先従隗始』

〝先ず隗より始めよ〟

という格言が

残っている

かつて壊滅状態に陥った

燕国の王・昭王は

国の復興のために

優れた人材を募りたいと

郭隗という臣に相談した

緊張の昭玉とは別人

すると郭隗はこう答えた

そうすれば私よりも

才覚のある人材が

必ず他国より集まって

まいります

...

それではまず、

この郭隗を厚遇

することから

始めて下さい

はたして燕昭王はこの郭隗に

破格の対応を示すと

他国より続々と賢士が

集まってきた

それを代表するのが

あの軍神楽毅と

現燕第一の大将軍

劇辛である

つまり

劇辛は金目当てで

祖国、趙から燕に移って

将軍となったのである

......私は

劇辛という男が

好きではありません

金で祖国を

捨てるなど

―そう言うな

立身出世を求めて

国を変えるのは

戦国の世の常じゃ

金目当てに動くのも

何も変わりゃせぬわィ

ワシも元々蒸人じゃし

...しかし当時の燕王は

賢士の厚遇のために

私財を失うほどだったとか

ヒョッヒョ

あの楽毅と

劇辛じゃぞ

安い買い物

じゃて

...劇辛とは

それほどに?

ああ強い

素人はあまり

知らぬが奴も

化け物の一人よ...

何せあ奴が

そのまま趙にいれば

あの廉頗の時代の

三大天の一席を

つかんでいたと

言われておるからのォ

...

.....

な...

なんだあの軍は...

鮮卑族

遼族

白狄まで

燕が...

劇辛が山間民族と

手を結んでいるという

話は本当だったのか

李牧様

気をつけねば

奴らは独特の...

心配

いりませんよ

これは

単なる序章に

すぎません

圧倒的力の差を示して

勝ってみせます

バシュ

第252話・劇学の戦

オオ

ぐうォ

はあァ

ギア

クオオア

ファアア

第252話「劇中の戦

燕軍・趙軍共に

十万を超える大戦は

開戦してわずか半日で

その戦局が佳境に

向かおうとしていた

進めェ

オオオ

報告

燕里様

燕比様

敵の伏兵に

遇い討ち死に

隊は消滅

しました

敵の左翼に

討って出た

黄騎隊は

どうした

そっそれが

途中で敵を

見失ったと

現在索敵を

なっまっ

またか!?

何っ!?

燕里様がっ!?

くそっ

一体どうなって

おるのだ

こちらが

討って出れば

空振りするか

伏兵に会う

ばかりだ

ええい正面から

ぶつかれば

負けはせぬのに

フッハッハン

すごいな

李牧は

これは想像

していたより

二回りほど

強いぞ

!?

ここまで

俺のくり出した

手伝全でを

奴は完璧に

読んでおる

王騎が討たれたのも

納得がゆく

敵本陣を狙って出た

『毒猫』はどうなって

おる

毒猫っ...!!

すでに

放たれて

いたのか...

『毒猫』は敵本陣に

何度か迫ってはいる

ようですが、その都度

霞のように逃げられて

いるとのことです。

は...

なっ

どっ毒猫の追跡を

かわせる本陣など

存在するのか!?

ハ...ハカな...

まァそう

うろたえるな

フン

いかに李牧が

キレ者であっても

この儂に勝てる

道理はない

儂と奴とでは

持ってる経験の

幅が違いすぎる

儂には

六十年に及ぶ

戦歴と

...

何よりあの『軍神楽数』の

戦役の知が集積されて

おるからのォ

劇辛の

言葉は

決して大袈裟

ではない

......?

フッ

戦国中期ー

東中華の

大将軍といえば

万民が声をそろえて

「楽毅」と言った

亡国寸前までいった

燕を復興させ_大国斉

への逆襲を果たした

その戦いぶりは

後世の偉人

諸葛孔明,高祖劉邦

をして

軍神こいわしめた

西に白起ら『素六将』

中央に廉頗ら

「超三大天」という

強大な武力があったにも

拘わらず、中華のバランスが

保たれたのは

東にこの楽毅が

いたからに他ならない

そしてこの楽毅と共に

東で暴れ回ったのが

劇辛である

「隗より始めよ」で集まった

楽毅と劇辛だが

二人の年齢は二回り以上も

離れていた

血気盛んな若き将軍・劇辛は

燕に来た時から

目の前に立ちはだかる

この大きな壁を超えてやろうと

目論んでいた

......

では

どうやって

超える...

劇辛は楽毅の戦場を

可能な限り追って行き

その全ての

記録をとった

カリカリ

全身全霊を

かけて

楽毅の戦を

盗もうと

したのである

また劇辛将軍が

のぞきに来て

おるぞ

取も外聞も

ない男だ

自分の背に

本陣が隠れて

いることも

知らずに

クハハハ

ーいや

劇平は本陣に

気付いておるよ

楽毅様

フフ

よいではないか

なりふり構わぬ

野心家というのも

面白い

男だぞ

......

劇辛とは

無論他人の戦を

見ただけで盗む

というのは容易な

ことではない

知識は得られても

それを実際に戦場で

行動に移すというのは

また別の話である

しかし劇辛は

それをやってのけた

劇平には

栄毅の戦を実践できる

才能があったのだ

故に劇辛の戦は

楽毅のそれに

よく似ている

急報

双牙隊が

消滅です

楽毅には劣勢を

利用・反転する

戦術がある

劣勢の時こそ

敵の姿を

知る好機と

とらえよ

双牙までっ

策士で

あれはあるほど

戦局を操る

将軍

故に今の結果を

逆に追っていけば

敵の本性に

辿り着く

結果を

逆に...

そして

こちらから見て

右側の戦場が特に

敵の動きの

精度が高いのも

一つ気になる

なぜ右か

ここまでの局地戦ー

全てが奴に見透かされた

ように展開している

そう俺の手が...

見透かされたように。

「音無き暗殺軍と呼ばれる

「高猫」が本陣を大丈夫

とらえられずにいるが

見つけられないのではない

姿を見ていて

とらえられぬのだ

あの毒猫が!?

バキ

......

違う

「毒猫」が本陣を

とらえきれぬのは

そこに実体がないからだ

あれは少数で本陣を

装っている偽物

では本陣は

どこにいる!?

いや

奴は思ったより

近くにいる

どこに!?

俺の手が見透かされている...

見透かしているのではない

俺を見ているのだ

なぜ

趙軍の動きは

左右で偏りが

あるのか

それは

それはお前が

右にいるからだ

なァ李恍

出るぞ

貴様ら

右の山間に

本物の李牧の

本陣がある

全軍

出撃だァ

!?

将軍っ!

オオ

きゅっ

劇辛本陣から見て

右方の山中

急報ーー!!

燕軍の本陣部隊が

こちらに向かって

来ます

なっ

何ィ

本陣が

ばれたのか!?

...

...??

やはり傑物の

類か

この戦い

始めから

違和感はあった

奴は早い段階から

俺の横にいたのだ

俺と同じような目線から

燕軍の動きをつぶさに

とらえ対処した

敵の精度が右に帰ったのは

単に命令を発する

李牧に近かったからだ

俺の手の読まれ方と

毒猫の空振り

恐ろしい男よ

奴は最初から

この戦場を

真横から描いて

いたのだ

お見事です

劇辛将軍

敵軍およそ

一万五千

何っ

チッ

こちらが奇襲に

出る前に

こっちは

ハチだぞ

......

敵は香山の

所までっ...

なっ何っ

ハハ

迎撃の布陣

急きなさい

李牧ら趙北部の騎馬の

脚は中華でも随一の

速さを誇るが

配置につけェ

劇辛本隊の

足は速いですよ

その李牧らの

想像をも

格子の陣で

返り討ちに

する

劇辛の騎馬の

速さは超えた

!?

急げェ

オオ

え?

劇辛本隊の主力を担う

『毒大』は最速の騎馬民族と

いわれたあの。犬戎〟の一族で

構成されていたからである

うん

隊大我...かつて最王朝を誠にさせた山民族

『毒犬』と『毒猫』こそが

東中華を恐怖させた

劇辛軍の誇る必殺の

鉞である

はぐ

なっ

つっ強いぞっ

あっ

あれが

毒犬か

李牧様

退避をっ

とらえたぞ

李牧!!

止めろ

来るぞォ

......

!?

第253話下らぬ戦

とっ

いつの奥

ちなみに、

ごめん

スッ

パギュ

......?

くわ

ヌ〰

!?

退がるな

恥さらしが

ぶほォ

とは言っても

お前らに

この男の相手は

無理か

!?

劇辛自ら!?

だが儂の強さも

理屈ではない

こいつらの強さは

理屈では

ないからなあ

そして

*大将軍のまとい持つ力〟は

さらに理屈ではない!

ミキ

ミキ

天下の

大将軍

ですよ

......?

ミキィ

ああ!?

何を急に

縮こまって

おるか

龐煖ンン

バハッ

ぬっ

チッ

ガギン

ギギ

速い!

ん?

なっ

何の真似だ

貴様

バキ

!?

劇辛様!?

ば:馬鹿な...

止まった状態で::

片腕で..

こんなか...

バギッ

ぬおっ

何だ

こいつは

偽者め

メキ

こ...こいつは違う!!

こ..こいつは

違う!!

俺が知ってる

武神とは

こいつは違う!!

待っ...

紀元前24年

趙将龐煖が燕将劇辛を破り

超軍は燕兵二万を捕虜にした

[「虫記瀬世家世家より」

こんな下らぬ戦のために

俺を呼んだのでは

あるまいな

もちろんです

ですが

来たる本番のために

今回はどうしても

外せない布石でした

貴様らの

やっていることに

興味はない

俺は本物の戦に

飢えているだけだ

この年は中央(秦魏山陽戦)と

東〈趙燕戦〉で戦が起こった

争乱の年となった

しかし

翌年に中華全土を

巻き込む恐るべき

大戦がひかえて

いることはこの時

誰も気付いていない

だったら

ご安心を

...!?

それは...はいはずですか

それで、それは自分が自分の身体になってしまったのですが、

いつまでも大丈夫ですか?

それはそれだけではないんだけど...

...

ちょっと待ってください!!

そんなことは...そうだけどね

おまえは

李牧一人を除いては、

急報だー

趙軍だ

超軍の勝ちだ

くっ...

やっぱりか

燕将劇辛は

魔媛に殺された

龐煖にっ!?

しかしちょっと

決着が早く

ないか!?

たったの

一日で...

圧勝だったって

ことか

超軍の被害は

ことさら

小さかった

そうだ

くっ

劇辛って蒸国

第一の将軍じゃ

なかったのか!?

一日だ

一日で戦が

終わった

龐煖...

対岸の

楚軍に変わりは

ないか

李牧...!!

...???...??

ハ!

飛信隊と

対岸にある

楚軍陣地

ほー

さすがに

やるなァ

李牧って男は

今の所

特に変化は

警戒を

怠るなよ

ハハ

素趙同盟をうち出した

本人として一応もとは

取ったというわけだ

しかし同盟の恩恵が

厚かったのは結局

案だったな

山陽を手に入れたのは

何より大きい

その後の

東郡”ってのは

余計だったけどな

おかげで俺達は

威嚇のために

わざわざこんな所まで

送り込まれた

威嚇じゃなくて

いっそのこと山陽

ぷん取って来いって

言ってくれりゃいいのに

宰相は

バカ

山陽がどんだけ

でかいと思ってんだ

あれを取るとなると

万単位の軍に

なるぞ

ここでにらみ合ってる

相手さんも

バカにはならんぞ

何せあそこは

楚軍千人将

廉頗四天王

輪虎を討った

千人将がいる

朝にいた妹だいつつも

子は

廉頗四天王って

...

将軍

りんぶくん

臨武君

古すぎ

でしょーよ

おい翼

どこへ行く

威嚇だよ

威嚇

バカ戦うなって

命令だろ

引退した

ような奴らを

討っていい気に

なるなっつーの

出て来たら

退くよ

十日も

にらみ合ってる

だけじゃ威嚇に

なんねーだろ

飛信隊の下まで行って

矢を射ち込んでくる

あんなだからあいつ

千人将より上に

上がれないんだよ

ハッハ

まーあれはあれで

奴のいい所だ

無駄を嫌う

我らの宰相がわざわざ

俺達をここに送ったのには

理由がある

......

見ておけと?

案軍を

フッ

あー

ほひよー

腰抜けエ

近いうちに

素軍と戦うって

ことね

あのガキっ

また、

話・楚の同世代

また

来やがったぞ

あいつ

!?...

これで三日目だ

ガッガンガン

...

...

コラァー

下りて来い

飛信隊

腰抜け

腰抜け

腰抜け

勝負しろォ

ワオ!

楚軍・千人将

まったく

あのバカは

ガンカンガン

クラー

ガンカンガン

楚軍・千人将

はくれい

自麗

あれれー!?

ここまでコケにされて

出て来ないとなると

タマがついてねェなこりゃ

ッハイ

タマ無し

タマ無し

女の子

ワオ!

我慢

我慢ですよ

信殿

くそっ

あのガキ

調子に乗り

やがって

ちょっと小便

行ってくら

......ふっ

あんな

分かりやすい

挑発に乗る方が

愚かです

河了貂が言って

ました

何でも本当の

指示で

...

ええ

え?

そこまで

バカじゃねェか

戻ろっと

えっ

今信っ

ん?

あ!?

項翼っ!!

っ........

どラアアッ

ぬああっ

ぐぎっ

ってェな

てめェ

何っ

くっ

っでで

ビヒィ

わっ

ビリ

ビリ

こいつっ...

俺の一撃を

止めやがった

しかも後ろ向きで

っこのバカが

何一人で落っこちて

きてんだ

ウオオ

隊長を

助けろ

行けェェ

オオォ

なっ

たっ

隊長だとっ!?

なぶり殺すぞ

ってことは

この落下バカが

飛信隊の信か!?

だったらどうした

てめェが呼んだん

だろうが

こいつまじかよ

すんげェバカ

ん?

くそっ

やっぱり戦いに

なってるじゃ

ないかよ

オオオォ

南単

兵を出すぞ

翼を

連れ戻す

ガガ

分かってるよ

ハ!

退却の鐘も

鳴らし続けろ

でも失敗したら

翼を止めなかった

あんたの責任だぞ

戦争は

厳禁だぞ

オラァ

しゃァい!

ぬがっ

隊長

こいつ見た目より

相当力

ありやがる

チッこいつ

かてェな

コンコロコーストローン

退却の鐘...

チッ

何っ

んなことなら

愛刀持って

くりゃよかった

どりゃア

ぶほっ

くっ

こうなったら

仕方ない

全員下へ

行って隊長を

助けろ

オオオ

ったく

何やってんだ

信の奴

あれほど

出て行くなって

釘をさしたのに

項翼

退却の鐘が

ずっと鳴ってる

シゴシコオ

でも

深追いは

しちゃダメ

だぞ

分かってるよ

いってェ

ああ!?

何だてめェ

ぐっ

うるせェ

挑発しといて

逃げんのかよ!

楚人ってのは

口先だけか!?

こっちは

そういう

命令なんだよ

ふっ殺すぞてめェ

つかそっちも

同じじゃ

ねェのかよ

くそ

退くぞっ

オオ

どけエ

ぐわっ

!?

逃がすかよ

あいつ

まだ追って

来ますよ

しつけェぞ

サル

...

なっ

楚の矢は

ひょれェな

オイ

ケッ

うるせェバカにすんな

麗の矢だったら

お前なんかっ

ん?

うっ

ぐあっ

戻るぞ

どわ

ビヒィ

あっ

待て

くそっ

俺の矢を

止めた...?

そいつが

飛信隊の

信だ

何っ

そうか...

君があの

飛信隊の信か...

......?

チッ

殺るか?

...

こいつの矢

ふつうじゃ

ねェ

バカを

言え

今奴を殺したら

残りの飛信隊千人と

闘う羽目になる

そしたら

隊長ォ

戦争だな

ククク

じゃあな

サル

なっ

ちょ

ちょっと待て

何で俺だと

分かってて今

戦らねえ!?

何なんだ

てめェらは

......?

楚の〝雷轟〟

千人将項翼だ

んでこいつは

最年少

中華十弓の

千人将白麗

俺の矢は今

中華三位だ

オイ

その言い方は

やめろ

だってよ

ギャハハッ

こいつら二人共

千人将......

それと今は

戦らないんじゃなくて

戦れないんだよ

本当の命令でな

...そっちも

そうだって

聞いてたけどなァ

.....

そういや

テンが何か

言ってたような...

飛信隊信

見ての通り

君と我々は

同世代だし

案にも我々のような

若武者の千人将が

いたことをうれしく思う

他にも

ちらほら

名前を聞く

......

へっ

本番が

楽しみだな

ったく

なにを余裕

かましてやがんだ

お前らは

言っとくが秦の

若武者千人将達はマジで

化け物ぞろいだからな

...フッ

てめェら如きは

眼中にねェんだよ

このボケ野郎共

ケッ...

じゃあ..

またなひしんたい

飛信隊信

次はぶっ殺す

かんなサー

...

頂翼と白麗

......!?

奴らとはまだ

本格的な戦いは

出来ないんだよ

ここで戦火が

起これば前線一帯に

飛び火してしまう

いーなー隊長

そしたらいよいよ楽は

楚と本腰を入れた戦を

しなくちゃいけなくなる

それで

いいじゃねェか

ダメだ!

楚は超大国だ

国土は楚一国で

六国を足し合わせた

ほど広大な国だ

一国で

六国と...!?

そんなにっ...

正直軍力の規模は

どれほどのものなのか

想像もできない位だ

あ?

そんなに

強ェんなら

何でとっとと

攻め入って来ねェん

だよ

それは広大さが

逆に“枷”にも

なっているからだ

楚は横に広いせいで

秦・韓魏・趙・斉と

実に五か国と広く

国境をなしている

!?

故に他国への

侵攻に慎重に

ならざるを

えないんだ

攻めに出れば

他の国に攻め

こまれるから

とは言っても

いざ始まれば

一国を叩き潰す力は

常に備えていると

いう話だ

楚軍も

さっき言った通り

軽率に戦争は

起こさないように

しているんだ

だけどいつまで

たってもそれじゃ

楚とは戦えねェじゃ

ねェかよ

林平

だからどの国も

いきなり楚とまともに

戦うことは避けて

いるんだよ

......

......?

それは違う

素軍の本営は

着々と楚との

大戦の設計図も

描いて戦略を練って

いる

山陽の東郡宣言も

それが進んできている

証だ

......?

何だ

かんだで

思ったより早く

奴らと戦り合って

しまったな

軽くだけど

いでっ

お前のせいだ

ハイ

飛信隊信は

どうだった

服は?

莫邪刀を持った翼の

相手じゃないでしょう

けどね

べっつに

ふつー

でも

強いに

決まってる

でしょーが

矢止められたし

うっ

っス

第255話・

お相国

......

ギャ

報告

しますっ

......

ここ咸陽では

異変が起きて

いた

高離家・臨家

共に旦不韋陣営へ

ひるがえりました

楽卓一族も

同様です

魚伯氏も

中立の立場から

丞相側へ

なびきました

太后との淫行の噂で傾いた

日不草陣営であったが、

どういうわけかここにきて

急激な巻き返しが

始まったのである

なぜだ

なぜ急に

皆が敵陣に..

有力な協力者達が

次々と離れて行って

いた

妙だ

これは一体...

......

日不韋陣営に

目立った動きなど

なかったはずだが

一体

何が起こって

いるのだ

政陣営がこの事態の

全容を全く把握

できなかったのには

理由がある

後宮

っっ~~

っっ~~

あっ

あああっ

っはああ

よいっ

ふっ

ふっ

よいぞっ

よいぞ

鰺蒜ィ!!

はふっ

はふっ

たっ

太后様っ

太后様ァ

ああ

あっ

男子禁制の後宮に

嫁声という謎の

男が出現している

しかし閉ざされた城

後宮からそのことが

外へ漏れ出ることは

なかった

故に味方が急増している

10日不韋陣営ですら事態の

解明ができずにいたのである

魚伯氏が

こちらに!?

斉方様も

我らが傘下に

李斯様

これは一体...

何と千録様も

我が陣営にっ

呂氏四柱_李斯

......

李斯様

ちょっと

宜しいですか

裏で後宮勢力が

動いているだと!?

ハ...ハイ

すっ全ては

丞相様の思惑

通りなのです

!?

じ順をおって

話しますと

まず

丞相様は私に

女を悦ばすことに長けた

男はおらぬかと

尋ねられました

深去夢をされた官史

それで私は嫁苺という

男を紹介したのです。

その男は男根に車輪を

遠して回すというほど

強靭な...その...まあ..

!?

後宮に!?

そうして丞相様は

爆毒の髭と眉をそり

宦官ということで

その男を後宮に

送りこんだのです

何のためだ

勿論大后様の

快楽のお相手を

するためです

丞相様は執拗に...

求めてくる太后様に

嫌気がさしておいで

でした

オオ

太后様

アアア

無論ご陣営の

弱体化のことも

苦慮してのこと

です

.....

そこで何とか

太后様を遠ざけることが

できないかと下された

苦肉の策が爆毒です

結果は丞相様の思惑通り!!

大后様は完全に煙草の体に

狂われました

お味方として残った

三大宮家が力を

発揮して今の

陣営攻勢劇へと

つながった次第です

いやはやしかし

三代宮家の力とは

恐るべき...

丞相様は晴れて

太后様より

解放された上に

...

結局のところ

まァいい

問題は後宮に寝声という

男を送り込んでしまっている

事実だ

キングダムの

後宮の禁とは決して

軽いものではない

太后との不義が

あったという

ことではないか...

もし明るみに出れば

丞相は身を滅ぼす。

ことも考えられる

このことを他に

何人が知っている

だっ誰も

知りませぬ

丞相の命より

この件に関わった人間は

全て私が暗殺させました

今秘密を知るのは

私と李斯様の二人

だけです

何!?

なぜ俺に

話した

...

......

丞相様が李斯様にだけ

お伝えしろと

そうか...

その夜、呂不韋陣営の

臣の一人が

屋敷で暗殺されたが

咸陽では

大した話題に

あがらなかったー

ワッハハハ

太后はよほど

あの男が気に

入ったようだな

礼とばかりに

三大宮家が勝手に

我らの陣営を太らせて

くれよるわ

......

しかし

やはり後宮の力を

取り込んだのは

諸刃の剣であったと

思われますが

何じゃあ?

黙っていたことを

怒っておるのか?

そんな稚拙な

話ではありません

...

それに

これは身から出た

錆でもあったからのォ

......

ワッハハハ

許せ許せ

まァよい

これで

片がついた

儂なりに

多忙を極める

そちらに気を

遣ったつもりだった

ここからたまった

うっぷん晴らさせて

もらうぞ

李斯よ

!?

...は?

儂は本相を

卒業するぞ

呂不韋は丞相の席をさらに越え

〝相国〟という位についた

相国とは

最高位の席であり、

これを越えるのは

もはや国王だけである

通常この相国とは

空席であったが

呂不韋は一派の力をふるい

自らその席に

座ったのである

これより永相と

呼んではならんぞォ

この暴挙を

政達は止めることが

できなかった

くそォっ!!

呼ばば即刻

打ち首じゃ

ワツハッハッ!!

せっかく

ここまで

きておいて

後宮勢力の力で

もはや我々には

抗えぬほど

呂氏陣営の力は...

く...こうなっては

またイチから

やり直すしか..

ダメだ

!?

ここで喰らいついて

行かねば我々の勝機は

また先延ばしになる

......!

しかし

我々には

もはや手立てが

...

ここは何が何でも

奴らの勢力に

追随せねばならん

!?

!?

大王様...!?

ついて来い

!!

こ......

ここはっ

まさかっ

大王様っ!!

行くぞ

開けろ

ハハ!

......?

........

成驕

久しぶりだな

成嬌...

成嬌様...

クハハハ

やはり

来おったな

クク

...思ったより

遅かったではないか

嬴政

第256話「左丞相

...しかしずっと

送り続けた俺の申し出を

無視し続け

よくもこんな

徽臭い城に

三年も閉じ込めて

くれたなァ

申し出?

!?

成蠣様から!?

嬴改

打倒呂不韋に

協力する

その代わりに

この城に幽閉されている

成矯一派全員を

自由にしろ

それが以前から

成嬌が俺に

持ちかけて

きていた話だ

!?

一派全員を

解放するなどっ...

大王様?

成嬌...

俺はお前を

許す気など

毛頭ない

カッ

だがそんなことを

言ってられぬ程

事態は深刻で

急を要する

コッ

呂不韋の猛威に

喰らいついて行く機は

今しかない

俺にお前の力を

貸せ成嬌

貴様は黙って俺達を

解放すればいい

フッ

イチイチ頼むな「初めから

これはお互いに感情を

抜きにした大人の取り引きだ。

オイちゃん

昌文君

いきなり約束を

反故になどはせぬわ

安心しろ

それ以上に

庶民の分際で

権力の座にある

あの男の方が

さらに我慢ならぬ

俺は純血ではない

身でありながら

玉座につく嬴政が

へドが出るほど

許せぬが

王族として

王国の秩序を

正すのは義務だ

あのタヌキを

叩き落とすぞ

しょっ...

相国様ァ

急報です!

烈氏・剛氏を

始め多数!

大王陣営に

寝返りました!

はっ背景には大王陣営が

王弟成蟻一派と結託したと

いう情報があります。

!!

何ィ

空華もだ

公族の遠縁に

あたる解一族も

ついに腰を上げて

くれるそうだ

何ィ!?

そそれにしても

すごい

弟君一派が

ここまで力を

持っていたとは

鳥固氏・式氏も

こちらについたぞ

オオ

何っ真か

ああ

持っているに

決まっている!!

あの夜、成婚様と共に

解放されたのは

あっ

全員が

王族・公族の類だ

どけィ

あれは一人一人が

闇の人脈の根を持つ

超有力者集団

なのだから

クハハハ

早くも勢力図は

五分近くまで

盛り返したぞ

どうだ

嬴政

ジャマだ

下郎がっ

こんなことなら

もっと早く俺達を

解放しとくん

だったな

バカを言え

お前達が未だ力を

秘めているのは

分かっていた

クク

だから固くあの城に

封印していたのだ

...しかし陣営が

力を増したのはありがたいが、

別の見方をすれば

成蟻が力をつけた

ともとれる

やはり口約束だけで

奴らを解き放ったのは

危険だったのでは

ありませんか、大王様...

ポン

浮かれるな成城

俺の要求は

五分の戦力ではなく

呂陣営を

上回ることだ

真意の見えぬ

連中でも

問題ない

......

十日間!?

とにかく十日間

より多くこちらの

味方につかせるんだ

...???

どういう

ことだ

路場氏死去の後、左表相の席は空いたまま。

呂不韋が相国に

上がったことで今

丞相の席が二つ空いた

!?

いいやしかし

そこにはすでに四柱の

昌平君と李斯が

座ることに..

!!

なっ...

正式に決まるのは

十日後だ

まさかっ

呂不草が自ら

相国となった

暴率を逆手にとり

...

俺達もこの機に

〝権力〟を取りに行く

貴様

嬴政...

昌文君

...ハッ

お前が俺を援けるために

文官へと転じてくれたことが

今こそ大きな意味を持つ

大王...

成嬌

期限は十日だ

その場限りでも

陣営をさらに

太らせよ

軽く言うな

貴様

...まァ古い大筋の

王族を当たれば

可能だろうかな

しかしこの貸しは

高くつくぞ

ふざけるな

俺の貸しの方が

はるかに大きい

...

よし!

十日後ー

......?

誰じゃ

あの老人共は

ニイ

そ...

それでは

昌平君を

右丞相に任命する

ヒヨ

......

そして

昌文君を

左丞相に任命する

ものとする

っし

っし

オオォオ

殿ォ

っしゃア

フン

......?

こらえよ李斯

お前の時代は

必ず来る

ギリ

...分かって

います

昌文君が丞相席に

ついたという事実は、

権力争いの観点からして

非常に大きい

...!!...

有力者の取り込み合戦

による勢力拡大は

朝廷内に〝発言権〟を

生んでゆくわけだが

...???~~~..

丞相という最高峰の

官位は、たとえ上に

相国がいようとも

間違いなく大なり小なり

決定権〟を有する

ほっはっは

やりましたな

大王

政陣営は今

朝廷内における

確かな〝実権〟を

手に入れたのである

コツ

しかし

かつての敵と

手を組んでは

......

そこで死んだ

犠牲者達は

浮かばれぬ

でしょうなァ

道...?

...もう

いいじゃろ

道が途中で

潰える方が

浮かばれぬ

フフッ

まァしかし

こちらは後宮へという

毒を飲み

そちらは

“弟君”という

毒を飲んだ

どちらの毒が

強かったという

所ですかな?

さてさて

勝負の別れ目は

それも

違う

毒の強弱など

関係ない

勝負の

別れ目は

結局

俺とお前の

どっちが強いかだ

俺だがな

無論

.....

若王め

でかくなって

きおったな...

第257話・小国・

.....

ふあ

スー

見ろ

おー

やっと交代

スー

ん...

へ?

んー

ムニャムニヤ

第257話「小国

っひごめ!!

ぎやあああ!?

うきゃああ

モミ

モミ

なっ

何でお前が

ここで寝てん

だよ

しっしかも

しかも...

頭痛エ

何だっ

敵か?

飲みすぎ

なんだよ

ボタボタ

大体その年で

そんなに酒飲むな

ヒック

テンお前も飲めよ!

飲めよー

コノヤロ!

あと

鼻も

そこで

寝るなよ

グー

ま...

いいか..

昨夜

また来た

よくなかった・

おはよー

さんです

貂軍師

おはよー

ふあー

おはよー

っス

おはよー

さんです

おはよー

早いもので

飛信隊に来て

およそ三か月

何だかんだで

オレはうまく

なじめた

あおはよー

ございます

貂さん

おは...

はっ

はだけてんぞ

松左

ワハハハ!!

オレは女だけど

誰も変なちょっかい

出してこないのは

信の身内だからって

ことらしい

うーす

娘軍師

っはよ

あおはよー

ございます

澤什長

ふー

ここの連中は

オー

んだてめェ

朝っぱらから

るせー

お前は小便

もっと向こうで

やれっつってんだよ

寝てて

くっせーんだよ

信に似て皆

口が悪くて

かさつだ

オオ?

てめェ

ふっ殺すそ

だけど

クラァ

...ったく

おあっちも

始まったぞ

この中にいるのは

オレは心地がいい

バカばっか

ハハ

っし今日も

気合い入れて

いくぞっ

ってどうせ楚と

にらみ合いだろ

ゴラ河了貂

いつまで俺達ぁ

ここで油売れば

いいんだ!

何やってんだ

娘家師

伝者だー

本当から

指令が

来たぞー

わあ

......

...

行くぞ

オオ

戻るぞ

オオ

暗黙の予解か。この地での

にらみ合いは終わり両軍

ほぼ同時にそれぞれの

持ち場へと戻って行った

飛信隊は

本営からの指令を受け

東の先端の城東金を

目指した

......

まずいな

この辺りはもう

地図には載っていない

どした

テン

なっ

何っ?

素軍にとっては

末開の地なんだよ

それだけオレ達は

東への侵攻の

最前線にいるってこと

警戒態勢で

進もう

ここ一帯は

魏・趙・韓・楚の

国境が入り組んでて

どこが出て来ても

おかしくない

了解

全軍警戒態勢ー

警戒観勢で

進めェ

警戒態勢だって

マジかよ

くそっ俺らが

外側の時にっ...

お前が

はしっこが

いいっつったんだろ

中は

ムサ苦しいって

索敵

増やせェ

右の茂みに

注意しろォ

いきなり側面から

ワーなんて

やめてくれよォ

バシャ

ピィ

ガサ

てっ

敵襲っ

敵襲だァ

何っ

尾平の

声だ

!!

ちょっ

ちょっと

待って尾平さん

あれっ

えっ

こっ子供!?

た...

尾平

たすけて...

バダッ

あっオイ!

矢が

刺さって

るぞ

信を

呼べっ

敵の蓄飛を

しろっ

...

...

ゆっくり

飲め

.....

ひひでェ

何があった

徐の城が...

韓軍に

襲われて...

韓!!

幕...

韓って

また俺らの

やったことの

ねェ国だな...

...徐って

分かるか

テン

いや

聞いたことが

ない

オイ

それはどこの

城だ

楚か

魏か趙か

......ど

どこの国でも

ありません

徐は

僕は“徐人”の

秀です

!?

...な

何を

言ってんだ?

〝国〟です

......

そんな国

ねェだろが

いや

ちょっと待て

徐人!?

この中華は元々

百以上に分かれてて

五百年かけて今の

七大国に淘汰された

でも実は七国に吸収

されずに山地の中で

か細く残っている小国達が

存在してるっていうのは、

聞いたことがある

...じゃあ

この近くに

待って国が

あるってことか?

た...

助けて...

下さい

お母を

みんな...

どんどん

殺されて...

助けて...

お願い...

お母を

いっいいのかよ

こんな勝手にっ

東金城は

どうするんだ

いいわけ

ねェだろ

立派な

命令違反だ

副長

分かってる

だがこれが

信殿のいい所

でもある

...?

しっかり

道案内

しろよ

は...

はい

......

何か文句

あるかテン

あるわけ

ないだろ

ひでェ

死体は

女子供

ばかりだ

せめて子供だけ

でもって

あっ!!

くそっ

ガキが

多いぞ

まだ戦ってる!

中の砦が

生きてるんだ!!

逃がそうと

してたんだ

お母っ

待ってろ

ぜってェ

母ちゃん

助けてやる

応確認しとくが

韓とは戦っても

問題ねェよなテン

お母っ

もちろん

問題ない

お兄ちゃん

っし

行くぞてめェら

オオ

さっさと

開けぬか

急報っ

城の外にっ

素軍が

現れましたっ!!

馬関様

何ィ?

韓軍二千将

馬輿

さっさと

開けろ

そこが

最後だ

オオ

ヒイ

キャア

ぐぬっ

長老っ

第258話_徐の生

長老様

だっダメだ

もうもたないぞ

ミキ

こ...

ここまでか

自決じゃ

徐の誇りを

最後に見せる

そ...

そんな

韓人の手に

かかって滅ぶより

そちらの方が

ましじゃ

まっまずは

子供らを...

...クラクラスのファッションセット!!

!?

まっ待てっ

!?

!?

......

.....

何だ...?

韓軍の攻撃が...

止まったぞ!

ルアア

第258話(祭の生業

なっ

何だ

てめェらは

邪魔すんじゃ

ねェ

フオオ

返り

討ちにっ...

河了貂

歩兵達が

着いたぞ

ごばあ

大丈夫か!?

敵の数が詳しく

分かってないのに

主力のほとんどを

城の中へっ

向こうも

こちらの数なんて

分かっちゃいない

それにあの城の

小ささから韓軍は

五千以下だ

そのまま全隊

突撃させろっ

ウオオ

行けェ

敵も虚を衝かれて

混乱している

立て直す間も

与えず一気に

叩きつぶすんだ!!

キングダムの

ぎあ

っしゃ

行っけェ

ウォォ

なっ!?

コラァ

調子に来るなよ

山猿共がァ

馬関様っ

馬関隊長

信っ

出たぞっ

どいてろ

てめェら

あいつが

大将かっ...

隊長

気をつけろ

そいつ相当

やるぞっ

楚水副長!

大丈夫だ

信殿は...

こやつ

左にっ...

ビッ

ぬぅ!?

ちょこ

ざいな

なっ

輪虎戦以来

騎馬の戦いが格段に

巧くなった!!

どろあっ

ばぶっ

ああ!!

信ンン

ウオオオ

逃げろっ

ウオオ

ばっ

馬関様がっ

逃げろォォ

ヒィ

秀っ

お母

お母

秀っ

よく

無事でっ...

え?

...でも

こんな大国の

国境が入りくんでる

場所でよく今まで

無事で...

はい

この小さい城

一つだけで

国なのか?

徐が生きのびて

これたのには

理由があります

徐は魏・趙・楚

三国から庇護を

受けているのです

!?

三国から

庇護!?

そそれって

どういう..

!?

...

......??..

この戦乱の世では

他国の動静を

知ることが何よりも

重要であり

その情報をもし

安全に手に入れる

場所があるならば

そこは大変、重宝

されるのです

安全に情報を

手に?

情報の流し”を

この国は生業に?

弁明は

いたしませぬ

この地は険しい山地と

樹海に囲われ

発見されにくいという

特色があります

徐の存在は実は

三国でも要人達

しか知らず

ちなみに徐のような

存在は他にも

あると聞いています

これも弱者なりの

戦国を生きる

術ですから

......?

ちょっと

待て...

それらの諜報員達が

秘密裏に交流し

かけひきを行う場として

ここは存在し続けて

いるのです

確かに戦争では

情報が何より

大事だ

素もちゃんとこういう

情報採取の場を

持っているのか...?

もし

持ってないと

したら桑は

情報戦では...

ーじゃあ

さっきの韓軍は

何だったんだ

......

偶然、徐の存在に

韓が気付き

三国が混乱するよう

情報操作しろと

言ってきたのです

...

我々はあくまで

中立の立場故

無論断ったのですが...

その結果が

今の状況と

いうわけです

.....

チッ

これを

持って行って

下され

この辺一帯の

地図です

目指されている

東金城までの道も

記させました

国を救って頂いて

こんなお礼しか

できないことを

お許し下され

しかし此度の

ご恩は我々徐人

決して忘れませぬ

いつの日か必ず...

気にすんな

じーさん

別に礼なんて

期待して

なかったし

それに地図は

ありがてェよ

俺ら持って

なかったから

二国に助けを

頼みます故...

恐らく

大丈夫でしょう

今の時代

情報は本当に

大切ですから

...へへっ

情報が徐国の

武器〟ってか

オレ達が

いなくなって

大丈夫?

また韓が...

世の中

......

いろんな戦い方が

あるんだな

よし

行くぞ

オオ

お兄ちゃん

カカッ

おー

秀か!

うん...

ケガは

大丈夫か?

すごく痛い

ははっ

ガマンしろ

栄誉の

キズだ

オマエの頑張りが

国を救ったん

だからよ!

ありがとう

お兄ちゃん

ぜったいっ

ぜったい

お兄ちゃんのこと

忘れないから

おー

俺も忘れねーぞー

すさまじく

精巧な地図だ

これ

さっすが

どうやら徐に行かず

進んでたら魏と趙の

駐屯軍に出くわして

いたみたいだ

ガッカッカ

結果的に

東金へは

早く着くと

やっぱり

人助けは

しとくべき

だなァ

へへっ

!?

ピイ

石の石笛だ!

敵発見の

合図だぞ!

そっ

何でだっ

長老は

この道に敵は

いないって

言ってたのに

ピイイイ

...チッ

全軍停止ィ

けっこう

いるな

二千はいる

オイ石!

...いや

さすがに

ムリだ

奥の森にも

いるかも

知れない

旗を下ろしてるから

どこの国が

分からないな

...しかし変だな

徐の長老はこの道は

三国でも幸相の類しか

知らないほどの秘密の

道だって言ってたのに

あのじじィ

だましやがった

のか

いや...

つか何で

あんな所で

あいつら

止まってんだ?

それはないと

思うけど

見ろ

おほ

でけぇ馬車が

出てきやがった

いかにも

大将の車って

感じたな

くそっ

あの車にも

旗が

ついてねェ

......?

キングダムの

......

ん?

まァ姿見せた

ところで...

おお

大将が

出てくんぞ

どこの

誰だって

話だけど

ザム

な..

なっ...

りっ...

李牧!?

りっ...

なっ...

李牧!?

第259話、楚趙

なっ何だって

李牧がこんな所に

いるんだよ

隊長

バレるぞ

ん?

あっやべっ

李牧様

さっさあ

こんな国境付近で

体何を...

準備が

整いました

それでは

よし

行きましょうか

楚趙

第259話

お気を

つけて

なっ

何っ!?李牧!?

えっ李牧って

趙の宰相の?

何で

こんな所に

追って行った

何か怪しいから

その目で確かめる

そうだ

そっそれで

信は!?

...しかし

素趙同盟があるとは言え

見つかればどうなるか

分からぬ

飛信隊は突撃準備を

しておけとのことだ

!!

くそっ

軍に見つかんねェように

迂回した分

時間食っちまった

でも

もうこの辺の

はずだ

!?

テンお前は

やっぱり

ここで待ってろ

えっ?

かすかに

人の気配がする

...いやこりゃ

けっこういるぞ

羌瑰に隠密のコツを

聞いといたのが

役に立つせ

近い

天幕!!

こんな密林の

中に!?

パラ

李牧!

バサ

誰だあいつー

はっ

ん?

しまっ...

曲者がっ!!

!!

おっお前はっ

なっ

何でお前が

ここにいるっ

!?

なっ...

よォ

男女

飛信隊_信?

李牧

...

すみません

顔見知り

です

オネスに

やめておけ

黒死

帰るぞ

ブッ

毒矢...

全く

あなたという

人は...

ブツ

向こうの兵も

いたのか...

本当に

困った人

ですね

飛信隊信

......

久しぶりだな

そうですね...

李牧

見違え

ましたよ

こんな所で

コソコソと...

また何か悪巧みか?

李牧

さっきのヤロォは

何者だ!?

........

あなたには

関係ありませんよ

......

お疲れ様でした

とりあえず

有事には

ならずに

済んだよう

ですな

ってオイ翼

宰相様

楚国率相春申君

2018年10月14日(火)

宰相同士の

会談だぞ

有事が

起きるか

ハゲ

口の悪さ

相変わらずの

ーしてわざわざ

こんな密談を

設けてきた李牧は

何と?

何だと

思う

......

それはもちろん

楚趙同盟!

貴様ら

李牧を甘く

見すぎだ

あの男は

フッ

!?

想像して

いたよりも

恐ろしい男だぞ

...オイ

いいのか?

護衛とか

いなくなっち

まったぞ

...全く

便利な

ものですね

同盟とは

.......

本来斬るべき相手の

私を前にしても

素趙同盟が

あるせいで、あなたは

私に手出しができない

しかし同盟とは実は

相手に手を出させないことが

目的ではありません

何をするか

です

重要なのは

同盟の先に

何を得るか

だったら同盟で

得をしたのは

俺らだったな

案は山陽っつー

でっけー軍事拠点を

手に入れたが

趙は燕との戦いで

大した土地は

取ってねェ

.....フッ

戦いで得るものが

土地だけと

思っている内は

あなたは私に一生

勝てなどしませんよ

なっ!?

李牧

やっぱり何か

企んでやがるのか

お前っ

どういう

意味だっ

...さっきの奴は

誰だ

何でわざわざ

こんな所で

会ってた

そう聞かれて

素直に教えるわけ

ないですよねェ

ーでも...

知りたいですか?

くっ...

おちょくんな

テメェ

では

一騎討ちでも

やってみますか

あなたが勝ったら、

私の悪巧みを教えて

あげてもいいですよ

なっ何だとォ!?

河了貂

本当に軍師に

なったんだな

うん

しかも

あのツリ目の

隊の

第260話・武人の肉体

信ね...

ねェこんな所に

何で趙宰相の

李牧がいるの?

......?

そんなこと

言えるワケ

ないだろバカ

そうだよね

やっぱり

ーにしても

おかしいな

李牧様達

こっちに行ったって

聞いたのに

...

ん?

第260話、武人の肉体

なっ...

......?

戦るからにはマジで

相手をぶっ殺す

つもりでいくぞ

李牧...

お前が何で

こんなふざけたマネ

しかけてくんのか

知らねェが

俺は

フッ

もし見事に

殺せたら

私の悪巧みそのものを

つぶすことができますよ

李牧様っ

...ジャマが

入ったぞ

何か問題でも?

上等だ!!

李牧様っ

信っ

ルアアア

まさか

本気でっ:・

いっ

くっ

こいつっ...

ぐあっ

えっ

くああ

しっ信が

吹き飛ば

された!?

バカ

李牧様は

元々...

軍師の李牧に

何でっ...

李牧様がただの軍師と

思ってるのは、お前らの

勝手な認識だ

何だあの腕の

筋肉...

いや

あの多くの

古傷は...

......

.....へへっ

思ってた

通りだぜ

威陽の王宮で

初めてお前を見た時

そんな気がした

ぜってェこいつは

場数を踏んだ

武将の類だってな

ただ策だけの

ヒョロイ男が

あの王騎将軍を

討てるわけも

ねェしなァ

お前は

やっぱり

知略と武勇を

兼ね備えた化け物だ

...ひょっとして

それを知るために

一騎討ちにのったと?

ったり前だ

こんな所で

お前を殺せるか

お前は俺が正面から

越えなきゃなんねェ

壁だからな

......

あなたも成長

しているのですね

...

あの輪虎を

討ったというのも

伊達ではなさそう

です

チッ...

ここまでか

お前は

何でこんな

さっさと

うせろ

るせェ

男女

はく

李牧軍

ひしんたい

飛信隊

...

よかった

信達

解放される

みたいだぞ

ああ

ドキドキ

ん?

ケン行くぞ

テン行くぞ

...

李牧

趙宰相が自ら

こんな所で

密会してたってことは

相手もどこかの

宰相って

考えるのがふつうだ

そして案にとって

最悪なのはそれが

楚〟の宰相で

密会内容が

“楚趙同盟〟に関する

ものだった場合だ

.....

最悪を想定するのは

軍師として正しいですよ

河了貂

じゃじゃあ

同盟がっ

さすが飛信隊の

頭脳を担うだけは

あります

......

信にも言いましたが、

重要なのは

同盟自体ではなく

その目的と、結果、です

なっ

一体

どういうっ...

私が今この場で

与えられる警告は

戦歴を重ねてきている

あなた達でも

実際のところーー

そして“結果”は

また次の3目的«へと

つながっている

戦争の本当の

恐ろしさは分かっていない

ということです

本当の恐ろしさHP!?

なめやがって

面白ェじゃねェか

お前が秦にどんな

策をしかけてこようが

俺らは正面から

ぶっ飛ばして

やっからな!!

李牧...

河了貂

...

ご武運を

ケッ

てめェもな

...

いくぞ

テン

居場所が

なくなったら

いつでも

私を頼って来い

へ?

じゃあな...

...

...

楚趙同盟

などと...

聞くだけで

ゾッとしますね

......しかし

楚は超大国で

昔から腰が重い

利害の入り組む

同盟がそう簡単に

成立するとは

考えにくいが...

...ファッ..

しかし念のため

本営に連絡を

もう早馬を

送ったよ

もし楚趙同盟が

あるとしたら

案も何か大胆な手を

うたなくちゃならない

大胆な手?

例えば

魏と手を

組むとか

!?

魏と!?

楚趙同盟

じゃねェ

!?

今日の李牧は

何か変だった

......うん

私を殺せば

悪巧みもろとも

つぶせますよ

李牧はもっと

とんでもねェことを

やろうとしてる

気がする

二十日後

魏王都大梁

大王様ア

超・学校学相が

到着されましたァ

王魏は

景湣ヨ

...???!?...??

......!?

第261話・嵐の兆し

秦・東の前線基地

東金城

やっぱり

また東壁が

...

こっちから

趙は

見えないぞ

うっせーな

分かってるよ

趙にも楚にも

変わった動きは

ないな

お前が李牧の密会を

目撃したと言ってから

もうすぐ一か月

信じてねェ

のか?

まさか

そこは

信じてるよ

だからこの一月

裁軍と戦いながらも

楚・趙の軍の動きも

探ってんだろ

俺らが気づかねェ所で

何か企んでやがんだよ

絶対

俺は最近妙に

静かな裁軍の方が

気になるけどね

ーって

ところで蒙恬

さっきから

それは何だ?

酒?

忘れてた

魏の動き?

これをお前と

飲もうと思って

お祝い?

お祝いに

殺伐とした前線でも

お祝いごとには

あやからないとね

つまみもあるよ

.....

んで何の

祝いなんだよ

グビ

王賁が

“二千将”に

昇格したんだと

ほっ本当か

それはア!?

トトトー

つーか何で

それを俺が

祝わなくちゃ

なんねーんだよ

ざけんな

ブフー

アハハハ

違う違う

本当のお祝いは

こっちが本命

トトトン

何でも成陽で...

おめでたなんだってさ

キン

え!?

咸陽後宮

中華に不穏な

空気が漂っている

国内の権勢争いにも

揺れている

この咸陽において、

まといつく闇を

ふり払うような

温かい〝慶事〟が

起きた

向が政の子を

身籠ったのである

ふわ~ん

キャー

ひっひひひ

ひどいよ向ちゃん

そんなこと

ぜんぜんっ...

一体いつの間にっ

いつからそんなっ...

そんな...

いつからって

い一回だけだよ...

こ...

この前の伽で...

わ私も

驚いちゃった

さすが

大王様!

向ちゃん

ヒイィ

いっ一回で!?

おめでとう

うっ

ううっ

陽ちゃん?

陽...

ほっ本当によかった...

よかったね岡ちゃん

おめでとう

ちゃん

ふえーん

陽ちゃん

ありがとー

向ちゃーん

うわーん

よかったねー

K蚊枇一S

おめでとう

ございます

大王様!!

おめでとう

ございます

...ああ

ありがとう

ちょっとはずかしい

実はこの後

もう一人の宮女が

先に懐妊していた

ことが発覚するのだが、

向には

それはどうでも

よかった

政の子を腹に

宿したことが

向はただただ

うれしかったのである

東金城

なっ

政に子供が

できたァ!?

うるさ

誰政って

ああ

信じられ

ねェだろ?

あいつ

つかあのヤロォ

あんなスカした顔して

ちゃんとやるこた

やってたんだって

話じゃねェか

......

こっちゃ毎日

生きるか死ぬかの

戦争やってんのに

よォ

政にとっては

子作りは重大な

仕事なんだから

そんな仕事が

あるかー

くそー

いやまー

それは

いいだろ

ハハ

でも

そっか

あるん

だってば

政に子供が...

泣けてくる

やべ...

家族が増える

みたいで何か

すっげェうれしいや...

別にお前の家族が

増えるんじゃねェだろ

そりゃ

そうなんだけど

さー

まァ

何となく

分かるけどな

ふっ

意外と相手は

あの人だったり

して

はあ?

後宮にゃ

二千から美女が

いんだろ

そう言えば

オレ達って一人だけ

宮女知ってるよね

あーーー政が

羌痍らに襲われた

時にいた

あの地味な

宮女!

あれは

ねェだろ

へっくしっ

向ちゃん

大丈夫?

隊長

かかった

東の山中に

敵軍が出たそうだ

飛信隊に応援が

っし

オオオ

政って誰だ

誰だ?

誠に負けじと俺らも

いっちょハデに

やるぞォ

はァ?

敵軍じゃなくて

素軍だったァ!?

ざけんな

何でそんな

バカな間違いが

起きんだよ

い...いやそれが

この辺の友軍とは

違う軍で...

ん?

ろっ録嗚末っ

それに

千央軍長!!

王騎軍の

残党か...

何でこんな

所に...

録嗚末と

千央...?

軍長らも

東金に

配属に?

バカを言え

我々はそれは

超・楚・魏一帯を

探っていたのだ

探る?

殿は素軍本営とは

別の独自の情報網を

持っておられた

残党派も

そしてそれは

そのまま騰様が

引き継いでいる

千央...

信長

趙を中心に何か

不穏な動きがあるのは

察知してはいるが

探りを入れても

どうもはっきりせぬ

小僧貴様が

李牧と遭遇した

事も知っている

俺達に詳しく

教えろ

臆様は

王騎を失った馬場以上の

嵐が起きようとしていると、

言っている

馬陽以上の

嵐...!?

数日後

南虎塁

延々と連なる防衛壁

素が楚との国境に築いた

これは正に素の

楚軍に対する

〝恐怖〟の

現れである

しかしこう構えられると

楚軍も安易に手を出す

わけにはいかない

ふあ

越えれば即大戦となる

南虎室に楚軍は絶対に

近づかないのである

......

ーだが

ついに来たか

その安全神話は

突然叩き壊された!

楚だァ!!

窓が攻めて

来たぞォォ!!

ヒィィ

始皇六年

(紀元前24年)

この年の大戦は

素国奥深くで

行われるのである

キングダムの〈完〉

あって敵陽の部分があったって

成陽の奇跡!!

あの

おまけ1コマ『

『大スクープ!!』

宮女向

ご懐女!!

もっと

ゆえって

下さい

ボーさん

「えっあのね

かくはいい

ちかっちゃん

●写真撮って「誰かそ?」

●「官女友さん「全く祝呼に

入ってませんででくれ!!

色気のいいの字もなんだ向けちゃんがいけることにはな!!

向ちゃんがいご懐任!!千里は

千年に一度の

チャンゴー

キュッちゃッ

おまけマンガ

ねーねー向ちゃん

ところでさー

『陽ちゃん向ちやんーアダルト編〜

何陽ちゃん?

ふっちゃけ

あれって

どうだった?

???

え?

いや...その...

......

だ...

向...

大王さ

...

はっ...

あっ.....

っ......

ああっ

ぼふぁ

キャー

陽ちゃん

大丈夫ー!?

勝手な

妄想をする

陽であった

この度は第24巻ご購読

まことにありがとうございます。

作者みとかさ

何とかに、秋の向か例に子が...連載はFacebookで

何をつかって言ってるんでしょう。どうしているのですか。そんなこともないのかもしれないですが、あの子の子がいないと思います。それはそれだけですね。そのままでは、これだから自分だった。

通勤は日々で行ってきて、なかなか起こさせていることがありません。あの方が、母親にもらっていますが、

スタッフ

第原松原”か鈴木

〈衆田近原加藤木箱石

泰ク

金上大佑

あの向かい母親になる。...くあ、まだなってはあいから

というかは「オーちゃんと物語が進んでみーっと

実感できるところであります。

どうか向か幸せになかすように、〈あと陽も〉

そして、いよいよ大きな戦が始まります。

そだとしては、キングダム始めて以来最大、

25巻に「もんcofordedです。」

カバーデザイン

岩崎修(POOKET

YJC

DIGITAL

5月15日木、2018年6月20日までの開催で

24巻

キングダム

原泰久

◎原泰久2011.20L2

初版発行

デジタル版発行-2012年

2011年

発行所・集英社

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この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

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