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★三十六
YOUNGJUMPCOMCS
●王騎が認めた男
原泰久
SHUEISHA
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●王騎が認めた男
原泰久
原泰久
★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
二十六
原泰久
キングダム
目次
第23話「趙軍の指揮官」
第24話・地球の楽ー
第35話「本能型のオール
第36話「鳳明の手」
第27話「桓騎、向かい合う」
第233話、父子の情報
第29話「家恬の剣」
第効話「部隊長の質」
第28回話・英邪刀・
第22話「王騎が認めた男」
...
ニ十五
_六十
―四十三
百五十五
ハナ
九十九
第四話「互いの自負」
百十七
_百三十五
百九十
_百七十三
ニ十六
★この作品はフィクションです。ただのリューロール。
実在の人物・団体事件などには、いっきい関係ありません。
そういうことですが、そういえば、それはそういうわけでは、そうだったんだよ。
前巻までのあらすじ
時は紀元前。50年の大戦争時Hにある中華西方の国・秦。奴隷同然の生活を送る少年・信
と凛は、武功で名を上げ大将軍として世に名を馳せるべく、日夜剣術の修業に励んでいた。
ある日、凛は、国王・扇政の形武者として王宮へ召し抱えられる。しかし、異母弟・成績によ
るクーデターが勃発、凛は刺客の手に掛かり殺されてしまう。票を身代わりにした扇政に憤りを
感じる信だったが、潔の遺志は応えるため癲政と行動を共にし、反乱を鎮圧する。改めて、信は
大将軍への成り上がり、病政は中華統一を果たすという夢を追うごことを心に誓ったのだった。
そんな中、南の超大国楚が秦国に進軍。さらに趙、魏、韓、
その後、素軍に従事した信まさ国の学戦、親女性欲などの力を認められ、千人将へと昇格する。
さらに、信率いる飛信隊には軍師として河了貂を加え、より強い軍隊へと成長する。
一方、扇政は素国内で相国やと登りつめた呂不事に対し、弟成婚と共闘、目文君を左丞相に
就任させることに成功し、朝廷内における確かな実権を手にいれる。
燕志でも続き、合従軍を組み、侵攻を開始した!
対して、かつてない亡国の危機ご陥った秦は、名だたる
将軍を結集、全戦力をもって総ナ戦で立ち向かうことに。
そういうことですが、そういうことですから、そういうことですから、そういうことですから、
オルト
自事国大の
成板
建築地大岡汗明
現実世大の
呉鳳明
決戦の地は、歴史上一度も抜か
わたことがない王都を護る城砦
函谷関。果たして、・素国対合従
軍の大戦争のイ行方は...
突撃じゃあ
そういうわけではなく、そういうことで、これからも、そういうわけではなくても
本国門
面谷関を
叩きつぶす
秦軍千人部隊|飛信隊
そういうことですが、そういえば、これは
アメリカはい
今回は、美容サービスページのそういうことですが、これからのそういうことですから、これからの
ジ可了貂かいってね
山の民で信の元
同居人。飛信隊の
軍師となる。
天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛
信隊の隊長。千人将として鹿公軍に記属さ
れる。
羌廆さようか
暗殺集団・蚩尤の
未裔。同胞の仇を
追う為、現在は飛
信隊を一時離脱
秦国の若き王。中華の統一を目指す。
王昔、おうほん
玉風隊を率いる。
二千将として、豪
武・騰の連合軍に
配属される。王騎
の息子。
玉鳳隊
豪恬ぉってん
楽華隊を率いる
千人将として、豪
武・謄の連合軍に
配属される。蒙武
の息子。
楽華隊
廉公ひょうこう
蒙籠もっこう
王翦ぉぅせ
桓崎から
素軍の将軍
本能で戦う武将。四万
今の兵を率いいて趙軍と相
対する。
王騎「おうき
秦国六大将軍の一人。
趙国討伐戦で命を落と
す。
素国を代表する老将軍
張唐・福島と共に両毛
関を守る。
化物と評される強さを
誇る。燕軍を迎え撃つ
豪武...
絶大な武力を誇る猛将
戦う。
精鋭揃いの元王騎軍を勝との連合軍で楚軍と
勝とう
六大将軍...王騎の副官。
率いる
元は冷徹な大野盗団の
言葉、西は大野盆団の首領、西谷駅に配置される
れる
最善ちょうどう
そういうことですが、そういうことですが、
素国が誇る豪将。函谷
関で魏軍・韓軍と対峙
する
韓軍
成恢せいかい
韓軍の総大将を務め
る。魏軍と共に函谷関
を攻める
呉鳳明こほうがい
魏軍
魏軍の総大将を務め
る...知略に富んだ将軍。
李牧ㇼほく
趙の宰相を務める。合従軍を興
した張本人。
越軍
合従軍Iかっしょうん!
燕軍
オルト
燕軍の総大浮を務め
る。王殿と対戦する
汗明かんめい
務〝楚〟の巨人。楚軍の総
臨武君ッんく
める将軍。圧倒大将を務める。
的武力を誇る。
超大国・楚の幸相を務め楚軍の先鋒を務
る。合従皿のパスター
そういえば、
春申君ぃんいん
楚軍
3論・趙軍の指揮官
第273話
死っ...
砕け散れ
案のガキ兵が
やってみろよ
趙のっ...
ザコ助共がァ
ごつ
バオ
ぐわあ
オォ
せやァ
ぐはっ
押し込むぞ
飛信隊
ぎえっ
ぶちかませェ!!
ぎゃ
いけェ
みんなァ
ウオオ
......
...
いいぞ...
隊の戦いぶりは
際立っている
だが
それ以上に..
右奥を行く
應公軍は
すさまじい
ままるで
藤公将軍が
数百人も
いるみたいだ
長年前線を
生活の拠点としている
廉公軍の兵達の屈強さは
素軍全体の中でも
群を抜いていると
クオオ
うん...
殺せェ
昌平君が言っていた通りだ...
ギャアア
どオオ
ばばっ
はぎィ
だけど二つ
腑に落ちないのは
趙軍の対応だ
キングダムの
あれは
李白だ
馬陽で蒙武と
激突した李白だ
あの時は
様々な策を
弄していたのに
今は戦術らしいものは
何もなくただ戦っている
なぜだ?
李白様
なぜ斜陣を
使わなかったの
です
.....
今からでも
防御の型を
......?
そういう指示だ
指示?
李牧様の
ですか?
いや
合従軍本陣
趙軍の陣に
行かなくて
いいのか?
数の差はあっても
はっきり言って
鹿公はやっかいな
相手だぞ
春申君
私もぜんぶく
全幅の信頼を
置いています
...
あなたが楚軍の
大将汗明に
揺るがぬ信を置いて
おられるように
趙軍の
指揮官
副将慶舎に
キングダムの
趙軍本陣
将軍
李白軍が思いの外
苦戦している
ようですがっ...
......
趙軍副将
将軍慶舎
放っておく
!?
鹿公自身も
あのぶ厚い李白軍を
ただの突撃だけで
抜けるとは思っていない
あれは
闇雲に討って出た
ように見えるが
実は
“火の起こし所を
探しに来たのだ
!?
!?
いや
...火?
作りに来たと
言った方が正しいか
ハァァ
下手に動けば
奴の思惑通りに
戦が運び出す
キングダムの
ああいう連中を
相手にする場合
序盤では
その爪の
ひっかかる所を
作らせぬことが
賢明だ
奴らは必ず
混惑の色を
表に出す
そうすれば
...
将軍?
ずりゃあ
んあ!?
鹿公将軍の
隊に追いついて
来たぞ
...
さすがに
疲労が
見えだしたか
何か
変じゃのォ
ぐはっ
?......
この戦場には
......?
“臭い”がないぞ
慶舎には
原公の動きが
読める?
ええ
キングダムの
......
よほどの男の
ようだな
慶舎とは
ーーだがそう言われると
逆に不安を覚える
部分もでてくる
あの野生の獣のような
鹿公を読みきることは
至難の業だ
勝てると踏んで
挑んできた知略の将を
これまで何人も
返り討ちに
し続けてきているのが
鹿公という武将だからな
介道!
前列を後ろへ回し
回復させろ
介暴
中列・後列を
前へ持ってこい
ハハ!
ハ!
御意イ
第二突撃に
入るぞォ
慶舎様
列を入れかえて
次の突撃を
行うつもりだ
風公軍の所で
大きな砂煙が
...
頃合いだ
右翼の
公孫龍軍を
十歩前進
させよ
いいだろう
ハ?
ハハ!
左方の別軍に
わずかな
揺らぎ
罠の臭いが
ただよって
おる..
面白いのォ
左に軍を
進めるぞォ
ハハァ
!?
鹿公将軍が
っしゃ俺らも
続くぞォ
オオ
左から
突撃すんのか!?
!!
中ですごい
砂煙が
右だっ
鷹公軍が
右へ向かい
出したのだ
公孫龍軍の
動きに反応
したのか!?
......
かかったな
!?
趙軍の左翼が
動いた!?
慶舎の指示で
左翼の軍が
走り出した
進めェ
道を開けろォ
本陣命令だァ
?
道を
開けろォ
!?
ぐわっ
そしてそれは強引に
多白軍の中に割って入り、
爆走した
どけェ
うわっ
進めェ
味方だの
道を
開けろォ
これは
趙軍から向かって右へ
舵を取った熊公軍の
背を追う形になる
つまり
疲弊し
後列に回った
鹿公兵の真後ろから
!?
む!?
左翼の万極軍が
襲いかかったのである
ぐはあ
げぶっ
がはあっ
こっ後方のっ
疲弊した後列の
隊に敵軍がっ...
...
弱まっている部分を
攻めるのが自然界の
鉄則だ
どうした
廉公
この戦場に
火は起こったぞ
お前の足元にだがな
......
将軍
後方部隊がっ
たしかに知将の私も
鹿公の動きは読めない所が
あるかも知れません
しかし慶舎は
そんな原公を
理解できています
ええ
理解?
何しろ
とうの
慶舎本人が
本能型の
将軍なのですから
第27話一蜘蛛の巣
ぐはぁっ
ぐぬあ
殺せェェ
ウォオ
死ねェイ
こっ...
後方部隊は
どうなっている!?
ここからでは
分からぬ!
至急助けに
行くべきだ!
くそォっ
後列は
疲弊して
配置がえをした
部隊ばかりだぞ
む...
無理だ
何っ!?
!?
軍の流れは完全に
こちら向きだ
この中を逆走して
後方までなど..
行けはしない
キングダム
行けたとしても
その時は我が軍の
形はメチャクチャに
なる
だったら一度
前に抜けて外から
後方へ回り込めば...
そこまで後ろが
もつと思うか
こ...これは
打つ手が...
ないぞ
ぐっ!
......?
...
勘の鋭い魔公様がここまで
敵に嵌められるのは
珍しい
ゴギィ
信殿
後ろがっ
鹿公将軍も
止まってしまったぞ
合従軍本陣
趙将慶舎は
本能型だと?
...
はい
何度か
見かけたが
...そうは
見えなかった
がな
...本能型が全て
鹿公のような武将という
わけではありません
獅子の如く
獲物を見つければ
獰猛に襲いかかる
鹿公のような男もいれば
蜘蛛の如く
からみつくような罠をしかけ
自らはただひたすら獲物が
飛び込んでくるのを
待つ男もいます
相手がそのアミに
かかった時は
もはや身動き一つ
取れぬことでしょう
あの鹿公もか?
何?
恐らくは
何しろ模擬戦では
私も何度か
負けていますので
〝沈黙の狩人〟
本能型の武将で
私が最も恐ろしいのは彼です
す...すごい...
あの熊公軍を
一方的に...
李白軍本陣
見ろ万極軍の進撃
...敵の後方は
ズタズタだワハハハ
一見単純に見えるが
あの形は真に厳しい
捕らえ方だ
李白様
これは..
うむ
身動きを封じられた
熊公軍はあのまま
後方を失うぞ
...しかし
勘が鋭い原公は
敵の罠にかからぬと
聞いていましたが...
こうも見事に...
......
キングダムの
鹿公という男は
敵軍の配置・比軍
はては兵の表情・目線などを元に
戦場・戦況を
敏感に感じ取るそうだ
副将曰く
しかし
逆に言えば
それらが無ければ
奴は何も感じ取れぬ
したがって副将は
俺に今の作戦を
一切話していなかった
えっ
なおかつ
この李白軍にも
一切の計略を用いることを
禁じた
それが鹿公が
罠にかかった
カラクリだ
何の意図も情報も持たぬ
李白軍からは当然
奴は何も感じ取れず
自らに迫っていた
危機を察知
できなかった
原公の敗因は
慶舎という将軍を
知らなかったことだ
軍の配備の時から
副将に仕掛けられていた
このアミに
鷹公はまんまと
飛び込んできて
しまったのだ
......
お見事です
慶舎様
...
す...
すごい
ワハハ
ここから右翼の
公孫龍軍を康公軍の
頭から突撃させて
一気に終わらせては
いかがですか!
...
公孫龍軍
を...
......
キングダムの
聞こえるか?
将軍?
身動きとれぬ
鷹公軍に
情無き万極の
牙が喰い込み
その肉をはぎ取って
ゆく音が
静かに
目と耳に
集中しろ
いいところだ
...
今が一番
......?
ぷっ
くそっ
調子にっ
がはぁっ
かっ
こぼっ
ひっ
こ
殺せ
わ
我らの
お
怨念を
存分に
叩き込め
オオ
はごっ
げはっ
ぎあっ
な..
何なのだ
あの敵の強さは
あ
...ああ
味方の兵が
ああんなに...
ぐうっ...
......
くそっ
くそォ
まずいぞ
鹿公軍の後列には
あの敵軍に抗う力は
残ってない
このままだと
軍は半分近くもの
戦力を失うぞ
は...半分って...
元々十二万対四万の
戦いなんだぞ
それが半分なんて
なったらもう...
ひっ...
熊公将軍は
何をやって
おられるのだ
どうしようも
ないんだ
あれを助けるには
鹿公将軍が後ろに戻って
士気を盛り返すしか
手はない
だけど
先頭からあの流れを
逆走するのは
相当の刻と労を要する...
それまではとても...
なっ何とか
ならないのか
河了貂
このままでは
開戦早々に
原公軍は敗北してしまうぞ...
す
進
オオオ
め
くそっ
くそォっ
べはァっ
!!
バハッ
へっ?
死ねェ
エ...
えっ
つああぁ
ぎやっ
るああっ
ぐほっ
!?
旗だ田有
田永!!
オオオ
うっ
ギッ
こっから
反撃開始だっ
覚悟はいいか
趙兵共!!
信っ!!
たっ
隊長達がっ
.....
後ろにっ!?
覚悟はいいか
趣兵共!!
第975条本能型の
ほっ...
本当に隊長達が
あそこに!?
間違いない
飛信隊の旗が
はっきり見える
しっ...しかし
隊長達も
かなり先頭付近に
いたはずなのに
どうやっても
何も...
一体どうやって
あの最後尾にっ
方法は一つしか
ないだろ
まっ...
まさか...
あの中を
逆走したのかー
ん
うおっ
第275話「本能型の
ゴッ
ぐわっ
うわっ
しっ...信殿っ
うお
やはりこれは
いくら何でも
無茶では..
ぶわっ
バカ者
どけェ
無茶でも
何でも
行くしかねェ
後ろには
あの敵に抗う
士気がねェ
誰かが助けに
行かねェと
ぜってェ大変な
ことになる
なっ
し...しかし
これでは我々が...
ぐわぁ
どけっ
うおっ
この時信は
考えるよりも先に
体が動いていた
この戦いの勝敗を
左右しかねない出来事が
今後ろで起こっていると
直感したからである
くオオ
あっ
実際この無謀な
逆走で多くの隊員が
離脱した
ドゴォ
ぬっ
尾平さん
くっそォ
ぐばっ
行くぞォ
しかし
いでっ
ぐはっ
尾平
ぐっ...
ギャア
うおおお
オオ
信が誰よりも
素早く決断し
隊が実行に
移したからこそ
うおっ
オオ
がは
後軍が手遅れになる前に
信達は到着できたのである
...
飛信隊...?
どうした
黒公兵
てめェらの力は
そんなもんか
ちょっとばかし
息があがったくれェで
敵に背中見せてんじゃ
ねェぞ
!?
なっ...
ふっふざけるな
貴様
!!
知るか
そんなもん
我々は第一陣で
相当に...
なっ...
戦は序盤だが
恐らく趙軍はもう
決めに来てやがる
ここが俺らの
正念場なんだ
その通りだ
客っかかるもんが必要なら
この飛信隊_信に
つかまって
覆い立ちやがれ、黒公兵!!
なっ...
...フフファン
我らを
誰だと
思って...
バカにするなよ
小僧がァ
田武隊
止まれェ
反転だァ
オオ
南尚隊も
反転
後ろに隊列を
作れェッ
与斗隊
突撃体勢
オオ
奥の隊も
呼べェ
俺らと一緒に
戦う気だ
チッ
!
鹿公兵が
呼応したっ...
!!
初めから信殿は
後ろを率いる
つもりでっ...
いっいや...
でも率いるって
行くぞてめェら
後方軍は
何だかんだ
言っても...
勝機は
後ろだァ!!!
突撃だァ
オオオ
万はいるぞォ
オ
チッ
死に損ない共がっ
各隊突撃だっ
オオオォ
万極様
少々後ろへ
原公様
後ろがっ
後軍が
反転攻撃に出た
模様です
すっすごい
砂煙だ
しっしかし
どうして
急に..
桜のようなものが
聞こえた
フッ
分からんのか
立村らには
誰だ?
小童がまんまと
大炎を巻き起こし
よったわ
......??
!?
しかし
あの場に現れるとは
よほど素早く行動に出おったな
よほど素早く
行動に出おったな
直感で動いたか
そのガキを
殺せ
ハハハ
何じゃ貴様も
こっち側か
しっ
童信よ
ボロで気付いて
おるまいが
貴様
本能型の武将の才が目覚らし
日覚めてきておるぞ
ルアアッ
...しかし
王騎の矛を受け取った男が
本能型とは笑えるわイ
介道
隊列を整えろ
我らも
後方へ...
戦場が
大きく動き
揺らいでおる
バカを
申せ
!?
この今、僕の養物は、
奥で縮こまっておる
超将に決まっておろうが
慶舎様
万極軍が
敵の攻撃をっ...
バカな
まだ後方に
あんな力が...
同類との
戦いは
久しぶりじゃのォ
ゆくぞォ
オオッ
一方そのころ
函谷関
行けエエ
ウォォ
ッ八ハハハ
全然
届いてねェよ?
はしご
なっ何て高さの
壁だ
梯子が
半分にしか...
ギャア
ぐぼぉ
フン
国門函谷関を
なめるなよ
.....
魏兵も長旅で
腹が減っておろう
極上の矢を存分に
喰らうがよい
ぐわっ
くおっ
ぐっ
ギャアアア
......
鳳明様
フッ
第276話・鳳明の手
函谷関
おっお頭ァ
ちょっ...
ちょっとこれ
見てよォォ
ヒュー
ヒュー
コッ
ぐっ
!!
当たったー
当たった見たー!?
桓騎軍で一番
弓が下手ってバカに
されてるオギコの
矢がっ...
......
......
.....
ついに
命中したよォ
ほめてお頭っ
オギコ...
よくやったぞ
でしょー
でしょー!?
そら
当たるわ
ハッ!!
あっ
へー
くしヨン
ーっ
お頭...
ギャハハハ
面白ェから
今日のオギコは
かーなり
きてるっぽい!
ぼいよー!?
桓騎軍干人将オギコ
皆の者ー
このオキコに
続けー
え
くしヨン
...
前から
聞きたかったのだが
何であんな奴を
千人将に?
ん?
ん?
はっ...
はわわあわ
何か来たっ!
何か変なの
来たよォ!!
お頭ァァ
わひー
井関車だっ
......
井関車が
来るぞォ
蒙鷲様...
やはり
持って来て
おったか
......
モオオ
進めェ
モオオオ
ヒィ
うわあっ
どけっ
道を
開けろォ
ヒィィ
すっすげェ
ウオオ
むっ!?大きい...
大きいぞっ!!
確かに!
何だあの
井関車は
......
ぐお
おっお頭
あれはっ...
ッハハハ
やっと
面白ェもんが
出て来たな
オッサンの
持ち場に
向かってんなー
あー
でも
あれは
井関車に
矢を集中しろォ
射てェ
ハハハ
井岡車カ
矢で止まるかっ
行けェ
火矢に
持ち替えろォ
射てェ
ジュ
何っ
火が...
水を吸わせて
あるのか!?
将軍っ
...確かにでかいな
その巨体で動くとは
目を疑うわ
魏にはよほど優れた
設計士がいるようだ
......
......?
ーで
それが
どうした
がっしょうぐん
合従軍本陣
魏の
井関車か
かなり大型の
ようだが...
...
いや無理でしょう
井関車の研究は
古くからされている
設計上動かせる
限界の高さを
十分踏まえて
あの函谷関は
作られています
函谷関には
届きません
どんなに巨大な
井翼車でも...
!?
あっ...
オオ
当然じゃて
フォッフォ
たっ
高さが
っ...
ああっ
背が足りないよっ
あれじゃ届かない
足りないっ!!
そっ
そんなっ
このっ
......?
たわけ者共が
そんなものが
この函谷関に
届くと
思ったのか
何も
分かって
おらぬ
函谷関が
何物かが
分かっておらぬ
おびただしい程の
素人の血と汗と...
〝命〟を費やして
積み上げられた
この〝高さ〟と!
この
〝屈強〟さ!
中華に比肩
するものは
一つもない!
一度もだ!!
ヒィィ
故に函谷関は
作られてより百余年
一度も敵に抜かれた
ことがない
その歴史を責様らが
超えられると思うが
この壁に
手が届くとでも
思っているのか
たわけた夢だ
たわけた
夢だ
今も
この先
百年も
秦の敵は
唯一人として
ここを通れぬ
それが
ん...
まだ前進
する!?
?
届かねェって
分かってんのに...
......
何か小細工が
あるな
止まれェイ
......
...おっ...
大きいっ
やはりあの
井関車
とてつもない
大きさだった...
......?
火矢を
叩き込め
...
目障りだ
!???
......
いずれ火は
っく
......?
馬鹿共が
...
よォし今だ
始めるぞォ
オオ
前板を
落とせェ
!!
ザク
重し?
!?
止め杭を
砕けイ
オオ
ゴン
バギッ
それが
届くんだよ
対函谷関の
ために
俺が設計
したのだからな
大斧を
持って来い
ごほうめい
呉鳳明
急げっ...
ブッ
なっ何をしている
今すぐその梯子を
叩き壊せっ!!
!?
がは
なっ...
ま..
突撃だァ!!
オオオ
魏軍っ...
まずいぞ!!
うっ
ぐはァ
第27話「国境\向かいた
ウオオオ
雨谷関に橋が
かかったぞォォォ
ワーッハハハ
何が、百年間一度も。だ
笑わせおって
ウオオオ
行けェェ
ドンドン
登れエエエ
行けっ
はっ梯子に
矢を集中しろっ
登って来る
敵を落とせ
魏軍が函谷関の
歴史に終止符を
打つのだ
ガーハハハ!!
弓隊は屋根に
上がって梯子の
援護だァ
オオ
歩兵は集まれィ
ここから上に
登れるように
なっている
すげェ
ウオオ
よオオし
このまま一気に
壁上を制圧しろォ
オオオ
行けェ
ドンドン
来ォい
ぐぼぁ
とっ
止めろォ
がはっ
死ねェ
オオオ
どアア
フォア
ぼはっ
弓兵は一度
下がれジャマ...
ぐあっ
ぐお
ハハハか
オラ
行けェ
蒙鷲様っ
張唐軍が
いかんっ...
至急右へ援軍を
送るのじゃ
何してる
ッハハハ!!
ダセーなオッさん
いきなりやられてんじゃ
ねェかよ
口だけかあのヤロー
いや笑ってる
場合では...
ありゃやばいぜ頭ァ
俺らも援軍を
出さにゃこっちまで...
んン?
?
なっ...
!?
!?
えっ!?
もっ蒙驚様っ
何と
もう一台
同じものが...!
フッ
フッ
玩具も
あそこまで
作り込めば
成恢様う
あの車
韓軍の中をっ...
兵器と
なる...か
了承してある
通してやれ
あの井蘭車が...
もう一台も?
一台目に何か
あった場合の
予備でしょう
呉鳳明め
あんなものを
持って来て
おったとはな
フフあんなもの僕も作らん。
誰も作らんがな
成恢様っ
ハ...
ハハ!
...魏には
異質な武将が
出てきたものだ
......
一台目の成功は
次のそれの確証と
なります
あの一台も
函谷関に梯子を
がけますよ
!?
え!?
あっ
はわ
わわわ
あっ
こっちに
来るっ!?
あの台車
こっちに
来る!?
こっちにィ
イイイ
お頭ァ!
やっやべェ
今度のは
うちらの所に
来やかるぞ
おっお頭っ
仕方ねェな
遊んでやるか
!?
騒ぐな
薄らバカ共
オルド様ァ
山中に築かれた
敵の砦が思いの外
強固であると
先鋒隊がっ...
ーーかしかし
ちょーっと待て
廉朗が手を
出せなかったという
王殿の砦か
フフ
見てみたいな
どーも先程から
左の戦場が騒がしい...
まさか落ちようとして
おるのではあるまいなァ
!?
函谷関!
オイオイ
頼むぞォ?
函谷関が正面から
抜かれるのであれば
キングダムの
わざわざ山間から攻略すべく
戦っている俺達の存在の
意味が無くなるではないかァ
ワハハハ
ギャ
行けェ
行けェ
っ......
ダメだァ
こっちも
かけられたぞォ
グソァ
裁兵を登らせんなっ
止めろォォ
どうなっている
張唐軍は
大分押し込まれたが
何とか崩壊せず
踏み留まっている
さらに右の桓騎軍の所も
様子をかけられたようだが
...ここからでは状況が
分からん
桓騎!!
...
殺せエ
ドン
んだ
コラァ
行けェ
進めェ
ああっ
あんなに続々と
...キリがないよ
どうすれば?
ぎょああっ
オギコは
一体どうすればァ!?
ヒマならちょっと
手伝えよオギコ
進めェっ
...
井関車は
地表の兵を
上に吸い上げる
そして巨大であれば
あるほど上に送られる
兵力は絶大だ
連めて
行け
......
魏には...
案に大きな
借りがある
三年前蛇甘平原にて
大将軍呉慶が討たれ
昨年は
軍事最重要拠点
山陽を奪われた
魏のなめた
辛酸は今ここで
この鳳明が
清算する!
沈むがいい
函谷関
その不落の
伝説と共に
オオオ
オオッ
んっ
樽?
ぶわっ
こっ
これは...
奥ェ
あっ油!?
ククク
ちょーっとばかり
魏は
おはようございました
でけェもん
作りすぎたんじゃ
ねェのか?
ギリ
やっ..
コッ
!
ぶわあ
っ
つ~~~っ
ギャアア
ギャアアア
はわわわ
わわっ
ッハハハ
すすげェ
ああ
一網打尽って
やつだ
てめェは
はしゃぎすぎ
なんだよ
おのれェ
.....
鳳明様
ヒィ!
キャアア
第278話・父子の情。
ギャアア
アアア
ッ...
鳳明様...
......!?
何者だ
あの男は...
...物見の報告では
あの軍の旗には
〝桓〟の文字が
あったと...
そうか...
貴様が先の山陽戦で
白亀西将軍を討ったという。
桓騎か...
情
第278話
...
しかし
あんなに大量の油は
一体どこから...
成陽の備蓄庫から
かっぱらって来てた
そうだ
えっ
ヒョオオ
怒えろ
燃えろォー
ぎまーみやがれ
バカヤロォが
ギャハハハ
ーーやはりあの将軍は
ただではやられませんな
ごっそり
よォし
さすが
殿の片腕
フォッフオッフォ
張唐様!
桓騎軍
井蘭車をっ...
......?
何だ!?
元野盗めが
あいつらどうして
あんな量の油を
持っていた
ギリ
迷うな
兵共よ
たとえ敵に
登られたとはいえ
ただの地上戦と
思えば
断崖際に敵を
包囲したような
ものだ
この場に奇策は
必要ない
我が軍の
優位は変わらぬ
一人残らず丸べたに
叩き落としてやれィ
オォオオオ
.....
グビ
苦心の大作
二台のうち
一台が焼かれた...
呉鳳明は悔し涙
と言ったところか...
結果論だが二台目は
右の豪驚に向ける
べきだったな
本人の心情が
どうかは
分かりませんが..
しかし
成果と
しては...
十分でしょう
......ああ
その通りだ
この序盤で
あの函谷関に
橋がかかったという事実
これだけでも戦局は
合従軍に大きく傾いたと
言える
...それに何しろ
この戦場ではまだ
ええ
韓将成恢が
動いていないのだからな
どうしよう
左も
熱が上がって
来たようですね
お兄お
......
フッ
そこは
函谷関に向かって左
連なる山に隔てられるため
李牧らも目視の利かぬ
隣の戦場がある
蒙武,騰連合軍,九万対
楚軍十五万の
最大規模の
戦が展開する
押し込めェェ
オォオオオ
楚軍第一軍
将軍臨武君
しひっ...
わちゃアア
こっここで
食い止めるぞォ
オオ
げは
ハンパな桐
作ってんじゃねェゾ
パァカ!
どした素軍
こんなもんかァ!?
あああ
楚軍第一軍王人悠直
千人将項翼
右方!
項翼隊の前方に
援護射撃だ!
うひよー
ありがとよ
麗コンチキシヨー
......
つーか
それにしても
フッ
楚軍第一軍
千人将白属
豪武とかいう大将は
秦国随一の荒武者って
報告されたのに
小山に陣取ったまま
全く動かねェじゃ
ねェかよ
さすがに楚軍の
迫力にブルっち
まったのかァ!?
プルプル子牛
みてェによォ
職軍所属楽禁隊千人将蒙恬
...
...それにしても
意外ですね...
あの蒙武様が
砦の上でじっと
静観しておられる
てっきりいの一番に
突撃して行く
ものとばかり...
そういう
作戦なんだよ
...
作戦?
鱗坊隊
出るぞォ
オオオ
!
よし行くぞ
楽童隊は鱗坊隊に
並走補佐だ
ォ
おお
勝軍が先に
動いたぞっ
蒙恬様
...
父上
...
...
わ...
私はこれで
何だこんな所に
貴様は勝軍所属の
はずだ
わ
いやハハハ
ちょっと作戦的な
ものはどうなってる
のかなーって
やっぱり
...じーちゃんは
よくこっそり
教えてくれたから
..
あ?
...でも
あの十五万の楚軍に
無策に突っ込んでっても
勝ち目はないよ?
そんな下らぬことを
言いに来たのか
ビキッ
分かっておるわ
そのくらい
あ
だったら
いいけど
...それじゃ
こっちを
教えてよ
何で俺が
脳軍所属に
なってんの?
あ
うそ
今のやっぱいいや
ハハ
本当は
これを言いに
来たんだよ
どうか
ご武運を
父上
じゃ
じゃ
敵は三軍から
成る
縦に
各軍五万ずつの
計十五万
そして楚軍大将は
最後尾の第三車に
いる
俺が狙うのは
楚軍総大将の
首だ
...
...
...
だったら勝軍に
敵第一軍を討たせ...
その
手はずだ
騰軍が先に出て
楚軍第一軍を
叩く
前を叩けば
後ろの楚将を
引き出せる
ごっ
鱗坊隊に
遅れをとるな
キングダムの
徹底的に
楚を叩け
っしゃあ
殿
...今行く
恬
...
武運を
祈る
すっ...
ハハ
乗ってるな
若様は
隊長に続け
楽華隊!
オオ!!
隊長
前方から
手強そうな
新手が来るぞォ
やっと!?
へっハハハ
ぶっ殺す!
......
項翼
あの新手
結構やるせ
第273話豪括の剣
来るぞっ
左四隊外へ
左にね四隊
右も穴隊
!?
ああ!?
るっせえな
見えてるよ
んだあの赤ヒラヒラは
まさかあいつが隊長?
やっべああいう奴が
一番ムカつくしっ
あっ
蒙恬様っ
逝っとけエイ
あっ
第278話・家恬の
しっ...
スパァァン!!
!?
えっ!?
いっ...
今っ
そっ...
軽っ...
え!?
ア...
えっ!?
!?
!?
かっ
蒙恬様ァアア
もっ
ゾン
なっ
何っ!?
今確かにっ...
蒙恬様っ!!
ハァ!?
誰がただで
行かせるかよ
何だ
あのヤロォは
ブフーッ
ぶっつぶすぞ
項翼隊
突き抜けるぞ
こんな所で
足を止めるなっ
オオ
おは
ごふ
ぐっ
楽華と
互角だと!?
バしゃァ
豪恬様も
またあいつにっ
!
重い!!
この男...!
ぐっ
もらっ...
!
!
受け流し
最初のも
そうか...
!
受け流し
だ!
だがこいつ
あんなに直前
からよく...
!
...のヤロは
死角からっ
ぐおっ
かわされた!?
へへっ
こいつ
見た目と違って
手強ェな
やべェ
今のはマジで
やばかった
年は変わんねェか...
素にも俺らと...
秦の若武者千人将達は
マジで化物ぞろいだからな
兵数は
項翼隊と
五分...
ん?
つまり千
フッハハ
マジか
世間は
挟エ
つか
素が狭ェ
飛信隊の信っつー
猿が言ってたのも
あながちウソじゃねェみてェ
だな
信?
...剣を
収めた?
キン
剣を
換える?
だが本当に
化物かどうかは
俺が判断してやる
この愛刀でなァ
オオ見ろ
項翼がついこ
ついに
あの宝剣を
あの宝箱を
ゴクリ
ガラララ
覚悟はいいかい
姉ちゃん
なっ何だ!?
左後方から
また
素軍の
新手がっ...
...
ーって...
何か
ものすげェぞ
あの軍は
項翼
蒙恬様
あれは...
王騎軍残党の
録嗚末
ああっ
獄千人将っ!
ぶわァ
ギャア
ざけんな
獄千人将は
何やって..
さっき
首飛はされて
なかったか?
すっ...
何だ
ありゃあ
...
隣の隊
まるで素通り
状態だぞ
あ...
...ん?
あら?
あいつは?
楽華隊を含む
朧軍の役目は
楚第一軍を討ち
その後ろの
二軍:三軍を
引きずり出す
こと...
...宜しいのですか
対峙した敵を
討たずして前にっ
...
あんな奴に
構ってるヒマは
ない
つまり楚第二軍の将
臨武君の首を
とることだ!
将軍正面より
敵が突進して
来ます!
...弁隊が
抜かれたぞ!
前を固めろォ
本陣に近づけるなァ
ビシッ
フン
...すごい
あの軍
まさか
あのまま
本陣まで
元々臨武君の
本陣は前に
来ていた
だが
もちろん
それだけではない
...巨大な中心をは
失ってもまだ彼らに
あんな力があったのか...
〝将軍の盾»と
言われた堅隊が
抜かれるっ!?
そんな
バカな
残党だと
甘く見ていた
かつての
あの軍の中にあって
〝最強〟と言われた男
王騎軍第一軍長
ろくゃお
録嗚末の名は
伊達ではなかったー
貴様が
臨武君か
そのおかしな頭
切り刻んで
ビキ
あの世の
同金に
喰らわせて
やる!!
いっ一騎討ちに
なってないか!?
マジ
かよっ
臨武君の奴
第一軍の大将って
自覚あんのか!?
一騎討ちに!
こちらは録鳴末
血の気
多すぎだ
あっさり
終わるのでは
分からん
楚将も自信が
あるから
迎え討ってるんだ
とにかく
急ぐぞっ
ハハァ
軍長
ほう
貴様は
強いな
相当
くぐって来て
おるわ
美的感覚は
イマイチだが
こういう男を将自ら
叩きつぶすことによって
案が楚に敵わぬと
いうことを...
ドコオッ
?
ハハ
ちょっと待てよ
録嗚未...
殺る前に
どうしてもそいつに
聞いておきたい
ことがある
?
もしくは単純に
恥ずかしくないか
だけでもいいぞ
ビキッ
常軌を逸した
その髪型に込められし
気高い主張は何なのか
となァ
鱗坊軍長
このハゲ
...
将軍...
べっ...
別の隊も
本陣に
現れたぞ
あっあれは
豪恬様
畿坊も
届いたのか
下がってろ
鱗坊
俺の
獲物だ
断る
やべっ間に
合わねェ
たまには
いいだろ
二人がかりでも
これは
同金の
弔い合戦も
兼ねておる
チッ
二対一でっ
臨武君っ
!?
次
第280話・部・
・部隊長の質
いや、それじゃ
...
軍師学校
ウオオオ
英殿が
負けた...
『軍師学校のホープ』
西の館
No2の英殿が
敗れるとは
何者だっ
おまけ
英殿に完勝した
あ奴は一体
何者だっ
まいった
河了報也!
東館船の
クス
ギョッ
こ...
怖い
全然かわいくない
もう子供では
ないと悟った
テンであった
!?
...
鱗坊ォー!!
キングダムの
軍長ォ
......
バシュ
ドゴッ
かっ
軍長を
囲えっ
鱗坊の一撃も
まぐれではない
......
凄腕の狙撃手が
どこかに居る...!
ねっ狙われ
てるぞっ
......
余計な
真似はするな
白麗
敵に本陣、迫られてて
黙って見てるわけには
いかんでしょーが
あんたに死なれちゃ
第一軍がひっくり
返るし
余計な
真似って...
ギリ
俺の姉も
未亡人に
なってしまう
ゴッ
家恬様
餃坊軍長が
討たれた模様っ...
矢だっ
遠目からあるんだ
弓使いが
狙っているんだ
録嗚末も
危ないぞっ
......?
くそっ
この人の海っ...
前に進めぬっ...
矢は
あっちから
...!!!
まさか..
鱗坊を仕留めたと
いうのか...
あれか!?
普通の弓使いの
腕じゃない
あの距離から狙って
あれは
危険すぎる"
楽華隊
前後二つに
分けるぞ
!?
後ろは
この混戦に
割って入り
本陣を目指せ
!?
前の半分は
俺について来い
オオ
しかしまだ
楚将を討った
気配はありません
録嗚未軍
敵本陣に突入
秦軍騰本陣
鱗坊軍も
小隊が到達した
模様です
将軍
うまく敵を引きつけ
本陣を突いたと
思いましたが
向こうも
分かっていて
そうした節も
窺えます
録鳴末に限って
失敗はないと
思いますが
...
...
少々気にかかり
ますな
録嗚未一人で
つぶせるほど
楚第一軍は
甘くない
攻め込んだ
こちら側の方が
静まり返ってるように
見えるのが
その他の力が
必要だ
量より質
量゙で劣る
素軍が勝つには
”質”で上回る
必要がある
質...
現場に点在する
部隊長達の質だ
ゴガッ
ゴッ
ガン
ゴッ
チッ
ドッ
軍長ォ
問題ない
ドゴ
矢が来ることが
分かっていれば
フッ
いつまで
もつかな?
この録嗚末に
中ることはない
家恬様
深く入りすぎ
です
この辺りはもう
味方の軍がいないっ...
わずか五百で
これ以上
行っては
脱出できなく
なりますぞっ
将自ら
入り乱れる
戦場にあって
凄腕の狙撃手は...
必殺の働きをする
録嗚末の援護のため
また、先の戦いのために
この脅威は早目に
取り除いておく必要がある!
!!
見えたぞ
陸仙
こっちに
来るぞォ
あの男だ
了解
重騎
来い
隊長敵が
こんな所まで
来てます
オオ
矢で応戦しろ
射ちまくれ
射てェ
近づける
なァ
フハハ
美華・重装騎兵は
アナドラオ
飛槍
台車の男を
狙えっ
オオ
!?
あっ
白麗隊長っ
...トサカ頭の
隊長は殺ってやる
こっちも
さっさと
重騎兵を
ぶつけろ
ハハァ
ドッ
くっ
何やってんだよ
ったく
!?
へっ!?
しまっ...
クラァ
!
蒙恬様ァっ
っハハハ
さすがに今のは
流せなかったなァ
しっかし
危なかったな麗
これで貸しは
百を超えたぞ
ヒャッハハハ
ねえよ
そんな...お
......?
俺の貸しは
二百はある
さァて
俺の片腕の麗を
よくも狙いやがった
こいつはどうやって
ぶっ殺すかな
誰が片腕だ
いっいかん
一矢で頭を
射抜いてやる
蒙恬様をっ
どけェっ
なふるなよ
バカ
下がってろ
ハハ
ーって
ワーワー
うっせェぞ
外野ァ
そりゃねーだろ
まず俺がやってから
お前が止め...
チッ...
黙って...
?
ぐわあっ
ぶはァっ
邪魔だ
どけ
...
おうほん
縢軍所属玉鳳隊
二千将王賁
第281話は
真邪の
ドッ
この
槍使い...
ドッ
ドッ
また同世代の
隊長か...
ドッ
バッ
ドス
ギャ
ドグ
弓隊を密集地から
遠ざけろ
右の重騎と
歩兵を
ここに呼べ
ハハァ
わざわざ
助けに来て
もらって
悪いねー
バカを
言え
狙いは本陣だ
行くぞ
玉鳳
突破だ
オオ
ごっ
行かせっか
バァカ!!
ついでに
てめェもだっ!
ヂッ
チッ
流された
ビシュ
貧っ
...チッ
おのれよくも
貧様にっ
項翼ー
隊長ォ
っしゃあ
あいつの
部隊かっ...
ッハハやっと来やがったな
「ノロマ共ォ
いつもみてェに
二隊で
共同戦線をしくぞ
肉弾戦は項翼隊に
任せろ
白麗隊は重騎と
歩兵半分残して
後ろからぶっ放せ
残る兵は項翼の
号令で戦え
翼
この敵は手強い
台支の陣で
戦え
分かってる
弓隊ついてこい
後ろに陣を
組む
二隊が
連携を!
早いっ
歩兵半分は
中間地に立て
オオ
相当
慣れてるな
楽華も五百くらいは
来てるよ
こっちも
連携
やってみる?
いらん
っしゃあっ
盛り上がって
来たぜ!!
さーてここで
登場すんのが
真邪刀!!
!?
もちろん
噂の...
やっっっ
!?
なっ
ばっ...
莫邪刀
だとォ!?
こへへへ
莫邪刀とは
...
中国史、五大宝剣への
一つである
妻莫邪
夫干将
春秋時代
呉に美しい
刀鍛冶の
夫婦があった
共に神がかりの業を
持つ名工で特に
千将の名は史に残る
呉王の命により
夫婦合作の最高の二振りが
生まれたがその後
千将は王に殺され
そこで名工の業は途絶える
最後の二振り
それらは共に
〝五大宝剣〟に
位置づけされた
刀剣の名はそのまま
刀剣の名はそのまま
“千将”と
ヒヒヒ
みんな
見てる
見てる
〝莫邪〟
よ...妖刀
真邪...
妖刀?
カエ千将・莫邪の
あまりに強い念が
込められたため
魂を持ったと
云われる
その刃に
斬れぬものは
なく
斬られた傷は
一生ふさがらぬと
えっ
伝説とは
いつも尾ヒレが
つくもの
ーとはいえ
伝説になるからには
実もあることは
違いない
一人じゃ重いか
王賁?
バカを言え
たかが刀一本
それじゃァここは任せた
俺はさっきの
〝弓使い〟を仕留める
!
だよね
行くぞ楽華隊
オオ
あのヤロォ
あくまで麗を
狙う気か...
麗の弓がこの戦場で
どんだけやべェ存在か
しっかり分かってやがる...
まァいい
どうせあいつは
近づく前に射殺されるのが
オチだ
俺はこの妙に
偉そうなバカ
ぶっ殺してやる
来い
南の猿
その刀
叩き折ってやる
莫邪刀でなァ
軍長オ
!
...ファン...
ブハァ
軍長オ
いや
強かったぞ
貴様は
ここまで
傷を負ったのは
久々だ
録嗚未様ァ
バ...バカな
あの録鳴末様が
そんなバカな
各軍長達は
本来、将軍級の力の
持ち主だというのに
この楚将は...
クッ
将軍級だと?
ど...同金様〈鱗坊様に
続き:録鳴未軍長まで
この敵に敗れると
いうのか...
素の山猿が
将軍を語るな
ビク
いや
超や魏中央の
ひょうたん共も
端の斉・燕も
同様だ
笑わせる
!?
貴様らと
楚では
〝将軍〟の
意味が
違うのだ
貴様らと楚では
国土の広さが
違うが故に
大国楚で
将軍になることが
どれ程のことか、責様らは
理解っておらぬ!
つまりは
人の数が
違う!
分かるか
競い合う底辺の
数が違うのだ
forigoffifi
しかし将の数は
他国と大差ない
楚で上に
はい上がるためには
貴様らと比べものにならぬ
凄まじい競争を
勝ち抜かねばならぬのだ
楚で将軍になれるのは
一握り中の一つまみ
俺達には
楚の将軍の格付けは
貴様らの大将軍と
同等の認識だ
何っ...
そしてこの臨武君は
その中でも三重の
一将を担う存在
残党共よ
!?
なっ...
この俺とまともご戦いたかったら、
あの六将王騎でも喜から
引っぱり出して来るべき
だったなァ
ワーッハハハ
おっ...
ぐぅ...
おのれっ...
おのれェ
何だ
あれは?
そのさらに上で
我らを束ねる
汗明様は本物の
怪物ということだ
...フン
相手が
悪かったな
録鳴末とやら
そろそろ
一思いに
その頭を...
ん.....?
ギャ
ファル
ごは
ひざ
武者震い...
この俺が...
久しぶりだな
この感じ
フハハハ
案にも
おるではないか
......
?
面白そうな
男が
ファンファルル
録嗚末:鱗坊軍の
突撃でこちらの
布陣も大きく
崩れたまま
敵本陣攻防の
膠着が続けば
ひずみはさらに
大きくなる
第282話王騎が認めた男
今の内に
補正せねば
総崩れの恐れが
干央が我慢強く
右の戦場を
押さえていますが、
私が下に行って
乱れた中・後軍の
陣を固めなおすべきと
思いますが...
うむ
隆国
本陣は
任せたぞ
バッ
ファルファ
とっ
止めろォォ
か認め
話。玉騎か
第28
キングダムの
蒙武本陣
ぽふっ
ぎゃ
こあっ
殿
勝負ら
討って出た
模様です
早くも
この戦場の勝敗を
大きく左右する
局面になった
ああ
殿...
しかし
あの楚将は
手強い...
大丈夫
でしょうか..
......
開戦前
配置に
つけェ
ンフフフ
お久しぶりですねェ
豪武さん
お元気
でしたかァ?
コココヨ
!?
コケ
コッコ
ビキ
チッ
ーで
話とは何ですかァ
ソフフフ!!
オイ
グッ
分かった
もう止める
貴様の持ちかけてきた作戦は
俺達の考えていたものと
全く同じだった
貴様らが敵の第一事を試ち
俺達がその後から来る
第二・三軍を討つ
だがこの作戦の
問題は
貴様が本当に
登第一軍を討てるか
どうかということだ
そこでくじければ
もはやこの戦場は
一方的な守りの戦いに
陥ることになる
自信は
あるのか
貴様に
何ィ?
蒙武
そんなあやふやなものを
口にする意味はない
それよりも
確定的なことを
言っておいてやろう
我が主であった
大将軍王騎の死は
お前を強くした
!
そしてー
私は..
元から...
強い..
......?
それが紛れもなき
事実
この戦に関して
言うことがあると
するならこれだけだ
――と言うわけで
結戦はお任せなさい
では
ソゴッ
フンフフフ
......
全然似て
おらぬわ
悪趣味
だな
殿...
大丈夫
でしょうか
...ファッショッ
あの男の力など
知るか
膣将軍だっ
ファルル
膨将軍が
来るぞっ
軍長
止めろォ
何っ
ただ
分かっている
ことはー
...マッチャック
ギア
来たァッ
あっ
奴は
王騎が認めていた
男だということだ
速いっ
こいつ
切りかえだ
あっ...
止められたっ
ヌァッ
!
とっ...
止まった状態から
巨体の騰将軍を
軽々とっ...
いっ...いや
そもそも
将軍の剣が
受け止められる
ところを初めて
見たような...
...
やはり
あの楚将は
相当に...
......
フッ
っ...
ぶはァっ
くそォっ
項翼!
るせっ
話しかけんな
気が散る
本陣がっ...
将軍が敵将と
戦っている
!?
何っ
間違いない
“膳”の旗
あれは
もう一人の素将だ
こいつ間合いまで
近づけねえ
........
将軍勝か...
情報じゃ
六将王騎って奴の
副官だった男とか...
まァ弱ェってことは
ねェだろうが
わざわざってめェから
突っ込んで来たんなら
臨武君の思う壺だ
放っとけ
将軍に助けは
必要ねェ
それに下手に
俺らが向かえば
この槍使いが
ついて来ちまう
素軍は
臨武君を
知らねェ
俺らは長年前
南側を戦場にじていた
中華の北に匈奴がいるなら
南には百越わついて
蛮族の世界が広がる
そこで臨武君は"
いつも本陣を
前目に置いて
敵を呼び込み
そして...
けど...
勇猛な将を
見つけては
じゃあ
自らの手で
それを葬ってきた
その数は
百なんてもんじゃね
広大な
南方末開の地
戦いにつく戦いで
強者を...
大物を喰らい
続けた!
そうやってあのもの凄ェ
競争を抜けて
将軍に登りつめたんだ。
中華のそこらの
将軍とは
叩き上げ方が
違うんだよ
面と向かい
合っちまったら
臨武君に勝てる
奴はいねェ!
フォアア
ゴギョ
バギョ
......?
こんな
......
ゴルッ
バカな
ガッ
ゴギャ
これは
一体っ...
あ...
あの臨武君が
完全に
押されている!!
ゴル
ガリ
ドガ
ぐお!
しょ...
......
ぬはァ
ぐはっ
バルッ
ああっ
将軍っ
バカな
...き...
貴様は一体
ゴフッ
何者だ!
天下の大将軍だ!
あんたは
違うだろ
第283話、互いの自負
......?
確かに強い...
だがな
俺は楚将まで
登りつめて来た
男だ
幾度も
幾度も
貴様のような強者を
討ち砕いて来たわァ
それぞれって
またまで
第28話
くおおお
キングダムの
項翼隊の
援護も
忘れるなよ
つああ
赤ヒラの部隊が
迫って来るぞ
近づけるな
俺の台車は
まだか
ハハ!
高所が無くば
狙撃が出来ぬ
あっ赤ヒラの
隊が妨害をっ...
しかしもうすぐ
来ますっ
本陣の様子も
気になる
翼の奴
苦戦してる
のか
オオ
新手が突入してきて
また戦り合ってるって
ことは臨武君も
苦戦してるってことが
麗ー
あなたの弓で
あの人を守って下さいね...
......?
台車
来ましたァ
道を
開けろォ
どけっ
二射で
終わらす!!
一射は翼の
相手だがな
素軍め
たかが初日で
手こずらされたっ
その前に"うちの大将に
喜びからんでる奴をお
殺す
キング...
ギリ
バッ
台車の下にっ!?
ダン
赤ビラめっ
しつこ...
不覚...!
ぐはっ
隊長
キングダムの
ハァアアア
あっ
あの男
まだこんな
とっ
胱将軍が
押されて
いるぞっ...
楚将臨武君とは
これ程に...
バカ
逆だ
!!
軍長
押されているのではなく、
将軍は真っ向から
受け止めている...
えっ
俺が王騎軍に入る前から
副官一郎は居た
王騎軍の中で誰よりも
古参という
誰よりも長く、王騎と共に。
戦ってきた男
ぐおっ
将軍
副官〈騰はやばり強い〉
バカな...
たかが王騎の傘の下で
戦ってきただけの男に
なぜ俺の力が
通じぬ
......?
その傘を
支え続けることの
凄さは考えぬのか
身をさらし
難敵とぶつかり合い
叩き上げられた
俺の力が
私には
お前は
修羅場をくぐってきた
己の力に
絶対の自信が
あるのだろうが
ねェ
勝?
中華をまたにかけた
大将軍王騎を傍らで
支え続けた自負がある
ハ!
その通りです
......
そんな
自負が
どうした
素人風情が...
そもそも王騎を
天下の大将軍と
することがふざけておる
時代が同じなら
その男は俺に
討たれていた...
何度も言っておろうが
楚将だけだァ
天下の大将軍
足るのは
それは違う
お前にそんな
器はない
白梨...
あまり
無理しないで
「さいね
なぜだ
その約束で
お前は俺の
変に...
大将軍に
なるなんて...
ウフフ
違いますよ
私は:
しかし
強かったのは
認めよう
あの世で
同金・鱗坊・録鳴末と
酒でも飲むがいい
これほど
血を流したのは
久しい
楚軍第一将軍
臨武君討ち死にー
今俺を
入れたよな...
...
オオオ
騰様ァァ
ウオオ
藤将軍
オオオ
オ
勝ったぞォォ
ウオォ
勝ったぞォ
くそォ
し...
将軍..
我らの
勝利だァァ
騰将軍
ウオオ
オオオ
...
それは
...何を...
騒いでんだよ
...チッ
ば...
初日早々に
起こった
臨武君...
...
衝撃の大番狂わせ
であった
よォし
フー
キングダムの(完)
こんにちは、原です。
作者あとがき
この度は26巻ご購読まことにありがとうございます。
最近、体力の衰えといいましょうか、いや、衰えているのは
真剣に変えていこうと思います。
自覚していたのですが、本当に無理をすると体調に直に異常を
きたすようになってきました。(し、心臓が...)
「徹夜してなんぼでしょ!」という乗りはもう通用しない。
これからは仕事のスタイルから、日頃の生活スタイルまで、
6月からいよいよNHKBSプレミアムにて
キングダムのアニメが始まります。
アニメ化決定の知らせを受けたときは、どういうものが
できるのだろうかと、期待9割、不安1部でしたが、
監督をはじめ制作チームの皆さんと実際にお会いし、
質問等をうけたときに、「これは大丈夫だ!」と
勝手に期待10割になりました。
キングダムを深く読み解いていて下さり、
また作品作りへの情熱がほとばしっておられたからです。
...原泰久
うれしいですね。
キングダムのアニメ。
僕も皆さんといっしよに楽しみたいと思います。
スタッフ松原利光田近康平関哲朗加藤大貴
ヘルブ箱石達
□編集金上大佑
頭を張り、
カバーデザイン
岩崎修(POOKET
YJC
DIGITAL
5月15日木、2018年6月20日までの開催で
26巻
キングダム
原泰久
◎原泰久2012.20L2
初版発行
デジタル版発行-2012年
2012年
発行所・集英社
http://www.shuesshacco.
この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。
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