★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 !ニ十五|四十四六十五十三百一百十九白三十七百五十五百七十三 その後、秦軍に従事した信は超軍迎撃戦、魏攻略戦などの功を認められ、千人将へと昇格する。さらに、信率いる飛信隊は軍師として河了貂を加え、より強い軍隊へと成長する。 また、素国内では相国へと登りつめた日不事に対し、風政は弟成績と共闘、昌文君を左丞相に就任させることに成功し、・報廷的における確かな実権を手にいれる。しかし、秦の親攻略によりって生まれた新たな情勢下で、超国幸相・李牧は、超大国・窓の牢相・春中君や魏の景混王とも密会するなど、中華にには再び不穏な空気が漂い。そんな中ついに、長年が黙を保つていた楚軍が突然秦国に進軍してきた!! そんなことですが、そういうことですが、これからもうちょっと、なんですから、こんなにそんなことなんですが、 目文君を左本箱に任命するものとする 勝・学校予報は現術されました! 楚だァ!!楚が攻めて来たぞォォ!!! そうだなぁ。でも、そういうわけではそのため、これからはそうだなぁ。でも、 そういえば、このそういうことは、そうだな。そういうそういうことです。そういえば、 今回は、美容サービスページのそういうことですから、これからも、そういうことですから、これからの 河了貂からでも山の民で信の元同居人。飛信隊の軍師となる。 天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛信隊の隊長 暗殺集団・蚩尤の末裔。同胞の仇を追う。為、現在は飛信隊を時間がっ 森国の若き王。中華の統一を目指す 昌文君、しょうぶんくん 権力争いで政陣豪政に忠誠を尽くす大臣。左丞相になる。 反乱鎮圧後、軟禁されていたが、政によって解放宗されくいだが、政によって解放される子の目 される。その見返りに王朝内の そういうことですが、そうだなぁ。でも、いや、そんなことはそういうことですから、 信の親友。高政の影武者となり、命を落とす。 そういえば、そういうことです。そういえば、そういうことで、それではないですね 知路・軍略よりも本能て戦う武将。秦国屈指の大将軍 二千将として、玉鳳隊を率いる王翦の息子。 豪驚の副将。王一族の森国を代表する老将軍。現頭首で、王賁の父。 千人将として、楽華隊を率いる豪驚将軍の孫 豪驚の副将。元は冷徹な大野盗団の首領 そういうことですが、そんなことはないのですがそういうことですから、 絶大な武力を誇、素国が誘る天才法の番人の異・外交を受け持絶人はほんと誇る国のる猛将。蒙恬の軍師。父命を入れ、広の樹入の美右丞相と、名を持つ文官。父 権力をほしいいままにする森国の相国。属政の政政 超大国・楚の幸相を務める そうだね。だから、これまではなんです。そういうわけではなく、そうだな。でも、 三大天の一人。武の道を極める求道者。 三大天の一人。趙の幸相を務める。 りんぶくん楚軍将軍_臨武君 楚軍が侵攻して来たじゃとォ!! すでに南虎塁が抜かれています 守備軍は全滅したとも... まっ間違いないのか!? 防護壁が抜かれたのか...!? あの超大国「楚」が... ついに秦に向かって.. 腰を上げたのか...!? まだ他に後続してくる軍もあるとのこと そ...それが敵は途中の城々に目もくれずただひたすら北上し ぐぬっ!!あの楚が五万ということはなかろう 今は野仙まで進んでいると ええイうろたえるなバカ者共が! それで楚軍は今どの城を攻めておる 野仙とは奏南部の中間辺りじゃぞ そんな所まで来ているのか!? しかしなぜ敵は城を取らずに進軍を!? そんなことは後でいい!今は... 怪しい動きがあった少し前から楚にことは察していた 故に南部防衛には“張唐〉と。蒙武”という二人の豪将を配置していたのだ しかし敵もその二将の対策を練って来ているようです わざわざ攻めにくい南虎塁を抜いたのは張唐・蒙武と戦わずして一気に中間を突き抜けるためです。 第一陣の五万がこの防衛線の裏に抜けてから本軍が侵攻してくるのでしょう。 防衛線の内側に五万もの敵兵が入ればそれは言わば体内に侵入した〝猛毒〟 毒が暴れるより下の部分は必ず腐れ落ちる 素は南部一帯を失うということか... 早急に城を出て楚の第一陣を止めるよう両将に指令をっ... バカな今から送って間に合うか 敵はもう野仙まで来ておるのだぞ 両将はすでに城を出て走っておろう 防衛線を抜かれることがどれだけ危ういか現場の将達が最もよく分かっておるわィ 間に合うかどうかは咸陽からでは分からぬがな... 昌文君の言葉通り張唐・蒙武の両将は防衛線を封鎖すべく全速力で走っていた このまま進めば楚軍の方が早く抜けるぞォ かはっ何だよ情けねェなァ素軍は 刃交えずに抜かれんなよなァ 地軍千人将可愛にうよく 俺らに裏とられたら大変だぜェ? はっ!五千で五万が止まるかあ! この南部防衛は一刻を争う状況だ 故に一刻かせぐは大きな益を生む 蒙武将軍ー!!物見から急報です!! やはり楚軍に抜けられたか!! ただ今、工騎残党軍五千が楚軍と氾斗平原で交戦中とのこと!! おかげで楚軍の足が止まり 封鎖地点には我が軍が先に到着することは間違いありません 副官・騰を主としたあ奴らか... しかし五千で五万に... んだァ!?こいつら一人一人けっこうやるぞ じゃないとこの敵は倒れんぞ この敵は相当な精兵達だ 一方信達のいる東の前線にも楚軍侵攻の急報が伝わると同時に 東郡(山陽)の守備軍を残し多くを対楚の戦いへと向かうよう指令も飛んだ 飛信隊は対楚戦の地へどの隊よりも早く向かっていたが! その時彼らの足は止まっていた 眼下に行進する魏の大軍を目撃したからである くそっ...こいつら... あんなの追ってもオレ達だけじゃ何も... だからって黙って見過ごせるかよっ 対魏防衛地帯の城沙紀城 さっさと本軍に合流するぞ 女子供が結構いるようですが 〝山陽〟の怒りを明に示す必要がある 間に合わなかったのか...? 敵が分散して...それに見つからないように進んだ分 し...仕方ないって.. 一体何人殺されてんだよ... どうしても遅くなったんだ ...しかしなぜ敵がいないのだ... せっかく手にした城をただで手放すなんて もっとでけェ城を狙ってんだろ たしかにこの先には対裁防衛拠点剛陵城がある... 間に合わなくてスマネェ それに今はお前らを埋葬してやるヒマもねェ 今はお前らみてェな犠牲を一人でも出さねェように 走らなくちゃなんねェんだ分かってくれ その代わりぜってえ仇をとってやる 最大拠点剛陵を目指すぞ 魏軍の本体も必ずそこにいる 被害を最小におさえるにはまず剛陵城を守るのが先決だ しかし飛信隊はその先で 再び驚愕するものを見せられる ...つうか対裁防衛の要があっさり突破されちまってるじゃねェかよ ガンガン侵攻してるあれどうすんだよ ど...どうもできねェだろ俺達だけじゃ 何でこんな簡単にっ... 後ろから授軍出さなかったのかよ いや...中の軍もあてにならない 楚軍の侵攻に対して本営はきっと内側の軍は南へ向けたはずだ あんなでけェ城が...一体中に何人っ... そ...そんなじゃあ...あれは... 追って何ができるか分かんねェが.. 前線で戦歴を重ねた飛信隊の面々もこの時は... 放っときゃ素はとんでもねェことになるぞ 国が侵攻されるという恐怖を肌で感じ始めていた 魏軍が我が国に侵攻をっ すでに剛陵城を含め一帯の城々が陥落したとのこと ええィ剛陵の後ろは対楚に向けて軍が南下し始めているぞっ... すっすぐに戻らせろっ! 楚と魏”は連動しておるな 我々もそこは情報がなかったが そうだなぁ。そうしても、 李牧が“楚〟と接触した恐れがあるとの報告は受けていた では李牧が後ろで糸を引いていると...? そっそんなバカな... 趙軍が国境を越えて侵入!! 「馬陽」が包囲・攻撃を受けているとのことです。 こっ...これは間違いなく三国が... バカなそもそも趙は我々と 地図だ!もっと大きな地図を持ってこい 秦国の抱える全ての軍の所在と数を洗い直せ 大至急防衛線を描き変えるぞ 桂!早馬を!対楚配備で南下してる各軍の足を止めよ 楚三国でさえ持て余すという状況で... 三国同時だぞ止められるか? ところで軍総司令は昌平君じゃぞ 黄竜!各方面の情報を吸い上げろ 孫公!国内全ての城に最大緊急事態〟を発し籠城体制に入るよう通達しろ きゅっ...急報です! 介億中央一帯の軍には出撃準備を防衛線が固まりしたい走らせるぞ ほ...北東部前線より急報です... 〝燕〟軍十二万が北東部前線基地・睢城を落としてそのまま我が国に侵攻していると!! 〝韓〟軍五万が中丘より我が国に侵攻しましたっ!!! 東端の国”斉”も大軍を興し超を通って西へ向かう気配ありとのことです!! 手を組んだとでも...? テン魏軍はもっと右だそ こっちの方が早回りできるんだ 一体何が起こってんだこれは... 報告します馬陽城陥落しました 慶舎将軍が中も全て制圧した模様です 趙国`宰相・大将軍三大天李牧 合従軍とはある敵一国に対し複数の国が盟を結び興る連合軍のことである しかし元々、敵対し合う国々ばかりの中この合従が起こることは史にも珍しいのである 合従軍などこの長い戦乱でも数える位しかっ... 今からおよそ四十年前... 形となり戦になったのは 当時東の超大国であった。斉〟 その暴威を止めるべく秦も含めた六国が立ち上がった 最も被害を受けていた燕の大将軍・楽数が総大将となり、六国合従軍を率いて猛威をふるう》斉に攻め入った その合従軍と戦った。斉は... 即墨と莒の二城だけを残し他の全ての土地を失った! あの時初めて中華は合従軍の破壊力の凄まじさを知ったのだ ならばこれから我らも亡国の憂き目に遭うということが 合従軍を描いた張本人として 笑顔が出ませんね李牧様 この先に起きることも分かっていますからね ...ところで放茂と満信の城を素通りしたことに兵達が困惑しておりますが 今は最短・最速で侵攻して秦中枢を麻痺させます 突如六国に同時に攻められなおかつその侵攻の足が早まれば秦の本営は必ず混乱の極みに達し思考停止となります 早々に片が...つきますから 趙軍放丘を通過しました 急報魏軍中剣を通過です どこから手をつければよいと言うのじゃ 今ここで対処を誤れば取り返しのつかぬことにっ... 素国中枢で合従軍の対応に汗をかいているのは昌文君と昌平君の二人だけであった ーいや止まっていたと言うよりは その他の臣達はあまりの状況に言葉を失い李牧の狙い通り思考が止まっていた お前らの目は節穴か...? この地図をちゃんと見ろ 今この瞬間国のいたる所で 何千何万の民の命が奪われようとしているのだぞ 起こっている事態の全容を知るのはここにいる我々だけだ 対処を講じられるのも我々だけだ 今ここにいる三十人程が素国全国民の命運を握っているのだ。 強大な敵にも目をそらすな 合従軍だろうといいようにはさせぬ 刻一刻と国がっ...民が陵辱されていっているのだ 全身全霊をかけて対策・打開策を模索しろ 間に合う民の避難を急がせよ可能な限り合従軍の道から外れた所へ 呂氏派の連中まで... 新しく防衛拠点を定めて兵の集中を 眠城と破子城それとっ... フン戦意を取り戻したのはいいとして それだけで覆る状況ではもちろんないぞ 今ならまだ敵の合従軍に核を打ち込む手が一つあります まだ素国に侵入していない 急ぐ!並走して話せ!! 「謁見を許す各門通過せよ」とのことです!! 遠交のために儂がまだ東に張っておいてよかったのォ 斉軍はまだ案の国境まで来ていない 鳥を飛ばせば間に合うはずです。 斉を合従軍から〝離反〟させる! 蔡沢殿の〝外交〟の力で 今の斉王はクセが強く読みづらい所があるからのォ 本当にこの謁見で斉の合従離脱などできるのでしょうか まァクセが強いからこそこの謁見が許されたのじゃがのォ おオひはひいな久しいな 何とかという毒蛇の姿焼きじゃ おォ間違えた精がつくぞじゃった 合従軍に攻め込まれ八方塞がり亡国の危機に瀕する素国の外交官・蔡沢が斉王に何用か それにこちらも時間がおしい 率直に申してよいぞ貴様とは昨日今日の付き合いではないしな 現在この会談のために斉軍の足を緩めておるからのォ ...ヒョッヒョそれは身が引きしまりますな 斉王様におかれましては趙宰相・李牧に... 五か国の軍に遅れをとっている斉軍の足を早めるのも止めるものも貴様の話次第というわけじゃ 一体いくらで買われました? 我らが王を愚弄するかっ 結局〝戦争〟など所詮大金を手にするための〝仕事〟だろうがよ 一体いくらかと聞いておるのです 得た薬の土地・金品・人は、それぞれの出した軍の規模で割って分配するらしいからなァ ならば素全土を得たとしてその分配による利益の概算を出して下さい その倍の額をこの蔡沢がお約束しますぞィ 倍額など出さずともその話に乗ったものを 鳥を飛ばせ全軍引き返せと 李牧にも早馬だ斉王が急病で戦争どころではなくなったとなァ よっ宜しいのですかそんな簡単にっ... これでは李牧がだまっては... 兵を使わずに倍額だぞ旨いではないか 李牧より蔡沢の方がつき合いは長いからのお ヒョッヒョ恐れ入ります や...やった...やった...! 王騎・劇辛という大物喰いはまぐれではない はっきり言って斉が抜けても大した戦力低下にはならぬ 案は万に一つ程度しか勝ち目はないぞ 後は本国の者達を信じるだけです しかし。外交”のできる仕事はここまで 蔡沢様より鳥がっ〝斉離脱せり〟とのことです 会談一つでやってのけるとは... ちょっと待てそんなに喜んでいる場合が いや...斉軍五万が消えたはありがたい話だが 戦況はそれほど変わっておらぬと 斉離脱の狙いは敵の戦力減少だけが目的ではありません 合従軍の背後に奴らが憂う存在を出現させることーこれが最大の狙いです 確かに戦争をするに当たって背後に敵とも分からぬ存在があるのとないのでは雲泥の差がある 合従五か国の自国の守備は手薄故背後に愛いあらば緊張状態となる 長期化すれば合従各国の土気が下がるのは明白だ... 問題はどうやってこの苦況を長期戦まで... 発車に対しては蒙武,張唐軍の防衛線が間に合ったため、今はにらみ合いになっている 後方に楚本軍の動きがあるとのことだが刻はかせげる 今火急を要するのは最も侵攻している魏軍だ 現在は恐らく雷原を越えているころであろう 現実的に裁軍を止めるのは中鉱 こんなに内側まで... 魏軍の位置が分かりました 現在まだ雷原に...!! 詳しくは分かりませんが、独断で動いた事が雷原で魏軍と戦闘をっ ほっ報告ではあの将軍が... もうすでに戦ってるぞ!! 菜軍の数が少ない... やっぱり本営の対応が間に合ってないんだ 十万の敵を止めようとしてんのか... い...いや意外と... なっ何だあの軍めちゃくちゃ強ェぞっ!! あんなデタラメな突破力... 左から突破してくる隊があるぞ バカがあんな単純突撃で本陣までこれるものか 我が父呉慶を討ちし男だぞ 魏軍総大将呉鳳明ほうめい 報告通り工夫はない...か 朱比後ろの推進力を狙え オオさっそく敵の勢いが弱まってきたぞ 右軍を打ち殺すぞォ!! !...くっ崖上からの援軍のせいで はさみ込みが解けてきたぞっ いかんまた奴ら勢いを増してきたっ!! 鳳明様防壁を固めましょう もっと面白いことをやろう 敵本陣が動き出したぞっ かっ河了貂敵本陣がっ... 逃げたのかこれはっ... 後ろではなく自軍中央の中へ...!? 妙な所に入って行ったぞ 逃がしゃしねェぞ本陣っ これより先は...臭くてかなわん もはや魏には名だたる武将はおらぬはずだが 今、あの本陣から、ただならぬ策略の臭いが立ちこめておる!! まだ、新しき大炎が出て来たか: こちらの本陣の火が消えかかっておる 鳳明様應公達が退がって行きます 〝流動力術〟は実戦で試すのは初めてだったのに ...フッまさかそれはないか この術が解かるのは俺の他には李牧くらいのはずだからな 鳳明様鷹公を追い討ちせぬのですか 術のせいでこちらの陣形が大分崩れた お...思ってたより...でけェ 獣みでエなことの... 起きておる事態の説明は受けたな 連合軍...合従軍ってのに攻め込まれてるって... 長く戦地を往来しておるが こんな巨大な侵攻は初めてだ 下手をすれば秦という国が無くなるであろう 案が...無くなる...? 全ては威陽・本営の対応次第じゃが しばし儂の戦いにつき合え千人将 しかしそのためには刻をかせいでやる必要がある この兵力で魏軍の足止めをはかるぞ それが今は前線の漢達の役目じゃァ 秦・廉公軍(一万)対魏.呉鳳明軍〈十万〉四日目 敵側面を討てとのことだァ こっち方面に敵はいない 鹿公将軍の戦い方は、理屈じゃねぇんだ 俺も参戦した四年前の蛇甘平原じゃ知将の呉慶って敵を討ち破った 何つったってあの王騎将軍も認める... 〝本能型〟の大将軍だからよっ!! !!いたっ!魏軍がいやがった!! 構うか横っ腹を食い破ってやれ 魏軍総大将臣同ロロ呉鳳明 裏を狙った奇襲軍が"ぬ見破られたか... それにしても噂通り変わった敵だ!!原公軍とは、 各軍の置き方戦い方まるであべこべでどの兵法書でも禁とするものが平気で目につく 現に無意味なほど兵を死なせている。 代わりに要所要所では有り得ぬような勝ちをおさめでその差を帳消しに"してくる あれが本当に全て〝勘〟だと言うのなら軍略家にとっては笑えぬ相手だけ 中央軍を送り出せばあの程度の数吹き飛ばせますぞ それでは主力の血を流す 父が討たれたのもうなずける それにこんな敵と戦える機会はそうはない フッもうこんな所まで来ていたのか.. 鳳明様素重が退かりだしましたぞ こっちの男の方が興味がある... 戦のお邪魔をしてしまった心よりお詫びを 威圧なく笑みに他意はないーーか これが今や列国が注目する李牧か それにしてもなぜここへ? 各軍の合流地はもう少し先のはず 趙軍は進路を変えられたのか いえ趙本陣はもう少し先に進んでいますよ 魏軍に追いついてきたので私だけ赴いたのです 難所の剛陵をいとも容易く落とした貴殿が なぜこんな所で数日費やしているのかと 最初は各軍素早い侵攻に努めるというのが合従軍の約束だったはずだが... 何だ今のは将軍は我々を... 先にまずはっきりさせておきたい 此度の合従軍の起案者は貴殿だが別に我々はそれに従属したわけではない 魏軍・趙軍は互いに同列 上官でもない貴殿にこの軍のことをとやかく言われる筋合いはない だがこれだけでも李牧という人間とその戦い方が浮かんでくる ここで足踏みしている理由は二つです 一つは報告では裁軍が他より最も侵攻している つまり序盤から先陣をきって他より多く血を流すわけにはいかない 二つ目は単に原公という敵が面白かったことです 素直に明かされるのですね 李牧殿には二三聞きたいことがありますので 貴殿が各軍に侵攻を急がせるのは分かります その方が素軍の中枢は麻痺する だがその麻痺が多少解けようが解けまいが この戦はすでに詰んでいる ならば大した。葵”もなく こんな大規模な合従軍を李牧殿が興した理由も気になるが 貴殿はこの戦をどこまでやるおつもりか? 今はそれよりも先にこれを確認しておかねばならぬ もちろん素国が滅ぶまでです 本気で言っている... あらゆる策で模擬戦を行ったが いずれも百戦すれば全て威陽まで落とされました ようやくわずかに光明を感ずる策が一つ... 対する上策など存在しませぬ 百戦中秦軍二十勝合従軍八十勝 賭けとしては十分成立する 今配置の軍はそのままで将軍達を威陽へ召集して下さい 秦の抱える名だたる将軍全員です 各方面から侵攻してくる合従軍により、素国は広い範囲で大小多くの城が続々と昨湾ー その内側の地は押し寄せる敵軍から逃れんとする民達で溢れかえった 皆家・土地を捨てとにかく内側へ肉側へと流れ出したのである あっちにも難民の群がっ 南下して来たっ...!? きっ北の方も侵攻されてるのか!? ...列国が攻めて来てるって噂は本当なんじゃ.. い...いかん...忘れていた 昭王の時代に案はどちらかと言うと攻め側に回った 故にワシらはどこかで安心し肝心なことを忘れておった.. なっ...何でこんなことに 中華は変わらず食うか食われるかの弱肉強食の世で 案が食われる側に回らぬ保証などどこにもないということを てっ敵軍だっ後ろに敵軍の砂煙が見えるぞォ 合従軍を止める手立てがなければ成陽を落とされて国が滅ぶのが筋道だ この秦の軍の力にかかっている ハッハさすがにこの面子が一堂に会すと 空気が張りつめて息苦しいな 思えばこんな勢揃いは初めてだ 合従軍のことは皆聞き及んでいる 余計な前置き無く始めて下され 中には戦線に兵達を張らせたまま登城している将達もおりますので 知っての通り総数五十万からなる合従軍に侵攻され秦は正に国家存亡の危機にある 合従軍は強力であり、これを防ぐにはー つまり今ここにいる大将軍級の貴公らの力を結集して戦う必要がある 失敗すれば秦はこの中華から消え去るであろう これは文字通りの総力戦〟であり 先に来ている者がおったか オルド...?北の騎馬族の出か... こんなものは早い者勝ちだ おお何かさっそく盛り上がっておるな 楚軍総大将かんめい汗明 楚の〝巨人〟汗明ー―! 韓軍総大将せいかい成恢 俺よりでかい男を久々に見た ...そして韓はよりによって... 皆さんそろわれてるようですね 魏軍総大将とはうめい呉鳳明 韓韓国総大将といかい成恢 楚国第一の臣...〝宰相〟・春由君がなぜこんな所に... しかもこの場には楚軍の大将としては汗明が来ているのに... 胸躍るとは正にこのことだ 普段なら戦い合う各国の大将軍がこうして一堂に会しておる あんな国はどうでもいい 俺はあんたと共に戦えることが心底うれしい 合従が終われば最大の敵となるあんたと共に戦えることがなァ 昨年は我が国の劇辛将軍が世話になった 聞けばオルド将軍が燕王を説得されたとか あんな圧勝劇をされては燕も黙っておれぬからなァ 北方遠征中だった俺は血が出るほど歯ぎしりしたぞ 燕に合従に加わって頂けたこと感謝します 王騎に劇辛ーこの二大傑物に圧勝し今や中華で最も注目される存在となった李牧 他ならぬあんたの呼びかけだったからこの合従軍は興ったのだ 呼びかけたのが李牧だったからだ 今思えば劇辛はこの合従軍のための生贄だったのではと勘ぐりたくなる 春申君のような偉人がここにおられるのだ この合従軍の中には上も下もなく各国の軍同士は横並び対等です 軍である以上はそれを束ねる者が必要不可欠です 楚の宰相にして重総司令春申君に合従軍の総大将を務めて頂きます 食客三千を抱える・説国回君・最後の一人 幸相としては二十年あの大国を一手にまとめ上げている 文官・武官間わず中華全土の現役で格付けをすれば 大将は学校駅ではないのか? この方以上の適任者は他に存在せぬだろう この戦を描くのは最初から最後まで合従軍参謀を務める李牧だ 俺はお前らのケツを蹴って回る役についただけだ 北方を縄張りとする俺でも春申君は知っておる これ以上一豪華な顔ぶれはない やはりこの合従軍は最高だ! それでは成陽攻略の作戦を伝えます。 今の合従軍の侵略を止める手立てはつもない 故にこれまで幾重に設置した咸陽までの防衛線は全て撤廃する 無意味な戦いをしてこれ以上兵力差を作るわけにはいかん 民や兵を近隣の城に入れ合従軍を素通りさせる 成陽まで呼ぶつもりかい 周囲を山岳に囲まれるここ咸陽は天然の要塞だ そして成陽が中華一の不落の城ともいわれる理由は 成陽に至るための大道を塞ぐ国門があるからだ そのくらい知ってるっつの この門はこれまで一度も抜かれたことはない だが今回みてェなのに攻め込まれたことも一度もねェんじゃねェのか? やはり定石通り門固めで... ええ結局この成陽防衛の戦い方は唯一つ その入口である国門をどう守り抜くかということ 各将各軍を迅速に集結させるのだ 見ろお前らっ味方の軍だ いやかこくか函谷関っていう門に向かってんだ 楽華や玉鳳も来てんのか? 全部秦軍っ...味方かっ... ここが集合場所なのではっ... ふつうの城の城壁の倍はあるぞ 函谷関が抜かれりゃ威陽は落ちるって話は... それじゃあ、ここが決戦の地だってことだ!! や...やっぱ見れば見るほど 成陽の城壁だってこの半分くらいしかない... こんなもんどう考えても落とせねェって 落とす自信があるから李牧は来るんだろ 王都の城壁の倍の高さってどんだけ... これは成陽防衛ってより 恐らく配置的にお前に一番血を流させる 王騎の死以来蒙武は雰囲気が変わった.. 刃のようにとがった部分が落ちつき 今、桑で最も恐ろしい武将は蒙武だ... それにしてもお前にしては珍しくぬかったな ここまでお前が出し抜かれるとはな やはり察知は難しかったか それ以上に俺がたかをくくっていたことが大きい まさか山陽攻略の真意を見抜く者がいるとはな... 山陽奪取から東郡宣言のあの。山陽の一手みは中華全土を盤場とした戦いでの詰みの一手に近かったのです 確かに山陽は魏の大きな要所だった しかしそれは魏の問題であって どうしてそれが中華の詰みになる もちろんそうなるのは何十手も先の話です 拠点から拠点へー秦の侵攻は全土へ拡大してゆくそうなる頃には起きた雪崩が止められぬ如く列国はなす術なくその流れにのまれるでしょう そのことに気付いたのは恐らく中華で俺と李牧くらいであろう 大国楚は多少のことではビクともせぬがお前らが案に糾合されればさすがにやっかいだ 詰みの手をうってきたならその盛場を叩きつぶすのが一番だ それで李牧殿は今回の合従軍を興したと... 俄には信じ難いが...その読みが本当なら案にもそれほど深い手をうつ者が存在するということになる ...だが人知れずそんな手をうったがために滅亡するとは自業自得だな 山陽攻略のきっかけとなったのは私が持ち出した素趙同盟だったのです しかもそいつは本気で中華を狙っている危険な虎だ いえ自業自得は私の方です 家が...昌平君がここまでの手をうってくるとは想像できませんでした 何とも複雑な話であるな... 気の毒なのは何も知らずに滅ぶ素国民だな フハハそんなことはどうでもいい 恨むなら素人であったことを恨め そして戦争では調子に乗って失敗した国が消し飛ぶ!ーーそれがこの時代の習いだ 二人共、配属はどこになった? 楽華と玉鳳は蒙武・騰の連合軍だ ハハッどっちもクセが強そうな軍だな ついこの前まで山陽だ何だと侵攻しまくってたのに 一転して亡国の危機なんてな しっかしえらいことになってしまったな ...王賁..二千将になったんだってな 俺はこの戦で三千将になってやるからなァ もうちょい先の話だと思って気にしてなかったがたしかに... 忘れてたわけじゃねェが 千人将から二千・三千と上に行くにつれ昇格が難しくなるって知って 必死に次のニキのことばかり考えちまってた でも今回のどでけェ戦なら見返りもどでけェ 五千将にだって届くかも知れねェ 国が滅ぶかどうかって時にこいつは!! 俺はこれで将軍になってやっからなァ 遅れると親父がうるさいから とびきりうまい酒を持って来た 終わったらまた一緒に飲もうぜ てっきり皆で函谷関に立て籠もって戦うのかと思ったぜ それでは奴らの思う壺だ 函谷関は鉄壁だが周囲の山々にはつけ込むスキがある外でそれを守りつつ 敵もそれを承知して合従軍を広く分けて配置してくる 函谷関配置になった俺とあんたは当たりくじってわけかい 開戦してみねば誰にもわからぬ お腹はかばったから平気... それにしても後宮が... 本当にあわただしいことになってる... いつでも逃げれるように 後宮は閉ざされてるから悪い噂ばっかり広がっちゃうの えでも敵が成陽を囲んでるって... 合従軍が来てるのは函谷関まで そっちの教育もばっちし それに今は生家からの書簡で情報は大体入ってきてるから もちろん書では暗字にしてね ここを抜かれない限り敵は成陽へは来れないの でも父からの書でも「函谷関も危うい抜かれれば咸陽も落ちる今のうちから後宮脱出の道を探れってあったけど... あ...あの陽ちゃんもしだけど... 敵がこの後宮まで来ちゃったら 向ちゃん大王様とは最近 宮女達ってやっぱり... ううん全然お会いしてない.. じゃあいぎとなったら岡ちゃんとお腹の子は私が絶対守ってあげるから そう言って握ってくれた陽ちゃんの手は 事の深刻さがその震えから伝わってくる 函谷関で戦ってくれる人達がいる 案の兵隊さん達はすごく強いから 絶対みんなを守ってくれる! じ...十二万の...趙軍... あれが俺らの受け持つ敵かよ... 十万超えは迫力あんな... ばようあの馬陽以来だな... あんだの名付けた飛信隊がこの三年でどんだけでかぐ成長したか? 目ん玉ひんむいてしっかり見てろよな 楚軍担当は...外したかったのにな... んだよもったいつけんな 狙っていたのなら大したものだ 先の山陽戦検証するにあの廉頗将軍の敗因は終盤まで無傷で残っていた王聖軍の存在にあるともいえる 一戦まみえる相手としては興味深い 王闘軍の後ろの山脈を伝えば函谷関の真横ないし裏側へ行けると思われます あの山々の形状は俺もそう読む 口火を切るのは俺達ではない フハハここまででかい戦になるとなァ 誰が大戦の幕を上げるのかというのも問題になる 誰が開戦の号令をかけたかなどに楚王はこだわる合従軍の盟主だとな 大国が体裁を考えるのは当然です ーー汗明に始めさせろ! 楚重総大将:汗明より全楚兵に告ぐ!! 我ら楚軍は此度の合従軍の盟主也 この大戦の栄えある開戦の一刃を楚軍が承った なっ何だこのバカでけェ声は とっとなりの戦場だぞ楚は この大戦の口火を切る誉れ高き者は 歴史に刻まれること間違いない 我が絶大な信頼を得る第一の猛将 我が名は楚の剛将臨武君/ そこか。同金の仇は... 地を揺るがすのは誰か!? 天を震わすのは誰か!? 突撃だひしんたい飛信隊 この大戦の口火を切るのはっ タラタラしゃべってるからだ 鷹公軍が抜け駆けしちゃったよ しっ素軍が打って出てきました ...じゃないよな... 汗明の奴まんまと出し抜かれおったのか!? 案将にも笑いの分かる奴がおるではないか 乱戦でいきなり死なれちゃたまんねェ だからあまり深く入るなよ 後方から分析して指示を送る 李白様第一陣が激しく損壊しております 汗明様そろそろ我々も.. 愚将の極みだな原公とやら! 守る責様らが何を出しゃばる! 我ら楚軍の顔に!栄誉に!泥をぬられたぞ! この汚れは素の血の海でしかぬぐい落とせぬ 素兵を皆殺しにしこの大地を奴らの血で染めてみせましょうぞ 韓軍も動き出しましたァ どこが始めるかなど下らぬことで どの道この戦の主役は魏軍だら 秦国門両谷関を叩きつぶす 李牧様率いる合従軍がよォ もう函谷関を攻めてんだと かーこれで茶もおしまいだな ...分かってる...案にとってひどい戦いになると... でも飛信隊を出る時に決めたんだ象姉の仇を討つまで戻らないって 鬼災の夫に羽仙は奔った連想の地に満つ悲喜の炎、悲憤の栄 雷春の中やはり人は弱へゆく鳴呼組仙はうねり大声で渋いた 僕を含め皆笑顔で過ごしたのですが、やはり常に寂しい空気が漂っていました。 そんな折、母がいろいろと整理していると、父が生前ひそかに書き記していた我が家この家訓が発見されました。 再び父の生前の姿が思い浮かび、皆涙ぐみました。 父が家訓を考えていたことすら皆知りませんでしたが、その内容は、正に父の人生に対する姿勢そのものでありました。子の僕たちもその姿勢を多分に引き継いでいると、またそうしていこうと思いました。 家訓は十から成り、その順番(ブライオリティ)も深く考えられたものだと思います。 ここでは、原家の家訓の一と二を記させていただきたい。 あたしはじゃあ。少々意外だったのは、家族・身内のこととに対することが六番目以降であったこと。 は、感謝の念を忘れぬこと ...世のため人のために尽くすこと。 ありがとう、お父さん原泰久 かまんしよみんどくさいから やっぱり...変わったな 一人が...寂しい... 一番よかったことは... やっぱり食べものが勝手に出て来たことだった.. 親は本当めんどくさがりなんだから そのくせいつも誰よりもいっぱい食いよるからのォこのおん... カエル「匹ってなめと人かー オオ!?何だ先者がいんぞ つか女じゃねェ?こいつ女じゃねェ? グへへつかすんげェかわいくね? オレ先ね兄ちゃんオレ先ね うっひじゃべロペロ担当ねオレベロペ... ぎゃああぁぁぁっぱああいいっ ・原泰久西藤夕秋陽外ヘルフ箱石編集金よ この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載無用で複数、以上、公衆送信を含む)することは、法律で禁じない日々はします。フターネット上への掲載られています。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除して行うこととはできません。