YdC

DIGITAL

YOUNGJUMPCONGS

●庶と飛

*10

SHUEISHA

2018年12月12日

...

原泰ク

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

あ、

...

原表久

キングダム

三十

第37話「西谷関の裏」

第38話、打ち止めー

第39話「楚王の怒り」

第30話首謀者の行方ー

第辺話しぶい状況

第22話の馬と飛んで

第33話本能型の極みー

第321話、ど阿呆ー

ニ十五

...

ー四十三

六十一

「百五十三

...

第33話前進し

第36話うまい酒ー

ーべナニ

九十九

――百十七

第37話「政の決断」

_百三十五

百七十

_百九十

★この作品はフィクションです。

実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

前巻までのあらすじ

時は紀元前。500年の大戦争時に代にある中華西方の国家。奴隷同然の生活を送る少年信

と票は武功で名を揚げ、大将軍として世に名を馳せるべく日夜剣術の修業に励んでいた。

そんなある日、凛は、国王癲政の影武者として王宮へ召し抱えられる。しかし、異母弟成績

によるクーデターが勃発。漂は刺客の手に掛かり殺されてしまう。漂を身代わりにした嬴政に

慣りを感じる信だったが、漂の遺志に応えるため原政と行動を共にし、反乱を鎮圧する。そし

て改めて、信は大将軍をへ成り上がり、嬴政は中華統一を果たすという夢を実現することを心に

誓ったのだった。

その後、素軍に従事した信は趙迎撃戦、魏攻略戦などの功を認められ、正式に千人将へと

昇格する。さらに、信率いる飛信隊は右腕であった美顔が解除するも軍師。河了貂が加わり、よ。

り強い軍へと成長する。

一方の嬴政は、秦国内で相国へと登りつめた呂不葦に対抗し、弟成嬌と共闘。昌文君を左

そういうことですが、これからのそういうことですから、これからは

楚軍総大将汗明

ぐあああ

丞祖に就任させることに「成功し、朝廷内における確かな実権を手にいれる。

そんな中、秦国に楚趙魏葬燕の諸国が合従軍を組み大侵攻、函谷関周辺にて激戦が

繰り広げられる。飛言隊は熊公の指揮下で超軍と、蒙武騰蓮合軍は楚軍と激突。一進一退

の攻防が続く中、開戦十五日目、ついに蒙武が楚軍総大将汗明を討ち取るという大戦果を

挙げる!蒙武軍の勝利にご沸く素軍だったが突如、楚軍の戦の天才「渦燐の放った別働隊

が函谷関の裏手に現れた!

ひっ汗翰糧

討ち死に

沢山様ファ

うぐあああっ

全部

まやかし

ウオオ

ロスねァ

つまッツオッウオオオ

微笑様アアア

そうだな。それは、そうだったのですが、ああ、そうだったのねまた、これからの

全部

ただの

曰くらましさ

秦軍千人部隊|飛信隊

嬴政ぇいぜい

この回、楽ネーレットページのそういうことですから、これからのそういうことですから、これからの

河了貂からでは

山の民で信の元

同居人。飛信隊の

軍師となる。

天下の大将軍を目指す。秦軍特殊部隊・飛

信隊の隊長。千人将として庶公軍に記属さ

れる。

羌疣さようかい

暗殺集団・蚩尤の

未裔。同胞の仇を

追う為、現在は飛

信隊を一時離脱

森国の若き王。中華の統一を目指す。

王賁ぉぅほん

玉風隊を率いる

勝により五千の将

あによノエージのに抜擢される。王

女の息子。

王鳳隊

豪恬もってん

楽華隊を率いる

隣により五千の将

に抜擢される。汗

明の剣で瀕死の重

傷を負う。蒙武の

息子

そういうわけではなく、そういえば、これはそれでも、これからのそれでも、これからの

楽華隊

鷹公ひょうこう

現在、もうこう

王翦ぉっせん

元は冷徹な大野盗団の化物と評される強さを

桓騎から

素軍の将軍

本能で戦う武将。四万

の兵を率しいて趙軍と相

対する

王騎「おっぱ

素国六大将軍の一人

お風呂は伐戦。て命を落と

す。信に矛を話す

...素国を代表する老将軍。

張唐・桓騎と共に函谷

関を守る。

家武...

絶大な武力を誇る猛将

騰との連合軍で楚軍と

戦う。

首領。西谷駅に配置さ誇る。燕車と交戦中。

れる

勝とう

...王崎の

けれど、精鋭制しその元王「村」を

率いる。

張唐ちょうどう

そういうことでしょうか。そういうことですが、これは

素国が誇る豪将毒を

受けながらも成版を討

ち取るか直後に絶命。

韓軍

成恢せいかい

韓軍総大将必死の

報道に討ち取られる

魏軍

呉鳳明ごはうめい

韓国の総大浮孝率と

る。知者にはんだ将軍

李牧ㇼほく

趙の宰相を務める。合従軍を興

した張本人。

越軍

合従軍Iからしょうん!

茶軍

オルド

燕軍の総大将を務め

る。王翦と対戦する

禍憐かん

と激戦の上、討ち取戦の天才と呼ばれる。

られる。

汗明かんか

超大国・遊の学科を務め・定軍総大将。蒙武_楚軍第二軍の将

る。合従軍の総大将。

これからもうちょっと、そういうことで、そうだな。それは、ああ、そうだったんだよ

春申君いんじゃ

楚軍

...

うん...

第317話画谷関の裏

函谷関の上の

素軍は

裏側でも

豪怒様

上も下もっ

どちらも敵を

押し込んで

います

蒙武が汗明の

首を獲った一報を受け

高い士気で戦い

戦況を盛り返していた

封鎖している門に

迫ろうとする魏軍を

階段付近まで

押し戻そうと

していた

よォし

上々

気を抜かす

鼓舞し続けよ

ハハッ

...よし

この勢いのまま

押し切るぞ

行けェ

敵はひるんで

いるぞォ

走れェ

階段を

取り戻せェ

行けェ

行けェ

オオ

いいぞ

こっちの

流れだ

...

勝てる

そっ...

??

......

だっ

何突っ立ってんだ

っわ

お前

オイ!

え?

何だ

あれ

敵襲だァァ!!

!?

!?

何っ

楚軍だっ

楚軍に背後を

とられたぞォ

ギァァっ

ぐぼァっ

何じゃとォ!!

オォオオオ

どうやら本当に

裏をとった

ようですね

奴の直下兵の力は

楚軍全体の中でも

一・二を争う

娼燐は

それが奏兵の

背をとったと

いうのなら

五千でも十分だ

呉鳳明の裁軍には

すでに入口前で

突入の準備を

させています

......

あの門が

本当に内から

開かれるなら

魏の大軍が

即座に流れ込む

それで森の

国門函谷関は

陥落です

...

御し難いので

どうかと思ったが

結果的には

奴を連れて来たことが

功を奏したか

渦燐...

クッ

バカ共が

焦らせおって

しかしこれで

醜態はさらしたが

最終的に楚が

第一功を示す体には

なりそうだ

殺せェっ

ぎあ

あっ...

いかんっ

奴らっ...

ギャ

階段下に

追い込んだ

競兵を援ける

気だぞ

ぽはっ

なっ後ろから

敵がつ!?

何っ!?

みっ見ろっ

旗がっ...

素兵の後ろに

楚軍が来てるぞ

なっ

何ィっ

山岳を抜けて

背後に回ったのか

ありがてェ

これで魂兵と

楚兵で案のクソを

はさみ撃ちだっ

行けェ

この包囲を

ふち破るぞ

ぐあ

ウオオ

背後に現れた娘燐兵は

二つに分かれ一つは

魏兵を囲い込んでいた

素兵に襲いかかり

これを解放した

こっちだぜ

行けェっ

乱れてる

ぞっ

ウォオ

おはっ

今だっ

今だァー

まずいっ

オオ

これにより

堰き止められていた

魏兵が包囲の外に

踊り出た

反対側の

予備軍を

早く動かせ

蒙驚の指示も虚しく

函谷関の裏は

素兵・魏兵・楚兵が

入り乱れ

もう一度

楚軍ごと

封じ込めよ

もはや

収拾のつかない

状況となって

しまったのである

も...

蒙旅様

これは...

ぐうっ...

そして分かれた

もう一つの

蝸燐兵は

当然、函谷関の

入口の門に

迫った

とっ

止めろォ

ぐぎゃ

いっいかんっ

死守じゃ

そこは何としても

死守じゃァ

まじーな

お...お願..

...

...フッ

マジで

!!

娼燐様

物見より報告です

西谷関の裏より

大きな喚声が

我らの兵が

到達した

模様です

あっそ

じゃー

終わりだ

クク

アッハハハ

クックククッ

クククッ

平伏せよ

画谷関も

全員まとめて

この婚燐様に

平伏せエエ

アッハハ

バハハハ

春中君も

李牧も

いいぞ

引き出せっ

ぬっ

ゴッ

!!

なっ何だ!?

どうなってる

敵が門前に達しっ

中の岩を

ひっ...引っ張り出して

います

!!

な...

見えぬぞっ

何じゃと...

やっ奴ら

次々にっ...

ふざけるな

下の部隊は

何をやってるんだ

ダメだ

下は魏と楚が

乱戦に持ち込んで

うまく近付けない

上の弓隊も

下にはっ

ゴッ

やめろォ

......

よォし

扉が見えて

来たぞ

もう少しだ

引き出せ

やめろ

........

開くぞ

...何が

老将の重み

か...

許されよ

大王

秦の人間達よ

もう

函谷関は

やめろォ

陥落する

第318話「打ち止め

ぼは

門に

近づけるなっ

もう少しで

開くのだっ

......

玉翦!

第318話「打ち止め

!?

何やってる

早く引けっ

...

あと二つだぞ

オイ

どうした

...

...

っ......

ビビビン

ギャアア

アアアァア

...

っ...

王翦軍

入り口と周囲を

制圧

その地を

取り返しましたっ

門は

無事です!!

!!

取り返した

...

!!

...いた

助かった...

ゴクッ

助かった..

...よし

よォし

うオ

オオ

キングダムの

さっすが

王殿の

ダンナだっ

やったぜ

ざまァみろォ

ギャハハハ

ぶっハハ

しかし命拾い

しやしたねお頭ア

...

ああ

...

...

何だって

王製将軍は

こんな所に

いるんスかね?

秦国全部がな

へっへへ

まったく

しかし...

裏で何が

起きているのか

分かるはずも

ないが...

右側から...

ああ

右の

王翦か...

あの喚声が

素側であることは

間違いない

援軍が現れた

気配が

ありました

だが...

だとしたら

相対している

オルドは一体

何をやっている

その頃オルドは

まだまだ

王翦から奪った

山砦の中にいた

オルドは慎重に

ならさるをえなかった

その日の午前に

オルドは王製の

待ち伏せにあい

主力のハチを

全滅させられた

そして今現在

把握している王聖軍の姿は

函谷園とは逆の北西の地にあり、

午前にかかった罠と全く

同じ配置なのである

この軍の規模は

全軍には

一万ほど足りぬ

残り一万の軍が

この山地のどこかに

伏せてある

明らかな

釣り

それが

見つけられない

でいる

絶大な信頼をよせる

山岳族の索敵でも

見つけられない

伏兵がいる

しかし

見つからぬのは

当然だ

オルドは

戦慄せずに

おれなかった

そもそも伏兵など

いなかったのだ

王翦はこの一万を

午前の一戦から

すでに函谷関の

援護に向かわせて

いた

その軍が今

函谷関裏の

危機を救った

のである

実はこの時

オルドの燕軍が大挙して

函谷関の裏を狙っていれば

到達できたのである

しかし

その行動は無いと

王聲は読んでいた

心理戦で

オルドは王翦に

取れていたのである

っ......

なっ...

しっ

失敗の

狼煙だとォっ!?

...えっ

バミュウ

うんっくくくんっ

くっ

か...

うるせェ

打ち止めだ

わりーのは

全部..

汗明だ!

婦燐の

言葉通り

残った戦局は

〝汗明の討ち死に〟

ここから

楚軍敗戦の余波が

他の戦場に広がり

合従軍側が不利と

なっていくのである

ここは

廉公を囮にして

出てきた慶舎を

飛信隊が討つという

作戦であったか

最初に影響があったのは

信のいる廉公軍VS超軍の

戦場であった

くオォ

趙将慶舎は

どこいったァっ

そこからは

互いに決め手を欠く

乱戦が続いていた

飛信隊が入って来た時点で

慶舎は全てを察し

早々に退がってしまい

作戦は空振り

そこへ隣の戦場から

蒙武軍所属の壁が

隊を引き連れて横から

顔を出したのである

公孫籠将軍

へっ壁様

ハッ

楚軍を討った素軍が

右からっ...

どうされますか

授軍には来たものの

実際我々には

もう戦う力が...

ぬっ...

...

いや姿を見せて

圧力をかけるだけで

十分だ

前もそうだった

鹿公将軍は

これだけでもっ...

バハァ

公孫龍を

退げよ

李白に

五千を与えて

右に

備えさせよ

ハ!

風公が方向を

右にっ

公採証軍を狙っている

模様です

...

伝令っ

大本陣、李牧様より

伝令です!

〝趙軍全軍で

営地まで退却すべしく

とのことです

なっ...

何だとォ!?

どっどういう

ことだっ...

...

今日函谷関を

落とすという話では

なかったのか..

あ...

あれっ!?

......?

奴ら

退がって

行くぞ...!?

戦局が大きく

動いたんだ

あっ

またお前っ

隣で蒙武が

楚軍総大将-汗明を

討ち取った!

娘軍師

本当か

河了貂

さっきの

大歓声は

それかっ

っきしょオ

豪武軍が

こっちの戦場に

流れ込む

危険性があるから

趙軍は退がったんだ

そしてこれは

他の戦場でも

同じことが言える

本当に大きくこっちに

戦局が傾いたんだよ

......

簡単には

戻せないくらいに

へっ

そんなに

先走んな

戦はまだ

終わっちゃ

いねェ

しかして

この時

ウォオオ

他の戦場でも

貂の予想通りの

ことが起きていた

燕軍を除く

全ての合従軍が

開戦前の位置まで

退却したのである

やったぞォォ

ざまァ

見ろってんだ

バカヤロォー

オオオ

これは学牧の〝十五日目

合従軍総攻撃〟の作戦の

失敗に他ならない

そして思いもよらぬ

楚軍敗退という

事態は全戦場に

つくろいようのない

歪みを生んでしまった

合従軍の各将達は

気付いていた

へっ壁

うオオ

...

馬鹿共が

函谷関の突破が

極めて難しくなったことを

報告します

突然裏に現れた

楚軍にあわや

函谷関を落とされ

そうになった所っ

なっ!?

何っ!?

楚軍!?

左の戦場より

王翦将軍が

一万を率いて現れ

これを殲滅!

左!?

左の

王翦が!?

再び函谷関の門を

固く封印!

オオ

敵は攻め手を失い

戦況不利と見て

開戦前の位置まで

〝退却〟!!

たっ...

話、楚王の怒り

第319話

!!

!!

退却!?

開戦前の位置まで

ですが

燕軍を除く

合従軍の全軍が

〝退却〟した

模様です

第318話、楚王の怒り

ハッハ

さらりと

報告されたが

ひょっとして

今のは

王聲が現れねば

函谷関は

落とされていたと

いう話か?

全くその通りだ

我々は王翦将軍に

救われた

将軍は

”盾”の役目を

果たしてくれた

のだ

盾の

役目?

今回の奏軍の配置は

攻めと。守りの役割が

はっきりと分けてあった

楚軍を砕いた

豪武軍が松・であり、

函谷関の危機を救った

王聖軍が〝盾〟だ

この二人の軍が

実は函谷関攻防戦の

鍵を握っており

その二人の力に賭けている

部分が大きかったのだ

..

このようにあるなら、

ふむ

ことさら

大きいと

言えましょう

そして未知の部分が

多い王殿が

ここまでの仕事を

してくれるとは

正直予測の

上を行った

蒙武・王翦

両人のところで

賭けに勝ったと

それでこの結果の

収穫は?

敵が今日の戦いに

賭けていたことは明白

それが失敗した上に

楚軍敗北という

大きな歪みを

生んでしまった

ここから楚軍は

後手後手に回り

消耗していくが

一方で我が軍は

この成陽からでも

兵の補充は

し続けることができる

さらに合従軍には

背後に。斉くという

自国の憂いがあり

ダラダラと長期戦を

するわけにもいかない

もちろん油断は

禁物であるが

それらの状況を

整理して

向こうの立場で

考えるならば

商谷関を落とすことは

もはや極めて困難と言える

!!

っ...

......?

たー

やっ...

わはっ

わっ

とっ

やっ...

やったよ向ちゃん

本当に

案の兵隊さん達が

頑張ってくれたっ...

あっ

ゴス

うっうん

陽ちゃん血が

まだ合従軍が

帰って行った

わけじゃないけど

戦局はこっちが

うんと有利

なんだって

士気だってこっちは

最高潮だろうし

合従軍の奴らは

みんないじけて

下向いてるはずよ

...でも

よかった

本当は私..

ダメなのかなって

思ってたから...

だって私こんなに

幸せなんだもん

奴らって

大好きな大王様と

結ばれて

子を授かって

だからきっと

だって...

大好きな陽ちゃんも

側にいてくれて

ごんな私がこんなに

幸せでいいのかって

くらい幸せで...

きっとすぐに

恐ろしいことが

待っているって...

絶対そうだって...

ううっ

うえーん

ごめんねー陽ちゃん

私心の底では

あきらめてたよォォ

うううっ

そんなの

私だって

一緒だよ

向ちゃん

.....それに

この状況で

絶望しなかった

人なんていないよ

...でも

そんな中で

あきらめずに

この苦況を

はねのけちゃおうと

してるんだから...

戦ってる人達って

本当にすごいね

向ちゃん

うん...

ふいっくし

わっハハハ

軍師殿

よかった

電川も

元気そうで

明日も

いけそう

だね

もちろん

松左はやっぱり

傷深そうだね

カリカリ

二三目

営地で休むと

いいよ

お前が添い数

してくれたら

一日で治るかもよ

隊は崇原に

面倒見て

もらうから

んぢゅんちゅ

えーっと尾平達はっ

ドンチが

ギャ

ッハハハ

その意気なら

二日でいけるな

こーやって、こーゆって

お大事

ああ

わりーね

ドンカが

いたたた

ヒイ

ッヒヒヒ

ガハハハ

死ぬ

乳備兵最高ーー!!

コラー

お前ら

明日もまだ

願うんだぞ

そんなに

酔っぱらって

どうすんだよ

あー

娘軍師だー

テンちゃん

きたー

キャー

キングダムの

キャー

見んとい

あーもう

いっぱいいる

尾平も

沛浪も田有も

田永も凛さんも

みんな元気ね

よし

よしじゃー

娘軍師も飲んでけ

カリカリ

まだだよ

遅くまで

ご苦労さん!

青石族を

採さないと

...でも本当に

無理しないように

ギャハハハ

ハハヒー

顔色悪い

ですよ

ちょっとは

休みなよ

オレは

いいよ

みんなみたいに

血を流して戦ってる

わけじゃないんだから

か...

かわいすぎ

だろっ

ボク

これくらい

どうってこと

ない...

てんめェこの出っ歯

ちょっと来ォい!

わっわ

事故

今のは

事故だ

ケイ~

はなせ

フハハ

ハハハ

カカカ

何だもうお前ら

できあがってんのか

せっかく

鹿公将軍から

いい酒もらって

きてやったのによ

っぱーい

...それで

軍議は

どうだった?

オオオ

鹿公将軍は

何て?

...ああ

もう流れてる

話通りだ

王賀が函谷関を救ったのと

蒙武が楚軍をやったのとで

こっちが俄然有利だってよ

物足りねーって

物足り

ない?

ああ

合従軍が

このまま終わるのは

どこか物足りねェって

...俺も

ちょっと

気になってる

ことはある

テン...

お前は

どう思う

これで合従軍は

終わりだと

思うか?

...

オレは

終わりだと

思う

物足りないと思うのは

ここの戦場の趙軍が

初日以降、迫力が

なかっただけで

他の戦場は

激戦だったんだ

合従軍は今日

全力で決めに来て...

失敗した

この先別の決め手が

出てくることは

ちょっと

考えにくいよ

いよっしゃ

河了貂

よく言った

この戦は

もらったも

同然だっ

ワハハハ

っぱーい

でも

しいて言えば

オレも一つだけ

気になってる

!?

それはきっと

信と同じところ

同じ人物に

ついてだ

人物?

あいつだ

ああ

楚国

王都

ー陳ー

臨武君に続き

汗明までも

失った.....

楚王考烈王

結果、楚軍が全体の

足を引っ張り

函谷関陥落が

困難となったそうだ

コリコリ

これは

楚の恥辱以外の

何物でもない

ひいっ

楚の面汚し共の

遺体は戻り次第

細切れにしてくれるわ

して

やはりこれは

儂の出し惜しみが

愚かであったと

いうことか

ひいっ

のォ

廉頗よ

楚人と魏人は違う

自尊心の高い楚人を

今回のような大戦で

儂が率いても

大した力になれぬ

して

元趙三大天「廉頗は

秦との山陽戦の後、

ここ楚に亡命していた

出し惜しみと

言うのなら大将軍

項燕の方であろう

今から項燕やそちが

出陣して楚軍の

立て直しが間に合うと

思うか?

無理じゃ

何ィ?

フッ

秦は国内大小の城邑の

兵を函谷関の戦いに

参戦させず、その場の

守りに専念させた

ヌハハ

賢い戦り方じゃ

今では各国の軍が

侵攻した穴はふさがり

函谷関の地まで

援軍を送るには

また一から戦いながら

進まねばならぬ

だがそれをせねば

楚は此度の戦犯になると

言っておるのじゃ

バギン

ひい

まだ今度の戦が

失敗したと決まった

わけではない

ヌハハ

皆大事なことを

見落としておる

この合従軍で

一番厄介な男は

誰か?

いやこの中華で今

最も危険な男は

誰か!?

誰だ

ヌハハ

李牧に決まっておる

三年前馬場にて、あの最後の

六将王騎を葬った

現三大天〟李牧

この戦いでは

まだあの男は

一度も動いて

おらぬであろうが

ニィ

何かまだ

企んでおるに

決まって

おるわ

その夜

合従軍の中から

学校の姿が消え去ったことを

知る者は

奏軍はおろか合従軍側でも

ほとんどいなかった

第321話音課者の行方

無事だったか

おまけまんがP&の!コマ印の続き『カクビ兵』

ウォォオオォ

やっち壁を

はは大手紙に

あの戦争は

じゃかめちゃん

気痛な

うるせェよ

カクビ兵!!

原泰久

利康朗達

タッフ有利光近藤平哲朗石

そんなファンはファット様子なんだけど...まだまだこの

生活あとかも

ヘルプ

加藤大貴

編集

金上大佑

この度は、オ30巻ご購読家にありがとうございます!!!

本の都合上、最後に余りページが

できなかったので、ここにて一度。

アニメキングダムかいよいよ。地上波に

おりてきます!!見かなかったという方々、

お待たせいたしました。

そして、、アニメの二類の放送が決まりましたー!!

この場をかけて、一期に携わって下さった多くの方々

この物というと、一緒にお休みの本当にありがとうございました。

そして二期で、気をはいて下さるか?宜しくお願いいたします。

動く事は、玉木が見れるのは楽しみです!

でも

...

...

ふあ

合従軍

本陣

...

......

楚将の

ご到着だァァ

......

遅いぞ

蝸燐

スイヤ

セーン

.....

.....

んで

やー朝は

女は色々とね

......?

こいつが

第二将

蝸燐か

ででかい

韓軍大将代理

張印

...

どいつスか?

王翦に一杯

くわされたバカは

そいつがヘマしなけりゃ

今頃みんな函谷関を

通過してたんですがねェ

お前?

オイ大女

今このオルドを

バカは

てめェか

やめろ媚燐

い...いえ

私は韓の

張印です

その話は

すでに終わった

私は聞いて

ないスけど

つか

大女って

ヒドくね?

バカと

申したか?

乙女に

向かって

...フフフェック

ああ?

大女?

オイ

燕将

ブハハ

何だ貴様

長身を気にして

おるのか?

......へー

うれしいねェ

なぁ魏の

張印?

いや...

私は

その...

蝸燐

私に大女つって

生きてる奴は

いねーんだけど

どうするよ

十分そそるぞ

何なら今晩

抱いてやろうか

ガギッ

いい加減にしろ!

事態の深刻さを

理解しているのか

今我々は

この合従軍が

失敗に終わるかという

窮地に立たされている

これ程、大かがりな

戦争を仕掛けておいて

成陽はおろが

面谷関すら抜けずに

手ぶらで帰ることに

なるとしたら

正に

天下の

笑い者だ

なおかつ

その各軍の代表として

貴殿らは一体

どの面下げて

帰国するつもりだ

史に

愚将として

名を刻むぞ

...

フン

そういう

話なら

一番面子を失うのは

自ら合従軍の

大将を名乗った

春申君

それと

全体の糸を

引いた

参謀、李牧殿だ。

まだ

来ていない

がな

李牧は

まだ

来てない

のか?

まさか

落ち込んで

寝込んだとか

ではあるまいな

キングダムの

...

李牧はすでに

この合従軍を

離れた

なっ何っ!?

“各国の軍から

精兵一千ずつ選出し

李牧の元へ”

それが奴の

残していった

指令だ

!?

......

精兵一千を

学校の元へ...?

一千...?

何か仕掛けるには

少ない数字

だが

その前にまず

李牧は今

どこにいる

オイ趙将

ひょっとして

お前

......

最初から全部

知ってたか?

ああ

......?

李牧め...

キングダムの

へェー

函谷関攻防戦

十六日目。

魏・韓軍は下から

矢を撃ち込むものの

この日は前日のような

長壁を攻め登る猛攻は

見られなかった

他の戦場では

睨み合いだけで

戦闘すら行われなかった

へへっ

やっぱ奴ら

もう攻め手が

ねェんだぜ

...

......

十七日目も

同様にして

幕を降ろした

...

...

咸陽

キングダムの

感陽を囲う山地の

外れにある小都市

“華沙”

人口三千人

もうすぐ

合従軍も

帰るだろーってよ

ああ

よかった

よかった

函谷関抜かれたら

成陽も落とされて

もーみんなどうなるか

分からなかったカらなー

戦が終わったら

城を開けて

外で畑仕事

しねーとなー

父ちゃん

弁当!

今回

第一功は

やっぱり

夜武将軍かな

合従軍は

昨日も

だんまり

だってよ

オオ

スマネェな

よしよし

...

なー

オイ

そりゃ

そーだろ

道をやっつけち

まったんだ

いやでも!?

王殿将軍も

函谷関の危機を

救ったとか

えっ

そうなの?

あれは

何だ...

茶軍を

警戒しておく

べきだ

まだ軍力を

保っている

そこは王邸に

任せておけばいい

それより

家武軍に

増援して

さらなる

茶制を

咸陽

総司令

何だ

“華沙”という

小さな城が

敵襲を受けたと

報告が

何?

キングダムの

華沙?

どこの城だ

もう一つ

地図を持って来い

函谷関

武関

...フッ

...面谷間と並ぶ南の国門

奇妙な所が

敵襲を...

武田...

武関よりも

内側だぞ

何かの

間違いでは

ないのか

外敵が成陽に至るルートは

実は函谷関の他に

もう一つある

函谷関の

北道”に対する

武関を通る

南道〟である

しかし武関の南道は

大軍の移動に向かぬ

険路が多く、また

武関一帯の防衛都市が

強固なことから

外敵がそのルートを

狙うことはまずない

総司令

函谷関

ところが華沙は

その南道の中

武関を越えた

内側の小城で

あった

ちっ

近付いて

いる...!?

小城ですが

。宗と。卵〟も

落ちたと

狼煙がっ

!!

この

咸陽に...!?

南道に敵が

侵入した!?

いや、馬鹿な。

有り得ぬ!

南道の入り口である

“武関”が

落ちたという

報告はない!

〝武関〟では戦闘すら

起こっていない!

あっあわてるな

いずれも小都市

山賊共が

大挙して攻めても

十分落とせる

規模だ

その先には

中都市の

内府がある

その位の

キングダムの

介護

内府に行って

様子を

探って来い

兵一千を

連れて行け

ハハ

武関

急報

内府が

敵襲を受け

隣の城。仁糸”に

援軍を求めている

とのこと

......?

仁糸より成陽に

援軍要請が

来ております

なっ...

内府にも

敵がっ...!?

一体、何が

起こっているのだ!?

バカなっ!!

「史記」には

此度の合従軍の

戦いについての

記述が

各編記内に

散在している

そこから読み取れるのは

「函谷関」を攻めた合従軍から

放たれた別働隊の存在である

そしてその

別働隊は

素国を恐怖の底へ

つき落とした

内府陥落!

しかし敵の

正体がようやくっ

どうやら敵軍を

率いているのは

りっ...

!!

李牧です!!

なっ

何ィっ

くオオ

ぶああ

オラァ

ギア

第321話しぶい状況

げふ

落とせっ

ギっ

オオ

突き落とせっ

っけェ

殺せェっ

だっだめだ

こんな数っ

押し込めェ

あっちも

登られ

たぞォォ

来るぞ

かっ...

成陽からの

授軍はっ

ヒィ

n48

ああ

お母ァ

援軍は

来ないのかァっ

ギャアアア

ぐ...

がっ

南道の中の

中都市

ー仁糸ー

ギャ

合従軍大戦

二十日目

「っ!?

機塩が田米たぞ

行けェ

味方に

当てるなよォ

途切れなく

寝れエ

オオ

――後は

後軍で

十分です

第321話しぶい状況

本軍は先を

急ぎましょう

敵は〝仁糸〟を

攻撃しつつ半分以上は

横を通過!

ハ!

李牧...

南道より

感陽を目指して

来ます!

数はおよそ

三万から四万

よっ四万近くもっ...!??

入り口の武関を

抜かずにどうやって

李牧はそんな数を

南道にっ...

......??

武関が抜かれて

いないのは事実だ

だとしたら山から入り

山間を進んで南道の

途中に出たに

違いない

......

そうだ

こんなことは

思いつきでやれる

ことではない

ひょっとして

李牧は...

初めから..

悠長にタネ明かしを

している場合では

なかろうが

しかし

万の軍で

それをやるには

相当の日数

を...

李牧はそこまで

迫って来ておるのだぞ

...

その通りだ

仁糸”を

越えたとなると

もう成陽までは

目と鼻の先だ

何か

早急に手を

打たねばこのまま

呑み込まれるぞ

昌平君

...

...

しょ...

...え

成陽の兵全員に

戦闘の準備を

併せて

全ての門を

封鎖する

準備を

大至急だ

走れ

......

...

...

!!

..ということは

っ...

ついに..

王都・成陽が

戦場に...

守れるのか?

おまけに成陽は

敵に攻められた

実戦経験がない

そういう意味でも

決して..

強い城ではない

函谷関に軍力の半分を

送ってしまった咸陽は

今手薄そのものだ

ーーかと言って

合従軍の目が光っている以上、

函谷関から兵を引き戻す

ことはできぬ

もはや我々に残された

手は二つのみ

この軍力で

成陽を死守するか

南道という狭路に

討って出て

李牧を倒すか

!!

......

討って出る?

もちろん後者は

念入りに仮想戦を重ねて

鴎も必要がある

敗れればもはや

成陽を守る軍は

いない

時間がない

昌文君

協力を

うっ

うむ

急いで兵馬の

駒を持って来い

ハッハ

対季牧の

仮想戦など

本当にできる

ものなのか

......

やれやれ

全く.....

......

いよいよ

しふい状況に

なってきたのォ...

李牧は

やっぱ

とんでもねェ

男だなー

......

万の兵を南道に

送り込むには

山間越えに数日かかる

ゴト

しかも誰にも

気付かれないように

李牧は開戦以来

数千人単位で超兵を

少しずつ送り込んで

やがったんだ

しっしかし

結局四万近くの

兵が消えて

敵軍は気付かな

かったのでしょうか

キングダムの

気付かねェさ

あそこは元々

十二万対四万で

始まっている

肌で感じる

敵の数なんて

倍くらいまでさ

後方の旗でも

増やしとけば

数の変化なんて

気付きっこねェ

しっ...しかし

開戦以来兵を

送っていたとは

...

ひょっとして初日の

臨武君の失態で

李牧はすでにここを

見限っていたと...!?

......

函谷関攻防戦における

あの超軍の配置

はっ

南道に最も近く

誰にも気付かれずに

兵を送るのに都合が

よかったのさ

だからあの配置!

そうじゃねェ

言い出しっぺのくせに

一番端を担当するなんざ

やけに控え目な奴と

思ってたがそれも違う

李牧は不測の事態に備え

開戦前から別働隊の

手立てを考えていたって

ことさ

!!

なっ何とっ...

やること全てに

意味がある!

死ねェ

違いは

周りへの

心配りか

.....

ギャー

各国の軍から

精兵千人を

呼んだことだ

ビタッ

今さら行っても

戦線に

間に合う

わけがない

私と考え方が

似てんな

あんにゃろー

......?

心配り?

チッ

...

できすぎだろ

李牧

あれは後々

「超軍単独の手柄

ではないですよ」

という他国への

配慮だ

ムカつくが

ここまで

完璧となると...

我が操を

やっちゃっても

いいかもなァ

クク

これでもし

甘い面でも

していようなら

えっ!?

キングダムの

李牧軍は「仁糸」を抜け

次の小城「食」と「郎」に

さしかかっていた

この「食」と「郎」は小城ながら

低地の1食」と高地の「郎」が

連携を取る南道の

防衛都市の機能を

持っている

特に高地の郎”は

崖上を占拠し

下の、食〟を大いに

援護する

そろそろ

来るぞォ

昌平君達も

ここで時を稼いで

くれることを

期待していた

しかし

敵襲っ

敵襲だっ

!!

...

...

!?

え!?

どっ

どこだっ

!?

うっ

上っ!?

バッ

バカなっ

こんな絶壁を

馬でっ...!?

カイネ

飛ばしすぎだ

くオオ

李牧は元々

キングダムの

ブハハ

カイネの奴

相変わらず

速ェな

続けエエ

ギャア

雁門〟という趙北部

台地の将軍である

うわァ

そこは北の騎馬民族。匈奴

との激戦地であるが故に

その騎馬隊は

何奴と同等の騎馬術を

身につけていた

無論ここにいるのは

その雁門騎馬隊である

ひょオ

感陽

“食”と”郎”

共に陥落っ!

陥落との

ことです!

なっ...

きゅっ急報っ

何じゃとォっ

バカな

はっ早いっ

食..と・郎・の

高低連携地が

こんなに早くっ...

ぐっ...

李牧とは

化物かっ...

...

総司令

もはや刻がっ...

早急に炭酸の

門の封鎖を

いや

成陽守城戦に

活路はない

...

この城に

李牧軍を受け止める

度量はない

!?

...

...だが...

もはや

そこを考える

時間が残されていない

...

李牧様

さすがに行軍が

間延びして

きています

少し休んで

整えますか?

いや

この速さを

保ったまま

前進です

前のカイネ達も

そのまま

進ませなさい

咸陽まではもはや

およそ二日の行程

一歩でも早く進んで

咸陽の外に

手を打てなくします

オオ

ビク

オオ

オオオ

てっ

敵襲だァ

うわああ

ひィ

るァア

せやァァ

敵襲

背後から

敵襲だァ

......

全軍

止まれェ

後ろから

敵が来るぞォ

李牧様

あれはっ

鹿公か...

なっ...

李敬軍の育後から

我が国の軍が

愛いかかった

じゃとォ!?

ハハァ

第322話

何と

南道に我が軍が!?

食と郎”が

落ちたというのに

一体どこの軍だ

それはっ

まっまだ

不確かな情報では

ありますか

物見の報告では

その軍旗にはっ

「鹿の文字と

!?

”駅”!?

それと

別にっ...

黒公軍!?

!?

飛の文字も

あったと

飛信隊...!?

信..

お前も南道に...!?

ハア

......?

ハッハ

これで少しは時間が

かせげそうだが...

しかしこれはちょっと

不可思議すぎて

誤報ではと疑いたく

なるな...

鷹公軍は

1百谷関で戦っているはず

それがなぜ南道に現れる

ことができるのか?

その通りだ...

一体戦場で何が

起こっているのだ...!?

四日前(開戦十六日目)

蔗公は見逃さなかった

それは合従軍各軍から

千人ずつ選出された部隊が

李牧軍の元へ向かう

わずかな砂煙であった

いっいいのかよ

持ち場を

飛び出して

三千もっ!

しっしかも

どういう意味だっ!?

“本命はここではない

やも知れぬ”って!?

頬球が動いたら

どうすんだ!?

河了貂

ただの将軍の...

直感だよ

外れたら厳しい

徳罰ものだっ

えっ

でももし

当たってたら

最悪の事態だっ

えっ

それにしても

うちらの

隊長まで...

俺も

そんな気が

してきた

!?

俺らも連れてって

くれ将軍

ニィ

函谷関

李牧軍は素軍に気付かれぬ

ように少しずつ軍を送り

日数をかけて人目につかぬ

山道を進んだのに対し

熊公別働隊は自国の利を活かし

全速力で南道に出ると

そこから途中の城々で

兵を吸収しつつ

馬を替えながら

休まず走った

故にギリギリのところで

李牧軍の背に

追いついたのである

その規模は五千まで

膨れていた

...

...

...???

くっ...

あれは

まさしく

李牧軍!

みっ見ろっ

鹿公軍のっ...

将軍の勢いが

止まらぬぞっ

本当だ

すごいっ

いけェェ

歴公将軍!!!

敵の足が

止まりません

あの乾隊が

突破されたぞ

ぎあっ

李牧様

この狭路で

上手く陣形が

組めませぬ

ぶあっ

ヌオオ

前方の騎馬精兵も

念のため戻して

戦力を...

何をしている

全軍後ろ向きに

陣を敷き直せっ

何だあの敵は

本陣を前に脱出させて

一度全体を

落ち着かせましょう

いいえ

カイネ達を

呼び戻す必要は

ありません

私達がここで

対処します

〝流動〟を使う

!!

北真・北歴・関斗

要の配置に

ハ!!

決して

私の合図を

見逃さぬ

ように

ハハ

本陣の全ての旗を

上げなさい

割って入って行くが

密集を崩さぬよう

あっ

李牧軍にも

動きがっ

李牧も

戦る気だ

オオ

行くぞ

旗がつ!!

あれが

敵本陣か!!

動き出したぞ

あそこに

李牧がっ...

逃がすか

バカヤロォ

ん!?

ちょっと待て

何だ

あの本陣

奥に逃げるかと

思いきや

斜めに中に

入って来てんぞ

逃げる

気だ

ブハハ

奴ら急襲されて

混乱してやがる

あれじゃ

味方の兵を

押しのけて

メチャクチャに

なるぞ

......?

......

どけェ

...

.....

こ...

...

これは

一体...

本陣が割って入って

行くんで

自軍も押し動かされ

流れが起きてるんだ

...

戦場が

渦みたいに...

...ちょっと待て...

これは一度

見たことがあるぞ

そうだ

函谷関の戦いの前・

魏軍を臙公軍が...

止めようとした時

競軍もこれと同じような

戦術を仕掛けようとした

あの時はたしか

廉公将軍が足を止めて

術は途中で終わったけど

今度は...

くっくそ

妙な流れで

なかなか

近付けねェ

本陣は

見えてんのに

いやこの流れは

敵本陣に向かっては

いる

逆らわず回り進めば

本陣の背にたどり

若くと見ます!

副長

よォし

行っ...

ん!?

あっ

!!

ぐわぁ

!?

ヌオッ

密集を

崩すなァ

敵を討たずとも

よいぞォ

オオ

気をつけろ

敵の固まりが

いるぞっ

!!

あっ

飛信隊の所がっ

三つに

分断されたぞ

うおっ

いっいかん

信殿達と

離れたっ

左へ

行かねばっ

隊長

決副長らが

あっちに

何っ

削りが浅い

関斗を

十歩内側に

ハ!!

ダメだ

渕さん達離れ

てっちまう

くそっ

ぐォっ

また敵の

固まりが

いるぞっ

ヌオオ

あっまた

分断された

いや

他の所でもだ

あちこちで

渦の流れに逆らう

所があって、そこで

分断されている

密集っ

......

水面の流れと

それに従う

木の葉だ

そしてこの流れを

複雑細分する

要の石は

李牧が

操っている...!

でっでもこれは

高所から全体を

見てるから

分かることで

渦の流れの中に

不動の石があり

そこで違う

向きへ送られる

木の葉

密集

崩すなっ

オオ

実際あの中にいたら

何がどうなって

いるのか

分からないはず

あの魏将でさえ

そのために高台の

車でこの術を

使おうとしていた

「なのに李牧は

地上目線で全体が

見えてるというのか...!?

......

あの中にいては

ダメだ

助けに行くぞ

かっ

河了貂

あれは

本陣というエサを

追えば追うほど

渦の流れを強めて

しまう仕組みだ

一度渦の外に

皆を出さないと

くっ何て術だ...

もはや最初の勢いは

あの渦の流れでいなされ

逆に窮地に

落とされた...!!

急かないと

最後は皆からめ捕られて

本当に全滅してしまう!!

くっくそォっ

本陣に上手く

近づけねェ

ダメだ信

隊長

また

分けられ

たぞ

ここは一度

この流れの外に

出た方がいい

このままでは

隊がやせ細って

いくだけだ

いや...

学教本陣は

見えてんだ

何とか突っ込もう

信!

なっ..

分かってる

この妙な流れと

あの固まりで

やられてんのは

!!

正しい向き!?

何を言ってる信

だがこの流れの中で...

正しい向きをちゃんと

選んで行けば

本陣まで届きそうな

気がするんだ

それと

気がするって...

それだけで

上手く言えねェ

言えねェけど

鹿公将軍は

そうやって本陣に

近付いてってる!!

何ィっ!?

ハアァ

??

熊公...

熊公の隊が

まだこちらに

向かって来て

います

まさか...

あの男李牧様の

流動を読んでいる

とでもいうのか?

バカな

この流れは

単純そうに見えて

複雑です

何っ!?

仕掛けている私以外に

見切れる人は

決していません

無駄ですよ

そろそろ流動の

終着地です

趙備と趙発の隊を

中へ入れなさい

今なら廊公を

からめ捕れます

ハハ

原公を討てェ

オオ

あっ

鹿公将軍の

旗がっ...

きっ...

消えた...

...

終わった

ようですわ

じゃあ

ボヤア

!?

ハッハ

いかに

本能型と

言うても

目印の旗から

離れるくらいの

小細工は

するぞィ

いやそこも本能でのォ

だがまァ

それはそれと

して

なかなか楽しい

濁流であったぞォ

貴様が

〝大炎〟李牧か

さァて

首を

もらおうか

思ったより

ヒョロイのォ

第33話「本能型の極み

とっ届いてるっ!?

原公将軍がっ

李牧の元へか!?

ああっ

さっさすが

鹿公将軍だ

将軍の

本能の目がっ

李牧の戦術を

打ち破ったんだ

第322話一本龍型の極み

キングダムの

......

李牧様

後ろへ...

まさか〝流動〟を

見破る人がいるとは

思いませんでした

まして。直感。だけで

ここまでたどり着くなど

有り得ない

趙が誇る本能型

慶舎でさえ

この流動〟は一度も

見切れませんでしたよ

鹿公

あなたは

私の理解の範疇を超える

本能型の極みにある

武将のようです

敬服いたしますよ

...

気にくわんな

李牧

鹿公

追いつめられて

おきながら

貴様の

その落ち着きぶり

僕はてっきり

小賢しく抗って

逃げる貴様の背を

討つものと思っていたが、

そうでは

なさそうだ

...かと言って

あきらめている

顔でもない

キングダムの

よもやここから

僕と討ち合って

勝てるとでも思って

おるのではなかろうのォ

......

まだ始まってねェ

何やってんだ

風公将軍...

どうだ信

もう

終わったか!?

鹿公

私の戦いは

あくまで知路に

よるものです

私が英を

抜くことは

ありませんよ

ほう

では

ここからまだ

何かあると?

ここが終着地で

あることにも意味は

あったのですよ

......

旗?

......

近付いて

来るぞ...

ん!?

どうした

信!?

...何だ

...

何か...いる!?

......

流動を破ったのは

見事です

......?

しかし

残念ですが

ここで死ぬのは

あなたです

あっ

ぇあっ!?

あ...

なっ...!!

まさか

鹿公将軍に

何かあったのか!?

尾平!?

どっ

どうした!?

...

ほ...

キングダムの

龐煖!!

......

随分と

禍々しいな

何者か

キング...

ギョロ

ビヒィ

うわっ

ビヒィ

うっ馬がっ

うっ馬がっ

ビヒィ

我は〝荒ぶる神〟を

宿す者

我は

天の唯一

畏るる者

...?

天の災い

.....

!?

なっ...

何っ!?

武神麗

ほう

龐煖!?

龐煖だと!?

魔族也

ではあの男は

趙三大天の...

そそして...

馬陽で

あの...

だからっ

あっ

......

そうか

貴様か...

王騎を討った

阿呆は

......

なるほど会って

ようやく

合点がいったわ

貴様から武将の臭いは

微塵もせぬ

そのくせ凄まじい

武の臭いを放つ

男質の者

なぜあ奴が

敗れたのかが

王騎のような

天才が敗れると

したら...

貴様のような。異物。が

持ちこまれた特異な

戦場であろうよ

のォ李牧

...フッまァいい

こ奴が貴様の

最後の刃というのなら

叩き折ってやろう

......

王騎の借りも

あることだしのォ

黒公様っ!!

!!ひよ...

なっ何っ

貴様らは

その間に李牧を

討ち取れ

!!

御意イイ!!

クオオ

チッ

来るぞォ

李牧様を

守れェ

バハハ

盛り上がって

来たのォ

黒公じゃ

心があるなら

この名を

名など

いらぬ

貴様が本物か

どうかこの俺が

判断するだけだ

......

行くぞ

小童ァ

第324話

ど阿呆

ほっ

龐煖だと!?

ほっ

本当に

あのっ...

...

ああ

間違いねェ

......

尾平

...ファックス!

くっ

ここにきて

龐煖とはっ

合従軍という

巨大な敵のせいで

すっかり忘れて

いたっ...

しかし趙軍に

いても何ら

不思議ではない

そもそも

馬陽〟では奴が

総大将だったのだ

龐煖

馬陽

.....

ルアア

ジャマだ

どけェ

廉公将軍

ぼはあっ

ひょっ...

ぬん

ドゴ

メキメキ

ビシッ

うっ

馬ごと宙にっ

......

ぬっ

あっ

分かっておったわ!!

バイア

原公様

ここで

貴様がこのくらい

やることは、

ぬっ

ゾバッ

っ...

ふばっ

あ...あの

鹿公様か...

こんなに

一方的に...

ああ

原公様ァ

ドガガガ

...三年前の

馬陽よりさらに

力をつけられたの

ではないか

服規様は

どうした

貴様からは

言うでは

ないか

何も

響いて

来ぬぞ

儂もまだ

貴様から

何も感じ

取れぬわ

故になかなか

見つからんのォ

この戦況の

火のつけ所が...

黒公様...

もはや

この状況下に

火のつけ所なんて

存在しませんよ

...

流動はまだしばらく

部下達が周りで

動かし続けます

したがってここに

あなたの援軍は

たどり着かないと

いうことです

逆の見方をすれば

あなた方は

わざわざ寡兵で

我々の完全包囲に

はまりに来てしまった

のですよ

あなたは見事に

見切って

中心に来ましたが

それもわずか数十騎

そして

そこには

廉公

先程から

あなた自身の

勢いもなくなっている

圧倒的な武の力

龐煖の存在

...

...

それは

勘の鋭い

あなたが

もはや

敗北しかないことを

知っているからです

........

ブハハ

さすが李牧

嫌な士気の

下げ方を...

するわィ

まァ

こ奴の存在が

重いということは

あっておるがのォ

ゴロゴと

しかし

王騎はやはり

大した男じゃ

噂では

矢が背を射たねば

この男にも

勝っていたと

いうではないか

...!!!...

矢など

関係ない

ほう...

ようやく少し

揺らいだか

龐煖

夏様はなぜ

ここにおる

王騎のような

因縁がなくば

本来戦場に来る

男ではないと

耳にしたがのォ

勝てなかった

王騎の幻影を追って

迷いこんたか?

...

調子に

来るな

戦場に来たのは

求道者でもない

王騎の力が何だったのか

知るためだ

......

ボゴラ

その答えが

戦場にあると

李牧が

申したか

.....

そうか

龐煖

龐煖

貴様は

ようやく少し

貴様のことが

分かってきたわよ

おそらく

!?

...あ奴

何を言って

.....?

己の中の大いなる

矛盾に気付かず

一人もだえておる

ただのど阿呆じゃ

いや...

廉公は龐煖の

本質を

ういている...

龐煖っ

たしかに、その答えは

戦場にあるぞォ

なっ

ドガガッ

何っ!?

!!

...ファン...

鹿公様がついに

龐煖をっ...

......?

うオオ

俺達も

やるぞォ

オオ

ぐは

李牧を

討てェ

チッ

あ奴ら

また勢いを!

ええィ

たった数十騎だ

馬司隊で終わらせよ

やはり

原公は侮れぬ!

本陣の全兵で

今すぐ廉公兵を

討ち取りなさい

オオ

ブオオ

ひるむなっ

突っ込めェ

岳牙副官

ぎっ

ムダな

あがきだァ

ぐっ

悪いが種火すら起こさせぬ

あっ

あっ

岳牙副官っ

殿...

ご武運を

......

こ奴の首を手土産に

すぐに行くぞィ

先に行って

待っておれィ

御意...

よおし

もはや残るは

原公ただ一人だ

......

ルアアア

オオ

應公将軍っ

信っ

やっと李牧の

本陣がっ...

第325話前進

...さァて

黒公将軍

...

待ってろ将軍

旗を

上げろォ

バッ

今助けに

行くぞォっ!!

第325話

前進

童信...!!

信か...!

ひっ一人だっ

敵陣には鷹公将軍

一人しかいねェッ!!

何だとォ!!

なっ

くっ

別の隊が来ようと

しているのか!?

大した数ではない

あれも百殿に

満たぬ

...

應公将軍

......!???

行かせるか

バカが

くオオ

........

よせ

鷹公...

あんな寡兵を

ここへ呼び込んでも

絶対に何も

覆らない!

ぐあっ

こっこいつら

私に

子供を

殺させるな

原公

......

フッ

童信

前進じゃァ

!?

ここは真様の火を

燃やし尽くす

場所に非ず

!?

えっ!?

どっどこを

指さしてっ

咸陽へ行け

童信

!!

.....

威陽へ...

威陽へ...

それじゃ

何言ってんだ

何言ってやがんだ

原公将軍

なっ...で、でも

将軍は!!

...

...

駅公将軍

!!

ぐい

たっ盾っ...

風公将軍の

盾だっ...!!

さァて

待たせたの

龐煖

そろそろ

しめといくか

死の覚悟

...ではない

貴様は生を

あきらめた

貴様は

弱者だ

何も分かって

おらぬな

この

ど阿呆が!!

フッ

龐煖

やはり

貴様は

全く何も

感じておらぬ

のだのォ

わき上がってくる

力を

つむがれていく

炎を!

将軍ンン

じゃから貴様は

王騎に勝てなかった

バハハ

ピク

奴に代わって

その答えを

儂が教えて

やってもいいが

ビッ

戦場に甘美な夢を

描いていた王騎らと違い

戦場に生まれ落ち

そこで育ちただただ

戦いに明け暮れてきた

この儂の刃は

王騎らの

よりもっ

大分

荒々しいぞォ!!

あっ

ぬっ

なっ

バハァ

ビヒィ

ガク

コッ

......

首を持って

行くぞ龐煖

ずっ

ひっ

瀕死の

...

しかも

片腕でっ...

あっ

あれはっ

......

なっ...!?

.......?

王騎将軍の時と

同じっ...

ビキッ

ビビッ

ゴギィ

すふふ

フオオ

あっ

では

腕くらいに

まけてやる

かのォ

いや

本当の狙いはっ

ミシ

童信

火を絶やすで

ないぞォ

ひょ...

原公将軍ン!!

うまい酒

第326話う

...

...

俺は天下の

大将軍になる

うるせー

......

そう言えば

ヒック

前から

聞きたいことが

あったんスけど

何じゃァ

大分

将軍も

ギラキラ

ぞーっ

ギャハハハ

黒公将軍

何で将軍は

六大将軍に

入れなかったん

ですか?

入ってんな酒

...

...いや

俺なんかから

すると

将軍はちょ

王騎将軍ら並に

強いように

見えるんで...

......

フッ

それは

簡単な

話じゃ

そういうものに

儂が興味なかったと

いうだけじゃ

......?

興味が

...

儂から見れば

奴らは

全員

!?

“夢追い人”で

あった

なかった

戦場に

どこか甘美な

夢を抱いて

臨んでおった

それが戦神・昭王の

夢と共鳴し

強烈な力を発していた

...フフフェス!!

じゃが

儂は違う

儂は戦場に

生まれ落ち

そこで

そのまま

育った

ほぎゃー

彼にとっては

戦場が家であり

戦いが..

生きることで

あった

実際昭王からは

幾度も感陽へ呼ばれたが、

儂は全て無視したわ

.......えっねい

儂には

六将のような華やかな

光も夢も

必要なかった

儂はただ

戦場で戦い

勝利し

その夜うまい酒を

飲めればそれで

満足じゃったからのォ

うまい酒だけで

満足..

こんなに

強いのに...

でもそれはそれで

かっこいいな

つまりは

奴らと儂とは全く違う

道を歩んでおったという

わけじゃのォ

でっでも

将軍と王騎将軍は

けっこう

仲良さそうに

お?

バハハ

当たり前じゃ

ここは

戦場じゃ

重要なのは

何を思うかでは

ない

どれだけ大炎を

巻き起こし

どれだけ多くの

敵を葬るかじゃ

道違えど、漢なら

強者同士ひかれ合うのは

当然であろうがァ

そう言えば

たまに出くわして

奴らと飲む酒は

格別に

うまかったのォ

...

原公将軍

やっぱあんたは

六将らにも

ひけをとらねェ

蛇甘平原

どでけェ

大将軍だ

俺はあんたの戦場で

初陣をかざったんだ

初めは味方を

死なせまくる

とんでもねェ将軍だと

思ったよなァ

尾平澤さん

あと田有とか

バカ

いや

そんなこと

わかわ

でもやっぱ

そこで始まって

よかった

仮に

寝てるぞ

そして今も一緒に

戦えることを

こうして酒を飲める

ことを誇りに思う

だから俺が天下の

大将軍になった既には

六将らと飲んだ酒より

ずっとうまい酒をっ...

童信

何ィ

儂と道は違えど

貴様は貴様の道を

愚直に行けばよい

一つ忠言して

やるなら

貴様の炎の色は

悪くない!

六将に比べれば

その大きさはまだまだ

比較にならん

もちろんだ

だからこっから

でかくなるんだ

それはちと

...フッ

六将との酒より

うまい酒ときたか

楽しみじゃのォ

キングダムの

っ........

應公将軍!!

てめェらっ...

待てっ信

!?

壁っ

鹿公将軍は

もう死んだっ

死んだんだっ

あそこに

行っても

意味がないっ

何言って

やがんだ一壁

あそこには

将軍の仇がっ

鹿公将軍達でも

無理だったのだ

全員死ぬっ

敵将の

李牧と龐煖が

いるんだぞ

意味はあるだろうがっ

いてもわずか

数十騎の我々に

討てるわけがない

行けば確実に

......

何もできずに

無駄に全員を

死なせるぞっ

勝手に無理だって

決めてんじゃねェ

将軍を目の前で

殺されてっ

やることもやらずに

逃げるってのかよ

ジャマすると

壁だろうと

ぶっとばすぞ

......

頭を冷やせ

馬鹿者っ

!?

隊長!?

信!

......っ

!?

将軍が前進と

おっしゃったのが

聞こえなかったのか!!

盾を投げられた

意味が分からなかったのか!!

ぐはァ

ここで我らが

脱出しその

意志をつがねば

成陽を

守らねば

鹿公将軍の死すら

その意味を失って

しまうのだぞ

うわあアアっ

信達は

脱出した

こっちだ

急げェっ

指揮をとったのは

壁だった

徹底的に

追い討ちを

かけろ

キングダムの

...ファッショッ

げはっ

〝流動〟によって

細分化されていた

兵達も外で合流できたが

感陽で

戦力として

径活するぞ

五千いた鷹公軍は

もはやニ千ほどに

なっていた

三千の犠牲者の中には

風公の死を知り

殉死に近い突撃で散った

臙公兵も含まれた

来たっ

隊長達だ

信っ...

よしっ

残った二千は南道を

咸陽へ向かって走ったが

李牧軍の追撃を受け

さらにそこから

数を減らした

成陽へ向けて

発しなさい

この軍の大将は

三大天、魔桜

この軍は合徒列国の

精鋭部隊の結果であり、

秦将風公を討ち取ったと

それが今は

成績へ向けての

最大の攻撃です

咸陽

なっ

何じゃとォ!?

あっあの

鷹公がっ

うっ討ち取られた!?

...

原公...

さっさらに

討ち取ったのは

敵軍の大将

龐煖とのことです

なっ

龐煖...

ほっ

龐煖!?

やはり

連れて来て

いたか

黒公軍は!?

まさか

全滅か!?

いっいえ

二千ほどが賊し

成陽へ向かって

いると

ニキー

...信

ほっ

報告です

!?

ええィ

次は何だ

この成陽内で

一部

暴動のような騒ぎが

起きています

暴動じゃと!?

ハ!

それが南道の敵が

近いこともあって

情報統制が

きかず

鷹公将軍討ち死にの

一報と

。もはや感陽が落ちる。

との流布も起こり

城外へ出ようと

市民が城門で

軍と争っている

とのことです

なっ

同じゃとォっ!?

開けろォっ

敵将があの願想

であることが

市民に広がり

下がれっ

この門は

玉鉞するっ

下がれェっ

外に出せェっ

開けろォっ

王騎将軍を

殺したあの

魔奴が来るぞォ

車はほとんど

函谷関に出て

手薄だっ

財務は

落ちるんだ

外に

出せっ

貴様らこの王都を

守ろうとは

思わんのかァ

下がれ

斬るぞォ

ジャマだ

どけェェ

下がれと言って

おるのだこの

非国民がっ

ぎゃっ

このヤロー

やりやがったな

下がれェ

つかれっ全員斬るぞっ

北門だ

開けろ

カヤロオ

キャー

北門はまだ

開いてる

らしいぞっ

北門だった

北門へ行くぞ

うわっ

報告

キャア

何っ

本当かっ

封鎖していない

北門に市民が

集まってきて

います

く...

戻れっ

お母ァ

押すな

キャー

これでは

戦いどころでは

市内のあちこちで

火の手が上がっております

...

......

フッ

いよいよ

かのォ...

李斯からI"

何かないか

......

昌文君

ちょっと

いいか

おお嬢氏

今まで

どこにいた

......

ずっと呂不草の

周辺を見張っていた

呂不韋?

先程がくれていた

李斯が動き出した

”朱凶”ら

暗殺団を

王宮に招き

入れたのだ

〝朱凶〟らを!?

奴らも戦力として

戦おうということか

バカを言え

暗殺者共の仕事は

あくまで暗殺

狙いは

恐らく

大王様だ

何を言っているのだ

貴様こんな時にっ

.....

こんな時

だからこそだ

なっ...

お前は呂不韋が

あの李牧・朧媛を

相手に最後まで

戦い抜く男だと

思っているのか?

もし戦いに敗れれば

奴は全てを失う

しかし

今ならまだ

失うものを

少なくする方法が

奴にはある

何っ!?

李牧と和睦して

その功労者の一人として

何とかその地位を

保てるよう話をつける

ことだ

お得意の

交渉術でな

和睦!?

ここまで来て

和睦など

できるはずが

できる

合従軍の狙いが

素国滅亡なら

それをのむのだ

つまりは

大王の首をこちらから

差し出して成陽を

無血で明け渡せば

奴は必ず

その功で恩恵を受ける

ことができるのだ

呂不韋が

大王の首をとって

無血開城する

じゃとォ......!!

この城に

李牧軍を受け止める

皮霊はない

...政の決断

あれは

そういう意味

だったのか...

......

とにかく

お前は

大王を決して

一人にせぬよう

注意しろ

...くっ

今から全員

常に帯剣して

おけ

朱凶の方は俺が

引き受ける故

お前は大王を

守りつつ李牧軍

との...

だ駄目だ

こんなことで敵軍となど

戦えるわけがない...

なっ!!

ちょっと

待てっ...

大王様が

おられぬぞっ!!

ん?

なっ

何じゃとっ!?

李斯の動きに気付いた

肆氏もあわただしく

動いております

大王側がもし

呂相国の思惑に

勘付いたのなら

向こうが何か先に

手を打つことも

念のため

呂相国の警護を

増やしましょうか

俺はまだ相国から

何も聞いていないのだ

まだ我らが

動く必要はない

とにかく李斯と

直接会って話を

聞く

なっ...

だっ

大王っ!?

第327話、政の決断

「そうですね。でははは

渦中の人が

たった一人で

??

...

私に何か

なぜ大王が

...しかも...

だが帯剣して

いるということは

何が起きてるかは

察している...

御用

でしょうか

ちょっとおはじめませんが、

国家存亡の刻

呂氏四柱から離れ

軍総司令としての

意見を聞きたい

できれば

手短に

咸陽の

守城戦に活路はない

というのは俺もそう思う。

内から崩壊しそうな

今の状況を見れば

それは一目瞭然だ

......

そして庶公の死で

もはや外にも

打つ手が見出せなく

なりました

.....いや

え!?

え!?

まだ一つだけ手は

残っていると思う

手とは?

〝最〟だ

!!

...

黄理・克良

先に入って

客人の足を

止めておけ

しばし

ここで

話す

......?

藏?

...最とは

あの...

もちろんこれで

私は

その後

大王様は

どこだァ

政の姿が

王宮から消え

場は騒然と

なった

そして

後宮ー

また、なんとか

これからは、

それでも、

...

ここで

...

あはははっはっ

ギイ

大王様

会いにくる

時間がなかった

不安に

させたな

いえっ

...いえっ

は...はい

体調の方は

大丈夫か?

本当はずっと

つらかったのですが

今度のことで..

少し...

痩せられましたね

大王様

フッ

そうか?

あ...

あの...

キングダムの

ど...

どうなりそう

なのでしょうか...

葵は...

お腹の子は...

大王様は...

......

で...

では..

時間がない故

詳しくは話せぬが

戦況は厳しい

この成陽すら

もはや危うい

......

だが望みは捨てず

俺も戦う

!?

大王様も

...!?

戦いとなれば

もはや決着が

つくまで...

いや

勝利するまで

後宮には

来れぬ

!?

だから

今のうちに

お前に会いに

来た

勝つまで

じゃあ

え......

会えない!!

勝てなかったら

だ..

これが

最後...?

そんなのっ..

大王様っ

まっ

待って下さい

実は最近お腹が

ふくらんできた気が

するんですよ

何言ってるの

私...

大王様

お時間が

...今行く

...

心配するな向

必ずまた

会いに来る

嘘だ!!

大王様の

声が

だから

今度..

いっ行かないで下さい

どうせ皆

死ぬなら

嘘だと

言ってる

一緒にいたいっ...

あっ

最後は一緒に

いたい...

大玉様!

......?

どうかご武運を

ああ

行ってくる

バタン

ひぐっ

っ......

ひぐっ

うわああ

あぁああ

大王様っ

大王様ァァ

ふぐわあ

あぁああ

......?

戦える唯一の道は

南道の終着地に

ある城”豪”

渭水

まさに感陽の喉元に

位置する城だ

.....

成陽と最の間には

渭水がある故

敵は最を落とさねば

成陽へ進めぬ

最落とさずして

敵は前へ進めません

しかし

最の軍もまた

大半を西谷関へ

送ってしまっています

一般市民が

いる

おっしゃる

通りです

たしかあそこは

人口が多いはずだ

...

藏のことは

私も考えました

しかし鹿公亡き今

この地にそんなことが

できる武将はいない

私でさえそれは

無理でしょう

般人を率いて

李牧軍と戦う

それをなすには

人心に火をつけられる

大将軍級の武将が

必要です

いや

まだ一人だけ

残っている

武将では

ないがな

まさか

大王...

ああ

準備は

整ったか

俺が行く!

まだ秦は終わっていない

出陣だ

キシグく

カバーデザイン

岩崎修(POCKET

YJC

DIGITAL

SHUでは、YouTubeJubarChice

キングダム

30巻

原泰久

©原泰久2013.20!3

初版発行

デジタル版発行-2013年

2013年

発行所・集英社

http://www.shucisha.cojp

この作品は、デジタル配信用にこ再編集を行うったものです

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