★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。 ー六十三|四十三ニ十五 [百三十五ー九十九ー百十七 _百五十三百七十一_百八十九 ★この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などこはいっきい関係ありません。 これからは、これはそういうわけではないので、これからは、それではないですね。 と漂は武功で名を揚げ、大将軍として世に名を馳せるべく、日夜剣術の修業に励んでいた。そんなある日、凛は、国王癇政の影武者として王宮へ召し抱えられる。しかし、異母弟成蟻によるクーデターが勃発。漂は刺客の手に掛かり殺されてしまう。漂を身代わりにした癲政に憤りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるため嬴政と行動を共にし、反乱を鎮圧する。そして改めて、信は大将軍へ成り上かり、震政は中華統一を果たすと、いつ夢を実現することを心に誓ったのだった。 その後、素軍に従事した信は趙迎撃戦、魏攻略戦などの功を認められ、正式に千人将へと昇格する。さらに、信率いる飛信隊は右腕であった美鹿が解除するも軍師。河了貂が加わり、より強い軍へと成長する。一方の瀛政は、素国内で相国へと登りつめた呂不掌に対抗し弟成騎と共闘昌文君を左丞相に就任させることに成功し、朝廷内における確かな実権を手にいれる。そんな中、素国に楚・趙魏韓・燕の諸国が合従軍を組み大侵攻、激戦が繰り広げられる。飛信隊は超軍と、蒙武は楚軍総大将汗明と激突。元野盗頭桓騎と豪将,張慮は奇策により韓 そういうことですが、そういうことですが、そういうことですから、そういうことですが、 そこからの王殿は即決であった 軍総大将・成板を討ち取るが、騰は"戦の天才"姆 燐の前に苦戦を余儀なくされる。また、王翦は燕軍オルドの猛攻を受けて砦を捨て敗走。オルドは 藤公軍対趙軍の戦場飛値隊季白軍と激戦中 それにしても、このそういえば、これからのそういえば、それはそれではなんですね。 回回回、素軍ーしんくん!そういうことだったのは、そんなことなんでしょうか。そういうことですが、 山の民て信の元同居人。飛信隊の軍師となる。 天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛信隊の隊長。千人将として庶公軍に配属される。 美病さまうか暗殺集団・蚩尤の未裔。同胞の仇を追う為、現在は飛信隊を一時離脱 森国の若き王。中華の統一を目指す 玉鳳隊を率いる勝により五千の将に抜擢される。王夢の息子 楽華隊を率いる。騰により五千の将に抜擢される。蒙武の息子 そういうことですが、そうだなぁ。でも、そういうわけではなく、そういうことで、 そうだなぁ。でも、そういうことですので、そうですね。でも、そういうことですので、 っっ、化物と評される強さを誇る。燕軍となぜか ...本能で戦う武将。四万今の兵を率いいて趙軍と相対する。 奏国六大将軍の一人趙国討伐戦で命を落とす。信に矛を託す 素国を代表する老将軍張店・桓騎と共に画谷関を守る 騰との連合軍で楚軍と戦う。 素国が誇る豪将。毒を六大将軍・王騎の副官。絶大な武力を誇る猛将。 寸精鋭揃しいの元王騎軍を率いる 元は冷徹な大野盗団の首領。西谷関に配置される そういうことですか。でも、そういうことだったのは、 受けながらも成板を討ち取るか市後に絶命。 韓軍総大将...張唐に討ち取られる 競軍の総大将を務める。知識者に...読んだ将軍 趙の宰相を務める。合従軍を興した張本人 合従軍ーかっしょうん! 燕軍の総大浮を務める...手柄と対戦する 超大国・楚の幸相を務め、第二条、の巨人。楚軍・楚犀第二凪の将。じゃぁ...っ、ゆっくりと る。合従軍の総大将。の総大将を務める。戦の天才と呼ばれる。 そんなことをしていたこのように、これからのそれでは、これからのこれからは、この 「ムデ族の力を見せてやれェ うんっ!!おい!〈どんどん行けェ他の族に負けるなァ それでもないので、それでも... そんなことなく、... オルド様真後ろに敵軍がっ この俺が山間で背を取られただと!? 王翦軍はずっと前に北西に進んでこちらには来ていない たとえ軍が分かれてここへ向かったとしてもあれほどの数の移動を、俺の追跡部隊が気付かぬはずがない! 最初からここに伏せておったのだ... 矢の残数を考えず射ちまくれ 敵は山岳族の寄せ集めだ すでに統制なく退却には時間を要する 生け捕りにして俺の前に連れて来い 急いで本軍に合流しましょう くそっ本軍と離れたことが裏目に出た もはやあの八千の山岳族は救えぬ しかし>あれは山岳族達の中でも選りすぐりのハキであった。山間侵攻においてあれを失うというのは 計り知れぬ損失だ... 結局王翼はオルドを取り逃がしたが この地に誘い込んだオルドの山岳兵八千を皆殺しにした 燕軍の主攻を担う軍がここに消失したのである 矢傷を負ったオルドが本軍の所まで退がった時 王翦軍は再び姿を消していた 山間の戦いで敵の姿を見失うことがいかに危ういかを誰よりもオルドは知る ダメだ見つからぬオルド 燕軍はさらに後退し立て直すため空になっていた王翼の砦に入った これにより今度は王聖軍が燕軍に手出し出来なくなったが 王製は不気味に笑いそのまま山中に消えていった 一瞬、函谷関の裏を取りかけた燕軍であったが 結果的に彼らはここに長時間足留めさせられるのである ーこうした配置で始まった図谷関攻防戦 合従軍参謀李牧が決戦の日とした十五日目も半日が過ぎた 函谷関では火の手の上がった左の壁から続々と魏・韓兵が登り函谷関の裏までが戦場になっている 一番端の廉公と趙将慶舎の〝本能型〟対決では互いに譲らず、戦場は異様な殺気に包まれたまま戦いが続いている あっ蒙恬様後ろから敵騎馬隊がっ 奴らが攻撃の邪魔をしておる あっちの守りはあのハエみたいに周りを飛び回ってる騎馬隊にかかっている お前に兵五千くれてやるあいつ目がけて突っ込んでこい ハゲの第一軍の中で一番見込みがあるのはお前だ 騰の首を挙げたなら今晩寝所に呼んでやるよ だが五千はありがたくもらう! 見てろよ臨武君仇とってやるぞ 私も久々に見せてやるかなァ 狙いは臨武君の仇秦将魔の首だ 項翼の奴本当に五千を率いて行っちまったぞ 翼の才能は俺が一番高く認めてる あいつは先で絶対将軍になる男だ だが今五千将ははやすぎる しかも急造すぎて軍として機能するわけがない 蝸燐将軍は何を企んでる... あの素将...朧とどう戦うつもりだ 真っすぐこっちに来ます 士気が...高いぞあの軍 俺達を包囲するつもりかっ... 我らを相手に薄く広げよって 敵の力量を見誤ったな一撃でブチ抜くぞ 俺が窓の〝雷轟〟五千将の項翼だ しかも将自ら居場所を明かしたぞ 一度かわしたい所ですがあの軍が守備陣に向かうのもきついかと はい単純な..誘いです こっちは最初っから急造五千が軍として戦えるなんて思ってねェ “五千将の首”っつうエサで騰が釣れれば十分だ 楚将はバカが多いのか!? 囲んで全員で殺るんだよ すげェ頂翼の奴膝を止めたぞ 広がった五千も睦目がけて集まってきた ここれはひょっとして殺っちまうんじゃ せめて右の指揮に行っている副長が戻るまで.. まだ馬を代えただけで... 膝将軍が外で討たれたらもうここは終わりだ 姫燐将軍が出たぞっ!!! 堀燐自ら...前に.. 項翼に飛びつかせてそれを狙っていたのか? だがそこまで派手に向かえば朧は意地で陣内へ逃げるぞ... 第二将娼機が出た模様です 一度退がって娼燐を討つ手立てを練るぞ あそこは今項翼が今晩私を抱くために必死に頑張ってんだろーが 娼燐様っ騎馬隊を走らせねば脳が逃げると思いますがァ あの方陣の正面のフタをぶっ叩きに行くんだよォ 隆国様娼燐本軍がこっちにィ 娟燐本軍方陣の要・隆国軍に突撃 ありったけの予備軍を後ろに回せ 我らが抜かれてもしたらこの方陣は崩壊するのだぞ 決して速さはないが列をそろえて着実に押し込んで来る!! 勢いまかせの戦いをじないのはよほど自信があるからだ この危機は楚将嫡燐を討つ千載二遇の好機でもある 姫燐軍の横に出て側面より突撃せよ 娟燐軍も精鋭部隊だろうがお主の隊もかつての王騎軍内で精強を誇った必殺の部隊! 娼燐の首をたたき落として来い!! くそっこの包囲しつこいぞ 方陣の外騰隊干対項翼隊五干 臆様にまとわりつくあのガキ五千将を仕留めるのだ 太呉隊、娘雄軍の側面を攻撃中 の太呉隊が歩も中に入れぬだとォ...? 白麗隊は蝸燐軍,右の援護だ 隆国様太呉隊の突撃が失敗した模様です 予備車の数が足りません 家恬様正面の陸国軍に娼燐本軍がっ... 俺はここ右翼の予備軍を連れて隆国軍の増援に行く しっしかし右翼も手一杯です あのままでは方陣の蓋が破れる.. 予備軍がなくば穴がっ... 左翼の予備軍に救援を頼め 正面に大穴があけばもう方陣はもたない たしかくおみ録嗚未と千央 討ち取ったって言ってなかったバミュウ君? 最後奴ら散り散りになったのでてっきりもう死んだのかと... ろっ録唱未軍長です千央軍長もっ 募兵ですが婚姻軍の背後に突撃しました ま...だろうとは思ってたけどね どうする白麗あっちも援護するか!? いやもう娼燐軍と密着して無理だ あれは戦象の後見捨てられた くっ連中本当にしぶとい... 奴らの狙いは俺達じゃない ほうじん方陣左翼五千将おう!王賁 娼燐本軍の背後を討つ気だァ あの...蝸燐様他にも新手が.. 目ぼしい敵の目はあらかた私に集まったか この場に華やかさとかわいらしさは示したスレんなこれ ひ...ひとまず退却ですか? もっと..面白そうな所へ行くんだよ 再び蒙武軍が斜陣の第二波を放った 第二波が第一波と違った点は左右の端に兵力を偏重させたことであった 徹底的に両端から崩す気か 敵の意図を察した汗明の側近二人は自ら増援一万と共に両端に向かい 先に出た二万と第二波の一万五千で後ろに残すはもはや蒙武の五千のみ 後がない蒙武軍の戦線は必死の戦いぶりを見せたが しばらく退がって息を整えろ壁 ここを突破して裏を取るんだ 全員外に出して後方に雨を降らせろ 乱戦は俺の重装部隊で十分だ 貝満・剛摩諸の強力な軍の前に勢いは完全に止められた 余力が...。尽きる... 斜陣による全面攻撃と見せかけながら実は両端に力を集中した言わば二主攻戦術 奇抜だがこれは力を遠くに離して「分するため、失敗した時、取り返しがつかなくなる 現に攻め入った両翼の吉戦に対し残った蒙武はどうすることもできない 慣れぬ策などに溺れるからこうなるのだ おっ恐れながら進言いたします 俺が小手先の小細工を好まぬことは知っていようが だが今回はどうしても策が必要になる ...それほどの敵か楚軍は 元々...楚出身の俺が言うのだ 楚軍は大国としての面子を重んずるその大将である汗明もしかりだ 汗明は必ず横陣を敷き堂々とお前と相対する お前はそこに四万の半数二万の«斜陣がけ〟を行う «斜陣がければ最後の端に力を集めると威力を増す 敵は向かって右に増援を送るだろう。 次いで第二波の斜陣一万五千この第二波は左右両端に極端に兵を厚くしろ 四万のうち三万五千をぶつけるのか? 横陣の弱点は〝両端〟にある お前の二つの。斜陣がけて敵は必ずその意図を両端の崩しにあると読む 軍の力を左右の両端遠くへ広げて...しまうのだ どっしり後ろに構える汗明を討つ策はこれしかなく またこの衆が出来るのもそこまでだ その先は豪武お前の... 俺並みに血の気の多い貴様らの出番が一番最後になった 全て今この時のことにためと知れ!! んはっ何と玉砕に出たか!? 蒙武です最後の五千を率いて正面より向かって来ます いやまさかこれが狙い...た!? 馬鹿なだとしたら武力頼みが過ぎる! そんなもの策とは呼べぬぞ 念のため後ろの予備隊を回しておけ いやもしあの五千でこの汗明本陣一万を破る武の保証があるのなら策としては上策だ 敵と咬み合った貝満達はすぐには呼び戻せぬ お前は本当にそれほどの強者か蒙武? 巨暴大騎兵団五千を出せ この汗明本陣はただの一万ではないぞ 向こうも騎馬隊を出して来ました 全員>蒙武様並みの巨軀だとォ!? な...何と!?巨暴がはじかれた!? 四万全軍を使いきってお前を敵本陣に向かわせるからだ この策は後戻りがきかぬ 溜め込んだ力を爆発させろ 楚軍総大将の首を獲るのだ! 蒙武本軍汗明本軍巨暴大騎兵団を突破!その数二千 いよいよ汗明軍の手薄な横陣中央に迫る! うオオへばってる場合じゃない 将軍は..本番まで力を温存しておいて下され 蒙武は打って出ちゃったか 進行方向少し左に変えるぞォ 蝸燐様少々急ぎましょう あの様子では蒙武は汗明様の所まで行きそうです 何でも早けりゃいいってもんじゃないんだよ 何を考えているのか読めない... だが向かったのは娼燐の本軍五千だけで後の五万はここにいる だから臆将軍もここは離れられない 録嗚末千央も同様か.. 豪武様の戦場へっ... 父・蒙武を討つどでも言うのか!? だが一誰かは媚機を追うべきだ 陸仙ここの騎馬隊の指揮を任せるぞ 娼燐の狙いは恐らく蒙武だ 隣の戦場が敗北すれば今度は汗明軍がこっちに流れ込んで敗北する じィにもこの旨伝えておけ頼んだぞ ...!?それに... 蝸燐将軍が行っちまったぞ何か聞いてるのか 俺達ァどうすりゃいいんだ あの精鋭部隊五千で本当に豪武を討ちに行ったのか!? 他も動いてないとにかくこのまま戦うぞ たしか...娼燐の精鋭隊は一方と聞いていたが... その息吹で巨石は砕け! その一振りで山は地に沈む! 天下最強漢の中の漢!!! 俺も中華最強の自負がある 貴様もそうだと言うのなら 中華の注目する今この地で どちらが本物の漢かをな 思ったより口数が多い男だ どっちが本物かは決まっている そのカニの如き頭叩きつぶしてやる その武器に剣ではさすがに刃が欠けそうだ 俺に“大錘〟を持たせる者はな しかし...やっと引きずり出したぞ... 蒙武様と汗明が対峙し対峙した 楚は此度の合従軍の盟主をうたっている 故に汗明は楚の大将というだけでなく合従軍全体の武の象徴だ 豪武様が討たれればこの戦場は敗れ函谷関陥落につながるやも知れぬが 汗明を討つならば逆に全戦場に戦略的な意味以上の影響を与えるのだ この一騎討ちの意味は大きいぞ もっ豪武様が飛ばされたっ!? 思ったより軽いではないか ...バカなあの豪武様が...軽々と... ちょ...ちょっと待て... たった三振りだが... メラのは完全に蒙武様が打ち負けだ... 体軀と同様に脅力でも汗明は豪武様を上回っている... 思ったより軽かったが、落胆することはないぞ 別にお前に失望したわけではない もはや自分が最強であることを知っているからだ 熱くさせる敵がいぬことに 最初から俺には敵がいなかった 初陣の刻からこの今まで度もな 楚は超大国だ国土は東西に長く実に五か国と国境をなしている 俺の初陣は東端の国際斉”との戦場から始まった 俺は東から順に前線を荒らして回った 長き戦歴で落とした城は大小百は超えていよう その間一度も負けていない 四か国との前線地帯では汗明の名を聞くだけで糞尿を漏らすほどその名は恐れられている あまり聞き及んでいないのは遠国の燕と この二、三十年案と楚が戦っていなかったため.. 一度だけ楚をかすめ取ろうと南下して来た馬鹿がいた お前達が〝六将〟と崇める当時の大将軍の一人 儂はその時代から前線にいるが そんな話聞いたことがないぞ 俺はその時飛ぶ鳥を落とす勢いの若き将軍でわざわざ声がかかり 楚の〝虎〟項燕大将軍の副将としてそれを迎え撃ったのだからなァ 王骸は第一陣の俺にあっさり敗れて 手ひどく傷を負い情けなく素の領地へ逃げ去ったのだ その戦が秦に広まっていない理由は その王能の負けっぷりから察することができよう そのお方が若き日の汗明に敗れたなどと... 六将が楚に大敗したなど しかも王骸大将軍と言えば六将一の怪力豪将の方 ...いやたしかに... ――だが六将・王彰に勝っても俺に特に高揚はなかった 口外を禁じられた対発の段戦力あるというのは聞いたことがある気がする... なぜならとっくに悟っていたからだ この汗明は天の気まぐれで人の枠を越えて生まれ落ちた者 面白いことを教えてやろう 己が無双と悟った者が戦場で戦い何を思うか 自分が強者と勘違いしている者を正面から叩きつぶす! 超越者としての!真の大国の大将軍としての責務を果たす クク汗明様に勝てる訳がない 終わったな豪武も... っ...バ..バカな... あ...あの汗明様が.. 吹き飛ばされた...ッ 俺は貴様ほどの強者と戦うのは初めてだ 好敵手に出会えたなどと感傷的なことではない 全力を引き出して戦う刻が来たからだ 貴様は超越者などではない 昨日まで相手に恵まれていただけだ さっさと片付けて汗明様の元へ戻るぞ バカを言うなここで退がるかっ 俺達が汗明の側近を引きつけている間殿が汗明と戦えるのだ しっしかしもうもちませぬ 来輝様が戦死してはっ... 全てを差し出す価値がある!! これは人の戦いか... 大錘の破片が甲冑を買いて 汗明様とここまで渡り合う人間がいたとは... 情報にあったよりも二回りは上をゆく あの体題も含めて生まれ持った武の才ならば汗明様に並ぶのやも知れぬ 不覚を取ることも有り得ると!? それは万に一つも無い! 大将同士の一騎討ちとは 単純な武力のぶつけ合いではないと言う 積み上げた武将としての格?の力を双肩に宿して戦うそうだ 軍略家の儂に理解はできぬが 積み上げた戦歴汗明様と蒙武では雲泥の差だ 汗明様の双肩には中華の大将軍の力が宿る 実際にそれはあるのじゃ 一騎討ちで豪武が汗明様に勝つことはない ああの豪武様が敗れる.. 蒙武様の武名に泥を塗る気かっ 後世にかけて汚名が残るのだぞ だからって見殺しにするのかっ 豪武様が討たれた瞬間全員で汗明に襲いかかる ここで我らが割って入らばっ... 汗明の後は周りにいる楚兵だ 将同士の一騎討ちとはそういうものだ 一人でも多く道連れにして皆で豪武様の後を追うのだ 汗明様の次の一撃で奴らより先に 積み重ねた戦歴大将軍としての“格”それらが力となって双肩に宿るとするならば 汗明の武は今の中華で正に最強やも知れぬ その時お前であっても汗明は揺らがぬ山に見えるだろう それを打ち破るのが豪武という漢だと 誰が最強の漢であるかを この汗明の腕が砕かれたのか!? 中華最強はこの俺だ!! 背から蒙武の心臓を貫いて来い ちょっ...ちょっとお待ちを蝸燐様っ そっそんなことをしたら汗明様が黙っていません 下手したら汗明軍は我らに向かって来ますよ 落ち着かれよバミュウ殿 姉上もそこは承知で言っている この愚弟にもお聞かせ願おうか 良くも悪くも汗明の代わりはいない もし汗明が豪武に討たれでもしたら 私でさえ汗明軍は動かせん 一言で言えばここの戦場は先が見えなくなる 一騎討ちなんてバカな男の酔狂に付き合う気はない 豪武を討った後汗明が憤怒した場合は? お前はすぐにここまで退がれ ...いや数騎だけ...? 互いの武器にヒビが深々と もはや...数撃で... 婦偃は素兵の薄い所から入り楚兵の中を進んだ 蒙恬は素兵と楚兵の乱戦の中を入って行った 前にも兵の補充だこれ以上は 函谷関攻防の戦局を左右するこの一騎討ちに互いの兵が固唾を呑んだが 戦のことさえも消えていた あるのはただ一目の前の相手を叩き潰すことのみ 何だこの異常な歓声は... ありゃァぜってェこっちの歓声だぜ 誰かどでけェことやりやがったな 何でもねェへっガタがきただけだ 蒙恬様しっかりして下さい 汗明を討ち取った一騎討ちの余韻も束の間 激昂した汗明の兵が突撃したその場は一変怒号飛び交う大乱戦となった 刻をおけば汗明討ち死には広まり必ず敵は崩れます わっ若君にどうかお言葉を あ...あまりに傷が深すぎ... どうか、若君に最期の言葉をォ そいつにかけてやる言葉などないわ 若君はあなた様のためにっ... そもそもなぜそいつは持ち場を離れてこんな所にいる 最期に藪武様のお言葉を... 一瞬蒙恬様の手に力がっ... さっさと後ろへ連れて行け てっ敵に突っ込まれたぞっ 汗明様の仇全員でズタズタにしろォ どこにまだそんな... この死に観ないをっ... 汗明様との激闘の直後に、 なぜそんなに戦えるのだ あっ場価様が戻って来たぞ まさかあの汗明様が討たれるとは か...蝸燐様これは... 傷を負っているのか!? なーにおっ死んでんだよあの大男は 私の位が一つ上がっちまったじゃないかよ かっ娼燐様...笑ってる場合では... さっきも言っただろ汗明軍は私じゃ立て直せない これから一体どうするつもりで.. それに元々...時間つぶしにこっちに見学に来ただけだ 私の他にも世に名の通っていない怪物がいたとはな 蒙武を先頭にその本軍は完璧に汗明軍中央を撃破 汗明軍の横陣は真っ二つに切り裂かれたのである その最中仁凹の本陣も壊滅 両極にいた汗明の側近貝満と剛摩諸はさすがに上手く軍を退けたが、 蒙武軍はそこからさらに左右の乱戦地へ加勢に突進 それ以外の所は蒙武本軍の急襲で凄まじい被害をこうむった 再起不能な程の打撃であった 合従軍側が決戦の日と銘打ったこの日 時間の差はあれどこの大局を揺るがす一報は両本陣へと伝わり 当然、その反応は対極のものであった あえて楚軍相手に守らず藪武で攻めに出た昌平君の作戦が... ハッハさすが..僕の敬武だ 蒙武様が汗明を討ち取り そのまま汗明軍を撃破! 汗明軍を大きく後退させたとのことです!! 汗明討ち死にの一報に他の戦場も大いに揺らいだ 楚将汗明を討ち取ったのか ...!あの豪驚様が雄叫びを... 全兵士にこのことを伝えよ 切れかかってる士気をもう一度つないでやるのじゃ 隣の戦場から素車が流れてくる前に決着をつけに来るぞ 予備兵を使い切って構わぬ じゃがこれをしのぎきれば... ようやく光が射して来るぞ 本当によくやったぞ武よ...! 鳳明様軍を少々左の守備に当てるべきでは し...しかし隣の戦場から敵が.. 楚軍が全滅したわけではない そうすぐにここに流れ込んでは来ぬ 先に当たるのは裁軍の左にいる韓軍だ 対処などそれからで十分だ だが刻の制限が生まれたのは事実 弓隊を全て出せ矢を使い切っても構わぬ 本軍の精鋭部隊を投入しろ 本軍の精鋭部隊を投入しろ 壁を越えさせ何としても裏からあの門を開けさすのだ 韓軍をまずは盾にして... チッ楚軍め何が合従軍の盟主か この俺の足を引っ張りおって 考え方によっては得もあったか この戦争で秦をつぶした後、魏にとって最大の難敵となるのは楚軍 それを代表する大将軍・汗明が 勝手に死によったのだからな 汗明討ち死ににも大して動揺を見せていない 攻めを厚くするという動きは的確です 汗明の死・汗明軍の敗北の余波がこれから全戦場に影響してくるのは明らかです それを呉鳳明一人の奮闘に託すのは 少々危ういと思われます カイネを呼んで下さい! 楚軍はまだ終わっては...いない 蒙武軍が他の戦場に流れ込むのを防げばいいだけの話だ 俺が赴いて汗明軍を動かす 下手すればあなたも命を落としますよ お気持ちは分かりますが 敗戦の地ですぐに何かやろうとしてもロクなことはありませんよ それよりもまずは娼燐軍を度退げることをお勧めします 直近の危機は豪武と勝両方に狙われる娼燐軍にありますから... 姻燐将軍より大本陣へ報告であります 総司令様は..函谷関をくぐる準備をされたしとのことです 娼燐様の言葉をお伝えします この時始機軍はすでに蒙武軍の急襲に備え危険地帯から軍を退いていた 娘機から臨時的に五千将を任された項翼だけはこの後退の命令に逆らい戦い続けたが ついに頬燐本軍のスキを見出せなかった王賀が通りがかりこれに割って入ろうとしたところで この時長時間騰と戦い斬り負けなかったところに項翼の秘めた力が垣間見えた トウ様腕がすごいことにっ ーつまりは媚燐軍もひとまず矛を収めた形となったのである 項翼はようやく退却した 限界だよみんな殺られるぞ コココ今日はこのくらいに.. もう少しで腰の首を取れたんだぞ そんなに私を抱きたかったか あの汗明様がぶっ殺されて その軍もボコボコにされたっ あんな山猿共に負けるって言うのかっ 大体あんたこれどう責任取んだよ 今から討って出て膝を殺れば戦況は五分に戻せる 娼燐軍はまだピンピンしてんだ 頻繁様に向かって何だる口を 残った将はもうあんただけだぜ こいつはパカだが無能じゃない 調教し甲斐のある男だお前みたいになパミュウ こいつ殺っちゃっていいスか アホ面でキーキー騒ぐな 騰や藪武の首がこの戦いの目的なら最初から娘燐様はそうしてんだよ 戦いの目的は正にそれじゃ... この戦いの目的は函谷関の突破だ 素軍を倒すのはその手段だ 素軍を倒すのはその手段だ 手段は別に一つじゃねェだろ だから目の前の素軍をぶっ倒して後ろの山を抜けて函谷関の裏を そっ...そういえば娼燐将軍直下の精鋭部隊_五千の姿が消えている... お前らはみんな全っ然見えてねェんだよ 本命は今頃もう目的地に着いてるってお話さ かりん獨熾精飴部隊五千かんこく函谷関裏へ到着 俺は狼牙(本当は労我) 地元じゃ皆が目も合わせきれねェほどの荒くれ者だ そんな俺が飛信隊に入った 初日は百将をあやうく殺っちまうところだったが俺もバカじゃねェ チッケンカふっかける程の奴すら見当たらねーぜ ケッこれが噂の飛信隊かよ期待外れもいーとこだぜ 見ろ女みてーな奴もいる 地元の女か?チッ飛星隊の駐屯地にまよいこんでんじゃねェ さっさと家に帰らねェとケガすんぞ オレ軍師の河了貂宜しくね □スタッフ【松原利光】田近康平関哲朗_箱石達□ヘルプ・加藤大貴・□編集_金上大佑 まァ家まで送ってやってもいーがなー ん?いや待てよ!そう言えばそんな噂を耳にしたような...女軍師がいるとか何とか え...マジじゃあずっとこの女とこれから一緒に生活を... この狼牙はそう思ったね こんなことはいいのですが、やってみると、一番好っていたのはそういうわけじゃないか。こっちでした。いつも食べるのは この作品は、デジタル配信肌に再編集を行うったものです 本作品の内容あるいはデータをご全部・一部にかかわらず、ここ無断で複製、改竄、公衆送信(インタ一ネット上への掲載を含む)することは、法律で禁じられていいます。また、個人的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなどの著作権保護技術を解除し、て行うことはできません。